ランドスケープとは何ですか

ラ ン ド ス ケ ー プ と は 何 で す か

20

1 40cm

1

20 2m

1 40cm

2m

1

20

1 40cm

1

20 2m

1 40cm

2m

1

20

1 40cm

1

20 2m

1 40cm

2m

1

ランドスケープとは何ですか

目次 コンセプト

背景

1959

これは私の素朴な疑問です。

①アーバンネット大手町ビル

｢良いランドスケープデザインとはどのようなもののことを言うのでしょうか。 ｣ 豊富な種類の植物が使われているデザインでしょうか。静かで落ち着くようなデザインでしょうか。 必ずしも私の疑問に答えがあるとは限りません。しかし、学び、知り、理解しようと模索しない限り 答えがないと言うことさえも出来ないでしょう。

1963 ランドスケープデザインには流行と言うものがあるらしいです。

∼ ∼

②丸の内仲通りビル・岸本ビルヂング

∼ ∼

③有楽町電気ビルディング

1979

今日まで日本のランドスケープデザインは目まぐるしく変貌してきました。 そんなランドスケープデザインの最先端を行く街があります。それが大手町、丸の内、有楽町からなる大丸有です。 これらの街は 1 つの組織が常にベストを追い求めて創りあげてきた街です。

1997

④大手町ファーストスクエア

このブックレットでは大丸有の開発の歴史を追い、ランドスケープデザインについて｢学び、知り、理解する｣ ことを目的とします。

地図

2002 2003 2004

23 24

29

⑤丸の内ビルディング ⑥東京サンケイビル ⑦三菱 UFJ 信託銀行本店ビル ⑧⑨⑩丸の内オアゾ

21

28

17

18

2009

2 25

5

13

3

12

30 7

4 19

16 20

20ｍ

1 10

27

2014

2017

N

10ｍ

2012

26

9 8

22

6

14

11

2018

100ｍ 200ｍ

2020

1

⑪⑫⑬丸の内パークビルディング･三菱一号館美術館

15

⑭丸の内永楽ビルディング・三井住友信託銀行本店ビル ⑮⑯大手町フィナンシャルシティ ⑰パレスホテル東京・パレスビル ⑱日本生命丸の内ガーデンタワー ⑲⑳大手町タワー ㉑㉒川端緑道

㉓㉔大手町ホトリア ㉕新国際ビル前 ㉖㉗大手町プレイス

㉘㉙Otemachi One ㉚丸の内テラス 2

①アーバンネット大手町ビル 細い道を囲むようにベンチが設置されています。 道が細い分、座っている人の前は何となく通りにくいなって思いました ...

1959

10ｍ

100ｍ

20ｍ

イロハモミジ (P.63 参照 )

ソヨゴ (P.63 参照 )

2000 という幅に対して両側に 300 のベンチが設置されている。 そのため通り過ぎるには多少圧迫感がある。

300

300 2000

20

1 40cm

3

2m

4

②丸の内仲通りビル・岸本ビルヂング 細めのアプローチと高いビルに囲まれた静かな場所です。 空間の真ん中に唯一、中くらいの木があるのですが元気がありませんでした。

1963

10ｍ

どうした、一緒にがんばろうや ....

100ｍ

20ｍ

オニヒバは 4100 と小柄ながらこの公開空地のシンボルの役割を果たしている。 この小柄な植物を公開空地のシンボルとしたのは全体の見通しをよくして 統一感が失われないようにするためだと考えられる。 また、 レンガ調のビルに囲まれたこの空間において、 色調的に 暗く淡いオニヒバの色は適切だといえるだろう。

4100

オニヒバ (P.63 参照 )

ヤブラン (P.63 参照 )

ヒサカキ (P.63 参照 )

12000

20

1 40cm

5

2m

6

③有楽町電気ビルディング 明らかに座るための場所ではないのですが常に一人は人が座っている謎の場所です。 でも段差があればそりゃみんな座りますよね。人間ですもん。

1979

10ｍ

100ｍ

20ｍ

タブノキ (P.63 参照 )

幅 260 の段差にも関わらず よく人が座っている。 目の前の建物のせいで歩道からの

×

視界が遮られるためかもしれない。

ハマヒサカキ (P.63 参照 )

260

20

1 40cm

7

2m

8

④大手町ファーストスクエア 面白い形の木たちが等間隔で植えられていた場所です。 どんな意図でこの木たちを配置したのでしょう。 そもそも意味なんてあるのでしょうか。

1997

10ｍ

100ｍ

20ｍ

でもまあ意味がなかったとしてもこうやって誰かが面白がってることが「意味」なのかもしれませんね。

高さ 250 と人が座るのには あまり適さないはずだがよく人が座っている。 目の前の障壁と段差によって空間ができていると 捉えられるかもしれない。

250 2800 20

1 40cm

9

2m

10

⑤丸の内ビルディング 丸の内の仲通りに当たる場所です。 街路の半分が植物で埋まっています。( 図面を描くのが大変でした ....)

2002

10ｍ

100ｍ

20ｍ

ユリノキ (P.63 参照 )

人はたくさん座るがコロコロ入れ変わる印象である。 他にたくさんベンチがあるわけではないため座っていると人目が気になる。 街路に向かうようにベンチが配置してあることも人の入れ替わりが激しい一つの要因といえるかもしれない。

セイヨウキヅタ (P.63 参照 )

オリーブ (P.63 参照 )

ノシラン (P.63 参照 )

セイヨウイワナンテン (P.63 参照 ) 20

1 40cm

11

2m

12

⑥東京サンケイビル 木の先端部分が切られていました。 木の形を整えるために枝が切られることはよくありますが、 こんなに元気なさそうな木の主幹がスパッと切られているのを見るとなんだか切ない気持ちになりました。

2002

10ｍ

100ｍ

20ｍ

シラカシ (P.64 参照 )

このベンチにはあまり人は 座らない印象だ。 またここに繋がる 街路を利用する人も少ないように見えた。 街路から若干距離があることも この実態に影響を及ぼしているように感じる。

6750

ナンテン (P.64 参照 )

20

1 40cm

13

2m

14

⑦三菱 UFJ 信託銀行本店ビル こちらも丸の内の仲通りに当たる場所です。 木が植えてある花壇には座れるベンチ的なものも備え付けられていますが

2003

なぜかみんな直接花壇に腰かけてました。ちなみに自分はちゃんとベンチに座りました。

10ｍ

100ｍ

20ｍ

カツラ (P.64 参照 )

