2022年度卒業研究プロセスドキュメント『感じる世界』

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Feel the World

卒業研究プロセスドキュメント 古閑 晴子 Haruko Koga 感じる世界 印象派絵画の筆触分割に着想を得たアナログ/ デジタル併用型アニメーション
An Analog-Digital Hybrid Animation Inspired by Divided Brushstroke in Impressionism
研究概要、目的 アニメーション制作プロセス 調査①  先行研究調査  文献調査  インスタレーション展示調査 調査②  印象派絵画の分解 試作 卒業研究テーマ発表会 8 月の進捗 9 月ゼミ展 制作  取材、撮影  アナログアニメーション  デジタルアニメーション  編集 研究結果 最終展示までにすること 目次

「筆触分割」とは色を混ぜ合わせることはせず、一つ一つの筆触が隣り合うように配置する技法のことで、 隣接する筆触の色が鑑賞者の網膜上で疑似的に混り、2 つの異なる色が1 つの色に見えるようにする描 画技法のことである。  本研究では、19 世紀の印象派絵画で用いられていた描画技法である筆触分割が鑑賞者にもたらす視 覚的効果を調査し、その結果をアナログ作画とデジタル作画を融合した方法で表現することで筆触分割を 用いたアニメーションにおける新規な描画方法を開拓する。大分県別府市で暮らす祖母の生活の中に現 れる光の質の変化をアニメーションで表現することで印象派絵画が目指した空間・時間による光の質の変 化のアニメーション化を目指す。

これまで多くの絵画作品を観てきたが、写実的に描かれた絵とそうでない絵が一様に評価されていること に常に疑問を感じていた。そこで歴史的に見て急激に描画スタイルが変わった19世紀の印象派絵画の描 画方法について研究しようと考えた。

絵画作品の研究をする上で、「美しさ」が常に求められるアニメーションという分野で絵画を表現できな いかと考え、印象派絵画のアニメーションを制作しようと考えたのが本研究の動機である。

本作品は大分県別府市で生活する祖母の暮らしをモデルにしたストーリーである。

祖母の生活の中に現れる光の質の変化を筆触分割で表現する。アクリル絵の具を用いて描画するアナロ グ作画とデジタル作画の2つの技法を用いて筆触の動きをデザインし、印象派絵画が目指した空間・時間 による光の質の変化をアニメーションにすることを目指す。

私が本研究で実現したかったことは、大分県別府市に住む90代の祖母の生活の中に現れる光の変化を 印象派絵画のようなアニメーションにすることである。印象派のアーティストたちが目指した「空間・時間に よる光の質の変化」をアナログとデジタルの双方からの視覚的アプローチでアニメーション化していく。そ れらを実現するために「素材感のある動き」と「光の質の変化の表現」に着目して制作する。印象派の筆の 物質的な動きを表現するために、デジタルペインティングだけでなく、キャンバスの表面にアクリル絵の具の マチエールを付け、絵の具が動いているような感覚を見る人に与えるようにしていく。また、屋外の光の変化 を観察し、印象派の絵画で描かれる光の移り変わりを筆の分割で表現することと合わせ、デジタル上で3 Dレイヤーを用いてアニメーション内の空間表現をデザインしていく。本研究は「印象派のあの作家風アニ メーション」という主旨ではなく、印象派絵画から着想を得た独自のアニメーションであることに着目してア ニメーションを鑑賞して欲しい。

研究概要
動機 本研究で表現したいこと
1920×1080px(16 : 9)
: 15fps
アニメーション概要
成果物 : アニメーション1点、研究解説パネル(B2)2点(又は1点)、原画数点 時間 :2分~3分 画面比率 :
フレームレート
プロジェクター(EH-TW7100)を使用してアニメーションを 投影展示する。
アニメーション制作プロセス ①大分県別府市の祖母宅や市街地での舞台調 査、撮影。 ②撮影した映像、写真を元にアナログアニメ
使用画材 ・アクリル絵の具 (Shuttle Art ACRYLIC PAINT) ・キャンバスボード 四つ切 片面エンボス加 工 380x540mm(サカエ紙工) ③撮影した映像、写真を元にデジタルアニメ
使用機材 ・Procreate(デジタルペイントソフト) ④Adobe
⑤Adobe
集、BGM挿入する。 ① ② ③ ④ ⑤総合編集
ーションを作成。
ーションを作成。
After Effectsで②、③のアニメー ションを合成、編集。
Premiere proシーン全体カット編
調査① 先行研究等の調査 この先行研究調査では絵画的アニメーション技法を用いたアートアニメーション作品ついて調査した。ア ナログ的なアプローチでの製作技法についての調査は制作のヒントとして、技術的、表現技法的に学ぶこ とができる部分が多く発見できた。 ①先行研究調査 ドロタ・コビエラ監督、ヒュー・ウェルチマン監督 「ゴッホ~最後の手紙~」 アレクサンドル・ペトロフ 「春のめざめ」 この作品は1秒につき12枚の油絵をアニメーション にして製作された作品である。画家フィンセント・ ファン・ゴッホの作品のような勢いのある筆致を再 現するために世界中のアーティストが総数62450枚 の油絵を描いてアニメーションしている。キャンバ スに描いた絵は次に動く部分をナイフで削り、次の 駒となる絵を描いていくという作業方法で描かれて いる。 使用技術:油絵アニメーション、ロトスコープ 参考:https://realsound.jp/movie/2017/11/post-125543.html この作品はガラス板に油絵具を指でつけ描くガ ラスペインティング技術が使われたアニメーシ ョンである。キャンバスとなるガラス板の下か ら光を当て、その上から指で油絵具を塗って、 拭き取ることを繰り返し、アニメーションを撮 影していく。乾きが遅い油絵の特性を活かし、 拭き取る形を取ることで表現できる描画がなさ れている。 使用技術:ガラスペインティング(油彩) 参考:https://www.ghibli-museum.jp/mezame/technique/

