Architecture Portfolio by Takaaki Moriya

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architecture portfolio ����.��-����.��

TAKAAKI

MORIYA



目次 制作

プロフィール 葡萄蔓の茶室

Imagine

��

ドマノイエ

��

ソレゾレの居場所

活動

Flexible cube

建築学部自治会

建築学部祭実行委員会

�� �� �� ��


守 屋 貴 陽

Moriya Takaaki


経歴

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大阪府東大阪市生まれ

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大阪府立阿倍野高等学校

����.�� ����.�� 現在

東大阪市立高井田中学校 近畿大学 同学科

建築学部

卒業 卒業

建築学科

入学

建築・都市再生デザイン研究室

所属

趣味

バスケットボール -� 週間に � 回、お笑い - 漫才、コント

コラージュ作成 -� 人の時間、SNS 発信 -Youtube,Instagram 受賞歴

����.��

近畿大学建築学部・賛八会共催第 � 回設計コンペティション 最優秀賞 「葡萄蔓の茶室」(共同製作者有)



制作

� � � � . � � -� � � � . � � 守屋貴陽

作品集


|制作|葡萄蔓の茶室|


葡萄蔓の茶室 Grapevi ne Tee H o u se- コ ン ペ テ ィ シ ョ ン

廃棄される予定の材料から作る茶室。近畿大学 内で行われる茶室コンペティションで、����

年度最優秀賞を頂いた作品。同級生と � 人で共 |制作|葡萄蔓の茶室|

同制作し、構想から実現まで至った。大阪府柏 原市のぶどう園(堅下ワイナリー)で栽培され た 後 の “葡 萄 の 蔓 ” を 再 利 用 し て 作 っ た 。 本 来

であれば廃棄される予定の材料から、蔓の特性 を活かした形状で、対話のための茶室空間へと

全く新しい価値を持った。制作期間は � ヶ月ほ どで構想段階での �D モデリングと現物との間

に生まれる差異を可能な限りなくし、試行錯誤 しながら制作した。インスタレーションのよう

な作品でもあり、大学内の建築学部棟の � 階エ

ントランス部分に約 � ヶ月間展示してあった。


Concept

茶室とは古来から、日常から少し離れ一対一で対話 する空間として使われてきた。千利休が茶室に躙口

(にじりぐち)を設けたことにより、別の空間に入っ たことを体現される。そこで、千利休が目指した亭 主とお客さんが親密な関係を気づくための四畳半の 空間を葡萄蔓の茶室で表現した。この作品では対話 する両者の距離を縮めるため空間を最小限に抑え、 対話をするための極限の空間を演出している。

|制作|葡萄蔓の茶室|

また、私が着目した点は蔓の “柔軟性” である。蔓 は、ある程度水に浸すと自由に変形できる特徴を

持っている。蔓が「曲げられたり編まれたり」して できる密集した空間により、日常生活では体験でき ない「光」を体験できる。ランダムに編みこまれた 蔓によって天井から屈折して届く弱い光とまっすぐ 届く強い光が入り乱れる。


|制作|葡萄蔓の茶室|

Construction

葡萄蔓を乱れ編みという編み方で編む。この編み方は、規則正しい網目はできず光が入り乱れ抜 ける編み方になっている。この網目を何層も絡ませ重ねることで、外部と空間を緩やかに閉じ、 対話するためのプライベートな空間をつくる。

〈伝統的なアケビ蔓の乱れ編み〉

何層にも編み込むこと

で、強度を十分に保つ。 蔓特有の硬さはあるが、 自由な形に変形できる。

〈乱れ編みされた蔓細工〉

Diagram

ランダムに編み込まれ重なり合った

網目状に包むことで

を作り上げる。

できる空間を表現する。

蔓のレイヤーが外部とのゆるい境界

外部を気にせず対話が

中を光らせることで、 ある種の芸術性が生ま れる。光との調和で全 体の美しさを表現しし

つつ素材を際立たせる。




I mag i n e art-g al l ery-3年生前期

芸術家サルバド ー ル ・ ダ リ の 作 品 を展示するため の ア ー ト ギ ャ ラ

リー。彼の思想 で あ っ た ダ ブ ル イ メージ(偏執狂 的 批 判 的 方 法 ) と

|制作|Imag i ne|

いう表現手法に 着 想 を 得 て 、 こ の 提案では壁の形 態 と 機 能 に 着 目 し て設計した。ま た 、 敷 地 は 架 空 の パブリックな広 場 を イ メ ー ジ し て 突如白い壁のギ ャ ラ リ ー が 現 れ た かように表現し た 。

