大阪府下におけるカエル生息状況報告一次調査

Page 1

カエルの生

平成14年度生息

因国圃□日□困 査結果

特定非営利活動法人 シ エ ア 自然 大 学

「メダカをシンボルとする水辺環境調査会帖称メダカ調査委員会)」

琵琶湖淀川水系、大和川水系の2大水系を抱える

大阪府|よ 、水の都と言われているように、水辺が豊富 にあり、日常生活でも水のある自然環境に接している。

しかしながら、現在では、高度成長による都市化や

農業様式の変遷に伴い、稲作を中心とする農村の景観

は、次々と姿を消し、かつては多様な生き物や人々の文 化を育んできた水辺環境は悪化の 途をたどつてきた。

こうした背景の中で、当委員会では、「水辺の生 き物と環境を市民と共に考える運動」の 環として、 平成12年度には、淡水魚のシンボル的な存在である メダカの大阪府全域における生息分布調査を網羅 的に実施し、その結果を、第2回 全国めだかシンポ ジュウム(平成12年 12月9日、大阪)並びに財団法人統計

1

情報研究センタ 発行の「ESttRELA」 (平成13年 11月 、 NQ92)に「水辺の生き物の環境維持・復元をめざして 大阪府におけるメダカ生息状況報告 平成12年度生息 調査結果 」として発表した。

方、メダカ調査の過程の中で、繁殖する為には 水との関係性が不可分である両生類の力エルもまた、 水辺環境の変化の影響を受けている現実を実感し、 力エルの生息調査も不可欠であると半」断した。姫路 県立水族館、大阪府立大学、大阪市立自然史博物館、 京都大学等の指導得て、平成14年度に大阪府全域に 亘る力エルの生息調査を実施し、その概要を大阪 自然環境保全協会機関紙「都市と自然」No329号

(20038)に報告した。弓|き続き平成15年に、調査 地域での精度と網羅度をあげるための補充調査を 行つたので、それら補充調査結果を加えて概要を以下 に報告する。

オタマジャクシ・卵塊の採集と識別、鳴き声の間き 分けを行しヽ、併せて生息環境 (平 野部 ・丘陵部 ・ 山間部の区別、水田・り|レリき 馳 /池・専瑚ン街識

森林・畑 住宅地 。商工地の区別)を調べ、所定の 調査票 (表 1)に記録した。市民から寄せられた力エル 発見情報については、調査員が現地で確認できたIb のを調査結果に加えた。 尚、採集した標本は、大 阪自然史博物館に保存をお願いした。

さらに、調査前と調査期間中 適宜学習観察会を 実施し、調査員が力エル識別と鳴き声の聞き分けに 習熟できるよう配慮した。

1)調査対象 これまで近畿圏で生息が報告されている力エル 4科 16種を調査対象とした。(表5参照)

アマガエル科 (1種 )i

三1ホンフフマガエリレ(Hyla laponiCa)

アオガエル科 (3種)i

シュレ ゲルアオガエル (Rhacopho「 us schlege)

モリアオガエル(Rhacopho「us a「 boreus)

カジカガエリレ(Bue「gena buettge‖ )

アカガエル科 (9種 );

今回の調査では、両生類のシンボル的存在である

力エルの大阪府における生息分布の実態と生息環境を 把握することを課題とし、将来的には、多様な水辺の 生き物が棲む環境を維持し修復する方策を提言する

基礎デ タを集めることを目標とした。 これら調査 結果が、子供たちが多様な自然環境の中で多様な 生き物たちと安心して接し、生き物の愛おしさや それに対する慈しみの心を学べるような環境つくりの 助になることを念願するものである。

ツチガエル(Rana「ugosa)

ヌマガエリレ(Rana l mnochans llmunOcahans)

ウシガエリレ(Rana catesbeiana)

ニホンアカガエリレ(Rana lapOnica)

ヤマアカガエル (Rana o「 nativenttts)

夕 =ち づ11リ レ(Rana tagoitagol)

ナガレタゴガエル(Rana sakurali)

トノサマガエル (Rana nig「 omaculata)

ダルマガエリレ(Rana prosa brevipoda)

ヒキガエル科(3種):

ニホンヒキガエル (Bufo laponiCus iaponicus)

アズマヒキガエル(Bufo laponlCus formosus)

ナガレヒキガエリレ(Bufo tor「enticola)

大阪府全域の水系を中心に水田、河川、水路、 溜池、森林、草地などを、シニア自然大学関係者を 中心に市民を交えた約100名の調査員が踏査し、成体・

L・
2 9 L
対象地域 大阪府全域。 但し、立入禁止地、危険箇所、 海域、水辺のない山地と舟による調査等は対象外 とした。

因□□腱圏団困 カエルの生息状況報告

調査期間

第 次 斉調査 :平成14年4月~平成15年3月

同 補充調査 :平成15年4月 ~ 同10月

4)

調査体制

シニア自然大学修了者を中心に構成。大阪府を 7ブロックに分け、それぞれブロック世話人を配置、 その下部組織として市町村毎に地区幹事を配し、

当該地区内で外部団体、市民を含めた調査隊を 編成した。

学習観察会

成体 オタマジャクシ 卵塊の目視と採集、鳴き 声による識別方法を習得する目的で20回 の学習 観察会を行つた。

①4~6月 ニホンアマガエル、シュレ グルアオ ガエリレ、ツチガエル、ヌマガエリレ、ウシガエル、 タゴガエル、トノサマガエル、ダルマガエル等 の目視・採集と鳴き声の間き分けを中心に。

