Reverseplanning Sample Book

Page 1

Osamu Goto


è¡š 珟を 通じお発 想する総 合 䌁 画 提 案 術

リバ ヌスプランニング

埌藀 æ²» テックデザむン

SAMPLE


はじめに

デゞタルネむティブには想像し難いでしょ

けおいたすが、肝心のハヌドりェア脳みそ

うが、か぀お䌁画曞はすべお手曞きされおい

は10䞇幎前ずほずんど倉わっおいないのです。

たした。 ワヌプロが本栌的に普及したのが80

むしろむンプットの質が悪くなった分だけ、創

幎代埌半のこずで、 この頃になるず䌁画曞の

造力は䜎䞋しおいるようにさえ思えたす。

ベヌスをワヌプロで䜜成し、そこにむラストや

曞店には発想技術やプレれンテヌションの

写真をペヌパヌセメントで貌り蟌み、 これをコ

本が山積みされおいるわけですが、倧倚数の

ピヌしお仕䞊げるようになりたした。䌁画曞を

読者には、 “䜿える本”の芋極めすらが難しい

䜜るのにノリやハサミが必芁だったのです。

のではないでしょうか? なぜなら䌁画提案に

䌁 画 提 案 の 珟 å Ž に パ゜コンが 本 æ Œ 的 に

欠かせない、 「理解・発想・ 衚珟・䌝達」の技術

普及し始めるのは90幎代に入っおからです。

を、䞀気通貫したワヌクフロヌずしお理解しお

FreehandやPagemakerずいった魔法のペ

いる人がほずんどいないためです。山登りに

ンを手に入れるこずで䌁画生産性は䞀挙に高

䟋えるなら、頂䞊もルヌトも確認せずに手近

たりたした。 ブラりザの元祖であるMozaicは

な登山口から登り始めおしたうようなもので

ただリリヌスされおおらず、 「知のネットワヌク

しょうか。結果、頂䞊にたどり着けなかったり、

化」はすでに蚀われおいたしたが、 その意味や

遭難しおしたう人が埌を絶ちたせん。

重芁性がわかるのはずっず先のこずでした。

幎間50本近くの䌁画曞を30幎にわたっお

そしお、珟圚。Power Point がプレれン

曞き続けおきたがゆえに、僕には独特な「山

ツヌルのデフェクトスタンダヌドずなり、文献

の登り方」がありたす。そしお、 この「ヒトもカ

調査はWebで事足り、 ブレストやプレれンも

ネも動かす䌁画曞」の流儀は、 これからのビゞ

オンラむンでこなせるようになりたした。

ネス瀟䌚で生き残っおいくために欠かせない

たしかに情報技術の進化で個人のケむパ

゜フトスキルずも盞䌌圢をなしおいたす。

ビリティは飛躍的に䌞びたしたが、その䌞び

この本が皆様の䌁画生産性の向䞊に圹立

代に芋合った創造性が発揮されおいるわけで

぀こずを心より願いたす。

はありたせん。生産手段はどんどん進化を続

2015幎7月 著者

1989幎圓時の䌁画曞


はじめに取扱説明曞 01 02 03 04

リバヌスプランニングの内容物 総合栌闘技ずしおの䌁画提案 すべおのアむデアは暫定解だ ワヌクフロヌを逆転すれば

05 08 13 17

05 06

量感描法でゎヌルを描く サバむバルツヌルずしおの

INDEX

22 26

リバヌスプランニング

うたくいく

第1ç«  䌁画理解の技術 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13

䌁画理解の䞻圹化 顧客理解 意志決定構造の理解 䌁画階局の理解 課題の構造理解 フォヌカシング メゞャヌ リアリズム䞉珟䞻矩 ゎヌルむメヌゞず仮説 構造ず機胜 マクロミクロ タむムトレンド リサヌチ

第2ç«  䌁画発想の技術 33 38 41 44 48 53 57 61 65 69 73 77 81

01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13

䌁画発想の自動化 脳みそのクセ グッドむンプット フィヌドバック 振り子アプロヌチ 線集的発想 アナロゞヌ ビゞュアルシンキング ブレむンストヌミング フレヌムワヌク 匷制発想 アむデアストック リセット

第3ç«  䌁画衚珟の技術 88 91 95 98 101 104 110 115 120 125 133 137 142

01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13

䌁画衚珟の最適化 情報蚭蚈 メッセヌゞの明確化 䌁画曞の構成 シンプリシティ レむアりト カラヌ フォント ダむダグラム キヌビゞュアル スラむドの構成 1スラむド1メッセヌゞ テンプレヌト

第4ç«  䌁画䌝達の技術 148 153 159 164 169 173 179 189 195 204 210 215 218

おわりに: 䌁画提案の甚心 サンプル版掲茉ペヌゞ

01 02

䞍可芖の可芖化 無自芚の自芚化

273 274

01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13

䌁画䌝達の挔出化

ネゎシ゚ヌション リハヌサル

226 229 233 236 239 242 246 252 255 258 261 264 267

あずがきに代えお

275

コミュニケヌションデザむン マッサヌゞ プレれンタヌ オヌディ゚ンス ストヌリヌテリング スパヌクラむン むントロダクション サりンドバむト スタヌ ノむズリダクション


Instruction Manual 01

リバヌスプランニングの内容物

Instruction Manual 01

リバヌスプランニングの 内容物 リバヌスプランニングは䌁画提案業務の 生産性を向䞊するためのシンプルな方法論。 ワヌクフロヌを逆転し、衚珟を通じお発想するこずで 提案速床ず䌁画品質を高める。 ● コンセプト ● ワヌクフロヌ ● スキルセット

sample 1


Instruction Manual 01

リバヌスプランニングの内容物

FEEDBACK

INPUT

PROCESSING

OUTPUT

PL ANNING ON PRESENTATION

コンセプト

ワヌクフロヌ

リバヌスプランニングは、䌁画提案業務に長

䌁画提案業務は、䌁画理解 → 䌁画発想 →

幎携わるなかで生たれた䌁画生産性を高め

䌁画衚珟 → 䌁画䌝達ずいうプロセスで盎線

るための実践的な方法論。 プランニング䜕を

的に䜜業されるのが䞀般的。これに察しお

䌝えるか ずプレれンテヌション どう䌝える

リバヌスプランニングは、䌁画䌝達を起点

か を䞀䜓化しお䜜業するこずで提案スピヌ

にしお䌁画理解・䌁画発想・䌁画衚珟を同

ドを加速し、最終アりトプットをむメヌゞしな

時䞊行的に䜜業し、 ワヌクフロヌを螺旋化す

がら䜜業するこずで発想力ず䌝達力の匷化を

るこずで䌁画生産性ず䌁画創造力の匷化を

めざす。

SPIRAL WORKFLOW

めざす。

sample 2


Instruction Manual 01

リバヌスプランニングの内容物

スキルセット リバヌスプランニングは䌁画提案業務に求められるスキルセットを倧胆に54項目に収斂し、 それぞれをアむコン化。 䌁画提案業務に欠かせない広範な知識ず技術の党䜓像を「芋える化」するこずで、 䌁画提案胜力の向䞊ず自己組織化をうながす。

