709:神は象ではない

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アクティベート ・ リーフ No.709

神 は 象 ではない

ティナ・カップ

GOD ISN’T AN ELEPHANT は、テンス・アベニュー・ノー

のかと思いました。でもそうでは

はご自身について、私たちのとが

ダナヒーの大ファンです。マイク

で、マイクの足はびしょ濡れになっ

2 まで言っておられるのです。

スのリードボーカル、マイク・

は YouTube でグループのビデオ ジャーナルも担当しており、曲を

書く時にどんなふうにアイデアが ひらめいたかや、彼が神とその考

えを理解するのに助けとなった面 白い話を紹介しています。中でも

私は、 「神は象ではない」という話 が気に入っています。 マイクがど 1

うして神は象ではないと知ってい

なく、象が鼻水を飛ばしてきたの

たのです。言うまでもなく、彼は

それ以来、象が苦手になりました。 マイクは、神は象と違うはずだ と考えました。それがいかに真実 であるかに気づいたのは、彼が大

を消し、 「罪を思い出さない」と

神が故意に何かを忘れるなんて 想像し難いことです。特に、自分 が不当に扱われた際、私たちも神

と同じようにそれを忘れられるだ ろうかと考えてみるなら、なおさ

人になってからです。象は動物で、 ら想像できません。私たちなら、 神は神という特別の存在だから、 口では相手を「ゆるした」と言い という当たり前の理由だけではあ

つつ、 「斧を埋めても、柄を地面か

りません。 「象は決して忘れない」 ら突き出たままにしておく」こと

るかと言うと、実際に見たことが (象は記憶力がよく、決してゆる

でしょう。

あるからです。神ではなく、象を。

さない)ということわざがありま

き、初めて象を見たそうです。鼻

私たちが反省し後悔しているなら

ちが、和睦のしるしとして斧を埋

ばれるという違いがあります。神

も、必要な時に戻って取り出せる

マイクは 5 歳の時に動物園に行 を突き出してきたので、幼いマイ

クは象が自分と友だちになりたい

「 斧 を 埋 め る 」 と い う 表 現 は、

すが、一方、神はその愛ゆえに、 アメリカ・インディアンの族長た ば、私たちの罪を忘れることを選

めた慣習から来ています。けれど


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