Saito Yutaka Portfolio 168 | ポートフォリオ168 齋藤裕

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PORTFOLIO 2016-2019 yutaka saito


profile

齋藤 裕 1995.09.05 茨城県日立市に生まれる 2014.04 茨城大学入学 2016.04 信州大学編入学 現在 同大学寺内研究室所属



受賞・掲載歴

学内

ⅰ 設計製図第Ⅱ(前半) 住宅 ⅱ 設計製図第Ⅱ(後半) オフィスビル ⅲ 設計製図第Ⅲ(前半) 図書館 ⅳ 設計製図第Ⅲ(後半) 小学校 ⅴ 設計製図第Ⅳ 古民家改修 / 街区再生 ⅵ 設計製図第Ⅴ 自由設計

最優秀賞 優秀賞 優秀賞 4選 最優秀賞 銅賞

羽藤広輔 他 羽藤広輔 他 寺内美紀子 他 曽我部昌史 他 土本俊和 他 松永安光 他

藤村龍至 他 山名善之 他 富永美保 他 青木淳 他 手塚貴晴 他 工藤和美 他 塚本由晴 他 五十嵐太郎 他 千葉学 他

学外

ⅰ 第 11 回 JIA 北関東甲信越学生課題設計コンクール ⅴ 歴史的空間再編コンペティション2017 ⅶ 卒、18 ⅶ せんだいデザインリーグ2018卒業設計日本一決定戦 ⅶ 福岡デザインレビュー2018 ⅶ NAGOYA Archi Fes 2018 中部卒業設計展 ⅴ 歴史的空間再編コンペティション2018 ⅵ 景観開花。2018 ⅷ 第7回大東建託賃貸住宅コンペ 指名大学部門

金賞 19 位(50 選) ファイナリスト選出 46 位(18 選)セミファイナル選出 66 選 シート賞 40 選 佳作 最優秀賞

掲載・出演

ⅷ 新建築2019年4月号 ⅸ 信濃毎日新聞 ⅸ SBC信越放送ずくだせテレビ

掲載 掲載 出演


contents

1 Mosa,Omachi

museum / city planning

2 街を編む

city block regeneration

3 呼吸する多面の家

house

4 KENPOKU MUSEUM

museum

5 設計競技 6 プロジェクト・活動


1. Mosa,Omachi ~ Museum of site-specific arts ~ Project

Diploma design

卒業設計

Location

Omachi,Nagano,Japan

長野県大町市

Grade

Bachelor 4th

学士 4 年



The Museum of Site-specific Arts

,Omachi

- サイトスペシフィック アートによる分散型美術都市構想 -

私は美術作品が好きです

時間を忘れさせてくれるもの グッと心に響くもの 頭の中に鮮明な風景を映すもの 様々な感動や体験を与えてくれます その中でもサイトスペシフィックアートは その土地の記憶や現状を色濃く溜め込み 鑑賞者へと強く訴えかけます それは感嘆にも似た慟哭にも似た心の強い揺さぶりです 土着的なアートを考察し 結果それらを軸として作られる建物は その土地を豊かにするものになるのではないでしょうか ここでは土着的なアートから生まれる美術施設の提案から 街全体の再興計画までを通して 文化芸術を地域に還元する提案を行います



LOCATION 場所 |長野県大町市

ここは北アルプス国際芸術祭の開催があった長野県の山岳都市である 全国各地で盛り上がりを見せている芸術祭の一つ、北アルプス国際芸術 祭は一見成功と見えたが、事実、住民の反対活動が最も顕著に現れた芸 術祭とも言える。反対の要因としては行政の住民への説明不足、急な大 規模芸術祭の強行によるものだった。そこで私は美術祭やアーティスト インレジデンス事業、夏季美術大学などの大町の文化として根付いてい た芸術活動を考慮しつつ国際的な芸術祭をも受け入れるような都市計画 の提案を行う。

千国街道

千国街



*

**


*

卒業設計のはじめ、私はダヴィンチ手稿を読んだ。そ こにはおびただしい数のスケッチとそれに付随する文 章が記されていた。 彼は「理解するための最善の手段は自然をたくさん観 察することだ」という。つまり観察を続け、それを自 分のものにしようと、理解し続けようとする過程がこ の手稿であるように思えた。

Leonardo di ser Piero da Vinci

「The best means to understand is that to appreciate plenty of natural endless work.」 (~レオナルド・ダ・ヴィンチ マドリード手稿~を見て)

** 設計の途中でコルビュジエ に関する本を再読した。そこには「描くことで 目に見える物事を手を通して脳に焼き付ける」と記してあった。 ダヴィンチ同様、コルビュジエ も自らの手を動かし、景色や物事を脳に溜 め込む行為をしていた。見たものを手で捉え、脳に蓄積することで設計の イメージをもつ。その結果、数々の傑作を生み出していたのだと思う。

Charles-Edouard Jeanneret-Gris

「Burn it into the brain through the hand by drawing what you see」

(~ル・コルビュジエ :終わりなき挑戦の日々~を読んで )


ART WORKS 作品群 |ドローイングからの考察 大町由来の作品群をドローイングすることで土地と作品の 理解を深め、サイトスペシフィックアートの考察を行った。

37


1

花咲く星に

青島左門

2

全ては美しく繋がり還る

淺井祐介

3

ウォーターフィールド 存在と不在

アルフレド&イザベル・アキリザン

4

Sky of the Children in Omachi 2017

アートプロジェクト気流部

5

雲結い

五十嵐靖晃

6

WHERE THEY LIVE

イリナ・ラザモフスカヤ

7

月見 Reflecting on the tides of life

ヴィム・シャーマー

8

山の唄

大平由香理

9

Rebirth/生まれかわる場所

岡野里香

10

Triebー雨為る森

遠藤利克

11

源汲・林間テラス

川俣正

12

Sounds of the lake

キム・ヨンミン

13

だいいち黒部ダム

栗林隆

14

南方山人

黒田将行

15

ベールの向こうに

Caitlind R.C. BROWN&Wayne GARRETT

16

蝸牛夢

ケンヒラツカ

17

Mother Earth

シルパ・ジョグルカー

18

Arc ZERO

ジェームズ・タップスコット

19

不可視な都市-ロンググッドバイ

新津保建秀+池上高志

20

墓家竪穴式縄文遺構

杉原信幸

21

Sculpture 1/2/3/4/5/6

スペンサー・バイレス

22

伽藍への回廊

髙橋貞夫

23

water sprits awaking

ティモシー・エドモンズ

24

untitle

中村綾花

25

バンブー・ウェーブス

ニコライ・ポリスキー

26

藁舟

西川雅規

27

木崎の原始人

仁科正史

28

Breath

パク・ボンギ

29

龍(たつ)

パトリック・トゥットフオコ

30

げんきっ湖

林憲昭

31

ミナワ

平川渚

32

水面の風景ー水の中の光~山間のモノリス

平田五郎

33

森ー石

平田昌輝

34

集落のための楕円

フェリーチェ・ヴァリーニ

35

みすずかるしなの

湊茉莉

36

信濃大町実景舎

37

Ripple Dream 漣劇場

リー・ク―チェ

38

雪の裏側

松田壮統


13

24

22

4

5


19 9

2

33

23

38

34


17

8

10 7 14

32

25


18

3

35 21

31

1

6

30


36

20

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29

26


28

15

16

12 11 *番号は作品番号に対応する


R E L E VA N C E

分 析 方 法 | ア ート作 品 群 の 関 連 性 の 分 析

17

:場所 建物

8

13

15

19

22

35

36

9

10

14

17

21

32

37

湖・湖畔

3

6

7

12

23

26

31

木・林

11

広場 その他

1

16

24

28

30

4 33

2 5 18 20 25 27 29 34 38

*円の大きさはグループに属する作品の数に比例する

38 作品全てにおいて場所に関わる記載を抽出

それぞれの場所に関して類型化

それぞれのグループに属する 作品を線で結び、図式化


:形態 線

4 10

面(水平)

2

面(鉛直)

18

6

36

37

22

31

30

34

3

5

9

14

27

29

33

38

立体(独立)

:場所

7 11

16

17

20

23

25

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21

23

24

27

32

1 3

立体(依存)