UNDERSTANDING

THINKING

DESIGN

DELIVERY

CAUTION

sample 3


Instruction Manual 02

総合栌闘技ずしおの䌁画提案

Instruction Manual 02

総合栌闘技ずしおの 䌁画提案 䌁画提案はルヌルのない総合栌闘技だ。 打ち技も、決め技も、 寝技も、 自由自圚に操れる者が生き残る。 ● 勝たなきゃ報われない ● 䌁画提案の4぀のプロセス ● I/Oシステムずフィヌドバック機胜 ●“倱われた環”を繫ぎ盎す

sample 4


Instruction Manual 02

総合栌闘技ずしおの䌁画提案

䞖の䞭に䌁画提案ほど楜しい仕事はない。

れるクラむアントは皆無だし、画期的なアむデ

識が欠けおいる堎合は、キャッチボヌルが成

ず劎力がれロに垰しおしたう、 そんな䞍郜合な

たいがいの仕事はノヌトパ゜コン1台でこな

アをものにしおも、 それでかならず採甚される

立しにくい。 いくら良いボヌルを投げおも盞手

仕事である。 どんなに玠晎らしいアむデアもプ

せるし、課題に取り組めば䜕かしら新しい経

わけでもない。実際にプロゞェクトが動くかど

のグロヌブは鳎らないし、ひどい時は受けお

ロゞェクトが動かなければ無に等しい。䞍郜

隓や孊びがある。䜕よりそれが䞀番ありがた

うかは、人間関係も含めたさたざたな芁因の

もくれない。コンペずなれば、 クラむアントの

合を嘆くよりは、 アむデアを実珟するためにや

い。 やっおいお飜きないのだ。

積み重ねだ。

みならず競合にも気を配らなければならない。

れるこずをやり尜くす、 それが䌁画提案職人の

提案する以䞊は採甚されたいし、アむデア

競合の短絡的なアむデアにクラむアントが流

流儀ずいうこずになる。

勝たなきゃ報われない

を実珟したいず思う。劎力にふさわしい報酬

れそうならば、䞭長期芖点に立った䌁画に理

もほしい。䌁業人はただしも、 フリヌランサヌ

があるずわかっおいおも、同様の案も手圓おし

もちろん楜があれば苊もある。

ならば採甚可吊は死掻問題でもある。

なければならない。あずから競合の䌁画曞を

最たるは、劎力ず成果が䞀臎しにくいこず

喫緊床ず重芁床が高いプロゞェクトほど動

眺めお、「なんでこんな䌁画が通るわけ!?」

アむデアの良し悪しだけで䌁画が採甚さ

だ。提案準備に劎力や時間を費やしおも採甚

き出しやすく、提案に察するクラむアントの評

などず憀慚しおも始たらない。所

れるこずは、たずない。経隓的には「䜕を提

されなければ1円にもならない、それが䌁画

䟡や反応もノィノィッドになる。 クラむアントに

の遠吠えだ。

提案だ。採甚しないアむデアにお金を払っおく

課題意識が乏しかったり、担圓者に圓事者意

もずもず䌁画提案業務ずは、採甚されない

Getty Images

は負け犬

䌁画提案の4぀のプロセス

案するかWhat」よりも、 「どう提案するか How」の方が、䌁画採甚に圱響する割合


Instruction Manual 02

総合栌闘技ずしおの䌁画提案

I/Oシステムずフィヌドバック機胜

が高い。

いったコミュニケヌションスキルが求められる。

者の数が増え、情報共有や意思統䞀が重芁な

すべおの䌁画提案業務は、 「䌁画理解」 「䌁

プロセスごずに求められるものがかなり違う

仕事になっおくる。提案プロゞェクトの成吊は

画発想」 「䌁画衚珟」 「䌁画䌝達」ずいう぀の

から、 孊ぶべき業務知識の幅は広い。

ディレクタヌのリヌダヌシップずマネゞメント

䌁画提案業務の぀のプロセスは、コン

プロセスで必ず構成されるのだが、 このこず

実際の提案珟堎では、 プロセスごずにスペ

胜力にかかっおおり、分業する堎合も各プロ

ピュヌタのI/OシステムI n p u t-O u t p u t

を理解しおいる人が案倖少ない。

シャリストを配眮し、分業する堎合が倚い。小

セスの䜜業理解ず評䟡力が欠かせない。

Systemに䟋えるこずができる。入力された

前の぀をたずめお「プランニング」、あず

芏暡なプロゞェクトでも、 ディレクタヌの䞋に、

䌁画理解 → 䌁画発想 → 䌁画衚珟 → 䌁画

情報を脳みそが凊理し、結果アむデアを出

の぀をたずめお「プレれンテヌション」ず括

∌人のメンバヌがチヌムで䜜業する堎合

䌝達ずいう䌁画提案業務の流れに疑問をさし

力するずいうプロセスがコンピュヌタず同じだ

るこずもできる。 「プランニング」は「What」で

がもっずも倚いのではないだろうか。倖資系

はさむ人はほずんどいない。川の氎が川䞊か

からだ。

あり「プレれンテヌション」が「How」に盞圓

のコンサルティングファヌムではプレれンテヌ

ら川䞋ぞ流れるように必然だからだ。 しかし、

むンプットにあたるのが「䌁画理解」であり、

する I-02-1参照。

ションツヌルの制䜜を専門郚眲に任せおいる

誰もが同じこずを蚀っおいたり、同じ方向を向

挔算凊理にあたるのが「䌁画発想」、そしおア

4぀のプロセスごずに䜜業内容が異なり、 そ

ずころが倚い。

いおいるずきは疑う必芁がある。 えおしおその

りトプットが「䌁画衚珟」ず 「䌁画䌝達」ずいう

れぞれに理解力・発想力・衚珟力・䌝達力ず

プロゞェクトの芏暡が倧きくなるほど関係

先に、 倧きな滝があったりするからだ。

こずになる。 このプロセスをさらに抜象化する

UNDERSTANDING

THINKING

DESIGN

DELIVERY

䌁画理解

䌁画発想

䌁画衚珟

䌁画䌝達

クラむアントず䌁画課題の 理解、関連情報の収集

アむデアの怜蚎ず ゜リュヌションの開発

䌁画曞やスラむドなど 提案ツヌルの制䜜

プレれンテヌションの リハヌサルず本番

PLANNING

PRESENTATION

I-02-1 䌁画提案の4぀のプロセス

sample 6


Instruction Manual 02

総合栌闘技ずしおの䌁画提案

INPUT

PROCESSING

OUTPUT

ず、䌁画提案業務ずは「脳みそのナカ」ず 「脳み

アりトプットされた情報は、盎ちに感芚噚を通

その゜ト」ずの情報亀換のプロセスであるこず

じお再入力され、 これに基いお情報凊理や出

にも気づかされる。

力が再調敎される。脳みその情報凊理は決し

I-02-2 I/Oシステムずしおの䌁画提案業務

プレれンテヌションは、自分の脳みそのナ

お盎線的でなく、絶え間なくルヌプを描いおい

カにあるアむデアを他の誰かの脳みそに入力

る。䞋品なゞョヌクでガヌルフレンドの顔色が 倉われば、あわおお蚀い盎しを詊みる。 フィヌ

する掻動であり、入力するためにはプロトコル

ドバックずはそういうこずだ。

情報をやりずりするための圢匏や手順を 脳みその゜ト

えおおく必芁がある。脳みそのナカの暗黙

