Portfolio 20171201 architecture (MJS)

Page 1

ー卒業設計ー

これは、ある地域における貧しい子供たちのための小学校。

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ベトナムでは都心部と農村部の経済格差が著しい。

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私が着目したのはその中間地点。

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用途:小学校

建築家が参入し、現地の材料を使用した、

★仙台デザインリーグセミファイナリスト(15選)

そのような地域はさらなる農村部からの移住民が多い。また、都市部への

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村人や子供たちと作り上げる、

★赤れんが卒業設計展 出展

訪れた町はまさにそうだった。

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つまりそのような環境下の子供たちは暗示的に、友人などの家庭環境と、

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比較せざる負えない状況にあると自身の経験から考える。

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その街の名前は「バクニン」。

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半セルフビルドの小さな学び舎を提案したい。

バクニンはハノイから北東部に約 70kmほど離れた町である。

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留学生などに人伝いに聞いて回って出会った町だった。

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この町で、幼い子供たちがしっかりと自分の意志を主張し、

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★JIA 千葉卒業設計展 奨励賞+イグ学生賞

夢を語れるような学び舎を考えたい。

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≖≑ᚨᚘᚘဒ⇦⇊⇈⇖∏∆ 「敷地近くの既存小学校に通う 300 人の学生のうち相対的な貧困に該当する 50 人のこどもたちのための学び舎を計画する」 ②

SITE 校庭

校舎

既存池

体育館へ

South

体育館

①     2 ケ所の天窓

② 特別教室群

校舎

村を象徴する

町に対しての学び舎

正面入口

-

Thai biem river の形状から

図書ルーム

普通教室

GL+750 ①

∼受付で話す先生と子供の様子∼

∼職員室の室内空間の様子∼

∼外階段からトイレへのアプローチ∼

∼手芸・美術室で学ぶ様子∼

∼外を眺める子供たちの様子∼

∼川沿いの竹は村人によって運ばれる∼

∼運ばれた竹は熱処理等で防腐処理を施す∼

∼模型をじっくりみながら施工を行う∼

∼屋根組みや床組み、柱などは委託する∼

∼職人に指導を受けながら作業する村人∼

全体計画及び形態2

全体計画及び形態3

・既存の小学校には無かった体育館を作り共有して使うものとする。

・校舎の形状を川の形状 + 体育館側校庭側へと伸ばした。

・冬の時期はやや寒くなり湿度が高い為冷たい空気が沈殿する。そのため床は

・体育館の位置は道路に面さないようにし、校舎を東に配置した。

・正面入り口から入り校舎が迎え入れる形態を作る。

750 上げるものとする。

・校舎や体育館から校庭が南面にくるように配置。

・現地調査より感じ取った感覚からこの学び舎は開口や壁などで、

・校舎の入口と奥の天井高は全体より低くし入りやすくする。

・校舎の形状は村を象徴する川の形状に添わせ、借景とする。

締め切らないこととする。

・中央付近に行くにしたがって天井高を上げていき開放感を持たせる。

・2つある池の一つはビオトープのような使われ方とする。

・中央にささやかな図書ルームを設置し全体をつなぐ役割を果たす。

・屋根の庇が非常に長くあるので室内が暗くなりやすい。そのため二か所の

敷地面積:約 7400 ㎡、建築面積:校舎(約 1800 ㎡) ・体育館(600 ㎡)

天窓を設け、光を取り入れる。

≗≑⇽∏∙⇱∙⇖ 校舎平面図

事務室

∼1学年教室でベトナム語を学ぶ様子∼

∼グループワークをしている様子∼

∼図書ルームでの談話の様子∼

∼校庭から校舎へと戻る子供たち∼

∼竹の芯を開いて根太に籐で結ばれる∼

∼床張りや壁は子供たち、村人の手によって∼

∼協力することの大切さを学ぶ∼

∼強く生きていくための糧になる∼

会議室

受付

手芸・美術室 自然社会室

屋根荷重を垂直に受ける竹柱

A

垂直方向の力を受ける竹柱

1年生時間割

竹壁に挟んで飾られた掲示物

外部と室内を分節する本棚 グループワークをする子供たち

校舎の入口(土足)

てすり(h=1200)