②l~ 3月 アカガエル、ヒキガエル類の卵塊と オタマジャクシの目視・採集を主にし、卵塊

の 部は飼育の上、識別 (変 態後は元の場所 に放流するようにした)。

③図鑑、鳴き声 CD、 録音器など資材を援用した。

6)まとめ方 環境省基準地域メッシュ 第3次 地域区画 (3次 メッシュ、約1× l km)に 調査結果を転記し分布図と した (1平方kmメッシュ内で重複して力エル確認 場所がある場合、原則的に1メ ッシュとしてカウ ント)。 さらに、力エル種類別 市町村別分布図を 作成した。

3

1)生息分布状況の概況

①環境省3次メッシュにおける大阪府力エル分布の 概況|よ 、力エル種別メッシュマップ(図 1~ 14)の 通りであつた。力エルの生息を確認した1平方km メッシュ数は、大阪府全域のメッシュ数約2030の 内、765メ ッシュ(3780/0)で あり、さらには、 市町村別並びに種別分布状況は、大阪府市町村別

カエル調査集計表(表4)、 大阪府力エル生息布図 (図 15)並びに大阪府力エル種別分布図(図 18)

に示した。

なお、力エル識別方法別確認並びに地形区分別 生息環境は、それぞれ表2及び表3、 図19及び 図20に示した。力エルの目視・採集による確認 作業には技術的に難しい点を伴うが、鳴き声に よる識別は、力エルの種類や繁殖期による制約は 受けるものの、耳力渡 れさえすれば かなり有効 かつ効率的な調査手段であつた。

②現在、日本全土で記録されている力エル類は5科 42種 (37種5亜種)、 そのうち本土では4科 22種 (18種4亜種)と言われている (表 6・ 7参照)。 今回の調査で確認された力エル類は4科 13種 (12 種]亜種)で、大阪府レッドデータブック20003版 で確認されている力エルの種類に 致している。

しかしながら、隣接する府県で記録のあるナガレ タ」ガエル、アズマヒキガエリレ、ナガレヒキガエリレ は確認できなかつた。

③力エル類で最も広範囲に分布することが確認 されたのはヌマガエル(確認市町村44)で、次いで ニホンアマガエル)(同 41)、 ウシガエル (同41)、 トノサマガエル (同34)の順であつた。

④カジカガエル (確認市町村11)、 ヤマアカガエル (同 10)、 ニホンアカガエル (同 9)、 モリアオ ガエル (同7)、 ニホンヒキガエル (同4)は、比較 的分布範囲が限られていた。殊にダルマガエルは、 大阪府でも古くは標本記録があるものの、今回 の調査で確認できたのは3地点だけで、しかも 鳴き声を確認したに過ぎなかつた。

⑤10種類以上の力エルが確認された市町村は、 北摂の能勢町、豊能町、箕面市、高槻市の4市町 村で、北摂山系では種の多様性が保たれている と推察される。さらに8種 (60%)以 上の力エル が発見された市町村は13市町村で、その内泉州地 区の堺市、和泉市 並びに南河内の河南町、千 早赤阪村、河内長野市を除いて大半が北摂並び に北河内地区に集中していた。

2)生息環境の概況

今回の調査で見えてきた力エルの生息分布と環境 の概況|よ 、地形区分別力エル生息環境 (表 3、 図20)、 力エル種別地形区分集計 (表 8、 図16)、 及び力エル 種別生息環境 (表 9、 図17)に示す通りである。

なお、今後定期的に調査を重ねデ タを蓄積した

上で、詳細に分析する必要はあるが、今回の調査結果 から大阪府の力エルの分布と生息環境の概観を以下 に述べる。

①平地から丘陵にかけては、ニホンアマガエル、 ヌマガエル、ウシガエル、丘陵地から山地にかけ てはニホンアマガエリレ、シュレーゲリレアオガエリレ、 ツチガエル、ニホンアカガエル、トノサマガエリレ、 ダルマガエル、ニホンヒキガエルの生息が見られ、 山地ではタゴガエル、ヤマアカガエリレ、モリアオ ガエル、カジカガエルが確認された。

②平地、丘陵地、山地をF。3わず多くの力エル類が、 水田に依存していることが推測される(表9並び に図17)。 圃(ほ)場整備が進んだ水田では、休耕 期には乾田化し、それに繋がる農水路も完全に 干上がつたり、コンクリ ト三面張りや∪字溝に 改修されて、水田を産卵場所にする殆どの力エル

4

鐘国国回圃団閣 カエルの生息状況報告 ほど遠い所が多く見られた。なお、汽水域では、 力エルの生息|よ 確認できなかつた。

にとつて利用し難い 状況になってしヽる。

給排水路のコンクリ ト化は、力エルが それを超えて水田に 入れないばかりか、 溝に落ちた力エル|よ 、 指先に吸盤を持つもの以外は脱出できず、野生 動物に捕食される運命にある。さらに|よ 減反に よる繁殖場所の消滅も無視できなしヽ。

③山地に棲むヤマアカガエル、ニホンヒキガエル、 タゴガエルなどは、森林伐採や砂防事業、林道 建設などの影響を受けやすく、繁殖場所を奪わ れている現実が見て取れる。

⑤府内に1万個以上あるとしヽわれる溜池や調整池 などでは、コンクリ ト化が進み、水辺から植物が 消え、加えて水質の悪化とウシガエルやブラック バス、ブル ギル、コイなどの大型捕食魚の放流 によるシ響を受け、ウシガエル以外の力エルの 生息には限界があると思わねる。