FEEDBACK

知を、他人の脳みそに入力可胜な圢匏知に曞

 圢匏知の䞖界

生物はフィヌドバック機胜を発達させるこず で倖郚環境に適応し、適応するこずで進化を

き換える䜜業が「䌁画衚珟」であり、曞き換え

遂げおきた。 フィヌドバック機胜は生物の生存

た信号を実際に送信する䜜業が「䌁画䌝達」

に欠かせない機胜であり、反射レベルから抜

ずいうこずになる。

象的な思考たで、脳みその情報凊理では垞に

䌁画提案業務はコンピュヌタの情報凊理ず

フィヌドバック機胜が働いおいる。

盞䌌圢だが、異なる点もある。それはフィヌド

INPUT

OUTPUT

“倱われた環”を繫ぎ盎す

バック機胜の有無だ。  コンピュヌタは耇雑な情報凊理もごく簡 単な情報凊理も、 すべお同じように凊理する。

ひず口に䌁画提案業務ずいっおも、倧手広

ゞョブを现分化し、それ以䞊分割できない最

告代理店のアカりント担圓者ず食品メヌカヌ

小単䜍タスクに眮き換えた䞊で、機械的に 凊理する。ひず぀のタスクが完了すれば盎ち

PROCESSING

脳みそのナカ 暗黙知の䞖界

の商品䌁画担圓者では、その仕事の内容も関 わる人間の数もたるで違う。 ただしそのプロセ

に次のタスクに取り掛かり、先皋たでの凊理を

スはプロゞェクトの皮類や芏暡に関係なく共

顧みるこずはない。

通しおいる。すべおの䌁画提案業務は、䌁画

䞀方、脳みその情報凊理は情報をアりト

理解→䌁画発想→䌁画衚珟→ 䌁画䌝達ずい

プットしたからずいっお完了するわけではない。

I-02-3 脳みそのフィヌドバック機胜

うプロセスを経なければ完結しないのだ。

sample 7


Instruction Manual 02

総合栌闘技ずしおの䌁画提案

倧手広告代理店が請け負う広告キャンペヌ

時代の花圢であるWebサヌビスやシステム

盎線的な流れ䜜業になるこずでフィヌドバッ

ドバック機胜は発揮できる。実際そういった

ン等の堎合は、アカりント、マヌケッタヌ、プ

の開発プロゞェクトでも同じこずがいえる。 こ

クがうたく働かなくなるこずだ。本来脳みそは

䜜業手順を螏んでいるケヌスも倚い。だが、

ランナヌ、コピヌディレクタヌ、アヌトディレ

こでも゚ンゞニア、 プログラマヌ、Webデザ

フィヌドバックを繰り返しながら発想を深め、

フィヌドバック機胜ず創造性の関係が十分に

クタヌ、CMディレクタヌ、 メディアプランナヌ、

むナヌ、 フラッシャヌなど新しいカタカナ職皮

創造性を発揮するわけだが、分業化された集

理解されおいないため、 ディスカッションの堎

キャスティングディレクタヌ、 ずいったカタカナ

がたくさん関わるわけだが、やはり郚分最適

団䜜業で、それがうたく発揮されなくなっおし

は単なる進捗確認ず事務連絡の堎になっおし

職皮が寄り集たっお、䌁画開発するこずになる。

な仕事ぶりが目立぀。䌁画開発にそれらスペ

たう。革新的な発明やアむデアが、組織よりも

たっおいるこずが倚い。

関わる人間がやたら倚くなるのは分業が高床

シャリストのアむデアを取り蟌みたいず思っお

個人によりもたらされるこずが倚いのは、集団

分業化ず流れ䜜業により倱われたフィヌド

化した結果だが、高床化するに぀れお困った

も、䌚話自䜓がうたく成立しない堎合が倚い。

の䞭では、 フィヌドバック機胜がうたく機胜し

バック機胜を取り戻すには、仕事のやり方を工

問題も出おくる。守備範囲に応じた郚分最適

圌らにはクラむアントの抱える課題よりも、自

おいないためだ。

倫しなければならないし、集団創造に参加す

な仕事ぶりに陥りやすく、本来はクリ゚むティ

分が担圓する業務の方が気にかかるのだ。

もちろん分業化ず流れ䜜業を採甚しおいお

る人々が䌁画提案業務の぀のプロセスを

ブな仕事が、 どんどんオペレヌション的になっ

䌁画提案業務の分業が進み、各プロセス

も、 フィヌドバック機胜を発揮させるチャンス

十分に理解しおおく必芁がある。぀たり、䌁画

おしたうのだ。

が専門化するず䜕が問題なのか 䞀番の問

はある。䜜業進捗に合わせお途䞭成果を持ち

提案業務の総合栌闘技化が必芁なのだ。

これは代理店の仕事に限ったこずではない。

題は、䌁画提案業務の各プロセスが分断され、

寄り、䜕床かディスカッションするこずでフィヌ

FEEDBACK

INPUT

PROCESSING

OUTPUT

I-02-4 盎線化したワヌクフロヌの螺旋化

sample 8


第1章

䌁画理解の技術


UNDERSTANDING

UNDERSTANDING

コンセプト

構造把握ツヌル

芖点倉曎ツヌル

䌁画課題 クラむアント マヌケット 瀟䌚 時代

アむデアが出ないのは、芋方が悪いから。  アりトプットはむンプットに䟝存しおおり、

いのであれば、 「芋る道具」にこだわろう。䞖

脳みそにないものを取り出すこずはできな

の䞭でよくいわれおいる「ナニヌクな発想」

い。䌁画課題がちゃんず理解できれば答え

ずは、すべお「ナニヌクな芋方」のこずだから

は自ずず芋えおくるから、䌁画発想に時間を

だ。おきぱきず䌁画理解するためには、察象

費すよりも䞁寧に䌁画理解した方が確実に

を構造的に捉える道具ず、芖点をスピヌディ

答えにたどり着ける。

に倉曎する道具を、い぀でも䜿える状態にし

さらに、あなたがオリゞナリティを発揮した

おおく必芁がある。

sample 10


UNDERSTANDING

06 Focusing

フォヌカシング われわれに芋えおいる䞖界は、 脳みそが芋たいず思った䞖界だけだ。 本圓の䞖界を芋たければ、脳みそをだたすしかない。 ● 芋えおいるは芋えおいない ● パタヌン認識の甘い眠 ● フォヌカスを意図的に倉える

sample 11


06 Focusing

フォヌカシング

いた、あ な た の 芖 線をアむトラッカヌで チェックしたら、矎女の胞元ず黒い瞳に集䞭し おいるこずだろう。男性ならなおさらその傟向 が匷いはずだ。䜕か他に芋えたせんか

芋えおいるは芋えおいない  われわれは倖郚環境を認識するために身 䜓の至る所にセンサヌを匵り巡らし、片時も 䌑たず情報凊理を続けおいる。䞭でも芖芚か らの情報は感芚噚からの総入力信号の80 皋床を占めるずわいわれ、人間はきわめお芖 芚䟝存型の生き物ずいうこずになる。詊しに目 隠しをしお街を歩いおほしい。耳栓ならば平 気だが実際、耳栓状態で歩いおいる人も倚 い、目隠しをしたたたでは怖くお䞀歩も螏み 出せない。  人間の芖野角は氎平玄200床、垂盎玄125 床(例75床、䞊50床)に達する。 しかし、芖现胞 の分垃や県球の構造䞊、䞭心ほど分解胜が高 く、呚蟺になるほど分解胜が䜎くなる。情報受 容胜力に優れた有効芖野は、泚芖点を基準に æ°Žå¹³30床、垂盎20床皋床にすぎない。たぶん 党芖野角を同じ分解胜でカバヌすれば、情報

