鯵ヶ沢町営相撲場
深浦町営相撲場
S57.7 に竣工.鯵ヶ沢高校に隣接している
平常時はシートがかけられ使用不可.土俵
が普段の使用はない.塩害の影響で腐敗が
には木造の屋根がある.周辺には骨組み取
進む.毎年 9 月上旬に開催される相撲大
り付けられ,相撲大会時にシートなどをか
会で使用.30 年前には高校総体の相撲の
けて屋根代わりにする.毎年,小学校の全
会場として使用されていた.
校相撲大会が開催される.
正八幡神社
春日神社
正八幡神社.鰺ケ沢駅や港に近く町のメイ
本殿と崖の間に土俵が設けられている.普
ンストリート沿い.過去は屋根付き土俵が
段はシートがかかり使用不可.毎年小学生
あり神楽相撲(7 月上旬)が恒例行事とし
の神楽相撲が行われる.だが今年は土俵背
て行われていた.舞戸小学校の全校相撲大
面の岩山の崩落があり中止.過去に取り組
会に受け継がれている.
み中に廻しが取れる珍事あり.
丹代道場
鯵ヶ沢中学校相撲道場
町議会議員・齋藤孝夫さんが指導,地元の
竣工は平成 8-9 年.校舎と離れており相撲
青果店の出資で運営.農業用ビニルハウス
部の生徒は放課後にバスで移動.部員は 4
を改修して道場にした.道場出身の関取多
人.指導員は埒見恒さん.大相撲経験者が
数.毎日 16:00-18:00 で稽古.現在の門
指導をしているケースは珍しい.冬季は丹
下生は小学生 8 人.
代道場の生徒と合同稽古.
天心館道場
舞戸小学校土俵
S54 年に竣工.山﨑峰雄さんが指導.稽古
校庭の端に屋根付きの土俵がある.常時土
は平日毎日 1-2 時間.現在の門下生は 2 人.
俵はビニールシートがかけられ使用不可.
安美錦などの OB も帰省時には立ち寄る.
年に一度,全校相撲大会が行われるのが恒
地元出身の相撲関係者が帰省の際に立ち
例行事で,その際に使用される.
相撲 × 祭り 西津軽では古くから,地域の祭事の中で相撲をとる習わしがある. 特に,「神楽相撲」と呼ばれる奉納相撲が神社で行われる際には,子供から年配者まで多 くの地域住民が集い,交流する. かつて鯵ヶ沢の公営相撲場では,インターハイの決勝やアマチュア相撲の全国大会が行わ れるなど,全国的に著名な「聖地」として相撲文化の中心にあった. しかし現在,屋外相撲場は老朽化が深刻で,このような大規模な大会の誘致はできなくなっ てしまった.同時に,地域の青少年の相撲競技者も減少し,文化の継承が危機的状況に立 たされている.
典型的な相撲道場の平面(鯵ヶ沢中学校相撲道場) 相撲 × 学び 「子供達が使っているまわしは安美錦関が寄贈してくれたんだよ」 鯵ヶ沢中学校の相撲部指導員の埒見さんは嬉しそうに,地元出身の名関取の名を挙げ語っ た. 西津軽出身の関取は数知れず,そしてその多くは少年の頃,左に示した道場の門下生だっ た. 埒見さんも元九重部屋に所属していた大相撲経験者である. 丹代道場では,学校の通知表の成績が下がったら道場を破門になるそうだ. 外国人力士が旺盛し,相撲は強ければいいという風潮も見られる中,西津軽では「文武両 道」の精神を相撲を通して子供達が学んでいる.
寄る「集いの場」のような存在. 11