Yuki_Matsushita+portfolio

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P O R T F O L I O Matsushita Yuki

松下 優希

Matsushita Yuki

日本大学大学院生産工学研究科建築工学専攻 岩田研究室

<出身> 神奈川県横浜市旭区

<人柄> 素直・平和主義・温厚

<趣味> サウナ・野球観戦 スノーボード

アルバイトでマネージャー 小学生の弟が二人

2年生 学内設計課題「オフィスビル」

学内講評会 優秀賞

3年生 学内設計課題「小学校」

学内講評会 優秀賞

C leage 3位受賞

3年生 学内設計課題「集合住宅」

学内講評会 優秀賞

3年生 学内設計課題「図書館」

学内優秀作品 選出

4年生 学内設計課題

学内講評会 最優秀賞

4年生 卒業設計

学内10選 埼玉卒業設計コンクール 奨励賞

5年半アルバイトをしているマクド ナルドでマネージャーとしてクルー を引っ張っています。

design philosophy

小学生の弟がいます。休日は3人で ゲームをしたりして、面倒見の良い 兄でいられるように意識しています。

2022年 日本建築学会設計競技

全国最終審査 佳作

関東支部 支部入選

周囲との関わりから、空間の細かいところまでデザインします

小学校×本棚 博物館×焼夷弾 都市× テント 住宅× 引き出し 都市× 遊び場 商業施設× 服 profile
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降り注ぐ厄災の記憶 段差から生まれる本棚での学び 空き家はアソビバ、皆のニワ イケブクロ、コスチューム、アーカイブ 食でつながるサブスク福祉 ~東京大空襲を忘れない~ contents Yuki_Matsushita+Portfolio | 2
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食でつながるサブスク福祉

食を通して他者とつながる提案

日本建築学会設計競技「他者と共に生きる」 支部入選

これまでの福祉サービスは介護など誰かにしてもらうものだった。しかし、

それだけがその人にとっての福祉なのか。私たちは誰かのために起こした

行動が別の形で返ってくる、これが生きがいであり福祉であると考える。

今回「食」というものに着目した。「食」の中で誰かのためにとった

行動が後々、人との繋がりや、やりがいというものを見出すことができる。

それが生きがいとなって、その人の幸福につながるのではないか。人の幸福 こそ福祉であると考え、「食」を通して人の幸福を見出せる提案を考える。

制作期間/大学4年生 用途/街の食堂 住宅 敷地/山梨県甲府市
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01. 時間が流れていく中で増えた

■空き家の増加

■高齢者の増加

■日本文化を知りたい ■繋がりがなく孤立してしまう

空き家は高齢化が進んだ事や管理活用が要因で増加している。また、 高齢者が年々増加し、一人暮らしの高齢者が特に増えている。

工場周辺に住む外国人の増加

■東京都豊島区巣鴨

工場で働いている外国人は日本の文化に触れられる機会が少ない。 高齢者単身世帯が増加し街での繋がりが少なくなっている。

04. 食で生まれる新しい繋がり 提案

敷地は山梨県甲府市の住宅街。山梨県は空き家率が1位。敷地の近 くには工場があり企業は年々外国人の雇用を増やしている。

外国人と高齢者を食を通して繋がりを持たせる。その食によって双 方にメリットが生まれ、街として機能するシステムを提案する。

高齢者 外国人 食で繋がる 外国人 対象敷地 工場 0 20 40 60 80 高齢者単身世帯数 高齢者夫婦のみ世帯数 100 200520102015202020252030 ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ 1000 (万戸) 空き家数(左目盛り) 空き家率(左目盛り) (%) 14 12 10 8 6 4 2 0 100 900 800 700 600 500 400 300 200 0 昭和 38年43年48年53年58年63年 5年 10年15年20年25年30年 平成
背景 背景 敷地
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03. それぞれの外国人、高齢者の現状 02.
地域
外国人 高齢者 ▲
孤立