55 50 55

指定建蔽率:80%

学年交流スペース 指定容積率:500%

「切り開く」

※防火地域

0.15 360 0.95

学年交流スペース

一般教室1学年

3−2

図書ルーム

一般教室2学年

ヒトリ暮らし

中庭に付随している教室

2

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萬力屋 ラーメン屋

3年生

アパート

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郵便局

商店街のラーメン屋さんの設置

FRIJOLES タコス屋

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若者に人気な雑貨屋商業中階に

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高級飲食店を設けに付加価値を提供

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9 階との吹き抜け、 会議室共有場所

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9F Plan

9.10 階はデザイン会社を設ける

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2 階には元から商店街にある

オープンスペース

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階高 6mという高さのある空間は

断面図 S=1:100

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4年生 4−2

学年交流スペース

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断面ダイアグラム

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藤本 貴成 東京電機大学大学院 未来科学研究科 建築学専攻 積田洋研究室

平面ダイアグラム

トイレ 中庭に付随している教室

ウッドデッキ トイレ

トイレ

学年交流スペース

オープンスペース

3年生 3−1

休み時間・・・

オープンスペース

グループワーク・・・

4年生オープンスペース

4年生オープンスペース N

ウッドデッキ

~ある日の掃除の風景~ N

平面図 S=1:100

そよ風が吹く中庭を眺めながら。

平面図 S=1:100

4 年生は颯爽と掃除を進める中、 トイレ

オープンスペース 3−1

3年生

3 年生は甘えてだらだらと・・・

トイレ

オープンスペース

断面図 S=1:100

断面図 S=1:100

他学年交流スペース

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他学年交流スペース

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出身:栃木県下野市 高校:宇都宮工業高校 部活:柔道、器械体操

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ー研究ー ★日本建築学会中国大会発表(2018 年国際学会発表予定) 学校建築における原風景と空間構成の研究

1.研究目的・背景

象は B は含まれておらず、A の全対象であった。指摘法の 正会員 〇 藤本 貴成 * みに着目した場合、視覚的に A は多数エレメント分散型、 。 同 積田 洋 ** B は単数エレメント集中型という傾向がみられた(図4) 同 小林 美紀 *** A では校舎やファサードなどの建築エレメントがより指摘 され (100%)、B では遊具などの環境エレメントや学校独自 に設置された物(絵画など)がより指摘された(≒ 85%) 。 A、B を同時に分析すると約 57%の割合で建築エレメント が環境エレメントよりも指摘された。 3.アンケートを基にした配置計画分析

小学校の建築空間は児童教育の場であり、子供たちの成長 や発達に重大な影響を及ぼす。戦後学校建築の「規格化」 により、片廊下型等の学校は一般的。一方でアイデンティ ティ、記憶に残る要素を持つ学校建築が重要と言えよう。 本研究では、既往研究 *1 より拡大的な学校建築におけ る記憶に残る空間調査、別視点的にプランタイプ別評価を 行い、さらに記憶された原風景空間での小学校建築の要素 との関係を明らかにする為に、SD 法・指摘法実験を用いて、 時間が経過しても、記憶に残り続ける可能性を持つ学校建 築空間の設計計画の基礎的知見を得ることを目的とする。

今回のアンケート調査では比較的「規格化」された小学校 の卒業者が大半であった。全アンケートに記載された出身 校(196 校)の配置計画や属性を含んだクラスター分析を 行い、10パターンに分類した。原風景空間を校庭と指摘 した割合によってさらに7パターンに分類した結果を図 2に示す。校庭の指摘率が最も高い学校の属性は、校舎か ら校庭が南向きに配置され敷地の形は不整形、その過半 数は周辺環境が比較的密集していた。校庭の指摘率が最も 低い学校の属性は、校舎から校庭が南(南 , 南東、南西) 以外に配置され、 全学年児童数が 400 名以下となっていた。

2.アンケート調査とその結果

4.評価実験対象校と実験方法

小学校 記憶 原風景 時間 空間 外観構成評価

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3−2

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中庭

中庭に付随している教室

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4−1

トイレ

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-patio side-

子供たちは小学校6年間の中で9歳から 10歳になるという大きな節目を迎える。 客観性が生まれ友達の視線が気になり出し 他人の心を推し量れるようになったり、 劣等感や優劣感が生まれたり思いやりもでて きて社会性が育つ大切な時期である。 子供達自身もその実感を通して成長していく。 そんな成長に寄り添った小学校を提案する。

