新約聖書
目次 マタイによる福音書
1
マルコによる福音書
29
ルカによる福音書
47
ヨハネによる福音書
77
使徒言行録
102
ローマの信徒への手紙
130
コリントの信徒への手紙一
142
コリントの信徒への手紙二
155
ガラテヤの信徒への手紙
164
エフェソの信徒への手紙
169
フィリピの信徒への手紙
173
コロサイの信徒への手紙
176
テサロニケの信徒への手紙一
179
テサロニケの信徒への手紙二
182
テモテへの手紙一
184
テモテへの手紙二
187
テトスへの手紙
190
フィレモンへの手紙
191
ヘブライ人への手紙
192
ヤコブの手紙
201
ペトロの手紙一
204
ペトロの手紙二
208
ヨハネの手紙一
210
ヨハネの手紙二
214
ヨハネの手紙三
214
ユダの手紙
215
ヨハネの黙示録
216
マシュー 第1章 1 アブラハムの子、ダビデの子、イエス・キリストの 系図。 2 アブラハムはイサクを生み、イサクはヤコブを生み、 ヤコブはユダとその兄弟たちを生んだ。 3 ユダはタマルによってパレスとザラをもうけ、パレ スはエスロムをもうけ、エスロムはアラムをもうけ た。 4 アラムはアミナダブを生み、アミナダブはナアソン を生み、ナアソンはサルモンを生んだ。 5 サルモンはラハブによってボズを生み、ボズにはル ツによってオベデが生まれ、オベデにはエッサイが 生まれた。 6 エッサイはダビデ王をもうけ、ダビデ王はウリヤの 妻であった女からソロモンをもうけた。 7 そしてソロモンはロボアムを生んだ。そしてロボア ムはアビアを生んだ。アビアはアサを生んだ。 8 アサはヨシャパテを生み、ヨシャパテはヨラムを生 み、ヨラムはウジアを生んだ。 9 そしてオジアスはヨアサムをもうけた。ヨアサムは アハズを生んだ。アハズはエゼキアスを生んだ。 10 そしてエゼキアスはマナセスを生んだ。マナセス はアモンを生んだ。アモンはヨシアスを生んだ。 11 ヨシヤは、バビロンに移送されたころ、エコニヤ とその兄弟たちをもうけた。 12 彼らがバビロンに連れて行かれた後、エコニヤは サラティエルを生み、サラティエルはゾロバベルを 生んだ。 13 そしてゾロバベルはアビウドを生んだ。そしてア ビウドはエリアキムをもうけた。そしてエリアキム はアゾールを生んだ。 14 アゾルはサドクを生み、サドクはアキムを生み、 アキムはエリウデを生んだ。 15 エリウデはエレアザルを生み、エレアザルはマタ ンを生み、マタンはヤコブを生んだ。 16 ヤコブはマリアの夫ヨセフをもうけ、マリアから キリストと呼ばれるイエスが生まれた。 17 ですから、アブラハムからダビデまでの代々は全 部で十四代です。また、ダビデからバビロンに移さ れるまでも十四代です。また、バビロンに移されて からキリストまでも十四代です。 18 さて、イエス・キリストの誕生は次のようであった。 母マリアはヨセフと婚約していたが、二人が一緒に なる前に、聖霊によって身ごもっていることがわか った。 19 夫ヨセフは正しい人だったので、彼女を公に見せ しめにすることを望まず、ひそかに離縁しようと考 えた。 20 ヨセフがこれらのことを思い巡らしていたとき、 主の使いが夢に現れて言った。「ダビデの子ヨセフ よ、恐れることなくマリアを妻として迎えなさい。
1
彼女の胎内に宿っているのは、聖霊によるので す。」 21 彼女は男の子を産むであろう。その子をイエスと 名付けなさい。彼は民をその罪から救うからである。 22 このすべてのことは、主について預言者によって 言われたことが成就するためであった。 23 見よ、処女がみごもって男の子を産む。その子を インマヌエルと呼ぶであろう。これは訳せば、「神 は我らとともにおられる」という意味である。 24 ヨセフは眠りから覚めると、主の天使が命じたと おりに妻を迎え入れた。 25 彼女が最初の子を産むまでは、彼は彼女を知らな かった。そして彼はその子をイエスと名付けた。 第2章 1 イエスがヘロデ王の時代にユダヤのベツレヘムでお 生まれになったとき、見よ、東から博士たちがエル サレムにやって来て、 2 彼らは言った。「ユダヤ人の王としてお生まれにな った方は、どこにおられますか。私たちは東の方に その方の星を見たので、拝みに来たのです。」 3 ヘロデ王はこれらのことばを聞いて不安に思った。 エルサレム中の者も皆不安に思った。 4 そして、イエスは民の祭司長たちと律法学者たちを 皆集めて、キリストはどこに生まれるのかと問いた だした。 5 彼らは言った、「ユダヤのベツレヘムです。預言者 によってこう書いてあります。 6 ユダの地ベツレヘムよ、あなたはユダの君主たちの 中で決して小さくはない。あなたから総督が出て、 わたしの民イスラエルを治めるからである。 7 そこでヘロデは博士たちをひそかに呼び寄せて、星 がいつ現れたかを詳しく尋ねた。 8 そこで彼は彼らをベツレヘムに遣わして言った。 「行って、その幼子のことを詳しく捜しなさい。そ して見つけたら私に知らせなさい。私も行って拝も う。」 9 彼らは王の言葉を聞いて出発した。すると、彼らが 東方で見た星が彼らの前を進み、ついに幼子のいる 所まで来て、その上に止まった。 10 彼らはその星を見て、非常に大きな喜びに沸いた。 11 そして、彼らは家に入って、母マリアと共におら れた幼子を見て、ひれ伏して拝み、また宝の箱を開 けて、黄金、乳香、没薬などの贈り物をささげた。 12 彼らは、ヘロデのもとへ戻るなと夢で神から警告 を受けたので、別の道を通って自分の国へ帰って行 った。 13 彼らが立ち去った後、主の使いが夢でヨセフに現 れて言った。「立って、幼子とその母親を連れてエ ジプトに逃げなさい。そして、わたしが告げるまで そこにいなさい。ヘロデがその幼子を捜して殺そう としているからです。」 14 彼は起きて、夜のうちに幼子とその母親を連れて エジプトへ出発した。
マシュー
15 そして、ヘロデが死ぬまでそこにいた。それは、 主が預言者を通して言われた、「わたしはわたしの 子をエジプトから呼び出した」という言葉が実現す るためであった。 16 ヘロデは博士たちに嘲られたのを知って、非常に 怒り、人をやって、博士たちから尋ねておいた時期 に基づいて、ベツレヘムとその地方一帯の二歳以下 の子供たちを皆殺しにした。 17 こうして、預言者エレミヤによって言われたこと が実現した。 18 ラマで声が聞こえた。嘆きと涙と大きな悲しみの 声。ラケルは子供たちのことで泣いていたが、子供 たちがいないので慰められなかった。 19 ヘロデが死ぬと、見よ、主の使いがエジプトにい るヨセフに夢で現れて、 20 こう言った。「立って、幼子とその母親を連れて、 イスラエルの地に行きなさい。幼子の命を狙ってい た者たちは死んだのです。」 21 そこで彼は立ち上がり、幼子とその母親を連れて イスラエルの地へ行った。 22 しかし、アケラオが父ヘロデに代わってユダヤを 統治していると聞いて、そこへ行くのを恐れた。し かし、夢で神の警告を受けて、ガリラヤ地方へ立ち 寄った。 23 そしてイエスはナザレという町に来て住んだ。そ れは、「彼はナザレ人と呼ばれるであろう」と預言 者たちによって言われていたことが実現するためで あった。
11 わたしは悔改めのために水であなたたちにバプテ スマを授けている。しかし、わたしのあとに来られ る方はわたしよりも力のある方で、わたしはその方 の履物を脱ぐ値打ちもない。その方は、聖霊と火と によってあなたたちにバプテスマをお授けになるで あろう。 12 彼は箕を手に持ち、打ち場を徹底的に清め、麦を 倉に集め、もみ殻を消すことのできない火で焼き尽 くす。 13 それから、イエスはガリラヤからヨルダン川のヨ ハネのもとへ行き、彼からバプテスマを受けようと された。 14 しかし、ヨハネは彼を止めて言った、「わたしは あなたからバプテスマを受ける必要があるのに、な ぜわたしのところに来るのですか。」 15 するとイエスは答えて言われた、「今はそうさせ てください。このようにして、すべての正しいこと を成就するのは、わたしたちの務めなのです。」す るとイエスはそれを許しておられた。 16 イエスはバプテスマを受けると、すぐに水から上 がられた。すると、天が開け、神の霊が鳩のように 下ってきて、自分の上にとどまるのを、ごらんにな った。 17 すると、天から声がして言った、「これはわたし の愛する子、わたしの心にかなう者である」。 第4章 1 そのとき、イエスは悪魔の試みを受けるために、御 霊によって荒野に導かれた。 2 そして、四十日四十夜断食した後、イエスは空腹を 覚えられた。 3 すると、誘惑者がイエスのところにやって来て言っ た。「あなたが神の子であるなら、これらの石がパ ンになるように命じてごらんなさい。」 人はパンだけで生きるものではなく、神の口から出 る一つ一つの言葉で生きるものである』と書いてあ る。」 5 それから悪魔はイエスを聖なる都に連れて行き、神 殿の頂上に立たせて、 6 イエスは言われた。「もしあなたが神の子であるな ら、下へ飛び降りてみなさい。『神はあなたのため に御使いたちに命じるであろう。彼らは、あなたの 足が石に打ち当たることのないように、あなたを両 手でささえるであろう』と書いてある。」 7 イエスは彼に言われた、「 『主なるあなたの神を 試みてはならない』とまた書いてある。」 8 すると、悪魔はイエスを非常に高い山に連れて行き、 この世のすべての王国とその栄華とを見せた。 9 彼に言った、「もしあなたがひれ伏して私を拝むな ら、これらのものを皆あなたにあげましょう。」 10 すると、イエスは彼に言われた。「サタンよ、退 け。『主なるあなたの神を拝し、ただ神にのみ仕え よ』と書いてある。」
第3章 1 そのころ、バプテスマのヨハネが現れて、ユダヤの 荒野で宣教していた。 2 そしてこう言った。「悔い改めよ。天の御国は近づ いた。」 3 この人こそ、預言者イザヤによってこう言われた人 です。「荒野で叫ぶ者の声がする。『主の道を整え、 その道筋をまっすぐにせよ。』 4 このヨハネは、らくだの毛皮の衣を着て、腰に皮の 帯を締め、いなごと野蜜を食物としていた。 5 そこでエルサレム、ユダヤ全土、ヨルダン川周辺の 全地方の人々が彼のもとに出て行き、 6 そして、彼らは自分の罪を告白して、ヨルダン川で 彼からバプテスマを受けた。 7 しかし、パリサイ人やサドカイ人が大勢、洗礼を受 けに来るのを見て、イエスは彼らに言われた。「ま むしの子らよ。やがて来る神の怒りから逃れるよう、 だれがあなたたちに警告したのか。 8 ですから、悔い改めにふさわしい実を結びなさい。 9 また、心の中で、「わたしたちの父にはアブラハム がいる」などと思ってはならない。あなたがたに言 うが、神はこれらの石ころからでも、アブラハムの 子孫を起こすことがおできになるのだ。 10 そして今、斧は木の根元に置かれている。良い実 を結ばない木はみな切り倒され、火に投げ込まれる。
2
マシュー
11 すると、悪魔は彼を離れ、見よ、御使いたちが来 て、彼に仕えた。 12 さて、イエスはヨハネが獄に入れられたと聞いて、 ガリラヤへ行かれた。 13 そして、イエスはナザレを去って、ザブロンとネ フタリムの境にある海辺のカペナウムに来て住んだ。 14 それは、預言者イザヤによって言われたことが実 現するためであった。 15 ザブロンの地、ネフタリムの地、海沿いの地、ヨ ルダンの向こう側、異邦人のガリラヤ。 16 暗闇に座していた民は大いなる光を見、死の地と 陰に座していた者たちに光が生じた。 17 その時から、イエスは宣教を始められた。「悔い 改めよ。天の御国は近づいた。」 18 イエスはガリラヤの海べを歩いておられたとき、 二人の兄弟、ペテロと呼ばれるシモンとその兄弟ア ンデレが海に網を打っているのをごらんになった。 彼らは漁師であった。 19 そこでイエスは彼らに言われた。「わたしについ て来なさい。あなたたちを、人間をとる漁師にして あげます。」 20 彼らはすぐに網を捨ててイエスに従った。 21 イエスはそこから進んで行かれると、ほかの二人 の兄弟、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネが、 父ゼベダイと一緒に舟の中で網を繕っているのをご らんになり、彼らを呼び寄せた。 22 彼らはすぐに船と父親を残してイエスに従った。 23 イエスはガリラヤ全土を巡り歩き、諸会堂で教え、 御国の福音を宣べ伝え、民の中のあらゆる病気、あ らゆるわずらいを癒された。 24 そして、イエスの名声はシリア全土に広まり、 人々は、さまざまな病気や苦しみに苦しむ人々、悪 霊に取りつかれた人々、精神異常者、中風の人々を みなイエスのもとに連れて来た。そしてイエスは彼 らを癒された。 25 そして、ガリラヤ、デカポリス、エルサレム、ユ ダヤ、ヨルダン川の向こうから、大勢の民衆がイエ スに従った。
8 心の清い人たちは幸いである、彼らは神を見るであ ろう。 9 平和を実現する人たちは幸いです。彼らは神の子と 呼ばれるでしょう。 10 義のために迫害される人たちは幸いです、天国は その人たちのものだからです。 11 わたしのために人々があなたがたをののしり、迫 害し、偽ってあなたがたにあらゆる悪口を言うとき、 あなたがたは幸いです。 12 喜びなさい。大いに楽しみなさい。天においてあ なたがたの受ける報いは大きいからです。あなたが たより前の預言者たちも同じように迫害されたので す。 13 あなたがたは地の塩である。もし塩がその塩気を 失ったら、何によって塩気が取り戻されるのか。そ れはもはや何の役にも立たず、ただ外に捨てられ、 人々に踏みつけられるだけである。 14 あなたがたは世の光です。山の上にある町は隠れ ることができません。 15 また、人々はあかりをつけて、それを枡の下に置 くことはせず、燭台の上に置く。それは家の中にい るすべてのものを照らす。 16 あなたがたの光を人々の前に輝かせなさい。そう すれば、人々はあなたがたの良い行いを見て、天に おられるあなたがたの父をあがめるようになるでし ょう。 17 わたしが律法や預言者を廃止するために来た、と 思ってはなりません。廃止するためではなく、成就 するために来たのです。 18 よく聞きなさい。天地が滅びるまでは、律法の一 点一画も消えることはなく、すべてが成就するので す。 19 だから、これらの最も小さな戒めの一つでも破り、 またそうするように人に教える者は、天の御国で最 も小さい者と呼ばれるであろう。しかし、これを行 ない、またそう教える者は、天の御国で大いなる者 と呼ばれるであろう。 20 あなたがたに言います。もしあなたがたの義が律 法学者やパリサイ人の義にまさっていなければ、あ なたがたは決して天の御国に入れません。 21 あなたがたは昔の人たちから、「殺すな。殺す者 は裁きを受けねばならない」と言われていたことを 聞いている。 22 しかし、わたしはあなたがたに言う。兄弟に対し て理由もなく怒る者は、裁きを受けなければならな い。兄弟に向かって「愚か者」と言う者は、議会に 引き渡されなければならない。また、「愚か者」と 言う者は、地獄の火に投げ込まれなければならない。 23 だから、もしあなたが祭壇に供え物をささげると き、あなたの兄弟があなたに対して何か恨みを抱い ていることをそこで思い出したならば、 24 あなたの供え物を祭壇の前に残して行きなさい。 まずあなたの兄弟と和解し、それから戻ってあなた の供え物をささげなさい。
第5章 1 イエスは群衆を見て山に登り、座られると弟子たち がみもとに来た。 2 そこでイエスは口を開いて彼らに教え始められた。 3 心の貧しい人たちは幸いです、天国は彼らのものだ からです。 4 悲しんでいる人たちは幸いである、彼らは慰められ るであろう。 5 柔和な人たちは幸いである、彼らは地を受け継ぐで あろう。 6 義に飢え渇く人たちは幸いである、彼らは満たされ るであろう。 7 憐れみ深い人たちは幸いである、彼らは憐れみを受 けるであろう。
3
マシュー
25 あなたを敵対する者と旅をしている間に、速やか に和解しなさい。そうしないと、敵対する者があな たを裁判官に引き渡し、裁判官が下役に引き渡し、 あなたが牢に入れられるようなことが起こりかねま せん。 26 よく聞きなさい。最後の一コドラントを払ってし まうまでは、決してそこから出ることはできない。 27 あなたがたは昔の人たちから、「姦淫してはなら ない」と言われていたのを聞いている。 28 しかし、わたしはあなたがたに言います。情欲を いだいて女を見る者は、心の中ですでに姦淫を犯し たのです。 29 もしあなたの右の目があなたを罪に陥れるなら、 えぐり出して捨ててしまいなさい。全身が地獄に投 げ込まれるよりは、あなたの体の一部が滅びるほう があなたにとって益となるからです。 30 もしあなたの右の手があなたを罪に陥れるなら、 それを切り落として捨てなさい。あなたの体の一部 が滅びても、全身が地獄に投げ込まれるよりは、あ なたにとって益となるからです。 31 「だれでも妻を離縁する者は、離縁状を渡さなけ ればならない」と言われている。 32 しかし、わたしはあなたがたに言います。不品行 の理由以外で妻を離縁する者は、その妻に姦淫を犯 させるのです。また、離縁された女をめとる者も、 姦淫を犯すのです。 33 また、昔の人たちはこう言っていたのを、あなた がたは聞いている。「誓いを破ってはならない。誓 ったことは主に対して果たさなければならない。」 34 しかし、わたしはあなたがたに言います。決して 誓ってはいけません。天をさして誓ってはいけませ ん。そこは神の御座だからです。 35 また、地をさしてはなりません。そこは神の足台 だからです。エルサレムをさしてはなりません。そ こは偉大な王の都だからです。 36 また、自分の頭をさして誓ってはならない。あな たは髪の毛一本さえも白くも黒くもすることができ ないのだから。 37 しかし、あなたがたの言葉は、「しかり、しかり、 否、否」であるべきです。それ以上のことは、すべ て悪から来るのです。 38 「目には目を、歯には歯を」と言われていたこと は、あなたがたの聞いているところである。 39 しかし、わたしはあなたがたに言います。悪に手 向かってはいけません。あなたの右の頬を打つ者が いれば、他の頬をも向けなさい。 40 もしだれかがあなたを訴えて上着を奪おうとする なら、上着も与えなさい。 41 だれでも、あなたを一マイル行かせようとする者 は、その人と一緒に二マイル行きなさい。 42 あなたに求める者には与えよ。あなたから借りよ うとする者を断ってはならない。 43 「隣人を愛し、敵を憎め」と言われていたことは、 あなたがたの聞いているところである。
44 しかし、わたしはあなたがたに言います。敵を愛 し、あなたがたを呪う者を祝福し、あなたがたを憎 む者に善行をし、あなたがたを侮辱し迫害する者の ために祈りなさい。 45 それは、あなたがたが天におられるあなたがたの 父の子どもとなるためです。父は悪い人の上にも良 い人の上にも太陽を昇らせ、正しい人にも正しくな い人にも雨を降らせて下さるからです。 46 あなたがたは、自分を愛してくれる人を愛したか らといって、なんの報いがあろうか。徴税人も同じ ことをするではないか。 47 また、兄弟だけにあいさつをしたからといって、 なんのすぐれたことをしていることになるのか。取 税人でさえそうしているではないか。 48 だから、天にいますあなたがたの父が完全であら れるように、あなたがたも完全でありなさい。 第6章 1 人に見せようとして、人前で施しをしないように気 をつけなさい。そうしないと、天にいますあなたが たの父から報いを受けられなくなります。 2 だから、施しをするときには、偽善者たちが人から ほめられようとして会堂や通りでするように、自分 の前でラッパを吹き鳴らしてはならない。よく言っ ておくが、彼らはすでにその報いを受けている。 3 しかし、施しをするときは、右の手のしていること を左の手に知らせてはならない。 4 それは、あなたの施しが隠れて行われるためである。 そうすれば、隠れた事を見ておられるあなたの父が、 あなたに報いて下さるであろう。 5 また、祈るときには、偽善者たちのようであっては なりません。彼らは、人に見られようとして、会堂 や通りの角に立って祈ることを好むのです。よく言 っておきます。彼らはすでに報いを受けています。 6 しかし、あなたは祈るとき、自分の奥まった所に入 り、戸を閉じて、隠れた所におられるあなたの父に 祈りなさい。そうすれば、隠れた所で見ておられる あなたの父は、報いてくださいます。 7 しかし、祈るときには、異邦人のように、むなしい 言葉を繰り返すな。彼らは、多く語れば聞き入れら れると思っている。 8 だから、彼らのまねをしてはいけません。あなたが たの父は、あなたがたが求めない先から、あなたが たに必要なものをご存じなのです。 9 だから、このように祈りなさい。天にいますわれら の父よ、御名があがめられますように。 10 御国が来ますように。御心が天で行われるとおり、 地でも行われますように。 11 わたしたちの日ごとの糧を今日もお与えください。 12 わたしたちが自分に負債のある人を赦しましたよ うに、わたしたちの負債をも赦してください。 13 わたしたちを試みに会わせないで、悪からお救い ください。国と力と栄光は永遠にあなたのものなの です。アーメン。
4
マシュー
14 もしあなたがたが人々の罪を赦すならば、あなた がたの天の父もあなたがたの罪を赦して下さるであ ろう。 15 しかし、もしあなたがたが人々の罪を赦さないな らば、あなたがたの父もあなたがたの罪を赦して下 さらないであろう。 16 また、断食をするときには、偽善者たちのように 陰気な顔つきをしてはいけません。彼らは断食をし ているように人に見せようとして、顔を醜くするの です。よく言っておくが、彼らはすでにその報いを 受けている。 17 しかし、あなたが断食する時には、頭に油を塗り、 顔を洗いなさい。 18 それは、断食をしていることが人々に知られるこ とではなく、隠れたところにおられるあなたの父に 知られるようになるためである。隠れた事で見てお られるあなたの父は、報いて下さるであろう。 19 あなたがたは自分の宝を地上に積んではならない。 そこでは虫がそれを食い、さびがつき、また、盗人 らが押し入って盗み出すようなものである。 20 むしろ、自分の宝を天に積みなさい。そこでは虫 も食わず、さびもつかず、盗人らが押し入って盗み 出すこともありません。 21 あなたの宝のあるところに、あなたの心もあるか らです。 22 体のあかりは目です。だから、あなたの目が正し く明るければ、あなたの全身も明るいはずです。 23 しかし、もしあなたの目が悪ければ、あなたの全 身も暗いであろう。だから、あなたの中にある光が 暗いなら、その暗さはどんなであろう。 24 だれも、ふたりの主人に仕えることはできません。 一方を憎んで他方を愛し、あるいは、一方に親しん で他方を蔑むからです。あなたがたは、神と富とに 仕えることはできません。 25 だから、わたしはあなたがたに言います。自分の 命のことで、何を食べようか、何を飲もうかと心配 するな。また、自分の体のことで、何を着ようかと 心配するな。命は食物よりも大切であり、体は着物 よりも大切ではありませんか。 26 空の鳥を見なさい。種を蒔かず、刈り入れもせず、 倉に集めることもしない。しかし、あなたがたの天 の父がこれを養っておられる。あなたがたは、鳥よ りも、はるかにすぐれた者ではないか。 27 あなたがたのうちだれが、思い煩ったからといっ て、自分の身長をわずかでも伸ばすことができるで しょうか。 28 あなたがたはなぜ着るもののことで思い煩うのか。 野のゆりがどんなふうに育つか考えてみなさい。彼 らは働きもせず、紡ぎもしない。 29 しかし、わたしはあなたがたに言います。栄華を 極めたソロモンでさえ、これらのものの一つほどに も着飾ってはいませんでした。 30 きょうは生えていて、明日は炉に投げ込まれる野 の草でさえ、神はこのように装って下さるのなら、
まして、あなたがたには、もっとよくして下さらな いはずがあろうか。ああ、信仰の薄い者たちよ。 31 だから、何を食べようか、何を飲もうか、何を着 ようかと言って思い煩うのはやめなさい。 32 (異邦人はこれらすべてのものを求めているので す。)あなたがたの天の父は、これらすべてのもの があなたがたに必要なことはご存じなのです。 33 しかし、まず神の国と神の義を求めなさい。そう すれば、これらのものはみな加えて与えられるであ ろう。 34 だから、明日のことについて思い煩うな。明日の ことは明日自ら思い煩うであろう。その日の悪はそ の日だけで十分である。 第7章 1 人を裁くな、そうすれば、自分も裁かれないであろ う。 2 あなたがたが人を裁くその裁きで、自分も裁かれ、 あなたがたが量るその量りで、自分にも量り返され るであろう。 3 あなたは、なぜ兄弟の目にあるちりに気づきながら、 自分の目にある梁に気づかないのか。 4 また、自分の目には梁があるのに、どうして兄弟に むかって、『あなたの目からちりを取らせてくださ い』と言えようか。 5 偽善者よ、まず自分の目から梁を取り去れ。そうす れば、はっきり見えるようになって、兄弟の目から ちりを取り去ることができるようになる。 6 聖なるものを犬に与えてはならない。また、真珠を 豚の前に投げてはならない。豚はそれを足で踏みつ け、向き直ってあなたがたを裂くであろうからであ る。 7 求めよ、そうすれば与えられるであろう。捜せ、そ うすれば見いだすであろう。門をたたけ、そうすれ ばあけてもらえるであろう。 8 すべて求める者は得、捜す者は見つけ出し、門をた たく者にはあけてもらえるからである。 9 また、あなたがたのうちに、自分の子がパンを求め るのに、石を与えるような人がいるでしょうか。 10 また、魚を求めるのに、蛇を与えるでしょうか。 11 このように、あなたがたは悪い者であっても、自 分の子供には良い贈り物を与えることを知っている とすれば、天にいますあなたがたの父はなおさら、 求めてくる者に良いものを下さらないことがあろう か。 12 だから、あなたがたは、何事でも人々にしてもら いたいと思うことは、人々にもそのようにしなさい。 これが律法であり預言者である。 13 狭い門から入りなさい。滅びに至る門は大きく、 その道も広いからです。そこから入る者が多いので す。 14 命に至る門は狭く、その道も細いからである。そ して、それを見いだす者は少ない。
5
マシュー
15 偽預言者に気をつけなさい。彼らは羊の皮をかぶ ってあなたがたのところにやって来ますが、その内 側は貪欲な狼です。 16 あなたがたは、その実によって彼らを見分けるで あろう。人は、いばらからぶどうを、あざみからい ちじくを集めるであろうか。 17 同様に、良い木は良い実を結び、悪い木は悪い実 を結ぶのです。 18 良い木が悪い実を結ぶことはできず、悪い木が良 い実を結ぶこともできません。 19 良い実を結ばない木はみな切り倒されて、火に投 げ込まれます。 20 それゆえ、あなたたちはその実によって彼らを知 るであろう。 21 わたしにむかって『主よ、主よ』と言う者がみな 天の王国に入るのではなく、ただ天にいますわたし の父の御心を行う者だけが入るのである。 22 その日には、多くの者がわたしに言うでしょう。 『主よ、主よ、私たちはあなたの名で預言をし、あ なたの名で悪霊を追い出し、あなたの名で多くの不 思議なわざを行ったではありませんか。』 23 そのとき、わたしは彼らにはっきり言います。 「わたしはあなたがたを全然知らない。不法を行う 者どもよ、わたしから離れ去れ。」 24 それゆえ、わたしのこれらの言葉を聞いてそれを 行なう者はだれでも、岩の上に自分の家を建てた賢 い人に比べることができる。 25 雨が降り、洪水が押し寄せ、風が吹いてその家を 打ちつけたが、倒れることはなかった。岩の上に建 てられていたからである。 26 わたしのこれらの言葉を聞いても行わない者はみ な、砂の上に自分の家を建てた愚かな人に比べるこ とができます。 27 雨が降り、洪水が起こり、風が吹いてその家を打 ちつけたので、その家は倒れた。その倒れ方はひど かった。 28 イエスがこれらの言葉を語り終えると、人々はそ の教えに驚いた。 29 イエスは律法学者たちのようにではなく、権威あ る者として彼らに教えたのです。
5 イエスがカペナウムに入られると、百人隊長がみも とに来て、こう懇願した。 6 そして言った。「主よ、私のしもべは中風を患って、 ひどく苦しみながら家に寝ています。」 7 するとイエスは彼に言われた、「わたしが行って彼 を癒してあげよう」。 8 百人隊長は答えて言った。「主よ、わたしはあなた を屋根の下にお入れする資格がありません。ただお 言葉 をく ださ い。そ うす れば 、し もべは 癒さ れま す。」 9 わたしは権威の下にある者であり、わたしの下に兵 士たちがいます。わたしがこの人に、「行け」と言 えば彼は行き、ほかの人に、「来い」と言えば彼は 来ます。また、わたしの僕に、「これをしなさい」 と言えば彼はそれをします。 10 イエスはこれを聞いて驚嘆し、従っていた人々に 言われた。「よく聞きなさい。イスラエルの中でも、 これほどの信仰を見たことがない。」 11 また、わたしはあなたがたに言う。東から西から 多くの者が来て、天の御国でアブラハム、イサク、 ヤコブと共に席に着くであろう。 12 しかし、王国の子らは外の暗闇に追い出され、そ こで泣き叫び、歯ぎしりするであろう。 13 イエスは百人隊長に言われた。「行きなさい。あ なたの信じたとおりになりますように。」すると、 そのしもべは、ちょうどそのとき癒された。 14 イエスはペテロの家に入って、彼のしゅうとめが 熱病で床に伏しているのをごらんになった。 15 イエスが彼女の手に触れられると、熱はひき、彼 女は起き上がって彼らに仕えた。 16 夕方になると、悪霊に取りつかれた人たちが大勢 イエスのもとに連れて来られた。イエスは御言葉を もって悪霊を追い出し、病人をみな癒された。 17 それは、預言者イザヤによって言われた言葉が成 就するためであった。「キリストは、わたしたちの 病を身に受け、わたしたちの病を負われた。」 18 さて、イエスは大勢の群衆が自分の周りに集まっ ているのを見て、向こう岸へ渡るように命じられた。 19 すると、ある律法学者が近寄ってきて、イエスに 言った。「先生、あなたがおいでになる所ならどこ へでも従ってまいります。」 20 イエスは彼に言われた、「狐には穴があり、空の 鳥には巣がある。しかし、人の子にはまくらする所 がない。」 21 すると、弟子のひとりがイエスに言った。「主よ、 まず、父を葬りに行かせてください。」 22 しかし、イエスは彼に言われた、「わたしに従い なさい。そして、死んでいる者たちに、自分たちの 死人を葬らせなさい。」 23 イエスが舟に乗り込まれると、弟子たちも従った。 24 すると、海に激しい暴風が起こり、船は波に覆わ れてしまった。しかしイエスは眠っておられた。 25 すると弟子たちがイエスのもとに来て、イエスを 起こして言った。「主よ、わたしたちをお助けくだ さい。わたしたちは死にそうです。」
第8章 1 イエスが山を下りると、大勢の群衆が従った。 2 すると、そこに、らい病人が来て、イエスを拝して 言った。「主よ、お心ならば、わたしを清くするこ とがおできになります。」 3 するとイエスは手を伸ばして彼に触れ、「そうして あげよう。清くなれ」と言われた。すると、彼のら い病はたちまち清くなった。 4 イエスは彼に言われた、「だれにも言わないように 注意しなさい。ただ行って、自分を祭司に見せ、モ ーセが命じた供え物をささげて、彼らへの証拠とし なさい。」
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マシュー
26 そこでイエスは彼らに言われた、「なぜ恐れるの か、信仰の薄い者たちよ。」それからイエスは起き 上がって、風と海とをしかられた。すると、大なぎ になった。 27 しかし、人々は驚いて言った。「風も海も従うと は、いったいこの人はなんという人なのだろう。」 28 それから、イエスが向こう岸のゲルゲサ人の地方 に着くと、墓場から出て来る悪霊に取りつかれた二 人に出会った。彼らは非常に凶暴だったので、だれ もその道を通ることはできなかった。 29 すると、彼らは叫んで言った。「神の子イエスよ、 あなたは、私たちと何の係わりがあるのですか。時 期が来ないうちに、私たちを苦しめるために、ここ に来たのですか。」 30 彼らからかなり離れたところに、たくさんの豚の 群れが飼われていた。 31 そこで悪霊たちはイエスに願って言った。「もし 私たちを追い出すのなら、豚の群れの中に行かせて ください。」 32 そこでイエスは彼らに言われた、「行きなさい」。 彼らは出て行って豚の群れの中に入った。すると、 豚の群れはみな、がけから海へ猛然と駆け下り、水 の中で死んでしまった。 33 そこで、彼らを守っていた者たちは逃げて町に行 き、悪霊に取りつかれた者たちに起こったことをす べて告げ知らせた。 34 すると、町中の人がイエスを出迎えに出てきた。 そして、イエスを見ると、その地方から立ち去って いただくようにと願った。
10 さて、イエスが家で食事をしておられると、多く の取税人や罪人たちが来て、イエスや弟子たちと一 緒に席に着いた。 11 すると、パリサイ人たちはそれを見て、弟子たち に言った。「なぜ、あなたがたの先生は、取税人や 罪人たちと一緒に食事をされるのですか。」 12 しかし、イエスはそれを聞いて彼らに言われた、 「健康な人には医者はいらない。いるのは病人であ る。」 13 しかし、あなたがたは行って、これがどういう意 味かを学びなさい。「わたしが好むのはあわれみで あって、いけにえではない。わたしは義人を招くた めではなく、罪人を招くために来たのである。」 14 そのとき、ヨハネの弟子たちがイエスのもとに来 て言った。「私たちとパリサイ人たちは断食を頻繁 にしているのに、あなたの弟子たちはなぜ断食をし ないのですか。」 15 イエスは彼らに言われた、「花婿が一緒にいる間 は、花嫁の子らは悲しんでいられるだろうか。しか し、花婿が彼らから取り去られる日が来る。その時 は、彼らは断食するであろう」。 16 だれも、古い着物に新しい布切れを継ぎ足そうと はしない。継ぎ足そうとする布切れが、着物から裂 け、裂け目がさらにひどくなるからである。 17 また、人は新しいぶどう酒を古い皮袋に入れたり はしない。そうすると、皮袋は破れて、ぶどう酒は 流れ出て、皮袋はだめになってしまう。しかし、新 しいぶどう酒を新しい皮袋に入れれば、両方とも保 存される。 18 イエスがこれらのことを彼らに話しておられると、 ある役人が来て、イエスを拝して言った、「私の娘 はもう死んでしまいました。しかし、来て、あなた の手を置いてください。そうすれば、娘は生き返り ます」。 19 そこでイエスは立ち上がってイエスに従った。弟 子たちも従った。 20 すると、十二年間も血の流出を患っている女が、 後ろからイエスに近づき、その着物のすそに触れた。 21 彼女は心の中で、「もし彼の着物に触れさえすれ ば、私は救われるだろう」と思ったからである。 22 しかし、イエスは振り向いて、彼女を見て言われ た。 「娘よ、安心しなさい。あなたの信仰があなた を救ったのです。」すると、その女はそのときから 癒された。 23 イエスは総督の家に入って、楽士たちと群衆が騒 いでいるのを見て、 24 イエスは彼らに言われた、「場所を空けなさい。 おとめは死んだのではなく、眠っているのです」。 そして彼らはイエスをあざ笑った。 25 しかし、民衆が外に出ると、彼は中に入って彼女 の手を取ると、その女は立ち上がった。 26 そして、このことの評判はその地方全体に広まっ た。
第9章 1 そこでイエスは舟に乗り、向こう岸へ渡って自分の 町に帰られた。 2 すると、人々が中風の人を床に寝かせたまま、イエ スのところに連れて来た。イエスは彼らの信仰を見 て、中風の人に言われた。「子よ、元気を出しなさ い。あなたの罪は赦された。」 3 すると、ある律法学者たちが心の中で、「この人は 神を冒涜している」と言った。 4 イエスは彼らの考えを知って言われた、「なぜ心の 中で悪いことを考えているのか。 5 「あなたの罪は赦された」と言うのと、「起きて歩 きなさい」と言うのと、どちらが易しいでしょうか。 6 しかし、人の子が地上で罪を赦す権威を持っている ことを、あなたがたに知らせるために、 (そのとき、 イエスは中風の人に言った。)起き上がり、床を担 いで家に帰りなさい。 7 そして彼は立ち上がって自分の家へ帰って行った。 8 しかし、群衆はそれを見て驚き、このような権威を 人間に与えた神を賛美した。 9 イエスはそこから出て行かれるとき、マタイという 人が税関に座っているのを見て、「わたしについて 来なさい」と言われた。するとマタイは立ち上がっ てイエスに従った。
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マシュー
27 イエスがそこから立ち去られると、二人の盲人が 叫びながらついて来て、「ダビデの子よ、わたした ちをあわれんでください」と言った。 28 イエスが家に入られると、盲人たちがイエスのも とに来た。イエスは彼らに言われた、「わたしにそ れができると信じますか」 。彼らはイエスに言った、 「はい、主よ」。 29 それからイエスは彼らの目に触って言われた、 「あなたがたの信仰のとおりになるように。」 30 すると、彼らの目が開けた。そこでイエスは彼ら に厳しく命じて言われた、「だれにもこのことが知 られないように気をつけなさい。」 31 しかし、彼らは去ってから、イエスの名声をその 地方全体に広めた。 32 彼らが出て行くと、悪霊に取りつかれた口のきけ ない人がイエスのところに連れて来られた。 33 悪魔が追い出されると、口のきけない者がものを 言うようになった。群衆は驚いて言った、「イスラ エルでこんなことはかつてなかった。」 34 しかし、パリサイ人たちは言った、「彼は悪霊の 頭によって悪霊を追い出しているのだ。」 35 イエスはすべての町や村を巡り歩き、会堂で教え、 御国の福音を宣べ伝え、民の中のあらゆる病気、あ らゆるわずらいを癒された。 36 しかし、イエスは群衆を見て、彼らが羊飼いのい ない羊のように弱り果てて散らされているのを見て、 深く憐れまれた。 37 そこで、イエスは弟子たちに言われた。「収穫は 豊かだが、働き手が少ない。 38 だから、収穫の主に、収穫のために働き手を送っ てくださるように祈りなさい。
10 旅のために袋も持たず、二枚の上着も、履物も、 また杖も持たず。働く者は自分の食物を得るに値す るからだ。 11 そして、どの町や村に入っても、そこにふさわし い人がいるかどうか尋ねなさい。そして、そこを去 るまでそこにとどまっていなさい。 12 家に入るときには、あいさつをしなさい。 13 もしその家がふさわしいものであれば、あなたが たの平和がその家に臨むように。もしそれがふさわ しくないものであれば、あなたがたの平和があなた 方のもとに戻るように。 14 あなたがたを受け入れず、あなたがたの言葉を聞 かない者がいたなら、その家や町から出て行くとき、 足のちりを払い落としなさい。 15 よく言っておくが、裁きの日には、ソドムとゴモ ラの地の方が、あの町よりも耐えやすいであろう。 16 見よ、わたしはあなたがたを、狼の真ん中に羊を 送り出すようなものである。だから、蛇のように賢 く、鳩のように素直であれ。 17 しかし、人々には気をつけなさい。彼らはあなた がたを議会に引き渡し、会堂でむち打つでしょう。 18 そして、あなたたちはわたしのために総督たちや 王たちの前に引き出され、彼らと異邦人に対して証 言することになる。 19 しかし、引き渡されるときには、何をどう話そう かと心配するな。何を話すべきかは、そのとき知ら されるからである。 20 語るのはあなたがたではなく、あなたがたのうち に語るあなたがたの父の霊である。 21 そして兄弟は兄弟を、父は子供を死に渡し、子供 たちは両親に反抗して、両親を殺させるであろう。 22 また、わたしの名のゆえに、あなたがたはすべて の人に憎まれるであろう。しかし、最後まで耐え忍 ぶ者は救われるであろう。 23 しかし、この町で迫害を受けるときは、他の町へ 逃げなさい。よく言っておくが、人の子が来るまで には、あなたがたはイスラエルの町々を回りきれな いであろう。 24 弟子はその師匠以上ではなく、しもべはその主人 以上ではありません。 25 弟子が師匠のようであり、しもべが主人のようで あれば十分です。もし家の主人がベルゼブルと呼ば れているなら、ましてその家の者をベルゼブルと呼 ぶのはなおさらです。 26 それゆえ、彼らを恐れてはならない。隠されてい るもので、現われないものはなく、隠されているも ので、知られないものはないからである。 27 わたしが暗やみで話すことを、あなたがたは光の 中で語り、耳で聞くことを、あなたがたは屋上で宣 べ伝えなさい。 28 からだを殺しても、魂を殺すことのできない者ど もを恐れるのではなく、むしろ、からだも魂も地獄 で滅ぼす力のある方を恐れなさい。
第 10 章 1 そこでイエスは十二弟子を呼び寄せて、汚れた霊を 追い出し、あらゆる病気、あらゆるわずらいを癒す 権威を彼らにお与えになった。 2 さて、十二使徒の名前は次のとおりである。第一の 使徒はペテロと呼ばれるシモンとその兄弟アンデレ、 ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネである。 3 フィリポ、バルトロマイ、トマス、取税人マタイ、 アルファイの子ヤコブ、タダイという名のレバイオ、 4 カナン人シモンと、イエスを裏切ったイスカリオテ のユダである。 5 イエスはこの十二人を遣わして、彼らに命じて言わ れた、「異邦人の道に行ってはならない。またサマ リア人の町にも、入ってはならない。 6 むしろ、イスラエルの家の失われた羊のところに行 きなさい。 7 そして、行って宣べ伝えなさい。『天の御国は近づ いた。』 8 病人を癒し、重い皮膚病を患っている人を清め、死 人を生き返らせ、悪霊を追い出しなさい。ただで受 けたのだから、ただで与えなさい。 9 財布の中に金や銀や青銅を入れてはならない。
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29 雀二羽は一アサリオンで売られているではないか。 あなたがたの父の許しがなければ、その一羽も地に 落ちることはない。 30 しかし、あなたがたの頭の毛までも、みな数えら れている。 31 だから、恐れることはない。あなたがたはたくさ んの雀よりも価値があるのだ。 32 だから、人々の前でわたしを公にする者はだれで も、わたしも天にいますわたしの父の前でその人を 公にします。 33 しかし、だれでも人々の前でわたしを否定するな ら、わたしも天にいますわたしの父の前でその人を 否定します。 34 わたしが地上に平和をもたらすために来たと思っ てはなりません。わたしは平和ではなく、剣をもた らすために来たのです。 35 わたしが来たのは、人をその父と、娘をその母と、 嫁をそのしゅうとめと争わせるためである。 36 そして、人の敵はその人の家の者となるであろう。 37 わたしよりも父や母を愛する者は、わたしにふさ わしくありません。わたしよりも息子や娘を愛する 者も、わたしにふさわしくありません。 38 自分の十字架を負ってわたしについて来ない者は、 わたしにふさわしくありません。 39 自分の命を得ている者はそれを失い、わたしのた めに自分の命を失った者は、それを見いだすであろ う。 40 あなたがたを受け入れる者はわたしを受け入れる のであり、わたしを受け入れる者はわたしをつかわ した方を受け入れるのである。 41 預言者を預言者という名で受け入れる者は、預言 者の報いを受け、義人を義人という名で受け入れる 者は、義人の報いを受けるであろう。 42 そして、弟子であるというだけの名において、こ れらの幼子たちの一人に冷たい水一杯でも飲ませて くれる者は、よく言っておくが、その人は決して報 いを受け損なわれることはない。
7 彼らが立ち去るとき、イエスはヨハネについて群衆 に語り始めた。「あなたがたは何を見に荒野へ出か けたのか。風に揺れる葦か。」 8 しかし、あなたがたは何を見に出てきたのか。柔ら かい衣を着た人か。見よ、柔らかい衣を着ている人 たちは王宮にいるのだ。 9 しかし、あなたがたは、何を見に出てきたのですか。 預言者ですか。そうです、あなたがたに言います。 預言者以上の者です。 10 この人については、「見よ、わたしはあなたの前 に使者を遣わす。彼はあなたの前に道を備えるであ ろう」と書いてある。 11 よく聞きなさい。女から生まれた者の中で、バプ テスマのヨハネより偉大な者は現れなかった。しか し、天の御国で最も小さい者でも、彼よりは偉大で ある。 12 バプテスマのヨハネの時代から今に至るまで、天 の王国は暴力を受けており、暴力を振るう者たちが それを奪い取っているのです。 13 というのは、すべての預言者と律法はヨハネに至 るまで預言していたからである。 14 あなたがたが受け入れるなら、この人は、やがて 来るはずだったエリヤです。 15 聞く耳のある者は聞きなさい。 16 しかし、この世代を何にたとえようか。それは市 場に座って仲間に呼びかける子供たちのようだ。 17 また言った、「われわれはあなたがたに笛を吹い たが、あなたがたは踊らなかった。われわれはあな たがたに嘆いたが、あなたがたは悲しまなかっ た。」 18 ヨハネは来ず、食べることも飲むこともしなかっ たから、人々は『彼は悪霊に取りつかれている』と 言うのです。 19 人の子が来て食べたり飲んだりすると、人々は言 う、「見よ、この人は食いしん坊で、大酒を飲んで いる。取税人や罪人たちの仲間だ。」 しかし、知恵 はその子らによって正当化される。 20 そこでイエスは、その奇跡の多くを成し遂げた 町々が悔い改めなかったために、彼らを叱責し始め た。 21 コラジンよ、あなたは災いを受け、ベツサイダよ、 あなたは災いを受けます。あなたの中で行われた力 あるわざが、もしティルスとシドンで行われていた なら、彼らはとうの昔に荒布をまとい、灰をかぶっ て悔い改めていたことでしょう。 22 しかし、わたしはあなたがたに言う。審判の日に は、ティルスとシドンの方があなたがたよりも耐え やすいであろう。 23 カペナウムよ、汝は天にまで高められたが、陰府 に落とされるであろう。汝の中で行われた力あるわ ざが、もしソドムで行われていたなら、ソドムは今 日まで残っていたであろう。 24 しかし、わたしはあなたがたに言う。裁きの日に は、ソドムの地の方が、あなたがたよりも耐えやす いであろう。
第 11 章 1 さて、イエスは十二弟子たちに命じ終えると、町々 で教え、宣べ伝えるためにそこを去られた。 2 さて、ヨハネは獄中でキリストの働きについて聞い て、二人の弟子を遣わして、 3 イエスは言われた。「あなたは来るべき方ですか。 それとも、ほかの方を待つべきでしょうか。」 4 イエスは答えて彼らに言われた、「行って、あなた がたが見聞きしたことをヨハネに伝えなさい。 5 目の見えない人は見えるようになり、足の不自由な 人は歩けるようになり、重い皮膚病を患っている人 は清められ、耳の聞こえない人は聞こえ、死人は生 き返り、貧しい人々には福音が宣べ伝えられる。 6 わたしにつまずかない者は幸いである。
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マシュー
25 そのとき、イエスは答えて言われた、 「天地の主 なる父よ。あなたに感謝します。あなたはこれらの ことを知恵のある者や賢い者に隠し、幼子たちに現 してくださいました。」 26 そのとおりです、父よ。それがあなたの目に良い と思われたのです。 27 すべてのものは父からわたしに与えられている。 そして、父のほかには、子を知る者はいない。また、 子と、子が父をあらわそうと思う者のほかには、だ れも父を知る者はいない。 28 すべて労苦し、重荷を負う者はわたしのもとに来 なさい。あなたがたを休ませてあげます。 29 わたしのくびきを負って、わたしに学びなさい。 わたしは柔和で心のへりくだった者だからです。そ うすれば、あなたがたの魂に休みが与えられます。 30 わたしのくびきは負いやすく、わたしの荷は軽い からです。
14 そこで、パリサイ人たちは出て行って、どのよう にしてイエスを殺そうかと協議した。 15 しかし、イエスはそれを知って、そこから立ち去 られた。すると、大勢の群衆がイエスに従った。そ して、イエスは彼らをみな癒された。 16 そして、イエスを人々に知らせないようにと彼ら に命じた。 17 それは、預言者イザヤによって言われたことが実 現するためであった。 18 見よ、わたしが選んだわたしの僕、わたしの愛す る者、わたしの心にかなう者。わたしはわたしの霊 を彼の上に置く。彼は諸国民に公正を示すであろう。 19 彼は争うことも、叫ぶこともない。また、だれも 街路で彼の声を聞くことはない。 20 主は、勝利に導く裁きを下されるまで、傷んだ葦 を折らず、くすぶる灯心を消すこともない。 21 そして異邦人たちは彼の名に信頼するであろう。 22 そのとき、悪霊に取りつかれた盲目で口のきけな い人が、イエスのところに連れて来られた。イエス は彼を癒して、盲人と口のきけない人が、ものが言 え、見えるようになった。 23 民衆は皆驚いて言った、「この人はダビデの子で はないか。」 24 しかし、パリサイ人たちはこれを聞いて言った、 「この人が悪霊を追い出しているのではなく、悪霊 の頭ベルゼブルによるのだ。」 25 イエスは彼らの考えを見抜いて言われた、「内部 で分裂した国はみな滅び、内部で分裂した町や家は 立ち行かなくなる。 26 そして、もしサタンがサタンを追い出すなら、サ タンは内部で分裂するでしょう。それでは、彼の王 国はどうして存続するでしょうか。 27 もし私がベルゼブルによって悪霊を追い出してい るのなら、あなたがたの子供たちはだれによって追 い出しているのですか。彼らがあなたがたを裁く者 となるでしょう。 28 しかし、わたしが神の霊によって悪霊を追い出し ているのであれば、神の国はすでにあなたたちのと ころに来ているのです。 29 あるいは、まず強い人を縛らなければ、どうして 強い人の家に入ってその財産を奪うことができよう か。そうすれば、その人は彼の家を奪うであろう。 30 わたしと共にいない者はわたしに敵対する者であ り、わたしと共に集めない者は散らす者である。 31 それゆえ、わたしはあなたがたに言います。人に は、すべての罪も冒涜も赦されます。しかし、聖霊 に対する冒涜は、赦されません。 32 人の子に対して何か言う者は、だれでも赦される であろう。しかし、聖霊に対して何か言う者は、こ の世でも、また来るべき世でも、赦されることはな いであろう。 33 木が良ければその実も良いが、木が悪ければその 実も悪くなる。木はその実によってわかるからであ る。
第 12 章 1 そのころ、イエスは安息日に麦畑の中を通られた。 弟子たちは空腹だったので、穂を摘んで食べ始めた。 2 ところが、パリサイ人たちはそれを見て、イエスに 言った。「ごらんなさい。あなたの弟子たちは、安 息日にしてはならないことをしています。」 3 しかし、イエスは彼らに言われた、「ダビデとその 供の者たちが飢えていたとき、彼らが何をしたかを、 あなたがたは読んだことがないのか。 4 彼はどのようにして神の家に入り、供えのパンを食 べたのか。それは彼も、彼と共にいた者たちも食べ てはならないもので、祭司たちだけが食べることが 許されていた。 5 それとも、律法の中で読んだことがないのか。安息 日に宮で祭司たちが安息日を汚しても、罪はない。 6 しかし、わたしはあなたがたに言います。この場所 には神殿よりも偉大なものがあるのです。 7 しかし、もしあなたがたが、「わたしはあわれみを 好むのであって、いけにえを好むのではない」とい う意味を知っていたなら、罪のない者を罪に定めな かったであろう。 8 人の子は安息日の主である。 9 イエスはそこを去って、会堂にはいられた。 10 すると、そこに片手のなえた人がいた。人々は彼 を訴えようとして、「安息日に人を治すのは、律法 に定められているでしょうか」と尋ねた。 11 そこでイエスは彼らに言われた、「あなたがたの うちに、一匹の羊を持っている人がいて、それが安 息日に穴に落ち込んだら、それをつかんで引き上げ ないであろうか。 12 それでは、人は羊よりもどれほど優れているでし ょうか。それゆえ、安息日に善を行なうことは正し いことです。 13 そこでイエスはその人に、「手を伸ばしなさい」 と言われた。そこで彼が手を伸ばすと、手は元通り になった。
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マシュー
第 13 章
34 まむしの子らよ。あなたたちは悪い者でありなが ら、どうして良いことを語ることができようか。心 に満ちあふれていることを口は語るのだ。 35 善良な人は心の良い倉から良いものを取り出し、 悪い人は悪い倉から悪いものを取り出します。 36 しかし、わたしはあなたがたに言います。人はそ の語るすべてのむだ話について、審判の日に言い開 きをしなければなりません。 37 あなたは、あなたの言葉によって義とされ、また あなたの言葉によって罪とされるであろう。 38 すると、律法学者やパリサイ人のうちのある人々 が答えて言った。「先生、私たちはあなたからしる しを見たいのです。」 39 しかし、イエスは答えて言われた、「邪悪で不道 徳な時代はしるしを求める。しかし、預言者ヨナの しるしのほかには、何のしるしも与えられないであ ろう。 40 ヨナが三日三晩、鯨の腹の中にいたように、人の 子も三日三晩、地の中心にいるであろう。 41 ニネベの人々は、この世代と共に裁きのときに立 ち上がり、この世代を罪に定めるであろう。なぜな ら、彼らはヨナの説教を聞いて悔い改めたからであ る。見よ、ヨナよりも偉大な者がここにいる。 42 南の女王は、この世代と共に裁きのときに立ち上 がり、この世代を罪に定めるであろう。彼女はソロ モンの知恵を聞くために、地の果てから来たのであ る。見よ、ソロモンよりも偉大な者がここにいる。 43 汚れた霊が人から出て行くと、彼は休み場を求め て乾いた場所を歩き回るが、見つけることができな い。 44 そこで彼は、「出て来た自分の家に帰ろう」と言 う。そして帰ってみると、そこは空っぽで、掃除さ れ、飾り付けられていた。 45 そこで、彼は出て行って、自分よりも悪い他の七 つの霊を連れ、その中に入り込んで住みつく。その 人の後の姿は、初めよりもさらに悪い。この邪悪な 世代にも、そのようになるであろう。 46 イエスがまだ群衆に話しているうちに、見よ、イ エスの母と兄弟たちが外に立って、イエスと話した いと思っていた。 47 すると、ある人がイエスに言った。「あなたの母 上と兄弟たちが、あなたと話そうとして外に立って います。」 48 しかしイエスは、自分を告げた者に答えて言われ た。「わたしの母とはだれですか。わたしの兄弟と はだれですか。」 49 そしてイエスは弟子たちのほうに手を伸ばして言 われた。「わたしの母、わたしの兄弟たちをご覧な さい。」 50 天にいますわたしの父の御心を行う者はだれでも、 わたしの兄弟、また姉妹、また母なのです。
1 その日、イエスは家を出て、海辺に座っておられた。 2 大勢の群衆がイエスのもとに集まったので、イエス は舟に乗って座られた。そして、群衆は皆岸に立っ ていた。 3 そしてイエスは彼らに多くのことをたとえで語った。 「見よ、種まき人が種を蒔きに出かけた。 4 種を蒔いていると、道端に落ちた種もあったが、鳥 が来てそれを食べてしまった。 5 ある種は土の薄い石地に落ちたが、土が深くないの ですぐに芽を出した。 6 そして、太陽が昇ると、それらは焼けてしまい、根 がないので枯れてしまいました。 7 ある種はいばらの中に落ちたが、いばらが生え出て、 それをふさいでしまった。 8 しかし、ほかの種は良い地に落ちて、百倍、六十倍、 三十倍の実を結びました。 9 聞く耳のある者は聞きなさい。 10 すると弟子たちが近寄って来てイエスに言った、 「なぜ彼らにたとえでお話しになるのですか」。 11 イエスは答えて言われた、「天の御国の奥義を知 ることは、あなたがたに許されているが、彼らには 許されていないからである。 12 持っている人はさらに与えられて豊かになり、持 っていない人は持っているものまでも取り上げられ るであろう。 13 だから、わたしは彼らにたとえで話すのです。彼 らは見ても見ず、聞いても聞かず、悟ることもしな いからです。 14 そして、彼らの中に、イザヤの預言が成就した。 それはこう言っている。「あなたがたは聞くには聞 いても、理解しない。見るには見ても、悟らな い。」 15 この民の心は鈍くなり、耳は聞こえなくなり、目 は閉じられている。それは、彼らが目で見、耳で聞 き、心で悟り、悔い改めてわたしが彼らを癒すこと ができないためである。 16 しかし、あなたがたの目は見ているので幸いであ る。あなたがたの耳は聞いているから幸いである。 17 よくよくあなたがたに言うが、多くの預言者や義 人たちは、あなたがたが見ているものを見たいと願 ったが、見ることができず、あなたがたが聞いてい るものを聞きたいと願ったが、聞くことができなか った。 18 そこで、種まき人のたとえを聞きなさい。 19 だれでも御国のことばを聞いて悟らないと、悪い 者が来て、その人の心に蒔かれたものを奪い去りま す。道端で種を蒔かれたのは、この人のことです。 20 しかし、石地に蒔かれた者とは、御言を聞いてす ぐに喜んで受け入れる者のことである。 21 しかし、彼は自分自身の中に根を張っていないの で、しばらくは耐えているだけです。なぜなら、御 言葉のために苦難や迫害が起こると、すぐにつまず いてしまうからです。
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マシュー
22 いばらの中に種を蒔かれた者とは、御言を聞く者 のことである。しかし、この世の思い煩いや富の惑 わしが御言をふさぐので、実を結ばなくなる。 23 しかし、良い地に種を蒔くとは、御言を聞いて悟 る人のことです。その人は実を結び、あるものは百 倍、あるものは六十倍、あるものは三十倍の実を結 びます。 24 イエスは、また別のたとえを彼らに語った。「天 の御国は、畑に良い種を蒔いた人のようなものであ る。 25 ところが、人々が眠っている間に、敵が来て、麦 の中に毒麦を蒔いて立ち去った。 26 しかし、芽が出て実を結ぶと、毒麦も現れた。 27 そこで、家の主人の僕たちが来て言った。「ご主 人様、畑に蒔いた種は良いものではありませんか。 どうして毒麦が生えたのですか。」 28 彼は彼らに言った、「これは敵の仕業です」。家 来たちは彼に言った、「それでは、私たちが行って、 彼らを集めましょうか」。 29 しかしイエスは言われた。「いいえ、毒麦を集め るときに、麦も一緒に抜いてしまうといけないから です。」 30 収穫の時まで、両方とも一緒に育てておきなさい。 収穫 の時 が来 たら 、わ たしは 刈る 者た ちに 言う 、 『まず毒麦を集めて束ね、焼き捨てなさい。しかし 麦のほうはわたしの倉に集めなさい。』 31 イエスは、また別のたとえを彼らに示して言われ た、「天の御国は、一粒のからし種のようなもので ある。ある人がそれを取って、自分の畑に蒔いた。 32 それは、すべての種の中で最も小さいものである が、成長すると、草の中で最も大きくなり、空の鳥 が来てその枝に巣を作るほどの木となる。 33 イエスは、また別のたとえを彼らに話された。 「天の御国はパン種のようなものである。女がそれ を取って三斗の粉の中に混ぜると、全体が膨らんで しまった。」 34 イエスはこれらのことをみな、たとえで群衆に話 された。たとえを用いずには、彼らに話されなかっ た。 35 それは、預言者によって言われた言葉が成就する ためである。「わたしは口を開いて譬を語り、世の 初めから隠されていたことを語る。」 36 それから、イエスは群衆を解散させて家に入られ た。すると、弟子たちがみもとに近寄ってきて言っ た、「畑の毒麦のたとえを説明してください。」 37 イエスは答えて彼らに言われた、「良い種をまく 者とは、人の子である。 38 畑は世界のことである。良い種は御国の子らであ る。毒麦は悪い者の子らである。 39 それを蒔いた敵は悪魔であり、収穫は世の終わり であり、刈り取る者は天使たちである。 40 だから、毒麦が集められて火で焼かれるように、 この世の終わりにも同じようなことが起こります。
41 人の子は天使たちを遣わし、天使たちは、つまず きとなるものや不法を行う者をすべて、自分の王国 から集めさせます。 42 そして彼らを火の燃える炉に投げ込むであろう。 そこでは嘆きと歯ぎしりが起こるであろう。 43 そのとき、義人は父の王国で太陽のように輝くで あろう。聞く耳のある者は聞きなさい。 44 また、天の御国は畑に隠してある宝のようなもの である。人はそれを見つけると、それを隠し、喜び のあまり、行って持ち物を全部売り払って、その畑 を買うのである。 45 また、天の御国は、良い真珠を探している商人の ようなものです。 46 彼は非常に高価な真珠一つを見つけると、行って 持ち物を全部売り払ってそれを買いました。 47 また、天の御国は、海に投げ込まれて、あらゆる 種類のものを集める網のようなものである。 48 それがいっぱいになると、人々は岸に着いて座り、 良いものは器に集め、悪いものは捨てた。 49 世の終わりにも同じようなことが起こります。天 使たちが来て、正しい者の中から悪者を分け、 50 そして彼らを火の炉に投げ込むであろう。そこで は嘆きと歯ぎしりが起こるであろう。 51 イエスは彼らに言われた、「あなたがたはこれら のことがみな分かりましたか」 。彼らは言った、 「はい、主よ」。 52 そこでイエスは彼らに言われた、「だから、天の 御国のことを学んでいる学者はみな、自分の倉から 新しいものも古いものも取り出す一家の主人に似て いる。」 53 イエスはこれらのたとえ話を終えると、そこから 立ち去られた。 54 イエスは自分の国に帰ってから、会堂で人々を教 えられた。人々は驚いて言った、「この人は、この ような知恵と、このような力あるわざとを、どこか ら得たのか」。 55 この人は大工の息子ではないか。その母はマリア というではないか。兄弟たちはヤコブ、ヨセ、シモ ン、ユダではないか。 56 彼の姉妹たちも皆私たちと一緒にいるではありま せんか。それなのに、この人はこれらすべてのもの をどこから持ってきたのですか。 57 彼らはイエスにつまずいた。しかしイエスは彼ら に言われた、「預言者は自分の故郷や自分の家以外 では敬われないことはない」。 58 しかし、彼らの不信仰のゆえに、イエスはそこで 多くの奇跡を行われなかった。 第 14 章 1 そのころ、領主ヘロデはイエスの評判を聞いて、 2 そして、僕たちに言った。「これはバプテスマのヨ ハネである。死人の中からよみがえったのだ。だか ら、彼のうちには力あるわざが現れているのだ。」
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3 というのは、ヘロデは自分の兄弟フィリポの妻ヘロ デヤのことで、ヨハネを捕えて縛り、牢に入れたか らである。 4 ヨハネは彼に言った、「あなたが彼女をめとること は許されていない。」 5 イエスは、イエスを殺そうとしたとき、群衆を恐れ た。彼らはイエスを預言者とみなしていたからであ る。 6 ところが、ヘロデの誕生日の祝賀のとき、ヘロデヤ の娘が彼らの前で踊りを踊り、ヘロデを喜ばせた。 7 そこで彼は、彼女が求めるものは何でも与えると誓 って約束した。 8 彼女は、母親からあらかじめ教えられていたので、 こう言いました。「バプテスマのヨハネの首を盆に 載せて、ここに持ってきてください。」 9 王は残念に思ったが、誓いのため、また一緒に食事 をする人たちのために、彼女にそれを与えるように 命じた。 10 そこで彼は人をやって、獄中でヨハネの首をはね させた。 11 彼の首は盆に載せられて、乙女に渡された。乙女 はそれを母親のところへ持って行った。 12 弟子たちが来て、死体を引き取り、葬り、そして イエスに報告した。 13 イエスはそれを聞いて、舟で人里離れた所へ立ち 去られた。群衆もそれを聞いて、町々から歩いてイ エスに従った。 14 イエスは出て行って、大勢の群衆を見て、彼らを 深く憐れみ、病人を癒された。 15 夕方になると、弟子たちがイエスのもとに来て言 った。「ここは寂しい所ですし、もう時間も過ぎま した。群衆を解散させて、村々へ行って食べ物を買 うようにさせてください。」 16 しかし、イエスは彼らに言われた、「彼らが去る 必要はない。あなたがたが彼らに食べ物を与えなさ い。」 17 彼らはイエスに言った、「ここにはパン五つと魚 二匹しかありません」。 18 彼は言った、 「それをここに持って来なさい」。 19 それから、イエスは群衆に草の上に座るように命 じ、五つのパンと二匹の魚とを取り、天を仰いで祝 福し、パンを裂いて弟子たちに与えた。弟子たちは 群衆に渡した。 20 彼らはみな食べて満腹した。残ったパンくずを集 めると十二のかごにいっぱいになった。 21 そして食べた者は、女と子供を除いて男約五千人 であった。 22 そこでイエスは、ただちに弟子たちを強いて舟に 乗り込ませ、自分より先に向こう岸へ行かせ、その 間に群衆を解散させた。 23 イエスは群衆を解散させてから、祈るためにひと り山に登られた。夕方になっても、イエスはそこに ひとりでおられた。 24 しかし、船はすでに海の真ん中にあり、逆風のた めに波に揺られていた。
25 夜の第四時ごろ、イエスは海の上を歩いて彼らの ところに行かれた。 26 弟子たちは、イエスが海の上を歩いておられるの を見て、幽霊だと言って、不安になり、恐怖のあま り叫び声をあげた。 27 しかし、イエスはすぐに彼らに話しかけて言われ た、 「安心 しな さい 。わた しだ 。恐 れる ことは な い。」 28 するとペテロが答えて言った。「主よ、あなたで したら、わたしに命じて水の上を渡ってみもとに行 かせてください。」 29 そこでイエスは、「来なさい」と言われた。ペテ ロは舟から降りて、水の上を歩いてイエスのもとへ 行った。 30 しかし、風が激しくなるのを見て、彼は恐れ、沈 みかけたので、「主よ、わたしを助けてください」 と叫んだ。 31 すると、イエスはすぐに手を伸ばして彼をつかみ、 こう言われた。「信仰の薄い者よ、なぜ疑ったのか。 32 彼らが舟に乗り込むと、風は止んだ。 33 すると、舟の中にいた者たちが近寄って来て、イ エスを拝して言った、「まことに、あなたは神の子 です。」 34 そして彼らは渡って行って、ゲネサレの地に入っ た。 35 その地方の人々はイエスのことを知って、その周 囲の地方全体に人を遣わし、病人をみなイエスのも とに連れて来た。 36 そして、イエスの着物のふさにでも触れさせてく ださいと願った。すると、触れた者たちはみな完全 に癒された。 第 15 章 1 そのとき、エルサレムの律法学者やパリサイ人たち がイエスのもとに来て言った。 2 あなたの弟子たちはなぜ昔の人たちの言い伝えを破 るのですか。彼らはパンを食べるとき手を洗わない のです。 3 しかしイエスは答えて彼らに言われた、「なぜ、あ なたがたも神の戒めを、自分の言い伝えによって破 るのですか。 4 神はこう命じておられます。「あなたの父と母を敬 え。父または母をののしる者は死刑に処せられ る。」 5 しかし、あなたがたは言う。「わたしからいただい たものはすべて、贈り物です。」と父または母に言 う者は、 6 彼の父や母を敬わなければ、彼は自由になる。この ように、あなたたちは神の戒めを、あなたたちの言 い伝えによって無効にしてしまったのだ。 7 偽善者たちよ、イザヤはあなたたちについてよく預 言してこう言った。 8 この民は口先ではわたしに近づき、唇ではわたしを 敬うが、その心はわたしから遠く離れている。
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9 しかし、彼らは人間の戒めを教義として教えながら、 わたしを拝んでいるが、それはむなしいことである。 10 そこでイエスは群衆を呼び寄せて言われた。「聞 いて悟りなさい。 11 口に入るものは人を汚しません。かえって、口か ら出るもの、これが人を汚します。 12 すると、弟子たちが近寄ってきてイエスに言った、 「パリサイ人たちがこの御言葉を聞いて、つまずい たことをご存じですか」。 13 しかし、イエスは答えて言われた、「わたしの天 の父が植えなかった植物は、みな抜き取られるであ ろう。」 14 彼らを放っておけ。彼らは盲人を導く盲人である。 もし盲人が盲人を導くなら、二人とも穴に落ちるで あろう。 15 するとペテロが答えて言った。「このたとえを説 明してください。」 16 するとイエスは言われた、「あなたがたもまだ分 からないのか。 17 あなたがたはまだ悟らないのか。口から入るもの は腹に入り、そして外へ吐き出されるのだ。 18 しかし、口から出るものは心から出て来るのであ り、それが人を汚すのです。 19 悪い考え、殺人、姦淫、不品行、盗み、偽証、冒 涜などは心から出てくるからです。 20 これらは人を汚すものである。しかし、洗わない 手で食べることは人を汚すものではない。 21 それからイエスはそこを去って、ティルスとシド ンの地方へ行かれた。 22 すると、その地方からカナンの女が出て来て、イ エスに叫んで言った。「主よ、ダビデの子よ、わた しをあわれんでください。娘が悪霊に悩まされてい るのです。」 23 しかしイエスは、ひと言もお答えにならなかった。 そこで弟子たちが近寄って来て、こう願った。「彼 女を追い払ってください。叫びながらあとを追って 来ています。」 24 しかしイエスは答えて言われた、「わたしはイス ラエルの家の失われた羊以外のところにはつかわさ れていない」。 25 そこで彼女は近寄ってイエスを拝み、「主よ、わ たしを助けてください」と言った。 26 しかしイエスは答えて言われた、「子供たちのパ ンを取って小犬に投げ与えるのはよくない。」 27 彼女は言った。「主よ、それは本当です。しかし、 犬も 主人 の食 卓か ら落 ちるパ ンく ずを 食べ るの で す。」 28 するとイエスは答えて言われた、「婦人よ、あな たの信仰は立派だ。あなたの望みどおりになります ように。」すると、その瞬間から娘は癒された。 29 イエスはそこを去って、ガリラヤの海に近づき、 山に登ってそこに座られた。 30 すると、大勢の群衆が、足の不自由な人、目の見 えない人、口のきけない人、体の不自由な人、その 他多くの者を連れてイエスのもとにやって来て、彼
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らをイエスの足もとにひれ伏させたので、イエスは 彼らを癒された。 31 群衆は、口のきけない者がものを言い、体の不自 由な者が治り、足の不自由な者が歩けるようになり、 目の見えない者が見えるようになったのを見て驚き、 イスラエルの神を賛美した。 32 すると、イエスは弟子たちを呼び寄せて言われた、 「この群衆がかわいそうに思う。彼らはもう三日間 もわたしと一緒にいるのに、何も食べる物がない。 途中で弱り果ててしまう恐れがあるので、断食させ ておくことはしない。」 33 すると弟子たちはイエスに言った、「荒野で、こ んなに大勢の群衆に満腹させるほどのパンを、どこ から手に入れたらよいでしょうか」。 34 イエスは彼らに言われた、「パンはいくつありま すか」。彼らは言った、「七つあります。また、小 さな魚が少しあります」。 35 そしてイエスは群衆に地面に座るように命じられ た。 36 そして、イエスは七つのパンと魚とを取り、感謝 をささげてからそれを裂き、弟子たちに与えた。弟 子たちは群衆に与えた。 37 彼らはみな食べて満腹した。残ったパンくずを集 めると七つの籠いっぱいになった。 38 そして食べた者は、女と子供を除いて、男四千人 であった。 39 そこでイエスは群衆を解散させ、舟に乗ってマグ ダラの地方に行かれた。 第 16 章 1 パリサイ人たちもサドカイ人たちと一緒に来て、イ エスを試そうとして、天からのしるしを見せていた だくようにと願った。 2 イエスは答えて彼らに言われた、「夕方になると、 空が赤いから、天気は良くなるだろうとあなたがた は言う。 3 朝になると、今日は悪天候になるだろう。空は赤く 曇っている。偽善者たちよ、あなたたちは空の様相 を見分けることができるのに、時の兆しを見分ける ことができないのか。 4 邪悪で不道徳な時代はしるしを求めるが、預言者ヨ ナのしるしのほかには、何のしるしも与えられない であろう。そこでヨナは彼らを残して立ち去った。 5 弟子たちは向こう岸へ行ったとき、パンを持ってく るのを忘れていた。 6 するとイエスは彼らに言われた、「パリサイ人やサ ドカイ人のパン種に気をつけて、警戒しなさい。」 7 そこで彼らは互いに論じて言った。「それは、わた したちがパンを持ってこなかったからだ。」 8 イエスはそれを知って、彼らに言われた。「信仰の 薄い者たちよ、なぜパンを持って来なかったからと いって、互いに論じ合っているのか。
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9 あなたがたはまだ悟らないのか。五つのパンを五千 人に分け与え、いくつのかごに集めたか、思い出さ ないのか。 10 また、七つのパンを四千人に分け与えたが、幾つ の籠に集めたか。 11 わたしがパンについて、パリサイ人やサドカイ人 のパン種に注意しなさいと言ったのではないのに、 どうしてあなたがたは気づかないのか。 12 そのとき彼らは、イエスがパン種のことではなく、 パリサイ人やサドカイ人の教えに注意するようにと 言われたのだということがわかった。 13 イエスはピリポ・カイサリア地方に来たとき、弟子 たちに尋ねて言われた。「人々は人の子をだれだと 言っているか。」 14 彼らは言った、「ある者は、あなたはバプテスマ のヨハネだと言っています。また、他の者は、エリ ヤだ、あるいは、エレミヤ、あるいは預言者のひと りだと言っています。」 15 イエスは彼らに言われた、「それでは、あなたが たはわたしをだれだと言うか。」 16 シモン・ペテロは答えて言った。「あなたこそ、生 ける神の子、キリストです。」 17 すると、イエスは答えて言われた、「シモン・バル ヨナよ、あなたは幸いです。あなたにこの事をあら わしたのは、血肉ではなく、天にいますわたしの父 です。」 18 わたしもあなたに言います。あなたはペテロです。 わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てます。陰 府の門もそれに打ち勝つことはできません。 19 そして、わたしはあなたに天の王国のかぎを授け ます。あなたが地上でつなぐことは、天でもつなが れ、あなたが地上で解くことは、天でも解かれるで しょう。 20 それから、イエスは弟子たちに、自分がイエスが キリストであることをだれにも言ってはならないと 命じられた。 21 その時から、イエスは、ご自分がエルサレムへ行 き、長老、祭司長、律法学者たちから多くの苦しみ を受け、殺され、そして三日目によみがえらなけれ ばならないことを、弟子たちに示し始められた。 22 するとペテロはイエスを捕らえて、叱り始めた。 「主よ、とんでもないことです。そんなことはあな たには起こりません。」 23 しかし、イエスは振り向いてペテロに言われた。 「サタンよ、引き下がれ。あなたはわたしの邪魔者 だ。あなたは神のことを思わず、人間のことを思っ ている。」 24 そのとき、イエスは弟子たちに言われた。「だれ でもわたしについて来たいと思うなら、自分を捨て、 自分の十字架を負って、わたしに従って来なさい。 25 自分の命を救おうと思う者はそれを失い、わたし のために自分の命を失う者は、それを救うであろう。 26 人は、たとい全世界を手に入れても、自分の命を 失ったら、何の得があろうか。人は、その命を買い
戻すために、何を代価として与えることができよう か。 27 人の子は父の栄光のうちに天使たちを従えて来る が、そのとき、各人にその行いに応じて報いを与え るであろう。 28 よく聞きなさい。ここに立っている人の中には、 人の子がご自分の王国をもって来るのを見るまでは、 決して死を味わわない者たちがいます。 第 17 章 1 六日の後、イエスはペテロ、ヤコブ、その兄弟ヨハ ネを連れて、ただ一人高い山に登り、 2 そして、彼らの目の前で姿が変わり、その顔は太陽 のように輝き、その衣は光のように白くなった。 3 すると、モーセとエリヤが彼らに現れて、イエスと 語り合った。 4 するとペテロがイエスに答えて言った、「主よ、わ たしたちがここにいるのは、すばらしいことです。 もしお望みでしたら、わたしたちはここに幕屋三つ を建てましょう。あなたのために一つ、モーセのた めに一つ、エリヤのために一つです。」 5 イエスがまだ話しておられるうちに、見よ、輝く雲 が彼らを覆い、そして見よ、雲の中から声がした、 「これはわたしの愛する子、わたしの心にかなう者 である。これに聞け」。 6 弟子たちはこれを聞いて、ひれ伏し、非常に恐れた。 7 するとイエスが近寄って来て、彼らに触れて言われ た、「起きなさい。恐れることはない。」 8 彼らが目を上げて見ると、ただイエスのほかにはだ れも見えなかった。 9 彼らが山を下りるとき、イエスは彼らに命じて言わ れた。「人の子が死人の中からよみがえるまでは、 この夢をだれにも話してはならない。」 10 すると弟子たちはイエスに尋ねた。「それでは、 なぜ律法学者たちは、まずエリヤが来なければなら ないと言っているのですか。」 11 するとイエスは答えて彼らに言われた、「確かに、 まずエリヤが来て、すべてのことを元どおりにする であろう」。 12 しかし、わたしはあなたがたに言います。エリヤ はすでに来ています。人々は彼を知らないで、自分 のしたいように彼にしたのです。人の子も同じよう に彼らから苦しみを受けるでしょう。 13 そのとき、弟子たちは、イエスがバプテスマのヨ ハネのことを話しておられるのだと悟った。 14 彼らが群衆のところに来ると、ある人がイエスの もとに来てひざまずき、こう言った。 15 主よ、私の息子をあわれんでください。彼は気が 狂い、ひどく苦しんでいます。何度も火の中に落ち、 何度も水の中に落ちているのです。 16 そこで私は彼をあなたの弟子たちのところに連れ て行きましたが、彼らは彼を治すことができません でした。