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|制作|Imag i ne|

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▫Concept シュルレアリスムを代表する画家であるサル バドール・ダリの表現手法の一つであった “ダ ブルイメージ” から着想を得て、建築空間を 考えた。ダブルイメージとは2つのイメージ の重ね合わせであり、それが意味する裏の メッセージに焦点を当て、“壁” の役割や機能 を中心に空間構成を行った。また、ダリの手 法の中には無意識という概念もはらんでいた ため、全体は回遊性のある動線計画とした。 |制作|Imag i ne|

壁に覆われた空間では、天井から抜ける空を 頼りに進む道を無意識のうちに選ぶ事になる いるかもしれない。

▫Shape&Function 壁を立ち上げる

内と外を曖昧に区切る

��

壁の端点を繋げる

壁のレイヤーをつくる

壁が屋根のイメージへ変わる

錯覚を引き起こす


12150

1.Entrance Hall 2.Staff Room 3.Room1:Exhibition Hall 4.Room2:Exhibition Hall 5.Room3:Exhibition Hall 6.Court

5900

'

A-A 6450

4 5

GL+100

GL±0

2

'

1

UP

A-A

5600

GL±0

4950

5450

GL+500

2500

4930

First floor plan Scale S=1:500

1000

1250 640 2600

3,000

2500

1250

2300

300

13030

500 1000

|制作|Imag i ne|

6

3

GL+1000

500

750

11600

GL+100

11900

5400

GL±0 GL+100

5740

6250

GL

Section A-AʼScale S=1:500

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ソレ ゾ レ の居 場 所 L an d sc ap e- 3 年 生 前 期

|制作|ソレゾレの居場所|

��


日常生活において異なる時間軸を持った

人々が思い思いに過ごすことのできるパブ リックな居場所の提案。ランドスケープ的 な地形操作によるデザインを主として展開 し、そこに絡まるように “プレート” とい

な子どもや家族、学生、会社員、お年寄り、 観光客など、人々をつなぐ憩いの場を想定 する。大小異なる様々なサイズのプレート から空間が構成される。歩いて散歩する中 で、地面の隆起や植物と触れ合いながら、 自分に合った、自分だけの居場所をみつけ て欲しい。

��

|制作|ソレゾレの居場所|

う建築的要素を同時に挿入した。

「ソレゾレの居場所」をつくることで、小さ


周辺環境

敷地の北側には住宅街が立ち並んでおり、東側にはビジネス街、南側には 緑豊かな自然と歴史・文化のある大阪城がある。

ここはそれら3つのエリアの集合点(ノード)の位置に当たるが、川が

エッジの役割を果たして、これら3つのエリアを分断されてしまっている。 さらに、ランドマークに値する大阪城は敷地から橋の向こう側にあり、

|制作|ソレゾレの居場所|

ダイアグラム

□プレートの作用

□つくりかた

居場所が大きい

細かく分ける

N

クリスタルタワーは用事のある人しか立ち居いらない場所となっている。

混ぜてつくる

居場所になる

動線になる

みちが決まる

アクティビティ ひとりでくつろぐ

ステージとして使う

��

友人とくつろぐ

散歩する

音を奏でる

寄りかかる

動物と触れ合う

みどりに触れる


|制作|ソレゾレの居場所|

��


みんなが同じ場所で過ごす必要なんてない。

ただ気分に任せて自分の居場所をみつければいいんだ。 明日になれば君のいた場所は誰かの居場所になっているかもしない。

750

1,400 4,000

600 1,250

2,600

1,400

そんな時は再び足を動かして、自分だけの新しい場所をみつけてね。

��


151,000 38,000

13,000

100,000

A GL+2,250

16 ,0 00

GL+4,000

50

GL+2,700

,0 00 00 ,0 12 0 00 8,

13

GL±0

GL+2,600

60 00 ,0

GL+3,500

A’ 1,250

1,350 3,500

900

平面図 S=1/100

GL

A-A’断面図 S=1/100

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ドマノイエ 古民家リノベーション -3年生後期

こどもが成長した後の夫婦だけになった場合を想定した古民家を民泊へと機能転換できるように設

古民家特有の土間空間を活用しワークスペースへと変化させたり、玄関先に大胆な吹き抜けを取り

|制作|ドマノイエ|

��


設計した住宅リノベーション。

り入れ家族の暮らしが感じられるようにした。

|制作|ドマノイエ|

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4つのリノベポイント

�. 広いエントランスの活用(門がかっこいい、玄関部分吹き抜け) �. 日本ならではの土間空間の活用(広い土間に可能性を) �. 庭を囲う動きやすい動線(囲う縁側、立派な庭・日本庭園)

|制作|ドマノイエ|

�. コンパクトな部屋割り(年齢とともに変化できる)

