マリンインパクト製品ガイド

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社内資料：Ver.３

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目次 マリンインパクト、マリンインパクト２の発売に寄せて この資料について １．アカディアン プラント ヘルス ２．海藻抽出物の市場規模 ３．細胞にバイオスイッチ TM ４．Open Academy ５．しおれのメカニズム ６．アカディアン製品の成分量と効果 コラム１：凍害・霜害とアカディアン製品 ７．アカディアン製品の実際 1. 成果物に対する作用性 2. 作物の成長を支える根圏への作用 3. ストレスに最も早くさらされる茎葉部への作用 4. トマト 5. シュガービート 6. 移植水稲（密苗・プール育苗） ８．根の発達が健康な生育をサポート 副題：難しい、ストレス時の「水を取りに行く」 1．ワインぶどう試験 2．レタス圃場試験 3．大豆圃場試験 ９．土壌環境の改善効果 副題：土壌の健康 1．いちごの圃場試験と施設栽培の試験 2．人参の圃場試験 １０． 養分吸収の増加 1．じゃがいも圃場試験 2．じゃがいも圃場試験 3．すいか圃場試験 4．ブルーベリー圃場試験 5．レタス圃場試験 6．りんご圃場試験 7．トマト圃場試験-1 8．トマト圃場試験-2 １１．環境ストレス耐性の獲得 コラム２：環境ストレスとは 《乾燥・高温ストレス》 1．大豆の環境制御室の試験 2．柑橘（オレンジ）施設内試験 3．じゃがいも圃場試験 4．とうもろこし圃場試験 5．トマトの圃場試験 トマトの散布ガイドライン 6. ワインぶどう 水ストレス（左）とクロロフィル含量（右）の空中からのイメージ 《塩害に対する耐性》 1．レタスポット試験 2．いちごの圃場試験 《水害（かん水）に対する耐性》 １．大豆の圃場試験 コラム３：製造と品質の一貫性

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１２．青果物の品質の向上 1．テーブルぶどう試験-1 2．テーブルぶどう試験-2 3．テーブルぶどう試験-3 4．テーブルぶどう試験-4 5．テーブルぶどう試験-5 6．テーブルぶどう試験-6 春の芽出し時期の散布（本邦）から収穫前 ぶどうの散布ガイドライン 7．ワインぶどうの圃場試験 8．りんご圃場試験-1 9．りんご圃場試験-2 10．りんご圃場試験-3 11．りんご圃場試験-4 12．リーフレタス圃場試験 13．オリーブ圃場試験 さくらんぼの散布ガイドライン 14．さくらんぼ圃場試験-1 15．さくらんぼ圃場試験-2 16．さくらんぼ圃場試験-3 17．じゃがいも圃場試験-1 18．じゃがいも圃場試験-2 じゃがいもの散布ガイドライン 19. たまねぎ圃場試験（本邦：植え傷みからの回復・べと病の抑制） １３．日持ちの良さ 1.テーブルぶどう圃場試験 2．水耕トマト温室試験 3．水耕トマト施設試験 4．ロメインレタスの圃場試験 コラム４：海藻品は、皆同じじゃない １４．収量の増加 1．ハイポニック トマト施設栽培 2．トマト施設栽培 レタス散布のポイント 3．結球レタス圃場試験 散布のガイドライン 4．レタス圃場試験 5．じゃがいも試験 6．りんご圃場試験-1 7．りんご圃場試験-2 8．柑橘圃場試験-1 9．柑橘圃場試験-2 10．柑橘圃場試験-3 11．水稲圃場試験-1 12．水稲圃場試験-2 水稲の散布のガイドライン 13．とうもろこし圃場試験-1 14．とうもろこし圃場試験-2 15．大豆圃場試験-1 16．大豆圃場試験-2 17．にんにく圃場試験 コラム５：原材料の責任ある収穫

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注）この資料はアカディアンプラントヘルスの Hp からの抜粋内容と、㈱ファイトクロームの国内事例をもとに編集したものです。

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マリンインパクト、マリンインパクト２の発売に寄せて アカディアン プラントヘルス™が満を持して、ご提供するマリンインパクト、マリンインパクト２（北海道 仕様）が、バイオ スティミュラント専業メーカーとして幅広い商品を供給している、㈱ファイトクローム＊から、この９月にいよいよ発売さ れます。 日本のバイオスティミュラント業界に新しい風が吹くことを期待しています。 活性成分が最大限に保持されたアスコフィラム・ノドサムから抽出される高活性な成分だけを含有する当製品は、高 品質が要求される果樹や果菜類から、一般の葉物・畑作物まで幅広くご利用いただけます。干ばつや、多雨、土壌の 栄養バランスの偏りなどの所謂、非生物由来のストレスを軽減・調整することで、良品の歩留まりを上げ、収量とその 品質を高めることで、圃場全体の生産性を改善できます。 マリンインパクトを散布（茎葉・潅水など）すると、 1、環境ストレスの軽減とストレス後の回復の速さ：厳しい栽培条件下でも作物にそのストレスに耐える力を発揮させ、 その基盤（葉・茎・根圏）を充実させることで、従来のアミノ酸液肥には見られない、より積極的で早い回復を促します。 2、定植後の活着・生育・登熟促進：根の成長を促し、根酸・ストリゴラクトンの滲出を亢進：根圏環境を改善すること で、栄養の供給システムを最適な状態に保ち、健康な植物体を作ります。また栄養成長期には、登熟や果樹の色上 がりを早め、収穫時期を短くすることで人件費を抑え、更に日持ちの良い青果物に仕上がることで収益の改善に貢献 します。 3、収量、品質の改善: 作柄の変動幅を最小に：投資対利益率（ROI）が予測でき、農場経営の収益性を高めます。 4、持続可能で、環境に優しく、農業生産に貢献：このトータルな技術プラットフォームを、アカディアンは BioSwitch™ (バイオスイッチ™) と命名しました。バイオスイッチ™ テクノロジーは、作物や土壌の可能性を最大限に引き出し、化 学肥料の使用量を作物の生育・健康とバランスさせながら最適化する、革新的な技術プラットフォームです。 アカディアンが採取するアスコフィルム ノドサムは、北大西洋(ノバスコティア州/カナダ)の、環境が厳しく生きることが 極めて困難な潮間帯で生長するため、そのストレスに対処する活性の高い有機成分を細胞内に豊富に保持していま す。アカディアンは独自のプロセスで、その生理活性成分が純粋、かつアクティブな状態のままで抽出します。このプ ロセスでは、海藻由来の活性成分が壊れることなく製品に還元されるだけでなく、新たな活性化合物も生み出すこと が分かっており、これらがアカディアン社の製品の最大の特徴となっています。アカディアンプラントヘルス™の製品は ユニークで品質が一貫しており、世界中の作物に品質と収量の両面で優れた結果をもたらしています。人工的に添加 される成分（肥料成分など）を含まない、100%ピュアな海藻エキス、マリンインパクトが日本のお客様の経営にインパク トを提供できることを、期待しております。 アカディアンプラントヘルス™は、海洋植物の収穫、培養、抽出を専門とする世界最大の企業であるアカディアンシープ ランツ株式会社の一部門です。1981 年に設立された Acadian Seaplants は、カナダのノバスコシア州に拠点を置く家 族経営の多国籍企業であり、海洋植物研究における世界有数のバイオテクノロジーメーカーです。世界の 70 以上の 作物に使用され、農業だけでなく、養殖された生食用の海藻や、海洋植物由来の機能性成分などの高品質な製品 を、世界 80 カ国以上に輸出しています。 私たちは、皆様と一緒に農業の新しい時代を創りたいと思っています。

＊㈱ファイトクローム http://phyto.jp/

この資料について この資料は、２０２１年９月に発売されるマリンインパクト、マリンインパクト２（北海道 仕様）の解説のため、アカディア ンの海外の試験と、㈱ファイトクロームが実施した国内試験を併せて、製品の参考事例として紹介したものです。 バイオスティミュラント（BS）はまだ新しいビジネス領域ですが、実はいくつかの成分は古くから使用されてきました。例 えば、アミノ酸類、腐植酸、海藻抽出物などがそれに当たります。最近は、自然（生物）由来の成分として、生体ポリマ ー、リン脂質、ペプタイド、微生物含有物など製造上で化学修飾・合成を伴わない、一般に自然界に存在する、生理活 性物質も加わり、広く活用されるようになってきました。それぞれの成分には、異なる働きがあり、その特徴に合わせ

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て、肥料成分と組み合わせて商品化されているのが一般的です。 特に多いのが、液肥として茎葉散布されるもの や、元肥として NPK と混合して活用される分野です。その一部は、潅水処理などでも使用されています。 しかし BS の立ち地は、まだ不安定です。多くは、肥料との混用でプラスアルファーをうたうことで、肥料製品の差別化 の材料として販売されている印象です。この資料を通じてバイスティムラントとは何か？という疑問の解消に、少しでも お役に立てれば幸いです。 では少し具体的な例を挙げ説明します。

皆さんは「液肥と BS の違い」を、を生産者の方にどのように説明するでしょうか？ 下の絵は、乾燥ストレスに対する BS と液肥（アミノ酸など）の違いを模式的に表わしたものです。

BS は作物が持っている、いわばプラン-B を遺伝子に働いて起動させます。通常の生命活動でも、この B ラインは補 助的に作動しますが、BS 資材の投入でプロアクティブに起動するため、BS はこの働きを進めるトリガーといえます。 アカディアン社はこの働きを「バイオスイッチ TM」と呼んでいます。 上記の例で説明すると、乾燥ストレス時には、葉は気孔を閉じ根は縮小して、生命活動のエネルギーロスを最小限に して、ストレスが過ぎ去るのを待ちます。いわば引きこもり戦略です。これがプラン A です。この間、体への栄養供給 が絶たれます。根が休んでいるからです。もしかしたら維管束が傷んでいる可能性もあります。その場面で、生命を維 持するための栄養補給が、液肥となります。素材は、タンパク質生成のもととなるアミノ酸や、エネルギーの活動（呼 吸）を助けるグルコース（糖類）になります。いわば、体が弱っているときの活力剤です。 これに対して、乾燥ストレス 時に、遺伝子に働きかけて、苦しい中でも根圏を伸展させて積極的に水分と栄養を取るよう働きかけるのがアカディア ン製品に特長的にみられる働きです。こちらがプラン-B です。苦しい環境下で活路を見出す、より積極的な戦術とも 言えます。暑さで細胞がやられないようにいくつかの主要な成分（フコイダン、ベタイン、マンニトール）が細胞の健康 （浸透圧）を維持させ、同様の働きで、水分や栄養の通り道の維管束を強化することから生物刺激剤と呼ばれます。 作物の持つ遺伝情報を喚起して、細胞の健康を維持するために必要な有機成分を作らせる働きがあります。 では、活力剤と、刺激剤の違いは、どこに表れるか？それはストレスにさらされた後の回復の速さです。液肥の場合 は、ストレスで傷んだ細胞が回復するまで時間がかかります。これは、少ないながらも収量や青果物の品質に影響し ます。 一方で、アカディアン処理作物は、根も茎も、葉もリカバリーの準備がすでに整っています。 速やかに光合成 をスタートさせます。 このような観点を押さえながら、この資料をご覧いただければ幸いです。

