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ニッケル・2025幎40å·»1号

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ニッケルずその甚途に関する専門誌

ニッケル・2025幎40å·»1号

ニッケルずESG (環境・瀟䌚・ガバナンス)

ニッケル生産における持続可胜性 に関する考察

ベロニク・スチュヌカヌス博士 ニッケル協䌚 䌚長

ステンレス鋌䞭のニッケル― バランスの取れたアプロヌチ

ケヌススタディ33

クヌベルク飲料氎貯蔵斜蚭

•各タンクの屋根は、1.4404316L ステンレス鋌補の厚さ 12.5mm の DN250パむプ10むンチSCH80Sで 䜜られた 3 本のステンレス鋌柱によっ お支えられおいたす

•タンクの底郚ずシェルの䞋郚6.4メヌト ルには、匷床ず耐腐食性を高めるた めに 1.4162/UNS S32101 リヌン二盞 ステンレス鋌が䜿甚されおおり、底板 は 3 mm、䞋郚シェルは4 mmの厚さず なっおいたす

•䞊郚シェルず屋根には、二盞ステンレ ス鋌 1.4462/S32205 が䜿甚されおい たす

クヌベルク・プロゞェクトは、珟時点でペヌロッパ最倧ずなる容量12,000立方 メヌトルもあるステンレス鋌補の飲料氎貯蔵斜蚭です。ドむツのりルムに䜍眮 するこの倧芏暡な貯氎斜蚭は、Hydro-ElektrikGmbH瀟によっお建蚭された した。䞻に316LUNSS31603ステンレス鋌、リヌン二盞ステンレス鋌、およ び暙準二盞ステンレス鋌で構成されおおり、効率の向䞊、氎質の維持、そしお 長期的な保守費甚の削枛を目的ずしお、この斜蚭は蚭蚈されおいたす。

過去 50 幎間で飲料氎貯蔵業界は 倧きく進化しおおり、ステンレス鋌 で内匵りされたコンクリヌトタンク から、掗浄システムを䞀䜓化した完 党なステンレス鋌補のタンクぞず移 行しおきたした。3 ぀のタンクシェ ルは、Hydro-Elektrik GmbH 瀟のス パむラル巻き取りプロセスを䜿甚し お補造されたした。このプロセスで は、10 トンのコむルからシヌトメタル を巻き取っおスパむラル圢状に圢成 したす。各タンクは、玄 21 トンのリヌ ン二盞ステンレス鋌、30 トンの暙準 二盞ステンレス鋌、そしお柱甚には 0.3 トンの 316L ステンレス鋌が䜿甚 されおいたす。その結果、溶接個所が 少ないため構造的な匷床が向䞊し、 厚さず盎埄の粟密な管理も可胜な倧 口埄タンクが実珟したした。戊略的 な材料遞定は、飲料氎の䟛絊氎に含 たれる二酞化塩玠などの課題に察 応しおおり、これに耐えるグレヌドの 材料が必芁でした。Hydro-Elektrik GmbH 瀟はステンレス鋌の特性ず革 新的な゚ンゞニアリングを掻甚する こずで、クヌベルク飲料氎貯蔵斜蚭 においおデザむン、持続可胜性、耐久 性に぀いお新しい基準を打ち立おた した。この斜蚭は、2023 幎末に運甚 を開始したした。

「ステンレススチヌル・ワヌルド」に 掲茉された蚘事を元に線集

論説

環境、瀟䌚、ガバナンス(ESG)

ニッケル業界は今、重倧な岐路に立たされおいたす。地政孊的な緊匵の高たり や生産のむンドネシアぞのシフトによっおニッケルに泚目が集たる䞀方で、各囜 は重芁鉱物の確保に奔走しおいたす。同時に、業界ずしおは、持続可胜な方法 でニッケルを生産しなければなりたせん。

今回のニッケル誌では、環境・瀟䌚・ガバナンスESGの芳点からニッケルを 詳しく芋おいきたす。業界の䞀郚では批刀されおいるずころもありたすが、倧き な前進も芋られたす。ニッケルの採掘や生産が劎働者や地域瀟䌚、環境に䞎え る圱響は、適切な察応によっお軜枛するこずが可胜です。業界が高いESG基準 を達成できるように、様々なツヌルを提䟛し研究を行っおいるずころがありたす が、ニッケル協䌚もその䞀぀です。

持続可胜性はニッケルの鉱山䌚瀟や生産䌚瀟にずどたらず、ニッケルのラむフ サむクル党䜓に枡る圱響も察象ずしおいたす。ニッケル協䌚の䌚員はこの責任を 真剣に受け止めおおり、ニッケルの利点ず責任ある䜿甚に぀いおの理解を深め るべく邁進しおいたす。

リ゜ヌスず専門知識を 結集しお、䌚員は科孊 的研究、査読枈み研究、 さらには囜際的なベス トプラクティスに前向き に取り組んでいたす。

ニッケルは地域瀟䌚の 支揎、経枈成長、そしお ゚ネルギヌ転換においお重芁な圹割を果たしおいたす。ニッケル協䌚の䜿呜は、 ニッケルの持続可胜な䟛絊ずニッケル産業の持続可胜な発展を掚進するこずで す。しかしながら、私たちだけでは、それを成し遂げるこずはできたせん。私た ちは、すべおの業界関係者に察し、最高氎準の持続可胜性ずガバナンス基準を 遵守するこず、そしおニッケルの䞋流ナヌザヌに察しおは、その基準をサプラむ ダヌにも適甚するこずを匷く求めたす——地域瀟䌚、産業、そしお環境にずっお の「りィン・りィン」ずなるこずを目指しお。

クレア・リチャヌド゜ン

ニッケル誌線集長

衚玙および䞊の画像は、むンドネシ ア・南スラりェシの旧ニッケル採掘跡 地での苗朚の怍暹の様子を瀺しおお り、土地の回埩ず再生に向けた重芁 な取り組みを匷調しおいたす。

ニッケル協䌚の「持続可胜性指針原 則」は、䌁業が高床なESG基準を達 成するための道筋を瀺すものであり、 業界党䜓およびバリュヌチェヌン党 䜓にわたる行動を促す原動力ずなる ものです。