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|制作|ドマノイエ|

��


離れ縁側から庭・母屋が見える 日本庭園を作ることで 風情ある庭の雰囲気を感じられるようにする

障子を通して柔らかな光を取り込む

リビング・ダイニング・客間の形は変更せず 障子で部屋を仕切ることで部屋の使い方に応じ

UP

て広さを変更可能にする

|制作|ドマノイエ|

和室

客間 中庭

脱衣所 洗面 洗濯機

風呂場

玄関

風呂場

土間 洗濯機

玄関

カフェのようなキッチンにし 玄関・土間空間とつながりを持たせ コーヒーや軽食をサーブできる ダイニングから窓を通して

庭を囲う縁側を配置することで

土間部分を復元させ、古民家の特徴を出す

日本庭園が見られる

中庭の存在感を強調する

また、ワークスペース、休憩スペースとして使う

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前庭にある壁を取り払い

窓から中庭が見える

テーブル・イスなどを配置して屋外スペースを作る

快適な作業部屋になり、就寝時も気持ちが良い!

吹き抜けにすることで下の階の様子がわかる みんなの声やご飯の匂いなどもわかる!

|制作|ドマノイエ|

前庭

主寝室 子供部屋 アプローチは石を敷いて両側に植栽(竹など)を植える

吹 抜

また両側の足下をライトアップしエントランスまでの道 も和風を演出する

吹 抜

子供部屋

せる 玄関部分は吹き抜け空間にすることで開放感をアップ

子供部屋も障子でしきり、年齢、使用用途によって 部屋割りを変更可能にする

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Flexible cube

〜 都市とともに変化する建築 〜

公共施設 -3年生後期

建物、人、時間などにおいて様々な要素を持っ ている曽根崎という街はこの地域一体の境目 のような場所である。街の流れは流動的で若 者からお年寄り、日本人から外国人、朝から 夜まで多種多様な人々が活動している。この |制作|Fl ex i bl e cube|

場所にはそのような “多様性” を受け入れら れる建築が必要であると考えた。街や時代に 対して、順応していける “柔軟性を持った” 建物を提案する。それは “仮設的” であり、 用途や機能によって空間の変化に対応してい けることを想定する。

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|制作|Fl ex i bl e cube|

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01.[敷地情報] 本敷地は大阪市北区曽根崎2丁目にある駐車場の一角である。大阪の都心で あり、敷地より北側の大阪駅方面はたくさんの人々で賑わっている。西側に はビルが立ち並び、南側は堂島方面で梅田周辺と比べると少し落ち着いた雰