④河川の中流から上流域にかけて生息するカジカ ガエルなどの力エル類にとつても、河川改修や 廃棄物の不法投棄などによる水質の悪化が脅威と

なっている。府内の殆どの河川は多かれ少なか れ人手が加えられ、構造的に|よ 直線化されたり、

コンクリ ト護岸や三面張りに改修されている。

また生活廃水やゴミの廃棄場所と見まがうばかり の状態の場所も多く、生き物の生息に配慮されて しヽる形跡は見られなしヽ。隠れ場所になる水生植物 の生育も十分でなく、力エルの棲める環境と|よ

3)種別力エル生息状況の分析

大阪府における力エルの生息状況を以下に概説する。 詳細は力エルの生息分布 (図 1~ 14)並びに各種力エル の生息環境 (図 15~17)に示した。今回の調査で発見 できなかつた市町村でも、力エルの種類によっては タイムリ に調査すれば、確認できると推察される種 類もあつた。

尚、個々の力エルについて|よ 、当委員会のメンバ が撮影作成した「大阪の力エル図鑑」(巻 末)を参照 されたい。

5

ニホンアマガエリレ

①ニホンアマガエル :41市町村で確認されており、 水辺のある平地から山地まで広範囲に分布して いる。大阪では普通に見られる力エルで、水田 を遠く離れて丘 陵地の林縁や草 地あるいは市街 地の庭木などで も姿を見ること があり、結構生 息範囲が広いとも思われる。 稲作の機械化で、 田植えから収穫までの季節を除くと乾ききつた 水田となつているが、繁殖期以外は草むらや木の 上などで、乾燥にも耐えて生活できると思われる。

確認されなかつた羽曳野市|よ 、隣接市町村の確認 状況から見てタイムリ に調査をすねば、発見 される可能性は大きいが、生息個体数は少なしヽ のかもしれない。

②シュレ ゲルアオガエル :大阪府 要注目種に分類されているこの

力エル|よ 北摂山系や金岡」山地、

和泉山脈沿いの丘陵地から山地に 力ヽすての水田を中心に16市町村で 確認された。 4~5月 頃に土の畦などの穴に泡に 包まれた卵を産む習性があり、その生息に|よ 、 早春に水のある場所と土の畦が必要になるが、 ほ場整備などに よる乾田化のあ おりを大幅に受 けているように 思われる。

モリアオガエリレ

③モリアオガエル :大阪府準絶減危惧種。北摂山系 沿しヽの7市町村でのみ確認された。北摂の山間部 に|よ 生息場所が多く残さねている。 方、低地

から高地にしヽたる広い生息域を持つと言われる モリアオガエルが、大阪府では生駒山系、葛城 金剛山系や和泉山系に発見できなかつたことには、 何らの生息条件

を欠くと言う理由 があるのではな しヽだろうか、さら

なる調査検討に 期待したい。

カジカガエリレ

④カジカガエル :大阪府要注目種。北摂山系と和泉 山系沿いの11市町村を流れる水系上流部の渓流に 生息してしヽるの が確認された。

両地域をつなぐ

生駒山系沿いの

水系では確認さ れなかった。

ヽ 宅 〓 t 響 亀
6

ツチガエリレ

⑤ツチガエル :大阪府を取り巻く北摂山系、生駒 ・ 金剛山地、和泉山脈に沿つた18市 町村の平地~ 山地の河川や水田で確認されたが確認個体数は 少なかつた。 この力エル|よ オタマジャクシのまま で越冬することが多く、冬の間も水のある水路 や水田の存在が不可欠であり、水辺環境の変化 の影響を受けているのかもしれない。

困国□日圏□困 カエルの生息状況報告

⑥ヌマガエル :大阪府全域の平地~丘陵地の水田、 河川、湿地などに広範囲に、且つ普遍的に見られ、 大阪府の水田で

最もよく見らね

る力エリレである。

44市町村で確認

された。 また、

市街地に残され

て孤立した水田などにもその生息が確認されて いる。産卵期間がだらだらと続き、場合によって は秋□にまで及んでいるようで、稲が刈り取られた

11月 でも変態直後と思われる個体が広域的に 観察されている。環境変化に拘わらず残存する 可育レ性が高いと推測される。

⑦ウシガエル ;41市町村の平地~丘陵地などの主 として水深のある調整池や灌漑用溜池、流れの 緩い河川などで確認された。大阪府でも鳴き声で 最もよく知られるようになった外来の力エルで あるが、平野部の溜池などは言うまでもなく,人の 立ち入らないような山地の池にも分布してしヽる。

その食1生 から在来の力エルや、水生昆虫、淡水魚、 甲殻類など水生生物への影響が懸念される。

ニホンアカガエル

③ニホンアカガエル :早春の繁殖期に卵塊による 調査を中心に実施し、泉州2ブロックを除く9市町

村の丘陵部や山地の水田、水路及び湿原などで 卵塊と成体を確認したが、個体数|よ 少なかった。 淀川河川敷や住宅地などでの発見例もあり、個体 数は極端に少ないものの平野部の水辺での生息も 推察される。 土中よりも水底で越冬することが

多いと言われ、水田給排水路の∪字溝化や乾田化 の影響を受けて 個体数の減少に 繋がつていると 推測される。

ヌマガエル
7

ヤマアカガエル

⑨ヤマアカガエル :大阪府準絶滅危惧種。 北摂 5市町村、河内2市町村、泉州1市町村の丘陵地 山地の水田で卵塊並びに成体を確認した。大阪 北部の山沿いの水辺に比較的多く生息する傾向が ある。いずれにしろ山間部の水田も含め乾田化や 水田給排水路のパイプライン化や∪字溝化の影響 を受けて、卵塊数、個体数共に限られた範囲に 限定される傾向が見られた。