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17 すると、イエスは答えて言われた、「ああ、信仰 のない、曲がった時代よ。いつまで、わたしはあな たがたと一緒にいなければならないのか。いつまで、 あなたがたを我慢しなければならないのか。彼をこ こに連れて来なさい。」 18 イエスは悪魔をしかられると、悪魔は彼から出て 行った。すると、その子はそのときから癒された。 19 そのとき、弟子たちはイエスのもとに来て言った、 「なぜ私たちは彼を追い出せなかったのですか。」 20 イエスは彼らに言われた、「それはあなたがたの 信仰がないからだ。よく聞きなさい。もし、からし 種一 粒ほ どの 信仰 があ れば、 この 山に むか って 、 『ここからあそこに移れ』と言えば、移るであろう。 そして、何事もあなたがたにできないことはないで あろう。」 21 しかし、この種のものは、祈りと断食とによって でなければ、追い出すことができません。 22 彼らがガリラヤに滞在していたとき、イエスは彼 らに言われた、「人の子は人々の手に引き渡される であろう。 23 彼らは彼を殺しますが、三日目に彼は復活します。 彼らは非常に悲しんだ。 24 彼らがカペナウムに着くと、税金を徴収する者た ちがペテロのところに来て言った、「あなたがたの 主人は税金を払わないのか」。 25 彼は、「はい」と言った。彼が家に入ると、イエ スは彼を止めて言われた、「シモン、あなたはどう 思うか。地上の王たちはだれから税金や貢物を取っ ているのか。自分の子どもからか、それとも他国人 からか。」 26 ペテロはイエスに言った、「旅人たちからです」。 イエスは彼に言われた、「それでは子供たちは自由 になる」。 27 しかし、わたしたちが彼らを怒らせないように、 あなたは海へ行き、釣り針を投げて、最初に釣れた 魚を釣りなさい。その口を開けば、一枚の金貨が見 つかるでしょう。それを取って、わたしとあなたの 分として彼らに与えなさい。
7 罪過のゆえに、世は災いである。罪過は必ず起こる。 しかし、罪過を起こすその人は災いである。 8 だから、もしあなたの手や足があなたを罪に陥れる なら、それを切り落として捨てなさい。両手両足が そろったまま永遠の火に投げ込まれるよりは、不具 や不具のままで命に入るほうがあなたにとってよい のです。 9 もしあなたの目があなたを罪に陥れるなら、それを えぐり出して捨てなさい。両目がそろったまま地獄 の火に投げ込まれるよりは、片目でも命に入る方が あなたにとってよいのです。 10 これらの幼子たちを一人でも軽んじないように気 をつけなさい。あなたがたに言いますが、彼らの天 使たちは、天にいますわたしの父の御顔をいつも天 で仰いでいるのです。 11 人の子は失われたものを救うために来たのです。 12 あなたがたはどう思いますか。ある人が百匹の羊 を飼っていて、その一匹が迷い出たとしたら、その 人は九十九匹を残して山へ行き、迷った一匹を捜し 出さないでしょうか。 13 そして、もしそれを見つけたら、よく言っておく が、その人は迷わなかった九十九匹の羊よりもその 一匹の羊のことを喜ぶであろう。 14 そのように、これらの幼子たちの一人でも滅びる ことは、天にいますあなたがたの父の御心ではない。 15 また、もしあなたの兄弟があなたに対して罪を犯 したなら、あなたと彼とだけの間で行って、彼の罪 を告げなさい。もし彼があなたの言うことを聞き入 れるなら、あなたはあなたの兄弟を得たのです。 16 しかし、もし彼があなたの言うことを聞かないな ら、あと一人か二人を連れて行きなさい。二人か三 人の証人の口によって、すべての言葉が確定するで あろう。 17 もし彼が彼らの言うことを聞かないなら、教会に 告げなさい。しかし、もし彼が教会の言うことを聞 かないなら、あなたにとって彼を異邦人や取税人と 同じ扱いにしなさい。 18 よく聞きなさい。あなたがたが地上でつなぐこと は、天でもつながれ、あなたがたが地上で解くこと は、天でも解かれるであろう。 19 また、あなたがたに言います。あなたがたのうち 二人が、どんな事でも地上で心を一つにして祈るな ら、天にいますわたしの父はそれをかなえてくださ います。 20 二人または三人がわたしの名によって集まってい るところには、わたしもその中にいるのである。 21 そのとき、ペテロがイエスのもとに来て言った。 「主よ、兄弟が私に対して罪を犯した場合、何回赦 すべきでしょうか。七回まででしょうか。」 22 イエスは彼に言われた。「わたしはあなたに、七 たびまでとは言わない。七十回七たびまでとしなさ い。」 23 それゆえ、天の王国は、僕たちのことを計算に入 れるある王にたとえられます。
第 18 章 1 そのとき、弟子たちがイエスのもとに来て言った、 「天の御国で一番偉いのはだれですか。」 2 そこでイエスは幼子を呼び寄せ、彼らの中に立たせ て、 3 そして言った、「よく聞きなさい。心を入れ替えて 幼子のようになるのでなければ、天の御国に入れま せん。」 4 だから、この幼子のように自分を低くする者が、天 の御国で一番偉い人です。 5 そして、わたしの名のゆえにこのような幼子の一人 を受け入れる者は、わたしを受け入れるのである。 6 しかし、わたしを信じるこれらの幼子たちの一人で も罪を犯させる者は、その首に石臼をかけられて海 の深みに沈められた方が、その人の益となる。
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24 彼が計算を始めると、一万タラントの負債のある 者が連れて来られた。 25 しかし、彼には返済する能力がなかったので、主 人は彼と彼の妻子、および彼が所有するすべてのも のを売って返済するように命じました。 26 そこで、その僕はひれ伏して主を拝し、「ご主人 様、どうか私にご猶予を下さい。そうすれば、全部 お返ししますから」と言った。 27 すると、その僕の主人は哀れに思って、彼を赦し、 負債を免除してやった。 28 ところが、その僕は出て行って、百デナリの借金 をしている仲間の一人を見つけ、彼に手をかけて首 を絞め、「借金を返せ」と言った。 29 そこで、その仲間は彼の足もとにひれ伏して、懇 願して言った。「どうかお待ちください。そうすれ ば、全部お返ししますから。」 30 しかし彼は聞き入れず、行って、借金を返すまで 彼を牢に入れた。 31 そこで、仲間たちはこの出来事を見て非常に悲し み、主人のところへ行って、この出来事をすべて告 げた。 32 そこで主人は彼を呼び寄せて言った。「悪い僕よ、 あなたの望みどおりに、あの負債を全部ゆるしてや ったのだ。 33 私があなたを憐れんだように、あなたも仲間を憐 れむべきではなかったのか。 34 主人は怒り、借金をすべて返済するまで彼を拷問 官たちに引き渡した。 35 あなたがたも、もし心から兄弟の過ちを赦さない ならば、わたしの天の父もあなたがたに対して同じ ようになさるであろう。
8 イエスは彼らに言われた、「モーセはあなたがたの 心がかたくななので、妻を離縁することを許したの である。初めからそうであったわけではない。 9 そこで、わたしはあなたがたに言う。不品行のゆえ でないのに、自分の妻を離縁して他の女をめとる者 は、姦淫を行うのである。離縁された女をめとる者 も、姦淫を行うのである。 10 弟子たちはイエスに言った。「夫がその妻に対し てそのような態度を取っているなら、結婚するのは 良くありません。」 11 しかし、イエスは彼らに言われた、「この言葉は、 与えられた者のほかには、すべての人が受け入れる ことはできない。」 12 母の胎内から去勢された者もいるし、人から去勢 された者もいるし、また、天の御国のために自ら去 勢した者もいる。受けられる者は受けなさい。 13 そのとき、幼子たちがみもとに連れて来られ、イ エスに手を置いて祈っていただくために来たが、弟 子たちは彼らをしかった。 14 しかし、イエスは言われた、「幼子たちがわたし のところに来るのを妨げてはならない。天の国はこ のような者の国である。」 15 そしてイエスは彼らの上に手を置いて、そこから 立ち去られた。 16 すると、ある人がイエスに近寄って来て言った、 「よい先生よ、永遠の命を得るためには、どんなよ いことをしたらよいでしょうか」。 17 するとイエスは言われた、「なぜわたしを善い者 と呼ぶのか。神以外には善い者はいない。しかし、 命に入りたいなら、戒めを守りなさい。」 18 彼は言った、「どれですか」。イエスは言われた、 「殺してはならない、姦淫してはならない、盗んで はならない、偽証してはならない、 19 あなたの父と母を敬いなさい。また、あなたの隣 人をあなた自身のように愛しなさい。 20 若者はイエスに言った。「わたしは若い時からこ れらのことをみな守ってきました。まだ何か足りな いことがあるでしょうか。」 21 イエスは彼に言われた、「もしあなたが完全にな りたいなら、行って、あなたの持っているものを売 り払い、貧しい人々に与えなさい。そうすれば、天 に宝を持つようになる。そして、わたしに従ってき なさい。」 22 しかし、若者はそれを聞いて悲しんで立ち去った。 彼には多くの財産があったからである。 23 すると、イエスは弟子たちに言われた。「よく聞 きなさい。金持ちが天の御国に入ることは難し い。」 24 また、わたしはあなたがたに言います。金持ちが 神の国に入るよりは、らくだが針の穴を通る方がも っと簡単です。 25 弟子たちはこれを聞いて非常に驚いて言った、 「それでは、だれが救われるのでしょうか。」 26 しかし、イエスは彼らを見て言われた、「人には それはできない。しかし、神には何でもできる。」
第 19 章 1 さて、イエスはこれらの言葉を語り終えると、ガリ ラヤを去って、ヨルダン川の向こうのユダヤ地方へ 行かれた。 2 大勢の群衆がイエスに従ったので、イエスはそこで 彼らを癒された。 3 パリサイ人たちもイエスのところにきて、イエスを 試そうとして言った、「どんな理由があっても、夫 がその妻を離縁することは、律法にかなっています か」。 4 そこでイエスは答えて言われた、「あなたがたはま だ読んだことがないのか。創造主は初めに人を男と 女に創造された。 5 また言われた、「それゆえ、人は父母を離れ、妻と 結ばれ、ふたりの者は一体となるべきである」。 6 それゆえ、彼らはもはやふたりではなく、一体なの です。神が結び合わせたものを、人は引き離しては ならないのです。 7 彼らはイエスに言った、「それでは、なぜモーセは 離縁状を渡して妻を離縁せよと命じたのですか。」
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27 するとペテロが答えて言った、「ごらんなさい。 わたしたちはすべてを捨ててあなたに従ってまいり ました。それでは、わたしたちに何が得られるので しょうか。」 28 イエスは彼らに言われた、「よく聞きなさい。わ たしに従ってきたあなたがたは、新生して人の子が 栄光の座に着くとき、あなたがたも十二の座に着い て、イスラエルの十二部族をさばくであろう。」 29 また、わたしの名のために、家、兄弟、姉妹、父、 母、妻、子供、もしくは畑を捨てた者は、その百倍 を受け、また永遠の命を受け継ぐであろう。 30 しかし、多くの先の者は後になり、後の者は先に なるでしょう。
15 わたし自身のものをわたしの思うようにするのは、 わたしの許しではないのか。わたしが善良であるか らといって、あなたの目に悪意があるのか。 16 だから、最後の者が先になり、最初の者が後にな る。招かれる者は多いが、選ばれる者は少ないから である。 17 イエスはエルサレムに上って行かれる途中、十二 人の弟子たちを呼び集めて言われた。 18 見よ、わたしたちはエルサレムへ上って行く。そ して、人の子は祭司長たち、律法学者たちに引き渡 され、彼らは彼を死刑に処するであろう。 19 そして、彼を異邦人に引き渡して、あざけらせ、 むち打たせ、十字架につけさせるであろう。そして、 彼は三日目によみがえるであろう。 20 そのとき、ゼベダイの子らの母が、その子らと一 緒にイエスのもとに来て、イエスを拝み、あること を願った。 21 彼は彼女に言った、「あなたは何を望むのです か」。彼女は言った、「どうか、私のこの二人の息 子が、あなたの王国で、一人はあなたの右に、一人 は左に座るようにしてください」。 22 しかし、イエスは答えて言われた、「あなたがた は、自分が何を求めているのか、わかっていない。 わたしが飲もうとしている杯を飲むことができ、わ たしが受けるバプテスマを受けることができる か。」彼らはイエスに言った、「できます」。 23 そしてイエスは彼らに言われた、「確かに、あな たたちはわたしの杯を飲み、わたしが受けているの と同じバプテスマを受けるであろう。しかし、わた しの右や左に座ることは、わたしの権限ではない。 それは、わたしの父によって用意されている人々に 与えられるのである。」 24 十人はこれを聞いて、二人の兄弟に対して憤慨し た。 25 しかし、イエスは彼らを呼び寄せて言われた、 「あなたがたも知っているとおり、異邦人の君主た ちはその民の上に支配権を振りかざし、偉い人たち は民の上に権威をふるいます。 26 しかし、あなたがたの間ではそうであってはなり ません。あなたがたの間で偉くなりたいと思う者は、 あなたがたに仕える者となりなさい。 27 あなたがたの間で指導者になりたいと思う者は、 あなたがたに仕える者になりなさい。 28 人の子も仕えられるためではなく仕えるために、 また多くの人のための、贖いの代価として自分の命 を与えるために来たのです。 29 彼らがエリコを出発すると、大勢の群衆がイエス に従った。 30 すると、二人の盲人が道端に座っていたが、イエ スが通り過ぎると聞いて、叫んで言った。「主よ、 ダビデの子よ。わたしたちをあわれんでくださ い。」 31 群衆は彼らを叱り、黙らせようとしたが、彼らは ますます叫び続けて言った。「主よ、ダビデの子よ。 わたしたちをあわれんでください。」
第 20 章 1 天の御国は、ある一家の主人が自分のぶどう園に労 働者を雇うために朝早くから出かけたのと同じよう なものである。 2 そして、彼は労働者たちと一日一デナリの約束を交 わし、彼らをぶどう園に送り出した。 3 イエスは午後三時ごろに出て行き、市場で何もせず に立っている人々を見て、 4 そして彼らに言った。「あなたたちもぶどう園に行 きなさい。わたしは正当なものをあなたたちに与え よう。」そして彼らは去って行った。 5 彼はまた、午後六時ごろと午後九時ごろにも出て行 って、同じようにした。 6 十一時ごろ、彼は出て行って、ほかの人々が何もせ ずに立っているのを見つけて、彼らに言った、「な ぜ一日中何もせずにここに立っているのか。 7 彼らは言った、「だれもわたしたちを雇ってくれな いからです」。彼は言った、「あなたがたもぶどう 園に行きなさい。正当な報酬は受け取れます」。 8 夕方になって、ぶどう園の主人は管理人に言った。 「労働者たちを呼んで、最後の者から最初の者まで 賃金を与えなさい。」 9 十一時ごろに雇われた者たちが来て、一人一人一デ ナリを受け取った。 10 ところが、最初の人たちが来たとき、彼らはもっ と多くもらえると思っていたので、同じように、一 人一人一デナリずつ受け取った。 11 そして彼らはそれを受け取ると、家の主人に対し て不平を言った。 12 こう言われました。「この最後の者たちは、たっ た一時間しか働いていませんが、あなたは彼らを、 一日中重荷と暑さに耐えた私たちと同等にされまし た。」 13 しかし彼は、そのうちのひとりに答えて言った。 「友よ、わたしはあなたを不当に扱っていません。 あなたはわたしと一デナリで契約したではありませ んか。 14 それを取って、あなたの所へ行きなさい。わたし は、あなたと同じように、この最後の者にも与えよ う。
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32 するとイエスは立ち止まり、彼らを呼び寄せて言 われた、「わたしに何をしてほしいのか」。 33 彼らはイエスに言った。「主よ、わたしたちの目 が開けますように。」 34 そこでイエスは彼らを深く憐れんで、彼らの目に 触られた。すると、彼らはすぐに見えるようになり、 イエスに従った。 第 21 章 1 彼らがエルサレムに近づき、オリーブ山のベテパゲ に着いたとき、イエスは二人の弟子を遣わして、 2 彼らに言った。「向こうの村へ行きなさい。すると、 すぐに、ろばが一頭つながれていて、子ろばも一緒 にいるのが見つかるでしょう。それを解いて、わた しのところに連れて来なさい。」 3 もしだれかがあなたがたに何か言ったら、『主がお 入り用なのです』と言いなさい。そうすれば、主は すぐに彼らをつかわして下さるでしょう。 4 このすべてのことは、預言者によって言われたこと が実現するためであった。 5 シオンの娘に告げよ。見よ、あなたの王があなたの ところに来る。柔和な王で、ろばに乗って。しかも、 ろばの子、すなわち子ろばに乗って。 6 弟子たちは行って、イエスが命じられたとおりにし た。 7 そして、ろばと子ろばを連れて来て、その上に着物 を着せ、イエスをその上に乗せた。 8 そして、非常に大勢の群衆が自分たちの上着を道に 敷き、また、ほかの人々は木の枝を切り取ってきて、 道に敷いた。 9 そして、その前を行く群衆も、後に従う群衆も叫ん で言った。「ダビデの子にホサナ。主の名によって 来られる方に祝福あれ。いと高きところにホサ ナ。」 10 イエスがエルサレムに着くと、町中の人が驚き騒 ぎ、「これはいったい、いったい何者なのだろう」 と言った。 11 すると群衆は言った、「これはガリラヤのナザレ の預言者イエスだ」。 12 それからイエスは神殿に入り、神殿内で売り買い していた人々を皆追い出し、両替人の台や鳩を売っ ていた者たちの腰掛けを倒し、 13 彼らに言った、 「『わたしの家は祈りの家ととな えられる』と書いてある。それだのに、あなたがた はそれを強盗の巣にしている。」 14 すると、盲人や足の不自由な人々が宮の中でイエ スのもとに来たので、イエスは彼らを癒された。 15 祭司長たちや律法学者たちは、イエスがなさった 不思議なわざと、宮で子供たちが「ダビデの子にホ サナ」と叫んでいるのを見て、非常に憤慨し、 16 イエスは言われた、「あの人たちが何と言ってい るか、聞いていますか」。するとイエスは言われた、 「そうだ。あなたがたはまだ読んだことがないのか、
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『幼 子や 乳飲 み子の 口に 、賛 美の 言葉を 述べ られ た』とあるではないか。 17 そこで、イエスは彼らを残して町を出てベタニア に行き、そこに宿られた。 18 朝になって町に帰ると、イエスは空腹を覚えた。 19 イエスは道にいちじくの木を見つけて、そこに行 ってみると、葉のほかは何も見当たらなかったので、 その木に、「今後、永久に、実を結ばないように」 と言われた。すると、いちじくの木はすぐに枯れて しまった。 20 弟子たちはそれを見て驚いて言った。「いちじく の木はこんなに早く枯れてしまったのか。」 21 イエスは答えて彼らに言われた、「よく聞きなさ い。もし信仰を持ち、疑わなければ、いちじくの木 になされたようなことができるばかりでなく、この 山にむかって、『動いて海にはいれ』と言えば、そ のとおりになります。」 22 また、祈りの中で信じて求めるものは、何でも与 えられるであろう。 23 イエスが宮にはいられたとき、祭司長たち、民の 長老たちが、イエスが教えておられるところに近寄 ってきて言った、「何の権威によってこれらのこと をするのですか。だれがあなたにその権威を与えた のですか。」 24 するとイエスは答えて彼らに言われた、「わたし もあなたがたに一つのことを尋ねます。あなたがた が答えるなら、わたしも同じように、何の権威によ ってこれらのことをするのか、あなたがたに言いま しょう。」 25 ヨハネのバプテスマはどこから来たのか。天から か、それとも人からか。」彼らは互いに論じて言っ た。「もし『天からだ』と言えば、『では、なぜ彼 を信じなかったのか』とイエスは言うだろう。」 26 しかし、もし私たちが「人間」と言うなら、私た ちは民衆を恐れます。なぜなら、すべての人がヨハ ネを預言者として信じているからです。 27 彼らはイエスに答えて言った、「私たちには分か りません」。するとイエスは彼らに言われた、「わ たしも何の権威によってこれらの事をするのか、あ なたたちには言いません」。 28 しかし、あなたがたはどう思うか。ある人に二人 の息子があった。彼は長男のところに来て言った。 「息子よ、きょう、わたしのぶどう園に行って働き なさい。」 29 彼は答えて、「いいえ、そうしません」と言った が、後になって悔い改めて出て行った。 30 そこで彼はもう一人の弟子のところに来て、同じ ように言った。すると弟子は答えて、「先生、行き ます」と言ったが、結局行かなかった。 31 ふたりのうちどちらが父の意志を行なったか。」 彼らはイエスに、「最初の者です」と答えた。イエ スは彼らに言われた、「よく聞きなさい。取税人や 遊女は、あなたがたより先に神の国にはいる。」 32 ヨハネは義の道を説いてあなたがたのところに来 たのに、あなたがたは彼を信じなかった。しかし、
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取税人や遊女たちは彼を信じた。あなたがたはそれ を見ても、後になって悔い改めて彼を信じようとは しなかった。 33 また別のたとえを聞きなさい。ある家の主人がぶ どう園を作り、周囲に垣を巡らし、その中に酒ぶね を掘り、やぐらを建てて、それを農夫たちに貸し出 して遠い国へ出かけて行った。 34 収穫の時期が近づいたので、彼はその収穫物を受 け取ろうと、僕たちを農夫たちのところへ遣わした。 35 農夫たちは彼の僕たちを捕らえ、一人は殴り、一 人は殺し、一人は石で打ち殺した。 36 彼はまた、最初の僕たちよりも多くの僕たちを遣 わしたが、彼らも同じようにした。 37 しかし、最後に彼は自分の息子を彼らのもとに遣 わして言った。「彼らは私の息子を敬うであろ う。」 38 ところが、農夫たちはその息子を見て、互いに言 った。「こいつは跡継ぎだ。さあ、こいつを殺して、 その遺産を奪い取ろう。」 39 彼らは彼を捕らえて、ぶどう園の外に追い出し、 殺した。 40 それで、ぶどう園の主人が帰ってきたら、あの農 夫たちをどうするつもりですか。 41 彼らは彼に言った、「彼はあの邪悪な者たちを惨 めに滅ぼし、季節ごとに収穫物を返す他の農夫たち にぶどう園を貸すでしょう。」 42 イエスは彼らに言われた。「あなたがたは聖書で 読んだことがないのか。『家造りらの捨てた石、そ れが隅の親石となった。これは主のなされたことで あって、わたしたちの目には不思議なことであ る。』 43 それゆえ、わたしはあなたがたに言います。神の 国はあなたがたから取り上げられ、神の実を結ぶ国 民に与えられるのです。 44 この石の上に落ちる者は打ち砕かれ、この石がだ れかの上に落ちる者は粉々に砕かれるであろう。 45 祭司長たちやパリサイ人たちは、イエスのたとえ 話を聞いて、自分たちについて語られていることを 悟った。 46 しかし、彼らはイエスを捕えようとしたが、群衆 を恐れた。群衆はイエスを預言者だと思っていたか らである。 第 22 章 1 そこでイエスは再びたとえを用いて彼らに答えて言 われた。 2 天の御国は、ある王がその息子のために結婚を催し たのと似ています。 3 そして、婚礼に招かれていた人々を呼びに家来たち を遣わしたが、彼らは来ようとしなかった。 4 そこで彼はまた、ほかの僕たちをつかわして言った。 「招かれた人たちにこう言いなさい。『わたしは食 事の用意をしました。牛や肥えた家畜もほふって、
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すべての準備が整いました。婚宴においでなさ い』」。 5 しかし彼らはそれを軽視し、一人は畑へ、一人は商 売へそれぞれ出かけて行った。 6 そして残りの者たちは彼の家来たちを捕らえ、彼ら をひどく虐待し、殺した。 7 しかし、王はこれを聞いて怒り、軍隊を派遣して、 その殺人者たちを滅ぼし、その町を焼き払った。 8 そこで彼は家来たちに言った。「婚礼の用意はでき てい るが 、招 待され た人 たち はふ さわし くな かっ た。」 9 だから、道に出て行って、出会った人すべてを結婚 に招き入れなさい。 10 そこで、召使たちは道に出て行って、悪い者も良 い者も、見つけた者をみな集めた。そして、婚礼に は客が勢ぞろいした。 11 王が客を見るために入って来たとき、そこに婚礼 の衣服を着ていない男がいた。 12 そこで彼は言った、「友よ、どうして婚礼の衣を 着ないでここに入ってきたのか」。彼は何も言えな かった。 13 そこで王は家来たちに言った。「彼の手足を縛っ て連れ出し、外の暗闇に投げ捨てよ。そこでは泣き 叫んだり歯ぎしりしたりするであろう。」 14 招かれる者は多いが、選ばれる者は少ない。 15 そこで、パリサイ人たちは出かけて行って、どの ようにしてイエスを言葉で惑わそうかと相談した。 16 そこで彼らは、ヘロデ党員たちと一緒に弟子たち をイエスのもとに遣わして言わせた。「先生、私た ちはあなたが真実な方で、真理をもって神の道を教 え、また、だれにもかまわず、人の顔色を伺わない ことを知っています。」 17 それで、わたしたちに答えてください。あなたは どう思いますか。皇帝に税金を納めるのは、律法に かなうことですか、それともいけないことですか。 18 しかし、イエスは彼らの邪悪さに気づいて言われ た、「偽善者たちよ、なぜわたしを試みるのか。 19 「貢ぎ金を見せなさい。」彼らは一デナリを彼に 持って来た。 20 そこでイエスは彼らに言われた、「この肖像、ま たこの銘は、だれのものか」。 21 彼らはイエスに、「カイザルのものです」と言っ た。そこでイエスは彼らに言われた、「それゆえ、 カイザルのものはカイザルに、神のものは神に返し なさい。」 22 彼らはこれらの言葉を聞いて驚き、イエスを残し て立ち去った。 23 その日、復活はないと主張するサドカイ派の人々 がイエスのもとに来て、こう尋ねた。 24 主よ、モーセは言いました、「もし人が子供を残 さずに死んだ場合、その兄弟がその妻をめとって、 その兄弟のために子孫を残さなければならない。」 25 さて、わたしたちには七人の兄弟がいました。長 男は妻をめとりましたが、死んでしまい、子供がな かったので、その妻を弟に残しました。
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26 第二、第三、第七に至るまで同様に。 27 そして最後に、その女も死んだ。 28 それで、復活のとき、彼女は七人のうちのだれの 妻となるのでしょうか。彼らはみな彼女を妻にした のです。 29 イエスは答えて彼らに言われた、「あなたがたは 聖書も神の力も知らないから、誤っている。」 30 復活の時には、彼らはめとることも、とつぐこと もなく、天にいる神の御使いたちのようになるから です。 31 しかし、死者の復活については、神があなたたち に言われたことを読んだことがないのですか。 32 わたしはアブラハムの神、イサクの神、ヤコブの 神である。神は死んだ者の神ではなく、生きている 者の神である。 33 群衆はこれを聞いて、イエスの教えに驚いた。 34 ところが、パリサイ人たちは、イエスがサドカイ 人たちを黙らせたと聞いて、集まってきた。 35 すると、彼らのうちの一人の律法学者が、イエス を試そうとして、こう言った。 36 先生、律法の中で、どの戒めが一番大切でしょう か。 37 イエスは彼に言われた、「心を尽くし、精神を尽 くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛せ よ。」 38 これが最も重要な第一の戒めです。 39 第二もこれと同様である、「あなたの隣人をあな た自身のように愛しなさい。」 40 この二つの戒めに、律法全体と預言者がかかって います。 41 パリサイ人たちが集まっていたとき、イエスは彼 らに尋ねた。 42 そこで彼らは言った。「あなたがたはキリストを どう 思う か。 だれ の子 なのか 。」 彼ら は言 った 。 「ダビデの子です。」 43 イエスは彼らに言われた、「それでは、どうして ダビデは霊の中で彼を主と呼んでいるのか、 44 主はわが主に言われた、「わたしがあなたの敵を あなたの足台とするまでは、わたしの右に座してい なさい。」 45 ダビデが彼を主と呼ぶのなら、どうして彼はダビ デの子なのだろうか。 46 だれも彼に一言も答えることができず、またその 日から、だれも彼に質問する勇気もなかった。
4 彼らは重くて負うのがつらい荷を縛って人々の肩に 負わせるが、彼ら自身は指一本でもそれを動かすこ とはできない。 5 しかし、彼らが行うすべてのことは、人々に見せる ためである。彼らは経札を広くし、衣服の縁を大き くし、 6 宴会では上座を、会堂では上座を好みなさい。 7 市場ではあいさつを交わし、人々から「ラビ、ラ ビ」と呼ばれなさい。 8 しかし、あなたたちはラビと呼ばれてはいけません。 あなたたちの先生はただひとり、キリストであり、 あなたたちはみな兄弟なのです。 9 地上のだれをも父と呼んではならない。あなたがた の父はただひとり、天にいます父である。 10 また、あなたがたは先生と呼ばれてはいけません。 あなたがたの先生はただひとり、キリストなのです。 11 しかし、あなたがたのうちで一番偉い人は、あな たがたに仕える者となるべきです。 12 だれでも、自分を高くする者は低くされ、自分を 低くする者は高くされるであろう。 13 しかし、偽善なる律法学者、パリサイ人よ。あな たたちは災いである。人々に対して天の御国を閉ざ している。あなたたち自身は中に入ろうとせず、ま た、入ろうとする者たちも中に入れない。 14 偽善者である律法学者、パリサイ人よ。あなた方 は災いである。あなた方は未亡人の家を食い物にし、 見せかけのために長い祈りをする。それゆえ、あな た方はさらに重い罰を受けるであろう。 15 偽善者である律法学者、パリサイ人よ。あなた方 は災いである。あなた方は一人の改宗者を得るため に海と陸を巡り歩き、改宗者ができたら、自分達よ りも二倍もひどい地獄の子にするのだ。 16 わざわいである。盲目の導き手たちよ。彼らは言 う。「神殿をさして誓う者は、何の罪もない。しか し、神殿の黄金をさして誓う者は、負債を負う。」 17 愚かな者、盲目の者よ。黄金と、黄金を聖別する 神殿と、どちらが偉大か。 18 また、祭壇をさして誓う者は、何の罪もない。し かし、祭壇の上にある供え物をさして誓う者は、罪 を犯す。」 19 愚かな者、盲目の者よ。供え物と、供え物を聖別 する祭壇と、どちらが大切なのか。 20 だから、祭壇をさして誓う者は、祭壇と、その上 にあるすべての物とをさして誓うのである。 21 神殿をさして誓う者は、神殿とそこに住む者とを さして誓うのです。 22 天をさして誓う者は、神の御座とそこに座してお られる方をさして誓うのです。 23 偽善者である律法学者、パリサイ人よ。あなた方 は災いである。はっか、いのんど、クミンの十分の 一を納めながら、律法の中でもっと重要な公正とあ われみと忠実とを無視している。あなた方はこれら のことを行うべきであり、他のことも怠ってはなら なかった。
第 23 章 1 そこでイエスは群衆と弟子たちに言われた。 2 律法学者とパリサイ人たちはモーセの座に座ってい る。 3 だから、彼らがあなたがたに守るように命じる事は みな、守り行ないなさい。しかし、彼らの行いには 倣ってはいけません。彼らは言うだけで、行わない からです。
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24 あなたたち盲目の案内人よ、ブヨを濾してラクダ を飲み込む。 25 偽善なる律法学者、パリサイ人よ。あなた方は災 いだ。杯や皿の外側はきよめるが、内側は強奪と放 縦で満ちている。 26 盲目のパリサイ人よ、まず杯と皿の内側をきよめ なさい。そうすれば、外側もきよくなるでしょう。 27 偽善なる律法学者、パリサイ人よ。あなた方は災 いだ。白く塗った墓のようなものである。外側は美 しく見えるが、内側は死人の骨やあらゆる汚れで満 ちている。 28 あなたがたも同じように、外面は人々に正しく見 えますが、内面は偽善と不法で満ちています。 29 偽善なる律法学者、パリサイ人よ、あなた方は災 いである。あなた方は預言者の墓を建て、義人の墓 を飾る。 30 また、こう言いなさい。「もし私たちが先祖の時 代に生きていたなら、預言者たちの血に彼らととも に加わることはなかったでしょう。」 31 それゆえ、あなたがたは、預言者たちを殺した者 たちの子孫であることの証人となるのです。 32 あなたがたは、先祖の定めた量を満たしなさい。 33 蛇よ、まむしの子孫よ、どうして地獄の罰を逃れ ることができようか。 34 それゆえ、見よ、わたしは預言者、知者、律法学 者をあなたがたにつかわす。あなたがたは彼らのう ちのある者を殺し、十字架につけ、またある者を会 堂でむち打ち、町から町へと迫害するであろう。 35 そうすれば、義人アベルの血から、神殿と祭壇の 間で殺したバラキヤの子ザカリヤの血に至るまで、 地上で流されたすべての義人の血が、あなたたちに 降りかかるであろう。 36 よく言っておくが、これらのことはみなこの世代 に起こるであろう。 37 ああ、エルサレム、エルサレム、預言者たちを殺 し、おまえにつかわされた者たちを石で打ち殺す者 よ。雌鶏がそのひなを翼の下に集めるように、わた しはおまえの子らを何度集めようとしたことか。し かしおまえたちは応じなかった。 38 見よ、あなたがたの家は荒れ果てたまま残される。 39 あなたがたに言います。あなたがたが、「主の名 によって来られる方に祝福あれ」と言うまでは、あ なたがたは今後決してわたしを見ることはないでし ょう。
そのようなことはいつ起こるのですか。また、あな たの来臨や世の終わりには、どんな前兆があります か。」 4 するとイエスは答えて彼らに言われた、「人に惑わ されないように気をつけなさい。」 5 多くの者がわたしの名を名のって現れ、『わたしは キリストだ』と言って、多くの人を惑わすでしょう。 6 また、戦争や戦争のうわさを聞くでしょう。慌てな いように気をつけなさい。これらのことはすべて起 こらなければなりませんが、終わりはまだ来ていま せん。 7 国民は国民に、王国は王国に敵対して立ち上がり、 あちこちに飢饉や疫病や地震が起こるからです。 8 これらはすべて苦難の始まりです。 9 そのとき、人々はあなたがたを苦しめるために引き 渡し、あなたがたを殺すであろう。また、わたしの 名のゆえに、あなたがたはすべての国々から憎まれ るであろう。 10 そのとき、多くの人がつまずき、互いに裏切り、 憎み合うであろう。 11 多くの偽預言者が起こって、多くの人を惑わすで しょう。 12 そして、不法がはびこるので、多くの人の愛は冷 えるであろう。 13 しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われるのです。 14 そして、この御国の福音は、すべての国民に対す る証しとして、全世界に宣べ伝えられるであろう。 それから、終わりが来るであろう。 15 それゆえ、預言者ダニエルによって語られた荒廃 をもたらす忌まわしいものが聖なる場所に立つのを 見たら、読む者は悟りなさい。 16 そのとき、ユダヤにいる人々は山へ逃げよ。 17 屋上にいる者は、家から何かを取り出そうとして 降りて来るな。 18 畑にいる者は、着物を取りに戻ってはならない。 19 その日には、身重の者と乳飲み子を持つ者とに災 いが臨む。 20 しかし、逃げるのが冬や安息日にならないように 祈りなさい。 21 その時、世の初めから今に至るまで、かつてなか ったような、また今後もないような、大きな苦難が 起るからである。 22 もしその日々が縮められなければ、ひとりも救わ れないであろう。しかし、選ばれた者たちのために は、その日々が縮められるであろう。 23 そのとき、だれかがあなたがたに、『見よ、ここ にキリストがいる』、また、『あそこにキリストが いる』と言っても、それを信じてはならない。 24 偽キリストたちや、偽預言者たちが起こって、大 いなるしるしと不思議な業を行い、できれば、選民 をも惑わそうとするであろう。 25 見よ、わたしは前にあなたたちに言った。 26 それゆえ、人々があなたたちに、『見よ、彼は荒 野に いる 』と 言って も、 出て 行っ てはな らな い。
第 24 章 1 イエスは出て宮を去られた。すると弟子たちが宮の 建物を見せるためにイエスのもとに来た。 2 イエスは彼らに言われた、「あなたがたは、これら のことがみな見られないのか。よく聞きなさい。こ こには、くずされない石一つとして、他の石の上に 残ることはないであろう」。 3 イエスがオリーブ山に座っておられると、弟子たち がひそかにみもとに来て言った。「お話しください。
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48 しかし、もしその悪い僕が心の中で、「主人は来 るのが遅い」と思っても、 49 そして、仲間の僕たちを打ち始め、酔った者たち と一緒に食べたり飲んだりし始めるでしょう。 50 その僕の主人は、彼が思いもよらない日に、彼が 気づかない時に帰って来る。 51 そして、彼を切り裂き、偽善者たちと同じ分を与 えるであろう。そこでは泣き叫び、歯ぎしりするで あろう。
『見よ、彼は隠れた部屋にいます』と言っても、信 じてはならない。 27 いなずまが東から西にひらめき渡るように、人の 子も現れるであろう。 28 死体のあるところには、鷲が集まるからである。 29 その日の苦難の後、すぐに太陽は暗くなり、月は 光を放たず、星は天から落ち、天の力は揺り動かさ れるであろう。 30 そのとき、人の子のしるしが天に現れるであろう。 そのとき、地上のすべての部族は嘆き、そして、人 の子が力と大いなる栄光とをもって天の雲に乗って 来るのを、人々は見るであろう。 31 そして、彼は大きなラッパの音とともに天使たち を遣わし、彼らは天の果てから果てまで、四方から 選ばれた者たちを集めるであろう。 32 いちじくの木のたとえを学びなさい。枝が柔らか くなり、葉が出ると、夏の近いことがわかります。 33 そのように、あなたがたも、これらのことがすべ て起こるのを見たら、人の子が戸口まで近づいてい ると知りなさい。 34 よく聞きなさい。これらのことがすべて起こるま では、この世代は決して過ぎ去らない。 35 天地は滅びるであろう。しかし、わたしの言葉は 滅びない。 36 しかし、その日、その時は、だれも知らず、天の 御使いたちも知らない、ただ父だけが知っている。 37 しかし、ノアの時代がどのようなものであったか と同じように、人の子の到来もそうなるであろう。 38 洪水の前の日々と同じように、人々は食べたり飲 んだり、めとったり嫁いだりしていたが、ノアが箱 舟に入った日まで、 39 洪水が来て、彼らをみなさらってしまうまで、彼 らは知らなかった。人の子の出現もまた、そのよう になるであろう。 40 そのとき、畑に二人の者がいると、一人は連れ去 られ、他の一人は残される。 41 二人の女が臼をひいていると、一人は連れて行か れ、他の一人は残される。 42 だから、目を覚ましていなさい。あなたがたの主 がいつ来られるか、あなたがたにはわからないから である。 43 しかし、このことを知っておきなさい。もし家の 主人が、泥棒がいつ来るか知っていたなら、目を覚 まして自分の家に押し入られるのを許さなかったで あろう。 44 だから、あなたがたも用意をしていなさい。思い がけない時に人の子が来るからである。 45 それでは、主人がその家の管理人に任じて、時宜 にかなった食物を与えさせる忠実で賢い僕は、いっ たいだれであろうか。 46 主人が帰ってきたとき、そのようにしているのを 見られる僕は幸いである。 47 よく聞きなさい。彼は彼を自分のすべての財産の 管理人にするであろう。
第 25 章 1 そこで、天の王国は、それぞれあかりを手にして、 花婿を迎えに出かけた十人の処女にたとえられます。 2 そのうちの五人は賢く、五人は愚かであった。 3 愚かな者たちは、ともしびは持っていたが、油を持 っていなかった。 4 しかし、賢い者たちは、ともしびの入った容器に油 を入れていました。 5 花婿が遅れている間に、彼らはみな居眠りして眠っ てしまった。 6 夜中に、「さあ、花婿だ。迎えに出なさい」と呼ぶ 声がした。 7 すると、処女たちは皆起きて、自分のランプを整え た。 8 すると、愚かな者たちは賢い者たちに言った。「油 を分けてください。私たちのともしびは消えてしま いました。」 9 しかし、賢い者たちは答えて言った。「そうしては いけません。私たちとあなたがたとで足りなくなる かもしれません。むしろ、商人のところに行って、 自分の分を買いなさい。」 10 彼女たちが買いに出かけている間に、花婿が到着 した。用意のできていた女たちは花婿と一緒に婚宴 の場に入り、戸が閉められた。 11 その後、ほかの処女たちも来て、「主よ、主よ、 開けてください」と言った。 12 しかしイエスは答えて言われた、「よく聞きなさ い。わたしはあなたがたを知らない。」 13 だから、目を覚ましていなさい。人の子が来る日、 その時が、あなたがたには分からないからである。 14 天の御国は、遠い国へ旅立つ人が、僕たちを呼び 寄せて財産を預けるようなものである。 15 そこで彼は、それぞれの能力に応じて、ある人に は五タラント、ある人には二タラント、ある人には 一タラントを与え、すぐに旅立った。 16 そこで、五タラントを受け取った者は行って、そ れで商売をして、さらに五タラントをもうけた。 17 同じように、二つ受け取った者は、さらに二つも 得ました。 18 しかし、一金を受け取った者は行って地を掘り、 主人の金を隠した。 19 長い年月が経ってから、僕たちの主人が帰って来 て、彼らと計算をしました。
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20 そこで、五タラントを預かった者が来て、ほかの 五タラントを持って来て言った。『ご主人様、あな たは私に五タラントをお預けになりましたが、それ に加えて、さらに五タラント儲けました。』 21 主人は彼に言った。「よくやった、良い忠実な僕 よ。あなたはわずかなものに忠実であったから、多 くのものを管理させよう。主人とともに喜んでくだ さい。」 22 二タラントを預かった者も来て言った。「ご主人 様、あなたは私に二タラントをお預けになりました が、そのほかに二タラントもうけました。」 23 主人は彼に言った。「よくやった。良い忠実な僕 よ。あなたはわずかなものに忠実であったから、多 くのものを管理させよう。主人とともに喜んでくだ さい。」 24 すると、一タラントを渡された者が来て言った。 「ご主人様、わたしはあなたが蒔かなかった所から 刈り取り、散らさなかった所から集める厳しい人だ ということを承知していました。 25 わたしは恐れて、あなたのタラントを地の中に隠 しておきました。見よ、あなたのものはそこにあり ます。 26 主人は答えて言った。「悪い怠惰な僕よ、わたし が蒔かなかった所で刈り取り、散らさなかった所で 集めることを、あなたは知っていたはずだ。 27 それなら、わたしの金を両替屋に預けておけばよ かった。そうすれば、わたしが帰ってきたときに、 利息をつけて自分の金を受け取れたはずだ。 28 だから、そのタラントを彼から取り上げて、十タ ラントを持っている者に与えなさい。 29 すべて持っている人はさらに与えられて豊かにな るが、持っていない人は持っているものまでも取り 上げられるであろう。 30 そして、この役に立たない僕を外の暗闇に追い出 せ。そこでは泣き叫んだり、歯ぎしりしたりするこ とだろう。 31 人の子が栄光のうちにすべての聖なる天使たちを 従えて来るとき、彼は栄光の王座に着くであろう。 32 そして、すべての国々が彼の前に集められ、羊飼 いが羊と山羊を分けるように、彼は彼らをより分け られるであろう。 33 そして彼は羊を右に置き、山羊を左に置くであろ う。 34 そのとき、王は右にいる人々に言うであろう。 「わたしの父に祝福された人たちよ。さあ、世の初 めからあなたがたのために用意されている御国を受 け継ぎなさい。 35 あなたがたは、わたしが空腹だったときに食べ物 を与え、渇いていたときに飲み物を与え、旅人であ ったときに宿を貸してくれた。 36 あなたがたは、わたしが裸であったときにわたし に着せ、病気であったときにわたしを見舞い、獄に いたときにわたしを訪ねてくれた。
37 そのとき、義人たちは答えて言うであろう、『主 よ、いつ私たちは、あなたが空腹であるのを見て食 物をめぐみ、かわいているのを見て飲ませましたか。 38 いつ私たちは、あなたが旅人であるのを見て宿を 貸し、裸であるのを見て着せましたか。 39 また、いつ私たちは、あなたが病気であったり、 獄にいたりするのを見て、あなたのところに参りま したか。 40 すると、王は答えて彼らに言うであろう、「よく 聞きなさい。わたしの兄弟であるこれらの最も小さ い者のひとりにしたのは、すなわち、わたしにした のである。」 41 それから、左にいる者たちにも言うであろう。 「呪われた者たちよ、わたしから離れ、悪魔とその 使いたちのために用意されている永遠の火にはいっ てしまえ。 42 わたしは飢えていたのに、あなたがたはわたしに 食べ物を与えず、渇いていたのに、わたしに飲み物 を与えなかった。 43 わたしが旅人であったとき、あなたがたはわたし を宿に泊めてくれず、裸であったとき、わたしに着 せるものを与えず、病気であったとき、獄にいたと き、わたしを訪問してくれなかった。 44 そのとき、彼らも答えて言うであろう、『主よ、 いつ私たちは、あなたが飢えていたり、渇いていた り、旅人であったり、裸であったり、病気であった り、獄におられたのを見て、あなたに奉仕しなかっ たでしょうか。』 45 そのとき、イエスは彼らに答えて言うであろう、 「よく聞きなさい。これらの最も小さい者のひとり にしなかったのは、すなわち、わたしにしなかった のである。」 46 そして、これらの人々は永遠の刑罰を受け、義人 は永遠の命を受けるであろう。 第 26 章 1 イエスはこれらのことをすべて語り終えると、弟子 たちに言われた。 2 あなたがたは知っているとおり、二日後には過越の 祭りがあり、人の子は十字架につけられるために引 き渡されるのです。 3 そこで、祭司長たち、律法学者たち、民の長老たち は、カヤパと呼ばれる大祭司の官邸に集まった。 4 彼らは、巧妙な計略でイエスを捕らえて殺そうと相 談した。 5 しかし彼らは言った、「祭の日にはやめなさい。民 衆の間に騒動が起きるかもしれないから」。 6 さて、イエスがベタニアで、らい病人シモンの家に おられたとき、 7 イエスが食事をしておられたとき、ひとりの女が、 非常に高価な香油の入った石膏のつぼを持ってイエ スのところに来て、その香油をイエスの頭に注ぎか けた。
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8 しかし、弟子たちはそれを見て憤慨し、こう言った。 「何のためにこんな無駄遣いをするのか。」 9 この香油は高く売れて、貧しい人々に施すことがで きたかもしれないのに。 10 イエスはそれを知って、彼らに言われた。「なぜ この女を困らせるのか。この女はわたしに良いこと をしてくれたのだ。」 11 貧しい人たちはいつもあなたがたと一緒にいるが、 わたしはいつも一緒にいるわけではない。 12 彼女がこの香油を私の体に注いだのは、私の埋葬 のためだったのです。 13 よく聞きなさい。全世界のどこででも、この福音 が宣べ伝えられる所には、この女のした事も記念と して語られるであろう。 14 そこで、十二人の中のひとり、イスカリオテのユ ダという者が祭司長たちのところへ行き、 15 そして彼らに言った、「いくらくれれば、彼をあ なたたちに引き渡せるだろうか」。彼らは銀貨三十 枚で彼と契約を結んだ。 16 そしてその時から、彼はイエスを裏切る機会を伺 っていた。 17 さて、除酵祭の第一日に、弟子たちがイエスのも とに来て言った、「過越の食事をなさるために、ど こに用意しましょうか」。 18 そこでイエスは言われた。「町に入って、その人 のところへ行き、こう言いなさい。『先生が、『わ たしの時が近づいた。あなたの家で弟子たちと一緒 に過 越の 祭り を執 り行 おう』 とお っし ゃっ てい ま す。」 19 弟子たちはイエスが命じられたとおりにして、過 越の食事の準備をしました。 20 夕方になって、イエスは十二人とともに席に着か れた。 21 彼らが食事をしているとき、イエスは言われた。 「よく聞きなさい。あなたたちのうちのひとりが、 わたしを裏切ろうとしている。」 22 彼らは非常に悲しみ、ひとりひとりがイエスに言 った、「主よ、まさか私ではないでしょう」。 23 するとイエスは答えて言われた。「わたしと一緒 に鉢に手を浸す者が、わたしを裏切る者です。」 24 人の子は、自分について書かれているとおりに去 って行きます。しかし、人の子を裏切るその人は災 いです。その人は生まれなかった方がよかったので す。 25 すると、イエスを裏切ったユダが答えて言った。 「先生、それは私ですか。」イエスは言った。「あ なたがおっしゃったのです。」 26 一同が食事をしているとき、イエスはパンを取り、 祝福して裂き、弟子たちに与えて言われた。「取っ て食べなさい。これはわたしの体である。」 27 それから、杯を取り、感謝をささげてから、弟子 たちに与えて言われた、「みな、これから飲みなさ い。 28 これは、罪の赦しを得させるために、多くの人の ために流されるわたしの契約の血です。
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29 しかし、わたしはあなたがたに言います。わたし の父の王国であなたがたと共に新しいものを飲むそ の日まで、わたしは今後決してぶどうの実から作っ たものを飲むことはありません。 30 彼らは賛美歌を歌い終えると、オリーブ山へ出か けて行った。 31 すると、イエスは彼らに言われた、「今夜、あな たが たは みな わたし のこ とで つま ずくで あろ う。 『わたしは羊飼いを打つ。すると、羊の群れは散ら されるであろう』と書いてあるからである。 32 しかし、わたしは復活した後、あなたがたより先 にガリラヤへ行きます。 33 ペテロは答えて言った、「たといみんながあなた のことでつまずくとしても、わたしは決してつまず きません。」 34 イエスは彼に言われた。「よく聞きなさい。今夜、 鶏が鳴く前に、あなたは三度わたしを知らないと言 うでしょう。」 35 ペテロはイエスに言った。「たとえあなたと一緒 に死ぬことになっても、あなたを知らないとは言い ません。」弟子たちも皆同じように言った。 36 それから、イエスは彼らと一緒にゲッセマネとい う所に来て、弟子たちに言われた。「わたしが向こ うへ行って祈っている間、ここに座っていなさ い。」 37 そして、イエスはペテロとゼベダイの子二人を連 れて行かれたが、悲しみに暮れ、非常に悲しみに暮 れ始めた。 38 そこでイエスは彼らに言われた。「わたしの魂は 悲しみのあまり死んでしまいそうです。あなたがた はここにとどまって、わたしと一緒に目を覚まして いなさい。」 39 それから、イエスは少し進んで行き、ひれ伏して 祈って言われた。 「わが父よ、もしできることでし たらどうか、この杯をわたしから過ぎ去らせてくだ さい。しかし、わたしの思いのままにではなく、み こころのままになさってください。」 40 それから、イエスは弟子たちのところに来て、彼 らが眠っているのをごらんになり、ペテロに言われ た。「あなたがたは、ひと時間もわたしと一緒に目 を覚ましていられなかったのか。 41 誘惑に陥らないように、目を覚まして祈りなさい。 心は熱くても、肉体は弱いのです。 42 イエスは二度目にまた出て行って、祈って言われ た。 「父よ、この杯をわたしから過ぎ去らせること ができないのでしたら、どうか、みこころが行われ ますように。」 43 イエスが戻って来てごらんになると、彼らはまた 眠っていた。彼らの目は重かったからである。 44 そこでイエスは彼らを残して、また立ち去り、同 じことばで三度目に祈られた。 45 それから、イエスは弟子たちのところに来て言わ れた。「眠って休みなさい。見よ、時が近づいた。 人の子は罪人たちの手に引き渡される。」
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46 さあ、立ちなさい。行こう。見よ、わたしを裏切 る者が近づいている。 47 イエスがまだ話しておられるうちに、十二人の一 人であるユダがやって来た。また、祭司長たち、民 の長老たちから遣わされた大勢の群衆も、剣や杖を 持って彼と共に来た。 48 イエスを裏切る者は、彼らに合図をして言った。 「わたしが接吻する者がその人だ。その人をしっか りつかみなさい。」 49 そこで彼はすぐにイエスのもとに来て、「先生、 おめでとう」と言って、イエスに接吻した。 50 するとイエスは彼に言われた、「友よ、なぜ来た のか。」すると彼らは近寄って来て、イエスに手を かけて捕らえた。 51 すると、見よ、イエスと一緒にいた者のひとりが 手を伸ばし、剣を抜いて、大祭司の僕に切りかかり、 その耳を切り落とした。 52 するとイエスは彼に言われた、「あなたの剣を元 の所に納めなさい。剣を取る者はみな、剣で滅びる からです。」 53 あなたは、わたしが今父に祈って、父が今にも十 二軍団以上の天使をわたしに与えて下さることがで きないと思うのか。 54 しかし、それでは、こうなるはずだと書いてある 聖書の言葉は、どのようにして成就するのでしょう か。 55 そのとき、イエスは群衆に言われた。「あなたた ちは、剣や棒を持って盗賊に襲いかかるように、わ たしを捕えに来たのか。わたしは毎日、神殿であな たたちと一緒に座って教えていたのに、あなたたち はわたしを捕えなかった。」 56 しかし、このことはすべて、預言者たちの聖書の 言葉が成就するためであった。そこで、弟子たちは 皆イエスを見捨てて逃げ去った。 57 そして、イエスを捕らえた者たちは、律法学者や 長老たちが集まっていた大祭司カヤパのところへイ エスを連れて行った。 58 しかしペテロは、最後を見届けるために、遠くか らイエスに従って大祭司の官邸に行き、中に入って 下役たちと一緒に座っていた。 59 さて、祭司長たち、長老たち、全議会は、イエス を死刑にするために、イエスに不利な偽証人を探し た。 60 しかし、偽証人は一人も見つからなかった。多く の偽証人が来たが、一人も見つからなかった。最後 に二人の偽証人が現れた。 61 そして言った、「この男は、『私は神の神殿を打 ち壊して三日で建てることができる』と言いました。 62 そこで大祭司は立ち上がってイエスに言った。 「何も答えないのか。これらの人々があなたに対し て証言しているのは、何のことか。」 63 しかし、イエスは黙っておられた。すると大祭司 は答えて言った、「生ける神にかけて誓う。あなた は神の子、キリストなのかどうか、私たちに告げな さい。」
64 イエスは彼に言われた、「あなたは言った。しか し、わたしはあなたに言う。あなたがたは、後世に 人の子が力ある方の右に座り、天の雲に乗って来る のを目にするであろう」。 65 そこで、大祭司は衣を引き裂いて言った。「彼は 神を汚す言葉を言った。これ以上、証人など必要だ ろうか。見よ、あなたがたは今、彼の神を汚す言葉 を聞いたのだ。」 66 あなたがたはどう思うか。彼らは答えて言った、 「彼は死刑に処せられる。」 67 それから彼らは彼の顔につばきをかけ、彼を殴り、 また他の者は手のひらで彼を殴り、 68 言った。「キリストよ、預言してみなさい。あな たを打った者はだれか。」 69 さて、ペテロは宮殿の外に座っていた。すると、 一人の女中が彼のもとに来て言った、「あなたもガ リラヤのイエスと一緒でしたね。」 70 しかし彼は皆の前でそれを否定して言った、「あ なたが何を言っているのか私には分かりません。」 71 彼が廊下に出ると、ほかの女中が彼を見て、そこ にいた人たちに言った、「この人もナザレ人イエス と一緒でした。」 72 彼はまた誓って否定した。「私はその人を知りま せん。」 73 しばらくして、そばに立っていた人々がペテロの もとに来て言った。「あなたも確かに彼らの仲間だ。 あなたの言葉があなたの正体を物語っている。」 74 そこで彼は呪い、誓い始め、「私はそんな男を知 らない」と言った。すると、すぐに鶏が鳴いた。 75 ペテロは、「鶏が鳴く前に、あなたは三度私を知 らないと言うだろう」と言われたイエスの言葉を思 い出した。そして外に出て、激しく泣いた。 第 27 章 1 夜が明けると、祭司長たち、民の長老たちは皆、イ エスを殺そうと相談した。 2 そして、彼らはイエスを縛って引いて行き、総督ピ ラトに引き渡した。 3 イエスを裏切ったユダは、イエスが有罪とされたの を知って悔い改め、銀貨三十枚を祭司長たち、長老 たちに返して、 4 彼らは言った、「わたしは罪のない者の血を売り渡 し、罪を犯しました。」すると彼らは言った、「そ れはわれわれに何の関係があるのですか。あなたが それを処理してください。」 5 そして彼は銀貨を神殿に投げ捨てて立ち去り、首を 吊って自殺した。 6 祭司長たちは銀貨を取り上げて言った、「それは血 の代価だから、それを金庫に入れるのは律法に反す る。」 7 そこで彼らは相談して、陶器師の畑を買い、異邦人 を埋葬することにした。 8 それで、その畑は今日まで、「血の畑」と呼ばれて いる。
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9 こうして、預言者エレミヤによって言われたことが 成就した。「彼らは、イスラエルの子らが値踏みし た者の値段である銀貨三十枚を取った。 10 主がわたしに命じられたとおり、わたしはそれを 陶器師の畑のために与えた。 11 イエスは総督の前に立たれた。総督はイエスに尋 ねた。「あなたはユダヤ人の王ですか。」イエスは 彼に言われた。「あなたがそう言うのです。」 12 祭司長たちや長老たちから訴えられたとき、イエ スは何も答えなかった。 13 そこでピラトはイエスに言った。「彼らがあなた に対してどれほど多くの証言をしているか、聞こえ ないのか。」 14 しかし、彼は一言も答えなかった。そのため総督 は非常に驚いた。 15 さて、その祭りの時には、総督は民衆が望む囚人 を一人釈放するのが常であった。 16 当時、彼らにはバラバという名の著名な囚人がい た。 17 そこで、彼らが集まったとき、ピラトは彼らに言 った。「あなたがたはだれを釈放してほしいのか。 バラバか、それとも、キリストと呼ばれているイエ スか。」 18 彼らが彼を引き渡したのは、ねたみのためである ことを彼は知っていたからである。 19 彼が裁判の席に着いたとき、彼の妻は彼に人をや って言わせた。「あの義人とは関わらないでくださ い。私は今日、夢の中で彼のことで多くの苦しみを 受けました。」 20 しかし、祭司長たちや長老たちは、バラバに訴え てイエスを殺すようにと群衆を説き伏せた。 21 総督は答えて彼らに言った、「二人のうちどちら を釈放してほしいのか」。彼らは「バラバです」と 答えた。 22 ピラトは彼らに言った、「それでは、キリストと いわれるイエスは、どうしたらよいか。」彼らはみ なピラトに言った、「十字架につけよ」。 23 総督は言った、「なぜ、彼は悪事をしたのか。」 しかし、彼らはますます叫び声をあげて、「十字架 につけよ」と言った。 24 ピラトは、何も成し遂げられず、かえって騒ぎが 起こりそうだと見て、水を取り、群衆の前で手を洗 い、こう言った。「この義人の血について、私には 責任がない。あなたがたに責任を負わせなさい。」 25 すると民は皆答えて言った。「彼の血の責任は 我々と我々の子孫の上にかかっている。」 26 そこで、彼はバラバを彼らに釈放し、イエスを鞭 打った後、十字架につけるために引き渡した。 27 そこで、総督の兵士たちはイエスを広間に連れて 行き、全軍の兵士たちをイエスのもとに集めた。 28 彼らはイエスの衣服を脱がせて、緋色の衣を着せ た。 29 そして、いばらで冠を編んでイエスの頭に載せ、 右手に葦の棒を持たせ、イエスの前にひざまずいて 嘲り、「ユダヤ人の王、万歳」と言った。
30 彼らはイエスにつばきをかけ、葦の棒を取り、イ エスの頭をたたいた。 31 そして、彼らはイエスを嘲笑した後、イエスの着 物を脱がせて、イエスの元の着物を着せ、十字架に つけるために連れ去った。 32 彼らが出て行くと、シモンという名のキレネ人に 出会ったので、彼にイエスの十字架を無理やり担が せた。 33 そして彼らはゴルゴタと呼ばれる場所、すなわち、 頭蓋骨の場所に到着した。 34 彼らは彼に、苦みを混ぜた酢を飲ませたが、彼は それを味わってから、飲もうとはしなかった。 35 そして彼らはイエスを十字架につけ、くじを引い てその着物を分けた。それは、預言者によって言わ れた言葉が実現するためであった。「彼らはわたし の着物を分け合い、わたしの着物のことでくじを引 いた。」 36 彼らはそこに座ってイエスを監視していた。 37 そして、イエスの頭の上に、「これはユダヤ人の 王、イエスである」と書いた罪状書きを掲げた。 38 そのとき、イエスと一緒に二人の強盗が十字架に つけられた。一人は右に、もう一人は左に。 39 通りがかる者たちは頭を振りながら彼をののしり、 40 そして言った、「神殿を打ち壊し、三日で建てる 者よ、自分を救ってみろ。もしあなたが神の子なら、 十字架から降りて来なさい。」 41 祭司長たちも同じように、律法学者や長老たちと 一緒になってイエスをあざ笑って言った。 42 彼は他の人々を救ったが、自分自身を救うことは できない。もし彼がイスラエルの王であるなら、今 すぐ十字架から降りて来なさい。そうすれば私たち は彼を信じよう。 43 彼は神に信頼していた。もし神が彼をお救いにな るなら、今彼をお救いください。彼は、「私は神の 子です」と言ったのです。 44 イエスと一緒に十字架につけられた強盗たちも、 それをイエスの歯に投げつけた。 45 さて、午後三時から午後九時まで、全地は暗くな った。 46 そして、午後三時ごろに、イエスは大声で叫んで 言われた、「エリ、エリ、レマ、サバクタニ。これ は、「わが神、わが神、なぜ私をお見捨てになった のですか」という意味です。 47 そこに立っていた人々の中には、これを聞いて、 「この人はエリヤを呼んでいる」と言う者もいた。 48 すると、彼らのうちのひとりがすぐに走り寄って、 海綿を取って酢水に浸し、葦の棒につけてイエスに 飲ませた。 49 ほかの人たちは言った。「待って、エリヤが彼を 救いに来るかどうか、見ていよう。」 50 イエスは、再び大声で叫んでから息を引き取られ た。 51 すると、見よ、神殿の垂れ幕が上から下まで真っ 二つに裂け、地は震え、岩は裂けた。
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52 そして墓が開かれ、眠っていた多くの聖徒たちの 死体がよみがえり、 53 そして復活後、墓から出て来て、聖なる都に入り、 多くの人々に現れました。 54 百人隊長と彼と一緒にイエスの番をしていた人々 は、 地震 や起 こっ たこ とを見 て、 非常 に恐 れて 、 「本当に、この人は神の子であった」と言った。 55 そこには、ガリラヤからイエスに従って仕えてい た多くの婦人たちが遠くから見ていた。 56 その中には、マグダラのマリア、ヤコブとヨセフ の母マリア、ゼベダイの子らの母がいた。 57 夕方になると、アリマタヤの金持ちで、ヨセフと いう人がやって来た。彼もまたイエスの弟子であっ た。 58 彼はピラトのところに行き、イエスの遺体の引き 渡しを願い出た。そこでピラトは遺体を引き渡すよ うに命じた。 59 ヨセフは遺体を引き取り、それをきれいな亜麻布 で包み、 60 そして、岩に掘った自分の新しい墓にそれを納め、 墓の入り口に大きな石を転がしておいて立ち去った。 61 そこにはマグダラのマリアともう一人のマリアが いて、墓の向かい側に座っていた。 62 翌日、すなわち準備の日の翌日、祭司長たちとパ リサイ人たちがピラトのもとに集まって、 63 言った。「主よ、あの欺く者がまだ生きていたと き、『三日の後にわたしはよみがえる』と言ってい たことを、私たちは覚えています。 64 だから、三日目まで墓の番をするように命じなさ い。そうしないと、弟子たちが夜中にやって来て、 イエスを盗み出し、民衆に「イエスは死人の中から よみがえった」と言うかもしれません。こうして、 この後の誤りは最初の誤りよりもひどくなるでしょ う。 65 ピラトは彼らに言った。「あなたたちには見張り がいる。行って、できるだけ見張って行きなさ い。」 66 そこで彼らは行って、墓の番をし、石に封印を施 し、番人を置いた。
6 彼は、ここにはおられない。彼が言われたとおり、 復活したのだ。さあ、主が横たわっておられた場所 を見に来なさい。 7 だから、急いで行って、弟子たちにこう告げなさい。 「イエスは死人の中からよみがえられた。見よ、イ エスはあなたたちより先にガリラヤへ行かれる。あ なたたちはそこでイエスに会うであろう。見よ、わ たしはあなたたちに告げておいたのだ。」 8 そこで、彼らは恐れと大いなる喜びをもって急いで 墓から立ち去り、弟子たちに知らせを伝えるために 走って行った。 9 彼らが弟子たちに知らせるために出かけると、イエ スが彼らに出会って、 「万歳」と言われた。そこで 彼らは近寄ってイエスの足を抱き、拝んだ。 10 すると、イエスは彼らに言われた、「恐れること はない。行って、わたしの兄弟たちに、ガリラヤへ 行きなさい。そこでわたしに会うであろう、と告げ なさい。」 11 彼らが出かけて行くと、番兵のうちのある者が都 に入って来て、起こったことをすべて祭司長たちに 告げた。 12 彼らは長老たちと集まって協議し、兵士たちに多 額の金を与えた。 13 言った。「言いなさい。『弟子たちが夜中に来て、 わたしたちが眠っている間に、イエスを盗み出した のです。』 14 もしこのことが総督の耳に入ったら、私たちは総 督を説得して、あなたたちの安全を確保します。 15 そこで彼らは金を受け取って、教えられたとおり にした。このことわざは今日までユダヤ人の間で言 い伝えられている。 16 それから、十一人の弟子たちはガリラヤへ行き、 イエスが彼らに命じておられた山へ行った。 17 彼らはイエスを見ると、ひれ伏したが、疑う者も いた。 18 するとイエスが来て彼らに言われた、「わたしは 天においても地においても、いっさいの権威を授け られている。」 19 それゆえ、あなたがたは行って、すべての国民を 弟子として、父と子と聖霊の名によって彼らにバプ テスマを施しなさい。 20 わたしがあなたがたに命じておいたすべてのこと を守るように、彼らを教えなさい。見よ、わたしは 世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。ア ーメン。
第 28 章 1 安息日が終わり、週の初めの日の明け方ごろ、マグ ダラのマリアともう一人のマリアが墓を見に来た。 2 すると、見よ、大きな地震が起こった。主の使いが 天から下って来て、石を戸口から転がし、その上に 座ったからである。 3 彼の顔は稲妻のようであり、彼の衣は雪のように白 かった。 4 番人たちは彼を恐れて震え上がり、死んだようにな ってしまった。 5 すると、御使いは婦人たちに答えて言った。「恐れ ることはありません。十字架につけられたイエスを あな たが たが 捜し てい ること を、 私は 知っ てい ま す。」
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22 彼らはイエスの教えに驚いた。なぜなら、イエス は律法学者たちのようにではなく、権威ある者のよ うに教えられたからである。 23 ところが、彼らの会堂に汚れた霊につかれた人が いて、叫んで言った。 24 こう言った。「わたしたちを放っておいてくださ い。ナザレのイエスよ。わたしたちとなんの係わり があるのですか。わたしたちを滅ぼすために来たの ですか。あなたがどなたであるか、わたしは知って います。あなたは神の聖者です。」 25 するとイエスは彼を叱って言われた。「黙れ、彼 から出て行け。」 26 すると、汚れた霊は彼を引き裂き、大声で叫んで、 彼から出て行った。 27 すると、彼らはみな驚いて、互いに論じ合った。 「これは、いったい何事だ。これは、いったい何の 新しい教えなのか。権威をもって、汚れた霊にさえ 命じられると、彼らは従うのだ。」 28 そして、イエスの評判はたちまちガリラヤの周囲 の全地方に広まった。 29 それから、彼らは会堂を出て、シモンとアンデレ、 およびヤコブとヨハネの家に入った。 30 ところが、シモンのしゅうとめが熱病で寝ていた ので、人々はすぐにそのことをシモンに告げた。 31 そこでイエスは近寄って彼女の手を取って起こさ れた。すると、熱はすぐにひき、彼女は彼らに仕え た。 32 夕方になって日が沈むと、人々は病人や悪霊に取 りつかれた者をみな、イエスのもとに連れて来た。 33 そして町中の人が戸口に集まった。 34 そして、イエスは、さまざまな病気にかかってい る多くの人々を癒し、また多くの悪霊を追い出され た。そして、悪霊たちがイエスを知っていたので、 何も言うことを許されなかった。 35 朝になって、夜明け前に起きて、寂しい所へ行き、 そこで祈った。 36 シモンと彼と一緒にいた人々はイエスに従った。 37 彼らは彼を見つけて言った、「みんながあなたを 捜しています。」 38 そこでイエスは彼らに言われた。「近くの町々へ 行きましょう。そこでも宣べ伝えることができるか らです。そのためにわたしは出てきたのです。」 39 そして、イエスはガリラヤ全土の諸会堂で宣べ伝 え、悪霊を追い出されました。 40 すると、ひとりの重い皮膚病人がイエスのもとに 来て、ひざまずいて願い、言った。「お心ならば、 わたしを清くすることがおできになります。」 41 イエスは深く憐れみを感じ、手を伸ばして彼に触 れ、「そうしてあげよう。清くなれ」と言われた。 42 彼がそう言うと、すぐにらい病は消えて、彼は清 くなった。 43 そこでイエスは彼を厳しく戒めて、すぐに追い払 われた。 44 彼に言った、「だれにも何も言わないように注意 しなさい。ただ行って、自分を祭司に見せ、モーセ
マルコによる福音書 第1章 1 神の子イエス・キリストの福音の始まり。 2 預言者たちにこう書いてある。「見よ、わたしはあ なたの前に使者を遣わす。彼はあなたの前に道を備 えるであろう。」 3 荒野で叫ぶ者の声がする。「主の道を整え、その道 筋をまっすぐにせよ。」 4 ヨハネは荒野でバプテスマを施し、罪の赦しを得さ せる悔い改めのバプテスマを宣べ伝えた。 5 そこで、ユダヤ全土とエルサレムの人々が彼のもと に出て来て、みな自分の罪を告白し、ヨルダン川で 彼からバプテスマを受けた。 6 ヨハネはらくだの毛皮の衣を着て、腰に皮の帯を締 め、いなごと野蜜を食べていた。 7 そして、宣べ伝えて言った。「わたしよりも力のあ る方が、わたしのあとから来られる。わたしは身を かが めて 、そ の方 のく つのひ もを 解く 値う ちも な い。」 8 わたしはあなたたちに水でバプテスマを授けた。し かし、彼は聖霊であなたたちにバプテスマを授ける であろう。 9 そのころ、イエスはガリラヤのナザレから来て、ヨ ルダン川でヨハネからバプテスマを受けた。 10 そして、イエスが水から上がるとすぐに、天が開 けて、鳩のような御霊が自分の上に下って来るのを 御覧になった。 11 すると、天から声が聞こえてこう言った。「あな たはわたしの愛する子、わたしの心にかなう者。」 12 すると、すぐに御霊が彼を荒野へ追いやった。 13 そしてイエスは四十日間荒野にいて、サタンの誘 惑を受け、野獣たちと共にいたが、天使たちはイエ スに仕えた。 14 ヨハネが捕らえられた後、イエスはガリラヤに行 き、神の国の福音を宣べ伝えて、 15 そしてこう言われました。「時は満ち、神の国は 近づいた。悔い改めて福音を信じなさい。」 16 さて、イエスはガリラヤ湖のほとりを歩いておら れたとき、シモンとその兄弟アンデレが海に網を打 っているのをごらんになった。彼らは漁師であった。 17 イエスは彼らに言われた。「わたしについて来な さい。あなたがたを、人間をとる漁師にしてあげよ う。」 18 彼らはすぐに網を捨ててイエスに従った。 19 それから、イエスはそこから少し進んで行かれる と、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネが、舟の 中で網を繕っているのをごらんになった。 20 そこでイエスはすぐに彼らを呼び、彼らは父ゼベ ダイを雇い人たちと一緒に舟に残して、イエスのあ とについて行った。 21 それから彼らはカペナウムに行き、安息日にすぐ に会堂に入って教え始めた。
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16 律法学者やパリサイ人たちは、イエスが取税人や 罪人たちと一緒に食事をしているのを見て、弟子た ちに言った。「どうして、取税人や罪人たちと一緒 に食べたり飲んだりするのか。」 17 イエスはこれを聞いて彼らに言われた、「健康な 人には医者はいらない。いるのは病人である。わた しが来たのは、義人を招くためではなく、罪人を招 くためである。」 18 ヨハネの弟子たちとパリサイ人たちとは断食をし ていたが、イエスのもとにきて言った、「なぜ、ヨ ハネの弟子たちとパリサイ人たちは断食をしている のに、あなたの弟子たちは断食をしないのです か。」 19 イエスは彼らに言われた、「花婿が一緒にいるの に、花嫁の子らは断食できるだろうか。花婿が一緒 にいる間は、断食することはできない。」 20 しかし、花婿が彼らから取り去られる日が来ます。 その時、彼らはその日に断食をするでしょう。 21 また、だれも新しい布切れを古い着物に縫い付け ることはない。そうしないと、新しい布切れが古い 着物を引き裂いて、裂け目がさらにひどくなる。 22 また、だれも新しいぶどう酒を古い皮袋に入れた りはしない。そうしないと、新しいぶどう酒は皮袋 を破り、ぶどう酒はこぼれ、皮袋は傷んでしまう。 しかし、新しいぶどう酒は新しい皮袋に入れられな ければならない。 23 さて、安息日にイエスが麦畑を通って行かれたと き、弟子たちは歩きながら麦の穂を摘み始めた。 24 するとパリサイ人たちはイエスに言った、「ごら んなさい。なぜ彼らは安息日にしてはならないこと をするのですか。」 25 そこでイエスは彼らに言われた、「ダビデとその 供の者たちが困窮して飢えたとき、ダビデが何をし たかを、あなたがたはまだ読んだことがないのか。 26 彼は大祭司アビヤタルの時代に神の家に入り、祭 司以外には食べてはならない供えのパンを食べ、ま た供えの者たちにも与えた。 27 そこでイエスは彼らに言われた、「安息日は人の ために定められたのであって、人が安息日のために 定められたのではない。 28 それゆえ、人の子は安息日の主でもあるのです。
が命じた物をあなたの清めのためにささげなさい。 それが人々への証拠となるのです」。 45 しかし、彼は出て行って、このことを大いに言い 広め、また、このことを言い広め始めたので、イエ スはもはや公然と町に入ることができず、外の寂し い所におられた。そして、人々は四方八方からイエ スのもとに集まった。 第2章 1 それから数日後、イエスは再びカペナウムに入られ た。そして、イエスが家におられることが噂になっ た。 2 するとすぐに大勢の人が集まってきたので、戸口の まわりにも、彼らを迎える場所がないほどであった。 しかしイエスは彼らに御言葉を宣べ伝えた。 3 すると、人々は四人の子から生まれた中風の人を連 れて、イエスのもとに来た。 4 彼らは、群衆が迫ってイエスのところに近づくこと ができなかったので、イエスのいる場所の屋根をは がし、それを打ち壊して、中風の病人が寝ている床 をつり降ろした。 5 イエスは彼らの信仰を見て、中風の人に言われた。 「子よ、あなたの罪は赦された。」 6 ところが、律法学者の中には、心の中で論じていた 者もいた。 7 この人はなぜ、このように神を冒涜する言葉を語る のか。神以外に、だれが罪を赦すことができるだろ うか。 8 イエスは、彼らが心の中でこのように論じているこ とをすぐに悟って、彼らに言われた。「なぜ、心の 中でそんなことを論じているのか。 9 中風の人に、「あなたの罪は赦されました」と言う のと、「起き上がり、床を取り上げて歩きなさい」 と言うのとでは、どちらが易しいでしょうか。 10 しかし、人の子が地上で罪を赦す権威を持ってい ることを、あなたがたに知らせるために、イエスは 中風の人にこう言われました。 11 わたしはあなたに言う。起きて、床を取り上げて、 あなたの家に帰りなさい。 12 すると、彼はすぐに起き上がり、床を取り上げて、 みんなの前から出て行った。みんなは驚き、神を賛 美して言った、「私たちはこんなふうには見たこと がなかった。」 13 それからイエスは再び海辺へ出て行かれた。する と群衆が皆イエスのもとに集まったので、イエスは 彼らに教え始められた。 14 イエスは通りかかったとき、アルファイの子レビ が税関に座っているのを見て、「わたしについて来 なさい」と言われた。すると、レビは立ち上がって 従った。 15 さて、イエスが家で食事をしておられると、多く の取税人や罪人たちもイエスや弟子たちと一緒に座 っていた。人数が多かったので、彼らはイエスに従 っていた。