04. 食の繋がりによる新しい福祉のかたち

⑥利用者が企業にサブスクの料金を払う事で そのお金で企業が高齢者に食材を提供する。

⑤サブスク登録した人は空き家 に夕食を食べに行く。

①オーナーから企業が空き家を 借りてまちづくりをする為に 改修していく。

オーナー 企業

空き家 ①管理・改修

賃料 ¥10,000/ ¥

④企業が管理していて外国人は 安い家賃で住むことが出来る

②夕食毎日食べれるサービス

②サブスク料金・賃料

③空き家

③オーナから借りた空き家を企業が契約 している外国人実習生に貸し出す。

④入居 ⑤利用 在住 ⑦料理する

⑦提業から提供された食材で空き家に料理 をしに行ってそれを利用者に提供する。

⑧食を提供しにきた 高齢者を利用者が見守る。

⑧見守る

食を提供

外国人

地域住民

高齢者

⑥食材提供

企業はオーナーから借りた空き家を社員の外国人に社宅として貸し出す。また、企業は高齢者に食材を提供し、高齢者は空き家に料理 を作りに行く。そして、サブスクを登録した外国人に食を提供する。サブスクを登録すれば地域住民も利用することができる。

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用途によってテントの幕をを上げることができる。そのままにしておけばプライベートを 確保できる。上げれば幕がひさしになり机を置けば、みんなで食事する空間が出来る。

空き家はオーナーから借りているため、改築は行わない。何かを増築するのではなく庭に テントのようなアタッチメントを設置して食事するスペースを作り街に開く。

2箇所にレールが設置されていて、使いたい時に広げてこれる可変性を持ったアタッチメ ント。広げればテントのような空間になって、閉じれば子供たちが遊ぶ庭として機能する。

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アタッチメントの上端部分にはレールがあり、スムーズに開閉できるようになっている。

アタッチメントの開く角度には限界があって15度に設定されいる。

アタッチメントの骨組みは集成材を使用する。テントの幕は取り外しできるようにする為に 骨組みには穴が空いた部材が取り付けられている。幕にはフックが取り付けられている。

アタッチメントの下の部分にはH型のレールが地面に埋まっていて、それを囲うように車輪 が取り付けられている。そのため、安定した開閉が可能になる。

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いろいろなテントの様子

平日PM.12:00-テントを閉まって公園に 休日PM.18:00-みんなで夕食タイム 休日PM.15:00-日中ののんびりタイム

空き家の庭でサッカーをする子供たち。テントをたたむことで大きな空間ができ、子供たちが遊びに来る街の公園になる。

新聞を読んだり、お話をしたりとそれぞれが好きな事をこの空間で行っている。高齢者はその間夕食の準備をしている。地域のみんなが集まって夕食を食べてる様子。テントを広げてテーブルと椅子を置けばそこは街のダイニングになる。

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空き家はアソビバ、皆のニワ

子供たちが空き家で遊び、街が保育の場となる提案

日本建築学会設計競技「他者と共に生きる」 全国最終審査 佳作

現代社会は子供に対して不寛容である。遊び声がうるさいと苦情を つけ、子供の居場所を奪う大人たちが現れたのは、子供と地域住民 との間に距離が生まれたことが原因である。空き家を子供たちの遊

び場に変え、地域の大人たちの生活圏に子供という他者との接点を つくる。空き家は子供たちにとって大人や地域という他者を知る場

にもなる。空き家は大人と子供がお互いを理解し合い、再び繋がる

制作期間/大学院1年 用途/公園 敷地/東京都豊島区 巣鴨
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ためのプラットフォームとなる。
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■減少する子供の遊び場