花壇には座れるベンチが備え付けられているが 直接花壇に腰かける人も多い。 花壇の距離が街路から近く花壇の高さがベンチに比べ より腰の高さに近いため手軽に腰かけられるからだと考えられる。 同じような花壇でも人が座っていないものが多いのにここにはよく 座っていることから、 ベンチがあることで花壇自体にも座りやすく なっているとも考察できる。

シマトネリコ (P.64 参照 )

430

710

ベンチ

1800

20

1 40cm

15

2m

16

⑧丸の内オアゾ 歩道に接していてたくさんの人に利用される場所です。 特徴は何と言っても真ん中に設置されたクマさん。

2004

クマの背中側にもベンチがあってそこが空いていたので自分も座ってみました、、、が、

10ｍ

100ｍ

20ｍ

え、なんか、クマの顔見えるところに座りたい、、、え、っていうなんとも言えない気持ちになりました。

この空間におけるクマの影響はとても大きい。 それは、 クマ目当てで来てベンチに腰掛けてその場にとどまり 空間を形成するという動きが存在するからだ。 実際にこの場所には何か特別、 空間を規定する要素があるわけでもないのに 多くの人でにぎわっている。

Animal 2017-01-B2

2960

三沢 厚彦 2017 年 -2019 年制作 （ブロンズ ・ 着彩）

20

1 40cm

1 17

2m

1 18

⑨丸の内オアゾ この場所いつも壁にもたれかかってタバコ吸ってる人がいるんですよね。 あといつも毎朝タバコを掃除してくれてる人がいるんですよね。

10ｍ

たまには立場を変わってみてもいいかもしれないですね。

2004

100ｍ

20ｍ

公開空地の真ん中には一人用のステンレスの椅子が設置されている。 かっこいいが、 シンプルに冬場は冷たくなって使いにくそうだと感じた。

1350

この場所ではおじさんが壁に寄っかかりよくタバコを吸っている。 この壁が他の壁と違うのは上に屋根に代わるようなものがあるか否かだ。 3450

屋根があれば雨をしのぐことができるし、 床、 壁、 屋根という エゴノキ

三辺の障壁ができるため、 その場所の空間性が増すといえる。

(P.64 参照 )

ステンレスの椅子

20

1 40cm

19

2m

20

⑩丸の内オアゾ 段差を設けてたまりの場所がつくられていました。 くぼみの中だけマテリアルが高級感のある大理石で入っていいのかわかりにくくて 座ってもなんだかそわそわしてました。( 人にすごくみられるし ...)

2004

10ｍ

100ｍ

20ｍ

アラカシ (P.64 参照 )

この場所は物理的に 「とどまれる場」 を形成した例であるといえる。 ランドスケープにおいてとどまれる場所とそうでない場所を規定することは重要だ。 しかし、 段差や囲いなどを設けて物理的に空間をつくってしまうとどうしても

330

入りにくかったり利用しにくかったりしてしまうというリスクも生じると感じた。

6710

20

1 40cm

21

2m

22

⑪丸の内パークビルディング・三菱一号館美術館 柱が植物に覆われた特徴的な構造です。 素直に最初に思ったのは、気円斬みたいなあれなに ...

10ｍ

でも後々見てみると確かに黒い輪っかがないと少し寂しいかなと思いました。

2009

100ｍ

20ｍ

オカメヅタ (P.64 参照 )

植物がベンチの近くにある場所だと虫がいたり 植物が当たって不快感を感じることも多いがここは植物と オオデマリ (P.64 参照 )

タマシダ

絶妙に距離があって虫も少なく快適だった。

(P.64 参照 )

植物との距離感や虫との共存の仕方も快適さには大きく影響するといえる。

20

23

1 40cm

2m

24

⑫丸の内パークビルディング・三菱一号館美術館 道の両サイドにバラとか華やかな色の花とか植えてあってなんだか優雅な気持ちになれる場所でした。 日本中の街路がこんな道だったらなにかが変わるかもなーって思いました。

2009

10ｍ

100ｍ

20ｍ

この場所は街路というより庭の一部である。 それゆえに手入れは徹底してあるし、 植物も華やかで楽しい。 管理面や金銭的に難しいが一般的な街路に 華やかな植物が植えてあったらどうだろうかと考えさせられる場所だ。

ロサキネンシス

ヒイラギ

(P.64 参照 )

(P.65 参照 ) モッコクモドキ (P.65 参照 )

クリスマスローズ ノシラン

ハクチョウゲ (P.64 参照 ) 25

ヒメツルニテンチソウ (P.64 参照 )

(P.63 参照 )

(P.65 参照 ) 20

1 40cm

2m

26

⑬ 丸の内パークビルディング・三菱一号館美術館 同じくパークビルディング前の公開空地です。 近くに有名なチーズ屋さんがあってすごく良いにおいです。

2009

10ｍ

そのせいもあってかなぜかこの場所は楽しくてわくわくした気持ちになれます。

100ｍ

20ｍ

ブリオッティー (P.65 参照 )

全体としては噴水を囲むような構成になっていて利用する人も多い場所だ。 「噴水」 という一種のシンボル的なものが引きつけているようにも感じる。 ランドスケープには共通認識の利用も空間の在り方に大きく作用するといえる。

20

1 40cm

27

2m

28

⑭丸の内永楽ビルディング・三井住友信託銀行本店ビル 高いビルに囲まれた他と比べると幅の狭い公開空地です。 ビルの高さと幅の狭さが相まってなんだか薄暗いなあと思いました。

2012

10ｍ

100ｍ

20ｍ

ユリノキ (P.63 参照 )

花壇に付属するタイプの椅子が設置されている。 この場所にはほとんど人は座らないがこれはベンチの 真後ろにあるアオキが大きく圧迫感があることだと考察できる。 実際座ってみてもアオキの葉が首元にチクチク当たって不快だった。

アオキ

イヌツゲ

(P.65 参照 )

(P.65 参照 )

石のベンチ

5013 9960

20

1 40cm

29

2m

30

⑮大手町フィナンシャルシティ 大手町の並木道です。 昼は多くの人でにぎわったり、ほかの時間は静かで素朴な印象だったり、

10ｍ

広い空間を生かしてイベントが行われたりと様々な表情を見せる場所でした。

2012

100ｍ

20ｍ

ケヤキ (P.65 参照 )

ナンテン (P.64 参照 ) 20

31

5960

6060

1 40cm

2m

32

⑯大手町フィナンシャルシティ 木が植えてあるだけですがたまりの空間ができていました。

2012

利用する人も多いしなんだかスマートで上手いなって思いました。

10ｍ

100ｍ

20ｍ

木の配置のみでこの場所を空間たらしめている。 座った人と同等程度の高さで植物が添えられていることで 空間としてのスケールを人のスケールに近づけていると考えられる。 ソヨゴ (P.63 参照 )