第3章 1 それからイエスは再び会堂にはいられた。そこには 片手の萎えた人がいた。 2 彼らは、イエスが安息日にその人を癒すかどうかを 監視して、告発しようとした。 3 そこでイエスは、片手の萎えた人に、 「立ちなさ い」と言われた。 4 そこでイエスは彼らに言われた、「安息日に善を行 うことと、悪を行うことと、命を救うことと、殺す こととが、律法にかなっておられるか。」しかし彼 らは黙っていた。
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5 イエスは、彼らの心のかたくなさを悲しみ、怒りを もって彼らを見回して、その人に、「手を伸ばしな さい」と言われた。そこで彼が手を伸ばすと、その 手はもう一方の手と同じように治った。 6 そこで、パリサイ人たちは出て行って、すぐにヘロ デ党の人たちと相談し、どのようにしてイエスを殺 そうかと考えた。 7 しかし、イエスは弟子たちとともに海辺に退かれた。 ガリラヤやユダヤから大勢の群衆がイエスに従った。 8 エルサレム、イドマヤ、ヨルダン川の向こう側、ま たティルスとシドンのあたりからも、大群衆が、イ エスがなさったすばらしいみわざを聞いて、イエス のもとにやって来た。 9 そこでイエスは、群衆が押し寄せて来ないように、 小舟を先に用意しておくようにと弟子たちに言われ た。 10 イエスは多くの人を癒されたので、病気にかかっ ている人々はみな、イエスに触れようとして押し寄 せてきた。 11 すると、汚れた霊どもはイエスを見ると、み前に ひれ伏して叫んで言った、「あなたは神の子で す。」 12 そしてイエスは、ご自分のことを知らせないよう にと彼らに厳しく命じられた。 13 そこでイエスは山に登って、御心のままに人を呼 ばせられた。すると彼らはイエスのもとに来た。 14 そこでイエスは十二人を任命し、自分と共にいる ようにし、また宣教に遣わすようにされた。 15 また、病気を癒し、悪霊を追い出す力も与えられ ました。 16 そしてシモンにペテロというあだ名を付けた。 17 ゼベダイの子ヤコブとヤコブの兄弟ヨハネがいた。 ヤコ ブは 彼ら にボ アネ ルゲス 、す なわ ち「 雷の 子 ら」というあだ名を付けた。 18 アンデレ、ピリポ、バルトロマイ、マタイ、トマ ス、アルファイの子ヤコブ、タダイ、カナン人シモ ン、 19 それから、イエスを裏切ったイスカリオテのユダ も来た。そして彼らは家に入った。 20 群衆は再び集まったが、パンを食べることさえで きなかった。 21 友人たちはそれを聞いて、彼を捕らえようと出て 行った。彼らは「彼は気が狂っている」と思ったか らである。 22 エルサレムから下って来た律法学者たちは言った、 「彼はベルゼブルに取りつかれている。そして、悪 霊の頭によって悪霊を追い出しているのだ。」 23 そこでイエスは彼らを呼び寄せて、たとえで言わ れた、「サタンがサタンを追い出すことができよう か。 24 王国が内部分裂すれば、その王国は存続できませ ん。 25 家が内部で分裂すれば、その家は立ち行かなくな ります。
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26 そして、もしサタンが内部で立ち上がって分裂す るなら、彼は立つことができず、終わりを迎えます。 27 だれも、強い人の家に入ってその財産を奪うこと はできない。まず強い人を縛り、それからその家を 奪うからである。 28 よくよくあなたがたに言う。人の子らの罪はすべ て赦される。また、どんな冒涜も赦される。 29 しかし、聖霊を冒涜する者は決して赦されず、永 遠の滅びの危険にさらされます。 30 彼らは、「彼は汚れた霊に取りつかれている」と 言ったからである。 31 そのとき、イエスの兄弟たちと母が来て、外に立 って、イエスを呼び寄せるために人をやった。 32 群衆はイエスの周りに座って、イエスに言った。 「ごらんなさい。あなたの母上と兄弟たちが外であ なたを捜しています。」 33 そこでイエスは彼らに答えて言われた、「わたし の母、またわたしの兄弟とはだれですか。 34 そしてイエスは、周りに座っている人たちを見回 して言われた。「ごらんなさい。わたしの母、わた しの兄弟たちです。」 35 神の御心を行う者はだれでも、わたしの兄弟、わ たしの姉妹、また母なのです。 第4章 1 それからイエスは再び海辺で教え始められた。する と、大勢の群衆がみもとに集まったので、イエスは 舟に乗り、海の中に座られた。そして、群衆はみな 海辺の陸にいた。 2 そしてイエスはたとえ話で多くのことを教え、教え の中で彼らに言われた。 3 聞きなさい。見よ、種まき人が種を蒔くために出て 来た。 4 種を蒔いていると、ある種は道端に落ち、空の鳥が 来てそれを食べてしまった。 5 また、ある種は土の薄い石地に落ちたが、土が浅い ので、すぐに芽を出した。 6 しかし、太陽が昇ると焼けてしまい、根がないので 枯れてしまいました。 7 ある種はいばらの中に落ちたが、いばらが伸びてそ れをふさいでしまい、実を結ばなかった。 8 ほかの種は良い地に落ちて、実を結び、芽を出して 増え、あるものは三十、あるものは六十、あるもの は百の実を結びました。 9 そこでイエスは彼らに言われた、「聞く耳のある者 は聞きなさい」。 10 イエスがひとりになったとき、周りにいた十二弟 子といっしょに、そのたとえについて尋ねた。 11 そこでイエスは彼らに言われた、「神の国の奥義 を知ることは、あなたがたに許されている。しかし、 外にいる人たちには、これらのことはみな、たとえ で語られるのである。 12 それは、彼らが見ても理解せず、聞いても悟らず、 いつか悔い改めて罪が赦されないためである。
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13 そこでイエスは彼らに言われた、「あなたがたは このたとえが分からないのか。それではどうしてす べてのたとえが分かるのか。 14 種を蒔く者は御言葉を蒔く。 15 道端に御言が蒔かれるのは、このような人たちの ためです。しかし、彼らが御言を聞くと、すぐにサ タンが来て、彼らの心に蒔かれた御言を奪い去って しまいます。 16 同じように、石地に蒔かれた者たちもそうですが、 彼らは御言を聞くと、すぐに喜んで受け入れます。 17 彼らは自分自身の中に根を持っていないので、し ばらくは続くだけです。その後、御言葉のために苦 難や迫害が起こると、すぐにつまずいてしまいます。 18 茨の中に蒔かれるのは、このような人たちである。 御言葉を聞くが、 19 この世の思い煩いや、富の惑わし、その他いろい ろな欲が入り込んで来て、御言をふさぎ、実を結ば なくなってしまいます。 20 良い地に蒔かれたとは、こういう人たちのことで ある。彼らは御言を聞いて受け入れ、ある者は三十 倍、ある者は六十倍、ある者は百倍の実を結ぶ。 21 そこでイエスは彼らに言われた、「あかりは枡の 下や寝台の下に置くために持って来られるのか。燭 台の上に置くためではないのか。 22 隠されているもので、あらわにならないものはな く、秘密にされているもので、明らかにならないも のはないからです。 23 聞く耳のある者は、聞きなさい。 24 そこでイエスは彼らに言われた、「あなたがたは 聞くことに気をつけなさい。あなたがたの量るその 量りで、自分にも量り与えられ、また、聞く者には、 さらに与えられるであろう。」 25 持っている人にはさらに与えられ、持っていない 人は持っているものまでも取り上げられるであろう。 26 イエスは言われた、「神の国は、人が地に種を蒔 くようなものである。 27 夜も昼も眠ったり起きたりして、種が芽を出し、 成長するのを、彼は知らない。 28 地は自ら実りを生み出す。まず芽、次に穂、そし て穂の中に実った穀物が出てくる。 29 しかし、実がなると、すぐに鎌を入れます。収穫 の時が来たからです。 30 そこでイエスは言われた、「神の国を何にたとえ ようか。何にたとえようか。 31 それは、一粒のからし種のようなものです。地に 蒔かれると、地にあるすべての種よりも少なくなり ます。 32 しかし、蒔かれると、それは成長し、すべての野 菜よりも大きくなり、大きな枝を張り、空の鳥がそ の陰に宿るほどになります。 33 そして、イエスは、彼らの聞く力に応じて、多く のこのようなたとえ話で御言葉を語られた。 34 しかし、たとえ話を用いずには彼らに語られず、 彼らが二人きりになったとき、イエスは弟子たちに すべてを説明された。
35 その日、夕方になったので、イエスは彼らに言わ れた。「向こう岸へ渡ろう。」 36 そこで、群衆を解散させた後、イエスを舟に乗せ たまま引き上げた。また、他の小舟もイエスと一緒 であった。 37 すると、激しい風が起こり、波が船に打ち寄せて、 船は満杯になった。 38 イエスは舟の後ろの方で枕をして眠っておられた が、人々はイエスを起こして言った。「先生、私た ちがおぼれてしまっても、おかしくないのです か。」 39 そこでイエスは起き上がって風をしかり、海に 「静まれ、静まれ」と言われた。すると風は止み、 大なぎになった。 40 そこでイエスは彼らに言われた、「なぜそんなに 恐れているのか。どうして信仰がないのか。 41 彼らは非常に恐れて、互いに言った。「風や海さ えも従わせるこの人は、いったい何者なのだろ う。」 第5章 1 彼らは海の向こう岸、ガダラ人の地方に渡った。 2 イエスが舟から上がられると、すぐに汚れた霊につ かれた人が墓場から出てきてイエスを迎えた。 3 彼は墓場の間に住んでいたので、だれも彼を縛るこ とはできず、鎖で縛ることもできなかった。 4 彼は何度も足かせや鎖でつながれていたが、鎖は彼 によって引きちぎられ、足かせは粉々に砕かれ、だ れも彼を従わせることができなかった。 5 そして、イエスは昼も夜も山や墓場にいて、泣き叫 んだり、石で自分の体を傷つけたりしていた。 6 しかし、彼は遠くからイエスを見て、走り寄って拝 み、 7 そして大声で叫んで言った。「いと高き神の子イエ スよ、わたしとあなたと何のかかわりがあるのです か。神にかけて誓います。わたしを苦しめないでく ださい。」 8 イエスは彼に言われた、「汚れた霊よ、人から出て 行け」。 9 そこで彼は彼に尋ねた、「あなたの名前は何という のですか。 」彼は答えた、「私の名はレギオンです。 私たちは大勢いるからです。」 10 彼は、彼らをこの地方から追い出さないでほしい と、しきりに懇願した。 11 さて、山々の近くに豚の大群が飼われていた。 12 すると、悪霊どもは皆、イエスに願って言った。 「わたしたちを豚の中に送り込んで、豚の中に入り 込ませてください。」 13 そこで、イエスはただちに彼らを許された。する と、汚れた霊は出て行って豚の中に入った。そして、 豚の群れは崖を下って海に駆け下り、二千頭ほどあ ったが、海に飲み込まれてしまった。
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14 豚を飼っていた者たちは逃げて、町や村にこのこ とを告げ知らせ、一体何が起こったのか見に出て行 った。 15 彼らはイエスのもとに来て、悪霊に取りつかれて レギオンを飼っていた人が着物を着て正気で座って いるのを見て、恐れた。 16 それを見た人たちは、悪魔に取りつかれた者に起 こったことと、豚のこととを彼らに話した。 17 そこで彼らは、イエスに自分たちの地方から立ち 去っていただくよう祈り始めた。 18 イエスが舟に乗り込まれると、悪魔に取りつかれ ていた者が、イエスと一緒にいさせてくださらない かと祈った。 19 しかし、イエスはそれを許さず、こう言われた。 「あなたの友人たちのところへ帰って、主があなた にどんなに大きなことをしてくださり、どんなにあ われんでくださったかを、彼らに伝えなさい。」 20 そこでパウロは立ち去って、イエスが自分のため にしてくださったすばらしいわざをデカポリスで言 い広め始めた。すると、すべての人々が驚いた。 21 イエスが再び舟で向こう岸へ渡られると、大勢の 群衆がみもとに集まった。そしてイエスは海の近く におられた。 22 すると、会堂長のひとり、ヤイロという人がやっ て来て、彼を見ると、その足もとにひれ伏して、 23 そして、強く願って言った。「私の幼い娘が死に そうです。どうか来て、手を置いて娘をいやしてく ださい。そうすれば娘は生き返るでしょう。」 24 イエスは彼と一緒に出かけられたが、大勢の群衆 がイエスに従い、群がってきた。 25 十二年間も血の流出を患っていたある女が、 26 彼女は多くの医者にかかって多くの苦しみを受け、 持っていたすべてのものを使い果たしたが、少しも 良くならず、むしろ悪くなっていった。 27 彼女はイエスのことを聞いて、群衆の中に紛れて 後ろから来て、イエスの衣に触った。 28 彼女は、「もし彼の着物に触れることができれば、 私は癒されるでしょう」と言った。 29 すると、すぐに血の泉は乾き、彼女はその病気が 治ったことを自分の体に感じた。 30 するとイエスは、彼の中から力が出て行ったこと をすぐに悟り、群衆の中で彼を振り向かせ、こう言 われた。「わたしの服にさわったのはだれか。」 31 すると弟子たちはイエスに言った。「群衆があな たに群がっているのを見て、『だれがわたしにさわ ったのか』とおっしゃるのですか。」 32 そしてイエスは、このことをした女を捜し回され た。 33 しかし、女は自分の身に起こったことを知って恐 れおののき、イエスの前に進み出てひれ伏し、すべ てをありのままに話した。 34 イエスは彼女に言われた。「娘よ、あなたの信仰 があなたを救ったのです。安心して行きなさい。あ なたの病気は治りますように。」
35 イエスがまだ話しておられるうちに、会堂司の家 からある人たちが来て言った、「あなたの娘は亡く なり まし た。 なぜこ れ以 上先 生を 煩わせ るの です か」。 36 イエスは、その言葉を聞いてすぐに会堂長に言わ れた。「恐れることはない。ただ信じなさい。」 37 そして、ペテロとヤコブとヤコブの兄弟ヨハネの ほかは、だれもイエスについて来ることをお許しに ならなかった。 38 そして、イエスは会堂長の家に行き、騒ぎと、激 しく泣いたり嘆いたりしている人々とを見て、 39 イエスは中に入って彼らに言われた、「なぜ騒ぎ 立てて泣いているのか。娘は死んだのではなく、眠 っているだけである」。 40 彼らは彼をあざ笑った。しかし彼は彼らを皆追い 出すと、娘の父と母、および一緒にいた者たちを連 れて、娘が寝ていた場所に入った。 41 そこでイエスは乙女の手を取って言われた。 「タ リタ・クミ。」これは訳せば、「乙女よ、私はあなた に言う、起きなさい」という意味である。 42 すると、その娘はすぐに起き上がって歩き出した。 彼女は十二歳であった。彼らは非常に驚いて驚いた。 43 そしてイエスは、だれにも知られないようにと彼 らに厳しく命じ、また、彼女に食べ物を与えるよう に命じた。 第6章 1 そこでイエスはそこから出て、自分の国へ帰られた。 弟子たちも従って行った。 2 安息日が来ると、イエスは会堂で教えはじめられた。 聞いていた多くの人々は驚いて言った、「この人は これらのことをどこから得たのか。また、この人に 与えられた知恵は何なのか。このような力あるわざ が彼の手によってなされるのは」。 3 この人は大工ではありませんか。マリアの子で、ヤ コブ、ヨセ、ユダ、シモンの兄弟です。姉妹たちも 私たちと一緒にここにいるではありませんか。」そ こで、彼らはイエスに腹を立てた。 4 しかし、イエスは彼らに言われた、「預言者が敬わ れないことはない。ただ、自分の故郷、親族、自分 の家の中では敬われるのである。」 5 そして、イエスはそこでは、数人の病人に手を置い て癒すこと以外、何の奇跡も行うことができません でした。 6 イエスは彼らの不信仰に驚き、村々を巡って教え始 めた。 7 そこでイエスは十二人を呼び寄せ、二人ずつ遣わし 始め、彼らに汚れた霊を追い出す権威をお与えにな った。 8 そして、旅のために杖一本のほかは何も持たないよ うに、また袋もパンも財布の中の金も持たないよう にと命じた。 9 しかし、履物を履きなさい。二枚重ねの上着を着て はいけません。
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10 そこでイエスは彼らに言われた、「あなたがたは、 どこの家に入ったとしても、そこから出るまでは、 そこにとどまっていなさい。 11 あなたがたを受け入れず、あなたがたの言うこと を聞かない者がいれば、そこから立ち去るとき、彼 らに対する証拠として足の裏のちりを払い落としな さい。よく聞きなさい。裁きの日には、ソドムとゴ モラの方があの町よりも耐えやすいでしょう。 12 そこで彼らは出て行って、人々に悔い改めを宣べ 伝えた。 13 そして、彼らは多くの悪霊を追い出し、また多く の病人に油を塗って癒した。 14 ヘロデ王は彼のことを聞いて、(その名が広まっ ていたため)「バプテスマのヨハネは死人の中から よみがえった。彼のうちには力あるわざが現れてい る」と言った。 15 ほかの人たちは、「それはエリヤだ」と言い、ま たほかの人たちは、「それは預言者だ、あるいは預 言者のひとりだ」と言いました。 16 しかし、ヘロデはそれを聞いて、「私が首を切っ たヨハネが、死人の中からよみがえったのだ」と言 った。 17 というのは、ヘロデは自分の兄弟フィリポの妻ヘ ロデヤのことで、人をやってヨハネを捕え、牢につ ないでいたからである。ヘロデはヘロデヤをめとっ ていたからである。 18 ヨハネはヘロデに、「あなたの兄弟の妻をめとる ことは、律法で禁じられている」と言った。 19 それでヘロデヤはパウロに恨みを抱き、彼を殺そ うとしたが、できなかった。 20 ヘロデは、ヨハネが正しい人で聖なる者であるこ とを知っていたので、彼を恐れ、彼を監視し、また 彼の話を聞く時には多くのことを行い、また喜んで 彼の話に耳を傾けた。 21 さて、都合のよい日が来て、ヘロデは自分の誕生 日を祝って、大臣たちや高官たち、ガリラヤの有力 者たちを招いて晩餐会を催した。 22 ヘロデヤの娘が来て踊り、ヘロデとその同席者た ちを喜ばせたので、王はその娘に言った。「何でも 欲しいものを求めなさい。与えよう。」 23 彼は彼女に誓った。「あなたが私に求めるものは 何でも、私の王国の半分でも与えよう。」 24 彼女は出て行って、母に言った、「何をお願いし たらよいでしょうか。」母は言った、「バプテスマ のヨハネの首をください。」 25 そこで彼女は急いで王のもとに行き、願って言っ た。「バプテスマのヨハネの首を盆に載せて、すぐ に私に下さるようお願いします。」 26 王は非常に残念に思ったが、誓いのため、また王 とともに座っていた人々のために、彼女を拒絶する ことはできなかった。 27 そこで王は直ちに死刑執行人を遣わし、その首を 持って来るように命じた。死刑執行人は行って牢獄 でその首をはねた。
28 そして、その首を盆に載せて持って来て、それを 乙女に与えた。乙女はそれを母親に渡した。 29 弟子たちはそれを聞いて、来てイエスの遺体を引 き取り、墓に納めた。 30 使徒たちはイエスのもとに集まり、自分たちのし たことも、教えたことも、すべてイエスに報告した。 31 そこでイエスは彼らに言われた。「あなたがたは、 人里離れた所へ行って、しばらく休みなさい。出入 りす る人 が多 くて、 食事 をす る暇 もなか った ので す。」 32 そして彼らはひそかに船に乗って寂しい所へ出発 した。 33 民衆は彼らが出発するのを見て、多くの人が彼だ とわかり、すべての町からそこへ歩いて走り、彼ら より先に進んで、彼のもとに集まった。 34 イエスは出て来て、大勢の群衆を見て、彼らが羊 飼いのいない羊のような状態であるのを深く憐れみ、 いろいろなことを教え始められた。 35 日もすっかり傾いたので、弟子たちがイエスのも とに来て言った。「ここは寂しい所ですし、もう時 も過ぎました。 36 彼らを解散させて、周囲の地方や村々へ行って、 パンを買わせなさい。彼らには食べる物がないので す。 37 イエスは答えて彼らに言われた、「あなたがたが 彼らに食べ物を与えなさい」。彼らは言った、「わ たしたちが行って二百デナリのパンを買ってきて、 彼らに食べさせましょうか」。 38 イエスは彼らに言われた、「パンはいくつあるか。 行って見なさい」。彼らは知って、「五つあります。 それに魚が二匹あります」と言った。 39 そしてイエスは、皆を組に分けて青草の上に座ら せるように命じられた。 40 そして彼らは、百人ずつ、五十人ずつ、列をなし て座った。 41 そして、イエスは五つのパンと二匹の魚とを取り、 天を仰いで祝福し、パンを裂いて弟子たちに渡し、 配らせた。また、二匹の魚は皆に分け与えた。 42 彼らはみな食べて満腹した。 43 そして、彼らはパンくずと魚を集めて十二のかご いっぱいにした。 44 そして、パンを食べた者はおよそ五千人であった。 45 そこでイエスは、ただちに弟子たちを強いて舟に 乗り込ませ、向こう岸のベツサイダへ行かせ、その 間に群衆を解散させた。 46 イエスは彼らを解散させてから、祈るために山へ 行かれた。 47 夕方になると、舟は海の真ん中にあり、イエスだ けが陸に残っていた。 48 イエスは、彼らが漕ぎの苦役をしているのをご覧 になった。風が逆風であったからである。そして、 夜の第四の見張りのころ、イエスは海の上を歩いて 彼らのところへ行き、彼らのそばを通り過ぎようと された。
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49 しかし、イエスが海の上を歩いておられるのを見 て、彼らはそれが霊であろうと思い、叫び声をあげ た。 50 人々はみなイエスを見て、不安になった。しかし イエスはすぐに彼らに話しかけて言われた、「安心 しなさい。わたしだ。恐れることはない。」 51 そこでイエスは彼らのところへ舟で上って行かれ た。すると風は止んだ。彼らは心の中で非常に驚き、 不思議に思った。 52 彼らはパンの奇跡に気づかなかった。彼らの心は かたくなになっていたからである。 53 こうして彼らは渡り終えて、ゲネサレの地に入り、 岸に着いた。 54 彼らが船から上がると、すぐにイエスだと分かり ました。 55 そして、その地方全体を巡り歩き、イエスがおら れると聞いた所に、病人を床についたまま運び始め た。 56 イエスが村や町や地方に入って行かれると、人々 は病人を通りに寝かせ、イエスの着物のふさでも触 れさせてくださいと願った。そして、イエスに触れ た者はみな癒された。 第7章 1 そのとき、パリサイ人たちと数人の律法学者たちが エルサレムからイエスのもとに集まってきた。 2 そして、弟子たちのうちのある者が汚れた、つまり 洗っていない手でパンを食べているのを見て、彼ら は非難した。 3 パリサイ人をはじめすべてのユダヤ人は、昔の人た ちの言い伝えを守り、手を何度も洗わないと食事を しない。 4 彼らは市場から帰ってきて、身を洗わないでは食事 をしない。そのほかにも、杯や壺、青銅の器や机を 洗うなど、守らなければならない仕事がたくさんあ る。 5 そこで、パリサイ人や律法学者たちはイエスに尋ね た。「なぜ、あなたの弟子たちは昔の人たちの言い 伝えに従って歩まず、洗わない手でパンを食べるの ですか。」 6 イエスは答えて言われた、「あなたがた偽善者につ いて、イザヤはよく預言している。『この民は口先 ではわたしを敬うが、その心はわたしから遠く離れ ている。』 7 しかし、彼らは人間の戒めを教義として教えながら、 むなしくわたしを拝んでいる。 8 あなたがたは、神の戒めを捨てて、鍋や杯を洗うと いった人間の言い伝えを固守し、そのほかにも同じ ようなことを数多く行っています。 9 そこでイエスは彼らに言われた。「あなたたちは、 自分たちの言い伝えを守るために、神の戒めを完全 に無視している。」 10 モーセはこう言っています。「あなたの父と母を 敬え。父または母を呪う者は死刑に処せられよ。」
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11 しかし、あなたがたは言う、「もし人が父または 母に、『これはコルバン、すなわち贈り物です。私 からあなたが得るものはすべて贈ります』と言うな らば、その人は免除されるであろう」。 12 あなたがたは、彼が父や母に対して、もはや何も することを許さない。 13 あなたがたは、伝えてきた言い伝えによって神の 言葉を無にしています。また、同じようなことを数 多く行っています。 14 そして、彼はすべての民を呼び寄せて彼らに言っ た、「あなたがたひとりひとりはわたしの言うこと をよく聞いて、悟りなさい。 15 外から人の中に入り込んで人を汚すものは何一つ ない。人から出て来るもの、それが人を汚すのであ る。 16 聞く耳のある者は、聞きなさい。 17 イエスが群衆を離れて家の中に入ると、弟子たち はこのたとえについて尋ねた。 18 そこでイエスは彼らに言われた、「あなたがたも、 このように悟らないのか。外から人の体内に入るも のは、何であれ人を汚すことができないということ を、知らないのか。 19 それは彼の心にはいらず、腹にはいり、そして外 へ出て行って、すべての食物を清めるからである。 20 イエスは言われた、「人から出てくるものが、人 を汚すのです。」 21 なぜなら、内側から、すなわち人の心から、悪い 考え、姦淫、不品行、殺人、 22 盗み、貪欲、悪事、欺き、好色、悪意、冒涜、高 慢、愚かさ。 23 これらの悪いものはすべて内側から出て来て、人 を汚すのです。 24 そこから彼は立ち上がって、ティルスとシドンの 地方に行き、ある家に入ったが、誰にも知られない ようにしたが、隠れることはできなかった。 25 ある女が、汚れた霊に取りつかれた幼い娘を宿し ていたが、イエスのことを聞き、来てイエスの足も とにひれ伏した。 26 その女はギリシア人で、スロ・フェニキア出身であ った。彼女は、娘から悪魔を追い出して下さるよう イエスに懇願した。 27 しかし、イエスは彼女に言われた、「まず子供た ちに満腹させなさい。子供たちのパンを取って小犬 に投げてやるのはよくない。」 28 彼女は答えて言った、「主よ、そのとおりです。 しかし、食卓の下の小犬も子供たちのパンくずを食 べます。」 29 そこでイエスは彼女に言われた、「その言葉を聞 いて、立ち去りなさい。あなたの娘から悪魔は出て 行ったのです。」 30 彼女が家に帰ってみると、悪魔は出て行って、娘 は床に横たわっていた。 31 それから、イエスは再びティルスとシドンの地方 を去り、デカポリスの地方の真ん中を通ってガリラ ヤの海に来られた。
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32 そこで人々は、耳が聞こえず、口がきけない者を イエスのところに連れて来て、その上に手を置いて くださるよう懇願した。 33 そこでイエスは、彼を群衆の中から連れ出し、そ の両耳に指を入れ、つばきをつけてその舌に触れら れた。 34 そしてイエスは天を仰いで、息をついて言われた。 「エパタ。これは、『開け』という意味です。」 35 すると、すぐに彼の耳が開き、舌のひもが解けて、 はっきりと話せるようになった。 36 そして、イエスは彼らに、だれにも話さないよう にと命じられた。しかし、命じれば命じるほど、彼 らはますますそれを言いふらした。 37 彼らは非常に驚いて言った、「彼はすべてをみご とに行われた。彼は耳しい者を聞かせ、口のきけな い者を話せるようにされるのだ。」
14 弟子たちはパンを持ってくるのを忘れていたし、 船の中にもパン一つしか持っていなかった。 15 そこでイエスは彼らに命じて言われた、「パリサ イ人 のパ ン種 とヘロ デの パン 種と に気を つけ なさ い」。 16 そこで彼らは互いに論じ合った。「それは、私た ちにはパンがないからだ。」 17 イエスはそれを知って、彼らに言われた、「なぜ、 パンがないと論じるのか。まだ悟らないのか、悟ら ないのか。心はまだかたくなになっているのか。 18 目があっても見ないのか。耳があっても聞かない のか。覚えていないのか。 19 わたしが五つのパンを裂いて五千人に分けたとき、 パンくずを何籠集めましたか。」彼らは答えます、 「十二籠です。」 20 四千人のうちの七人が、パンくずを何籠集めた か。」彼らは答えた、「七籠」。 21 そこでイエスは彼らに言われた、「なぜ分からな いのか。 22 それからイエスはベツサイダに来られた。すると、 人々は盲人をみもとに連れて来て、さわっていただ くように願った。 23 そこでイエスは、その盲人の手を取って町の外に 連れ出し、その両目につばきをし、両手をその人の 上に置いて、「何か見えるか」と尋ねられた。 24 そして彼は目を上げて言った、「わたしは人々が 歩いている木々のように見えます。」 25 それから、イエスは再び両手を彼の目に当て、彼 に見上がらせられた。すると彼は元気を取り戻し、 すべての人がはっきりと見えるようになった。 26 そこで彼は彼を家に帰らせて言った、「町に入っ てはならないし、町のだれにもこのことを告げては ならない。」 27 イエスは弟子たちと一緒にピリポ・カイサリアの 町々へ出かけ、その途中で弟子たちに尋ねて言われ た、「人々はわたしのことをだれと言っているか」。 28 彼らは、「バプテスマのヨハネだ」と答えたが、 ある者は「エリヤだ」と言い、また他の者は「預言 者のひとりだ」と言った。 29 そこでイエスは彼らに言われた、「それでは、あ なたがたはわたしをだれだと言うのか。」するとペ テロが答えて言った、「あなたこそキリストで す。」 30 そしてイエスは、自分のことをだれにも話さない ようにと彼らに命じられた。 31 それからイエスは、人の子は必ず多くの苦しみを 受け、長老、祭司長、律法学者たちから拒絶され、 殺され、そして三日の後によみがえらなければなら ない、と彼らに教えはじめられた。 32 そしてイエスは公然とその言葉を語った。すると ペテロはイエスを捕らえて叱り始めた。 33 しかし、イエスは振り返って弟子たちを眺めなが ら、ペテロを叱りつけて言われた。「サタンよ、引 き下がれ。あなたは神のことを思わず、人間のこと を思っている。」
第8章 1 そのころ、群衆が非常に多く、食べるものもなかっ たので、イエスは弟子たちを呼び寄せて言われた。 2 わたしは群衆を哀れに思う。彼らはもう三日間わた しと一緒にいるのに、食べる物がないのだ。 3 わたしが彼らを空腹のままそれぞれの家に帰らせた としても、彼らは途中で衰弱するであろう。彼らの 中には遠くから来た者も何人かいるからである。 4 すると弟子たちはイエスに答えた。「この荒野で、 どうしてこの人たちにパンを与えて満腹させること ができましょうか。」 5 そこでイエスは彼らに、「パンはいくつあります か」と尋ねられた。彼らは、「七つあります」と答 えた。 6 そこでイエスは、民衆に地に座るように命じ、七つ のパンを取り、感謝をささげてそれを裂き、弟子た ちに渡して民衆に配らせた。弟子たちはそれを民衆 に配った。 7 彼らは小さな魚を少しだけ持っていた。イエスはそ れを祝福して、それをも彼らの前に置くように命じ た。 8 そこで彼らは食べて満腹した。残ったパンくずを集 めると七つの籠になった。 9 食べた者はおよそ四千人であった。そこでイエスは 彼らを解散させた。 10 それから、イエスはすぐに弟子たちと一緒に船に 乗り、ダルマヌタ地方へ行かれた。 11 すると、パリサイ人たちが進み出て、イエスを試 そうとして、天からのしるしを求めて、質問し始め た。 12 そこでイエスは心の中で深く嘆息して言われた、 「なぜこの世代の人々はしるしを求めるのか。よく 聞きなさい。この世代にはしるしは与えられないで あろう」。 13 そこでイエスは彼らを残して、再び舟に乗り、向 こう岸へ出発された。
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34 それから、イエスは群衆と弟子たちを呼び寄せて 言われた、「わたしについて来たいと思う者は、自 分を捨て、自分の十字架を負って、わたしに従って 来なさい。 35 自分の命を救おうと思う者はそれを失い、わたし のため、また福音のために自分の命を失う者は、そ れを救うのです。 36 人は、たとい全世界を手に入れても、自分の命を 失ったら、何の得があろうか。 37 また、人は何を支払って自分の命を買い戻すこと ができようか。 38 だから、この姦淫と罪の時代にあって、わたしと わたしの言葉とを恥じる者は、人の子もまた、父の 栄光のうちに聖なる御使いたちと共に来るとき、そ の人を恥じるであろう。
13 しかし、わたしはあなたがたに言います。エリヤ は確かに来ました。そして、彼について書かれてい るとおり、人々は彼らの望むことをすべて彼に対し て行いました。 14 イエスが弟子たちのところに来ると、大勢の群衆 が彼らの周りにいて、律法学者たちが彼らと質問し ているのをごらんになった。 15 すると、群衆は皆、イエスを見て非常に驚き、走 り寄って挨拶した。 16 そこでイエスは律法学者たちに尋ねられた。「彼 らと何を議論するのか。」 17 すると、群衆の中のひとりが答えて言った。「先 生、わたしは、口のきけない霊につかれている息子 を、あなたのところに連れてまいりました。 18 そして、彼はどこへ行っても、彼を引き裂き、彼 は泡を吹き、歯ぎしりし、衰弱します。そこで、私 はあなたの弟子たちに、彼を追い出すように言いま したが、彼らはできませんでした。 19 主は答えて言われた、「ああ、信仰のない時代よ。 いつまで、わたしはあなたがたと一緒にいなければ ならないのか。いつまで、あなたがたを我慢しなけ ればならないのか。彼をわたしのところに連れて来 なさい。」 20 彼らは彼をイエスのところに連れて来たが、イエ スが彼を見ると、すぐにその霊が彼を襲った。それ でイエスは地に倒れ、泡を吹きながら転げ回った。 21 彼は父に尋ねた。「こんなことが起こったのはい つ以来ですか。」父は答えた。「子供のことで す。」 22 そして、神は彼を何度も火や水の中に投げ込んで 滅ぼそうとしました。しかし、あなたが何かできる ことがあれば、どうか私たちをあわれんで助けてく ださい。 23 イエスは彼に言われた、「信じることができれば、 信じる者にはすべてできる。」 24 すると、その子の父親はすぐに叫び、涙を流しな がら言った。「主よ、私は信じます。不信仰なわた しを、お助けください。」 25 イエスは、群衆が走って集まって来るのを見て、 汚れた霊を叱りつけて言われた。「口がきけず、耳 が聞こえない霊よ、お前に命じる。この人から出て 行き、二度とこの人の中にはいるな。」 26 すると、その霊が叫び声をあげて、彼を激しく引 き裂き、彼から出て行った。すると彼は死んだ者の ようになったので、多くの人が、「彼は死んだ」と 言った。 27 しかし、イエスは彼の手を取って起こすと、彼は 立ち上がった。 28 イエスが家に入られると、弟子たちはひそかに尋 ねた。「なぜ私たちは彼を追い出せなかったのです か。」 29 そこでイエスは彼らに言われた。「この種のもの は、祈りと断食とによらなければ、何によっても追 い出すことはできない。」
第9章 1 イエスは彼らに言われた、「よく聞きなさい。ここ に立っている人々の中には、神の国が力をもって来 るの を見 るま では 、決 して死 を味 わわ ない 者が い る。」 2 六日の後、イエスはペテロ、ヤコブ、ヨハネだけを 連れて高い山に登られた。すると、イエスは彼らの 目の前で姿が変わった。 3 そして、彼の衣は光り輝き、雪のように真っ白にな った。地上のどんな布さらしもそれを白くすること ができないほどであった。 4 すると、エリヤがモーセとともに彼らに現れ、彼ら はイエスと語り合った。 5 するとペテロがイエスに答えて言った。「先生、わ たしたちがここにいるのは、すばらしいことです。 それで幕屋を三つ造ろうではありませんか。あなた のために一つ、モーセのために一つ、エリヤのため に一つ。」 6 イエスはなんと答えてよいか分からなかった。彼ら は非常に恐れていたからである。 7 すると、雲が彼らを覆い、その雲の中から声が聞こ えて言った、「これはわたしの愛する子である。こ れに聞け」。 8 すると突然、彼らは辺りを見回したが、ただイエス だけが自分たちと一緒におられるほかは、だれも見 えなかった。 9 彼らが山を下りるとき、イエスは、人の子が死人の 中からよみがえるまでは、自分たちが見たことをだ れにも話してはならないと命じられた。 10 彼らはその言葉を心に留め、死人の中からよみが えるとはどういうことかと互いに論じ合った。 11 そこで彼らはイエスに尋ねた、「なぜ律法学者た ちは、まずエリヤが来なければならないと言ってい るのですか。」 12 そこでイエスは答えて言われた、「確かにエリヤ がまず来て、すべてのことを元通りにします。人の 子については、多くの苦しみを受け、また蔑まれな ければならないと書いてあります。」
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30 彼らはそこから出発してガリラヤを通過した。イ エスはだれにもそのことを知られないようにされた。 31 イエスは弟子たちに教えて言われた、「人の子は 人々の手に引き渡され、彼らは彼を殺すでしょう。 そして、殺されてから三日目によみがえります。」 32 しかし、彼らはその言葉が理解できず、尋ねるこ とも恐れた。 33 それからイエスはカペナウムに着き、家の中に入 ってから弟子たちに尋ねた。「道中であなたがたの 間で論じ合っていたのは、何だったのか。」 34 しかし彼らは黙っていた。途中で、だれが一番偉 いのかと、互いに論じ合っていたからである。 35 それからイエスは座り、十二人を呼び寄せて言わ れた、「だれでも先になりたいと思うなら、すべて の人の後になり、すべての人に仕える者になりなさ い。」 36 そこでイエスは幼子を連れて来て、彼らの真ん中 に立たせ、抱きかかえて彼らに言われた。 37 このような子供たちの一人をわたしの名のゆえに 受け入れる者は、わたしを受け入れるのである。わ たしを受け入れる者は、わたしではなく、わたしを つかわした方を受け入れるのである。 38 すると、ヨハネが答えて言った。「先生、あなた の名を使って悪霊を追い出している者を見ましたが、 彼は私たちについて来ませんでした。私たちについ て来なかったから、私たちは彼を止めたのです。」 39 しかし、イエスは言われた。「止めてはならない。 わたしの名によって奇跡を行いながら、軽々しくわ たしのことを悪く言う者はいないからである。」 40 わたしたちに敵対しない者は、わたしたちの味方 である。 41 あなたがたがキリストに属しているという理由で、 わたしの名によって、あなたがたに一杯の水でも飲 ませてくれる者は、よく言っておくが、その報いを 受け損なわれることはない。 42 そして、わたしを信じるこれらの幼子たちの一人 でも罪を犯させる者は、その首に石臼をかけられて 海に投げ込まれた方がましです。 43 もしあなたの手があなたを罪に陥れるなら、それ を切り落としなさい。両手がそろったまま地獄の消 えることのない火に落ちるよりは、片手のまま命に 入るほうがあなたにとってよいのです。 44 そこでは、彼らの虫は死なず、火は消えない。 45 もしあなたの足があなたを罪に陥れるなら、それ を切り捨てなさい。両足がそろったまま地獄の消え ることのない火に投げ込まれるよりは、足が不自由 でも命に入るほうがあなたにとってよいのです。 46 そこでは、虫は死なず、火は消えない。 47 もしあなたの片目があなたを罪に陥れるなら、そ れをえぐり出しなさい。両目がそろったまま地獄の 火に投げ込まれるよりは、片目でも神の国に入るほ うがあなたにとってよいのです。 48 そこでは、虫は死なず、火は消えない。 49 すべての人は火で塩漬けにされ、すべての犠牲は 塩で塩漬けにされるからです。
50 塩は良いものである。しかし、もし塩が塩気を失 ったら、何でそれを味付けするのか。あなたがた自 身の内に塩を持ち、互いに平和を保ちなさい。 第 10 章 1 そこでイエスはそこから立ち去って、ヨルダン川の 向こう岸のユダヤ地方に行かれた。人々は再びイエ スのもとに来たので、イエスはいつものように、再 び彼らを教え始めた。 2 すると、パリサイ人たちがイエスのところに来て、 「夫が自分の妻を離縁するのは、律法にかなってい ますか」と尋ね、イエスを誘惑した。 3 そこでイエスは彼らに答えて言われた、「モーセは あなたたちに何と命じたか。 4 彼らは言った、「モーセは離婚証書を書いて彼女を 離縁することを許したのです」。 5 するとイエスは答えて言われた、「あなたがたの心 がかたくななので、神はこの戒めをあなたがたに書 いたのです。」 6 しかし、創造の初めから、神は彼らを男と女に造ら れました。 7 それゆえ、人は父母を離れ、妻と結ばれるのである。 8 そして、ふたりは一体となるのです。そのとき、彼 らはもはやふたりではなく、一体なのです。 9 だから、神が結び合わせたものを、人は離してはな らない。 10 家の中で、弟子たちはまた同じことをイエスに尋 ねた。 11 そこでイエスは彼らに言われた、「だれでも自分 の妻を出して他の女をめとる者は、その妻に対して 姦淫を犯すのである。 12 女が夫を離縁して他の女と結婚するなら、姦淫を 犯すことになる。 13 そこで、イエスに触れていただくために、人々が 幼子たちをみもとに連れて来たが、弟子たちは連れ てきた者たちをしかった。 14 しかし、イエスはそれを見て、非常に憤慨し、彼 らに言われた、「幼子たちがわたしのところに来る ことをそのままにしておきなさい。止めてはならな い。神の国はこのような者の国である。」 15 よく聞きなさい。幼子のように神の国を受け入れ る者でなければ、そこには入れません。 16 そしてイエスは彼らを抱き上げ、その上に手を置 いて祝福された。 17 イエスが道に出て行かれると、ある人が走り寄っ てきて、みもとにひざまずき、尋ねた。「よい先生 よ、永遠の命を受け継ぐためには、何をしたらよい でしょうか。」 18 するとイエスは彼に言われた、「なぜわたしを善 い者と呼ぶのか。神以外には善い者はいない。」 19 あなたは戒めを知っている。姦淫するな、殺すな、 盗むな、偽証するな、騙すな、父母を敬え。 20 そこで彼は答えて言った、「先生、私は若い時か ら、これらのことをみな守ってきました。」
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21 すると、イエスは彼を見て、愛し、言われた、 「あなたに足りないものが一つある。行って、持っ ているものをみな売り払って、貧しい人々に施しな さい。そうすれば、天に宝が積めるようになる。そ して 、来 て、 十字 架を 負って 、私 に従 って きな さ い。」 22 彼はこの言葉を聞いて悲しみ、悲しみながら立ち 去った。彼は多くの財産を持っていたからである。 23 イエスは周囲を見回して弟子たちに言われた、 「富を持っている者が神の国に入るのは、なんと難 しいことだろう」。 24 弟子たちはイエスの言葉に驚いた。しかし、イエ スは再び答えて言われた、「子たちよ、富を頼みと する者が神の国に入るのは、なんと難しいことか。 25 金持ちが神の国に入るよりは、らくだが針の穴を 通る方がもっと簡単である。 26 そこで彼らは非常に驚いて、互に言った、「それ では、だれが救われるのだろうか。」 27 イエスは彼らを見つめて言われた、「人にはそれ はできない。しかし神にはできないことはない。神 には何でもできるからである。」 28 するとペテロはイエスに言いはじめた。「ごらん なさい。わたしたちはすべてを捨ててあなたに従っ てまいりました。」 29 するとイエスは答えて言われた、「よく聞きなさ い。わたしのために、また福音のために、家、兄弟、 姉妹、父、母、妻、子、もしくは畑を捨てた者は、 ひとりもいない。 30 しかし、彼は今、迫害を受けながらも、家、兄弟、 姉妹、母、子供、畑を百倍も受け、また、来るべき 世では永遠の命を受けるであろう。 31 しかし、多くの先の者は後になり、後の者は先に なるであろう。 32 彼らはエルサレムへ上って行く途中、イエスが先 頭に立って行かれた。彼らは驚き、ついて行きなが ら恐れた。そこでイエスは再び十二人を呼び寄せ、 自分の身に起こることを語り始めた。 33 こう言います。「見よ、わたしたちはエルサレム へ上って行きます。人の子は祭司長たち、律法学者 たちに引き渡されます。彼らは彼を死刑に定め、異 邦人に引き渡します。 34 彼らは彼を嘲笑し、鞭打ち、つばきをかけ、殺す であろう。しかし、彼は三日目によみがえるであろ う。 35 すると、ゼベダイの子ヤコブとヨハネがイエスの もとに来て言った。「先生、わたしたちのお願いは 何でもかなえてくださるようお願いします。」 36 そこでイエスは彼らに言われた、「わたしに何を してもらいたいのか」。 37 彼らはイエスに言った。「あなたの栄光の中で、 わたしたちにひとりをあなたの右に、ひとりを左に 座らせてください。」 38 しかし、イエスは彼らに言われた、「あなたがた は、何を求めているのか、わかっていない。わたし
が飲む杯を飲むことができるか。わたしが受けるバ プテスマを受けることができるか。」 39 彼らはイエスに言った、「できます」。するとイ エスは彼らに言われた、「確かに、あなたがたはわ たしが飲む杯を飲むであろう。また、わたしが受け るバプテスマで、あなたがたもバプテスマを受ける であろう」。 40 しかし、わたしの右や左に座ることは、わたしが 与えることではない。それは、用意されている人々 に与えられるのである。 41 十人の者はこれを聞いて、ヤコブとヨハネに対し て非常に不快感を抱き始めた。 42 しかし、イエスは彼らを呼び寄せて言われた、 「あなたがたも知っているとおり、異邦人の支配者 とみなされている人たちは、その人たちの上に君臨 し、偉い人たちは、その人たちの上に権威をふるい ます。 43 しかし、あなたがたの間ではそうであってはなり ません。あなたがたの間で偉くなりたいと思う者は、 あなたがたに仕える者となりなさい。 44 あなたがたのうちで、かしらになりたいと思う者 は、すべての人に仕える者になりなさい。 45 人の子も仕えられるためではなく、かえって仕え るため、また多くの人のための、贖いの代価として 自分の命を与えるために来たのです。 46 彼らはエリコに着いた。イエスが弟子たちや大勢 の群衆と一緒にエリコから出て行かれると、ティマ イオスの子である盲人のバルテマイが道端に座って 物乞いをしていた。 47 そして、それがナザレのイエスであると聞いて、 彼は叫び出し、「ダビデの子イエスよ、私をあわれ んでください」と言った。 48 多くの人が彼に黙っているように命じたが、彼は ますます激しく叫び続けた。「ダビデの子よ、私を あわれんでください。」 49 するとイエスは立ち止まって、その人を呼ぶよう に命じられた。すると人々はその盲人を呼んで言っ た、「安心しなさい。起きなさい。あなたを呼んで いるのです」。 50 そこで彼は上着を脱ぎ捨てて立ち上がり、イエス のもとに来た。 51 するとイエスは答えて言われた、「わたしに何を してほしいのか」。盲人は言った、「主よ、見える ようになるようにしてください」。 52 するとイエスは彼に言われた、「行きなさい。あ なたの信仰があなたを救ったのです。」すると彼は すぐに見えるようになり、イエスに従って道を進ん だ。 第 11 章 1 彼らがエルサレムに近づき、オリーブ山のふもとに あるベテパゲとベタニアに着いたとき、イエスは二 人の弟子を遣わして、
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2 彼らに言った、「向こうの村へ行きなさい。そこに 入ると、まだだれも乗ったことのない子ろばがつな がれているのが見つかるでしょう。それを解いて連 れて来なさい。」 3 もしだれかがあなたがたに、『なぜそんなことをす るのですか』と言うなら、『主が彼を必要としてい るのです』と言いなさい。そうすれば、主はすぐに 彼をここにつかわされるでしょう。 4 そこで彼らは出かけて行って、二つの道が交わる所 の戸口につながれている子ろばを見つけたので、そ れを解き放った。 5 すると、そこに立っていたある人たちが彼らに言っ た、「あの子ろばを解いて、どうするのですか」。 6 彼らはイエスが命じられたとおりに答えたので、彼 らを去らせた。 7 そこで彼らは子ろばをイエスのもとに連れて来て、 その上に自分たちの上着をかけると、イエスはその 上にお乗りになった。 8 そして、多くの人々は道に上着を敷き、また、木の 枝を切り取って道に敷き詰めた。 9 先に行く者も、あとに従う者も叫んで言った、「ホ サナ。主の名によってきたる者に祝福あれ。 10 主の名によって来る、私たちの父ダビデの王国に 祝福がありますように。いと高きところにホサナ。 11 それからイエスはエルサレムに入り、宮にはいら れた。そして、すべてのものを見回してから、夕刻 になったので、十二弟子と一緒にベタニアへ出かけ て行かれた。 12 翌日、彼らがベタニアから帰って来たとき、イエ スは空腹であった。 13 イエスは、はるか遠くに葉の茂ったいちじくの木 を見つけて、そこに何かあるのではないかと行って みた。そして、そこに行ってみると、葉のほかは何 も見つからなかった。いちじくの季節はまだ来てい なかったからである。 14 するとイエスは答えて言われた、「今後永久に、 だれもお前の実を食べることはできない。」弟子た ちはそれを聞いた。 15 彼らはエルサレムに着いた。イエスは宮に入り、 宮で売り買いしていた人々を追い出し、両替人の台 や鳩を売っていた人々の腰掛けを倒し始めた。 16 そして、だれも神殿の中に器を運び入れることを 許さなかった。 17 そこでイエスは彼らに教えて言われた、「『わた しの家は、すべての国民に、祈りの家と呼ばれるべ きである』と書いてあるではないか。それなのに、 あなたがたはそれを強盗の巣にしている。」 18 律法学者や祭司長たちはこれを聞いて、イエスを 殺そうと考え始めた。民衆は皆イエスの教えに驚い たので、彼らはイエスを恐れていたからである。 19 夕方になると、イエスは町から出て行かれた。 20 朝になって、彼らが通りかかったとき、いちじく の木が根元から枯れているのが見えました。
21 するとペテロは思い出してイエスに言った。「先 生、ごらんなさい。あなたが呪われたいちじくの木 は枯れてしまいました。」 22 するとイエスは彼らに答えて言われた、 「神を信 じなさい。」 23 よくよくあなたがたに言うが、だれでもこの山に 向かって、『動いて海に投げ込まれよ』と言って、 心の中で疑わず、自分の言ったことは必ず実現する と信じるならば、その言ったことは必ず実現する。 24 だから、私はあなた方に言います。何でも祈ると き、あなたがたが願うものは、すでに受けていると 信じなさい。そうすれば、そのとおりになります。 25 また、祈るとき、だれに対しても何か恨み事があ るなら、赦しなさい。そうすれば、天におられるあ なたがたの父も、あなたがたの罪を赦して下さるで あろう。 26 しかし、もしあなたがたが赦さないならば、天に いますあなたがたの父もあなたがたの罪を赦して下 さらないであろう。 27 彼らは再びエルサレムに来た。イエスが宮の中を 歩いておられると、祭司長、律法学者、長老たちが 近寄って来て、 28 彼に言いなさい、『何の権威によってこれらのこ とをするのですか。だれがあなたにこれらのことを する権威を与えたのですか。』 29 するとイエスは答えて彼らに言われた、「わたし もあなたがたに一つ尋ねよう。答えなさい。そうす れば、何の権威によってわたしがこれらの事をする のか、あなたがたに言いましょう。」 30 ヨハネのバプテスマは天からのものだったか、そ れとも人からのものだったか。私に答えなさい。 31 そこで彼らは互いに論じて言った。「もし私たち が『天からだ』と言えば、イエスは、『では、なぜ 彼を信じなかったのか』と言うだろう。」 32 しかし、もし人間から恐れられたとすれば、彼ら は民衆を恐れたのです。なぜなら、すべての人がヨ ハネを、まことに預言者であるとみなしていたから です。 33 彼らはイエスに答えて言った、「私たちには分か りません」。イエスは答えて彼らに言われた、「わ たしも何の権威によってこれらの事をするのか、あ なたたちには言いません」。 第 12 章 1 そこでイエスはたとえをもって彼らに語りはじめら れた。ある人がぶどう園を作り、垣を巡らし、ぶど う酒の貯蔵場所を掘り、やぐらを建てて、それを農 夫たちに貸し出して遠い国へ出かけた。 2 そして季節になると、彼は農夫たちからぶどう園の 収穫物を受け取ろうと、ひとりの僕を農夫たちのと ころに送った。 3 彼らは彼を捕らえて殴り、何も持たせずに追い払っ た。
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4 そこで彼はまた別の僕を彼らのところに遣わしたが、 彼らは彼に石を投げつけ、頭に傷を負わせ、ひどい 扱いをさせて追い払った。 5 そこで、彼はまた別の者を遣わしたが、彼らはその 者を殺し、また他の多くの者も殺した。 6 それで、彼には愛する息子がまだ一人いたので、彼 らは私の息子を敬うであろうと言って、その息子も 最後に彼らのところに送りました。 7 しかし、農夫たちは互いに言った。「これが相続人 だ。さあ、彼を殺して、相続財産は我々のものにし よう。」 8 彼らは彼を捕らえて殺し、ぶどう園の外に追い出し た。 9 それで、ぶどう園の主人は、どうするのでしょうか。 彼は来て、農夫たちを滅ぼし、ぶどう園をほかの者 に与えるでしょう。 10 あなたがたは、この聖書のことばを読んだことが ないのか。『家を建てる者たちの捨てた石が、隅の 親石となった。 11 これは主のなさったことであり、わたしたちの目 には不思議なことではないか。 12 彼らはイエスを捕えようとしたが、群衆を恐れた。 イエスがこのたとえ話を自分たちに不利なものとし て語ったことを知っていたからである。そこで彼ら はイエスを捨てて立ち去った。 13 そこで彼らは、イエスの言葉を捕らえようと、パ リサイ人とヘロデ党員たちをイエスのもとにつかわ した。 14 彼らは着いてから、イエスに言った。「先生、私 たちはあなたが真実な方で、だれのこともかまわな いと承知しております。あなたは人の顔色を伺わず、 真実をもって神の道を教えられるからです。皇帝に 税金 を納 めて よい ので しょう か、 悪い ので しょ う か。」 15 与えましょうか、与えないようにしましょうか。 しかし、イエスは彼らの偽善を知って、彼らに言っ た。「なぜわたしを試みるのか。デナリを持ってき て見せなさい。」 16 彼らはそれを持って来た。イエスは彼らに言われ た、「これはだれの肖像、だれの銘ですか」。彼ら は言った、「皇帝のものです」。 17 するとイエスは答えて言われた、「皇帝のものは 皇帝に、神のものは神に返しなさい。」彼らはイエ スに驚いた。 18 そのとき、復活はないと主張するサドカイ人たち がイエスのもとに来て、こう尋ねた。 19 先生、モーセは私たちにこう書いています。「も しある人の兄弟が妻を残して死に、子供が残らなか ったら、その兄弟は妻を迎えて、兄弟のために子孫 を残さなければならない。」 20 さて、七人の兄弟がいた。長男は妻をめとったが、 子孫を残さずに死んだ。 21 二番目の者も彼女をめとったが、子孫を残さずに 死に、三番目の者も同様であった。
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22 そして七人は彼女を産んだが、子孫を残さなかっ た。最後にその女も死んだ。 23 それで、復活のとき、彼らがよみがえるとき、彼 女は彼らのうちのだれの妻となるのでしょうか。七 人は彼女を妻にしていたのです。 24 するとイエスは答えて言われた、「あなたがたは、 聖書も神の力も知らないから、思い違いをしている のではないのか。 25 彼らが死人の中からよみがえるとき、彼らはめと ることも、とつぐこともなく、天にいる御使いたち のようになるからです。 26 死者がよみがえることについては、あなたがたは モーセの書で読んだことがないのか。柴の中で神が モーセにこう言われた。「わたしはアブラハムの神、 イサクの神、ヤコブの神である。」 27 神は死んだ者の神ではなく、生きている者の神で ある。それゆえ、あなた方は大いに誤解している。 28 すると、律法学者のひとりが近寄って来て、彼ら が論じ合っているのを聞き、イエスがうまく答えた のを知って、イエスに尋ねた。「すべての戒めの中 で、どれが第一ですか。」 29 イエスは答えて言われた、 「第一の戒めはこれで ある、『イスラエルよ、聞け。われらの神、主は唯 一の主である。 30 心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、力を 尽くして、あなたの神である主を愛せよ。これが第 一の戒めである。 31 第二もこれと同様である、「あなたの隣人をあな た自身のように愛しなさい。」 これより大事な戒め は、ほかにありません。 32 すると、その律法学者はイエスに言った。「先生、 おっしゃるのは真実です。神は唯一であって、ほか に神はいないのです。 33 心を尽くし、理解を尽くし、精神を尽くし、力を 尽くして神を愛し、また隣人を自分自身のように愛 することは、すべての全焼の供え物や犠牲よりもす ぐれたものである。 34 イエスは彼が慎重に答えるのを見て、彼に言われ た、「あなたは神の王国から遠くない。」そして、 その後、だれも彼に質問する勇気がなかった。 35 イエスは宮で教えておられたとき、答えて言われ た。 「律法学者たちは、キリストはダビデの子であ ると言っているが、それはなぜか。 36 ダビデ自身が聖霊によってこう言っています。 「主は私の主に言われた。『わたしがあなたの敵を あなたの足台とするまで、わたしの右に座していな さい。』 37 ダビデ自身が彼を主と呼んでいるのに、どうして 彼はダビデの子なのだろうか。民衆は喜んで彼の言 うことを聞いた。 38 そしてイエスは教えの中で彼らに言われた、「長 い衣を着て出かけたり、市場であいさつを受けたり することを好む律法学者たちに気をつけなさい。 39 また会堂の上座、宴会の上座。
マルコによる福音書
40 やもめたちの家を食い物にし、見せかけのために 長い祈りをする者たちは、さらに重い罰を受けるで あろう。 41 イエスは、宝箱に向かって座り、人々が宝箱に金 を投げ入れる様子を見ておられた。多くの金持ちは、 たくさん投げ入れた。 42 すると、ある貧しいやもめが来て、一コドラント に等しいレプタ二つを投げ入れた。 43 そこでイエスは弟子たちを呼び寄せて言われた、 「よく聞きなさい。この貧しいやもめは、献金箱に 投げ入れた人たちのうちだれよりも多く入れたのだ。 44 彼らはみな、ありあまる中から投げ入れたが、彼 女は乏しい中から、持っていたすべてのもの、生活 費のすべてを投げ入れた。
13 また、わたしの名のゆえに、あなたがたはすべて の人に憎まれるであろう。しかし、最後まで耐え忍 ぶ者は救われるであろう。 14 しかし、預言者ダニエルによって語られた荒廃を もたらす忌まわしいものが、あってはならない所に 立つのを見たら(読む者は悟りなさい)、そのとき ユダヤにいる者は山に逃げなさい。 15 屋上にいる者は、家の中に降りて行ってはならな い。また、家の中に入って、家から何かを取り出し てはならない。 16 畑にいる者は、着物を拾うために引き返してはな らない。 17 しかし、その日には、身重の者と乳飲み子を持つ 者とは災いである。 18 あなたがたは冬に逃げないように祈りなさい。 19 その日には、神が創造された天地創造の初めから 今に至るまで、かつてなかったような、またこれか らもないような苦難があるからである。 20 もし主がその日数を短くされなかったなら、ひと りも救われなかったであろう。しかし、主は選ばれ た者たちのために、その日数を短くされたのである。 21 そのとき、だれかがあなたがたに、『見よ、ここ にキリストがいる』とか、『見よ、あそこにいる』 と言っても、それを信じてはならない。 22 偽キリストたちや、偽預言者たちが起こって、で きれば、選ばれた者たちをも惑わそうとして、しる しや不思議なわざを行うであろう。 23 しかし、気をつけなさい。見よ、わたしはすべて のことをあなたたちに予告した。 24 しかし、その苦難の後に、太陽は暗くなり、月は 光を放たなくなる。 25 そして、天の星は落ち、天にある万有は揺り動か されるであろう。 26 そのとき、人々は人の子が大いなる力と栄光とを 帯びて雲に乗って来るのを目にするであろう。 27 そのとき、神は御使いたちを遣わし、四方から、 地の果てから天の果てまで、選民を集めるであろう。 28 いちじくの木のたとえを学びなさい。枝が柔らか くなり、葉が出ると、夏の近いことがわかります。 29 同じように、あなたがたも、これらの事が起こる のを見たら、それが戸口まで近づいていると知りな さい。 30 よく言っておくが、これらのことがすべて起こる までは、この世代は決して過ぎ去らないであろう。 31 天地は滅びるであろう。しかし、わたしの言葉は 決して滅びない。 32 しかし、その日、その時は、だれも知らず、天に いる天使たちも、また子も知らない、ただ父だけが 知っている。 33 気をつけて目を覚まして祈りなさい。その時がい つなのか、あなた方は知らないからです。 34 人の子は、家を出て遠くの旅に出る人のようなも のである。彼は僕たちに権限を与え、おのおのにそ の仕事をさせ、門番には番をするように命じた。
第 13 章 1 イエスが神殿から出て行かれると、弟子の一人がイ エスに言った。「先生、ここには、なんと美しい石 や、なんと美しい建物があるのでしょう。」 2 するとイエスは答えて言われた、「これらの大きな 建物を見たか。くずされない石は一つも残らないで あろう」。 3 イエスが神殿の向かいのオリーブ山に座っておられ たとき、ペテロ、ヤコブ、ヨハネ、アンデレがひそ かにイエスに尋ねた。 4 教えてください。これらのことはいつ起こるのでし ょうか。また、これらのことがすべて起こるとき、 その前兆は何でしょうか。 5 イエスは彼らに答えて言われた、「人に惑わされな いように気をつけなさい。 6 多くの者がわたしの名を名のって現れ、『わたしは キリストだ』と言って、多くの人を惑わすでしょう。 7 また、戦争のことや戦争のうわさを聞いても、慌て てはいけません。そのようなことは必ず起こるので す。しかし、終わりはまだ来ていないのです。 8 国民は国民に、王国は王国に敵対して立ち上がり、 あちこちに地震が起こり、飢饉や苦難が起こるでし ょう。これらは悲しみの始まりです。 9 しかし、あなたたちは気をつけなさい。彼らはあな たたちを議会に引き渡し、会堂でむち打たれ、また、 わたしのゆえに、役人や王たちの前に引き出されて、 彼らに対する証言を得るであろう。 10 そして、福音はまずすべての国々に宣べ伝えられ なければなりません。 11 しかし、人々があなたたちを捕らえて引き渡すと き、何を話そうかと前もって思い煩ったり、思い巡 らしたりしてはいけません。ただ、そのとき与えら れることを話してください。話すのはあなたたちで はなく、聖霊なのです。 12 今、兄弟は兄弟を、父は子を死に渡し、子供たち は両親に逆らって立ち上がり、両親を死に至らしめ るであろう。
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35 だから、目を覚ましていなさい。家の主人がいつ 帰って来るか、夕方か、夜中か、鶏の鳴くころか、 明け方か、あなたがたには分からないからである。 36 突然帰って来て、あなたがたが眠っているのを見 つけるかもしれないから。 37 わたしがあなたたちに言うことは、すべての人に 言うのです。目を覚ましていなさい。 第 14 章 1 二日後、過越祭と除酵祭が始まったので、祭司長た ち、律法学者たちは、どうしたらイエスを捕らえて 殺すことができるかと計らった。 2 しかし彼らは言った、「祭りの日にはやめなさい。 民衆の騒ぎが起きるかもしれないから」。 3 イエスがベタニアで、らい病人シモンの家で食事を しておられたとき、ひとりの女が、非常に高価なナ ルドの香油の入った石膏のつぼを持って来て、その つぼを割って、イエスの頭に注ぎかけた。 4 すると、ある者たちは心の中で憤慨して言った、 「なぜ香油を無駄にしたのか」。 5 それを三百デナリ以上で売って、貧しい人々に施す こともできたのに、人々は彼女に対して不平を言っ た。 6 イエスは言われた、「彼女をそのままにしておきな さい。なぜ彼女を煩わせるのか。彼女はわたしに良 いことをしてくれたのだ。」 7 貧しい人たちはいつもあなたがたと一緒にいるので、 あなたがたが望むときにはいつでも彼らに善行を施 すことができます。しかし、わたしはいつも一緒に いるわけではありません。 8 彼女はできる限りのことをしてくれました。埋葬の 前に私の遺体に香油を塗るために来てくれたのです。 9 よく聞きなさい。全世界のどこででも、この福音が 宣べ伝えられる所には、この女のした事も記念とし て語られるであろう。 10 そこで、十二人の一人であるイスカリオテのユダ は、イエスを祭司長たちに引き渡すために、祭司長 たちのところへ行きました。 11 彼らはそれを聞いて喜び、金を与えると約束した。 そこでパウロは、都合よくイエスを裏切る方法を探 した。 12 過越のパンを屠る最初の日に、弟子たちはイエス に言った、「過越の食事をなさるために、どこにわ たしたちは用意をしたらよいでしょうか」。 13 そこでイエスは二人の弟子をつかわして言われた、 「町へ行きなさい。すると、水がめを担いだ人に出 会うでしょう。彼について行きなさい。」 14 彼がどこへ行っても、家の主人にこう言いなさい。 『先生がこう言っています。『弟子たちと過越の食 事をする客間はどこか』」 15 そして、彼は準備の整った大きな階上の部屋をあ なたたちに見せるでしょう。そこに私たちのために 用意をしておいてください。
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16 そこで弟子たちは出かけて町に入り、イエスが言 われたとおりのことを見つけたので、過越の食事の 用意をした。 17 夕方になると、イエスは十二人と共に来られた。 18 彼らが座って食事をしているとき、イエスは言わ れた。 「よく聞きなさい。わたしと一緒に食事をし ている者が、わたしを裏切ろうとしている。」 19 彼らは悲しみ始め、ひとりひとりに、「それは私 です か」 と言 い、ま たひ とり は、 「それ は私 です か」と言った。 20 そこでイエスは答えて言われた、「わたしと一緒 に鉢 にひ たし ている 者は 、十 二人 のうち のひ とり だ」。 21 人の子は、その人について書かれているとおりに 去って行きます。しかし、人の子を裏切るその人は 災いです。その人は生まれなかった方がよかったで しょう。 22 そして彼らが食事をしているとき、イエスはパン を取り、祝福してこれを裂き、彼らに与えて言われ た、 「取っ て食 べな さい。 これ はわ たし の体で あ る」。 23 そして、杯を取り、感謝をささげてから、弟子た ちに渡された。一同はそれを飲んだ。 24 そしてイエスは彼らに言われた、「これは多くの 人のために流されるわたしの契約の血である。 25 よく聞きなさい。神の国で新しいものを飲むその 日まで、わたしはもはやぶどうの実から作ったもの を飲むことはありません。 26 そして、彼らは賛美歌を歌い終えると、オリーブ 山へ出かけて行った。 27 イエスは彼らに言われた、「今夜、あなたがたは 皆、わたしのことでつまずくであろう。『わたしは 羊飼いを打つ。すると、羊は散らされるであろう』 と書いてあるからである。」 28 しかし、わたしは復活した後、あなたがたより先 にガリラヤへ行きます。 29 しかし、ペテロはイエスに言った。「たとえみん ながつまずいても、わたしはつまずきません。」 30 するとイエスは彼に言われた、「よく聞きなさい。 きょう、今夜、鶏が二度鳴く前に、あなたは三度わ たしを知らないと言うでしょう。」 31 しかし、イエスはますます熱心に言われた。「た といあなたと一緒に死ぬことになっても、決してあ なたを知らないなどとは言いません。」彼らもみな 同じように言った。 32 そして彼らはゲッセマネという所に来た。そこで イエスは弟子たちに言われた。「わたしが祈ってい る間、ここに座っていなさい。」 33 そこでイエスはペテロ、ヤコブ、ヨハネを連れて 行かれたが、非常に驚き、また悲しみに暮れ始めた。 34 そして彼らに言った、「わたしの魂は悲しみのあ まり死んでしまいそうです。あなたがたはここに留 まって目を覚ましていなさい。」
マルコによる福音書
35 そしてイエスは少し進み出て、地面にひれ伏し、 もしできることなら、この時が過ぎ去るようにと祈 った。 36 そしてイエスは言われた。「アバ、父よ、あなた には何でもできます。この杯をわたしから取りのけ てください。しかし、わたしの思いではなく、あな たの思いのままになさってください。」 37 イエスは帰って来て、彼らが眠っているのをごら んになり、ペテロに言われた。「シモン、眠ってい るのか。ひと時間も目を覚ましていられなかったの か。」 38 誘惑に陥らないように、目を覚まして祈りなさい。 心は確かに準備ができていますが、肉体は弱いので す。 39 そして、イエスは再び立ち去って祈り、同じこと ばを語った。 40 イエスが戻って見ると、彼らはまた眠っていて、 目が重く、何と答えてよいか分からなかった。 41 そして三度目にイエスは来て、彼らに言われた、 「もう眠って休みなさい。もう十分だ。時が来た。 見よ、人の子は罪人たちの手に引き渡されるの だ。」 42 立ち上がって、行こう。見よ、わたしを裏切る者 が近づいている。 43 イエスがまだ話しておられるうちに、十二人のひ とりであるユダが、祭司長、律法学者たち、長老た ちから遣わされた大勢の群衆を従えて、剣や杖を持 ってやって来た。 44 イエスを裏切る者は、彼らに合図をして言った。 「わたしが接吻する者がその人だ。その人を連れて 行き、安全に連れ出しなさい。」 45 イエスは着くとすぐに、イエスのもとに行き、 「先生、先生」と言って、イエスに接吻した。 46 彼らは彼に手をかけ、彼を捕らえた。 47 すると、そこに立っていた者のひとりが剣を抜き、 大祭司の僕を殺し、その片耳を切り落とした。 48 するとイエスは彼らに答えて言われた、「あなた がたは盗人に向かうように、剣や棒を持ってわたし を捕えに来たのか。 49 わたしは毎日、あなたがたと一緒に宮で教えてい たのに、あなたがたはわたしを受け入れなかった。 しかし、聖書の言葉は必ず成就するのだ。 50 そして彼らは皆彼を見捨てて逃げ去った。 51 すると、ある若者が亜麻布を裸の体にまとってイ エスに従っていたが、若者たちは彼を捕らえた。 52 彼は亜麻布を残して、裸のまま彼らから逃げ去っ た。 53 そして、彼らはイエスを大祭司のところに連れて 行った。祭司長たち、長老たち、律法学者たちも皆、 イエスと一緒に集まっていた。 54 ペテロは遠くからイエスに従って大祭司の官邸に 入り、下役たちと一緒に座って火のそばで暖まって いた。
55 祭司長たちと全議会は、イエスを死刑にするため に、イエスに不利な証人を捜したが、何も見つから なかった。 56 多くの者がイエスに不利な偽証をしたが、その証 言は一致していなかった。 57 そこで、ある人々が立ち上がり、イエスに偽証し て言った。 58 私たちは彼がこう言うのを聞いた。「わたしは人 の手で造られたこの神殿を打ち壊し、三日のうちに 人の手で造られていない別の神殿を建てる。」 59 しかし、彼らの証言も一致しませんでした。 60 すると、大祭司が真ん中に立って、イエスに尋ね た。「何も答えないのか。これらの人々があなたに 対して証言しているのは、何のことか。」 61 しかし彼は黙って何も答えなかった。大祭司は再 び彼に尋ねて言った、「あなたは祝福された方の子、 キリストですか」。 62 イエスは言われた、「わたしがそれである。あな たたちは、人の子が力ある方の右に座り、天の雲に 乗って来るのを目にするであろう」。 63 そこで、大祭司は衣を引き裂いて言った。「これ 以上、証人が必要でしょうか。」 64 あなたがたは冒涜の言葉を聞いたが、どう思うか。 彼らは皆、彼に死刑を宣告した。 65 そして、ある者たちは彼につばきをかけ、顔を覆 い、殴りつけ、「預言してみろ」と言い、また、召 使たちは彼を手のひらで打ちたたいた。 66 ペテロが下の階の官邸にいたとき、大祭司の侍女 の一人がやって来て、 67 彼女はペテロが暖まっているのを見て、彼を見つ めて言った。「あなたもナザレ人イエスと一緒でし たね。」 68 しかし彼はそれを否定して言った、「わたしは知 りませんし、あなたの言っていることも分かりませ ん。」そして彼は廊下に出て行った。すると鶏が鳴 いた。 69 すると、ひとりの女中が彼を見て、そばに立って いた 人た ちに 、「こ の人 も彼 らの うちの ひと りで す」と言い始めた。 70 しかし、彼はまたそれを否定した。しばらくして、 そばに立っていた人々がまたペテロに言った、「あ なたは確かに彼らの仲間だ。あなたはガリラヤ人だ し、あなたの言葉もそれに合っている。」 71 しかし彼は呪い、誓い始め、「あなたがたが話し ているその人を私は知らない」と言った。 72 すると、二度目に鶏が鳴いた。ペテロは、イエス が彼に言われた言葉を思い出した。「鶏が二度鳴く 前に、あなたは三度私を知らないと言うだろう。」 彼はそのことを思いながら泣いた。 第 15 章 1 翌朝すぐに、祭司長たちは長老たち、律法学者たち、 全議会と協議し、イエスを縛って連れ出し、ピラト に引き渡した。
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2 ピラトは彼に尋ねた、「あなたはユダヤ人の王なの か」。彼は答えて言った、「あなたがそう言ってい るのです」。 3 祭司長たちはイエスをいろいろと訴えたが、イエス は何も答えなかった。 4 ピラトは重ねてイエスに尋ねた。「何も答えないの か。あなたに対して、彼らがこんなに多くの証言を しているではないか。」 5 しかし、イエスは何も答えられなかった。ピラトは 驚いた。 6 さて、その祭りのとき、イエスは彼らの望む囚人一 人を釈放してやった。 7 バラバという者がいたが、暴動を起こして人殺しを した者たちと一緒に縛られていた。 8 そして群衆は大声で叫びながら、イエスが今まで自 分たちになさったのと同じことをして下さるよう願 い始めた。 9 しかしピラトは彼らに答えて言った、「あなたがた はユダヤ人の王を釈放してほしいのか。」 10 祭司長たちがイエスを引き渡したのは、ねたみの ためであることを、イエスは知っていたからである。 11 しかし、祭司長たちは、むしろバラバを釈放する ようにと、民衆を唆した。 12 ピラトは、また彼らに答えて言った。「それでは、 あなたがたがユダヤ人の王と呼んでいるあの人を、 どうしたらよいのか。」 13 彼らはまた叫んだ、「彼を十字架につけよ」。 14 そこでピラトは彼らに言った、「なぜ、あの人は 悪事をしたのか。」彼らはますます激しく叫んだ、 「十字架につけよ。」 15 そこでピラトは、民衆を満足させようとして、バ ラバを釈放し、イエスを鞭打ってから、十字架につ けるために引き渡した。 16 兵士たちは彼をプラエトリウムと呼ばれる広間に 連れて行き、全部隊を呼び集めた。 17 彼らは彼に紫の衣を着せ、いばらの冠を編んで頭 にかぶせ、 18 そして、彼に挨拶し始めた。「ユダヤ人の王、万 歳!」 19 そして彼らは葦の棒でイエスの頭をたたき、つば きをかけ、ひざまずいて拝んだ。 20 彼らはイエスを嘲笑したあと、紫の衣を脱がせて 元の着物を着せ、十字架につけるために引き出した。 21 そこで、彼らは、田舎から出て通りかかったキレ ネ人シモンという人に、イエスの十字架を無理やり 担がせた。このシモンはアレクサンデルとルポスの 父である。 22 そして、彼らはイエスをゴルゴタという場所に連 れて行った。ゴルゴタとは、訳せば、「どくろの場 所」という意味である。 23 彼らはイエスに没薬を混ぜたぶどう酒を飲ませよ うとしたが、イエスは受け取られなかった。 24 そして、彼らはイエスを十字架につけてから、そ の着物を分け、各人が何を取るかくじを引いた。
25 そして、それは午後三時であった。彼らはイエス を十字架につけた。 26 そして、その告発文の表題には、「ユダヤ人の 王」と書かれていた。 27 そして、イエスと一緒に二人の強盗を十字架につ けた。一人はイエスの右に、もう一人は左に。 28 そして、「彼は罪人たちの中に数えられた」と書 いてある聖書の言葉が成就した。 29 そこを通りかかった人々は、頭を振りながら彼を ののしり、言った。「ああ、神殿を打ち壊して三日 で建てる者よ。 30 自分を救え。十字架から降りて来なさい。 31 同じように、祭司長たちも律法学者たちと一緒に なって、互いに嘲りながら言った。「彼は他の人を 救ったが、自分自身を救うことはできない。」 32 イスラエルの王キリストが、今十字架から降りて 来られるならば、私たちは見て信じるであろう。そ して、キリストと共に十字架につけられた者たちは、 キリストをののしった。 33 そして午後三時になると、全地は暗くなり、午後 九時まで続いた。 34 そして、三時に、イエスは大声で叫んで言われた、 「エロイ、エロイ、レマ、サバクタニ。」これは、 訳せば、「わが神、わが神、どうしてわたしをお見 捨てになったのですか。」 35 すると、そこに立っていたある人たちは、これを 聞いて、「見よ、エリヤを呼んでいる」と言った。 36 すると、ひとりが走って行って、海綿に酢いぶし を含ませ、葦の棒につけてイエスに飲ませながら言 った。「待ってください。エリヤが彼を降ろしに来 るかどうか、見ていましょう。」 37 するとイエスは大声で叫んで息を引き取られた。 38 そして神殿の垂れ幕は上から下まで真っ二つに裂 けた。 39 イエスの向かいに立っていた百人隊長は、イエス がこのように叫んで息絶えたのを見て、「まことに、 この人は神の子であった」と言った。 40 遠くから見守っていた女たちもいた。その中には、 マグダラのマリア、小ヤコブとヨセフの母マリア、 サロメがいた。 41 (彼女らも、イエスがガリラヤにおられたとき、 イエスに従って仕えていた。)また、他の多くの婦 人たちもイエスと共にエルサレムに上って来た。 42 さて、夕方になったが、その日は準備の日、すな わち安息日の前日であったので、 43 アリマタヤのヨセフという尊敬すべき議員が、神 の国を待ち望んでいたが、大胆にピラトのところに 行き、イエスの遺体の引き渡しを求めた。 44 ピラトは、イエスがもう死んでしまったのかと不 思議に思い、百人隊長を呼び寄せて、死んでからど のくらい経ったのかと尋ねた。 45 百人隊長はそれを知って、その遺体をヨセフに渡 した。