断面ダイアグラム

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パティオから望む

テラス

平面ダイアグラム

10

学年交流スペース

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28

9

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ウッドデッキ

子供たちは小学校6年間の中で9歳から 10歳になるという大きな節目を迎える。 客観性が生まれ友達の視線が気になり出し 他人の心を推し量れるようになったり、 劣等感や優劣感が生まれたり思いやりもでて きて社会性が育つ大切な時期である。 子供達自身もその実感を通して成長していく。 そんな成長に寄り添った小学校を提案する。

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ー小学校課題ー (グループ課題:リーダー) ★学内保存作品

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26

10

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断面図 S=1:100

~郵便局やスーパー、アパートなど、人通りは少ない~

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麻布十番の灯りとなる

Section model S=1/200

B1F Plan S=1/500

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-main(night)-

美術鑑賞の場所となる

B1F Plan S=1/500

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他学年交流スペース

トイレ

断面図 S=1:100

階高 6mという高さのある空間は オープンスペース

3年生

ᨩỉ˰ৎ

美術鑑賞の場所となる

4

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~落ち着いた空間、広場が設けられている。~

学年交流スペース

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平面図 S=1:100

3年生

3−1

ウッドデッキ

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~婦人服店、 和菓子屋、 薬屋など、 家族連れが多い~

3

オープンスペース

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学年交流スペース

-1F view-

N

2F Plan S=1/500 3−1

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3

2

平面図 S=1:100

ウッドデッキ 婦人服屋さんが展開される

学年交流スペース

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ウッドデッキ

2 階には元から商店街にある

~最も人通りの多い場所で新規店舗もあり、 老舗も軒を連ねる~

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ྣંಕ࿑

庶民に親しまれていた店が並ぶ

2

ウッドデッキ

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6.7 階の休憩室、 9.10 階との交流場

4年生オープンスペース

N

1

6.7.8 階はインキュベーション会社

6F からはオフィスとして展開する

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8F Plan

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4

7F Plan

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6F Plan

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5F Plan

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高級飲食店を設けに付加価値を提供

4F Plan

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3F Plan

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広場

3−1

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4F Plan オープンスペース5F Plan

3F Plan

若者に人気な雑貨屋商業中階に

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敷地の高低差

オープンスペース

3年生

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4

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トイレ

トイレ

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Section model 2

Main entrance

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ー学外コンペ(ポラス第四回コンペ)ー (グループ) ★佳作作品

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55 50 55

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Main entrance

1

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A−A 長手方向断面図 S=1:75

ー学外コンペ(スターマイカ第二回コンペ)ー (個人) ★入選作品

トイレ

site

N

27 7.2 10.8 12.8 57.8

3−2

QT 老舗服屋 1

3

0.3 0.08 0.18 0.16 i i

一般教室4学年 校舎平面図 S=1:100

2

90 90 60 80

mont-thabor パン屋

一般教室5学年

「切り開く」

ー複合施設課題ー (グループ課題:リーダー) ★展覧会推薦出展作品 切り開き、景観をつくり、人々の思いと伝統を伝えていく 1

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4年生時間割

7䠖15-7䠖30 1 7䠖30-8䠖05 2 8䠖10-8䠖45 3 8䠖50-9䠖25 9䠖25-9䠖50 4 9䠖50-10䠖25 10䠖25-13䠖45 5 13䠖45-14䠖20 6 14䠖25-15䠖00 7 1505䠖-15䠖40

ウッドデッキ

᭶᭙᪥ ⅆ᭙᪥ Ỉ᭙᪥ ᮌ᭙᪥ 㔠᭙᪥ Ꮫ⣭㞟఍ ඲ᰯ㞟఍ 䝧䝖䝘䝮ㄒ 䝧䝖䝘䝮ㄒ 䝧䝖䝘䝮ㄒ 䝧䝖䝘䝮ㄒ 䝧䝖䝘䝮ㄒ 䝧䝖䝘䝮ㄒ 䝧䝖䝘䝮ㄒ 䝧䝖䝘䝮ㄒ 䝧䝖䝘䝮ㄒ 䝧䝖䝘䝮ㄒ ⟬ᩘ ⮬↛♫఍ ⟬ᩘ ⟬ᩘ 25ศఇ᠁ ⟬ᩘ ᡭⱁ ⟬ᩘ య⫱ ⮬↛♫఍ ᫨ఇ䜏 㐨ᚨ ⨾⾡ 䝧䝖䝘䝮ㄒ ⮬⩦ ⟬ᩘ 㡢ᴦ ⨾⾡ 㡢ᴦ య⫱ 䝧䝖䝘䝮ㄒ ⮬⩦ ⮬⩦ ⮬⩦ ≉ูάື Ꮫ⣭఍