エゴノキ (P.64 参照 )

アメリカリョウブ

33

1100

1200

(P.65 参照 )

セイヨウヅタ

マンリョウ

(P.63 参照 )

(P.65 参照 )

20

1 40cm

2m

34

⑰パレスホテル東京・パレスビル 椅子だけでなく机も設置されているレアな場所です。 近くには大きな湖があって最高の環境のはずなのにいつも誰も座ってないんです。

2012

下の図面で座ってる人は僕です。

10ｍ

100ｍ

20ｍ

シマトネリコ

机と椅子が配置されているにも関わらず座っている人は

(P.64 参照 )

ほとんど見かなかった。 他の公開空地でもあったように、 座る場所が一人 (1 グループ ) 分 しかないため手軽に使えないのだと考えられる。 また、 この場所はホテルのビルに囲まれており、 上品な 格好の人がたくさん通る。 そのこともここに長くとどまれない 要因の一つだといえるだろう。

ソヨゴ (P.63 参照 )

ニシキギ

オカメザサ

(P.66 参照 )

(P.65 参照 )

20

35

1 40cm

2m

36

⑱日本生命丸の内ガーデンタワー ここに植えられているサルスベリの木はとてもきれいです。 夜にサルスベリ横目にお酒でも飲んだら最高だろうなあ。

2014

10ｍ

100ｍ

20ｍ

サトザクラ

この場所のサルスベリは明らかにデザインとして

(P.66 参照 )

枝のカットなどを施して木を管理されていた。 徹底した管理により美しく育った植物に人間は魅了されて 集まりその場所も空間としての特性を持つ。 一種のシンボル的な考えに似ているのかもしれない。

オカメザサ

サルスベリ

(P.65 参照 )

(P.66 参照 )

オタフクナンテン (P.66 参照 )

20

1 40cm

37

2m

38

⑲大手町タワー 比較的道幅の小さい道です。 右側はひたすら植物が植えてあって、すごく涼しく感じました。 10ｍ

え、植物すごってなりました。

2014

100ｍ

20ｍ

クヌギ (P.66 参照 )

シデ (P.66 参照 )

全体を見ると大きな公開空地で、 実際に人が通れる幅も 6270 と 若干広いといえる。 高木をこの動線に組み込むことによって、 図面右側の森林的な場所を人の動線に取り込むことができる。 道が若干広いのは高木を組み込んだ際の人の動線を最適な 広さにするためだといえるだろう。

イロハモミジ (P.63 参照 )

6270

テイカカヅラ

クワレシダ

(P.66 参照 )

(P.66 参照 )

20

1 40cm

39

2m

40

⑳大手町タワー レベルの下がった場所につくられた空間です。

2014

場所的にすごく閉鎖的に見えますが人がいっぱい通ったり、

10ｍ

上から人がのぞいたりしていて開放的な印象を受けました。ちなみに今はハロウィンの装飾がしてあります。

100ｍ

20ｍ

視覚的に人を引き込む

植物を囲むシンボル中心の空間構成

アオダモ

ススキ

5550

(P.66 参照 )

(P.67 参照 )

ウツギ (P.66 参照 )

ツワブキ

べニシダ

(P.68 参照 ) オニヤブソテツ (P.66 参照 ) (P.66 参照 )

カシワバアジサイ (P.67 参照 ) 20

1 40cm

41

2m

42

㉑川端緑道 川沿いの幅の広い道です。 川沿いには何か深刻な表情の人が座ってたり、そこに住み着いている人がいたり、

2014

10ｍ

鳩に餌をやっている人がいたり、裸で体操をしている人がいたり、いろんな人がいて見ていてとても楽しかったです。

川沿いでは多様な人の行為があらわれる。

100ｍ

20ｍ

イロハモミジ

ベンチは人が通る道側に背を向けて、 使う人の視線を広大な

(P.63 参照 )

川の方へと導く。 そんな場所だからこそ、 そこにいる人は 人目を気にせず自分だけの世界に入り込めるのではないだろうか。 見 え な い 境 界 の よ う な

オカメヅタ

も

(P.64 参照 )

の

ヤブラン

20

1 40cm

43

ヒサカキ

2m

44

㉒川端緑道 川沿いのこの道ではスポットによって様々なコンセプトが設けられています。 図面の左側の植物はどれも食べられる植物みたいです。 右側には水琴窟があって五感を使って楽しめる道になってました。

2014

10ｍ

100ｍ

20ｍ

クロガネモチ (P.67 参照 )

食べられる植物たち

アケビ (P.67 参照 ) ヒイラギ ペチュニア

セイヨウキヅタ

(P.67 参照 )

(P.63 参照 )

(P.65 参照 )

ニオイテンジクアオイ (P.67 参照 )

ローズマリー (P.67 参照 ) 水琴窟 日本庭園の装飾の一つで、 手水鉢の近くの地中に作りだした 空洞の中に水滴を落下させ、 その際に発せられる音を反響させる

20 40cm

45

仕掛けである。 手水鉢の排水を処理する機能をもつ。

1 2m

46

㉓大手町ホトリア 植物や川に囲まれた豊かな場所です。 大小さまざまな植物に加えて、水が入ってくると一気に自然の中みたいな感覚が増します。 やみくもに植物を配置するのとはまた違うんだろうなとか考えつつこの自然を楽しみました。

2017

10ｍ

100ｍ

20ｍ

木の周辺のベンチは内と外の方向に設置されているが 内に向かって設置された方に座る人が多く感じた。 人間の性質として内に向かって座っているのか、 もしくは 無意識のうちに真ん中のケヤキをシンボル的に認識 しているのだと考察できる。

ナンテン (P.6４参照 )

ハラン

ヤマブキ

(P.67 参照 )

(P.67 参照 )

サツキ 20

1 40cm

47

(P.67 参照 ) 2m

48

㉔大手町ホトリア 平日のお昼になるとお弁当を持った社員さんでにぎやかになります。 休日は広い場所なのに誰一人、人がいなくて寂しいです。 10ｍ

大手町にはそういったギャップがある場所が何となく多い気がします。

2017

100ｍ

20ｍ

この図面を見ると、 中木や高木の低い部分には 多くの場合、 低木が植えられていることがわかる。

ハルニレ

低木を植えることで中木と高木の根元の部分を

(P.67 参照 )

デザインでき、 人が座った時も目線の高さが華やかな 印象になるといえる。

ザイフリボク エゴノキ

(P.67 参照 )

4200

4500

6000

(P.64 参照 )

ヤマブキ (P.67 参照 )