Getty Images


06 Focusing

フォヌカシング

UNDERSTANDING

量が䜕十倍ずもなり、脳みそでの凊理が远い

しおしたうこずだろう。われわれはごく普通に

䞖界が、自分に郜合よく加工されおいるなど

わしい曞䜓のためだず思うかもしれないが、

぀かなくなるのだろう。泚芖点を基準に分解

いろいろなものを芋たり聞いたりしながら䞍

ずは考えない。芋えおいるものを「実圚」ずし

芖線を瞊に暪に玠盎に動かしおみるず、䞭倮

胜を倉えるこずで、少ない情報凊理で最倧の

自由なく生掻しおいる぀もりだが、実は倖郚

お扱っお、 日垞的には䜕ら䞍郜合がないし、芋

の文字がヒュヌず倉化するようなくすぐったい

効果を匕き出しおいる。 たったく、人間の身䜓

環境のほんの䞀握りの情報しか把握しおいな

えおいるものをいちいち疑っおいたのでは時

感芚を芚える。 これは人間のパタヌン認知モ

はよくできおいるものだ。

い。「芋えおいる」は「芋えおいる぀もり」に

間がかかっお仕方がない。ただし䌁画脳を鍛

デルのひず぀なのだが、前埌の文字ず関係づ

県球は垞に埮振動しおいるので、網膜に結

すぎないのだ。

えたいのなら、人間は、 自分が芋たいものしか

けお䞭倮の文字が認知されるため、同じ文字

芋えない生き物であるこずを理解しおおく必

が12ずもBずも芋えおくる。

芁がある。

パタヌン認知ずは、倖郚環境を情報化する

䞋の図を芋おほしい。瞊に読むず、12、13、

際に、察象を既知の抂念に察応させお認知す

像するむメヌゞも実際は埮振動しおいる。われ われがその振動をたったく意識しおいないの

パタヌン認知の甘い眠

は、脳みそが勝手に手ぶれ補正をしおくれお いるおかげだ。もしも手ぶれ補正が機胜しな

人間は生たれながらにしお高床な情報凊理

14ず読めるし、暪に読むずA、B、Cず読めるは

る仕組みだ。芖芚でいえば、倖郚環境を地背

ければ、新聞を読んでいるだけで乗り物酔い

機胜が䞎えられおいるから、 よもや芋えおいる

ずだ。䞭倮の文字が13ずもBずも読める玛ら

景 ず図に分けお察象化し、図の意味を既知の

1-06-1 文脈で倉化するパタヌン認知の䟋

sample 13


06 Focusing

フォヌカシング

UNDERSTANDING

抂念ず照合しながら情報化しおいる。火星探

泚目しお䞀日を振り返れば、駅前のフラワヌ

査機から送られおくる火星地衚の写真の䞭に

ショップやデパヌトの化粧品売堎が思い出さ

人の顔や人工物が発芋されるのも、冒頭の矎

れる。食べた物や匂い、人物、堎所など、 フォヌ

女の写真でゎリラが芋えなくなっおしたうのも、

カスするキヌワヌドを倉曎するたびに、違った

このパタヌン認知のなせる業だ。

シヌンが脳みその䞭に映し出されるはずだ。

このパタヌン認知、倖郚環境をスピヌディ

それは朝からの行動を時系列で思い出した堎

に情報化し反応速床を早める䞊では非垞に

合ずは、明らかに異なっおいる。珟圚進行圢の

有効なのだが、文字通りパタヌン化しおしたう

颚景だけでなく、蚘憶の䞭の颚景もパタヌン

ため、芋えおいるものが芋えなくなっおしたう

認知されおいるので、 フォヌカスを倉えるこず

ずいう倧きな匊害がある。

で違ったものが芋えおくる。  あなたが赀い新車を買う予定だずするず、

フォヌカスを意図的に倉える

カラヌバス効果で、街なかにやたらず赀いク ルマが目に぀くはずだ。 カラヌバス効果ずは、

結局のずころ、人間は自分が芋たいず思う

特定の事象に関心や課題意識があるず、 自然

ものしか目に入らない。ならば、 これを逆手に

にそれに関係した情報が認識されやすくなる

ずっお利甚するしかない。 フォヌカスを意図的

心理的傟向のこずだ。 フォヌカスを意図的に

に倉えれば認識されるものも自然に倉わっお

倉えるずは、 このカラヌバス効果を意識的に

くる。問題は䜕にフォヌカスするかなのだ。

䜿うこずでもある。

「先週の日曜日、䜕しおた」ず問われるず

緊急を芁するような状況に陥るず、 かならず

普通は朝からの行動を時系列で蟿るこずに

パタヌン認知が優勢ずなっおしたう。远い詰め

なる。 「昌たでゆっくり寝お、午埌からショッピ

られた状況の䞭で、他者ず違ったものを芋る

ングに行っただけ」ずいうような平凡な䌑日

こずができるかどうか。 その差は日頃の反埩ト

も、 フォヌカスを倉えお思い出せば違った情報

レヌニングにかかっおいる。

が鮮やかに浮かび䞊がっおくる。䟋えば色に

sample 14 Getty Images


第2章

䌁画発想の技術


THINKING

THINKING

コンセプト

メカニズム

発想メ゜ッド

原材料

発想習慣

觊媒

デバむス

アむデアが出ないのは、䜿い方が悪いから。  「アむデアは考えるな」ずよくいわれる。考

アむデアが出ない人もアむデアが出る人

えずにどうやっおアむデアを出すのかず思う

も、脳みその構造に違いがあるわけではな

だろうが、䞀定の条件を敎えれば、あずは脳

い 。脳 み そのクセを 知り、アむデアが 自 動

みそが勝手にアむデアを生成しおくれる。食

的に生成されるための条件を孊び、自分に

べれば胃ぶくろが勝手に消化しおくれるの

ずっお䜿いやすい道具を芋぀けるこず、それ

ず同じだ。

が䌁画発想の技術だ。

sample 16


THINKING

07 Analogy

アナロゞヌ アナロゞヌは脳みそに䞀番近い発想道具。 うたく䜿えば「創造」を呌び蟌むが、 ぞたに䜿えば「暡倣」を返しおくる。 ● ヒトに生埗的な発想手法 ● 構造ず関係に着目し類掚する ● アナロゞヌは非論理的な掚論 ● 暡倣的アナロゞヌず創造的アナロゞヌ

sample 17


07 Analogy

アナロゞヌ

THINKING

バむオニクス Bionics生䜓工孊)ずいう孊

に応甚するのがバむオニクスだ。それは生䜓

さらなる高速化を図るために、 トンネル進入

する新幹線の姿を、誰もが思い浮かべるわけ

問がある。蓮の葉の衚面構造から生たれた撥

構造にずどたらず、枡り鳥の矀れやハチのコ

時の衝撃ず隒音を削枛する空気抵抗の少ない

ではない。 トンネル進入時の空気抵抗をいか

氎技術、蚊の口先の研究から生たれた痛くな

ミュニケヌションなどの瀟䌚的行動の研究ず

ロングノヌズ圢状が採甚された。 このデザむ

に枛らすかを四六時䞭考えおいた゚ンゞニア

い泚射針、鮫の皮膚を参考にした競泳氎着な

応甚にも及んでいる。

ンは、高速で氎䞭に飛び蟌んでも氎しぶきを

であるからこそ、カワセミず新幹線の間の類

くちばし

どなど、身の回りのさたざたなものにバむオニ クスの成果が応甚されおいる。いたある生物

ヒトに生埗的な発想手法

のすべおは自然淘汰を乗り越えた進化の極み

䌌性に気づくわけである。いったん類䌌性に

状解析から開発されたものだ。

気づけば、 カワセミが氎しぶきを䞊げずに高

新幹線ずは䌌おも䌌぀かないカワセミから、

速入氎できる理由が、その嘎の圢状に倧きく

であり、気の遠くなるような詊行錯誀の結果

䟋えば新幹線500系の先頭車䞡のデザむ

なぜデザむンのヒントが埗られたか

関係しおいるだろうこずは想像に難くない。そ

がその生䜓構造に反映されおいる。それを孊

ンもバむオニクスの手法から誕生した。500

空䞭から氎䞭ぞ高速で突入するカワセミの

の嘎があたりにカワセミに特有だからだ。

ぶこずで生物が獲埗した機胜をテクノロゞヌ

系の先頭車䞡はトンネルの倚い山陜新幹線で

姿を芋お、 トンネルの倖から䞭ぞ高速で突入

アナロゞヌ自䜓はヒトに共通する生埗的な

カワセミのアナロゞヌから発想された新幹線500系の先頭車䞡デザむン

EJR / PIXTA

立おないカワセミがヒントずなり、その嘎の圢


07 Analogy

アナロゞヌ

胜力であり、ほずんど差はない。誰もが持っお

THINKING



緑

男性



女性

å­Šæ ¡



日本

トペタ

日本茶

いる思考や発想のための基本道具だ。その道 具を䜕に向けおどう䜿うか、そこが発想力の 差ずなる。

構造ず関係に着目し類掚する  アナロゞヌはわれわれがごく日垞的に䜿っ



A

オス



B

卒業

䌚瀟



C



驖盾

アメリカ



D



ホンダ

巚人



E

牛乳

類䌌性があるこずを認め、答えは「癜」だず確 信したわけだ。  アナロゞヌを日本語にすれば「類掚」であり、 「既知の構造や関係」を手がかりに、 「未知の 構造や関係」を探る思考法であり発想法のこ ずである。  アナロゞヌは垞に「類掚察象未知の構造 や関係」ず「参照察象既知の構造や関係」 ずいう2぀の察象から成り立ち、類掚察象の

おいる発想の道具だ。䟋えば右のチャヌトを 眺めおほしい。砎線の楕円に䜕が圓おはたる かを考える簡単なクむズだ。Aのブランクに入

構造や関係を探るために、 これず類䌌性のあ

2-07-1 アナロゞヌによる自動想起

る参照察象は䜕かず考えるずころからスタヌ

るものが「癜」であるこずは誰でも瞬時にわか

トする。「新幹線のトンネル進入」ず類䌌性の

るだろうし、BからEに぀いおも、 それぞれ䜕が

ある珟象は䜕だろうず考えたずきに、 「カワセ

玍たるべきかたやすく芋圓が぀くはずだ。

ミの入氎」が 該圓するこずに初めお気づくわ

既知の関係

けである。

なぜ、たやすくわかるのか それは、あな たがアナロゞヌを無意識に䜿っおいるからに ほかならない。 類掚

説明するたでもないが、 メカニズムを簡単 になぞっおおこう。あなたは、矢印の巊偎に察

それをルヌルずした時に「牛乳」ず察になるも

未知の関係

姿ずカワセミが入氎する姿だけを捉えお類䌌 性を意識しおいるわけではない。そこに「抵抗 の䜎い空間から抵抗の高い空間ぞの高速進 からこそ、 「新幹線もカワセミも同じじゃない か」ずいう仮説に り着くわけだ。類掚察象 ず参照察象ずの間には、具象的な共通点だけ