4

35

空間

6

33

7

32

12

21

15

1

8

13

19

24

28

32

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36

:スケール 8

31

9

30

10 11

28

他の要素も同様に図式化

13 14 24

15 23

16 22

21

17

10

14

33

35

38

6

7

30

31

16

18

・・・ medium

12 26

9

small

large vast

2

1

12

4

3

8

11

17

15

13

29

19

34

36

20

22

26

28

37

5 25

:鑑賞行為

19

静止鑑賞

3

6

7

9

12

14

15

16

17

21

22

23

27

28

30

31

32

33

34

35

38

仰ぐ 移動体験 空間体験

4

5

10

24

25

29

2 11 18 26

1

8

13

19

20

36

37


場所 x 形態 35 36

37

36

37

3

1 6

3 4

35

32

7 8

6

33

9 7

32

28

8

31

9

30

26

場所 x スケール

13

36

14 10

24

6

15 23

11

28

21

8

31

12

9

30

10

13

26

28

14 24

15 23

場所

7

32

17

19

36

22

21

37

38

1

2

12 3

17

14

5

34

19

13

26

4

35

16

33

15

24 6

32

22

21

6

8

31

29

9

30

9 10

28

7

32

8

30

3

36

35

19

7

31

場所 x 鑑賞行為

16

28

12

11 13

27

12

14 15

26

13

23

16 22

21

14

25 24

15 23

36

16 22

形態

21

20

19

18

37

38

1

2

4 5

34 33

6

32

7

31

この分析によって大町で製作されるアート作品の 平均的な性質が割り出された。 これらの性質を拾い、展示空間として建築化する

8

30

9

29

10

28

11

27

スケール

市民や観光客にアートを還元する装置としての役割を果たす

21

20

19

18

2

3 4 5 6 7

32

16 22

1

33

15 23

38

34

14 24

37

35

13 25

大町で作成された、作成されるであろう

36

12 26

サイトスペシフィックアートを適切に展示し、

19

3

35

17

17

31

17

8

30

9

29

10 11

28 27

12 26

13 14

25 24

15 23

鑑賞行為

16 22

21

20

19

18

17


抽出結果 場所

36

36

6

x

6

形態

32

32

7

7 8

8

x

9

9

スケール 13 14

13

場所

21

35

x

3

36

14 6

形態

32

7

21

8

x

9

鑑賞行為

パラメータを超えて結びつきの強い 4 組の 9 作品は大町で作られるアート作品傾向の平均

13 14

と言える。

15 23

形態 x スケール

38 36

2

21

17

19

3

35

5 33

場所

6

32

31

8

30

スケール

9

28

x

11

27

鑑賞行為

12

26

13 14

25 24

15 23 21

38

1

36

2

7

31

8

30

9

28

13

3

14

4

35

17

15

5

34

20

6 32

12

形態 x 鑑賞行為

16 22

36

x

7

6

33

22 7

32

21

8

31

形態

9

30

x

10

29

11

28

12

27

スケール x 鑑賞行為 36

13

37

38

スケール

2

5

15 23 21

7

32

17 19

鑑賞行為

6

33

16 22

x

4

35

14

25

35

2 5 6

33 32

7

31

8

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9

11

28

8

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9

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12

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13

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13 14

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17 20

19

14

25 15 23

22

16 21


ELEMENTS 空 間 要 素 | ド ロ ー イ ン グ か ら 得 ら れ た 特 徴 の 「 場 所 」「 形 態 」「 ス ケ ー ル 」「 鑑 賞 行 為 」 をそれぞれ空間構成の手助けとして構築する

天井

場所

▶ 壁

Fig: 展示室の要素 天井・壁・柱・床を応用する

「建物」

「森」

「湖・湖畔」

耐力壁を多用し

太さの異なる円柱を

床にレベル差をつけ

空間を分割する

多用し隙間をつくる 暗渠からの水を利用する

「木・林」

太さの異なる円柱の 林立によって表現


形態

「 面 ( 水 平 )」

「 面 ( 鉛 直 )」 「 立 体 ( 独 立 )」 「 立 体 ( 依 存 )」

水平方向を意識した

鉛直方向を意識した

独立形態を保つ

網を利用

網を利用

エリアの明確化

依存する場所を特定しない

「空間」 四方を囲み

場所の空間化


スケール

「small」

「medium」

「large」

「vast」

小さいスケール

やや大きいスケール

大きいスケール

かなり大きいスケール

ex) 倉庫

ex) 平屋

ex) 一般住宅

ex) 集合住宅


鑑賞行為

「静止鑑賞」

「仰ぐ」 仰ぎ見る

移動体験する行為の

空間体験をする場所の

場所の設置

場所の設置

道しるべ

明確化

止まって鑑賞する

「移動体験」

「空間体験」 山路を登りながら

スケールの合わせたヴォリュームに ピースをはめるように

特徴を構築し、配置していく


FORM DIAGRAM 場をうろつく | サイトスペシフィックアートを鑑賞するということ

roof

chikuni grid

exhi bition room (s)

exhi bition room (m) rest room

exhi bition room(l)

exhi bition room (v)

cafe

従来の展示形態を倣い、展示室にヴォリュームを設け 千国街道のグリッドに合わせて配置する。休憩室やカ フェはエリアを設定する

それらヴォリュームに型押しする様に屋根を設置する


exhibition area

展示室のヴォリュームを抜き去り、エリアを設定した 場所に室を設ける。移動中に突然アートにであう芸術 祭に倣う鑑賞形態となり、多目的な動線が行き交う広 場の様な空間となる


DISASSEMBLY 分解図 | パーツ・ピース・スペース

凹凸のある屋根の下では多目的な動線が行き交う広場の様な空間が広がる


体育館の広さに対応する 4 屋根

周辺環境に合わせたヴォリューム <スケール>に対応

< 形 態 > 、< 鑑 賞 行 為 > を 許 容 す る 空間要素

周辺環境に対応する <場所>の配置

既存建物

見えないものの再考 ( 千 国 街 道 )、( 地 下 水 )


1. area forest

ARRANGEMENT

2. area neutral 3. area build 4. area lake

B

配置 |周りと結びつく

5. exhibition zone

12

6. info 7. cafe 8. shop 9. rest room 10. wc 11. void

5

5

12. storage 13. plaza forest

13

14. plaza build

15. plaza lake

1 5

16. plaza entrance

5

17. parking

ⅱ 5

5 10

12

11

5 7

5

5

5

5 16

2

A

5 5 5 5

5

11

9

5

5

5

5

5 5

8

3

5

5

4

5

5

5 5

10

6

14

15

N

24

12

6

3

0m



















2. 街を編む Theme

Design drawing Ⅳ

設計製図第Ⅳ

Location

Suzaka,Nagano,Japan

長野県須坂市

Grade

Bachelor 3rd

学士 3 年



街を 編 む

- 塀でたぐるコミュニティの再構築 -

歴史的観光地である須坂市 製糸産業の低迷からかつての賑わいが薄れてしまったこの街は 蔵や塀などの古い町並みが残り、人々の関係が疎遠になってしまった そこで須坂を構成する「塀」に注目し、街を編むように伸ばしていくことで この街の情緒溢れる景観を守りながら、コミュニティを再編する



LOCATION 場所 |長野県須坂市

長野県須坂市 かつて製糸業で栄え、大きな蔵を所有する商人が暮らしていた。 江戸と越後を結ぶ街道上に位置していたため、生糸の商売が繁盛 し街の商人の収入の増加に伴い大きな蔵も増えていった。 現在は都市への人口流出や高齢化などにより蔵のみが取り残され 管理人不足や空き家問題などが浮き彫りになっている。 この提案では蔵が作り出す情緒あふれる街並みを住人によって再 生して行く提案を行う。


蔵 塀・板張

蔵の街並みを形成している要素は蔵ではなく、むしろ塀や外壁の板張りであり、この街の 主役は塀・板張りであると感じた。


PRECEDENT 事例 |須坂に眠る再編の動き


私は須坂に眠る「黒壁プロジェクト」に着目しました。 かつてこの街で行われていたこのプロジェクトは、まちの有志によって壁を塗り街の公共施設を結ぶ道しるべ として再築するプロジェクトでした。小学生やその親世代、また教師としてまちの大工が参加し塗り方などの レクチャーによっていくつかの壁がみんなの手によって塗り替えられました。須坂に活気が戻る兆しの見える プロジェクトでしたが予算不足などの問題により 2013 年を機に活動が薄れてしまいました。 そこで動きの止まってしまったこのプロジェクトを再解釈し、蔵や古民家、ましては街区全体に壁としてでは なく塀として仕切りを介入していきます。このことでプロジェクトのメリットを活かしつつも須坂の抱える問 題(空き家・子供世代の希薄化・空き地の駐車場化など)を改善しつつ街区の改修計画へと昇華ます。まちの コンテクストが決める塀の流れを掴み、個別的改修として「古民家しらふじ」にも塀を挿入し、街区の心臓と して新たな息吹きをもたらす提案になることを目指します。