タゴガエル

⑩タゴガエル ;北摂山地、金岡」山地、和泉山地と それら周辺地域の河川上流部の暗い沢筋に分布 してしヽることが 確認された。そ

ねら山系の14の 市町村で確認さ れたが、なお網

さらに発見箇所は増えるものと推察される。カジ カガエルと同様生駒山系では確認さねてしヽない。

①ナガレタゴガエル :今回の調査では1例も発見で きなかった。大阪府レッドデ タブック20003 版によれば、発見の記録が無しヽとされている。 今後、継続的に調査する必要がある。

トノサマガエル

⑫トノサマガエル :34の市町村の水田、水路、湿地 に分布が見られたが、地元農家のお年寄りなど へのヒアリング

で|よ 、個体数は 目に見えて少な くなつたと言う

コメントが多く みられた。丘陵 部の山際~山間部の水田周辺に|よ 比較的普通に 分布しているが、都市化の進んだ地域での生息は 極めてかざられた範囲であると言わざるをえなしヽ。 ほ場整備の行き届いた平地の水田では乾田化、 餌場となる土の畦の減少、水路のコンクリ ト化 などが早く進み、繁殖期以外の時期も水辺を 離れることの少なしヽこの力エルにとつてその影響 が無視できなしヽ。

①グルマガエル :過去に発見例がある極めて限ら れた地域のうち、豊中市、交野市、枚方市でそれ ぞね1例 の鳴き声を確認した。大阪市立自然史 博物館の資料によれば、1990年以降の標本記録は 豊中市 (1)、 1969年以前の標本記録は、交野市 (1)、 東大阪市(3)、 藤丼寺市 (1)、 大阪狭山市(1) 豊中市(1)であつたが、いずれも古しヽ記録であり、 大阪府が絶減危惧 I類に分類したのも頷ける。

①ニホンヒキガエル :大阪府要注目種。北摂山地、 金岡」山地など4 市町村で確認さ れたのみである。

嘗て|よ 、平地の 社寺林、民家の 縁の下や屋敷林、

羅的に調べれば
8

陵墓などに棲んでいたといわれるが、大阪府では ほとんど見力ヽすることが無くなつている。平野部の 都市化の影響をもろに受けているものと思われる。

⑮アズマヒキガエル :発見できなかつた。隣接する 他府県では生息の確認がなされているが、大阪府

レッドデ タブック20003版によれば、発見の記録 が無いとされている。近隣の府県で生息が確認され ていることから、今後継続して調査する必要がある。

①ナガレヒキガエル :アズマヒキガエル同様、発見 できなかつた。大阪府レッドデ タブック2000. 3版でも、発見の記録が無いとされている。奈良 県南部山岳部では生息が確認されており、今後 の調査に期待したい。

大阪府のレッドデータブックによると、大阪府に 生息することが確認された13種類の力エルのうち ほぼ半数に当たる種類、即ち、ダルマガエルが

絶減危l瞑 I類に、ヤマアカガエル、モリアオガエル が準絶減危惧種に、ニホンヒキガエル シュレ ゲルアオガエル、カジカガエリレが要注目種に分類 さねている。 この様に力エルの多くが、絶減の 危険性が大きいとされるようになつた背景には、 本来、力エルの生息場所が産卵に適した浅く淀んだ 水辺と草地や森林などに跨がつており、オタマ ジャクシを経て変態するまで水中で育ち、その 後水辺を離れ林床や落ち葉などのPB8で生活する というサイクルであるにも拘らず、そうした生息域 が著しくバランスを欠いてきたことがあると思わ れる。嘗ては、そうした生息環境は農村的原風景 として普遍的に見られ、水田には四季を通じてジメ ジメした水溜りがあり、土の水路には多様な水辺の 植物が生えていた。 やがて、都市化の波や農業 様式の変遷に伴つて、力エルの生息に都合の良い 環境は激減していつたことを考えると、力エル の生息域や個体数の減少も当然の帰結と言えよう。

4)

因国臓□圏□困 カエルの生息状況報告

前述の生息環境調査からも推測されるように、 水田は、多くの水辺の生き物にとつて、推Hす替えの ない役割を担つてきた。更に将来的にも多様な 生物相を育みうる可能性を持つた場所であると 言える。そこには、力エル類だけでなく、昆虫、 甲殻類、淡水魚、爬虫類など多くの生き物が侵入 し、それらを餌にする鳥類なども飛来し豊かな生態 系を構成し、力エルも食物連鎖の重要な 翼を 担つている。こうした水田を存続させることは、 わが国の農業全体の危機的動向と切り離して論じ られないが、単に農業経済問題としてではなく、 遊水池機能、あるいは生命 文化を育む水辺環境 問題として捉える視点も大切である。

今回の調査から、力エルの生息域や個体数の減少 の原因はおおむね以下の要因が直接・間接的に、 或いは複合して生態系に大きく影響していることが 推沢1される。

イ.住宅 工業団地等の造成による水域と生息 域の減少

□.稲作の機械化と乾田化 八 ほ場整備事業による水田やその給排水路に おける水溜りの減少

二 酸性雨など大気汚染物質や農薬等化学物質 の影響

ホ 産業 生活廃水、こみ等の生息域への流入 へ 外来魚の放流や大型捕食魚の増殖

卜 温暖化やオゾン層の破壊などによる気象や 大気の変化

チ 自然保護策の不足

当委員会では、今後、これまで実施したメダカや 力エルの調査を継続的に積み重ね、さらには 水辺との関係性の密な他の生き物の生息調査も 加え、水辺環境を総体的に把握できるデ タ ベ スを作ることを目指している。そうした過程 を通じて、水辺の多様な生き物とその環境を維持・ 復元する方策を提案しつつ、行政と市民の対立型 でない新しい形の自然保護活動を創出できればと 念願している次第である。