山本暎一(虫プロダクション) 「哀しみのベラドンナ」 この作品は従来の商業アニメーション作品に一 般的に用いられるセル画の使用が少なく、画面 の右から左へと流れるパンニングによって、長 大な一枚絵(静止画)を見せるカットが使われ ている部分が多い。動きのあるシーンでも水彩 画、油彩ガラスペインティングなどの技法が使 われている実験的なアニメーションである。 使用技術:水彩画、ガラスペインティング(油 彩)、セル画 参考:イメージライブラリー(視聴) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%93%80%E3%81%97%E3% 81%BF%E3%81%AE%E3%83%99%E3%83%A9%E3 %83%89%E3%83%B3%E3%83%8A https://cinema1900.wixsite.com/home/beradonna

②文献調査 吉澤 俊 「表現技法としての「マチエール」(絵画表層)の可能性 -造形表現指導基礎研究①-」 植木雅昭、深野淳、西河俊伸、細見心一、水内保宏、辻田忠弘 「フェルメール絵画における色の感性的研究」 Barbara J. Meier, "Painterly Rendering for Animation", 1996 →CGで印象派絵画を表現した研究である。多視点的に油絵での筆触が 再現されており、本研究の時間軸におけるストロークの変化を表現する上 で参考になる。 調査① 先行研究等の調査
この調査では絵画的アニメーションの学術的な側面から調査した。これはCG技術による印象派絵画を再 現する技術や、表現技法が鑑賞者に与える視覚的効果についての調査である。
調査① 先行研究等の調査 ③インスタレーション作品調査 展示空間は鑑賞者が寛いで鑑賞できるように クッションやソファなどが配置されており、鑑賞 者は大画面に映る映像を見上げるように鑑賞し ているのが印象的だった。また、自分を覆うよう に映る絵画の色とりどりの色は鑑賞者にとって は興奮を与えるもので多くの鑑賞者は写真撮影 を行っていた。 肉眼で数えられるだけで天井に十数台のプ ロジェクターとスピーカーが設置されてい た。 映像を大規模に投影することで印象派絵画の 「光の表現」がより鮮明に視覚化されていた印 象を受けた。絵画の平面上だけでは光を感じる ことに制限があったが、筆触を点群化すること で景色を巡るような没入感を感じることができ るという発見があった。 場所:日本橋三井ホール 東京都中央区日本橋室町2-2-1 COREDO室 町1 - 4F HP:https://immersive-museum.jp/ 「Immersive Museum」 2022年7月8日(金)~2022年10月29日(土)まで日本橋三井ホールで開催されていた空間没入 型のデジタル展示へ行った。印象派絵画を3Dで空間表現し、筆触分割をオブジェクトとして点群 化して大展示場で360度投影することで鑑賞者に没入感を与える表現がなされていた。

印象主義の代表的な画家クロード・モネ「印象・日の出」の描画に注目すると荒い筆触で水面の 煌めき、船の影、空の雲の流れを表現していることがわかる。それぞれのせている絵具の色は独 立しているが全体を見た時に奥行きと時間の経過を表現している。これを観てわかるように作者 が観ている空間をキャンバス上でそのまま表現することを目的とし、緻密で忠実な風景画を描こ うとしている筆触ではなく、荒い筆触で勢いよく描いている。

