TALKABOUT43

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WORDをローマ字入力方式で打っているが、「ドゥオーモ」には困った。「ドゥオ」 と書こうと思って、dwoと打つ。出てきたのは「ドォ」。それならdhoでどうだろ うと打ってみたら「デョ」。しかたないから、duoと打つと今度は「ヅオ」だ。dy uoだと「ヂュオ」である。IMEの表を見ればいいのだが、その本、どこに置いた か見当たらない。あれこれやっていたら、偶然、「ドゥオ」と出てきた。ところが今度 は、今打ったばかりのローマ字、どういう風に打ったのか覚えていないのだ。悪戦苦 闘。いろいろ試してやっとdwuoと打ったことが分かった。dwのうしろにuを添 えるのを忘れていたのだった。やれやれ。別の話だが、やっとみつけたIME表によ ると、ヴという書き方は平がなにはない。「う」に濁点はつけられないらしい。例えば ヴィーナスを平がなで書きたくても「ヴぃーなす」としか打出せないのだった。(yh)

執筆者連絡先 市居 博 榎 秀夫 栗林賢次 所 千夏 星野康彦 森田 進

(株)市居総合計画事務所・〒659-0093 芦屋市船戸町 9-7・TEL0797-32-8554 たぶ・ふぇろーず・〒565-0854 吹田市桃山台 3-6-4・TEL06-6831-1154 栗林賢次建築研究所 ・ 〒542-0083 大阪市中央区東心斎橋 1-7-3 島之内シ ティハイツ 201 TEL06-6241-0381 アトリエCK・〒530-0035 大阪市北区同心 2-3-23-1405・ TEL06-4800-2092 星野康彦建築研究所・〒573-1121 枚方市楠葉花園町 5-5-1313・TEL072-867-3720 進研究室・〒540-0012 大阪市中央区谷町 3-1-24-806 ・ TEL06-6942-0891

43

SPRING

2008 TALKABOUT-16

トスカナの北部、ピサから北へ列車で30分ほどのところにあるルッカの町にサン・ミケーレという広場があり、その

広場から西に少し入ったところに「蝶々夫人」の作曲家プッチーニの生家がある。その前に立って今来た広場を振り返

) yh

JIA 近畿支部住宅部会 代表世話人 西濱浩次 委員長 星野康彦 編集長代理 星野康彦

ると、狭い道の両側の高い建物の隙間からロマネスクの聖堂が瞥見される。ピサのドゥオーモのファサードと同じかた

ピサのドゥオーモ

平成20年4月25日

ちの、上部に4層のアーチをもつたサン・ミケーレ・イン・フォロ教会だ。ピサのドゥオーモを見たとき、その柱の形

写真下

SUMMER 2008 NO .43

状が必ずしも同一ではないことに気がついたが、こちらはそんなもんじゃない。みごとに千差万別、色とりどり、一本

サン・ミケーレ・イン・フォロ教会

一本に意匠を凝らしている。それでいて全体は、何の不調和も感じさせない。多様の凝縮の美と言ったらよいのか。(

写真上

T A L K A B O U T


老朽化した舗装や陸橋の修理にはなか

いう間に継ぎ接ぎです。そして住区の るほど、建物が道路に迫っています。

青空がなくなると、歎きの声が聞こえ

必ずしも薔薇色の夢実現とは行きませ

たちには、負担増と過密化を強いて、

です。更新・建替えは、このまちの人

吹田・豊中、何れもC住区で建替え

吹田市では、千里開発指針を作成しま

だったものです。信号・標識などと共

の計画があり、既に始まっている工事

なか手が回りません。

に付加されたものですが、十分管理出

もあります。C住区では、これらの事

ん。(次回に続く)