02 ケヌススタディ33    クヌベルク飲料氎貯蔵斜蚭

03 論説

環境、瀟䌚、ガバナンス

04 ニッケルの泚目話題

06 ニッケルの凊理 ニッケル生産における持続可胜 性に関する考察

08 ニッケル協䌚 䌚長 ベロニク・スチュヌカヌス博士 ニッケル協䌚を率いお

10 持続可胜性ずステンレス鋌䞭のニッ ケル

バランスの取れたアプロヌチ

12 バッテリヌチャット マヌク・マカサヌ博士ずのむンタ ビュヌ

14 技術に関する QA

15 なぜニッケル

15 UNS詳现

16 倩の声 アンディ・スコットによるアビの 圫刻

ニッケル誌はニッケル協䌚が発行しおいたすwww. nickelinstitute.org

ベロニク・スチュヌカヌス博士、䌚長  クレア・リチャヌド゜ ン、線集長 communications@nickelinstitute.org

寄皿者Parvin Adeli, Gary Coates, Mark Mistry, Geir Moe, Kim Oakes, Pablo Rodríguez Domínguez, Frank Smith, Lyle Trytten, Odette Ziezold デザむンConstructive Communications瀟 本資料は。読者の䞀般的な情報提䟛を目的ずしお䜜成された ものであり、適切な助蚀を埗るこずなく特定の甚途に䜿甚した り、䟝存したりするこずはできたせん。本資料は技術的に正し いず考えられおいたすが、ニッケル協䌚、その䌚員、スタッフお よびコンサルタントは、本情報の䞀般的たたは特定の甚途ぞ の適合性を衚明たたは保蚌するものではなく、本資料に蚘茉 された情報に関連するいかなる責任たたは矩務を負うもので はありたせん。

ISSN 0829-8351

Hayes Print Groupによりカナダで再生玙に印刷

Stock image credits: ストック画像クレゞット 衚玙Getty©SOPA Images, 3 ㌻Getty©NurPhoto, 6 ㌻Getty©NurPhoto, 10 ㌻iStock©CHUNYIP WONG, 11㌻ iStock©PhonlamaiPhoto 15 ㌻VectorStock©Sklyaksun, composition Constructive Communications

NICKEL NOTABLES

ニッケル・ニュヌス

アメリカ囜立科孊財団NSFの化孊むノベヌションセンタヌ・プログラムの支揎 を受けた研究者たちは、アンモニアず炭酞塩を䜿甚しお、鉱石やリサむクル材料 からコバルトずニッケルを分離する新しい方法を開発したした。この二぀の金属 を 99% ずいう玔床で埗られるこの効率的な抜出方法は、電子廃棄物の持続可 胜な利甚を促進し、起こり埗る䟛絊䞍足の緩和にも貢献できる可胜性がありた す。バッテリヌ駆動技術にはコバルトずニッケルは重芁な元玠です。「この方法は、 埓来の粟補化孊薬品の過酷な性質に察凊し、廃棄されたバッテリヌから新たな 䟡倀を生み出したす」ず、ノヌスりェスタン倧孊の協力者ずずもに、ペンシルベニ ア倧孊で研究チヌムを率いた化孊者゚リック・シェルタヌ氏は述べおいたす。

驚異の発芋

䞭囜・深圳の南方科技倧孊SUSTechの物理孊者たちは、垞圧䞋で新しい

ニッケル系高枩超䌝導䜓を開発したした。研究宀で成長させたニッケル酞化 物の薄膜を甚いたこのブレヌクスルヌは「垞圧䞋で」−233°C−387°Fを 超える枩床での超䌝導を実珟したした。これたでにこのような超䌝導特性を 実珟したのは、銅酞化物ず鉄系材料だけでした。「倧きな垌望は臚界枩床を さらに匕き䞊げお、このような材 料をより実甚的な応甚に圹立おら れるようにするこずです」ず、研究 者のダンフェン・リヌ氏は語っおい たす。この発芋により、磁気共鳎画 像法MRIなどの技術がより安䟡 で効率的になる可胜性がありたす。 この研究成果は、孊術誌Natureに 掲茉されたした。

着実な進歩

䞭囜䌁業のファラシス・゚ナゞヌ瀟は、゚ネルギヌ密床が400Wh/kgを超える 党固䜓電池ASSBを安定したセルサむクルで、実環境詊隓を行う段階に入 ったず発衚したした。硫化物系システムを基盀ずし、高ニッケル䞉元系正極材 ず高シリコン負極材を甚いたこれらの党固䜓電解質セルは、ピンプリック穿 刺、せん断、ホットボックス詊隓に合栌しおおり、セルレベルでの熱暎走時の 自己遮断機胜も備えおいたす。ファラシス・゚ナゞヌ瀟は、酞化物系および高 分子系に基づく党固䜓電池の開発でも進展しおおり、リチりム金属負極ず高 ニッケル正極を甚いるこずで、最倧 500Wh/kg の゚ネルギヌ密床を実珟しお いたす。総じお、これらの軜量党固䜓電池ASSBは、安党性の向䞊、゚ネル ギヌ密床の増加、そしおより高速な充電ずいったメリット実珟を目指しおいた す。これはEV業界における、さらなる前進です

珠玉のアむデア

それは、重金属集積怍物が地䞭から 金属を吞収するずいうファむトマむニ ングずいうプロセスで抜出された金属 を甚いお制䜜された最初の䜜品で す。H2ERG’ の材料研究者兌デザむナヌ、 カロラむン・ヒヌリヌ氏によるこのリン グは、ニッケル、銀、銅、亜鉛を含む金 属粉末を混合し、透明な球䜓の䞭に 封入したデザむンが特城ずなっおいた す。リングに䜿甚された金属は、バむオ マむニング・スタヌトアップの Phyona 瀟の協力を埗お調達されたした。同 瀟は、金属を抜出するための䜎炭玠 で完党にバむオベヌスの方法を開発す るこずに重点を眮いおいたす。リング の金属は、むギリス北郚の䌝統的な石 炭鉱山跡地から採取されたした。この 怍物はバむオリメディ゚ヌション生 物浄化ずしお知られるプロセスで、 土壌から汚染物質を陀去する手助け をしたす。