クロード・モネの作品の中で特に作者の見ている「空間・時間による光の質の変化」をわかりや すく表現しているのは「ルーアン大聖堂」である。

調査② 印象派絵画の分解
調査② 印象派絵画の分解  これは様々な時間帯、天気で同一モチーフを同じ角度で複数描くことにより、光の推移による変 化がよりはっきり捉えられている。ひとつひとつの筆触の色彩は独立しているが作品全体として 遠目に見たときに光が当たる建物の現場に漂う空気を感じさせることが可能になる。 例えば、③、④、⑦はそれぞれ時間帯が異なるため、太陽の当たり方と影のでき方が異なる。ま た絵具の置き方も③、④の日中の方が⑦の朝方に比べると勢いがあり、くっきりとしていること がわかる。②と⑤では同じ「陽光」というタイトルで影のつき方からみておおよそ同じ時間帯の
じ時間帯であっても弱化の天候の違いでキャンバスに載せる絵具は異なり、筆触の荒さも異なる ことがわかった。 画像引用:クロード・モネ「ルーアン大聖堂」 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%A2%E3%83%B3%E5%A4%A7%E8%81%96%E5%A0%82_(%E3%83%A2%E3%83%8D) ①扉口、曇天 ③扉口、昼下り ⑥日没(グレーとピンク のシンフォニー) ⑤西面、陽光 ②扉口(陽光) ④ファサード(日没) ⑧赤、陽光 ⑦扉口、朝の効果
ものと考えられるが天候が若干違うためか⑤の方が日差しが強く表現されている。このように同
試作 ここまでの調査を踏まえて、いくつかの検証と試作を制作した。 ①筆触分割を用いたデジタル描画上での色彩の変化の検証 ②デジタルとアナログの描画方法(ブラシの種類)の違いによる  視覚的効果の検証 三原色(赤、黄、青)とそのうち2色混ぜることによって生み出される第一混合色(橙、緑、紫)を並 置する手法をデジタルペイントソフト(CLIP STUDIO PAINT)で検証した。 この検証では色彩を使わず、デジタルとアナログの双方でブラシの種類や筆触の太さを変えるこ
ラつきが激しいことがわかった。よって、デジタルペイントソフトを用いての描画で絵画的な印 象が表現できるのかという課題であることが判明した。 ⑴赤+青=紫     ⑵赤+黄=橙     ⑶青+黄=緑 ⑴デジタルペイントソフトでの点描ブラシで描画 ⑵デジタルペイントソフトでの平筆ブラシで描画 ⑶アナログ(油彩)で描画 ⑴ ⑵ ⑶
とでどのような視覚的効果が発生するのかという検証を行った。下記の三種類の検証を行った。 <検証結果> この検証ではデジタルペイントソフトで描画した筆触はRGBであるため各色の存在感が強く、チ
試作 この検証では描画方法によっては平面的な表現になってしまい、空間表現ができなくなってしま う可能性があるということが判明した。また、アニメーションにしていく上で、時間軸における 筆触の動きのデザインをする点と印象派絵画の情報量の多さをアニメーションで表現する本質を 追求する点を留意することが重要であるとわかった。 ⑴デジタルペイントソフトでの点描ブラシ <検証結果> ・ブラシサイズを小さくして細かく描き込ん  でも明るさの調整が可能。 ・細かい光を表現できる。 ・写実的に近い描画が可能。 ⑵デジタルペイントソフトでの平筆ブラシ <検証結果> ・筆のエッジが目立つ(面) ・力強く荒い表現が可能 ・光と影の濃淡を強く現すことが可能 ⑶アナログ(油彩)で描画 <検証結果> ・筆のエッジが目立つ(面) ・塗り重ねたことが見えやすい ・油の艶も質感になっている ・不規則なマチエールが描画が可能
7月卒業研究テーマ発表会
7月卒業研究テーマ発表会

→アニメーションの長さに関して、短いとのご指摘は確かにそうかもしれない。ひとまず 3分は確実に作り、それを越えられるよう考えたい。 「学びました」といっていただけたことが大変ありがたかった。

→筆触分割ではない場合との差異が理解できないのではというご指摘に関して、空間と時 間の流れを表現するために光の変化を描いていく筆触分割をアニメーションで描こうとし ていたので他との差異を考えていなかった。現時点で実際に撮影したものを筆触分割アニ メーションにするため撮影した動画と比べる形にするか、そうすべきでないか、展示形態 で見せ方を変えるかなど今後検討する。

→出来上がった作品を見て写真との比較は少なからずされてしまうだろう。ゲルハルト リヒターのインタビュー本でも書かれていたことだが、自分の目でみた自然のままを写 生することと写真から絵にすることでは、写真をみて描くことの方がより客観的な視点 で描くことができるという。このことは私の中でかなり納得のいくもの(必ずしも全て 正しいわけではない)で、写真という自分の見方や美的な規範を忘れて見えた世界を映 し出すことができるため、絵を描くものとして自分自身の目を疑い、それを確かめるこ とができる媒体が写真であると感じた。確かに写真の発明は写実絵画を衰退させてしま ったことは事実ではあるが、それぞれの映し出す本質が違うこととそれぞれの特徴を利 用することでできる表現が違うと私は考えた。しかし、先生のご意見もこの作品を作る 上で忘れてはいけない部分であると考えている。実験について褒めていただけたこと、 大変ありがたい。

