決済システムのプラットフォームへのftServer採用事例:GMOフィナンシャルゲート株式会社


瞬断すら許容できない
決済システムの信頼性を確保
1999年に創業以来、一貫して対面決済事業を営んでい るGMOフィナンシャルゲート。同社の決済システムのプ ラットフォームに選ばれたのがストラタステクノロジーの 無停止型サーバー「ftServer」だ。ftServerについて、取 締役・CTOの徳山 順也氏にお話を伺った。
決済センターと端末の 両輪で展開
昨今、コンビニエンスストアやスーパー、量販 店など多くの店舗でクレジットカードや電子マ ネーなど、さまざまな手段で決済できるように なっている。海外旅行者も増えており、銀聯(ぎ んれん)カード、Alipay(アリペイ)決済など、新し い決済手段への対応を急ぐ店舗も少なくない。
しかし、決済システムの構築は容易ではない。
決済手段ごとに決済代行センターと契約した り、決済端末を購入したりした上で、各カード会 社へ申し込みを行わなければいけない。その作 業は繁雑で、時間も工数もかかる。
そのような中、注目を集めているのがGMO フィナンシャルゲートだ。
GMOフィナンシャルゲートは、「決済代行セン ター」とクレジットカードや電子マネー、ポイント サービス機能を搭載する「決済端末」の2本柱で サービスを提供。決済に必要なシステム・サー ビスをワンストップで提供しており、ユーザーの 負担が軽く導入しやすいことから、高評価を得 ている。

クレジットカードや交通系カード、電子マネー などさまざまな決済サービスを利用できる上、 飲食店には「据え置き型端末」、タクシーなどに は「モバイル端末」、病院には「自動精算機」など、 さまざまな決済端末を提供している点も、ポイ ントが高い。ユーザーのニーズに適した端末を 選択できるようになっているのだ。
「当社であれば、各カード会社の申し込み手続 きなども一括で処理できるので、お客様からは “導入しやすい”といった評価をいただいていま す」と、同社取締役・CTOの徳山順也氏は語る。
この取り組みは、小規模店舗から大規模企業 まで、幅広い企業規模のニーズに合致した。そ の結果、多くの企業がGMOフィナンシャルゲー トの決済システムを採用している。
瞬断も許されない
決済サービスのプラットフォーム
決済サービスには、気をつけなければならな いアキレス腱が2つある。その1つは「連続稼働」 だ。
「決済サービスは、瞬断しただけでもお客様に ご迷惑がかかり、場合によっては解約に繋がる ケースもあります。そのため、プラットフォーム の信頼性がなによりも重要です」
GMOフィナンシャルゲートが選定したプラッ トフォームは、金融機関などミッションクリティ カルなシステムで採用される無停止型サーバー 「ftServer」(ストラタステクノロジー)だ。
ftServerは、その名の通り「フォールトトレラン ト」設計を採用しているため、高い可用性を実 現。CPU、メモリ、ストレージ、電源などのコン ポーネントが二重化されており、連続稼働を実 現している。
さらにGMOフィナンシャルゲートは、ストラ タステクノロジーの遠隔保守サービスを採用。 ハードウェアの異常や故障の検知を行う「障害 予兆検知」システムが、ftServerの稼働状況を 24時間365日監視し、障害が発生した場合は 自動で保守センターに通知。一次切り分けや技 術員の派遣などを迅速に行う。
まさに瞬断すら許容できない決済システムの プラットフォームにふさわしい。
「現在まで、ftServerに障害が発生したことは ないのですが、障害が発生した際に迅速に対応 できる体制を整えている安心感は非常に大き い」
GMOフィナンシャルゲートは、信頼性の高い ハードウェアに加え、万全のサポート体制を備 え、システム停止を回避しているのだ。
決済システムのプラットフォームへのftServer採用事例:GMOフィナンシャルゲート株式会社
ストラタステクノロジーの 可用性のノウハウを活用
ftServerを使うことで、ハードウェアの信頼性 は大幅に向上した。しかし、もう1つアキレス腱 が残っている。それは「ソフトウェアの信頼性」 だ。
「ダウンタイムを防止し、IT環境を継続管理す るためには、ソフトウェア/ハードウェアの両輪 での対応が必要になります。そこで当社では、 プロフェッショナルサービスも採用しました」
プロフェッショナルサービスとは、ストラタス テクノロジーが培ってきた連続可用性技術を体 系化したノウハウを用い、顧客企業の高可用性 システムの構築から運用までトータルに支援す るサービスのこと。アプリケーション開発や運 用オペレーション支援など、煩雑なIT運用オペ レーションを行うことで、顧客企業のビジネスを 支援する。
GMOフィナンシャルゲートは、ストラタステク ノロジーのノウハウをフル活用することで、信頼 性の高いシステムを作り上げているのだ。
拡大する
Unattended Market に参入
2018年、GMOフィナンシャルゲートは、組み 込み型決済端末の提供を開始した。これは、飲 料の自動販売機のほか、券売機やコインランド リー、コーヒーマシンなどに組み込むことで、セ ルフ型のマルチ決済を可能とするもの。
自動販売機は、全国に数百万台設置されてい るともいわれている。それらの自動販売機でマ ルチ決済が可能となれば、利便性も上がるため、 この取り組みに注目している業界も少なくない。
「決済の需要も大幅に増加すると考えていま す。そのため、現在の数十倍程度の需要であれ ば問題なく対応できるように設計しています。
拡大しているUnattended Marketやインバウン ドなどにも十分対応できるでしょう」
GMOフィナンシャルゲートの事例は、24時間 365日稼働させ続けなければいけないシステ ムの構築・運用・管理のノウハウが詰まったもの となっている。ダウンタイムにより損害がでる システムを運営している企業にとって、有益な 情報となる。それだけに、多くの企業がGMO フィナンシャルゲートのシステムに注目してい る。
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GMOフィナンシャルゲート株式会社
本社所在地: 東京都渋谷区渋谷2-12-19 東建インターナショナルビル本館7F 設 立: 平成11年9月7日
資本 金: 11.7億円
従業員数: 40名 事業内容: クレジットカード、デビットカード、 銀聯カード等の決済処理サービス事業 URL: https://gmo-fg.com/
GMOフィナンシャルゲート様 決済センター概要図
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※本資料に掲載されている情報は2018年8月現在における概要を説明するものであり、通知なく変更される場合があります。