来ないのが現状でしょう。また利用者

業で戸数が倍近く増加します。社会的

したが、それを根拠に住区間の摩擦が

のけもの道に負けて、車専用道路にガ

には大きい経済効果が期待されていま

道路上のサインも消えかけています

ードレールで歩道を区分したのも目立

すが、これを受ける行政側では準備が

表面化するなど、好ましくない事柄が

ちます。安全対策から見ると、使い方

なく、周辺の基盤改修・整備、更に維

が、この補修も中々です。歩車分離を

の変化の数々が目に付きます。そして

持管理に新たな負担増が生じ困惑の態

生じています。

戸建住区内にまで、新たな歩車分離の

で す。

徹底した開発当初のルールには、不要

サインが増えています。

や がて B A の住 区で も 建替え が 計

合住宅周辺では、建替えの進行と共に

一方D住区で建設中の企業分譲の集

ったのが理由です。経営上、必要な建

機能上、昨今の使い勝手に合わなくな

化が根拠にされていますが、実際には

画されるでしょう。何れも建物の老朽

風景と生活が激変しています。田園都

物の改修・維持業務を怠ってきただけ

■景観:青空を侵食するD住区

市の理想に程遠く、ニュータウンから

2008 TALKABOUT-15

SPRING

43


■戸建住区:進む利用の過密化

筈です。

づくりの課題が解る貴重な資料になる

大きい抵抗を感じます。

環境を理由はともあれ、壊失するには

そうです。折角の貴重なゆとりのある

戸建住宅でも建築家がかなり作品を

えられます。

これらは基本計画外の利用に、泥縄

式に対処している例です。充分に余裕

をもち計画された千里だからこそ、安

す。

ート擁壁・目隠しそしてブロック塀で

生垣も年々減り続け、代りがコンクリ

もうゆとりは無く、その結果、樹木も

で、中には宅地の分割利用もあります。

何れにしても、今では容積率は限界ま

えか、売却の選択を迫られています。

ています。多くが2世代住居への建替

戸建の住区では建物更新の時期に来

住宅にたてかわっています。

りましたが、いまはハウスメーカーの

ません。桃山台に池辺陽氏の作品があ

きる工夫は多面的にあるはずです。が

だけの問題でしょうか。対策に適用で

道路と化しています。利用者のモラル

なバイクと自転車が横行、彼らの専用

改修されました。結果、歩行者に危険

の要望とか、歩行の妨げなどの理由で

がありました。これがバリアフリー化

段を設けて通行を制限するなどの工夫

利用を妨げるとか、入り口にゆるい階

に植栽をして、バイクや高速自転車の

も夫々に特徴がありました。ジグザグ

道)が多数作られています。デザイン

千里には素晴らしいフットパス(緑

策にも多数の機材と人手が必要ですし、

関係なく、工事が始まります。安全対

林立させて、通勤通学の頻繁な交通に

れます。ガードマンと看板、コーンを

の修理に伴う工事が何時も緊急で行わ

幹線では下水、水道、ガスなど埋設管

い事例と言えます。

と無駄を生じ、適切な答えが得られな

前に、計画時の思考・視点に立たない

いに参考になるはずです。ただ実施の

事実はまちのディテール作りには、大

易に出来る対応かも知れません。この

物騒な社会環境の故か塀を立てる人

現場では机上のマニアルが優先される

随分コストがかかることでしょう。そ

■改修が仇:緑道は危険が一杯

たちが増え、周囲の環境を無視する姿

ようで、本末転倒が起こっています。

れに綺麗に再舗装した道路も、あっと

残しているはずですが、定かではあり

勢が伺えます。このままでは大都市近

安全を守る当初の姿勢継承が基本と考

台数・重量に道路が耐え切れません。

■道路:通過交通増で損耗激化

郊の乱開発風景を再現することになり

2008 TALKABOUT-14

SPRING

43


■文化資産:開発のシンボル

千里ニュータウン自体を文化資産と

う言葉が盛んに出てくる。ウィトロウ ィウスは建築の形式原理としてのシン

考えています。企業局は千里開発に当

中央のセンタービル設計を槙文彦氏に

メトリーを最も重要なものとしている

「シュムメトリアとは、建築の肢体

委託しました。充分、都市開発に文化

り、南地区の開発センター計画・設計

そのものより生ずるぐあいよき一致で

を意識した企画・構想です。その後、

のだとウィトロウィウスの研究者森田

あり、一定の部分が個々の部分から採

何れもニュータウン開発の拠点として

を建築家村野藤吾氏に依頼、後に千里

られて全体の姿に照応することであ

いものです。現況と比較すれば、まち

れました。機会があれば調査してみた

的資産になるべき公共建物が多数失わ

殆どが、原型を留めていません。文化

しかも、当初のものは建替えや増築で

事に、今ではその多くが設計者不明で、

象徴として喧伝されました。が残念な

います。どれもがニュータウン千里の

公共施設が多くの建築家の手になって

校、保育所、幼稚園、市民ホールなど

また、各住区では近隣センター、学

シンボル的存在になりました。

慶一はいう。

で、あえて玉手箱の隅を穿って見よう

積りです。

ここは体力を便りに靴を減らしてみる

のか、と言っても心もとないことです。

新しい文化を盛り付ける器を見付ける

と思います。それを壊す事になるのか、

る」 原書の或る部分の森田慶一による 翻訳である。(つづく)

千里の現風景観察(1) ロスト・オブ・センリへの危惧 榎 秀夫

まち開きから40余年、改めて千里 の昨今を観察します。 千里ニュータウンの肌身に触れる思い

2008 TALKABOUT-13

SPRING

43


この辞書によれば、 「指標」という意 味で使われた例だが、その記述の前に、 「晴雨計、気圧計」と書いてある。 ギリシアの豆単では、バロメトロン というのがあって、その英訳はさすが に「バロメーター」となっている。だ から、ギリシア語でも、こいつは晴雨 計のことなんだろう。 バロメトロンを、分解してみると、バ ロスと、メトロンに分れる。 で、バロスは「重さ、重荷、圧力」 と、オックスフォード・古代ギリシア 語辞典に出てきた。 なるほど、重量計、 圧力計、いや、気圧計なわけだ。 でも、気圧計というのは考えすぎだ。 単純に考えれば、重さの秤だったんで はなかろうか。 メトロンのことを忘れていた。こっ