ニッケル産業その4 ニッケル生産における持続可胜性に関 する考察

本シリヌズの第郚ではニッケル生 産がもたらす圱響ずその軜枛に぀い お考察したす。

むンドネシアの゜ロワコ州東ルりの PT Vale Indonesia 瀟が再生した旧 鉱山跡地に䜜業員達が怍林をしおい たす。

鉱山業界では持続可胜性に関し倧きく分けお぀のカテゎリヌに分類されたす 環境ぞの圱響、瀟䌚的圱響及びガバナンスです。それではこれらに぀いおもう少し 掘り䞋げおいきたしょう。ただしニッケル業界も進化しおおり、1950幎代の手法は 今日ずは異なるずいう点にも留意する必芁がありたす。

ニッケルに぀いおの䞻な環境問題は他 の倚くのベヌスメタル操業ず同様です 操業掻動及びその結果生じる廃棄物 による土地、倧気、氎質及び生態系に 䞎える圱響です。

土地

熱垯衚局鉱床ラテラむトは土地ず 生物倚様性に倚倧な圱響を䞎えたす、 特に独自の土地固有皮のある島におい おは絶滅のリスクがありたす。

枩垯の倧陞地垯では広範な皮の分垃 により衚局採掘のリスクは䜎枛された す。高品䜍の地䞋硫化鉱床では衚局砎

壊は最小化されたす。

芋た目を採掘以前の状態に完党に戻 すこずは、地圢の倉貌によりたず䞍可 胜です。ニッケルを倚く含む土壌は自 生怍物皮類に圱響し、ニッケルを採取 するこずで異なる怍生を生じさせたすヌ 良し悪しは別ずしお異なったものです。

修埩䜜業は地域瀟䌚及び芏制圓局ず 協議の䞊蚈画し、生態系䞊たた経枈的 に有甚なものを目指すべきです。蚈画 は地域の倉化する目暙や気候倉動に よる圱響にも柔軟に察応可胜なものに しおおくべきです。

倧気及び氎質

倧気汚染は採掘工皋より加工工皋の 方が倧きな問題です。採掘車䞡の排出 移動機噚の燃料燃焌から生じるは 比范的少量です。硫化鉱の遞鉱ぱネ ルギヌ集玄型であり、珟堎の化石燃料 発電からの排出がありたす。遠隔地鉱 山では䜏民に察する汚染物質の圱響 が幟分和らげられたす。

ラテラむト鉱の補錬は高゚ネルギヌを 必芁ずし、二酞化炭玠及び汚染物質 を排出したす。䞀方硫化鉱の補錬では 亜硫酞ガスが発生したすが遠隔地の ため配送が珟実的ではない堎合を陀 き倚くの堎合硫酞ずしお回収されたす。

酞浞出法はよりクリヌンな工皋ずしお の遞択肢です。

氎質汚染は熱垯地方の採掘での浞食 ず重金属により生じたす、䞀方硫化鉱 鉱山では酞性鉱山排氎が生じる可胜 性がありたす。各工皋の廃液にも金属 が含たれたす。排氎や廃液の適正な凊 理は䞍可欠です。

固圢廃棄物

他のすべおの鉱山掻動ず同様、ニッケ ルの採掘及び加工においお考慮すべき 問題ずしお固圢廃棄物がありたす。ニッ ケル硫化鉱鉱山の尟鉱倚くは残䜙鉄 硫化物を含むケむ酞塩脈石、ニッケ ルラテラむト鉱たたは硫化鉱の補錬ス ラグ、ニッケルラテラむト鉱酞浞出工皋 たたは粟鉱やマットの補錬から生じる 化孊的沈殿物残枣などがありたす。囜 際鉱業金属協䌚ICMMの尟鉱に関 する業界基準などの先進的な取り組み に埓うこずが固圢廃棄物にかかわるリ スク削枛の鍵ずなりたす。

瀟䌚的圱響及びガバナンス 瀟䌚的課題には埓業員及び地域瀟䌚 に察し責任ある察応をするこずが含た れたす。熟緎劎働者は採掘及び加工に ずり䞍可欠です、したがっお䞀流倧手䌁 業は研修の充実、適切な䜜業機噚の 提䟛、及び安党な職堎環境の確保を 優先しおいたす。

珟圚䞖界的に話題ずなっおいるFPIC 自由意志による、事前の十分な情報 に基づく同意は操業のための瀟䌚的 蚱可の必芁性を際立たせおいたす。掻 動により圱響を受ける地域瀟䌚には― 圱響の良し悪しは別ずしおヌ必ず情報 を提䟛し、同意を埗なければなりたせ ん。この察話の成熟床は囜により異な りたすが、同意を埗お維持できなけれ ば、生産者にずっお壊滅的な結果を招 く可胜性がありたす。

ニッケル鉱山業におけるガバナンスは 他の資源産業のそれを反映しおいた す。内郚的には意思決定手順は透明性、 包括性、および十分な情報の䞋に行わ れなければなりたせん。

察倖的には䌁業は政府、芏制圓局、お よび瀟䌚ず建蚭的な関係をはぐくみ、䞀 方垂民瀟䌚に察しお䞍圓な圱響力を行 䜿せずに倚様な声が政策や実務に反 映されるようにするべきです。

進歩を続ける

䞖界的には䞊蚘の諞問題に察凊す る様々な管理システムが䜿甚されお いたす。統合鉱業基準むニシアティ ブConsolidated Mining Standards Initiativeは、Copper MarkNickel Markを含む、囜際鉱業金属協䌚 ICMM、カナダ鉱業協䌚Mining Association of Canada及びワヌル ド・ゎヌルド・カりンシルWorld Gold Councilは倫々異なる責任ある぀の 鉱業基準を環境、瀟䌚及びガバナンス 問題を含む䞀぀の䞖界的な基準に統 䞀するこずを目指しおいたす。

ラむフサむクルアセスメントLCAなど の手法を甚いるこずで個々の蚭備及び 業界党䜓に぀いおの様々な環境に関す る改善の䜙地が倧きい郚分をピンポむ ントで明らかにし、各䌁業が持続可胜 性ぞの取り組みを的確に進めるための 助けずなりたす。しかしながらその解釈 には垞に泚意が必芁です。このシリヌ ズの今埌の蚘事では斬新なアプロヌチ によりニッケル生産による圱響をいか に少なくできるかを芋お行きたす。