STORY 塀の役割 |私と公の境界「塀」

管理が大変。 街で管理できるなら、、、

プライベートとパブリックを分断する塀

pubric

private

この境界に属する塀を街の住人たちで塗る(管理する)ことで 街のコモンマテリアルとする

至旧上高井郡役所


common material

個人で管理していた塀が半共有物そして街に還元され景観の一部となるとともに塀の所有者が街のコミ ュニティの一部に溶け込む。


CONCRETE PLAN 具体的な改修 | 古民家しらふじの再生 野外スクリーン会場

c

e

d

ふじ

しら

ふじ

しら

塀でできた広場

地域に開かれた伝統的な建物

新規の塀・上塗りの塀 減築・取り壊した建物


須坂市ふれあい館しらふじ この古民家は須坂市の中心部に位置しており、蔵の街の象徴であるかのように 蔵を 4 つ所有しており須坂の代表とも言える建物である。 また武家屋敷であったこの古民家の中庭には風流の中仕切り塀があり、客人を もてなす意識から美しい景観を保っていた。 現在は住居としての役割を終え、まちの小さな図書館として地域に根付いてい る。この街区の中でも、須坂市の中でも歴史のある建造物の一つであり、上記 の理由を含め、須坂のコミュニティを盛り上げるポテンシャルをもつ建物だと 考えた。 この古民家の塀を延長する形で改修をする。 対象街区内の賑わいの中心として人々が行き交う姿を目指す。


ARRANGEMENT 配置計画 | 想定と配置

<古民家を集合住宅として改修>

x 祖父母・老夫婦

核家族

[ 古本屋経営 ]

[ 新規就農 ]

都市からの新規就農者増加の傾向をなぞり、地方の高齢家族との住居想定 とする。核家族は高齢家族と 2 世帯住宅のような形で結びつき、現代の失 われた他世代間の交流を補完していく。


老夫婦の部屋

大人向けの 本がある蔵 子供部屋 子供向けの 本がある蔵

既存の塀を蔵に沿って構成していく 同時に主屋などの構造補強材となり古民家の 一部として溶け込む。

塀によって別れたエリアはプライベートと パブリックを領域化し古本屋と住居の機能 を上手く保つ。

配置によって子供から老人までの交流を促し須坂 のコミュニティの核として生まれ変わる。


既存 主屋 1 階平面図


ギャラリー

文庫本の蔵

紹介の蔵

土間の間

キッチン

ふれあいの間

押入れ 曽祖母の部屋

b カウンター

押入れ

子供部屋

リビング

WC

収納

押入れ

老夫婦の部屋

押入れ a

玄関

郷土の蔵

学生の蔵

倉庫

搬入口

修理室

準備室

風呂 洗面脱衣所

WC

改修後 主屋 1 階平面図



Guide


b

Guide

b

ふれあいの間では老若男女問わず、様々な人が交わる



Guide

a

a

古民家雰囲気を保ちながら塀が介入され、街のコミュニティを構築していく


いい本見つけた おばあちゃんが見守ってる

道しるべの塀で目的地につくかも

みんなでのびのび遊ぼう

みんなで勉強しよう お気に入りの場所、みっけ

視点

中庭は静かで落ち着く

せまい入り口、わくわく のんびり古本読書 塀をつたって犬のお散歩

古本と古民家がマッチしてる

また来たいなぁ

N


OVERALL PLAN 調査に基づく計画 | 特徴を生かしたコミュニティ作り

空き家

商業施設 歴史的

<交通量>

建造物

多い 少ない

既存の塀

南北方向に伸びる道路は長野市と小布施を繋ぐ国道であり、交通 量が多く緩やかな坂となっている。それに対し東西方向の道路は 比較的道が狭く交通量が少ない平坦な道である。

空き家・商業施設・歴史的な建造物・塀をプロットし、現在の 街区の状況を把握した。

以上のことから、傾斜垂直方向(東西方向)を意識して誘導する ように塀を伸ばし、人の溜まり場を作る。また建物に塀を介入し 個別改築を行うことで空き家問題の解消を目指し、蔵などの歴史 的建造物へ人が集まるように誘う。


至旧上高井郡役所

至須坂駅

小さなおしゃべり場

野外スクリーン会場

隠れた広場

至須坂図書館

c

e

塀で分けられた性質の異なる空間

d

主要道路からセットバックするたまり場 塀でできた広場

諸活動を許容するみんなの空き地

塀によって公私の切り替わる古民家

至臥竜公園

至クラシック美術館

地域に開かれた伝統的な建物

新規の塀・上塗りの塀

S=1/500

減築・取り壊した建物


塀の共有意識によりキッチンとテラスが緩やかに結ばれる

塀で囲われた隠れた庭でのびのびと日光浴


塀に再利用され、残った空き家の躯体は木組みの趣を街に共有する

塀でできたスクリーンでは街の人がナイトシアターを鑑賞できる


空家解体で出た木材で塀を構築する

できた空き地は街の余白空間となり 交通量の多い道路からの避難場となる


塀によって商業施設や歴史的建造物に導かれ 人々が集まるコミュニティ創造の場所となる


夕 3. 呼吸する 面の家 夕夕 Theme

Design drawing Ⅱ

設計製図第Ⅱ

Location

Wakasato,Nagano,Japan

長野県長野市若里

Grade

Bachelor 3rd

学士 3 年



た めん

呼吸する

多面の家

この家は呼吸をする 面を多用し、様々な外的環境や内部構成に順応する 柔軟さを携えた建物は暖かみを帯び、居住者に寄り添う 環境による行動の変化によって季節の移ろいを感じ、年月を重ねる これらはすべて息をすること 住人は木の香りを吸って、優しい光につつまれる 住まうことの快適さ・楽しさを感じ、新しい発見をしながら生活していく それは人々が暮らすこれからの住居のカタチ




LOCATION 場所 |長野県長野市若里

周辺には幼稚園、大学、スーパーなどがあり 園児から老人までもが行き交う賑やかな場所 に位置する。 北方には長野市を見下ろす飯綱山が見え、敷 地南面は並木道が東西に伸びており、自然を 身近に感じる場所とも言える。東面には南北 に小道が幼稚園を区切るように続いている。 年較差の大きい長野の気候は夏季と冬季での 気温の差は 40 度近くに至る。また、地球環 境の変化による日本の気候への影響もあり、 四季がぼやけ、季節に合わない自然現象が起 こることを察知している。


ELEMENTS 面要素 | 3 つの異なる面から構築する

景色

面を構成する最小単位「三角」によって構成

視線

木面・スリット・ガラスの 3 種類を用いる

自然環境や内部構成に呼応するように 3 種の三角面を選択する


様々な条件に対応する住宅を考える。 対象敷地の長野では日本の中でも年較差が大きく、夏の猛暑と冬の極寒が 住宅を襲う。中ですむ住人は設備に頼り切った生活を余儀なくされ、機械 と切っては取れない関係にある。 それは現代の住宅のカタチに原因があるように思う。直方体で型取られた 空間では対応しきれない事象に順応するため多角形に基づく「面」を多用 する。 日射、降雪、通風などを面で受け、柔軟に環境と適合するこの住宅は人々 に機械に依存し過ぎない本来の住まい方を提案する。 面によって自然環境の中に溶け込み、面が人々のふるまいに影響をもたら す建築を設計する。


DESIGN FLOW 設計の流れ | ボリュームと形状の決定

奥 住居

中庭

英語

教室

裏庭

(外 前庭 部空 間

手前

音 周辺の観察から静かな奥を住居賑やかな手前を

建物内部や中庭へ三角面から自然光を取り込むことで

英語教室とする

家を中心から明るくする

視線


光 敷地の形状を生かし外部空間のゆとりを生むことで

角度の多様な三角屋根は風を選択し内部へ

庭への視線を絞る

そよ風を誘う


日没まで太陽光が中庭に降り注ぐ

奥は木面を多用し視線を遮る ことでプライベート性を保つ

通りに面するバルコニーは 遠景まで望め、眺望が良い

スリット窓により心地よい風が内部まで届く

交通量のある道路から 騒音を和らげ、私生活を守る

N


自然な風をキャッチする出窓

将来、二世帯住宅になることを考慮した 多目的スペース

敷地に余暇スペースを作り 住宅街のような密集を避ける

中庭を作ることで木量が軽減され、 より建物の木を意識する

N

スリット壁の隙間からそれぞれの 行動の姿がチラチラ見える

1F S=1/100


Guide 1F

Guide

2F

ⅴⅵ

ⅲ ⅳ

ⅰ 内側の三角平面のつながり

ⅱ 三角の立体空間

ⅲ スリット壁

奥で読書などをしていても見える・感じることで繋がりを覚える

三角面でできた大空間では友人を読んでパーティーなどを楽しむ

木々のすきま風は、人を快適なところに誘導し、日に よって人の居場所が変化する


ⅳ 面の屋根

ⅴ スリット屋根

ⅵ 木面の壁

ⅶ 三角の天窓

小さな東屋のような休憩スペース で夕涼みができる

木のスリットを通過した柔らかい光はまるで木漏れ日の ような優しさで住人をつつむ

日陰になるところでは木面に近づき、木の匂いや 木目などを感じることができる

木面との間に現れる星で季節を感じとれる


教室


ホール

ダイニング

視線の繋がり

リビング

A A - Aʼ 断面図


ENVIROMNEMTAL CONSIDERATION 環境配慮 | 機械に依存しない生活

*

<summer>

** AM10:00

PM1:00

PM5:00

<winter>


*

夏は暖かい空気が上昇し、2 階の天窓から逃げる。窓を開けると風が 入り込み、屋内の涼しさを保つ。 また、木の内装は湿気を吸収し、ジメジメする夏でも 快適な住環境で生活ができる。

