Stratus MSNW - Case Study JP

Page 1


サービス

クラウドと無停止型エッジサーバーを連携したハイブリッド環境で 業務を止めない高い可用性と運用管理の工数削減を実現

24時間365日

業務を“止めない” 無停止型サーバー

地域薬局事業と医薬品ネットワーク 事業を中核とした全国規模のビジネ スを展開。「なの花薬局」をはじめと する地域薬局を約���店舗運営する ほか、約�,���件に及ぶ加盟店に対 して、医療機関における周辺業務の 合理化・効率化を図る薬局経営支 援サービスを提供している。

クラウドとの ハイブリッド環境で 要求される運用性

組み込み済の 仮想化機能による 拡張性

全国規模の事業ネットワークの安定稼働を担保する情報システムの強化 クラウドサービスのSLAを上回る無停止型エッジサーバーとの連携 ハイブリッド環境でシステムの連続可用性と容易な運用保守性を両立

北海道札幌市に本社を構えるメディカルシステム ネットワークが設立されたのは����年のこと。『良質な 医療インフラを創造し、生涯を見守る「まちのあかり」と 2018年の北海道胆振東部地震を 契機にBCPにおける情報システムの 重要性を再認識

中核となる地域薬局事業では、「なの花薬局」をはじめ とする地域薬局を全国に約���店舗展開。また、医薬品 株式会社メディカルシステムネットワーク

して健やかな暮らしに貢献します』という理念のもと、 医薬品流通改善・地域薬局運営・システム開発の�つ の事業を集結させ、地域の医療と健康に貢献するため に、医薬品市場の流通改善推進とサプライチェーンマネ ジメントの確立に取り組んできた。

ネットワーク事業においては、加盟する薬局などの医療 機関に対して、医薬品在庫管理システムの提案、不動 在庫消化サービスの提供、医薬品卸会社との適正な取引 価格の形成・決済のとりまとめ等により、周辺業務の 効率化・合理化を図る薬局経営支援サービスを提供し、 加盟件数は約�,���件に達する。さらに、医薬品製造販 売事業、デジタルシフト事業、賃貸・設備関連事業、給食 事業、訪問看護事業など、多様な事業を全国規模で展開し、 地域住民の健康を支えるグループとして、医療と生活の 基盤を築き、住み慣れた場所で生涯安心して暮らせる 「まちづくり」の一翼を担うことを目指している。

「このような全国展開の事業の基盤となっているのが 情報システムです。札幌の本社に専用のサーバールーム を設け、全国規模のネットワークを構築しています」 このように語るのは同社情報システム部の笹田幸介氏だ。 情報システム部には現在、��名の社員がおり、笹田氏は 自社で利用するシステムの導入・管理を担うチームの リーダーを務めている。

同社の情報システムにおいては、忘れることのできない 教訓がある。それは、����年�月�日に発生した北海道 胆振東部地震だ。震度�の地震によって札幌市では大規模 な停電が発生。同社の本社にも影響が及んだ。「幸いに 非常用電源装置が機能してサーバールームへの影響は 最小限に抑えることができました。しかし、シングル構成 であるファイルサーバーは復旧に時間がかかり、本社ば かりでなく全国の拠点に迷惑をかけることになったの です」(笹田氏)

以来、同社では、事業継続性を担保するための重要課 題として、情報システムの強化に取り組んできた。災害 発生時のリスクを回避する策として同社が選んだのは クラウドへの移行だった。今回のztC Edgeの導入も、 きっかけはクラウドへの移行プロジェクトだった。

化構成で運用していました。それをそのままクラウド サービスに移行すると、可用性の面で問題があることに 気づいたのです」

AD(Active Directory)は、ユーザーのアカウントや アクセス権などの情報を一元管理する機能だ。もしAD サーバーに障害が発生し、アクセスできなくなると 全 ユーザーに影響が及ぶため、高い可用性が求められる。 一方、クラウドサービスが担保するSLAは��.��%、 年間約��分停止する可能性があり、万全とはいえない。 「ADは止まると困ります。全国のネットワークの先に 繋がっているクライアントがアクセスできなくなる 事態が起きてはなりません。ADサーバーをそのまま クラウド移行すると十分な事業継続性を担保できない ため、ここだけオンプレミスに残すことを再検討しました。 とは言え、災害対策や運用管理問題を考えると課題が 残ります。そんな時、クラウドとオンプレミスのサー バーを併用して冗長化させるハイブリッド環境の提案 を受けたのです」(笹田氏)