サツキ

ツワブキ 400

(P.68 参照 )

600

1100

(P.67 参照 )

オリヅルラン (P.68 参照 )

20

1 40cm

49

2m

50

㉕新国際ビル前 丸の内の仲通りです。 平日は 11 時 00 分から 15 時 00 分、土曜、日曜、祝日は 11 時 00 分から 17 時 00 分まで

2018

歩行者天国になっています。食べ物を売っているトラックが止まっているのですが、

10ｍ

100ｍ

20ｍ

何か買わないと座れないのかなとか思って最初はなんだか座りにくかったです。

カツラ (P.64 参照 )

20

7050 51

1 40cm

2m

52

㉖大手町プレイス 花壇にベンチが搭載されているタイプの場所です。 他とは違って座面が少し長めに設計されています。 せっかくなので寝っ転がったりしたかったですが、日本人的な国民性のせいかそれはできませんでした。

2018

10ｍ

100ｍ

20ｍ

情けない限りです。

アラカシ (P.6４参照 )

オリーブ (P.63 参照 )

ハラン

940

(P.67 参照 ) ワイヤープランツ (P.68 参照 ) 53

20

1 40cm

2m

54

㉗大手町プレイス この道には一人用の特徴的なベンチが置かれています。 座ってみるとあまり快適な感じがせず、すぐにベンチから離れてしまいました。

2018

10ｍ

このベンチの滞在時間が一番短かったかもしれません。

イロハモミジ

100ｍ

20ｍ

植物によってある程度プライベートな空間をつくろうと

(P.63 参照 )

している場所である。 人目は遮られるため半プライベートな 空間はできているといえるが、 植物との距離感が近すぎて 虫やチクチク感など様々な不快の要因を生み出しているように感じる。

ススキ (P.67 参照 ) ヤツデ

ヤブラン

(P.68 参照 )

(P.63 参照 )

アオキ (P.65 参照 )

20

1 40cm

55

2m

56

㉘Otemachi One 真ん中の△の部分では水が流れています . ボケーっとしながらなんでこんな変な形にしたんだろうって考えてました。

2020

10ｍ

・・・わかりませんでした。

100ｍ

20ｍ

自然には植物だけでなく水なども含まれる。 この空間において水は視覚や音により、 自然の中のような ささやかで落ち着く雰囲気を演出している。

ジャガ (P.68 参照 )

ユキヤナギ (P.68 参照 ) 20

1 40cm

57

2m

58

㉙Otemachi One 公開空地ではなく街路空間にベンチが設置されています。 空間のスケールもちょうどよくて座りたくなる場所なんですけど鳥の糞があって座りにくいです。

2020

10ｍ

鳥もとどまりたくなるようないい場所であることは間違いないですね。

100ｍ

20ｍ

図面左側の木は道路との境界の役割を果たしている。 では、 真ん中の大きな木にはどのような役割があるのだろうか。 この木は空間のスケールを調節し、 まとまりを演出していると考える。 木がなければだだっ広い場所にベンチが一つ置いてあるだけの空間になるが、

シラカシ

高木が一つあるだけで空間のスケールが木のスケールとつり合い、

(P.64 参照 )

バランスの良い空間が出来ているのではないだろうか。

イチョウ

9000

(P.68 参照 )

ハマヒサカキ サツキ

(P.63 参照 )

(P.67 参照 )

7600 20

1 40cm

59

2m

60

㉚丸の内テラス 2020 年 11 月現在最も新しい場所です。 これから変わる可能性もありますが今のところ空間にむき出しの鉄骨が入り込んできて、

2020

10ｍ

とうとうここまで来たかって感じでした。今後どんな使われ方をするのかが楽しみです。

100ｍ

20ｍ

カツラ (P.64 参照 )

ナナミノキ (P.65 参照 )

トクサ (P.65 参照 )

アオキ (P.65 参照 )

ノシラン (P.63 参照 ) 20

1 40cm

61

2m

62

植物図鑑 コンセプト

オニヒバ (P.6）

ヤブラン (P.5 P.55）

イロハモミジ (P.4 P.40 P.44 P.55)