おねがい

ボール遊び禁止お静かに

子供の遊ぶ声に近隣住民が苦情をつけるケースが増えている。子供 の遊び場は失われ、まちは子供の存在を許容できなくなっている。

■子供の活動をまちに浮かび上がらせる

敷地は巣鴨駅の西側一帯。豊島区は23区の中で公園面積最下位、 空き家率最下位、園庭を持っていない保育施設の割合も高い。

まちの中に点在する空き家。 さまざまな問題をはらむ。

01. 地域から疎まれる子供たち 03. 空き家を子供たちの遊び場に 02. 公園が少なく空き家が多い巣鴨

子供たちの遊び場へと変化。 子供たちの活動が表出する。

遊び場 ビオトープ

構造体がアスレチックに 都市部での自然の学び方 住宅街でイベントが開催可

広場

空き家を遊び場に改築することで子供たちのための空間をつくる。 バラエティ豊富な空き家がまちの中に立ち上がる。

背景 提案 敷地 Yuki_Matsushita+Portfolio | 13
巣鴨駅 対象エリア 68 % 16 0.7 園庭 非保有率 公園面積 空き家率 ㎡/人
園庭なし 公園なし

04. 梁や柱がアスレチックに

■構造体で遊ぶ

空き家の壁を取り払い、アスレチックのような空間をつくる。子供が遊び方を考える余地を残すため、建具などは部分的に残す。普段 見ることはない建物の構造体は子供たちの想像力を刺激し、さまざまなアクティビティが誘発されていく。

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柱・梁 階段 滑り台 ボール遊び 梁と床 まぐさや窓台 鉄棒 ネットを張る

ダイアグラム

アタッチメント遊具構造体を使った遊び

■子供はまちのことを知り、大人は子供のこと知る

保育施設のお散歩コースとしても利用する。住民と子供との距離が 縮まり、関心を持つようになることで見守り意識が芽生える。

03. 空き家を子供たちの遊び場に システム
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空き家
子供 地域の大人たち 保育施設
・保育園児を知る
・保育施設の実態を  知る ・子供に関心を持つ 見守り意識 を育てる 大人の お散歩コースに利用 影響 多様な機能 ロープ すべり台 ネット ハンモック ブランコ 自然観察 かくれんぼ ボール遊び 秘密基地 のぼり棒 鉄棒 腰かけ はしご ボルダリング
空き家1 空き家2 空き家3
・地域の人を知る ・他の子供を知る
・自然を知る ・まちを知る ・子供を知る
広がる遊び方

空き家 アスレチック

空き家の構造体を這うように動植物が生息するビ オトープ。都市部の子供たちが自然を学ぶことが できるだけでなく、周辺住民のオアシスにもなる。

抜けた床や屋根から光が差し込む

屋根裏にネットの遊具 窓台が腰掛けに

階段の踊り場からすべり台へ

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お風呂場にかくれろ~!

押し入れの壁を抜いて屋根裏へ上がる道をつくる

屋根裏は子供たちの秘密基地

屋根を部分的に抜き、半屋外となった屋根裏部屋

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空き家

ビオトープ

空き家の構造体を這うように動植物が生息するビ オトープ。都市部の子供たちが自然を学ぶことが できるだけでなく、周辺住民のオアシスにもなる。

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周辺住民の憩いの場に
柱や梁にまとわりつく植物
子供が自然に触れ、学ぶ場所
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床を抜いてできた池が周辺住民のオアシスに 本棚を利用した花壇 床を抜いて池をつくる

スタジアム

木造アパートを小さなスポーツ場に。柱や梁を利 用して球技ができる。廊下とベランダを接続する ことで回遊性を持った観客席を実現している。

梁を使ってバトミントン

ベランダと片廊下が観客席に

ふらっと試合観戦に立ち寄れる

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空き家
Yuki_Matsushita+Portfolio | 21 柱と梁を使えばサッカーもバレーもバドミントンもできる 柱の間をゴールに 5 10 0
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降り注ぐ厄災の記憶 ~東京大空襲を忘れない~

空襲の記憶を想起させる博物館

制作期間/4年生 卒業設計

卒業設計学内最終審査 10選 埼玉卒業設計コンクール 奨励賞

東京は東京大空襲で大きな被害を受けた。でも、空襲を経験した人 は現在、数を数えられほどしかいない。戦争を経験していない人々 に空襲の悲惨さを伝えていかなければいけない。私は東京大空襲の 悲惨さを残すための博物館を設計する。しかし、資料を展示する