0 こ つ 0
9

稿を終わるにあたつて、こ多忙中にも拘らず親身の こ指導を頂いた姫路市立水族館の湯浅義明飼育係長、 大阪府立大学夏原由博助教授、大阪市立自然史博物館 和田岳学芸員、京都大学松井正文教授に心から謝意 を表します。

調 査 に 参 カロさ れ た 方 々 llE不同、敬称略)― 1 メダカ調査委員会関係者

自然環境教育センタ

奈良教育大学ホ ムペ ジ、身近な力エル ヘビ(1997)

生態系協会 :エコシステム(2003 NQ67)

北摂1ブロック :戸越 進、上田武彦、行森 勲、岡本雄大、 和田岳 :大阪自然史博物館ホ ムペ ジ「和田の鳥小屋」(2003)

北摂 2ブロック 北河内ブロック

中河内ブロック 南河内ブロック

中野皓三、八尾保男、香月利明、上田峯子、 カエル探偵団 :ホ ムペ ジ(2oo3)

小島洋子、宮川睦美、山崎邦雄、三村鎮雄 兵庫県立人と自然の博物館 岡田 弘、今井幸雄、溝畑 敬、若尾隆 、 ホ ムペ ジ「日本の昆虫 力エルの鳴き声」

金子留美子、中島敏明、渡辺隆夫、田中文雄 松井正文等 :日 本力エル図鑑、文 総合出版(1999)

栓藤穀 讃 霧片 は 、繰 礼肇

蒲谷鶴彦等 :声の図鑑蛙の合唱、山と渓谷社o"⊃ 宇賀神孝、椋田房子、田中秀男、石橋和彦 千石正 等

大倉昌之、城嶋康子、鳥山健 、石崎順子、 日本動物大百科5巻両生類 爬虫類 軟骨魚類、平凡社o000)

林 富夫、妹尾博子、野島和子、守友良記 内山りゅう等 :日 本の両生爬虫類、平凡社(200の 田中幸稔、林 宏、山本清美、葉山貞義、

比婆科学教育振興会 :広島県の両生 爬虫類、中国新聞社(1996)

顧摺謳曇 冥麦積躙摯 角野修造、小桑 明、 松橋利光 等 :日本のカコ 仄 山と渓谷社I釦②

泉州 1ブロック :田丸八郎、肥後延年、黒川百合子、上坂欽也、 松井正文 本多輝男、北坂正晃、茶称和雄、島崎舜次 滋賀の両生類、爬虫類、哺乳類、滋賀の教材研究委員会(2001)

泉州 2ブロック :有本文彦、 森本静子、1豊 島達雄、上杉孝彦、上尾幸子、

キヤサリン フィリップス :力 エルが消える、大月書店(1998) 山本正夫、西川キヨミ、樋口清久、 岡田憲政

2 こ協力頂いた皆さん

柴田利彦、河野道浩、朴賛彦、 広田さくら、田中多美子、中騎

3 協力団体

もずの会

参 考 文 献

松井孝璽 :力 エルの不思議発見、講談社(1999)

松井正文 :力 エル 水辺の隣人、中公新書(2002)

伊藤敦基、北山健司、中津 弘、 奥野良之助 :金沢城のヒキガエル、どうぶつ社(1997)

「勝弥、岡 秀郎、高田直俊の諸氏

石居すすむ :力 エルの鼻、八坂書房(1999)

千葉県立博物館 :力 エルのきもち、晶文社(2000)

:ア

D

富田京 :カ メ カエルなど両生類爬虫類の飼い方、成美堂(2001)

山名清隆 :力 エルの体づくり、共立出版(1993)

林 美正 等

大阪府内全域力エル生息調査、都市と自然NQ329(2oo3 8)

松橋干u光 :ず ら リ カエル ならべてみると、アリス館(20025)

長谷り|1雅美 :力 エルの田んば、フレ ベル館(19985)

大阪府 :Osaka Red Data Book 2000 3

0saka V/ dlfe Llst 2000 3

兵庫県 :改定 兵庫県の貴重な自然 兵庫県版レッドデ タブック2003

京都府 :京都府レッドデ タブック「普及版」(2003)

和歌山県 :和歌山県レッドデ タブック (20013)

内山裕之 :生物による環境調査事典、東京書籍(20038)

浜口哲 :生き物地図が語る街の自然、岩波書店(199810)

大阪自然環境保全協会

水辺の生き物の環境維持 復元をめざして、

ESTRELA No92、 統計情報研究開発センタ (200111)

以上
李堰里剛 毅亀詭ヾrr看量71誦唇撃る曇%禁
田向健
クアリウムシリズザカコ仄誠文堂新光社に∞
10

機と表で見る カエルの生思分布

[表 1]カ エル分布調査票

[表 2]カエル種別識別方法集計表

[表 3]地形区分別生息環境集計表

[表 4]大阪府市町村別カエル調査集計表

[表 5]レッドデ タブックに見るカエルの現状

[表 6]日本本土のカエル類 (琉球夕」島を除く )

[表 7]琉球列島のカエル類

[表 8]カエル種別地形区分集計表

[表 9]カエル種別生息環境集計表

[図 1]大阪府地形図

[図 2]ニホンアマガエリレ分布

[図 3]シュレ グルアオガエル分布

[図 4]モ リアオガエル分布

[図 5]カジカガエル分布

[図 6]ツチガエル分布

[図 7]ヌマガエル分布

[図 8]ウシガエル分布

[図 9]ニホンアカガエル分布

[図10]ヤマアカガエル分布

[図11]タゴガエル分布

[図12]トノサマガエル分布

[図13]ダルマガエル分布

[図14]ニホンヒキガエル分布

[図15]大阪府カエル生息分布図

[図16]カエル種別地形区分集計図

[図17]カエル種別生息環境図

[図18]大阪府カエル種別分布図

[図19]カエル種別識別方法図

[図20]地形区分別生息環境図

[附 ]大阪のカエル図鑑 (巻末)

