平成27年度あざれあ地域協働事業実績報告書

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静岡県委託事業

平成 27 年度

あざれあ地域協働事業

実績報告書

特定非営利活動法人

静岡県男女共同参画センター交流会議



目 次 1. 「何を怖れる」映画上映会と女性議員たちとの交流会

特定非営利活動法人 浜松 NPO ネットワークセンター

2. ホントはずっと仲良くいたいから♥プロジェクト

ママとね 3.仁藤夢乃さん講演会「難民高校生-居場所を失いさまよう少女たち」

特定非営利活動法人 Safety First 静岡

4.みんなで「家族」のことを考える!

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しずおか女性の会

5. 女性議員サミット 北京+ 20 女性議員を増やす秘策を探る

あなた出番ですよ!! ~あなたの活躍が社会を創る~ 20 特定非営利活動法人 世界女性会議ネットワーク静岡

6.小中学校における誕生学 ® プログラム協働事業

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誕生学アドバイザー静岡県講師会 7.ビッグ スマイル プロジェクト

30

特定非営利活動法人 伊東里山クラブ 8.女性の自立 -世界の女性と連帯し、世界と地域を結ぶ-

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一般社団法人 大学女性協会 静岡支部 9. 「お独りさまの老後を生きる」part 2

~住み方から考える これからの暮らし~

40

静岡エコセトラ 10. 女性が主体となって活動している団体の交流会

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裾野市婦人会 【資料】 〇実施要綱

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1. 特定非営利活動法人

浜松 NPO ネットワークセンター 代表 井ノ上美津恵

「何を怖れる」映画上映会 と女性議員たちとの交流会 1.事業目的 「何を怖れる」は、70 年代初頭にまだ 20 代、30

代だったフェミニストたちが、半世紀を経て証言で つづるドキュメンタリー映画である。その間、社会 の変化や男女共同参画の進展、女性センターのあり 方など様々に変わってきた。この映画を上映し、 フェ ミニズムを牽引してきた人たちの言動に接すること により、より多くの人に男女共同参画の原点を考え、 現況の課題を共有し、ひとりひとりがどうかかわっ ていけばよいか考える場を提供することを目的とす る。また、この映画を民間の映画館で上映すること によって、日頃、男女共同参画の活動に関わってい ない人たちにも参加しやすい環境で、男女共同参画 に関心を持ってもらい、理解を深めてもらう。交流 会では、浜松市の女性議員を中心に、ジェンダーに 関わる課題を共有し、参加者と共に考える。

2.事業内容 ①映画上映会 浜松シネマイーラにおいて、松井久子監督「何を

②女性議員との交流会(女性議員とわいわいトーク) 肴町公会堂で1時間半にわたり実施した。参加者 は、女性議員6名、女性参加者 34 名、男性参加者 2名(司会1、ファシリ6、准ファシリ3含む)の 計 42 名。 【日時】平成 27 年 10 月 25 日(日) 16:00 ~ 17:30 【開始挨拶】ウィンミンズネットいわた 代表 鷹野ゆき子 【自己紹介】議員及び参加者 【アンケート記入1】映画の感想 【グループ談義】男女共同参画的視点から映画の感 想、立候補した時のバリア、議会内の様子、社会参 画の方法などについて意見交換した。 【全体共有】各グループで出た特徴的な話をファシ リテーターに話してもらい、全体で共有した。 【アンケート記入2】わいわいトークについて 【終了挨拶】浜松男女共同参画推進協会 理事長 井出あゆみ

怖れる-フェミニズムを生きた女たち-」を上映し た。鑑賞者数 133 名。 【日時】平成 27 年 10 月 25 日(日) 13:30 ~ 15:30 【挨拶】静岡県男女共同参画センター交流会議 副代表理事 高部宗夫 浜松 NPO ネットワークセンター 代表理事 井ノ上美津恵 2

わいわいトーク


1. 浜松 NPO ネットワークセンター

3.事業の成果 ・上映館の座席数を考え、一か月前に前売りをストッ

提供でき、エンパワーすることができた。

プさせる勢いで前売り券が売れた。当日の参加者も

4.協働団体

最初の予想である 100 人を大幅に超えた。

・ウィミンズネットいわた ・特定非営利活動法人 浜松男女共同参画推進協会

・女性議員との交流会時にアンケート(35/42 回 収率 83%)を実施し、 映画の評価は5点満点で 4.35 点だった。交流会については、興味深い企画なので 継続してほしいという声が多かった。 ・中間支援として活動してきた本団体だが、浜松と 磐田の二団体と協働して動いたことから、男女共同 参画に関わる活動者の多様な活動歴を知ることがで き、同時に層の厚さを再認識することができた。 ・上映によって、男女共同に関わる現況が当たり前 のことではなく、自分の課題を社会の課題として 闘った女性たちがいたからこそ、という事実が(初 めて・改めて)理解された。 ・男女共同参画に関わる行政スタッフの参加もあり、

わいわいトーク

課題について仕事に生かしてもらう機会を提供でき た。 ・女性議員の方々に対して、今後の議員活動に生か してもらえるよう、この映画の視点(個人的なこと は政治的)から男女共同参画について考えてもらう 機会を提供できた。 ・居住地域で起こっている男女共同に関わる問題に ぶつかっている当事者をエンパワーすることができ た。 (上映会後、参加者が発信した SNS 情報による) ・交流会では、同じ思いを持つが、多様な年齢の、 さまざまな活動をしている人々の出会いの場とな り、参加者たちのネットワークの強化になった。 ・今後の議員活動や、参加者自身の行動に生かして もらえるよう、男女共同参画に関わる問題を共感力 にあふれた雰囲気の中で、本音で自由に話す機会を

映画上映会チラシ 3


2. ママとね

代表 野田千絵

中島あきこ

ホントはずっと仲良くいた いから♥プロジェクト 1.事業目的

【講座内容】

女性だけでなく男性も積極的に子育てに参加し、 夫婦が協力して子育てすることで地域の子育て力を パワーアップする。

の中で3人ずつの小グループとなってグループごと に意見をまとめるワークショップ形式。 絵本「パ パと10人のこども」という本を読んで、パパの行

2.事業内容

動でよかった点悪かった点などグループごとに話し

第1弾:渡辺大地 先生の

メインテーマは3本、

合って打ち解けた後に、本題へ。

「我が家流の子育て探しセミナー」 【開催日時】2015 年 11 月 8 日 ( 日曜日 ) 14 時~ 16 時 【場所】三島市民文化会館 3階 第2会議室 【対象】妊娠中~未就学児を子育て中の夫婦 【参加人数】12 組 24 名、 託児 14 名(申込みは 14 組) 【講師】渡辺大地さん(家事代行&産前産後サポー ト『アイナロハ』代表。自身も2児の父) 「産後サポート “ ままのわ ”」事業や、著書『産後 が始まった!』ほか、全国でご夫婦への父親学級 講師を務める人気の講師。プロフィール(http:// www.ainaloha.com/daichi.is.html) 。 著 書 に、 『産 後 が 始 ま っ た!』 (http://www.amazon.co.jp/ dp/404066356X)

渡辺大地さん 4

男性チーム女性チームに分かれ、それぞれのチーム

①産後のあるあるクイズ・ベスト3はなんでしょう (産後の夫婦間コミュニケーションの一般的な問題 点) ②ご自分たち夫婦に関する質問3つ: それぞれ答 えを書いて答え合わせ。どれくらい合っていた?(下 図) ③妻の働くことに対する考え方のディスカッション 「ママは、モチベーションがあがらなきゃ、子育て を続けられません。産後の父親の役割は、家事代行 じゃない。 (父親は)誰にも代行できない妻の理解 者であること!」という言葉が印象的だった。 開 催 報 告 詳 細 は マ マ と ね ブ ロ グ へ(http://mamatone.net/staffblog_wp/ papamamaprj20151108/)


2. ママとね

【講座内容】 前半:オトナ時間 産後、子育て中はギクシャクしがちな夫婦関係、つ みきにならい積み立てなおしてみませんか?という コンセプトのもと、赤ちゃん以外のお子さんはすべ て託児を利用していただき、夫婦のみで積み木の ワークショップ。ドミノ倒しと巨大ハート型ドーム 作りを施行。いずれも、夫婦の協力が不可欠であり、 話し合いで工夫する夫婦、阿吽の呼吸で集中して取 り組む夫婦など、10組10様の夫婦の協力の様子 渡辺大地先生と、ママとねスタッフ、託児スタッフ、 三島市健康づくり課母子保健係職員と。

が見られた。

第2弾:「ふたりで積み上げるオトナつみ き」~ つみきのそのさん ~ 【開催日時】2015 年 11 月 29 日 ( 日曜日 ) 10 時~ 12 時 【場所】三島市市立保健センター 東館 【対象】 妊娠中~小学校低学年を子育て中の夫婦 託児 13 名(申込みは 14 組) 【参加人数】10 組 20 名、 【講師】つみきのそのさん(和久積み木認定指導員 園田ひでふみ氏) 静岡各地で和久積み木を用いたワークショップを開 催。ドミノや円筒ドームといった動きや高さのある 積み木から、ストーリー性のある積み木遊びなど、 子ども向けおよび大人向けの多彩なメニューを有す る人気の講師。詳細:http://sonosan.eshizuoka.jp/

つみきのそのさん ▲夫婦でドミノ倒し 5


▲2チームに分か れてハート型円筒 ドーム作り。円筒 の中に夫婦ごとに 入って、記念写真 撮影も。

後半:ファミリー時間 託児でお預かりしていたお子さんも合流して、全員 で積み木遊び。ファミリータイムを通して、夫婦と もに、家庭で子どもと積み木で遊ぶときのヒントを、 たくさん得ることができた。子どもとの遊びも母親 任せにするのではなく、父親も積極的に関わること で、子育てにおいて夫婦が協働することの大切さや 楽しさを実感してもらった。

開 催 報 告 詳 細 は、 マ マ と ね ブ ロ グ へ。http://mamatone.net/staffblog_wp/ tsumikisonosan20151129/

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2. ママとね

3.事業の成果 『ホントはずっと仲良くいたいから♥プロジェクト』 を終えて・・・ 第1弾を勉強編、第2弾を実践編ととらえて、第1 弾で産後の夫婦のすれ違いを認識し、相手の立場に たって考えるという視点を学び、第2弾では、夫婦

【第2弾】 「楽しみながらコミュニケーションがとれて良かっ たです。 」 「2 人の協力度が、他の夫婦と比較できて 確認できた」 「夫婦の仲が良くなりました。」などの 声が聴かれた。

で協力しなくてはならないという環境を積み木を通

5.協働団体

して強制的に作り出し、夫婦間コミュニケーション

・三島市健康づくり課(母子保健係)

の大切さを再認識していただくことを目的としまし た。 より「夫婦」にフォーカスしてもらうために託児を つけ、普段、子どもを介してあるいは子どもに関す るコミュニケーションが多い、産後間もない夫婦た ちに、事業を通して、夫婦間コミュニケーションの 重要性を認識していただけたと思います。 託児をつけるために参加人数を多くは設定できま せ ん で し た が、 会 の 告 知 を 当 団 体 ブ ロ グ お よ び facebook で積極的に行い、また、開催報告をメディ アで取り上げてもらい、当団体ブログでも公開する など、このテーマを広く情報発信することで、参加 者以外にも、多くの方に夫婦間コミュニケーション について考えるきっかけを与えられたと自負してお

静岡新聞の 11 月 10 日朝刊

ります。 アンケートでは、今後の継続開催を求める声もあり、 ママとねでは、今後も、子育ての夫婦協働を推し進 めるべく、機会をとらえて「夫婦」をテーマにした 事業を継続していきたいと思います。

4.アンケート(抜粋) 【第1弾】 夫からは「妻の気持ちを考えることを気づかされて とてもよかった」や、妻からは「普段なかなか聞け ない夫の思いを聞くことができ、またなかなか言え ない言いたいことを代弁してもらえたようで、とて もよかった」という声が多数あげられた。しかし、 産後の危機は?の問に、「あった」と答えた妻が多 いのに比べ、夫側は「なかった」との答えが多いなど、 夫婦間のずれの存在も浮き彫りにされた。 チラシ 7


3. 特定非営利活動法人

Safety First 静岡 代表 横山由佳子

仁藤夢乃さん講演会 「難民高校生 -居場所を失いさまよう少女たち

1.事業目的 昨今、貧困、虐待、性被害、デートDV等のさま ざまな問題を背景にして、居場所や社会的な繋がり を持たない若者たちが生まれている。その若者たち が関係する事件も後を絶たない状況がある。SNS や スマートフォンの発達により容易に見知らぬ人とア クセスが出来、性暴力や児童買春の被害者になる場 合もある。しかし、変化する若者の実態を大人が把 握することは困難になっている。そのような若者た ちに対して、大人は何をすればよいのか、どのよう に関わっていけばよいのかわからずに戸惑っている のが現状である。 当事者であり、現在は支援者として、行き場を失っ た若年女性の相談、居場所作り、自立支援活動をし ている講師を招き、講演会を開催した。 大人が「若者の問題」と切り離さずに、地域社会 を構成する大人の問題と認識し、次世代を担う若者 が安心して夢や希望を持って生活できる、男女共同 参画社会の実現を目指し、地域で大人たちに何がで きるのかを考えた。

2.事業内容 【講演】「難民高校生 ― 居場所を失いさまよう少女たち」 【講師】女子高校生サポートセンター 一般社団法人 Colabo 代表理事 仁藤夢乃さん 【日時】平成 27 年 11 月8日(日) 13:00 ~ 15:30 8

【会場】静岡県男女共同参画センター あざれあ 第3会議室 【対象者】青少年の健全育成に関心のある県民、学 校関係者等 【講演会内容】 「難民高校生 ~居場所のない少女たち~」 若年女性の支援活動からみた現状と大人に求められること