**

冬は窓を閉じ、ガラス面やスリット面から落ちる陽の光を利用し屋内を 暖かく保つ。 勾配が急な屋根は雪が落ちやすく、他の勾配の屋根と影響し、全体とし て雪落としの必要が少なくなる。




4. KENPOKU MUSEUM Theme

Design drawing Ⅴ

設計製図第Ⅴ

Location

Asahi,Ibaraki,Japan

茨城県日立市旭町

Grade

Bachelor 4rd

学士 4 年



海岸段丘に存在する 3 つの土木構造物は それら機能に徹する美しさを内包している これら 3 要素を用い 地域に見られたアートの兆候を取り込むことで ケンポクはこの施設を拠点に 新たな文化を獲得するのではないだろうか




現在、美術の最先端イベントとしてのアートフェスティバルは全国各地で 盛り上がりを見せている。中でも「 城県県北芸術祭」は地方の文化・自然・コミュニティ を巻き込んだアートの祭典であり、世界の芸術を発信しながらも地域の活性化を図っている。 この美術館では、それらアート・地域の特徴を捉え、刹那的な芸術祭の性質に会期的、 歴史的にも厚みを持たせるものを目指し、 城ケンポク地域の活性化に繋げる。


Key Contents ▶


建築を決定する要素として土木構造物の 擁壁(法枠工)・津波避難階段・海上自動車用 を活用する。

回路(バイパス)

普段、度外視されがちな土木要素を再認識し積極的に建築要素に取り込むことで 土木の機能美に建築の豊かさを付加し、両分野の融合を目指すものとする。


ケンポク地域に飛び散ったアート作品 を当館に展示する。

場所的な意味を無くす代わりにケンポ ク地域の輪郭をいっぺんに把握するこ とができる。

保存しきれない作品は解体シーンを見 せることで芸術の終焉をも鑑賞材料と して意味を持たせる。


解体によって空いた場所は多目的スペ ースとなり芸術祭に関する作業や様々 なイベントを支援・補助する。


1

2

3

4


1 擁壁マス交点のアンカー(法面に対して垂直)   をつかい、梁を伸ばす 2 梁を元に避難階段のレヴェルからスラブを作成 3 梁を元に膨らみのある空間を実体化し、平坦な   スラブとの対比を図る 4 建築的要素として直線を意識した柱・スラブを   構築する

これらの要素を組み合わせ、曲線は土木、直線は建築と分類分けをする。 建築と土木の融合によって構成された特異空間は、様々な空間体験を促し 多様な空間スケールに対応する。 今、熱のある芸術祭のアートを収集・保管・展示することで この建物は最先端の美術館として県北地域に文化をもたらす。


1

チケットセンター

2 レストラン 3 事務室

壁とセットになった椅子や肘掛は観覧者のたまりばとなり 人々のさまざな活動を誘発する。

4 内庭 5 ホール

階段は観覧者が内部を階移動することで明確に セクション移動することを意識させる。

6 操作室 7 前室 8 ホワイエ

擁壁面の法線梁によって形取られた空間はそのサイズに応じて レストランやショップなどに変わる。

9 倉庫 12 5

3

2

12 機械室

11

17

7

B

6

up

7

8

+1250

+500 +1000 +750

+750

9

13

+500

+250

±0 (基準高 ±0 / 標高 8m)

+250

+500

+750

+500

+500

14 スタジオ B

up 1

+1500

11 ELV 13 小ホール

4

11

10 EPS

10 11

+750

+1000

+1250

+1500

+1250

+1000

+750

15 準備室 16 PS 17 学芸員室

+750

18 企画展示室 19 企画展示スペース 20 収蔵室

ホールは近くにある文化施設の市民ホールの補助的 な役割を担い、崖上での文化活動の支援を行う。

避難階段入り口を大きくとることで内部へのアクセス の他に避難階段の常用を促す。

21 荷解・梱包室 22 面会室 23 館長室 24 市民ギャラリー 25 イベントスペース

28

26 テラス

庭にあるアート作品は観覧者と周辺住民の交流を深め、 憩いの場となる。

20

10

5

0m

N


法線梁の利活用

スラブ

曲壁面

ひじ掛け

軽量骨材コンクリート(アサノライト)

600

はけ引き仕上げ 異形鉄筋 D=22

チェア

300 150 300

S=1/15

擁壁面を強く反映した梁は内部空間 だけでなくインテリアも定義し、人 々の振る舞いを補助する。


起伏のあるスラブは様々なアートの展示に変化を与え 鑑賞に多様性を生む

3 次曲面から生成された空間は平坦なスラブで 曲面と直線(土木構造物と建築物)を意識させる。

12

16

視点場 3

11

26

+750

17

11

5

18

21

up

6

8

+1000 +750 +750 +500 +500

+500

階段の先にホワイエを配置する ことで展示セクション移動の余 暇空間となり、美術鑑賞にリズ ムを与える

up

16

down

23 (基準高 +11,050/ 標高 19,050m) ±0

+1250 +1000

+1000

+750

+250

+250

down

19

19

+750

+500

+250

+500

2

+250

+500

+500

+250

+250

20 +1250 +1000 +1000 +750 +750 +500

+500

15

+750

+500

切り取られた空間内部には法線梁を介入しないことで より空間を意識する。 16

14,100

66,00 450

3

14

±0

up

13

down

12

11

up

スタジオはホールや展示室での活動 の拠点となり、外部からのアーティ ストの控え室ともなる。

小映像室

8 10

+250

20

+500

+750

(基準高 + 6,600/ 標高 14,600m)

450

9,580

+1000

+1250

9,000

+1000

+750

+750

9,000

+1000 +1250

9,000

+1500

+1250

14

24

7

4

+1000

450

66,00

down

22

視点場 1

11

視点場 2

+1000

+1000

9,000

9,000

+1250

+1500

9,000

+1750

+1500

9,000

+1250

15

7,377

450

80,857

KENPOKU MUSEUM 国道 6 号バイパス

日立駅

平和通り


視点場 2

視点場 1

様々な内部空間は多様な性質の作品に対応する

視点場 3

アートを解体したスペースがレクチャーホールとなる

擁壁からの梁が建物に介入する空間

神峰

広さ(幅・奥行き)

日立市役所新庁舎

300

100

50

20

0m


日立駅 2 階部分からロータリーを繋ぐ階段とエスカレータを 下ると美術館入り口へ向かう階段にアクセスする

視点場4

避難階段を壊さず、美術館の階移動の動線に重ねることで これまでの避難の意識を顕在化し、緊急時の避難をこの階 段に促す。 今まで用途のなかったピロティ空間は 美術館エントランスのホワイエとなり 駅と美術館の境界が滲む。

タクシー乗り場

バス停

11

バス停

24

25 21

日立駅ロータリーから美術館内に入る階段

11

27

バス停に開いた市民ギャラリーは手軽に 市の動向や市内のアート情報などが伺え、 同時に美術に対する親近感が得られる。

日立駅からダイレクトに 美術館内に入る階段


A

視点場4

B

Detail  S=1/120

モルタル t=75

スターラップ かぶり厚 t=54.6

断熱材 t=150mm,210mm 鉄筋コンクリートスラブ

機械式継手 SD345(異形鉄筋) D=22 モルタル吹き付け

吸音材 t=50mm 計 700mm

崖上では市民ギャラリーやテラスによって交流が生まれる

C

Detail  S=1/120

L=450(1.5x300) アンカーバー SD(異形鉄筋) D=16 定着

Detail  S=1/60

ガゼット貫入 D=22 SD345(異形鉄筋) 鉄筋コンクリート梁 300x600

(法枠工)

A B

C

B

B 50

20

10

5

0m



5. 設計競技 第 5 回 POLUS- ポラス - 学生・建築デザインコンペティション

「道からはじまる、これからの家」

第 3 回学生建築デザインコンペ未来のとびらコンテスト 2017<大学生版>

「ずっといたくなるまち」

第 11 回長谷工住まいのデザインコンペティション

「空き家とつながる集合住宅」

第 7 回大東建託賃貸住宅コンペ指定大学部門

「身近な社会問題と向き合う、新たな賃貸住宅とは」


根開く街

子供の頃、道路で遊んでいた時に他の家の敷地に入ったボールを取りに行こうとしましたが そのシキチは結界に囲われているかの様に内には入り難くなかなか一歩が踏み出せませんで した。 小さい頃にでも感じてしまった「領土感」 私は身近にある木という自然物でこの「領土感」を薄めます。 木によってミチとシキチは緩やかに溶け合い、「ミチ」という概念を超えた「ニワ」として、 ささやかな日常と結びつく風景を提案します。 ミチによってシキチは繋がり、街は 1 つのニワになるのではないでしょうか。