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46 そこで彼は亜麻布を買い、イエスを取り降ろして その亜麻布で包み、岩を掘って造った墓の中に納め、 墓の入り口に石を転がしておいた。 47 マグダラのマリアとヨセフの母マリアは、イエス が納められた場所を見ていた。
19 そこで主は彼らに語り終えると、天に上げられ、 神の右の座に着かれた。 20 彼らは出て行って、至る所で宣べ伝えた。主は彼 らとともに働き、御言葉を実証し、それに続くしる しを示された。アーメン。
第 16 章 1 安息日が過ぎたので、マグダラのマリア、ヤコブの 母マリア、サロメは香料を買って来て、イエスに塗 るために出かけた。 2 そして、週の初めの日の朝早く、太陽が昇るころ、 彼らは墓に着いた。 3 そこで彼らは互いに言った、「だれが墓の入り口か ら石を転がしてくれるだろうか」。 4 彼らが見ると、石は転がしてあるのが分かった。そ れは非常に大きかったからである。 5 そして、墓の中に入ると、長い白い衣を着た若者が 右側に座っているのが見えたので、彼らは恐れた。 6 イエスは彼らに言われた、「恐れることはない。あ なたがたは十字架につけられたナザレのイエスを捜 している。彼はよみがえった。ここにはおられない。 彼が納められた場所を見なさい」。 7 しかし、あなたは行って、弟子たちとペテロにこう 告げなさい。『イエスはあなたたちより先にガリラ ヤへ行かれる。あなたたちに言われたとおり、そこ でお会いできるでしょう。』 8 そこで、彼女たちは急いで出て墓から逃げ去った。 彼らは震え上がり、驚いて、だれにも何も言わなか った。彼らは恐れていたからである。 9 さて、週の初めの日の朝早くにイエスが復活された とき、イエスはまず、七つの悪霊を追い出しておい たマグダラのマリアに現れました。 10 彼女は行って、イエスと一緒にいた人たちに、彼 らが嘆き悲しんで泣いていることを告げた。 11 彼らは、イエスが生きていること、また、イエス が彼女に現れたことを聞いても、信じなかった。 12 その後、二人が歩いて田舎へ入っていくと、イエ スは別の姿で二人の前に現れた。 13 そこで彼らは行って、残りの者たちにこのことを 告げたが、彼らは信じなかった。 14 その後、イエスは十一人が食事をしているときに 現れ、彼らの不信仰と心の頑固さを叱責された。そ れは、イエスが復活された後にイエスを見た人たち を信じなかったからである。 15 そしてイエスは彼らに言われた、「全世界に出て 行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えな さい。 16 信じてバプテスマを受ける者は救われる。しかし、 信じない者は罪に定められる。 17 信じる人々には次のようなしるしが伴うであろう。 すなわち、わたしの名によって悪霊を追い出し、新 しい言葉を語り、 18 彼らは蛇をつかみ、毒物を飲んでも害を受けず、 病人に手を置けば病人は癒される。
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21 人々はザカリヤを待っていたが、彼が神殿に長く 留まっていることに驚いた。 22 彼が出て来たとき、彼らに話すことができなかっ た。彼らは彼が神殿で幻を見たのだと悟った。彼は 彼らに手招きしたが、口がきけなかったからである。 23 こうして、彼は奉仕の期間が終わると、自分の家 に帰って行った。 24 その日の後、妻エリサベツはみごもり、五か月の 間身を隠して言った。 25 主は、人々の間での私の恥辱を取り去るために、 私に目を留めて下さった日々に、このように私を扱 われたのです。 26 六か月目に、天使ガブリエルが神からガリラヤの ナザレという町に遣わされた。 27 ダビデの家系のヨセフという名の男に婚約してい た処女で、その処女の名はマリアといった。 28 すると、御使いが彼女のところに来て言った。 「おめでとう、恵まれた人よ。主があなたと共にお られます。あなたは女の中で祝福されています。」 29 彼女は彼を見て、その言葉に心を痛め、これはい ったいどんなあいさつなのだろうかと心に思い巡ら した。 30 すると天使は彼女に言った。「マリアよ、恐れる ことはありません。あなたは神の恵みを受けている のです。」 31 見よ、あなたはみごもって男の子を産むであろう。 その子をイエスと名付けなさい。 32 彼は偉大な者となり、いと高き方の子と呼ばれる であろう。主なる神は彼に父ダビデの王座を与える であろう。 33 彼は永遠にヤコブの家を治め、その王国に終わり はない。 34 するとマリアは御使いに言った。「私は男を知り ませんのに、どうしてそのようなことが起こるので しょうか。」 35 すると、御使いは答えて言った。「聖霊があなた に臨み、いと高き方の力があなたを包むでしょう。 それゆえ、あなたから生まれる子は聖なる者、神の 子と呼ばれるでしょう。」 36 ところで、あなたの親戚エリサベツも、年老いて 男の子を身ごもっています。不妊の女と呼ばれてい た彼女は、もう六か月になります。 37 神にとっては、何事も不可能なことはないのです。 38 するとマリアは言った。「わたしは主のはしため です。お言葉どおりこの身になりますように。」す ると天使は彼女から立ち去った。 39 そのころ、マリアは立ち上がって、急いで山里の ユダの町へ行った。 40 そしてザカリヤの家に入り、エリサベツにあいさ つした。 41 エリサベツがマリアの挨拶を聞いたとき、その胎 内の子がおどり、エリサベツは聖霊に満たされた。 42 彼女は大声で言った、「あなたは女の中で祝福さ れた者、あなたの胎内の子も祝福されています。」 43 わたしの主の母がわたしのところに来られるとは、 いったいどういうことなのでしょう。
ルーク 第1章 1 私たちの間で確実に信じられている事柄を、秩序立 てて説明するために、多くの人が取り組み始めまし た。 2 初めから目撃者であり、御言葉の奉仕者であった彼 らが、私たちにそれを伝えたとおりです。 3 わたしは、初めからすべてのことを完全に理解して いたので、テオフィロス閣下、あなたに順序立てて 書き送るのがよいと思いました。 4 それは、あなたが教えられた事がらが確かであるこ とを、あなたが知るためである。 5 ユダヤの王ヘロデの時代に、アビヤ組の祭司ザカリ ヤがいた。彼の妻はアロンの娘で、名をエリサベツ といった。 6 二人とも神の前に正しく、主のすべての戒めと定め を非の打ちどころなく守っていた。 7 エリサベツは不妊であったので、彼らには子供がな く、二人ともすでに年老いていた。 8 そして、彼がその組の順序に従って神の前で祭司の 務めを果たしていたとき、 9 祭司職の慣習に従って、祭司は主の神殿に入るとき に香をたくことがくじに当たっていた。 10 香をたく間、民衆は皆外で祈っていた。 11 すると、主の使いが彼に現れて、香の祭壇の右に 立った。 12 ザカリヤは彼を見て動揺し、恐怖を感じた。 13 しかし、御使いは彼に言った。「恐れることはな い、ザカリヤ。あなたの祈りは聞き入れられた。あ なたの妻エリサベツは男の子を産むであろう。その 子をヨハネと名付けなさい。」 14 あなたは喜びと楽しみとを得、多くの人が彼の誕 生を喜ぶであろう。 15 彼は主の目に偉大な者となり、ぶどう酒や強い酒 を飲むことはなく、母の胎内にいる時から聖霊に満 たされているからである。 16 そしてイスラエルの子らの多くは彼らの神、主に 立ち返るであろう。 17 彼はエリヤの霊と力とをもって主に先立って行き、 父の心を子に向けさせ、不従順な者を義人の知恵に 向けさせ、主のために備えられた民を整えるであろ う。 18 ザカリヤは御使いに言った。「どうしてそれがわ かるのでしょうか。わたしは老人ですし、妻も年老 いていますから。」 19 すると、御使いは答えて言った。「わたしは神の 前に立つガブリエルです。あなたに語り、この喜ば しい知らせを伝えるために遣わされたのです。」 20 見よ、これらの事が成就する日まで、あなたは口 がきけなくなり、話すこともできなくなる。時が来 れば成就するわたしの言葉を信じないからである。
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44 見よ、あなたのあいさつの声がわたしの耳に響く やいなや、わたしの胎内の子は喜び躍ったのです。 45 信じた彼女は幸いです。主から告げられた事が実 現するからです。 46 そしてマリアは言った、「私の魂は主を崇めてい ます。 47 そして私の霊は私の救い主である神を喜びました。 48 主はそのはしための卑しい身分を顧みてくださっ た。見よ、今から後、すべての世代の人々が私を幸 いな者と呼ぶであろう。 49 力ある方がわたしに大いなることをしてくださっ たからです。その御名は聖なるものです。 50 そして、主を畏れる者たちには、代々にわたって 慈しみが注がれる。 51 主は御腕をもって力を発揮し、心の思いに高ぶる 者たちを打ち砕かれた。 52 神は権力ある者をその座から引き降ろし、身分の 低い者を高められた。 53 主は飢えた者を良いもので満たし、富める者を空 腹のまま追い払われた。 54 主はご自分の慈しみを覚えて、そのしもべイスラ エルを助けられた。 55 彼が私たちの先祖、アブラハム、そして彼の子孫 に永遠に語ったとおりです。 56 マリアは彼女のもとに三か月ほど滞在した後、自 分の家に帰った。 57 さて、エリサベツの出産の時が満ち、彼女は男の 子を産んだ。 58 近所の人々や親戚たちは、主が彼女に大きな慈悲 を示されたことを聞いて、彼女とともに喜んだ。 59 そして八日目に、人々は幼子に割礼を施すために やって来て、その子を父の名にちなんでザカリヤと 名付けた。 60 すると母は答えて言った。「そうではありません。 その子はヨハネと名付けられなければなりませ ん。」 61 彼らは彼女に言った、「あなたの親族の中には、 そのような名で呼ばれる者は一人もいません。」 62 そこで彼らは、イエスをどんな名前にしたいか、 父親に手振りで尋ねた。 63 そこで彼は書き板を持って来て、「彼の名はヨハ ネです」と書いた。皆は驚いた。 64 すると、たちまち彼の口が開き、舌が解け、彼は ものを言い、神を賛美した。 65 そして、周囲に住む人々はみな恐れを抱き、これ らのことばはユダヤの山地全体に言い伝えられた。 66 聞いた人々は皆、心に留めて言った、「この子は いったいどんな子なのだろう。」主の手が彼と共に あった。 67 父ザカリヤは聖霊に満たされ、預言して言った。 68 イスラエルの神、主はほめたたえられますように。 主はご自分の民を訪れ、彼らを救い出されたからで す。 69 そして、主は、そのしもべダビデの家に、わたし たちのために救いの角を起こされました。
70 神は、世の初めからずっと、聖なる預言者たちの 口を通してこう語っておられました。 71 それは、わたしたちが敵から、またわたしたちを 憎むすべての者の手から救われるためです。 72 それは、わたしたちの先祖に約束された慈悲を実 行し、その聖なる契約を覚えるためである。 73 彼が私たちの父アブラハムに誓った誓いは、 74 主が私たちに恵みを与えてくださり、私たちが敵 の手から救い出され、恐れることなく主に仕えるこ とができるようにしてくださるように。 75 私たちは、生涯を通じて、主の前に聖さと正義を 保ちます。 76 そして、幼子よ、あなたはいと高き方の預言者と 呼ばれるであろう。あなたは主の前に立って、その 道を備えるからである。 77 民の罪の赦しによって救いの知識を与えるため、 78 われらの神の慈悲により、高き所から夜明けがわ れらを訪れた。 79 暗闇と死の影に座する者たちに光を与え、私たち の足を平和の道に導くために。 80 そしてその子は成長し、霊的に強くなり、イスラ エルの前に姿を現す日まで荒野にいた。 第2章 1 そのころ、全世界の住民登録をせよという勅令が皇 帝アウグストゥスから出た。 2 (この登録は、キレニウスがシリアの総督であった ときに初めて行われた。) 3 そして、人々はみな登録するために、それぞれ自分 の町へ帰って行った。 4 ヨセフもまた、ガリラヤのナザレの町からユダヤの ベツレヘムと呼ばれるダビデの町へ上って行った。 ヨセフはダビデの家系に属していたからである。 5 彼は婚約者のマリアと共に、身重の身重の身分で登 録をするためであった。 6 こうして、彼らがそこにいる間に、彼女が出産する 日が来た。 7 彼女は最初の子を産み、布にくるんで飼い葉おけに 寝かせた。宿屋には彼らのいる場所がなかったから である。 8 さて、その地方で羊飼いたちが野宿をしながら、夜 通し羊の群れの番をしていた。 9 すると、主の使いが彼らのところに来て、主の栄光 が彼らの周囲を照らしたので、彼らは非常に恐れた。 10 すると、御使いは彼らに言った。「恐れることは ありません。見よ、わたしはすべての民に与えられ る大きな喜びを、あなたたちに伝えるのです。」 11 きょうダビデの町に、あなた方のために救い主が お生まれになりました。この方こそ主なるキリスト です。 12 また、これがあなたたちへのしるしとなる。あな たたちは、布にくるまれて飼い葉おけの中に寝かさ れている幼子を見つけるであろう。
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13 すると突然、大勢の天の軍勢が御使いとともに現 れ、神を賛美して言った。 14 いと高きところには神に栄光があるように、地に は平和、み心にかなう人々には平和があるように。 15 御使いたちが彼らを離れて天に去ったとき、羊飼 いたちは互いに言った。「さあ、ベツレヘムへ行っ て、主が私たちに知らせてくださったこの出来事を 見てこよう。」 16 そこで彼らは急いで行って、マリアとヨセフと飼 い葉桶に寝ている幼子とを見つけた。 17 彼らはそれを見て、この幼子について自分たちに 告げられたことを、広く知らせた。 18 聞いた人たちは皆、羊飼いたちの話に驚いた。 19 しかしマリアはこれらのことをすべて心に留めて、 思い巡らしていた。 20 羊飼いたちは、自分たちが聞いた事、見た事、す べて告げられたとおりに神を賛美し、讃美しながら 帰って行った。 21 幼子の割礼の八日目が満ちたとき、幼子はイエス と名づけられた。これは、幼子が母の胎内に宿る前 から天使によって名づけられていたものである。 22 モーセの律法に従って彼女の清めの期間が満ちた とき、彼らは彼を主に献げるためにエルサレムに連 れて行った。 23 (主の律法に書いてあるとおり、「胎を開くすべ ての男子は、主に聖なる者と呼ばれるであろう」) 24 また、主の律法に言われているように、山鳩一組、 または鳩のひな二羽を犠牲としてささげなさい。 25 すると、エルサレムにシメオンという名の人がい た。彼は正しい信心深い人で、イスラエルの慰めを 待ち望んでいた。そして、聖霊が彼の上に宿ってい た。 26 そして、主のキリストを見るまでは死ぬことはな いであろうということが、聖霊によって彼に啓示さ れた。 27 彼は御霊によって神殿に入り、両親が律法の慣例 に従って幼子イエスを連れて来たとき、 28 それから彼は彼を腕に抱き上げ、神を祝福して言 った。 29 主よ、今あなたは、あなたの言葉のとおり、あな たの僕を平安のうちに去らせてくださいます。 30 わたしの目はあなたの救いを見ました。 31 あなたはこれをすべての民の前に備えられました。 32 異邦人を照らす光、あなたの民イスラエルの栄光。 33 ヨセフとその母は、ヨセフについて語られたこれ らのことに驚いた。 34 シメオンは彼らを祝福し、母マリアに言った。 「見よ、この子は、イスラエルの多くの人を倒し、 また立ち上がらせるために、また反対されるしるし として定められている。 35 (まことに、剣があなた自身の魂をも刺し貫くで あろう)多くの人の心の思いが明らかにされるため である。
36 ここに、アセル族のファヌエルの娘で、預言者で あったアンナという女がいた。彼女は非常に年老い ており、処女の時から七年間、夫と暮らしていた。 37 彼女はおよそ八十四歳のやもめであったが、宮を 離れず、夜も昼も断食と祈りをもって神に仕えてい た。 38 彼女もそのとき来て、同じように主に感謝し、エ ルサレムで救いを待ち望んでいたすべての人々に主 のことを語った。 39 そして、彼らは主の律法に従ってすべてのことを 終えてから、ガリラヤにある自分たちの町ナザレに 帰って行った。 40 その子は成長し、霊が強くなり、知恵に満ち、神 の恵みが彼の上にあった。 41 さて、彼の両親は過越の祭りの時には毎年エルサ レムへ行っていました。 42 イエスが十二歳になったとき、彼らは祭りの慣例 に従ってエルサレムへ上って行った。 43 彼らが日数を満ちて帰って行ったとき、幼子イエ スはエルサレムに残っておられたが、ヨセフとその 母はそれを知らなかった。 44 しかし彼らは、彼が仲間の中にいるものと思い、 一日の道のりを行き来して、親族や知人の間で彼を 捜した。 45 しかし、イエスが見つからなかったので、彼らは イエスを捜しながら再びエルサレムへ引き返した。 46 そして三日後、イエスが宮の中で学者たちの真ん 中に座って、彼らの話を聞いたり質問したりしてい るのが見つかった。 47 聞いた人々は皆、イエスの知恵と答えに驚いた。 48 彼らは彼を見て驚き、母は彼に言った。「子よ、 なぜ私たちにこんなことをしたのですか。あなたの 父上とわたしは悲しみながらあなたを捜していたの です。」 49 そこでイエスは彼らに言われた、「なぜわたしを 捜したのか。わたしが父の務めをしているはずだと、 知らなかったのか。 50 彼らはイエスが話された言葉を理解できなかった。 51 そこでイエスは彼らと一緒に下ってナザレに行き、 彼らに従っておられた。しかし、イエスの母はこれ らのことばをことごとく心に留めておかれた。 52 そしてイエスは知恵が増し、背丈も伸び、神と人 から愛された。 第3章 1 さて、ティベリウス帝の治世の第十五年に、ポンテ オ・ピラトがユダヤの総督、ヘロデがガリラヤの領主、 その兄弟フィリポがイツリアとテラコニテ地方の領 主、リサニアがアビレネの領主であった。 2 アンナスとカヤパが大祭司であったとき、神の言葉 が荒野でザカリヤの子ヨハネに臨んだ。 3 そして、彼はヨルダン川周辺の全地方に行き、罪の 赦しを得させる悔改めのバプテスマを宣べ伝えた。
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4 預言者イザヤの言葉の書にこう書いてある。「荒野 で叫ぶ者の声がする。『主の道を整え、その道筋を まっすぐにせよ。』 5 すべての谷は埋められ、すべての山と丘は低くされ、 曲がった道はまっすぐにされ、でこぼこした道は平 らになる。 6 そして、すべての人は神の救いを見るであろう。 7 それから、イエスは、バプテスマを受けるために出 てきた群衆に向かって言われた。「まむしの子らよ。 来るべき神の怒りから逃れるように、だれがあなた たちに警告したのか。 8 ですから、悔改めにふさわしい実を結びなさい。心 の中 で、 「私 たち には アブラ ハム が先 祖と して あ る」などと言い始めてはいけません。はっきり言い ますが、神はこれらの石ころからでもアブラハムの 子孫を起こすことができます。 9 そして今、斧は木の根元に置かれている。良い実を 結ばない木はみな切り倒され、火に投げ込まれる。 10 そこで、民衆はイエスに尋ねた。「それでは、私 たちはどうしたらよいでしょうか。」 11 イエスは答えて彼らに言われた、「下着を二枚持 っている者は、持っていない者に分けてやりなさい。 食物を持っている者も同じようにしなさい」。 12 そのとき、取税人たちもバプテスマを受けるため に来て、イエスに言った、「先生、私たちはどうし たらよいでしょうか」。 13 そこでイエスは彼らに言われた。「定められたも の以上のものを取り立ててはならない。」 14 兵士たちも同じように彼に問いただして言った、 「それでは、私たちはどうしたらよいでしょう か。」彼は彼らに言った、「だれに対しても暴行を 加えてはならない。また、だれに対しても偽って訴 えてはならない。自分の賃金で満足しなさい。」 15 民衆は待ち望んでいたが、皆、ヨハネがキリスト であるかどうか、心の中で思い巡らしていた。 16 ヨハネは答えて、すべての人々に言った。「わた しは水でバプテスマを授けているが、わたしよりも 力のある方が来られる。わたしはその方のくつのひ もを解く値打ちもない。その方は、聖霊と火であな たたちをバプテスマをお授けになるであろう。 17 彼は箕を手に持ち、打ち場を徹底的に清め、麦を 倉に集め、もみ殻を消すことのできない火で焼き尽 くすであろう。 18 そして、パウロは、そのほかにも多くのことを 人々に勧めて説教した。 19 ところが領主ヘロデは、兄弟フィリポの妻ヘロデ ヤのことで、またヘロデが行なったすべての悪事に ついて、主から叱責され、 20 そして何よりも、ヨハネを獄に閉じ込めた。 21 さて、民衆が皆バプテスマを受けたとき、イエス もバプテスマを受け、祈っておられると、天が開け て、 22 すると、聖霊が鳩のような姿で彼の上に降臨し、 天から声が聞こえて言った。「あなたはわたしの愛 する子、わたしはあなたを心に留めている。」
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23 イエスは、ヘリの子ヨセフの子とされ、およそ三 十歳になっていました。 24 彼はマタトの子であり、マタトはレビの子であり、 マタトはメルキの子であり、メルキはヤンナの子で あり、ヤンナはヨセフの子であった。 25 彼はマタティアスの子であり、マタティアスはア モスの子であり、アモスはナウムの子であり、ナウ ムはエスリの子であり、ナゲの子であった。 26 彼はマアトの子であり、マタティアスの子であり、 セメイの子であり、セメイの子であり、ヨセフの子 であり、ユダの子であった。 27 彼はヨハンナの子であり、ヨハンナはレサの子で あり、レサはゾロバベルの子であり、ゾロバベルは サラティエルの子であり、ネリの子であった。 28 彼はメルキの子であり、メルキはアディの子であ り、アディはコサムの子であり、コサムはエルモダ ムの子であり、エルはエルの子であった。 29 彼はホセの子であり、ホセはエリエゼルの子であ り、エリエゼルはヨリムの子であり、ヨリムはマタ トの子であり、マタトはレビの子であった。 30 彼はシメオンの子、シメオンはユダの子、ユダは ヨセフの子、ヨナンの子、エリアキムの子であった。 31 彼はメレアの子であり、メナンの子であり、マタ タの子であり、マタタはナタンの子であり、ナタン はダビデの子であった。 32 彼はエッサイの子であり、エッサイはオベデの子 であり、オベデはボアズの子であり、ボアズはサル モンの子であり、ナアソンの子であった。 33 彼はアミナダブの子であり、アラムの子であり、 エズロムの子であり、エズロムはパレスの子であり、 パレスはユダの子であった。 34 彼はヤコブの子であり、イサクの子であり、アブ ラハムの子であり、タラの子であり、ナコルの子で あった。 35 彼はサルクの子であり、サルクはラガウの子であ り、ラガウはファレクの子であり、ファレクはヘベ ルの子であり、ヘベルはサラの子であった。 36 彼はカイナンの子であり、カイナンはアルパクサ ドの子であり、アルパクサドはセムの子であり、セ ムはノアの子であり、ノアはレメクの子であった。 37 彼はマトゥサラの子であり、マトゥサラはエノク の子であり、エノクはヤレドの子であり、ヤレドは マレルの子であり、マレルはカイナンの子であった。 38 彼はエノスの子であり、エノスはセツの子であり、 セツはアダムの子であり、アダムは神の子であった。 第4章 1 イエスは聖霊に満たされてヨルダンから帰り、御霊 に導かれて荒野へ行かれた。 2 イエスは四十日間、悪魔の誘惑に遭われた。その間、 イエスは何も食べなかったが、その期間が終わると、 空腹になった。
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3 すると悪魔はイエスに言った。「あなたが神の子な ら、 この 石に パン にな るよう に命 じて ごら んな さ い。」 4 すると、イエスは答えて言われた、「 『人はパン だけで生きるものではなく、神の一つ一つの言葉で 生きるものである』と書いてある。」 5 そして、悪魔はイエスを高い山に連れて行き、一瞬 のうちにこの世のすべての王国を見せた。 6 すると悪魔はイエスに言った。「わたしは、このす べての権威と栄華とをあなたにあげよう。それはわ たしに任されているのだ。わたしが望む者に、だれ にでも与えよう。」 7 あなたがもし私を拝むなら、すべてはあなたのもの となるでしょう。 8 するとイエスは答えて言われた、「サタンよ、引き 下がれ。『主なるあなたの神を拝し、ただ神にのみ 仕えよ』と書いてある」。 9 そして、イエスは彼をエルサレムに連れて行き、神 殿の頂上に立たせて言った。「もしあなたが神の子 であるなら、ここから身を投げてみなさい。 10 聖書にこう書いてある。「神は御使いたちにあな たのために命じて、あなたを守らせられる。」 11 彼らはあなたを両手で支え、あなたが足を石に打 ち付けないようにする。 12 するとイエスは答えて言われた、 「『主なるあな たの神を試みてはならない』と言われています。」 13 悪魔はすべての誘惑を終えると、しばらくの間イ エスから離れた。 14 イエスは御霊の力によってガリラヤに帰られた。 そして、イエスの評判はその周囲の地方全体に広ま った。 15 そして、イエスは会堂で教え、すべての人から尊 敬されていた。 16 それからイエスは、ご自分が育ったナザレに来ら れ、いつものように安息日に会堂に入り、聖書を朗 読しようと立ち上がられた。 17 すると、預言者イザヤの書が彼に渡された。彼は その書を開いて、こう書いてある所を見つけた。 18 主の霊がわたしの上にあります。主はわたしに油 を注いで、貧しい人々に福音を宣べ伝えさせ、傷つ いた人々を癒し、捕らわれ人に解放を、盲人に視力 の回復を宣べ伝え、打ち砕かれた人々を自由にさせ るために、わたしを遣わされました。 19 主の恵みの年を宣べ伝えるため。 20 そこで、イエスは巻物を閉じて、それを牧師に返 し、席に着かれた。会堂にいるすべての人々の目が イエスに注がれた。 21 そこでイエスは彼らに言われた。「この聖書の言 葉は、きょうあなたがたの耳に実現したのです。」 22 皆は証言し、彼の口から出る恵み深い言葉に驚い て言った、「この人はヨセフの子ではないか」。 23 イエスは彼らに言われた。「あなたがたはきっと わたしにこう言うでしょう。『医者よ、自分自身を 治せ。カペナウムで行われたと聞いていることを、 あなたの故郷のこの地でもしてください。』
24 するとイエスは言われた。「よく聞きなさい。預 言者は自分の故郷では受け入れられないのです。」 25 しかし、よく聞きなさい。エリヤの時代に、三年 六か月の間天が閉ざされ、全土に大飢饉が起こった とき、イスラエルには多くのやもめがいた。 26 しかし、エリヤは、シドンの町サレプタのやもめ のところ以外には、彼らのだれのところにも遣わさ れなかった。 27 預言者エリシャの時代に、イスラエルには多くの らい病人がいたが、シリア人ナアマンを除いて、そ のうちのひとりも清められなかった。 28 会堂にいた人々は皆、これを聞いて憤慨し、 29 彼らは立ち上がって彼を町の外に追い出し、町が 建てられている丘の頂上まで連れて行き、真っ逆さ まに突き落とそうとした。 30 しかしイエスは彼らの真ん中を通り抜けて行き、 31 そして、ガリラヤの町カペナウムに下って行き、 安息日に人々を教えた。 32 彼らはイエスの教えに驚いた。その言葉には力が あったからである。 33 すると、会堂に汚れた悪霊に取りつかれた人がい て、大声で叫んでいた。 34 こう言った。「ナザレのイエスよ、わたしたちを 放っておいてください。わたしたちとなんの係わり があるのですか。わたしたちを滅ぼすために来たの ですか。あなたがどなたであるか、わたしは知って います。あなたは神の聖者です。」 35 するとイエスは彼をしかって言われた、「黙れ、 この人から出て行け」。すると悪魔は彼を真ん中に 投げ飛ばし、そこから出て行って、彼を傷つけなか った。 36 すると、人々はみな驚いて、互に話し合った。 「これは、いったい、なんという言葉だろう。権威 と力とをもって、汚れた霊どもに命じられると、彼 らは出て行くのだ。」 37 そして、イエスの名声は周囲の地方のあらゆる所 に広まった。 38 そこでイエスは会堂を出てシモンの家に入った。 シモンのしゅうとめが高熱を出していたので、人々 は彼女のためにイエスにお願いした。 39 イエスが彼女のそばに立って熱を叱りつけると、 熱はひき、彼女はすぐに起き上がって彼らに仕えた。 40 さて、日が沈むと、さまざまな病気にかかってい る人々を抱えた人々は皆、彼らをイエスのもとに連 れて来た。イエスは彼らひとりひとりに手を置いて 癒された。 41 また、悪霊どもも多くの人から出て行き、叫んで 言った、「あなたは、神の子キリストです。」 イエ スは彼らを叱って、何も言わせないでおられた。彼 らはイエスがキリストであることを知っていたから である。 42 夜が明けると、イエスは出て行って、寂しい所へ 行かれた。民衆はイエスを捜し求めて、近寄って来 て、イエスが自分たちから立ち去らないように引き 止めた。
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43 そこでイエスは彼らに言われた、「わたしはほか の町々にも神の国を宣べ伝えなければならない。わ たしはそのためにつかわされているのだ。」 44 そして、イエスはガリラヤの諸会堂で宣べ伝えた。 第5章 1 群衆が神の言葉を聞こうとして押し寄せてきたので、 イエスはゲネサレ湖のほとりに立っていた。 2 そして、二艘の舟が湖のほとりに停まっているのを 見た。しかし、漁師たちは舟から降りて、網を洗っ ていた。 3 そこでイエスは、シモンの舟に乗り込み、陸から少 し漕ぎ出すように頼み、そしてすわって、舟の中か ら人々を教え始めた。 4 イエスは話が終わると、シモンに言われた。「沖へ 漕ぎ出して網をおろし、魚を捕まえなさい。」 5 シモンは答えて言った。「先生、私たちは夜通し働 きましたが、何も取れませんでした。しかし、お言 葉どおり、網をおろしてみます。」 6 彼らがそのとおりにすると、おびただしい数の魚が かかったが、網が破れてしまった。 7 そこで彼らは、もう一方の船に乗っていた仲間たち に手招きをして、来て助けるように頼んだ。彼らは 来て、両方の船を満員にしたので、船は沈み始めた。 8 シモン・ペテロはそれを見て、イエスの膝もとにひ れ伏し、「主よ、私から離れてください。私は罪深 い者なのです」と言った。 9 というのは、彼も彼といっしょにいた者も皆、彼ら が取った魚の豊かさに驚いていたからである。 10 また、ゼベダイの子ヤコブとヨハネもシモンと同 行していた。イエスはシモンに言われた。「恐れる ことはない。今からあなたは人間を捕る者とな る。」 11 そして彼らは船を陸に着けると、すべてを捨てて イエスに従った。 12 さて、イエスがある町におられたとき、全身にら い病を患っている人がいた。この人はイエスを見る とひれ伏し、願って言った。「主よ、お心ならば、 わたしを清くすることがおできになります。」 13 そこでイエスは手を伸ばして彼に触れ、「そうさ せてください。清くなれ」と言われた。すると、す ぐに重い皮膚病は消えた。 14 そして、だれにも告げないようにと彼に命じた。 ただ行って、祭司に自分を見せ、モーセが命じたと おりに、あなたの清めのために供え物をしなさい。 それが彼らへの証拠となる。 15 しかし、イエスの評判はますます広まり、大勢の 群衆が教えを聞いたり病気を癒してもらったりする ために集まってきた。 16 そしてイエスは荒野に退いて祈られた。 17 ある日、イエスが教えておられると、ガリラヤ、 ユダヤ、エルサレムのあらゆる町から来たパリサイ 人や律法学者たちがそばに座っていた。そして、主 の力が現われて、彼らを癒した。
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18 すると、人々が中風で倒れている人を床につかせ たまま運んできたので、その人を運び入れてイエス の前に寝かせようとした。 19 彼らは群衆のために彼を運び入れる道がわからな かったので、屋上に登り、彼を寝床ごと屋根の板の 間から真ん中のイエスの前につり降ろした。 20 イエスは彼らの信仰を見て、言われた。「人よ、 あなたの罪は赦された。」 21 そこで、律法学者やパリサイ人たちは論じ始めた。 「神を冒涜するこの者は、いったい何者なのか。神 おひとりのほかに、だれが罪を赦すことができるの か。」 22 しかし、イエスは彼らの考えを見抜いて、答えて 言われた。「あなたがたは心の中で何を考えている のか。 23 「あなたの罪は赦された」と言うのと、「立ち上 がって歩きなさい」と言うのと、どちらが易しいで しょうか。 24 しかし、人の子が地上で罪を赦す権威を持ってい ることを、あなたがたに知らせるために、 (イエス は中風の人に言われた。)あなたに言う。起き上が り、床を担いで家に帰りなさい。 25 彼はすぐに彼らの前で立ち上がり、寝ていたもの を取り上げて、神を賛美しながら自分の家に帰って 行った。 26 すると、彼らはみな驚き、神を賛美し、恐れに満 たされて言った、「私たちは、きょうは不思議なこ とを見た」。 27 これらのことがあった後、イエスは出て行って、 レビという名の取税人が収税所に座っているのを見 て、「わたしに従ってきなさい」と言われた。 28 そこで彼はすべてを捨てて立ち上がり、イエスに 従った。 29 レビは自分の家で盛大な宴会を催した。そこには 大勢の取税人や他の人々も一緒に席に着いていた。 30 ところが、律法学者やパリサイ人たちは、イエス の弟子たちに対してつぶやいて言った。「なぜ、取 税人や罪人たちと一緒に食べたり飲んだりするのか。 31 するとイエスは答えて言われた、「健康な人には 医者はいらない。いるのは病人である。」 32 わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、 罪人を招いて悔い改めさせるためである。 33 彼らはイエスに言った、「ヨハネの弟子たちはた びたび断食をし、また祈りをしています。パリサイ 人の弟子たちも同様です。それなのに、あなたの弟 子たちは食べたり飲んだりするのですか。」 34 そこでイエスは彼らに言われた、「花婿が一緒に いるのに、花嫁の子供たちに断食をさせることがで きるか。 35 しかし、花婿が彼らから取り去られる日が来ます。 その時、彼らはその日に断食をするでしょう。 36 そして、イエスは彼らにたとえを話された。 「だ れも、新しい着物の切れ端を古い着物に継ぎ足すよ うなことはしない。もしそうしないなら、新しいも
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15 マタイとトマス、アルファイの子ヤコブ、熱心党 と呼ばれるシモン、 16 また、ヤコブの兄弟ユダと、裏切り者であったイ スカリオテのユダもいた。 17 それから、イエスは弟子たちの仲間とともに、ま たユダヤ全土とエルサレム、またティルスとシドン の海岸地方から来た大勢の群衆とともに、彼らと一 緒に下って行って平野に立った。彼らはイエスの教 えを聞き、また病気を癒してもらうために集まって いた。 18 汚れた霊に悩まされていた人たちも癒された。 19 群衆は皆イエスに触ろうとした。イエスの体から 力が出て、皆が癒されたからである。 20 そして、イエスは目を上げて弟子たちを見上げ、 こう言われた。「貧しい人たちは幸いです。神の国 はあなたがたのものです。」 21 今飢えている人たちは幸いだ、あなたたちは満た されるだろう。今泣いている人たちは幸いだ、あな たたちは笑うだろう。 22 人々があなたがたを憎み、あなたがたを仲間から 引き離し、あなたがたをそしり、人の子のゆえにあ なたがたの名を悪く言うとき、あなたがたは幸いで す。 23 その日には喜び躍れ。見よ、天においてあなたが たの受ける報いは大きいからである。彼らの先祖た ちも預言者たちに同じようにしたのである。 24 しかし、富んでいるあなたたちは災いである。あ なたたちはすでに慰めを受けているのだから。 25 飽き足りているあなたたちは災いである。あなた たちは飢えるであろう。今笑っているあなたたちは 災いである。あなたたちは嘆き、泣くであろう。 26 すべての人があなたたちのことをほめるとき、あ なたたちは災いを受けるであろう。彼らの先祖たち も偽預言者たちにそうしていたのである。 27 しかし、聞いているあなたがたに言う。敵を愛し、 あなたがたを憎む者に善を行ないなさい。 28 あなたを呪う者を祝福し、あなたを不当に扱う者 のために祈りなさい。 29 あなたの一方の頬を打つ者には、他の頬も向けな さい。あなたの上着を奪う者には、上着をも取るこ とを禁じてはならない。 30 あなたに求める者には、すべて与えなさい。あな たの財産を奪う者には、それを求めてはならない。 31 あなたがたは、人々にしてもらいたいと望むとお りに、人々にも同じようにしなさい。 32 あなたがたは、自分を愛してくれる人を愛したか らといって、なんの感謝があろうか。罪人でも自分 を愛してくれる人を愛するのである。 33 あなたがたに善いことをしてくれる人に善いこと をしたからといって、何の感謝があろうか。罪人た ちも同じことをしているのである。 34 また、返してもらおうと期待して貸したからとい って、何の感謝があろうか。罪人も、返してもらお うとして、罪人に貸すのである。
のは裂けてしまうし、新しいものから取った切れ端 は古いものと合わなくなってしまう。」 37 また、だれも新しいぶどう酒を古い皮袋に入れた りはしない。そうしないと、新しいぶどう酒は皮袋 を破ってこぼれ、皮袋はだめになってしまう。 38 しかし、新しいぶどう酒は新しい皮袋に入れられ なければならない。そうすれば、両方とも保存され る。 39 また、古いぶどう酒を飲んだ人は、すぐに新しい ぶどう酒を欲しがることはない。その人は、「古い ものの方がよい」と言うからである。 第6章 1 さて、最初の安息日の後の二番目の安息日に、イエ スは麦畑を通って行かれた。弟子たちは麦の穂を摘 み、手でもんで食べていた。 2 すると、パリサイ人のうちのある人々が彼らに言っ た、「なぜ、安息日にしてはならないことをするの か。 3 すると、イエスは答えて言われた、「ダビデとその 供の者たちが飢えていたとき、ダビデがしたことを、 あなたがたは読んだことがないのか。 4 彼はどのようにして神の家に入り、供えのパンを取 って食べ、また供えのパンを供えの者たちにも与え たのか。それは祭司たち以外には食べてはならない ものである。 5 そこでイエスは彼らに言われた、 「人の子は安息 日の主でもある。」 6 また別の安息日に、イエスは会堂に入って教えてお られた。すると、そこに右手の萎えた人がいた。 7 律法学者やパリサイ人たちは、イエスが安息日に病 気を治すかどうかを監視していた。それは、イエス に罪をなすりつける口実を見つけるためだった。 8 しかしイエスは彼らの考えを知って、片手の萎えた 人に、「立ち上がって、真ん中に立ってください」 と言われた。すると彼は立ち上がって、前に出た。 9 そこでイエスは彼らに言われた、 「一つだけ尋ね ます。安息日に善を行うのと悪を行うのと、命を救 うのと滅ぼすのとでは、どちらが律法にかなってい ますか。」 10 そして、イエスは彼ら全員を見回して、その人に、 「手を伸ばしなさい」と言われた。彼がそのとおり にすると、彼の手はもう一方の手と同じように元通 りになった。 11 彼らは狂気に駆られ、イエスに何をしようかと互 に相談し合った。 12 そのころ、イエスは祈るために山へ行き、夜通し 神に祈っていた。 13 夜が明けると、イエスは弟子たちを呼び寄せ、そ の中から十二人を選び、使徒と名づけられた。 14 シモン(彼は彼をペテロとも名付けた)とその兄 弟アンデレ、ヤコブとヨハネ、フィリポとバルトロ マイ、
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第7章
35 しかし、あなたがたは敵を愛し、善をなし、何も 期待せずに貸しなさい。そうすれば、あなたがたの 報いは大きくなり、いと高き方の子となるであろう。 なぜなら、彼は恩知らずの者にも、悪人にも、慈悲 深いからである。 36 だから、あなたがたの父が憐れみ深いように、あ なたがたも憐れみ深くなりなさい。 37 人を裁くな。そうすれば、あなたがたも裁かれな いであろう。罪に定めるな。そうすれば、あなたが たも罪に定められないであろう。赦せ。そうすれば、 あなたがたも赦されるであろう。 38 与えよ、そうすれば、あなたにも与えられるであ ろう。人々は、押し入れ、揺すり入れ、あふれさせ るほどの量りを、あなたの懐に与えるであろう。あ なたがたが量るその同じ量りで、あなたにも量り返 されるであろう。 39 そこでイエスは彼らにたとえを話された。「盲人 が盲人を導くことができるだろうか。二人とも穴に 落ちてしまうのではないか。」 40 弟子はその師にまさるものではない。しかし、完 全な者はみな、その師のようになるべきである。 41 あなたは、なぜ兄弟の目にあるちりは見えるのに、 自分の目にある梁に気づかないのか。 42 また、あなた自身も自分の目にある梁が見えない のに、どうして兄弟にむかって、『兄弟よ、あなた の目にあるちりを取らせてください』と言えるのか。 偽善者よ、まず自分の目から梁を取り去りなさい。 そうすれば、はっきり見えるようになって、兄弟の 目にあるちりを取れるようになるであろう。 43 良い木は悪い実をなさず、悪い木は良い実をなさ ないからです。 44 木はそれぞれその実によってわかる。いばらから はいちじくは集められず、いばらからはぶどうは集 められない。 45 善人はその心の良い倉から良いものを取り出し、 悪い人はその心の悪い倉から悪いものを取り出す。 心に満ち溢れていることを人の口は語るからである。 46 あなたがたは、わたしを「主よ、主よ」と呼びな がら、なぜわたしの言うことを行わないのか。 47 わたしのもとに来て、わたしの言葉を聞いてそれ を行なう者がだれであるかを、わたしはあなたたち に示そう。 48 彼は、家を建てるときに深く掘り、岩の上に土台 を据えた人のようです。洪水が起こったとき、川の 流れが激しくその家を打ちつけても、それを揺るが すことはできませんでした。岩の上に土台が据えら れていたからです。 49 しかし、聞いても行わない者は、土台を置かずに 地面に家を建てた人のようなものです。川が激しく 打ちつけると、家はたちまち倒れ、その家の損壊は 甚だしいものとなりました。
1 イエスは群衆の前ですべての話を終えてから、カペ ナウムに入られた。 2 ある百人隊長の愛する僕が病気になって、死にそう になっていた。 3 彼はイエスのことを聞いて、ユダヤ人の長老たちを イエスのもとに遣わし、来て僕を癒して下さるよう にと懇願した。 4 彼らはイエスのもとに来て、すぐさま懇願して言っ た、「この方は、このようなことをしていただくに ふさわしい方です。 5 神は私たちの国民を愛し、私たちのために会堂を建 ててくださったのです。 6 それから、イエスは彼らと一緒に出かけられた。そ して、イエスが家から遠くないところに来られたと き、百人隊長は友人たちをイエスのもとにつかわし て言わせた、「主よ、ご心配なさらないでください。 私はあなたの屋根の下に入る資格がありません。 7 ですから、わたし自身もあなたのところへ行くに値 しないと考えました。ただ、ひと言おっしゃってく ださ い。 そう すれば 、わ たし のし もべは 癒さ れま す。」 8 わたしもまた権威の下に置かれた者であり、わたし の下に兵士たちがいます。ある人に、「行け」と言 えば行き、ほかの人に、「来い」と言えば来ます。 また、わたしの僕に、「これをしなさい」と言えば、 そのとおりにします。 9 イエスはこれを聞いて驚嘆し、振り向いて従ってい た群衆に言われた。「あなた方に言いますが、イス ラエルの中でも、これほどの信仰を見たことはあり ません。」 10 そこで、使いに出された人たちが家に帰ってみる と、病気だった召使いは元気になっていた。 11 その翌日、イエスはナインという町へ行かれた。 多くの弟子たちと大勢の群衆がイエスといっしょに 行った。 12 彼が町の門に近づくと、そこには、やもめとなっ た母親のひとり息子が死体となって運び出されてい た。町の多くの人々も彼女と一緒にいた。 13 主は彼女を見て、あわれに思い、「泣かなくても よい」と言われた。 14 イエスは近寄って棺に触れられた。すると、それ を担いでいた者たちが立ち止まった。そこでイエス は言 われ た。 「若者 よ、 あな たに言 う。 起き なさ い。」 15 すると、死んでいた者が起き上がり、ものを言い 始めた。そして、イエスは彼を母親に渡された。 16 そして、すべての者は恐れを感じ、神を賛美して 言った、「我々の間に大預言者が現れた。神がその 民を顧みてくださったのだ。」 17 そして、イエスのこのうわさはユダヤ全土とその 周囲の地方全体に広まった。 18 ヨハネの弟子たちは、これらすべてのことをヨハ ネに知らせた。
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19 そこで、ヨハネは弟子二人を呼び寄せ、イエスの もとに遣わして言わせた。「あなたがきたるべき方 です か。 それ とも 、ほ かの人 を待 つべ きで しょ う か。」 20 その人たちはイエスのもとに来て言った、「バプ テスマのヨハネが、わたしたちをあなたのところに つかわして、『あなたがきたるべき方ですか。それ とも、ほかの人を待つべきでしょうか』と言いまし た。」 21 すると、イエスは、そのとき、多くの者の病気や 病気の苦しみや悪霊をいやし、また、多くの盲人の 目が見えるようになった。 22 するとイエスは答えて言われた、「行って、あな たがたの見聞きしたことをヨハネに伝えなさい。盲 人は見え、足の不自由な人は歩き、重い皮膚病を患 っている人は清くなり、耳の聞こえない人は聞き、 死人は生き返り、貧しい人々には福音が宣べ伝えら れている。」 23 わたしにつまずかない者は幸いである。 24 ヨハネの使者たちが去った後、イエスはヨハネに ついて人々に語り始めた。「あなたがたは何を見に 荒野へ出て行ったのか。風に揺れる葦でも見に来た のか。」 25 しかし、あなたがたは何を見に出てきたのか。柔 らかい衣を着た人か。見よ、豪華な着物を着、豪華 な暮らしをしている人たちが王の宮廷にいるのだ。 26 しかし、あなたがたは何を見に出てきたのですか。 預言者ですか。そうです、私はあなた方に言います。 預言者以上のものです。 27 「見よ、わたしはあなたの前に使者を遣わす。彼 はあなたの前に道を備えるであろう」と書いてある のは、この人のことである。 28 あなたがたに言うが、女から生まれた者の中で、 バプテスマのヨハネより偉大な預言者はいない。し かし、神の国で最も小さい者でも、彼よりは偉大で ある。 29 そして、彼の話を聞いたすべての民衆と取税人た ちは、ヨハネのバプテスマを受けて、神を義と認め た。 30 しかし、パリサイ人や律法学者たちは、神からバ プテスマを受けずに、自分たちに対する神の計画を 拒絶した。 31 主は言われた、「それでは、この時代の人々を何 にたとえようか。彼らは何に似ているか。」 32 彼らは、広場に座って、互いに呼び合って言う子 供たちのようです。「私たちが笛を吹いたのに、あ なたたちは踊ってくれず、私たちが悲しんだのに、 あなたたちは泣いてくれなかった。」 33 バプテスマのヨハネはパンを食べず、ぶどう酒も 飲まずに来たので、あなたがたは『彼は悪霊に取り つかれている』と言うのです。 34 人の子が来たので食べたり飲んだりしているのに、 あなたがたは言う、「見よ、この人は貪欲な者、大 酒飲み、取税人や罪人の仲間だ」。
35 しかし、知恵はその子らすべてによって正当化さ れる。 36 すると、パリサイ人のひとりが、イエスに食事を 共にするよう頼んだので、イエスはそのパリサイ人 の家に入って、食卓に着かれた。 37 すると、その町に罪深い女がいたが、イエスがパ リサイ人の家で食事をしておられると知って、香油 の入った石膏のつぼを持って来て、 38 そして、イエスの後ろで泣きながら足もとに立ち、 涙でイエスの足を洗い、髪の毛でぬぐい、イエスの 足に接吻し、香油を塗った。 39 イエスを招いたパリサイ人は、それを見て、心の 中で言った。「この人が預言者であるなら、自分に さわっているこの女がだれで、どんな女であるか知 っているはずだ。彼女は罪人なのだから。」 40 するとイエスは答えて言われた、「シモン、あな たに 言う こと がある 」。 する とシ モン は言っ た、 「先生、お話しください」。 41 ある債権者に二人の債務者がいた。一人は五百デ ナリ、もう一人は五十デナリを借りていた。 42 そして、彼らに支払うものが何もなかったので、 彼は率直に彼らの両方を許しました。それで、私に 教えてください、彼らのうちのどちらが彼を最も愛 するでしょうか。 43 シモンは答えて言った、「多く赦した者だと思い ます」。イエスは彼に言った、「あなたの判断は正 しいです」。 44 それからイエスは女のほうを振り向いてシモンに 言われた、「この女を見ますか。わたしがあなたの 家に入ったとき、あなたはわたしに足を洗う水をく ださらなかったのに、彼女は涙でわたしの足を洗い、 自分の髪の毛で拭いてくれました。」 45 あなたはわたしに口づけをしてくれなかったが、 この女はわたしが家に入ってからずっとわたしの足 に口づけをし続けている。 46 あなたはわたしの頭に油を塗ってくださらなかっ たのに、この女はわたしの足に香油を塗ってくれた のです。 47 だから、わたしはあなたに言います。彼女の多く の罪は赦されています。彼女は多く愛したからです。 しかし、赦されたことの少ない者は、愛も少ないの です。 48 イエスは彼女に言われた。「あなたの罪は赦され た。」 49 イエスといっしょに食事をしていた者たちは、心 の中で、「罪をも赦すこの人は、いったい、いった い何者なのだろう」と言い始めた。 50 イエスは女に言われた。「あなたの信仰があなた を救ったのです。安心して行きなさい。」 第8章 1 その後、イエスはすべての町や村を巡って、神の国 の福音を宣べ伝え、伝えて回られた。十二人もイエ スといっしょにいた。
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2 また、悪霊や病気から癒されたある婦人たち、マグ ダラと呼ばれるマリアもいた。彼女から七つの悪霊 が追い出され、 3 ヘロデの家令クーザの妻ヨハンナ、スザンナ、その ほか多くの女たちが、自分の財産をもってヘロデに 仕えていた。 4 大勢の群衆が集まり、町々からイエスのもとに来た ので、イエスはたとえで話された。 5 種蒔き人が種を蒔きに出て行った。蒔いている間に、 ある種は道端に落ち、人に踏みつけられ、空の鳥に 食べられてしまった。 6 また、ある種は岩の上に落ち、生えてきたものの、 水分がないため枯れてしまいました。 7 ある種はいばらの中に落ちたが、いばらも一緒に生 え出て、それをふさいでしまった。 8 ほかの種は良い地に落ち、芽を出し、百倍の実を結 びました。これらのことを話し終えて、イエスは叫 ばれました。「聞く耳のある者は聞きなさい。」 9 弟子たちはイエスに尋ねた。「これは、いったいど ういうたとえなのでしょう。」 10 そこでイエスは言われた、「あなたがたには神の 国の奥義を知ることが許されている。しかし、ほか の人たちには、見ても見えず、聞いても悟らないよ うに、たとえで話すのである。」 11 このたとえ話の意味はこうです。種とは神の言葉 です。 12 道端で聞く人たちとは、その後に悪魔が来て、彼 らの心から御言を取り去り、信じて救われることの ないようにする人たちのことである。 13 岩の上の人たちとは、御言を聞くと喜んで受け入 れる人たちのことです。しかし、根がない人たちは、 しばらくは信じていても、試みに遭うと、離れてし まいます。 14 いばらの中に落ちたのは、聞いても出て行って、 この世の心労や富や快楽に窒息し、実を全うしない 者たちのことである。 15 しかし、良い地に落ちたのは、正直で良い心で御 言を聞いてそれを守り、忍耐して実を結ぶ人たちで す。 16 だれも、あかりをともしたとき、それを器で覆っ たり、寝床の下に置いたりはしない。むしろ、はい って来る人たちがそのあかりを見ることができるよ うに、それを燭台の上に置かなければならない。 17 隠れているもので、あらわにならないものはなく、 隠されているもので、知られず、外に漏れないもの はない。 18 だから、あなたがたは、よく聞いているかに気を つけなさい。持っている人にはさらに与えられ、持 っていない人からは、持っていると思われるものま でも取り上げられるであろう。 19 そのとき、彼の母と兄弟たちが彼のもとに来たが、 群衆のために彼のところに来ることはできなかった。 20 ある人たちがイエスに告げて言った、「あなたの 母上と兄弟たちが外に立って、あなたに会いたいと 願っています」。
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21 そこでイエスは彼らに答えて言われた、「わたし の母、わたしの兄弟とは、神の言葉を聞いてそれを 行なう人たちのことです。」 22 ある日のこと、イエスは弟子たちと一緒に舟に乗 り、「湖の向こう岸へ渡ろう」と言われた。そこで 彼らは舟を出した。 23 ところが、彼らが船を走らせているうちに、イエ スは眠ってしまいました。すると、激しい風が湖に 吹きつけ、彼らは水に浸かって危険な状態になりま した。 24 彼らはイエスのもとに来て、イエスを起こして言 った、「先生、先生、私たちは死んでしまいま す。」 するとイエスは起き上がり、風と荒れ狂う水 とを叱りつけられた。すると風と水は止んで、なぎ となった。 25 そこでイエスは彼らに言われた、「あなたがたの 信仰は、どこにあるのか。」彼らは恐れて不思議に 思い、互いに言った、「この人はいったい、いった い何なのだろう。風や水にさえ命じると、それが従 うのだ。」 26 そして彼らはガリラヤの向かいにあるガダラ人の 地方に着いた。 27 イエスが陸に上って行かれると、町の外でイエス に出会ったある男が、長い間悪霊に取りつかれて、 着物も着ず、家にも住まずに墓場に住んでいた。 28 彼はイエスを見ると叫び、み前にひれ伏し、大声 で言った。「いと高き神の子イエスよ、わたしとあ なたと何のかかわりがあるのですか。お願いです、 わたしを苦しめないでください。」 29 (イエスは汚れた霊に、その人から出て行けと命 じておられた。その霊は何度もその人を捕らえ、そ の人は鎖や足かせで縛られていたが、その人はそれ を断ち切って、悪魔によって荒野に追いやられたの である。) 30 そこでイエスは彼に、「あなたの名前は何という のですか」と尋ねられた。彼は、「レギオンです」 と言った。多くの悪霊が彼の中に入っていたからで ある。 31 彼らは、深みへ出て行けと命じないでほしいと懇 願した。 32 ところが、山の上で豚の群れが飼われていたので、 豚たちは豚の中に入ることを許して下さるようイエ スに願った。イエスは許して下さった。 33 すると、悪霊たちは人から出て豚の中に入り、豚 の群れは崖を下って湖に駆け下り、窒息してしまい ました。 34 彼らを養っていた者たちは、この出来事を見て逃 げ出し、町や村にそのことを告げ知らせた。 35 そこで、彼らは何が起こったのか見に出て、イエ スのもとに来て、悪霊を追い出された人が着物を着 て正気になってイエスの足もとに座っているのを見 つけたので、恐れた。 36 それを見た人たちも、悪霊に取りつかれた人がど のようにして癒されたかを彼らに知らせた。
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37 すると、周囲のガダラ人の地方の群衆は皆、非常 に恐れて、イエスに彼らから離れるように懇願した。 そこでイエスは舟に乗り、また戻って行った。 38 すると、悪霊を追い出された男は、イエスのもと に来させてくれと願った。しかしイエスは、こう言 って彼を追い払われた。 39 自分の家に帰って、神があなたにどんなに大きな ことをしてくださったかを伝えなさい。」そこで彼 は立ち去り、イエスが自分にどんなに大きなことを してくださったかを町中に言いふらした。 40 さて、イエスが帰って来られると、群衆は喜んで 迎えた。皆がイエスを待っていたからである。 41 すると、そこにヤイロという会堂司が来て、イエ スの足もとにひれ伏し、自分の家へ入れてくださる ように願った。 42 彼には十二歳になる一人娘がいたが、その娘は死 にかけていた。しかし、彼が歩いて行くと、群衆が 彼に群がってきた。 43 十二年間も血の病を患っていたある女は、医者に 全財産を費やしたが、だれにも治してもらえなかっ た。 44 彼女はイエスの後ろに回り、その衣のふさに触っ た。すると、彼女の血の流出はすぐに止まった。 45 するとイエスは言われた、「だれがわたしにさわ ったのか。」皆がそれを否定したので、ペテロと彼 と一緒にいた者たちは言った、「先生、群衆があな たを取り囲んで押し寄せているのに、だれがわたし にさわったのかとおっしゃるのですか。」 46 するとイエスは言われた、「だれかがわたしにさ わった。力がわたしから出て行ったのがわかったの だ」。 47 女は隠れていないのを見て、震えながら進み出て、 み前にひれ伏し、群衆の前で、なぜイエスに触れた のか、また、すぐに癒された経緯を話した。 48 イエスは彼女に言われた。「娘よ、安心しなさい。 あなたの信仰があなたを救ったのです。安心して行 きなさい。」 49 イエスがまだ話しておられるうちに、会堂司の家 から人が来て言った。「あなたの娘は亡くなりまし た。先生を煩わせないでください。」 50 しかし、イエスはそれを聞いて答えて言われた。 「恐れることはない。ただ信じなさい。そうすれば、 彼女は救われる。」 51 イエスが家に入られたとき、ペテロ、ヤコブ、ヨ ハネ、および少女の父と母のほかは、だれも入るこ とをお許しにならなかった。 52 皆は泣き悲しんだが、イエスは言われた。「泣か ないでください。彼女は死んだのではなく、眠って いるのです。」 53 彼らは彼女が死んだことを知っていたので、彼を あざ笑った。 54 そこで彼は皆を外に出し、娘の手を取って呼びか けて言った、「娘よ、起きなさい」。
55 すると、彼女の魂は元通りになり、彼女はすぐに 立ち上がった。そこでイエスは彼女に食べ物を与え るように命じた。 56 両親は驚いたが、イエスは、この出来事をだれに も話さないようにと両親に命じた。 第9章 1 それからイエスは十二人の弟子たちを呼び集めて、 すべての悪霊を追い出し、病気を治す力と権威を彼 らに授けられた。 2 そして、イエスは彼らを遣わして、神の国を宣べ伝 え、また病人を癒やさせられました。 3 そこでイエスは彼らに言われた、「旅のために何も 持って行ってはならない。杖も、袋も、パンも、金 も、また、おのおの二枚の下着も持っていてはなら ない」。 4 あなたがたは、どの家に入ってもそこにとどまり、 そこから出て行きなさい。 5 あなたがたを受け入れない者がいるなら、その町か ら出て行くとき、彼らに対する証拠として、足のち りを払い落としなさい。 6 そこで彼らは出発し、町々を巡って回り、至る所で 福音を宣べ伝え、病気をいやした。 7 さて、領主ヘロデは、ヨハネのなさったことをこと ごとく聞いて、当惑した。それは、ある人たちが、 ヨハネは死人の中からよみがえったと言っていたか らである。 8 また、ある人たちは、エリヤが現れたと信じ、また ほかの人たちは、昔の預言者のひとりが生き返った と信じた。 9 ヘロデは言った。「ヨハネは斬首しておいた。しか し、こんなことを聞いているこの人はいったい何者 か。」そして、彼に会いたいと思った。 10 使徒たちは帰って来て、自分たちのしたことをす べてイエスに話した。イエスは彼らを連れて、ベツ サイダという町の、人里離れた所へひそかに出かけ て行った。 11 群衆はそれを知ってイエスに従った。イエスは彼 らを迎え、神の国について語り、治療を必要とする 者たちを癒された。 12 日が傾き始めたので、十二弟子はイエスのもとに 来て言った。「群衆を解散させて、周りの町や村に 行って宿を取り、食料を得るようにしてください。 私たちはここは寂しい所なのですから。」 13 しかしイエスは彼らに言われた、「あなたがたに 食べ物を与えなさい」。彼らは言った、「わたした ちにはパン五つと魚二匹のほかに何も持っていませ ん。この民全員のために、わたしたちが行って肉を 買いに行かなければならなくなります」。 14 彼らはおよそ五千人であった。そこでイエスは弟 子たちに言われた、「彼らを五十人ずつ組にして座 らせなさい」。 15 彼らはそのとおりにして、皆を座らせた。
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16 それから、イエスは五つのパンと二匹の魚を取り、 天を仰いで祝福し、それを裂いて、群衆に配るよう に弟子たちに渡された。 17 彼らは食べて満腹した。残ったパン切れを集める と十二のかごになった。 18 イエスがひとりで祈っておられたとき、弟子たち も一緒にいたので、イエスは彼らに尋ねて言われた、 「人々はわたしのことを何者だと言っているか」。 19 彼らは答えて、「バプテスマのヨハネだ」と言い ました。しかし、ある人たちは「エリヤだ」と言い、 また、昔の預言者のひとりが復活したのだと言う人 もいます。 20 イエスは彼らに言われた、「それでは、あなたが たはわたしをだれだと言うのか。」ペテロは答えて 言った、「神のキリストです。」 21 そこでイエスは彼らを厳しく戒め、このことをだ れにも話さないようにと命じられた。 22 こう言われました。「人の子は必ず多くの苦しみ を受け、長老、祭司長、律法学者たちから拒絶され、 殺され、そして三日目によみがえらなければならな い。」 23 それから、イエスは彼らみんなに言われた、「だ れでもわたしについて来たいと思うなら、自分を捨 て、日々自分の十字架を負って、わたしに従って来 なさい。 24 自分の命を救おうと思う者はそれを失い、わたし のために自分の命を失う者は、それを救うのです。 25 人は、たとい全世界を手に入れても、自分自身を 失ったり、捨てられたりしたら、何の得があろうか。 26 だれでもわたしとわたしの言葉とを恥じる者は、 人の子自身も、自分の栄光と父の栄光と聖なる天使 たちの栄光のうちに来るとき、その人を恥じるであ ろう。 27 しかし、よく聞きなさい。ここに立っている人の 中には、神の国を見るまでは死を味わわない者もい るのです。 28 これらのことを言われてから八日ほどたってから、 イエスはペテロ、ヨハネ、ヤコブを連れて、祈るた めに山に登られた。 29 彼が祈っていると、彼の顔つきが変わり、彼の衣 は白く光り輝いた。 30 すると、そこに二人の人が話し合っていた。モー セとエリヤであった。 31 イエスは栄光のうちに現れ、エルサレムで成し遂 げようとしているご自分の死について語られた。 32 しかし、ペテロと彼と一緒にいた人たちは眠くて たまらなかったが、目が覚めて、イエスの栄光と、 彼と一緒に立っていた二人の人を見た。 33 彼らがイエスを離れて行くとき、ペテロはイエス に言った。「先生、わたしたちがここにいるのは、 すばらしいことです。幕屋を三つ造ろうではありま せんか。あなたのために一つ、モーセのために一つ、 エリヤのために一つ。」しかし、ペテロはイエスが 何を言っているのか知らなかった。
34 イエスがこう話しているうちに、雲が来て彼らを 覆った。彼らは雲の中に入ると恐れた。 35 すると、雲の中から声が聞こえて言った。「これ はわたしの愛する子である。これに聞け。」 36 声が消え去ると、イエスはひとりであられた。彼 らはその声を秘密にしておき、自分たちが見たこと をそのころはだれにも話さなかった。 37 翌日、彼らが山を下りてくると、大勢の群衆がイ エスを出迎えた。 38 すると、群衆の中の一人が叫んで言った。「先生、 どうか、私の息子に目を留めてください。彼は私の ひとり子なのです。」 39 すると、見よ、霊が彼を襲い、彼は叫び声をあげ、 彼を引き裂くので、再び泡を吹き、彼を打つ傷はな かなか彼から離れない。 40 そこで私はあなたの弟子たちに彼を追い出すよう に頼みましたが、彼らはできませんでした。 41 するとイエスは答えて言われた、「ああ、信仰の ない、曲がった時代よ。いつまでわたしはあなたが たと一緒にいて、あなたがたを我慢しなければなら ないのか。あなたの息子をここに連れてきなさ い。」 42 彼がまだ近づいたとき、悪魔は彼を突き落とし、 口をきいた。しかし、イエスは汚れた霊を叱り、そ の子供を癒し、父親のもとに引き渡した。 43 そして、彼らはみな神の偉大な力に驚嘆した。し かし、イエスがなさったすべてのことに彼らが驚い ていると、イエスは弟子たちに言われた。 44 これらの言葉を耳に留めなさい。人の子は人々の 手に引き渡されるからです。 45 しかし、彼らはこの言葉が理解できなかった。そ れは彼らに隠されていたので、彼らには分からなか った。そして彼らはその言葉について尋ねることを 恐れた。 46 そこで、彼らの間で、だれがいちばん偉いだろう かという議論が起こった。 47 イエスは彼らの心の思いを見抜いて、幼子を連れ て来て、そばに立たせ、 48 彼らに言われた、「わたしの名のゆえにこの幼子 を受け入れる者は、わたしを受け入れるのである。 わたしを受け入れる者は、わたしをつかわした方を 受け入れるのである。あなたがたすべての中で一番 小さい者でも、大いなる者となるからである。」 49 するとヨハネが答えて言った。「先生、あなたの 名を使って悪霊を追い出している者を見ましたが、 彼は私たちと一緒にいないので、やめさせまし た。」 50 イエスは彼に言われた、「止めてはならない。私 たちに反対しない者は、私たちの味方である。」 51 イエスが天に上げられる時が来たので、イエスは エルサレムへ向かって出発しようと決意された。 52 そこで、イエスは使者たちをイエスの前につかわ された。彼らは行って、サマリア人の村に入り、イ エスを迎える準備をした。
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ルーク
53 しかし、彼らは彼を受け入れなかった。彼の顔は まるでエルサレムへ行こうとしているかのようであ ったからである。 54 弟子のヤコブとヨハネはこれを見て言った。「主 よ、エリヤがしたように、天から火を降らせて彼ら を焼き尽くさせてくださいませんか。」 55 しかしイエスは振り向いて彼らを叱り、こう言わ れた。「あなたがたは、自分たちがどんな霊の持ち 主であるかわかっていない。」 56 人の子は、人の命を滅ぼすためではなく、救うた めに来たのです。」そこで彼らは他の村へ行った。 57 彼らが道を進んでいると、ある人がイエスに言っ た。「主よ、あなたがいらっしゃる所ならどこへで も従ってまいります。」 58 イエスは彼に言われた、「狐には穴があり、空の 鳥には巣がある。しかし、人の子にはまくらする所 がない。」 59 彼はまた別の人に、「わたしについて来なさい」 と言った。しかしその人は、「主よ、まず父を葬り に行かせてください」と言った。 60 イエスは彼に言われた、「死んでいる者たちに自 分たちの死者を葬らせなさい。あなたは行って、神 の国を宣べ伝えなさい。」 61 また、ほかの人も言った。「主よ、私もあなたに 従ってまいります。しかし、まず、私の家に住んで いる人たちに別れを告げに行かせてください。」 62 するとイエスは彼に言われた、「手を鋤にかけて から、うしろを見るような者は、神の国にふさわし くありません。」
9 そして、その町の病人を癒し、彼らにこう言いなさ い。『神の国はあなたたちに近づいた。』 10 しかし、どんな町に入っても、人々があなたたち を迎えてくれないなら、その町の大通りに出て行っ て、こう言いなさい。 11 わたしたちに付着しているあなたの町の塵さえも、 わたしたちはあなたに対して拭い去ります。しかし、 神の国があなた方に近づいたことを、あなた方はよ く知っていなさい。 12 しかし、わたしはあなたがたに言う。その日には、 ソドムの方があの町よりも耐えやすいであろう。 13 コラジンよ、あなたは災いを受け、ベツサイダよ、 あなたは災いを受けます。もし、あなたのところで 行われた力あるわざが、ティルスとシドンでも行わ れていたなら、彼らはずっと前に悔い改めて、荒布 をまとい、灰の中に座っていたでしょう。 14 しかし、裁きの時には、ティルスとシドンの方が あなたたちよりも耐えやすいであろう。 15 カペナウムよ、汝は天にまで高められたが、陰府 にまで突き落とされるであろう。 16 あなたがたに聞く者はわたしに聞くのである。あ なたがたを軽んじる者はわたしを軽んじる。わたし を軽んじる者はわたしをつかわしたかたを軽んじる のである。 17 そして、七十人は喜んで帰って来て言った。「主 よ、あなたの名によって、悪霊さえも私たちに従い ます。」 18 そしてイエスは彼らに言われた、「わたしはサタ ンが稲妻のように天から落ちるのを見た。」 19 見よ、わたしはあなたがたに、蛇やさそりを踏み つけ、敵のあらゆる力に打ち勝つ権威を与える。そ して、あなたがたに害を及ぼすものは何一つないで あろう。 20 しかし、霊たちがあなたたちに従うからといって 喜ぶのではなく、むしろ、あなたたちの名が天に書 き記されていることを喜びなさい。 21 そのとき、イエスは霊において喜びにあふれて言 われた、「天地の主なる父よ。あなたに感謝します。 あなたはこれらのことを知恵のある者や賢い者に隠 し、幼子に現して下さったのです。そのとおりです、 父よ 。そ れが あなた の目 にか なう と思わ れた ので す」。 22 すべてのものは、父からわたしに渡されています。 子が誰であるかは、父のほかにはだれも知りません。 また、父が誰であるかは、子と、子が父を啓示しよ うとする者のほかには、だれも知りません。 23 それからイエスは弟子たちのほうを向いて、ひそ かに言われた。「あなたがたが見ているものを見る 目は幸いです。 24 あなたがたに言うが、多くの預言者や王たちは、 あなたがたが見ているものを見たいと願ったが、見 ることができず、あなたがたが聞いているものを聞 きたいと願ったが、聞くことができなかった。
第 10 章 1 これらのことの後、主は他の七十人を任命し、ご自 分が行こうとしているすべての町や村に、二人ずつ 先に遣わされた。 2 そこでイエスは彼らに言われた、「実に収穫は多い が、働き手が少ない。だから、収穫の主に、収穫の ために働き手を送ってくださるように祈りなさ い。」 3 行きなさい。見よ、わたしはあなたがたを狼の中に 羊を送り出すように遣わす。 4 財布も袋も履物も持たず、道中でだれにも挨拶して はならない。 5 そして、どこの家に入っても、まず『この家に平安 がありますように』と言いなさい。 6 平和の子がそこにいれば、あなたがたの平和はその 上にとどまるであろう。そうでなければ、平和はあ なたがたのところに戻ってくるであろう。 7 そして、同じ家にとどまって、与えられたものを食 べたり飲んだりしなさい。働く者はその報酬を受け るに値するからです。家から家へと行ってはなりま せん。 8 あなたがたはどこの町に入っても、人々があなたが たを迎え入れてくれるなら、出される食べ物を食べ なさい。
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ルーク
第 11 章
25 すると、ある律法学者が立ち上がり、イエスを試 そうとして言った。「先生、何をしたら永遠の命が 受けられましょうか。」 26 イエスは彼に言われた、「律法には何と書いてあ るか。あなたはどう読んでいるか」。 27 すると彼は答えて言った、「心を尽くし、精神を 尽くし、力を尽くし、思いを尽くして、あなたの神 である主を愛しなさい。また、隣人をあなた自身の ように愛しなさい。」 28 するとイエスは言われた。「あなたの答えは正し い。そのとおりにしなさい。そうすれば、あなたは 生きるであろう。」 29 しかし彼は、自分を正当化しようとして、イエス に言った、「では、わたしの隣人とはだれです か。」 30 するとイエスは答えて言われた、「ある人がエル サレムからエリコへ下って行く途中、強盗たちに襲 われ、着物をはぎ取られ、傷つけられて、半殺しに されたまま立ち去った。 31 すると、たまたま、ある祭司がその道を下って来 たが、祭司は彼を見ると、向こう岸を通って行った。 32 同じように、レビ人もその場所に来たとき、彼を 見て、向こう側を通って行きました。 33 ところが、あるサマリア人が旅をしていて、彼の いる所にやって来て、彼を見て哀れに思い、 34 そして彼のところに行き、傷に油とぶどう酒を注 いで包帯をし、自分の家畜に乗せて宿屋に連れて行 き、介抱した。 35 翌日、彼はデナリ二つを取り出して主人に渡し、 こう言った。「この人の面倒を見てください。また 何か費用がかかったら、私が帰ってきたときに、私 が返済します。」 36 あなたは、この三人のうちのだれが、強盗に襲わ れた人の隣人になったと思うか。 37 彼は言った、「その人にあわれみをかけた者で す」。するとイエスは彼に言われた、「あなたも行 って同じようにしなさい」。 38 彼らが旅を続けているうちに、イエスはある村に 入られた。すると、マルタという婦人がイエスを家 に迎え入れた。 39 彼女にはマリアという姉妹がいたが、彼女もイエ スの足もとに座って、御言葉を聞いていた。 40 ところが、マルタは多くの奉仕に忙しくて、イエ スのもとに来て言った。「主よ、妹がわたしひとり に奉仕をさせているのを、何とも思われないのです か。妹に手伝うようにおっしゃってください。」 41 するとイエスは答えて言われた、「マルタ、マル タ、あなたは多くのことに心を煩わせ、思い煩って います。 42 しかし、必要なことは一つだけです。マリアはそ の良い方を選んだのです。それは彼女から取り上げ られることはありません。
1 さて、イエスがある場所で祈っておられたとき、祈 りを 終え ると 、弟子 のひ とり がイ エスに 言っ た。 「主よ、ヨハネが弟子たちに教えたように、私たち にも祈りを教えてください。」 2 そしてイエスは彼らに言われた、「あなたがたが祈 るときにはこう言いなさい、『天にいますわれらの 父よ、御名があがめられますように。御国が来ます ように。御心が天で行われるとおり、地にも行われ ますように。』 3 わたしたちの日ごとの糧を日々お与えください。 4 わたしたちの罪をお赦しください。わたしたちも、 わたしたちに負債のある人をみな赦しますから。わ たしたちを誘惑に陥らせないで、悪からお救いくだ さい。 5 そこでイエスは彼らに言われた、「あなたがたのう ちのだれかに友人がいて、真夜中にその人のところ に行って、『友よ、パンを三つ貸してください』と 言うとしよう。 6 わたしの友が旅の途中、わたしのところに来たのに、 わたしは彼に出すものを何も持っていないのです。 7 すると、彼は内から答えて言うであろう。「わたし を煩わせないでください。戸はもう閉ざされ、子ど もたちもわたしと一緒に床にいます。起きてあなた にささげることはできません。」 8 あなたがたに言うが、たとえ彼が友人だからと言っ て立ち上がって与えようとはしないとしても、しつ こく頼むので、立ち上がって必要なだけ与えるであ ろう。 9 そこで、わたしはあなたがたに言う。求めよ、そう すれば、与えられるであろう。捜せ、そうすれば、 見いだすであろう。門をたたけ、そうすれば、あけ てもらえるであろう。 10 すべて求める者は得、捜す者は見つけ出し、門を たたく者にはあけてもらえるからである。 11 あなたがたのうちの父親は、子がパンを求めるの に、石を与えるでしょうか。また、魚を求めるのに、 魚の代わりに蛇を与えるでしょうか。 12 あるいは、卵を求めるのに、さそりを与えるだろ うか。 13 このように、あなたがたは悪い者であっても、自 分の子供には良い贈り物を与えることを知っている とすれば、なおさら、天の父は、求めてくる者に聖 霊を下さらないことがあろうか。 14 イエスは悪霊を追い出しておられたが、その悪霊 は口がきけなかった。しかし、悪霊が出て行くと、 その口のきけなかった者がものを言うようになった ので、人々は驚いた。 15 しかし、彼らのうちのある者は、「イエスは悪霊 のかしらベルゼブルによって悪霊を追い出している のだ」と言った。 16 また、他の者たちはイエスを試そうとして、天か らのしるしを求めた。