家庭にも学校にも居場所を見つけることができな い高校生は、居場所を求めて街にさまよい出してい る。学校や家庭など限られた人間関係しか持ってい ない中・高校生は何らかのきっかけで関係が崩れる と、すぐに孤立してしまう。それを講師は「難民高 校生」と著書の中で名付けている。少女たちが、見 守る大人のいない状態で生活するようになると、悪 意ある大人たちにより大きな危険にさらされ、JK ビジネスに取り込まれていく。心身ともにリスクの 高いところで搾取される違法な仕事、売春、暴力、 望まない妊娠や出産、妊娠中絶に至る現実がある。 それ以外の選択肢があることもわからず、難民生活 から抜け出せなくなってしまう少女たちの現実の過 酷さ、見守り寄り添う大人がそばにいない、買春す る大人を取り締まる法律がない社会の仕組みなど支 援活動から見えてきた問題についてお話しいただい た。

3.事業の実績 聴講者 71 名(女性 53 名、男性 18 名) アンケート結果の参加者属性から分かる通り、本事 業では一般のみならず地域の教育・福祉等に携わ る関係者にも積極的に参加を働きかけ、その結果


3.Safety First 静岡

約 30%の参加者が直接若者に関わっている学校関 係者、支援者、相談員であった。また参加者年代も 10 代から 60 代以上までと、幅広い年代の参加が見 られた。 講演会内容については、アンケートの結果から、 「期待に添うものだった」と「期待以上だった」が 合計 95%との評価で主催者側の期待に応えた内容 であった。また満足度を%で表した自由記入の結 果から、80%~ 100%満足との回答が 78%あり、

5.協働団体 ・しず○カフェ ・カレッジ nana

6.アンケート(自由感想から抜粋) ◆子どもだけが背負う問題ではないと思いました。 (10 代・女性・中部・学生) ◆自分に重なったり、重ならなかったりすごく考え

100%以上満足との回答も複数あった。

ました。正直、会場に入ったときに、ここにいる大

4.事業の成果

でもこういうことに興味を持っている人が多いのは

今講演会開催の目的は大人に若者たちの現状や抱 える問題を知ってもらうことにより「若者の問題」 と切り離さずに、地域社会を構成する大人の問題と して共有し関心を持ってもらうことであった。 「大 人がなんとかしたい」「わかってあげられる立場の 大人になりたい」などの感想から、そのきっかけと なったことがアンケートの感想から複数みることが 出来た。 「支援したい」 「できることをやっていく」など、 講演会により意識の変革が見られた。若者を取り巻 く現状への興味・理解、課題解決への意識、青少年 を取り巻く危険性や問題が認知され、大人が出来る 事への関心が高まり考える大人が増えた効果があっ た。 次世代を担う若者が安心して夢や希望を持って生 活できる、男女共同参画社会の実現を目指し、地域 で大人たちに何ができるのかを考えていくきっかけ となる講演会だった。

人の人たちの、熱意(?)が気持ち悪く思いました。 良いことなんだなあと思いました。いやって思った ら性暴力って言われて、なんとなく救われた気がし ました。こういう交渉を持ちかけるのは、大人だけ じゃなくて、同級生だったり、OB の先輩だったり すると、その方がより断りにくいと思います。今日 来れて良かったです。 (10 代・女性・中部・高校生) ◆JKビジネスの実態を知った。日本における JK ビジネスの立ち位置について考えるきっかけになっ た。 (20 代・男性・中部・学生、他複数) ◆知っていたつもりでも、生の話で伺うとやっぱり 衝撃的だった。できることから始めたい!(40 代・ 女性・中部・一般) ◆子どもを商品化している大人、大人が変わらない といけない。子どもへの声かけ、話を聞く必要があ るか改めて考えさせられた。大人が何とかしたい。 (40 代・男性・西部・行政関係) ◆「大人」として何ができるのか真剣に考え思いを めぐらせた。支援者として、 「特別な支援ではなく 当たり前の日常」が必要という言葉が胸に刺さりま した。 (40 代・女性・中部・相談員) ◆同じ目線に立ち一緒に考えて行動する伴走者にな りたい。まずは子どもたちの「助けて」に気づける 大人になりたいと、ただただ素直に自分の中に想い が落ちました。 (40 代・女性・中部・相談員) ◆社会に問題があることを理解できた。現状がこれ ほどとは知らなかった。 (20 代・女性・中部・学生、 他多数) ◆いろいろ考えさせられた。制度の矛盾やメディア

仁藤夢乃さん

の影響も大きく課題は多いと感じた。目を向けてい 9


なかっただけで、すごい身近なものだと感じた。 (20

少し行政等が動いていただけると良いが・・・チャ

代・女性・中部・学生)

レンジし続けます。 (40 代・男性・中部・支援者)

◆女子高生を取り込むビジネスの人も、彼女の話を

◆大人たちが変わらないといけませんよね。声かけ、

聞いて認めたふりをして、支援する団体の人と同じ

話を聞く必要があるか改めて考えさせられました。

やり方をしていることに驚いた。私は性を売る側に

子どもたちにとっての大人・環境をなんとかしたい。

問題があると思っていたが、そうせざるを得ない状 況に追い込まれているとわかった。 (20 代・男性・

◆法律や警察が悪意の大人達に負けていると感じ

中部・学生)

た。一般が知る機会はほとんどないし、メディアも

◆高校生が危険にさらされていることがよくわかっ

茶化している。 (40 代・女性・中部・一般)

た。大人が現実を知らないと危険を知ることができ

◆裏社会の仕組みがしっかりしていて、その仕組み

ないので、大人が学ぶことの大切さを実感した。 「自

以上に支援者はしっかりした仕組みを作らなければ

分を大切にしたい」と思えるような関わりを大人が

負けてしまうと思いました。“ めげずにやる ” “ 大

していかなければならないなと思った。 (40 代・女

人は子どもの環境問題 ” をしっかり胸にきざんでい

性・中部・学校関係者)

こうと思いました。 (40 代・女性・中部・支援者)

◆売春する女の子だけでなく、買い手側の取り締ま

◆今出来ていることはまだまだで生ぬるいと思い知

りも必要というのはその通りだと思った。胸が痛む

らされました。私の、私なりの出来る範囲で精一杯

ような話も多かったが、自分もわかってあげられる

のことをしていけたら、そして続けることが大切と

立場の大人になりたいと思った。 (20 代・女性・中部・

感じました。この人と出会えて良かったと思える大

学生)

人に私自身が目指していきたい、なって行こうと改

◆JKビジネスから抜け出さないのは環境のせいと

めて思いました。 (40 代・女性・中部・NPO会員、

いう話に納得しました。支援側もめげない精神が必

学校関係)

要。 (20 代・男性・中部・学生)

◆おじさんでもお手伝いできることがあればやりた

◆出来る事、当たり前の声掛けから始めたい。 (40

いと思います(50 代・男性・中部・一般)

代・女性・東部・支援者、他複数)

◆同世代の人たちが手をさしのべていることにすご

◆大人のあり方を考えさせられた。特別な支援で

いエネルギーを感じます。こどもにとって「大人は

ない当たり前の日常が必要であることがわかった。

環境」だというのもその通りだと思います。 (50 代・

(50 代・女性・中部・一般、他複数)

女性・中部・相談員)

◆自分に出来ることを考えたい。少年、少女たちを

◆正直興味本位で軽く参加しましたが、仁藤さんの

商品化、搾取しようとする大人がいる。 (50 代・女性・

生の声を聞いて自分にも何かできるのでは、しなく

東部・学校関係者)

てはと思いました。 「JK」という言葉の意味も分か

◆ポルノマニアなどたくみな大人たちとのたたかい

らなかった私ですが、これからは周りの人たちに伝

にはあきらめずに続けることが大切なのだと思いま

えていきたいと思います。 (50 代・女性・中部・一般)

した。(20 代・女性・中部・学生) ◆問題の背景を詳しく説明していただいた。 「いい 大人」と出会うことの大切さを教えてもらいました。 (40 代・男性・中部・一般) ◆大人が学ぶ事の大切さを実感した。高校生が「自 分を大切にしたい」と思えるような関わりを大人が していかなければいけないと思いました。 (40 代・ 女性・中部・学校関係者) ◆知らなかった情報、現状が知れてよかった。もう 10

(40 代・男性・西部・行政関係)


3.Safety First 静岡

【アンケート結果グラフ】

7.参考資料 女子高生サポートセンター 一般社団法人 Colabo 活動内容の紹介 問題の背景には「関係性の貧困」がある。安心し て眠ったり日常をすごす家がない、誰かと食卓を囲 んだ体験がない、困った時に頼れる人がいない、そ うした少女たちには、特別な支援ではなく「当り前 の日常」が必要である。Colabo は少女たちに向け 多様な支援活動をしている。 1、夜間巡回パトロール 夜の9時以降に、街をさまよっている少女たちに 声をかけて繋がっている。 2、SNSによる相談 全国から寄せられる相談にのっている。必要があ れば家庭、警察、病院、児童相談所などに同行支援 をしている。各機関で少女自身が、詳細に被害や状 況を訴えることができなければ、そこでの支援は非 常に難しいことになる。子どもたち自身が「助けて」 と訴えることが容易ではない現実がある。 3、物資の提供・食事の提供 困難を抱え、非行や家出を繰り返す子どもたちが いる。そういう少年少女は「自分の問題なんだから、 自分で何とかしなきゃ」 「周りを巻き込みたくない」 という強い思いを持っている。その結果、ひとりで はどうにもならない状況に陥っている少女たちに 「一緒にご飯を食べようよ」 「ご飯を食べにおいでよ」 と声をかけている。共に料理をしたり、食卓を囲み、 笑い合い、互いの話をし、関係性を作っている。 4、当事者による自助グループ Colabo が支援する少女同士が、食事やイベント を通して出会い、語り合える場を作っていっている。 売春の経験、虐待や性暴力の被害など、普通の関係 では話しにくいことも話せる場所として、自助グ ループは機能している。

講演会チラシ 11


4. しずおか女性の会 代表 島田充子

みんなで 「家族」のことを考える! 1.事業目的 テーマは、男女共同参画社会の実現 ―。 少子高齢化の所為でもあるが、さまざまな分野で、 指導的な立場に女性を登用する事が公にされ始め

【講師】犬塚協太氏(静岡県立大学教授) 【内容】①講義「社会がかえる家族、家族がかえる 社会」犬塚協太氏 ②グループに分かれてワークショップ ファシリテーターを各グループにおく

た。202030 という数値を政府は公表し、5年後の

③各グループの意見を発表し交換しあう

社会での女性の活躍が期待されている。

④まとめ

その期待に応えるためにも、女性自身が、過去の 家父長的な思考から解放されることが何より必要に 思えた。なぜ、女性は家庭で主婦というレッテルを 貼られ、夫を主人と呼び、自ら弱者なのか、社会で も優遇されないのか。 女性自身が、その理由を知らず、その慣習を是認 していたのでは、なにも変化は起こらないのではな いか。 たまたまそんな悩みをお話すると、「家族」問題 のエキスパートであられる静岡県立大学の犬塚協太 氏が、 「答えは案外簡単で、そう遠くない過去(歴史) にある」と言われた。 学んでみたいと即座に思った。この機会に、女性 自身の成長のために、若い女性から年配者まで、男 性にも加わっていただいて、女性差別の根源がどこ に起因しているのか検証し、自らを啓蒙したいと 願った。 事業の目的は、まさに、男女の共同参画を進める ためである。

2.事業内容 【日時】平成 27 年8月 31 日(月)10:00 ~ 12:00 【会場】静岡市女性会館 アイセル 21 研修室 12

「家族問題」に深く取り組んでおられる県立大学 の犬塚先生をお招きし、歴史的見地から家族を検証 した。参加年代は、さまざまであり、男性にも加わっ ていただいた。また講義の後、話し合いをした。 先生と数回打ち合わせているうちに、講座のタイ トルが決まった。 「社会がかえる家族、家族がかえ る社会」 。慣例化して気づかないことを、社会構造 の変化によって検証できるし、現代の少子高齢化、 個人主義の傾向が強くなっていく時代に、新しい家 族像にも言及できた。

-講義(60 分)- 「家族」は誰しも一番関わりのある人間関係、一 番身近でやっかいで客観的にとらえにくいので、距 離を置いて客観視することが大切である。今の家族 を絶対視しがち(普通だと思いがち)だが歴史によ り変化する。

Ⅰ社会が変える家族 性別分業(ジェンダー → 脱ジェンダー)と世代継 承性(先祖からの家意識 → 脱先祖からの家意識) をクロスさせた図で分かりやすく解説する。(図参 照)


4. しずおか女性の会

時代区分 ①江戸時代―非性別分業(農業が多く、商業も家族

家族の形態(図) 脱世代継承型

みんなが働き成り立つ)、世代継承的、家父長制は 様々(女性が継ぐこともあり)

③近代家族  高度成長

②明治―工業が起こり性別分業的、世代継承的、強 固な家父長制(性、世代間で権力の不均等配分が正 しいという考え方)=男の年長者が一番権力がある。

性別分業

②「家」制度  強い家父長制

(こどもの結婚も家長の許可がいる。女性だけが姦 通罪に問われる。財産は夫の管理等)明治民法で強

民法を参考にした。性別分業を明確にし、女性は良 妻賢母で男性を支えることに徹する。女学校教育で 養成した。しかし、女性にも家長を認めたり、九州 では末っ子が継ぐことなど例外もあった。 ③戦後-「近代家族」は性別分業的、非世代継承的、 新たな家父長制。法律では自由で平等だが、高度成 長期にお父さんひとりが稼ぎ専業主婦が増えた。女 性はもっぱら、家事育児を任されひとりでこなす。 男女平等と言いながら、形式的である意味、近代型 の家父長制。そこでウーマンリブやフエミニズムが でてきた。専業主婦は納得がいかない。もやもや、 子育てが一段落すると空しいとなる。 ④現代―これからの家族は非性別分業的、非世代継 承的、脱家父長制だがいきなり移れるのか ?! ・○○家と○○家の婚礼、○○家の墓と日常生活で は③が続いている。 ・サザエさんは70年続いているが、長女のサザエ さんは結婚して同居。姓は変わっているが婿取りの ような感じ。女性は2人家にいる。(性別役割分担) 良いとこどりで誰からも支持されやすい。 ・女性活躍推進法が成立。しかし、今の方向は妻に は家事、育児、さらに仕事をせよ、産め、育てろ、 働けのプレッシャーとなり、男の方は仕事しかしな い。 ・国家、企業が女性の幹部を増やす(30%)などの 数値目標を決め支えていこうとしているがどう変わ るのか? 結論-現代家族は、③~④への過渡期で、②③④の 三重構造。

脱性別分業 ①伝統的「家」

世代継承型

制する。モデルは武士家族だった。富国強兵、欧米 と対等になることをめざし、フランスのナポレオン

④これからの家族

Ⅱ家族が変える社会 ②に見られるように、 古い 「家制度」 を引きずりつつ、 ③の男は仕事、女は家事の「核家族」を継承する。 核家族―高度経済成長が生み出した家族形態。男が 社会で働き、女は家事、愛情で結ばれた夫婦単位の 家族。 ・近代社会の家族の矛盾はプライバシーはあるが閉 じた家なので妻一人が孤独になる。愛情規範の落と し穴がある。愛し合わなくてはいけない。表現し合 はなくてはいけない。男性は家族のために長く働き 稼ぐのが良いとされてきた。女性は家事、育児、介 護に専念するのが家族への愛だとされてきた。*ベ ティ・フリーダン(アメリカのフェミニスト『女ら しさの神話』 )一緒にいれば愛も高まるが夫は仕事 で家に帰れず、コミュニケーション不足で家庭が壊 れてしまうケースもでてきた。 核家族の崩壊―低成長経済時代が到来し、男性の雇 用が不安定になり、女性の労働なくして家計を支え きれなくなってきた。 ・愛情だけでは処理できず、DV、虐待など様々な問 題もでている。

Ⅲ これからの家族 ・愛情によって結ばれた家族、男女差の解消が進む。 (脱性別分業=脱ジェンダー) ・これからのキーワードは家族の個人化、多様化。 ・家族の変化に制度がついていかないのが現状だが、 税制、社会保障制度、労働条件等個人を単位に変え ていく必要がある。 ・決定的に重要なのは個人化に終わらない、新しい 「家族的関係」の再構築。 13


地域コミュニティーや、シェアホームなどのあり方。

問)結婚しない、家を継がないという子どもを持つ

プライバシーは尊重するが「閉じた家」からの脱皮。

親としてどのように家、寺とのつきあいの大切さを

・多様なライフスタイルが共存し合う「家族を超え

わからせることができるのか?