11
[表
エル分布調査票 騒 叫 年 月 日 時 辞 1銅 1燭 メッシJo 種類/確認方法 : a成 体( 鳴声 2日視 3採集誼,O b,,塊 (2目 視 3採集飼育識分の 璽 興 興 興 場 ::II部 川 沢 T地 割 11指 林 森 畑 崚 地 商工地 1 調査場所の様子 ヽPO法 人 シエアr然 大学 夕,川 市委ιヽム [表 2]カエル種別識別方法集計表 成体 オタマジャクシ 卵塊 鳴き声 合計 ニホンアマガエル 1 0 359 シュレゲルアオガエル 0 0 7 モリアオガエル 1 カジカガエル 0 0 ツチガエル 0 0 40 ヌマガエル 0 0 450 ウシガエル 7 0 234 ニホンアカガエル 9 2 1 ヤマアカガエル 7 0 7 1 タゴガエル 0 0 80 トノサマガエル 2 0 260 ダルマガエル 0 0 0 ニホンヒキガエル 8 0 0 合 計 835 40 694 1,582 [表 3]地形区分別生息環境集計表 (単位 :メ ッシュ数) 水 田 湿地・池 住宅地 りll・ 沢 草地荒地 畑 商工地 林・森 合計 平野部 4 1 丘陵部 5 7 1 9 山間部 2 0 0 49 合 計 506 765
1]カ

4]大阪府市町村別カエル調査集計表

[表
北摂 1 能 勢 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 〇 豊 能 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 箕 面 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 池 田 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 吹 田 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 豊 中 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 1ヒ1目 2 高 槻 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 島 本 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 茨 木 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 摂 津 ○ ○ ○ 北河内 枚 方 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 交 野 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 寝 屋 ○ ○ ○ ○ 四 条 畷 ○ ○ ○ |○ | ○ 守 口 ○ ○ ○ Fヨ 『ヨ ○ ○ ○ 大 東 ○ ○ ○ ○ ○ 中河内 大阪市内 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 東 大 阪 ○ ○ ○ ○ 八 尾 ○ ○ ○ ○ 南河内 松 原 ○ ○ ○ 柏 原 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 藤 井 寺 ○ ○ ○ ○ ○ 羽 曳 野 ○ ○ 太 子 ○ ○ ○ ○ ○ 美 原 ○ ○ ○ ○ 富 田 林 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 大阪狭山 ○ ○ ○ 河 南 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 千早赤坂 ○ ○ ○ ○ 〇 |○ ○ ○ 河内長野 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 泉州 1 堺 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 和 泉 ○ ○ | |○ | |○ ○ ○ ○ ○ 高 石 ○ ○ 泉 大 津 ○ ○ 忠 岡 ○ ○ 泉州 2 岸 和 田 ○ ○ ○ ○ ○ 貝 塚 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 熊 取 ○ ○ ○ ○ ○ 泉 佐 野 ○ ○ ○ ○ | ○ ○ 田 尻 ○ 1 泉 南 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 阪 南 ○ ○ ○ ○ 4 ○ |〇 |○ | ○ 4 13

[表 5]レッドデ タブックに見るカエルの現況

環境省 大阪府 京都府 滋賀県 奈良県 和歌山県 兵庫県

ニホンアマガエリレ 要注目種

シュレゲルアオガエル 要注目種 要注目種 要注目種 準絶滅危惧種

モリアオガエル 準絶減危惧種 要注目種 準絶減危惧種 絶減危惧Ⅱ類

カジカガエル 要注目種 要注目種 準絶減危惧種 準絶減危惧種

ツチガエル 要注目種 要注目種 要注目種 準絶減危惧種

ヌマガエル

ウシガエル 外来種要注目種

ニホンアカガエリレ 要注目種 絶減危惧Ⅱ類 準絶減危惧種

ヤマアカガエル 要注目種 希少種 準絶減危惧種 準絶減危惧種

タゴガエル 準絶滅危惧種 要注目種 準絶減危惧種

ナガレタゴガエル

要注目種 希少種 絶滅危惧Ⅱ類

トノサマガエル 要注目種 要注目種 準絶減危1具 種

ダルマガエル 絶減危惧Ⅱ類 絶減危惧I類 絶減寸前種 絶減危機増大種 絶減危惧I類

ニホンヒキガエル 要注目種 準絶減危惧種 希少種 準絶減危惧種 準絶減危惧種

アズマヒキガエル

ナガレヒキガエル

要注目種 希少種

要注目種 希少種

参考資料 環境庁 :改定 ニホンの絶滅のおそれある野生生物(2002) 滋賀県 :滋賀の両生類、爬虫類、哺乳類″001)

大阪府 :大阪府における保護上重要な野生生物oooo 3) 奈良県 :レッドデ タブック制定なし

京都府 :京都府レッドデ タブック 2003 和歌山県:和 歌山県レッドデ タブック(2oo]3)