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17 しかしイエスは彼らの考えを見抜いて言われた、 「内部で分裂した国は滅び、家が分裂して他の家と 争えば倒れる。」 18 もしサタンが内部で分裂するなら、その王国はど うして存続するでしょうか。あなたがたは、わたし がベルゼブルによって悪霊を追い出していると言っ ています。 19 もし私がベルゼブルによって悪霊を追い出してい るのなら、あなたがたの子らはだれによって追い出 しているのですか。彼らがあなたがたを裁く者とな るのです。 20 しかし、もし私が神の指で悪霊を追い出している のなら、神の国はすでにあなたたちのところに来て いるに違いありません。 21 強い者が武装して自分の宮殿を守るとき、その財 産は平和である。 22 しかし、彼よりも強い者が襲ってきて、彼を打ち 負かすと、彼は彼が頼みにしていた武具を全部奪い、 その戦利品を分け与える。 23 わたしと共にいない者はわたしに敵対する者であ り、わたしと共に集めない者は散らす者である。 24 汚れた霊が人から出て行くと、彼は休み場を求め て乾いた場所を歩き回り、見つけられないと、『出 て来た自分の家に帰ろう』と言う。 25 彼が帰って来て見ると、それはきれいに掃除され、 飾り付けられていた。 26 そこで、彼は出て行って、自分よりも悪い他の七 つの霊を連れて来て、その中に入り込んで住み着く。 そして、その人の後の姿は、初めよりもさらに悪く なる。 27 イエスがこれらのことを話しているとき、会衆の 中のひとりの女が声を張り上げてイエスに言った。 「あなたを産んだ胎と、あなたが吸った乳房は祝福 されています。」 28 しかしイエスは言われた。 「むしろ、神の言葉を 聞いてそれを守る人たちは幸いです。」 29 群衆が密集したとき、イエスは語り始めた。「こ の時代は悪い時代だ。彼らはしるしを求めている。 しかし、預言者ヨナのしるしのほかには、何のしる しも与えられないであろう。」 30 ヨナがニネベの人々にとってしるしとなったよう に、人の子もまたこの世代にとってしるしとなるで あろう。 31 南の女王は、この世代の人々とともに裁判の場で 立ち上がり、彼らを罪に定めるであろう。彼女はソ ロモンの知恵を聞くために、地の果てから来たので ある。見よ、ソロモンよりも偉大な者がここにいる。 32 ニネベの人々は、この世代とともに裁きのときに 立ち上がり、この世代を罪に定めるであろう。なぜ なら、彼らはヨナの説教を聞いて悔い改めたからで ある。そして、見よ、ヨナよりも偉大な方がここに いる。 33 だれも、あかりをともしたとき、それを隠れた所 や枡の下に置くことはせず、むしろ、入って来る人 たちにその光が見えるように、燭台の上に置きます。
34 体のあかりは目である。だから、あなたの目が澄 んでいれば、あなたの全身も明るい。しかし、あな たの目が暗ければ、あなたの体も暗い。 35 だから、あなたのうちの光が暗くならないように 気をつけなさい。 36 だから、もしあなたの全身が明るく、暗いところ が一つもないなら、ろうそくの明るい輝きがあなた を照らすときのように、全身が明るくなるであろう。 37 イエスがこう話していると、あるパリサイ人が、 一緒に食事をするようにとイエスに頼んだ。イエス は中に入り、食卓に着かれた。 38 パリサイ人はそれを見て、食事の前にまず身を洗 わなかったことに驚いた。 39 すると主は彼に言われた、「パリサイ人たちは杯 や皿の外側をきよめるが、内側は貪欲と邪悪とで満 ちている。」 40 愚かな者たちよ、外側のものを造った方は、内側 のものをも造ったではないか。 41 むしろ、あなたがたが持っているものから施しを しなさい。そうすれば、見よ、すべてのものはあな たがたにとって清いものとなる。 42 しかし、パリサイ人よ、あなたたちは災いである。 あなたたちは、ミントやヘンルーダやあらゆる種類 の野菜の十分の一を納めながら、公正と神への愛を 無視している。これらこそあなたたちが行なうべき ものであり、他のことも怠ってはならない。 43 パリサイ人よ、あなたたちは災いである。あなた たちは会堂の上席に座ったり、市場であいさつを受 けたりすることを好む。 44 偽善なる律法学者、パリサイ人よ。あなた方は災 いである。見えない墓のようなものであり、その上 を歩く人々もそれに気づかない。 45 すると、律法学者の一人が答えて言った。「先生、 そのようにおっしゃるのは、わたしたちをも非難し ていることになります。」 46 イエスは言われた。「律法学者たちよ、あなたた ちも災いである。あなたたちは、負うのが大変な重 荷を人々に負わせながら、自分はその重荷に指一本 触れることもしない。」 47 あなた方は災いである。あなた方は預言者たちの 墓を建てているが、あなた方の先祖は彼らを殺した のだ。 48 まことに、あなたがたは先祖の行いを認めている。 彼らは先祖を殺し、あなたがたは彼らの墓を建てて いる。 49 それゆえ、神の知恵もこう言っています。「わた しは預言者や使徒を彼らに遣わすが、彼らはそのう ちのある者を殺したり迫害したりするであろう。 50 それは、世の初めから流されたすべての預言者の 血が、この世代に問われるようになるためです。 51 アベルの血から、祭壇と神殿の間で滅んだザカリ ヤの血に至るまで、まことに、わたしはあなたがた に告げます。それはこの世代に要求されるでしょう。
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ルーク
52 律法学者たちよ、あなたたちは災いだ。あなたた ちは知識のかぎを取り去った。あなたたち自身は入 らず、入ろうとする人たちをも妨げたのだ。 53 イエスがこれらのことを彼らに話しておられると、 律法学者やパリサイ人たちは、イエスを激しくせが み、いろいろと語らせようとした。 54 彼らは彼を待ち伏せして、彼の口から何かを奪い 取り、彼を訴えようとした。 第 12 章 1 その間に、数えきれないほどの群衆が集まり、互い に踏み合うほどになったので、イエスはまず弟子た ちにこう言いはじめられた。「パリサイ人のパン種、 すなわち偽善を警戒しなさい。」 2 隠されているもので、現われないものはなく、隠さ れているもので、知られないものはない。 3 それゆえ、あなたがたが暗闇で語ったことは、すべ て光の中で聞かれ、あなたがたが隠れ場で耳にした ことばは、屋根の上で言い伝えられるであろう。 4 そこで、わたしは友であるあなたたちに言います。 からだを殺して、その後は何もできない者たちを恐 れてはいけません。 5 しかし、あなたがたがだれを恐れるべきかを、わた しはあらかじめ告げよう。殺した後で、地獄に投げ 込む権威を持つ方を恐れなさい。そうです、わたし はあなたがたに言う、その方を恐れなさい。 6 五羽の雀は二アサリオンで売られているではないか。 その一羽も神の前に忘れられていないではないか。 7 しかし、あなたがたの頭の毛までも、みな数えられ ている。だから、恐れることはない。あなたがたは、 たくさんの雀よりも、まさった者である。 8 また、わたしはあなたがたに言う。人々の前でわた しを公に認める者は、人の子もまた神の御使いたち の前で公に認めるであろう。 9 しかし、人々の前でわたしを否定する者は、神の御 使いたちの前でも否定されるであろう。 10 人の子に対して何か言う者は、赦されるであろう。 しかし、聖霊に対して冒涜する者は、赦されないで あろう。 11 また、人々があなたたちを会堂や役人や権力者た ちの前に連れて行くとき、どう答えようか、何と言 おうかと心配してはいけません。 12 聖霊は、あなたがたが言うべきことを、そのとき に教えてくださるからです。 13 すると、群衆の中の一人がイエスに言った。「先 生、私の兄弟に、遺産を私と分けるようにおっしゃ ってください。」 14 そこでイエスは言われた。「人よ、だれがわたし をあなたがたの裁判官、あるいは裁き人にしたのか。 15 そこでイエスは彼らに言われた、「よく注意して 貪欲を慎みなさい。人の命は、持ち物がたまっただ けでは決まらないからです。」 16 そこでイエスは彼らにたとえを話して言われた、 「ある金持ちの畑は豊かな産物を産み出しました。
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17 彼は心の中で考えた、「どうしようか。わたしの 果実を置く場所がないのだ。」 18 彼は言った、「こうしよう。わたしの倉を取り壊 して、もっと大きなものを建て、そこにわたしの収 穫物や財産をみな納めよう。」 19 そして、わたしは自分の魂に言う。「魂よ、おま えには何年も使えるほどの財産が蓄えられている。 安心して、食べて、飲んで、楽しもう。」 20 しかし神は彼に言われた、「愚かな者よ、あなた の命は今夜のうちにも取り去られるであろう。そう したら、あなたが用意した物はだれのものになるの か。」 21 自分のために宝を積んでも、神に対して富まない 者はそのとおりである。 22 それからイエスは弟子たちに言われた、「だから、 わたしはあなたがたに言う。自分の命のことで何を 食べようかと心配したり、体のことで何を着ようか と心配したりするな。 23 命は食物よりも大切であり、肉体は着物よりも大 切である。 24 カラスのことを考えてみよ。彼らは種を蒔かず、 刈り入れもせず、倉も倉も持たない。だが、神が彼 らを養っておられる。あなたがたは鳥よりも、どれ ほどすぐれていることか。 25 あなたがたのうちだれが、思い煩って自分の身長 を一キュビトでも伸ばすことができるでしょうか。 26 あなたがたは、その最も小さな事さえもできない のなら、なぜそのほかの事に心を砕くのですか。 27 ゆりの花がどのように育つか、よく考えてみなさ い。働きもせず、紡ぎもしません。しかし、私はあ なた方に言います。栄華を極めたソロモンでさえ、 これらの花の一つほどにも着飾ってはいませんでし た。 28 きょうは野にあって、明日は炉に投げ込まれる草 さえも、神はこのように装って下さるのなら、まし て、信仰の薄い者よ、あなたがたには、どんなにか 良くして下さることがあるであろうか。 29 あなたがたは何を食べようか、何を飲もうかと求 めてはならない。疑心暗鬼になってはならない。 30 これらはみな、世の諸国の民が切に求めているも のである。あなたがたの父は、あなたがたにこれら のものが必要であることを知っておられる。 31 むしろ、神の国を求めなさい。そうすれば、これ らのものはみな加えて与えられるであろう。 32 恐れることはありません、小さな群れよ。あなた がたに王国を与えることは、あなたがたの父の喜び なのです。 33 持っているものを売り払って施しをしなさい。朽 ちることのない袋を自分のために用意し、盗人も近 寄らず、虫も食い荒らさない、尽きることのない天 の宝を蓄えなさい。 34 あなたの宝のあるところに、あなたの心もあるか らです。 35 腰に帯を締め、ともし火をともせ。
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36 あなたがたは、主人が婚礼から帰って来るのを待 っている人たちに似ています。主人が来て戸をたた くと、すぐに開けてくれるようにと。 37 主人が帰って来たとき、目を覚ましているのを見 られる僕たちは幸いである。よく言っておくが、主 人は腰を締めて彼らに食事の席に着かせ、出てきて 彼らに仕えるであろう。 38 そして、もし主人が第二の夜警時か第三の夜警時 に帰って来て、彼らがそのようになっているのを見 たなら、その僕たちは幸いである。 39 このことを知っておきなさい。もし家の主人が、 泥棒がいつ来るか知っていたら、目を覚まして、自 分の家に押し入られるのを許さなかったであろう。 40 だから、あなたたちも用意をしていなさい。思い がけない時に人の子が来るからである。 41 するとペテロがイエスに言った。「主よ、このた とえを話しておられるのは、わたしたちのためです か。それとも、すべての人のためですか。」 42 主は言われた、「それでは、主人がその家の者た ちを監督し、時に応じて食物の分け前を与える忠実 で賢い管理人はだれか。 43 主人が帰ってきたとき、そのようにしているのを 見られる僕は幸いである。 44 よく聞きなさい。主は彼を自分の全財産の管理者 に任命されるであろう。 45 しかし、もしその僕が心の中で、「主人は来るの が遅い」と思って、男女の奴隷を打ちたたき、食べ たり飲んだり酔ったりし始めるならば、 46 その僕の主人は、彼が思いがけない日に、彼が気 づかない時に来て、彼を切り裂き、不信者たちと一 緒に彼の分を与えるであろう。 47 主人の意志を知りながら、準備をせず、また主人 の意志に従わなかった僕は、何度も鞭打たれるであ ろう。 48 しかし、知らずに鞭打たれるに値することをした 者は、鞭打たれることは少なくなるであろう。多く 与えられた者からは多くが要求され、多く託された 者からは、さらに多くが求められるからである。 49 わたしは地上に火を投じるために来た。もしそれ がすでに燃え上がっていたら、わたしは何をなしえ ようか。 50 しかし、わたしには受けるべきバプテスマがあり ます。それが成就するまで、わたしはどれほど苦し むことでしょう。 51 あなたがたは、わたしが地上に平和をもたらすた めに来たと思っているのか。いや、そうではない。 むしろ分裂をもたらすのだ。 52 今から後、一つの家に五人いる者が分裂し、三人 が二人に、二人が三人に敵対することになる。 53 父は息子に敵対し、息子は父に敵対し、母は娘に 敵対し、娘は母に敵対し、姑は嫁に敵対し、嫁は姑 に敵対するであろう。 54 また、イエスは民衆に言われた。「あなたがたは、 西から雲が起るのを見ると、すぐに『夕立が来る』 と言う。実際その通りである。」
55 あなたがたは南風が吹くのを見ると、「暑くなる だろう」と言い、その通りになる。 56 偽善者たちよ、あなたたちは天と地の様子を見分 けることができる。しかし、どうして今の時代を見 分けられないのか。 57 そうだ。それなのに、なぜあなたがたは自分自身 で何が正しいのか判断しないのか。 58 あなたが、敵対する者と共に役人のところへ行く とき、その途中では、その者から逃れられるように 注意しなさい。そうしないと、彼はあなたを裁判官 のところに引き渡し、裁判官はあなたを役人に引き 渡し、役人はあなたを牢に入れてしまうであろう。 59 わたしはあなたに言います。最後の一銭までも払 い終えるまでは、あなたはそこから立ち去ってはな らないのです。 第 13 章 1 そのとき、ある人たちがそこにいて、ピラトがガリ ラヤ人の血を彼らの犠牲に混ぜたことについてイエ スに話した。 2 イエスは答えて言われた、「あなたがたは、このガ リラヤ人がこのような苦しみを受けたからといって、 彼らがすべてのガリラヤ人よりも罪深かったと思う のか。 3 いいえ、そうではありません。あなたがたも悔い改 めなければ、みな同じように滅びます。 4 それとも、シロアムの塔が倒れて死んだあの十八人 は、エルサレムに住むすべての人々よりも罪深かっ たとでも思っているのか。 5 いいえ、そうではありません。あなたがたも悔い改 めなければ、みな同じように滅びます。 6 イエスはまた、このたとえを話された。ある人が自 分のぶどう園にいちじくの木を植えていた。彼は来 て、実を探しに行ったが、何も見つからなかった。 7 そこで彼はぶどう園の農夫に言った。「わたしはこ のいちじくの木に三年も実を探しに来たが、一つも 見つからない。切り倒しなさい。なぜ地に埋めてお くのか。」 8 彼は答えて言った、「主よ、私がその周りを掘って 肥料を与えるまで、今年もそのままにしておいてく ださい。 9 そして、もし実を結ぶなら、それでよい。もし結ば ないなら、その後でそれを切り倒さなければならな い。 10 イエスは安息日に会堂の一つで教えておられた。 11 すると、そこに、十八年間も病の霊に取りつかれ て、腰が曲がってしまい、自分で起き上がることも できない女がいた。 12 イエスは彼女を見て、呼び寄せて言われた。「婦 人よ、あなたの病気は治った。」 13 そこでイエスは彼女の上に手を置かれると、彼女 はたちまちまっすぐになり、神をほめたたえた。 14 会堂司は、イエスが安息日に病気を治されたので、 憤慨して群衆に答えて言った。「人が働くべき日は
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33 しかし、わたしは今日も、明日も、その次の日も 歩かなければなりません。預言者がエルサレムから 消え去ることはあり得ないからです。 34 ああ、エルサレム、エルサレムよ。預言者たちを 殺し、おまえにつかわされた者たちを石で打ち殺す 者よ。雌鶏が翼の下にひなを集めるように、わたし はおまえの子らを何度集めようとしたことか。しか しおまえたちは応じなかった。 35 見よ、あなたがたの家は荒れ果てている。よく言 っておくが、主の名によって来られる方に祝福があ るようにと、あなたがたが言う時が来るまでは、あ なたがたはわたしを見ることはないであろう。
六日ある。その期間中に病気を治してもらいに来な さい。安息日には来てはいけない。」 15 すると主は答えて言われた、「偽善者よ、あなた がたは安息日でも、自分の牛やろばを牛舎から解い て、水を飲ませるために連れ出さないか。 16 この女はアブラハムの娘であり、この十八年間も サタンに縛られていたのだから、安息日だからとい ってその束縛から解くべきではなかったのか。 17 彼がこれらのことを言うと、彼に反対する者たち は皆恥じ入り、民衆は皆、彼によってなされたすべ ての栄光あるわざを喜んだ。 18 そこでイエスは言われた、「神の国は何に似てい るか。わたしはそれを何にたとえようか」。 19 それは、一粒のからし種のようだ。人がそれを取 って自分の庭に蒔くと、それは成長して大きな木と なり、空の鳥がその枝に巣を作る。 20 ま た 彼 は 言 っ た 、 「 神 の 国 を 何 に た と え よ う か。」 21 それはパン種のようなものです。女がそれを取っ て三斗の小麦粉の中に隠すと、全体が膨らみます。 22 そして、イエスは町や村を巡って教えながら、エ ルサレムに向かって旅を続けられた。 23 すると、ある人がイエスに言った、「主よ、救わ れる人は少ないのですか」。イエスは彼らに言われ た、 24 狭い門から入るように努めなさい。あなたがたに 言いますが、入ろうとする者が多くいても、入るこ とができないでしょう。 25 家の主人が立ち上がって戸を閉めたとき、あなた がたは外に立って戸をたたき、『ご主人様、ご主人 様、開けてください』と言い始めると、主人は答え て、『あなたがたがどこから来たのか、私には分か らない』と言うであろう。 26 そのとき、あなたがたはこう言いはじめるであろ う。「私たちはあなたの前で食べたり飲んだりしま した。あなたは私たちの街路で教えました。」 27 しかし、彼は言うであろう。「わたしはあなたが たに言う。あなたがたがどこから来たのか、わたし は知らない。不法を行う者たちはみな、わたしから 離れ去れ。」 28 あなたがたは、アブラハム、イサク、ヤコブ、お よびすべての預言者たちが神の王国にいるのを見な がら、自分たちは追い出されるのを見て、泣き叫ん だり歯ぎしりしたりするであろう。 29 そして、彼らは東から、西から、北から、南から 来て、神の王国に座ります。 30 見よ、最後の者が先になる者があり、最初の者が 最後になる者がある。 31 その日、パリサイ人のある人々がイエスのもとに 来て言った。「ここから出て行きなさい。ヘロデが あなたを殺すでしょう。」 32 そこでイエスは彼らに言われた。「行って、あの キツネにこう言いなさい。『見よ、わたしは悪霊を 追い出し、きょうもあすも病人をいやす。そして三 日目には完全になるであろう。』
第 14 章 1 安息日に、イエスが食事をするために、パリサイ人 の重鎮のひとりの家にはいられたが、人々はイエス をうかがっていた。 2 すると、そこに水腫を患っている人がイエスの前に 立っていた。 3 そこでイエスは律法学者やパリサイ人たちに答えて 言われた、「安息日に人を癒すのは、律法にかなっ ていますか。 4 彼らは黙っていたので、イエスは彼を引き取って癒 し、そして去らせた。 5 イエスは彼らに答えて言われた、「あなたがたのう ち、ろばか牛が穴に落ち込んだとき、安息日にすぐ に引き上げない者がいるだろうか。 6 彼らはこれらのことに対して、イエスに再度答える ことができなかった。 7 イエスは、招かれた人々が上座の部屋を選ぶ様子を 見て、彼らにたとえ話をして言われた。 8 あなたがだれかから婚礼に招かれたときは、上座に 座ってはならない。あなたよりも身分の高い人が招 かれるかもしれないからである。 9 あなたとあの人を招いた者が来て、あなたに『この 人に場所を譲ってください』と言うと、あなたは恥 ずかしさから一番下の部屋に座ることになる。 10 しかし、招かれたときは、下座の部屋に行って座 りなさい。招いた人が来て、あなたに『友よ、上座 に上がりなさい』と言うでしょう。そうすれば、一 緒に食事をする人たちの前で礼拝が行われるでしょ う。 11 だれでも、自分を高くする者は低くされ、自分を 低くする者は高くされるであろう。 12 そこで、イエスは招いた人に言われた。「あなた が晩餐や夕食を設けるときには、友人や兄弟、親族、 金持ちの隣人たちを呼んではならない。彼らもあな たを招き、あなたに報いを課すことになるかもしれ ないからである。 13 しかし、あなたが祝宴を開くときには、貧しい人、 体の不自由な人、足の不自由な人、目の見えない人 を招きなさい。
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14 そしてあなたは祝福されるであろう。彼らはあな たに報いることができないからである。あなたは義 人の復活のときに報いを受けるであろう。 15 イエスといっしょに食卓にいた者のひとりが、こ れを聞いてイエスに言った。「神の国でパンを食べ る人は幸いだ。」 16 そこでイエスは言われた、「ある人が盛大な晩餐 を催し、大ぜいの人を招いた。 17 そして、夕食の時間に召使をつかわして、招かれ た人々に、「おいでください。すべての準備ができ ました」と言わせた。 18 そこで彼らはみな、一斉に弁解し始めた。最初の 者が彼に言った。「わたしは土地を買ったので、ど うしても見に行かなければなりません。どうかお許 しください。」 19 また別の者は言った、「わたしは五くびきの牛を 買ったので、それを試すために行きます。どうかお 許しください」。 20 また別の者は言った、「わたしは妻をめとりまし たので、来ることができません」。 21 そこで、その僕は帰って来て、主人にこれらのこ とを告げた。すると、家の主人は怒って、その僕に 言った。「急いで町の大通りや小道へ出て行き、貧 しい人、体の不自由な人、足の不自由な人、目の見 えない人をここへ連れて来なさい。」 22 すると、しもべは言った。「ご主人様、お命じに なったとおりにいたしましたが、まだ席が残ってい ます。」 23 主人は僕に言った。「道や垣根の向こうへ出て行 って、人々を無理やり連れて来なさい。そうすれば、 私の家はいっぱいになるでしょう。」 24 あなたがたに言っておく。招かれた人たちのうち、 だれもわたしの晩餐を味わうことはないであろう。 25 大勢の群衆がイエスといっしょに歩いていたが、 イエスは振り向いて彼らに言われた。 26 だれでもわたしのもとに来るとき、父、母、妻、 子、兄弟、姉妹、さらに自分の命までも憎まないな ら、わたしの弟子となることはできない。 27 自分の十字架を負ってわたしについて来ない者は、 わたしの弟子となることはできません。 28 あなたがたのうち、塔を建てようとするとき、ま ず座って、完成させるのに十分な費用があるかどう かを計算しない者がいるでしょうか。 29 基礎を築いた後、それを完成することができず、 それを見るすべての人が彼を嘲り始めるかもしれな いからである。 30 「この人は建て始めたが、完成することができな かった。」 31 また、どんな王でも、ほかの王と戦争をしようと するとき、まず座って、二万の兵を率いて攻めてく る敵に、一万の兵で対抗できるかどうか、考えない だろうか。 32 あるいは、相手がまだ遠くにいる間に、使者を送 って和平の条件を求める。
33 それと同じように、あなたがたのうちのだれでも、 自分の持つものをことごとく捨てない者は、わたし の弟子となることはできません。 34 塩は良いものである。しかし、もし塩がその味を 失ってしまったら、何によって味をつけることがで きるだろうか。 35 それは地にふさわしくなく、また、糞尿置き場に もふさわしくない。人々はそれを投げ捨てる。聞く 耳のある者は聞きなさい。 第 15 章 1 そのとき、取税人や罪人たちが皆、教えを聞こうと してイエスのもとに近寄ってきた。 2 すると、パリサイ人や律法学者たちはつぶやいて言 った。「この人は罪人たちを迎えて、一緒に食事を している。」 3 そこでイエスは彼らにこのたとえ話をして言われた。 4 あなたがたのうちに、百匹の羊を持っている人がい て、その一匹がいなくなったら、九十九匹を野原に 残しておいて、いなくなった一匹を見つけるまでは 捜し回らないであろうか。 5 そして、それを見つけると、彼は喜びながらそれを 肩に載せる。 6 そして家に帰って、友人や近所の人々を呼び集めて 言うのです。『私と一緒に喜んでください。いなく なった羊が見つかりましたから。』 7 あなたがたに言います。同じように、悔い改める一 人の罪人については、悔い改める必要のない九十九 人の正しい人についてよりも大きな喜びが天にあり ます。 8 また、銀貨十枚を持っている女が、その一枚をなく したとすれば、あかりをつけて家を掃き、それを見 つけるまで念を入れて捜さないであろうか。 9 そして、それを見つけると、彼女は友人や近所の 人々を呼び集めて言う。「私と一緒に喜んでくださ い。失くしていた銀貨が見つかったのですから。」 10 同じように、わたしはあなたがたに言います。ひ とりの罪人が悔い改めるなら、神の御使いたちの前 で喜びが起こります。 11 彼は言った、「ある人に二人の息子がいました。 12 弟のほうは父に言った。「お父さん、わたしの所 有する財産の分け前をください。」そして父は財産 を彼らに分け与えた。 13 それから何日もたたないうちに、弟は皆を集めて 遠い国へ旅立ち、そこで放蕩な暮らしで財産を浪費 した。 14 彼がすべてを使い果たしたとき、その国にひどい 飢きんが起こり、彼は困窮し始めた。 15 そこで彼は行って、その地方の住民のところへ行 き、その人は彼を畑に遣わして豚の世話をさせた。 16 彼は豚の食べるいなごまで腹を満たそうとしたが、 だれも彼に与えなかった。
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17 彼は我に返って言った、「父の雇い人の中には、 パンのあり余る者が大勢いるのだが、わたしは飢え 死にしそうだ。」 18 わたしは立ち上がって父のもとに行き、こう言お う。『父よ、わたしは天に対しても、あなたに対し ても罪を犯しました。 19 わたしはもうあなたの息子と呼ばれる資格があり ません。どうかわたしを雇い人のひとりにしてくだ さい。 20 そこで彼は立ち上がって父のもとへ行った。しか し、彼がまだかなり遠くにいたのに、父は彼を見て 哀れに思い、走り寄ってきてその首を抱き、口づけ した。 21 すると息子は父に言った。「父よ、わたしは天に 対しても、あなたに対しても罪を犯しました。もう あなたの息子と呼ばれる資格はありません。」 22 しかし、父親は僕たちに言った。「一番良い着物 を持って来て、この子に着せ、指輪をこの子の手に つけ、履物をこの子の足につけなさい。 23 肥えた子牛をここへ連れてきて、それをほふり、 わたしたちは食べて楽しもう。 24 この息子は死んでいたのに生き返り、いなくなっ ていたのに見つかったのです。そして彼らは喜び始 めました。 25 ところで、兄は畑にいたが、家に近づいて来ると、 音楽と踊りの音が聞こえてきた。 26 そこで彼は召使の一人を呼び、これは何事かと尋 ねた。 27 すると彼は言った、「あなたの弟が来ました。あ なたの父上は彼を無事に迎えたので、肥えた子牛を ほふっておきました」。 28 彼は怒って家に入ろうとしなかったので、父親が 出てきて彼に懇願した。 29 彼は答えて父に言った。「わたしはこれまで何年 もあなたに仕えてきましたが、あなたの戒めに一度 もそむいたことはありません。しかし、友だちと楽 しく遊ぶために、子やぎを一度もくださりませんで した。 30 ところが、あなたの財産を遊女たちと食いつぶし たこのあなたの息子が帰ってくると、あなたは彼の ために肥えた子牛をほふったのです。 31 するとイエスは彼に言われた。「子よ、あなたは いつもわたしと共にいる。わたしの持つものはすべ てあなたのものだ。」 32 わたしたちが喜び祝うのは当然である。あなたの この兄弟は死んでいたのに生き返り、いなくなって いたのに見つかったのだから。
管理の務めについて報告しなさい。あなたはもう管 理人ではいられない。」 3 そのとき、管理人は心の中で言った。「どうしよう か。主人が管理の職を私から取り上げようとしてい る。私は掘ることもできないし、物乞いをするのも 恥ずかしい。」 4 わたしは、管理職から外されたときに、人々がわた しを家に迎え入れてくれるように、どうしたらよい かと決心しました。 5 そこで彼は主人の負債者をひとりひとり呼び寄せて、 最初の人に言った、「あなたは主人にいくら負債が ありますか」。 6 彼は言った、「油百コルです」。すると彼は言った、 「証 書を 取り 、急い で座 り、 五十 コルと 書き なさ い」。 7 そこで彼はほかの人に尋ねた、「では、あなたの負 債はいくらですか」。彼は、「小麦百セアです」と 言った。すると彼は言った、「証書を取り、八十セ アと書きなさい」。 8 主人は不正な管理人が賢明なことをしたので、それ をほめた。この世の子らは、その世代においては光 の子らよりも賢いからである。 9 そこで、わたしはあなたがたに言う。不義の富で友 を作りなさい。そうすれば、あなたがたが尽きたと き、彼らがあなたがたを永遠の住まいに迎えてくれ るであろう。 10 小さなことに忠実な人は、大きなことにも忠実で す。小さなことに不正な人は、大きなことにも不正 です。 11 ですから、もしあなたがたが不正の富に関して忠 実でなかったら、だれがあなたがたに真の富を託す でしょうか。 12 また、あなたがたが他人のものに対して忠実でな かったら、だれがあなたがた自身のものをあなたが たに与えるでしょうか。 13 しもべは、ふたりの主人に兼ね仕えることはでき ません。一方を憎んで他方を愛し、あるいは、一方 に親しんで他方を軽んじるからです。あなたがたは、 神と富とに兼ね仕えることはできません。 14 貪欲なパリサイ人たちも、これらのことをすべて 聞いて、イエスをあざ笑った。 15 そこでイエスは彼らに言われた、「あなたがたは 人々の前で自らを義としているが、神はあなたがた の心をご存じである。人々の間で尊ばれるものは、 神の目に忌まわしいものである。」 16 律法と預言者はヨハネまで存在した。その時から 神の国が宣べ伝えられ、すべての人がそれに熱心に 取り組んでいる。 17 律法の一画が消えるよりは、天地が消えるほうが まだ易しい。 18 自分の妻を出して他の女をめとる者は、姦淫を行 うのである。また、夫から出された女をめとる者も、 姦淫を行うのである。 19 ある金持ちが紫の衣や細布を着て、毎日豪華な食 事をしていた。
第 16 章 1 それから、イエスは弟子たちにも言われた、「ある 金持ちに管理人がいたが、その管理人が財産を浪費 していると訴えられた。 2 そこで彼は彼を呼び寄せて言った、「あなたについ てこんなことを聞くのはどういうわけか。あなたの
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20 すると、ラザロという名の乞食が、全身にでき物 があり、その門前に横たわっていた。 21 そして、金持ちの食卓から落ちるパンくずで腹を 満たそうとし、そのうえ、犬が来て、その傷をなめ た。 22 それから、その乞食は死んで、天使たちによって アブラハムのふところに連れて行かれた。金持ちも また死んで葬られた。 23 そして陰府で苦しみながら目をあげると、はるか にアブラハムとその懐にいるラザロが見えた。 24 彼は叫んで言った。「父アブラハムよ、私をあわ れんでください。ラザロをよこし、彼の指先を水に 浸して私の舌を冷やさせてください。私はこの炎の 中で苦しんでいるのです。」 25 しかしアブラハムは言った。「子よ、思い出しな さい。あなたは生きている間に良いものを受け、ラ ザロは悪いものを受けた。しかし今は、彼は慰めら れ、あなたは苦しんでいる。」 26 そればかりか、私たちとあなた方との間には大き な淵が定められています。そのため、ここからあな た方の方へ渡ろうとする者も渡ることができません し、そこから私たちの方へ渡って来ることもできま せん。 27 そこで彼は言った、「父よ、お願いですから、彼 を私の父の家に遣わしてください。 28 わたしには五人の兄弟がいます。彼らもこの苦し みの場所に来ないように、彼らにも証ししてあげて ください。 29 アブラハムは彼に言った。「彼らにはモーセと預 言者たちがいる。彼らに聞くがよい。」 30 彼は言った、「いいえ、父アブラハムよ。しかし、 死人の中からだれかが彼らのところに行ったなら、 彼らは悔い改めるでしょう。」 31 するとイエスは言われた、「もしモーセと預言者 の言うことを聞かないなら、たとえ死人の中から生 き返った者があっても、彼らは信じないであろ う。」
6 主は言われた。「もし、からし種一粒ほどの信仰が あるなら、このいちじく桑の実の木に、『根こそぎ 引き抜かれて、海に植えられよ』と命じれば、木は 言うとおりになるであろう。 7 しかし、あなたがたのうちに、耕作や家畜の世話を する僕がいる場合、その僕が畑から帰ってくると、 すぐに『行って席に着いて食事をしなさい』と言う 者がいるだろうか。 8 むしろ、彼にこう言わないだろうか。『わたしのた めに食事の用意をし、帯を締めて、わたしが食べた り飲んだりするまでわたしに仕えなさい。その後で、 あなたも食べたり飲んだりしてください。』 9 僕が命じられたことをしたからといって、主人は彼 に感謝するでしょうか。私はそうは思いません。 10 それと同じように、あなたがたも、命じられたこ とをすべて行ったら、『私たちは無益な僕です。私 たちは、なすべきことをしただけです』と言いなさ い。 11 さて、イエスはエルサレムへ向かう途中、サマリ アとガリラヤの中を通られた。 12 ある村にはいられると、十人のらい病人がイエス に出会ったが、彼らは遠くに立っていた。 13 彼らは声を張り上げて言った。「イエス様、先生、 わたしたちをあわれんでください。」 14 イエスは彼らを見て、「行って祭司たちに姿を見 せなさい」と言われた。すると、彼らは行く途中で 清められた。 15 そのうちの一人は、自分が癒されたのを見て、戻 って来て、大声で神をほめたたえ、 16 そして、イエスの足もとにひれ伏して感謝した。 彼はサマリア人であった。 17 するとイエスは答えて言われた、 「きよめられた のは十人ではなかったか。では、残りの九人はどこ にいるのか」。 18 この旅人のほかに、神に栄光をささげるために帰 ってきた者は一人もいない。 19 そこでイエスは彼に言われた。「立って行きなさ い。あなたの信仰があなたを救ったのです。」 20 パリサイ人たちから、神の国はいつ来るのかと尋 ねられたとき、イエスは答えて言われた。「神の国 は、人々の目に見える形で来るのではない。 21 また、彼らは、「見よ、ここにいる」とか、「見 よ、あそこにいる」とも言わない。見よ、神の国は あなたがたのただ中にあるからである。 22 それからイエスは弟子たちに言われた、「人の子 の日を一日でも見たいと願う日が来るであろう。し かし、見ることはできないであろう。」 23 彼らはあなたたちに、『ここを見よ』、『あそこ を見よ』と言うであろう。しかし、彼らのあとを追 ってはならず、また彼らのあとについて行ってはな らない。 24 いなずまが天の下の端からひらめき出て、天の下 の端にひらめき渡るように、人の子も自分の日には 同じようになるであろう。
第 17 章 1 そこでイエスは弟子たちに言われた。「つまずきが 起こらないはずはない。しかし、つまずきを起こす 者には災いが臨む。」 2 これらの小さな者たちのひとりをつまずかせるより は、むしろ、石臼を首にかけられて海に投げ込まれ た方が、彼にとってよかったのです。 3 自分自身に気をつけなさい。もしあなたの兄弟があ なたに対して罪を犯したなら、彼を戒めなさい。そ して、もし彼が悔い改めたなら、彼を赦しなさい。 4 もし彼が一日に七回あなたに対して罪を犯しても、 一日に七回あなたに立ち返って、「悔い改めます」 と言うならば、あなたは彼を許さなければならない。 5 使徒たちは主に言った、「わたしたちの信仰を増し て下さい。」
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25 しかし、彼はまず多くの苦しみを受け、またこの 世代に捨てられなければなりません。 26 ノアの時代に起こったことと全く同じことが、人 の子の時代にも起こるであろう。 27 彼らは、ノアが箱舟に入った日まで、食べたり、 飲んだり、妻をめとったり、嫁いだりしていたが、 洪水が来て、彼らをすべて滅ぼした。 28 ロトの時代にも、同じように、人々は食べたり、 飲んだり、買ったり、売ったり、植えたり、建てた りしていた。 29 しかし、ロトがソドムから出て行ったその日に、 天から火と硫黄が降って来て、彼らをみな滅ぼしま した。 30 人の子が現れる日にも、まさにそのようになるで あろう。 31 その日には、屋上にいる者、また家の中に荷物を 持っている者は、それを取りに降りてはならない。 畑にいる者も同様に、戻ってはならない。 32 ロトの妻のことを思い出しなさい。 33 自分の命を救おうとする者はそれを失い、自分の 命を失う者はそれを保つであろう。 34 あなたがたに言うが、その夜、二人の人が一つの 床に寝ているとき、一人は取られ、他の一人は残さ れるであろう。 35 二人の女が一緒にひき臼をひいていると、一人は 連れて行かれ、他の一人は残される。 36 二人の人が畑にいると、一人は連れて行かれ、他 の一人は残される。 37 彼らは答えて言った、「主よ、どこにですか」。 イエスは彼らに言われた、「死体のある所には、鷲 も集まるであろう」。
8 あなたがたに言いますが、神はすぐに彼らのために 復讐されます。しかし、人の子が来るとき、地上に 信仰が見られるでしょうか。 9 そこでイエスは、自分は正しい人間だと自負し、他 人を見下している人たちに、このたとえ話をされた。 10 ふたりの人が祈るために神殿に上って行った。ひ とりはパリサイ人で、もうひとりは取税人であった。 11 パリサイ人は立って、心の中でこう祈った。「神 よ、私はほかの人たちのような、奪い取る者、不正 な者、姦淫をする者ではなく、またこの取税人のよ うな者でもないことを感謝します。 12 私は週に二度断食し、自分の全財産の十分の一を 献げています。 13 すると、取税人は遠くに立って、目を天に向ける ことさえしないで、胸を打ちながら言った。「神様、 罪人の私をあわれんでください。」 14 あなたがたに言いますが、義とされて家に帰った のはこの人であって、あの人ではありません。おお よそ、自分を高くする者は低くされ、自分を低くす る者は高くされるでしょう。 15 人々は、イエスに触っていただくために、幼子た ちもみもとに連れて来たが、弟子たちはそれを見て、 彼らを叱った。 16 しかし、イエスは彼らを呼び寄せて言われた、 「幼子たちがわたしのところに来るままにしなさい。 止めてはならない。神の国はこのような者の国であ る。」 17 よくよくあなたがたに言います。幼子のように神 の王国を受け入れる者でなければ、決してそこに入 ることはできません。 18 ある役人がイエスに尋ねた。「良き先生よ、何を したら永遠の命を受け継げるでしょうか。」 19 するとイエスは彼に言われた、「なぜわたしを善 い者と呼ぶのか。ただひとり、すなわち神のほかに、 善い者はいない。」 20 あなたは戒めを知っている。姦淫するな、殺すな、 盗むな、偽証するな、あなたの父と母を敬え。 21 彼は言った、「私は若い時からこれらすべてのこ とを守ってきた」。 22 イエスはこれらのことを聞いて、彼に言われた、 「しかし、あなたに足りないことが一つある。あな たの持っているものをみな売り払って、貧しい人々 に分けてやりなさい。そうすれば、天に宝が積める ようになる。そして、わたしに従ってきなさい。」 23 彼はこれを聞いて非常に悲しんだ。彼は非常に裕 福だったからである。 24 イエスは彼が非常に悲しんでいるのを見て言われ た、「富を持っている者が神の国に入るのは、なん と難しいことか。」 25 金持ちが神の国に入るよりは、らくだが針の穴を 通る方がもっと簡単である。 26 これを聞いた人々は言った、「それでは、だれが 救われるのでしょうか。」 27 そして彼は言った、「人にはできないことも、神 にはできる。」
第 18 章 1 そこでイエスは、人々は弱り果てることなく、絶え ず祈るべきであるということを彼らに知らせるため に、たとえを話されたのである。 2 「ある町に、神を恐れず、人を人とも思わない裁判 官がいた。 3 その町にひとりのやもめがいて、彼のもとに来て言 った、「わたしを敵対する者からわたしを救ってく ださい」。 4 彼はしばらくは聞き入れなかったが、そのあとで心 の中で言った。「わたしは神をも恐れず、人を人と も思わないが、 5 しかし、このやもめはわたしを煩わせるので、彼女 がたびたび来てわたしを疲れさせないように、わた しは彼女のために復讐しよう。 6 主は言われた、「不正な裁判官が何と言うか聞きな さい。」 7 神は、たとえ長く忍耐しても、夜も昼も神に叫び求 める選ばれた者たちのために、復讐されないだろう か。
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28 するとペテロは言った。「ごらんなさい。わたし たち はす べて を捨 てて あなた に従 って まい りま し た。」 29 そこでイエスは彼らに言われた、「よく聞きなさ い。神の国のために、家、両親、兄弟、妻、子供を 捨てた者は、だれもいない。 30 彼らは、今の時代にはさらに多くのものを受け、 また、来るべき世では永遠の命を受けるであろう。 31 それから、イエスは十二人を呼び寄せて言われた、 「見よ、わたしたちはエルサレムへ上って行く。そ して、人の子について預言者たちが書いたことは、 みな実現するであろう」。 32 彼は異邦人に引き渡され、嘲られ、悪意を持って 扱われ、唾をかけられるであろう。 33 そして彼らは彼を鞭打ち、殺すであろう。そして 彼は三日目によみがえるであろう。 34 彼らはこれらのことを何も理解しなかった。この 言葉は彼らには隠されていたので、彼らは話された 事柄を知らなかった。 35 さて、イエスがエリコに近づかれたとき、ある盲 人が道端に座り、物乞いをしていた。 36 群衆が通り過ぎるのを聞いて、イエスは、それは 何事かと尋ねられた。 37 彼らはイエスに、「ナザレのイエスがお通りにな ります」と告げた。 38 彼は叫んで言った。「ダビデの子イエスよ、わた しをあわれんでください。」 39 先を行く者たちは彼を叱り、黙らせようとしたが、 彼はますます叫び続けた。「ダビデの子よ、わたし をあわれんでください。」 40 そこでイエスは立ち、彼を連れて来るように命じ られた。彼が近づくと、イエスは彼に言われた。 41 イエスは言われた。「あなたに何をしてほしいの か。」彼は言った。「主よ、目が見えるようになる ことです。」 42 するとイエスは彼に言われた、「見えるようにな りなさい。あなたの信仰があなたを救ったので す。」 43 すると、彼はたちまち見えるようになり、神を賛 美しながらイエスに従った。民衆も皆、それを見て 神を賛美した。
い。きょうはあなたの家に泊まらなければならない から」。 6 そこで彼は急いで降りて来て、喜んでイエスを迎え た。 7 人々はみなそれを見て、つぶやいて言った、「彼は 罪人のところに客として行ったのだ」。 8 ザアカイは立って主に言った。「主よ、わたしは財 産の半分を貧しい人々に施しています。また、もし 偽って人から何かを奪ったことがあれば、四倍にし て返します。」 9 イエスは彼に言われた、「この日、救いがこの家に 来た。彼もアブラハムの子なのだから」。 10 人の子は、失われたものを捜して救うために来た のです。 11 彼らがこれらのことばを聞いていると、イエスは、 さらにまたたとえ話を語った。エルサレムに近づい ていたからであり、また、神の国はすぐにも現れる と人々が思っていたからである。 12 そこでイエスは言われた、「ある貴族が王国を受 け継いで帰ってくるために遠い国へ出かけました。 13 そこで彼は十人の僕を呼び、十ミナを渡して言っ た、「わたしが帰るまで働いていなさい。」 14 しかし、国民は彼を憎み、使者を彼のあとに遣わ して、「この男に王として任せるのはいやだ」と言 わせた。 15 さて、ヨセフは王国を受けて帰って来たとき、金 を与えておいた僕たちを呼んで、それぞれが商売で いくら儲けたかを知るように命じた。 16 すると、最初の者が来て言った。「ご主人様、あ なたの一ミナに十ミナが加わりました。」 17 そこで彼は言った、「よい僕よ、あなたはほんの わずかな事に忠実であったから、十の町々を治める 権限を与えよう」。 18 すると、次の者が来て言った。「ご主人様、あな たの一ミナに五ミナが加わりました。」 19 主は彼にも同じように言った、「あなたもまた五 つの町を治めなさい」。 20 すると、もうひとりの者が来て言った。「主よ、 ここにあなたの一ミナがあります。布きれに包んで 保管しておきました。 21 わたしはあなたを恐れていた。あなたは厳格な人 だからである。あなたは捨てなかったものを取り、 蒔かなかったものを刈り取る。 22 すると彼は言った、「悪い僕よ、わたしはあなた の口によってあなたを裁こう。あなたはわたしが厳 しい人間で、捨てなかったものを取り、蒔かなかっ たものを刈り取る人間であることを知っていたはず だ。 23 それなら、なぜわたしの金を銀行に預けておかな かったのか。わたしが帰ってきたら、利息をつけて わたしの金を取り立てられるように。 24 そこで彼は、そばに立っている者たちに言った。 「その一ミナを彼から取り上げて、十ミナを持って いる者に与えなさい。」
第 19 章 1 イエスはエリコに入り、そこを通られた。 2 すると、そこにザアカイという人がいた。彼は取税 人のかしらで、金持ちであった。 3 彼はイエスがどんな方なのか見ようとしたが、背が 低かったので、群衆のために見ることができなかっ た。 4 そこで彼はイエスを見るために先に走り、いちじく 桑の木に登った。イエスはその道を通ることになっ ていたからである。 5 イエスはその場所に来ると、目を上げてザアカイを 見て言われた、「ザアカイよ、急いで降りて来なさ
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25 (彼らは言った、「主よ、彼は十ミナを持ってい ます」。) 26 あなたがたに言うが、おおよそ持っている者はさ らに与えられ、持っていない者からは持っているも のまでも取り上げられるであろう。 27 しかし、わたしが王となることを望まないわたし の敵たちは、ここに連れて来て、わたしの前で殺し なさい。 28 パウロはこう言ってから、先頭に立ってエルサレ ムへ上って行った。 29 さて、イエスがオリーブ山と呼ばれる山の近くの ベテパゲとベタニアに近づいたとき、イエスは二人 の弟子をつかわして、 30 彼らは言った、「向こうの村へ行きなさい。そこ に入ると、まだだれも乗ったことのない子ろばがつ ながれているのが見つかるでしょう。それを解いて ここへ連れて来なさい。」 31 もしだれかが、『なぜ彼を解くのか』と尋ねるな らば、こう言いなさい、『主が彼を必要としている からです。 32 そこで、遣わされた者たちは出かけて行って、イ エスが言われたとおりのことを見つけた。 33 彼らがその子ろばを解いていると、その持ち主た ちは 彼ら に言 った 、「 なぜそ の子 ろば を解 いた の か」。 34 彼らは言った、「主が彼を必要としておられるの です。」 35 そこで彼らは子ろばをイエスのもとに連れて行き、 その上に自分たちの着物を投げかけて、イエスをそ の上に乗せた。 36 イエスが進んで行かれると、人々は道に上着を敷 いた。 37 イエスがオリーブ山の下り坂に近づいたとき、弟 子たちの群れはみな喜び、自分たちが見たすべての 奇跡のゆえに大声で神を賛美し始めた。 38 主の名によって来られる王に祝福あれ。天には平 和、いと高きところには栄光あれ。 39 すると、群衆の中からパリサイ人のある者がイエ スに言った。「先生、あなたの弟子たちを叱ってく ださい。」 40 そこでイエスは答えて言われた、「あなたがたに 言うが、もしこの人たちが黙っていれば、石がすぐ に叫び出すであろう」。 41 そして、彼は近づいて町を眺め、そのことで泣い た。 42 言った。「あなたも、少なくともあなたのこの時 代に、あなたの平和にかかわることを知っていれば よかったのに。しかし、今はそれがあなたの目から 隠されているのです。」 43 敵があなたの周囲に塹壕を掘り、あなたを囲み、 四方からあなたを封じ込める日があなたに来るであ ろう。 44 そして、あなたとあなたの中の子供たちを地面に 打ち倒し、あなたの中の石を一つも他の石の上に残
さないであろう。あなたは、自分の訪れの時を知ら なかったからである。 45 それからイエスは宮に入り、そこで売り買いする 人々を追い出し始めた。 46 彼らに言った、「 『わたしの家は祈りの家であ る』と書いてある。それだのに、あなたがたはそれ を強盗の巣にしている。」 47 イエスは毎日宮で教えておられたが、祭司長、律 法学者、民の指導者たちはイエスを殺そうとした。 48 彼らは、どうしてよいか分からなかった。民衆は みな、イエスの言うことに熱心に耳を傾けていたか らである。 第 20 章 1 ある日のこと、イエスが宮で民衆に教え、福音を宣 べ伝えておられると、祭司長たち、律法学者たちが 長老たちと一緒にイエスのもとにやって来て、 2 イエスは彼に言われた、「わたしたちに話しなさい。 何の権威によってこれらのことをするのですか。ま た、だれがあなたにその権威を与えたのですか。 3 そこでイエスは彼らに答えて言われた、「わたしも 一つのことをあなた方に尋ねます。答えてください。 4 ヨハネのバプテスマは天からのものだったか、それ とも人からのものだったか。 5 そこで彼らは互いに論じて言った。「もし私たちが 『天からだ』と言えば、彼は『では、なぜ彼を信じ なかったのか』と言うだろう。」 6 しかし、もしわたしたちが『人間から』と言うなら、 民衆はみなわたしたちを石打ちにするでしょう。な ぜなら、彼らはヨハネが預言者だと信じ込んでいる からです。 7 彼らは、それがどこから来たのか分からないと答え た。 8 イエスは彼らに言われた、「わたしも何の権威によ ってこれらの事をするのか、あなたたちには告げな い。」 9 それから、イエスは民衆にこのたとえを語り始めた。 ある人がぶどう園を作り、農夫たちにそれを貸し出 して、長い間遠い地方へ出かけて行った。 10 季節になると、彼はぶどう園の収穫物を与えるた めに、ひとりの僕を農夫たちのところに送ったが、 農夫たちは彼を殴り、何も持たせないまま追い返し た。 11 そこで彼はまた別の僕を遣わしたが、彼らはその 僕も殴り、侮辱し、何も持たせずに追い払った。 12 そこで彼は三人目の者を再び送ったが、彼らは彼 も傷つけて追い出した。 13 そこで、ぶどう園の主人は言った。「どうしたら よい でし ょう か。愛 する 息子 を遣 わしま しょ う。 人々は彼を見て敬うかもしれません。」 14 ところが、農夫たちは彼を見て、互いに論じて言 った。「こいつは跡継ぎだ。さあ、こいつを殺して、 相続財産をわれわれのものにしよう。」
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15 そこで彼らは彼をぶどう園の外に追い出して殺し た。それで、ぶどう園の主人は彼らをどうすればよ いのか。 16 彼は来て、この農夫たちを滅ぼし、ぶどう園をほ かの者に与えるであろう。」人々はそれを聞いて、 「そんなことは決してあり得ない」と言った。 17 イエスは彼らを見つめて言われた、「それでは、 『家造りらの捨てた石、それが隅の親石となった』 と書いてあるのは、どういう意味ですか。 18 その石の上に落ちる者は打ち砕かれ、その石が誰 かの上に落ちる者は粉々に砕かれるであろう。 19 すると、祭司長たちや律法学者たちは、すぐにイ エスを捕えようとした。彼らは、イエスがこのたと え話を自分たちに対して語ったのだと悟ったので、 民衆を恐れた。 20 彼らは彼を監視して、正しい者を装うスパイを送 り、彼の言葉を把握し、総督の権力と権威に彼を引 き渡そうとした。 21 そこで彼らはイエスに尋ねて言った。「先生、私 たちは、あなたが正しく語り、正しく教えることを 承知しております。あなたは、だれの人格的特徴も とらず、真実に神の道を教えられます。 22 私たちが皇帝に税金を納めるのは合法でしょうか、 それとも違法でしょうか。 23 しかしイエスは彼らの悪巧みに気づいて言われた、 「なぜわたしを試みるのか。 24 デナリを見せてください。だれの肖像と銘が刻ま れているのですか。」彼らは答えた。「カイザルの です。」 25 そこでイエスは彼らに言われた。「それゆえ、皇 帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい。」 26 彼らは民衆の前でイエスの言葉を受け止めること ができず、その答えに驚いて黙っていた。 27 そのとき、復活を否定するサドカイ派の人々がイ エスのもとに来て、こう尋ねた。 28 主よ、モーセはわたしたちにこう書き送っていま す。『もしある人の兄弟が妻をめとって死んだが、 その兄弟に子供がないときは、その兄弟は妻を迎え て、 その 兄弟 のた めに 子孫を 残さ なけ れば なら な い。』 29 七人の兄弟がいたが、長男は妻をめとったが、子 供がないまま死んだ。 30 次男は彼女を妻に迎えたが、子供を残さずに死ん だ。 31 三番目の者も彼女をめとり、七人も同様にしたが、 彼らは子供を残さずに死んだ。 32 最後にその女も死んだ。 33 それで、復活のとき、彼女は彼らのうちのだれの 妻になるのでしょうか。七人が彼女を妻にめとった のです。 34 するとイエスは答えて言われた、「この世の子ら はめとったり、とつがえたりする。 35 しかし、あの世と死人の中からの復活とを得るに ふさわしい者とみなされる人たちは、めとったり、 とつがれたりしません。
36 彼らはもはや死ぬことはありません。彼らは天使 たちと同等であり、復活の子である神の子なのです。 37 死者がよみがえることは、柴のところでモーセが 主を「アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神」 と呼んだときにも示されました。 38 神は死んだ者の神ではなく、生きている者の神で ある。すべての人は神のために生きている。 39 すると、ある律法学者たちが答えて言った。「先 生、おっしゃる通りです。」 40 そして、その後、彼らはあえて何も質問しなくな った。 41 そこでイエスは彼らに言われた、「どうして彼ら はキリストがダビデの子であると言っているのか。 42 ダビデ自身も詩篇の中でこう言っています。「主 は私の主に言われた。「私の右に座しなさい。 43 わたしがあなたの敵をあなたの足台とするまで。 44 ダビデは彼を主と呼んでいるのに、どうして彼は ダビデの子なのだろうか。 45 それから、イエスは群衆が聞いている中で、弟子 たちに言われた。 46 律法学者たちに気をつけなさい。彼らは長い衣を 着て歩き回り、市場であいさつを受けたり、会堂の 上席に座ったり、宴会の上座に座ったりすることを 好むのです。 47 やもめたちの家を食い尽くし、見せかけのために 長い祈りをする者たちは、さらに重い罰を受けるで あろう。 第 21 章 1 そしてイエスは目を上げて、金持ちたちが献金箱に 献金を投げ入れているのをご覧になった。 2 また、イエスは、ある貧しいやもめがレプタ二つを そこに投げ入れているのをご覧になった。 3 そこで彼は言った、「よく聞きなさい。この貧しい やもめは、みんなよりも多く投げ入れたのです。 4 これらの者はみな、その豊かな中から神への供え物 に投げ入れたが、彼女はその貧乏な中から、持って いた生活費を全部投げ入れた。 5 ある人々が神殿が美しい石や供え物で飾られている と話すと、イエスは言われた。 6 あなたがたが見ているこれらのものについては、一 つの石も他の石の上に残らず、くずされない日が来 ます。 7 そこで彼らはイエスに尋ねた、「先生、では、そん なことはいつ起こるのですか。また、そんなことが 起こるときには、どんな前兆がありますか」。 8 イエスは言われた、「惑わされないように気をつけ なさ い。 多く の者が わた しの 名を 名のっ て現 れ、 『わたしはキリストだ』と言い、時が近づいている。 だから、彼らのあとについて行ってはならない」。 9 しかし、戦争や騒乱のことを聞いても、恐れること はありません。これらの事は必ず起こらなければな りませんが、終わりはすぐに来るわけではありませ ん。
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10 そこでイエスは彼らに言われた、「国民は国民に、 王国は王国に敵対して立ち上がるであろう。 11 また、大地震があちこちに起こり、飢饉や疫病が 起こり、恐ろしい光景や天からの大きな前兆が現れ るでしょう。 12 しかし、これらのことが起こる前に、人々はあな たたちに手をかけて迫害し、わたしの名のゆえに、 あなたたちを会堂や牢に引き渡し、王たちや役人た ちの前に引き出すであろう。 13 そしてそれはあなたへの証言となるでしょう。 14 ですから、何と答えようかと、前もって考えない ように、心に決めなさい。 15 わたしはあなたに口と知恵を与える。あなたのす べての敵はそれに反論したり抵抗したりできないで あろう。 16 あなたがたは、両親、兄弟、親族、友人からも裏 切られ、また、あなたがたのうちのある者は殺され るであろう。 17 そして、わたしの名のゆえに、あなたがたはすべ ての人に憎まれるであろう。 18 しかし、あなたの頭の髪の毛一本も失われること はない。 19 忍耐によって、あなた方は自分の魂を保ちなさい。 20 エルサレムが軍隊に囲まれるのを見たら、そのと きは、その荒廃が近いことを知りなさい。 21 そのとき、ユダヤにいる者は山に逃げよ。その町 にいる者は出て行け。地方にいる者はそこへ入って はならない。 22 これらは復讐の日であり、書かれていることがす べて実現する日なのです。 23 しかし、その日には、身重の者と乳飲み子を持つ 者とは災いを受ける。国には大きな苦難が臨み、こ の民には怒りが臨むからである。 24 彼らは剣の刃に倒れ、捕虜としてあらゆる国々に 引かれて行くであろう。そしてエルサレムは異邦人 の時が満ちるまで、異邦人に踏みにじられるであろ う。 25 そして、太陽と月と星には、しるしが現れるであ ろう。地上では、諸国の民が困惑して苦悩し、海と 波はとどろき渡るであろう。 26 人々は、地上に起ころうとしている出来事を心配 して、恐れから気落ちするであろう。天の力が揺り 動かされるからである。 27 そのとき、人々は人の子が力と大いなる栄光とを もって雲に乗って来るのを目にするであろう。 28 これらの事が起こり始めるとき、目を上げて頭を 上げなさい。あなたがたの救いが近づいているから です。 29 そこでイエスは彼らにたとえを話された。「いち じくの木やすべての木を見なさい。 30 それらが芽吹くと、あなた方は見て、夏がもう近 いことを自分自身で知るのです。 31 そのように、あなたがたも、これらのことが起こ るのを見たら、神の国が近づいたと知りなさい。
32 よく聞きなさい。このすべてが成就するまでは、 この世代は決して過ぎ去りません。 33 天地は滅びるであろう。しかし、わたしの言葉は 決して滅びない。 34 あなたがたは、放縦や、酒や、生活上の思い煩い などで心が鈍っていると、いつの間にかその日があ なたがたを襲うようなことがないように、自分自身 に気をつけなさい。 35 それは、全地の面に住むすべての者にとって、わ なのように臨むであろう。 36 だから、あなたがたは、これから起ころうとして いるこれらのすべての事を免れて、人の子の前に立 つにふさわしい者と認められるために、常に目を覚 まして祈りなさい。 37 イエスは昼は宮で教えておられ、夜になると出て 行って、オリーブ山と呼ばれる山に住まわれた。 38 そして、民衆は皆、彼の教えを聞こうとして、朝 早くから宮に集まった。 第 22 章 1 さて、過越祭と呼ばれる無酵母パンの祭りが近づい た。 2 祭司長たちや律法学者たちは、民衆を恐れて、どの ようにしてイエスを殺そうかと考えていた。 3 そのとき、十二人の一人であるイスカリオテのユダ にサタンが入り込んだ。 4 そこで、イエスは出かけて行って、祭司長たちや千 人隊長たちと相談し、どうすればイエスを彼らに引 き渡せるか考えた。 5 彼らは喜んで、金を与える契約を交わした。 6 そこで彼は約束し、群衆のいない時にイエスを彼ら に引き渡す機会をうかがっていた。 7 それから、過越の犠牲を屠らなければならない除酵 祭の日が来た。 8 そこでイエスはペテロとヨハネをつかわして言われ た。「行って、過越の食事を準備しなさい。わたし たちに食べさせなさい。」 9 彼らは言った、「どこに用意しましょうか」。 10 そこでイエスは彼らに言われた、「見よ、あなた がたが町にはいると、水がめを携えた男があなたが たに出会うであろう。その男が入って行く家までつ いて行きなさい。 11 そして、家の主人に言いなさい。『先生があなた におっしゃいます。わたしが弟子たちと一緒に過越 の食事をする客間はどこですか。』 12 彼はあなたに、備えの整った大きな階上の部屋を 見せてくれるでしょう。そこに備えをしなさい。 13 彼らは行って、イエスが言われたとおりのことを 見つけたので、過越の食事の用意をした。 14 時刻が来ると、イエスは十二使徒とともに席に着 いた。 15 そこでイエスは彼らに言われた。「わたしは苦し みを受ける前に、あなたがたと一緒にこの過越の食 事をしたいと強く願っていた。
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16 あなたがたに言いますが、神の国においてそれが 実現するまでは、わたしはもはやそれを食べること はありません。 17 それから、杯を取り、感謝をささげてから言われ た、「これを取って、あなたたちの間で分けなさい。 18 あなたがたに言います。神の国が来るまでは、わ たしはぶどうの実から作ったものを飲むことは決し てありません。 19 それから、イエスはパンを取り、感謝の祈りを唱 えてこれを裂き、弟子たちに与えて言われた、「こ れはあなたがたのために与えられる、わたしの体で ある。わたしを記念するため、このように行いなさ い。」 20 夕食のあとで、杯も同じようにして言われた。 「この杯は、あなたがたのために流されるわたしの 血による新しい契約です。」 21 しかし、見よ、わたしを裏切る者の手がわたしと 共に食卓にある。 22 確かに、人の子は定められたとおりに去って行き ます。しかし、彼を裏切るその人には災いが臨みま す。 23 そこで彼らは、自分たちのうちのだれがこのよう なことをするのだろうかと、互いに相談し始めた。 24 また、彼らの間には、だれがいちばん偉い者とさ れるべきかという争いも起こった。 25 そこでイエスは彼らに言われた、「異邦人の王た ちは、その民の上に君臨する。また、その民の上に 権力をふるう者たちは、恩人と呼ばれている。」 26 しかし、あなたがたはそうであってはなりません。 あなたがたのうちで偉い人は、若い者のようになり、 指導者は、仕える者のようになりなさい。 27 食卓に着く者と給仕する者と、どちらが偉いでし ょうか。食卓に着く者ではありませんか。しかし、 わたしはあなたがたの間では給仕する者と同じです。 28 あなたがたは、わたしの誘惑に付き従ってきた者 たちです。 29 わたしの父がわたしに王国を与えてくださったよ うに、わたしもあなたがたに王国を与えます。 30 あなたたちはわたしの王国でわたしの食卓に着い て食べたり飲んだりし、イスラエルの十二部族を裁 くために王座に座るであろう。 31 すると主は言われた、 「シモン、シモン、見よ、 サタンはあなたがたを麦のようにふるいにかけるこ とを願っている。 32 しかし、私はあなたの信仰がなくならないように、 あなたのために祈りました。あなたが立ち直ったら、 兄弟たちを力づけてやりなさい。 33 彼は言った、「主よ、わたしは獄にでも、また死 にでも、あなたとご一緒に行く覚悟です」。 34 するとイエスは言われた。「ペテロよ、あなたに 言っておく。今日鶏が鳴く前に、あなたは三度わた しを知らないと言うであろう。」 35 そこでイエスは彼らに言われた。「わたしが財布 も袋も履物も持たせずにあなたたちを遣わしたとき、
何か 不足 した ことが あっ たか。 」彼 らは 言った 。 「何にも不足していませんでした。 」 36 そこでイエスは彼らに言われた、「しかし今は、 財布を持っている者はそれを持ち、袋も同じように 持ちなさい。剣を持たない者は着物を売ってそれを 買いなさい」。 37 あなたがたに言うが、わたしの身に必ず成就する であろう、「彼は罪人たちのひとりに数えられた」 と書いてある。わたしに関することは、もう終った のである。 38 彼らは言った、「主よ、ここに剣が二本ありま す」。するとイエスは彼らに言われた、「それで十 分だ」。 39 それからイエスは出て行って、いつものようにオ リーブ山へ行かれた。弟子たちも従って行った。 40 イエスはその場所に着くと、彼らに言われた。 「誘惑に陥らないように祈りなさい。」 41 そしてイエスは彼らから石を投げた所ほど離れた 所に退き、ひざまずいて祈られた。 42 こう言いました。「父よ、みこころならば、どう ぞ、この杯をわたしから取りのけてください。しか し、わたしの思いではなく、みこころが行われます ように。」 43 すると、御使いが天から現れて、イエスを力づけ た。 44 イエスは苦しみもだえながら、ますます熱心に祈 られた。すると、汗が血の滴のように地に落ちた。 45 イエスは祈りを終えて立ち上がり、弟子たちのと ころへ行かれたが、彼らが悲しみのあまり眠ってい るのを見て、 46 彼らに言われた、「なぜ眠っているのか。誘惑に 陥らないように、起きて祈りなさい。」 47 イエスがまだ話しておられるうちに、群衆が現れ、 十二人の一人でユダと呼ばれる者が彼らの先頭に立 って、イエスに接吻しようと近寄った。 48 しかし、イエスは彼に言われた、「ユダよ、あな たは接吻によって人の子を裏切るのか。」 49 イエスの周囲にいた者たちは、その後に起こるこ とを見、イエスに言った。「主よ、剣で打ち殺しま しょうか。」 50 すると、彼らのうちのひとりが、大祭司の僕を撃 ち、その右の耳を切り落とした。 51 するとイエスは答えて言われた、「ここまでは我 慢しなさい。」そして彼の耳に触れて癒された。 52 するとイエスは、祭司長、宮守長、長老たちが御 自分のところにやって来て言われた。「あなたたち は、盗人に向かうように、剣や杖を持って出てきた のか。 53 わたしが毎日あなたたちと一緒に神殿にいたとき、 あなたたちはわたしに敵対して手を伸ばさなかった。 しかし今はあなたたちの時であり、暗黒の力が働い ている。 54 そこで彼らはイエスを捕らえ、引いて大祭司の家 に案内した。ペテロは遠く離れて従った。
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55 そして、彼らは広間の真ん中に火をたき、一緒に 座ったが、ペテロも彼らの中に座った。 56 ところが、ある女中が、彼が火のそばに座ってい るのを見て、じっと見つめて言った。「この人も彼 と一緒でした。」 57 すると彼はイエスを否定して言った。「婦人よ、 わたしはその人を知りません。」 58 しばらくして、ほかの人が彼を見て、「あなたも 彼らの仲間だ」と言った。するとペテロは、「いや、 違います」と言った。 59 それから一時間ほどたってから、別の人が確信を もってこう言った。「確かにこの人もイエスと一緒 でした。この人はガリラヤ人です。」 60 するとペテロが言った。「あなたが何を言ってい るのか、私には分からない。」彼がまだ話している うちに、すぐに鶏が鳴いた。 61 すると主は振り向いてペテロを見つめられた。ペ テロは主が彼に言われた言葉を思い出した。「鶏が 鳴く 前に 、あ なた は三 度私を 知ら ない と言 うだ ろ う。」 62 そこでペテロは出て行って激しく泣いた。 63 イエスを捕らえた者たちは、イエスを嘲笑し、殴 りつけた。 64 彼らは彼の目隠しをして、顔を殴り、こう尋ねた。 「預言しなさい。あなたを殴ったのはだれか。」 65 そして、彼らはイエスに対して、そのほかにも多 くの冒涜的な言葉を吐いた。 66 夜が明けると、民の長老たち、祭司長たち、律法 学者たちが集まり、イエスを議会に呼び出して言っ た。 67 あなたはキリストですか。私たちに教えてくださ い。するとイエスは彼らに言われた、「私が言って も、あなたたちは信じないでしょう。 68 そして、わたしもあなたがたに尋ねても、あなた がたはわたしに答えず、わたしを去らせないであろ う。 69 これから後、人の子は神の力の右に座るであろう。 70 そこで彼らは皆、「それでは、あなたは神の子な ので すか 」と 言っ た。 イエス は彼 らに 言わ れた 、 「あなたがたは、そうだと言っています」。 71 彼らは言った、「これ以上の証言が必要だろうか。 われわれは彼自身の口から聞いているのだ。」
5 彼らはますます激怒して言った。「彼はガリラヤか ら始まってこの所に至るまで、ユダヤ全土で教え、 民衆を扇動しているのだ。」 6 ピラトはガリラヤのことを聞いて、その男はガリラ ヤ人かと尋ねた。 7 パウロは、彼がヘロデの管轄下に入ったと知ると、 すぐに彼をヘロデのもとに遣わした。ヘロデもその ときエルサレムにいた。 8 ヘロデはイエスを見て非常に喜んだ。イエスのこと をいろいろ聞いていたので、長い間イエスに会いた いと思っていたし、イエスが何か奇跡を行うのを見 たいと思っていたからである。 9 そこで彼はいろいろと質問したが、彼は何も答えな かった。 10 すると、祭司長たちや律法学者たちが立ち上がり、 激しくイエスを訴えた。 11 ヘロデは兵士たちとともにイエスを侮辱し、嘲笑 し、豪華な衣を着せて、再びピラトのもとに送り返 した。 12 その日、ピラトとヘロデは親しくなりました。以 前は、二人は敵対していたのに。 13 ピラトは祭司長たち、役人たち、民衆を呼び集め て、 14 彼らに言った、「あなたがたはこの男を、民を惑 わす者としてわたしのところに連れてきた。そして わたしは、あなたがたの前で彼を調べたが、あなた がたが訴えているようなことには、この男には何の 罪も見いだせなかった。 15 いいえ、ヘロデでもありません。わたしがあなた を彼のところに遣わしたのです。そして、彼には死 に値するようなことは何もなされていません。 16 それゆえ、わたしは彼を罰し、そして彼を釈放す る。 17 (祭りの時には、必ず一人を釈放しなければなら ないからである。) 18 そこで彼らは一斉に叫んで言った。「この男を殺 して、バラバを釈放してくれ。 19 (彼は町内で暴動を起こし、殺人を犯したため、 投獄された。) 20 そこでピラトはイエスを釈放しようと考え、もう 一度彼らに話しかけました。 21 しかし彼らは叫んで言った。「十字架につけろ、 十字架につけろ。」 22 彼は三度目に彼らに言った、「なぜ、彼はどんな 悪事をしたのか。彼には死に値するようなことは何 も見つからなかった。だから、私は彼を罰して、釈 放しよう。」 23 彼らは大声で叫び続け、イエスを十字架につける よう要求した。そして、彼らと祭司長たちの声が大 勢を占めた。 24 ピラトは彼らの要求どおりにするよう判決を下し た。 25 そして、暴動と殺人のかどで投獄されていた者を 彼らの望みどおり釈放したが、イエスを彼らの意の ままに引き渡した。
第 23 章 1 そこで、群衆はみな立ち上がり、イエスをピラトの ところに連れて行った。 2 彼らはイエスを訴えて言った。「この男は国民を惑 わし、皇帝に税金を納めることを禁じ、自分は王キ リストだと言っています。 3 ピラトは彼に尋ねた、「あなたはユダヤ人の王なの か」。彼は答えて言った、「あなたがそう言ってい るのです」。 4 そこでピラトは祭司長たちと民衆に言った。「この 男には何の罪も見いだせない。」
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26 そして、彼らがイエスを引いて行く途中、田舎か ら出てきたシモンというクレネ人を捕らえ、十字架 を彼の上に載せて、イエスのあとから運ばせた。 27 そして、大勢の民衆と女たちがイエスに従って行 き、彼らも嘆き悲しんだ。 28 しかし、イエスは彼らのほうを向いて言われた。 「エルサレムの娘たちよ、わたしのために泣くので はなく、あなたたち自身のため、また自分の子供た ちのために泣きなさい。」 29 見よ、不妊の女、子を産んだことのない胎、乳を 飲ませたことのない乳房は幸いである、と言われる 日が来る。 30 そのとき、人々は山々に向かって、「我々の上に 倒れよ」と言い、丘々に向かって、「我々を覆え」 と言い始めるであろう。 31 彼らが生木にこれらのことをするなら、枯れた木 には何ができるだろうか。 32 また、ほかに二人の犯罪人も、死刑に処されるた めに彼と共に引かれて行った。 33 そして、彼らはカルワリオと呼ばれる場所に着く と、そこでイエスと犯罪人たちを十字架につけた。 一人は右に、一人は左に。 34 そこでイエスは言われた、「父よ、彼らをお赦し くだ さい 。彼 らは 何を してい るの か知 らな いの で す。」そして彼らはイエスの着物を分け、くじを引 いた。 35 群衆は立って見ていた。役人たちも彼らと一緒に いて、イエスをあざ笑って言った。「彼は他人を救 った。もし神に選ばれたキリストであるなら、自分 自身を救うがよい。」 36 兵士たちもイエスをあざけり、近寄って酢を差し 出し、 37 そして言った、「あなたがユダヤ人の王であるな ら、自分自身を救いなさい。」 38 また、彼の上にはギリシア語、ラテン語、ヘブル 語の文字で、「これはユダヤ人の王である」という 戒名が書かれていた。 39 すると、十字架にかけられていた犯罪人の一人が、 イエスをののしって言った。「あなたがキリストな ら、自分と我々を救ってみろ。」 40 しかし、もうひとりの者が彼を叱りつけて言った。 「あなたも同じ刑罰を受けているのに、神を恐れな いのですか。 41 わたしたちは、自分の行いに応じて当然の報いを 受けているのだから、それは当然である。しかし、 この人は何も悪いことをしていない。 42 彼はイエスに言った。「主よ、あなたの御国にお いでになるときには、私を思い出してください。」 43 するとイエスは彼に言われた、「よく聞きなさい。 あなたはきょう、わたしとともにパラダイスにいる であろう」。 44 そして、それは午後三時ごろであった。そして、 全地には暗闇が午後九時まで続いた。 45 そして、太陽は暗くなり、神殿の幕は真ん中から 裂けた。
46 イエスは大声で叫んで、「父よ、わたしの霊をみ 手にゆだねます」と言い、こう言って息を引き取ら れた。 47 百人隊長はこの出来事を見て、神を賛美して言っ た。「本当に、この人は正しい人だった。」 48 そして、その光景を見に集まったすべての民衆は、 行われた出来事を見て、胸を打ちながら帰って行っ た。 49 イエスの知り合いやガリラヤから従って来た女た ちは皆、遠く離れて立って、これらのことを見てい た。 50 すると、ヨセフという名の人がいた。彼は顧問官 で、善良で正しい人であった。 51 パウロは、ユダヤ人の町アリマタヤの出身で、彼 らの計画や行いに同意しなかった。彼自身も神の国 を待ち望んでいた。 52 この男はピラトのところに行き、イエスの遺体の 引き渡しを願い出た。 53 そして彼はそれを取り降ろし、亜麻布で包み、こ れまでだれも葬られたことのない、石を掘って造っ た墓に納めた。 54 その日は準備の日であり、安息日が近づいていた。 55 ガリラヤからイエスと一緒に来た婦人たちも後に ついて行き、墓と、イエスの遺体が納められた様子 とを見た。 56 そこで彼らは帰って来て、香料と香油を用意し、 戒めに従って安息日を休んだ。 第 24 章 1 さて、週の初めの日に、朝早く、彼女たちは準備し ておいた香料と他のいくつかの物を持って墓に来た。 2 すると、石が墓から転がしてあるのが見つかった。 3 彼らは中に入ってみたが、主イエスの遺体は見つか らなかった。 4 彼らがそのことで非常に困惑していたとき、見よ、 輝く衣を着た二人の人が彼らのそばに立っていた。 5 彼らが恐れて、地に顔を伏せていると、彼らは言っ た、「なぜ、生きている方を死人の中に捜すのです か。 6 彼は、ここにはおられない。復活されたのだ。ガリ ラヤにおられたとき、あなたたちに語られたことを 思い出しなさい。 7 すなわち、人の子は必ず罪人たちの手に引き渡され、 十字架につけられ、そして三日目によみがえるので ある。 8 そして彼らは彼の言葉を思い出しました、 9 そして、墓から帰ってきて、これらのことを十一人 と残りの人たち全員に話した。 10 これらのことを使徒たちに告げたのは、マグダラ のマリア、ヨハナ、ヤコブの母マリア、および彼女 たちと一緒にいた他の婦人たちであった。 11 彼らの言葉は彼らには空想話のように思われ、彼 らはそれを信じなかった。
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ルーク