生態孊的圱響を適切に芏制するには 適切な情報が必芁です。ニッケル協 䌚の䌚員はNiPERAの掻動を支揎し、 信頌性の高いデヌタを埗るべく重芁 な科孊的研究を掚進したす。

ニッケル協䌚の新䌚長 ベロニク・スチュヌカヌス博士

ベロニク・スチュヌカヌス、ニッケル 協䌚 䌚長

ベルギヌ囜籍

英囜゚クセタヌ倧孊にお有機化孊 の博士号取埗

芏制および官公庁業務においお25 幎以䞊の経隓

ナミコアおよびアルベマヌルにお 16幎以䞊民間䌁業での勀務経隓 2012幎、ニッケル協䌚にパブリック ポリシヌサステナビリティ郚門ディ レクタヌずしお入職

2025幎1月1日付で䌚長に就任

2025 幎1月、ベロニク・スチュヌカヌス博士がニッケル協䌚の䌚長に就任したし た。化孊、䌁業経営、そしお政策提蚀における豊富な知芋ず実瞟を有するスチュ ヌカヌス博士は、金属産業ぞの深い情熱を胞にこの重責を担いたす。今埌は、ニ ッケル業界における持続可胜性の確保、技術革新の掚進、責任ある調達の掚 進に向け、尜力する決意です。

ニッケル協䌚を率いお スチュヌカヌス博士は、ニッケルが珟 代のテクノロゞヌおよび持続可胜な開 発においお極めお重芁な圹割を担っお いるこずを深く認識しおいたす。圌女は、 業界の倚くの䌁業が今埌もニッケル協 䌚を、䞍可欠な知芋ず支揎を提䟛する 䞭栞的な存圚ずしお掻甚できるよう、粟 力的に取り組んでいたす。「ニッケルは、 瀟䌚に倚倧な恩恵をもたらす戊略的 鉱物です。䞀方で、責任を持っお管理 すべき課題も抱えおいたす」ず、スチュ ヌカヌス博士は語りたす。「ニッケル協 䌚は、業界関係者、芏制圓局、そしお倚 様なステヌクホルダヌが、確かな情報 ず専門的知芋に基づいお意思決定を行 えるよう、独自の専門知識を提䟛し、政 策提蚀を行っおいたす」

スチュヌカヌス博士が掲げる最優先課 題は、ニッケル協䌚の組織䜓制、資金 基盀、そしお䌚員構成の匷化を図るこ ずで、業界党䜓が盎面する課題により 効果的に察応できる䜓制を構築する こずです。圌女は、ニッケル協䌚ずいう 枠組みを通じた共同の取り組みによっ お、個々の䌁業では察凊が難しい、将 来に深刻な圱響を及がす可胜性を孕 んだ課題にも立ち向かうこずが可胜に なるず匷調しおいたす。そうした課題 は、ニッケル産業の将来に深刻な圱響 を及がす可胜性を孕んでいたす。ニッケ ル協䌚は、責任ある䌁業同士が専門 知識を共有し、リスクを分担しながら、 持続可胜なニッケル産業の未来に向け

お共に歩むための重芁なプラットフォヌ ムであるず、圌女は䜍眮づけおいたす。 グロヌバルな持続可胜性におけるニッ ケルの圹割

「ニッケルは、䜎炭玠経枈の実珟に䞍可 欠な存圚です」ず、スチュヌカヌス博士 は力匷く語りたす。「ニッケルは、すべ おの再生可胜゚ネルギヌ技術やバッテ リヌ、゚ネルギヌ貯蔵システムに䞍可 欠な材料であり、気候倉動ぞの察応に おいお䞭心的な圹割を担っおいたす」。 ニッケルが果たす圹割はそれだけにず どたらず、安党な氎の䟛絊、食料の䟛 絊網、衛生的な医療機噚の補造、耐 久性に優れたむンフラ敎備、さらには 公共空間を圩るアヌト䜜品に至るたで、 倚岐にわたる分野で貢献しおおり、健 康で持続可胜な瀟䌚の実珟に倧きく寄 䞎しおいるのです。

「持続可胜性は、䜕よりもたずその原点 源から始たりたす。将来の䞖代にわ たっおニッケルを安定的に確保し続け るこずは、私たち党員の責任なのです」 ず、圌女は力匷く蚎えたす。

この理念のもず、協䌚は、環境 (Environmental)・瀟䌚 (Social)・ガバ ナンス (Governance) (ESG)の芳点を䌁 業掻動に組み蟌むための「サステナビ リティ指針原則」を策定しおいたす。 責任ある調達の掚進 ベロニク・スチュヌカヌス博士は、責任 ある調達をESGぞの取組みにおける第 䞀歩ず䜍眮づけおいたす。「責任ある調

達基準は、䌁業が、リスクが特に高い 郚分や、問題が集䞭しおいる箇所を特 定し、デヌタギャップを解消し、投資 家やステヌクホルダヌずの信頌関係を 構築する䞊で重芁なツヌルです」ず圌 女は語りたす。ニッケル協䌚は、OECD のガむダンスに準拠した責任ある調達 の枠組みである「Cu Mark」ず連携し、 ニッケル分野向けに「Ni Mark」を開発 したした。Ni Markは倧手䌁業から新 興生産者に至るたで、調達ず監査に柔 軟に察応するのを可胜にしたす。

むノベヌションの掚進 業界をリヌドする知芋の担い手ずし お、ニッケル協䌚は芏制科孊、垂堎開発、 新しい甚途の開拓におけるむノベヌ ションを掚進する存圚です。スチュヌ カヌス博士は、倧量の氎損倱を防ぐ耐 震性の絊氎システムなど、ステンレス 鋌の先進的な応甚䟋に泚目しおいた す。ニッケルが持぀優れた耐久性ずリサ むクル性は、持続可胜なむンフラストラ クチャヌにおけるゲヌムチェンゞャヌず なりたす。

今埌、超高䜎枩環境䞋でも優れた匷床 ず耐久性を発揮する高ニッケル合金は、 宇宙技術の分野においおも極めお重 芁な圹割を果たすず、圌女は展望しお いたす。電池材料ずしお泚目を集めが ちなニッケルですが、その可胜性ぱ ネルギヌ貯蔵の枠を超え、遥か宇宙の 領域にたで広がっおいるのです。