１．アカディアン プラント ヘルスって、世界的にはどんな会社？ アメリカの著名な市場調査会社が、２０２０年に世界の海藻製品を扱う企業１９社を分析した結果、Acadian PL は業界 の最も革新的な企業として 位置付けられました。 なぜでしょうか？それは科学をベースとした企業だからです。

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２．海藻抽出物の市場規模について。 上記、調査会社は、日本の２０２７年の海藻抽出物の市場規模を約２３億円と推定しています？ ここでは日本関連分を抜粋して提示しております。 (Unit 105JPY/USD)

３．細胞にバイオスイッチ TM これは作物が持っている生育に必要な能力を引き出すための、新しい技術プラットフォームです。 生産者はこのマークを見て、商品が科学で裏付けられたアカディアン製品であることが分かり安心できます。

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（以下 HP から抜粋） 2017 年 3 月 15 日ダートマス、ノバスコシア州 アカディアン シープランツ・リミテッド(ASL)の一部門であるアカディア ン・プラント・ヘルス(APH)は本日、ドイツ・ベルリンで開催された第 15 回ニュー・アグ国際会議・展示会で、新しいプラ ットフォーム技術の立ち上げを発表しました。 Acadian BioSwitch™は農業生産者に、科学的な根拠に裏付けられたプラットフォームを提供し、課題を克服する 弊社のコミットメントを強化するのに役立ちます。 Acadian BioSwitch™は植物の健康問題を解決するために使用される革新的なトリガー技術です。これは、植物の 生長を刺激し、環境ストレスから作物を保護する遺伝子の発現を促す活性化合物を誘導し産生させることによって、 植物内の自然なプロセスを強化することで現代農業をサポートできるように設計されました。 この技術が非常にユニークであるのは: １）その持続可能性（自然環境への負荷が少なく持続的な技術） ２）独自の製造プロセス（生理活性物質を損なわない製造工程） ３）有益な生理活性を示すユニークな成分構成比を持つ組成物（単一成分ではなく全体で有機的に関与） ４）科学と研究に裏打ちされた有効性（35 年以上の研究成果） ASL のジャン=ポール・デヴォー社長兼最高経営責任者(CEO)は、「35 年間、農家が作物の栽培に直面している課題 に耳を傾けてきました。「Acadian BioSwitch™が市場で差別化される重要な要因は、研究と科学の強固な基盤を持っ ているということです。世界中の研究者に支えられ、現場の最も重要な場所で機能する実証済みのテクノロジーです。 APH の社長、ロジャー・トリパティ（当時）は、「この新技術プラットフォームの立ち上げは、弊社の長期的な成長戦略 の基盤となるでしょう。そして技術を表す「品質のマーク」が開発されました。今後、この技術を含むすべての作物健康 製品の上市には、生産者が簡単にアカディアンバイオスイッチを備えた製品と識別できるように、このマークを添付し ます」と言いました。「Acadian BioSwitch™は、いくつかの信頼できる APH 商品の背後にある特定の植物成長メカニズ ムを刺激する「トリガー技術」です。世界の生産者は、このマークを見て、弊社の製品を処理するときに、この優れた性 能が備わっていることがわかり安心することができます。 トリパシー氏（研究開発）は、「この技術の作用機序の完全な解明にまだ時間が必要だが、Acadian 製品で見つかっ た生理活性化合物は、遺伝子レベルで作用し、きわめて根源的に、植物本来のストレス管理機構へ働きかけます。 その結果、植物の健康全般とその生産性を高める特定の遺伝子の機能を強化（または抑制）できる」と述べました。 アカディアン バイオスイッチ™は、APH によって確立された技術プラットフォームです。 アカディアン プラント ヘルス™は １）作物の収量増加を科学的に証明する生物刺激剤（バイオスティミュラント）の世界的リーダーです。 ２）環境を保護しながら、持続可能性と作物収量を最大化することに専念しています。 ３）製品は、植物の生育、栄養摂取、ストレス管理を改善することで、種子からテーブルへ農産品供給に寄与します。 （以上） アカディアンプラントヘルス™は、アカディアンシープランツ株式会社の一部門です。 アカディアンの製品には、80 カ国以上で 70 以上の作物に対して、灌注、土壌散布、茎葉散布として使用され、その商 品にはアカディアン®、スティンプレックス®、ステラマリス®、そしてトグル®と多くの肥料や BS との混合剤があります。 注）ファイトクローム社が販売するマリンインパクトは Stimplex、マリンインパクト２は Toggle の国内名称となります。 この技術の核心部分が、ストレス時の細胞内の浸透圧維持に関する一連の防御機構の誘導になります。フコイダン は活性酸素を除去、ベタインは生体ベタインの濃度を上げて、細胞内の圧力を高め、マンニトールは水分の保持と細 胞壁の修復を誘導します。生体抽出物でユニークな成分構成であるがゆえに、人工添加・合成成分では難しい BS と して植物が持つ、普段あまり発現しないプラン B の生理機能を、強力に回すエンジンの役目を果たしています。

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４．Open Academy について （以下、HP から抜粋） バイオスイッチに代表される、弊社の革新技術は、世界の研究者へオープンプラットフォームを提供しています。

アカディアンは「細胞の健康」を科学します。 2020 年 9 月 10 日ダートマス、ノバスコシア州 - アカディアンプラントヘルス™は、作物の非生物起源（天候などの自 然環境）ストレス管理のための完全な解決策のポートフォリオに開発協力する専門家のグローバルネットワーク、アカ ディアン オープン アカデミーをスタートします。 干ばつ、洪水、暑さ、その他の有害な環境条件は、害虫や病気よりも食品の質や作物の収量に影響を与え、世界の 食料安全保障に影響を与えます。 過剰な気象変動は、生産現場の意思決定を非常に困難にしており、より予測不可 能になってきています。 新しいイノベーションを回すこのエンジン（アカデミー）を通じて、Acadian Plant Health™は、今 日の気候における作物生産性の不確実性を減らすための完全な技術体系を栽培者に提供します。 「作物の非生物 的（環境）ストレス管理を最適化する海藻ベースの生物刺激物質の新しいユニークな組み合わせで研究開発が始まり ました」と、ネルソン・ギブソン社長、アカディアンプラントヘルス™は言います。 「私たちは、海藻抽出物の本来の力を正しく利用する技術のあり方を検証し、強化し、貢献するために、8 カ国の 12 人の専門家の科学諮問委員会であるアカディアンオープンアカデミーを組織しました」と、アカディアンプラントヘルス の研究開発ディレクター、ホリー・リトル博士は言います。 私たちのビジョンは、植物の非生物的ストス管理の世界的リーダーになることであり、アカディアンオープンアカデミー は、このビジョンを先導します。２０２０年 ９月の第 1 週には、初回会合を開催しました。 「これは、環境ストレス管理 の新しい時代を形作る主要な専門家との、世界をリードするコラボレーションの始まりです」と、SVP ポートフォリオ開 発アカディアンプラントヘルスの担当者が言います。 （以上）

５．しおれのメカニズム 高温障害は、「しおれ」や「果実の焼け」といった生理障害を伴います。 葉・維管束・根がそれぞれの役割を果たさないと、高温・乾燥といったストレスからうまく回避できません。

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アカディアン成分は、作物が生理的に要求する働きを、遺伝子レベルで後押しします。

６．アカディアン製品の成分量と効果

既存品 A

既存品 B

コラム１：凍害・霜害とアカディアン製品 低温の害は大きく 2 種類あります。 １）厳冬期の凍害 ２）春、芽出し・出芽（定植）後の遅霜 同じ低温でも、両者はかなり内容が異なります。

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１．厳冬期 日本の研究論考は、リンゴとナシが多く、今回はこの樹種に関する記載からの引用です。 凍害とは、作物が凍結することで生じる被害で、細胞の外に氷（氷晶）ができる凍結（細胞外凍結）と細胞の中が凍結 する細胞内凍結の２種類あります。 細胞の中が凍るのは、急速な冷却が起きる場合で、冬季の凍結はその多くは細胞外の凍結によるものです。 なお、細胞の中が凍った場合、その細胞は死滅します。 ですので、ここでは、細胞外の凍結について記載します まず、なぜ細胞の外が凍り、細胞の内側は凍らないのか？ これは細胞内の濃度（モル数）が高いからです。アミノ酸や糖などが細胞内にたくさん含まれると、氷点下でも細胞は 凍りません。 細胞外は濃度が薄く、つまり水分が多いので、まず小さな氷の結晶が出来上がります。ここには「氷核活性物質（生 物・無生物）」が関与します。 雪の結晶をご存じの方も多いと思います。水が氷る際にはそこに核となる物質が必要です。細胞の外が氷るときも同 様です。 異なるのは、氷の結晶の動態を制御、一律に結晶が太るのではなく、細胞をある意味傷めないような、形や 方向、時間の制御をもたらすような性質を持ちます。 これは本題から外れるので、ここでは省きます。 さて、ここからはとてもダイナミックです。 細胞外の氷晶が生長すると、氷に水分が奪われて細胞内から細胞の外へ水が流出していきます（細胞の脱水ストレ スで、昔、これは凍害の本丸と言われていました）。 細胞外へ出た水は、小さな氷の結晶を徐々に肥大化させていきます。 大きくなった結晶は、細胞壁を物理的・機械的に押し込み、傷（障害）、つまり「穴」が開けます。 この段階に至る少し前に、外（通常は根からですが、冬季は根の活動は休止しているので、おそらく、細胞の水疱中に 溶け込んでいたもの？）から取り込まれたカルシュウムが生長点で傷んだ細胞の周りに集まりだします。 この後、細 胞膜上のいわゆるカルシュウムチャネルが開き、細胞外からカルシュウムイオンが細胞内に侵入して、「細胞内膜を 伴う電解状態の細胞質（小さな粒）」を形成します。この粒はカルシュウムの侵入とともに次第に大きくなり、先程の細 胞膜に開いた穴に接近結合することで傷んだ部位（細胞膜）を修復します。 近年の精力的な研究で、果樹の凍害の実態がだいぶ解ってきています。従来は、細胞の脱水ｽﾄﾚｽ（凍結脱水）や、 氷の融解過程で生じる急激な細胞の給水膨張が障害の本流ととらえられてきましたが、最近は上記のカルシュウムイ オンにおける細胞壁の修復の適応度合が、凍害の程度を決める主要因ではないかと言われています。 これを「カルシュウム依存性」と呼びます。