ない。古代には、こんな言葉はなかっ

ギリシア語のメトロンすなわち測るこ

れた長さの単位だが、もとのことばは

メトリアがくっついたもの。

代発音ならシュンメトリア。シュンと

シンメトリーはギリシア語で は古

とだった。

た。 そんなわけで、例のギリシアの豆単 をながめていたら、バルトノスという 言葉が出てきた。 どうやら、これは、バロスとトノス

音の調子のことのようだ。重い音の調

ト ノ ス と い う の は 英 語で は ト ー ン 。

きるくらいの長さという意味らしい。

の変化形メトリアの方は測ることがで

ょに」という意味を表わす。メトロン

シュンというのは接頭語で「いっし

子。そうなんだ。結局、バリトンのこ

シンメトリーといえば左右対称の

という言葉から来ているらしい。

となのであった。バリトンというのは

シンメトリーということばにもメ

切な 長 さをして い る」「プ ロポ ーショ

意味はまったくなくて、どうやら、 「適

ことだと思っていたのだが、そういう

トロンが隠れている。さっきメトロン

ンがいい」ということらしい。それが

重低音というわけだ。

は英語のメジャーだといった。これは

どうして左右対称になったのだろうか。

いっしょの長さが両側にあるからとい

測ることでもあるし、測る定規のこと でもある。測られた長さのことでもあ

うことなのか、ここんところはどうに

あのウィトロウィウスの建築書 De には、シンメトリーとい Architectura

も分からない。

る。

フランス語ならやっぱりメートル。こ

英語のミーター。日本語のメートル。

どっちにしても、オックスフォード

れはナポレオンのときに新しく制定さ

ちは英語でメジャー。測ることでした。

にはバロメトロンなんて言葉は出てこ

2008 TALKABOUT-12

SPRING

43


て、中村とうようさんなんかが詳しか

と解説にそういった情報が書いてあっ

かな。PPMのアルバムを聞いている

謡研究に費やしたからなのではないの

くさんヒットを出したのもずいぶん民

元になっているようだ。ディランがた

ングって、結局イギリス方面の民謡が

アメリカから入ってくるフォークソ

ジェリーべックレーも大変なメロディ

ループもイギリス帰りだ。メンバーの

馬」のヒットを持つアメリカというグ

帰 って つ くった の かな 。「 名前 のな い

「早く家に帰りたい」もイギリスから

ドビーヒアー」皆逸品。マイベスト曲

ウ デ イ ー」「 アイウ イ ッ シュユ ーク ッ

米2位の「レッドラバーボール」「クラ

スウッドレーと曲もつくっていて、全

にあったんだ。やはり伝統って大事な

がら実はイギリス民謡がバックボーン

ち。いやはやプログレッシブと称しな

るプログレッシブバンドのリーダーた

グレイクもそうかもしれない。蒼々た

ルとフィルコリンズ、ELPのグレッ

するとジェネシスのピーターガブリエ

もなんかアイルランド出らしい。そう

ソン、キャメルのアンディラティマー、

様々な歌を聞いてきたが、アメリカ

った。PPMに「ゼアイズアシップ」

ド」ともよばれる曲は最近のコマーシ

のルーツがイギリスだとすると、やは

ギリシアしろうと語源学41

んだね。

ャルで何年も流されている、哀しみの

りイギリスのヒット曲は他の国、フラ

シンメトリー

ーメーカーだ。

歌である。一般的に哀しい歌が多いの

ンスのシャンソン、イタリアのカンツ

と い う 曲もあ っ た 。「 リバ ーイ ズ ワ イ

は、辺境文化のなせる技かな。日本の

ォーネ、に比べ段突ではないかと思う。

が著名曲「スカーボロフェア」。アルバ

いたことがある。そのとき採取したの

かと思う。ビージーズ兄弟、エルトン

トランド民謡をきいて育ったんだろう

トニーなんぞはアイルランドかスコッ

ていうのが研究社の新英和中辞典に出

「新聞は世論のバロメーター」なん

うようないいかたが、あったかしらん。

目は健康のバロメーター。なんてい

星野康彦

演歌みたいなものだが。

ムタイトルも冒頭歌詞「パセリセイジ

ジョン、もたいへんなメロディーメー

ている。

となるとビートルズ、ポールマッカー

ローズマリー&タイム」と力が入って

カーだった。イエスのジョンアンダー

ポールサイモンもイギリスに行って

いる。イギリスでシーカーズのブルー

2008 TALKABOUT-11

SPRING

43


シテュエーションだったのだろう。

たのを覚えている。旧交を温めている

の人たちとやはりアカペラで歌ってい

飛行場でロッドステュアートが海兵隊

ッパ帰りのアラスカ、アンカレッジの

ラの逸品。確か1980年代にヨーロ