アドボカシヌず教育 ニッケル協䌚は、政策立案者、補造業者、 そしお消費者に察する教育の分野に おいおも、信頌されるグロヌバル・パヌ トナヌずしおの地䜍を確立しおいたす。

スチュヌカヌス博士は次のように述べお いたす。「圓協䌚の専門家たちは、人間

の健康、環境科孊、芏制察応、垂堎応 甚、持続可胜性ずいった幅広い分野に おいお、他に類を芋ない知芋を提䟛しお いたす。私たちは、科孊的根拠に基づい た正確な情報こそが、あらゆるレベルに おける意思決定を支える瀎であるず信 じおいたす」

金属、音楜、そしおリヌダヌシップぞ の情熱

スチュヌカヌス博士は、有機化孊の研 究からキャリアをスタヌトさせ、その 埌、金属分野における政策提蚀の道ぞ ず進みたした。ナミコア瀟およびアル ベマヌル瀟での実務経隓を経お、13幎 前にニッケル協䌚に加わり、その埌ブ リュッセル事務所の責任者ずしお組織 を牜匕しおきたした。「䞀床でも金属の 魅力に觊れたら、もう簡単には離れら れたせん」ず、圌女は埮笑みながら語り たす。

しかし、ベロニクの情熱は金属の䞖界 にずどたりたせん。䜙暇には音楜家ずし おも豊かな才胜を発揮しおいたす。すぐ れたピアニストであるず同時に、地元 ベルギヌで実瞟のある吹奏楜団ではク ラリネット奏者ずしおチヌムワヌクの粟 神を発揮しおいたす。さらに、ベルギヌ のオヌケストラ「Casco Phil」の理事も 務めおいたす。

そしお、ニッケル協䌚の新たな“シェフ・ ドヌルケストル指揮者”ずしお、圌女 はこの組織の特長を明確に語っおいた す。「情熱、専門知識、プロフェッショ ナリズム、チヌムワヌク、そしお楜しさ です」ず圌女は断蚀したす。「私たちは、 チヌム内でも䌚員ずの関係においおも、 尊敬、協力、信頌を倧切に育んでいたす。 それが、ニッケルの力匷く持続可胜な 未来を支えるのです。」

「ニッケルは瀟䌚に倧きな恩恵をもた らす戊略的鉱物ですが、責任をもっ お管理しなければならない課題もあ りたす。」

持続可胜性ずステンレス鋌䞭の ニッケル バランスの取れたアプロヌチ

ニッケル含有ステンレス鋌は補造時 の環境負荷が高い堎合もありたす が、寿呜は長く、効率的でリサむク ルが可胜です。持続可胜性は瀟䌚 的経枈的芁玠を含むラむフサむクル アセスメントにより評䟡されたす。

今日では持続可胜性ずは単なる流行語ではありたせんヌそれは産業、政策、お よび消費者が遞択を行う際の指針ずなる原則です。ステンレス鋌分野ではニッケ ルは材料の性胜向䞊、寿呜の延長及び長期の持続可胜性目暙を支えるに際しお 重芁な圹割を果たしおいたす。しかしこの堎合、持続可胜性ずは䜕を意味し、た たどうすればそれを正確に枬れるのでしょうか 持続可胜性の栞心ずは、珟䞖代のニヌ ズを満たしながら次䞖代がそのニヌズ を満たす胜力を損なわないようにする こずです。それには経枈成長、環境保 護及び瀟䌚的犏祉のバランスをずる必 芁がありたす。䞀方で持続可胜な開発 がこれを達成するためのロヌドマップ です―即ち技術、実践及び政策を継続 的に改善しお行くプロセスです。

玠材の評䟡はカヌボンフットプリント や゚ネルギヌ消費量にずどたりたせん ヌ環境面、経枈面及び瀟䌚面を考慮し ながらその党ラむフサむクルの圱響を 理解するこずが必芁です。ラむフサむク ルアセスメントLCAなどのツヌルに

玠材の持続可胜性は比范するこずは可 胜でしょうか答えはむ゚スですがずお も耇雑です。1990 幎代以来科孊者及 び業界専門家達は持続可胜性をベヌス ずした玠材の評䟡方法を定める努力を しおきたした。環境面及び経枈面に぀ いおは合意された方法及びツヌルによ り既に確立されおいる䞀方、瀟䌚面に ぀いおは進化䞭です。

より玠材の「ゆりかごから墓堎たで」の 環境圱響を評䟡する䜓系的な取り組 みが可胜ずなりたす。

ISO 芏栌で定矩されたLCAはニッケル 含有ステンレス鋌の党ラむフサむクルヌ 即ち原材料の採掘から寿呜の終焉たる リサむクルたでヌにわたる環境に䞎える 圱響を評䟡するのに圹立ちたす。

補完的手法であるラむフサむクルコスト LCCや゜ヌシャル LCA は評䟡を経枈 的瀟䌚的圱響にたで広げるものでより 包括的な持続可胜性評䟡を提䟛しおく れたす。これらのツヌルは環境面での 利点のみならず経枈効率や瀟䌚的責 任をも匷調するものです。

文脈が重芁 いかなる玠材も本質的に持続可胜性 を有しおはいたせんヌその圱響は生 産、䜿甚、および䜿甚埌の管理次第で す。氎力発電を䜿甚し党量リサむクルさ れたスクラップから生産されたステン レス鋌を䟋に取っおみたしょう。䞀芋非 垞に持続可胜性があるように芋えたす が、もしそれが䞍適切に廃棄されリサ むクルされない短呜の電子機噚の装食 的郚品に䜿甚されれば持続可胜性を 損なうこずになりたす。

逆にニッケル含有ステンレス鋌を長寿 呜甚途䟋えばむンフラや化孊凊理― に䜿甚するこずは、その䟡倀を極倧化 したた環境ぞの圱響を時間をかけお 匱めるこずになりたす。

リサむクルされたステンレス鋌は䞀般 的に䞀次原料から生産されたものより、 炭玠及び環境フットプリントが䜎くなり たす。しかし持続可胜性の評䟡はその 商品の党ラむフサむクルにわたる経枈 的瀟䌚的偎面を考慮する必芁があり たす。

そしおリサむクルは垞に持続可胜性を 高めるでしょうか必ずしもそうではあ りたせん。もしリサむクルされたステン レス鋌がその匷靭な特性を生かすこず なく、たたリサむクルもされない短呜な 商品に䜿甚された堎合その持続可胜 性は䞀次ステンレス鋌を長寿呜の完党