12 するとペテロは立ち上がり、墓へ走って行き、身 をかがめて亜麻布が置いてあるのを見て、この出来 事に心底驚きながら立ち去った。 13 すると、二人の弟子がその日のうちに、エルサレ ムから六十スタディオンほど離れたエマオという村 へ出かけた。 14 彼らは、起こったすべての出来事について話し合 った。 15 彼らが語り合ったり論じ合ったりしていると、イ エスご自身が近づいて来て、彼らと一緒に歩き始め た。 16 しかし、彼らの目は閉ざされていて、イエスを認 めることができなかった。 17 そこでイエスは彼らに言われた、「歩きながら悲 しみながら互に語り合うその話は、いったい何のこ とか。 18 すると、彼らのうちのひとりで、名をクレオパと いう者が答えて言った。「あなたはエルサレムに寄 留しているだけで、このごろそこで起こったことを ご存じないのですか。 19 そこでイエスは彼らに言われた、「何のことです か」。彼らは答えた、「ナザレ人イエスのことです。 この方は神とすべての民の前で、行いにも言葉にも 力ある預言者でした。 20 そして、祭司長たちと私たちの指導者たちは、彼 を死刑に処すために引き渡し、十字架につけました。 21 しかし、私たちは、イスラエルを贖うのは彼であ ると信じていました。それだけでなく、これらのこ とが行われてから今日で三日目です。 22 そうです、私たちの仲間のある婦人たちも、墓に 早く着いて私たちを驚かせました。 23 ところが、イエスの遺体が見つからなかったので、 彼らは来て、イエスが生きていると告げる天使たち の幻も見たと報告した。 24 私たちと一緒にいたある人たちが墓に行ってみる と、女たちが言ったとおりであった。しかし、イエ スは見えなかった。 25 そこでイエスは彼らに言われた。「ああ、愚かな 人たち、心の鈍い人たち、預言者たちが語ったすべ てのことを信じない人たち。 26 キリストはこれらの苦しみを受けて、その栄光に 入るべきではなかったでしょうか。 27 そして、モーセとすべての預言者から始めて、聖 書全体にわたって、ご自身について書かれているこ とを彼らに説明された。 28 彼らは向かっていた村に近づいたが、イエスはも っと先へ進んで行かれる様子だった。 29 しかし彼らはイエスを無理やり引き留めて言った、 「わたしたちと一緒に泊まっていてください。もう 夕方ですし、日も傾いていますから」。イエスは彼 らと一緒に泊まるために家に入って行った。 30 彼らと一緒に食事をしていたとき、イエスはパン を取り、祝福して裂き、彼らに与えた。 31 すると、彼らの目が開けて、イエスだと分かった。 しかし、イエスは彼らの目から消え去った。
32 彼らは互いに言った。「道で話しながら、聖書を 説き明かしてくださったとき、わたしたちの心は内 に燃えていなかったか。」 33 そこで彼らはすぐに起きてエルサレムに帰って来 て、十一人の弟子たちと彼らと一緒にいた者たちが 集まっているのを見た。 34 「 主 は 確 か に 復 活 し て 、 シ モ ン に 現 れ た の で す。」 35 そして、彼らは道中で起こったことや、パンを裂 くときにイエスが彼らに知られたことを話した。 36 彼らがこのように話していると、イエス御自身が 彼らの真ん中に立ち、「平安があなた方にあるよう に」と言われた。 37 しかし、彼らは非常に恐れおののき、霊を見てい るのだと思った。 38 そこでイエスは彼らに言われた、「なぜ不安にな るのか。なぜ心に思いが起るのだろうか。 39 わたしの手や足を見てください。まさしくわたし です。さわって見てください。霊には肉や骨はあり ませんが、あなたがたが見るとおり、わたしは持っ ています。 40 こう言ってから、イエスは彼らに手と足をお見せ になった。 41 彼らが喜びのあまりまだ信じず、不思議に思って いると、イエスは彼らに言われた。「ここに何か食 べ物がありますか。」 42 そして彼らは焼いた魚の一切れと蜂の巣の一切れ を彼に与えた。 43 彼はそれを取って、彼らの前で食べた。 44 そしてイエスは彼らに言われた、「これは、わた しがまだあなたがたと一緒にいたころ、あなたがた に話しておいた言葉である。わたしについてモーセ の律法と預言者と詩篇に書いてあることは、みな必 ず成就するであろう」。 45 そこでイエスは彼らの心を開いて、聖書を悟らせ、 46 彼らに言われた、「こう書いてある。キリストは 苦しみを受け、三日目に死人の中からよみがえるは ずであった。 47 そして、エルサレムから始まって、すべての国々 に、その名によって悔い改めと罪の赦しが宣べ伝え られるようになるためです。 48 あなたがたはこれらの事の証人です。 49 見よ、わたしは父の約束をあなたがたに送る。し かし、上から力が与えられるまでは、エルサレムの 町にとどまっていなさい。 50 そして、イエスは彼らをベタニアまで連れて行き、 両手を上げて祝福された。 51 そして、イエスが彼らを祝福している間に、イエ スは彼らから離れて天に上げられた。 52 彼らはイエスを拝み、大喜びでエルサレムに帰っ た。 53 そして、彼らは絶えず神殿で神を賛美し、祝福し ていた。アーメン。
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ジョン 第1章 1 初めに言葉があった。言葉は神と共にあった。言葉 は神であった。 2 初めに神と共にあったのはこの御方である。 3 すべてのものは彼によって造られた。造られたもの のうち、一つとして彼によらないものはなかった。 4 彼のうちに命があった。その命は人々の光であった。 5 光は暗黒の中に輝く。しかし、暗黒はそれを理解で きなかった。 6 神から遣わされた人がいた。その名はヨハネであっ た。 7 彼は証人として来た。光について証しをし、すべて の人が彼によって信じるようになるためである。 8 彼はその光ではありませんでしたが、その光につい て証しするために遣わされました。 9 それはまことの光であって、世に来るすべての人を 照らすものである。 10 彼は世におり、世は彼によって造られたが、世は 彼を知らなかった。 11 彼は自分の民のところに来たが、自分の民は彼を 受け入れなかった。 12 しかし、彼を受け入れた人々、すなわち、彼の名 を信じた人々には、神の子どもとされる権威を与え られた。 13 彼らは血によってではなく、肉の欲求によってで もなく、また人の意欲によってでもなく、ただ神に よって生まれたのです。 14 そして、御言は肉となって、私たちの間に住まわ れた。私たちはその栄光を見た。それは父の独り子 としての栄光であり、恵みと真理に満ちていた。 15 ヨハネは彼について証言し、叫んで言った。「わ たしが『わたしの後から来られる方は、わたしより もすぐれている。わたしよりも先におられた』と言 ったのは、この人のことである。」 16 わたしたちは皆、彼の満ちあふれる豊かさの中か ら、恵みの上にさらに恵みを受けたのです。 17 律法はモーセによって与えられたが、恵みと真実 はイエス・キリストによってもたらされた。 18 いまだかつて神を見た者はいない。父の懐にいる 独り子だけが神を示したのである。 19 ユダヤ人たちがエルサレムから祭司たちとレビ人 たち をヨ ハネ に遣 わし て、「 あな たは どな たで す か」と尋ねさせたとき、ヨハネはこう証言した。 20 彼は告白して否定せず、むしろ告白して、「私は キリストではありません」と言った。 21 そこで彼らはイエスに尋ねた、「それでは、あな たは何者ですか。あなたはエリヤですか。」彼は言 った、「違います。あなたはあの預言者ですか。」 彼は答えた、「いいえ。」
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22 そこで彼らはイエスに言った、「あなたはどなた ですか。わたしたちをつかわした人たちに答えよう。 あなた自身について何と言っていますか」。 23 彼は言った、「わたしは荒野で叫ぶ者の声である。 預言者イザヤが言ったように、主の道をまっすぐに せよ。」 24 遣わされた者たちはパリサイ人であった。 25 そこで彼らは尋ねて言った、「それでは、あなた はキリストでも、エリヤでも、またあの預言者でも ないのなら、なぜバプテスマを授けるのですか。」 26 ヨハネは彼らに答えて言った、「わたしは水でバ プテスマを授けているが、あなたがたの知らない方 が、あなたがたの中に立っておられる。 27 わたしのあとに来られる方は、わたしよりもすぐ れている。わたしはその方のくつのひもを解く値う ちもない。 28 これらのことは、ヨルダン川の向こう側にあるベ タバラで起こった。ヨハネがそこでバプテスマを授 けていたのである。 29 その翌日、ヨハネはイエスが自分の方に来るのを 見て言った、「見よ、世の罪を取り除く神の小羊」。 30 わたしが、「わたしの後から来る方は、わたしよ りもすぐれている。わたしよりも先におられた方で ある」と言ったのは、この人のことである。 31 わたしは彼を知らなかった。しかし、彼がイスラ エルに現れるために、わたしは水でバプテスマを授 けに来たのである。 32 ヨハネは証しして言った、「わたしは、御霊が鳩 のよ うに 天か ら下っ て、 彼の 上に とどま るの を見 た。」 33 わたしはその方を知らなかった。しかし、水でバ プテスマを授けるためにわたしをつかわされた方が、 わたしに言われた。「御霊が下ってその人の上にと どまるのを見たなら、その人こそ聖霊によってバプ テスマを授ける方である。」 34 そしてわたしは見た、そしてこの人は神の子であ ると証しした。 35 その翌日、ヨハネは弟子たちのうちの二人とまた 立っていた。 36 そして、歩いておられるイエスを見て、彼は言っ た、「見よ、神の小羊だ。」 37 二人の弟子は彼の言うことを聞いて、イエスに従 った。 38 すると、イエスは振り向いて、彼らがついてくる のを見て言われた、「何を求めているのか」。彼ら はイエスに言った、「ラビ(訳せば、先生)、どこ にお住まいですか」。 39 イエスは彼らに言われた、「来て見なさい」。彼 らは来て、イエスの住んでおられる所を見て、その 日はイエスのもとに泊まった。それは午後十時ごろ であった。 40 ヨハネの話を聞いて従った二人のうちの一人は、 シモン・ペテロの兄弟アンデレであった。 41 彼はまず自分の兄弟シモンを見つけて言った。 「わ たし たち はメシ ア、 訳せ ばキ リスト に出 会っ た。」
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42 そして、彼はシモンをイエスのもとに連れて来た。 イエスは彼を見て言われた、「あなたはヨハネの子 シモンである。あなたはケパと呼ばれるであろう。 これは、訳せば石である」。 43 その翌日、イエスはガリラヤへ出かけようとし、 フィリポを見つけて言われた、「わたしに従いなさ い」。 44 フィリポは、アンデレとペテロの町ベツサイダの 出身であった。 45 フィリポはナタナエルを見つけて言った。「私た ちは、モーセが律法に書き、預言者たちが書いた人、 ナザレのヨセフの子イエスを見つけました。」 46 ナタナエルはピリポに言った、「ナザレから何か 良いものが出るでしょうか。」 ピリポは彼に言った、 「来て見なさい。」 47 イエスはナタナエルが自分の方に来るのを見て、 彼について言われた。「見よ、本当にイスラエル人 だ。この人の内には偽りがない。」 48 ナタナエルはイエスに言った、「どうしてわたし をご存じですか」。イエスは答えて言われた、 「ピ リポがあなたを呼ぶ前に、あなたがいちじくの木の 下にいたのを、わたしは見ていた」。 49 ナタナエルは答えて言った、「ラビ、あなたは神 の子です。あなたはイスラエルの王です。」 50 イエスは答えて言われた、「わたしはあなたをい ちじくの木の下に見たと言ったので信じるのか。あ なたはこれよりもさらに大きなことを見ることにな るであろう」。 51 するとイエスは言われた、「よくよくあなたに告 げます。これから後、天が開けて、神の御使いたち が人の子の上に上り下りするのを、あなたがたは見 るでしょう。」
9 宴会の世話役は、ぶどう酒になった水をなめたが、 それがどこから来たのか知らなかった。しかし、水 を汲んだ召使たちは知っていた。そこで、宴会の世 話役は花婿を呼び、 10 彼に言った、「人はみな、初めに良いぶどう酒を 出し、人々が酔いが深まると、もっと悪いものを出 すものです。しかし、あなたは良いぶどう酒を今ま で取っておかれました」。 11 イエスはこの最初の奇跡をガリラヤのカナで行い、 その栄光を現された。そして弟子たちはイエスを信 じた。 12 この後、イエスは母、兄弟たち、弟子たちととも にカペナウムに下って行き、何日かそこに滞在され た。 13 さて、ユダヤ人の過越祭が近づいたので、イエス はエルサレムへ上って行かれた。 14 そして、神殿の中で牛や羊や鳩を売っている者た ちと、両替をする者たちが座っているのを見た。 15 そして、細い縄でむちを作り、羊や牛をみな神殿 から追い出し、両替人の金をまき散らし、台を倒し た。 16 そして鳩を売っている者たちに言った。「これら のものを持ってここから行きなさい。わたしの父の 家を商売の家としてはならない。」 17 弟子たちは、「あなたの家に対する熱心がわたし を食い尽くしました」と書いてあるのを思い出した。 18 そこで、ユダヤ人たちは答えて言った、「あなた は、このようなことをするのですが、どんなしるし をわたしたちに見せているのですか」。 19 イエスは答えて彼らに言われた、「この神殿を壊 せ。そうすれば、三日のうちにわたしはそれを建て 直す。」 20 そこでユダヤ人たちは言った。「この神殿は建て るのに四十六年もかかったのに、あなたは三日で建 て直すのですか。 21 しかし、イエスはご自分の体である神殿について 語られたのです。 22 それで、イエスが死人の中からよみがえられたと き、弟子たちはイエスがこう言われたことを思い出 し、聖書とイエスが言われた言葉とを信じた。 23 さて、過越の祭りの日にイエスがエルサレムにお られたとき、イエスが行われた奇跡を見て、多くの 人がイエスの名を信じた。 24 しかしイエスは、すべての人を知っておられたの で、彼らに自分を委ねることはされなかった。 25 そして、人について証言する者を必要としなかっ た。なぜなら、彼は人の内に何があるのかを知って いたからである。
第2章 1 三日目にガリラヤのカナで婚礼があって、イエスの 母もそこにいた。 2 そして、イエスとその弟子たちは、その婚礼に招か れた。 3 ぶどう酒が足りなくなったとき、イエスの母はイエ スに、「ぶどう酒がありません」と言った。 4 イエスは彼女に言われた、「婦人よ、わたしとあな たとに何の係わりがあるのですか。わたしの時はま だ来ていません。」 5 母は僕たちに言った。「あの人があなたたちに言う ことは何でもしてください。」 6 そこには、ユダヤ人の清めの慣例に従って、それぞ れ二、三立方メートルの容量の石の水がめが六つ置 かれていた。 7 イエスは彼らに言われた、 「水がめに水を満たし なさい」。そこで彼らは縁まで満たした。 8 そこでイエスは彼らに言われた、「さあ、それを汲 んで、宴会の世話役のところに持って行きなさい」。 そこで彼らはそれを運んだ。
第3章 1 パリサイ人に属し、ユダヤ人の指導者でニコデモと いう人がいました。 2 この人が夜、イエスのもとに来て言った。「ラビ、 私たちはあなたが神から来られた教師であることを
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知っています。神が共におられないかぎり、だれも あなたがなさるような奇跡を行うことはできないか らです。」 3 イエスは答えて言われた、「よくよくあなたに告げ ます。人は新しく生まれなければ、神の国を見るこ とはできません。」 4 ニコデモはイエスに言った、「人は年をとっても、 どうして生まれることができましょうか。もう一度 母の胎内に入って生まれることができましょう か。」 5 イエスは答えられた。「よくよくあなたに告げます。 人は水と霊とから生まれなければ、神の国に入るこ とはできません。」 6 肉から生まれた者は肉であり、霊から生まれた者は 霊です。 7 あなたがたは新しく生まれなければならないとわた しが言ったことを不思議に思ってはならない。 8 風は思いのままに吹き、その音は聞こえるが、どこ から来て、どこへ行くのかは分からない。御霊によ って生まれた者も皆、そのようである。 9 ニコデモは答えて言った、「どうしてそんなことが 起こり得るのですか。」 10 イエスは答えて言われた、「あなたはイスラエル の教師でありながら、これらのことが分からないの か。 11 よくよくあなたに告げます。わたしたちは知って いることを語り、見たことを証言します。しかし、 あなたがたはわたしたちの証言を受け入れません。 12 わたしが地上のことを話しても、あなたがたは信 じないのなら、天上のことを話しても、どうして信 じるだろうか。 13 そして、だれも天に上った者はいない。ただ、天 から下って来た者、すなわち、天におられる人の子 だけが上ったのである。 14 モーセが荒野で蛇を上げたように、人の子も上げ られなければなりません。 15 それは、御子を信じる者が一人も滅びないで、永 遠の命を得るためである。 16 神はその独り子をお与えになったほどに、世を愛 された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永 遠の命を得るためである。 17 神が御子を世に遣わされたのは、世を裁くためで はなく、御子によって世が救われるためである。 18 彼を信じる者は罪に定められません。しかし、信 じない者はすでに罪に定められています。神の独り 子の名を信じなかったからです。 19 光が世に来たのに、人々はその行いが悪いので、 光よりも暗やみを愛した、これが裁きである。 20 悪を行う者はみな光を憎み、また、自分の行いが 明らかにされるのを恐れて、光に来ない。 21 しかし、真理を行う者は光に来る。それは、その 行いが神によってなされたものであることが明らか になるためである。
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22 これらのことがあった後、イエスは弟子たちとユ ダヤの地に行き、そこで彼らと一緒に滞在してバプ テスマを授けた。 23 ヨハネもサリムに近いアイノンでバプテスマを授 けていた。そこには水が多かったからである。人々 は来てバプテスマを受けた。 24 ヨハネはまだ獄に入れられていなかったからであ る。 25 そのとき、ヨハネの弟子たちとユダヤ人たちの間 に、清めのことについて論争が起こった。 26 彼らはヨハネのもとに来て言った。「ラビ、ヨル ダン川の向こうであなたと一緒にいた人、あなたが 証言した人が、バプテスマを授けており、皆が彼の ところに来ています。 27 ヨハネは答えて言った、「人は天から与えられな ければ、何も受けることはできない。」 28 あなたがた自身が、わたしが『わたしはキリスト ではない。しかし、わたしは彼より先に遣わされた 者である』と言ったことを証言しています。 29 花嫁を迎える者は花婿である。花婿の友人は立っ て花婿の声を聞いて大いに喜ぶ。こうしてわたしの 喜びは満たされる。 30 彼は必ず成長し、わたしは必ず衰えなければなり ません。 31 上から来た者は、すべてのものの上におられます。 地から出た者は、地に属し、地のことを語ります。 天から来た者は、すべてのものの上におられます。 32 彼は見たこと、聞いたことを証言するが、その証 言を受け入れる者はいない。 33 彼の証言を受けた者は、神が真実であることをそ の証印に押印したのです。 34 神が遣わした者は、神の言葉を語る。神は彼に御 霊を量り分けて与えてはおられないからである。 35 父は子を愛して、すべてのものを子の手に渡され た。 36 御子を信じる者は永遠の命を得る。御子を信じな い者は命を見ることがなく、神の怒りがその上にと どまる。 第4章 1 それで、イエスがヨハネよりも多くの弟子をつくり、 洗礼を授けていることをパリサイ人たちが聞いてい たことを主は知って、 2 (イエスご自身が洗礼を授けたのではなく、弟子た ちが授けたのである。) 3 イエスはユダヤを去って、再びガリラヤへ行かれた。 4 そして彼はサマリアを通らなければならなかった。 5 それから彼は、ヤコブがその息子ヨセフに与えた土 地の近くにある、サマリアのシカルという町に着い た。 6 そこにヤコブの井戸があった。イエスは旅に疲れて、 井戸のそばに座っておられた。時は午後三時ごろで あった。
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7 サマリアの女が水をくみに来た。イエスは彼女に言 われた。「水を飲ませてください。」 8 (弟子たちは食物を買うために町へ出かけていたか らである。) 9 すると、サマリアの女はイエスに言った。「あなた はユダヤ人なのに、どうしてサマリアの女のわたし に、水を飲ませてほしいとおっしゃるのですか。ユ ダヤ人はサマリア人とは縁戚関係にないのです。」 10 イエスは答えて言われた、「もしあなたが神の賜 物のことを知っており、また、『水を飲ませてくだ さい』と言った者がだれであるか知っていたなら、 あなたはその人に願い、その人はあなたに生ける水 を与えたであろう。 11 女はイエスに言った。「ご主人様、汲む物をお持 ちではありませんし、井戸は深いのです。それでは、 その生ける水をどこから手に入れたのですか。」 12 あなたは、わたしたちの父ヤコブよりも偉いので すか。ヤコブはわたしたちにこの井戸を与え、自分 も、その子供たちも、家畜たちも、そこから水を飲 んだのです。 13 イエスは答えて言われた、「この水を飲む者は、 また渇くであろう。 14 しかし、わたしが与える水を飲む者は、いつまで も、渇くことがない。わたしが与える水は、その人 のうちで泉となり、永遠の命に至る水がわきあがる であろう。 15 女はイエスに言った。「主よ、この水を下さい。 そうすれば、わたしは渇くことがなくなり、ここに 汲みに来ることもなくなります。」 16 イエスは彼女に言われた。「行って、あなたの夫 を呼んで、ここへ来なさい。」 17 女は答えて言った、「わたしには夫がいません」。 イエ スは 言わ れた 、「あな たが 言っ たと おり だ、 『わたしには夫がいません』。 18 あなたには五人の夫がいたが、今の彼はあなたの 夫ではない。あなたが言ったことは真実だ。 19 女はイエスに言った。「主よ、わたしはあなたが 預言者であることを認めます。」 20 私たちの先祖はこの山で礼拝しました。それなの に、あなたたちはエルサレムこそ礼拝すべき場所だ と言っているのです。 21 イエスは彼女に言われた。「婦人よ、わたしを信 じなさい。あなたがたがこの山でもエルサレムでも ないところで、父を礼拝する時が来ます。」 22 あなたがたは知らないうちに礼拝しているが、わ たしたちは何を礼拝しているか知っている。救いは ユダヤ人から来るからである。 23 しかし、まことの礼拝者たちが霊と真理をもって 父を礼拝する時が来ます。そして今がその時です。 父はそのような礼拝者を求めておられるのです。 24 神は霊ですから、神を礼拝する者は、霊と真理を もって神を礼拝しなければなりません。 25 女はイエスに言った。「私は、キリストと呼ばれ るメシアが来られることを知っています。その方が
来られると、すべてのことを私たちに知らせてくだ さるでしょう。」 26 イエスは彼女に言われた。「あなたと話している この私がそれです。」 27 すると弟子たちが来て、イエスが女と話しておら れることに驚いた。しかし、だれも、「何を求めて いるのですか」とか、「なぜ彼女と話しておられる のですか」とは言わなかった。 28 そこで女は水がめを置いて町へ行き、人々に言っ た。 29 さあ、見なさい。わたしのしたことをすべて言い 当てた人がいます。この人はキリストではありませ んか。 30 そこで彼らは町を出て、イエスのもとに来た。 31 その間、弟子たちはイエスに祈って言った。「先 生、食べてください。」 32 しかしイエスは彼らに言われた。「わたしには、 あなたがたの知らない食べ物がある。」 33 そこで、弟子たちは互いに言った、「だれか、彼 に食べ物を持ってきた者がいるか」。 34 イエスは彼らに言われた、「わたしの食物は、わ たしをつかわした方の御旨を行い、その御業を成し 遂げることである。」 35 あなたがたは、『まだ四か月あるから収穫期は来 る』と言っているではないか。見よ、わたしはあな たがたに言う。目を上げて畑を見なさい。すでに白 くなって収穫を待っている。 36 刈る者は報酬を受け、永遠の命に至る実を集める。 こうして蒔く者と刈る者とは共に喜ぶのである。 37 そして、ここに、「ひとりが種を蒔けば、ほかの 人が刈り取る」ということわざが真実である。 38 わたしは、あなたがたが労苦しなかったものを刈 り取るために、あなたがたを遣わした。ほかの人々 が労苦し、あなたがたはその労苦に加わったのであ る。 39 そして、その町のサマリア人の多くは、女の言葉 を信じた。女は、「あの人は、わたしのしたことを すべて言い当てたのです」と証言した。 40 そこで、サマリア人たちはイエスのもとに来て、 自分たちと一緒に滞在して欲しいと頼んだ。そこで イエスはそこに二日間滞在した。 41 そして、イエスご自身の言葉を聞いて、さらに多 くの人が信じた。 42 そして女に言った。「私たちは今信じています。 あなたの言葉によるのではありません。私たち自身 も聞いて、この人が確かにキリスト、世の救い主で あると知ったのです。」 43 二日後、イエスはそこから立ち去って、ガリラヤ へ行かれた。 44 イエスは自ら、「預言者は自分の故郷では尊敬さ れない」と証言されました。 45 それから、イエスがガリラヤに着かれると、ガリ ラヤの人々はイエスを迎え入れた。彼らは祭りのと き、エルサレムでイエスがなさったことをすべて見
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ていたからである。彼らも祭りに出かけていたので ある。 46 それで、イエスは再びガリラヤのカナに来られた。 カナでは、水をぶどう酒に変えておられた。カペナ ウムに、病気の息子を持つある貴族がいた。 47 彼は、イエスがユダヤからガリラヤに来られたと 聞いて、イエスのもとに行き、下って来て息子を癒 して下さるようにと願った。息子は死に瀕していた からである。 48 するとイエスは彼に言われた、「あなたがたは、 しるしと不思議とを見なければ、決して信じないで あろう。」 49 貴族の男は彼に言った。「旦那様、私の子供が死 ぬ前に下って来てください。」 50 イエスは彼に言われた、「行きなさい。あなたの 息子は生きています。 」男はイエスが言われた言葉 を信じて、立ち去った。 51 彼が下って行く途中、家来たちが彼に会い、「あ なたの息子は生きています」と告げた。 52 そこで、イエスは彼らに、熱が治り始めた時刻を 尋ねられた。彼らは答えた。「昨日の午後七時に熱 が下がりました。」 53 それで、父親は、イエスが「あなたの息子は生き ている」と言われたのとちょうど同じ時刻であった ことを知った。そして、父親自身も家族全員も信じ た。 54 これはまた、イエスがユダヤからガリラヤに来た ときに行われた二番目の奇跡である。 第5章 1 その後、ユダヤ人の祭りがあったので、イエスはエ ルサレムへ上って行かれた。 2 さて、エルサレムの羊の市場のそばに、ヘブル語で ベテスダと呼ばれる池があり、そこには五つの廊が ありました。 3 そこには、大勢の障害者、盲人、足の不自由な人、 体の弱い人が横たわり、水が動くのを待っていた。 4 というのは、ある時、御使いが池に降りて来て、水 を動かすと、水が動いた後、最初に池に入った者は、 どんな病気にかかっていても癒されたからである。 5 そこに、三十八年間も病気を患っている人がいた。 6 イエスは彼が横たわっているのを見て、また、もう 長い間横たわっているのを知って、彼に言われた、 「あなたは良くなりたいのか」。 7 病気の人はイエスに答えた。「主よ、水が動くとき、 私を池に入れてくれる人がいません。私が行くと、 ほかの人が先に降りて行くのです。」 8 イエスは彼に言われた。「起き上がり、床を取り上 げて歩きなさい。」 9 すると、その人はすぐに治り、床を取り上げて歩き 出した。その日は安息日であった。 10 そこでユダヤ人たちは、病気を治してもらった人 に言った。「今日は安息日です。床を運ぶのは律法 で禁じられています。」
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11 イエスは彼らに答えられた。「わたしをいやして くださった方が、わたしに『床を取り上げて歩きな さい』と言われました。」 12 そこで彼らはイエスに尋ねた。「床を取り上げて 歩きなさい、とあなたに言ったのはだれですか。」 13 癒された人はそれがだれであるかを知らなかった。 群衆がその場所にいたのに、イエスは立ち去られた からである。 14 その後、イエスは神殿で彼を見つけて言われた、 「見よ、あなたは癒された。もう罪を犯してはなら ない。そうでないと、もっと悪いことがあなたに起 こるであろう。」 15 その人は立ち去って、自分をいやしたのはイエス であるとユダヤ人たちに告げた。 16 そこで、ユダヤ人たちは、イエスが安息日にこの ようなことをしたので、イエスを迫害し、殺そうと した。 17 しかし、イエスは彼らに答えて言われた、「わた しの父は今も働いておられる。だからわたしも働く のだ。」 18 それで、ユダヤ人たちは、イエスが安息日を破っ たばかりでなく、神を自分の父と称して、自分を神 と等しい者としたので、ますますイエスを殺そうと した。 19 すると、イエスは答えて彼らに言われた、 「よく よくあなたがたに言っておく。子は父のなさること を見てする以外には、自分からは何事もすることが できない。父のなさることは何でも、子も同じよう にするのである。」 20 父は子を愛して、御自身がなさる事をみな子にお 示しになる。また、あなたがたが驚く為に、これよ りもさらに大きなわざを子にお示しになるであろう。 21 父が死人をよみがえらせて生かされるように、子 もまた御心のままに者を生かして下さるのです。 22 父はだれをも裁かず、すべての裁きを子にゆだね られた。 23 それは、すべての人が父を敬うのと同じように、 子をも敬うようになるためです。子を敬わない者は、 子をつかわされた父をも敬いません。 24 よくよくあなたがたに告げます。わたしの言葉を 聞いて、わたしをつかわした方を信じる者は、永遠 の命を持ち、また裁きを受けません。その人は死か ら命に移っているのです。 25 よくよくあなたがたに告げます。死人が神の子の 声を聞く時が来ます。今がその時です。そして、聞 く者は生きるでしょう。 26 父がご自分のうちに命を持っておられるように、 子にも、自分のうちに命を持つことをお与えになっ たのです。 27 そして、神は、人の子であるから、裁きを執行す る権威をもお与えになったのです。 28 このことを不思議に思うな。墓の中にいるすべて の者が彼の声を聞く時が来るのだ。
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第6章
29 そして、善を行なった者は、命の復活に出て来ま す。また、悪を行なった者は、滅びの復活に出て来 ます。 30 わたしは自分からは何事もすることができない。 わたしは聞くとおりに裁く。そして、わたしの裁き は正しい。わたしは自分の意志ではなく、わたしを つかわした父の意志を求めているからである。 31 もしわたしが自分自身について証言するなら、わ たしの証言は真実ではない。 32 わたしについて証言する者はほかにいます。そし て、彼がわたしについて証言する証言が真実である ことを、わたしは知っています。 33 あなたがたはヨハネのもとに人を遣わした。そし て彼は真理について証言した。 34 しかし、わたしは人からの証言を受け入れません。 ただ、あなたがたが救われるために、これらのこと を言うのです。 35 彼は燃えて輝く光であった。そして、あなたたち はしばらくの間、彼の光を喜ぼうと望んでいた。 36 しかし、わたしにはヨハネの証言よりも大きな証 言がある。父がわたしに成し遂げさせようとお与え になったわざ、すなわち、わたしが行っているその わざが、父がわたしをつかわされたことについて証 言しているのである。 37 そして、わたしをつかわした父御自身が、わたし について証ししておられます。あなたがたは、父の 声を聞いたこともなく、その姿を見たこともありま せん。 38 そして、神の言葉はあなたがたのうちにとどまっ ていません。神が遣わした者を、あなたがたは信じ ないからです。 39 聖書を調べなさい。あなたたちは聖書の中に永遠 の命があると考えていますが、聖書はわたしについ て証ししているのです。 40 しかし、あなたがたは命を得るためにわたしのも とに来ようとしない。 41 私は人々から名誉を受けません。 42 しかし、わたしはあなたがたのうちに神の愛がな いことを知っています。 43 わたしは父の名によって来たのに、あなたがたは わたしを受けいれようとしない。もし別の者が彼自 身の名によって来るなら、その人を受けいれるであ ろう。 44 あなたがたは、互いに誉れを受けながら、ただ神 から来る誉れだけを求めないのに、どうして信じる ことができようか。 45 わたしが父に対してあなたがたを訴えるなどと思 ってはなりません。あなたがたを訴える者は、あな たがたが信頼しているモーセなのです。 46 もしあなたがたがモーセを信じていたなら、わた しも信じたであろう。モーセはわたしについて書い たのである。 47 しかし、もしあなたがたが彼の書いたものを信じ ないなら、どうしてわたしの言葉を信じるだろうか。
1 これらのことの後、イエスはガリラヤ湖、すなわち ティベリアス湖を渡られた。 2 大勢の群衆がイエスに従って来た。イエスが病人た ちになさった奇跡を見たからである。 3 そこでイエスは山に登り、弟子たちと一緒にそこに 座られた。 4 ユダヤ人の祭りである過越祭が近づいた。 5 そのとき、イエスは目を上げて、大勢の群衆が自分 のと ころ に来 るのを 見て 、フ ィリ ポに言 われ た。 「この人たちに食べさせるパンを、どこで買えばよ いでしょうか。」 6 イエスは彼を試すためにこう言われた。彼自身が、 彼が何をしようとしているかを知っていたからであ る。 7 フィリポはイエスに答えた。「二百デナリのパンで は、各自が少しずつ食べるには足りません。」 8 弟子のひとり、シモン・ペテロの兄弟アンデレがイ エスに言った。 9 ここに、大麦のパン五つと、小さな魚二匹とを持っ ている少年がいます。しかし、こんなに大勢の人た ちには、何の役にも立ちません。 10 イエスは言われた、「人々を座らせなさい。」そ の場所には草がたくさん生えていた。そこで人々は 五千人ほど座った。 11 イエスはパンを取り、感謝をささげてから、座っ ている弟子たちに分け与えた。また、魚も同じよう にして、彼らが望むだけ分け与えられた。 12 彼らが満腹したとき、イエスは弟子たちに言われ た。「少しも無駄にならないように、残ったパンく ずを集めなさい。」 13 そこで彼らはそれを集め、食べた者たちに残った 五つの大麦パンの残りを十二のかごにいっぱいにし た。 14 すると人々は、イエスが行われた奇跡を見て、 「この人は、まことに世に来るべき預言者である」 と言った。 15 イエスは、人々が来て自分を無理やり連れ去り、 王にしようとしているのに気づき、またひとり山へ 行かれた。 16 夕方になってから、弟子たちは海へ下りて行った。 17 そこで彼らは舟に乗り、海を渡ってカペナウムへ 向かった。すでに暗くなっていたが、イエスは彼ら のところに来られなかった。 18 そして、激しい風が吹いたために海が荒れた。 19 彼らが二十五、三十スタディオンほど漕ぎ進んだ とき、イエスが海の上を歩いて舟に近づいて来るの が見えたので、彼らは恐れた。 20 しかしイエスは彼らに言われた、「わたしだ。恐 れることはない。」 21 そこで彼らは喜んでイエスを舟に迎え入れた。す ると舟はすぐに彼らの向かった地に到着した。 22 その翌日、海の向こう岸に立っていた群衆は、そ こには、イエスの弟子たちが乗った一隻の舟のほか
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41 するとユダヤ人たちはイエスにつぶやいた。「わ たしは天から降って来たパンである」とイエスが言 ったからである。 42 彼らは言った。「この方は、ヨセフの子イエスで はないか。私たちはその父母を知っている。それな のに、どうして『わたしは天から下って来た』と言 っているのか。」 43 そこでイエスは彼らに答えて言われた、「あなた がたの間で不平を言うな。」 44 わたしをつかわした父が引き寄せてくださらなけ れば、だれもわたしのところに来ることはできませ ん。わたしは終りの日にその人をよみがえらせます。 45 預言者たちにこう書いてあります。「彼らはみな、 神から教えを受けるであろう。」父から聞いて学ん だ者は皆、わたしのもとに来るのです。 46 だれも父を見たことはありません。ただ、神から 出た者だけが父を見たのです。 47 まことに、まことに、あなたがたに告げます。わ たしを信じる者は永遠の命を持ちます。 48 わたしは命のパンです。 49 あなたがたの先祖は荒野でマナを食べたが、死ん でしまった。 50 これは天から降って来たパンである。それを食べ ると人は死なない。 51 わたしは天から下って来た生きたパンです。この パンを食べる人は、いつまでも生きるでしょう。わ たしが与えるパンは、世の命のために与えるわたし の肉です。 52 そこでユダヤ人たちは互いに争って言った、「ど うしてこの人は自分の肉を私たちに与えて食べさせ るのか」。 53 するとイエスは彼らに言われた、「よくよくあな たがたに告げます。人の子の肉を食べ、またその血 を飲 まな けれ ば、あ なた がた の内 に命は あり ませ ん。」 54 わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者は、永遠 の命を得る。わたしはその人を終りの日によみがえ らせる。 55 わたしの肉はまことに食物であり、わたしの血は まことに飲み物である。 56 わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者はわたし のうちにおり、わたしもその人のうちにいます。 57 生ける父がわたしをつかわし、わたしが父によっ て生きているように、わたしを食べる者もわたしに よって生きるのです。 58 これは天から降って来たパンである。あなたがた の先祖が食べたマナのようなものではないが、この パンを食べる者は永遠に生きるであろう。 59 イエスはカペナウムで会堂で教えながら、これら のことを話された。 60 弟子たちのうち多くの者は、これを聞いて言った、 「これはひどい言葉だ。だれがそれを聞いていられ ようか」。
には、一隻もないこと、また、イエスは弟子たちと 一緒にその舟に乗られず、弟子たちだけが出かけた ことを見た。 23 (しかし、主が感謝をささげられた後、ティベリ アから他の小舟が、彼らが食事をした場所に近づい て来た。) 24 群衆は、イエスがそこにおられず、弟子たちもい ないのを見て、自分たちも船に乗って、イエスを捜 し求めながらカペナウムに来た。 25 彼らは海の向こう岸でイエスを見つけて言った。 「ラビ、いつここに来られたのですか。」 26 イエスは彼らに答えて言われた、 「よくよくあな たがたに告げます。あなたがたがわたしを捜してい るのは、奇跡を見たからではなく、パンを食べて満 腹したからです。」 27 滅びる食物のためではなく、永遠の命に至る食物 のために働きなさい。その食物は、人の子があなた がたに与えるものです。父なる神が人の子に印を押 したからです。 28 そこで彼らはイエスに言った、「わたしたちは神 のわざを行うために、何をしたらよいでしょうか」。 29 イエスは答えて彼らに言われた、「神がつかわし た者を信じるということ、これが神のわざであ る。」 30 そこで彼らはイエスに言った、「それでは、わた したちが見てあなたを信じることができるように、 どんなしるしを見せてくださいますか。あなたは何 をなさるのですか」。 31 私たちの先祖は荒野でマナを食べました。聖書に こう書いてあるとおりです。「神は彼らに天からの パンを与えて食べさせた。」 32 するとイエスは彼らに言われた、 「よくよくあな たがたに告げます。モーセがあなたがたに天からの パンを与えたのではなく、わたしの父があなたがた に天からのまことのパンを与えるのです。」 33 神のパンとは、天から下って来て、世に命を与え るものなのです。 34 そこで彼らはイエスに言った。「主よ、そのパン をいつも私たちに与えてください。」 35 イエスは彼らに言われた、「わたしは命のパンで ある。わたしに来る者は決して飢えることがなく、 わたしを信じる者は決して渇くことがない。」 36 しかし、わたしはあなたがたに言った、「あなた がたもわたしを見たのに信じない」。 37 父がわたしに与えて下さる者は皆わたしに来るで あろう。わたしに来る者をわたしは決して捨てない。 38 わたしが天から下って来たのは、自分の意志を行 なうためではなく、わたしを遣わした方のご意志を 行なうためである。 39 わたしをつかわされた父の御心は、父がわたしに 与えて下さったものを、わたしは一つも失うことが なく、終りの日にそれをよみがえらせることである。 40 わたしをつかわした方の御心は、子を見て信じる 者が皆、永遠の命を得ることである。わたしはその 人を終りの日によみがえらせるであろう。
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61 イエスは弟子たちが心の中でつぶやいているのを 知って、彼らに言われた。「このことであなたがた はつまずくのか。」 62 人の子が以前いた所に上って行くのをあなたがた が見たとしたら、どうなるでしょうか。 63 命を与えるのは霊である。肉は何の役にも立たな い。わたしがあなたがたに話す言葉は霊であり、ま た命である。 64 しかし、あなた方の中には信じない者もいます。 イエスは、信じない者がだれであるか、また、自分 を裏切る者がだれであるかを、初めから知っておら れたのです。 65 そこでイエスは言われた。「だから、わたしはあ なたがたに言ったのです。わたしの父から許されな ければ、だれもわたしのところに来ることはできな い。」 66 その時から、弟子たちの多くは離れ去り、もはや イエスと行動を共にしなくなった。 67 そこでイエスは十二弟子に言われた、「あなたた ちも去ろうとするのか。」 68 すると、シモン・ペテロが答えた。「主よ、わたし たちはだれのところに行きましょう。永遠の命の言 葉を持っておられるのはあなたです。」 69 そして私たちは、あなたがキリスト、生ける神の 子であると信じ、また確信しています。 70 イエスは彼らに答えられた。「わたしはあなたた ち十二人を選んだではないか。あなたたちのうちの 一人は悪魔だ。 71 イエスはシモンの子イスカリオテのユダのことを 言われたのである。彼は十二人の一人で、イエスを 裏切ろうとしていた者であった。
9 イエスはこれらの言葉を彼らに語り終えると、ガリ ラヤにとどまっておられた。 10 しかし、兄弟たちが祭りに上って行ったとき、イ エスも公然とではなく、ひそかに上って行った。 11 そこで、ユダヤ人たちは祭りの期間中、イエスを 捜して言った、「彼はどこにいるのか」。 12 民衆の中には彼について多くの不平があった。あ る者は「彼は良い人だ」と言い、他の者は「いや、 彼は民衆を欺いている」と言った。 13 しかし、ユダヤ人たちを恐れて、だれも彼につい て公然と語る者はいなかった。 14 さて、祭りの半ばごろ、イエスは神殿に上って教 え始めた。 15 ユダヤ人たちは驚いて言った。「この人は、学ん だこ とが ない のに、 どう して 文学 を知っ てい るの か。」 16 イエスは彼らに答えて言われた、「わたしの教え はわたし自身のものではなく、わたしをつかわした 方の教えである。」 17 神のみこころを行おうと思う者であれば、わたし の語っているこの教えが神からのものか、それとも、 わたし自身から出たものかを知るであろう。 18 自分について語る者は自分の栄光を求めます。し かし、自分を遣わした方の栄光を求める者は真実で あり、その人には不義がありません。 19 モーセはあなたたちに律法を与えたではないか。 それなのに、あなたたちのうちのだれも律法を守っ ていないではないか。なぜわたしを殺そうとするの か。 20 群衆は答えて言った、「あなたは悪霊に取りつか れている。だれがあなたを殺そうとしているのです か」。 21 イエスは答えて彼らに言われた、「わたしが一つ のわ ざを やっ たのに 、あ なた がた はみな 驚い てい る。」 22 それで、モーセはあなたがたに割礼を授けた。そ れはモーセからではなく、先祖たちから受け継いだ ものである。あなたがたは安息日に人に割礼を施す のである。 23 モーセの律法を破らないために、安息日に人が割 礼を受けるのなら、わたしが安息日に人を全く健全 にしたからといって、あなたがたはわたしに怒るの か。 24 見かけによって裁かないで、正しい裁きをしなさ い。 25 すると、エルサレムの人々のうちのある者は言っ た。「彼らが殺そうとしているのは、この人ではな いか。」 26 しかし、見よ、彼は大胆に語るが、彼らは何も言 わない。指導者たちは、この人がキリストであるこ とを本当に知っているのだろうか。 27 しかし、私たちはこの人がどこから来たのか知っ ています。しかし、キリストが来られるとき、彼が どこから来たのかを知る者は誰もいません。
第7章 1 これらのことがあった後、イエスはガリラヤを歩き 回られた。ユダヤ人たちがイエスを殺そうとしてい たため、イエスはユダヤ国内を歩き回ろうとはされ なかった。 2 さて、ユダヤ人の仮庵の祭りが近づいた。 3 そこで、兄弟たちはイエスに言った。「ここを去っ てユダヤへ行きなさい。あなたの弟子たちも、あな たのなさるわざを見ることができるでしょう。」 4 だれでも、隠れて何かをしながら、公に知られよう とする人はいません。もしあなたがこれらのことを 行っているなら、あなた自身を世に知らせなさい。 5 兄弟たちも彼を信じなかったからである。 6 するとイエスは彼らに言われた、「わたしの時はま だ来ていない。しかし、あなたがたの時はいつでも 来ている。」 7 世はあなたがたを憎むことはできません。しかし、 わたしを憎みます。わたしが世の行いが悪いと証言 するからです。 8 あなたがたはこの祭りに上って行きなさい。わたし はまだこの祭りには行きません。わたしの時はまだ 満ちていないからです。
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28 そのとき、イエスは宮で教えながら叫んで言われ た、「あなたがたはわたしを知っており、わたしが どこから来たかも知っている。わたしは自分から来 たのではなく、わたしをつかわした方は真実な方で あるが、あなたがたはその方のことを知らない。」 29 しかし、わたしは神を知っている。わたしは神か ら出た者であり、神がわたしをつかわされたからで ある。 30 そこで、彼らはイエスを捕えようとしたが、イエ スの時がまだ来ていなかったので、だれもイエスに 手をかける者はいなかった。 31 すると、民衆の多くは彼を信じて言った、「キリ ストが来られるとき、この人が行った以上の奇跡を 行うだろうか」。 32 パリサイ人たちは、人々がイエスについてこのよ うなことをつぶやいているのを聞いて、パリサイ人 たちと祭司長たちは、下役たちをイエスを捕らえる ために遣わした。 33 すると、イエスは彼らに言われた、「もうしばら く、わたしはあなたがたと一緒にいるが、その後、 わたしをつかわした方のもとに行きます。」 34 あなたがたはわたしを捜しても、わたしを見つけ ることはできない。わたしがいる所に、あなたがた は来ることができない。 35 そこで、ユダヤ人たちは互いに言った。「あの人 はどこへ行けば、わたしたちはあの人を見つけるこ とが でき ない のか 。異 邦人の 間に 散ら され てい る 人々のところへ行って、異邦人を教えようとするの か。」 36 「あなたがたはわたしを捜しても、わたしを見つ けることはできない。わたしのいる所に、あなたが たは来ることができない」とイエスが言われたのは、 どういう意味ですか。 37 祭りの終わりの日、すなわち大いなる日に、イエ スは立ち上がって叫んで言われた。「だれでも渇い ているなら、わたしのところに来て飲みなさい。」 38 わたしを信じる者は、聖書に書いてあるとおり、 その人の心の奥から生ける水が川となって流れ出る であろう。 39 (しかし、これは、イエスを信じる者が受けよう としている御霊のことを言ったのである。聖霊はま だ与えられていなかった。イエスがまだ栄光を受け ておられなかったからである。) 40 それで、この言葉を聞いた多くの民衆は、「確か に、この人は預言者だ」と言った。 41 ほかの人々は、「この人はキリストだ」と言った。 しかし、ある人々は、「キリストはガリラヤから来 るのだろうか」と言った。 42 聖書は、「キリストはダビデの子孫であり、ダビ デのいたベツレヘムの町から来る」と書いてあるで はないか。 43 それで、彼のために民の間に分裂が起こった。 44 彼らのうちのある者は彼を捕えようとしたが、だ れも彼に手を掛けることができなかった。
45 そこで、下役たちは祭司長たちとパリサイ人たち のも とに 来て 言った 、「 なぜ 彼を 連れて 来な いの か」。 46 下役たちは答えた。「この人のように話した人は、 これまで一人もいません。」 47 するとパリサイ人たちは答えた、「あなたたちも 騙されているのか。」 48 役人たちやパリサイ人たちの中に、彼を信じた者 がいたか。 49 しかし、律法を知らないこの民は呪われているの です。 50 ニコデモは彼らに言った。「彼らのうちの一人で、 夜イエスのもとに来た者であったが、 51 わたしたちの律法は、人の言うことを聞いて、そ の人が何をしているかを知る前に、その人を裁くで しょうか。 52 彼らは答えて言った、「あなたもガリラヤ人なの か。調べて見なさい。ガリラヤからは預言者は出な いから。」 53 そして、人々はそれぞれ自分の家に帰って行った。 第8章 1 イエスはオリーブ山へ行かれた。 2 朝早く、イエスはまた宮に入り、民衆が皆彼のもと に来たので、イエスは座って彼らに教えられた。 3 すると、律法学者やパリサイ人たちが、姦淫の現場 で捕らえられた女をイエスのところに連れて来て、 真ん中に立たせ、 4 彼らはイエスに言った。「先生、この女は姦淫の現 場で捕まりました。」 5 モーセは律法の中で、このような者は石打ちにされ るべきであると命じました。しかし、あなたは何と おっしゃいますか。 6 彼らはイエスを誘惑して、訴えようとして、こう言 った。しかし、イエスは身をかがめて、彼らの言う ことを聞いていないかのように、指で地面に何かを 書き続けた。 7 彼らが問い続けるので、イエスは身を起こして彼ら に言われた。「あなたたちのうちで罪のない者が、 まず彼女に石を投げなさい。」 8 そしてイエスは再び身をかがめて、地面に何か書き 始めた。 9 これを聞いた人々は良心の呵責を感じ、年長者から 始めて、一人ずつ出て行き、最後に残ったのはイエ スと、真ん中に立っていた女だけであった。 10 イエスは起き上がり、女のほかにはだれもいない のを見て、女に言われた。「婦人よ、あなたを告発 した人たちはどこにいるのか。あなたを罪に定める 者はいないのか。」 11 彼女は言った。「主よ、だれもいません。」する とイエスは言われた。「わたしもあなたを罪に定め ない。行きなさい。そしてもう罪を犯さないように しなさい。」
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12 すると、イエスはまた彼らに言われた、「わたし は世の光である。わたしに従う者は、暗やみの中を 歩くことがなく、命の光をもつであろう。」 13 そこでパリサイ人たちはイエスに言った。「あな たは自分自身について証言している。あなたの証言 は真実ではない。」 14 イエスは彼らに答えて言われた、「わたしは自分 自身について証しするが、わたしの証しは真実であ る。わたしは自分がどこから来たか、またどこへ行 くかを知っている。しかし、あなたがたはわたしが どこから来たか、どこへ行くかを知らない。」 15 あなたがたは肉に従って裁きますが、わたしは人 を裁きません。 16 しかし、わたしが裁くなら、わたしの裁きは真実 である。なぜなら、わたしはひとりではなく、わた しとわたしをつかわした父とが共に裁くからである。 17 また、あなたたちの律法には、二人の人の証言は 真実であると書いてある。 18 わたしは自分自身について証しする者であり、わ たしを遣わした父もわたしについて証ししておられ る。 19 そこで彼らはイエスに言った、「あなたの父はど こにおられるのですか。」 イエスは答えられた、 「あなたがたはわたしをも、わたしの父をも知らな い。もしわたしを知っていたなら、わたしの父をも 知っていたであろう。」 20 これらの言葉は、イエスが宮で教えておられたと き、宝物庫で語られた。イエスに手をかける者はい なかった。まだその時が来ていなかったからである。 21 すると、イエスは再び彼らに言われた、「わたし は去る。あなたがたはわたしを捜し求めるが、自分 の罪のうちに死ぬであろう。わたしの行く所に、あ なたがたは来ることができない。」 22 そこでユダヤ人たちは言った。「彼は自殺するつ もりなのか。『わたしの行く所には、あなたたちは 来ることができない』と言っているからだ。」 23 そこでイエスは彼らに言われた、「あなたがたは 下から来た者、わたしは上から来た者である。あな たがたはこの世の者だが、わたしはこの世の者では ない。」 24 だから、わたしはあなたがたに、あなたがたは自 分の罪のうちに死ぬのだ、と言ったのです。もしあ なたがたがわたしがそれであると信じなければ、あ なたがたは自分の罪のうちに死ぬのです。 25 そこで彼らはイエスに言った、「あなたはどなた ですか。」 イエスは彼らに言われた、「初めからあ なたがたに話しておいたとおりだ。」 26 わたしにはあなたがたについて言うべきこと、ま た裁くべきことがたくさんあります。しかし、わた しを遣わした方は真実な方ですから、わたしはその 方から聞いたことを世に話しているのです。 27 彼らは、イエスが父のことを話しておられること を理解しなかった。 28 すると、イエスは彼らに言われた、「あなたがた が人の子を上げたとき、わたしが彼であること、ま
た、わたしは何事も自分からではなく、父がわたし に教えられたとおりにこれらのことを話しているこ とが、あなたがたにわかるであろう」。 29 わたしをつかわした方はわたしと共におられます。 父はわたしをひとり残しておかれませんでした。わ たしはいつも、父の御心にかなうことを行なってい るからです。 30 イエスがこれらの言葉を語ると、多くの人が彼を 信じた。 31 そこで、イエスは、ご自身を信じるユダヤ人たち に言われた。「もしわたしの言葉にとどまっている なら、あなたたちは本当にわたしの弟子なのです。 32 そして、あなたたちは真理を知り、真理はあなた たちを自由にするであろう。 33 彼らは答えた。「私たちはアブラハムの子孫であ って、だれにも奴隷にされたことはありません。ど うして『自由になる』と言われるのですか。」 34 イエスは彼らに答えて言われた、「よくよくあな たがたに言っておく。すべて罪を犯す者は罪の奴隷 である。」 35 しもべはいつまでも家にいることはできない。し かし、子はいつまでもいるのだ。 36 だから、もし子があなたたちを自由にするなら、 あなたたちは本当に自由になるのです。 37 あなたがたがアブラハムの子孫であることを私は 知っている。しかし、わたしの言葉があなたがたの うちに受け入れられないから、あなたがたはわたし を殺そうとしているのだ。 38 わたしは父のもとで見たことを話している。そし て、あなたたちは自分の父のもとで見たことを行っ ている。 39 彼らは答えて言った、「アブラハムは私たちの父 です」。イエスは彼らに言われた、「もしあなたが たがアブラハムの子であったなら、アブラハムのわ ざを行うはずです。」 40 ところが今、あなたたちは、神から聞いた真実を あなたたちに告げたこのわたしを殺そうとしている。 アブラハムはそうしなかった。 41 あなたがたは父の行いをしています。すると彼ら は言った、「私たちは不品行によって生まれたので はありません。私たちには唯一の父、神がおられま す。」 42 イエスは彼らに言われた、「もし神があなたがた の父であるなら、あなたがたはわたしを愛するはず です。わたしは神から出て来たのです。わたしは自 分から来たのではなく、神がわたしをつかわされた のです。」 43 あなたがたはなぜわたしの言葉が分からないのか。 わたしの言葉を聞くことができないからだ。 44 あなたがたは悪魔の父から出た者であって、あな たがたの父の欲するままに行動するであろう。悪魔 は初めから人殺しであって、真理のうちにとどまら なかった。彼のうちには真理がないからである。彼 が偽りを語るときは、それは自分自身の心からのこ
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2 そこで弟子たちはイエスに尋ねた。「先生、この人 が生まれつき目が見えなかったのは、だれが罪を犯 したからでしょうか。この人ですか、それとも両親 ですか。」 3 イエスは答えられた。「この人が罪を犯したのでは なく、またその両親も罪を犯したのではない。ただ、 神のみわざがこの人に現れるためである。」 4 わたしは、わたしをつかわされた方のわざを、昼の 間に行わなければなりません。夜が来ると、だれも 働くことができなくなります。 5 わたしは世にいる間、世の光です。 6 こう言ってから、イエスは地面につばきをし、その つばきで粘土を作り、その粘土で盲人の目に塗られ た。 7 そして彼に言った、「シロアムの池に行って洗いな さい。シロアムとは、『つかわされた』という意味 である」。そこで彼は行って洗い、目が見えるよう になった。 8 近所の人々や、彼が盲目であるのを以前から見てい た人々は、「この人は座って物乞いをしていた人で はないか」と言った。 9 ある者は、「この人だ」と言い、他の者は、「あの 人のような人だ」と言いました。しかし彼は、「わ たしがそれだ」と言いました。 10 そこで彼らはイエスに言った、「あなたの目はど のようにして開いたのですか」。 11 彼は答えて言った、「イエスと呼ばれる方が、土 をこねてわたしの目に塗り、『シロアムの池に行っ て洗いなさい』と言われたので、行って洗うと、見 えるようになった」。 12 そこで彼らはイエスに、「彼はどこにいるのか」 と尋ねた。イエスは、「知りません」と答えた。 13 彼らは、以前盲目であったイエスをパリサイ人の ところに連れて行った。 14 イエスが粘土を造って、彼の目を開けたのは、安 息日であった。 15 すると、パリサイ人たちも、どうして見えるよう になったのかとイエスに尋ねた。イエスは彼らに言 われた。「神がわたしの目に土を塗り、それを洗っ たら見えるようになったのです。」 16 そこで、パリサイ人のうちのある者は言った、 「この人は安息日を守らないから、神から出た者で はない」。また、ほかの者は言った、「罪人である 人間が、どうしてこのような奇跡を行うことができ ようか」。そして、彼らの間に意見の対立が生じた。 17 彼らはまたその盲人に言った、「あなたの目をあ けたあの人のことをどう思いますか」。彼は言った、 「あの人は預言者です」。 18 しかし、ユダヤ人たちは、彼が盲目であったのに 目が見えるようになったということを信じず、目が 見えるようになった彼の両親を呼ぶまで信じなかっ た。 19 そこで彼らは尋ねた。「これは、あなたがたの息 子ですか。生まれつき目が見えなかったとあなたが
とを語るのである。なぜなら、彼は偽り者であり、 偽りの父だからである。 45 わたしが真実を語っているのに、あなたたちはわ たしを信じないのです。 46 あなたがたのうちだれがわたしに罪があると証明 できるのか。わたしが真実を言っているのに、なぜ 信じないのか。 47 神から出た者は神の言葉を聞く。それなのに、あ なたがたはそれを聞かない。神から出た者ではない からだ。 48 そこで、ユダヤ人たちは答えて言った、「あなた はサマリア人で、悪霊に取りつかれていると、私た ちが言うのはもっともではないか。 49 イエスは答えられた。「わたしは悪霊に取りつか れているのではない。わたしは父を敬っているのに、 あなたがたはわたしを軽んじているのだ。」 50 わたしは自分の栄光を求めません。求めて裁く方 がおられるのです。 51 よくよくあなたがたに告げます。もし人がわたし の言葉を守るならば、その人は決して死を見ること はありません。 52 そこでユダヤ人たちはイエスに言った、「今、私 たちはあなたが悪魔に取りつかれていることを知り ました。アブラハムも預言者たちも死にました。そ れなのにあなたは、『私の言葉を守るなら、その人 は決して死を味わうことはない』と言っています。 53 あなたは、わたしたちの父祖アブラハムよりも偉 いのですか。アブラハムは死んでしまいました。預 言者たちも死にました。あなたは自分を何者だとお っしゃるのですか。 54 イエスは答えられた。「もしわたしが自分を尊ぶ なら、わたしの尊さは無に等しい。わたしを尊んで くださるのは、わたしの父である。あなたがたは父 のことを、あなたがたの神だと言っている。 55 しかし、あなたがたは彼を知らない。しかし、わ たしは彼を知っている。もしわたしが、彼を知らな いと言ったら、わたしはあなたがたと同じように偽 り者となる。しかし、わたしは彼を知っており、ま た、彼の言葉を守っている。 56 あなたがたの父アブラハムはわたしの日を見るの を喜び、それを見て喜んだ。 57 そこでユダヤ人たちはイエスに言った。「あなた はまだ五十歳にもならないのに、アブラハムを見た のですか。 58 イエスは彼らに言われた。「まことに、まことに、 あなた方に告げます。アブラハムが生まれる前から、 わたしはいるのです。」 59 そこで彼らは石を取り上げてイエスに投げつけよ うとしたが、イエスは身を隠し、彼らの間を通り抜 けて神殿から出て行かれた。 第9章 1 イエスは通りかかったとき、生まれつき目の見えな い人を見かけた。
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37 するとイエスは彼に言われた、「あなたは彼を見 た。そして、あなたと話しているのも彼だ」。 38 彼は言った、「主よ、信じます」。そしてイエス を拝した。 39 イエスは言われた。「わたしがこの世に来たのは、 さばきをするためである。見えない者が見えるよう にな り、 見え る者が 見え ない よう になる ため であ る。」 40 イエスと一緒にいたパリサイ人のうちのある者は、 これらの言葉を聞いて、イエスに言った、「わたし たちも盲目なのでしょうか。」 41 イエスは彼らに言われた、「もしあなたがたが盲 目であったなら、あなたがたに罪はなかったであろ う。しかし、あなたがたは今、『私たちは見える』 と言 って いる 。だか ら、 あな たが たの罪 は残 るの だ。」
たは 言っ てい ます が、 どうし て今 は見 える ので す か。」 20 両親は答えて言った。「私たちは、これが私たち の息子であること、また、生まれつき目が見えない ことは知っています。 21 しかし、彼が今どうして見えるのか、私たちは知 りません。また、だれが彼の目を開いたのか、私た ちは知りません。彼は成人しています。彼に尋ねて ください。彼自身で話すでしょう。 22 両親がこれらのことを言ったのは、彼らがユダヤ 人を恐れたからである。ユダヤ人たちは、もしイエ スをキリストであると告白する者がいれば、その人 を会堂から追放することにすでに同意していたから である。 23 そこで両親は言った。「彼は成人している。尋ね なさい。」 24 そこで、彼らは再び盲人を呼び寄せて言った。 「神に感謝をささげなさい。この人が罪人であるこ とは、わたしたちは知っています。」 25 イエスは答えて言われた。「彼が罪人であるかど うかは、私には分かりません。ただ一つ分かってい ます。私は盲目であったのに、今は見えるというこ とです。」 26 そこで彼らはまた言った、「彼はあなたに何をし たのですか。どのようにしてあなたの目をあけたの ですか」。 27 イエスは彼らに答えられた。「わたしはすでにあ なたたちに話したのに、あなたたちは聞かなかった。 なぜ、もう一度聞くのか。あなたたちも彼の弟子で あろうとするのか。」 28 そこで彼らは彼をののしって言った。「あなたは 彼の弟子だ。しかし私たちはモーセの弟子だ。」 29 神がモーセに語られたことは、わたしたちは知っ ている。しかし、この男がどこから来たのかは、わ たしたちには分からない。 30 その人は答えて彼らに言った、「不思議なことに、 あなたたちは彼がどこから来たのか知らないのに、 私の目を開けてくれたのです。」 31 神は罪人の言うことを聞かないということを、私 たちは知っています。しかし、神を敬い、神の御心 を行う人には、神は聞いてくださるのです。 32 世が始まって以来、生まれつき目の見えない人の 目をあけた人がいるという話は聞いたことがありま せん。 33 もしこの人が神から出た者でなかったら、何もで きなかったでしょう。 34 彼らは答えて言った、「あなたは全く罪の中に生 まれたのに、私たちに教えるのですか。」そして、 彼を追い出した。 35 イエスは、彼らが彼を追い出したと聞いて、彼を 見つけて言った、「あなたは神の子を信じます か。」 36 彼は答えて言った、「主よ、それはだれですか。 わたしが彼を信じることができるのですか」。
第 10 章 1 よくよくあなたがたに告げます。羊の囲いに門から 入らずに、ほかの所から上って行く者は、盗人であ り、強盗です。 2 しかし、戸口から入る者は、羊の牧者です。 3 門番は彼に向かって門を開け、羊はその声を聞き分 け、自分の羊の名を呼んで連れ出す。 4 彼が自分の羊を連れ出すとき、彼は羊たちの先頭に 立って進み、羊たちは彼について行く。羊たちは彼 の声を知っているからである。 5 彼らは外国人の後を追わず、逃げ去る。外国人の声 を知らないからである。 6 イエスはこのたとえ話を彼らに話されたが、彼らは それが何のことか分からなかった。 7 すると、イエスは再び彼らに言われた、 「よくよ くあなたがたに言います。わたしは羊の門です。」 8 わたしの前に来た者はみな盗人、強盗である。しか し、羊は彼らの言うことを聞かなかった。 9 わたしは門である。わたしを通って入る者は救われ、 出入りし、牧草を見つけるであろう。 10 盗人が来るのは、盗むため、殺すため、滅ぼすた め以外にはない。わたしが来たのは、羊に命を得さ せ、また豊かに得させるためである。 11 わたしは良い羊飼いである。良い羊飼いは羊のた めに命を捨てる。 12 しかし、羊飼いではなく、羊を自分の所有物とし ない雇い人は、狼が来るのを見ると、羊を捨てて逃 げ去ります。しかし、狼は羊を捕らえて散らします。 13 雇人は逃げる。雇人だからである。羊のことを気 にかけない。 14 わたしは良い羊飼いである。わたしの羊を知って おり、わたしの羊もわたしを知っている。 15 父がわたしを知っておられるように、わたしも父 を知っています。そして、わたしは羊のために命を 捨てます。 16 また、わたしには、この囲いにいないほかの羊も いる。わたしは彼らをも導かなければならない。彼
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36 あなたがたは、父が聖別して世に遣わした者につ いて、『わたしは神の子である』と言ったからとい って、神を冒涜していると言うのか。 37 もしわたしが父のわざを行わないなら、わたしを 信じないで下さい。 38 しかし、もしわたしがそうするなら、たといあな たがたはわたしを信じなくても、わたしのわざを信 じるがよい。そうすれば、父がわたしにおり、わた しが父におられることを、あなたがたは知り、また 信じるようになるであろう。 39 そこで彼らは再び彼を捕らえようとしたが、彼は 彼らの手から逃れ、 40 そして、再びヨルダン川の向こう側、ヨハネが最 初にバプテスマを施した場所へ行き、そこに住んだ。 41 すると、多くの人が彼のもとに集まって来て言っ た、「ヨハネは奇跡を何も行わなかった。しかし、 ヨハネがこの人について語ったことは、すべて真実 だった。」 42 そして、そこで多くの人がイエスを信じた。
らもわたしの声に聞き従うであろう。そして、一つ の囲い、ひとりの羊飼いとなるであろう。 17 わたしが自分の命を捨てて、それを再び得るため に、父はわたしを愛しておられるのです。 18 だれもそれをわたしから取り去ることはできませ ん。わたし自身がそれを捨てるのです。わたしはそ れを捨てる力があり、またそれを得る力もあります。 わたしはこの戒めを父から受けたのです。 19 それで、これらの言葉のゆえに、ユダヤ人たちの 間に再び分裂が起こった。 20 すると、彼らのうち多くの者が言った、「彼は悪 霊に取りつかれて気が狂っている。なぜ彼の言うこ とを聞くのか」。 21 ほかの人々は言った、「これは悪霊に取りつかれ た者の言うことではない。悪霊が盲人の目を開ける ことができようか。」 22 エルサレムでは奉献祭があり、冬であった。 23 そしてイエスは神殿のソロモンの廊を歩いておら れた。 24 すると、ユダヤ人たちがイエスを取り囲んで言っ た。「いつまでわたしたちを疑わせるのですか。あ なたがキリストなら、はっきり言ってください。」 25 イエスは彼らに答えられた。「わたしはあなたが たに話したが、あなたがたは信じなかった。わたし が父の名によって行う業が、わたしについて証しし ているのである。」 26 しかし、あなたがたは信じない。わたしがあなた がたに言ったように、あなたがたはわたしの羊では ないからである。 27 わたしの羊はわたしの声を聞き分けます。わたし は彼らを知っており、彼らはわたしについて来ます。 28 わたしは彼らに永遠の命を与える。彼らはいつま でも滅びることがなく、また、だれもわたしの手か ら彼らを奪い去ることはできない。 29 わたしに彼らをお与えになったわたしの父は、す べてのものよりも偉大です。だれも、わたしの父の 手から彼らを奪い取ることはできません。 30 わたしと父とは一つである。 31 そこでユダヤ人たちは、イエスを石打ちにするた めに、再び石を取り上げた。 32 イエスは彼らに答えられた。「わたしは父から受 けた多くの良いわざをあなたたちに示した。そのど のわざのためにわたしを石で打ち殺すのか。」 33 ユダヤ人たちはイエスに答えて言った。「私たち があなたを石打ちにするのは、良い行いをしたから ではありません。神を冒涜したからです。また、あ なたは人間でありながら、自分を神としているから です。」 34 イエスは彼らに答えられた。「あなたがたの律法 には、『わたしは言った、あなたがたは神である』 と書いてあるではないか。」 35 彼が、神の言葉が与えられた者たちを神と呼んだ のなら、聖書は破られるべきものではない。
第 11 章 1 さて、マリアとその姉妹マルタの町ベタニアに、ラ ザロという病気の人がいた。 2 (主に香油を塗り、髪の毛で主の足を拭ったのは、 マリアであり、彼女の兄弟ラザロは病気であっ た。) 3 そこで、姉妹たちはイエスのもとに人をやって、 『主 よ、 あな たが愛 して おら れる 者が病 気な ので す』と言わせた。 4 イエスはこれを聞いて言われた、「この病気は死に 至るものではない。神の栄光のためである。神の子 がこれによって栄光を受けるためである」。 5 さて、イエスはマルタとその姉妹とラザロを愛して おられた。 6 パウロは彼が病気であると聞いて、そのまま二日間 同じ場所に留まった。 7 それから、イエスは弟子たちに言われた。「もう一 度ユダヤへ行こう。」 8 弟子たちはイエスに言った。「先生、ユダヤ人たち は先ほどもあなたを石打ちにしようとしていました のに、またあそこへ行かれるのですか。」 9 イエスは答えられた。 「一日には十二時間あるで はないか。昼に歩く人はつまずくことはない。この 世の光を見ているからである。」 10 しかし、人が夜に歩くと、つまずきます。その人 の内に光がないからです。 11 イエスはこれらのことを話した後、彼らに言われ た、「わたしたちの友ラザロは眠っています。しか し、わたしは彼を眠りから覚ましに行くのです。」 12 すると、弟子たちは言った。「主よ、眠っている のなら、助かるでしょう。」 13 しかし、イエスは彼の死について語られたのであ るが、彼らは眠って休むことについて語られたのだ と思った。
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14 するとイエスは彼らにはっきりと言われた、「ラ ザロは死んだ」。 15 そして、あなたがたが信じるように、わたしがそ こにいなかったことは、あなたがたのためにうれし い。それでも、私たちは彼のところに行きましょう。 16 そのとき、デディモと呼ばれるトマスが仲間の弟 子たちに言った。「わたしたちも行って、彼と一緒 に死のう。」 17 それから、イエスが来て見ると、彼はすでに四日 間も墓の中に横たわっていた。 18 ベタニアはエルサレムに近く、約十五スタディオ ン離れていた。 19 そして、多くのユダヤ人がマルタとマリアのもと に来て、兄弟のことで慰めようとした。 20 そのとき、マルタはイエスが来られると聞いて、 出迎えに行ったが、マリアは家の中に座ったままで あった。 21 すると、マルタはイエスに言った。「主よ、もし あなたがここにいてくださったなら、私の兄弟は死 ななかったでしょう。」 22 しかし、私は知っています。あなたが神に求める ものは何でも、神はそれをあなたに与えて下さるこ とを、今でも。 23 イエスは彼女に言われた、「あなたの兄弟はよみ がえるでしょう。」 24 マルタはイエスに言った。「私は、終りの日の復 活の とき にイ エス がよ みがえ るこ とを 知っ てい ま す。」 25 イエスは彼女に言われた、「わたしはよみがえり であり、命である。わたしを信じる者は、たとい死 んでも生きる。 26 生きていてわたしを信じる者は、決して死ぬこと がありません。あなたはこのことを信じますか。 27 彼女はイエスに言った。「主よ、そのとおりです。 私はあなたが世に来られるべき神の子、キリストで あると信じています。」 28 彼女はそう言うと、立ち去って、ひそかに妹のマ リアを呼び、「主がおいでになって、あなたを呼ん でおられます」と言った。 29 彼女はそれを聞くとすぐに立ち上がり、イエスの もとに来ました。 30 イエスはまだ町に入らず、マルタが出迎えた場所 におられた。 31 そのとき、家の中にマリアと一緒にいて、彼女を 慰めていたユダヤ人たちは、マリアが急いで立ち上 がって出て行くのを見て、墓に行って泣いているの だと言って、彼女の後を追った。 32 それから、マリアはイエスのおられる所に来て、 イエスを見ると、その足もとにひれ伏して言った。 「主よ、もしあなたがここにいてくださったなら、 私の兄弟は死ななかったでしょう。」 33 イエスは、彼女が泣いているのを見、また彼女と 一緒に来たユダヤ人たちも泣いているのを見て、霊 のうめきを覚え、心を騒がせた。
34 彼らは言った、「彼をどこに置いたのか」。彼ら は言った、「主よ、来てご覧なさい」。 35 イエスは泣かれた。 36 するとユダヤ人たちは言った。「見よ、彼はなん と彼を愛していたことか。」 37 すると、彼らのうちのある者は言った、「盲人の 目を開けたこの人が、この人をも死なせないように することはできなかったのか」。 38 そこでイエスは、心の中でうめきながら、再び墓 に来られた。そこは洞穴で、その上に石が置かれて いた。 39 イエスは言われた、「石を取りのけなさい。」死 んだ人の姉妹マルタはイエスに言った、「主よ、も う臭くなっております。死んでから四日も経ってい ますから。」 40 イエスは彼女に言われた。「信じるなら神の栄光 を見るであろうと、わたしはあなたに言ったではな いか。」 41 それから、人々は死体を横たえていた場所から石 を取りのけた。すると、イエスは目を上げて言われ た、「父よ、わたしの願いを聞き入れてくださり感 謝します。」 42 わたしは、あなたがいつもわたしの願いを聞き入 れてくださることを知っていました。しかし、そば に立っている民衆のために、あなたがわたしを遣わ されたことを彼らに信じさせるために、わたしはそ う言ったのです。 43 こう言い終えると、イエスは大声で「ラザロよ、 出て来なさい」と叫ばれた。 44 すると、死んでいた人が、手足を布で巻かれ、顔 も布で包まれたまま出て来た。イエスは彼らに言わ れた、「彼を解いて、行かせなさい」。 45 それから、マリアのもとに来て、イエスのなさっ たことを見た多くのユダヤ人がイエスを信じた。 46 しかし、彼らのうちの何人かはパリサイ人たちの ところへ行き、イエスがなさったことを彼らに告げ た。 47 そこで、祭司長たちとパリサイ人たちは議会を召 集して言った。「この人は多くの奇跡を行っている のに、私たちはどうしたらよいのか。」 48 もし私たちが彼をこのまま放っておくなら、すべ ての人が彼を信じるようになるでしょう。そしてロ ーマ人が来て、私たちの場所と国を奪い去ってしま うでしょう。 49 彼らのうちのひとりで、その年の大祭司であった カヤパという者が、彼らに言った。「あなたたちは 何も知らない。 50 また、一人の人が民のために死んで、国民全体が 滅びない方が、私たちにとって有益だということに も気づかない。 51 これはパウロが自分から言ったのではなく、その 年の大祭司であったので、イエスがその国民のため に死ぬであろうと預言したのである。