のが「癜」であるず類掚し、 さらには「日本茶ず 緑」 ず 「牛乳ず癜」 ずいう2぀の察を芋比べお

ただし、単玔に新幹線がトンネル進入する

入」ずいうより抜象化された類䌌性を芋出す

で瀺された「日本茶」ず「緑」ずいう蚘述の間 に、 「飲み物ずその色」ずいう関係性を芋出し、

ïžµ 類 䌌 性 

2-07-2 アナロゞヌの基本メカニズム

でなく抜象的な共通点も朜んでおり、 グッドア

sample 19


07 Analogy

アナロゞヌ

THINKING

むデアを生成するためには、 より抜象的な共

䞀皮である。䞀般的に論理的な掚論には、挔

けられるが、 かならずしも垞に真であるずは限

通点に気づくかどうかが鍵ずなる。

繹型の掚論ず垰玍型の掚論があるが、 アナロ

らない、それがアナロゞヌの掚論ずしおの特

ゞヌはこれのどちらにも属さない。 「第䞉の掚

城である。アナロゞヌは「䞍確かな掚論」で

論」、 それがアナロゞヌである。

はあるが、 これは決しおアナロゞヌを吊定する

䟋えば、 「日本茶ず緑」の関係性から「牛乳

ものではない。ルヌルに瞛られずに自由に

アナロゞヌは非論理的な掚論

「創造的な掚論」でもある。

暡倣的アナロゞヌず創造的アナロゞヌ  アナロゞヌはヒトに生埗的な発想法であり、

類掚を働かせるからこそ、埓来の知識や垞識

特別に緎習しなくずもすでに日垞的に䜿いこ

「癜」は「牛乳」に察する唯䞀無二の答えでは

にずらわれない新しい発芋や気づきが埗られ

なしおいる。ただし、それは䞀般レベルでの話

でなく盎感的か぀仮説的な思考であるこずだ。

ない。「牛乳」にコヌヒヌ牛乳やいちご牛乳

るのであり、それは科孊的発芋にも䌁画発想

であり、 プランナヌやディレクタヌずいった䌁

ある事実を基にしお、他のこずを掚し量る

を含めれば、 「茶色」や「桃色」も答えずしお成

に欠かせない芁件だ。アナロゞヌは非論理

画発想のプロフェッショナルであれば、 アナロ

こずを「掚論」ず呌ぶが、 アナロゞヌも掚論の

立するわけである。蓋然性の高い答えは芋぀

的掚論であるず同時に、 アむデアの翌を広げる

ゞヌの䜿い方をもう䞀段高める必芁がある。

アナロゞヌを䜿いこなす䞊で意識しおおく 必芁があるのは、 アナロゞヌは決しお論理的

Getty Images

ず癜」ずいう類掚結果が導かれたわけだが、


07 Analogy

アナロゞヌ

THINKING

創造的アナロゞヌ

共通点 D

アナロゞヌにも良いアナロゞヌず悪いアナ

的なアナロゞヌの2皮類があり、 グッドアむデ

ロゞヌがあるのだ。新幹線ずカワセミのアナロ ゞヌを䟋に説明しおみよう。 トンネル進入時の 空気抵抗を枛らす圢状をカワセミの嘎をヒン トに発想したずしお、 その圢状をそのたた新幹 線に圓おはめおデザむンしたのでは単玔な暡 倣にすぎない。 カモノハシの嘎のような500ç³» の珟圚のデザむンはそこから生たれず、単玔 な暡倣を培底したならば機関車トヌマスのよ

アナロゞヌには暡倣的なアナロゞヌず創造

共 通 点 の 抜 象 床

アは圓然ながら埌者からしか生成されない。

共通点 C

では、暡倣的アナロゞヌず創造的アナロゞヌ の差はどこにあるのだろうか

暡倣的アナロゞヌ

共通点 B

暡倣的アナロゞヌず創造的アナロゞヌの差 は、類掚察象ず参照察象の間にある共通点の うち、 どのレベルの共通点に着目するかによっ

共通点 A

お倉わっおくる。類掚察象ず参照察象ずの間の

うなカワセミ新幹線が誕生するこずになる。 カ

「匕甚距離」ずいっおもよいだろう。類掚察象

ワセミ新幹線は子どもたちの人気を集めるか

ず参照察象を芋比べたずきに簡単に気づく衚

もしれないが、決しおトンネル進入時の衝撃

面的な共通点・類䌌性でなく、 より抜象的で本

や隒音を䜎枛するこずはできないだろうし、高

質的な共通点・類䌌性に気づけたずき、その

アむデア゜ヌスずの匕甚距離

匕甚結果は参照察象が備える性胜や䟡倀ず

速化ずいうもずもずの課題にも応えられない 結果ずなっおしたう。  実際の500系の開発プロセスでは、 カワセ ミの入氎行動の芳察に始たっお、カワセミの 嘎圢状ず氎䞭抵抗の関係を培底的に解析する こずから、珟圚のカモノハシの嘎圢状のデザむ

分 類

暡倣的アナロゞヌ

創造的アナロゞヌ

共通点の具䜓性

具䜓的

抜象的

共通点のタむプ

倖芋や属性

関係や構 造

共通点の耇雑性

単玔

耇雑

共通点の深さ

皮盞的

本質的

応甚範囲

狭い

広い

ンが導き出されおいる。単玔にカワセミの嘎 の圢状を匕甚するのでなく、その嘎の圢状の 䞭に隠された氎䞭抵抗を枛らす物理的原理

䞀線を画した、 たったく新しい創造的な性胜 や䟡倀ずなるこずができる。  アナロゞヌをより創造的に発想の手段ずし お䜿うためには、衚面的な共通点や類䌌性を 芋぀けお喜ぶのでなく、参照察象に隠された 構造や関係を芋぀けるこず、参照察象からの 匕甚距離が遠い共通点を芋぀けなければな らない。

を芋぀けたからこそ、画期的な成果を収める こずができたのである。

2-07-3 暡倣的アナロゞヌず創造的アナロゞヌの違い

sample 21


第3章

䌁画衚珟の技術


DESIGN

DESIGN

コンセプト

むンフォメヌションデザむン

ビゞュアルデザむン

システム

デザむンを考える、デザむンで考える。  リバヌスプランニングがめざす䌁画衚珟

アむデアをよりよく䌝えるためには、情報

には2぀の偎面がある。ひず぀は、 「䌝えるた

を敎理し、構造化し、 メッセヌゞを際立たせ

め」のデザむンを考えるこず。そしおもうひず

なければならない。人を動かすプレれンテヌ

぀は「䌝えるもの」をデザむンで考えるこず。

ションは、決たっおシンプルだ。䌁画衚珟は

䌁画衚珟ずは、䌝達の手段であるずずもに発

匕き算の技術であり、必芁なものはデコレヌ

想の手段でもあるのだ。

ションではなく、 デザむンだ。

sample 23


DESIGN

09 Diagram

ダむダグラム 図で考え、図で䌝える。 図解は䌁画発想ず䌁画衚珟の必須胜力だ。 ● 図で考え、図で䌝える ● 図解の皮類ず手順 ● ルヌル : Straight Forward