ソヨゴ (P.3 P.34 P.36） モチノキ科 / モチノキ属

ブナ科 / コナラ属

ナンテン (P.14 P.31 P.47）

カツラ (P.15 P.51 P.61）

シマトネリコ (P.16 P.35）

メギ科 / ナンテン属

カツラ科 / カツラ属

モクセイ科 / トネリコ属

高さのわりに幹が太くならず、

ナンテンは丈夫で育てやすく、

葉は直径３～８センチのハート型

日本で植栽されるトネリコ類では

花がとても小さいことからあまり

狭いスペースでも圧迫感がない

放任すれば樹高５ｍを超えること

で、 しおれるとキャラメル、 綿あ

唯一の常緑樹ですが、 本来は熱

当ててイロハモミジと呼ばれるよう

目立たちません。 雌雄異株で花

ことや、 火に比較的強いのが育

もあります。 株立ち状に育ちます

め、 あるいは醤油煎餅のような

帯から亜熱帯の山地に育つ高木

造園の植栽材料として広く利用さ

になりました。 若葉は５つ、 成葉

は雌雄とも白と薄い黄緑色からな

てるうえでの利点です。

が、 枝分かれは少なく、 まっすぐ

匂いがします。

であり、 寒さに弱く、 冬期には落

れています。

は７つに裂けるのが普通です。

ります。

ヒノキ科 / オニヒバ属

キジカクシ科 / ヤブラン属

葉や枝、 材には芳香があります。

ほぼ一年中同じ草姿を保ち、

葉っぱが５～７つに大きく裂ける

ソヨゴの開花は６～７月頃ですが、

樹形ははじめ円柱状で生長するに

性質が強く、 丈夫で手のかからな

ことから、 イロハニホヘトの文字を

つれ広三角形から狭い円錐状と

い植物なので、 古くから緑化や

なります。

タブノキ (P.8）

シラカシ (P.13 P.60）

ヒサカキ (P.6）

ムクロジ科 / カエデ属

ハマヒサカキ (P.8 P.60）

ユリノキ (P.12 P.29）

葉することもあります。

に伸びます。

エゴノキ (P.19 P.34 P.50）

アラカシ (P.21 P.54）

オオデマリ (P.23）

タマシダ (P.23）

ツバキ科 / ヒサカキ属

ツバキ科 / ヒサカキ属

モクレン科 / ユリノキ属

エゴノキ科 / エゴノキ属

ブナ科 / コナラ属

レンプクソウ科 / ガマズミ属

ツルシダ科 / タマシダ属

建築、 家具、 枕木、 彫刻、

ヒサカキには防火性、 耐潮性

サカキやヒサカキの仲間ですが、

ユリノキが初めて街路樹として

秋にできる薄緑色の実は長さ２

シラカシは葉の縁すべてがギザ

アジサイの装飾花は萼片が変化

根茎からまっすぐ立つように

パルプ、 器具 （臼や木鉢）、

があり、 垣根としても多用されま

山地に自生するそれらとは異なり、

使われたのは明治４３年のことで

センチほどの卵型で、 １０月頃に

ギザ （鋸歯） であるのに対して

したもので、 よく見ると本来の花を

葉の束が生え、 根元からは細い

薪炭に利用され、 その歴史は縄

す。 枝葉が密生し、 移植もしや

暖い海岸沿いを好んで育ちます。

、 場所は赤坂離宮 （現赤坂迎

熟し、 中には種子が一粒含まれ

アラカシは葉の先端付近のみ

見付けることができますが、 オオ

匍匐茎 （ほふくけい） を伸ばし、

文時代まで遡ります。

すいため、 庭木としてはサカキよ

日本以外では韓国や台湾に自生

賓館） です。 現在でも四ツ谷駅

ます。

にギザギザがあります。

デマリの雄しべや雌しべは埋もれ

新しい芽をつけながら広がります。

りヒサカキが幅広く使われます。

しています。

から大木となった並木が続きます。

クスノキ科 / タブノキ属

オリーブ (P.11 P.53） モクセイ科 / オリーブ属

オリーブはギリシャの国花とな

セイヨウキヅタ (P.11 P.34 P.46） ウコギ科 / キヅタ属

白や黄色の覆輪、 中斑、 散り

ノシラン (P.11 P.25 P.62） キジカクシ科 / ジャノヒゲ属

セイヨウイワナンテン (P.11） ツツジ科 / イワナンテン属

ており、 果実もなりません。

オカメヅタ (P.24 P.44）

ロサキネンシス (P.25）

ハクチョウゲ (P.25）

ウコギ / キヅタ属

バラ科 / バラ属

アカネ科 / ハクチョウゲ属

ヒメツルニチニチソウ (P.25） キョウチクトウ科 / ツルニチニチソウ属

ノシランは、 日本や韓国に分布

株立ち状に育ち、 枝はアーチ

暑さ寒さに強く、 寒さは氷点下

もっとも基本的な 「庚申ばら」

ハクチョウゲを剪定すると切断面

比較的、 寒さの厳しい欧州の

っており、 古代ギリシャではオリー

斑、 掃け込み斑、 縞斑など

するユリ科ジャノヒゲ属の宿根草

型に垂れ下がるのが普通です。

でも育ちます。 乾燥や直射日光に

のつる性種です。 枝はしなやか

は強い臭気を放ちます。 茎葉及び

出身なので、 ヒメツルニチニチ

ブを慈愛、 平和、 自由の象徴と

美しい斑入り品種が数多くありま

で、 ランという名前が付いていま

放任してもさほど高くはなりません

も強いですが、 過湿を嫌います。

で細く繊細な葉の表情も美しい

根は肝臓やのどの痛みを和らげる

ソウは耐寒性を持っている植物

しました。 また、 国連の旗にもオリ

す。

すがラン科の植物ではありません。。 が、 横に広がるためある程度の

です。

作用があるとされていて漢方薬に

です。

ーブの葉がデザインされています。 63

スペースは必要となります。

使われます。 64

20ｍ

クリスマスローズ (P.26）

モッコクモドキ (P.26）

トクサ (P.61）

ヒイラギ (P.26 P.46）

ニシキギ (P.35）

サルスベリ (P.38）

サトザクラ （P.37）

オタフクナンテン (P.37）

キンポウゲ科 / クリスマスローズ属

バラ科シャリンバイ属

トクサ科 / トクサ属

モクセイ科 / モクセイ属

ニシキギ科 / ニシキギ属

ミソハギ科 / サルスベリ属

バラ科 / サクラ属

メギ科 / ナンテン属

かつては濁った花色で花弁によ

乾燥や大気汚染に強いことから

トクサには葉らしい葉はないです

葉のトゲは動物の食害を防ぐた

ニシキギの葉は楕円形で先端

一部の地方では、 ヒメシャラや

四月下旬から五月上旬、 若葉

常緑なので冬でも緑の葉を眺め

れがある花ばかりでしたが、 濁り

道路脇の分離帯などに植栽され

が、 黒い節のところに退化した鞘

めに作られるものであり、 その心

が尖り、 縁には細かなギザギザ

ナツツバキ、 あるいは同じような

と同時に大形の花を開きます。

られる一方、 秋霜にあたると紅葉

のない花色、 丸く整った花形を目

たり、 艶のある常緑葉が美しく、

状の葉があります。 本来は節を

配のない環境ではトゲのない葉が

があります。 新葉は山菜として食

幹になるリョウブのことを方言で

花はふつう八重咲きですが、 まれ

してくれます。 夏場にはやや黄

指して品種改良が行われた結果

良く刈り込みに耐えるため庭木と

囲むようにあるが、 枯れ落ちやす

できます。 また同じ理由から、 木

べられます。

サルスベリと呼びますが、 まったく

に一重のものもあります。

緑がかるのも涼しげです

優れた花が多数誕生しています。

して植栽されたりします。

く、 たいていその数は少ないです。

の上部の葉にもトゲがありません。

テイカカヅラ (P.40）

クワレシダ (P.40）

ブリオッティ—(P.27）

アオキ (P.29 P.54 P.62）

イヌツゲ (P.30）

ケヤキ (P.32)