【敷地の裏の部分】

アーケードから東側へ向かう

裏道のような場所にも飲食店

リアを拡大してテラスとして

囲気になっている。一方、東側はホテル街、そしてお寺、墓地が在り、一風

夕方ごろからお店が営業を始

変わった街並みとなっている。そしてこの敷地はそれらの中間領域にある。

んどいない。人通りは少ない

また、敷地の裏側にはアーケード(お初天神)が通っており、賑わいが見られる。

基本的には商店街の裏道とい

02[周辺環境] |制作|Fl ex i bl e cube|

大阪駅エリア

お初天神アーケード

【アーケード入り口と中の様 敷地エリア

兎我野町・太融寺エリア

本敷地の裏にあるアーケード

昔ながらの商店から現代的な

商店街で大阪駅から近いとい

夕方から夜にかけては人通り

大通りから少し入ったとろに ルとも言える場所である。

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【敷地と前面道路】

うときの抜け道となっている。

敷地面積は約 1,200 平米。

店がたくさんあり、細い道路をうまく活用してお店のエ

隣接地も駐車場となっており、ビル等とは少し離れた場所に位置している。

て使われている。

前面道路は新御堂筋で車通りは多い。

始めるので、昼ごろは店の準備をしてる店員以外はほと

大阪駅方面へ向かう人や近くのマンション・アパートへ帰る人が多い。歩行者か

い。

ら自転車に乗った人も人通りは多いが、歩いてみると意外と静かな場所である。

いう役割をになっている。

【兎我野町・太融寺方面】

ド。

新御堂筋を挟んで東側のこの地域は一風変わった雰囲気の街並みになっている。

な店舗まで幅広くお店が点在している。

ホテル街であり、若い男女から 50~60 代の男女まで様々な人たちがいる。

いうこともあり、賑わいが感じられる場所である。特に

また、お寺や墓地もあるため「生と死」を同時に感じられるような場所が特徴で

りも多くなり、たくさんの人で賑わいのある空間となる。

ある。この付近は特定の目的を持った人々が訪れる場所となっており、人通りは

にアーケードの入り口があり、曽根崎という街のシンボ

少ない。

|制作|Fl ex i bl e cube|

様子】

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03[パブリックスペースのかた] キューブ形の空間を1つのユニットとして扱い、それらを差し込んだり、入れ 替えたりしながら全体を構成していく。約 5m 角のキューブ空間はプライベー トからパブリックに至るまで様々な領域を持つ。それらが1つの建築物として 混ざり合うこと生まれるパブリック空間を考える。時間帯や利用人数、利用者 のニーズによって空間構成を変化させる(キューブの組み合わせを変更)こと も可能にすることで、より豊かな使い方が実現できるだろう。

|制作|Fl ex i bl e cube|

04.[コンセプトイメージ]

GRIDS

SPREAD

OWNERSHIP

FLEXIBLE Equality CONNECTION

��


06.[ダイアグラム] ・かたちのでき方

空間に柔軟性を持たせる

形を変えながら増殖

|制作|Fl ex i bl e cube|

単一ユニット

全体が作られていく

・かたちの変化 時間・行動パターンによって変容する

mid moning

evening

noon

・屋根の作用

SOLID/ VOID

SHADING UNIT 日陰の空間を作る

隙間から内と外が繋がる

リラックス

囲われた部屋

FABRIC

明るさと暗さ

上下の繋がりが生まれる ランダムに入る光

涼しい

風が感じられる

プライベートな空間

グリッド 柔らかい光が入る 包まれるような空間

静かな空間 落ち着き

ふんわり ゆらゆら

��


250

A-A'

4,750

2

6

250

7 1

UP

250

UP

6

4,750

250

DN

|制作|Fl ex i bl e cube|

7

9,750

B-B'

3 B-B'

A-A'

4

250

4,750

250

4,750

250

4,750

250

4,750

250

4,750

250

4,750

45,250

配置図兼1階平面図 エントランス横の階段をみる

1階 BOOK SPACE の上からみる

��

250

4,750

250

4,750

250

エントランス横のカフェをみる

カフェに隣接する中庭

4,750

③ 建物エントランスをみる

250

S=1:1000

⑦ エントランスから内部をみる

20,250

5


5,000

最高高さ

5,000

RFL

|制作|Fl ex i bl e cube|

5,000

3FL

1.entrance 2.cafe

2FL

4.book space

5,000

3.hall

6.courtyard

250

5.free space 1FL

GL

7.elevator B-B’断面図

2階から中央ホールをみる

S=1:1000

俯瞰図

東側から建物全体をみる

全体パース

3階のバー空間をみる

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活動

� � � � . � � ~� � � � . � � 守屋貴陽

作品集


建築学部自治会 ����.��~����.��

|制作|建築学部自治会|

��

第 � 代目委員長


大学に入ってすぐに新しいことがしたいと 思い、近畿大学建築学部自治会に所属。

1、2年生のときは部員として、3年生時

|制作|建築学部自治会|

には委員長として活動した。近畿大学の学 生、主に建築学部生を対象に様々なイベン トの企画・運営を行ってきた。新入生向け の「オリエンテーション」やゼミ選択のた めの「研究室紹介」などは職員の方や教授 と連携しながら行った。他にも自分たち経 験やスキルから「プレゼンの方法」、「カッ ターの使い方」、「建築映画鑑賞会」など、 年間10件ほどのイベントを実施して、自 らの、そして学生の大学生活をサポートし てきた。

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建築学部祭実行委員会 ����.��.��~��

大学祭 - 生駒祭で建築学部祭副実行委員長

として、4日間企画運営を行った。「模型展 |制作|建築学部祭実行委員会|

示」では、チームメイトと共に「枚方

T-site」の模型(�/1��)を夏期休暇中に作

成した。図面ではわからない部分などは実地 調査を行って細かく再現した模型なので、思 い入れの強い作品である。「模型展示」では 学内・学外からの来場者に1から建築模型

(住宅)の作り方を教えることで、住んでい るお家や建物、そして自分たちの学部である 建築学部をより身近に感じてもらうことがで きた。

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|制作|建築学部祭実行委員会|

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T A K A A K I

M O R I Y A

PORTFOLIO


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