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Visual Applets ® 簡易インストール手順書

2007.2 Ver 1.01 株式会社 AproLink


目 次 1 はじめに (Before You Start... ) 1-1 Visual Applets®動作環境 (System requirements) ------------------------------------------------------------- 3 1-2 ライセンス (Licensing) ------------------------------------------------------------------------------------------------------------ 3 2 インストール (Installation) ------------------------------------------------------------------------------------------------------------ 4 3 Xilinx社 “Place and Route”について --------------------------------------------------------------------------------------------- 6 4 摘要 (Remarks) -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 6 5 製品概要 (A Brief Introduction) ------------------------------------------------------------------------------------------------ 7 6 デザインフローからハードウェアアプレットへ (From Design Flow to Hardware Applet) --------------------------- 8 7 コンパイルとシンセサイズ (Compilation and Synthesize process) ------------------------------------------------- 10 8 シミュレーション (Simulation) -------------------------------------------------------------------------------------------------------- 11 9 microDispalyへのインストール (microDispaly- an introduction)-------------------------------------------------- 12

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はじめに (Before you Start... ) VisualApplet® は、FPGAをプログラムするハードウェア専用ソフトウェアです。 まず、「ハードウェアアップレット」とよばれるハードウェアコードを作成するための、FPGAハードウェア専用ソフトウェアを インストールします。 「ハードウェアアプレット」作成時間を短縮するため、PCに搭載するCPUは処理能力の高いものを推奨します。 プログラムのデータフローは、数多くのモジュールと、そのつなぎ合わせ(connections)で構成されています。 全てのデータフローを見る場合は、画面の大きい高解像度モニターを使用することを推奨します。 Visual Applets®を起動するための必要なソフトウェアをPCにインストールすることで、 迅速にライセンス手続きを行います。 このマニュアルは、SILICON SOFTWARE社の了解を得て、株式会社アプロリンクが英文マニュアルを基に作成し たものです。内容に疑問点などが生じた場合は、英文技術資料および英文マニュアルを正しい情報として参考に してください。本書に使用するマニュアルの一部、または全部は、株式会社アプロリンクによる許可なく転載すること はできません。なお、本書の内容は予告なしに変更する場合がありますのでご了承ください。

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Visual Applets®動作環境 (System requirements) ● SILICONSOFTWARE VisualAppletsⓇ ソフトウェアとドングルキー ● SILICONSOFTWARE フレームグラバーハードウェア - microEnableⅢ、-XXL、またそれ以降の製品群 ● USB ドングル用の USB ポート ● Xilinx Place&Route tool - ISE WebPack, ISE Base あるいは ISE Alliance ( Xilinx Corporation の登録商標です。)

microEnableⅢ、-XXLは、ISEwebPackでサポート。 このソフトウェアパッケージは無料でhttp://www.xilinx.comでダウンロード可能です。

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ライセンス (Licensing) ● VisualAppletsⓇを起動するためにはドングルキーが必要です。 ● プログラムを起動する前にUSBポートへVisualAppletsⓇ USBドングルを差し込みます。 ● VisualAppletsⓇで作成したアプレットの実行には、 各PCへのランタイムライセンス(Runtime license)の購入が必要です。 ● 全てのランタイムライセンスはSILICONSOFTWARE ハードウェア製品のシリアルナンバーに関連 付けされています。

追加購入したSILICONSOFTWAREハードウェアのドングル、またはランタイムライセンスを紛失した 場合は、弊社(株式会社アプロリンク)に連絡してください。

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2 インストール (Installation) VisualAppletsⓇ DVD-ROM挿入後、自動的にセットアップ画面が起動します。

起動しない場合、Windows エクスプローラなどで DVD-ROM フォルダ内のセットアッププログラムを ダブルクリックしてください。 VisualAppletsⓇのインストールは言語選択画面より始まります。

STEP 1 言語を選択し、「OK」をクリックしてください。 「Welcome」画面とともにインストールは続きます。

STEP 2 内容を確認し「Next>」をクリックしてください。 VisualAppletsⓇをインストールするディレクトリを設定します。 インストールするディレクトリを変更する場合は、 「Browse…」をクリックしディレクトリを指定してください。