る家族」の模索。

→家制度に執着しない。

・だが、「家族」は決してなくなる事はない。

問)私は主人を亡くして約3年、娘や嫁もいますが

(まとめ 大石潤子)

一緒に住むには問題がありすぎます。どこへ行こう

-ワークショップ(45 分)- 8グループに分かれて話し合う。グループは 10 人程度で、ポストイットにあらかじめ意見を記入、 模造紙に貼る。各グループの話し合いを短い時間で 充実するよう、ファシリテーターがリードし、まと めた。 以下、グループとファシリテーター 1 NPO 法人 よしよし 末吉喜恵 2 メンズサポート

木村幸男

3 静岡市女性会館

谷 直子

4 静岡市男女参画課

石川治子

5 しみず女性の会

佐藤京子

6 しずおか女性の会 佐藤エイ子 7 しずおか女性の会 寺田千枝子 8 しずおか女性の会 稲葉由子

1グループ 末吉喜恵 【感想】 ・国家のあり方と家族のあり方がいかに関わってき たかを学んで考えさせられた。 ・家制度の歴史がとてもよく理解できました、犬塚 先生の講義とても役に立ちました。 ・先生の話にはとても共感できます。夫にも聞いて ほしい。でも夫のような人はこのような場には来な い。 ・普段深く考えてみなかった家族制度について、あ らためて考えさせられました。 ・近代家族の影響を受けている。自分には、世代継 承型の考えが身についている。家を守ることが一番 多いと思います。 ・自分の年代では家制度が強いと思います。 ・今までの家父長制度や世代継承の良い部分をどの ように伝えるか? 14

か思案中です →一人でもいいという考えもあっていい。 問)これからの家族のメリット・デメリットは?? これからの家族の問題点。 →これからの家族にとって一番大事なことはやはり 昔からの家父長制のような基盤が大切だと思う。そ れが崩れていくことにより犯罪も増えるのでは? →夫婦関係、親子関係がますます混乱し、こじれて 和みや絆が失われていくような気がする。 →結婚しない若者、離婚して、子どもが犠牲になる ことを思ったら、結婚しないという選択もいいので はと思うようになった。 →シングルマザー、シングルファザーの貧困の問題。 →うちは、良い家族/良い夫婦です。家事はお互い に助け合っております。男女共同参画です。今は3 世代同居ですが、とてもいい状態です。 問)近代家族からこれからの家族へどのようにした ら良いものになるのか?? →今、ジェネレーションギャップの時でこの先、ど う変化をするかの分岐点。 →これからの家族が社会を変えるために必要だと思 うのは、ジェンダーバランスをしっかり学ぶこと、 夫妻の関係→このような会を男性を集めてやるべき だ。 (町内会長は男性ばかり、男女区別なく三役も あるべき) みんなで考えた前向きな結論は… 地域を大切に!! お一人暮らしの方、子育て世代を地域として見守り、 関わりあう。

2グループ 木村幸男 ★講師への質問はひとつ-「とてもわかりやすくよ い話だったが、若者たちの教育は、学校で、どのよ うになされているのだろうか」 。


4. しずおか女性の会

★講義総評-時間が短くて急ぎ足の講義だったが、 「わかりやすくてためになる、よい講義だった」と、 全員が高い評価をしていた。 ★分科会運営-こちらも、時間が短く超急ぎ足だっ たが、さほど不自然ではなく、参加者の不満は感じ られなかった。 ★KJ法によって出された意見・感想など ・若者たちにも、この種の教育をしていきたい。 ・子どもの貧困と高齢者その他の居場所づくりが、 社会的な問題になっている。これらのことと、家族 のありかたについて、考えたい。 ・高齢者の介護や子どもたちの見守りが広がってい くような地域づくりが大切だと思う。家族だけが負 担していける時代ではなくなっている。 ・若い女性たちに、専業主婦願望が強くなる傾向が ある。彼女たちは、専業主婦がラクな役割だと勘違 いしてはいないか。 ・結婚しない人、できない人が増えつつある。そう いう人をかかえた家族は、互いに気をつかっている のではないか。 ・3世帯家庭に育ったが、いまでは、親ひとり子ひ とりの家庭になってしまい、逆に「家に縛られてい る」 。 結論-男性の意識変革が必須 上記のような意見・感想が出されたが、件数が多 かったのは、「男性の意識・行動の変革こそが大き な課題だ」というもの。ほぼ半数の人から、そうい う意見が出てきた。しかし、誰がその課題を背負っ ていくべきかと逆に質問をしたら、「男性は、死ぬ まで変わらない、変えられない」「企業や学校が、 教育に力を入れるべきだ」つまり、「女性の力では、 男性の変革は難しい」という暗黙の意思表示が感じ られた。

3グループ 谷 直子 近代家族―嫁の立場で家を守り支えてきた。夫の家 族を支えてきた。大家族だったが夫の協力があった。 感想-大家族の中で嫁役割を担い、辛く大変な思い をしてきたが、そこから学ぶ事も多く、成長できた と思える。 現在の家族―夫の親を介護しながら、子ども夫婦を 支える。夫との家事分担。一人暮らしをしている。 家事は苦にならない。 感想―家族の中で、嫁役割、母役割が続いている。 いつ自由になれるか。一方一人になって自由になっ たが、やはり一人暮らしは寂しく辛い。 お墓について―家族にとらわれない、誰も入ってい いお墓がほしい。一方、家族の絆が希薄になってい く淋しい社会になってきたと思う。 子どもの家族―親は干渉しない。孫の面倒を見てい る。息子が子育てをして、妻が働いて楽しくやって いる。 感想-これからは、いろいろな家族があってよいと 思う。 課題―今の母親には余裕がなく、子どもの虐待や自 殺も増えている。家族意識を変え、社会制度を変え ていかなければと思う。

15


4グループ 石川治子 4班では、現在の家族の困りごと、悩み、未来の 形について話し合った。 一人世帯―単身の世帯が増えていることから、グ ループの方からは、シングルとして人生の終末期を どう過ごすか、収入の問題、子供への相続の問題、 自分の健康問題、コミュニケーションの難しさなど

て、家族のかたちも変わっていくと思う。個々が能 力を発揮して自由に生きるのがベターか、今までの ように、協力、分業がよいのか…? ・大きな農家なので、家長を中心に、男も女もなく、 各々が分業して協力し合いながら上手に仕事をやっ てきたが…家長の夫も歳をとって、息子も結婚せず、 将来はどうなるのか?

が挙げられた。 課題―家庭は社会の基盤であるが故の多様な悩みが 挙げられた。自分は親の介護を担ったが自分の子供 には自分の介護の期待できないこと、今日の犬塚先 生のお話を聞いても現実の家族では変化が起こらな いこと、定年退職した夫が料理づくりに目覚めてか ら家事を積極的に行ってくれるため、自分の役割が なくなって認知症になりそうで心配しているなど、 夫との役割分担のバランスに悩むなど他の方からは 羨ましいお話もあった。 未来の家族の形―ますますシングル化するとの意見 や、地域と家族がバラバラになってしまうのではと いう意見。これからは制度としての家族は、地域と の絆を強めて、また知り合いや仲間で家族をつくっ たりするなど新しい家族の形が増えそう。 教育の必要性―よりよい家族形態の維持のためには 教育やリーダーの存在が重要ではないか、今のまま では、性別の分業は今後も無くならないという意見 があった。

5グループ 佐藤京子 ・自分(女性)はいろいろなところに出て行って勉 強しているが、家父長制的な家族関係を抜け出せな い夫がいる。我が家の現状は変わりそうもない。 ・自分の家族のことを考える良い機会となった。父 親が明治の地主で不自由ない暮らしをしてきたが、 社会と家族が密接に関係している事を学ぶことがで きた。 ・結婚しない男女が身近に多くいて、また、結婚し たくても非正規職だったり、ワーキングプアで家庭 がもてない若者が多く、家族が消えていくのではと 不安に思う。 ・これからの家族は、夫婦が互いに経済的に自立し 16

6グループ 佐藤エイ子 ・家族形態が、歴史の中で変わってきたことを分か りやすく学べた。これからは、こういう視点で家族 問題を考える。 ・性別分業の強かった時代に子育てをした。 ・家父長制で泣いている母や祖母を思い出した。 ・お墓のことが、昨今問題になっているが、「家族」 の形と深い関係を持つと思った。 ・9月から仕事に出るが、子育て・家事など両立で きるか心配。女性の立場での制度や施設、また、家 族意識の改革が必須である。 問題点- ・家族を越える未来の家族、一人ひとりが充実した 生き方をするためには、財政、労働条件、社会保障 制度の充実が必要。 ・子どもの教育費がかかり過ぎる。 ・夫の帰宅時間が遅すぎる。 (企業の問題) ・老後など生活に安心がほしい。


4. しずおか女性の会

きい。知人や、助け人が近くにほしい。 ・あまりにも、お金中心の世の中になっている。社 会保障を充実させて、お金に依存しない人間関係、 家族関係、を望む。 ・労働時間を短縮してほしい。個々の確立、余裕の ある生き方の創出ができる労働条件を望む。 ・パートや派遣などと正規との、賃金差の解消を望 む。

7グループ 寺田千枝子 経験― ・親と同居していたので、子育てなど協力体制があっ た。 ・共稼ぎだったが、夫の協力があった。 ・先祖代々、継承の大切さ、命が続いていく。嫁の 務めも果たした。 ・主婦の仕事は、臨機応変、家族の居心地もよくな るし、夫との話し合いなどで、よりよい環境を作れ る。社会の問題ではないのでは? 問題点― ・女性が働くためには、社会制度が不十分。出産・ 保育・病時保育などの社会ケア。 ・一人家族・老齢家族の不安。 ・若者の労働条件(非正規の増加)の不安定さの改善。 労働条件(長時間労働)の是正を。 年寄りが孫の教育資金援助をするなんて変。 ・若い世代は、話し合いが良くできている。 ・イクメンが普及している。 感想― ・男性もこのような場で学んでほしい。 ・普通なこと、無理のない家族、それぞれ、いろい ろでいいと思う。 ・これからの「家族像」について、もう少し話し合 いたかった。

8グループ 稲葉由子 ・子どもが都会に出て、一人暮らしの世帯が増加し ている。人口減少。地方の活性化は? ・孤立する若者家族も多く、出産時などの不安も大

犬塚先生のまとめ 【ジェンダ―のこれから】 ・夫婦別姓について 民法改正を急ぐべき、日本は昔は夫婦別姓が当たり 前だった。同姓になったのは明治から。選択制なの だから迷う必要はない。 ・シングルマザーやひとり暮らしなど増えてくるだ ろう。しかし家族は壊れない。基礎的な単位なので。 家族に合わせて社会の制度を変えていく必要があ る。シェアハウス、多様なライフスタイル、価値観 が共存し合う事が大事。 【変わるべきは男性、企業、地域】 ・男性も家事を担い、イクメン、イクジイが増える ように企業は労働時間の短縮、女性の登用などを しっかり行う。 ・地域に家庭を開き、みんなで子育てできる関係も 大事。 ・声を上げ、 少しでも行動すること。子育て支援団体・ よしよしさんのようなとりくみに男性も入ると良い と思う。 ・男性も学ぶ場を広げることが必要である。 17


3.アンケート結果(56 人回答) 1.今日の講演はいかがでしたか たいへん良かった 35 よかった 20 普通9

2.ワークショップはいかがでしたか たいへん良かった 35 よかった 20 普通9

3.この講座を知ったのは チラシ2 ネット0 友人 12 会員 41 その他

4.あなたの年代は 20 代0 30 代0 40 代 3 50 代 3 60 代 17 70 代 29 80 代 4

5.あなたの居住地は 葵区 29 駿河区 18 清水区9 その他0

6.今日の講演、ワークショップについての感想や 意見などをお書きください。 ・家族について考える時間があってよかったと思う。 (70 代)(50 代)(40 代) ・身近な問題を考える機会になりました。 (70 代) ・若い方の考え方を聞かせていただきよかった。 (70 代) ・いろいろ世代の方と話ができて面白かった。 (40 代)