7月卒業研究テーマ発表会

→とてもありがたい感想をいただけて大変ありがたかった。装飾に関しては出来上がった 作品を邪魔してしまうようであれば無しにしたいと考えている。ゼミ展での展示について もこれは注意すべき点だと思う。

→「情報のリッチさ」と「見どころのリッチさ」について筆触分割についての研究でこれ までは「情報のリッチさ」部分しか見えていなかったことに気づかされた。「見どころの リッチさ」をどのように見せようかという点についてこのコメントを頂いてからずっと考 えている。描くものがただの光の変化や物体の動きだけだと確かに物足りなさを感じる。 ディスカバリーチャンネルなどの自然を切り取った番組がなぜあんなに興味を惹きつける のかを考えていたが、ただ単に物語性なく動物を最新鋭のカメラで追っているだけではな く、動物の生態や自分が生きる環境と周囲の社会性まで着目して、動物である人間にも共 感できるものになっているからだと思う。ディスカバリーチャンネルと似ているのではな いかと思っていたが、私がやりたかったことと考えていたものの視野がミクロ過ぎたのだ と思う。視野を広げてノンナラティブアニメーションにおける見どころを探ることを試作 を作りつつ早期に検討する。

→解像度に関して完全に盲点だったので大変ありがたいご指摘だった。アナログでの手を 加えることを考えていたが調査していくうちにCG上でアナログのように点群が動くした 作品などもあり、そちらの方でも試作してみようと考えている。筆触分割の研究であるこ とを見失わないようにする。光の観察は引き続きやっていこうと考えている。

7月卒業研究テーマ発表会

【教授方からのフィードバックを受けて】

教授ごとに違った視点からのご意見を頂けたので大変ありがたかった。盲点になっている部分の ご指摘がたくさん見られたので、自分だけで考えていると凝り固まった考えになることがわかっ た。夏休みには家に籠ることなく発信していろんな方見てもらいつつ制作を進めていこうと考え ている。

8月進捗

8月は主にテーマ発表会のフィードバックを受けての自然光の撮影やロトスコープでのアニメーシ ョン試作を行い、ストーリー展開を見直すことで見どころ追求を行った。また、ストーリー展開 の見直しから絵コンテの再構成を行った。

7月卒業研究テーマ発表会
<8月に実行したこと> ・光の観察、撮影 ・アニメーション題材の見直し、見どころの追求 ・デジタル、アナログ上での筆触分割の試作(続き) 多摩川周辺
この撮影では自然光の反射、光の変化を捉えるために行った。多摩モノレール柴崎体育館駅近く の多摩川周辺と熊本県天草市の海岸沿い、東京都現代美術館に隣接している木場公園の周辺で主 に撮影した。 光の観察、撮影
この撮影では、自然光によって生まれる輪郭線や反射、水面の生きているような動きなどを発見 することができた。これらの観察したことはアニメーションに十分に活かすことができるであろ う。 7月のテーマ発表会の時点ではノンナラテ ィブアニメーションの予定であったが、 高山先生から技法としての「情報量のリ ッチさ」だけではなく「題材のリッチさ 」も含める必要があるのではないかとい う意見をいただき、改めてストーリー展 開について考えた。筆触分割をより生か すことができる題材をマインドマップを 描きながら追求していた。その時に考え ついたのが「別府」を舞台としたアニメ ーションであった。左の写真はその時の マインドマップのメモである。 題材の見直し、見どころの追求 天草市の海岸沿い 木場公園周辺
7月までに行っていた試作の続きとしてデジタルとアナログの二つの技法を用いたロトスコープア ニメーションの試作を行った。 ① ロトスコープ用の素材撮影。 ② デジタルで下描きをする。 ③ デジタルの場合:下描きと別のレイヤーで描画する。   アナログの場合:トレーシングペーパーに印刷し、アクリル絵の具で上から描画する。           →④スキャンしてアニメーション化する。 デジタル、アナログ上での筆触分割の試作(続き) 試作の手順 使用機材・画材  ・アクリル絵の具  (ターナー色彩株式会社)  ・デジタルペイントソフト Procreate  ・Sトレーシングペーパー85g/㎡ A3サイズ デジタル下書き 制作風景 デジタル描画 アナログ描画 本試作の反省点 本試作ではデジタル、アナログ双方の描画技法で筆 触分割をうまく表現できずに潰れてしまっていたた め、描画の工夫が必要であるということがわかった。 また、アナログの方ではトレーシングペーパーに描 いていたため、スキャンした時の紙のヨレが目立っ てしまった。改良する点を多く発見できたという点 はよかった。

