杉江彰人_ポートフォリオ

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A Y A T O S U G I E

Aichi University

1999 年 愛知県豊川市 生まれ

2015 年 愛知県豊川市立一宮中学校             卒業

2018年 愛知産業大学三河高等学校             卒業

2018年 大同大学工学部建築学科インテリアデザイン専攻   入学

2022年 大同大学工学部建築学科インテリアデザイン専攻   卒業

2022年 愛知県立芸術大学大学院美術研究科デザイン領域   入学

2025年 愛知県立芸術大学大学院美術研究科デザイン領域   卒業見込み

□2018年大同大学工学部建築学科インテリアデザイン専攻に入学し、建築、イン  テリアデザインを学び、建築の面白さやデザインを作ることの楽しさを知る。

□大同大学在籍時、建築、インテリアデザイン以外の他の領域のデザインにも興味  を持ち、様々なデザインを学べる環境を求め、愛知県立芸術大学の大学院に入学  することを志す。

□2022年愛知県立芸術大学・博士前期過程デザイン領域に入学し、様々なデザイ  ンを学び、色々な領域のデザインの製作に挑戦し作品づくりに励む。

□現在、様々なデザインを学ぶ中で、建築・インテリアデザインに他の領域で得た  経験や知識を活かしたデザインを作りたいと思い、設計事務所にて就活中。

2019年 前期設計課題1     「家具のための空間」

2019年 前期設計課題1     「3人のアーティストのシェアハウス」

2019年 後期設計課題 2     「家具メーカーとしてのカフェ」

2020年 後期設計課題2     「家具メーカーのショールーム」

2019年 前期設計課題3     「ポストコロナ時代のレストラン」

2019年 前期設計課題3     「パートナーのためのヴィラ 」

2021年 後期設計課題4     「職住一体型複合建築の提案」

2022年 卒業設計        「題名なき音の主題」

2024 年 乃村工藝社新卒採用課題 「原風景を接ぐ」

CAD VectorWorks・RenderWorks・Twinmotion・Rhinoceros・SketchUP

最優秀賞 X4優秀作品展出展

優秀賞

最優秀賞 X4優秀作品展出展

最優秀賞 学生投票1位

最優秀賞 X4優秀作品展出展

最優秀賞 X4優秀作品展出展

最優秀賞 X4優秀作品展出展

学内銀賞 第18回CIP学生賞

最終選考通過

Adobe Illustrator・Photoshop・Lightroom・Indesign・Premiere Pro・After Effects

Microsoft Word・Excel・Powerpoint

その他    Blender・MAX8

E-mail : ayatosugie@icloud.com

Mobile: 090-3259-1943

02

04

03 Project EN

05 Other Works N 06 Art Works

▲音生態モデル
音の可視化

AREA MAP

3年前期設計課題「パートナーのためのヴィラ」

2020/06~2020/07

アールトエル

アール(右脳特化型人間)とエル(左脳特化型人間)が、共に生活するた めのヴィラの計画である。何故、人は異なる思想・価値観を有するのだろ うか。真逆のキャラクターを有する2人が、共に住まい、関係性を築くた めの、概念による建築を提案する。

concept, right, left

被検体として選ばれたボクと同性のキミは、 アールトエルというヴィラで生活することに なった。2人は面識はなく赤の他人である。 アールトエルを作った研究所は以下の考えが ある。R(RIGHT)とL(LEFT)の脳の使い 方によって空間の認識の捉え方や行動、生活 の違いから感覚派の右脳と理論派の左脳は共 存できるのか、または生活の違いや価値観の 違いから争いが起こってしまうのかを検証し 実験を行い、このヴィラは右脳と左脳にどの ような影響を与えて2人の関係はどうなるの かを確かめる。

アール

アール:マイペースで感覚派で感性や創造性に 優れ好奇心旺盛であるが、イメージした物を言 語化するのが苦手であり、コツコツやるのが嫌 いでルーティンワークを作るのが苦手である。 エル:真面目で理論派で効率的に物事を考え合 理的で知識が高く分析力や解釈する能力に長け ている。何事にもリスクを考えてしまい慎重に なりがちなところがあり右脳派に比べて消極的 である。自分のこだわりが強くマイルールや ルーティンワークの中で行動する。

RECOGNITION  【空間認識】 THEORY&HYPOTHESIS  【理論と仮説】

右脳と左脳にはそれぞれ空間の認識の捉 えかた が違う.

1.右脳的感動(Inspiration)

空間に対して、何となくこの空間が好 きだと思

い理由もなく心を揺さぶられること。

感性的認

識である。

2.左脳的感動(Information)

空間に対して、これは昔の時代の建物

哲学者イマヌエル・カントの純粋理性批判に掲載されている観念論から理論理性を 選定する。

感性 (感覚)

①感性によって物を見たり聞いたり 素材を外から受け取る。 ②感性によって受け取った素材を整理し 理性によって分析・解釈する。

理性(語性) ※カントは認識とは感性と理性からなると考えた

・HYPOTHESIS

知らない興味をもつ知る共存

インプット→ 検討・分析 →アウトプット  右脳思考→  左脳思考 → 左右脳思考

右脳と左脳が共存するきっかけが生まれる

一般的に考えれば生活リズムや価値観、性格の不 一致など合わないと思うが右脳的直感や左脳的な 理論は互いに良い思考であり、お互いを知ること ですれ違う2人の思考や価値観、性格を理解し補 うことで互いの良さが融合し共存できると考察。

