Profibus DP

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PA 機器は測定値の状態を理解し やすいフォーマットで測定値と同 時に周期伝送します。前に述べた ステータス信号にはある特定のビ ットに対応するようになっていま す。

実際のアプリケーションでの対 応 機器が診断の情報を送っても、実 際にその機器がどのようなアプリ ケーションに使われているかを考 慮しなければ、ある測定値とその ステータスに対して、どのような 診断をするか分からないことがあ ります。たとえば、レベルスイッ チが正しく動作しなかった場合は、 通常、保全“メンテナンス”と判 断されます。しかし、あるアプリ ケーションにおいては、このよう な動作はプロセスの運転状態が原 因の場合があります。

この場合、次のサイクルではエラ ーは発生しません。そして、正常 動 作 範 囲 外 “Out-of-Specification” が正しい判断となります。 特定の状態における診断のステー タスを正しく付加するために、 “診断イベントと測定ステータ ス”の関係をパラメータによって 指定することができるようになっ ています。

より詳しい診断情報 前頁で述べた 2 つのガイドライン の目的は、診断イベントが伝える 情報にさらに追加の情報を加え、 またより詳しい情報を提供しよう とするものです。このような情報 は、制御システムやプラントアセ ッ ト 管 理 シ ス テ ム (plant asset management system ;PAMS) の機 能となるのですが、たとえば、診 断情報が流れる先を、オペレータ、

保全エンジニアなど、さまざまに 指定することができるようになり ます。 PROFIBUS PA の新しい診断コン セプトを採用すると、より広い範 囲でアセット管理が使えることに なり、今までの受動的な保守方法 から、能動的かつ状態監視を伴う アセット管理への道を開くことに なります。マーケットにある PROFIBUS PA の現場機器は、測定 機器だけでなく、操作機器や PH 分 析計なども含まれています。これ らの機器の保全作業は、アセット 管理を活用して生産スケジュール や定期チェック時を考慮したうえ で、あらかじめオンラインにて作 業時間を予定することができるよ う に な り ま す 。 以 上 は 、 PROFIBUS PA を採用してコスト削 減ができる 1 つの例となります。

図 11: 診断イベントとその伝達

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PROFIBUS PA technology and application, August 2007


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