今回のプロジェクトで企画段階から全面的にサポート したのが、同社のビジネスパートナーとしてシステムの 開発や運用保守を長年にわたって支援している富士 フイルム ビジネス イノベーションジャパンだ。信頼する パートナーから提案されたのが、クラウドサービスと ストラタステクノロジーのとまらないエッジサーバー ztC Edgeを連携させる、ハイブリッド構成だった。

BCPと業務効率化を目的に クラウド化を推進。しかし、クラウド 移行が難しいシステムも……

「可用性を考えると、すべてをクラウドにシフトしてしま うことに不安がありました。ztC Edgeとの組み合わせに よるハイブリッド環境に非常に満足しています」 株式会社メディカルシステムネットワーク

株式会社 メディカルシステムネットワーク システム本部 情報システム部 リーダー

笹田 幸介 氏

同社がクラウド化を推進する目的には、BCPに加えて システムの運用管理業務の効率化もあった。多い時には 本社サーバールームに��台ほどの物理サーバーが稼働 し、情報システム部門に高い運用管理の負荷がかかって いたからだ。そこで、順次クラウド移行プロジェクトを 進めていった同社だったが、老朽化したADサーバーの クラウド移行を検討する段階で、新たな壁にぶつかった。 笹田氏は次のように話す。「従来のADサーバーは冗長

提案の最大のポイントは 高い可用性と容易な運用性 そこで選択したのがztC Edgeだった

同社の担当である森健太氏は、ztC Edgeを提案する に至った経緯を次のように話す。「笹田様からADサー

バーリプレースの相談を受けて、社内に持ち帰って検討を 重ねました。一番のポイントになったのは、可用性と 運用性の両立です。お客様のシステム環境全体のクラウド 化を推進する中で、クラウド移行が難しい一部のサー バーをオンプレミスで運用するのであれば、高い可用性 だけでなく運用管理に手間がかからないことが必須 条件でした。そこで私たちが選択したのが無停止型の 小型サーバー、ztC Edgeだったのです」

ストラタスのztC Edgeは、��時間���日“止まらない” 可用性を実現するエッジサーバーだ。あらかじめ冗長化 された�台のノードで構成されており、片方のノードに 障害が発生した場合でも、自動的に安全なノードへと 処理を切り替え、無停止で稼働を継続する。故障交換も プラグインで、システムを止めずに業務を継続したまま 復旧作業を行え、自動的に再同期して冗長化構成に 戻る。高い可用性と運用管理工数削減を同時に実現できる ソリューションだ。

また、あらかじめ仮想化機能が組み込まれており、複数 のシステムを単一のプラットフォームに容易に統合で きるのもポイントだ。森氏は次のように言葉を続ける。 「この仮想化機能もztC Edgeを提案することになった 理由の�つです。というのも、ADサーバーに続いて DHCPサーバーについても間もなく老朽化でリプレース する時期が来ることがわかっていました。ztC Edgeを 導入すれば、ADばかりでなく、このDHCPのシステムも �台に統合でき、新たにサーバーを購入するコストも 省けます」

このような的を射た提案が高い評価を獲得したことは いうまでもないだろう。同社の笹田氏は次のように語る。

「最終的には複数のSIerから提案を受けて検討しました。

ztC Edgeは他社サーバーと比較すると価格的には 高かったのですが、無停止機能だけでなく運用性に優れ、 価格以上のメリットがあると感じました。また、DHCP も統合できることから投資効果が高いと考えて採用を 決めました」

IAサーバー同様のシンプルな構築作業 サーバーの存在を忘れてしまうくらいに 運用も容易

このようにしてクラウドとztC Edgeを連携するハイ ブリッド環境が採用され、システムの構築がスタートし た。まず着手したのはプライマリとなるクラウドサービ ス側のAWSの構築作業だったが、想定していたスケ ジュールより時間を要してしまった。一方、セカンダリ