細胞の外氷の結晶が、肥大と Ca による細胞膜の修復の模式図。 では、アカディアン製品が上記のどこのプロセスを改善していけるのかという観点です。ここからは推論も入ります。 まず植物が、上記の主要な細胞外凍結による凍害を回避する条件として、 １）細胞内が厳冬期に相対的に高濃度に保たれ、水分の細胞内凍結（細胞死）を回避できること ２）細胞修復を担うカルシュウムイオンが、凍害に遭いやすい、新芽・花芽の周辺に存在すること この二つがありそうです。 新芽の細胞に、アミノ酸や糖などが多く存在するには、前年の秋口の準備が必要です。そうです。秋のアカディアン製 品の処理です。 実際 ABA から誘導されるプロリンや、ベタインから誘導される生体ベタインなどは、細胞内での主要なアミノ酸であ り、糖・タンパクで、凍らない細胞を作るのに役立ちそうです。この場合、灌注処理がより適すると考えられます。植物 が休眠期間に入る（低温馴化）前に、根の活動を促し、微量要素の吸収を促進させて冬の準備をさせます。 ここで上記のカルシュウムです。カルシュウムは根の細胞との弱い浸透圧差でまず植物に入り込まれ、その後、水の 蒸散流に乗っかって茎葉部に移動します。 このカルシュウムが、春先に細胞内で氷が融解する過程で、うまく新芽・ 花芽に移動していれば、アカディアン製品が貢献していると証明できますが、実は詳細は判明していません。 解っているのは、アスコフィラムの抽出液が冬季の細胞の損傷を減少させるという現象面だけです（2018/08/29）。 茎葉散布がいいのか、土壌灌注がいいのか？これからの研究を待ちたいと思います。

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２．春芽出し後の霜害 春、芽が動き出してからの作物の低温障害は、冬季の凍害とはメカニズムが異なります。 春暖かくなると、細胞内の水分含量が多くなり、一方で低温に対する耐性は下がることが分かっています。細胞の浸 透圧を考えればこれは当然です。 活発な細胞内での生命活動には、水が必要です。もう濃度を高く保って、細胞死につながる凍結リスクに備える必要 はないわけです。それよりも植物として、より生長して生存圏を広げる方向に向かいます。 しかし運悪く、そこで遅霜（低温）に遭遇すると、通常は光との複合型のストレスとして障害は発現します。０－１０度程 度の低温と、弱い光（直射の 1/20 程度）が合わさると、光合成活性が消失することが解っています。 光合成の初期プロセス（光学系ｰ 1）が低温で消失するので、その後低温から回復すると、活性を持たずに光のエネル ギーを吸収する光学系は余剰な活性酸素を生み出し、細胞破壊を引き起こします。そこで、植物は細胞死がさらに進 まないように、葉を退色させて、被害が拡大しないような自己防衛を行います。霜害が終わった後に葉が退色するの はこのためで、いわば自己保存の結果です。 ここでアカディアン製品の特長である、発生する活性酸素の除去と細胞内浸透圧維持（細胞死の回避）が、実際の低 温障害にどれくらい貢献できるかは、個別の案件ごとに見ていくことになりそうです。併せて、根の活動量を上げ、養 分吸収効率を高め、回復を後押しすることで回復過程も促進することは分かっていますが、対照区と比較したときに、 クロロフィルの障害（消失）の程度、生育の回復の程度がどれくらい違ってくるのかは興味がある点です。 現地圃場で、ブドウやリンゴの試験結果を蓄積しながら本邦でも評価を進める必要があるかもしれません。 凍害霜害は、夏の乾燥・高温障害に比べて、メカニズムが非常に複雑です。 アカディアンの社内試験も事例がまだ多くなく、今後の研究に期待しましょう。

７．アカディアン製品の実際 1. 成果物に対する作用 特に収率や品質が求められる、果菜類や果樹、あるいは豆類や根菜などでその価値が広く認められています。 処理 された作物に特徴的にみられるのは果軸（ラッチェ）が太く、収穫後もその新鮮さが長持ちすることで、落果率が減り粒 も大きくなります。 登熟が早く進み、着色の仕上がりも早く、収穫作業の効率が上がります。 根菜は貯蔵用分の集 積が早く、根部肥大期の２週間前の散布が特に効果が高いようです。 作物に十分な準備をさせることがポイントになります。 写真：着色不揃い、登熟に時間を要すると、収益性が下がります。

2. 作物の成長を支える根圏への作用 作物は一般にストレス時には、大きなエネルギーが必要な根部の活動を止めることで、時をやり過ごす戦略（引きこも り戦略）を取ります。この間、水分や養分の調達に支障をきたし、長期化すると生命活動を維持できない事態も生じま す。従ってこの苦しい状況の中で、体を維持するにはそれを支える、充実した「基盤（葉・茎・根）」が必要になります。 中でも、苦しい中でも水や養分を調達できる充実した根部は重要です。 バイオスティミュラントという言葉には何か魔法のような響きがありますが、本質は根圏の充実にあります。 しっかりした根部は植物の成長を助けるだけでなく、ストレス時の耐性を上げ、その後の回復も得意です。

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アカディアンを散布すると、根圏で様々な変化が起きます。 １） 横根が多く、根圏内の養分吸収量が高くなる ２） 根酸産生が促進され、鉱物と結合した微量要素をｷﾚｰﾄ化して吸収しやすい環境へ整える ３） 植物ホルモンであるストリゴラクトンの根表面からの漏出を亢進することで、菌根菌の助けを借りてリン酸や水分 の吸収域を根圏内外に確保できる ４） 硝酸細菌の根部に結節を誘導して共生関係（根粒菌）を強化することで、窒素の吸収量を増やす（マメ科） ５） 根部へのグルコースの供給を増大させて、根の表面にコロニーを作る菌根細菌を活発化させて、リン酸や窒素の 吸収を増やし、更には病原微生物の侵入を抑制するガード機能が強化されることとで、健康に寄与する ６） また、直接土壌に処理すると、土壌細菌のエサとなり団粒化を促すことで保水性・排水性の改善や、十分な 酸素の供給は根の成長を促進します。 準備が整った、根部はストレスに強いのですが、アカディアン製品に見られる、「苦しいときに背中を押す」作用がスト レスからの回復を一層早めているようです。 これらの作用性は、一般に茎葉散布がより効果的です。農薬のように活性化合物の体内移行が必要な場合は、どう しても効果が生じるまでにタイムラグや分布に濃淡が生じます。散布精度の問題もあります。その点で、遺伝子に働き かける BS は代謝や合成の様々な生体内の経路に関わることで、反応速度が速いと考えられます。 なお、定植前の ポット潅水の場合は、投下量も多く、直接根に吸収されることで、茎葉散布同様の効果が期待できます。

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3. ストレスに最も早くさらされる茎葉部細胞への作用 葉の健康とは、細胞の健康で、細胞の「浸透圧」に見ることで分かります。干ばつや高温・低温などで、浸透圧が下が り、生命活動をささえる生体膜（細胞壁）の機能が失われると、健康は保てなくなり最悪の場合、枯死に至ります。 環 境ストレスとは光のエネルギー（供給側）が、受け手の炭素固定（需要側）を上回った時に、その余剰エネルギーが活 性酸素種となることで細胞内を傷つけることで生じます。 （植物は、過剰なエネルギーを避けるためのいくつかの防 御機能（物理的・生理的）を有していますが、それらが十分でない場合に、光化学系で電子を受け渡す場面で強還元 状態が生じ、活性酸素種が生成します）。 アカディアン製品の活動の本丸は、生じた活性酸素種の除去ですが、同時に傷付いた細胞壁の修復や水分の漏出を 抑える働き、浸透圧を高めに維持するための適合溶質を増やす働きが、それぞれ同時進行することで、細胞の健康 に貢献します

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さて、ここからは、主な作物とアカディアン商品の適応について具体的な事例を紹介します。 では、トマト（Stimplex）、シュガービート（Toggle）、そして移植水稲（Stimplex）を例にとり、アカディアン製品の散布方法 について解説します。 参照：Seaweed extracts biostimulant in horticulture-Science Direct June 29, 2021 過剰な光エネルギーで起こる光阻害とその防御について―Research School of Biology, Australian National University, Takahashi

4．とまとの例 トマトは最も高温障害を受けやすい作物の一つです（生まれは冷涼なアンデス高原です）。

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潅水チューブを利用したアカディアン製品の投与は、根圏環境と土壌構造を改善することで、作物の栄養吸収を促進 します。根を発達させることが水分を作物全体にいきわたらせる秘訣です。 ただし、通常作物は、ストレス環境下で は根茎を委縮させることでエネルギーロスを防ぎ乾燥に耐えようとするので、アカディアン製品の働きはきわめて特異 的です。なお、定植前の灌注処理は、2－3 段目の結実の尻腐れに効果が期待されます。

5．シュガービートの例 そして、シュガービートも高温に弱い作物です。

収穫前に根茎から新葉を出させないことが糖度を上げる秘訣です。そのためには夏の乾燥や排水不良などで葉を枯 らさないことが最も大事になります。 アカディアン製品は土壌微生物相を増やすことで、団粒構造化を進め、圃場の 排水状況を改善します。なお、水分過多はビートの根部腐敗をまねき、収率を減少させる要因となります

6．移植水稲（密苗）の例 最近は、高温・乾燥による水稲の減収・品質低下が課題になる場面が多いです。 以下の例は、最近注目される、密苗（乾籾重：240g/箱）の太陽シートで被覆加温したプール育苗の試験設計です。 本田移植は稲が２．５葉期で行われます。 All rights reserved by Acadian Seaplant & Phytochrome Inc.

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水稲では、主な処理時期は３回あります。 １） 育苗期の緑化期はマットの根を張らせるため ２） 移植前の灌注で、移植時のストレス（根が切れて水分ストレス状態）を和らげ、素早い発根を促す ３） 夏の高温対策で、発根を促し、葉・茎が暑さで細胞のストレスを緩和できるようにするための措置で、苦しい ストレス中でも水稲は積極的に根を張って水分と養分を取りに行くことができます（一般には根は縮小します）。 上記の高温時の根の動きはアカディアン製品に特徴的に認められ、これはコメの品質・収量の増加に貢献します。 これは同時に、万一元肥の窒素量が栽培期間後半に不足している場合でも、根が進展して土中にある窒素を効率的 に取り込むことで、減収を回避できる可能性があります。アカディアン製品＊を使用した多くの作物での減肥プログラ ムで、３０％窒素量を減じた条件でも、慣行区と同等かそれ以上の収量を達成することが分かっています。 ＊注）アカディアン製品は海藻由来成分１００％の抽出液であり、肥料成分としての窒素量は 0.1％程度です。 圃場における散布は、ブームスプレーヤーが一般的ですが、無人ヘリやドローンを活用した茎葉散布法が検討されて います。また茎葉散布ではなく、水口処理で行う場合は、圃場の水尻を止めて、注水時に併せて土壌処理を行うのが 一般的です。作業体系上では①中干後田面が乾燥で割れた状態での潅水がより効果的です。 また生育状況としては、干ばつ・高温ストレス対策として、その生長点が分化する前に与えることが必要で、②幼穂