のクリスマスアルバムに収録、アカペ

る。ビーチボーイズが1964年暮れ

ともかく5音階の哀愁を秘めた唄であ

が、どのくらいかは私には未知である。

くなって微妙に差がでているが曲想は

と、メロディが似ている。5音階でな

ない。 「ホタルの光」と歌い比べてみる

ットランド民謡と見立てたのかもしれ

ょっとすると「時代は変わる」をスコ

もともとフィルはイギリス人だが、ひ

とバグパイプを使っているのである。

のフィルコリンズである。間奏になん

も歌っている。そしてもとジェネシス

シーカーズ、年を経てビリージョエル

ジェームステーラー、ビーチボーイズ、

いうフォークソングというか民謡も知

ていた。当時から「ダ二ーボーイ」と

というヒットがあるが曲名も曲想も似

ースフォーに「グリーンフィールズ」

ー転調したものだとわかった。ブラザ

謡「グリーンスリーブス」をメージャ

なった。あとでこれはアイルランド民

「牧場のわが家」というのを大好きに

出てくる主演デミーレイノルズが唄う

数々が流れたのを覚えている。途中で

あるが、冒頭にはフォークソングの

が公開された。全く白人よりの映画で

ボブディランの曲に「時代は変わる」

同じではないだろうか。

遣いで買った最初のアルバムの最初の

ルバムの冒頭曲だった。私が自分の小

Mピーターポール&マリーのライブア

をだしている。最初に聞いたのはPP

64年にディランがタイトルアルバム

曲でもある。オリジナルはやはり19

ている有名な曲、そして私の大好きな

にたくさんのアーティストがカバーし

当時映画で「西部開拓史」と言う映画

PMとかブラザースフォーがでてくる。

た」のヒットで有名である。その後P

リオであるが、あの「花はどこへ行っ

0年代はじめに圧倒的人気を誇ったト

ってきたのがキングストントリオ、6

クといわれるジャンルだった。兄が買

になったのがアメリカンモダンフォー

音楽を聞くようになって最初に好き

いる。流行るはずだ。

プ」という名がついていた。酷似して

が歌っている「ユーウエイクミーアッ

ではないかな、ケルティックウーマン

なと思ったら、とても似ている。元歌

でかけていた曲がどこかで聞いたよう

く忘れていたが、荒川静香がフィギア

だれもが口ずさむといった歌。ながら

っていた。あまりに自然なメロディで

という歌がある。ヒット曲ではないの

曲でもある。以降ホリーズ、バーズ、

2008 TALKABOUT-10

SPRING

143


d n . a s e g a r a g

d e s s a g

イギリス民謡

ケルト、アイルラ

n i

ー)ではなく

タイトル通りならさぞ詳しいように

s r a b

いものだが、それがチャンドラーの描

ないか思い、熟考の末に「納屋」と訳

思われても誤解である。ほとんどアイ

n r a b

く世界とあまりにもかけ離れていてぼ

した(清水氏も同様の訳を選択した) 」

ルランド、スコットランドについては

ンド或はスコットランド

社の

社版(1

市居 博

くは嫌だった。でもこの と書いているが、 この

知らない。音楽を聞き始めてからかれ

(バ

s e v l e s m e h t

」を掲げ、

s r a b

ころがあって、ペーパーバックの表紙 「文章の流れから考えて

探偵小説は言わば読み捨てみたいなと

も何処かあざとく雑駁なデザインが多

本の表紙はそのギャップを感じさせな

983年刊)で件の文章をチェックし

これ50年たつが、私の好きな音楽と

(納屋)の誤植では

いデザインになっている。

」(納屋)にな

L O D A C I P

L O D A C I P

てみるとちゃんと「

n r a b

探求する私論序論である。ケルトミュ

アイルランドがどう関わっているかを

米英のチャンドラーに対する理解と

ージックということだが、エンヤなど

っている。

が、チャンドラーはアメリカでは文学

評価の差なのか、ちょっと考えさせら

村上氏も訳者あとがきで触れている

者としての評価はあまり高くなく、寧

癒し系だけじゃなくもっと深いものい

る。

称としてイギリス民謡と呼ぶこともあ

ってことがわかってきたので。なお総

れてしまった。

また、ギムレットが飲みたくなった。

ろイギリスでの評価が高かったのだが、 表紙のデザインにもそれが現れている ような気がして哀しい。

いや、ギムレットにはまだ早いかな。

まず「ホタルの光」。これは旧友との

F P O N K

再会を喜んで歌う歌、原題オールドラ

(米)版を使っての今回の翻訳におい

ングザインという。スコットランド民

同じ文章の中で村上氏は、

て問題になった箇所(誤植や校正ミス)