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52 それは、ただその国民のためだけではなく、散ら されている神の子らを一つに集めるためでもありま した。 53 そこで彼らはその日から彼を殺そうと相談し始め た。 54 それで、イエスはもはや公然とユダヤ人の間を歩 かず、そこから荒野に近い地方のエフライムという 町へ行き、弟子たちと一緒にそこに留まりました。 55 ユダヤ人の過越祭が近づいたので、多くの人々が 過越祭の前に身を清めるために地方からエルサレム へ上って行った。 56 そこで、彼らはイエスを捜し求め、宮の中に立っ て、互いに話し合った。「イエスが祭りに来られな いのはなぜだと思うか。」 57 さて、祭司長たちとパリサイ人たちは、イエスの 居場所を知っている者がいれば、イエスを捕らえる ために、知らせるようにと命じていた。
15 シオンの娘よ、恐れることはない。見よ、あなた の王がろばの子に乗って来られる。 16 弟子たちは初めこれらのことを理解しなかったが、 イエスが栄光を受けたとき、これらのことがイエス について書かれたこと、また人々がこれらのことを イエスに対して行ったことを思い出した。 17 そこで、イエスがラザロを墓から呼び出し、死人 の中からよみがえらせたとき、イエスと一緒にいた 群衆は、そのことを証言した。 18 そのために、群衆もイエスに会った。イエスがこ の奇跡を行ったと聞いていたからである。 19 そこでパリサイ人たちは互いに言った。「あなた がたは何も成し遂げていないことに気づいたか。見 よ、世は彼に従ってしまったのだ。」 20 彼らの中には、祭りに礼拝するために上って来た ギリシア人も何人かいた。 21 そこで、この人がガリラヤのベツサイダ出身のピ リポのもとに来て、頼み込んで言った。「先生、私 たちはイエスにお目にかかりたいのです。」 22 ピリポは来てアンデレに告げた。アンデレとピリ ポは再びイエスに告げた。 23 するとイエスは彼らに答えて言われた、「人の子 が栄光を受ける時が来た」。 24 よくよくあなたがたに告げます。一粒の麦が地に 落ちて死ななければ、それは一粒のままです。しか し、死ねば、多くの実を結びます。 25 自分の命を愛する者はそれを失い、この世で自分 の命を憎む者は、永遠の命に至るまでそれを保つで あろう。 26 だれでもわたしに仕えるなら、わたしについて来 なさい。わたしがいる所に、わたしの僕も一緒にい ることになる。もしだれでもわたしに仕えるなら、 わたしの父はその人を尊んでくださるであろう。 27 今、わたしの心は騒いでいます。何と言えばよい でしょうか。父よ、わたしをこの時から救ってくだ さい。このためにわたしはこの時に来たのです。 28 父よ、御名の栄光を現してください。すると、天 から声が聞こえてこう言った。「わたしはすでに栄 光を現した。また、さらに栄光を現すであろう。」 29 すると、そばに立っていた群衆はそれを聞いて、 「雷が鳴ったのだ」と言い、また、ほかの人々は、 「天使が彼に話しかけたのだ」と言った。 30 イエスは答えて言われた、「この声はわたしから 出たものではなく、あなたがたのために出たもので ある。」 31 今こそこの世の裁きの時である。今こそこの世の 君主が追い出される時である。 32 そして、わたしが地上から上げられるとすれば、 すべての人をわたしのもとに引き寄せるであろう。 33 イエスは、自分がどのような死を遂げるかを暗示 して、こう言われたのです。 34 群衆はイエスに答えた。「わたしたちは律法によ って、キリストはいつまでも生きておられると聞い ています。それなのに、どうしてあなたは、『人の
第 12 章 1 過越の祭りの六日前に、イエスはベタニアに来られ た。そこには死んでいたラザロがいて、イエスはラ ザロを死からよみがえらせた。 2 そこで彼らは夕食を用意し、マルタが給仕した。ラ ザロもイエスと共に食卓に着いた者の一人でした。 3 そこで、マリアは高価なナルドの香油一ミナを取っ て、イエスの足に塗り、自分の髪の毛でその足を拭 った。すると、香油のかおりが家中に広がった。 4 すると、弟子のひとり、シモンの子イスカリオテの ユダが、イエスを裏切ろうとしていると言った。 5 なぜこの香油を三百デナリで売って、貧しい人々に 施さなかったのか。 6 彼がこう言ったのは、貧しい人たちのことを気遣っ ていたからではなく、彼は盗人であり、袋を持って いて、その中に入れたものを運んでいたからである。 7 するとイエスは言われた。「そのままにしておきな さい。彼女はわたしを葬る日のためにこれを隠して おいたのです。」 8 貧しい人たちはいつもあなたがたと一緒にいる。し かし、わたしはいつも一緒にいるわけではない。 9 それで、多くのユダヤ人たちはイエスがそこにおら れることを知っていた。そして、彼らはイエスのた めだけではなく、イエスが死人の中からよみがえら せたラザロを見るためにも来たのである。 10 しかし、祭司長たちはラザロをも殺すために協議 した。 11 それは、彼のおかげで多くのユダヤ人が離れ去り、 イエスを信じたからである。 12 その翌日、祭りに来ていた大勢の群衆は、イエス がエルサレムに来られると聞いて、 13 ナツメヤシの枝を取り、彼を迎えに出てきて叫ん だ。「ホサナ。主の名によって来られるイスラエル の王に祝福あれ。」 14 イエスは子ろばを見つけて、それに乗られた。こ う書いてあるとおりである。
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第 13 章
子は上げられねばならない』と言われるのですか。 人の子とは、いったい何者ですか。」 35 するとイエスは彼らに言われた、「光は、もうし ばらく、あなたがたにある。光があるうちに歩きな さい。そうでないと、暗やみがあなたがたを襲うで あろう。暗やみの中を歩く者は、自分がどこへ行く のか知らないからである。」 36 あなたがたには光があるうちに、光を信じなさい。 そうすれば、あなたがたは光の子となるでしょう。 イエスはこれらのことを語り、立ち去って彼らから 身を隠された。 37 しかし、イエスは彼らの前でこれほど多くの奇跡 を行われたにもかかわらず、彼らはイエスを信じな かった。 38 それは、預言者イザヤの言葉が成就するためであ った。彼は言った、「主よ、だれがわたしたちの告 げた言葉を信じたでしょうか。主の腕はだれに示さ れたでしょうか。」 39 彼らは信じることができなかった。イザヤがまた 言った。 40 主は彼らの目を盲目にし、心をかたくなにされた。 それは彼らが目で見ることができず、心で悟ること ができず、悔い改めてわたしが彼らを癒すこともで きないためである。 41 イザヤは彼の栄光を見て、彼についてこれらのこ とを語った。 42 しかし、役人たちの中にもイエスを信じた者が大 勢いた。しかし、会堂から追い出されるのを恐れて、 パリサイ人たちのせいで、イエスを告白しなかった。 43 彼らは神の誉れよりも、人の誉れを愛したからで ある。 44 イエスは叫んで言われた、「わたしを信じる者は、 わたしを信じるのではなく、わたしをつかわした方 を信じるのです。」 45 わたしを見る者は、わたしをつかわした方を見る のです。 46 わたしは世に光として来た。わたしを信じる者が、 暗闇の中にとどまることがないためである。 47 たとい、わたしの言葉を聞いてそれを信じない者 があっても、わたしはその人を裁きません。わたし は世を裁くためではなく、世を救うために来たので す。 48 わたしを拒み、わたしの言葉を受けいれない者に は、その人を裁く者がいる。わたしの語った言葉が、 終りの日にその人を裁くであろう。 49 わたしは自分から語ったのではなく、わたしをつ かわした父が、わたしに何を言うべきか、また何を 語るべきかを命じておられるのです。 50 そして、私は彼の戒めが永遠の命であることを知 っています。だから、私が話すことはすべて、父が 私に言われたとおりに話しているのです。
1 過越の祭りの前、イエスは、この世を去って父のみ もとに行くべき時が来たことを知り、世にいるご自 分の者たちを愛して、彼らを最後まで愛し続けた。 2 夕食が終ると、悪魔はすでにシモンの子イスカリオ テのユダの心に、イエスを裏切る思いを植え付けて いた。 3 イエスは、父がすべてのものを自分の手に渡された こと、また、自分が神のもとから来て、神に帰った ことを知っておられた。 4 彼は夕食から立ち上がり、上着を脱ぎ、手ぬぐいを 取って腰に巻いた。 5 それから、イエスはたらきに水を入れ、弟子たちの 足を洗い、腰に巻いていた手ぬぐいで拭き始められ た。 6 それから、イエスはシモン・ペテロのところに来て、 ペテロが言った、「主よ、わたしの足を洗ってくだ さるのですか」。 7 イエスは答えて言われた、「わたしのしていること は、今はあなたにはわからない。しかし、あとでわ かるようになる。」 8 ペテロはイエスに言った、「わたしの足を決して洗 わないでください」。イエスは答えられた、「もし わたしがあなたを洗わないなら、あなたはわたしと 何のかかわりもありません」。 9 シモン・ペテロはイエスに言った。「主よ、私の足 だけではなく、私の手も頭も洗ってください。」 10 イエスは彼に言われた、「洗われた者は、足を洗 うだけでよい。全身が清いのである。しかし、あな たがたは清いのであって、みんなが清いわけではな い。」 11 イエスは、だれが自分を裏切るかを知っておられ た。 それ で、 「あな たが たは みな 清いわ けで はな い」と言われた。 12 そこでイエスは彼らの足を洗い、上着を取り、ま た腰を下ろして言われた、「わたしがあなたがたに したことを、あなたがたは知っているか。 13 あなたがたはわたしを先生、また主と呼ぶ。それ は結構なことだ。わたしはまさにそのとおりである。 14 主であり先生であるわたしがあなたがたの足を洗 ったのなら、あなたがたもまた互いに足を洗い合う べきです。 15 わたしがあなたがたにしたとおりに、あなたがた もするようにと、わたしは模範を示したのです。 16 よくよくあなたがたに告げます。しもべはその主 人より偉くはなく、つかわされた者はつかわした者 より偉くはありません。 17 あなたがたはこれらのことを知っているなら、そ れを実行するなら幸いです。 18 わたしはあなたがたすべてについて言っているの ではない。わたしは、わたしがだれを選んだかを知 っている。ただ、聖書の言葉が成就するためである。 「わたしと一緒にパンを食べている者が、わたしに 逆らってかかとを上げた。」
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19 わたしは、そのことが起こる前にあなたたちに告 げます。それは、そのことが起こったとき、わたし がそれであることをあなたたちが信じるようになる ためです。 20 よくよくあなたがたに告げます。わたしが遣わし た者を受け入れる者は、わたしを受け入れるのであ り、わたしを受け入れる者は、わたしを遣わした方 を受け入れるのです。 21 イエスはこう言われると、心を騒がせ、あかしを して言われた、「よくよくあなたに言っておく。あ なたがたのうちのひとりが、わたしを裏切ろうとし ている。」 22 すると、弟子たちは、だれのことを言っているの かと疑いながら、互いに顔を見合わせた。 23 そのとき、イエスの愛しておられた弟子のひとり が、イエスの胸に寄りかかっていた。 24 そこでシモン・ペテロはイエスに手招きして、だれ のことを言っているのか尋ねさせた。 25 そこで彼はイエスの胸に寄りかかりながら、イエ スに言った。「主よ、それはだれですか。」 26 イエスは答えられた。「わたしがパンを浸して与 える者がその人である。」そして、パンを浸して、 シモンの子イスカリオテのユダに与えた。 27 パンを食べたあとで、サタンが彼の中に入った。 そこでイエスは彼に言われた、「あなたがしようと していることを、すぐにしなさい。」 28 食卓にいた者のうち、だれも、イエスが何の目的 でこのことを言われたのか知らなかった。 29 というのは、彼らのうちのある者は、ユダが袋を 持っていたので、イエスが彼に、「祭りまでに必要 なものを買っておきなさい」とか、「貧しい人々に 施しをするように」と言われたのだと思ったからで ある。 30 そこで、イエスはパンを受け取ると、すぐに出て 行った。そして、夜になっていた。 31 そこで、彼が出て行くと、イエスは言われた、 「今、人の子は栄光を受けた。そして、神も彼によ って栄光をお受けになった。」 32 もし神が彼によって栄光をお受けになるなら、神 もまたご自身によって彼に栄光をお受けになるであ ろう。そして、すぐに彼に栄光をお与えになるであ ろう。 33 子どもたちよ、もうしばらくの間、わたしはあな たがたと一緒にいます。あなたがたはわたしを捜す でしょう。わたしがユダヤ人たちに言ったように、 「わたしの行く所には、あなたがたは来ることがで きません。」今わたしはあなたがたに言います。 34 わたしは新しい戒めをあなたがたに与えます。互 いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛した ように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。 35 あなたがたが互いに愛し合うならば、それによっ てあなたがたがわたしの弟子であることを、すべて の人が認めるであろう。 36 シモン・ペテロがイエスに言った、「主よ、どこへ 行かれるのですか。」 イエスは答えられた、「わた
しの行く所へ、あなたは今はついて来ることはでき ないが、あとでついて来るようになるであろう。」 37 ペテロはイエスに言った。「主よ、なぜ今はあな たに従って行けないのでしょうか。あなたのためな ら命も捨てます。」 38 イエスは答えられた。「あなたは私のために命を 捨てようとするのか。よくよくあなたに告げます。 あなたが三度私を知らないと言うまでは、鶏は鳴か ないであろう。」 第 14 章 1 心配しないでください。あなた方は神を信じていま すし、私を信じてください。 2 わたしの父の家には、住まいがたくさんある。そう でなかったら、わたしはそう言っておいたであろう。 わたしはあなたがたのために、場所を備えに行くの である。 3 わたしが行って、あなたがたのために場所を備えた ら、また戻って来て、あなたがたをわたしのもとに 迎えます。わたしのいる所に、あなたがたも一緒に いるためです。 4 あなたがたはわたしがどこへ行くのか、またその道 を知っている。 5 トマスはイエスに言った。「主よ、私たちはあなた がどこへ行かれるのか知りません。どうしてその道 がわかるのでしょうか。」 6 イエスは彼に言われた、「わたしは道であり、真理 であり、命である。わたしを通してでなければ、だ れも父のみもとに行くことはできない。」 7 もしあなたがたがわたしを知っていたなら、わたし の父をも知っていたであろう。しかし、今からは、 あなたがたは父を知っており、また父を見ているの である。 8 フィリポはイエスに言った。「主よ、父の御旨をわ たしたちに示してください。そうすれば、わたした ちはそれで十分です。」 9 イエスは彼に言われた、 「フィリポよ、こんなに 長い間あなたがたと一緒にいるのに、わたしがわか らないのか。わたしを見た者は、父を見たのだ。そ れなのに、どうして『父をわたしたちに示してくだ さい』と言うのか」。 10 わたしが父におり、父がわたしにおられることを、 信じないのか。わたしがあなたがたに話している言 葉は、わたし自身から話しているのではなく、わた しのうちに住んでおられる父が、これらのことをな さるのである。 11 わたしが父におり、父がわたしにおられることを 信じなさい。そうでないなら、わたしのわざそのも ののゆえに信じなさい。 12 よくよくあなたがたに告げます。わたしを信じる 者は、わたしの行うわざをも行うでしょう。それば かりか、もっと大きなわざを行うでしょう。わたし が父のもとに行くからです。
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13 あなたがたがわたしの名によって求めることは何 でも、わたしはそれを成し遂げよう。それは、父が 子によって栄光をお受けになるためである。 14 あなたがたがわたしの名によって何かを願うなら、 わたしはそれをかなえてあげます。 15 あなたがたがわたしを愛するならば、わたしの戒 めを守りなさい。 16 わたしは父にお願いしよう。そうすれば、父は別 に助け主を送って、いつまでもあなたがたと共にお らせて下さるであろう。 17 それは真理の御霊である。世はそれを受け入れる ことができない。世はそれを見もせず、知ることも ないからである。しかし、あなたがたはそれを知っ ている。それはあなたがたとともに住み、またあな たがたのうちにいるからである。 18 わたしはあなたがたを捨てて孤児にはしない。わ たしはあなたがたのところに来る。 19 もうしばらくすると、世はもはやわたしを見なく なります。しかし、あなたがたはわたしを見ます。 わたしが生きているので、あなたがたも生きるので す。 20 その日には、わたしが父におり、あなたがたがわ たしにおり、また、わたしがあなたがたにおること が、あなたがたに分かるであろう。 21 わたしの戒めを心に留めてそれを守る人は、わた しを愛する者である。わたしを愛する者は、わたし の父に愛されるであろう。わたしもその人を愛し、 わたし自身をその人に現すであろう。 22 イスカリオテのユダはイエスに言った、「主よ、 あなたはなぜ、わたしたちには御姿を現してくださ るのに、世には現してくださらないのですか。」 23 イエスは答えて言われた、「もし人がわたしを愛 するなら、わたしの言葉を守るであろう。わたしの 父はその人を愛し、わたしたちはその人のところに 行って、その人とともに住むであろう」。 24 わたしを愛さない者は、わたしの言葉を守りませ ん。あなたがたが聞いている言葉は、わたしの言葉 ではなく、わたしをつかわした父の言葉です。 25 わたしは、あなたがたの所にまだいる間に、これ らのことを話したのです。 26 しかし、助け主、すなわち、父がわたしの名によ ってつかわされる聖霊は、あなたがたにすべてのこ とを教え、またわたしが話しておいたことをことご とく思い起こさせてくださるであろう。 27 わたしは平和をあなたがたに残します。わたしの 平和をあなたがたに与えます。わたしが与えるのは、 世が与えるようなものとは異なります。あなたがた は心を騒がせることはありません、またおじけるこ とはありません。 28 わたしがあなたがたに、「わたしは去って行くが、 またあなたがたのところに戻ってくる」と言ったこ とを、あなたがたは聞いている。もしあなたがたが わたしを愛しているなら、わたしが「わたしは父の もとに行く」と言ったことを喜ぶはずだ。わたしの 父はわたしよりも偉大な方だからである。
29 そして今、わたしは、事が起こる前にあなたたち に話しました。事が起こると、あなたたちは信じる ようになるためです。 30 今後、わたしはあなたがたに多くを語るつもりは ありません。この世の君が来るからです。そして、 わたしには何も持っていません。 31 しかし、わたしが父を愛していることを世に知ら せるためです。父がわたしに命じたとおりに、わた しはそうしています。さあ、ここから出かけましょ う。 第 15 章 1 わたしはまことのぶどうの木、わたしの父は農夫で す。 2 わたしにつながっている枝で実を結ばないものはみ な、父がそれを取り除き、実を結ぶものはみな、も っと多くの実を結ぶように刈り込んでくださるので す。 3 今、あなたがたは、わたしがあなたがたに語った言 葉によってきよめられているのです。 4 わたしにつながっていなさい。そうすれば、わたし もあなたがたとつながっています。枝がぶどうの木 につながっていなければ、自分だけでは実を結ぶこ とができないのと同じように、あなたがたもわたし につながっていなければ実を結ぶことはできません。 5 わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝です。人 がわたしにつながっており、わたしもその人につな がっているなら、その人は豊かに実を結びます。わ たしを離れては、あなたがたは何一つできないから です。 6 人がわたしにとどまっていないなら、枝のように投 げ出されて枯れ、人々はそれを集めて火に投げ込み、 焼いてしまいます。 7 あなたがたがわたしにとどまり、わたしの言葉があ なたがたにとどまっているならば、あなたがたの望 むものは何でも求めなさい。そうすれば、かなえら れるでしょう。 8 あなたがたが多くの実を結ぶならば、それによって わたしの父は栄光をお受けになる。そのようにして、 あなたがたはわたしの弟子となるのである。 9 父がわたしを愛されたように、わたしもあなたがた を愛したのです。わたしの愛にとどまりなさい。 10 もしあなたがたがわたしの戒めを守るならば、わ たしの愛のうちにとどまるはずです。わたしがわた しの父の戒めを守ったので、その愛のうちにとどま っているのと同じです。 11 わたしがこれらのことをあなたたちに話したのは、 わたしの喜びがあなたたちのうちにとどまり、あな たたちの喜びが満たされるためである。 12 わたしがあなたがたを愛したように、あなたがた も互いに愛し合いなさい。これがわたしのいましめ である。 13 人がその友のために自分の命を捨てること、これ よりも大きな愛はない。
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14 わたしが命じることをあなたがたが行なうならば、 あなたがたはわたしの友である。 15 今後、わたしはあなたがたを僕とは呼びません。 僕は主人のしていることを知らないからです。しか し、わたしはあなたがたを友と呼びました。父から 聞いたことをみな、あなたがたに知らせたからです。 16 あなたがたがわたしを選んだのではなく、わたし があなたがたを選び、あなたがたを任命したのです。 それは、あなたがたが行って実を結び、その実が残 るようにするためです。それは、あなたがたがわた しの名によって父に求めるものは何でも、父が与え て下さるためです。 17 わたしはこれらのことをあなたたちに命じます。 あなたたちは互いに愛し合いなさい。 18 もし世があなたがたを憎むなら、あなたがたより 先にわたしを憎んだことを知っておきなさい。 19 もしあなたがたがこの世のものであったなら、こ の世は自分のものを愛したであろう。しかし、あな たがたはこの世のものではなく、かえってわたしが あなたがたをこの世から選び出したので、この世は あなたがたを憎むのである。 20 わたしがあなたたちに言った言葉を思い出しなさ い。しもべはその主人よりも偉くはない。もし彼ら がわたしを迫害したなら、あなたたちも迫害するで あろう。もし彼らがわたしの言葉を守ってきたなら、 あなたたちの言葉も守るであろう。 21 しかし、彼らはわたしの名のゆえに、これらのこ とをみなあなたたちにするのです。わたしをつかわ した方を知らないからです。 22 もしわたしが来て彼らに語らなかったなら、彼ら には罪がなかったであろう。しかし今は、彼らには 罪を隠す余地がない。 23 わたしを憎む者は、わたしの父をも憎むのです。 24 もしわたしが、ほかの人たちがしたことのないわ ざを彼らの間でしなかったなら、彼らには罪がなか ったであろう。しかし、今や彼らはわたしとわたし の父とを見て、それを憎むようになった。 25 しかし、このことは、彼らの律法に書いてある、 「彼らは理由もなくわたしを憎んだ」という言葉が 成就するためであった。 26 しかし、わたしが父のもとからあなたがたに遣わ そうとしている助け主、すなわち、父から出る真理 の御霊が来ると、その御霊はわたしについて証しを します。 27 あなたがたもまた証人となるであろう。あなたが たは初めからわたしとともにいたからである。
3 彼らは父をもわたしをも知らないので、あなたたち にそのようなことをするのです。 4 しかし、わたしがこれらのことをあなたたちに話し たのは、時が来たときに、わたしがこれらのことを あなたたちに話したことを、あなたたちが思い出す ためです。わたしはこれらのことを初めからあなた たちに話さなかったのですが、それはわたしがあな たたちと一緒にいたからです。 5 しかし、今わたしは、わたしをつかわした方のもと へ行きます。あなたがたのうち、だれもわたしに、 「どこへ行くのですか」と尋ねません。 6 しかし、わたしがこれらのことをあなたたちに話し たので、あなたたちの心は悲しみで満たされた。 7 しかし、わたしは真実をあなたたちに告げます。わ たしが去って行くことは、あなたたちにとって益な のです。もしわたしが去って行かなければ、助け主 はあなたたちのところに来ないでしょう。しかし、 わたしが去って行けば、わたしは助け主をあなたた ちのところに遣わします。 8 彼が来ると、罪について、正義について、審判につ いて、世を責めます。 9 罪によるのです。彼らはわたしを信じないからです。 10 義についてです。わたしが父のもとに行くと、あ なたがたはもはやわたしを見なくなります。 11 それは裁きについてです。この世の君が裁かれる からです。 12 わたしにはあなたがたに言うべきことがまだ多く あるが、あなたがたは今はそれに耐えられない。 13 しかし、真理の御霊が来ると、あなたたちをあら ゆる真理に導いてくれます。御霊は自分から語るの ではなく、聞いたことを語り、また、きたるべき事 をあなたたちに示すでしょう。 14 彼はわたしに栄光を与えるであろう。彼はわたし のものを受けて、それをあなたたちに告げるであろ うからである。 15 父が持っておられるものは皆わたしのものである。 だから、父はわたしのものを取って、あなたがたに 示して下さるであろう、とわたしは言ったのである。 16 もうしばらくすると、あなたがたはわたしを見な くなる。しかし、またもうしばらくすると、あなた がたはわたしを見るようになる。わたしは父のもと に行くからである。 17 そのとき、弟子たちのうちのある者は、互に言っ た。「『しばらくすると、あなたがたはわたしを見 なくなる。しかし、またしばらくすると、わたしを 見る よう にな る。そ して 、わ たし は父の もと に行 く』と彼が言うのは、どういうことか。」 18 そこで彼らは言った、「もう少しの間、と彼が言 っているのは、どういうことか。私たちには彼が何 を言っているのか、分からない。」 19 イエスは彼らが尋ねたがっていることを知って、 彼らに言われた、 「しばらくすると、あなたがたは わたしを見なくなるが、またしばらくすると、わた しを見るようになるとわたしが言ったことについて、 あなたがたは互いに論じ合っているのか。」
第 16 章 1 わたしはこれらのことをあなたたちに話したが、そ れはあなたたちがつまずかないようにするためであ る。 2 彼らはあなたたちを会堂から追い出すであろう。あ なたたちを殺す者が、神に仕えていると思うように なる時が来るであろう。
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20 よくよくあなたがたに言っておく。あなたがたは 泣き悲しむが、世は喜ぶであろう。あなたがたは悲 しむが、その悲しみは喜びに変わるであろう。 21 女が産みの苦しみをするときは、自分の時が来た ので悲しみを覚える。しかし、子を産み終えると、 人は世に生まれたという喜びで、もうその苦しみを 思い出さない。 22 だから、あなたがたは今は悲しみの中にある。し かし、わたしは再びあなたがたと会うであろう。そ のとき、あなたがたの心は喜ぶであろう。そして、 その喜びをあなたがたから奪い取る者はいない。 23 その日には、あなたがたは何もわたしに尋ねませ ん。よくよくあなたがたに言います。あなたがたが わたしの名によって父に求めるものは何でも、父は 与えて下さるでしょう。 24 あなたがたは今まで、わたしの名によって何も求 めたことがなかった。求めなさい。そうすれば、あ なたがたの喜びが満ちあふれるように、与えられる であろう。 25 わたしはこれらのことを箴言であなたがたに話し た。しかし、わたしがもはや箴言であなたがたに話 さないで、父のことをはっきりとあなたがたに示す 時が来る。 26 その日には、あなたがたはわたしの名によって願 い求めるであろう。わたしはあなたがたのために父 に祈ろうとは言わない。 27 あなたがたがわたしを愛し、わたしが神から出て きたと信じたので、父御自身があなたがたを愛して おられるのです。 28 わたしは父のもとから出て、この世に来た。そし てまた、世を去って父のもとに行く。 29 弟子たちはイエスに言った。「ごらんなさい。あ なたは今、はっきりと話して、ことわざを語っては おられません。」 30 今、私たちは、あなたがすべてのことを知ってお り、だれもあなたに尋ねる必要もないことを確信し ています。これによって、私たちはあなたが神から 来られたと信じています。 31 イエスは彼らに答えられた。「あなたたちは今信 じているのか。」 32 見よ、あなたがたが散らされて、それぞれ自分の 家に帰り、わたしをひとり残す時が来る。いや、今 や来ている。しかし、わたしはひとりではない。父 がわたしと共におられるからである。 33 これらのことを話したのは、わたしにあってあな たがたが平安を得るためです。あなたがたは、この 世では苦難があるでしょう。しかし、勇気を出しな さい。わたしはすでに世に勝っています。
2 あなたは、すべての人を支配する権威を彼に与え、 彼に与えたすべての人に永遠の命を与えるようにさ れました。 3 永遠の命とは、唯一のまことの神でいますあなたと、 また、あなたがつかわされたイエス・キリストとを知 ることです。 4 わたしは地上であなたの栄光を現しました。あなた がわたしになさせようとお与えになったわざを、わ たしは成し遂げました。 5 父よ、今、世の始まる前にわたしがあなたとともに 持っていた栄光で、わたしをあなた自身の栄光で栄 光に輝かせてください。 6 あなたが世から選び出してわたしに与えてくださっ た人々に、わたしはあなたの名を現しました。彼ら はあなたのものであり、あなたは彼らをわたしに与 えてくださいました。彼らはあなたの約束を守りま した。 7 今、彼らは、あなたが私に与えてくださったものは すべてあなたから出たものであることを知りました。 8 わたしは、あなたがわたしに与えてくださった言葉 を彼らに伝えました。彼らはそれを受けて、わたし があなたから出たことを確かに知り、また、あなた がわたしをつかわされたことを信じたのです。 9 わたしは彼らのために祈ります。わたしは世のため にではなく、あなたがわたしに与えてくださった彼 らのために祈ります。彼らはあなたのものなのです。 10 わたしのものはみなあなたのものであり、あなた のものはわたしのものである。わたしは彼らによっ て栄光を受ける。 11 そして今、わたしはもはやこの世にいませんが、 この人たちはこの世にいます。そしてわたしはあな たのもとに来ます。聖なる父よ、あなたがわたしに 与えてくださった人たちを、あなたの御名によって 守ってください。彼らがわたしたちと同じく一つと なるようにしてください。 12 わたしは、世に彼らと共にいたとき、あなたの名 によって彼らを守りました。あなたがわたしに下さ った者たちをわたしは守りました。そのうちのひと りも失われず、ただ滅びの子だけが失われました。 それは、聖書の言葉が成就するためです。 13 そして今、わたしはあなたのところへ来ました。 わたしがこれらのことを世で語るのは、わたしの喜 びが彼ら自身によって満たされるためです。 14 わたしは彼らにみ言葉を与えました。しかし、わ たしがこの世の者でないのと同じように、彼らもこ の世の者ではないので、世は彼らを憎みました。 15 わたしは彼らをこの世から取り去っていただくよ うお願いするのではありません。彼らを悪から守っ ていただくようお願いするのです。 16 わたしがこの世のものではないのと同じように、 彼らもこの世のものではありません。 17 あなたの真実によって彼らを聖別してください。 あなたの言葉は真実です。 18 あなたがわたしを世につかわされたように、わた しも彼らを世につかわしました。
第 17 章 1 これらの言葉を語った後、イエスは目を天に上げて 言われた、「父よ、時が来ました。あなたの子に栄 光を帰して下さい。そうすれば、子もまたあなたに 栄光を帰すでしょう。
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19 そして、彼らのために、わたし自身を聖別します。 それは、彼らも真理によって聖別されるためです。 20 わたしは彼らのためだけではなく、彼らの言葉を 聞いてわたしを信じる人々のためにも祈ります。 21 それは、父よ、あなたがわたしにおられ、わたし があなたのうちにおられるように、彼らもみな一つ となるためです。それは、あなたがわたしをお遣わ しになったことを、世が信じるようになるためです。 22 あなたがわたしに下さった栄光を、わたしは彼ら にも与えました。それは、わたしたちが一つである ように、彼らも一つとなるためです。 23 わたしは彼らの中におり、あなたはわたしの中に おられます。それは、彼らが完全に一体となるため であり、また、あなたがわたしをつかわし、わたし を愛してくださったように、彼らをも愛してくださ ったことを、世が知るためなのです。 24 父よ、あなたがわたしに与えてくださった者たち が、わたしのいる所にわたしと一緒にいるようにし てください。それは、あなたがわたしに与えてくだ さった栄光を彼らが見るためです。あなたは世界の 基が置かれる前からわたしを愛しておられたからで す。 25 正しい父よ、世はあなたを知りません。しかし、 わたしはあなたを知っており、また、この人たちも あなたがわたしをつかわされたことを知っています。 26 わたしは彼らにあなたの名を告げ知らせました。 また、これからも告げ知らせます。それは、あなた がわたしを愛して下さった愛が彼らのうちにあり、 わたしも彼らのうちにいるためです。
あなたがわたしに与えてくださった者を、わたしは ひとりも失いませんでした」と言われた御言葉が成 就するためでした。 10 すると、シモン・ペテロは剣を持っていて、それを 抜いて、大祭司の僕に切りかかり、その右の耳を切 り落とした。その僕の名はマルコスであった。 11 すると、イエスはペテロに言われた、「剣をさや に納めなさい。父がわたしに下さった杯は、飲むべ きではないか。」 12 そこで、ユダヤ人の軍隊と千人隊長と下役たちは イエスを捕らえて縛り、 13 そして、まず彼をアンナスのところに連れて行っ た。アンナスは、その年の大祭司カヤパのしゅうと であった。 14 カヤパとは、一人の人間が民のために死ぬのがよ いとユダヤ人たちに助言していた人であった。 15 シモン・ペテロはイエスに従い、もう一人の弟子も 従った。この弟子は大祭司に知られた者であったの で、イエスと共に大祭司の官邸にはいった。 16 しかし、ペテロは外の戸口に立っていた。すると、 大祭司に知られているもう一人の弟子が出て来て、 戸口を守る女に話しかけ、ペテロを中に入れた。 17 すると、門番の女中がペテロに言った。「あなた も、あの人の弟子のひとりではありませんか。」ペ テロは言った。「違います。」 18 召使たちや下役たちは、寒かったので炭火をおこ してそこに立って、暖まっていた。ペテロも彼らと 一緒に立って、暖まっていた。 19 そこで、大祭司はイエスに、弟子たちとイエスの 教えについて尋ねた。 20 イエスは答えられた。「わたしは世に公然と語っ た。ユダヤ人たちがいつも集まる会堂や宮で教えて きた。隠れて語ったことは何一つない。」 21 なぜわたしに尋ねるのですか。わたしの話を聞い た人々に、わたしが彼らに何と言ったか尋ねなさい。 見よ、彼らはわたしが言ったことを知っているので す。 22 イエスがこう言い終わると、そばに立っていた下 役の一人が、イエスを手のひらでたたいて言った。 「あなたは大祭司にそう答えるのか。」 23 イエスは答えられた。「もしわたしが悪いことを したのなら、その悪いことの証拠を示しなさい。し かし、良いことを言ったのなら、なぜわたしを打つ のですか。」 24 さて、アンナスは彼を縛ったまま大祭司カヤパの もとに送りました。 25 シモン・ペテロは立って、暖まっていた。そこで彼 らは彼に言った、「あなたもあの人の弟子のひとり ではないか。」 彼はそれを否定して言った、「違い ます。」 26 大祭司の従者のひとりで、ペテロに片耳を切り落 とされた者の親類である者が言った。「わたしはあ なたが園で彼と一緒にいるのを見なかったか。」 27 ペテロは再びそれを否定した。すると、すぐに鶏 が鳴いた。
第 18 章 1 イエスはこれらのことを語り終えると、弟子たちと 一緒にケデロン川の向こうに出て行かれた。そこに は園があり、イエスと弟子たちはその中に入られた。 2 イエスを裏切ったユダもその場所を知っていた。イ エスは弟子たちとたびたびそこへ出かけておられた からである。 3 そこで、ユダは祭司長たちやパリサイ人たちから遣 わされた一隊の兵士と下役たちを引き連れ、提灯や たいまつや武器を持ってそこへやって来た。 4 イエスは、自分に起ころうとしていることをことご とくご存じだったので、出て行って彼らに言われた、 「だれを捜しているのか」。 5 彼らは答えた、「ナザレのイエスです」。イエスは 彼らに言われた、 「わたしです」。イエスを裏切っ たユダも彼らと一緒に立っていた。 6 イエスが彼らに、「わたしがそれだ」と言われた途 端、彼らは後ずさりして、地に倒れた。 7 そこでイエスはもう一度彼らに尋ねられた。「だれ を捜しているのか。」彼らは「ナザレのイエスを捜 しているのだ」と言った。 8 イエスは答えられた。「わたしがそれだ、とあなた たちに言ったはずだ。だから、わたしを捜している のなら、この人たちは去らせなさい。
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28 それから、彼らはイエスをカヤパのもとから法廷 に連れて行った。まだ朝早かったので、彼らは汚れ るのを恐れて法廷には入らず、過越の食事をした。 29 そこでピラトは彼らのところに出て行って言った、 「あなたたちはこの男に対してどんな罪状を申し立 てるのか」。 30 彼らは答えて言った、「もし彼が犯罪者でなかっ たら、私たちは彼をあなたに引き渡さなかったでし ょう。」 31 そこでピラトは彼らに言った、「彼を連れて行き、 あなたがたの律法に従って裁判をしなさい」。する とユダヤ人たちは彼に言った、「われわれには人を 死刑にすることは許されていない。 32 それは、イエスがどのような死を遂げるべきかを 告げて言われた言葉が成就するためであった。 33 そこでピラトは再び法廷に入り、イエスを呼び出 して言った。「あなたはユダヤ人の王なのか。」 34 イエスは答えられた。「あなたは自分でそう言っ たのか、それとも、ほかの人が私についてそう言っ たのか。」 35 ピラトは答えた。「私はユダヤ人なのか。あなた の同胞と祭司長たちが、あなたを私に引き渡した。 あなたは何をしたのか。」 36 イエスは答えられた。「わたしの王国はこの世の ものではありません。もしわたしの王国がこの世の ものであったなら、わたしのしもべたちは、わたし をユダヤ人たちに引き渡さないように戦ったことで しょう。しかし、わたしの王国はこの世のものでは ありません。」 37 そこでピラトはイエスに言った、「それでは、あ なたは王なのですか。」 イエスは答えた、「あなた は、わたしを王だと言っています。わたしは真理に ついて証しをするために生まれ、またこのためにこ の世に来たのです。真理に属する者は皆、わたしの 声に耳を傾けます。」 38 ピラトはイエスに言った、「真実とは何か。」 こ う言ってから、イエスは再びユダヤ人たちのところ へ出て行き、彼らに言った、「この人には何の罪も 見いだせません。」 39 しかし、過越の祭りの時には、わたしがひとりの 者をあなたがたに釈放するのが、あなたがたの慣例 となっている。それなのに、ユダヤ人の王をあなた がたに釈放してもらいたいのか。 40 すると、彼らはみなまた叫んで言った、「この人 ではない、バラバだ。バラバは強盗だったのだ。」
わたしが彼に何の罪も見いだせないことを、あなた たちが知るためである。」 5 すると、イエスはいばらの冠をかぶり、紫の衣を着 て出て来た。ピラトは彼らに言った、「見よ、この 人だ」。 6 そこで、祭司長たちや下役たちはイエスを見ると、 叫ん で言 った 。「十 字架 につ けろ 、十字 架に つけ ろ。」ピラトは彼らに言った。「彼を引き取って十 字架につけよ。この人には何の罪も見いだせな い。」 7 ユダヤ人たちはイエスに答えた。「私たちには律法 があります。律法によれば、彼は死刑に値します。 なぜなら、彼は自分を神の子としたからです。」 8 ピラトはこの言葉を聞いてますます恐れた。 9 そして、再び法廷に入り、イエスに言った、「あな たはどこから来たのですか」。しかし、イエスは何 もお答えにならなかった。 10 そこでピラトはイエスに言った。「私に何も言わ ないのか。私には、あなたを十字架につける権威が あり、また、あなたを釈放する権威もあることを、 知らないのか。」 11 イエスは答えられた。「上から与えられなければ、 あなたは私に対して何の権威も持ち得なかったでし ょう。だから、私をあなたに引き渡した者の罪はも っと大きいのです。」 12 ピラトはそれ以来、イエスを釈放しようと努めた が、ユダヤ人たちは叫んで言った。「この男を釈放 するなら、あなたは皇帝の味方ではない。自分を王 とする者は、皇帝に逆らう者である。」 13 ピラトはこの言葉を聞くと、イエスを外に連れ出 し、敷石と呼ばれる場所、ヘブル語ではガバタと呼 ばれる場所で、裁判の席に着いた。 14 それは過越の準備の時で、午後六時ごろであった。 イエスはユダヤ人たちに、「見よ、これがあなたた ちの王だ」と言った。 15 しかし、彼らは叫んだ。「彼を殺せ、殺せ、十字 架につけよ。」ピラトは彼らに言った。「私があな たがたの王を十字架につけるのか。」祭司長たちは 答えた。「私たちには、カイザルのほかに王はいま せん。」 16 そこで、イエスは十字架につけるために彼らに引 き渡された。彼らはイエスを捕らえて連れて行った。 17 そして、イエスは十字架を背負って、ヘブル語で ゴルゴタと呼ばれる、どくろの場所と呼ばれる場所 に出て行かれた。 18 そこで彼らは、イエスを十字架につけた。また、 ほかの二人を、イエスの両側に一人ずつ、そしてイ エスを真ん中に十字架につけた。 19 ピラトは罪状書きを書いて十字架にかけた。そこ には、「ユダヤ人の王、ナザレのイエス」と書いて あった。 20 その時、多くのユダヤ人がその罪状書きを読み上 げた。イエスが十字架につけられた場所は都に近か ったからである。そして、罪状書きはヘブル語、ギ リシア語、ラテン語で書かれていた。
第 19 章 1 そこでピラトはイエスを捕らえて鞭打った。 2 兵士たちはいばらの冠を編んでイエスの頭に載せ、 紫色の衣を着せた。 3 そして、「ユダヤ人の王、万歳!」と言って、彼を 手で打ち殺した。 4 そこでピラトは再び出て来て、彼らに言った。「見 よ、わたしは彼をあなたたちのところへ引き出す。
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21 そこで、ユダヤ人の祭司長たちはピラトに言った。 「『ユダヤ人の王』と書かず、『ユダヤ人の王だ』 と自称したと書きなさい。」 22 ピラトは答えた。「私が書いたことは、私が書い たのです。」 23 兵士たちはイエスを十字架につけてから、その着 物を取って四つに分け、各兵士に一つずつ分けた。 また上着も作った。上着は縫い目がなく、上からす べて織り合わせたものであった。 24 そこで彼らは互いに言った、「それを裂かないで、 だれ のも のに なる か、 くじを 引こ う」 。そ れは 、 「彼らはわたしの着物を分け合い、わたしの着物を くじで引いた」と書いてある聖書の言葉が実現する ためであった。兵士たちはそのとおりにした。 25 さて、イエスの十字架のそばには、イエスの母と 母の姉妹、クレオパの妻マリア、そしてマグダラの マリアが立っていた。 26 イエスは、その母と、愛していた弟子がそばに立 っているのを見て、その母に言われた。「婦人よ、 ごらんなさい。あなたの子です。」 27 それから、イエスはその弟子に言われた。「あな たの母をごらんなさい。」そのときから、その弟子 は彼女を自分の家に引き取った。 28 この後、イエスは、すべてのことが成し遂げられ たこ とを 知っ て、 聖書 の言葉 が成 就す るた めに 、 「わたしは渇く」と言われた。 29 すると、そこには酢の満ちた器が置いてあった。 彼らは海綿に酢を含ませ、それをヒソプにつけてイ エスの口に当てた。 30 イエスは酢みりんを受けると、「成し遂げられ た」と言い、頭を垂れて息を引き取られた。 31 ユダヤ人たちは、その日は準備の日であったので、 安息日に死体を十字架の上に残しておかないように、 (その安息日は特別な日であったから)、死体の足 を折って取り降ろしてくれるようにピラトに願った。 32 すると、兵士たちが来て、イエスと共に十字架に つけられた最初の者と、もう一人の者との足を折っ た。 33 しかし、彼らがイエスのところに来ると、イエス がすでに死んでおられたのを見て、その足を折るこ とはしなかった。 34 しかし、兵士の一人が槍で彼のわき腹を刺した。 すると、すぐに血と水が流れ出た。 35 それを見た者が証言した。その証言は真実である。 彼は自分が真実を語っていることを知っているので、 あなたがたは信じるようになる。 36 これらの事が起こったのは、「彼の骨は一つも折 られないであろう」という聖書の言葉が成就するた めであった。 37 また聖書の別の箇所にはこう書いてあります。 「彼 らは 、自 分た ちが 突き刺 した 方を 見る であ ろ う。」 38 この後、アリマタヤのヨセフは、イエスの弟子で はあったが、ユダヤ人たちを恐れてそのことを隠し ていたので、イエスの遺体を引き取りたいとピラト
に願った。ピラトは許可した。そこでヨセフは行っ て、イエスの遺体を引き取った。 39 ニコデモも来た。彼は最初、夜イエスのもとに来 て、没薬と沈香を混ぜたものを百ポンドほど持って 来た。 40 それから、彼らはイエスの遺体を取り、ユダヤ人 の埋葬の習慣に従って、香料と一緒に亜麻布で巻い た。 41 イエスが十字架につけられた場所には園があり、 そこにはまだだれも葬られたことのない新しい墓が あった。 42 ユダヤ人の準備の日であったので、彼らはイエス をそこに納めた。墓が近かったからである。 第 20 章 1 週の初めの日に、まだ暗いうちに、マグダラのマリ アは墓に行き、墓から石が取りのけられているのを 見た。 2 そこで彼女は走って行って、シモン・ペテロと、イ エスが愛しておられたもう一人の弟子のところへ行 き、彼らに言った。「だれかが主を墓から取り去り ました。どこに置いたのか、私たちには分かりませ ん。」 3 そこでペテロともう一人の弟子は出て行って墓に着 いた。 4 そこで、ふたりは一緒に走りました。そして、もう ひとりの弟子がペテロより先に走り、先に墓に着き ました。 5 そこで彼は身をかがめて中をのぞき込み、亜麻布が 置いてあるのを見たが、中に入らなかった。 6 そのとき、シモン・ペテロがイエスに従って来て墓 に入り、亜麻布が置いてあるのを見て、 7 また、イエスの頭に巻かれていた布は、亜麻布とい っしょに置かれず、別の場所に一緒に巻かれていた。 8 すると、先に墓に着いたもう一人の弟子も中に入り、 見て信じた。 9 彼らは、イエスが必ず死人の中からよみがえらなけ ればならないという聖書の言葉をまだ知らなかった からである。 10 それから、弟子たちはまた自分たちの家に帰って 行った。 11 しかしマリアは墓の外に立って泣いていた。そし て泣きながら身をかがめて墓の中をのぞき込んだ。 12 そして、白い衣を着た二人の天使が、イエスの遺 体が置かれていたところに、一人は頭の方に、もう 一人は足の方に座っているのを見た。 13 彼らは彼女に言った、「婦人よ、なぜ泣いている のですか」。彼女は彼らに言った、「人々が私の主 を連れて行き、どこに置いたのか私には分からない からです」。 14 彼女はこう言ってから、振り返って、イエスが立 っておられるのを見たが、それがイエスだとは知ら なかった。
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15 イエスは彼女に言われた、「婦人よ、なぜ泣いて いるのか。だれを捜しているのか。」彼女は、イエ スが園の管理人だと思って言った、「ご主人様、あ なたが彼をここから運び去ったのでしたら、どこに 置いたのか、教えてください。私が引き取ります」。 16 イエスは彼女に言われた、「マリアよ」。彼女は 振り向いて言った、「ラボニ。これは『先生』とい う意味です。」 17 イエスは彼女に言われた、「わたしにさわっては いけない。わたしはまだ父のもとへ上っていないか ら。ただ、わたしの兄弟たちのところへ行って、こ う言いなさい。『わたしは、わたしの父であり、あ なたがたの父である方、また、わたしの神であり、 あなたがたの神である方のもとへ上る』」。 18 マグダラのマリアは来て、主に会ったこと、また 主が彼女にこれらのことを話されたことを弟子たち に告げた。 19 その日、すなわち週の初めの日の夕方、弟子たち はユダヤ人たちを恐れて、集まっていた家の戸に鍵 をかけていると、イエスが来て真ん中に立ち、「平 安があなた方にあるように」と言われた。 20 こう言って、イエスは彼らに手とわき腹をお見せ になった。弟子たちは主を見て喜んだ。 21 すると、イエスは再び彼らに言われた、「平安が あなた方にあるように。父がわたしをつかわされた ように、わたしもあなた方をつかわすのです。」 22 こう言ってから、イエスは彼らに息を吹きかけて 言われた、「聖霊を受けなさい。 23 あなたがたがだれの罪を赦すなら、それは赦され る。また、だれの罪を赦さないなら、それは赦され ない。 24 しかし、十二人の一人で、ディディモと呼ばれる トマスは、イエスが来られたとき、彼らと一緒にい ませんでした。 25 そこで、ほかの弟子たちがイエスに言った、「わ たしたちは主を見た」。しかしイエスは彼らに言わ れた、「わたしは、その手に釘の跡を見、わたしの 指を釘の跡に入れてみなければ、また、わたしの手 をそのわきにさし入れてみなければ、決して信じな い」。 26 八日後、弟子たちはまた家の中におり、トマスも 一緒にいた。そのとき、戸が閉ざされていたので、 イエスが来て真ん中に立って言われた、「平安があ なた方にあるように」。 27 それからイエスはトマスに言われた、「あなたの 指をここにつけて、わたしの手を見なさい。また、 あなたの手をここに伸ばして、わたしのわきにさし 入れてみなさい。信じない者にならないで、信じる 者になりなさい。」 28 するとトマスは答えて言った。「わたしの主、わ たしの神よ。」 29 イエスは彼に言われた、「トマス、あなたは私を 見たので信じたのか。見ないで信じる人は幸いであ る」。
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30 イエスは弟子たちの前で、この書物に書かれてい ない多くのしるしを実際に行われた。 31 しかし、これらのことが書かれたのは、イエスが 神の子キリストであることを、あなたがたが信じる ためであり、また信じてイエスの名によって命を得 るためである。 第 21 章 1 これらのことの後、イエスは再びティベリアス湖畔 で弟子たちにご自身を現された。 2 そこには、シモン・ペテロ、デディモと呼ばれるト マス、ガリラヤのカナ出身のナタナエル、ゼベダイ の子たち、それにほかの二人の弟子が一緒にいた。 3 シモン・ペテロは彼らに言った、「私は漁に行きま す」。彼らは言った、「私たちも一緒に行きます」。 彼らは出かけて、すぐに船に乗り込んだが、その夜 は何も捕れなかった。 4 夜が明けると、イエスは岸に立っておられた。しか し弟子たちはそれがイエスだとは知らなかった。 5 そこでイエスは彼らに言われた、「子供たちよ、何 か食 べ物 はあ るか」 。彼ら は答 えた 、「あ りま せ ん」。 6 そこでイエスは彼らに言われた、「舟の右側に網を おろしなさい。そうすれば、何かとれるだろう」。 そこで彼らは網をおろしたが、魚があまりにも多く て、網を引き上げることができなかった。 7 すると、イエスが愛しておられたあの弟子がペテロ に言った。「主だ。」シモン・ペテロは主であると聞 いて、裸であったので、漁師の着物をまとって海に 飛び込んだ。 8 ほかの弟子たちは小舟に乗って、魚の入った網を引 いて来た。(陸地からそれほど遠くなく、二百キュ ビトほどあった。) 9 彼らが陸に着くと、そこに炭火と、その上に載せら れた魚と、パンとが見えた。 10 イエスは彼らに言われた、「今捕った魚を一匹持 って来なさい。」 11 シモン・ペテロは網を引き上げ、陸に上げました。 網には百五十三匹もの大きな魚がいっぱい入ってい ました。こんなに多かったのに、網は破れませんで した。 12 イエスは彼らに言われた、「さあ、食事をしなさ い。」弟子たちはだれも、それが主であることを知 っていたので、「あなたはどなたですか」と尋ねる 勇気がなかった。 13 すると、イエスは来て、パンを取り、彼らに与え、 また魚も同じように与えた。 14 イエスが死からよみがえられた後、弟子たちにご 自身を現されたのは、これで三度目である。 15 彼らが食事を終えると、イエスはシモン・ペテロに 言われた。「ヨハネの子シモン、あなたは、この人 たち以上にわたしを愛しますか。」ペテロは言った。 「主よ、そうです。わたしがあなたを愛しているこ
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とは 、あ なた がご 存じ です。 」ペ テロ は言 った 。 「わたしの小羊を養いなさい。」 16 イエスは二度目に言われた、「ヨハネの子シモン よ、わたしを愛しますか。」彼は答えた、「はい、 主よ。わたしがあなたを愛していることは、あなた がご存じです」。 彼は言った、「わたしの羊を養い なさい」。 17 イエスは三度目に言われた、「ヨハネの子シモン よ、わたしを愛しますか。」ペテロは三度目に「わ たしを愛しますか。」と言われたので心を痛めた。 シモンは言った、「主よ、あなたはすべてをご存じ です。わたしがあなたを愛していることは、あなた がご存じです」。イエスは彼に言われた、「わたし の羊を養いなさい。」 18 よくよくあなたに言っておく。あなたは若かった 時には、自分で帯を締めて、自分の行きたい所へ歩 いて行った。しかし年老いたら、あなたは自分の手 を伸ばし、ほかの人があなたに帯を締めて、行きた くない所へ連れて行くであろう。 19 イエスは、どのような死を遂げることによって神 に栄光をささげるべきかを示唆して、こう言われた。 そして、こう言い終えると、イエスは彼に言われた。 「わたしに従いなさい。 」 20 そのとき、ペテロは振り向いて、イエスの愛して おられた弟子がついて来るのを見た。その弟子は食 事のときもイエスの胸に寄りかかって、「主よ、あ なたを裏切る者は、だれですか」と言った。 21 ペテロはそれを見てイエスに言った。「主よ、こ の人はどうすればよいのですか。」 22 イエスは彼に言われた。「たといわたしが、わた しの来るまで彼がとどまっていることを願っても、 あなたに何のかかわりがある。わたしに従ってきな さい。」 23 そのとき、その弟子は死ぬことはない、というう わさが兄弟たちの間に広まった。しかし、イエスは 彼に、「彼は死ぬことはない」とは言わなかった。 「たといわたしが来るまで彼が生き続けることを望 んだとしても、それがあなたに何の関係があるか」 と。 24 この弟子は、これらのことを証言し、またこれら のことを書いた者です。そして、私たちは彼の証言 が真実であることを知っています。 25 イエスがなさったことは、ほかにもたくさんある。 それを一つ一つ書き記すなら、世界をもってしても 書き記すべき書物は収まりきらないだろうと思う。 アーメン。
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使徒言行録 第1章 1 テオフィロスよ、私はイエスが行い、教え始めたす べてのことについて、以前に論文を書いた。 2 それから、天に上げられる日まで、イエスは、御自 分が選んだ使徒たちに聖霊によって戒めを与えてお られた。 3 イエスは、苦しみを受けた後、ご自分が生きている ことを、数々の確かな証拠をもって彼らに示し、四 十日間彼らに現れて、神の国のことを語られた。 4 そして、彼らと一緒に集まって、エルサレムを離れ ず、わたしから聞いている父の約束を待つようにと 彼らに命じた。 5 ヨハネは水でバプテスマを授けたが、あなた方はも う間もなく聖霊でバプテスマを受けるであろう。 6 そこで彼らは集まって、イエスに尋ねた。「主よ、 あなたはこの時に、イスラエルのために王国を再び 回復されるのですか。」 7 そこでイエスは彼らに言われた、「時や時期を知る ことは、あなたがたのすることではない。それは父 がご自分の権威に委ねておられるのである。」 8 しかし、聖霊があなたがたに臨むとき、あなたがた は力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサ マリアの全土、および地の果てにまで、わたしの証 人となります。 9 イエスはこれらのことを語り終えると、彼らが見て いるうちに天に上げられ、雲に迎えられて彼らの目 から見えなくなった。 10 イエスが昇って行かれるとき、彼らが天を見つめ ていると、見よ、白い衣を着た二人の人が彼らのそ ばに立っていた。 11 また、こうも言った。「ガリラヤの人たちよ、な ぜ天を仰いで立っているのか。あなたがたを離れて 天に上げられたこのイエスは、天に上って行かれる のをあなたがたが見たのと同じ有様で、またおいで になるであろう。」 12 それから彼らは、オリーブ山からエルサレムに帰 った。そこはエルサレムから安息日の道のりである。 13 彼らは中に入って、屋上の部屋に上がった。そこ には、ペテロ、ヤコブ、ヨハネ、アンデレ、フィリ ポ、トマス、バルトロマイ、マタイ、アルファイの 子ヤコブ、熱心党のシモン、ヤコブの兄弟ユダが住 んでいた。 14 これらの人々はみな、婦人たちやイエスの母マリ ア、またイエスの兄弟たちとともに、心を一つにし て祈りと願いを続けていた。 15 そのころ、ペテロは弟子たちの真ん中に立って言 った。――名前を合わせた人の数は百二十人ほどで あった。 16 兄弟たちよ、この聖書の言葉は、イエスを捕らえ た者たちの導き手であったユダについて、聖霊がダ
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ビデの口を通して以前から語っていたことであり、 必ず実現したに違いありません。 17 彼は私たちと共に数えられ、この奉仕に一部携わ っていたのです。 18 さて、この男は不正の報酬で畑を買ったが、まっ さかさまに落ちて、体が真っ二つに裂け、内臓がみ な流れ出た。 19 そして、それはエルサレムに住むすべての人に知 られたので、その畑は彼らの言語でアケルダマ、す なわち血の畑と呼ばれた。 20 詩篇にこう書いてある。「彼の住まいは荒れ果て、 そこに住む者はなく、彼の監督職は他人に譲れ。」 21 主イエスが私たちの間に出入りしておられた間、 いつも私たちと行動を共にしていたこれらの人々の うち、 22 ヨハネの洗礼から始まって、彼が私たちから引き 上げられたその日まで、私たちとともに彼の復活の 証人となるために、一人が任命されなければなりま せん。 23 彼らは二人を任命した。バルサバと呼ばれ、ユス トとも呼ばれるヨセフと、マティアである。 24 彼らは祈って言った、「すべての人の心をご存じ の主よ、この二人のうちのどちらを選ばれたのか、 お示しください。 25 それは、ユダが罪を犯して落ちてしまったこの奉 仕と使徒の職に彼が加わり、自分の場所へ戻るため であった。 26 そこで彼らはくじを引いた。くじはマティアスに 当たった。そして彼は十一人の使徒たちとともに数 えられた。 第2章 1 五旬節の日が来ると、彼らは皆心を一つにして同じ 場所に集まっていた。 2 すると突然、激しい風が吹いてくるような音が天か ら起こり、彼らが座っていた家全体に響き渡った。 3 すると、炎のような分かれた舌が彼らの上に現れ、 一人一人の上にとどまりました。 4 そして、彼らはみな聖霊に満たされ、御霊が話させ るとおりに、他国の言葉で話し始めた。 5 エルサレムには、天下のあらゆる国から来た敬虔な ユダヤ人たちが住んでいた。 6 この声が響き渡ると、群衆が集まって来て、それぞ れが自分の母国語で話しているのを聞いたので、当 惑した。 7 すると、彼らはみな驚き怪しんで、互いに言った。 「見よ、この話をしている人たちは皆ガリラヤ人で はないか。 8 では、私たちはそれぞれ自分の生まれた国語で聞く ことができるのでしょうか。 9 パルティア人、メディア人、エラム人、メソポタミ ア、ユダヤ、カパドキア、ポントス、アジアに住む 人々、
使徒言行録
10 フリギア、パンフィリア、エジプト、キレネ周辺 のリビア地方、ローマからの寄留者、ユダヤ人、改 宗者、 11 クレタ人とアラビヤ人、彼らが私たちの言語で神 のすばらしい御業を語るのを私たちは聞いています。 12 すると、彼らはみな驚き、疑って互いに言った、 「これは、いったい、どういうことなのだろう。」 13 ほかの人たちはあざ笑って言った、「あの人たち は新しいぶどう酒に酔っているのだ。」 14 しかし、ペテロは十一人と共に立ち上がり、声を 張り上げて彼らに言った。「ユダヤの人々、および エルサレムに住むすべての人々、このことを知って おき、私の言うことによく耳を傾けてください。 15 あなたがたが思っているように、彼らは酔ってい るのではない。まだ午後三時である。 16 しかし、これは預言者ヨエルによって語られたこ とである。 17 終わりの日に、神はこう言われる。「わたしはわ たしの霊をすべての人に注ぐ。すると、あなたがた の息子、娘は預言し、若者は幻を見、老人は夢を見 るであろう。 18 その日には、わたしはわたしのしもべたちや、わ たしの侍女たちにわたしの霊を注ぐ。彼らは預言す る。 19 そして、わたしは上は天に不思議なわざを、下は 地にしるしを現す。すなわち、血と火と煙の蒸気で ある。 20 主の大いなる注目すべき日が来る前に、太陽は暗 くなり、月は血のように変るであろう。 21 そして、主の名を呼ぶ者はだれでも救われるであ ろう。 22 イスラエルの人たちよ、これらのことばを聞きな さい。ナザレのイエスは、あなたがたの間で、神に 認められた人であり、神が彼を通してあなたがたの 間で行われた奇跡と不思議としるしによって、あな たがたに認められた人である。あなたがた自身も知 っているとおりである。 23 神の定めた計画と予知によって引き渡された彼を、 あなたたちは捕らえ、邪悪な手で十字架につけて殺 したのです。 24 神は、キリストを死の苦しみから解き放ち、復活 させました。キリストが死にとどまることは、あり 得なかったからです。 25 ダビデは主についてこう語っています。「わたし は主を常にわたしの前に見ていた。主はわたしの右 にいて、わたしを揺り動かすことはない。 26 それゆえ、わたしの心は喜び、わたしの舌は喜び、 わたしの肉体もまた希望に安らぐであろう。 27 あなたはわたしの魂を陰府に捨て置かず、あなた の聖なる者が朽ち果てるのを許さないからです。 28 あなたはわたしに命の道を知らせ、あなたの御顔 によってわたしを喜びで満たしてくださいます。 29 兄弟たちよ、族長ダビデについて、はっきり言っ ておく。彼は死んで葬られ、その墓は今も私たちの ところにある。
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30 ですから、彼は預言者であり、神が、肉によれば、 彼の腰から出た者の中からキリストを立てて、ご自 分の王座に着かせると、彼に対して誓いを立てられ たことを知っていたのです。 31 彼は、これを前もって見て、キリストの復活につ いて、その魂は陰府に残されず、その肉体は朽ち果 てなかったと語った。 32 神はこのイエスをよみがえらせました。わたした ちは皆、その証人です。 33 それゆえ、キリストは神の右に上げられ、父から 約束された聖霊を受けて、あなたがたが今見聞きし ているこのことを、啓示されたのです。 34 ダビデは天に昇ってはいないが、彼自身がこう言 っている。「主はわが主に言われた。『わたしの右 に座せよ。 35 わたしがあなたの敵をあなたの足台とするまで。 36 だから、イスラエルの全家は、はっきり知るべき だ。あなたがたが十字架につけたこのイエスを、神 は主またキリストとして立てられたのだ。 37 彼らはこれを聞いて心を刺され、ペテロとほかの 使徒たちに言った、「兄弟たちよ、私たちはどうし たらよいでしょうか。」 38 するとペテロは彼らに言った。「悔い改めなさい。 そして、罪の赦しを得るために、イエス・キリストの 名によって、あなたがたひとりひとりがバプテスマ を受けなさい。そうすれば、聖霊の賜物を受けるで しょう。」 39 この約束は、あなた方と、あなた方の子孫、およ び遠くにいるすべての人々、すなわち、私たちの神 である主が召されるすべての人々に与えられている のです。 40 そして、彼は、そのほか多くの言葉で証しし、勧 めて言った、「この邪悪な時代から自分たちを救い なさい。」 41 そこで、彼の言葉を喜んで受け入れた人々はバプ テスマを受けた。そして、その日のうちに三千人ほ どの人が彼らに加わった。 42 彼らは使徒たちの教えを守り、交わりを持ち、パ ンを裂き、祈りを続けていたのである。 43 そして、すべての魂に恐れが起こった。そして、 使徒たちによって多くの不思議な業としるしが行わ れた。 44 信者たちはみな一緒にいて、すべてのものを共有 していました。 45 そして、財産や持ち物を売り、それぞれの必要に 応じて、すべての人に分け与えた。 46 そして彼らは毎日心を一つにして神殿に集まり、 家々を回ってパンを裂き、喜びと真心をもって食事 を共にした。 47 彼らは神を賛美し、すべての民衆から好意を寄せ られ、主は救われる人々を日々教会に加えて下さっ た。
使徒言行録
第3章 1 さて、ペテロとヨハネは、午後三時の祈りの時間に 一緒に宮に上って行った。 2 すると、母の胎内から足の不自由な人が運ばれてき て、毎日、神殿の「美しい門」と呼ばれる門のとこ ろに寝かせて、神殿に入る人々に施しを乞うていた。 3 彼はペテロとヨハネが神殿に入ろうとしているのを 見て、施しを求めた。 4 するとペテロはヨハネとともに彼をじっと見つめて 言った、「わたしたちを見てください。」 5 そして彼は、何か受け取ることを期待しながら、彼 らに注意を払った。 6 するとペテロは言った。「銀や金は私にはない。し かし、私の持っているものをあげよう。ナザレのイ エス・キリストの名によって立ち上がり、歩きなさ い。」 7 そこでイエスは彼の右手を取って起こされた。する と、すぐに彼の足とくるぶしの骨が強くなった。 8 そして彼は跳び上がり、立ち上がり、歩き、歩いた り、跳びはねたり、神を賛美しながら、彼らと一緒 に神殿に入って行った。 9 民衆は皆、彼が歩きながら神を賛美しているのを見 た。 10 彼らは、それが神殿の美しい門のところで施しを 乞うて座っていた者だと知り、彼に起こったことに 驚き、驚嘆した。 11 そして、癒された足の不自由な人がペテロとヨハ ネを抱きしめると、すべての民衆は大いに驚きなが ら、ソロモンの廊と呼ばれる所にいる彼らのところ に駆け寄った。 12 ペテロはそれを見て、群衆に答えた。「イスラエ ルの人たちよ、なぜ驚くのか。また、私たちが自分 の力や聖さでこの人を歩かせたかのように、なぜそ んなにも私たちを見つめるのか。 13 アブラハム、イサク、ヤコブの神、わたしたちの 先祖の神は、その子イエスに栄光をお与えになりま した。しかし、あなたがたは、イエスを引き渡し、 ピラトが釈放しようと決めたとき、彼の前でイエス を否定したのです。 14 しかし、あなたたちは聖なる方、正しい方を否定 し、人殺しが許されることを望みました。 15 そして、命の君主を殺したが、神はその君を死人 の中からよみがえらせた。私たちはその証人である。 16 そして、あなたがたが見て知っているこの人を、 その名に対する信仰によって強くしたのです。また、 彼による信仰が、あなたがた一同の前で、この完全 な健全さを彼に与えたのです。 17 さて、兄弟たちよ、あなたがたは、あなたがたの 指導者たちと同様、無知のゆえにそれをしたのだと、 わたしは知っています。 18 しかし、キリストが受けるべき苦しみは、神がす べての預言者の口を通してあらかじめ示しておられ たものであり、神はそのとおりに成就されたのです。
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19 それゆえ、悔い改めて心を立て直しなさい。そう すれば、主の御前から慰めの時が来るとき、あなた がたの罪は消し去られるであろう。 20 そして、主は、あなたがたに以前から宣べ伝えら れていたイエス・キリストを遣わされるであろう。 21 神は、世界の始まり以来、すべての聖なる預言者 たちの口を通して、万物更新の時まで、彼を天に留 めておかなければなりません。 22 モーセは確かに先祖たちに言った。「あなたの神、 主は、わたしのような預言者を、あなたの同胞の中 から起こされるであろう。その預言者があなたがた に告 げる こと は、す べて あな たが たに聞 くで あろ う。」 23 そして、その預言者に耳を傾けない者は皆、民の 中から滅ぼされるであろう。 24 そうです、サムエルからそれに続くすべての預言 者たちも、語った者はみな、これらの日について同 様に預言しました。 25 あなたがたは預言者の子孫であり、神が私たちの 先祖と結ばれた契約の子孫です。神はアブラハムに こう言われました。「あなたの子孫によって、地上 のすべての民族が祝福されるであろう。」 26 神は、まずあなたがたのために御子イエスをよみ がえらせ、あなたがた一人一人をその不義から引き 離して祝福するために、この方を遣わされました。 第4章 1 彼らが民に話していると、祭司たち、神殿の守衛長、 サドカイ人たちが彼らに近づいて来て、 2 彼らは、民衆を教え、イエスによって死人の中から の復活を宣べ伝えていたので、心を痛めた。 3 彼らは彼らに手をかけて、翌日まで拘束した。すで に夕方になっていたからである。 4 しかし、御言葉を聞いた者のうち多くの者が信じた。 その数はおよそ五千人であった。 5 翌日、役人たち、長老たち、律法学者たちは、 6 さて、大祭司アンナス、カヤパ、ヨハネ、アレクサ ンデル、および大祭司の親族が皆エルサレムに集ま っていた。 7 そこで彼らは彼らを真ん中に立たせて、こう尋ねた。 「何の権威によって、また何の名によって、このよ うなことをしたのか。」 8 すると、ペテロは聖霊に満たされて彼らに言った。 「民の指導者たち、イスラエルの長老たちよ。 9 もし私たちが今日、病気の人に対してなされた善行 について、どのようにして彼が癒されたのかを尋問 されているなら、 10 あなたがたすべてとイスラエルの民全体に知らせ なさい。あなたがたが十字架につけ、神が死人の中 からよみがえらせたナザレ人イエス・キリストの名に よって、この人が元気になってあなたがたの前に立 っているのです。 11 これこそ、あなたがた家を建てる者たちに無視さ れた石であったが、隅の親石となった石である。
使徒言行録
12 また、ほかのだれによっても救いはありません。 天の下にこの名のほかに、わたしたちを救わなけれ ばならない名は、人間には与えられていないからで す。 13 彼らはペテロとヨハネの大胆な態度を見て、また 彼らが無学で無知な人々であることを知って驚き、 二人がイエスと共にいたことを知った。 14 そして、癒された人が彼らと一緒に立っているの を見て、彼らは何も言えなかった。 15 そこで彼らは議会から退くように命じ、互いに協 議して、 16 彼らは言った、「この人たちをどうしたらよいの か。彼らが驚くべき奇跡を行ったことは、エルサレ ムに住むすべての人々に明らかであり、私たちはそ れを否定することはできない。」 17 しかし、このことが民衆の間にこれ以上広まらな いように、今後はだれにもこの名で語らないように、 彼らを厳しく脅しましょう。 18 そこで彼らは彼らを呼び寄せて、イエスの名によ っては一切話したり教えたりしないように命じた。 19 しかし、ペテロとヨハネは答えて言った。「神よ りもあなたがたに聞き従う方が、神の前に正しいか どうか、あなたがたが判断してください。」 20 わたしたちは、見たこと、聞いたことを語らずに はいられないのです。 21 そこで、彼らはさらに脅迫した後、民衆のゆえに、 彼らを罰する方法が見つからなかったため、彼らを 釈放した。すべての人が、行われたことに対して神 を讃美したからである。 22 この奇跡的な治癒を受けた人は四十歳を超えてい た。 23 そこで彼らは釈放されて仲間のところへ行き、祭 司長たちや長老たちが自分たちに言ったことをすべ て報告した。 24 彼らはこれを聞いて、声を合わせて神にむかって 言った。「主よ、あなたは神です。天と地と海と、 その中にあるすべてのものを造られた方です。 25 主はあなたのしもべダビデの口を通してこう言わ れました。「なぜ異邦人は怒り狂い、民はむなしい ことを企てるのですか。 26 地上の王たちは立ち上がり、支配者たちは主とそ のキリストに敵対して集まった。 27 実に、あなたが油を注がれたあなたの聖なる子イ エスに敵対して、ヘロデとポンテオ・ピラトは、異邦 人やイスラエルの人々と共に集まり、 28 それは、あなたの御手とあなたの計らいが、あら かじめなそうと定められたことをすべて行うためで す。 29 主よ、今、彼らの脅しに目を留めてください。そ して、あなたのしもべたちに、大胆にあなたの言葉 を語らせてください。 30 あなたの御手を伸ばして癒し、あなたの聖なる子 イエスの御名によってしるしと不思議が行われてく ださいますように。
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31 彼らが祈りを終えると、彼らの集まっていた場所 が揺れ動き、一同は聖霊に満たされ、大胆に神の言 葉を語った。 32 信者の群れは心を一つにし、思いを一つにし、だ れ一人、自分の持ち物を自分のものだとは言わず、 すべてのものを共有していた。 33 そして使徒たちは、主イエスの復活について大い なる力をもって証言し、彼らすべての上に大きな恵 みが及んだ。 34 彼らの中には、乏しい者は一人もいなかった。土 地や家屋を所有していた者は皆、それを売り、売っ た物の代金を持って来たからである。 35 そして、それを使徒たちの足もとに置き、必要に 応じて各人に分配した。 36 使徒たちからバルナバ(訳せば「慰めの子」)と 呼ばれたヨセフは、キプロス地方のレビ人で、 37 彼は畑を持っていたので、それを売り、その金を 持って来て、使徒たちの足元に置いた。 第5章 1 ところが、アナニアという人が妻のサッピラと共に 所有物を売り、 2 そして、その代金の一部を隠しておいたが、妻もそ れを承知しており、ある部分を持って来て、使徒た ちの足元に置いた。 3 しかし、ペテロは言った。「アナニアよ、なぜサタ ンがあなたの心を満たし、聖霊を偽り、土地の代金 の一部を隠したのですか。 4 それが残っていた間は、それはあなたのものではな かったのか。それが売られた後も、それはあなたの 手の中にあったのではなかったのか。なぜあなたは、 こんなことを心に思いついたのか。あなたは人を欺 いたのではなく、神を欺いたのだ。 5 アナニアはこれらの言葉を聞いて倒れ、息を引き取 った。そして、これらのことばを聞いた人々は皆、 非常に恐れた。 6 若者たちは立ち上がり、彼を抱き上げて運び出し、 埋葬した。 7 それから三時間ほどたって、彼の妻は何が起こった のか知らずに入って来た。 8 ペテロは彼女に答えた。「あなたたちはその土地を そんなに高い値段で売ったのですか。」彼女は言っ た。「はい、その値段です。」 9 するとペテロは彼女に言った。「どうしてあなたが たは共謀して主の御霊を試みるのか。あなたの夫を 葬った者たちの足が戸口に来ていて、あなたを運び 出すだろう。」 10 すると彼女はすぐに彼の足もとに倒れて息を引き 取った。若者たちが来て彼女が死んでいるのを見つ け、運び出して夫のそばに葬った。 11 そして、全教会と、これらのことを聞いたすべて の人々に、大きな恐れが起こった。
使徒言行録
12 そして使徒たちの手によって、多くのしるしと不 思議な業が民の間で行われた。彼らは皆、心を一つ にしてソロモンの廊にいた。 13 残りの者たちのうち、だれも彼らに加わろうとは しなかったが、民衆は彼らを尊敬した。 14 こうして、男も女も大勢の信者が主に加わった。 15 そこで人々は、病人を通りに連れ出し、寝台や長 いすの上に寝かせた。それは、ペテロが通り過ぎる 影が、少なくとも彼らのうちの何人かを覆うためで あった。 16 また、周囲の町々からも大勢の人が、病人や汚れ た霊に悩まされている人々を連れてエルサレムにや って来たが、彼らはみな癒された。 17 そこで大祭司と彼と共にいたサドカイ派の者たち は皆、憤慨して立ち上がり、 18 そして使徒たちを捕らえ、共同監獄に入れた。 19 しかし、主の使いが夜、牢の戸を開けて彼らを連 れ出し、こう言った。 20 行って、神殿の中で立って、この命に関する言葉 をみな民に語りなさい。 21 彼らはこれを聞いて、朝早く神殿に入り、教え始 めた。しかし、大祭司とその仲間たちが来て、議会 とイスラエルの子らの元老院全員を召集し、牢獄に 人をやって、彼らを連れ出させさせた。 22 しかし下役たちが来て、彼らが獄中にいないのを 見て、引き返してこう告げた。 23 言った。「確かに獄は厳重に閉ざされており、番 人たちが外の戸口に立っていました。しかし、開け てみると中にはだれもいませんでした。 24 さて、大祭司、神殿の守備隊長、祭司長たちは、 これらのことを聞いて、このことがどうなるのかと 疑った。 25 すると、ある人が来て彼らに告げて言った、「見 よ、あなたがたが獄に入れた人たちが宮の中に立っ て、民衆を教えています。」 26 そこで、千人隊長は下役たちと一緒に出かけて行 き、彼らを無理矢理連れ帰らせなかった。彼らは民 衆に石打ちにされるのを恐れたからである。 27 彼らはそれを議会の前に立たせた。大祭司は彼ら に尋ねた。 28 言った。「私たちは、あの名で教えてはならない と、あなたたちに厳しく命じたではないか。それな のに、あなたたちはエルサレムにあなたたちの教え を広め、この人の血の責任を私たちに負わせようと しているのだ。」 29 すると、ペテロとほかの使徒たちは答えて言った、 「わたしたちは人に従うより、神に従うべきで す。」 30 私たちの父祖の神は、あなたがたが殺し、木にか けたイエスを復活させました。 31 神は彼を、君主、救い主として、その右の手に上 げ、イスラエルに悔い改めと罪の赦しを与えられま した。