・わかりやすく楽しく和やかにできました。 (70 代) ・娘に聞かせたかったと思います。 (80 代) ・毎回、いろいろなところで聞きますが、今回の講 演は昔と今の変化と違いがわかりやすかった。 (70 代) ・初めて参加させていただいたので、本当にために なり、有難かった。これからも課題はありますが奥 深く聞いてみたい。 (70 代) ・知識では理解していても、改めて今日認識しまし た。 (80 代) ・短時間で内容の濃いお話、勉強になりました。(50 代) ・わかりやすくて大変よかった。 (40 代) ・グループの方々の体験談が聞けて良かった。先生 の話はわかりやすかった。 (60 代) ・仕事、子育てを終わり、今は孫育ての援助の日々 です。家族・夫との関係を考える時間を持ちたいと 思った。 (60 代) ・家族の歴史的変化と、個人の現状とのズレが個々 の問題を作りだしている。今後、愛情規範が「家族」 を大きく変えていくのではと思う。 (60 代)

・とても有意義な会でした。もっと多くの方に聞い ていただきたい。(60 代) ・社会に広めてほしい。 (60 代) ・今日の講演にほとんど女性が多いが、若い方や男 性ももっと参加してほしいですね。ワークショップ ではいろいろな意見が聞けて良かったが、もう少し 若い方の意見が聞けるといいですね。(60 代) (50 代) ・これから先、どうしたらよいのか?これからの家 族のあり方。(60 代) ・改めて「家族」について考えさせられました。ワー クショップでもみなさまの話が聞けて良かったで す。(60 代) ・テーマも良かったし、個々の意見も聞けて良かっ た。(70 代) ・時間が短くて残念でしたが、大方わかった。個人 が豊かに生きられるか(社会、企業、政治)の責任 を明らかにし、声を上げていくことが大事だと思い ます。(70 代) 18

・とても役に立つことが多く、今後の生き方に生か していくことができるといいなあと思っている。ま ずは自分が変わることから頑張ってみます。 (60 代) ・楽しかった。犬塚先生の勢いがすごく良かった。 古くて新しいテーマと社会がつながっていました。 (40 代) ・現近代の話、良かったです。 (80 代) ・家族の歴史を改めて勉強した思いです。 (60 代) ・とてもわかりやすかった。この後(続き)を聞き たい。 (70 代)


4. しずおか女性の会

景③ 40 年間、夫婦別姓にこだわってきたが、民法 改正にいきつかない現状) (60 代) 7.次に、どのような講座があったら参加したいと 思いますか? ・老後の生活。(生き方) ・これからの子どもたちはどう生きるべきか。 ・女性の自由とはどうあるべきか。 ・男女共同参画社会のこれから。 ・新たな新しい家族形態の具体的実践例がテーマ となるもの。

・皆さんのご意見、大変参考になりました。 (70 代)

4.協働団体

・戦前から戦後、現在に至っていますが嫁として、 ・しみず女性の会 家の生活の違いがあまりにも大きく毎日が「忍」で

した。そのころの事を思えば今は天国です。家は女 中心で廻っている。家々で違いはあると思う。 (70 代)

・ゆい女性の会 ・メンズサポート静岡 ・NPO 法人よしよし

・身近すぎて、家族があって社会があることに改め て考えさせられ、これからの家族は課題が大きすぎ ます。(70 代) ・講演は先生の分析されたお話、とてもよかったで す。もっと時間が欲しかった。大勢の方に聞いてほ しい。ワークショップは「家族」のどの視点に絞る かすれば良かった。 (60 代) ・結婚しない子どものことどう考えれば。 (70 代) ・時間がもう少しあればよかった。 (70 代) ・男女共同参画の学びから 10 年余、市・県・国が 多額の税金を使ってどれだけ変わったか!?改めて 痛感した。(60 代) ・他のグループと近すぎ、グループ内の声が聞こえ なかった。男性を呼ぶためには土・日・祝日が適切 と思う。(70 代) ・時代の流れ、家族の構成等よくわかりました。男 女とも働き方(長時間労働)を根本から変えていか ないと暖かい家庭は築いていけない。コミュニケー ションを取ることが大切。 (60 代) ・面白かった。自分の生きてきている時代が客観化 できた。個人化と新しい家族についていろいろ考え させられます。(①一人暮らしの高齢者世帯 ②若 い夫婦がバスに乗っていて別々にスマホ見ている光

チラシ 19


5. 特定非営利活動法人

世界女性会議ネットワーク静岡 代表 守屋秀子 女性議員サミット

北京+ 20 女性議員を増やす秘策を探る

あなた出番ですよ!! ~あなたの活躍が社会を創る~

1.はじめに 世界女性会議ネットワーク静岡は北京で開催され た第 4 回国連世界女性会議・北京会議の NGO フォー ラムに参加した静岡県内の女性たちを中心に、女性 の地位向上など、女性問題に取り組む団体として 1998 年に発足。更に 2002 年に法人化し、NPO 法 人世界女性会議ネットワーク静岡が誕生。又、活動 は、全国ネットワークの NGO・北京 JAC の地域コー カスとして、常に情報を共有しながら、真の男女共 同参画社会の実現を目指して活動中。特に北京行動 綱領の一つ「女性の政治参画」について検証しなが ら、政策提言をしてきている。今回その一環として、 「女性議員を増やす秘策を探る あなた出番ですよ ‼」というテーマでシンポジウムを開催。第 1 部の フラッシュスピーチ 北京 JAC 代表の船橋邦子氏、 第 2 部は女性議員のパネルディスカッション。今回 のシンポジウムの結果を多くの方たちに広めると同

ネットワーク)代表、元和光大学教授 先生は 12 枚のパワーポイントを使って、これま で、既得権益にしがみついて、性別役割分業には疑 問を持たず、当たり前としてきた近代社会をオヤジ 社会と呼び、私達がひとりひとりの人権を大事にし、 この新しい価値を私たちの優れた価値としていくか を事例を交えながら説明された。本日のテーマ、 「女 性議員を増やす秘策を探る」 には、選挙制度、そのものを 変えていく方法があるとし て、世界の先進事例を挙げら れた。クオータ制やパリテを 紹介された。以下、話の骨子 のパワーポイントの内容を 掲載する。 船橋邦子さん

時に政策提言をしていく所存です。

北京+20

NPO 法人世界女性会議ネットワーク

女性議員を増やす秘策を探る

代表 守屋 秀子

船橋邦子

2.事業内容

【日時】平成 27 年 11 月 8 日(日)13:30 ~ 15:30

第4回北京世界女性会議とはー国連による女性の人権確立運動

【会場】静岡県男女共同参画センター あざれあ 第2会議室

国連主催のアジアで初めて開催された最大規模の国際会議 1975 国際女性年「平等・開発・平和」の三大テーマ 第1回世界女性会議(メキシコ・シティ) 1979 女性差別撤廃条約

第一部 フラッシュスピーチ 「女性議員を増やす秘策を探る」 【講師】船橋邦子(北京 JAC 世界女性会議ロビング 20

1980 第2回世界女性会議(コペンハーゲン) 1985 第3回世界女性会議(ナイロビ) ・冷戦後の国際会議の集大成の会議 1992 リオ 1993 ウイーン 1994 カイロ ツ)

環境開発会議 人権会議「女性への暴力撤廃宣言」 人口開発会議(リプロダクティブ・ヘルス/ライ

・NGOが最大限の力を発揮し、「北京行動綱領」に影響を与えた会議


5. 世界女性会議ネットワーク静岡

北京+20-世界的な肯定的変化

クオータ制は世界の流れ

女性は政策の対象ではなく主体という認識の

構造的・社会的差別によって不利益を受けてきた集団に対 して実質的な平等を実現するために機会を提供する暫定的優 遇措置

貧困の女性化→貧困には女性の顔がある

クオータ制→暫定的特別措置

広がり 絶対的貧困の半減

実質的な平等と多様性を尊重するため、差別を受けている

・女性の就学率の上昇

集団に議席または候補者に一定の比率や人数を割り当てる方 法

・女性への暴力撤廃に向けた政策の推進 平時の暴力、戦時の暴力

「女性枠」ではなく上限60%、70%

・女性の政治参画 クオータ制(割り当て制)とパリテ(男女同数の原則)

日本での成果

世界の流れは50:50

クオータ制を実施している国

男女共同参画社会基本法の制定(1999年)

女性への暴力問題の可視化 沖縄米軍基地における少女レイプ事件(1995年) DV法の制定(2001年) 被害者の一時保護(自治体、民間による シェルターの設置)

国連加盟国193か国中

導入方法

123カ国(2014)

・法律型 ①憲法もしくは法律によって議席割り当て 東チモール 38.5%(18位)、台湾 33.6%(30位)、中国 23.6%(71)

ナショナル・マシーナリーとしての男女共同参画局の設置 自治体政策に男女共同参画政策の導入 参加した女性たちの地域での活動の広がり

②候補者割り当て ネパール29.5%(36)。インドネシア 17.1(81)、韓国 16.3%(111) 政党が守らない場合

日本の男女平等指数 ジェンダーギャップ指数(GGI) 

候補者名簿を受理しない、助成金を支払わない

クオータ制② 名簿→男女交互に掲載 韓国の例

104位/142 (2014)↑(世界経済フォーラム) 政治

129↓

経済

102

国会議員の割合 2013

8%

教育

93位↓

健康

37位↓

・政党による自発的導入 スエーデン、南アフリカ、ノルウエー、アイスランド、ドイツなど ・パリテ(候補者名簿を男女同数)

154位/190 ↓(9.5%) 127/189

世界の平均22%

地方議会

1995

フランス 2015 県議会選挙 男女ペア選挙制

11.8%

10%

⑩ クオータ制のメリット

なぜ少ないのか①

女性は男性と同じかそれ以上優れた人が選ばれる

政治は男性のものー固定的性別役割意識の強さ

男性議員の根強い性差別意識に伴うセクハラ発言 →地方議会の女性の参画の低さ

選出される男性の質を高める → 質に関して高めることはあっても下げることはない

・ジェンダー意識や権力の転換

・女性リーダーに対する市民意識の変化

・選挙制度の問題(地盤、看板、カバン) 小選挙区制度の問題 民意が反映されない

女性の政治への関わりに影響

二世、三世議員の多さ

モナ・リナ・クルック「政治における女性のためのクオータ:神話と現実」

・政治的意思の欠如→男性の意識改革

10・12・2015

⑪ 日本での新たな動き

なぜ少ないのか② ー他の国では北京女性会議後クオータ制 パリテ

お茶の水女子大学国際シンポ

・クオータ制を推進する会(Qの会)代表 赤松良子 ・『政治分野における女性の参画と活躍を推進する議員連盟」2015年1月

国連女性差別撤廃委員会からの勧告

→超党派議員連盟

2009年以降、 ・「政治分野における男女共同参画推進法案(仮)および「公職選挙法一部改正

積極的差別是正暫定措置(ポジティブ・アクション) 女性差別撤廃条約4条

案」の今国会への提出

事実上の平等の促進

クオータ制(性別割り当て制)導入 法律型

11月から12月 地元議員への全国一斉要請行動

政党型

パリテ(男女同数の原則、性別比例原則) しかし日本はなにもしてこなかった

12月10日

決起集会

12:00~14:00 衆議院第2議員会館

⑫ 21


経て、今回、区を変えて都市型の選挙のできるとこ

今後の課題ー地域に必要なのは 

ろで戦い復帰しました。浜松市は、今回 3 名から 9 名に女性議員が増えました。男性の後継者や政党で

政策の主体になる→強いリーダーはいらない 男女共同参画の視点をもったやさしいリーダー

オヤジ社会から解放された男性とのパートナー シップ オヤジとは→既成の価値観(近代の価値観、性別分 業・性別役割を当たり前として受け入れる)および 既得権益にしがみついている人

の後継者などさまざまで、20 代から 60 代まで、未 婚からお孫さんのいる世代までまちまちですが、浜

松女性議員の会を設立しました。又、 私は、 選挙前に、

第 2 部 パネルディスカッション 【パネラー】鈴木 恵(浜松市議会議員) 大塚邦子(吉田町議会議員) 山下富美子(沼津市議会議員) 【コーディネーター】佐藤成子(静岡市議会議員)

コーディネーター 今日おいでいただきました のは、県内から東・中・西そ れぞれ精鋭の議員さん 1 人ず つ選びましておいでいただい ております。 北京会議から 20 年経っても、 20 年前と全く同じテーマで考 えなければならない、女性議員を増やそう!という ことですが皆さんは、どういう思いで、どんなきっ かけで、議員になられたのですか?