謡といわれている。アイルランドとは

場所も人種も歴史も違うことはわかる

のひとつとして第三十六章の文 「

2008 TALKABOUT-9

SPRING

43

n i s e v l e s m e h t d e g n a h e v a h y e h T


ひとつにもなっている。

樹氏によって新たに翻訳された理由の

構あったみたいで、それが今日村上春

をいう(伊丹十三も『ヨーロッパ退屈

ー ス コ ーディア ルを 使 ったカク テ ル

ムレットとは、ローズ社のライム ジュ

てくれた「恩人」であった。本当のギ

当のギムレットを呑ませる店を紹介し

レットを教えてくれた。というか、本

た。

に違うのかについては思い至らなかっ

の手法を使う他者と何故これほどまで

に感服していたけど、その深みが同様

構築するチャンドラーの洞察と上手さ

物を的確に表現し、詩情のある世界を

ぼくは、短い文章とその積み重ねで事

だから、新大阪の書店でこの本を手 にしたときは、

日記』の中で書いている)。

それでまたスイッチが入り、ぼくは この本を一気に読んだ。

社 刊 の 「

ち歩いていた日本語の本を捨てて

放浪時代にロンドンで、それまで持

それを氏によって教えられた。

「高く評価されている」 という喜びと、 「何故あのベストセラー作家が」 という疑問と、彼によって 「マーロウが別人にされているので

L O D A C I P

1 e m u l o V N O I T C E L L O C

その後アメリカで「

めた。読後、彼、村上春樹氏が如何に

って更に持ち歩いた。

この本に惚れ込み読み込み大切にして

パックに詰め込み旅を続けた。

」を買ってバック

R E L D N A H C E H T

く、ごく自然にぼくの知っているフィ

不安に思った違和感は意外な程にな

という不安が入り混じった複雑な驚き

リ ッ プ マーロウ が 活 字 の上を 歩 き 始

は」

だったのだ。

暫くは積読状態だった。ある日、以

2 e m u l o V

」を買

また、村上氏は巻末の訳者あとがき

き合ってくれたそれらの本は今も手元

水に濡れたり擦り切れたりぼろぼろ

ールがあった。一杯やりませんか、と

として「準古典小説としての『ロング

にあるが、その表紙のデザインがとて

いたか納得できた。

いうお誘いの文章にギムレットに関す

グッドバイ』 」を書いているが、この内

も気に入っている。

前リフォームをした京都の施主からメ

る新聞記事が添付されていた。実はこ

容が実にすばらしい。

になりながら、最後までぼくの旅に付

の施主、年若いのにぼくに本当のギム

2008 TALKABOUT-8

SPRING

43


のだろう、口語的なリズムを大切にし

思うとちょっと痛い。

清水訳との違いに随分と困った記憶が

ッチと雰囲気は清水訳でしか味わえな

ある。感情移入できないのだ。あのタ そういえば、探偵と建築家、どこか似

いから何度も読み返した。

てチャンドラーの描くフィリップ・マ ーロウを実に生き生きと日本語化して てはいないか。

それほどの名訳だけど、そこまで日

それ自体が名訳である。

事務所の椅子に座って来る当てのな

一匹狼だ。

意訳や省略などをして、ひょっとした

逆に見れば、映画的な感覚でかなりの

本語としてこなれているということは、

出逢ったぼくは、一読してその文章が

飛び切り美人の秘書はいないが、バ

らフィリップ・マーロウならぬ「清水

い依頼者を待っている。

創り出す世界に魅せられてしまった。

ーボンならいつもデスクの引出しの中

二十歳ぐらいにチャンドラーの小説と

『長いお別れ』を読んだときなどはす