だけでは当時の戦争の悲惨さを博物館に来た人には伝えきれない。

この博物館では当時の人が見たもの感じた記憶を空間として残す。

そこで戦争の記録をもとに空間を構成していき戦争の悲惨さを空間 で感じてもらう博物館を提案する。

用途/博物館
敷地/東京都 隅田公園
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無差別攻撃によって壊滅した東京

終戦までに東京都では100回以上もの空襲を受けた。戦争を知らない 人々に東京大空襲の悲惨さを後世に伝えていかなければならない。

隅田公園は東京大空襲で大きな被害を受けた場所の一つ。また空襲で亡くなった人々を仮埋葬した場所でもある。 この敷地は戦争の知らない若者が集まる浅草が近くにあり、この地で東京大空襲の記憶を残す博物館を提案する。

焼夷弾にみたてた円柱の雨を天井から降らせる

その日の空襲を行ったB29と同じ数の面積にする。 亡なった人と同じ数の体積で空間を構成していく。

敷地
焼夷弾 B29
464m2 3552m 3 例)1945年5月25日 例)1945年5月25日
亡くなった人々
03. 戦争の記憶を元に空間を構成し戦争の悲惨さを疑似体験させる
01.
02. 時系列と空襲場所を元にした平面計画
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時系列と空襲場所を元にした平面計画 05. 空襲の資料の展示の仕方

東京大空襲 時系列 東京大空襲 空襲場所

1944年11月24日

死者 57人 B29 24機 空襲場所 荏原区

1944年11月29日

1945年2月19日

死者 160人以上 B29 119機 空襲場所 神田区 京橋区 赤坂区       四谷区 本郷区など

1945年3月4日

1942年4月18日

死者 41人

B25 13機

空襲場所 品川区 荒川区

1944年11月27日

死者 不明

B29 30機

空襲場所 渋谷区

1945年1月27日

死者 530人 B29 56機 空襲場所 京橋区、麹町区、日本橋区

麻布区、赤坂区など

1945年2月25日

死者 195人 B29 172機

空襲場所 神田区 本所区 四谷区

赤坂区 日本橋区など

1945年3月10日

死者 83793人(当時の警視庁の調査)

B29 279機

1944年4月14日

焼夷弾 2038トン

1944年5月24日

焼夷弾 1665トン

空襲場所 浅草区 本所区 深川区

日本橋区など

・この日から焼夷弾の積載量を2倍以上  にして空襲を行っていた。 ・B29の高度を10000メートルから3000  メートルまで落として空襲を行った。

1945年4月15日

死者 903人 B29 328機

焼夷弾 754トン 焼夷弾 3646トン

死者 530人 B29 520機 空襲場所 大森区 目黒区など

1944年5月29日

1944年6月10日

空襲場所 八丈島、荏原区 大森区      品川区、目黒区など

1944年5月25日

焼夷弾 3258トン

被害が大きかった日を選んで空間を構成し、時系列順に博物館を巡っていく。 通路を展示空間として東京大空襲の資料を展示する。
04.
死者 195人
空襲場所 豊島区 滝野川区 城東区       向島区 杉並区など
空襲場所 豊島区 滝野川区 荒川区
空襲場所 中野区 杉並区 四谷区      牛込区 麹町区など 死者 32人
空襲場所 神田区 日本橋区
B29 172機
死者 2440人 B29 328機
死者 3352人 B29 464機
B29 29機
4月18日 11月27日 11月29日 1月27日 4月15日 4月14日 2月19日 3月4日 3月10日 2月25日 11月24日 5月24日 5月25日 1945年 1945年 1945年 1945年 1945年 1945年 1945年 1945年 1945年 1944年 1944年 1944年 1942年 2月25日 1945年 2月19日 1945年 1月27日 1945年 3月10日 1945年 11月29日 1944年 11月27日 1944年 5月25日 1945年 4月14日 1945年 4月15日 1945年 3月4日 1945年 4月18日 1942年 11月24日 1944年 5月24日 1945年
展示空間 戦時中の東京の写真 当時の住宅の内観 当時使われていた物 疑似体験空間 Yuki_Matsushita+Portfolio | 26
時系列と空襲の場所を 元に平面計画を行います。
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B29が一番多い日だった空間が大きい。