猫だまり x 和室

ストリートバスケ x 子供部屋

散歩 x 収納

リビング x 落書き

井戸端会議 x キッチン

パターゴルフ x ダイニング


00

K e y W o r d / 「 根 開 き 」 に つ い て ねあ・き【根開き】 春になると木の根元から雪が溶け、冬の終わりを知らせるもの 区画整備の進んだ住宅地の疎遠なコミュニティを雪にたとえ、 木によって凍ってしまった人々の関わりが溶け、地域に春の兆 しを取り戻すことを根開きに例える ね あ き

ここでは境界に植えられた木を「根開木」と呼ぶ

01

Back Ground / 住環境とコミュニティの矛盾 (結界)

(結界)

シキチ

ミチ

シキチ

イエ

ニワ

イエ

安全な道路の整備による快適な住環境の確保を目的とした区画整理(新興住宅地)はむしろ シキチの境界を強め、土地の領土感によって他者との交流を疎遠にしてしまっている。そこで 一般的な街区にある木の配置によってミチとシキチの境界を薄め、緩やかに区画を崩すと共に 建物を円形に減築することで安全なミチから生まれる外部の活動と家内部の生活が結びつく提 案を行う

03

Diagram / 区画割を弱め、外部の共有を意識する

00

01

02

03

歩道

敷地

車道

Fig. これまでの住宅地

境界に根開木を植える 根開木によって境界 が緩み始める

境界が揺らぎ、ミチが 蛇行し、また根開木を 中心に家が溶ける


周 囲 の 家 と の 繋 が り を 意 識 す る

街 中 に ミ チ が め ぐ り 、 ミ チ が 街 を 形 成 し て い く

車 道 の 蛇 行 に よ る ミ チ の 安 全 確 保


02

L: S: D: k: J: K:

Suggestion / 内部の表層化と外部活動との結びつき

k

J

S

D

L

K

k

J

S

D

L

K

<住宅の諸室>

▶ <道路生活景色>

Living リビング Storage 収納 Dining ダイニング kids room 子供部屋 Japanese room和室 Kitchen キッチン

根開木によって家の内部機能が 外部に露出する

k

J

S

D

L

K

外部の活動と内部が結びつき 既存機能に新たな役割が付加 される

<道路生活景色>

パターゴルフ 落書き

猫だまり 犬の散歩

井戸端会議

ストリートバスケ

<住宅の諸室> 収納

リビング

ダイニング

子供部屋

和室

キッチン

集会所

ショーウィンドウ

茶屋

小ホール

観察小屋

料理教室

のような部屋

のような部屋

のような部屋

のような部屋

のような部屋

のような部屋

根開木によって表層化した住宅の諸室は道路生活景色によって影響を受け、外の活動を意識 した室機能を獲得する


ミチで落書きをする近くのリビングは 大人の集会所になる

散歩道に面する収納はショーウィンドウ として趣味の展示室になる

大きな開口によって心地よい風が 部屋を通り抜ける

根開いた 1 階部分はパブリックな 要素が強くなり、外部との繋がり を意識する

2 階には太陽光が降り注ぎ、 採光が必要な部屋を配置する

2 階部分などのプライベートな 部屋は道路からの視線を遮り、 私的空間を守る

x 断面図 S=1/200


やぐら

顕在化する 3 本の櫓

- まちの防災拠点を活動拠点に -

まちをいつもと違った角度から眺めてみよう ところどころに存在する火の見櫓、普段意識しないと気づかないこの櫓はよく観察してみると たっかいところ、こだかいところ、くぼんだところを築いており、日常では味わえない空間を 持っています。 普段の生活では見られない視点でまちを感じる場所では様々な活動が生まれ、人々の拠り所と なるのではないでしょうか。



04 建築的操作

01 敷地

各櫓の特徴

愛知県丹羽郡扶桑町にある 3 つの火の見櫓

A

B

C

敷地

小学校を中心に構成されるこのまちの隅には小さな敷地

A

の中にそれらの火の見櫓がひっそり立っている。時代に

小学校

よって失いつつあるその姿を崩さず再生し、それぞれの

B

高さ

櫓の周辺環境・特徴を生かすことで、人々の活動を支え

ていく提案をする。

C A

02 新しい建材提案

B

足場面積

C

「ロータスガラス」 蓮の葉などに見られる水を弾くロータス効果は、水滴によって汚れを落とす自浄作用がある。 このガラスは降水を利用し、表面の汚れを落とすことで、櫓の躯体・外観を守り、柔らかくまち を映し続けることを可能にする。

特徴を元にレベルの異なる足場(濡縁)を設け、ロータスガラスを施す

<ロータス効果>

降水

ロータスガラス

突起微細構造

雨水 突起微細構造 汚れ

砂・埃・汚れ

「濡縁」 アルミタイプ

葉表面の構造

アーバングレー(UC)

ガラス面

03 変わるまちの様相 たっかい櫓・こだかい櫓・くぼんだ櫓

朝焼け、昼下がり、夕焼け、暗がり ・・・1 日

晴れ・曇り・雨

・・・1 週間 春夏秋冬

・・・1 年 まちの移り変わり ・・・n 年

いつも違ったまちの姿を感じること のできるそれぞれの櫓ではもっとい 映るまちの空模様と読書 心地いい空間

ろんな表情のまちを見ていたくなる

まちを感じ取る 3 タイプの櫓として A

B

C

生まれ変わる


こだかい櫓で待ち合わせ いつもここからスタート

頂上からまちをみてみる お気に入りの場所

櫓の位置で自分たちの場所がわかる お散歩ルート


街 を 梳 かす 藝住 の 暮 らし

芸術祭によって現代アートは日常に開かれ、人々の生活に浸透しつつある 今や住まいと展示空間、空き家はアートにとって均一な空間と見なされ、 芸術活動を許容する空間は「街」そのものとなっている これにより建物の境界は取り払われ、アートによって様々な人が交わるき っかけとなるのではないだろうか? これはアートが進んだ街の芸術と住まう新しい集合住宅のカタチ



/ アートの最先端、芸術祭

01. Background

現在の日本は芸術祭ブームの真っ只中と言 える。1999 年を境に全国各地で様々な芸術祭 が開催され、総数 70 を超える。終了する芸術 祭は少なく、むしろ増える傾向にあるため、 年中日本のどこかで芸術祭が開催されている 毎年累計芸術祭数は蓄積され続け 比例するようにアートの数も増加 する。

状況になることが予測できる。近い将来、日 本は街中にアート作品が溢れ、人々の生活と より密接に関係づくであろう。これは芸術祭

(開催件数)

が発展した未来の日本、アートと住まう集合 開催件数

芸術祭増加

住宅の提案。

開催予定数

予想開催数

2017 年現在芸術祭開催総数は調査できたもので 75 件

(開催年)

(各芸術祭公式 HP より作成)

/ アートでつながる 3 つの関係

02. Program

アート作品は住民・作家・美術館を強く結びつける。

住民

住民は美術を習うために作家の元へ通い、美術鑑賞のために

美術教室

美術鑑賞 ボランティア

作家

美術提供

ART 作品提供

展示室

美術館へ行く。 作家は新しい作品製作のために住民の手を借り、美術館へは 作品の提供を行う。

美術館

美術館は最先端のアートを住民に発信し、展示空間を作家に 提供する。 距離の近いそれぞれの結びつきはより豊かな関係を創り出す。


< 空き家の美術教室 >

< 街が展示空間 >

<ナイトミュージアム>

人がいなかった場所が人が集まる場所に再生される

対象年齢を定めない現代アートは幅広い世代間の交流に繋がる

昼間とは違った表情の美術館を楽しめる

展示空間

一般住居

集合住宅

旧空き家


03. Diagram

コピーする周辺建物を選択しファサードに

/ 均一な空間の創出

沿ってグリッドを展開

グリッドに合わせ周辺と同じ建物をコピー することで住居美術館、空き家を均一な質 として扱う 1 階は美術館として開放 2 階は住居として 分離

美術館 1F 住居 2F

建物は周囲に馴染み、アートは人々の交流 を促していく

04. System

屋内展示

屋外展示

/ 空き家とレジデンスの仕組み 家賃

月謝

授業

貸家

固定資産税を抱える

賃貸として低賃金で

空き家の持ち主

空き家に住む作家

習い事をする住民

空き家の増加とともに年間約 10 万と言われる家屋の固定資産税を抱える地主が増える。そこで作家を税金の 支払額をノルマに賃貸として住まわす。空き家は住まわれることで、本来の機能を回復し、取り壊されること なく社会の一部として復帰する。空き家の増加が作家の活動を助け、地域の生活を彩る源となる仕組み。