リサむクル甚途に䜿甚した堎合に比范 しお劣るかもしれたせん。

瀟䌚的な芳点から芋るず、むンフラが 敎っおいない地域での䞀次生産は、裕 犏な地域で雇甚が少ない高床に効率 化されたリサむクルプロセスに比べお、 より倚くの雇甚ず経枈的利益を生み出 す可胜性がありたす。

したがっお LCA、LCC 及び゜ヌシャル

LCA の定量的デヌタは玠材及び補品シ ステムを包括的に評䟡するのに䞍可欠 なツヌルであり、それにより持続可胜 性のあらゆる偎面の情報に基づいた 意思決定が可胜になりたす。

将来を芋据えおニッケルずずもに持 続可胜な将来を築く

ステンレス鋌におけるニッケルの圹割 は極めお重芁です。ニッケルの経枈的 䟡倀は高いため川䞋メヌカヌや゚ンド ナヌザヌはニッケル含有補品を採甚す るかニッケル䞍䜿甚の代替品を探すか 慎重に評䟡をする事になりたす。ニッケ ルは機胜性、寿呜、効率が良いこずで 経枈性がある堎合に䜿甚されたすヌこ れは環境面でも倧きなメリットをもた らしたす。さらにステンレス鋌のリサむク ル業者にずっおはニッケル含有ステンレ ス鋌スクラップのより高い経枈的䟡倀 がメリットを生み、回収率の向䞊に圹 立っおいたす。

耐久性、耐食性及びリサむクル可胜性 によりニッケル含有ステンレス鋌は持 続可胜性甚途に最適な玠材ずなりた す。LCA 及び LCC 研究ぞの継続的な投 資により業界はニッケルの長期的䟡倀 を匷調する䞀方で実践面での改良によ り環境フットプリントの瞮小を可胜にし たす。

ニッケル協䌚の掻動はニッケルの瀟䌚 的経枈的な関連性や䞖界の様々な地域 における生産ず䜿甚のバリュヌチェヌン に぀いおの理解を深め、環境及び経枈 面を瀟䌚的偎面で補足しおいたす。

党䞖界の産業が環境にやさしい慣 行を採甚し぀぀ある䞭で、ニッケルを ステンレス鋌に思慮深く配合するこ ずで経枈的成功、環境保護及び瀟䌚 的責任のバランスをずる䞀助ずなり たす―これはたさに持続可胜性を反 映したものです。

ニッケル・2025幎40å·»1号 | 11

バッテリヌチャット

マヌク・マッカヌサヌ博士ずのむンタビュヌ

マヌク・マッカヌサヌ博士ず圌のチヌ ムは、゚ネルギヌ貯蔵゚コシステ ムにおける有甚な材料ず補造方 法の発芋・開発に取り組んでいた す。2020幎以降、マッカヌサヌ博士 はNOVONIXの正極チヌムを率い、 同瀟が特蚱を取埗しおいる党也匏・ れロ廃棄物の正極材合成技術の開 発ずスケヌルアップを進めおきたし た。この技術は、ニッケル系正極の 補造コストず環境負荷を倧幅に削 枛するこずが期埅されおいたす。

NOVONIX での珟職に就く以前 は、マッカヌサヌ博士はテスラ瀟 に勀務し、電気自動車EVおよ び゚ネルギヌ貯蔵システムESS 分野における新しいリチりムむ オン電池材料ず技術の開発に埓 事しおいたした。゚ネルギヌ貯 蔵材料をテヌマにマギル倧孊で 化孊工孊の博士号を取埗し、ダ ルハりゞヌ倧孊ではゞェフ・ダヌ ン教授の指導のもず、物理孊で修 士号を取埗しおいたす。

珟圚、マヌク・マッカヌサヌ博士はカナダ・ノバスコシア州にあるNOVONIX瀟で 研究開発郚門のディレクタヌを務めおいたす。ニッケル協䌚のバッテリヌ専門家、 パヌノィン・アデリ博士が同氏にむンタビュヌを行い、ニッケル系正極補造のコ ストず環境負荷を倧幅に削枛するこずが期埅されおいる、NOVONIXの特蚱技 術、党也匏・れロ廃棄物の正極材合成技術に぀いお話を䌺いたした。

NOVONIXに぀いお教えおください NOVONIXは2013幎に蚭立された、バ ッテリヌ材料・技術・サヌビスの䌚瀟 です。ダルハりゞヌ倧孊からスピンアり トした䌁業で、圓初は超高粟床なバッ テリヌ詊隓装眮の開発からスタヌトし たした。以来、研究開発サヌビスぞず 事業を拡倧し続けおいたす。私たちの R&Dチヌムは、セル詊䜜ラむンを䜿っお バッテリヌセルを補造・詊隓し、材料 の開発や特性評䟡を提䟛するこずもで きたす。

2017幎には、米囜テネシヌ州チャタヌヌ ガにNOVONIXAnodeMaterialsã‚’èš­ 立し、業界向けに高性胜なグラファむト を開発したした。私が率いるカ゜ヌド 材料チヌムは5幎前に蚭立され、ダル ハりゞヌ倧孊のマヌク・オブロノァック 博士のバッテリヌ材料研究宀で最初 に開発された、特蚱取埗枈みの党也匏・ れロ廃棄物、正極材補造技術の商業化 に取り組んでいたす。

党也匏・れロ廃棄物プロセス技術の焊 点は䜕ですか

私たちの技術は、ニッケル・マンガン・ コバルトNMC系正極材料を、拡匵 可胜で持続可胜か぀コスト効率の高い

方法で合成するこずに焊点を圓おおい たす。

他の技術ず䜕が違うのですか 埓来のNMC正極材料補造プロセスで は、たずニッケル、マンガン、コバルトの 硫酞塩を䜿った氎溶液共沈法により、 前駆䜓カ゜ヌド掻物質PCAMを合 成したす。この工皋では、廃氎や副産物 たずえば硫酞ナトリりムが発生した す。その埌、PCAMにリチりム化合物を 混合し、焌成するこずで最終的なカ゜ ヌド掻物質CAM粉末が埗られたす。 䞀方、NOVONIXでは、同等の高品質な NMC材料を、より優れたプロセスで補 造するこずに泚力したした。ニッケル含 有率6095の各皮NMC化孊物質 においお、埓来法に匕けをずらない性 胜を実珟しおいたす。私たちのプロセ スフロヌはシンプルに芋えたすが、最 終補品を぀くるのは簡単ではありたせ ん。金属粉末、酞化物、炭酞塩などの 金属原料をリチりムやドヌパント添 加剀ず組み合わせ、すべおを焌成し たす。

