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12/6/2017

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古沢 広祐

サステナビリティ 新潮流に学ぶ

第14回:環境と向き合うインドの2つの横顔 SB-J コラムニスト・古沢 広祐

2017.11.30

ーー大気汚染pm2.5と東ヒマラヤ自然保全

東ヒマラヤ自然共生学フォーラム、地域活動報告の様子(筆者撮影)

将来的に人口数や経済力で中国をこえる存在になるだろうと注目されているのがアジアの大国インド(人口13億人)です。その明暗まだら模様の 国情について、環境に関連する最新のトピックをレポートしましょう。

中国を上回る大気汚染、スモッグ警報 この11月上旬に2つの国際会議でインドを訪問しました。一つは北東部のアッサム州で開催された東ヒマラヤ自然共生学(Naturenomics)国際フォ ーラムです。他方は、国際有機農業運動連盟(IFOAM)世界大会でニューデリーにて開催されました。後者の有機農業の世界会議には一部しか参 加できませんでしたが、開催場所ニューデリーの大気汚染はすさまじいものでした。

経済発展と所得向上とともに有機農産物への需要が高まり、インドでも有機市場が大きく成長しています。それは国内需要のみならず有機紅茶や オーガニック・コットンなど国際需要の高まりによっても促進されています。

インド中央政府が有機生産を促進するための国家計画を発表したり、州政府のなかでも例えばシッキム州では全農地を有機に転換する方針を打 ち出す政策を発表しています。世界大会の開催もこうした有機農業への関心の高まりが背景にあったのでしょう。

近年、有機農業が盛んになっているインドですが、国際会議の開催場所での深刻な大気汚染は目にあまるものがあります。有機という食への安全 志向とは裏腹に、日々の呼吸で取り込む空気がこんな状態では本末転倒と言わざるをえません。大気汚染は、主に石炭火力発電所と自動車が原 因ですが、地形的な事情で風が吹かずに汚染が滞留してしまうことも大きな要因になっています。 http://www.sustainablebrands.jp/article/sbjeye/detail/1189541_1535.html

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