sample 24


09 Diagram

ダむダグラム

DESIGN

1960幎代の終わり、 『少幎マガゞン』や『少

く䌝えるだけでなく、よく理解するための手

幎キング』の巻頭を毎週食っおいたのは、䌁画

段でもある。䌁画提案業務ずは「図で考え、図

構成家の倧䌎昌叞やむラストレヌタヌの小束

で䌝える」仕事だずいっおもよいだろう。

厎茂らの手による、図解グラビアだった。DNA

じょうずに図解するには、分析力ず線集力ず

や異垞気象ずいった最新テヌマを扱う堎合も

衚珟力の3぀が必芁だが、重芁なのは分析力

あり、孊校で習うよりもずっず先端の知識を図

ず線集力であり、衚珟力はプレれンテヌション

解グラビアから埗おいた。難しい内容も、図解

゜フトで十分に補える。

だからこそスヌッず頭に入っおきたのだ。

分析力ずは図解の察象ずなる珟象や抂念を 読み解き、芁玠化する胜力のこずだ。線集力は

図で考え、図で䌝える

これをわかりやすく䌝えるために、芁玠を組 み換え、䞊べ替えお構造化し、 メッセヌゞを明

1぀の抂念や情報をテキストで理解しよう

らかにする胜力である。色䜿いや造圢的なセ

ずするず、脳みそぞの入力は線圢的になっお

ンスもあるにこしたこずはないが、 これがなく

したう。テキストの始たりから終わりたで順番

ずも図解は十分にできる。

に読たないずその意味が理解できないわけだ。 それに察しお図は抂念や情報を面的非線圢

図解の皮類ず手順

的か぀瞬間的に䌝えるこずができる。 さらに 図の堎合は、党䜓を把握するずずもに郚分を

図解にもいろいろなタむプがあるが、䌁画

クロヌズアップしお眺める自由が受け手に䞎

衚珟の守備範囲ずしお抌さえおおきたいのは、

えられおおり、胜動的な情報態床を自然に匕

衚ずグラフ、チャヌト、 むラストの4皮類だ。衚

き出す働きがある。芁するに文章よりも図の

を図解に含めるかどうかは意芋が分かれるが、

方が栌段にわかりやすく、 芋おもらえやすい。

衚の䜜成には、情報の察象化・敎理・構造化ず

䌁画衚珟に図解が倚甚される理由はそこ

いった図解衚珟に䞍可欠な情報操䜜がもっず

に尜きるわけだが、抂念や情報をわかりやす

もシンプルに含たれおいるので、僕は図解の

sample 25


09 Diagram

ダむダグラム

DESIGN

原圢に䜍眮づけおいる。  グラフはおなじみだず思うが、わかりやす

INFORMATION

DATA

く䌝えるためには、衚珟の統䞀ずシンプルさ

MESSAGE

ぞの配慮が欠かせない。チャヌトは䌁画衚珟 のメむンキャストであり、情報をうたく構造化 しお芋せるためには、図解衚珟のボキャブラ

図解の守備範囲

リヌが重芁になっおくる。 むラストは䜿甚頻床 が少ないものの、 メッセヌゞを盎芳的に䌝え るのに非垞に効果的な堎合がある。絵が描け

グラフ

ない人でもプレれンテヌション゜フトの描画 ツヌルを䜿えば、䌁画衚珟に必芁なレベルの むラストは十分描ける。  図解の手順は、䌁画発想のプロセスずよく

Aa

䌌おいる。 デヌタをたず情報に倉換し、 さらに メッセヌゞ化するこずが基本の流れだ。 たずは

ダむダグラム デヌタ

箇条曞き

è¡š

むンフォグラフ

察象ずなる抂念や情報の䞭から、図解化する ために必芁な芁玠を抜き出し、 これを敎理す る。次に敎理された芁玠を眺めお、 メッセヌゞ をわかりやすく䌝えるためにどのような構造

むラスト

図解の手順

を圓おはめるべきかを怜蚎する。䜜図䜜業は 最埌の仕䞊げずいうこずになる。

察象化

敎理

構造化

䜜図

図解する䞊で構造化はもっずも重芁な操䜜 だが、抜き出された芁玠を眺めおも構造がな かなかむメヌゞできない堎合もある。こんな

3-09-1 図解の皮類ず手順

sample 26


09 Diagram

ダむダグラム

DESIGN

ずきは、既知の構造を匷制的に圓おはめお詊 す方法もある。 フロヌずしお敎理できないか 集合関係で衚せないか ず、芁玠をパタヌン に圓おはめお再配眮しおみるわけだ。図解衚 珟のボキャブラリヌが必芁になるのがこの堎 面である。

ルヌル : Straight Forward  図解は抂念や情報を受け手にわかりやす く䌝えるための手段である。装食的な衚珟を 足せば足すほど、それらがノむズずなっおメッ セヌゞを芋えにくくしおしたう。図解が奜きな 人、埗意に思っおいる人ほど、 ぀い぀い装食的 な衚珟をしがちになる。図解からどれだけ䜙

NO GOOD!

GOOD!

構造が芋えない

構造が芋える

分な芖芚情報を枛らすか、自制心ず匕き算が 必芁だ。具䜓的には以䞋の5぀を配慮しお䜜 図すればいいだろう。 ・色数を増やさない

3-09-2 図解衚珟のポむント

・線の皮類倪さず圢状 を増やさない ・フォントの皮類ずサむズを増やさない

ズヌムアりトしおも「意味が構造で芋える」ように衚珟する

・シンプルで芋慣れた圢状を䜿う

䞀芋するず巊の図解衚珟もグラフィカルで楜しい印象だが、テキストボリュヌムが倚く、倚皮倚様なむラストや写真を織り亀ぜお衚珟しおいるため、

・衚珟スタむルを提案ツヌル内で統䞀する

メッセヌゞが䜕であるか、刀別できない。ハンドアりト甚の図解であっおも、できる限り情報量を絞り蟌み、メッセヌゞが構造的に芋えるようにシンプルな衚珟を心がける。 テキストが刀別できないほどに瞮小しおも、図の構造から意味が想像できるかどうかが基準になる。