の別物です。

シデ (P.39）

クヌギ (P.39）

イワデンダ科 / ヘラシダ属

トチノキ科ト / チノキ属

アオキ科 / アオキ属

モチノキ科 / モチノキ属

ニレ科 / ケヤキ属

カバノキ科 / クマシデ属

ブナ科 / コナラ属

トチノキ同様、 蜜蜂の蜜源として

冬には赤くつやのある美しい果

刈り込みにも耐えるため、 玉散

新緑、 紅葉のみならず箒状の

葉は互生し、 縁 ( へり ) には鋸

切り倒しても２０年ほどで元どおり

成就しなかった恋の執心で蔦葛

葉脈が綱状で、 胞子嚢 （ソー

も利用できます。 秋には丸いクリ

実をつけますが、 雌花をつける

らし仕立てや球形仕立てなど、

樹形があらわになる冬季の佇まい

歯 ( きょし ) または重鋸歯があり、

になるという再生力の高さから薪

となり、 恋人である式子内親王

ラス） はその葉脈に沿って線状に

のような種子を落とします。

雌株と雄花をつける雄株とに分か

さまざまな樹形を楽しむことができ

も美しく、 街路樹や屋敷林として

雌雄同株で、 雌雄両花序ともに

炭やシイタケの原木として使われ

の墓に絡みついたという伝説を

広がっています。 食べられるシダ

れる雌雄異株なので、 果実は雌

トピアリーの素材にも適しています。

使われます。

芽中で越冬し、 春の開芽ととも

何度も伐採されて株立ち状に

脚色した謡曲 「定家」 に由来し

で、 若い葉は食用となる野菜です。

に開きます。

なったものが多いです。

ます。

株のみに実ります。

アメリカリョウブ (P.34）

マンリョウ (P.34）

ナナミノキ (P.62）

オカメザサ (P.36 P.37）

べニシダ (P.41）

アオダモ (P.41）

キョウチクトウ科 / テイカカズラ属

ウツギ (P.41）

オニヤブソテツ (P.41）

リョウブ科 / リョウブ属

サクラソウ科 / ヤブコウジ属

モチノキ科 / モチノキ属

イネ科 / オカメザサ属

オシダ科 / オシダ属

モクセイ科 / トネリコ属

アジサイ科 / ウツギ属

オシダ科 / ヤブソテツ属

丈夫な性質と、 花の少ない夏に

江戸時代から実色が違ったり、

外見や性質はクロガネモチに似

東京 ・ 浅草の酉の市で、 この

ソーラスは小羽片の中肋と辺縁

樹皮は白っぽい灰色で、 大きな

北海道から九州、 奄美大島ま

幅約 15cm の頂羽片状になる

咲くことから近年人気が出てきた

葉に斑が入ったり縮れたりするも

ますが、 クロガネモチよりも葉の

笹におかめ （阿亀） の面を吊り

の中間かやや中肋寄りにつき、

剥離や皺などがなく滑らかになり

で自生地の分布域は広く、 昔は

7 ～ 18 対の葉は厚く深緑色で

花木で、 流通量が増えてきてい

のなど園芸化が進んだ古典園芸

様子が涼しげであるため、 現代

下げて売ったことからこの名があ

包膜は紅紫色を帯びます。 形、

ます。 成長が遅いため大木では

畑など耕作地の境界木としてよく

羽片の縁は不規則にうねってい

ます。

植物です。

的な家屋にも違和感がないとして

るといわれています。

大きさに変化が多いです。

表面に地衣類が付着して模様の

植えられてきました。

ます。

人気があります。 65

ように見えることが多いです。 66

カシワバアジサイ (P.42）

ススキ (P.42 P.56）

クロガネモチ (P.45）

アケビ (P.45）

オリヅルラン (P.50）

ツワブキ (P.41 P.50）

ユキヤナギ （P.58）

ワイヤープランツ (P.53）

アジサイ科 / アジサイ属

イネ科 / ススキ属

モチノキ科 / モチノキ属

アケビ科 / アケビ属

キジカクシ科 / オリヅルラン属

キク科 / ツワブキ属

バラ科 / シモツケ属

タデ科 / ミューレンベッキア属

生育旺盛で、 樹高はそう高くな

秋を象徴する植物として日本

冬期に赤い実を付ける庭木とし

昔は甘いアケビの果実が利用

丈夫で育てやすく、 葉が硬い

秋に咲く花だけでなく、 斑入り

強健で、 生育も非常に旺盛な

日なたでも半日陰でも育ち、

りませんが、 ほかのアジサイとは

文化の中で重要な植物であり、

ては最大級のものです。 また、

されたようですが、 今日では果

タイプは庭植えにもできます。

や獅子葉など葉も変化に富み、

ので、 花後に地際から刈り込ん

場所を選びません。 室内でも日

異なり、 明確な幹をつくります。

花鳥画や、 蒔絵などの秋草紋様、

この実は鳥が好んで食べ、 運が

皮や若芽が山菜として利用され

この仲間はアフリカとインドを中心

1 年中庭に彩りを添える植物とし

でも、 秋までに新梢が 1m 以上

がよく当たる場所であれば、 イン

薄 （ススキ） ミミズクなどの郷土

良ければ鳥の糞から庭に勝手に

ることが多いようです。

とした熱帯に約 150 種が分布して

て古くから親しまれています。

伸び、 翌年もよく開花します。

テリアグリーンとして楽しめます。

玩具などに見られます。

生えることもあります。

ニオイテンジクアオイ (P.45）

ペチュニア (P.45）

ローズマリー (P.45）

います。

サツキ (P.47 P.49 P.59)

イチョウ (P.59）

ジャガ (P.58）

ヤツデ (P.55)

フウロソウ科 / テンジクアオイ属

ナス科 / タバコ属

シソ科 / マンネンロウ属

ツツジ科 / ツツジ属

イチョウ科 / イチョウ属

アヤメ科 / アヤメ属

ウコギ科 / ヤツデ属

葉は深く 3 裂し、 裂片はさらに

葉に細かい毛があり、 べたつき

茎葉にやわらかい芳香があり、

園芸用に乱獲されたほか、 河川

約２億年前の中生代ジェラ紀に

長い地下茎を伸ばし、 その先

名前の 「ヤツデ」 から、 葉っぱ

細かく切れ込み、 縁が細かいフリ

ますが、 このべたつきは病害虫

乾燥粉末の形で香辛料として

の護岸工事、 ダムの建設によっ

栄え、 現在まで種を絶やさずに

に芽をつくってふえるので、 大き

が 8 枚と思われることが多いです

ル状になり、 強い芳香があり、 互

から身を守ることに役立っています。

羊肉料理などに用いられます。

て生育地が少なくなり、 絶滅が

続く木ですが、 その仲間の多くは

な群落をつくるのが普通です。

が、 実際は肉厚で 7 ～ 11 枚ほど

懸念される植物の一つです。

氷河期に絶滅し、 現在イチョウ科

に葉先が分かれ、 葉の数が奇数

の木はこれしかありません。

に別れるという特徴があります .