このプロセスの「マゞック」は、特殊な 詊薬を䜿甚せずに、すべおの原料を完 党に也燥した状態で組み合わせ、粟密

な加熱によっお結晶構造を敎えるこず にありたす。その結果、同じ蚭備を䜿い ながら、たったく新しい方法で同等の NMC粉末を䜜り出しおいたす。

党也匏・れロ廃棄物プロセスの利点は 䜕でしょうか

党也匏プロセスぞ移行するこずで、蚭 備投資CAPEXず運甚コストOPEX をそれぞれ最倧30、50削枛する こずが可胜です¹。私たちは高品質な CAM正極掻物質粉末を、廃棄物を 䞀切出さずに補造しおいたす。副産物ず しおの硫酞ナトリりム廃棄物も発生せ ず、特殊な廃棄物凊理システムも䞍芁 です。たた、NOVONIXの技術を導入す るための蚭備改造も簡単です。同じ材 料を䜜りながら、コストを削枛し、廃 棄物を排陀し、工堎の蚭眮面積も瞮小 できる これはCAM補造業者にずっお、 たさに理想的な組み合わせです。

難題は䜕だったのでしょうか NMCのような䞉元系CAM正極掻物 質の問題は、組み合わせる原料それ ぞれの酞化状態が異なるこずにありた す。「パヌティヌにいる子どもたち党員 を仲良く遊ばせる」ようなものですが、 それがずおも難しいんです。特にマンガ ンは厄介で、ニッケルやコバルトずうた く混ざりたせん。最初の課題は、粒子 内で陜むオンが均䞀に混ざらないずい う問題を克服するこずでした。本来は 矎しく均䞀に混ざった結晶構造ができ るべきずころに、局所的にマンガンだけ が集たった「島」のような郚分ができ

おしたうのです。私たちは、実隓宀レベ ルを超えたプロセスを開発し、異なる 原料をどう組み合わせればよいかを理 解する必芁がありたした。それには時 間がかかりたした。そしお分かったのは、 それぞれの化孊組成には、その「均䞀 性の欠劂」を克服するための独自の戊 略が必芁だずいうこずです。

事業拡倧ず倧芏暡生産に向けた次の ステップは

バッテリヌ材料の倧芏暡生産化には倚 くの課題があるこずを、私たちは理解 しおいたす。珟圚も゚ンゞニアリングを 進め、幎間1䞇トン芏暡のパむロット斜 蚭を掻甚しお、商業展開ぞの道筋を定 めおおり、同時に、この技術をスケヌル アップしお垂堎に投入するためのオプ ションも怜蚎しおいたす。私たちは、最 終的なスケヌルの工業化を支揎できる、 実力ある䌁業ずのパヌトナヌシップの 確立に泚力しおいたす。

CAM正極掻物質をNOVONIX方匏 で補造するための斜蚭を提䟛できる材 料メヌカヌず提携するか、あるいは自 瀟でその斜蚭を建蚭するこずも可胜で す。珟時点では、この技術が垂堎に良 い圱響をもたらすこずを実珟するため の最善の手段ずしお、パヌトナヌシップ ずラむセンス䟛䞎のルヌトを優先しお いたす。

このむンタビュヌ党文はニッケル協䌚 の公匏ブログ「Chronickels」でご芧い ただけたす。

1Hatch瀟が実斜した、初期段階FEL-1におけるプロセス比范の抂算芋積もり

断熱カバヌを取り倖した状態 の、NOVONIX瀟の党長13.5メヌト ルのロヌラヌハヌス炉RHK。ガ ス凊理システムおよびロヌラヌヒ ヌタヌカバヌが芋える。

混合材

「NOVONIXでは、同じ高品質な材 料を、より優れたプロセスで補造す るこずに泚力しおきたした。」

GeirMoeは専門技術士であり、ニ ッケル協䌚の技術サポヌト・サヌ ビスの責任者です。同氏は䞖界 各地に配属された玠材の専門 家らず共に、技術的アドバむス を求めるニッケル含有材料の゚ ンドナヌザヌや仕様を蚭定する 方々のサポヌトをしおいたす。同 氏の専門家チヌムは、ステンレス 鋌、ニッケル合金、ニッケルメッ キなどの幅広い甚途に関する技術 的なアドバむスを無料で提䟛し、 ニッケルを安心しおご利甚いただけ るよう努めおいたす。

専門家に聞く 技術サポヌトに寄せられる

【よくある質問】

問 答

問私が䜿甚する304L (UNS S30403)ず316L (S31603) の溶接郚分がわずか に磁石に反応したす。フェラむトは溶接郚に重芁ず読んだこずがありたす。 説明をお願いしたす。

答すべおのステンレス鋌の埮现構造 は党おその化孊組成により決たっおい たす。ニッケル含有 300 系ステンレス 鋌はオヌステナむト埮现構造を有した す。ほずんどニッケルを含たない400 系ステンレス鋌はフェラむト系であり、 䞀方フェラむトずオヌステナむトがほが 半分ず぀の二盞ステンレス鋌のニッケ ル含有は 300 系ず 400 系の䞭間です。

の他の䞍玔物に察する溶解性も䞊回 りたす。埓っお 304L (308L) や316L甚の 溶接電極の化孊組成は溶接金属にフ ェラむトを加える調敎を行い高枩割れ ぞの抵抗力を匷め溶着速床を高める こずが可胜ずなりたす。

オンラむン版ニッケル誌

WWW.NICKELINSTITUTE.ORG

ニッケル誌の無料賌読ずりェブサむト掲茉のお知ら せを垌望する堎合 www.nickelinstitute.org ニッケル誌を7カ囜語でりェブサむトに掲茉 www.nickelinstitute.org/library/ ニッケル誌のバックナンバヌの怜玢2009幎7月号 以降のニッケル誌を掲茉英語版のみ www.nickelinstitute.org/library/ LinkedInで぀ながっお䞋さい ニッケル協䌚のペヌゞをご芧ください ニッケル協䌚You Tube チャンネルで ニッケル関連のビデオが芋られたす www.youtube.com/user/NickelInstitute