STEP 3 ディレクトリ指定後、「Next >」をクリックしてください。 次に、インストールする項目を選択します。 インストールを行いたい項目を選択、あるいはチェックを入れ、 内容を確認してください。 インストールする項目を確認し「Next >」をクリックしてください。


STEP 4 Windows スタートメニューのショートカットに表示される プログラムフォルダの場所と名前の変更が可能です。 プログラムフォルダの場所と名前を変更する場合は、 場所を指定する場合は、「Browse…」をクリックし、変更してくださいしてく ださい。

STEP 5 プログラムフォルダの内容を確認し、「Next >」をクリックしてください。 デスクトップアイコンを作成することが可能です。 スタートメニューに加えデスクトップアイコンを作成する場合は、チェックボック スにチェックしてください。作成しない場合は、チェックをはずしてください。

STEP 6 チェックボックスを確認し、「Next >」をクリックしてください。 インストールに関する Step5 までの設定が表示されます。 設定を変更する場合は、「< Back 」をクリックし設定を行います。

STEP 7 インストール内容を確認し、「install 」をクリックしてください。 インストールが終了します。 全てのプログラムとシステムファイルはコピーされました。 リンクやショートカットはスタートメニューに追加されました。 アンインストールする場合はコントロールパネルで行ってください。

STEP 8 VisualAppletsⓇをすぐに起動する場合は、内容を確認し、 チェックボックスのチェックを外します。 「 Finish 」をクリックすると、インストールを終了します。

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3 Xilinx 社 “Place and Route” について VisualAppletsⓇで作成する読み込み可能なFPGAコードとしてのハードウェアアプレットの作成は、 Xilinx 社 “Place and Route”ツ-ルが必要です。 このツールは ISE Base や ISE Alliance といった製品、 あるいは ISE WebPack のようなフリーソフトウェアとして利用可 能です。 http://www.xilinx.comで登録すると、 ソフトウェアパッケージをダウンロードすることができます。 ISE WebPack は、microEnableⅢや microEnableⅢXXL をサポートしています。 ISE WebPackは、VisualAppletsⓇの 全ての機能に対応しています。 VisualAppletsⓇの起動時、自動的にPlace‘n’Routeに 接続します。 VisualAppletsⓇとXilix社ソフトウェアの統合は自動的に実 行されます。(ユーザーの手動設定等は必要ありません) 【Place‘n’Route のアップデートについて】 VisualAppletsⓇはアップデートを行いません。 アップデートが必要な場合は、製造者(Xilinx 社)のマニュア ルや手引書を参考にしてください。

4 摘要 (Remarks) 社製品 (microEnableⅢシリ-ズ以降の製品)と、 VisualAppletsⓇを使用する場合は http://www.silicon.-software.com にて互換性や最新の情報を参照するか、 弊社(株式会社アプロリンク)にお問合せください。

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5 製品概要 (A Brief Introduction) VisualAppletsⓇインターフェースは、画面上部のメニューや右側のアイコンのように機能ごとにアイコンやウィンドウで分 けられています。 多くのアイコンで構成されるアイコンメニュ ーは、任意の順に整列させることができま す。デフォルトで、インフォウィンドウは左側、 ライブラリーとオペレーターは右側、テキス トエリアは下部に位置しています。 インフォウィンドウは、 オブジェクトエリア(:ファイル名・インストー ル中のハードウェア・ソフトウェア・アプレット 作成過程やソース)と、モジュールインフォ ウィンドウ(:各モジュールの詳細情報が) に分かれており、画像処理モジュールは、 階層形式の一覧表(ライブラリー)やアイ コン形式のオペレーターとして右側に位置 しています。一覧表やオペレーターは、作 業エリア(Construction area)にドラッ ク&リリースで使用することができます。

下部のテキスウィンドウには、コンパイル(Compile)中やシンセサイズ(Synthesize)中に情報が表示されます。 中央の作業ウィンドウ(Construction Window)では、プログラムデザインを行います。 各デザインフローは、個別に設定画面を表示することで、それぞれを設定することができます。

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6 デザインフローからハードウェアアプレットへ (From Design Flow to Hardware Applet) 「NEW」アイコン、あるいは「menu FILE」 → 「NEW」で作成開始です。 新規デザイン(「New Project」)はハードウェアプラットフォームと関連付 けることから始まります。