鈴木恵(浜松市議会議員) なんだかわからなかったけ ど、北京会議に 30 代初めの頃 に行きました。帰ってきて何か しなきゃーの思いで子育てに取 り組みました。その頃、世間で は、子育ては女性がするもの、 こんな楽しい仕事をしているの だから文句を言うな!という考え方でした。 99 年の統一地方選挙を前に、市民派の女性議員 を出そうの動きがあり、 選挙の 4 か月前に 38 歳だっ た私が立候補することになりました。その後合併を 経て、選挙の区割りの変化に伴い女性を増やそうと 挑戦しましたが、失敗しました。自分自身は、4 年 22

県内の市民派議員元職、現職併せて 12 名で女性議 員を増やす会 “ なないろの会 ” 設立。勉強会を重ね ています。

大塚邦子(吉田町議会議員・議長) 99 年の選挙 41 歳で当選しま した。それまで、PTA活動を しておりました。静岡空港が開 港されることになり、小学校の 250 m上空を飛ぶことになると 知らされました。自分たちの知 らないところで様々なことが決 まっていく、これだけ町民が反対しているのに何で 決まるのかが理解できなかったので、それを決めて いる議会に傍聴に出かけることにしました。男の議 員ばかりで、それも高齢者、こんな人達に決められ ては困る!と一念発起。また、 登校拒否が問題になっ ていた時は、母親が悪いと一方的な決めつけをする 議員の考え方。意を決して議員になって、自分たち の本当の声を議会へ届けたいと思いました。家族は もちろん親戚も大反対。友人 5 人で選挙戦いました。 結果上位当選。現在 5 期目で議長をしています。県 内のすべての議会で女性議長は一人です。吉田町は 今回の選挙で、 女性議員 1 人から 4 人に増えました。 31 パーセントで県内 1 位です。

山下富美子(沼津市議会議員) 帽子デザイナーから議員に なりました。静岡空港に関心 を 持 ち そ れ が き っ か け で す。 沼津市は女性の市民派議員は これまでも 1 人しかいなくと ても出にくい風土です。いろ いろ理不尽なことが議会でま


5. 世界女性会議ネットワーク静岡

かり通っていることに不満を持っていた。なないろ

いま、私は少数派の市民派で、もう一人女性がい

の風の立ち上げに関わりまして、これからも、女性

ますが一緒に行動ができていません。私は 3 期目

で議員になる人もいないし、排出できる土壌をどう

ですが一人で頑張って来ました。この頑張りすぎで

育てていけるか考えているところです。で、私は、

バッシングに合っています。組織なしで、上位当選

沼津市で大きな問題を抱えておりまして、鉄道高架

しました。ハード面に視点を置いていることもあり

橋事業です。女性は割とソフト的な子育てとか女性

ますが、理不尽なこともあります。やはり女性は、

問題とかを取り上げがちですが、私はいわゆる箱も

介護や子育てしながら 10 年間やってきて大変厳し

の行政に目を向けています。政策的議員になってよ

い事もあります。無我夢中だったのですが、自分と

かったと思っています。

一緒にやってくれる議員をどうやって出そうか、正

コーディネーター この後、どんな視点を持って議員活動をされてい るか?これまでの成果はどうだったかなど伺った。 それでは、先程、舟橋先生は、選挙制度そのもの を変える事で、女性議員を増やしているのが世界の 先進事例と説明をされましたが、皆さんも女性議員 を増やしたいとの思いで日々活動されていると思い ます。その秘訣を伺いたいです。

大塚邦子 自分が辞めると女性議員が 0 になるのを食い止め たかったし、“ 吉田女子会リボン ” を結成。女性議 員を増やす活動を始めた。選挙戦のノーハウすべて を学び合い、4 人の議員が誕生し、県内で女性議員 の占める割合が 31 パーセントで一番になれた。声 をかけると皆一様に「ムリムリムリムリ」と言うの ですが、いかに候補者を見つけてきて、その候補者 を当選させるか、大変ですが、これからも頑張りた い。

鈴木恵 女性議員が 9 人になって、超党派で女性議員の会 を結成した。この 9 という数字が物を言っていると 思います。市長との懇談会開催やキャンペーン(児 童虐待防止等)に一緒に出掛けるなど、みんなが見 て、女性がこんなに動いていると、いいね!と言っ てくれる。これからも正念場と思いますが、増やし

直、私の課題です。

フロアー発言 A 1 期目の議員ですが、増やす方法が見えていな いのが実情です。自分の姿を見てもらって、あなた ができるなら私もできると思ってもらうのがいいか な?と。 男性の意識、男性陣を変える事だ。 B(男性) 男が男を変える事だ。

C(男性) 地域性もあるけど、若い女性ならば 必ず当選する。女性の視点で戦ってくれる人が出て くるという風が今吹いていると思う。

D 地域活動はしていたけれど政治的なものはお断 りしていた。こうして、女性も政治に参加して、もっ と良くしていこうと考えていることを知った。再認 識させられました。 3・11 の原発や静岡空港などで E(若い世代) 政治に興味を持った。議会に傍聴にも出かけた。 選挙に出ればと誘われたことはあったけど、主人も 賛成してくれたが、その勇気が持てません。これか らもアクションし続けたい。

F(男性) 40 年前頃選挙制度を変えてもそう変

ていくきっかけになると思います。

わるものではなかった。女性議員はどんどん増やさ

山下富美子

員に投票しないのか疑問です。

なければならないと思うけど、何故、女性が女性議

23


G クオータ制やパリテの導入など制度導入と活動 の両方をやっていく。女性が目立っていくことが大 事だ。何で女性が?ではなく女性に!の声も聞く。

コーディネーター それでは先生、講評と言いましょうか、まとめて いただけますでしょうか。

船橋邦子 日本の社会がやってきたことは何かと言うと、や はりハード的なことが中心だった。大きな地域社会 も含めて日本社会そのものが、まさにオヤジ社会中 心だった。世の中見ていく時に、 もう一回ジェンダー という性別を軸にしてみる見方、そしてもう一つ階 層っていう軸、その両方が必要。格差社会ですから ね。やはり社会のシステムを変えていくような政策 提言をどうしてしていくかと言うことです。ここで、 女性議員、市民派議員をどう増やしていけるかです。 次の参議院選挙など大事になってきます。男性の方 の理解者をもっと増やしていくこと、全国的な活動 の展開をしていくことが大事だと思います。

コーディネーター 最後に皆さん一言いただけますか。

鈴木恵 市民活動と政治をどう結び付けていくかが大事 だ。個人的なことは政治的なこと!です。安保も外 の事じゃなく私の事。地域のコーディネーターが議 員の一番の仕事です。

大塚邦子 住んでいる地域は人口も少ないのですが、地域の 事も大事ですが、国際的課題や世界にも目を向けて、 しっかりと情報収集し責任ある行動・言動をしてい

意義もまだまだあると自覚させていただいた。

3.協働団体 ・静岡市女性の会連絡会 ・なないろの風 ・SWOS の会 ・フェミニスト議員連盟

4.おわりに この概要版は、まとめるのに苦労しました。割愛 部分が多く趣旨がつながらないと困るのですが、何 とかご理解いただきたいものです。全文ご希望の方 はご連絡いただきたく思います。その際は、テーマ の議論も一緒にさせて頂ければ幸いです。このシン ポジウムの結果を広げることも私たちの活動の一環 になります。 北京会議から 20 年、女性差別撤廃条約批准から 30 年、女性参政権獲得から 70 年、2015 年は女性に とって大きな節目の年でした。北京行動綱領に掲げ た女性差別解消はどこまで進んだのか、進んでい ないのか、進んでいないとしたらその阻害要因は何 か。女性と政治参画は、“ 世界に取り残された日本 ” の表現のごとく、女性軽視の政治文化が続いている 事や女性の仕事はこれまた軽視されている。これが 船橋先生のおっしゃった “ オヤジ社会 ” だ。やはり、 制度を変えていくしかないのだろうか。クオータ制 (性別割当制)やパリテ(男女同数原則) 、世界の潮 流と言うことだが、日本ではまだまだ議論が必要な のではないか。18 歳での投票権が付与されること になった。かつて、女性達は、参政権獲得のために 頑張りその権利を獲得した。付与された権利だが、 しっかりと行使してもらいたいし、投票は義務でも ある事を自覚してほしい。そして自分自身が将来、 選ばれる立場に立つことは誰でも平等に与えられて

きたい。

いることも知ってほしい。選ぶ理由、選ばれたい思

山下富美子

か。まずは選ばれる人を増やしていかなければなら

政治は生活そのものだ実感している。市民派議員 24

がいなくなって困った話を聞きましたが、私の存在

い。未だマイノリティーの女性議員がなぜ必要なの ない。選ばれる側への第一歩。あなた出番ですよ!! 皆で背中を押してあげよう。 (文責 佐藤成子)


5. 世界女性会議ネットワーク静岡

チラシ

報告書をご希望の方は、下記までご連絡ください。 報告書 女性議員サミット 北京+ 20 女性議員を増やす秘策を探る

あなた出番ですよ!! ~あなたの活躍が社会を創る~

【発 行】NPO 法人 世界女性会議ネットワーク静岡

代表 守屋秀子

【事務局】〒 422-8046 静岡市駿河区中島 430-9-305 守屋方 TEL:054-281-4078

25


6. 誕生学アドバイザー静岡県講師会 代表 山田とも子

小中学校における誕生学 ® プログラム協働事業 1.事業目的 県内小中学校における人権、生命観、男女共同参 画を啓発する学習機会の創出。誕生学 ® プログラ ムの出前授業により、うまれてくる力、産みゆく力、 いのちをつなぐ力を意識し、自己肯定感を高める学 びとする。誕生学アドバイザー静岡県講師会と県内

裾野市立須山小学校、御殿場市立神山小学校、御殿 場市立御殿場小学校、御殿場市立御殿場東小学校、 沼津市立門池小学校、静岡市立葵小学校、静岡市立 中田小学校、静岡市立大河内中学校、牧之原市立片 浜小学校、牧之原市立菅山小学校、浜松市立南の星 小学校、湖西市立知波田小学校

の小学校が協働する機会とする。

2.事業内容 7〜 8 月末、教育委員会や行政へ協力依頼し実施 校を公募。養護教諭や学年教員と打ち合わせし、学 校保健委員会や二分の一成人式等の学校行事やカリ キュラムと関連づけた授業とする。誕生学アドバイ ザーが、各学校の地域性や児童の様子、家庭環境等 を担当教員よりヒアリングし、授業前の準備打ち合 わせをした。大規模校では学年ごとに授業を実施。 授業後も配慮の必要な児童への個別の声かけ等、小 中学校教員と誕生学アドバイザーが連携した。学校 現場でのいのちの授業実施の意義や配慮する点、男 女共同参画に関する意識について、実施校教員を対 象にアンケート調査を実施回収した。 【日 時】平成 27 年 9 月 30 日〜 27 年 12 月 4 日 【会 場】県内小中学校 8市 13 校にて 16 講座 (添付資料1:実施校一覧) 【対象者】県内小中学校の児童生徒と教員、保護者 【参加人数】1,002 名 (小中学校の児童生徒 918 名 教員保護者 84 名) 【連携・協働団体等名称】熱海市立伊豆山小学校、 26

静岡市立葵小学校(講師:滝)

3.事業の成果

地域の誕生学アドバイザー講師が学校へ出張し、い のちや人権について各学年に分かりやすい言葉で伝 える事ができた。講師が 45 分〜 90 分の出前授業 を行い、教員や養護教諭が、生徒の家庭環境なども 配慮した声かけをし、各学年の保健や福祉の授業、 学校保健委員会へつなげるなどお互いの専門を活か し合う連携の機会となった。いのちやうまれるとい うことを興味深く受け止めることができたことが、 小中学生感想文からも伺える。授業を受けた生徒全 体の自尊感情が上がっていることが、アンケート調 査から確認できた。


6. 誕生学アドバイザー静岡県講師会

4.小中学生からの感想文抜粋 ・産んでもらったお母さんにも感謝しなければいけ ないけど、お父さんもいなかったら自分がないんだ という事を知ってお父さんにもありがとうと言おう と思います。(小学4年女子) ・ぼくは女の人は大変だなと思いました。でも、ぼ くもいつか結こんして、おくさんが入院している時、 家の仕事や料理も自分でやんないといけないから、 ぼくもちょっとは大変かもしれないけど、がんばっ ていきたいと思います。今はこうやって軽い気持ち だ けど、大人になってはじめて大変って分かると

んや私達はすごいと思いました。 (小学6年女子) ・命ってすごい!命っていいもの。たんじょうする ことのすごさ!などの、命のたんじょうすることで、 いろんな人がうれしくなったり喜んだりすることを 初めてしりました。 (小学5年女子) ・私は自分の身を守るために人の心を傷つけたりし て自分が傷つかないならいいとそうしてきました。 でもこれがほんとうに楽しい事だとは思っていませ んでした。今日の話を聞いて今までは自分の事しか 守れなかったけれど周りの友達の事も守れるように なりたい。 (小学 6 年女子)

思います。だけど、そういういそがしい仕事を女の 人は毎日やっているから女の人にかんしゃしないと いけないと思います。赤ちゃんが生まれた時、 赤ちゃ

んにもおくさんにもかんしゃしないといけないと思 います。おくさんには『生んでくれてありがとう』 赤ちゃんにはぎゃくに『生まれて来てくれてありが とう』と伝えたいです。 (小学 4 年男子) ・私は、いろいろといつもおこられているけど、生 まれたときのことなどの話を聞き、「全部私のため だ!」とあらためて思いました。また、えいぞうを 見ていると、お母さん達が生む時に苦しそうだった のに、赤ちゃんの顔を見ると笑っていたので、赤ちゃ

牧之原市立菅山小学校(講師:山田)

27


・自分の大切さがとても分かるお話でした。誕生日 は本当に最高の記念日だとあらためて感じました。

出、その差が大きい上位4項目を抽出。 )

私には長所も短所もあるけど、それは 1 人 1 人の個 性だから自分らしくいこうと思いました。 ・今日のお話を聞くまで「あなたは愛されて産まれ てきたんだよ。」と言われても「どのように ?」と考 えることがよくありました。しかし最後のビデオを 見て、「あぁ、こんなに愛されていたんだ。愛され るってこういうことなんだ。」というふうに思って、 胸がきゅうっと熱くなったような気がしました。赤 ちゃんがすごいと思うことはよくあります。- 中略 でも今日先生のお話で「赤ちゃんがすごいって思っ たということは、自分をすごいと思ったっていうこ とだよ。」と言われて、自分もそういえばこうやっ て産まれてきたんだなと思って、自分もすごかった んだな。と思いました。( 中学 3 年女子 ) ・母に、あんたもこんな赤ちゃんの時代があったの よ ! とよく言われます。このお話を受けて、今自分 が生きているということは僕も愛されていたんだ なー、と思い、少し嬉しくなり、今の自分を大切に して生きて行こうと思うことができました。( 中学 3 年男子 ) ・これから僕も家族をもって、子供が産まれたら、 その子を大事に育てていきたいとも思いました。( 中 学 3 年男子 )

当てはまる(4 点)~当てはまらない(1 点)の 4 択で回答

6.教員アンケート ・ 「ひとりひとりはみな違うけれど、誰もが大切に されるべき存在だよ」というメッセージを伝えてい ただいたことが心に染みました。 ・見えないけど大切なことを具体的なものと分かり やすい言葉で説明していただいたことにより、生徒 の理解が深まった点がすばらしいと思いました。 ・子どもはみんな望まれて愛されて産まれてきたの だということを、生徒が感じることができて、良かっ たと思う。 ・DVD でお母さんだけでなく、お父さんも喜んでい る場面があり、赤ちゃんがみんなに祝福されて生ま れてきたことを実感できた。 ・市内の小中学校全校に取り入れられるように市の 方で予算取りをしていただけるといいなと感じま す。