䞍幞にしお、100vオヌステナむト埮 现構造で固たる溶接郚は高枩割れを しやすくなりたす。この理由はオヌステ ナむトの熱膚匵係数がフェラむト埮现 構造より高く、埓っお溶接郚が冷华す るに぀れお溶接幅党䜓にわたる匕匵 応力により瞊割れが発生する可胜性 がありたす。

この高枩割れが起きやすい状況は硫 黄その他の䞍玔物によりさらに悪化し たす。これらはオヌステナむト䞭で溶け にくく、溶接郚が固たるに぀れお結晶 粒界に凝瞮され、結晶粒界の匕匵応 力をさらに䜎䞋させ高枩割れを起きや すくしたす。高枩割れを防ぐには、䜎 い入熱で溶接速床を遅くするこずで冷 华速床を萜ずすこずが必芁ですがこ れは生産性には悪圱響がありたす。

フェラむト埮现構造はオヌステナむト に比べ熱膚匵係数がより䜎く、硫黄そ

308L 及び 316L の溶接郚の高枩割れ を避けるため䞀般的には 4-10% のフ ェラむトFNフェラむトナンバヌが望 たしいずされたす。実際の化孊組成 が瀺される堎合は、通垞フェラむトの パヌセンテヌゞたたはフェラむトナン バヌ(FN)が溶接電極の材料蚌明曞に 蚘茉されたす。FN は実際の組成に基 づき算出されたものです。実際の化 孊分析ではなく兞型的な化孊分析倀 のみを蚘茉するサプラむダヌもいた す溶接完了埌の溶接郚フェラむト量 は材料蚌明曞蚘茉ず䞀臎するこずは たずありたせん。ずいうのは溶接郚は 溶接電極ずベヌスメタルの混合物であ り、溶接䞭にオヌステナむトの安定剀 である窒玠が空気䞭から溶接金属内 に取り蟌たれる可胜性があり、冷华速 床も最終的なフェラむト含有量に圱響 を䞎えるためです。最埌に、フェラむト は匷磁性䜓であり、溶接郚に含たれる 少量のフェラむトでも磁気吞匕力を感 じるのには十分です。

ニッケルはナノワむダからステンレス鋌合金たで様々な圢で存圚したす。しかし劂䜕な る特性がニッケルを日垞品においおも䞍可欠な芁玠ずしおいるのでしょうか

なぜニッケル

クロム仕䞊げでのニッケル

野原に立っおいる颚力タヌビンを芋おも、おそらくニッケルは 目に入らないでしょう。それでもニッケルは、颚力タヌビンが䜕 十幎にもわたっお安定しお確実に䜜動し、優れた性胜を発揮す るために欠かせない重芁な玠材です。

それではニッケルはどこにあるのでしょう タワヌの䞊郚にあるボックス状の郚分「ナセ ル」の内郚には、機械的゚ネルギヌを電気 に倉換するギアボックスがあり、そこにはニ ッケルが䞍可欠なのです。

ギアボックスは、ブレヌドの回転速床毎分 820 回転を、毎分 10001800 回転のシャ フトの回転速床に倉換し、効率的な発電を可 胜にしたす。ギアボックス内の金属は、摩耗、 振動、そしお極端な枩床にも耐えられなけれ ばなりたせん。ギアボックスの重量は40トン を超えるこずもあり、玄 1.5% のニッケルに加 え、クロムやモリブデンを含む高匷床の鋌合 金で䜜られおいたす。

これら3぀の合金元玠はいずれも匷床を高めたす が、極寒の環境䞋での脆さを防ぐのはニッケルだ けです。ギアボックスが故障すれば、発電はでき たせん。ニッケルは颚力タヌビンの性胜を発揮す るためには䞍可欠な存圚なのです。

Gearbox

茝きがあり耐久性もある倖芳を埗る ために、「矜」は6ミリメヌトル0.25 むンチの304LUNSS30403ス テンレス鋌のプレヌトから切り出さ れたした。魅力的な衚面はサンドブ ラスト埌にビヌズブラストするこずで 埗られたした。

倩の声

ステンレススチヌル補のアビ の圫刻

印象的で幻想的な矎孊を持ち、頭を埌ろに反らせた「倩の声 (The Calling)」は、 ミネ゜タ州の象城的な州鳥であるアビ (氎に朜っお魚を食べる鳥)に觊発されお 䜜られたした。5,000 以䞊のステンレススチヌルの郚品で構成されたこのランド マヌク圫刻は、ミネ゜タ・ナナむテッド・フットボヌル・クラブのアリアンツ・フィヌ ルド・スタゞアムにあるナナむテッド・ノィレッゞ開発のために、マクガむア家財 団によっお委蚗されたした。

英囜スコットランドのケルピヌズ (スコッ トランドの氎蟺に䜏み、銬の姿をしお いる想像䞊の動物)圫刻で有名なアン ディ・スコットは、補䜜䌚瀟のダむ゜ン ずりィヌマックず提携したした。この プロゞェクトは、圌の工房で始たりた した。スコットはこう蚀いたす。「私は 軟鋌で䞉分の䞀のスケヌルの暡型を 䜜り、それを同僚たちが実物倧のアヌ トワヌクに拡倧したした。圌らは玠晎 らしい仕事をしたした。船が䌝統的に 䜜られおいた方法に䌌た技術を䜿い、 鋌のフレヌムに鋌板を匵り、1枚1枚手 䜜業で固定しお溶接したした。」

65のセクションは、13 台の党長17メヌ トルのセミトレヌラヌによる車列で運 ばれ、珟地で10日間かけお組み立お られたした。高さ11メヌトル36フィヌ ト、翌幅 30メヌトル98 フィヌトも あるこの圫刻の重量は、およそ25トン にもなりたす。

アメリカ・ミネ゜タ州セントポヌルのそ の地域における倧芏暡な再開発の䞀 環ずしお、この圫刻は郜垂景芳の䞭で もひずきわ目立぀堎所に蚭眮されお いたす。

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