STEP 1 新規デザイン(New Project)を作成します。 ハードウェアプラットフォームを選択し、デザイン名(Project Name)を 入力します。内容を確認し、「OK」をクリックしてください。 作業ウィンドウ(Construction Window)が開きます。 新規デザインは、作業スペースにモジュールをドロップし、 それぞれをつなぎ合わせて(Connect)作成します。 ※ ハードウェアプラットフォーム microEnableⅢを使用している場合は「me3」 microEnableⅢ-XXL の場合は「me3xxl」を選択

STEP 2 ライブラリーウィンドウにある、階層形式の一覧表や、オペレー ターウィンドウにあるアイコンのドラック&ドロップを繰り返し デザインを作成します。モジュールの右側にあるアウトプット ボタンをクリックし、次のモジュールの左側にあるインプットボタン へラインを描きます。 デザイン構成を作成します。 基本パラメータのチェックはすぐに完了します。 グリーン(入出力)は基本的に正常に作動するということを示しています。 不適切パラメータはレッド(入出力リンク)で表示されます。 モジュールとリンクは個別にパラメータ化することができます。 パラメータ化は重要なポイントとなります。 詳細についてはマニュアルを参照してください。

STEP 3 各パラメータを変更するには、 モジュールやリンクをダブルクリック、あるいは右クリックして プロパティ(PROPERTIE)を開きます。 変更したパラメータを確認後、「CLOSE」をクリックします。 デザインテキストを作成します。 基本的な画像取得機能のモジ ュールの組み合わせは、「カメラインターフェース」、「イメージバッファ」、「DMA ト ランスファ」となり、「カーネルフィルター(filter kernel)」、「オペレータ (operator)」、「絶対値(absolute value)」、「ビットキャスト(bit cast)」 モジュールを追加すると前処理タスクが完成します。 -8-


一箇所リンク部分でエラー(レッド)が表示されています。 プロパティで、該当するリンクタイプと不適切なパラメータを確認してください。 ビットキャスト(bit cast)モジュールにて、該当するビット幅(bit width)の 数値を減らし、エラー修正を行います。

STEP 4 エラーに関しては、全てのモジュールとリンクをチェックし、パラメータの変更、 またはモジュールの追加を行います。 全てのエラー修正後、次の工程を進めます。 コンパイル(Compile)・シンセサイズ(Synthesize)を実行する前に、この新規デザイン をハードディスクに保存してください。 プロジェクトインフォ(Project Info)ウィンドウ には、使用可能なハードウェアとハードウェア リソース、インストールしたソフトウェアやデザイン 作成経過に関する情報が表示されています。 この新規デザインがハードディスクに保存された 場合は、「NAME」ボックスにチェックが付いて います。 デザインルールチェックとコンパイルを継続すると、プロセス完了後「DRC」と 「EDIT」ボックスにチェックが付きます。ハードウェアリソース算出は同時実行されており、デザインのボトルネックを検知し、 想定するバンド幅の設定や確認を行います。

STEP 5 デザインの保存とデザインルールチェックとコンパイルが終了した ら、ハードウェアリソース算出結果バンド幅と転送レートチェック を実行します。 ※ モジュールのヘルプ 「F1」でモジュールの概要を参照できます。

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7 コンパイルとシンセサイズ (Compilation and Synthesize process) シンセサイズ中、Xilinx Place & Route(ソフトウェア)が すでにインストールされていると、VisualAppletsⓇに認識され ます。プロジェクトインフォ(Project Info)にある「XILINX」 ボックスにチェックが入っているかどうかで確認してください。 デザインからアプレット作成までのプロセスはほとんど自動的に 実行されます。 Xilinx Place & Route を認識すると処理が実行されます。

STEP 6 シンセサイズ(Synthesize)を実行します。 処理が終了すると、プロジェクトインフォ(Project Info)にある 「HAP」ボックスにチェックが入り、グリーンに変わります。 ハードウェアアプレットは作成され、デザインは実行可能となり ます。また、リアルタイムにフレームグラバー(ハードウェア)で テストを行います。 下記の 2 つの方法で作成されたハードウェアアプレットを確認 できます。 1) アプレットはビューアやコンフィグレーションプログラム microDisplay にロードできる。 2) VisualAppletsⓇで自動的に生成されたサンプルを実行 します。 このサンプルは C コンパイラを使用して編集やコンパイルを実 行します。サンプル生成時、使用可能なアプレットのパラメ ータとレンジも追加されます。