7.男女共同参画に関するアン ケート(教員へ記入依頼 29 枚回収) Q) 学校で男女共同参画に関して児童へどのような 御殿場小学校

5.アンケート 児童生徒の自尊感情についてのアンケート調査 (児童生徒約 900 名へ実施、誕生学 ® 授業の前後に 28

声かけや取り組みをしていますか? ・高学年にはキャリア教育も含めいろいろな職業が あり、誰でもそれを目指せるという事を折にふれて 伝えています。低学年では、ジェンダーによる性差 を感じさせない指導を心がけています。


6. 誕生学アドバイザー静岡県講師会

・男女の職業観に差はない事。 ・男はこうあるべき女はこうあるべき、男らしく女 らしくのような言い方はしないようにしている。 Q) 今後、男女共同参画の取り組みをする場合、ど のようなツールがあると良いと思われますか?ま た、内容はいかがですか?下記に当てはまるものが あれば○をつけてください。 (複数回答可) <ツール> ・外部講師の講演

19

・DVD 等の視聴覚資料

13

・寸劇による講演

・ワークショップ実例

・参考図書

・その他

0

<内容> ・いのちの大切さ ・人権意識

・性教育

18 11 10

・性別にこだわらない職業観

・マイノリティーの性

・その他

牧之原市立片浜小学校(講師:山田)

(お金に関わる人生設計)

静岡市立大河内中(講師:滝)

チラシ 29


7. 特定非営利活動法人

伊東里山クラブ 代表 高野政英

ビッグ スマイル プロジェクト

1.事業目的 阪神・淡路大震災や東日本大震災以降、女性目線 の防災情報の共有が緊急課題だが、地域消防団に女 性の団員がいない伊東市において、女性が防災の知 識や実践方法について触れることができる機会は年 に一度の防災訓練など、ごく限られた機会しかない。 「ビッグ スマイル プロジェクト」は、女性と子ども が防災の知識と自衛の手段を身につけることを目的 にした実践的な防災ワークショップだが、今回この 事業で行うのは、女性目線の防災情報を集めた防災 ハンドブック「防災 for Women」を作成して配布 することで、女性たちのエンパワメントを図るとと もに、地域における防災計画の中に男女共同参画の 視点が入ることを目的とした。

2.事業内容 【概要】

と市の男女共同参画懇話会委員、防災担当に配布し た。また、50部は伊東商業組合(伊東ショッピン グプラザ・デュオ)が、組合関係者およびテナント 各店に1部ずつ配布した。ほかにも伊東里山クラブ が主催したイベント参加者、ガールスカウト等にも 配布した。 《イベントチラシ配布における啓発》 10月25日に伊東ショッピングプラザ・デュオに て実施する「ビッグ スマイル プロジェクト」のチ ラシを3,500部作成。このうち2,000部は市 の男女共同参画担当が庁内各部署の男女共同参画担 当と男女共同参画懇話会委員、市内女性団体にそれ ぞれ配布を依頼、また市内図書館・コミュニティセ ンター等にも設置した。また500部は伊東商業組 合が店内に設置、残りの1千部は、伊東里山クラブ が関係各所に配布と設置依頼をした。

女性のための防災ハンドブック「防災 for Women」 の発行とハンドブック配布を兼ねた防災ワーク ショップの実施 【詳細】 《女性視点の防災ハンドブック1千部を発行し、関 係各所に配布》 9月の防災月間に合わせ、防災ハンドブック「防災 for Women」を作成、1千部を8月中に発行。発行 日は9月1日とした。うち100部は市の男女共同 参画担当および危機対策担当が、庁内各部署・学校 等に1名ずつ配置されている男女共同参画担当職員 30

防災ハンドブック


7. 伊東里山クラブ

《防災ハンドブック配布を兼ねた防災イベントの実

《展示……防災用品と参考書籍》

施》 10月25日に伊東ショッピングプラザ・デュオに て「ビッグ スマイル プロジェクト」を実施。開会 セレモニーでは、佃伊東市長があいさつし、男女共 同参画の必要性について言及した。また、ガールス カウトの協力により救助方法「瓦礫の下からの救 出」 「毛布タンカによる救助」のデモンストレーショ ンもおこなった。ハンドブック「防災 for Women」 の配布コーナーでは、防災豆知識パネルの展示、女 性向け防災用品の展示とオススメの防災関連書籍展 示のほか、折り紙食器・折り紙スリッパのワーク ショップも行った。また屋外には救助・救出体験の ワークショップコーナー、防災調理「イザめし」の 試食体験コーナーも設けた。 来場した親子にワークショップへの参加を促すため に、おもちゃの交換遊び「かえっこ」のコーナーを 併設し、ワークショップの体験で「かえっこ」に参 加できるポイントを発行した。 【10 月 25 日のイベントの様子】 《オープンセレモニーとデモンストレーション》

《展示……防災まめ知識パネル》

31


《救助・救出ワークショップ》

《おもちゃの交換あそび「かえっこ」》

《防災調理 イザめし》

3.事業の成果 「ビッグ スマイル プロジェクト」は、そのものも 実践的でからだで覚える防災プログラムだが、防災 ハンドブック「防災 for Women」の発行により「携 帯できる防災ノウハウ」が強化されたと言えよう。 ハンドブックに掲載した「内閣府男女共同参画局に よる避難所チェックシート」は、地域の防災計画に 32


7. 伊東里山クラブ

そのまま活かすことができる内容であり、いざ避難

に連携して本来の「協働」の作業の中で「地域にお

所開設となったときにチェック項目をもとに男女共

ける防災計画の中に男女共同参画の視点が入るこ

同参画の視点に立った避難所のありかたを点検する

と」を目指したい。

ことができるもの。またハンドブックで、人道支援 の国際基準「スフィア基準」についても紹介するこ とができたが、国際基準の存在が旧態依然の防災計 画に一石を投じることはじゅうぶん考え得る。これ らは「これから効果として表れる」と予想されるも

5.協働団体 ・伊東市 ・伊東商業組合(伊東ショッピングプラザ・デュオ)

のではあるが、じゅうぶん可能性のあることだ。 ビッグスマイルプロジェクトで紹介する防災ノウ ハウは、「普段の暮らしの延長線上でできる防災」 なので、あまり特別な防災グッズは必要としない。 防災調理「イザめし」においても「いつもあるもの」 を使った防災食を紹介することで、ストレスのない 避難生活を目指している。イベントでは伊東里山ク ラブの男性が主に調理をしていたことも、より自然 に性別役割分担という意識からの脱却をうながすこ とにつながったと思う。 今回最大の効果となったのは、市および商業組合 との「協働」で、どちらにもある程度の主体性をもっ て事業に関わっていただけたことだ。 「協働」が「協 力」「後援」という理解でいることは致し方ない部 分もあるが、市の男女共同参画担当と話し合う中で 市の各部署にいる男女共同参画担当者を活用して広 報する提案などをいただけ、また商業組合の担当者 にはショッピングプラザ内のテナント各店への広報 もしていただけた。 さらにイベント当日には日曜日にも関わらず市長 が会場を訪れ、セレモニーのあいさつに立って男女 共同参画の必要性を言及してくださったことは特筆 したい。

4.今後の課題と展望 本事業では伊東市においてあまり認識されていな い女性視点の防災について「防災 for Women」を 発行して配布することで、女性たちのエンパワメン トを図るとともに、「地域における防災計画の中に 男女共同参画の視点が入ること」を目的としたもの だが、ハンドブックを手にするのは女性に限られる ために、現状では女性たちが声をあげるしかない。 今後、市の男女共同参画担当と危機対策担当とさら

イベント告知チラシ 33


8. 一般社団法人

大学女性協会 静岡支部 支部長 山下いづみ

女性の自立 -世界の女性と 連帯し、世界と地域を結ぶ-

1.事業目的 世界の女性の現状を学び、日本の現状を考える。 それを踏まえて、地域での課題解決のグループや参 加者と意見交換して、女性の自立のためのそれぞれ の活動やネットワークづくりへの方途を見出した い。

5つの項目についてステートメントを述べ、その中 の「女性の地位向上」の項目について、安倍首相が 約 3000 億円の支援、さらに3兆円の支援を申し出 たこと、また国内政策については、①男女が共に仕 事と子育てを両立できる環境整備 ②女性支援促進 の優良企業のバックアップ ③女性の意思決定の場

2.事業内容

政治・行政への参画を 2020 年までに 30%にする

シンポジウム

下での性暴力、児童婚の背景と弊害などについて話

「女性の自立 -世界の女性と連帯し、世界と地域を結ぶ-」 日時:平成 27 年9月 26 日(土) 13:30 ~ 16:00 会場:あざれあ第 1 研修室

第1部

基調講演 「女性と女児の人権」

講師 鷲見八重子 講師プロフィール 第 67・68 回国連総会政府代表顧問、 和洋女子大学名誉教授 専門:英文学(現代女性作家研究) 認定 NPO 法人国連ウィメン日本協会理事、 一社)大学女性協会国際ネットワーク委員長

世界の女性の現状と自立のための取り組みについ て、国連総会に出席した講師の話を聞いた。講演は、 NGOの女性が国連政府代表団の一員として国連に 参加できる仕組みをつくったのは市川房枝さんであ るというところから始まった。鷲見氏は第3委員会 34

の社会・人道・文化に関する10個の議題のうち、

と表明したこと、また、世界の課題として、紛争 され、これら世界の情報が参加者に与えたインパク トの強さがアンケート回答から窺えた。さらに日本 の課題として、2013 年ジェンダーギャップ指数が 105 位であること、女性の政治参画の問題、子ども の貧困とジェンダー視点についての指摘があった。


8. 大学女性協会 静岡支部

んは官尊民卑、男尊女卑、性別役割分担意識を問題 点として挙げられた。 ○浜松 NPO ネットワークセンターの大野木里美さ んの団体は 1998 年に女性が中心になって設立。ソー シャルインクルージョン(社会的包摂)誰もが排除 されず社会の構成員として支え合うための活動、障 碍のある子どもの支援、障碍のある人の就労支援、 在住外国人の多い浜松で,多文化共生事業等幅広い 活動。団体・企業・行政をつなぐ中間支援の活動も 活発に行い、今年 8 月に認定 NPO 法人となり、ミッ ションを共有できる仲間がいること、柔軟な活動が できること、スタッフは女性が多く、NPO で働く ことに意義を感じているということだった。 ○シングルペアレント101静岡市の田中志保さん は、会を昨年立ち上げた。田中さんは自分の離婚に 際し、調停、面会交流や養育費、弁護士選びなどに 鷲見八重子さん

第2部 意見交換会 報告者 SUDACHIの会 (富士市)平野久子

大変苦労され、これから離婚をする人にワンストッ プで相談ができる仕組みをつくりたいと会をつくっ た。まず初めに離婚した 30 代・40 代の女性に対し、 100 人を目標にインタビューを行い、26 名に達し たところで、ちょうどシンポジウムの前日に中間報

告を冊子として発行、シンポジウム会場でも販売。 NPO 法人浜松 NPO ネットワークセンター 現在までの分析では、静岡では実家やその近くに住 (浜松市)大野木里美 んでいる人が多く、実家がセイフティネットになっ シングルペアレント101 ていること、結婚・出産・離婚と同じ職場で働いて (静岡市)田中志保 いる人は少なく、働き続けた人との収入の差が大き コーディネーター 山下いづみ いこと、離婚後に新たな職に就く人は不安定な雇用 (大学女性協会静岡支部長) 形態からスタートせざるを得ないことが分かったと ○富士市SUDACHIの会の平野久子さんは 1987 年に「富士市をよくする女性の会」として出

のこと。ここから女性の自立を阻んでいるのは性別 役割分担ではないかと話した。

発し、市議会、審議会など政策決定の場に女性を送 り、生活者の視点を政治に反映させるのを目的とし て、1991 年からはカンパとボランティアで毎回女 性を市議会に複数名出すために力を尽した。理論武 装のためにヌエックや市川房枝記念会での研修を積 み、DVについてのアンケート・DV サポーター養 成講座などの活動もしてきた。何年も自分たちの力 で女性議員を出してきた実績は素晴らしい。平野さ

意見交換会 35


み込んだ施策を提案するべきという意見が出た。 この点について、10 月に行われた大学女性協会全国 セミナーで得たものも含めてまとめ、国の機関に要 望書を出して行きたいと考えている。 さらに女性の自立を支えるものとして政治との関 わりの視点が重要である。今回のシンポジウムのア ンケートにも「女性の地位向上には女性の議員を増 意見交換会

3.事業の成果 当日の新聞記事(静岡・中日)が掲載された。シン ポジウム・意見交換会の録音の反訳・アンケート結 果などの報告書冊子を作成(別添) 。当日参加者等 に配布。シンポジウム後、支部で話し合ったことな どを基に要望書を作成し、報告書と共に関係機関に 提出する予定。

4.課題と展望 女性の自立の要素はいろいろある。昨年の(一社) 大学女性協会全国セミナーでは経済的な自立が主要 なテーマだった。静岡支部の今回のシンポジウムで も「経済的自立が何より基本」 「安心して子どもを 預けて働ける社会になることが第1条件」などのア ンケート回答があった。3 人の報告の中で、SUD ACHIの平野さんは若い主婦が選挙応援を熱心に やって自信を持てるようになって働き始めると社会 活動との両立が難しくなること、また、浜松NPO ネットワークセンターの大野木さんたちの柔軟な働 き方が経済的自立に足るものかどうかが問題であ る。しかし、今回特に注目したいのはひとり親家庭 の、母親の貧困が子どもの貧困に直結していること である。鷲見さんも母子世帯のワーキングプアに言 及され、「女性の貧困の解消なくして子どもの権利 保障はありえない」と話されたが、シングルペアレ ント101の田中さんの調査からも裏付けられるこ とだった。田中さんの調査では離婚後の年収 300 万円以下の女性が 75%。支部での話し合いでは、 離婚後の子どもの養育費確保について、もう少し踏 36

やすことが近道」あるいは「クオーター制実現を」 という意見がありました。鷲見さんのお話からする と、政治でのジェンダーギャップ指数 118 位という ことで、なかなか道遠しであるが、SUDACHI の平野さんたちの選挙の取り組みは有効で、各地で 広げていけたらと思う。平野さんも言っておられた が、女性の政治参画にはシステムと意識の両方を変 えて行くことが必要だと思う。静岡支部では女性の 政治参画についても要望書をまとめ、静岡県、市議 会議員が支部会員である静岡市・富士市、女性の市 長が出ている伊豆の国市、島田市に提出することを 考えている。 最後にシンポジウムでの4人の共通のキーワード を鷲見さんは「つながる・つなげる」と表現された。 他の報告者からも「当事者として声をあげる」、「当 事者に寄り添う」ことが重要であること、 「気がつ いた人が手を挙げて発言し、方向性を定めて気長に 行動していく」などがあげられた。今後の活動に生 かせる言葉だと思う。