sample 27


09 Diagram

ダむダグラム

DESIGN

自分が䜜図したグラフやチャヌトを眺めお、

■図解トレヌニング

䞍必芁な芖芚芁玠がないかチェックし、最埌

暪䞊び蟲業保護から脱华を

に芖芚芁玠を1぀、2぀枛らすぐらいでちょう

2012/12/14 日経新聞

どよい加枛になる。䟋えば、四角䞞のなかに 遞挙になるず、蟲村は祚田に倉わる。今回のように環倪平掋経

文字を眮く堎合も、四角䞞自䜓に色を付ける

枈連携協定亀枉ぞの参加が争点になれば、各党はな おさら蟲業団䜓の組織祚を意識した保護支揎策を競う。

のであれば、倖郭線は省略する。四角䞞を衚

遞挙のたびに繰り出される党囜暪䞊びの蟲業保護策が、結果 ずしお蟲業の競争力を匱めたこずを反省し、産地ごずの適性に

囜際競争力 の䜎䞋

民䞻戞別取埗保蚌制床 自民蟲地の維持支揎策

合わせお競争力を䌞ばす蟲業政策に転換しなければならない。

珟するには、倖郭線か色面のどちらかで十分

囜内蟲業が抱える問題は蟲政が垂堎競争を避け、平等䞻矩を 倉えないこずにある。2010幎のコメ蟲家䞀戞あたりの生産芏

だからだ。

暡はヘクタヌル近い北海道に察し、東海や近畿、䞭囜、四囜 地域は0.6∌0.7ヘクタヌルず10倍の開きがある。専業蟲家の割

わかりやすい衚珟になっおいるかどうかは、

合も地域で倧きく違う。

図解したものをズヌムアりトしお眺めるずわ

付加䟡倀の高い䜜物ぞの転換を掚進する政策も考えられる。

政府

小芏暡蟲家0.7h/戞

倧芏暡蟲家7h/戞

暪䞊び保護の発想を抜け出せば、北海道などの倧芏暡蟲家で はコスト競争力を远求し、芏暡拡倧に限界のある産地ではより

䞀埋暪䞊びの蟲業支揎策

しかし、民䞻党が法制化を掲げるコメ蟲家に察する戞別所埗

政 策 転 換 の 必 芁 性

補償制床は専業、兌業蟲家の区別もなく、党囜ほが䞀埋の生産

かる。 シンプルでわかりやすい図解は遠くから

調敎ぞの参加が支絊条件だ。   戞別所埗補償制床に代わり、自民党が打ち出す「蟲地を蟲地

眺めおもメッセヌゞがはっきりずわかるが、装

ずしお維持する支揎策」も、ほがすべおの蟲家が察象で、暪䞊 び保護の発想から脱华できおいない。

コスト競争力匷化

䞡党ずも蟲業支揎策で食料自絊率の向䞊を目指すずいう。䞀

食的な図解は近づいお眺めないずメッセヌゞ

定量の食糧を囜内でたかなうのは重芁だが、小麊などの䟛絊に は限界がある。食糧の安定䟛絊は海倖産地ずの぀ながりを匷め

が芋えおこない。

営蟲芏暡に応じた支揎策

るなど総合的に察凊し、蟲業の競争力匷化ず矛盟しないこずが 倧切だ。   それぞれの蟲家が競争力を高め、魅力ある産業に倉われば新

図解衚珟は理屈がわかっただけではなか

たな担い手も増える。そのためには蟲地法などの芏制緩和も芁

蟲業の魅力化

囜際競争力 の向䞊

る。

なかうたくならない。結局のずころ、 日々、反埩

これたでの蟲業政策には消費者の芖点も欠けおいる。蟲業ぞ の財政支出がどのような利点に぀ながるのか、消費者に分かり やすい説明が求められる。

緎習するしかない。図解は䌁画衚珟のもっず

10

も基瀎的な技術であるずずもに、䌁画理解力 や䌁画発想力を高める䞊でも非垞に効果的 だ。䌁画提案業務のビギナヌには、 「図で考え、

3-09-3 図解トレヌニング

図で䌝える」こずを習慣化するためにも、毎日 の図解トレヌニングをおすすめしおいる。

新聞の瀟説を「芋える化」する 図解は、「意味」をどう「圢」に眮き換えるかが重芁であり、衚珟力よりも察象ずなる情報の分析力ず線集力の方が求められる。 新聞に掲茉される瀟説を題材にこれを「芋える化」するトレヌニングは、図解力を高める䞊で非垞に効果的だ。 図解力が高たるず、瀟説を読むだけで自然に頭の䞭にチャヌトが思い浮かぶようになる。けっこう時間がかかるので毎日ずはいわないが、週 1 回皋床は取り組みたい。

sample 28


09 Diagram

ダむダグラム

DESIGN

3-09-6 ダむダグラムの代衚䟋 図解のボキャブラリヌを増やす 図解衚珟のパタヌンは無限にあるよう

フロヌ系

1

2

3

に思えるが、プロトタむプ別に分類する ず意倖に少ない。普通の人が共通に理 プロセス

解できる図解衚珟には限りがあるずい

埪環

分岐ず合流

耇合的な流れ

うこずであり、なじみのない倉わった 衚珟をするよりも、フロヌやマトリクス、 ツリヌや集合など、受け手がその意味

4

を把握しやすいパタヌンを遞択した方 がメッセヌゞは䌝えやすくなる。図解 の察象に応じた最適なパタヌンがすぐ

3 2

構造系

1

むメヌゞできるように、日頃から図解 衚珟のボキャブラリヌを増やすこずを

マトリクス

心がけおおく。

ツリヌ

レむダヌ

集合系

亀わり

近接

包含

結合

攟射系

攟射状

栞からの攟射

点からの攟射

sample 29


第4章

䌁画䌝達の技術


DELIVERY

DELIVERY

シナリオ

キャスティング

パフォヌマンス

ステヌゞセッティング

TIN

G

PERFORMANCE

CAS

コンセプト

STAGE SETTING

SCENARIO

䌝わらないかぎりは、始たらない。  芝居がかったプレれンテヌションはどうも

いかぎりは、始たらない。

苊手だ。芋た目より䞭身だず思っおきたし、胜

プレれンテヌションは衚珟であり、あなた

匁でなくずも䌁画さえしっかりしおいればわ

の人柄そのものではない。だから思い切っお

かっおもらえるず信じおきた。

圹者になった぀もりで䌝えおみよう。プレれ

でも結局、それは蚀い蚳だ。どんなに玠晎

ンテヌションは技術だから、緎習すれば必ず

らしいアむデアも緻密なプランも、䌝わらな

うたくなる。

sample 31


DELIVERY

07 Spark Line

スパヌクラむン プレれンテヌションの達人は、 受け手をコントラストで惹き぀ける。 ● スラむド説明から卒業しよう ● 物語をコントラストで語る ● プレれンスコアで挔出する ● プレれンスコアで緎習する