本で空襲について勉強できる空間。

当時の人の生活がわかる展示空間。

次の日に空襲があったため通路がない。

焼夷弾の実寸の模型を展示している。

下が吹き抜けになっていて一本道を歩く。

この期間は空襲が無かったため通路が長い。

石碑だけが置いてある空間。亡った方々にお祈りをする。

N 15000 3000 17000 12500 20000 25000 20000 5000 750040007000 15000 20000 23000 21000 25000 6500 6200 21000 A X1 A X3 A X4 A X5 A X6 A X7 A X2 A Y1 A Y2 A Y5 A Y4 A Y3 A Y6 A Y7 B X4 B X3 B X2 B X1 A Y7 A Y7 A Y7 A Y7 A Y7 収蔵庫 1945年5月24日 1945年4月15日 1945年4月14日 1945年3月4日 1945年3月10日 1945年2月25日 1945年2月19日 1945年1月27日 1944年11月27日 1944年11月29日 1944年11月24日 1942年4月18日 1945年5月25日 1945年5月25日 中庭 エントランス 図書空間 受付 事務室 会議室 荷解き室 EV 搬入口 駐輪場 駐車場 GL-2000 GL-4000 GL-2000 GL-2000 GL-2000 GL-1000 1/12 1/12 1/12 1/12 1/12 GL-2500 GL-2500 GL-4000 GL-4000 GL-4000 1/12 1/12 1/12 川の向こう岸の今の東京の姿を見ながらエントランスに帰る。
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1945年1月27日

死者 530人

B29 56機

B29の数に対して、被害が大きかった ため、天井が高いが焼夷弾の数が少な い。

1945年3月10日

死者 83793人

B29 279機

焼夷弾 1665トン

東京の人口密集地を狙ったため死者が 多い。大規模な空間が当時の悲惨さを 物語る

1945年8月15日

日本の戦争が終結した日。 広い空間に石碑だけが置いてある。 ここで、被災された方々に祈りを捧げ る。

1944年11月24日

死者 57人

B29 24機

空襲が初期だったこともあり、空襲の 規模も小さい。そのため、空間も小さい。

1945年2月25日

死者 195人

B29 172機

空襲場所 浅草区、本所区、四谷区

1945年5月24日

死者 530人

B29 520機

焼夷弾 3646トン

空襲の規模は3月10日よりも大き かったが、住民が地方に避難したこと もあり、被害は小さかった。そのため、 天井は低いが焼夷弾の数は多い。

現在

石碑の空間を抜けると外に出る。空襲 の被害があった、現在の東京を見なが らエントランスへ戻る。

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13600 8000 17000 2000 3000 13000 10000 23000 5000 GL-4000 GL-2000 GL-2500 1945年3月10日 1945年2月19日 1945年5月24日 GL GL-4000 A X1 A X3 A X4 A X5 A X6 A X7 A X2 B Y1 B Y2 A Y1 A Y6 A Y7 Yuki_Matsushita+Portfolio | 30
GL-4000 A X3 GL A X2 B X1 A X1 A X4 B X4 B X3 B X2 A X7 A X8 A X5 A X6 A Y1 A Y2 25000 20000 11000 18500 17000 2000 4500 13000 14500 18000 7800 1945年1月27日 1945年2月25日 1945年2月19日 1945年4月14日 GL-2000 GL-2000 GL-2000 GL-1000 Yuki_Matsushita+Portfolio | 31
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段差から生まれる本棚での学び