STEP 7 作成したアプレットを microDisplay、 あるいは自動生成された SDK サンプルをロードします。 VisualAppletsⓇの更なる最適化やカスタムについては 別紙マニュアルを参照してください。 テキストウィンドウを隠したり、終了することで、デザインスペースをよ り広く確保することができます。 階層(Hierachical)ボックスを使用することで、モジュール群を 1 つのモジュールに集約することが可能です。

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8 シミュレーション (Simulation) VisualAppletsⓇにはシミュレーション機能を提供します。 ソフトウェアで実行するシミュレーション同様、 各ハードウェアモジュールでのシミュレーションが可能です。 ハードウェアベースで実行されるシミュレーション (処理の最終結果や、モジュール間の特定な処理結果) をビジュアル的に確認することができます。デザインレビューの デバッギングツールをしても利用可能です。 シミュレーションモジュールは、独立したモジュールです。 「SOUCE」モジュール: インプット用シミュレーションモジュール 「DESTINATION」モジュール: アウトプット用シミュレーションモジュール 「SOUCE」は入力するカメラの順序や数に応じて使用します。 シミュレーションモジュール「Souce」・「Destination」は デザイン中の各リンクに差し込むことが可能です。 シミュレーションのダイアログボックスは、 コンフィグレーションウィンドウとビューアウィンドウで構成されて おり、表示されるソースを選択して使用することができます。 シミュレーションの処理速度については、入力するカメラのスペック (解像度、フレームレート)に依存しますが、アウトプットは シングルイメージかシーケンスモード(フリーラン)で使用できます。

シミュレーション画像の表示は搭載するビューアプログラムで 実行しています。 ファンクションで諧調(8bit 以上)に変更することも可能です ので有効な数値に設定してください。

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9 microDispaly へのインストール ( microDispaly- an introduction ) 作成したハードウェアアプレットは、VisualAppletsⓇから microDisplay を起動(スタートメニューからの起動も可能) し実行します。 microDisplay の起動し、「Load Applet」をクリックすると 作成したアプレットはアプレットセレクションへ自動的にリスト アップされます。 セレクションウィンドウには、通常のアプレットとカスタムアプレッ トが表示されます。 (カスタムアプレットはデフォルトパスで保存されていること)

STEP microDisplay の起動 → アプレットを選択 → 転送ボタンをクリックします。 microDisplay は選択したアプレットによって、 1 つのウィンドウ(Single Mode)、 あるいは 2 つのウィンドウ(Dual Mode)で起動します。 どちらのモードもそれぞれコントロール、コンフィグレーションウィン ドウをもっています。 右側にあるのがコンフィグレーションエリアです。 パラメータを「STATIC」あるいは、「DYNAMIC」に設定する ことで、「STATIC」であれば制御、「DYNAMIC」であれば 画像を見ることが可能です。 また、「DYNAMIC」に設定すると、キャプチャー中にパラメータ 値を変更することができます。 各モジュールのパラメータ: (VisualAppletsⓇで自動的に名前をつけられたか、 別名をつけて作成したモジュール群) 使用できるパラメータは、モジュールのプロパティダイヤログに 全て表示されます。 (プレイボタン)をクリックするとアプレットは開始します。 全体の設定はメインウィンドウで行い、部分的な設定は 各カメラの設定となります。 アクイジションモードはリストボックスから選択してください。 全ての環境設定は mcf ファイルで保存することができます。

microDisplay の詳細については、 別紙マニュアルを参照してください。

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参考資料 テーブルメニュー File メニュー New Project Load Project Save Project Save Project with new name Change FPGA platform Print project view Close process Configure global settings Leave program

Window メニュー Tile window Cascade window Next progress Previous process List process

View メニュー Increase view Decrease view Display windows

Edit メニュー Undo last step Redo last step Cut object Copy object Past object Delete object Clear process window Show resource dialog box

Insert メニュー Add new process Add hierarchical module Add input simulation Add output simulation Add comment box

Build メニュー Perform Rule Check Perform Synthesize Execute microDisplay Open Simulation dialog box Indicate Throughput values Open Throughput dialog box

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Help メニュー Online help About VA


改定履歴 日 付 内 容 2007/01/25 作成 2007/02/05 6 章 に注意点追加

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バージョン 1.00 1.01


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