9月ゼミ展

9月に行われたゼミ展では夏季休暇中に行った、アナログとデジタルのアニメーション描画の試作 を展示した。展示形態はトレーシングペーパーにデジタル作画を印刷したものとアクリル絵具で 描写したアナログ作画を20コマずつ天井から吊るしたものである。本展示でこだわった点として 、映像として見せるのではなくコマごとに見せることにこだわった展示だったが、パネル以外の 吊るし展示であったため展示物が非常に不安定となり反省点を多く見つけることができた。この 結果を卒制展示に活かそうと考えている。

現時点での課題

◯ R G Bカラ モデル を用 い た筆触分 割 は 各 色 の 存在 感 が 強く、チラつきが 激しい 点 。 →デジタル 描 画で 絵画 的な印 象 が 表 現できるのかという課題 。 ◯時間 軸 における筆 触 の 動きのデ ザインをする必 要 が ある点 。  →鑑賞 者 にとって不愉快 出ない 動きを研 究をする。

試作・検証

課 題を解 決 するため 、同じシ ンを「デジタル 作画 」 「アナログ 作画 」の2パタ ンの 描 画でアニメ ションにした際 に どのような見え方 の 違 いが あるのかを検 証した。 ①デジタル

と影 が 動くレイヤ を分け て展示 。

②アナログ 作 画 使用画 材:アクリル 絵 具( T U R NE R A C R YL GOU A C H E ) *光の動きを表現しない手の色の下地のみデジタル作画を引 用 デジタル描画した手の下地 を S トレ シングペ パ 85g / ㎡ A 3 サイズ に出力後 、アクリル 絵 具で 描画

作 画 使 用ソフト:p r o cre a t e 描画後 、アニメ ションとして書き出 す。 Sトレ シングペ パ 75g /㎡ A 3 サイズで 出 力 下 地 の 色を載 せ たレイヤ
A f ter Effect s で アニメ ションとして書き出 す。 デジタル 作 画を向 かって左側 、アナログ 作 画を向 かって右 側 に展 示した。 比較動 画 は 右 の Q Rコ ドに掲載 。 結 果 「筆触分割を使ったアニメーション描画検証動画」 https://vimeo.com/747127578 本研究の目的 アニメ ションにおける 空間と時間による 光の変化を表現 印象派絵画 図内画像引用:https://ww .pakutaso.com/20160849229post-8683.html 筆触分 割が鑑賞 者にもたらす 視覚的効 果の研 究を通して印 象 派絵 画が目指した空 間と時 間による光の質の変 化をアニメ ションで表 現 することを目標とする。 はじめに 「筆触分割」とは色を混 ぜ 合 わ せることは せ ず、 つ つの筆触が隣り合うように配置 する技法のことで、隣接 する筆触 の色が鑑賞者の網膜上で疑似的に混り、2 つの異なる色が 1 つの色に見えるようにする描画技法のことである。 筆触分割を応用したアニメーション描画の開拓 2つの動画がどのように観えたか、 ぜひコメント欄でお聞かせください! ゼミ展で展示した研究解説パネル(B2サイズ)
。 絵 具 が 乾 燥した後、画 像をスキャンし
制作 撮影 9月15日~16日に大分県別府市の祖母宅、市街地を撮影、取材した。
撮影 別府市の扇山 大分県別府市は山と海に囲まれた高低差の大き い土地であるため坂が多い。高台から見下ろす と別府温泉の湯けむりが見える。また、扇山は 部分的に山肌の色が分かれており非常に特徴的 な別府市を代表する山である。この特殊な土地 が生み出す天候による光の変化を屋内、屋外双 方からの視点で撮影した。アニメーション制作 の際には土地の特徴と祖母の動き、光の動きに 留意して制作する。
スに表現しているため、このことをアニメーション上でも再現しようと考えたため。 ① アナログアニメーション作画のベースとなる絵を描く。 ② ①で描いた絵の上から1コマごとに絵の具重ねて描いていく。 ③ 1コマごとに撮影する。 本シーンでは光と影のコントラストが激 しいため、影の部分を青にしてベースの 絵を作っていく。そこから次のページの ように色を足してシーンを作っていく。 撮影方法 LEDライト付き俯瞰撮影スタンドでカメラを固定して 絵を1枚ずつ撮影。ライトは2方向から照射する。 使用機材 lapset スマホスタンド 俯瞰撮 影 LED ライト付き https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0B87MB28B/ref=ppx_yo_dt_b_asin_image_o05_s01?ie=UTF8&th=1 使用画材 ・アクリル絵の具 (Shuttle Art ACRYLIC PAINT) ・キャンバスボード 380x540mm(サカエ紙工) https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00LIG15N6/ref=ppx_
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B08RYRD95M/ref=ppx_
制作風景 制作手順 ベースとなる絵
アナログアニメーション作成 アクリル絵の具での描画方法を用いたアナログアニメーション制作を開始した。デジタルアニメ ーションと合成することを考え、グリーンバックにするなど工夫した。 アナログアニメーション制作で大事にしたこと ・絵具のマチエールを作ること。 →絵具の存在感を強調することで印象派の大胆な筆致を表現するとともに、印象派をアニメーシ ョン化するための「物質感のある動き」を表現するため。 ・筆触分割で色味、光の変化を表現すること。 →調査で判明した通り、印象派絵画は空間、時間の変化による光の質の変化をそのままキャンバ
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① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ 本シーンでは静物を映すというシーンであるため、8枚のコマを制作・撮影した。微妙な違いであ るがこの違いがアニメーションになると光の変化を感じられる映像になる。 その他の作画物