2年生時間割

一般教室3学年

5年生時間割

3年生時間割

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竹を割って作られた手

所在地:東京都港区麻布十番 3-2 敷地面積:2390.59 ㎡ 用途地域:商業地域

一般教室4学年

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垂木材を直接受ける梁材

教室間を分節する竹のついたて(h=3000)

竹で編まれた竹壁(h=3000)

一般教室5学年

図書ルーム

一般教室2学年

一般教室1学年

棟木に重なる梁材

情報技術室

一般教室3学年

てすり(h=1200)

竹を割って一枚一枚貼り重ねられる竹屋根

梁材を受ける束ねられた竹柱

A

SITE

自然社会室

校舎の入口(土足)

全体を覆う竹の棟木

職員室

多様性にあふれた街を崩さず、新たな風を吹き込むには

手芸・美術室

情報技術室

エコトイレ 音楽室

室空間を照らす天窓部分

55

エコトイレ 音楽室

∼完成に村人と子供たちで歓喜する姿∼

職員室

事務室

55

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会議室

受付 ∼入り口に駆け寄る子供たちの様子∼

全体計画及び形態

2.1 アンケート調査概要 アンケート概要は東京周辺にあ る3つの大学の学生を対象とし、 18 ~ 25 歳の学生 (215 名) に、調査票を当日配布して直接回収した。通学していた 小学校名とその所在地、記憶や思い出に残っている空間、 その小学校は地域の中でどのような存在かについて、さら に好む空間や場所、避難場所としての学校施設の特徴的な 要素についても調査した。結果を 2.2 に示す。 2.2 アンケート結果 結果の一部【最も記憶に残る場所】 を含む4つの事柄を図1に示す。好きな場所は校庭空間が 最も指摘されていて、次いで図書館、遊具などとなってい る。遊ぶ時間として過ごしていた場所だからなどの理由が 多くを占めている。 小学校空間で最も記憶に残った場所、最も残したいと思 う場所も校庭空間が最も指摘され、次いで遊具や体育館な どとなっている。理由は既往研究 *1 でも示されているが、 「遊ぶ」という場面を過ごした場所、単独より他者との行 為を共に過ごした場所である等の理由が大半を占め、校庭 空間が原風景として最も記憶に残ることが明らかである。 エレメント

①エントランス ②階 段 ③校 庭 ④一般教室 ⑤図 工 室 ⑥家庭科室 ⑦理科室 ⑧パソコン室 ⑨音楽室 ⑩図書室 ⑪保健室 ⑫職員室 ⑬トイレ ⑭靴 箱 ⑮プール ⑯体育館 ⑰遊 具 ⑱ワークスペース ⑲廊 下 ⑳屋 根 ㉑その他 印象 A  B 授業の好み C 規模 D思い出 E 利用頻度 F 建築・ランドスケープ Gその他

最も好きな場所

最も嫌いな場所

一番残したい場所

一番記憶に残る場所

●理由の分類: A 印象

14 6 17

66

29

10

11

2

8

4

5

5

52 13

6

7

51 9

20 33

6 2

1

15

21

15

1

2

3

6

20 13

11 25 19

33

17

9

35

89

42

12

2

5

12

64

指摘率(%)

土日、 グランドと体育館で

部活 サッカー ミニバスの練習 走り回った記憶 思い出が詰まっている 可愛い子告白された 運動会などイベント事 飼育委員をしていた 写真をたくさんとった 読書ができる ・・・

話したら怒られるから ・・ ・

20

25

6 9 17

D思い出

設計計画の施された (A) 7校の平均値、画一化された (B) 7校の平均値、また A、B それぞれの結果が最も著しかっ た小学校(A ⅳ、B ⅶ)の結果を含め、5つの心理量の値 を重ねて図3に示す。指摘法については SD 法に基づく結 果が最も著しかった小学校 (A ⅳ ,B ⅶ ) について図6、7 に示す。SD 法のみに着目し、+因子・-因子各軸に形容 詞を揃えた場合の14校の心理量平均値は約 125(29 の形 容詞数で除すると≒ 4.3) であり、その平均値を超える対 20%

9 48

17 12 11

74

1

※調査対象者は 関東圏を中心に 全国都道府県も 含まれる。

③,⑦

図1. 小学校における空間評価図

Analysis of the original scenery and spatial composition in the school.