生します。

。

ヤマブキ (P.48 P.50）

ハラン (P.48 P.53）

ザイフリボク (P.49）

スズラン亜科 / ハラン属

バラ科 / ザイフリボク属

ニレ科 / ニレ属

日本原産種なので、 極端に乾

花径 4cm ほどの壺形の花が

ザイフリボクの 「ザイ」 は采配の

ケヤキの代用としてテーブル、

燥しない日なたから半日陰であれ

3 月から 5 月に株元に咲きますが、

采に由来しています。 采配とは

建材、 器具材、 楽器材として使

ば、 栽培は容易で、 毎年美しい

葉に隠れて目立たず、 気づかれ

戦場で大将が指揮するときに用い

われることもありますが、 乾燥に

花を楽しむことができます。

ないことも多いようです。

た、 何枚もの細く切った紙の房を

よって寸法が狂いやすく扱いにくい

棒の先につけた道具です。

上、 耐久性も低いです。

バラ科 / ヤマブキ属

67

ハルニレ (P.50)

68

分析 コンセプト これまでランドスケープについて、 学び、 理解するために人が利用するベンチがある場所の図面を描いてきました。 ここでは、 図面及び計測したデータをもとにランドスケープについて、 分析し考察していきます。

測定場所の解析データ 測定場所の解析データを以下のグラフにまとめました。 公開空地などの規模の大きい空間を測定しており分類が難しいため、 アクセス動線に対してのベンチの向き、 通行動線からの距離接する道幅などの指標は分析、 比較するのに適さないと判断します。 そこで以下のページでは、 主に年代、 ベンチの分布、 利用可能人数、 ベンチのタイプ ( 形 )、 に焦点を当てて分析を進めていきます。

場所

(Ⅰ)ベンチのタイプ

年代 一人用

二、三人用

(Ⅱ)ベンチのタイプ

四人以上用

花壇併用型

①アーバンネット大手町ビル

1959

②丸の内仲通りビル・岸本ビルヂング

1963

○

○

③有楽町電気ビルディング

1979

○

○

④大手町ファーストスクエア

1997

○

○

⑤丸の内ビルディング

2002

⑥東京サンケイビル

2002

⑦三菱UFJ信託銀行本店ビル

2003

○

⑧丸の内オアゾ

2004

○

⑨丸の内オアゾ

2004

○

○

⑩丸の内オアゾ

2004

○

○

⑪丸の内パークビルディング･三菱一号館美術館

2009

⑫丸の内パークビルディング･三菱一号館美術館

2009

⑬丸の内パークビルディング･三菱一号館美術館

2009

○

独立型

―

―

―

―

―

○

○

⑰パレスホテル東京・パレスビル

2012

○

○

○

⑱日本生命丸の内ガーデンタワー

2014

○

○

○

⑲大手町タワー

2014

⑳大手町タワー

2014

㉑川端緑道

2014

69

㉔大手町ホトリア

2017

㉕新国際ビル前

2018

㉖大手町プレイス

2018

㉗大手町プレイス

2018

㉘Otemachi One

2020

㉙Otemachi One

2020

㉚丸の内テラス

2020

○

―

―

○

―

○

データなし(膨大)

○

12640

○

○ ○

―

―

―

―

―

―

○

―

―

○

○ ―

―

―

―

○

○ ○

4110 ○

―

―

―

―

○

あり

データなし

○

3840

○

―

―

2270

○

○

5130

○

○

データなし(農大)

○

○

○

データなし(膨大)

○

○

○

9000

○

1250

○ ○

3900

○

○

6270

○

○

3810

○

○

データなし(膨大)

○

―

―

―

―

―

5400

2300

○

○

11350

○

○

データなし(膨大)

○ ○

―

―

○ ○

○

○

○

6590

○

○

○

5320

○

○

○

2050

○ ○

―

○

○

○

なし

○

○ ○

○

○

○

○

鉄

○

○

○

○

―

○

―

接しない

2030

○

○

○

―

○

○ ―

○

○

○

○ ○

11170

○

○ ○

○

○

○

○

○

○

○

○

○

12740

○

○

○

○

○

○

○

○

○ ○

接する

3630 ○

○

○ ―

10510

○

○

○ ―

○

○

○ ○

○

○

○

2780

○

○

○ ―

○

○

○

2012

2017

○

5030

○

⑯大手町フィナンシャルシティ

2014

3780

○

○

○

○

ステンレス

2012

○

○

○

○

○

○

○

○

2012

○

2000

○

○

○

○

○

街路上

水の有無

○

○

○

街路に面した公開空地

接する道幅

○

○

○

背を向ける 向きなし 街路に面していない公開空地

通行動線からの距離

○

○

平行

ベンチの場所

向かい合う

○

○

○

アクセス動線に対してのベンチの向き その他

○

⑮大手町フィナンシャルシティ

㉒川端緑道

木 ○

⑭丸の内永楽ビルディング・三井住友信託銀行本店ビル

㉓大手町ホトリア

大理石

○

○

―

石

○

○

―

座る面の材質

その他

○ ―

○ ○

○

740

6480

○

○

1500

データなし

○

70

ベンチの分布および公開空地がつくられた年代

ベンチのタイプおよびベンチ分布 左のグラフを見ると、 2005 以前はベンチが置かれている 半数以上の公開空地が街路に面しているのに対して、

ベンチの場所 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0%

2005 年から 2015 年には一つも街路に面した公開空地 にベンチが設置されていないことがわかります。 ベンチの設置場所によってどんな空間にたまれる場を つくりたいかが考察できます。 2005 年以前は流れるように 多くの人に使ってもらえる空間構成、 それ以降は比較的 1950～2000

2000～2005

街路に面していない公開空地

2005～2010

2010～2015

街路に面した公開空地

2015～2020 街路上

落ち着いた場所にたまれるような空間構成が好まれたの ではないかと予想できます。 また、 2015 年以降は再び

街路および、 街路に面した場所の割合が増えていることから、 流れるように多くの人に使ってもらえる、 もしくは落ち着い

前ページの分析により年代別のベンチ分布の傾向及びベンチのタイプの傾向がわかりました。 ベンチ分布については街路に面したベンチを有する公開空地が 2005 年以前に多く、 街路に面していない ベンチを有する公開空地はそれ以降に多い傾向があることがわかりました。 さらに最近の動きから今後はまた 街路に面した公開空地が整備されると考察しました。 ベンチのタイプについては、 1950 年代から一貫して独立型ベンチが増える傾向があることがわかりました。 さらに、 独立型ベンチは利用可能人数が 1〜3 人と少なく、 花壇併用型ベンチは利用可能人数がおおむね 4 人以上と比較的多い傾向もあることがわかりました。 このページではベンチのタイプおよびベンチ分布の相関を探るとともに、 私的ランキングをもとに、 自分自身が どんな傾向の場所を好むのか、 またどの年代の空間を好むのかを探ります。