主に背景などにデジタルアニメーションを加えたアナログアニメーションとは違い、絵具の物質 的な動きは感じられないためブラシをこまめに変えるなどの工夫で描画した。 デジタルアニメーション制作で大事にしたこと ・ブラシで塗りつぶさなこと。 →本研究においてのデジタルペイントの最大の難点として平面的になり過ぎてしまうところが挙 げられる。同じ色を重ねることでより平面的になり、空間を感じられなくなるため、一つの筆致 のあとは色を変更して塗り重ねた。 ・オブジェクトごとにレイヤーを分けること。 →アナログとデジタルを合成する際にAfter Effects上で3DレイヤーとしてZ軸で配置するために オブジェクトごとにレイヤーを分けることが必要であるため。これは遠近感を表現することに使 う。

デジタルアニメーション作成
① 全体の色を観ながら大まかに描画する。 ② オブジェクトごとにレイヤーを分けて描画する。 使用機材 ・デジタルペイントソフト Procreate 使用ブラシ Procreate 付属ブラシ ・ペイント→スタッコ、油彩(カスタマイズ済) 制作手順
編集制作で大事にしたこと
使用機材 ・Adobe After Effects ・Adobe
音源制作 neneko3さんに制作依頼したオリジナル曲を使用。 カメラの進む方向 フォーカスが徐々に 2人に当たっていく。
編集 Adobe Afetr Effectsを利用してアナログとデジタルのアニメーションを合成する。ソフト内の3 Dレイヤー機能を利用し、アニメーション内の空間表現を目指す。
・3Dレイヤーを活用し、カメラのフォーカスをうまく利用すること。 →カメラワークによって場面のフォーカスの当て方を変えることで鑑賞者に2Dアニメーション でありながら空間を感じさせるようにした。 ・アナログとデジタルの合成を違和感なく行うこと。 →アナログ作画のほとんどが切り抜き作業を行う必要があるため、合成した際に切り抜いた境界 線にエフェクトをかけ、違和感なくする加工を施した。  →成果物提出の段階ではまだ編集が甘いところがあるため、最終展示までにブラッシュアップ する予定である。
Premiere pro

使用機材

After

https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/detail/4547315919840

このギミックで大事にしたこと

・明らかな水の反射であることを鑑賞者に悟られないようにすること。

→光の焦点が移転に集まりすぎると光が強くなってしまい、空の霞んだ空気感を演出できなくな ることに加え、鑑賞者に水の反射であることが一目瞭然になってしまうため、これらを避ける工 夫をした。

・水面を揺らして動きをつけること。

→画面の筆触の動きが多いアニメーション作品の中で水面の揺れによる光の反射は効果的だと判 断したため。

・After Effectsでの編集の際にエフェクトを効果的に使うこと。

加えたギミックについて
① クリアケースに水を貯める。 ② クリアブックスタンドの上に①を乗せる。 ③ ブックスタンドの下から光を照射させる。 ④ 紙を貼り付けた壁に反射させて撮影する。 ⑤ After Effectsで撮影した映像のフレーム数を減らし、ノイズ36%、ブラー(ガウス)20%、   色調整を行う。 制作手順 撮影風景
山間部の空の霞んだ空気感を表現をするために水の反射を使った効果を加えた。ノイズなどのエ フェクトをかけることにより、水の反射であることを抑えることも可能になった。
・Adobe
→撮影した物のフレーム数を減らし、ノイズ36%、ブラー(ガウス)20%、色調整、を加えて編 集した。セピアな映像になった。 Effects ・クリアケース(seria) ・クリアブックスタンド(無印良品)
https://monosizecatalog.com/item-4973430019750/
完成した映像 空と合成させた映像 半透明の空のデジタル描写の裏から今回のギミックを挿入した。映像としては効果が想定してい たよりも感じられなかったため、最終展示までに改良を重ねていく予定である。