⑧ ②,⑤

2

A,B 平均

3

A 平均

6

Aⅳ

7

圧迫的な感じ 落ち着く感じ 居心地の良い感じ 寂しい感じ 冷たい感じ 楽しい感じ 印象に残る感じ 視線が拡散する感じ 親しみのある感じ 単調な感じ 繊細な感じ 緑の多い感じ 都市的な感じ 暗い感じ 多彩な感じ ぼんやりした感じ バラバラな感じ 美しい感じ 特徴のない感じ 平面的な感じ 目立つ感じ 斬新な感じ 重厚な感じ 魅力的な感じ 画一的な感じ 対称的な感じ 周辺と調和した感じ 周囲に集中する感じ 思い出に残りそうな感じ

Bⅶ

30.0

Type1

25.0

Type2

25.0 20.0

20.0

中間

15.0 10.0

指 摘 率

5.0 0.0

15.0 10.0

指摘順位

1

2

3

4

5

6

7

8

多数エレメント

5.0

分散型

0.0

9

指 摘 率

2

単数エレメント

指摘順位

1

3

4

5

6

7

8

9

集中型

図4. 指摘率低減グラフ 表 1. 想定記憶空間の傾向(選定小学校記載) 2 の I

少 少

中 の の

中 周 周 少

中 I 多

4.70% 4.80% 5.80% 5.90% 8.20% 9.50% 10.50% 12.90% 17.70% 20%

A

B

5.9

軸 3

5.8 多

6.4 4.9

3 色

の 囲 囲

5.2

4.1

5.8

ⅳ ⅴ ⅵ

4.8

3.4 4.2 3.9 4

色 色

表 2. 因子分析による代表因子の抽出結果 No ⅰ ⅱ ⅲ

代表因子 平凡な感じ-魅力的な感じ 落ち着かない感じ-落ち着く感じ 無彩色な感じ-多彩な感じ

因子軸 No 印象性因子 ⅳ 居住性因子 ⅴ 色彩性因子 ⅵ

代表因子 因子軸 非対称的な感じ-対称的な感じ 対称性因子 建物に集中する感じ-周囲に集中する感じ 集中性因子 緑の少ない感じ-緑の多い感じ 自然性因子

印象性

8.総括

総合的考察として時が経てもなお記憶に残る学校空間は 行動に即された場所であった。全体空間は代表因子の色 彩性を除いた5因子が記憶との関係を有していた(図9) 。 また校舎から校庭が南に配置され、建築エレメントに独特 な形状や色を有すること、多数のエレメントが存在するこ と、また対称性を持たないことも外観構成を含む学校空間 において、記憶要因に寄与する関係があることも充分に考 察可能な結果が示されることとなった。

印象性

自然性

居住性

自然性

集中性

色彩性

集中性

居住性

色彩性

対称性

A,B 平均値

A 平均値

対称性

B 平均値

A,B 平均値

Aⅳ

Bⅶ

図5. 代表因子に基づくレーダーチャート 7

A B

6 グラウンド (最も記憶に残りそうなエレメント)

図6. 指摘分布図 A の1例並びにパノラマ写真例 ( 帝京大学小学校 :A ⅳ )

南、(密)、 児童数≧600、不整形

⑧,④

印 象 軸

Aⅳ

5 4

Bⅶ

3 2

④南、(密)、 児童数≦400 ⑧不方位、(中)

図 2. 全国 196 校の配置計画クラスター分析と校庭指摘率による類型結果

5

B 平均

30.0

4

⑩ ① 整形、 密、(不方位)

⑤南、整形 児童数400-600 ②不方位、密、 ()は周辺環境密度の程度 不整形

0%

南、 児童数≦400、校舎I型

ⅱ 5%

南、不整形、(密)