形成期の３－７日前に処理することが良いと考えられます。①と②の間は限定されますので、タイミングを逸しな いよう処理することが重要です。 以下は、北海道名寄町のモチ米の圃場です。 幼穂形成期（6/20）に ドローン散布１L/ha の比較写真です（２０２１）。 右：アカディアン、左：慣行区になります。

生育の差（畝間）と色の違いが出ています。

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集団防除でヘリ散布を行う場合は、上記タイミングを見て万一合わない場合は、他の処理と組み合わせて別途、散 布するなどの対応が必要です。なお、殺虫・殺菌剤などとの混用に特段の制限はありません。心配な場合は、事前に 少量で混用してみることをお勧めいたします。 余談：アカディアン製品は、海藻由来のカリ成分が豊富です（例：Stimplex３－５％）。カリの主な働きは、 １）デンプンをモミの内部へ送り込むのに不可欠な成分で、登熟歩合の向上や粒の肥大に寄与 ２）カリは根張りを良くし、根の活性を維持 ３）日照不足時にカリが光合成をサポートします。 ４）稲体の茎葉の中にカリが多いと、稈の強度が高まり倒伏に強くなります

８．根の発達が健康な生育をサポートについてです。 土壌構造の改善効果と根系の発達は、表裏一体に作用して、作物栄養分の効率的な取り込みに寄与します。根と土 はまさに土台で作物の生育と収量を決定付けます。 余談ですが、アカディアン製品がなぜ乾燥ストレスに強いのか？それは「細胞の浸透圧の維持」とともに、「根茎から の水分調達能力」に違いがあるからです。根が頑張って、一方の細胞も最少供給量で頑張る。そしてその間の維管束 が丈夫で。根からの水と養分をしっかり届ける。収量が取れない稲の茎は細く弱々しいことが多いです。 普通は、乾燥して水分調達が滞りだすと、作物は根茎を縮小して体力の消耗を避けることで乾燥に耐えようとします。 つまり「引きこもり戦略です」。一方で、アカディアン散布作物は、更に根を伸長させて水を得ようとします。この違いは どこから生じるのかは非常に興味がありますが、少なくとも乾燥状態に落ち行った時の「準備」に違いがあることは想 像できます。プロアクティブなトリガー技術といえるかもしれません。備えることの優位性が、環境ストレスへの対処と なっている。少なくとも形態としてはそのように観察できます。ですので、私はアカディアン商品の最初の散布時期

をやや早めにするようにアドバイスしています。つまり準備、特に根系の優位性を最大にするためです。 BS というと、何か魔法のような作用があるのでは？と感じますが、本質は至極真とうですね。 ここで特に申し上げたいのは、アカディアンのアスコフィラム抽出物には根の発根にかかわるホルモンである、サイトカ イニンは含まれていないことです。 こういう説明は、リテール（お店）や生産者の目を覚ますかもしれません。「今まで 他の人から聞いた話と違うね？」と。 世の海藻品の説明の多くには、あたかもサイトカイニンが含まれており（あるいは直接的な表現を避けてサイトカイニ ンは云々、とかサイトカイニン様の物質）と表現されていますが、実態として、分析しても検出限界以下です。ホルモン が分解してできた（と推定される、あるいはもっと角度が低い、想像できる）成分があるとか、あるいはホルモン生成の 構成要素になりうる成分（前駆体）があることを、総合的に「痕跡」などと表現している場合もあります。 どうしてこのようなことが、文章上に起きるのかというと、明らかに根の発達が認められるので、どうしても説明が必要 になるからでしょう。 アカディアン社もこの謎を過去 35 年以上にわたって、追ってきましたが、はっきりしているのは特定の成分、例えばサ イトカイニンのようなものが製品に含まれていて、この根の伸長（応答反応）を引きおこしているのではないことです。 （しかしながら、製造過程で何らかの独自成分が生成されている可能性は否定していません） 製品に含まれるいくつかの活性成分が、有機的に、複合的に、直接、あるいは間接的に植物の遺伝子に働きかけて、 そのような作用性を引き起こす成分（植物ホルモン）の生成を「誘導」しているということです。 チラシや、ネットの記載文面を見ることで、その当該企業がどの程度、この根源的な根の発育促進効果に、科学をもっ て向き合ってきたかが分かります。 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

副題：難しい、ストレス時の「水を取りに行く」 アカディアンプラントヘルス™製品は、作物体を強固に確立するために利用可能な水と栄養素を最大限に活用すること ができるように完全な、よく発達した植物の根を持つ作物を育てます。当社の海藻抽出物は根の成長と体を強化し、 これにより植物の活力が向上します。より強い植物は、環境ストレスに対処でき、回復するのが得意であり、これはよ り良い品質の青果物につながります。 しかし、実態として「根の届く範囲」は限られています。

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作物のストレス耐性を強化するには、根の充実に加えて、根圏の拡大が必要です。一般に根が届く範囲の土壌中の 栄養や水分に届く範囲は、体積の４－７％程度といわれています。作物の蒸散圧によって、硝酸体窒素やリン酸が吸 収できる領域は根の表面からせいぜい１－２ｃｍ程度で、その外側は菌根菌の活躍が不可欠です。菌根菌は真菌（カ ビ）の仲間で、森に入ると雨上がりなどしっとりとした香ばしい土の香りがしますが、あの正体です。菌根菌は完全な植 物寄生菌で、植物の８０％程度の種に寄生します。圃場でも作物がないときは胞子で休眠しますが、作物がない状態 が一年以上開くと密度が大きく減じます。最も一般的な菌根菌はアーバスキュラー菌根菌で、農業場面での活用が精 力的に研究されています。この菌は、細胞がストロー上になっており、広い範囲から、アンモニア態窒素、リン酸、水を 根に運んできて、受け渡しますが、対価として作物が生産した糖を受け取ることで完全な共生関係を形成します。 下のイメージ内で白く光る細い繊維状のものが菌根菌です。 左側の根の細胞内に入り込んで栄養の受け渡しを行っ ています。 菌根菌の菌糸は細く、根毛が立ち入れない隙間を進むことができ、作物に栄養を届けます。 作物で特に リン酸が不足すると、分株抑制ホルモンとして知られるストリゴラクトンが、根から放出され、菌根菌の菌糸はその濃 度勾配を利用して根に達します。一旦、共生関係が成立すると今度は菌糸が外へ向かって根圏を拡大していきます。 下：白く光った部分が菌根菌の菌糸、右：菌根菌の胞子と菌糸、太いのは植物の根

アカディアン製品の使用で: １）より大きく、より強い植物根圏のシステム(根の伸長・根菌細菌の活性化・菌根菌との共生)を強化し ２）植物の水と栄養素を吸収する能力を向上させ ３）植物の成長と開発を促進するために使用される炭水化物を貯蔵する能力を高め ４）マメ科作物では、植物の根結節の形成を強化し、窒素を植物が使用できる形式に固定する有益な細菌を貯蔵 ５）土壌中の微生物の健康な集団を増加させる ことに貢献します。 以下は、ワイン用ぶどう、レタス 及び大豆での比較試験の事例です。

1．ワインぶどう試験 品種：マスカット DR. JAMES S. CRAIGIE 研究開発センター, カナダ

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アカディアン製品区は、既存区と比較して、２倍の根の長さを示した。

2．レタス圃場試験 品種：ジュピーター カルフォルニア。USA

明らかにアカディアン製品の処理区（下段）の根の発達は、対照区に比べて優れていた。

3．大豆圃場試験 ノースダコダ州、USA

アカディアン製品処理区（右）の発根量が明らかに多かった。

９．土壌環境の改善効果について 副題：土壌の健康 最初は、やや意外ですが、土壌改善に対する効果についてです。どちらかというと、茎葉散布の環境ストレスに対する 効果に注目が集まりますが、アカディアン製品を経年使用することで圃場の土壌条件を改善できます。 アメリカやカナダでは、生産者の根強い人気はこちらが大きいと聞いています。定植後の野菜への滴下・潅水処理、 また 秋口の果樹に対する 潅水はストレスに強い、収率の高い作物を育成する上でとても効果的です。 土壌の健康と肥沃度を改善し、維持することは、農業生産に不可欠です。土壌有機物の重要な要素は、土壌微生物 の集団です。 All rights reserved by Acadian Seaplant & Phytochrome Inc.

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土壌中の微生物は植物に栄養素を供給するのに役立ち、土壌微生物の多様なコミュニティは害虫や病気の流行から 作物を保護します。現代の化学肥料を中心とした農業慣行は、土壌中の微生物の働きを減じ、全体的な土壌の健康 を損ないます。このような問題を解決し、土壌の質を改善する方法があります。 アカディアンプラントヘルス製品を使用することは、土壌に健康な環境をもたらし、植物のためのより肥沃な環境を提 供し、生産性の向上につながります。 アカディアン製品使用することで: １）土壌の肥沃度を向上させる ２）有益な土壌微生物の活動性と多様性を高める ３）土壌の保湿性と通気性を向上させる （湿害が顕著な作物へ：シュガービートなど） これらの結果は科学的に数々の圃場試験で実証されています。 1．いちごの圃場試験と施設栽培での試験。

微生物の菌叢の増加 カナダ

注:微生物コロニー数は、土壌のグラム当たりコロニー形成単位の数百万で表されます。異なる文字は、治療間の統計的に有意な違いを示してい ます。(LSD、p=.05)

2 年間の温室およびフィールド研究で、アカディアン製品の定期的な使用により、土壌中の微生物コロニーの数

の大幅な増加が確認されました。 この研究で、アカディアン製品の処理では最大２３%、真菌集団の総細菌集団が最大８%増加しました。 参照： アラム、M.Z.ブラウン、G.ノリー、J.ホッジス、D.M(2013) 「植物の成長、果物収量およびイチゴの土壌微生物群集に対する アスコフィラム抽出物の適用の影響」植物科学 カナダジャーナル 93:23-36.

2．人参の圃場試験 菌根菌への影響 カルフォルニア州。USA

ニンジンに関するこのフィールド試験では、アカディアン製品で処理された区の農産物は、既存区に比較して 2 種類

の菌根菌がはるかに多かった。菌根菌は植物の根系周辺で繁殖し、多くの作物へ栄養吸収上の利点を提供し ます。彼らは根表面積を増加させるのに役立ち、植物が土壌からより多くの水と栄養素を取り込むことに寄与します。 写真に示すように、生育期終盤の処理区は、収穫時に植物全体の重量が既存区に対して２.４倍に増加しました。 土壌処理の場合 散布水量: ２００-５００L/１０a Stimplex::０．３L/１０a Toggle: ０．６L/１０a All rights reserved by Acadian Seaplant & Phytochrome Inc.