子供たちが本を探し歩く事で学習が楽しいと感じる小学校

制作期間/3年生 学内課題

用途/小学校 図書館

敷地/神奈川県泉区 横浜市立西小学校

学内講評会 優秀賞 C league 3位受賞

授業方針が海外とは異なる受け身の姿勢となる教育方法。能動的に 学習出来るようにすればもっと子供たちの得意分野を伸ばすことが できるのではないか。そこで、本を使った新しい授業方針を考える。

子供たちは学校にある本を探し回り学習する。

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~小学校×図書館~ 新しい授業方針の提案

日本の教育の問題点 受け身スタイル

授業方針が海外とは異なる受け身の姿勢となる教育方法。 そのため、子供一人一人の能力を伸ばすよりも集団で足 並みを揃えることが重要だと考えている。能動的に学習 出来るようにすればもっと子供たちの得意分野を伸ばす ことができるのではないか。

01. 受け身の教育スタイル 02. 03. 段差により住宅街から孤立した小学校 04. 段差から生まれる本棚

先生の話をただ聞いてくるのではなく先生が調べて来て欲しい事柄を最初に上げてそれを 学校全体にある本に探しにいって近くの学習スペースで話しあい教室に戻ってきて発表する。

段差によって小学校が住宅街と分断されてしまっている。

この段差を利用して地域に開いた小学校を提案する。

空間は段差をつけて空間をしきっていく。段差ができたところに本棚を作る。 本棚を置く空間がいらなくなったためそこに学習スペースを置いていく。

⇨ ↑ 学習スペース 本棚 + =
小学校 図書館 Yuki_Matsushita+Portfolio | 34

北側に校舎があり段差が南側にある。 南の住宅街からだと全く校舎が見えない。

既存の段差に校舎を建てて段差を有効活用することを考える。   また、敷地全体をボリュームで囲い色々な方向から     この建物にアクセス出来るようにする。

建物を敷地の段差に合わせてボリュームを上下させる。

これにより元あった段差に小学校ができ住宅街から        小学校が孤立しなくなる。

01.囲う 00.既存 02.押して引く
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05. 段差によって街に孤立した小学校を街に開く

空間構成

子供たちは授業になると小学校から図書館の方に降りてきて本を探し回わる。

小学校 図書館
06. アイソメ図
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0 5 10 20 30 N +3500 +3000 1-1 1-2 2-1 2-2 3-1 +1000 +1500 +3500 +4000 +2500 +2000 +2500 +3000 +1500 +3000 3-2 4-1 6-2 6-1 5-2 5-1 4-2 +2000 +2500 +3000 +3500 +4000 +5000 +5500 +4500 +4500 +5500 ▲ ▲▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲▲ ▲ Yuki_Matsushita+Portfolio | 37
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イケブクロ、コスチューム、アーカイブ

衣装を通して池袋の文化を学ぶ商業施設

ヒューリック学生アイデアコンペ

池袋駅周辺ではクラシック音楽や演劇などのハイカルチャー、漫画 やアニメなどのサブカルチャーが注目を集めている。各劇場などで 使われた衣装を保存・展示し衣装を通して、池袋のローカルな文化

を世界に発信していく提案。

用途/商業施設 敷地/東京都豊島区 池袋
制作期間/ 大学4年生
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■演劇文化とオタク文化に共通する衣装

■衣装を保存・展示する

Hareza池袋

ハイカルチャー(演劇)とローカルチャー(コスプレ)を衣装によって結び付 け、池袋のローカルな文化を世界に発信していける建築を提案する。

■衣装のレンタルサービス

コスプレイベントや劇場のドレスコードに対応し、衣装をレンタルできるサー ビスを展開する。更衣室やスタジオを備え、簡単にコスプレ等を楽しめる。

東京芸術劇場

サンシャイン劇場

池袋周辺には10個の劇場があり、年間300もの演目が上演される。各劇場で 使用された衣装を 保存・展示 し、池袋の衣装の文化を集積していく場所 となる。

ただ劇を見るだけの観客 観客も劇の一部に

劇場やイベント会社と連携し、さまざまな場面で衣装を身に着けられる仕組 みをつくる。演劇を見る際に観客も衣装をまとうような新しい劇を企画する。

01.
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池袋の特徴、衣装の文化
High Culture Low Culture
■衣装レンタルを組み込んだイベントの企画
池袋駅 劇場 回収箱 映画館 コスプレ イベント 保存・展示 イケブクロ コスチューム アーカイブ
劇場