DIAGRAM

ダイアグラム

脳の形から連想し空間化する。脳には右脳と左脳があり似てる形なのに機能が違い、右脳と左脳は二 項対立の関係である。右脳と左脳を分離することで右脳の空間、左脳の空間が生まれ、中間領域を作 ることで、その空間は右脳と左脳が交わる空間になる。

空間構成

左右脳部屋

左脳部屋

右脳部屋

右左脳部屋

構成としては4つの部屋からなる。右脳の部屋、左脳の部屋、右左脳の部屋(中間 領域)、左右脳部屋(中間領域)となっている。右左脳部屋はリビングキッチンスペー スで左脳部屋はトイレ、お風呂洗顔スペースとなっている

plan1

色による動線、領域の可視化

被験者アールとエルのインテリアにはそれぞれ色をつける。アールには暖色をエルには寒色を与え、

それぞれが物を置いたところに領域が生まれ、動線や行動がわかる。右脳部屋に近いほど暖色が多く、

左脳部屋に近いほど寒色が増え、中間領域は暖色と寒色が混じり合っている。

第1段階

左・右脳部屋情報を少なくするために空間を白で統一 し、それぞれの認識の仕方で空間が変化する。

第2段階:左脳部屋

ルールの中で生活するので、空間はあまり変化がな いが左脳派は機能面重視なためきちんと整理された 空間にしている。

第2段階:右脳部屋

新たなルールの追加をし生活をするので色を塗って見 たり、テクスチャを貼り空間に変化を与える見た目重 視なので好きな物を配置し、感性が伸びるように植物 の配置をしている。

第3・第4段階:左脳部屋

右脳派が住み「左右脳部屋」に変化していく。今までは機能重視 だったが見た目重視も加わりそれぞれが順応した形になってい る。

第3・第4段階:右脳部屋

右脳部屋左脳が住み「右左脳部屋」に変化していく。左脳派はルー ルの中で生活をする為、見た目はあまり変わらないが機能面の良 さが空間に追加され、それぞれが順応した形になっている。

中間領域:右左脳部屋

リビング兼キッチンルームで暖色と寒色が交わり、調理器具や調 味量など右脳と左脳で置き方を変えている。

右脳の部屋と左脳の部屋を対象とし実験を進めていく。尚、中間領域は対象外である。

第1段階

インテリアの角だけを残し、物に対する情報量を少なくすることでそれがどのような使 い方があるのかを考える空間にしている。空間を白で形成することで置かれたインテリ アに対し何か意図があると誘発させる。このような空間で右脳と左脳ではどのような変 化が起きるのか経過観察をする。

第3段階

第2段階で自分の部屋に慣れ、それぞれの特徴を伸ばすようにしたが今回は、慣れた互いの部屋を 入れ替える。環境が変わることで空間の認識が初めからになり、アールがどんな生活をしていたのか をエルが考え、エルの生活をアールが考え、自分が知らない左右脳それぞれの考えを読み取ること により、相手に対して興味が湧くと考え2 人の距離が深まると予測。

第2段階

右脳の部屋と左脳の部屋に新しいルールの追加ルールの中で生活第 2 段階では互いに空間を自 分の色が出ている空間に変化していてアールトエルに慣れて来ている。なので、右脳には自然の成長 を見て感性を伸ばせるように植物を与え、左脳には情報(パソコン、本)を与えて左脳を伸ばす実験 を試す。ことで置かれたインテリアに対し何か意図があると誘発させる。このような空間で 右脳と左脳ではどのような変化が起きるのか経過観察をする。

第4段階

第4段階「結果」 エルは右脳の部屋に順応しながらも自分のルーティンを組み入れる。アールは左 脳の理論を学びながら新たなルールを考えるようになった。エルが右脳に順応し左右脳思考にアー ルが左脳に順応し右左脳思考に変化し互いの思考が共存する

※中間領域 右左脳の部屋 キッチン収納棚

・右脳的配置デザイン

感性的に物事を捉える直感派でルーティンワークが苦手であり 見た目重視の傾向があるので遊び要素や好きな物を取り入れモ チベーション維持することが大切である。

・左脳的配置デザイン

・掛けるだけ、入れるだけ、ワンアクション収納の取り入れ ・半透明の中身がわかる素材の収納用品の採用 計画を立て、着実に事を進める為、片付けに向いているタイプ である。機能性や合理性を求める傾向があるのでモノのリスト 化や物をまとめ方を考える事が大切である。

・使用頻度の高い物順に、使う場所の近くに配置する。

・効率を上げる為のラベリング

私は今回、右脳と左脳はそれぞれの良さを認識することで共存できると考えた。しかし、争いが起きてしまうこともあるだろう、大事なのは どのくらい相手を理解して思いを汲み取ることが大切である。私は右脳と左脳を使い、二項対立している物を選定したが、もっと身近にもあ ると思う。対立している物に対し、認識を改めることによって生活がさらに豊かになると私は信じている。「アールトエル」は脳の役割をして いて、この空間で学んだことや経験した事をどれだけ外部に繋げられるかが大切であり、「アールトエル 」がどの場所に立地していても、周 りの景色や日常生活を感性的に捉え分析し解釈をして欲しいと思う

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