マーロウ」になっているのではないか、

y l e v o L y M l l e w e r a F

」(『さら

ば愛しき人よ』)を買ったのだけどこれ

い立ち「

それで、一度原文を読んでみよう思

とも思った。

にある。

はアトリエ系の事務所だけかな。

で書かれていていたが、こういう気分

渡辺武信氏も同じようなことを何処か

損をしても筋は曲げない(つもり)。

っかり嵌ってしまい、友達を誘ってカ クテルバーに行ってはギムレットを飲 み歩いたものだ。

放浪時代に、サンフランシスコで「マ ・

ーロウ マップ」なるものを手に入れて、

ったことがある。この本の中に出てく

いずれも日本語に翻訳されていて貪る

ウを主人公とする長編は七編ある。

対訳的に読んだわけではないので訳の

フィット感があったのだ。

語と日本語の差を感じさせない見事な

る「ビクター」のモデルになった店も

ように読んだけど、そのうち『高い窓』

正確度とか省略については意識しなか

が驚いた。そんな危惧は全くなく、英

ちゃんと載っていて、其処を訪れ、主

が田中小実昌訳(現在は清水訳もある)、

ったが、実際にはそのようなことが結

それはともかく、フィリップ マーロ

人 公 よ ろ しくテ リ ー レノ ック ス を 偲

『大いなる眠り』が双葉十三郎訳で、

小説の舞台になった場所を訪ねてまわ

んでギムレットを頼んだりもした。今

2008 TALKABOUT-7

SPRING

43 ・


す。恐らくこのような防衛本能は、時

的な建築と重なることにふと気付かさ

が精神に異常な状態を引き起こすと心的外傷後ストレス障害となる。 心的外傷は

れるのでした。

傷となってしまうことを指す。外傷体験(traumatic experience)ともいう。これ

代時代の身体の有り様によって精神の

外的内的要因による衝撃的な肉体的、精神的ショックを受けた事で、長い間心の

あり方にも変化を促し、何とか均衡を 保ってきたのではないでしょうか。人 類は、二足歩行(身体的制約)、農耕(食 料的制約)、産業革命(距離・エネルギ ー的制約)など、その時々の人類存亡 にかかわる制約を克服してきました。 そしてついに地球規模の環境悪化や人 口爆発によるエネルギー・食糧・水不 足など、地球的制約に直面しています。 ど のように克服していくので しょう か?更に身体が希薄になり精神と乖離 した社会になるのでしょうか?その方 向しか人類が生き延びるすべがないと

チャンドラーの風景

森田 進

なにしろ「空気読めない」をKYと

言ってしまうこの国のことだ。今時ハ

ードボイルドなんて流行らないだろう。

生まれたときからつまらない空気なん

、ま 、な 、い 、この固ゆでのスタイルが流 て読

行る訳がないではないか。

だから、新大阪駅構内の書店でこの

単行本を発見したときは正直驚いた。

しかも訳者が村上春樹だったから尚更

だ。本の題名は『ロング・グッドバイ』

」)先に清水

がけていたことも多分に影響している

清水氏は、映画の台詞の翻訳などを手

けな枠に入らない名作だ。

理小説とか探偵小説とかそんなちっぽ

ボイルド小説の傑作として名高い。推

俊二訳の『長いお別れ』がありハード

(原題「

y b d o o G g n o L e h T

したら、身体を捨て去る時代が来る事 も夢物語ではありません。そのとき建 築はどうなるのでしょうか? 思 考 のう つ つ か ら 醒 め た 時 、 あ ら た めてわが身を自覚しながら、不自由さ 故に悩み多き、それでいてとても魅惑

2008 TALKABOUT-6

SPRING

43

心的外傷(しんてきがいしょう)とは、 身体的精神的外傷(Wikipedia)