⑥ ⑦校舎I型、(中)、 児童数≦400 ③不方位、児童数≦400

10%

※図上部を北、下部を南とする。 ⑩ ⅰ , ⅱ , ⅲは校庭指摘率が近似値の ため同グループとした。

15%

1

図3. 心理評価分析図

各7パターンに合致する画一化された小学校7校、建築家 が設計した7校と合わせて、関東圏を中心に全国から14 校選定した。選定小学校の校庭の中心から、360°見渡し た時と同じ写真を撮影。写真を元に建築学科の学生26 名に SD 法・指摘法の実験を行う。学校建築の外観構成に おける心理量変化や指摘箇所変化より、相関関係を探る。 同時に2項で行ったアンケート結果や、3項の配置計画分 析結果との相関関係を探り、全体として時間が経過しても なお、小学校建築の外観構成における記憶に残る可能性を 7.因子分析 SD 法より因子分析を行い、6つの重要な代表因子を抽出 有することにおいて重要な留意点を導き出す。 した ( 表2)。分析結果の重要因子を基に図5にレーダー 5.SD 法・指摘法による実験結果 実験結果の一部を SD 法においての14校の心理量平均値、 チャートとして示す。

Gその他

5 2

1

3

23

51

B 授業の好み 得意(泳ぎ) 図工が好き ものづくりが好き 料理をつくるのが好き ・・・

F建築・ランドスケープ 大段階 学校全体が見渡せる オープン教室 床が絨毯みたいな床 トイレの場所ごとに異なる便器の色 大きなビオトープ 桜の木

15

11

5 1

8

たくさんそこにいた

1

11

1 5

一番多く利用した よくお世話になった

・・・

5

5 15

11

4 1 31

3 5

E利用頻度 よく遊んでいた 毎日使う

8

8

4

1

C 規模 広い 開放的 大きい ・・ ・

4 2

8

6 1

5

15

2

3

22 6 21 21

4

22

6

2

3

3

11 15

7

5

3 1

元気 落ち着く 楽しかった おだやか 明るい・・・

9 1 15

6.相関関係 SD 法と指摘法との相関関係を探ると、A は SD 法における 全体の雰囲気と指摘箇所との傾向が少ないため、視覚的な 意識が分散しやすいともいえる。B は-因子の割合が高い ほど、環境エレメントと建築エレメントとの指摘率差が小 さい為、双エレメントにて二極化しやすい可能性を有して いる。A、B 同時に相関関係を探ると、+因子の割合が高 いほど建築エレメントがより指摘され、低いほど環境エレ メントがより指摘されていた。 2項・3項と SD 法・指摘法との相関関係を探ると、A では記憶軸の値が高い学校は図2のⅰ~ⅳに属し、指摘記 憶エレメントは建築エレメントがより指摘され、理由は表 のようになっていた(表1) 。B では3項と心理の相関関 係は少なかったが記憶に残りやすいと考えられた学校に は目立つ色が用いられていたことや、壁に数字が描かれる などの独自性を有していることが想定記憶の可能性を高 める要因となっていた。A、B を同時に分析すると、記憶 軸の高い学校は校舎から校庭が南向きに配置されている 可能性が高いことが挙げられた (83%)。

開放的な感じ 落ち着かない感じ 居心地の悪い感じ にぎやかな感じ 暖かい感じ つまらない感じ 印象に残らない感じ 視線が集中する感じ よそよそしい感じ 複雑な感じ 大胆な感じ 緑の少ない感じ 田園的な感じ 明るい感じ 無彩色な感じ 鮮明な感じ 統一感のある感じ 醜い感じ 特徴のある感じ 立体的な感じ 目立たない感じ 古い感じ 軽快な感じ 平凡な感じ 多様な感じ 非対称的な感じ 周辺と調和しない感じ 建物に集中する感じ 思い出に残らない感じ

タイプ

Fujimoto Takaaki, Tsumita Hiroshi, Kobayashi Miki

遊具 (最も記憶に残りそうなエレメント)

図7. 指摘分布図 B の1例並びにパノラマ写真例 ( 墨田区立中川小学校 :B ⅶ ) *1 参考文献 ) 山田飛鳥 , 山田あすか : 成人の記憶に残る小学校のすがたからみた空間設計された小学校における記憶の形成要因の分析

* 東京電機大学大学院 修士課程 ** 東京電機大学教授・博士 *** 東京電機大学非常勤講師・博士

2

3

4

記憶軸

5

6

図8. 主要因子と記憶軸とのプロット図

*Graduate School,Tokyo Denki Univ. **Professor,Tokyo Denki Univ,Dr.Eng. ***Part-time Lecturer,Tokyo Denki Univ,Dr.Eng.

7


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