兵庫県 :兵庫県版レッドデ タブック 2003

科 和名 学名

ヒキガエル科 ニホンヒキガエル

アズマヒキガエル

ナガレヒキガエル

Buf0 1apon cus iapOnicus

Buf0 1aponicus formosus*

Bufo torrent cola

アマガエル科 ニホンアマガエル Hy a laponica

アカガエル科 ニホンアカガエル

ツシマアカガエル

タゴガエル

オキタゴガエル

ヤクシマタゴガエル

ナガレタゴガエル

エゾアカガエル

ヤマアカガエル

チョウセンヤマアカガエリレ

トノサマガエル

トウキョウダルマエル

ダルマガエル ウシガエル

ツチガエル スマガエル

アオガエル科 モリアオガエル

シュレゲルアオガエル カジカガエル

Rana lapOn ca

Rana tsushimens s

Rana tago tagol

Rana tagol okiensis*

Rana tago yakushimensis*

Rana sakura

Rana p rica

Rana ornativentris

Rana dybows輛

Rana nigromacu ata

Rana porosa porosa

Rana porosa brevipoda*

Rana catesbdana(外来種

Rana ru9osa

Rana imnchatts

Rhacophorus arboreus

Rhacophorus schlege l

Buergeria buergeri

科 禾口名 学名

ヒキガエル科 ミヤコヒキガエル

オオヒキガエル

Bufo gargattzans m yakon s Bufo mannus(移入種)

アマガエル科 ハロウエルアマガエル Hva ha owwe il

アカガエル科

リュウキュウアカガエリレ

ウシガエル

ヌマガエル

ナミエガエル

イシカワガエル

ハナサキガエル

アマミハナサキガエル

オオハナサキガエル

コガタハナサキガエル

ヤエヤマハラブチガエリレ

オットンガエル

ホルストガエル

アオガエル科 アマミアオガエル

オキナワアオガエル

ヤエヤマアオガエル

シロアゴガエル

アイフィンガ ガエル

ニホンカジカガエル

Rana okinavana

Rana catesbdana(移入種)

Rana mnocha百 s

Rana nam ye

Rana sh kawae

Rana narina

Rana amamiensis

Rana supranar na

Rana utsunom yaorum

Rana psa tes

Rana(BOv na)subaspera

Rana(BOv na)holsti

Rhacophorus宙 門ds amam enss*

Rhacophorus vir d s v rid s

Rhacophorus owstoni

Pdypedams bucOmystax(移 入種)

Chirixalus e ffingeri

Buergeria laponica

ジムグリ科 ヒメアマガエル M crohⅥ a o「nata

要注目種
要注目種
[表 6]日本本上のカエル類(琉球,」 島を除く)*印 :亜種 [表 7]琉球列島のカエル類 *E口 :亜種
14
[表
(単位 :メ ッシュ数) 平野部 丘陵部 山間部 計 ニホンアマガエリレ 141 121 359 シュレゲルアオガエル モリアオガエル カジカガエル 2 ツチガエル ヌマガエル 287 69 ウシガエル 234 ニホンアカガエル 6 14 ヤマアカガエル タゴガエル 4 66 80 トノサマガエリレ 107 260 ダルマガエル 1 3 ニホンヒキガエル 0 アズマヒキガエル 0 0 ナガレヒキガエル 0 ナガレタゴガエリレ 0 計 678 390 11582 (単位 :メッシュ数) 水田 湿地0池 住宅地 りIl・ 沢 草地・荒地 畑 商工地 林・森 合計 ニホンアマガエリレ i2 4 2 27 359 シュレゲルアオガエル 22 2 1 0 モリアオガエリレ 0 1 0 カジカガエル 0 0 ツチガエル 1 0 5 0 ヌマガエル 7 1 ウシガエル 70 9 2 1 234 ニホンアカガエル 0 1 0 1 ヤマアカガエル 0 1 0 0 0 15 タゴガエル 25 0 26 0 0 0 80 トノサマガエリレ 2 4 0 0 260 ダルマガエル 2 0 0 0 0 0 ニホンヒキガエル 0 0 合 計 1,048 40 142 1,582
8]カエル種別地形区分集計表 [表 9]カエル種別生息環境集計表

ニホンアマガエル 0シュレ グルアオガエル

モリアオガエル カジカガエル

ツチガエル ヌマガエル ウシガエル

0ニホンアカガエル ヤマアカガエル

・ タゴガエル ・ トノサマガエル ・ グルマガエル

ニホンヒキガエリレ [図 1]大阪府地形図

基準値城メッシュ 第 3次 地 域 区 回

基準IE鳩メッシュ 第 3次 地 域 区 回

[図 2]ニホンアマガエル分布 [図 3]シュレ ゲルアオガエル分布
16
[図 4]モリアオガエル分布 [図 6]ツチガエル分布 [図 5]カジカガエル分布 [図 7]ヌマガエル分布
咸 体 の 確 口 ■ オタマカ クシの観 嗚 声 の 確 口 ■
基準値域メッシュ 第3次 地場区日
17
基準値域メッシュ 第3次 地域区日