脳神経系への非可逆的ダメージであるので、強姦など心的外傷を伴う犯罪は、一 般の傷害罪よりも重罪であるという考えが特に海外では増えてきている。

典型的な心的外傷の原因は、幼児虐待や児童虐待を含む虐待、強姦、戦争、犯罪 や事故を含む悲惨な出来事、実の親による DV、大規模な自然災害などである。

重度の心的外傷(トラウマ)により PTSD などの精神疾患が生じた場合は、精神

療法(心理療法)や薬物療法などの治療が有効である。


れる事が現実味を帯びてきたわけで、

てはまさに、身体の苦しみから開放さ

や身体にハンディーを持った人にとっ

うとしているわけです。重い臓器疾患

だと思っていた事が現実のものになろ

に驚かされました。アニメだけの世界

た、という衝撃的なニュースには本当

出来る万能細胞をつくることに成功し

人の皮フ細胞からあらゆる細胞に分化

究所の山中伸弥教授が世界で初めて、

存知のとおり、京都大学再生医科学研

のを感じていました。ところが既にご

ルパンの言葉には、とても意味深なも

モー、やっと死ねたんだ」と言い放つ

マモーを倒した後に「感謝しろよ。マ

ルパンとの対決に破れ死に至ります。

得ることこそが彼の〝夢〟でしたが、

遠の生命を求めて暗躍します。不死を

とで自らを神と称して生に執着し、永

ます。 「マモー」は、生きながらえるこ

という身体を克服した描写となってい

わざ世間の注目を集めたのは、今まで

酒鬼薔薇聖斗」でした。「ボクがわざ

れる。この事を象徴したような事件が

薄になっていく事で精神の安定が失わ

いるのではないでしょうか?身体が希

放されだした時を同じくして増加して

命以降、身体を持つ制約から劇的に解

件が多発しています。これは、産業革

のない心を喪失してしまったような事

いやりという、人間にとってかけがえ

レス社会、自己中など、絆、尊さ、思

ニティーの崩壊、獣奇的な殺人、スト

化していると思います。家族やコミュ

うか?それは既に社会問題として顕在

れるその先はどのようになるのでしょ

が、では身体を持つ苦しみから開放さ

に答えるすべは私には全くありません

当たります。そのような恐れ多い疑問

のか」という長年の人類の疑問に突き

夢を思うとき、我々は「何故、生きる

とても喜ばしい事ですが、 「マモー」の

ば行う有効な解決手段だと思っていま

仕事などで問題に直面した際にしばし

か?という事を客観的に熟考する事は、

いる現在の状況を把握し今何をすべき

きます。例えば、自分自身のおかれて

身を客観視することは精神的に落ち着

能のように思えます。私自身、自分自

かして回避しようという健全な防衛本

持つ、困難に直面した際にそれを何と

のことだそうですが、私には生命体の

別の人格を生み出してしまう精神疾患

体的精神的外傷から逃れようとして、

いると思います。多重人格は、強い身

現在の人間のありように警鐘を発して

とする象徴的な出来事のようでもあり、

身体と精神のバランスの均衡を保とう

葉は、誤解を恐れずにいえば、これは

めて頂きたいのである。 」という彼の言

想の中でだけでも実在の人間として認

り続けるボクを、せめてあなた達の空

も、そしてこれからも透明な存在であ

2008 TALKABOUT-5

SPRING

43 「


皆さん、お元気でご活躍の事と存じ

仕事をしていけたらと考えている。

い山林に思いをはせながら、楽しんで

てきたのだ。吉野をはじめとする美し

ん中で「木」と関わるチャンスが増え

わないが、ようやく自分の仕事のどま

木をめぐる環境が大きく変わるとは思

が感じられた。

れをきちんと伝えたいと思っているの

して、木の本質を見据えて次世代にそ

表現の仕方も違ったが、根底では共通

ことがある。それぞれの原稿は言葉も

いえる人々に原稿を書いていただいた

と銘打って、様々な立場の木のプロと

があり、 「次世代に伝える 『木』の建築」

そんな思考をくゆらしていると、ふと、

を受けずに存在することはできません。

ませんし、建築も三次元と重力の制約

ギー変換が止まれば一時も生きていけ

き物は呼吸、飲食、排便、即ちエネル

なものでしかありません。あらゆる生

自由とは不自由な一部のしかも相対的

えればこの世は不自由なことばかりで、

多き魅惑的なものですし、よくよく考

と「規制と責任」に引き裂かれた悩み

うです。しかし建築は「自由な発想」

は不自由になればなるほど強くなるよ

あ、もっと自由に・・・」という思い

をしている方も多いことでしょう。あ

で、がんじがらめのような窮屈な思い

もパラダイムシフト的な価値観の激変

したかのように感じます。我々の業界

に様々な事があり、もう何ヶ月も経過

は早いものですが、新年早々、公私共

去る」といわれるとおり月日の経つの

「一月は行く、二月は逃げる、三月は

す。その正体は巨大な脳みそで、寿命

で一万年も生きながらえている人物で

ン技術で作り出し、それを繰り返す事

モー」という人物は己の身体をクロー

ています。ルパン三世に出てくる「マ

見事に身体をエポケーしてみせてくれ

セカンドライフのような仮想世界は、

は世界の人との意思疎通を可能にし、

約を見事に克服しています。通信技術

出してきた道具やシステムは身体の制

なるほどそう考えれば、これまで編み

市)を可能にしたといわれています。

って、 人口の高密度化した生活領域(都

するために農耕を始め、産業革命によ

化)と人口増加、即ち「飢え」を克服

で二足歩行へ移行し、気候変動(寒冷

した。かつて人類は、生存競争の過程

う欲望の歴史なのではと思い当たりま

えにある制約を克服し超越したいとい

苦悩、すなわち、身体や物象の存在ゆ

人間の長きに渡る営みは、身体を持つ

思考のうつつにて 栗林賢次

私のような小さな設計事務所の力で、

ます。さて本年も年度末になりました。

2008 TALKABOUT-4

SPRING

43


も設計はできるけれど、ひとりでも多

計者は、山の事情なんて知らずにいて