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3．アルファルファ（マメ科）圃場試験 窒素固定菌への効果 品種：カリブー Dalhousie 大学、カナダ

. 注: 異なる文字は、処理間の統計的に有意な差を示します。(LSD、p=.05)

この大学での試験は、アカディアン製品の散布が、窒素固定細菌のコロニー数の増加につながりました。窒素固定

細菌は、アルファルファ、大豆などの豆類植物で重要であり、窒素を植物が使用できる様に変換する結節を形成し ます。 参照：ワジャハトゥッラー、K.ザイ、R.スレイマノフ、A.クリッチリー、A.T.スミス、D.プリティヴィラージ、B.(2012)。アスコフィラム抽出物 は、その細菌共生シノリコビウムメリロチによってアルファルファのルートコロニー形成を改善しました。 土壌科学と植物分析における通信 43:2425-2436

１０． 養分吸収の増加 1．じゃがいも圃場試験 品種：ラセット ワシントン州, アメリカ合衆国 ジャガイモの収量を上げるには効率的な窒素吸収が必要です。アカディアン製品の処理区は窒素の取り込みが

改善されます。今回の試験では、アカディアン製品を処理した植物の硝酸塩レベルが 3,000ppm 以上増加しました。

2．じゃがいも圃場試験 品種：「スーペリア」 ノバスコティア州, カナダ

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アカディアン製品で処理された植物から採取した塊茎中のカルシウム含有量は比較区の塊茎よりも高かった。塊茎の カルシウムレベルが高いのは貯蔵上の問題を減らすので望ましいです。

3．すいか圃場試験 品種：クリムゾンスイート メリーランド大学、USA

すいか試験で, アカディアン製品処理は、作物収量の増加につながりました。 標準的な施肥量区と窒素の３０％減量 区の両方の下での増収が確認されました。窒素削減区でもアカディアン製品散布で作物収量の潜在的な損失を

回復する、あるいは減肥に役立つ可能性がある興味あるデータとなりました。 4．ブルーベリー圃場試験 品種：ジョアクイン・アバンダンス カルフォルニア州、USA

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このブルーベリー試験では、アカディアン製品の適用区で亜鉛、ホウ素、鉄およびマンガンの吸収量の増加につなが りました。処理された植物は葉組織の主要栄養素のレベルが高かまりました（この試験では、既存区、アカディ アン区共に同じ施肥標準量が施用された）。

5．レタス圃場試験 品種：ロマイン カルフォルニア州、USA

レタスの硝酸塩レベルが高いのは、アカディアンの海藻エキスが栄養素の取り込みを高め、土壌の残存窒素量を

減らす一方で、収量を増加させました。 6．りんご圃場試験 品種：ハニークリスプ ミシガン州、USA アカディアン海藻エキスは、植物組織の栄養レベルを向上させ、植物の活力を増加させ、生理的障害を少なくします。

アカディアンの海藻エキスで処理された木のリンゴは、比較区の果実と比較してカルシウムのレベルが高い。カルシウ ム欠乏症は、ビターピットなどの生理障害につながります。アカディアン製品はカルシウムの取り込みと障害の症状を 軽減するのに役立ちます - 以下のグラフを参照してください。

アカディアンで処理された木のリンゴは、ビターピットの症状が少なかった。ハニークリスプは、この疾患の影響 を非常に受けやすい品種である。

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7．トマト圃場試験-1 品種：クリスタ メリーランド州、USA

試験では、標準的な栄養プログラムで栽培されたトマトと、減量窒素プログラムを使用して栽培されたトマトを比較検 討しました。アカディアン製品を添加した場合、樹液中の硝酸ペチオール濃度は、窒素の標準量区、減量区の両方の 処理区より高かった。

8．トマト圃場試験-2 品種：マウンテンフレシュ メリーランド、USA

トマト果実の尻腐れ障害は、作物が効率的に果実にカルシウムを移動できないときに発生する生理障害で、 多く の場合、ストレスによって引き起こされます。この試験でアカディアン製品を処理したトマト果実が、対照区と比較して 発症が３３％少なかった。

栄養分の吸収量の増加 アカディアン製品は、次の植物必須栄養素の根の取り込みと果実への移行を支援します。（トマト尻腐れ） 注）Calcium：蒸散流で移動。細胞壁の構成成分ペクチンと架橋を形成し、細胞壁を強化

１１．環境ストレス耐性の獲得 コラム２：環境ストレスとは では、そもそも、環境ストレスとは何か？そして植物はいつそれに出会ったのか、ストレス耐性遺伝子の獲得はどのよ うに起きたのか？ また、現在のアスコフィラムとどのように関連するのか（推定）については、生産現場で聞かれるこ ともあると思いますので記載してみます。

１．環境ストレスと、その出会い 植物は、少なくとも約５億年前には陸上に進出していたと考えられています。陸上はそれまで植物が生活していた水 中とは大きく異なり、乾燥や強い紫外線、大きな温度変化、重力、栄養の欠乏など極めて厳しい環境でした（左下）。

２．ストレス耐性は遺伝子に組み込まれた

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東工大の太田教授をリーダーとする研究グループは、藻類の中で、陸上植物の祖先に最も近いグループである車軸 藻植物門の遺伝子を調べることで、植物の陸上進出の謎に迫りました。研究グループは糸状性の単純な形態をした クレブソルミディウムに着目しました。クレブソルミディウムは湿ったコンクリート壁などにも見られる、陸上でも生育で きる気生藻類の一種であり、陸上進出が起きる前の準備段階にある原始的な植物の特性を備えていると期待された からです。ゲノム解析(右下)の結果。陸上環境に適応するために必要となる基本的な遺伝子のパーツをすでに多く獲 得しており、これらの遺伝子変異と多様化が、５億年前以降、陸上に進出する原動力となったと推定されました。 緑藻から車軸藻植物が進化し、車軸藻植物の中で厳しい陸上環境に適応した藻類が現在の陸上植物の起源となっ たと考えられています。

http://www.seibutsushi.net/blog/2019/09/4905.html

３．アスコフィラムに今も残る太古のストレス耐性遺伝子とそのストレス応答成分（推定） 実はアスコフィラム（左側）は当時の原始植物と同じようなストレス耐性の成分を持っています。それはおそらく潮間帯 という厳しい条件下で、海中と海上の両方で生息し、冬はマイナス３０度以下、夏は２０度以上という激しい寒暖差が、 ５億年前に植物が置かれた状況と似ているからかもしれません（推定）。これがストレスに耐えるための有機化合物を 細胞内に豊富に含有している理由とも考えられます。実際、同じ藻類でも、温暖な海域に生育するエクロニア（右側） には、これらの成分は多く含まれないことが NMR 解析の結果分かっています。

環境ストレスは、細胞の浸透圧の低下を招きます。つまり、細胞内の水分が細胞外へ流出することで生じます。この 状況を改善するため、海藻類はマンニトール、ベタイン、プロリン、フコイダンなどが適合溶質として細胞内で生成され ることが分かっています。すでにお気づきのように、彼らは、この資料中に登場するメインキャスター達です。

《乾燥・高温ストレス》 1．大豆の環境制御室内の試験 ノバスコティア州、カナダ

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大豆を合計 5 日間、チャンバー内で試験を実施しました。5 日間、赤外線カメラで画像(下図)を撮影しました。スペクト ルの青い端の色は涼しい温度を示します。写真は、アカディアン製品で処理された大豆がコントロール植物よりも干

ばつストレスにより耐えられることを示しています。

Day 1 – 水を切る前の両区に蒸散量の違いはありません。どちらの植物も環境よりも低い体温を維持しています。 Day 3 – コントロール区はしおれし、葉の温度は上昇しています。アカディアン製品処理された植物の葉は展開し、葉 の温度も低く保たれています。 Day 4 – 両方の植物がしおれたように見えますが、葉の温度はコントロール(赤/白色)で高くなっています。コントロー ルプラントの上葉は乾燥によるストレスがより大きい。 Day 6 - 水を処理した翌日、アカディアン製品で処理された植物の気孔はコントロールよりも早く開きました。処理され た植物は、より早く体温を下げ(青い色)、光合成と炭酸同化を素早く再開することができます。 出典:マルティネンコ、A.ショットン、K.アスタトキー、T.ら 2016.干ばつストレスに対する大豆反応の熱画像化:アスコフィラムノドスム海藻抽出物の効 果スプリンガープラス (2016) 5:1393

2．柑橘（オレンジ）施設内試験 カルフォルニア大学、USA

柑橘類の育苗期の試験で、アカディアン製品でよりされた植物は、干ばつストレスにさらされたときでも継続的

な作物（新梢）の成長を示しました。 アカディアン製品中の生理活性化合物の複雑な組み合わせは、作物が水と熱ストレス条件下でも成長を促進します。 アカディアン製品は、ストレス耐性だけでなく、最適な生育条件が存在する場合には、植物が気孔(細孔)を開くのを助 けることが判明しています。一方で、水ストレスが発生すると、処理された植物は、水を保持し、乾燥に耐えられるよう All rights reserved by Acadian Seaplant & Phytochrome Inc.

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に、植物へより迅速に気孔を閉じることを促します。つまり、植物に必要な応答反応をより早く的確に後押しするともい えます。

3．じゃがいも圃場試験 品種：パープルフィンガーリング ノースカロライナ州 ジャガイモは比較的浅い根系を持っているので、干ばつストレスは収量を大幅に減らします。 これらの写真は、ジャガイモが高温(>35°C)を経験した後に撮影されました。アカディアン製品で処理された植物は対 照区のようにカールした葉（ストレス）の兆候を示しませんでした。

4．とうもろこし圃場試験 アリゾナ州、USA

トウモロコシに対する試験では、アカディアン製品の適用は、極端な熱ストレス条件にもかかわらず、より良い生育お 維持しました。

比較区は葉が乾燥でロールしており、垂直方向に立ち上がり畝間が見える状態でした。

5．トマトの圃場試験 干ばつストレス 品種：タイニーティム ノバスコティア州、カナダ

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この温室試験で、トマト植物は干ばつストレスを受けた。アカディアン製品で処理された植物は、対照植物よりも多く

の果物を実らせた。 トマトの散布ガイドライン 最良の結果を得るには、次のタイミングで適用します。 １）植え付け時に浸漬処理、または灌水処理で、根の成長、植物体の確立、および栄養摂取を促す。 ２）２週間ごとに、滴下・灌注、潅水または茎葉散布を通じて、環境ストレス耐性を強化する。

6. ワインぶどう 水ストレス（左）とクロロフィル含量（右）の空中からのイメージ (アカディアン社提供) カルフォルニア州, USA, St. Helena 品種: Cabernet Sauvignon May-September (下側がアカディアン処理区)

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7.シュガービートの圃場試験 北海道剣淵町 ２０２１年のビートの干ばつ時の写真。 散布２回：５月２０日、６月下旬、写真は７月２２日撮影 慣行区

マリンインパクト区

慣行区は、葉がしおれて、圃場全体が低くなっている。 調査継続中

《塩害に対する耐性》 1．レタスポット試験 温室試験 品種：イサッカ ノバスコティア州、カナダ

この温室試験では、レタスに塩ストレスを与えました。アカディアン製品で処理してから 14 日後の調査でアカディアン 処理した植物は葉および根の発達が改善した。このような改善は、より高い収率と生産者の収益の増加につな がります。