[図 8]ウシガエル分布

薔準饉崎メッシュ 第3次 地城区日

[図 9]ニホンアカガエル分布

薔準饉城メッシュ 第3次 地電区■

[図 10]ヤマアカガエル分布

薔準饉壇メッシュ 第 3次 地 崎 区 日

[図 11]タ ゴガエル分布

薔率饉燿メッシュ 鮨 3次 地 増 区 日

成 体 の 確 認 ■ オタマカ クシの確曖 鴫 声 の 確 認 ■
18

[図 12]ト ノサマガエル分布

薔準僣●メッシュ 第3次 地城E■

[図 14]ニホンヒキガエル分布

[図 13]グルマガエル分布 =旱籠壇メッシュ

3次 地 燿 区 ■ 19

ニホンアマガエル

シュレ ゲルアオガエル

モリアオガエル

カジカガエル

ニホンアカガエル

ヤマアカガエル

ナガレタゴガエル

トノサマガエル

ダルマガエル

ニホンヒキガエル

アズマヒキガエル

ナガレヒキガエル

[図 15]大阪府カエル生息分布図 ②②O働 ②0000 0 ②②O⑫ ②00000
O参 ②O◎○○〇 〇 ②OO◎② ②O②O O OOO ②②000 ②②②OOOO ②O◎ ②13②O◎ ②OO ②②②OOO O OOO ②OOO ②OO OO◎ ②②O◎ ②②000 ②②O◎ ②②②OOOO O■ ②0000 ②②②O◎○ ②OO ②②■OOOO ②OI'②O OO④ ②②O命OOOO O ②②O癬 ②OO □ □ 011'000 ②②■OOOO ②②②000 0000 ⑦②②OO
②②
20
[図 16]カ エル種別地形区分集計図 500 [図 17]カ エル種別生息環境図 500 400 カ エ ル 生 息 メ ィ ン ュ 数 300 200 100 0 □ 司日国山 回 =量 53 □ □ 日 回 回 画 自国日 ニ ホ ン ア マ ガ エ ル シ ュ レ ー ゲ ル ア オ ガ エ ル モ リ ア オ ガ エ ル ガカ エジ ルカ ツ チ ガ エ ル ヌ マ ガ エ ル ウ シ ガ エ ル ガ景 エ ン ア ル ラウ ガヤ エ予 ルカ タ ゴ ガ エ ル ガ ト エ子 ル ■7 ガ ダ Iル ル ヽ 7 ニ ホ ン ヒ キ ガ エ ル ガ ア ズ ェ マ ヒ ル =キ ナ ガ レ ヒ キ ガ エ ル ナ ガ レ タ ゴ ガ エ ル 回 山 間 部 6 6 0 □ 丘 陵 部 5 5 4 1 2 0 □ 平 野 部 1 2 287 3 0 0 0 400 カ エ ル 生 息 メ ン ン ュ 数 300 200 100 0 ■ 林 森 □ り11・ 沢 豊 |1間 上 祀 |llIモ 犯 □ 畑 ■ 湿 地 池 ■1草地 荒地 Eヨ 水 田 目 曇 目 目 日 同
ニ ホ ン ア マ ガ エ ル シ ュ レ ー ゲ ル ア オ ガ エ ル ガモ エ挙 ル オ ガカ エジ ルカ ツ チ ガ エ ル ヌ マ ガ エ ル ウ シ ガ エ ル ガ景 ェ ン ア ル カ ガヤ エア メレカ タ ゴ ガ エ ル ト ノ サ マ ガ エ ル ガダ ]ニ ル ル■ 7 ニ ホ ン ヒ キ ガ エ ル ■ 林 森 3 1 0 □ 商 工 地 0 0 1 1 0 0 0 □ 畑 4 0 0 4 0 0 0 ■ 草 地 荒 地 1 1 0 i 0 0 □ 川 沢 0 2 l 0 □ 住 宅 地 2 0 7 0 0 0 ■ 湿 地 池 3 2 1 3 1 1 1 □ 水 田 8 7 2 21
―日目
22
[図 18]大阪府カエル種別分布図
23
[図 19]カエル種別識別方法図 500 [図20]地形区分別生息環境図 400 カ エ ル 識 別 メ ィ ン ュ 数 300 200 100 0 「 L 1国 哩き戸 ヒ」り‖ 現 ロ オタマジャクシ □ 成 体 目 劃¬ 目 同 国 国 目 ―中国 ニ ホ ン ア マ ガ エ ル シ ュ レ ー ゲ ル ア オ ガ エ ル モ リ ア オ ガ エ ル ガカ エジ ルカ ツ チ ガ エ ル ヌ マ ガ エ ル ウ シ ガ エ ル ニ ホ ン ア カ ガ エ ル ヤ マ ア カ ガ エ ル タ ゴ ガ エ ル ト ノ サ マ ガ エ ル ガダ ]ニ ル ル 7 ガ景 ェ ン ヒ ル キ □ 鳴 き 声 246 7 1 □ 卵 塊 1 7 E∃ ォタマジャクシ 1 0 1 0 □ 成 体 340 0 500 カ エ ル 生 息 メ ィ ン ュ 数 400 300 200 100 0 =り 軍 ]m 部 曖 野 ュ 平 □ □ 1同 昌 ___■ 水 田 湿 地 池 住 宅 地 沢 i:旱::力|!〕 舅七Jtし 畑 商 工 地 林 森 日 山 間 部 0 □ 丘 陵 部 5 1 0 □ 平 野 部 4 1 24

大阪のカエル図鑑 (巻末

) (NPO法人シエア自然大学 メダカ調査委員会)

カエルは、両生類でイモリやサンショウウオの仲間です。大阪府には約13種類のカエルが生息していることが 確認されています。私達の身近な水辺で観察できる写真をまとめました。

ガエル科 ガエル科

モリアオガエル

=ホ
ンアマガエル
シュレーゲルアオガエJレ 同左 卵塊 カジカガエル
■ ,I 同左 卵塊 25

因賑圃旧圏腰困 カエルの生息状況報告

平成14年度生息調査並びに補充調査結果

2004年4月 1日 初版第1刷

編 集 :特定チト営利活動法人 シニア自然 大 学 メダカをシンポルとする水辺環境調査会 (略称メダカ調査委員会

編集委員 :有本文彦、戸越 進、田丸人郎、林 美正、渡辺隆夫

発 行 人 :林 美正倭員長 )

発 行 所 :特定ブト営利活動法人 シニア自然大学 メダカをシンポルとする水辺環境調査会編麻メダカ調査委員会

印 刷 所 :いづみ企画

Issuu converts static files into: digital portfolios, online yearbooks, online catalogs, digital photo albums and more. Sign up and create your flipbook.