本研究では印象派のアーティストたちが目指した空間、時間による光の質の変化を別府市を舞台 とした題材でアナログとデジタルの2つの視覚的アプローチから表現することを試みた。本研究 のは発見として印象的だったのはアナログアニメーションの塗り重ねによるアニメーション制作 の情報のリッチさがアニメーション全体に大きな効果をもたらしているということである。研究 当初は、塗り重ねによる歪みや画面上の混乱を懸念していたが、塗り重ねることによって懸念が 良い効果に変わり、絵具の物質的な動きを鑑賞者に感じさせるポイントの一つになったと感じて いる。また、本研究を通して多くの改良点も見つかった。まず、アナログとデジタルの作画を合 成する際の違和感を解消することが重要である。合成に違和感を感じさせない基本的な場面作り を行うことで印象派絵画の場面作りに近づくことができるのではないかと考えている。また、カ メラワークについても研究が必要であるということがわかった。2つの画面を3Dレイヤー上で 合成することでカメラワークが必要となったことがこの考えのきっかけである。カメラワークで フォーカスを当て、ぼかしを入れると空間性は出るが、ミニチュアの撮影にも見えてしまう可能 性があるため、改良を重ねようと考えている。

最終展示までにすること

・残りのシーン制作とタイトル、エンドロールの挿入 ・編集した上でストーリー展開がわかりにくくなっている箇所などの修正と加筆。 ・合成処理(アナログ作画の境界線など) ・展示準備(下記参照)

展示計画

研究結果

本作品は大分県別府市が舞台のアニメーション作品である。そこで暮らす祖母の生活をベースに したストーリーで、その中に溢れる光の様子を表現したものである。

①祖母宅のミニトマトが朝日を浴びるシーンから物語が始まる。

②朝食を作る祖母の様子を描写。

③祖母の家の中での様子や台所の生活の中の光を表現

④昼になり友人との約束のために出かける。その時に別府の扇山を映し出す。

⑤橋を渡り、待ち合わせ場所の物産館に向かう。

⑥友人が遅れて到着し、二人は長い時間話に花を咲かせる。

⑦祖母は最近生まれたひ孫のことを写真を見せながら友人に嬉しそうに話す。

⑧話をしているうちに影が伸びるほど、夕方になってしまった。

⑨祖母と友人は一緒に高台にあるバス停まで行き、友人とはバス停で別れる。

⑩バス停で待っていると夕日が背中から差し込んできて振り返った。そこには別府の美しい景色 が夕日に輝いていた。

シナリオ

るようにする描画技法のことである。  本研究では、19 世紀の印象派絵画で用いられていた描画技法である筆触分割が鑑賞者にもたら す視覚的効果を調査し、その結果をアナログ作画とデジタル作画を融合した方法で表現することで 筆触分割を用いたアニメーションにおける新規な描画方法を開拓する。研究を通して印象派絵画が 目指した空間・時間による光の質の変化を大分県別府市を舞台としたアニメーションで表現するこ とを目標とする。