2．いちごの圃場試験 品種：高級品種 カルフォルニア州、USA

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このイチゴ試験では、アカディアン製品を散布したイチゴは、塩害によるストレスにさらされているにもかかわらず、 19%以上の収量増となりました。 処理された植物はより活発に成長し、塩焼けの症状が少なかった。

アカディアン製品は、高濃度の塩土壌でも生長を促進します。一般には、高濃度の塩の堆積は根の細胞を破壊する ので、水や栄養素を効果的に吸収することはできません。科学者たちは、アカディアン製品が、植物の塩ストレスに対 処できることを発見しました。

《水害（かん水）に対する耐性》 １． 大豆の圃場試験 熊本 散布：７月３０日（一回）

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３．コラム：製造品質の一貫性

アカディアン製品の製造工程は、長年にわたる研究、開発、エンジニアリングにより、高効率で独自の製造プロセスを 実現しました。 このプロセスにより、すべてのアカディアン製品は、製品に含まれる卓越した成分含量の「基準」を厳 密に満たし、当社の新鮮な原料に既に存在する生物活性化合物が最も純粋で活性を失わない状態で抽出されている ことが保証されます。このプロセスを通して使用される特別な工程は、生物活性化合物を海藻からバイオスティムラ ント製品へ解放するだけでなく、アカディアン製品を特にユニークにする新しい化合物をも生成します。 これらの既知 と新規の有機成分が農業場面を革新し、世界の生産者へ新たな利益を生み出す作物健康のソリューションを提供し ている訳です。 生産者は、彼らが自らの作物に使用するアカディアン製品が、毎年、すべての処理において、その品質が均一で優れ たパフォーマンスが、いつも同じように提供されていることを知る必要があります。 これは原材料が、自然界の生体 抽出物由来であり、しかも環境が厳しく季節変動が大きな生育環境にあるアスコフィラムの場合には非常に困難な課 題となります。 カナダ国立研究評議会はアカディアンプラントヘルスと提携して核磁気共鳴(NMR)技術を使用して抽出物の「生化学

的波形（上記）」を特定しました。この独自の波形の確立によって私たちは他社の同様なアスコフィラムラムベース の製品を比較評価することで、簡単に当社の製品を区別し、それらが科学的にユニークな成分を含有することを証明 することができます。 All rights reserved by Acadian Seaplant & Phytochrome Inc.

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アカディアンプラントヘルス™はこの種の植物科学研究を行った業界で初めて、かつ唯一の企業であり、すべてのバッ チを元の生化学的波形（指紋のように個を特定できるもの）と一致させることによって、製品に顕著な一貫性を実証す ることができます。この世界をリードする研究開発とエンジニアリングによって、バッチからバッチに一貫した製品を提 供するだけではなく、最も重要なのは、生産現場で一貫した結果を提供していることを証明することが可能になるこ とです。

１２．青果物の品質の向上 ぶどうについて 最近は、デラウエアやマスカットなど全国的に栽培が進んでいるようです。 テーブルぶどう（海外では生食用はこのように呼ばれます、対語はワインぶどうになります） 他の作物と同様に、ぶどうの木に処理されたにアカディアンの海藻エキスは、根を増加させ、成長を促し、より多くの 栄養素と水を取る能力を持つ「強い樹勢」をもたらします。 アカディアン製品は、花軸（ラチス）の長さ（太さ）を増加させることでぶどうの品質を向上させます。これは果実 の充実を助け、果物の周りの湿度を下げ、また薬剤処理時の薬剤の付着を改善します。さらにアカディアン製品は、 ぶどうが暑さや乾燥といった環境ストレスを克服するのに役立つことが解っています。 テーブルぶどうの利点は次のとおりです。 １） 花軸（ラチス）を強く、長くする、これは実の充実を促し、湿度を低くし、カビの繁殖を抑える。 ２） 細胞が健康になることで、果実の堅固さが向上 ３） 高温障害などの環境ストレスに対する耐性の強化 ４） 根圏を強化して水・栄養素の摂取量を増加し、環境ストレスに向けた準備態勢を整える ５） 果実の全体的な歩留まりを高め、品質を向上させる ６） 春の出芽時処理（茎葉・潅水）はその後の樹勢を高め、各節からの均一な出芽を促す。

1．テーブルぶどう試験-1 品種：「クリムゾン」 カリフォルニア州, アメリカ合衆国

試験中に撮影されたこの写真は、アカディアン製品がぶどうの果軸（花軸）を伸ばすことを示しています。 これは実の回りの空気の流れを改善して、薬剤散布時の拡散を可能にすることで品質向上に貢献します。

2.テーブルぶどう試験-2 複数の試験より

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4 品種の 5 圃場試験では、アカディアン製品が処理された果実が大きいことを示しています。

3.テーブルぶどう試験-3 品種：「クリムゾン」 カリフォルニア州, USA

アカディアン製品を基準防除体系に加えると、ぶどうのハリが増します。 クリムゾンテーブルぶどうに関するこの試験では、ブドウの硬さ（細胞の膨圧）は 16%増加しました。 よりしっかりした果実は良い品質と評価され、より長い貯蔵寿命があるため市場でも高値で取引されました。

4.テーブルぶどう試験-4 品種：「ルビーシードレス」 カリフォルニア州, USA

アカディアン製品で処理されたぶどうは、貯蔵で長く品質の低下を抑えました。

冷蔵で 37 日後でも処理された房からの果実の脱落が少なく、その果茎は緑色のままでした。 緑色の茎は、水分の損失も少なく、果実の付着が健全であることを示します。

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5.テーブルぶどう試験-5 品種：レッドグローブ アルゼンチン

根圏の充実による水分と栄養素の高い摂取能力が維持されることで、ぶどうが成長するための樹勢に余裕を生み、 暑さや乾燥といった環境ストレスに耐えることができます。 この試験では、アカディアン製品で処理された多くのぶどうは、最高クラスの品質で高い販売価格を実現しました。 （処理された区は既存の処理区より 29%以上の割合でより高い品質の果実と判定されました）。

6．テーブルぶどう試験-6 春の芽出し時期の散布（本邦）から収穫前 岡山県（２０２１年） 品種：ピオーネ 芽出し、３月２７日から、２週間

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アカディアン区は、芽出し後の樹勢が良く、各節から均一に出芽が認められた。 今年は夜温が高く、周辺農家の着色が思わしくない中、マリンインパクト散布区は着色が均一で登熟が早く進んだ。

テーブルぶどうの散布ガイドライン 最良の結果を得るには、次の成長段階でアカディアン製品を処理します。 ① ２．５-１０ cm のシュート成長(葉面、あるいは土壌灌注) ② ２５-３０ cm のシュート成長(葉面、あるいは土壌灌注) ③開花５日前(葉面) ④果実の肥大期間中の散布は最大３回までにとどめる ⑤果実が色付く時期、果実が軟らかめになるとき(葉、あるいは土壌灌注) ⑥夏の間に２～３週間ごとに繰り返す ⑦収穫後２～４週間目に一度 なお、アカディアン製品は殺菌剤および葉面散布肥料と適用することができる。

7．ワインぶどうの圃場試験 品種：ピノーノイル カルフォルニア州、USA

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高品質のワインは、高品質の作柄とぶどう園から生産されます。アカディアン製品は色とサイズの均一性を向上させ、 束の長さを増やします。 上記のワインブドウ試験では、アカディアン製品で処理されたぶどうはサイズと色の両方

でより均一でした。均一性の向上は、収穫期間も短く、栽培者の選別工程のコストが少ないことを意味します。 8．りんごの圃場試験-1 色の評価向上 品種：マチントッシュ カルフォルニア州、USA

この試験では、アカディアン製品の適用は、処理された木が最も望ましい色の規格で、より多くの果物を生産すること に成功しました。この場合、きれいな「赤い」りんごはより高い価格で取引され、生産者のためのより良い収入につ ながりました。

9．りんごの圃場試験-2 色評価の向上 品種：ピンクレディー ブラジル

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アカディアン製品で処理された木のりんごは、コントロールに比べて色が良かったです。上記の結果は、アカディアン 海藻抽出物で処理されたピンクレディーの平均色評価を高めました。 *このトライアルで使用された評価は次のとおりです。 0 = 赤なし 1 = 1% から 35% 赤 2 = 36% から 50% 赤 3 = 51% から 75% 赤 4 = 76% から 99% 赤 5 = 100% 赤

10．りんご圃場試験-3 色評価の向上 品種：ジョナゴールド ニューヨーク州、USA

数年間行われた圃場試験の結果は、木がアカディアン製品で処理されたとき、リンゴの色が一貫して改善されまし た。当社の製品がプロヒドロジャスモン(PDJ)と組み合わされたとき、色がさらに改善する相乗効果が認められまし た。

11．りんご圃場試験-4 収穫後の品質向上 品種：ガーラ バージニア州、USA

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アカディアン製品で処理された木から収穫される赤いおいしいリンゴは、収穫時と 6 週間後の貯蔵時の状態を比較区 と比べてより堅調でした。この結果は、処理された果物のより良い品質と長い貯蔵寿命を示しています。

12．リーフレタス圃場試験 パラナ、ブラジル

このレタス試験では、アカディアン製品で処理されたレタスは対照区より充実し、より均一な成長を示した。

13．オリーブ圃場試験 品種：ピコリン モロッコ

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オリーブに対する試験では、アカディアン製品散布区は、既存区に対して農産物の重量を 26%増加させた。同じ試 験では、処理された木はオリーブの 100 キログラムあたり 15%多くの油を得て、油酸度は 0.2 ポイント減少しました。油 の酸度の減少は、油が最高品質の油(エキストラバージンオリーブオイル)に分類されることを可能にしました。 エキ ストラバージンオリーブオイルは 1%未満の酸性度を有する必要があり、平均オイル酸度 0.9%を達成したアカディアン 製品区で処理された木からの油はこの要件を満たしていました。

さくらんぼ について 果樹の中でも さくらんぼ に対する効果は、ぶどうやりんごと並び高いようです。 アカディアン製品は、この高価値作物の果実の大きさと品質を向上させることにより、高品質な生産に貢献します。 さくらんぼのサイズ、はり、および茎付着力を増加させ、更に収穫後の貯蔵寿命を増加させることがいくつもの 試験で示されています。これらの属性は、市場での果物の価値を向上させます。 アカディアン製品は、植物体内での水の利用効率を向上させ、ストレス時に抗酸化物質の生産を誘導し・増加させるこ とで、過酸化物による細胞内のストレス耐性獲得に貢献します。 これにより、更に次のシーズンの作物歩留まりも向上させます。 新しく植栽された果樹園と既存の果樹園の両方で、フコイダンとアルギン酸が根の成長を刺激し、木の健康を改善し、 水と栄養の取り込みが増加します。