となるztC Edgeの構築作業は一般的なIAサーバーと 変わらずわずか1か月ほどで完了し、結果的にスケ ジュール通り構築作業を完了することができた。

そして、ハイブリッド環境による新しいシステムが立ち 上がったのは����年�月。AWS上のクラウドサーバー とオンプレミスのztC Edgeを連携させ、冗長化構成の もとADシステムを運用している。その稼働から約�年 が過ぎた現在、笹田氏は導入の成果を次のように語る。 「この�年間、ADシステムについては一切トラブルは ありません。最近では、ztC Edgeの存在すら忘れてしまう ほど運用は円滑です。サーバーの運用管理については以前 と比べものにならないくらい負担が軽減されています」 DHCPサーバーの統合も����年�月に実施した。この 導入も非常にスムーズだったそうだ。また、クラウド化 によるライセンス料の変更などもなく、ztC Edgeが 期待通りの投資対効果を発揮した。

DHCPは、ADと同様に社内のシステムにとって必要 不可欠の重要な機能だ。この2つを安心して運用できる ことは、管理者にとって大きな負担軽減となる。「システム は動いて当たり前。障害の影響を受けて初めてその重要性 が見直されます。そのシステムの安定稼働を維持するのは 大変です」と語る笹田氏にとって、“存在すら意識しない” という言葉は、可用性が要求されるサーバーにとって 最大級の評価といえるだろう。

ztC Edgeは

ハイブリッド環境において、クラウドとの 連携価値を最大化する重要な選択肢

富士フイルム ビジネス イノベーションジャパンの森氏 は、今回の提案を通じてあらためて気づいたztC Edgeの 特徴がもう�つあると話す。「それは筐体の堅牢性です。 ztC Edgeは埃や振動に強く、壊れにくい設計です。ファン レスのために静粛性にも優れ、筐体もコンパクト。保険 薬局などの現場にもぴったりのサーバーであり、今後、 機会があれば提案してみたいと思っています」

また最後に、笹田氏は、情報システムにおける同社の 今後の戦略について次のように語る。「BCPの強化と運用 管理業務の効率化を考えると、今後もクラウド化が基本 的な戦略であり、オンプレミスのサーバーで運用してい るシステムを順次クラウドにシフトしていく計画です。 しかしその一方で、可用性などを考慮すると、どうして も手元のサーバーに置いておきたいシステムもある。その 意味でも、このクラウドとztC Edgeによるハイブリッド 環境は非常に意義があるチャレンジでした。今後も柔軟

な発想でクラウド化を推進していきたいと考えていま す」

クラウド化を推進したい、しかし、可用性を考えると すべてをクラウドに託すのは不安だ……。このような 悩みを抱いている情報システム担当者の方は多いので はないだろうか?これらの課題の解決に向けて、同社の ztC Edgeによるハイブリッド環境は大きなヒントにな るはずだ。��時間���日“止まらない安心”で、ストラタ スは同社をはじめとするさまざまなお客様のIT戦略を 柔軟にサポートしていく。

富士フイルム ビジネス イノベーションジャパン株式会社 システムエンジニアリング統括部  業務ソリューション第一技術部  技術四グループ

森 健太 氏

「クラウドとオンプレミスによるハイブリッド環境を構築 する場合、サーバーの選択が大きな鍵となります。今回のプ ロジェクトでは、業務を止めない高い可用性を持ち、運用に 手間がかからないztC Edgeを自信を持って提案しました」

< 販売パートナー >

富士フイルムビジネスイノベーションジャパン株式会社 https://www.fujifilm.com/fb/

本記事は����年�月に行った取材をもとにしたものです。

marketing.jpn@stratus.com

Stratus, Stratusロゴ, ztC Edge, ztC Edgeロゴ, Stratus Technologiesロゴは、Stratus Technologies Ireland Ltd.の登録商標または商標です。 その他、本資料の文中に引用された社名、製品名、サービス名については、各々の会社の登録商標ないしは商標であり、各所有者が商標権を保持しています。

Copyright © Stratus Technologies Ireland Ltd. & Stratus Technologies Japan, Inc, All rights reserved.

Turn static files into dynamic content formats.

Create a flipbook
Issuu converts static files into: digital portfolios, online yearbooks, online catalogs, digital photo albums and more. Sign up and create your flipbook.
Stratus MSNW - Case Study JP by Penguin Solutions - Issuu