2022年度 デザイン情報学科 卒業研究 【概要】 氏名 :  古閑 晴子 クラス : D 番号 : 4 所属ゼミ指導教員 :  高山 穣 タイトル :  感じる世界 サブタイトル :  印象派絵画の筆触分割に着想を得たアナログ/デジタル併用型アニメーション タイトル(英語): Feel the World サブタイトル(英語): An Analog-Digital Hybrid Animation
最終版 提出締切 : 10月20日(木)17:00 まで (1)指導教員の確認サイン入りの原本を学科研究室へ提出 (2)確認サインをもらったものと同じ内容のPDFファイルをWeb提出(サイン不要・詳細は別紙参照) 指導教員確認サイン: 研究概要 制作内容・成果物 研究解説パネル 「筆触分割」とは色を混ぜ合わせることはせず、一つ一つの筆触が隣り合うように配置する技法 のことで、隣接する筆触の色が鑑賞者の網膜上で疑似的に混り、2つの異なる色が1つの色に見え
デ情エリア使用 9号館3F・4F 印象派絵画 図内画像引用:https://www.pakutaso.com/20160849229post-8683.html アニメーションにおける 空間・時間による 光の変化を表現 成果物 : アニメーション1点、研究解説パネル(B2)2点、作画物数点 時間 :2分~3分 画面比率 : 1920×1080px(16 : 9) フレームレート : 15fps プロジェクター(EH-TW7100)を使用してアニメーションを 投影展示する。 アニメーション概要 本作品は大分県別府市で生活する祖母の暮らしをモデルにしたストーリーである。 祖母の生活の中に現れる光の質の変化を筆触分割で表現する。アクリル絵の具を用いて描画するアナログ作画とデジタル作画の2つの 技法を用いて筆触の動きをデザインし、印象派絵画が目指した空間・時間による光の質の変化をアニメーションにすることを目指す。 背景はデジタル作画したもの を3Dドローイング機能のあ るソフトで編集する。 アナログ作画と編集した背景 を合成してアニメーション動 画にする。 別府市の祖母宅や市街地で 撮影と取材 アクリル絵の具を使用した アナログ作画 B2パネルを2枚使用し、本研究 の概要と解説を展示する。 *画像はイメージ (ゼミ展で使用したB2パネル) アナログ作画 背景(デジタル作画)
Inspired by Divided Brushstroke in Impressionism
2022年度 デザイン情報学科 卒業・修了研究 【展示計画書】 提出締切 : 10月20日(木)17:00 まで (1)指導教員の確認サイン入りの原本を学科研究室へ提出 (2)確認サインをもらったものと同じ内容のPDFファイルをWeb提出(サイン不要・詳細は別紙参照) 最終版 指導教員確認サイン: 氏名 :  古閑 晴子 クラス :  D 番号 :  4 所属ゼミ指導教員 :  高山 穣 電話番号:  メールアドレス: タイトル :   感じる世界 サブタイトル :  印象派絵画の筆触分割に着想を得たアナログ/デジタル併用型アニメーション タイトル(英語): Feel The World サブタイトル(英語): An Analog-Digital Hybrid Animation Inspired by Divided Brushstroke in Impressionism ※以下の情報は、展示場所の割り当てなどにも使用されます。詳細に、正確に記入すること。情報が正確でない場合、希望通りの展示条件とならない可能性があります。 横幅(W) 2660 mm 奥行(D) 3540~5740 mm 高さ(H) 1490 mm ①    ( 406w) ②iPad(充電) ( 約30w) ③ ( w) ④ ( w) ⑤ ( w) ⑥ ( w) ⑦ ( w) ▼作品ジャンル: [ 1: E ] [ 2:   3:   4:   ]  ※ 該当する記号を記入。2つ以上ある場合は順位をつけること。 A.グラフィック B.書籍 C.立体 D.写真 E.映像 F ウェブ G.インタラクション H.調査・研究 I.インスタレーション J.ゲーム ▼展示場所 : □ デ情フロア(9号館206講義室、3・4階 および10号館1 階)を希望する  (第一希望:          第二希望:タスクルームA(305D) or □ 条件にあえばどこでも) □ 共有展示室・共有スペースを申請済み(申請場所:  デ情フロアでの希望: ) ▼音の出力 : □ する  □ しない  ※ ヘッドフォンを使用する場合など、他の展示に影響しない場合は「出力しない」とすること ▼他の作品の音: □ 可  □ 不可(理由:スピーカーで映像に合わせた音を流すため他の作品の妨げになる可能性があるため) ▼展示場所の明るさ : □ 明るい場所を希望( 蛍光灯・レールライト・どちらでも可 ※希望に丸 )  □暗い場所を希望 ▼ネットワークへの接続 : □ 希望する  □ 希望しない ▼来場者が触れる作品 : □ 有り □ 無し  ※ 消毒用品の設置など、個別の感染症対策を求める場合があります ▼展示計画図: ※ 作品サイズ、使用機材、展示スペース説明図、平面図、展示希望場所・条件などを以下に詳細に記入してください。 通路や鑑賞スペースを含まない 作品設置に必要な大きさを記入 総使用電力 556 W [作品サイズ] 対応する番号を図に記入 [持ち込み機材・備品] ❶クリップライト    ×4 (120w) ❷新デザイン演習椅子(黒) ×2( w) ❸ ( w) ❹ ( w) ❺ ( w) ❻ ( w) ❼ ( w) 対応する番号を図に記入 [貸し出し希望機材・備品] * *奥行はプロジェクター投写距離 デ情エリア使用 9号館3F・4F タスクルームB(305C) 【平面図】 【側面図】 タスクルームB (305C) 3.7m 3.0m 5.8m 5.8m 約2.6m 投写距離 約4.0m 投写距離 約4.0m *前後する  可能性有り *前後する  可能性有り 約1.5m プロジェクター (スピーカー搭載) 白布(机を覆う用) プロジェクター (スピーカー搭載) iPad B2解説パネル×2 筆触分割を用いて塗った 装飾(祖母の家の台所モデル) 新デザイン演習椅子(黒)          ×2 仮机 入試用長机 クリップライト×4 作画物 展示空間 展示場所希望条件 展示イメージ ・室内を完全に暗室にできる場所
・パネルや装飾を展示するスペースが確保で
パネル展示のためにクリップライトの利用を希望します。 仮机 入試用長机 タスクルームA(305D)の場合も 同様な展示形態となります。
(プロジェクター投影するため) ・他の作品との音が重ならない場所 (スピーカーで映像に合わせた音を流すため 他の作品の妨げになる可能性があるため) ・投写距離が確保できる場所 (プロジェクターの仕様により調整する必要が あるため)
きる場所

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