さくらんぼの利点は次のとおりです。 １） ２） ３）

４）

サイズの増加 堅固さの増加 果実を支えるより強い茎 品質の向上

さくらんぼの散布ガイドライン 最良の結果を得るには、以下のタイミングでアカディアン製品を処理します。 １）白芽の状態 ２）花弁の落下からシャック（がく？）が落ちるまで ３）果物の形成初期 ４）淡黄色時 (ジベレルリンと混合して散布します。早期の出荷が望まれる非ジベレルリン処理の場合は淡 黄色の果物の後の散布は避けてください。） ５）収穫後 2~4 週間後に一度 ６）オプションとして、予想される植物ストレス（高温、乾燥や塩害など）の前に追加の適用を行うとより効果 的です。

14．さくらんぼ圃場試験-1 品種：シモーネ タスマニア州,オーストラリア

アカディアン製品を処理した樹のさくらんぼは大きく、より重い。 タスマニア大学が実施したこの試験では、シモーネチェリーはより大きなサイズと重量を達成し、その結果 より良い販売価格を得ました。

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15．さくらんぼ圃場試験-2 品種：ビング オレゴン州、 USA オレゴン州立大学が行ったこの試験では、アカディアン製品で処理された さくらんぼは、より早く望ましい色を達 成し、その発色はより均一であり、サイズの歩留まりも高くなりました。

また、同じ大学の試験で、アカディアン製品をジベレリンに混ぜて塗布したとき、収穫時および保管後に実のハリ

が増加し、更に貯置後のピッティングを低減しました。 ピッティングは、冷蔵中に 1 週間以内に発症し、果物の表面に 1 つ以上の不規則なくぼみとして現れるチェリーの生 理障害です。

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16．さくらんぼ圃場試験-3 品種：ビン カリフォルニア州、USA 有意差を示します(p=0.01)。

このカリフォルニア州の試験で、アカディアン製品をジベレリンで混合塗布したとき、処理されたサクランボは堅く、対 照(標準的な処理法)よりも高い茎付着力を有した。この特性は、サクランボの貯蔵寿命を増加させます。 上のグラフは、実の硬さ、下は茎付着力

17．じゃがいも圃場試験-1 品種：フリト・レイ 2137 ミシガン州, アメリカ合衆国 収穫時、アカディアン製品の散布区は比較区の塊茎よりはるかに大きくしかも均一なサイズとなりました。また、小 さなサイズは少なかった。

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18．じゃがいも圃場試験-2 品種：ラセット 場所は複数個所

７つのじゃがいも試験地のうち６か所で、大きな、より望ましい塊茎が得られ、比率が平均６%増加した。 じゃがいも栽培では アカディアン製品は、熱や干ばつなどの環境ストレスに対する耐性の向上、窒素やカルシウムな どの主要栄養素の取り込み改善、塊茎サイズの増大の効果がありジャガイモの収量が増加し、貯蔵寿命も長く なります。 利点は次のとおりです。 １） 生育期間中の力強い成長 ２） ストレス耐性 ３） 栄養レベル向上 ４） 塊茎のサイズと均一性の増加 ５） 歩留まりの増加 ６） 日持ち

じゃがいもの散布ガイドライン 最良の結果を得るには、次の 2 回のタイミングが効果的です。 １）塊茎の肥大開始時 ２）肥大開始から 2 週間後

19. たまねぎ圃場試験-1 （本邦：植え傷みからの回復・べと病の抑制） 佐賀白石町 野中様の圃場 ２０２１年２月定植のタマネギ、マルチが飛ぶ強風で激しい植え傷みが生じた。 その後２週間の間隔、２回の散布で かなり回復し、４月７日に調査。玉の肥大が著しく、茎も太くしっかりしており、大満足の結果であった。 掘り取り時の写真

右側：アカディアン区（マリンインパクト） 左側：慣行区

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特記事項として、気温の上昇とともに慣行区では べと病 が発生したが、アカディアン区はかなり抑制していた。

20. たまねぎ圃場試験-2 （本邦） 茨城県笠間市 １１月定植、３月以降は２週間おきに茎葉散布

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マリンインパ クト区

マリンインパ クト区

収量調査 対照区

マリンインパクト 区

１３．日持ちの良さ

について。

これは、収穫された青果物の細胞がしっかりしていることから来ています。 先にも登場した３人の大工、マンニトール、フコイダン、そしてベタインの細胞内での仕事の成果です。

1.テーブルぶどう圃場試験 品種「ルビーシードレス」 カリフォルニア州、USA

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このテーブルブドウ試験では、ブドウを収穫し、収穫後 37 日の腐敗について評価しました。 検査の結果、アカディアン製品が処理された束の腐敗の症状は、比較区に比べて、はるかに少ないことが証明されま した。

2．水耕トマト温室試験 品種：トラスト ジェームズ・S・クレイギー研究開発センター(カナダ)

このトマト温室試験では、トマトを室温で保ち、収穫後の一定期間、その品質を評価しました。 写真に見られるように、アカディアン製品の処理区は、収穫後 8 週間まで新鮮な見た目のトマトを維持しました。

3．水耕トマト施設試験 品種：アムステルダム ノバスコティア州、カナダ

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標準的な水耕肥料処理にアカディアン製品を加えると果物の果皮の厚さ（細胞の新鮮さ）は、13.4%増加しま した。壁の厚さはトマトの品質と、日持ちの良さにつながります。

アカディアン製品は作物の品質にどのように役立ちますか? 収穫後の品質を向上させ、果物や野菜の貯蔵寿命を延ばすことは、農家の遠くの目的地への出荷に耐えることがで きるので、新しい市場にアクセスするのを助けることができます。アカディアン製品中に含まれる複数の生物活性化合 物は、 １）植物細胞内で収穫前および収穫後に発生する損傷抗酸化物質を中和・除去する成分を誘導する多糖類(フコイダ ン)が含まれています。 ２）収穫後にすぐに腐敗しないように、マンニトールが ABA を誘導し、これが植物内の細胞壁を強化するプロリン(アミ ノ酸)の生産を促すことで細胞壁を強化します。 ３）作物が真菌や細菌によって引き起こされる腐敗の損失をかわすことができるように、植物の物理的な防御メカニズ ムを刺激するオリゴ糖(複雑な炭水化物)が含まれています。 アカディアン製品の、環境ストレス、土壌改善に続くもう一つの柱に、青果物の日持ちの良さがあります。 健康な青果物は細胞も健康だからです。 アカディアン製品の散布で、 １）収穫後の外観を改善、新鮮さを保つ ２）果実の堅固さ（しっかり感）が向上する ３）腐敗を減らし、収穫後の損失を抑える

4．ロメインレタスの圃場試験 カリフォルニア州, アメリカ合衆国 レタス試験では、収穫後の取り扱いに同様の結果が得られた。この試験では、アカディアン製品で処理されたレタス は、収穫後 12 日まで、優位な新鮮さと酸化（傷み）の減少を示した。 パッケージ化されたときに鮮明で新鮮な見た目のままのレタスを販売する農家は、収穫後の取り扱いと農産物の貯蔵 寿命の増加を促進することができるので、生産者はより多くの収入を得ることができます。 果物や野菜は、多くの場合、長距離を移動する必要があるので、レタス農家はアカディアンを使用します。 以下のグラフは、例えば、新鮮さ度合いが 3 の場合に、アカディアン散布区が７－８日、比較区は６日と持ちが１日

半から２日程度長くなっていることがわかります。 店頭ではこの違いはとても大きいといえます。 同様に下のグラフの酸素量では、スコア３で、やはり３日程度開きがあります。つまり、より長く店頭で販売できる ことにつながります。

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①

新鮮さ

②

酸素量（傷みの程度の指標）

コラム４：海藻品は、皆 同じじゃない 海藻品の多くの製品情報に共通するのは、有機成分量の記載がなく、一方で、アルギン酸やベタインなどを「文言」と してうたっている点です。 アカディアンの研究の結果、天然のサイトカイニンは海藻には、ほぼ含まれていません。海藻も植物ですので、そのホ ルモンであるサイトカイニンが含まれること自体は不自然とまでは言えませんが、ほぼ検出限界以下です。 アカディアンの立場は明快で、「抽出物には含まれない。ただしいくつかの生理活性成分が共同して作物のホルモン であるサイトカイニンを induce(誘導する)」となっています。 さらに、個々の成分と作物に起きるホルモン誘導とは１：１の応答反応とならず、各成分が有機的に関連しあって作用 しているようだと結論付けています。 つまり、35 年以上研究者が追いかけても明確な結論が得られていないということになります。 ですので、アカディアン社は自社だけの知見の積み上げでは解明が難しいと考え、Open Academy を世界の研究者へ 共有のプラットフォームとして昨年２０２０年９月に立ちあげました。 つまり、企業の利害にとらわれることなく自由に研究してくれということです。 そのような視点から見ると、サイトカイニンやオーキシン様物質が含まれると、記載している供給先はまだ海藻肥料時 代にとどまっていると感じます。 いわゆる細胞の浸透圧保護にかかわる、アカディアンの３成分の働きが解明されてきたのは２０００年代に入ってから です。分子生物学の領域でもかなり新しい分野です。理由は、光合成に関連する影響などを分析するための装置が なかったためです。つまり定量化できなかったため、いくつかの推論が事実であるように話されてきました。 All rights reserved by Acadian Seaplant & Phytochrome Inc.

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海藻製品は、世界中にたくさんあります。 ネットで調べただけでも、供給先は、大小で２０社程もあります。 最近の動きは、グローバルな供給先は農薬・肥料メーカーと提携しています。販売経路を確保する戦略とみることもで きます。 ただし、農薬、あるいは肥料メーカーは扱う金額が大きいので、手間がかかり、農薬に比較してややバルキーな BS ま では十分に戦略上の手が回っていません。例えば日本の農薬と肥料の市場規模は、出荷ベースでどちらも 4000 億 円程度です。BS はまだ 150 億円前後ですので、規模的にはまだ 4-5%程度です。 BS メーカーを傘下に収めた農薬・肥料企業も、直ぐに市場参入に大きく打って出るような状況ではないです。 今は様 子見の状況です。 アカディアン製品は 7 つの有機成分が、相乗的に機能して BS としての効果的な働きを支えています。成分含量 は、その微量要素も併せて、製品を理解するうえで不可欠な情報になります。 有機の 7 成分はマンニトール、ベタイン、フコイダン、アミノ酸、アルギン酸、多糖類、脂肪酸の 7 種類です。 特に最初の 3 種類は、1 つでも欠けると、細胞内の浸透圧を維持することができなくなります。 それぞれの役割を協力して演じなければ、「細胞の健康」は損なわれます。ここがアカディアン製品の特長です。 このような意義ある成分が、太古から命を紡ぐ海藻から供給される天然の資源であるところが興味深いです。 ところで同じ海藻ベースの商品なら同じような効果効能が期待されるのではないかと感じる方もいらっしゃると思いま すが、こんどは抽出のプロセスが重要になります。 弊社の Hp を見ると、Gentle と書いてあります。つまり必要な 有機化合物を壊さないための戦術的な工夫があるのです（社員にも公開されておらずブラックボックスです）。つまりそ れらが重要と認識しているということです。非常に当たり前ですが、ここにこそ製品戦略があります。