銭湯のあるまち 〜森林とリンクする賃貸住宅〜

<コンセプト> 長野市の善光寺門前では「門前ブランド」を利用したリノベーションが盛んに行わ れている。一方、門前から外れたエリアは新たな価値の発掘がなされない限り、リ ノベ格差が解消されない。そこで新たに「第3リノベ世代」として長野の貴重な森 林資源とリンクした賃貸住宅を郊外団地の改修を通して提案する【01】 <提案内容> ・『小規模郊外型団地改修のロールモデルへ』…対象団地は現行耐震基準に合わない が、そのポテンシャルから多様な改修が可能であり、プログラムと耐震改修の合体 を目指す【02-1】 ・ 『銭湯によるコミュニティ再編』…地域文化の銭湯と対象団地付近の施設連携によっ て災害時などに有効なコミュニティの再編および災害拠点としての可能性を引き出 す【02-2】 ・ 『森林資源とリンク』…「森林里親制度」を利用し、銭湯のエネルギー源を確保する。 同時に団地住民が能動的に銭湯に関わることで エネルギー循環の見える化 を目指 す【03】


セントラルヒーティングの温水配管によって 温かい共用部周りに生活が れ出す

廃蒸気を利用した乾燥室では 冬でも洗濯物がよく乾く!

契約森林で採れた間伐材ペレット がボイラーの燃料になる

小学校帰りに宿題をしたり、足湯や 銭湯に入ったりしてお迎えを待つ

階段室は温かなたまり場になる 住戸に共用部を持つ暮らし

周辺の福祉施設利用者が 温浴ケアに訪れる 時に学習塾として開くことも

銭湯コミュニティが蘇る

銭湯を介してエネルギー 教育が行われる

間伐材のストックヤードを 地域で自由に使える ペレットの灰を肥料に家庭菜園 銭湯は地域に馴染むきっかけとなる

小学生はエネルギー教育として苗木 をお世話したり、森林保全を学ぶ


01 長野県長野市の抱えるリノベ格差問題 長野市のリノベ格差が解消するため、新たに「第3リノベ

世代」として長野の貴重な森林資源とリンクした賃貸住宅

02 旧電電公社 本郷団地の分析 02-1

を郊外団地の改修を通して提案する。

階段室

第3リノベ世代

第2リノベ世代

第1リノベ世代

日射

既存価値 の再発見… 例えば郊外団地

小学校 商業 公園

軸組み

敷地

2018郊外団地リノベーション

2010門前リノベーション 1920中古物件の流通

H

長野市における郊外団地と森林の分布

医療機関 幼稚園

広い住棟間隔(D/H≒2) ⇨中庭の充実

福祉施設 公民館

活用

入居者

良好な立地で 資産価値を保つ

資産価値の低い = 物件の残留

駅遠? 築古? EV 無?

対象団地

長野市条例による浴 場間の最短距離 (*

*既設の普通公衆浴場と 当該設置しようとする普 通公衆浴場との最短直線 距離が350メートル以上 有するもの

リノベ 活発化

不動産価値 による中古物件の流通 駅近? 築浅? = 新耐震後?

善光寺

不動産 会社

賃料

着目

門前 ブランド

多方向に 開口をもつ ⇨快適な住環境

B棟

既存の木軸壁・建具類は 耐力壁でないので撤去可能

住戸空間 C 棟 101 室

Ex.)KANEMATSU

賃貸

C棟

壁式構造によるスケルトン ⇨空間・設備の可変性

中心市街地 商業中心で 新陳代謝が速い

対象敷地 戸建住宅

床板

D

善光寺

蘇る銭湯コミュニティ

階段室型 ⇨3方向に開口をもつ

開口の向き

長野駅

門前の魅力 の活かし方

多様な周辺要素に囲まれる本郷団地

本郷団地

長野市三輪 4 丁目に位置するこ の団地は、かつて電電公社(現 NTT)の 社 宅 と し て 造 ら れ た。 築 48 年を迎え減価償却済となっ たが壁式 RC 造の躯体は未だに 現役である。

善光寺

02-2

本郷団地 ( 築 48 年 ) の持つポテンシャル

室内にRCの壁や 梁が露出 C棟は閉じた北面、 開いた南面に性格付できる

住戸空間 B 棟 101 室

現在の銭湯 廃業した銭湯

長野駅

木軸を撤去すると南面の部屋 がひと続きになり開放的

03 団地×銭湯/運営・森林保全・コミュニティのサイクル

04 ダイアグラム

住棟の一部を改造し、別棟だった 2 棟をつなげるように銭湯を挿入する。銭湯は住戸ごとに浴室を改修するよりも効率が良く、地域

1. 銭湯のボリュームを挿入

に開かれることでコミュニティーを再編に貢献する。運営にあたっては「森林里親契約」を活用することで長野県の森林資源問題の

2. 階段室とバルコニーを接続

温水配管 暖かな共用部

ペレット化

60% 相当

H29 長野県の ペレット生産量 と比較すると 60%に値する

円/年

番頭 として働く 受付 / 掃除 / 燃料など

無料で入浴 電気・暖房代低減

地域住民

入浴料 (¥) 温浴ケア

いいづなお山の発電所 灰の肥料

本郷団地

福祉施設

苗木のお世話 エネルギー教育 入浴料割引 (¥)

幼稚園・小学校

入浴料 (¥)

間伐材のペレット燃料 3066t/ 年

*「森林里親契約」とは平成 15 年より長野市で行わ れている企業と地域の交流を目指した新しいかたち の森林づくりの仕組みである。

大きなお風呂

周辺賃貸 学生寮

O

SENT

銭湯コミュニティ

ペレットのための間伐面積 間伐本数

借用

¥約 70,000-

入浴料収入

= 約 4 ha/ 年 約 6000 本

4ha/ 年

設備の維持・管理

年間ペレット

森林保全サイクル

3066t/ 年

番頭 / 維持 / 管理 を委託

森林

= 350kg/h

必要ペレット

団地住民

オーナー (NTT) 長野市 * 家賃 ( 低 )( 初期の浴室改修費 0 円 ) 森林組合 森林里親契約

銭湯管理組織

間伐した材を

43 ㎡

2 棟にまたがり新たな ゲート になる よう銭湯のボリュームを挿入する

VOID

長期的解決に寄与する。 必要森林

3. 温水配管を通し共用部を形成

VOID

階段室に縦と横のヴォイドを通すこと でバルコニーと接続し、各住戸から銭 湯への動線を確保する

縦ヴォイドに温水配管の動線を設け、 各住戸へ供給しながら階段室周りに暖 かな共用部を形成する


03

地域に開きつつ、プライベートも確保する1階 1階平面図 S=1/200

銭湯のあるまち∼森林とリンクする賃貸住宅∼ ■B棟既存平面 (S=1/400)

間伐材のペレット燃料でボイラーを動かし、 得られる温水を住棟全体に巡らせることで セントラルヒーティングを行う

敷地沿いの小路は小学生の登下校に 使われる通学路

車寄せ 燃料 排煙 福祉施設 利用者

小学生 貯蔵庫

搬入口

B101

番台

見学通路 団地の書庫

地域住民

EV

機械室

B棟

集会所

学習室

銭湯エントランス 駐車場

足湯 学習室に隣接する本好きの住民の 書庫は小学生への貸し出しも行う

ウッドデッキ

学習室は小学生のアフ タースクールの場所 無料の足湯は誰 でも利用可能

団地住民が自由に利用 できる集会所

ウッドデッキでは青空教室で エネルギー教育が行われる

2住戸を借りて民泊を営む住民

菜園の野菜をそのまま 持ってこれるキッチン

■改修プラン

C101

農機具 倉庫

C102

客室

C103

客室

C104

住戸

民泊

既存

C棟

民泊 C105

銭湯

共用部 ほっとスポット

C106 シェアハウス

菜園

燃料の灰は肥料に、苗木を育てる ことで森林を再生する

客室

苗木畑

新設 ■エネルギーの流れ

温水の流れ 燃料の流れ

■C棟既存平面 (S=1/400) 農業好きの住民は苗畑や菜園の中心管理者となり、農家の ように広い土間では土間農機具の貸し出しも行う 燃料の灰を肥料に住民が野菜を育 て、農業を通じて緩やかに繋がる