5.アンケート結果(抜粋) 回答者参加者約 50 名中 20 名 問 1.あなたの性別、年代、居住地を教えてください。 女性 12 男性 3 未回答 5 40 歳代 1 50 歳代 4 60 歳代 9 70 歳以上 4 未 回答 2 居住地 静岡市 14 富士市 1 未回答 5 問 2. 講座を何で知りましたか 大学女性協会ホームページ=1 チラシ=4 友人・知人= 13 その他= 2 未回答=1 問 3. 今回、参加された動機をお書きください 女性の自立に関心= 7 現在の仕事や活動と関連= 6


8. 大学女性協会 静岡支部

講師にひかれて= 5 報告者にひかれて= 2 家族・

きたかった。政府の代表として、慰安婦問題が国連

友人・知人に勧められて= 7 未回答=1

でどう扱われているのかうかがいたかった。(男性・ 60 歳代)

問 4.本日のシンポジウムはいかがでしたか。また ご感想をお書きください(○はひとつ) 1.満足 = 11

・ 「世間からよく思われないという空気」が女性の立

2.まあ満足 = 8 3.やや不満 = 0 候補をはばむという平野さんのお話に、日本という

4.不満 = 0 未回答 = 0

空気で動く社会の壁の厚さを感じました。また逆に、 なぜ浜松市が女性議員が減ってしまった危機感から

・各国の様子がよくわかり、世界の中で日本が果た

女性を出そうという空気を作ったか。スゴイと思い

さなければならない役割があることを実感した。 (男

ました。 (女性・60 歳代)

性・50 歳代) 問 5.女性の自立のための方策についてご意見をお ・ 「児童婚」という初めて聞く言葉に驚きました。

書き下さい。

日本が 16 歳で国連の中で問題になっているという

・男性と家族の協力が必要だが、その前に意識を変

のも改めて驚きでした。女性問題に関してこれだけ

えていかなければならないことが大切。 (男性・50

の話を聞く機会がなかったので良かった。 (女性・

歳代)

60 歳代) ・方向性を見定めて前向きにやっていくことが大事。 ・とてもわかりやすい興味深い内容の講演で勉強さ

(性別不詳・60 歳代)

せていただきました。 「女性と女児の人権」は時間 があればもっと詳しい話をじっくりお聞きしたいと

・まず個人の自覚、教育、周囲の力など。 (女性・70

思いました。(女性・60 歳代)

歳代以上)

・皆様の貴重で重要な活動が全国的なネットワーク

・大野木さんが言われた「自ら発信すること」が大

になっていけば 1 日も早い問題解決につながると

事かなと。平野さんが仲間と手をたずさえて行くと

確信いたしました。 (女性・年代不詳)

言われたことも。つながる、考える、行動する、納 得です。 (自分の意見は?ですが) (女性・60 歳代)

・世界における日本の状況、直接生のお声を知るこ とが初めてできました。いつもはなかなかそんな機

・政治家、企業(零細企業も含む) 、自治会、各市民

会がなく…パワーをいただきました。 (女性・60 歳

グループ等の男女共同参画理念の啓発を行政が積極

代)

的に行うことが必要。そこから女性の自立につなが る。 (女性・60 歳代)

・講師それぞれの方の発表内容が具体的分かりやす かった。(性別不詳・70 歳代以上)

・①未成年者を育成している世帯の最低年収 (350万円以上)を保障する法律

・3人の視点がそれぞれ異なり、興味深かった。 (女

②国際的に深刻化している児童ポルノ、労働、結

性・60 歳代)

婚、未就学について、各国政府の法律の制定。そし

・途上国の問題にかかわっていくのは先進国の責務 だと痛感しました。先進国とくにフランスなどのシ

て日本国中の団体が緊急アピールの記者会見をして いただけませんか!!(女性・未回答)

ングルマザーや家族の状態等をもっと教えていただ 37


・社会の雰囲気がやはり大事なのだと思います。 (女

・NPO法人浜松ネットワークセンター ( 浜松市 )

性・40 歳代)

・シングルペアレント101( 静岡市 )

・女性の地位向上には女性の議員を増やすことが近 道だと思います。その点を認識できました。 (女性・ 60 歳代) ・男女という見方も大切です。基本的には男女をこ えた基本的人権などを柱にしたら効果がある。男女 の構成が異なるのは家庭で男ができる社会全体力必 要(?)(性別不詳・年代不詳)

静岡新聞

平成 27 年 (2015 年) 10 月 8 日 (木曜日)

・大きな課題に立ち向かうためには、足元、隣人地 域の視点や声を集め、まとめて少しずつ拡大をはか る地道な行動が必要なのではと思いました。 (性別 不詳・70 歳代以上) ・女性の自立は現実的に見て、子育てを応援してく れる方(両親や施設、勤務している会社)の子育て の支援が充実しているということではないだろう か。まだまだ不十分と思います。安心して子ども を預けて働ける社会になることが第一条件と思いま す。それが少子化にもつながっている一つの原因で す。(女性・70 歳代以上) ・共生、自立の意識を高める視点での教育の保障、 充実。(女性・60 歳代) ・経済的な自立が何より基本。夫婦別会計は有効な 方法。社会は確実に変化している。法による枠組み づくりなどで急がないほうがいい。 (男性・60 歳代) ・クオーター制実現を!市議会議員レベルから女性 を。雇用をつくる。エンパワメント。女縁で打開。 (女 性・60 歳代) 問 6.大学女性協会に期待すること 略

6.協働団体 ・SUDACHIの会 ( 富士市 ) ・NPO法人清水ネット ( 静岡市 ) ・静岡女性史研究会 ( 静岡市 ) 38

チラシ


8. 大学女性協会 静岡支部

中日新聞

平成 27 年(2015 年) 9月 27 日(日曜日)

鷲見八重子さん(中央)と大学女性協会スタッフ

39


9. 静岡エコセトラ 代表 入江とし子

「お独りさまの老後を生きる」part 2 ~住み方から考える これからの暮らし~

1.事業目的

①自宅に住み続け、誰かに身取りまでしてもらう。

昨年度、 「あなたもいつか お独りさま」と題して、 明るく楽しい就活を考えた。今日本は、人口的にも 経済的にも右肩下がりの時代に入った状況下で、こ れから深刻化する高齢者の一人暮らしを、特に住ま いの面から考え、自助と共助の適切なあり方を探る。 望ましい老後ビジョンを考え、男も女もひとりでも 幸せに生きられるような社会を考える。 日本は人口減少時代に入ったが、人々の暮らし方 や社会経済のあり方はいまだに高度経済成長・人口 増加の時代から脱し切れていない。 住まいのあり方を見ても、空き家の増加・放置が 社会問題となる一方、高齢者の住宅難や独居老人の 孤独死といった事件も多発している。 コンパクトシティの構想も聞くなかで、高齢化社 会への適応政策を特に住まい方から考える。転換期 を迎えた住宅策への提言も目指す。

②どこか施設に移る。 政府は最近、住宅系 [ 高齢者向け公営住宅・賃貸 住宅 ][ サービス付き高齢者住宅 ] を増やして施設 系 [ 特養 ][ 認知症高齢者グループホーム ][ 有料老人 ホーム ] などを減らす方針をとりだしている。 では、家族制度解体化の現在の社会環境の中で、 施設に頼らない「独り暮らし」の可能性はどこにあ るだろうか。 それには、何といっても「生活の自立」 。そして 誰でも老化が進むと身体の機能低下が起こり、他者 へ依存しなければならなくなる。この時必要なのは、 「心の自立」 ・ 「自立する心」があってこそである。 男性は、この自立度が極めて低い人が多く独り暮ら しへの適応に苦慮事態に陥りやすい。 個人の自立を前提に自立を支援する共助、公助の三 つ巴で社会の安定化につながる。

2.事業内容 第1回 独り暮らしの住まい方 【講 師】 小桜義明(静岡大学名誉教授 民生委員) 【実施日】 9月2日

『シニア住宅事情と県や市の住宅政策』 【内容概略】 独り暮らしの住まい 方は、大きく分けて二 つの選択肢がある。

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9. 静岡エコセトラ

第2回 新しい住まい方 【講 師】 中戸川 豊(KKオレンジハウス) 【実施日】 9月16日

『シェアハウスの試み』

【内容概略】

か所 *月額12~15万円 *施設スタッフによ る介護 ・軽費老人ホーム〔ケアハウス〕 *収入に応じた費用で基本的な生活支援サービスを 受けながら、自立した生活ができる *外部の介護サービスを利用 *静岡市内に7か所

どこの業界も同じだ

*月額7~13万円

と思うが、この業界も

・サービス付き高齢者向け住宅 高齢者向けのハー

先進的未来構想が必要

ドと安心できる見守りサービスがついた、賃貸住宅

だと思う。

*外部の介護サービスを利用 *静岡市内に登録事

修善寺、新潟などで は試みられているシェアハウスは、その試みの第一 歩と思う。 静岡市内で試みてみた。独り暮らしの40歳代 の女性のニーズはあった。 シェアハウスを中心にコミュニティスぺースのあ る共用棟があり、その周りに独り暮らし用戸建賃貸 が並ぶ。間には、医療施設なども建ち、やがてはサー ビス付き高齢者住宅なども入ってくる。戸建てやマ ンションをシェアハウスに改造するには、いくつか 課題も見えているがこんな街並みがつくれたらいい と思う。 女性の独り暮らしは、住まい方を、生き方として とらえ、生活能力と共に経済的自立度も高い。が男 性は、問題だらけ。その後男性のYさんがアメリカ でのティーパーティ形式で募集すれば仲間ができる かもしれない、と言っていた。

第3回 高齢者向けの住宅や施設の見学・ 実態とシェアハウス 【講 師】 長倉利仁 (NPO法人「活き生きネッ トワーク」サービス提供責任者) 【実施日】 9月30日

『介護度別入所施設の全体像の図解と見 学報告』 ・グループホーム * 認知症で要介護1以上 が対象 *9人単位で 家庭的な共同生活を送 る*静岡市内に100

業所19か所 *月額12~20万円 ・シニア シェアハウス ①駒形通り近くの中古マンションを改造 ②平屋の 女性専用シェアハウスを紹介。 以上、会員からの報告後、介護現場から長倉さんか ら見えてきた住まい方を聞く。 介護予備軍がなるべく健康を保ったままいられる ような活動が重要。社会参加・社会貢献への要望が 潜在的には大きい。助け合える新しい関係を地域の 中に作れるかどうかが大きい問題。したがってこれ からの暮らし方は、一人ひとりの連携、繋がり方に 関わってくるだろう。したがってシェアハウスとい うかたちをとらざるを得ないだろう。がその場合、 住まい方は経済状態によって2分されるだろう。A 持ち家があり、子どもは独立。独り暮らし。広い家 の部屋を貸す。B 持ち家がなく家賃が払えず、シェ アして住む。という方向性が考えられる。

第4回 ワークショップ 理想の住み方 シェアハウス 【講 師】 守本尚子さん(ファシリテーター) 【実施日】10 月 14 日

『第1回~第3回までの振り返り -理想のシェアハウスの検討 メリット、 デメリット』 ファシリテ―タ―守本尚子さんより楽しい話し合 いの持ち方、まとめかた聞く。 3グループに分かれて、理想のシェアハウスを検 討。各グループが模造紙に各自の意見を書き、大ま かに内容ごと標題付けをし、発表した。 41


{誰と} ・経済差のなるべくない方。 ・価値観の合う 方。 ・同世代。 {何処で} ・便利な街中、自然の中、ケアつき都会の マンション、 {どんなふうに} ・一人で。台所、居間、風呂、洗濯 守本尚子さん

機は共用でもいい 家賃に公的補助があればいい。自宅の売却は不安 男性 晴耕雨読 しかし友人関係は大切

まとめてみると

班ごとに話し合い

デメリット ・人間関係 難しい(遠慮、 仲間はずれ、 プライバシー の価値観など) ・経済格差 費用分担 メリット ・食事が楽しい 食材が分け合える、作ったおかず をシェア ・孤独感が薄れる、サポートしあえる、安心感がある、 困ったとき助け合える、会話できるし会話が生まれ

意見をまとめる

る 体調を確認しあえる、知識や情報の共有ができる、 励ましたり共感したりする仲間により精神的バラン スがとりやすい。 ・経済的 部屋代などコストダウンできる。 まとめ 各グループの発表を聞いた後、改めて各自が老後の 住まい方をプロフィールシートに書く。 わたしの住まい方生き方 まずは、一人。同じ家に他の人と暮らすのは今 の時点では難しく思う。という記述を前提に 理想としては

班ごとに発表

3.協働団体

シェアハウスは、今後必要かもしれない。メッ ・エコハウスしずおか「ふれあいサロン」 ト、デメリットをわきまえてスタートを切る。 42

・SWOS の会


9. 静岡エコセトラ

4.事業の成果 「お独りさま」の老後を生きる ~住まい方から考える これからの暮らし~ シェアハウスという新しい暮らし方の提言は、出 会いや緩やかなつながりの中での居場所づくりとし て受け入れられていく可能性がある。様々な立場の 人と交流し、自分の存在が社会の中にあることは、 個人の自立におおいに役立つし、やがて共助、公助 とともに健康、安全を含め、よりよき社会を形成さ せていくのではということが再認識できた。

< 付記> 11 月、鍵のかかる個 室のある静岡市葵区駒 形のシェアハウス創美 レジデンス(オレンジ ハウス管理)では、学 生 な ど 20 代 の 人 た ち によるシェアハウスが開始された。家賃を折半し、 安く住めるなどのメリットを、若い世代の柔軟な試 行錯誤が始まっている。