池袋は衣装であふれるまちに

■事業スキーム

衣装メーカー

■スマホアプリで衣装の情報に簡単アクセス

運営

貸しスタジオ 衣装の収蔵庫

展示されている服の情報をQRコードから読み取ることができる。 購入可能な服はそこから購入画面に移行できる。

■衣装のリユース

スタイリング&メイク

ネット放送局芸能プロダクション

衣装のレンタル、展示だけでなく豊島区やイベント会社、ネット放送局、芸能プロダ クションなど様々な団体がこの施設に関わる。

国内では年間約82万トンの衣類が供給され、 51万トンが廃棄 されている。

池袋内で リユース・リサイクル し、新しい衣装としてアップデートしていく。

02.
Yuki_Matsushita+Portfolio | 41 ¥ 7500 ¥10000 ¥ 3000 ・--・-----・--・----・--・---・---・------・----------- --------
豊島区 劇場 来訪客
イベント会社
リユース 豊島区 衣装メーカー イベント会社 劇場
協力企業に給付金 販売 衣装製作 ワークショップ
コスチューム アーカイブ 給付 タレントが使用 広告 広告 衣装を借りる 来訪 衣装の購入 ¥ ¥ ¥ ¥ ¥ ¥ ¥ ¥ 協力 コスプレイベント等に参加
連携イベント等
収録 生配信 ¥ 収録 生配信
廃棄予定の 衣類の提供
イケブクロ
連携イベント等
・劇場やイベント参加 ・展示を見に来る ・メイクサービスの利用

空間をかたちづくるショーケース

通常時:小分けにされたブース

■ショーケースユニット詳細図 ■エレベーター詳細図

閉館時:エレベーターでケースを移動

ショーケースに服を入れ展示する。レールやエレベーターによってショーケー スが動くことにより、可変性のある空間が生れる。

ショーケースはフックで床に固定し人の手で動かせる。 エレベーター内にもレールを通すことで上下移動も可能とする。

03.
イベント時:ケース
レール ケース
ケース断面図1/60 ワイヤー断面図1/10 エレベーター 200 1,800 325 65 2,000 325200 325 2,000 325200 Yuki_Matsushita+Portfolio | 42
エレベーター断面図1/75
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開放的な吹き抜けにはショーケースに入った衣装が立ち並ぶ

ラジオや番組配信の収録ができる。

個人撮影等としても利用できる。

イベントに参加する芸能人が利用する。 未使用時はメイク教室として利用される。

団体の芸能人や一般客が利用する。

一般客が利用できる。 ロッカーも配置されている。

ショーケースによって空間が可変するイベント スペース。大小様々なイベントが行われる。

イベントスペース以外に服の搬入や荷解きを行 う。 過去に池袋で使われた服を展示する。

衣服をショーケースに出し入れする。

衣服の集積が出来る倉庫や機械室がある。

GL+28800 オフィス GL+25200 スタジオ GL+21600 楽屋 GL+18000 化粧室・ラウンジ GL+14400 女性更衣室 GL+10800 男性化粧室 イベントスペース GL+3600 GL+7200 GL-3600 イベント・搬入 GL+-0 美術館・ バックヤード GL-7200,-10800 04. 衣装と共存するさまざまな機能 Yuki_Matsushita+Portfolio | 44
オフィス
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B1F美術館内観 2Fイベントスペース内観

FIN Matsushita Yuki

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