1階は床板を取ると地面が出てくること を利用し共用部の吹抜けに緑を植える

排煙の流れ 廃熱の流れ ■人の流れ

地域住民

小学生 福祉施設利用者


04

地域に開く2階/プライベート性の高い3階 2・3階平面図 S=1/200

銭湯のあるまち∼森林とリンクする賃貸住宅∼

廃熱 B301

EV B201

B202 コインランドリー

書道教室

B304

B305

女湯

シェアハウス

カフェ B302

B303

脱衣所 共用部に面する和室から腰 掛けると縁側のような空間

お風呂上がりの銭湯客や民 泊利用者が訪れるカフェ

廃熱を利用したコインラン ドリーでは洗濯の待ち時間 に利用者同士が井戸端会議

休憩所では地域の絵画コンクールの展示や ヨガ教室が開催されたりする

共用部に面する和室はリビン グかつ住民が教える生け花の 教室にもなる

シェアハウスの共用部は大 きなダイニングキッチンと 中庭を望む和室

C201

仕事場も兼ねる土間 リビングからは働く 姿が れ出す

軸組の壁は家族構成の変化 に対応でき、ワンルームや 個室に応用できる

脱衣所

男湯

既存開口部に面したテーブ ルは住民との挨拶の窓口

C302

シェアハウス

C301 仕事場

2階平面図 (S=1/200)

土間を挟み共用部と対面するキッチン

周辺の福祉施設利用者は温浴ケアに訪れ 子どもや団地住民との交流を楽しむ

休憩所

C202 生け花教室

温かな共用部周辺には 住民の生活が れ出す

引き込み土間を挟むことで住 戸と共用部を緩やかに繋ぐ

C303

既存開口を挟んで一緒に 食事やお茶を楽しむ

C306

シェアハウス C304

C305

3階平面図 (S=1/200) ■改修プラン

銭湯

■エネルギーの流れ

温水の流れ

共用部

燃料の流れ

ほっとスポット

排煙の流れ

住戸

廃熱の流れ

既存 新設 ■人の流れ

地域住民

小学生 福祉施設利用者 コインランドリーでは洗濯の待ち時間に利用者同士が井戸端会議

周辺の福祉施設利用者は温浴ケアに訪れ子どもや団地住民との交流を楽しむ

3 階の床スラブをはつり吹抜けにした開放的な浴場


05

断面計画 断面詳細図 S=1/100 B棟長手断面図 S=1/150

1階は床板を取ると地面が出てくることを利用し共用部の吹抜けに緑を植える

共用部に面する和室から腰 掛けると縁側のような空間

共用部でお裾分けも できるご近所関係

お風呂上がりの銭湯客や民 泊利用者が訪れるカフェ

廃熱を利用したコ インランドリー

3 階の床スラブをはつり吹抜けにした開放的な浴場

謹賀新年




6. プロジェクト・活動 ・これまでの活動 ・旧電電公社本郷団地リノベーション計画(第 7 回大東建託賃貸住宅コンペ 2018 指名大学部門選出) ・小海町ツリーハウスプロジェクト



これまでの活動

2016

2017

2018

信州大学編入

寺内美紀子研究室配属

同研究室 大学院進学

建築サークル「KNOT!」 入部

江戸川カフェプロジェクト 「気まぐれ飛行船」 施工補助

信濃美術館クロージングセレモニー 模型製作

木曽町役場本庁舎・防災センター 設計者選定プロポーザル 設計案補助

設 計 製 図 第 Ⅰ( 3 年 次 課 題 ) T A 学生指導補助

lodging together with groovy member at Niigata in winter

KNOT !

Purpose

architect knot defferent culture, place, people, mind

他大との交流、建築学科同士の親睦を深めると同時に建築に対する

enjoy this special meeting !

意見交換の中で新たな知識や見解を得る。

2016/12

10・11

NAME

他大学との建築交流の機会で

ゲストクリティーク招待の際

しおりデザインを担当しました

講評会のポスターデザインをしました


NDP

NTT 社宅団地リノベーションプロジェクト NTT Company housing complex Renovation Project

1.  本棚の森(ブックカフェ) B棟

2. 囲い壁(シェアハウス)

4. 周り土間(教室付き住居) C棟

3. ニコイチ(3 世帯住居)

5. ショップ(店舗併用住居) 6. 回遊閲覧室(ギャラリー)

B棟

住居 店舗 提案部分

C棟 3

2

1

4 6

5

店舗

NDP

長野市公共施設再配置

旧電電公社本郷団地

住民 WS 支援

リノベーション計画

こどもサマーキャンプレクリエーション

小海リゾートツリーハウスプロジェクト

リノベーション案展覧会の

サマーキャンプにおいて研究室紹介・レクレーション説明の

ツリーハウスプロジェクトをまとめる

チラシデザインをしました

パワーポイントデザインをしました

ポスターデザインをしました


旧電電公社本郷団地リノベーション計画 共同設計 (有田一貴 加藤知紀 齋藤裕 斉藤知真 鈴木巧)

NDP

NTT 社宅団地リノベーションプロジェクト NTT Company housing complex Renovation Project 1. 本棚の森(ブックカフェ) B棟

2. 囲い壁(シェアハウス) 齋藤裕 案

3. ニコイチ(3 世帯住居)

齋藤裕 案

4. 周り土間(教室付き住居) C棟

5. ショップ(店舗併用住居) 6. 回遊閲覧室(ギャラリー) 齋藤裕 案

地域価値を上げる仮商い生活 ー旧電電公社本郷団地リノベーションー

私たちテララボは地域の不動産と連携をはかり団地のリノベーション計画 を行いました。その成果として対象団地の一室を改修し、計画案の展示を 行なっています。この計画によって団地の魅力が再発見され、地域の活力 につながることを目指してプロジェクトを進めています。


住居 店舗 提案部分

B棟

C棟 3

2

1

4 6

5

店舗

ND

P


LOCATION 場所 |長野県長野市美輪

01 長野市のリノベーション格差 長野市の善光寺門前では、古い建物 のリノベーションが盛んであるが、 その周辺から郊外にかけてはほとん ど見られない。古い中心地市街地で は、「門前ブランド」を利用したリノ ベビジネスが定着しているが、そこ から外れた空き家、空ビルの再利用 には、新たな価値の発掘がなされな い限り、リノベーション格差が解消 されない。

善光寺

対象団地

長野駅

リノベーション物件

(2018年現在)



DESIGN FLOW 設計の流れ | 門前の風潮と設計提案

駅近、築浅」といった不動産価値によ って、 賃貸建物の家賃は決まり、建物全体の 建替えが決まるまで、居住者の変更に 応じて改装される。これが現在まで続 く、「リノベーション第1世代」だと すると、善光寺門前という場所の魅力 を生かし、不便も個性という価値転倒 を起こした長野市門前は「リノベーシ ョン第2世代」である。私たち「リノ ベーション第3世代」は、リノベーシ ョンに取り残された郊外の「団地」に 着目し、「仮商い生活」ができる賃貸住 宅を提案する。

第1リノベ世代

不動産価値 による

第2リノベ世代

門前の魅力 を生かす

中古物件 の流通

善光寺

第3リノベ世代 中心 市街地

駅近? 築浅? 新耐震後?

良好な立地で 資産価値を保つ 資産価値の低い 物件の残留 駅遠

EV 無 築古

例えば

郊外団地活用

既存価値 の再発見

郊外

旧電電公社 本郷団地 住宅地

団地の持つポテンシャル

広い住棟間隔 (D/H)

活 用

構造の面白さ

空間の可変性

門前ブランド

入居者

不動産 会社

分析①敷地 階段室型により3方 ⇨住と商、パブリックと に開口を持つ プライベートなど性格 分けしやすい C棟 B棟

着 リノベ 目 活発化 賃料

03アプローチ 本郷団地の可能性

今回、長野市三輪地区に立つ旧電電公社社宅の本郷団地に着目する。本郷団地 の最大のポテンシャルは郊外住宅がもつ「低密度」と「開放性」であり、「ゆ るい店舗併用住宅」「時間差店舗」など「仮商い生活」が可能となる。

H

木質

低密度

日光 : 風:

D

分析②住戸空間 B 棟 101 室

耐力壁でない ので撤去可能 ⇨2戸1住居

階段室型 RC 壁

2018 郊外団地リノベーション

住棟間隔が広い ⇨庭充実

2010 門前リノベーション

室内にRCの壁や梁が露出 ひとつの階に4戸× 3層、計12戸の2棟⇨低密度のんびり郊外生活 ⇨新旧テクスチャの混合

1920 中古物件の流通

多方向に開口をもつ ⇨シェアハウス

1835 465

02 リノベーション第3世代

木 軸 を 撤 去 すると 部 屋 が ひと続きに なり開放的 既存の木軸壁

私たち (テララボ)にとって長野という豊かな歴史文化や自然風土をフィールドとしたプロジェクトは、最も重要な活動のひとつです。今年も地域のみなさんと

木質


「仮商い生活」とは…住居の一部、生活の一部を商スペースにする生活 シェアハウス ▶オフィス

ニコイチ 土間と客間 ▶ひとつながりの職住 ▶”お教室”

入れ子と建具 書斎の開放 ▶パブリック・プライベート ▶ブックカフェ

住居空間

04 アプローチ 事業計画

商スペース

リノベーションを専門とする地元不動産会社と連携し、本郷アパートの既存価 値を生かした「仮商い生活」を希望する入居者を募る。順次、内装解体状態を 展示し、入居希望者の住み方・商い方に対応したプランを作成。入居期間家賃 =改修費用と定め、住み手の成長に合わせた設計・施工計画を提案する。

大学研究室

建築的視点からのサポート

仮商い生活

入居希望者

・敷礼0円! ・DIY 可能! ・改修費に応じた家賃!