話し合いの中でシェアハウスを円滑に愉しく運営 していくためのキーポイントは人であるということ が再確認された。すべての住人を常に気にかけてく れる、オーガナイザー、コーディネーターの存在が 欠かせない。折りにふれ、シェアすることの意味を 住人全体で再確認しながら、血縁や姻族という絆以 外の新しいつながりに価値を見出し、お互いに分け 合い、与え合う文化を享受する喜びに気づかせてく れる人。それは単に規則を守らせる管理人とは異な る。高齢者の人生経験からにじみ出る洞察力や叡智 を役立て、目配りのできる人材が必要とされる。ま

中日新聞

た、シェアハウスとして単に不動産を貸すのではな

9 月3日

く、婚活にも模せられる住まいをシェアする人の相 性をコーディネートする領域の仕事も必要とされる ようになるのではという意見も出た。 独り暮らしの居場所を民間で提供しているエコハ ウスしずおか「ふれあいサロン」からの参加者5, 6人も高い関心をもち講座を傾聴していた。しかし エコハウスは終活の場として考えられるかは疑問。 東京都内で会社の往復だけの男性が、気軽く立ち 寄れる場所としてあちこちにできている “ 街食 ” の ような試みもこれから静岡にも出現する可能性はあ るかもしれない。しかし、一歩進み、高齢者はすべ て施設の管理下に置くという発想を転換した、住民 の自助、共助を軸に生活の場をともにするという シェアハウスへの試みは端緒についたばかり。まち づくりの場で、男性、女性すべての高齢者が幸せに なるための選択肢の 1 つとして希望とともに語られ るようになることが望まれる。 チラシ

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10. 裾野市婦人会 代表 長澤由美子

女性が主体となって活動して いる団体の交流会

1.事業目的

みんなでワークショップ 9月 5 日 ( 日 )

裾野市内で女性が主体となって活躍している団体

①活動紹介 長泉町(ママラッチ ・ なごみカフェ)

間の交流事業および研修を行い、活動に関する情報 交換や、連携、問題点の解決などを探る。また、交 流イベントを実施し、団体間の交流を深める。次年

②ワークショップ(*みらい建設部) 団体活動の良い点・気になる点 私たちならここが手伝える

度以降、定期的に実施できるような活動を目指し、 女性団体の活性化と行政との連携を深め、国・県・ 市の施策につなげる活動としていく。 ● つながること(協働)の大切さを学ぼう ○ 団体の活性化 ○ 活動の見える化 ○ つながることの楽しさ ○ 活動者の顔の見える化 ● 悩みを共有しつながりで解決しよう ○ 団体活動の課題を共有しよう ○ 団体活動の課題解決を図ろう

2.事業内容 ①みんなでワークショップ 〇私たちならここが手伝える 〇団体活動の良い点・気になる点 ②みんなでイベント開催 〇イベント成功の一体感 〇団体が連携すると大きな企画 ③みんなで次年度計画 ワークショップ 〇自分達の企画を自分たちで 〇来年度計画を立ててみよう 44


10. 裾野市婦人会

役員 ( ● ) 次年度の役員を決めるのが気になっています ( ☆ ) 会長さんの仕事を役割分担する ( ☆ ) 代表者を決めるとき、メンバーそれぞれが得

資金

意なことをやってみんなで活動していこう!

( ● ) できたらもう少し活動費がほしい ( ☆ ) 企業から助成金をもらう努力!

レベルアップ

( ● ) 指導の内容のレベルアップを図りたい ( ☆ ) 定期的な研修会を開く ( ☆ ) 子育て世代とシニア世代との交流の場を設け る

当日参加者アンケート結果 ( 抜粋 ) ・交流会に参加して、様々な団体がいることを知り ました。 *みらい建設部は、会議のファシリテータを行う市民活動 団体です。総勢 60 名以上登録し、各種計画の策定や事業の 見直しなどの会議で、ファシリテータを実施しています。

10班に分かれて実施しました。

・私たち団体が困っていることに助言してくださり ためになりました。 ・年齢の違いから生活の知恵を教えていただける機 会があることも知り、今後他の団体との交流を深め て協力していきたいと思いました。

・また、このような交流会があれば参加したいです (●)活動の中で気になっていること・困っている ^口^ こと ・どの団体もいろいろな問題をかかえていることが (☆)活動の中で気になっていること・困っている よくわかりました。 ことで自分たちができること 完全な解決策は見つからないですね。でも、努力し

コミュニケーション

( ● ) グループ内での交流、コミュニケーションが うまくとれません

ていきたいです。 ・どのテーブルでも、人手不足がありました。

( ● ) 会員の意見があまり届かない ( ● ) 行事に出席する人が決まっている

会員の増

( ● ) 若い方の会員が増えてくれるとうれしい ( ● ) 婦人会の年齢が高い ( ☆ ) JA女性部に手伝ってもらう ( ☆ ) 人脈を使って会員増を ( ☆ ) 独居老人の食事サービスを食育が婦人会を応 援

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みんなでイベント 10 月 12 日 ( 祝月 ) ( 市民文化センター多目的ホール:28ブー ス 20 団体参加 )

イベントチラシ 46


10. 裾野市婦人会

イベントアンケート結果

(5)今後、どのようにすれば、このイベントを発 展させることができますか。 ・定期的に開催して根づかしてほしい ・小学生向けの物を増やせば、もう少し集客が増え ると思います ・ちらしにインパクトがなく、目につかない ・学校・幼稚園などにフライヤーを配るなど宣伝を もっと沢山する ・11時~14時くらいの方が、子どもがいる方は 出店しやすいと思います ・裾野以外の方も出店できる事など、告知がもっと 必要だと思います (6)その他、今後実施してほしい女性が活躍でき る活動などはありますか。 ・踊り(フラダンス)を入れたり音楽活動している 人も交えてやると良い。 ・古着メインのイベント ・ハンドメイドのイベント

みんなで次年度計画ワークショップ 11 月 29 日 ( 日 ) 1 回目 つながることの大切さを勉強 (9 月 6 日 ) 2 回目 実際にイベントを開催してつながるを体感 (10 月 11 日・12 日) 3回目 次年度につなげる活動を考えよう (11 月 29 日 ) ○市民協働によるまちづくりとは何なのか ○市民協働によるまちづくり “ つながる ” 実践団体 紹介 ○みんなで次年度計画ワークショップ(みらい建設 部)

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裾野って楽しそうだな!とか、住んでみたい!とか 思ってもらえるような市に1歩でも近づけるよう、 今日でた意見を参考にし実現に向け進んでいけた ら、と思いました。 ●次につながりそう!というイベント企画が続々と 出て女性の力って凄いな~と改めて実感しました。 グループワークも自分では思いつかないようなアイ デアがあって、楽しい時間を過ごすことができまし た。今後も “ 外への開放 ” 連携・協働に向け頑張ろ う!というエネルギーを預けた2時間でした。次回 はぜひ男性参加者も増やしてほしいです。 ●ワークのグループには、色々な年代の方が集まっ ていたので、それぞれ異なる意見を出し合い聴きあ うことができてよかったです。男女共同参画なの で、男性の団体ともかかわれば、もっといいなと 思います。今野さんの司会最高でした。次回はキメ キメの仮装を期待しています。よろしくお願いしま す!!!! 投票結果

アンケート結果 ( 抜粋 ) ●今日は背中押されて出席しました。皆さんの活発 な意見を聞いてみて本当に参加したことでストレス 解消になりよかった半日でした。ぜひ、この中の一 つでも実現出来たらと思います。最後に司会のかた の大きな声でよかったです。ありがとうございまし た。 ●夕方の TV を見ていて裾野市のイベントが取り上 げられることが少ないと感じています。(最近、三 島市がいろいろなイベントで紹介されることが多い と感じながら)もっといろいろなイベントをやり、

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10. 裾野市婦人会

3.交流会を振り返っての考察 ①女性は、物腰が柔らかく、他人のことをよく考え ることができるのでつながりやすい。 ②普段から活動団体の課題を理解しているが、どの ように解決したら良いかわからず、行動に移せない でいる。

活動を広げていく。 ●女性が主体となって活動する団体であるため、 キーワードを “ 子ども ” にすることで、より多くの 団体がつながることができることがわかった。イベ ント開催時には、“ 子ども ” にまつわるものを入れ ることで成功に導ける。

③女性団体同士がつながりやすく、すぐに打ち解け ることができる。 ④高齢者が中心の団体は、会員減少や活動範囲が狭 いことを課題とすることが多く、若い女性が中心の 団体は、子どもの関係で活動時間の制約や、活動中 の子どもの預かりなどの課題が多かった。 ⑤イベント開催時では、若い世代の方は、クラフト 関係に興味があり来場した人が多く、来場してから 婦人会が実施していた服のバザーで購入していた。 また、高齢者は、婦人会の服のバザーを目当てにし て来場したが、クラフト関係やフリーマーケットで

若い世代の団体

の買い物をしていた。そのため、それぞれの客層が 違うことから、普段実施している同様のイベント来 場者の倍の集客があった。

4.今後の方向性 ●高齢者が中心となって活動している団体について

多世代による 新たな客層・ 視点の追加

“ 子ども ” を キーワード

は、常に複数団体での連携や、他団体のイベントに 相乗りし相乗効果をねらうようにし、活動を活性化 させていく。 また、若い世代の団体と定期的な交流を行い、団 体活動の参加を促すような試みをする。

高齢者世代の団体

●若い世代の団体については、団体活動時の子ども の預かりを、高齢者団体に依頼し、活動の協力を促 す。

5.協働団体

●趣向の違う団体が連携することで、今までにない

・裾野市男女共同参画推進市民委員会

活動効果を示すことが実証されたことから、イベン ト開催時には、他団体からの出店を募集するように

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平成 27 年度あざれあ地域協働事業実施要綱 1.趣旨

この事業は、県の委託を受けて、特定非営利活動法人静岡県男女共同参画センター交流会議 ( 以下、「交流会議」 という ) が実施する。交流会議に所属する団体をはじめ、静岡県内各地域の団体が、地域の自治組織、民間団体、 教育機関、企業、市町等と連携、協働して、男女共同参画の理解を促進するために行う事業を助成する。

2.定義

この要綱において、男女共同参画とは、男女が性別にかかわりなくその個性と能力を十分に発揮する機会が確保 されることにより、社会の対等な構成員として自らの意思により、職場、学校、地域、家庭その他の社会のあらゆ る分野における活動に参画し、ともに責任を担うことをいう。

3.実施主体

各事業は交流会議との共催となる。

4.事業内容

①主題 協働による地域の男女共同参画推進事業を行う。 ②実施内容 次の A ~ C の事業をア~エのテーマで実施すること。 【事業内容】 A 地域において男女共同参画を進める研修会、講演会、意見交換会等の開催 ( 開催規模は参加者数 30 人以上、開催時間は 2 時間程度を目安とする ) B 男女共同参画啓発誌等の作成・発行 ( 製本をし、発行部数は 200 部以上とする ) C 男女共同参画の視点を入れた地域の課題解決のための調査・研究 【テーマ】 ア 政策や方針の決定の場における女性の参画拡大 イ 男女双方にとってのワーク・ライフ・バランスの実現 ウ 男女共同参画推進による地域力の強化 エ 生活上の困難や男女の暴力に関する課題への対応

③募集対象及び募集団体数 地域の自治組織、民間団体、教育機関、企業、市町等と連携協働して②の事業を実践する静 岡県内の地域で活動している団体、10 団体程度

5.助成の対象及び助成額

①助成の対象 あざれあ地域協働事業に要する経費

計上できる経費は事業費、運営費とする 事業費:謝金、旅費、印刷製本費、使用料 運営費:事務費、役務費 ②助成額 1事業 上限 15 万円

6.実施時期

平成 27 年8月~ 12 月

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応募方法

①の書類を②の締切日までに交流会議事務局まで送付のこと。 ①提出書類 A あざれあ地域協働事業申請書 ( 様式第1号 ) B 事業計画書 ( 様式第2号 ) C 収支予算書 ( 様式第3号 ) D 実施団体、協働団体の概要 ( 様式第4号 ) ②募集締め切り 平成 27 年6月 22 日 ( 月 )

8.決定

選考委員会による書類選考の上、応募団体のプレゼンテーションにより決定し、通知する。

9.実践書の提出

事業実施日時が確定したら、下記書類を提出する。 ①あざれあ地域協働事業実践書 ( 様式第 5 号 ) ②ちらし等がある場合は添付のこと

10.変更の承認申請

事業内容の変更 ( 軽微な変更を除く )、事業を中止または廃止しようとする場合は、決まり次第下記書類を提出し、 交流会議代表理事の承認を得なければならない。 ①あざれあ地域協働事業計画変更承認申請書 ( 様式第 6 号 ) ②変更事業計画書 ( 様式第 2 号 ) ③変更収支予算書 ( 様式第 3 号 )

11.実績報告の提出

事業完了後、すみやかに実績報告書類を提出する。 ①事業実績書 ( 様式第 5 号 ) ②収支決算書 ( 様式第 3 号 ) 収支に関する領収書等関係書類も添付のこと ③事業実績のわかるチラシ、写真、資料を添付のこと

12.事業費請求の手続き

交流会議事務局において、収支決算書の内容を審査し、事業費確定通知書を送付する。 通知した日から起算して 10 日を経過した日までに下記の書類で事業費を請求する。 ①請求書 ( 様式第 7 号 )

13.事業報告会

すべての団体の事業終了後、事業報告会を開催する。各団体は、事業報告会に出席し、事業の報告をする。 ※事業報告会 平成 28 年2月 15 日 ( 月 ) あざれあで開催予定

14.問合せ、書類提出先

特定非営利活動法人 静岡県男女共同参画センター交流会議事務局

〒 422-8063 静岡市駿河区馬渕 1-17-1( 静岡県男女共同参画センターあざれあ3F) TEL:054-250-8147 FAX:054-251-5085 e-mail:azareachiiki@gmail.com URL:http://www.azarea-navi.jp/ ( 関係書類ダウンロード先 )

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平成 27 年度

あざれあ地域協働事業 実績報告書 平成 28 年2月 15 日発行 【編集・発行】特定非営利活動法人 静岡県男女共同参画センター交流会議 〒 422-8063 静岡市駿河区馬渕1丁目 17-1 TEL:054-250-8147 FAX:054-251-5085 e-mail:azareachiiki@gmail.com URL:http://azarea-navi.jp/ 【

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】株式会社 竜南写植




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