日本の宝物だなあと心から思える。設

る木々の間を散策していると、これは

しく手入れされた樹齢250年をこえ

杉は日本三大美林のひとつであり、美

供給方式を模索しているようだ。吉野

だけではなく市場のニーズを考慮した

とり、情報交換をし、自分たちの事情

だけではなく、設計事務所とも連携を

ないと思うこともあるが、それはよく

のようなものを持っているのかもしれ

かしたら誰もがどこかにそういう

する。私が特別なわけではなく、もし

を見たりするとなぜか嬉しくなったり

たくなるし、地域産材が使われた建物

木を、自分の現場でなくても眺めてい

横を通りかかると、組み上げられた材

と自然と目がいく。木造住宅の現場の

とつい目がとまるし、花屋の前を通る

まちの中で、大きな木が立っている

くて嫌いなふりをしている女の子よろ

もそれを誰かに知られるのが恥ずかし

覚だ。今思えば、好きな男の子がいて

応して、つい魅かれてしまうような感

と感じるところ。自分の中の何かが反

そこが「私の中のどこかにひっかかる」

なあ、とぼんやり思うこともあった。

自分でも、直接本業とは関係ないのに

連続セミナーにも参加したりしていた。

や講習会に参加 し たり、古民家再生の

も、なぜかせっせと木造住宅の見学会

に「木」はほとんどなかった。それで

研究や仕事は、なぜか木と直接関係の

くの設計者が、この美しさにふれ、こ

わからない。ともかく私自身は、木に

しく、木造にどっぷりつかってみたい

どこかにひっかかる、そんな感覚は昔

れを残したいと思ったら、ひとりひと

常に魅かれるようで、まちを歩いてい

クセに、それを認めるのがなんだか面

感を感じ、様々な取り組みを行ってい

りはたとえ微力だとしても力になれる

てうっかり木製の小物なんか見つけて

映ゆくて、関心のないふりをしていた

ないものばかりで、自分の本業の中心

部分があるということが、こういう見

しまうと、つい反応してしまい、気づ

だけのような気がする。

から常にある。

学会に参加を重ねていると実感できる。

いたら買っていたりするのだ。

る。山側も、製材所や工務店との連携

(表紙写真)

A N D

冒頭で、今まであまり木造とは縁が

る感じだった。自分が中心で関わった

っと気にはなるけど一歩ひいて見てい

という雑誌の特集記事を担当したこと

二年以上前になるが、 「建築と社会」

その中で木造建築に関しては、ちょ

なかったと書いたが、 「木」が私の中の

2008 TALKABOUT-3

SPRING

43


ちょっと気になる 木 のはなし

とは限らない。ひとくちに木といって

品質のものが現場に確実に入ってくる

生きている。工業製品と違って一定の

のだ。木は生き物で、材木になっても

たところからつきあいが深まってきた

てきて、あせってにわか勉強をし始め

あるが、独立を機に木造の仕事が増え

やや遠巻きに見ていたようなところが

域では、製材所の規模が小さいため、

既につくりあげていた。が、べつの地

製材してストックしておくシステムを

年~70年生の木を30棟~50棟分

クヤードを利用し、天然乾燥した60

目指して、製材所が持つ大きなストッ

ある地域では、地域産材の安定供給を

見同じようでみな少しずつ違うのだ。

工務店との関係も、行政の対応も、一

地域によって、山主や製材所の事情も、

が、多少は個々の事情がみえてくる。

おらず、やや偏った知識かもしれない

とは言えまだ数えるほどしか行って

材として有名で、林業が衰退している

た。吉野杉・吉野ヒノキといえば高級

等の見学をさせていただく機会があっ

協力を得て、吉野山林・市場・製材所

最近では、奈良吉野材の協同組合の

にあるそうだ。

要を上回り、値段が下落していく傾向

材が市場に出てくるため、供給材が需

係なく、補助金を使ってどんどん間伐

主側におりる県では、市場の需要に関

ケースもある。逆に県の補助金が、山

の天然乾燥材のストックにのりだした

ことを決め、自ら県産材の約30棟分

地場の住宅会社が県産材に力を入れる

住宅を建てると建築主に県から補助金

も、樹種や乾燥方法、年輪の向きや節

個々に大きなストックヤードを持つこ

と言われる中、この吉野はブランド名

会があれば住宅の見学会に行き、山林

の有無などなど実に様々な性格をした

とができず、設計事務所、工務店、製

でなんとかやっていけているのかなと

が下りるシステムになっている県では、

ものがあり、各々に適材適所があり、

材所、原木市場など木の流通にかかわ

勝手に想像していたが、最近では高級

や製材所にも顔を出すようになった。

作法がある、それを間違えると大変な

る人々が集まり、情報交換しながら地

材を求める人も少なく、このままでは

所 千夏

ことになる…などという話を聞いてい

域産材の活用について議論を重ねてい

本当に衰退してしまうと、現場は危機

ここ数年、急に「木」とのつきあい

たこともあり、経験の浅い私はとにか

る最中だった。また、県産材を使った

もともとあまり木造と縁がなくて、

が深くなってきた。

く理解をすることから始めようと、機

2008 TALKABOUT-2

SPRING

43


TALKABOUT

43

SPRING 2008 ARCHITECTS ESSAY MAGAZINE

千夏・・ 2

ちょっと気になる「木」のはなし

・・・・・ 所

思考のうつつにて

・・・・・ 栗林賢次・・ 4

チャンドラーの風景

・・・・・ 森田

イギリス民謡

ケルト、アイルランド或はスコットランド

・・・ 市居

進・・ 6 博・・ 9

ギリシア語知ろうと語源学(41)「シンメトリー」

・・・・・ 星野康彦・・11

千里の現風景観察(1)

・・・・・ 榎

43

SPRING

2008 TALKABOUT-1

秀夫・・13


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