- 15 図 6: ムドゥガの状態 にある胎児の外観と噛 み潰したガムを比べる と、両者に類似点があ ることが分かる。 A) ムドゥガの段階に ある胎児の図 胎児の背中にある体節 が歯形のように見え る。 (The Developing
Human[人間の発育]、 ムーア・ペルサウド (Moore & Persaud) 共著、第 5 版、 79 頁 。 )
B) 噛み潰したガムの 写真
ムハンマド はどのようにして、1400 年も前にこのよ うな事実を知りえたのだろうか。これらの知識は、その当時 存在しなかった精密な機器や高性能な顕微鏡を使って、科学 者が近年になって初めて発見したのである。 ハムとリーエ ンホエクは 1677 年に、改良された顕微鏡を使って精細胞(精 子)を観察した最初の科学者である。ムハンマド の時代 から既に 1000 年も経っていたのである。 彼らは、精細胞が 女性の生殖管に挿入されると、前もって形成された人間のミ ニアチュアが成長すると誤解していた。 8 8
TheDeveloping Human[人間の発育]、ムーア・ペルサウド(Moore &