ではなぜ、他の企業はこれら 7 成分をうたわないのか？ １）分析しても過熱や原料の放置などで壊れてしまって出てこない ２）あるいはそれがどのような BS 活性を示すのか、研究が不十分で認知できていない ３）そのような成分が十分に含まれない海藻原料 ４）海藻由来の有機成分は希釈により、ほとんど検出されないため いずれか、あるいはその複合的な理由であると考えられます。 先に BioSwitchTM を弊社のコラムでご紹介しましたが、これは証明された（Proven）トリガー技術であり、35 年以 上の科学的な研究で効果が検証されているプラットフォーム技術であると述べました。 これは弊社の強みです。 ここが十分解明できていない企業は、製造プロセスも、成分含量も、十分な検証がなされずに販売されている可能性 があります。これではまだ海藻肥料という位置付けです。 扱う販売先も、理解していないので、十分な説明もなく販売 しているかもしれません。 BioSwitch™を図表にまとめてみました（概念は上記の三つの輪）。

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*https://www.researchgate.net/publication/317368628_Effect_of_mycorrhizal_fungi_inoculation_and_seaweed_extract_s pray_on_some_growth_characters_and_yield_of_cucumber_Cucumis_sativus_L **https://www.a.u-tokyo.ac.jp/topics/topics_20200316-1.html 「生命維持をドライブするシステム」と、その土台となる「葉の細胞の健康を維持する仕組み」、更に「根圏の拡大と水 や栄養分の吸収効率の改善効果」が一体として働く技術が、バイオスイッチ TM n の本質といえそうです。 BS としての 良さが分かるほど、生産者の本物を求める志向が強くなります。

１４．収量の増加 1．ハイポニック トマト施設栽培 ノバスコティア、カナダ

標準的な水耕栽培プログラムにアカディアン製品を加えると、平均収率は

8.1%増加しました。

2．施設栽培トマト 品種：ピッコロ F1 パラナ州立大学、ブラジル

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同様の結果が、ブラジルの大学の試験から報告されました。アカディアン製品を標準肥料プログラムに追加すると、 トマトの木一本当たりの収量は 12%近く増加しました。

散布のポイント 成長期に行われた散布は、収量を向上させ、さらに収穫後の品質に貢献します。成長期の処理は、2～3 週間ごとに 行う必要があります。収穫の 3 日前までのアカディアン農産物への葉面処理が推奨されます。

3．結球レタス圃場試験 レタスの重量増加 カルフォルニア州、USA

栄養素の取り込みが向上し、環境ストレスに対する耐性が向上したおかげで、アカディアン製品で処理されたレタスは より大きな重量を達成しました。また、レタスが所定の大きさを達成するまでの生産期間を短くする結果となり ました。

レタス散布のガイドライン 最良の結果を得るには、次のタイミングでアカディアン製品を適用します。 ① 移植または直接種子時(植え付け時) ② 2 週間ごとに茎葉散布します。その際は殺菌剤/追肥と一緒に適用することができます。

4．レタス圃場試験 USA

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これらのレタス試験では、アカディアン製品は、標準的な施肥量と減肥（窒素）プログラムの両方で、作物収

量の改善につながりました。

各ダンボールには同じ数のレタス玉が含まれ、アカディアン製品が処理されたとき、レタスの頭部はより大きく、収 穫時に、より発達していたことは明らかです。

5．じゃがいもの試験 様々な場所

18 の圃場試験のうち 16 か所でより多くの収量を生み出しました。これらの試験の平均の収量増加量は、1

タール当たり 6.5 トンであった。 6．りんご圃場試験-1 面積当たりの収量比較 品種：ガーラ バージニア州、USA

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ヘク

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アカディアン製品で処理された木は、ほとんどのサイズでより多くのりんご果実を産出しました。さらにサイズは、より

大きな果実サイズが増加しました。これらの歩留まりと品質の改善は、生産者の収益の増加につながります。 注）ボックスサイズが大きいほど、小さなリンゴを示します。

7．りんご圃場試験-2 木ごとの収穫量増加 品種：ピンクレディー（ノースカロライナ州）、ガーラ（ワシントン州）、USA

APPLE TRIALS ‘PINK LADY’, NORTH CAROLINA, UNITED STATES AND ‘GALA’, WASHINGTON STATE, UNITED STATES

アカディアン製品の処理は、リンゴの収量を約 20%増加させ、更に、生産されたリンゴより良い色と大きなサイズで した。

8．柑橘圃場試験-1 最大サイズの収量増加率 ５か所の試験、USA

5 か所の柑橘類の試験で、アカディアン製品で処理されると、最大サイズに分類された果物の割合が増加し ました。平均増加率は 43%でした。大きな果物は、プレミアム価格での取引となり、大きな収益さを生みました。 *最大サイズカテゴリの基準は、柑橘類の種類によって異なります。

9．柑橘圃場試験-2 耕作面積当たりの収量増加 品種：フクモトオレンジ チリ

今回の試験では、アカディアン製品の散布で、収量が増加し、輸出可能な果実の歩留まりが All rights reserved by Acadian Seaplant & Phytochrome Inc.

24.2%増加しました。

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10．柑橘圃場試験-3 果実の脱落率の低下 品種：ハムリンオレンジ フロリダ州、USA

より健康な木は実が房成に実り落果が少ないものです。一般に HLB（柑橘グリーニング病）に感染した柑橘類の木は 着果数が減少しますが、アカディアン製品を処理すると収穫直前の果実落果を減少させ、高い収量と収益の増加 につながりました。

柑橘類の散布のガイドライン １）春の成長の始まり(feather growth) ２）開花 2 週間 ３）落花直後 ４）夏の間に 2-4 週間ごとに ５）秋は、中晩の品種でジベレルリンスプレー時に適用 ６）収穫後 2〜4 週間

11．水稲圃場試験-1 収量の増加 ４州での試験、USA

米国で実施された 4 回の圃場試験では、アカディアン製品処理区は、米の収量が平均 8.2%増加し、アカディアン製品 が地域の標準暦に採用されました。

12．水稲圃場試験-2 収量の増加

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①

カルフォルニア州、USA

②

コロンビア

③

フィリピン

根の成長と光合成の改善は、より高い収率をもたらす。これらの試験では、収量の増加は に増加した。改善効果は、肥料成分の利用効率（品質）に差がある可能性がある。

水稲の散布のガイドライン 最良の結果を得るには、次の成長段階で適用します。 直播水稲: １）入水時に滴下、播種時の側条施肥 ２）分株時に茎葉処理 ３）出穂早期に茎葉処理 移植水稲 １）移植前、あるいは移植時、側条施肥と同時 ２）分株盛期に茎葉処理 ３）出穂直前から出穂初期 注）低温・高温ストレス発生前、１週間から３日前の追加の散布が有効です。

13．とうもろこし圃場試験-1 収量の増加 減肥条件下での収量への影響 北カルフォルニア州、ウイスコンシン州、USA All rights reserved by Acadian Seaplant & Phytochrome Inc.

10%、26%、54%で大幅

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これらのとうもろこしの試験は、アカディアン製品は作物が利用可能な窒素を最大限に活用するのを助けるとい う考えを証明します。とうもろこしやすいかで見られただけでなく、レタス、きゅうり、たまねぎ、果物野菜など、幅広い作 物でも同様の結果が得られました。 利用可能な窒素を最大限に活用することは重要です。窒素が豊富な場合は、その多くの窒素を作物に取り込み、高 収率に寄与し、圃場外への流出や地下水への浸透を防ぎます。逆に有効な窒素量が低い場合には、作物が利用可 能なものを最大限に活用することが非常に重要になります。アカディアン製品を使用して、利用可能な土壌中の窒素 が最適化されます。

14．とうもろこし圃場試験-2 カーネルの増加 イリノイ州、USA

粒の数を数えましょう！ この写真は、アカディアン製品を処理した場合のトウモロコシの典型的な結果を示しています。処理された植物の耳は 周りにカーネルが多く、カーネルはより深く(大きい)です。これらの改善は、より高い収率につながります。

15．大豆圃場試験-1 鞘落ちの抑制による減収回避 品種：インタクタ ブラジル

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ストレスを受けた大豆は鞘数が減少する傾向があります。大豆にアカディアン製品を処理すると、無処理区に比べて よりストレスを許容し、脱落が少なく、収穫可能な多くの鞘を形成することができました。

16．大豆圃場試験-2 収量の増加 USA

2012 年から 2016 年にかけて、インディアナ州、アイオワ州、ミシガン州、ノースカロライナ州、テネシー州、ウイスコン シン州で 38 件のデモンストレーション試験が行われました。標準プログラム(Control)にアカディアン製品を加えると、

平均 9%の増加を記録し、すべての圃場で一貫して収量が増えました。 17. にんにく圃場試験 高規格品の増加 青森県上北郡東北町 植付け９月下旬、調査翌年６月２２日 処理：４月から５月末まで４回茎葉散布 １）掘り取り結果

海藻区：マリンインパクト処理区 ２）生育期の状況

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コラム５：原材料の責任ある収穫

アカディアンプラントヘルス™の持続可能な農業ソリューションは、北大西洋の限られた海域に生長する世界で最も研 究されている海洋植物であるアスコフィラム・ノドサムに由来しています。私たちは、動物や他の海洋植物のための健 康的な生息地を確保するために、この作物を保全し、原料の収穫のすべての工程を慎重に監督します。当社は農産 物の原料を採取する際、生態系に優しく、資源の迅速な再成長を可能にするための特別な収穫ツールを使用します。 許可されたエリアの 25%未満で収穫し生態系を保護します。私たちの世界をリードする資源管理システムにより、現在 は 30 年前よりも豊富で健康な海藻ストックにつながっています・・・収穫は全て手作業です。

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効率的な製造工程 アカディアンの製品は環境に優しく、環境負荷が低いのが特徴です。これらは、生産のすべての段階でエネルギー効 率と廃棄物削減を改善することを約束して製造され、貴重な原料の 100%がプロセス全体で使用されています。残った 小さな材料を投げ出すのではなく、製造施設を取り巻く土地に広げています。不溶性物質は有機起源であるため、時 間の経過とともに分解され、土壌に有効に還元されます。アカディアンプラントヘルス™の農業製品製造施設は、リサ イクルおよび堆肥化プログラムを徹底しており、生態学的な影響をさらに最小限に抑えるため、その方法と技術を継 続的にモニタリング・評価しています。

環境にやさしい作物ケアソリューション アカディアンプラントヘルス™は、農家に作物の生産を最適化するのに役立つ安全で環境に優しい製品を提供すること に誇りを持っています。植物、動物、さらには人に無害な成分で作られたアカディアンの作物ケア製品は、一般的に他 の作物との干渉や化学的相互作用を引き起こさず、他のほとんどの農産資材と互換性があります。これらの作物を食 する消費者のために、アカディアンプラントヘルス™は、食品により厳しい作物保護を求める生産者のニーズに応える ことで、食の安全/安心を後押しします。 以上、 tsm/2021/09/09 https://www.acadianplanthealth.com/

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