不動産会社

旧本郷団地 開業! 中心市街地

不動産の 地域 観点からサポート ストック

周辺地域


私たち (テララボ)にとって長野という豊かな歴史文化や自然風土をフィールドとしたプロジェクトは、最も重要な活動のひとつです。今年も地域のみなさんと

PLAN 設計内容 | シェアハウス、ニコイチ 担当図面(シェアハウス) 2 シェアハウス案[B 棟] [ コンセプト]

個人の部屋を均等に最小限に、共用リビングを大きくとった。服の着替えや勉強などの個 人の時間以外はリビングでの生活が、ここで住む 3 人の住人にとっては いつも の暮ら しになる。個人の生活がにじみ共用空間で集う、活気のある景色を想像した。 [ 概要]

■工事内容 食事室および和室 1,2,3 の床を一部剥がし、土間とする。土間と各和室の間に角材を挟ん だポリカーボネイトを割り付ける。 ■主な仕上げ 共用リビング 床/ RC 床の上を研磨・撥水剤塗装 和室 壁/ポリカーボネイト t=9mm   押入跡を塗装

■工事面積:23.27 ㎡ ■概算 既存床 撤去

工事・材料等

既存壁(RC)  撤去

既存壁( 木軸)  撤去

面積・数量

小計

0㎡

23.2㎡ 1.8㎡

3.5枚

水回り

押入

1.9㎡

― ― ― ―

① 木工事

木軸壁

27.4㎡

② 床工事

0㎡

屋外デッキ

0㎡

床組

フローリング 土間

0㎡ 0㎡

18.9㎡

③ 建具工事

玄関引戸

④ 家具工事

クローゼット

クローゼット折戸 カウンター 食品棚

寝室壁棚 ⑤ 塗装工事

キッチン

土間床:研磨

土間床:撥水剤 壁:EP

天井:EP

ー ー ー ー ー

23.2㎡ 23.2㎡ 1.9㎡

― ― ― ― ―

NO.

B-0

― ―

PROJECT

NTT団地プロジェクト

シェアハウス

B棟

TITLE

― ― ― ― ―

SCALE

:既存部分など :新設部分

DATE

平面図

1/100 1/50 2018.6.28


考案住戸プラン(ニコイチ) ニコイチ住戸案[B棟] 3 [ コンセプト]

7350

1970年台頃の団地に多く見られる階段室型住棟において踊 り場を挟んだ2戸をニコイチ化したプランの提案。踊り場 とバルコニーを土間によって接続し4LDK+和室として使用 する。4人シェアハウスや3世帯住戸としても利用可能。

2700

2400

2752.5

7350

1897.5

1897.5

2752.5

2700

[ 概要] ■工事内容

既存床 撤去

既存壁(RC)  撤去

既存壁( 木軸)  撤去 既存建具 撤去

② 床工事

④ 家具工事

FL+30

0㎡

18.9㎡

14.7㎡

20枚

水回り

シンク1台

押入

9.7㎡

木軸壁 床組 畳

浴槽1台

洗面台1台 5.9㎡ 5.9㎡ 15㎡

フローリング

8.9㎡

土間

18.9㎡

玄関引戸

クローゼット折戸

クローゼット カウンター

5.9㎡

― ―

棚板面積5.64 ㎡

キッチン

小型シンク1台

土間床:撥水剤 壁:EP

天井:EP

23.7㎡ 38.1㎡

CL

3900 7600

土間

押入

FL-80 (CH=2380)

CL

FL+30

CL 和室(LD)

1700

和室(LD)

FL+30 (CH=2270)

FL+30

ウッドデッキ

FL-180

FL+30

CL 寝室2

FL+30

バルコニー

ウッドデッキ

1000

1010

755

FL+30

FL+30

平面図 1/75 3600

900

900

3150

3150

8550

900

900

3600

:既存部分など :新設部分

8550

23.6㎡

寝室3

食品棚

土間床:研磨

WS

FL±0 (CH=2300)

倉庫

WC

1300×2250×500×4ヶ所

1400×2300×250×2ヶ所

洗面脱衣

FL-80

押入

天板1700×620×2 ヶ所

踊り場

FL±0

780×1800×1ヶ所 650×2250×8ヶ所

ランドリー

UP

2700

小計

22枚

寝室壁棚 ⑤ 塗装工事

面積・数量

屋外デッキ ③ 建具工事

主寝室

寝室1 工事・材料等

① 木工事

カウンター

食品庫

1200

■概算

浴室

K 620

・玄関ホールから南側和室までの床を取り除き、FL-80mm の高さで土間床の現しとする。 ・両室の隔壁を介して隣り合った和室を6畳二間として新調 し、床の間を設置する。 ・両室南側角の和室をフローリング床に改修し、クローゼッ トを設置することで、個別の洋室とする。 ・洋室と同じレベルのウッドデッキをバルコニーに新設する。 ・両室の玄関ドアを取り除き、踊り場に共通の 玄関ドアを設 ける。 ・既存のキッチンカウンターの天板を大型化する。 ・一方の部屋の浴室から浴槽など水回りを取り除き、備え付 けの棚を設けてパントリーとする。 ・両室北側角の和室に壁収納を新設する。 ・北東のキッチン設備を縮小し、ランドリー・WSとして用 いる。

― ― ― ―

■主な仕上げ 土間 床/ RC 床の上を研磨・撥水剤塗装 和室 床/畳敷き 壁/押入跡を塗装 寝室 1・2 床/ 15mm 合板フローリング 新設玄関 壁・引戸/ 15mm ラーチ合板・塗装 ウッドデッキ 床/ 20mm 人工木

NO.

B-03 模型写真

PROJECT

NTT団地プロジェクト

B棟  ニコイチ

TITLE

SCALE

DATE

1/150 1/75 2018.6.28


CONSTRUCTION 実施 | ギャラリー計画と解体作業

- 解体写真 ギャラリー案の回遊性が模型の展示にマッチし、展覧会会場に採用されました。そのため木軸の解体をし、団地の全体模型や研究室の紹介パネルを展示 する準備をしています。この場所がこの団地のコミュニティの核になり、周りの住宅まで影響を及ぼすような改修になることを目指しています。


改修が終わり、ギャラリーとして団地全体改修の模型展示をしてい風景です。 同時に全国的な設計競技(大東建託賃貸住宅コンペ)にエントリーし、指名大学部門(全国 5 研究室)に選出されました。 発案から実施、さらにはコンペティションまでもが同時進行で進んでいくプロジェクトは数少なく、貴重な体験を経験をさせていただいています。 このプロジェクトによって案が実現し、地域貢献を果たすとともに、コンペティションの影響力をうまく利用して全国に団地の面白さを伝え、 人々が建築のことに興味をもったり、面白いことをしていると思っていただける、ちょっとした意識改革ができたら良いと考えています。 そしてそれが実現するように日々努めています。


KTP

小海町ツリーハウスプロジェクト Koumi city Tree house Project

小海ツリーハウスプロジェクトでは、ホテル中庭の木々を生かした小さな“居場所”を作り出 す提案をします。信州の高原に位置する「小海リエックスホテル」から親子 3 世代で利用できる ツリーハウスを作りたいとの要望があり、信州大学・地元工務店・地元役所との協力して 3 基の ツリーハウスを設計することになりました。3 基それぞれが同じコンセプトの下、異なる空間の 作り方を提案しており、ベンチや観察台、高台などといった機能を利用者に提供します。このツ リーハウスの材料は県産材を利用し、信州ならではの木の雰囲気を体験できます。



現地視察・実作ツリーハウス見学 2018.06.30-07.01

提案・打ち

2018.07.09

設計敷地視察

2018.10.01

小諸 安藤百福センター

2018.11.08

大町 千年の森自然公園


打ち合わせ 提案① 2018.12.20

初期案

施工 2019.04.19

2018.07.01

プレゼンテーション

2018.07.19-20

位置決め

2018.07.22-26

施工の様子


円環状に中庭を巡る園路の提案。その周囲に 3 基のツリーハウスと 2 期、3 期の計画案を想定している

① ②


主な材料:ツーバイフォー材

②おやこ

基礎:松杭(φ120-3m)x9

②おやこコンセプト 十字型に組んだ壁の長さ高さを変えることで、展望台と大きな休憩スペー スを組合わせたツリーハウス。展望台へは梯子で登り、黒板塗料を塗った 壁面には自由に落書きすることができる。





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