アクティベート ・ リーフ No.743
人生の ガイド と ガイド ブック 築 紫 裕 子
旅 観光案内を調べたり、ガイドブックを購入したりし
行で初めての場所を訪れる時、多くの人は、事前に
ます。特に、一生に一度しか行けないような旅の場合は、 格別な旅にしたい、そこでしか見られない特別なものを見 逃したくないと願うのはもっともなことです。 また、行き先の気候に合わせた服装を準備し、ハイキ ングや、山歩き、ビーチ、釣りなど、自分が旅先でしたい ことに合わせて持ち物を準備する必要もあります。宿泊施 設や美味しいレストランなどの情報も欠かせません。また ガイドブックには、見どころだけではなく、危ない場所や、 気を付けるべきことなど、様々な注意事項も書いてあります。 では、これを人生の旅路に当てはめてみるとどうでしょう。 時は川の流れのように常に流れており、似たような状況に 出くわすことはあっても、人生の旅路で同じところを二度通 過することはありません。似たような場所でも、その時の 周りの環境や、自分の体調や心境は同じではないのです。 そんな人生の旅路において後悔しない旅をするために、 人生のガイドブックなるものがあってもいいとは思いません か? 人生80年、あるいは100 年においては、子ども時代、 学生時代、青春時代、新婚時代、子育て時代、働き盛り、 退職後、老後といろいろなステージがありますが、それぞれ のステージに応じたガイドブックがあったら便利ですよね。 実は神様は、人のライフステージに応じたアドバイスや お役立ち情報を満載した本を、人類にプレゼントして下さ いました。それは、世界のベストセラーであり続けている 『聖書』です。そこには、 結婚や子育ての秘訣から、仕事 の成功や幸せな人生を送る秘訣まで、人が豊かな人生を送 るための知恵がいっぱい詰まっています。まさに人生とい う旅路のガイドブックなのです。 聖書は、いっぺんに理解しようとすると大変ですが、毎 日 1 ページでも読み進めてみて、 その中から、 「今日の自分」
に当てはまることを実践していくだけで、一日一日がもっ と素晴らしい日となっていくことでしょう。 ところで、 聖書というガイドブックに加えて、もう一 つ、人生の旅路に必要なものがあります。それは、イエス・ キリストという存在です。どうして聖書だけでは足りな いのでしょうか? それは、刻々と移りゆく時代にあっ て新しい道を行くためには、新しい情報とその場に応じ た導きが必要となるからです。 聖書には基本的なことは書かれていますが、具体的な 状況への細かいアドバイスは出ていません。だから、天 からの直接の導きが必要となります。悪天候に見舞われ たり、岐路に差し掛かかったりした時に、どちらの道を行 くべきか、といった細かい選択や決断については、聖書に は書いてありませんが、イエス様に尋ねるなら具体的な 導きを与えてくださいます。イエス・キリストは、共に道を 歩いて下さる生きたガイドなのです。 その上、イエス様は神であられたにも関わらず、人間 として地上で暮らした経験がありますから、肉の身体を持 つ人間の辛さや、感情の起伏も経験されていて、もっと深 く私たちを理解してくださいます。 「キリストは、神のかたちであられたが、神と等しくあ ることを固守すべき事とは思わず、かえって、おのれを むなしうして僕のかたちをとり、人間の姿になられた。 」 - 聖書 ピリピ 2 章 6 - 7 節
聖書には、人間が羊、キリストは羊飼いとして描かれ ています。羊という動物は、弱く愚かなところがあり、1 匹がこちらに行けば、みんなつられて同じ方に行ったり、 夢中で草を食べている内にはぐれたり、危険な場所に入っ