た空間構成との両方の性質を備えた場所が主流となり街路に面した公開空地および街路が整備されていくと予想できます。

ベンチのタイプおよび年代

90% 80% 60%

独立型

に想像するような、 足があって、 座面があって、 背もたれがある

50% 40% 30%

ベンチのことです。 また、 花壇併用型ベンチは花壇の周りに座面がつい

20% 10% 0% 1950～2000

2000～2010 独立型

2010～2020

ていてそこに腰掛けられるようになっているものを言います。 一番上の グラフを見ると時が経つにつれて、 公開空地のベンチは独立型が主流

花壇併用型

12

1 ⑮大手町フィナンシャルシティ

15

⑩

⑰

⑱

花壇併用型

2 ㉑川端緑道

⑤

⑧

㉕

㉙

21

㉔ ㉗

② 13

⑥

街路上

③ ⑪

㉓

⑦ ⑭

㉖

④ ㉚

㉘

3 ㉒川端緑道

その他 ⑳ ⑫

4 ⑬丸の内パークビルディング・三菱一号館美術館

22

5 ⑯大手町フィナンシャルシティ

1950 年代

デザインから人に焦点を当てたランドスケープデザインに代わっていると

10

いえるかもしれません。

8 6 4 2

一人用

二、三人用

四人以上用

独立型ベンチの利用可能人数

花壇併用型 12

また、 下の二つのグラフは独立型と花壇併用型のベンチの利用可能

ベンチのタイプおよびベンチ分布のグラフは上のようになりました。 街路に面していない公開空地が最も多く

人数の割合を表したものです。 独立型の方が、 花壇併用型に比べて

街路に近づくにつれて、 ベンチを有する公開空地の数は減っていく傾向があることがわかります。 さらに

利用可能人数は少ないといえます。 空間的にきれいに配置でき

独立型ベンチより花壇併用型ベンチの方が比較的少ないことがわかります。 また、 先述した考察からグラフ上の

利用可能な人数も多いことから、 花壇併用型の方が優れている

グラデーションがかかっている部分の公開空地およびベンチの数が増えると予想できます。

ように思いますが、 年を重ねるにつれて独立型のものが増えています。

次に私的ランキングから自分の好みの傾向を考察します。 グラフ中の色が違う数字が私的ランキング上位

よりプライベートな質の高いランドスケープデザインに移り変わろうと

5 つです。 これといった傾向は見当たりませんでしたが、 しいて言うなら独立型のベンチと街路から離れた場所

しているのかもしれません。

を好むようです。 今後増えていくと予想させる空間と比較すると私の好みの空間とは完全にずれていることが

10 8 6 4

わかります。 街路に面しており、 独立型のベンチを有する空間が増えるという予想が当たらないことを祈ります。

2

一人用

二、三人用

四人以上用

花壇併用型ベンチの利用可能人数

71

私的ランキング

⑨

16

⑲

になっていることがわかります。 植物配置に合わせたランドスケープ

独立型

0

公開空地

空地がつくられた年代別で表したものです。 ここでいう独立型とは一般的

70%

0

街路に面した

公開空地

①

左のグラフは独立型ベンチおよび花壇併用型ベンチの割合を、 公開

ベンチのタイプ 100%

街路に面していない

年代についてはしいて言うなら、 2005 年〜2015 年あたりの空間を好むようです。 今後、 どんな空間ができる のか楽しみです。

72

私の発見ページ コンセプト 意味のない木はないのかも

ベンチ無限にある説

道路と歩道との間に植えられた木は歩車を分離するために重要な役割を果たします。

ベンチといわれて想像するのは足があって、 座面があって、 背もたれがあるようなものだと思います。

では、 それ以外の公開空地や街路に存在する木にはどのような意味があるのでしょうか。

今回の課題ではおおむねベンチがあって人が座れるようなところの図面を描きましたがその中にも、

大丸有のランドスケープについて学ぶ前、 私はそんな木たちが何のためにあるのか、 ずっと疑問でした。

明らかに座るための場所ではないものが存在します。 例えば、 有楽町電気ビルディング (P.7－8) です。

今もはっきりとはわかりませんが、 以前に比べその意図を感じとれるようになった気がします。

人が座っている段差には 260 の幅しかなく植物もあふれだしています。

今の私がこの木たちの存在意義を言葉にするのなら、 この木たちは

それにも関わらず段差があるという理由だけで人はそこを座れる場所だと判断します。

「スケール感覚を調節し、 空間を空間たらしめている存在」 です。

大手町ファーストスクエア (P.9－10) についても同じことが言えます。 もし、この世にベンチがなかったらそれはそれで新しい場所の使い方などが生まれて楽しいかもしれません。

図面を描く中で、 私は最後に木を描いていましたが、 木を描く前と後では明らかにその空間の感じ方に 差があるのです。 例えば木を描く前、 ベンチのみしかない空間ではどうも空間のスケールが大きすぎる 気がして、 場所のまとまりのようなものが無いように感じていました。 しかし、 木を描くとスケール自体は変わっていないのに、 このスケールがその場所にとっての最適解で あるような印象を受けるのです。

最後に コンセプト

小さな木でも大きな木でも空間に何らかの変化が生まれます。

「良いランドスケープデザインとは何か」 という疑問についてこの課題を通して考え、 模索してきました。

そういう意味で意味のない木はないのかもしれません。

何となく予想は出来ていたことですが、 これが良いランドスケープだ、 という答えはやはり分かりませんでした。 大丸有だって同じ組織がデザインしているため理屈的には年を重ねる毎に良い空間になるはずです。 しかし、 再開発がなされた街区の中でも古いものの方が新しいものより居心地がいいと感じるものはいくつもありました。

シンボル中心型構成 「良い」 という感覚は人によって異なります。 大丸有の図面を描く中である方にはめてつくられた空間がいくつかあることに気づきました。 それが、 シンボル中心型構成です。 例えば大手町タワー (P.41-42) のような構成です。

万人受けするものが良いとも言えませんし、 誰か 1 人が素晴らしいと思う空間が良いとも言えません。 開発を行う組織は自分たちが良いと思う空間を模索しながらデザインし続けること。

高木やデザインされた植物、 ほかにも噴水など、 特徴のあるオブジェクトを空間の中心に配置し、 それを囲むようにベンチや動線をデザインします。

使う私たちは自分が良いと思う空間を見つけ、 楽しむこと。 この二つの背景があって初めてランドスケープが成り立つのでは無いでしょうか。

大手町タワーのほかには、 丸の内仲通りビル・岸本ビルヂング (P.5-6)、 大手町ホトリア (P.47-48) 丸の内パークビルディング・三菱一号館美術館 (P.27-28) がシンボル中心型構成に当たります。

今の私に言えることは一言で 「良いランドスケープ」 と呼べる場所は一つとしてないということです。

丸の内パークビルディング・三菱一号館美術館

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大手町ホトリア

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