sample 32


07 Spark Line

スパヌクラむン

DELIVERY

日本ではプレれンテヌションデザむンの専

に䜜らなければならない。 プレれンテヌション

門サヌビスがいただに業皮ずしお確立しおい

スラむドは、 プレれンタヌがメッセヌゞを語る

ない。その数少ない専門䌚瀟の瀟から䜜品

ための背景か舞台装眮に過ぎない。3秒眺め

サンプルを取り寄せたのだが、正盎、床肝を抜

おもわからないスラむドだから、説明が必芁に

かれた。 「自動再生でご芧ください」ず泚意曞

なる。説明に終始するから物語が匟たない。物

きされたそれは、1枚目から最埌のスラむドた

語が動き出さないのでメッセヌゞが匱たる 。

で、過剰な効果音ずアニメヌションで埋め尜く

そんな負の連鎖があなたのプレれンテヌショ

されおいたからだ。

ンを平板で退屈なものにしおいるのだ。

PowerPointの機胜サンプルずしおは重宝

少し荒療治かもしれないが、スラむド説明

しそうだが、 どう莔屓目に芋おもメッセヌゞの

は䞀切しないこずに決めよう。そうするこずで

デリバリヌには䞍向きだ。元より自動再生で足

あなたは、 ようやくスラむド説明者を卒業しお、

りるならプレれンタヌも䞍芁ではないか。

アむデアの䌝道垫をめざすこずができる。

スラむド説明から卒業しよう

物語をコントラストで語る

プレれンテヌションの䞻圹はスラむドではな

アむデアの䌝道垫たちにはいく぀もの共

く、 あなたが語るメッセヌゞだ。

通点がある。䟋えば、 スラむドを棒読みしない、

プレれンが決たるず誰もが「さあ倧倉、 スラ

自分の蚀葉で語りかける、 ゞェスチャヌが倧き

むドを䜜らなきゃ」ず考えるだろうが、いただ

い、受け手ず察話する等々だ。 なかでも特に重

に第䞀想起が「スラむド準備」である点がわ

芁な共通点は、 アむデアをストヌリヌで語るこ

が囜の哀しい珟実だ。

ずであり、 さらにはコントラスト 察比 を巧み

第3章「䌁画衚珟の技術」でも繰り返し述べ

に織り亀ぜながら語るこずである。

たが、 プレれンテヌションスラむドはできるだ

コントラストずは、 「良い䟋ず悪い䟋」、 「珟圚

けシンプルに、1枚の内容が3秒でわかる皋床

ず未来」、 「倱敗ず成功」、 「冷静ず情熱」等ずい

sample 33 Getty Images


07 Spark Line

スパヌクラむン

DELIVERY

うように、゚ピ゜ヌドや䌝え方の察比的な組

いる。本来プレれンテヌションにもシナリオが

●基本ストヌリヌ

あっお然るべきなのだが、䌁画曞やスラむド

合せのこずだ。説明的なプレれンテヌションは、

A

淡々ず説明が進むだけだが、躍動感のあるプ レれンテヌションには、内容のコントラストや

B

珟圚の姿

感情のコントラスト、 さらには䌝え方のコントラ

の䜜成に手䞀杯で、 プレれンの挔出たで手が 回らないのが実情だ。そこで思い぀いたのが

圚りたき姿

スコア」だ。

ストがあり、 山あり谷ありの展開が受け手を惹 き぀けお攟さない。 ノリのよい音楜を聞くず自

手の脳みそに自然に刻み぀けられる。その躍

プレれンスコアは、 スラむド原皿をサムネヌ

●プレれンの構成

然に足でリズムを取り始めるように、躍動感の あるプレれンテヌションは、 メッセヌゞが受け

ル化コンタクトシヌト しお印刷し、そこに手 曞きで挔出メモを曞き蟌んだもの。さほど䜜

High

動感を生み出すものこそコントラストなのだ。

業負荷がないのに、 プレれンテヌションの党

èµ·

䌁画提案ずは、クラむアントの「珟圚の姿

承

転

䜓の流れを“可芖化”しお、䌝え方や語り方、挔

結

出を怜蚎するのには倧倉䟿利なツヌルだ。  挔出メモの蚘入方法に特別な決たりはない

A)」ず「圚りたき姿B」を明らかにし、Aか らBに至るための方法ず手順を瀺すこずであ

PowerPointの印刷機胜を䜿った「プレれン

Low

が、ぜひずも採り入れおほしいのは、 「スパヌ

る。぀たり䌁画提案自䜓が「珟圚ず未来」、 「珟

クラむン」の蚘入だ。 スパヌクラむンずは、数倀

4-07-1 構成ずコントラストの関係

実ず理想」、 「課題ず解決策」ずいった察比を含

軞のない折れ線グラフのようなものだが、 こ

んでおり、それはプレれンテヌションにおける

れを䜿っおプレれンテヌションに織り蟌むコン

コントラスト衚珟の栞でもある。

トラスト衚珟を怜蚎する。

プレれンスコアで挔出する

コントラストの内容はプレれンに応じお倉

High

未来

情緒的アピヌル

成功

自瀟

新補品

写真

個人芋解

メリット

Low

過去

論理的アピヌル

倱敗

競合

旧補品

図衚

公匏芋解

デメリット

わるし、1぀のプレれンテヌションの䞭に異な る耇数のコントラスト 䟋えば情報内容のコン

挔劇や映画にはかならずシナリオがあり、

堎合もある。 スパヌクラむンは、High & Low

そこには台詞ずずもに、圹者の動きや感情衚 珟、照明や音楜、効果等の挔出がト曞されお

トラストず䌝え方のコントラストが含たれる

4-07-2 コントラストの䟋

やGood  Badずいった察比を衚わす蚘号だ

sample 34


07 Spark Line

スパヌクラむン

ず考えればいいだろう。重芁なのは、 プレれン

DELIVERY

4-07-3 プレれンスコアの実際䟋

テヌション党䜓の流れを“可芖化”するこずず、 䌝え方の挔出を具䜓的に怜蚎するこずだ。

00/00 分

テンポよく

3/03 分

5/08 分

プレれンスコアで緎習する 䌚堎アンケヌト

クむズ圢匏

我が家の長女も 

日本留孊の゚ピ゜ヌド

プレれンスコアは挔出を怜蚎するためだけ の道具ではない。 これを䜿っおリハヌサルを行 うこずに本圓の䟡倀がある。  挔出メモを蚘入したプレれンスコアをコ

3/10 分

3/13 分

ピヌし、 リハヌサルに参加しおくれる同僚や䞊 叞に配り、 これでチェックしおもらえば、 より具 䜓的なアドバむスが匕き出せる。 リハヌサルを

タむミング泚意

Hana Lab. の成功事䟋を玹介

50 代 FA の厳しい珟実

行えば、圓然ながら挔出も芋盎しが必芁にな る。 スラむドの枚数や順番も倉わっおくるので、 もう䞀床、 スラむド原皿のサムネヌル コンタク トシヌトを印刷し、そこに本番甚の挔出メモ

テンポよく

2/15 分

5/20 分

5/25 分

を蚘入しお仕䞊げる。  少々手間はかかるが、本来、䌁画䌝達ずは それだけの劎力を費すに倀するものだ。自分

π型人間、

クむズ圢匏

而型人間

ワヌクフロヌの逆転

のアむデアを本圓にクラむアントや受け手ず 共有したいず考えるなら、 プレれンスコアを䜜 成する手間やリハヌサルの時間を惜しんでは ならない。

スパヌクラむン

時間区間党䜓

挔出メモ

スピヌチメモ

サりンドバむト

スタヌ

sample 35


07 Spark Line

スパヌクラむン

DELIVERY

4-07-4 プレれンスコアの䜜成ず䜿甚手順

00/00 分

テンポよく

3/03 分

䌚堎アンケヌト

クむズ圢匏

3/10 分

5/08 分

我が家の長女も 

00/00 分

䌚堎アンケヌト

日本留孊の゚ピ゜ヌド

3/13 分

タむミング泚意

テンポよく

クむズ圢匏

クむズ圢匏

3/10 分

Hana Lab. の成功事䟋を玹介

2/15 分

テンポよく

3/03 分

ト

50 代 FA の厳しい珟実

5/20 分

π型人間、

而型人間

5/25 分

5/08 分

我が家の長女も 

ト

日本留孊の゚ピ゜ヌド

3/13 分

タむミング泚意

Hana Lab. の成功事䟋を玹介

テンポよく

2/15 分

ト

ワヌクフロヌの逆転

クむズ圢匏

50 代 FA の厳しい珟実

5/20 分

π型人間、

5/25 分

而型人間

ワヌクフロヌの逆転

STEP 1

STEP 2

STEP 3

STEP 4

コンタクトシヌトを印刷する

挔出メモを蚘入する

リハヌサルする

挔出メモを修正する

● パワヌポむントのプリントメニュヌで「配垃資料」

● コントラストを考えながらスパヌクラむンを匕く

● モニタヌにコンタクトシヌトをあらかじめ配り、気づ

● リハヌサル結果やモニタヌの意芋を参考に、プレれン

を遞択し印刷する次頁参照 ● スラむドの枚数が倚い堎合は耇数ペヌゞになっおも よいが、枚で党䜓が確認できる方が奜たしい ● スラむドの枚数が倚い堎合は、プレれンの構成がわ かる範囲で、印刷するスラむドを間匕いおも良い

● サりンドバむトやSTARのタむミング・内容を考える ● 所芁時間ラップずスプリットを決める ● 挔出アむデアや泚意点、匷調ポむントを蚘入する

いた点を蚘入しおもらう ● プレれンスコアに沿っお通しでリハヌサルする ● 所芁時間を確認するモニタヌに䟝頌 ● 問題点・改善点を確認する

スコアを本番甚に修正する ● あらかじめ関係者にプレれンスコアを配垃し、プロ ゞェクタヌの操䜜などを打ち合わせおおく ● プレれンスコアに沿っおプレれンテヌションする

sample 36


著者 埌藀 æ²» (ごずう おさむ) 1958幎京郜生たれ。株匏䌚瀟゚トレにおプ ランニング&プロデュヌサヌずしお各皮PR䌁 画・広告䌁画、癟貚店等の商業斜蚭開発等に 埓事。退瀟埌はフリヌランスのプランナヌずし お、Webから出版、映像、 むベント、PR、広告、 組織開発、空間開発、商品開発など幅広い分 野で䌁画提案業務に埓事。幎間50本以䞊の 䌁画曞を30幎にわたっお曞き続けおいる䌁 画提案職人。 ロゎ, ピクトグラムデザむンアヌトディレクション: 山本和久 (Donny Grafiks) www.donnygrafiks.com 本文レむアりト: 井䞊始子 (Inoue Design Lab)

衚珟を通じお発想する総合䌁画提案術

リバヌスプランニング 2015幎7月7日 発行 初版

著 者: 埌藀治 発行者: 斉藀和匘 発行所: 合同䌚瀟テックデザむン 〒160-0022 東京郜 新宿区新宿1-24-7 ルネ埡苑プラザ1404 Tel.03 6380 6642 本曞の内容の䞀郚たたは党郚を事前の蚱諟なしに耇写・耇補・転茉などするこずを固く犁じたす。


「リバヌスプランニング」は、 DLマヌケットずamazonでご賌入いただけたす。 フォヌマットが異なりたすので、ご利甚環境に応じおお遞びください。

PDF版のご賌入

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ご賌入者ナヌザヌ登録 特兞 ご賌入者はナヌザヌ登録を行なうこずにより 以䞋の特兞がご利甚いただけたす。詳しくは ご賌入埌、曞籍最終頁をご確認ください。

䟡栌

1,944 円皎蟌み

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察応端末

各皮パ゜コン、タブレット、スマヌトフォン

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ペヌゞ数

本文 278 ペヌゞ

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※ 2015 幎7 月䞭 旬 販 売 開 始 予 定 、 詳 现は 公 匏サむトをご確 認ください 。

公匏サむト http://www.reverseplanning.net お問合せ先 合同䌚瀟テックデザむン 〒 160-0022 東京郜 新宿区新宿 1-24-7 ルネ埡苑プラザ 1404 Tel : 03 6380 6642 Mail : info@reverseplanning.net

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