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32 そして、私たちはこれらの事の証人であり、神が 従う者に与えてくださった聖霊もまた、これらの事 の証人です。 33 彼らはそれを聞いて心を痛め、彼らを殺そうと相 談した。 34 そのとき、議会の中に、ガマリエルという名のパ リサイ人で、民衆全体から評判のよい律法学者が立 っていたが、使徒たちを少しの間外に出すように命 じた。 35 そして彼らに言った、「イスラエルの人々よ、こ の人々に関して、あなたがたは何をしようとしてい るのか、よく注意しなさい。 36 というのは、このころより前に、テウダという男 が立ち上がり、自分は偉い者であると自慢していた が、四百人ほどの男たちが彼に加わった。しかし、 テウダは殺され、彼に従った者はみな散らされて、 滅ぼされた。 37 この人の後、徴税の時期にガリラヤのユダが立ち 上がり、多くの民衆を従わせたが、彼も滅び、彼に 従った者もみな追い散らされた。 38 そこで今、わたしはあなたたちに言います。これ らの人々から遠ざかり、彼らを放っておきなさい。 もしこの計画やこの働きが人間によるものであれば、 それは無駄になるでしょう。 39 しかし、それが神から出たものであれば、あなた がたはそれを打ち倒すことはできない。そうしない と、あなたがたは神に敵対する者とみなされてしま うかもしれないからである。 40 彼らはイエスに同意し、使徒たちを呼び出して打 ちたたいた後、イエスの名によって語ってはならな いと命じて、彼らを釈放した。 41 そして彼らは、イエスの名のために辱めを受ける に足る者とされたことを喜びながら、議会の前から 立ち去った。 42 そして、彼らは毎日、宮や各家で、イエス・キリス トを教え、宣べ伝えることをやめなかった。 第6章 1 そのころ、弟子の数が増えると、ヘブル人に対して ギリシャ人が不平を言い始めた。それは、ヘブル人 のやもめたちが日々の奉仕において無視されていた からである。 2 そこで、十二人は弟子たちの群れを呼び寄せて言っ た。「わたしたちが神の言葉を捨てて、食事の世話 をするのは道理にかなっていません。」 3 それで、兄弟たちよ、あなたがたの中から評判の良 い、聖霊と知恵に満ちた七人の人を選び出しなさい。 わたしたちはこの人たちをこの仕事の責任者に任命 します。 4 しかし、私たちは、絶えず祈りと御言葉の奉仕に専 念します。 5 この言葉は、群衆全員の心にかなうものとなり、信 仰と聖霊に満ちたステパノ、フィリポ、プロコロ、
使徒言行録
ニカノル、ティモン、パルメナ、およびアンティオ キアの改宗者ニコラオスが選ばれた。 6 彼らはイエスを使徒たちの前に立たせ、祈ってから、 彼らの上に手を置いた。 7 そして、神の言葉は広まり、エルサレムでは弟子の 数が非常に増え、祭司たちの大集団も信仰に従うよ うになった。 8 ステパノは信仰と力に満ち、民衆の中で大きな不思 議な奇跡と不思議なわざを行った。 9 すると、リベルテン人の会堂と呼ばれる会堂の人た ち、クレネ人、アレクサンドリア人、キリキア人、 アジア人などが立ち上がり、ステパノと論争した。 10 彼らは、イエスが語る知恵と霊に抵抗することが できなかった。 11 そこで彼らは人々を唆して、「私たちは彼がモー セと神とを冒涜する言葉を語るのを聞いた」と言わ せた。 12 そこで彼らは民衆と長老たちと律法学者たちを扇 動し、彼を襲って捕らえ、議会に引きずり出し、 13 そして、偽りの証人を立ててこう言わせた。「こ の男は、この聖所と律法とに対して、冒涜的な言葉 を言い続けている。 14 ナザレ人イエスがこの場所を滅ぼし、モーセが私 たちに伝えた慣例を変えるだろうと、私たちは彼が 言うのを聞いたからです。 15 議会に座っている者たちは皆、イエスをじっと見 つめていたが、イエスの顔はまるで天使の顔のよう であった。 第7章 1 そこで大祭司は言った、「それは本当なのか」。 2 そして彼は言った、「兄弟たち、父たちよ、よく聞 きなさい。栄光の神は、私たちの父祖アブラハムが カランに住む前に、メソポタミアにいたときに現れ ました。 3 彼に言った、「あなたの国、あなたの親族を離れて、 わたしが示す地に行きなさい。 4 それから彼はカルデア人の地から出てカルランに住 み、父が死んだ後、彼をそこから移して、今あなた がたが住んでいるこの地に移したのです。 5 そして、神は彼に、そこに足を踏み入れるほどの土 地さえも相続させなかった。しかし、彼にまだ子供 がいなかったとき、神は、それを彼と彼の後の子孫 に所有地として与えると約束した。 6 神はこう言われた、「彼の子孫は異国の地に滞在す るであろう。彼らは四百年の間、奴隷となり、苦し められるであろう。」 7 神はこう言われました。「彼らが奴隷となっている 国民をわたしは裁く。その後、彼らは出て来て、こ の場所でわたしに仕える。」 8 そして神は彼に割礼の契約を与えた。こうしてアブ ラハムはイサクを生み、八日目に彼に割礼を施した。 イサクはヤコブを生み、ヤコブは十二人の族長を生 んだ。
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9 族長たちはねたみに駆られてヨセフをエジプトに売 り渡したが、神は彼と共におられた。 10 そして、彼はすべての苦難から救い出され、エジ プトの王パロの前に恵みと知恵を授けられた。そし て、パロは彼をエジプトとその全家の統治者に任命 した。 11 さて、エジプトとカナンの全国に飢饉と大いなる 苦難が起こり、私たちの先祖たちは食糧を得ること ができませんでした。 12 しかし、ヤコブはエジプトに穀物があることを聞 いて、まず私たちの先祖たちを遣わしました。 13 二度目にヨセフのことは兄弟たちに知らされ、ま たヨセフの親族のこともファラオに知らされた。 14 そこでヨセフは人をやって、父ヤコブと七十五人 の親族全員を呼び寄せた。 15 それでヤコブはエジプトに下り、彼と私たちの先 祖は死んだ。 16 そして彼らはシケムに運ばれ、アブラハムがシケ ムの父エモルの子らから金を出して買った墓に葬ら れた。 17 しかし、神がアブラハムに誓われた約束の時が近 づくと、エジプトでは民が成長し、増えていった。 18 ヨセフを知らない別の王が現れるまでは。 19 彼らは私たちの親族を巧妙に扱い、私たちの父祖 たちを悪く扱い、彼らの幼い子供たちを生き延びさ せないように追い出しました。 20 そのころモーセが生まれ、非常に美しく、父の家 で三か月間育てられた。 21 彼が追い出されたとき、ファラオの娘が彼を拾い 上げ、自分の息子として養った。 22 モーセはエジプト人のあらゆる知恵に精通してお り、言葉にも行いにも力強かった。 23 彼が四十歳になったとき、彼は自分の兄弟である イスラエルの子らを訪問することを心に思い浮かべ た。 24 彼は彼らのうちの一人が不当な扱いを受けている のを見て、これを弁護し、虐げられている者に復讐 し、エジプト人を打ち殺した。 25 というのは、パウロは、神が自分の手によって彼 らを救おうとしていることを、兄弟たちが理解して いると思っていたのである。しかし、彼らは理解し ていなかった。 26 翌日、パウロは彼らが争っているところに現れ、 和解させようとして言った。「先生方、あなた方は 兄弟です。なぜ、互いに不当な扱いをするのですか。 27 しかし、隣人に悪事を働いた者は、彼を突き飛ば して言った。「だれがあなたを、私たちの支配者や 裁判官にしたのか。」 28 あなたは昨日エジプト人を殺したように、私を殺 そうとしているのですか。 29 モーセはこの言葉を聞いて逃げ、マディアンの地 に寄留し、そこで二人の息子をもうけた。 30 そして四十年が経過したとき、シナ山の荒野で、 柴の中の燃える炎の中に主の御使いが現れた。
使徒言行録
31 モーセはそれを見て、その光景に驚いた。そして、 それを見ようと近づいていくと、主の声が彼に聞こ えた。 32 モーセは言った。「わたしはあなたの先祖の神、 アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神であ る。」するとモーセは震え上がり、見る勇気がなか った。 33 主は彼に言われた、「足からくつを脱ぎなさい。 あなたが立っている場所は聖なる地である。」 34 わたしは見た。エジプトにいるわたしの民の苦し みを見た。わたしは彼らのうめき声を聞いたので、 彼らを救い出すために下って来た。今、わたしはあ なたをエジプトに遣わそう。 35 彼らはモーセを拒んで、「だれがあなたを支配者 や裁判官にしたのか」と言ったが、神は柴の中で彼 に現れた天使の手を通して、このモーセを支配者、 解放者としてお遣わしになったのである。 36 神はエジプトの地、紅海、および四十年にわたる 荒野で不思議なわざとしるしを行われた後、彼らを 導き出された。 37 このモーセはイスラエルの子らに言った、「あな たたちの神、主はあなたたちの同胞の中から、わた しのような預言者をあなたたちのために起こされる であろう。あなたたちはその預言者に聞き従わなけ ればならない。」 38 この人は、シナイ山で彼に語った天使や私たちの 先祖たちとともに、荒野の教会にいた人です。彼ら は私たちに伝えるために、生きた預言を受けました。 39 我々の先祖は彼に従わず、彼を彼らから追い払い、 心の中で再びエジプトに引き返した。 40 アロンに言った。「わたしたちに先立って行く 神々を造ってください。わたしたちをエジプトの国 から導き出したあのモーセがどうなったのか、わた したちには分からないのです。」 41 そのころ、彼らは子牛を造り、その偶像に犠牲を ささげ、自分たちの手で造ったものを喜んでいた。 42 それから神は彼らを引き留め、天の軍勢を拝むま まにさせた。預言者の書に書いてあるとおりである。 「イスラエルの家よ、荒野での四十年の間に、わた しに屠られた獣や犠牲をささげたか。 43 まことに、あなたたちはモロクの幕屋と、あなた たちの神レンファンの星を、崇拝するために造った 像として持ち去った。そして、わたしはあなたたち をバビロンの向こうへ連れ去る。 44 私たちの先祖は荒野に証の幕屋を持っていました。 それは神がモーセに命じて、彼が見た様式に従って 造るように言われたとおりでした。 45 その後の私たちの先祖たちも、イエスと共にそれ を異邦人の所有に持ち込みました。神は彼らを私た ちの先祖の前から追い払い、ダビデの時代にまで至 らせました。 46 彼は神の前に恵みを得、ヤコブの神のために幕屋 を建てることを望んだ。 47 しかしソロモンは彼のために家を建てた。
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48 しかし、いと高き方は、人の手で造った神殿には 住まわれません。預言者が言うとおりです。 49 天はわたしの王座、地はわたしの足台である。あ なたがたはわたしのためにどんな家を建てようとす るのか、わたしの安息の地はどこなのかと主は言わ れる。 50 これらすべてのものはわたしの手で造られたので はないだろうか。 51 あなたがたは、かたくなで、心も耳も割礼を受け ていない者たちです。あなたがたはいつも聖霊に逆 らっています。あなたがたの先祖がそうしたように、 あなたがたもそうしているのです。 52 あなたがたの先祖は、預言者たちを迫害しなかっ た者がいただろうか。彼らは、正しい方の来臨を前 もって告げていた者たちを殺した。あなたがたは今、 その正しい方の裏切り者、殺害者となっている。 53 彼らは、天使たちから律法を受けながら、それを 守らなかったのです。 54 彼らはこれを聞いて心を刺され、イエスに歯ぎし りした。 55 しかし、彼は聖霊に満たされ、天を見つめて、神 の栄光と、神の右に立っておられるイエスとを見た。 56 そして言った、「見よ、天が開けて、人の子が神 の右に立っているのが見える」。 57 そこで彼らは大声で叫び、耳をふさぎ、一斉に彼 に襲いかかった。 58 そして、彼を町の外に追い出し、石打ちにした。 証人たちは、サウロという名の若者の足もとに自分 たちの上着を置いた。 59 彼らはステパノを石打ちにして、神に呼びかけて 言った、「主イエスよ、私の霊をお受けくださ い。」 60 そこでイエスはひざまずいて大声で叫ばれた。 「主よ、この罪を彼らに負わせないでください。」 こう言い終えると、イエスは眠ってしまった。 第8章 1 サウロは彼の死に同意するに至った。そのころ、エ ルサレムの教会に対して激しい迫害が起こり、使徒 たち以外の者は皆、ユダヤとサマリアの地方に散ら された。 2 敬虔な人たちはステパノを埋葬地まで運び、彼のた めに大いに嘆き悲しんだ。 3 サウロは教会を荒らし、家々に入っては、男も女も 引きずり出して牢に入れた。 4 そこで、散らされた人々は、至る所に行って御言葉 を宣べ伝えた。 5 そこでピリポはサマリアの町へ下って行き、人々に キリストを宣べ伝えた。 6 民衆はピリポの話した事に心を一つにして耳を傾け、 彼が行なった奇跡を聞いたり見たりした。 7 汚れた霊に取りつかれた多くの人々からは、大声で 叫んで、その霊が出て行き、また、中風の人や足の 不自由な人の多くが癒されたからである。
使徒言行録
8 そしてその町に大きな喜びが起こった。 9 ところが、以前この町にシモンという人がいた。彼 は魔術を行ってサマリアの人々を惑わし、自分は偉 い人だと言いふらしていた。 10 人々はみな、小さい者から大きい者に至るまで彼 に心を留めて言った、「この人は神の大能だ」。 11 彼らは、彼が長い間、魔術で彼らを惑わしていた ので、彼を尊敬していた。 12 しかし、ピリポが神の国とイエス・キリストの名に ついて説教するのを人々は信じ、男も女もバプテス マを受けた。 13 シモン自身も信じ、バプテスマを受けてからフィ リポと一緒にいて、行われた奇跡としるしを見て驚 いた。 14 さて、エルサレムにいる使徒たちは、サマリア人 が神の言葉を受け入れたと聞いて、ペテロとヨハネ をそこへ遣わした。 15 彼らは下って来て、彼らが聖霊を受けるようにと 祈った。 16 (彼らのうちのだれにも、まだ主は下っておられ なかった。ただ、彼らは主イエスの名によってバプ テスマを受けていただけであった。) 17 そこで彼らが彼らの上に手を置いたところ、彼ら は聖霊を受けた。 18 シモンは使徒たちの手を置くと聖霊が与えられた のを見て、彼らに金銭を差し出した。 19 言った。「わたしが手を置けばだれでも聖霊を受 けられるように、この力をわたしにも与えてくださ い。」 20 しかし、ペテロはイエスに言った。「あなたの金 もあなたとともに滅びます。あなたは神の賜物を金 で買えると思ったからです。」 21 あなたはこの事に何の関わりも持たず、また何の 権利も持たない。あなたの心は神の前に正しくない からだ。 22 だから、このあなたの悪事を悔い改めて神に祈り なさい。そうすれば、あなたの心の思いは赦される かもしれない。 23 わたしは、あなたが苦い胆汁の中におり、不義の 鎖につながれていることを知っている。 24 するとシモンは答えて言った。「あなたがたが言 ったこれらの事が一つもわたしに起こらないように、 わたしのために主に祈ってください。」 25 彼らは証しをし、主の言葉を宣べ伝えた後、エル サレムに帰って、サマリア人の多くの村々で福音を 宣べ伝えた。 26 主の使いはフィリポに言った、「立って、南の方 に行き、エルサレムからガザへ下る道に行きなさい。 そこは荒れ地です。」 27 そこで彼は立ち上がって出かけた。すると、エチ オピアの女王カンダケのもとで大きな権力を持つ宦 官で、女王の財宝すべてを管理していたエチオピア 人が、礼拝のためにエルサレムに来ていた。 28 彼は帰って来て、馬車の中で預言者イザヤの書を 読んでいた。
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29 すると、御霊がピリポに言った。「近づいて、あ の馬車に乗りなさい。」 30 フィリポは彼のもとに走って行き、彼が預言者イ ザヤの書を読んでいるのを聞いて言った、「あなた は読んでいることが分かりますか」。 31 そこで彼は言った、「だれかが案内してくれなけ れば、どうしてわたしにできましょうか」。そして フィリポに、近寄ってきて一緒に座るように頼んだ。 32 彼が読んでいた聖書の箇所はこうでした。「彼は、 屠殺場へ引かれて行く羊のように、また、毛を切る 者の前で黙っている小羊のように、口を開かなかっ た。」 33 彼は辱められ、裁きも奪われた。だれが彼の世代 を語りえようか。彼の命は地上から取り去られたの だから。 34 宦官はピリポに答えて言った。「預言者はだれに ついてこう言っているのですか。自分自身について ですか、それとも、ほかの人についてですか。」 35 すると、ピリポは口を開き、その聖書の箇所から 説き始め、イエスのことを彼に宣べ伝えた。 36 彼らが旅を続けていると、ある水のあるところに 来た。宦官は言った。「ここに水があります。わた しがバプテスマを受けるのに、何か妨げがあるでし ょうか。」 37 するとピリポは言った。「心から信じるなら、そ うできます。」すると彼は答えた。「私はイエス・キ リストが神の子であると信じています。」 38 そこでイエスは馬車を止めるように命じられたの で、フィリポと宦官は二人とも水の中に降りて行き、 宦官は宦官にバプテスマを施した。 39 彼らが水から上がると、主の霊がピリポを連れ去 ったので、宦官は彼を見ることができなくなった。 そして喜びながら道を進んで行った。 40 しかし、ピリポはアゾトに見つかり、そこを通っ てすべての町々を伝道し、ついにカイサリアに着い た。 第9章 1 サウロは、主の弟子たちに対して脅迫と殺害の息を 吐きながら、大祭司のところへ行き、 2 そして、ダマスコの諸会堂に宛てた手紙をパウロに 求め、もしこの道の者たちが男であれ女であれ、見 つけたら縛ってエルサレムに連行するようにと頼ん だ。 3 イエスは旅を続け、ダマスコに近づいたとき、突然、 天からの光が彼の周囲を照らした。 4 そして彼は地に倒れ、こう言う声を聞いた、「サウ ル、サウル、なぜわたしを迫害するのか。」 5 そこで彼は言った、「主よ、あなたはどなたです か。」主は言われた、「わたしは、あなたが迫害し ているイエスである。あなたは、とげに逆らって蹴 ることは難しいのだ。」 6 彼は震えあがり、驚いて言った、「主よ、わたしに 何を した らよ いので すか 」。 主は 彼に言 われ た、
使徒言行録
「立って町へ行きなさい。そうすれば、あなたのな すべきことが告げられるであろう」。 7 彼と旅をしていた人々は、声は聞こえても、だれも 見えないので、何も言えずに立っていた。 8 サウロは地から起き上がり、目が開けたが、だれも 見えなかった。人々は彼の手を引いてダマスコに連 れて行った。 9 そして彼は三日間目が見えず、食べることも飲むこ ともしなかった。 10 ダマスコにアナニアという弟子がいた。主は幻の 中で彼に、「アナニアよ」と言われた。彼は言った、 「主よ、ここにおります」。 11 主は彼に言われた、「立って、『まっすぐな道』 と呼ばれる通りに行き、ユダの家でタルソのサウロ という人を尋ねなさい。彼はこう祈っている、 12 そして、アナニアという人が入って来て、自分の 上に手を置くと、見えるようになると幻で見た。 13 するとアナニアは答えた。「主よ、この人がエル サレムであなたの聖徒たちにどんなにひどいことを したかは、多くの人から聞いています。 14 そして、ここで彼は、あなたの名を呼ぶ者すべて を縛る権限を祭司長たちから与えられています。 15 しかし主は彼に言われた、「行きなさい。彼は異 邦人、王たち、イスラエルの子らの前にわたしの名 を伝えるために、わたしに選ばれた器である。 16 わたしの名のために、彼がどんなに多くの苦しみ を受けなければならないかを、わたしは彼に知らせ よう。 17 アナニアは出かけて行って、家に入り、手を彼の 上に置いて言った。「兄弟サウロよ、あなたが来る 途中で現れた主イエスは、あなたが見えるようにな り、聖霊に満たされるようにと、わたしを遣わされ たのです。 18 すると、たちまち彼の目からうろこのようなもの が落ち、彼はすぐに見えるようになり、立ち上がっ てバプテスマを受けた。 19 食事を摂って力を得たサウロは、ダマスコにいる 弟子たちと数日を過ごした。 20 そして、彼はすぐに諸会堂でキリストが神の子で あることを宣べ伝えた。 21 しかし、聞いていた人々は皆驚いて言った。「こ の人は、エルサレムでこの名を呼ぶ者たちを滅ぼし、 彼らを縛って祭司長たちのところへ連れて行こうと してここに来た人ではないか。」 22 しかし、サウロはますます力を増し、ダマスコに 住むユダヤ人たちを混乱させ、この人がキリストで あることを証明した。 23 それから多くの日が経った後、ユダヤ人たちはイ エスを殺そうと相談した。 24 しかし、彼らの待ち伏せはサウルに知られていた ので、彼らはサウルを殺そうと昼も夜も門を監視し ていた。 25 そこで、弟子たちは夜の間に彼を籠に乗せて城壁 から降ろした。
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26 サウロはエルサレムに着くと、弟子たちの仲間に 加わろうとしたが、彼らはみな彼を恐れ、彼が弟子 であると信じなかった。 27 しかしバルナバは彼を連れて使徒たちのところへ 連れて行き、彼が途中で主を見、主が彼に語りかけ、 ダマスコでイエスの名によって大胆に宣べ伝えた次 第を彼らに話した。 28 そして彼はエルサレムに出入りする彼らと一緒に いた。 29 彼は主イエスの名によって大胆に語り、ギリシア 人たちと論じ合ったが、彼らは彼を殺そうとした。 30 兄弟たちはそれを知ると、彼をカイサリアに連れ て行き、それからタルソスに送り出した。 31 こうして、ユダヤ、ガリラヤ、サマリア全土の諸 教会は安らぎを得て、徳を高められ、主を恐れ、聖 霊の慰めを受けて歩む人々が増加した。 32 さて、ペテロは四方八方を巡り歩きながら、リダ に住む聖徒たちのところにも下って行った。 33 そこでイエスは、八年間も床についていて、中風 を患っていたアイネイアスという人を見つけた。 34 するとペテロが彼に言った、「アイネヤよ、イエ ス・キリストはあなたを癒やして下さる。起きて床を 整えなさい。」すると彼はすぐに起き上がった。 35 リダとサロンに住む人々は皆彼を見て、主に立ち 返った。 36 さて、ヨッパにタビタという名の弟子がいた。そ の訳ではドルカスと呼ばれる。この婦人は多くの善 行と施しを行なっていた。 37 そのころ、彼女は病気になって死んだ。人々は彼 女を洗ってから、屋上の部屋に横たえた。 38 リダはヨッパに近かったので、弟子たちはペテロ がそこにいると聞いて、二人の人を彼のもとに遣わ し、すぐに来るようにと頼んだ。 39 ペテロは立ち上がって、彼らと一緒に出かけた。 彼が着くと、彼らは彼を屋上の間に案内した。する と、やもめたちは皆、彼のそばに立って泣きながら、 ドルカスが一緒にいたときに作った下着や上着を見 せた。 40 しかし、ペテロは皆を外に出し、ひざまずいて祈 り、 遺体 のほ うを向 いて 、「 タビ タよ、 起き なさ い」と言った。すると、彼女は目を開け、ペテロを 見ると起き上がった。 41 そこで彼は彼女に手を貸して彼女を起こさせ、聖 徒たちとやもめたちを呼び寄せて、彼女が生きてい ることを知らせた。 42 このことはヨッパ中に知れ渡り、多くの人が主を 信じた。 43 それから、イエスは皮なめし職人シモンという人 のところに、ヨッパで数日間滞在された。 第 10 章 1 カイザリヤにコルネリウスという人がいた。イタリ ア部隊と呼ばれる部隊の百人隊長で、
使徒言行録
2 彼は信心深い人で、家族全員とともに神を畏れ、民 に多くの施しをし、絶えず神に祈っていた。 3 彼は幻の中で、明らかに、昼の三時ごろに、神の御 使いが彼のところに来て、「コルネリウスよ」と言 うのを見た。 4 イエスは彼を見て恐れて、「主よ、何事ですか」と 言った。するとイエスは言われた、「あなたの祈り と施しは、神の前に覚えられているのです」。 5 それで、今、ヨッパに人を送って、ペテロと呼ばれ るシモンという人を呼びなさい。 6 彼は海辺に家を持つ皮なめしシモンという人のとこ ろに泊まっています。彼があなたのなすべきことを 告げてくれるでしょう。 7 コルネリウスに語った御使いが去った後、コルネリ ウスは、自分の家の使用人二人と、いつも自分に仕 えている敬虔な兵士一人を呼び寄せ、 8 パウロはこれらのことをすべて彼らに告げてから、 彼らをヨッパへ送り出した。 9 翌日、彼らが旅を続けて町に近づいたとき、ペテロ は午後三時ごろに祈りをするために屋上に上がった。 10 彼は非常に空腹になり、食事をしようとしたが、 彼らが準備している間に、彼は夢うつつに陥った。 11 そして、天が開けて、大きな布のような器が彼の ところに降りてくるのを見た。それは四隅を編んだ もので、地につるされていた。 12 そこには、地のあらゆる四つ足の獣、野の獣、這 うもの、空の鳥がいた。 13 すると、声が彼に聞こえた。「ペテロよ、立ちな さい。ほふって食べなさい。」 14 しかしペテロは言った。「主よ、それはいけませ ん。わたしはこれまで、清くないもの、汚れたもの を食べたことはありません。」 15 すると、その声が二度目に彼に告げた。「神が清 めたものを、あなたは清くないなどと言ってはなら ない。」 16 このようなことが三度繰り返され、そしてその器 は再び天に上げられた。 17 ペテロが、自分が見たこの幻が何を意味するのか と心の中で疑っていたとき、コルネリオから遣わさ れた人々がシモンの家を尋ね、門の前に立っていた。 18 そして、声をかけて、ペテロと呼ばれるシモンが そこに泊まっているかどうか尋ねた。 19 ペテロがその幻について思いを巡らしていると、 御霊が彼に言った。「見よ、三人の人があなたを捜 している。」 20 それゆえ、あなたは立って下り、何も疑わずに彼 らと共に行きなさい。わたしが彼らを遣わしたので ある。 21 そこでペテロは、コルネリオから遣わされた人々 のところへ下って行って言った、「あなたがたが捜 しているのは、わたしです。なぜ来たのですか。」 22 彼らは言った、「百人隊長コルネリオは正しい人 で、神を畏れ敬い、ユダヤ人全体の間でも評判の良 い人ですが、あなたを家に招いてあなたの話を聞く
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ようにと、聖なる天使によって神からお告げを受け ました。 23 そこで、イエスは彼らを呼び入れて、宿に泊め、 翌日、ペテロは彼らと一緒に出発した。ヨッパから 来た兄弟たちも同行した。 24 翌日、彼らはカイサリアに入った。コルネリウス は親族や親しい友人たちを呼び集めて彼らを待って いた。 25 ペテロが中に入って来ると、コルネリウスは彼を 迎え、その足もとにひれ伏して拝んだ。 26 しかし、ペテロはイエスを立ち上がらせ、「立ち なさい。わたしも人間です」と言った。 27 パウロは彼と語りながら、中に入ってみると、大 勢の人が集まっていた。 28 そこでイエスは彼らに言われた、「あなたがたも 知っているとおり、ユダヤ人が異邦人のところに交 わりを持ったり、近づいたりするのは、律法で禁じ られている。しかし、神はわたしに、どんな人に対 しても、清くないとか、汚れたとか言ってはならな いと示しておられる。」 29 ですから、私は招かれたとき、何も言わずにあな た方の所へ行きました。それでお尋ねしますが、あ なた方はどのような目的で私を招いたのですか。 30 コルネリウスは言った、「四日前、私は今ごろま で断食をしていました。そして、午後三時に家で祈 っていたところ、明るい衣を着た人が私の前に立っ て、 31 そして言った、「コルネリウスよ、あなたの祈り は聞 かれ 、あ なたの 施し は神 の前 に記憶 され てい る。」 32 そこで、ヨッパに人をやって、ペテロという名の シモンを呼びなさい。彼は海辺の皮なめしシモンと いう人の家に泊まっています。彼が来たら、あなた に話すでしょう。 33 それで、私はすぐにあなたを訪ねてやったのです。 あなたが来られたのは、よいことです。それで、私 たちはみな、神があなたに命じられたことをすべて 聞くために、今ここに神の前に集まっているのです。 34 するとペテロは口を開いて言った。「わたしは確 かに神が人種の差別をなさらないことを悟りました。 35 しかし、どの国民でも、神を畏れ、正義を行う者 は神に受け入れられるのです。 36 神がイスラエルの子らに送った言葉は、イエス・キ リストによって平和を宣べ伝えるものである。彼は すべてのものの主である。 37 あなたがたも知っているとおり、この御言葉は、 ヨハネが宣べ伝えたバプテスマの後、ガリラヤから 始まってユダヤ全土に広まったのです。 38 神はナザレのイエスに聖霊と力を注がれた。イエ スは巡回して善を行ない、悪魔に苦しめられている 人々を皆癒した。神がイエスと共におられたからで ある。 39 そして、私たちは、彼がユダヤ人の地とエルサレ ムで行ったすべての事の証人です。彼らは彼らを殺 し、木に掛けました。
使徒言行録
40 神は三日目に彼を復活させ、公に示された。 41 それは、すべての民衆にではなく、神によってあ らかじめ選ばれた証人たち、すなわち、イエスが死 人の中からよみがえられた後、イエスと共に食事を し、飲んだわたしたちに与えられたのです。 42 そして彼は、人々に宣べ伝え、生者と死者の審判 者として神に任命されたのは彼であると証言するよ うにと私たちに命じました。 43 預言者たちは皆、彼の名によって彼を信じる者は だれでも罪の赦しを受けるであろうと証言していま す。 44 ペテロがこれらの言葉をまだ話しているうちに、 それを聞いていたすべての人々に聖霊が降った。 45 ペテロと一緒に来た、割礼を受けた信者たちは皆、 異邦人にも聖霊の賜物が注がれたので驚いた。 46 彼らが異言を話し、神をほめたたえるのを聞いた からである。そこでペテロは答えた。 47 わたしたちと同じように聖霊を受けたこの人たち に、水を禁じてバプテスマを受けさせない者がいる でしょうか。 48 そして、イエスは彼らに主の名によってバプテス マを受けるように命じられた。それから彼らは、数 日間とどまるようにイエスに祈った。 第 11 章 1 ユダヤにいる使徒たちと兄弟たちは、異邦人たちも 神の言葉を受け入れたということを聞いた。 2 ペテロがエルサレムに上ったとき、割礼を受けた者 たちが彼と争った。 3 「あなたは割礼を受けていない人々のところに行き、 彼らと食事を共にしたのです。」 4 しかしペテロは、そのことを初めから語り、彼らに 命令して説明した。 5 わたしはヨッパの町で祈っていたが、夢の中で幻を 見た。大きな布のような器が、四隅でつり下げられ て天から降りてきて、わたしのところまで来た。 6 わたしはその上に目を凝らして見詰め、地の四つ足 の獣、野の獣、這うもの、空の鳥などを見た。 7 そして、わたしは、「ペテロよ、立ち上がれ。屠っ て食べよ」と言う声を聞いた。 8 しかし、わたしは言いました。「主よ、それはいけ ません。汚れたものや不浄なものを、わたしは一度 も口に入れたことがありません。」 9 しかし、天から声がまたわたしに答えた、「神が清 めたものを、あなたは清くないなどと言ってはなら ない。」 10 このようなことが三度繰り返されて、すべての者 は再び天に引き上げられた。 11 すると、すぐに、カイザリヤから遣わされた三人 の男が、わたしのいる家にやって来ました。 12 そして、御霊は私に、何も疑わずに彼らと一緒に 行くように命じました。そして、この六人の兄弟も 私と一緒に行き、私たちはその人の家に入りました。
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13 そして彼は、自分の家の中に天使が立っていて、 彼にこう言った、「ヨッパに人をやって、ペテロと いう名のシモンを招きなさい。 14 だれがあなたに言葉を告げるでしょうか。それに よって、あなたとあなたの全家族が救われるでしょ う。 15 そして私が話し始めると、聖霊が彼らの上にも、 初めに私たちにも降ったように降った。 16 そこで私は主の言葉を思い出した。主はこう言わ れた。「ヨハネは水でバプテスマを授けたが、あな たが たは 聖霊 によっ てバ プテ スマ を受け るで あろ う。」 17 それで、主イエス・キリストを信じた私たちに与え たのと同じ賜物を、神は彼らにも与えてくださった のですから、いったいこの私が、いったい何者で、 神に逆らうことができたのでしょう。 18 彼らはこれを聞いて黙し、神をほめたたえて言っ た、「それでは、神は異邦人にも、命に至る悔改め をお与えになったのだ。」 19 さて、ステパノのことで起こった迫害によって散 らされた人々は、フェニキア、キプロス、アンティ オキアまで旅をして、ユダヤ人以外の人にはだれに も御言葉を宣べ伝えなかった。 20 彼らの中にはキプロス人とキレネ人もあったが、 アンティオキアに来て、ギリシャ人たちに主イエス のことを宣べ伝えた。 21 主の御手が彼らと共にあったので、大勢の者が信 じて主に立ち返った。 22 さて、これらの事の知らせがエルサレムにある教 会の耳に届いたので、彼らはバルナバをアンティオ キアまで派遣した。 23 彼は到着して神の恵みを見て喜び、皆に、心から 主につくようにと勧めた。 24 彼は立派な人であり、聖霊と信仰とに満ちていた ので、多くの民が主に加えられた。 25 そこでバルナバはサウロを捜すためにタルソへ出 発した。 26 そして、パウロは彼を見つけて、アンティオキア に連れて行きました。そして、彼らは丸一年の間、 教会に集まって、多くの人々を教えました。そして、 弟子たちはアンティオキアで初めてクリスチャンと 呼ばれました。 27 そのころ、預言者たちがエルサレムからアンティ オキアにやって来た。 28 すると、彼らのうちのひとり、アガボという人が 立ち上がり、全世界に大飢饉が起こるであろうと、 御霊によって予告した。そして、それはクラウデウ ス帝の時代に起こった。 29 そこで、弟子たちは、それぞれ自分の能力に応じ て、ユダヤに住む兄弟たちに援助の物を送ることに 決めた。 30 彼らはそのとおりにして、それをバルナバとサウ ロの手によって長老たちに送りました。
使徒言行録
第 12 章 1 そのころ、ヘロデ王は教会のある者たちを苦しめる ために手を伸ばした。 2 そして彼は、ヨハネの兄弟ヤコブを剣で殺した。 3 そして、それがユダヤ人たちの喜ぶのを見て、イエ スはペテロをも連れて行こうとされた。そのころは、 種を入れないパンの季節であった。 4 そして、彼は彼を捕らえて牢に入れ、四人組の兵士 に引き渡して監視させ、復活祭の後に民衆の前に引 き出すつもりだった。 5 それでペテロは獄に入れられたが、教会は彼のため に神に絶え間なく祈りをささげていた。 6 ヘロデがペテロを連れ出そうとしたその夜、ペテロ は二本の鎖でつながれ、二人の兵士の間に眠ってい た。門番たちが牢の番をしていた。 7 すると、主の使いが彼のところに現れ、光が獄中を 照らした。そして、使いはペテロのわき腹をたたい て彼を起こさせ、「急いで起き上がりなさい」と言 った。すると、鎖が彼の手から外れた。 8 すると御使いは彼に言った、「帯を締め、くつを履 きなさい」。彼はそのとおりにした。すると御使い は彼に言った、「着物をまとって、わたしに従って きなさい」。 9 そこで彼は出て行って、イエスに従った。そして、 御使がしたことが真実であるとは知らず、ただ幻を 見ているのだと思った。 10 彼らが第一の番所と第二の番所を通り過ぎると、 町に通じる鉄の門のところに来た。門はひとりでに 開いた。そこで彼らは出て、一つの通りを通って行 った。すると、御使いはすぐに彼から去って行った。 11 ペテロは我に返って言った。「今、私は確かに知 りました。主が御使いを遣わして、ヘロデの手から、 またユダヤ人たちのあらゆる期待から私を救い出し てくださったのです。」 12 イエスは、そのことを思い巡らしてから、マルコ と呼ばれるヨハネの母マリアの家に行った。そこに は大勢の人が集まって祈っていた。 13 ペテロが門の戸をたたくと、ロダという名の娘が 聞き耳を立ててやって来た。 14 彼女はペテロの声だと分かると、うれしくて門を 開けず、駆け込んで来て、ペテロが門の前に立って いる様子を知らせた。 15 彼らは彼女に言った、「あなたは気が狂ってい る」。しかし彼女は、その通りだと何度も断言した。 そこで彼らは言った、「それは彼の天使だ」。 16 しかし、ペテロはたたき続けた。そして、人々が 戸を開けて彼を見ると、驚いた。 17 しかしパウロは、手を振って黙らせ、主が彼を牢 から連れ出してくださった次第を彼らに話した。そ してパウロは言った。「ヤコブと兄弟たちに、これ らのことを伝えなさい。」そしてパウロは立ち去っ て、ほかの所へ行った。 18 夜が明けるとすぐに、兵士たちの間でペテロはど うなったのかと大騒ぎになった。
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19 ヘロデはイエスを捜したが見つからなかったので、 番兵たちを取り調べた後、彼らを殺せと命じ、ユダ ヤからカイザリヤへ下ってそこに住んだ。 20 ヘロデはティルスとシドンの人々に非常に不満を 抱いていたが、彼らは一致団結してヘロデのもとに 来て、王の侍従ブラストスを友として和平を求めた。 彼らの国は王の国によって養われていたからである。 21 定められた日に、ヘロデは王の衣装をまとって王 座に着き、彼らに向かって演説をした。 22 すると民は叫び声をあげて言った。「それは神の 声だ。人の声ではない。」 23 すると、主の使いがすぐに彼を撃った。彼が神に 栄光を帰さなかったからである。すると彼は虫に食 われて、息絶えた。 24 しかし、神の言葉は成長し、広まっていった。 25 バルナバとサウロは、その務めを終えてエルサレ ムから帰り、マルコと呼ばれるヨハネを連れて行っ た。 第 13 章 1 アンティオキアの教会には、バルナバ、ニゲルと呼 ばれるシメオン、クレネ人ルキオ、領主ヘロデとと もに育てられたマナエン、およびサウロのような預 言者や教師がいた。 2 彼らが主に仕え、断食していると、聖霊がこう言わ れました。「バルナバとサウロを、わたしが召した 仕事のために分けなさい。」 3 彼らは断食して祈り、彼らの上に手を置いてから、 彼らを送り出した。 4 そこで彼らは聖霊に遣わされてセレウキアへ出発し、 そこからキプロスへ船で渡った。 5 彼らはサラミスに着くと、ユダヤ人の諸会堂で神の 言葉を宣べ伝えた。また、ヨハネも彼らの奉仕者と して遣わされていた。 6 そして、彼らは島を通ってパポスに着くと、ユダヤ 人で、バルイエスという名の魔術師、偽預言者に出 会った。 7 その人は、地方長官で賢明な人であるセルギオ・パ ウロと一緒にいたが、バルナバとサウロを招いて、 神の言葉を聞きたいと望んだ。 8 しかし、魔術師エルマ(彼の名前は魔術師という意 味である)は彼らに抵抗し、総督を信仰から引き離 そうとした。 9 そのとき、サウロ(別名パウロ)は聖霊に満たされ、 彼を見つめて言った。 10 そして言った、「ああ、あらゆる悪巧みと悪事と に満ちた悪魔の子、すべての正義の敵よ、あなたは 主の正しい道を曲げることをやめないのか。 11 そして今、主の手があなたの上にあり、あなたは 盲目となり、しばらくの間、太陽を見ることができ なくなります。すると、たちまち、霧と暗闇が彼の 上に降りかかり、彼は手を引いて導いてくれる人を 探し回った。
使徒言行録
12 総督は、この出来事を見て、主の教えに驚いて信 じた。 13 さて、パウロとその一行はパポスを出発して、パ ンフィリアのペルガに着いた。そしてヨハネは彼ら と別れてエルサレムに帰った。 14 彼らはペルガを去ってピシデヤのアンティオキア に着き、安息日に会堂に入って席に着いた。 15 律法と預言者の言葉が朗読された後、会堂の長た ちは彼らのもとに人をやって、こう言わせた。「兄 弟たちよ、もし民衆に勧めの言葉があるなら、言い 続けてください。」 16 そこでパウロは立ち上がり、手を振りながら言っ た。「イスラエルの人たち、神を畏れる人たち、聞 いてください。」 17 このイスラエルの民の神は、私たちの先祖たちを 選び、彼らがエジプトの地に異邦人として住んでい たとき、その民を高め、高き御腕をもって彼らをそ こから導き出されました。 18 そして、およそ四十年の間、彼は荒野で彼らの習 慣に耐えた。 19 そして、カナンの地で七つの国民を滅ぼした後、 くじによってその土地を彼らに分け与えた。 20 その後、預言者サムエルの時代まで、およそ四百 五十年の間、神は彼らに裁判官を任命した。 21 その後、彼らは王を望んだ。そこで神はベニヤミ ン族のシスの子サウルを四十年の間彼らに与えられ た。 22 そして、彼は彼を退けた後、彼らのためにダビデ を立てて王とし、また彼に証言して言った、「わた しはエッサイの子ダビデを見つけた。彼はわたしの 心にかなう人であり、わたしの意志をことごとく果 たしてくれるだろう。」 23 神は約束どおり、この人の子孫からイスラエルの ために救い主イエスを立てられました。 24 ヨハネが来る前に、イスラエルのすべての民に悔 い改めのバプテスマを最初に宣べ伝えていたとき。 25 ヨハネは、その使命を終えたとき、こう言いまし た。「あなたがたは、わたしをだれだと思うか。わ たしはそれではない。しかし、見よ、わたしのあと に来られる方がおられる。わたしはその方の足の履 物を解く値打ちもない。」 26 兄弟たちよ、アブラハムの子孫よ、そしてあなた たちのうち神を畏れる人たちよ、この救いの言葉は あなたたちに送られたのです。 27 エルサレムに住む人々とその指導者たちは、イエ スを知らず、また安息日ごとに読まれる預言者たち の声も知らないので、イエスを罪に定めて、それを 成就したのです。 28 彼らは、イエスに死の理由が何も見つからなかっ たにもかかわらず、イエスを殺すようピラトに願い 出た。 29 そして、イエスについて書いてあったことをすべ て成就させた後、彼らはイエスを木から降ろし、墓 に納めました。 30 しかし神は彼を死からよみがえらせました。
31 そして、イエスは、ガリラヤからエルサレムに彼 と共に上って来た人々に、多くの日の間現れた。彼 らは民衆に対するイエスの証人である。 32 そして、私たちはあなた方に良い知らせを伝えま す。先祖たちに与えられた約束は、 33 神は、イエスをよみがえらせることによって、私 たち子孫に同じことを成し遂げてくださいました。 それ は、 詩篇 第二篇 にも 書い てあ るとお りで す。 「あなたはわたしの子、わたしはきょうあなたをも うけた。」 34 そして、イエスが彼を死からよみがえらせ、もは や朽ち果てることのないようにされたことについて、 イエスはこう言われました。「わたしはダビデの確 かな恵みをあなたたちに与えよう。」 35 それゆえ、彼はまた別の詩篇でこう言っています。 「あなたは、あなたの聖なる者が朽ち果てることを 許さないでしょう。」 36 ダビデは、神の御心に従って自分の世代に仕えた 後、眠りにつき、先祖たちと共に葬られ、朽ち果て たのを見た。 37 しかし、神によってよみがえらされた彼には、朽 ちるところがなかった。 38 ですから、兄弟たちよ、よく知ってください。こ の人によって、あなたがたに罪の赦しが宣べ伝えら れたのです。 39 そして、信じる者は皆、モーセの律法によっては 義とされなかったすべてのことから、彼によって義 とされるのです。 40 ですから、預言者たちが語っている事が、あなた がたに起こらないように気をつけなさい。 41 見よ、軽蔑する者たちよ、驚き、そして滅びよ。 わたしはあなたがたの時代に一つのわざを行う。そ れは、人があなたがたに告げても、あなたがたは決 して信じないわざである。 42 ユダヤ人たちが会堂から出て行くと、異邦人たち は、次の安息日にも同じ言葉が自分たちにも宣べ伝 えられるよう願った。 43 さて、会衆が解散した後、多くのユダヤ人と改宗 者たちがパウロとバルナバについて行きました。パ ウロとバルナバは彼らに話しかけ、神の恵みにとど まるように説得しました。 44 次の安息日には、町中の人がほとんど集まって神 の言葉を聞いた。 45 ところが、ユダヤ人たちはその群衆を見て、ねた みの念に駆られ、パウロの語ることに反対し、反対 したり、けがしたりした。 46 そこでパウロとバルナバは勇気を出して言った。 「神の言葉は、まずあなたがたに語られるべきでし た。しかし、あなたがたがそれを退け、永遠の命に ふさわしくない者と自認しているので、私たちは異 邦人のほうへ行きます。」 47 主はこう命じておられる。「わたしはあなたを立 てて異邦人の光とし、地の果てにまで救いをもたら す者とする。」
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使徒言行録
48 異邦人たちはこれを聞いて喜び、主の言葉を賛美 した。そして永遠の命に定められていた者たちは皆 信じた。 49 そして主の言葉はその地方全体に広まった。 50 しかし、ユダヤ人たちは、敬虔で立派な婦人たち や町の有力者たちを扇動し、パウロとバルナバを迫 害して、二人をその地方から追い出した。 51 しかし彼らは、彼らに対して足の塵を払い落とし て、イコニオムに着いた。 52 弟子たちは喜びと聖霊に満たされた。 第 14 章 1 さて、イコニオムで、二人は一緒にユダヤ人の会堂 に入り、こう語ったので、ユダヤ人もギリシア人も 大勢の人が信じた。 2 しかし、不信仰なユダヤ人たちは異邦人たちを扇動 し、兄弟たちに対して悪意を抱かせた。 3 それで、彼らは長い間留まり、主によって大胆に語 り続けた。主は、その恵みの言葉を証しし、また、 彼らの手によってしるしと不思議とを行わせられた。 4 しかし、町の群衆は分裂し、ある者はユダヤ人の側 に、ある者は使徒たちの側についた。 5 異邦人からも、またユダヤ人からも、指導者たちと ともに、彼らを侮辱し、石打ちにしようと襲撃があ ったとき、 6 彼らはそれを知って、ルカオニアの町ルステラとデ ルベ、およびその周囲の地域に逃げた。 7 そして彼らはそこで福音を宣べ伝えた。 8 ルステラに、足の不自由な人が座っていた。その人 は母親の胎内にいるときから足が不自由で、一度も 歩いたことがなかった。 9 この人はパウロの話を聞いて、彼をじっと見つめ、 癒される信仰があるのに気づいたので、 10 彼は大声で言った、「あなたの足でまっすぐに立 ちなさい。」 すると彼は跳び上がって歩き出した。 11 人々はパウロのしたことを見て、声を張り上げて、 リカオニアの方言で言った。「神々が人間の姿をと って私たちのところに下って来たのだ。」 12 彼らはバルナバをユピテル(神)と呼び、パウロ をメルクリウス(説教者)と呼んだ。彼が主たる説 教者だったからである。 13 そのとき、彼らの町の前にいたユピテルの祭司が、 牛と花輪を門に運び、民とともに犠牲をささげよう とした。 14 使徒バルナバとパウロはこれを聞いて、衣服を引 き裂き、群衆の中に駆け込み、叫びました。 15 そして言った、「先生方、なぜこのようなことを するのですか。私たちもあなた方と同じ情熱の人間 であり、これらのむなしいものから離れて、天と地 と海と、その中にあるすべてのものを造られた生け る神に立ち返るようにと、あなた方に説教している のです。 16 神は、かつてはすべての国民がそれぞれの道を歩 むのを許しておられました。
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17 しかし、神は善を行なわれ、私たちに天からの雨 と実りの季節を与え、私たちの心を食物と喜びで満 たして下さったことにより、ご自身を証しされない ままにしておかれませんでした。 18 そして、彼らはこれらの言葉で、民衆が自分たち に犠牲をささげなかったことをほとんど止めた。 19 すると、アンティオキアとイコニオムからユダヤ 人たちがやって来て、民衆を説き伏せ、パウロを石 打ちにして、死んだものと思って町の外に引きずり 出した。 20 しかし、弟子たちが彼を取り囲んでいる間に、彼 は立ち上がって町に入り、翌日バルナバと一緒にデ ルベへ出発した。 21 彼らはその町で福音を宣べ伝え、多くの人を教え 終えてから、再びルステラ、イコニオム、アンティ オキアに帰って行った。 22 弟子たちの魂を強め、信仰を持ち続けるように勧 め、また、わたしたちが多くの苦難を経て神の国に 入らなければならないことを勧めた。 23 そして、彼らは各教会で彼らを長老として任命し、 断食して祈った後、彼らを自分たちの信じている主 にゆだねた。 24 そして、彼らはピシデヤ州を通り抜けて、パンフ ィリアに着いた。 25 彼らはペルガで御言葉を宣べ伝えた後、アタリヤ に下って行った。 26 それから彼らはアンティオキアへ船で行き、そこ で、彼らが成し遂げた働きのために神の恵みに推薦 されていた。 27 彼らは帰って来て、教会の人々を集め、神が彼ら と共にして下さったすべてのこと、また、異邦人に 対しても信仰の門を開いて下さったことを語り合っ た。 28 そして彼らは弟子たちとともに長い間そこに滞在 した。 第 15 章 1 さて、ユダヤから下って来たある人たちが兄弟たち を教え、こう言った。「モーセの慣例に従って割礼 を受けなければ、あなたたちは救われない。」 2 そこで、パウロとバルナバとの間に少なからぬ意見 の相違と論争が生じたので、彼らは、パウロとバル ナバ、および他の何人かが、この問題について使徒 たちや長老たちのところへエルサレムへ上って行く ことに決めた。 3 彼らは教会の人々に導かれて、ペニケとサマリアを 通り抜け、異邦人の改宗を宣べ伝え、すべての兄弟 たちに大きな喜びを与えた。 4 彼らはエルサレムに着くと、教会の人々と使徒たち、 長老たちに迎えられ、神が彼らと共になさったこと をすべて報告した。 5 ところが、パリサイ派の信者たちの中から、ある 人々が立ち上がり、彼らに割礼を施し、モーセの律 法を守るように命じることが必要だと主張した。
使徒言行録
6 そこで使徒たちと長老たちは、この問題について検 討するために集まった。 7 そして、激しい論争が起こった後、ペテロは立ち上 がって彼らに言った、「兄弟たちよ、あなたがたも 知っているように、神はずっと前に私たちの中から 選びをし、異邦人が私の口を通して福音の言葉を聞 いて信じるようにして下さったのです。 8 人の心を知っておられる神は、わたしたちに与えて くださったのと同じように、彼らにも聖霊を与えて、 彼らに証しをなさいました。 9 そして、私たちと彼らの間に差別を設けず、信仰に よって彼らの心をきよめてくださいました。 10 それなのに、なぜあなたたちは、私たちの先祖も 私たちも負うことのできなかったくびきを弟子たち の首にかけようとして、神を試みるのか。 11 しかし、私たちは彼らと同様、主イエス・キリスト の恵みによって救われると信じています。 12 すると、群衆は皆黙って、バルナバとパウロが、 神が彼らを通して異邦人の間で行われた奇跡と不思 議なわざについて語るのを聞いた。 13 彼らが黙っていると、ヤコブは答えて言った。 「兄弟たちよ、わたしの言うことを聞きなさい。 14 シメオンは、神が初めに異邦人を訪れ、その中か ら神の名のために民を選ばれたことを語りました。 15 預言者の言葉もこれと一致しています。こう書い てあります。 16 その後、わたしは戻って、倒れたダビデの幕屋を 建て直し、その廃墟を再建して、それを建て直す。 17 それは、残りの人々と、わたしの名をとなえるす べての異邦人が主を求めるようになるためである、 とこれらすべてのことをなされる主は言われる。 18 神は世の初めから、そのすべてのわざをご存知で す。 19 ですから、わたしの戒めは、異邦人の中から神に 立ち返った人たちを煩わせないことです。 20 しかし、私たちは彼らに、偶像崇拝による汚れ、 不品行、絞め殺された動物、血を避けるようにと書 き送っています。 21 昔から、モーセの教えはどの町にも宣べ伝えられ、 安息日ごとに会堂で朗読されてきた。 22 そこで、使徒たち、長老たち、そして全教会は、 自分たちの仲間の中から選ばれた人たち、すなわち、 バルサバと呼ばれるユダとシラスを、パウロとバル ナバと共にアンティオキアに派遣することにした。 彼らは兄弟たちの指導者であった。 23 彼らは次のように手紙を書き送った。使徒たち、 長老たち、兄弟たちは、アンティオキア、シリア、 キリキヤにいる異邦人の兄弟たちに、よろしく伝え ている。 24 わたしたちから出たある人たちが、あなたがたを 言葉で惑わし、あなたがたの心を惑わして、「あな たが たは 割礼 を受 け、 律法を 守ら なけ れば なら な い」と言っていたと聞いています。しかし、わたし たちはそのような戒めをあなたがたに与えたことは ありません。
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25 私たちは心を一つにして集まり、愛するバルナバ とパウロと共に、選ばれた人々をあなた方のところ に派遣することを良しとしました。 26 彼らは、わたしたちの主イエス・キリストの名のた めに命を危険にさらした人々です。 27 そこで、私たちはユダとシラスを遣わしました。 彼らも同じことを口であなた方に告げるでしょう。 28 聖霊とわたしたちは、これらの必要なこと以上の 重荷をあなたがたに負わせないことを良しとしまし た。 29 偶像に供えた肉、血、絞め殺したもの、不品行を 避けなさい。これらを避けるなら、あなた方は良い 行いをしていることになります。さようなら。 30 そこで、彼らは解散するとアンティオキアに行き、 群衆を集めて手紙を手渡した。 31 彼らはそれを読んで、慰められて喜んだ。 32 ユダとシラスも預言者であったので、兄弟たちを 多くの言葉で励まし、力づけた。 33 そして、彼らはそこでしばらく滞在した後、兄弟 たちから平安のうちに解放されて使徒たちのところ へ行った。 34 それにもかかわらず、シラスはそこに留まること を喜んだ。 35 パウロとバルナバもアンティオキアに留まり、他 の多くの人々と共に主の言葉を教え、宣べ伝えた。 36 数日後、パウロはバルナバに言った。「わたした ちはもう一度行って、主の言葉を宣べ伝えたすべて の町々に兄弟たちを訪ね、彼らがどうしているかを 見てこようではないか。」 37 バルナバは、マルコと呼ばれるヨハネを連れて行 くことに決めた。 38 しかしパウロは、パンフィリヤから彼らと別れて、 働きに同行しなかった彼を、一緒に連れて行くのは よくないと考えました。 39 彼らの間の争いが激しくなり、互いに離反するよ うになったので、バルナバはマルコを連れてキプロ ス島へ船で出航した。 40 そこでパウロはシラスを選び、兄弟たちから神の 恵みに委ねられて出発した。 41 そしてパウロはシリアとキリキアを通って、諸教 会を力づけた。 第 16 章 1 それから、イエスはデルベとルステラに着いた。す ると、そこに、テモテという名の弟子がいた。彼は、 ユダヤ人で信者であるある婦人の息子であったが、 その父はギリシア人であった。 2 このことは、ルステラとイコニオムの兄弟たちの間 で評判になりました。 3 パウロは彼と一緒に出かけようとした。そして、そ の地方のユダヤ人たちのため、彼を連れて行って割 礼を施した。彼らは彼の父親がギリシア人であるこ とを皆知っていたからである。
使徒言行録
4 そして、彼らは町々を巡りながら、エルサレムの使 徒たちと長老たちから定められた、守るべき定めを 人々に伝えた。 5 こうして、教会は信仰によって確立され、日ごとに 人数が増加していった。 6 さて、彼らはフルギアとガラテヤ地方を巡り、アジ アで御言葉を宣べ伝えることを聖霊によって禁じら れたので、 7 彼らはミシアに着いた後、ビテニアに行こうとした が、御霊がそれを許さなかった。 8 彼らはミシアを通ってトロアスに下って行った。 9 夜、パウロに幻が現れた。マケドニア人が立ってい て、パウロに祈って言った。「マケドニアへ渡って 来て、わたしたちを助けてください。」 10 パウロがその幻を見た後、私たちはすぐにマケド ニア州へ行こうと努めました。主が私たちに福音を 宣べ伝えるように召しておられることを確信したか らです。 11 そこで、わたしたちはトロアスから船を出して、 サモトラケに直行し、翌日ネアポリスに着いた。 12 それから、マケドニア州のその地方の主要都市で あり、植民都市でもあるピリピへ行き、数日間その 町に滞在しました。 13 安息日に私たちは町を出て、祈りが行なわれる川 岸に行き、そこに集まってきた婦人たちに話しかけ ました。 14 紫布の商人で、テアテラ市の神を敬うリディアと いう婦人が聞いていたが、主が彼女の心を開いて下 さったので、彼女はパウロの話したことに心を留め た。 15 彼女とその家族がバプテスマを受けたとき、彼女 はわたしたちにこう頼みました。「あなたがたがわ たしを主に忠実な者と認めてくださったなら、わた しの家に来て、そこにお泊まりください。」そして、 わたしたちを無理やり受け入れたのです。 16 さて、わたしたちが祈りに出かけると、占いの霊 に取りつかれたある女中がわたしたちに出会った。 彼女は占いをして主人たちに多くの利益をもたらし ていた。 17 この人たちはパウロと私たちの後について来て、 叫んで言った、「この人たちは、いと高き神の僕た ちで、私たちに救いの道を示しているのです。」 18 彼女は何日間もこんなことを繰り返した。しかし パウロは悲しみに暮れ、振り返ってその霊に言った。 「イエス・キリストの名によって命じる。彼女から出 て行け。」するとその霊はすぐに出て行った。 19 主人たちは、自分たちの利益の望みがなくなった のを見て、パウロとシラスを捕らえ、役人たちのと ころへ広場へ連れて行き、 20 そして彼らを長官たちのところに連れて行き、 「この人たちはユダヤ人なので、私たちの町を非常 に混乱させています。 21 また、ローマ人である私たちには受け入れること も、守ることも許されていない慣習を教えています。
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22 すると群衆は一斉に彼らに立ち向かい、役人たち は彼らの衣服を引き裂き、鞭打つように命じた。 23 そして、彼らは何度も鞭打った後、獄に入れられ、 看守に彼らを厳重に監禁するよう命じられた。 24 彼らは、このような命令を受けて、彼らを奥の牢 に押し込み、足かせをはめてしまった。 25 真夜中になって、パウロとシラスは神に祈り、賛 美の歌を歌った。囚人たちはそれを聞いていた。 26 すると突然、大きな地震が起こって、獄屋の土台 が揺れ動き、すべての戸がたちまち開いて、皆の鎖 が解かれた。 27 獄吏は眠りから覚め、獄吏の戸が開いているのを 見て、囚人たちが逃げたものと思い、剣を抜いて自 殺しようとした。 28 しかしパウロは大声で叫んで言った。「自分を傷 つけないでください。私たちはみんなここにいるの ですから。」 29 そこで彼は明かりを呼び、飛び込んで来て、震え ながらパウロとシラスの前にひれ伏した。 30 そして彼らを連れ出して言った。「先生方、救わ れるためには、何をすればよいのでしょうか。」 31 彼らは言った、「主イエス・キリストを信じなさい。 そうすれば、あなたもあなたの家族も救われま す。」 32 彼らは主の言葉を彼と彼の家にいるすべての人々 に語った。 33 そして、夜中のその時に、イエスは彼らを連れて 行って、その傷を洗い、そして、自分もその仲間も 皆、ただちにバプテスマを受けた。 34 そして、パウロは彼らを家に案内し、彼らの前に 食事を出し、家族全員で神を信じる気持ちを喜び合 った。 35 夜が明けると、長官たちは下役たちを遣わして、 「あの人たちを釈放せよ」と言わせた。 36 獄吏はパウロにこう告げた。「長官たちが、あな たたちを釈放するようにと人を遣わした。だから、 今は立ち去って、安心して行きなさい。」 37 しかしパウロは彼らに言った。「彼らは、ローマ 人である私たちを、何の罪も問わず公然と打ちたた き、獄に入れたのに、今度はひそかに追い出すので すか。いいえ、そんなことはしません。彼ら自身が 来て、私たちを連れ出すべきです。」 38 下士官たちはこれらのことを長官たちに告げた。 長官たちは彼らがローマ人であると聞いて恐れた。 39 彼らは来て、彼らに懇願し、彼らを連れ出し、町 から立ち去るように頼んだ。 40 そこで彼らは牢から出て、リディアの家に入り、 兄弟たちと会って慰め、それから出発した。 第 17 章 1 さて、彼らはアンフィポリスとアポロニアを経て、 ユダヤ人の会堂のあるテサロニケに着いた。
使徒言行録
2 そこでパウロはいつものように彼らのところに行き、 三つの安息日にわたって聖書に基づいて彼らと論じ た。 3 キリストは必ず苦しみを受け、死人の中からよみが えられたこと、そして私があなた方に宣べ伝えてい るこのイエスがキリストであることを証明しました。 4 彼らのうちのある者は信じて、パウロやシラスと交 わりを持った。また、敬虔なギリシア人の中には大 勢の人がおり、婦人たちの重鎮も少なからずいた。 5 しかし、信じなかったユダヤ人たちはねたみに駆ら れ、下劣な淫らな者たちを仲間に加え、一団を組織 し、町中を騒乱に陥れ、ヤソンの家を襲撃して、彼 らを民衆の前に引き出そうとした。 6 しかし、彼らは彼らを見つけられなかったので、ヤ ソンと兄弟たち数人を町の役人たちのところへ連れ て行き、叫んだ。「世界をひっくり返したあの者た ちが、ここにもやって来た。 7 ヤソンはそれを受け入れたが、彼らはみな、カイザ ルの布告にそむいて、イエスという別の王がいると 言っている。 8 人々はこれらのことを聞くと、町の役人たちを困惑 させた。 9 そして彼らはヤソンともう一人の男から保証金を取 って、彼らを解放した。 10 そこで兄弟たちは、パウロとシラスをただちに夜 のうちにベレアへ送り出した。二人はそこに着くと、 ユダヤ人の会堂に入った。 11 彼らはテサロニケの人々よりも高潔な人たちで、 心から喜んで御言葉を受け入れ、そのとおりかどう か毎日聖書を調べていました。 12 こうして、彼らのうち多くの者が信じた。また、 ギリシア人の貴婦人たちや、男たちも少なからず信 じた。 13 ところが、テサロニケのユダヤ人たちは、パウロ がベレアで神の言葉を伝えたことを知って、そこに もやって来て、群衆を扇動した。 14 そこで、兄弟たちはすぐにパウロを海辺へ送り出 した。しかし、シラスとテモテはそこに留まってい た。 15 パウロを案内した人たちは、彼をアテネに連れて 行き、シラスとテモテに急いで来るようにとの命令 を受けて、出発した。 16 パウロはアテネで彼らを待っている間に、その町 がすっかり偶像礼拝に陥っているのを見て、心を動 かされた。 17 それで、パウロは会堂でユダヤ人や敬虔な人たち と論じ、また市場では毎日、自分と会う人たちと論 じ合った。 18 そのとき、エピクロス派やストア派の哲学者たち が彼に出会った。ある者は言った、「このおしゃべ りな 人は 何を 言う のだ ろう」 。他 の者 は言 った 、 「どうやら、彼は異国の神々を説いているようだ。 なぜなら、彼は彼らにイエスと復活について説教し たからだ」。
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19 そこで彼らは彼を捕らえてアレオパゴスに連れて 行き、「あなたの語っているその新しい教えが何で あるか、私たちに知らせてください」と言った。 20 あなたは、ある不思議なことをわたしたちの耳に 聞かせておられる。それゆえ、わたしたちは、それ が何を意味するのか知りたいのである。 21 (アテネ人も、そこにいた外国人も、ただ何か新 しいことを話したり聞いたりすることに時間を費や していた。) 22 そのときパウロはマルスの丘の真ん中に立ち、こ う言った。「アテネの人たち、わたしはあなたがた がすべての点であまりにも迷信深いのが分かります。 23 わたしは通りがかりに、あなたがたの礼拝を見て いると、次のような碑文が刻まれた祭壇を見つけた。 「知られざる神に。」それゆえ、あなたがたが知ら ずに礼拝している神を、わたしはあなたがたに告げ ます。 24 世界とその中にあるすべてのものを造られた神は、 天地の主であるから、手で造った神殿などには住ま われません。 25 また、神はすべての人に命と息と万物を与えてお られるので、何かが不足しているかのように、人の 手によって礼拝されることはありません。 26 そして神は、すべての国民を一つの血から造り、 地の全面に住まわせ、また定められた時と、彼らの 居住地の境界とを定められた。 27 それは、彼らが主を捜し求め、できれば、主を探 し求めて、主を見つけるためである。主は、私たち ひとりひとりから遠く離れておられるわけではない。 28 わたしたちは神によって生き、動き、存在してい るのです。あなたがたの詩人たちもこう言っていま す。「わたしたちも神の子孫なのです。」 29 ですから、私たちは神の子孫なのですから、神性 を、技術や人間の計画で彫られた金や銀や石のよう なものであると考えるべきではありません。 30 そして神はこの無知の時代を黙認したが、今はど こにいてもすべての人に悔い改めるように命じてい る。 31 なぜなら、神は、ご自身が定めた人によって、義 をもって世界を裁く日を定め、その人を死人の中か らよみがえらせて、すべての人にそのことを保証さ れたからである。 32 死者の復活のことを聞いたとき、ある者はあざ笑 い、他の者は、「このことについては、また改めて 聞こう」と言った。 33 そこでパウロは彼らの中から立ち去った。 34 しかし、ある人たちは彼に付き従って信仰を抱き ました。その中には、アレオパゴスのディオニュシ オス、ダマリスという婦人、そして他の人たちもい ました。 第 18 章 1 これらのことがあった後、パウロはアテネを去って コリントに来た。
使徒言行録
2 そして、ポントス生まれのアクラというユダヤ人と その妻プリスキラが、最近イタリアから来たのを見 つけた。クラウデウス帝がすべてのユダヤ人にロー マから立ち去るように命じていたからである。そし て、アクラは彼らのところに来た。 3 彼は同じ職業だったので、彼らと一緒に住んで仕事 をした。彼らの職業は天幕作りであった。 4 そして、安息日ごとに会堂で論じて、ユダヤ人とギ リシア人とを説得した。 5 シラスとテモテがマケドニアから帰ってくると、パ ウロは心を動かされ、イエスがキリストであること をユダヤ人たちに証言した。 6 彼らが反抗し、神を冒涜したので、パウロは着物を 振り払って彼らに言った。「あなたがたの血はあな たがた自身の頭上に帰せられよ。わたしは潔白であ る。今からわたしは異邦人のところへ行きます。」 7 そこで、パウロはそこから立ち去って、ユストとい う神を敬う人の家に入った。その家は会堂に隣接し ていた。 8 会堂長クリスポは、その家族全員とともに主を信じ た。コリント人のうち多くの者もそれを聞いて信じ、 バプテスマを受けた。 9 そのとき、主は夜の幻の中でパウロに言われた。 「恐れることはない。語りなさい。黙ってはならな い。 10 わたしはあなたと共にいるので、だれもあなたを 襲って危害を加えることはできない。この町にはわ たしの民が大勢いるからだ。 11 そしてパウロはそこに一年六か月留まり、彼らに 神の言葉を教え続けた。 12 ガリオがアカイアの代議員であったとき、ユダヤ 人たちは一致団結してパウロに対して反乱を起こし、 彼を裁判の席に引きずり出した。 13 「この男は、律法に反して神を拝むように人々を 説き伏せている。」 14 パウロが口を開こうとしたとき、ガリオはユダヤ 人たちに言った。「もしそれが不正や不道徳な行為 に関することなら、ユダヤ人の皆さん、私はあなた がたに我慢して聞くべきです。 15 しかし、もしそれが言葉や名前、あるいはあなた がたの律法に関する問題であるならば、あなたがた はそれに気を配りなさい。私はそのような問題につ いては裁くつもりはないからです。 16 そしてイエスは彼らを裁きの座から追い出した。 17 そこで、ギリシア人たちは皆、会堂長ソステネス を捕らえ、法廷の前で殴打した。しかし、ガリオは そんなことを気にも留めなかった。 18 パウロは、その後もしばらくそこに滞在した後、 兄弟たちに別れを告げ、そこからシリアへ船で出発 した。彼はプリスキラとアクラを伴っていた。彼は ケンクレアで頭をそった。彼には誓願があったから である。 19 それからパウロはエペソに着き、彼らをそこに残 し、自らは会堂に入ってユダヤ人たちと論じた。
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20 彼らはパウロに、もっと長く一緒にいるように頼 んだが、パウロは同意しなかった。 21 しかしパウロは彼らに別れを告げて言った。「わ たしはエルサレムでこれから行われるこの祭りを必 ず守らなければなりません。しかし、神の御心なら ば、またあなたがたのところに戻って来ます。」そ してパウロはエペソから船出した。 22 彼はカイザリヤに上陸し、上って行って教会にあ いさつしてから、アンティオキアに下って行った。 23 パウロはそこでしばらく過ごした後、出発してガ ラテヤとフルギヤの全地方を巡り、すべての弟子た ちを力づけた。 24 アレクサンドリア生まれの、雄弁で聖書に精通し たアポロというユダヤ人がエフェソスにやって来ま した。 25 この人は主の道を教えられ、御霊に燃えて、主の ことを熱心に語り、教えたが、ただヨハネのバプテ スマだけを知っていた。 26 そしてパウロは会堂で大胆に語り始めた。それを 聞いたアクラとプリスキラはパウロを自分たちのと ころに連れて行き、神の道をさらに詳しく説明した。 27 彼がアカイアへ行こうとしていたとき、兄弟たち は手紙を書き、彼を迎えるように弟子たちに勧めた。 彼が到着すると、彼らは恵みによって信じた人々を 大いに助けた。 28 彼は、聖書によってイエスがキリストであること を示して、ユダヤ人たちを大いに説得し、公然と説 得した。 第 19 章 1 アポロがコリントにいた間に、パウロは地方を通っ てエペソに着いた。そして、ある弟子たちを見つけ て、 2 イエスは彼らに言われた、「あなたがたは信じたと き、聖霊を受けたか。」彼らは言った、「聖霊があ られるということさえ、聞いたことがありませ ん。」 3 そこでイエスは彼らに言われた、「それでは、だれ の名によってバプテスマを受けたのか」。彼らは、 「ヨハネの名によってバプテスマを受けました」と 答えた。 4 するとパウロは言った、「ヨハネは確かに悔改めの バプテスマを授け、自分の後に来られる方、すなわ ちキリスト・イエスを信じるようにと、人々に勧めた のです。」 5 彼らはこれを聞いて、主イエスの名によってバプテ スマを受けました。 6 パウロが彼らの上に手を置くと、聖霊が彼らに臨み、 彼らは異言を語ったり預言したりした。 7 そして、その男たちは全部で十二人ほどであった。 8 そして、彼は会堂に入り、三か月の間大胆に語り、 神の王国について論じ、説得し続けた。 9 しかし、ある人たちが心をかたくなにして信じず、 群衆の前でその道をそしったので、イエスは彼らか
使徒言行録
ら離れて弟子たちを分け、毎日ティラノという人の 学校で論じ始めた。 10 そして、このことは二年間続いた。そして、アジ アに住むすべての人々、ユダヤ人もギリシア人も、 主イエスの言葉を聞いた。 11 そして神はパウロの手を通して特別な奇跡を起こ されました。 12 そこで、イエスの体から取った手ぬぐいや前掛け を病人たちに持たせると、病気は消え、悪霊も出て 行った。 13 そこで、放浪しているユダヤ人で、悪魔払いをす る者たちが、悪霊に取りつかれた者たちに向かって 主イエスの名を唱えて、「パウロが宣べ伝えている イエスによって、あなたたちに命じます」と言った。 14 ユダヤ人で祭司長であったスケワという人の息子 七人が、そのようなことをしました。 15 すると、悪霊は答えて言った。「わたしはイエス を知っているし、パウロも知っている。だが、あな たがたはいったい何者なのか。」 16 すると、悪霊に取りつかれた男が彼らに飛びかか り、彼らを打ち負かして勝ったので、彼らは裸で傷 を負ってその家から逃げ出した。 17 このことは、エペソに住むすべてのユダヤ人とギ リシア人に知れ渡り、彼らはみな恐れを抱き、主イ エスの名はあがめられた。 18 そして、信じた者たちが大勢来て、告白し、自分 たちの行いを明らかにした。 19 魔術を行なっていた者たちのうち多くの者たちも、 自分たちの本を持ち寄って、みんなの前でそれを焼 き捨てた。そして、その値段を計算してみると、銀 五万枚であった。 20 こうして神の言葉は力強く成長し、勝利を収めた。 21 これらの事が終わってから、パウロはマケドニア とアカイアを通ってエルサレムに行こうと心に決め、 こう言った。「わたしはそこに行った後、ローマも 見なければならない。」 22 そこでパウロは、自分に仕えていた二人、テモテ とエラストをマケドニアに送り出したが、パウロ自 身はしばらくアジアに留まった。 23 ちょうどそのころ、その道のあたりで少なからぬ 騒ぎが起こった。 24 デメトリオという銀細工人が、アルテミスのため に銀の神殿を作って、職人たちに少なからぬ利益を もたらしていた。 25 彼は、同じ職業の労働者たちを呼び集めて言った。 「皆さん、私たちがこの仕事で富を得ていることは、 ご存じのとおりです。 26 また、あなたがたが見聞きしているとおり、この パウロは、エペソばかりでなく、ほとんどアジア全 土で、手で造ったものは神ではないと言って、多く の人々を説得し、背教させています。 27 そのため、私たちの技術が無視される危険がある だけでなく、アジア全体と世界中で崇拝されている 偉大な女神ディアナの神殿が軽蔑され、彼女の壮麗 さが破壊される危険もあります。
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28 彼らはこれらの言葉を聞いて激怒し、叫んで言っ た。「エペソ人のアルテミスは偉大なのだ。」 29 そして、町全体が混乱に陥り、人々はパウロの旅 の同行者であるマケドニア人ガイオとアリスタルコ を捕まえて、いっせいに劇場になだれ込んだ。 30 パウロが群衆の中に入ろうとしたとき、弟子たち はそれを許さなかった。 31 それで、彼の友人であったアジアの指導者たちの うちのある人たちが、彼のもとに人をやって、劇場 に踏み込まないよう頼んだ。 32 そこで、ある者はこう叫び、ある者はこう叫んだ。 会衆は混乱し、大部分の者は、なぜ集まったのか知 らなかった。 33 そこで、ユダヤ人たちはアレクサンダーを群衆の 中から引き出し、前に立たせた。アレクサンダーは 手を振って合図し、群衆に向かって弁明しようとし た。 34 しかし、彼がユダヤ人であると分かると、皆が声 を揃えて、約二時間にわたって「エフェソスのダイ アナは偉大です」と叫び続けた。 35 町の書記官は民衆をなだめて言った。「エフェソ スの皆さん、エフェソスの町が偉大な女神アルテミ スと、ユピテルから落ちてきた像を崇拝しているこ とを知らない者がいるでしょうか。 36 ですから、これらの事は反対できないのですから、 あなた方は静かにして、軽率なことは何もしないべ きです。 37 あなたがたは、教会を強盗する者でもないし、あ なたがたの女神を冒涜する者でもないこれらの人々 をここに連れて来た。 38 ですから、もしデメトリオスと彼と一緒にいる職 人たちが、だれかに対して何か訴えを起こしたいの であれば、法廷は開かれており、また代弁者もいる のですから、彼らは互いに訴え合うべきです。 39 しかし、他の事柄について何か尋ねることがあれ ば、それは正当な会議で決定されるべきです。 40 というのは、私たちはこの日の騒動について尋問 される危険にさらされているからである。この集会 について説明できる理由がないからである。 41 パウロはこう言ってから、集会を解散させた。 第 20 章 1 騒ぎが静まると、パウロは弟子たちを呼び寄せて抱 き合い、マケドニア州へ出発した。 2 イエスはそれらの地方を巡り、多くの勧告を与えた 後、ギリシャに来られた。 3 そこで三か月間滞在した。ユダヤ人たちが彼を待ち 伏せしたので、パウロはシリアへ船出しようとした が、マケドニアを通って帰ることにした。 4 そして、ベレアのソパテルは彼に同行してアジアに 入った。そしてテサロニケ人のアリスタルコスとセ クンドゥス。デルベのガイウスとティモテウス。そ してアジアのティキクスとトロフィムス。
使徒言行録
5 これらの先遣隊はトロアスで私たちのために待機し ていました。 6 そして、私たちは除酵祭の期間が過ぎてからピリピ から船出して、五日かけてトロアスの彼らのところ に行き、そこで七日間滞在しました。 7 週の初めの日に、弟子たちがパンを裂くために集ま ったとき、パウロは翌日出発する予定で彼らに説教 し、真夜中まで説教を続けた。 8 人々が集まっていた階上の部屋には、多くの明かり がついていた。 9 すると、ユテコという名の若者が窓辺に座って、深 い眠りに陥っていた。パウロが長く説教を続けてい るうちに、彼は眠り込んでしまい、三階から落ちて、 引き上げられて死んでしまった。 10 そこでパウロは降りて行って、彼を抱きしめなが ら言った。「心配しないでください。彼の命は彼の 中にあります。」 11 そこで、彼はまた上って来て、パンを裂き、食べ、 夜明けまで長い間語り合った後、立ち去った。 12 そして彼らはその若者を生き返らせ、大いに慰め られた。 13 そこで私たちは先に船に乗り、アソスに航行し、 そこでパウロを乗せるつもりでした。パウロは徒歩 で行くことに決めていたからです。 14 彼はアソスで私たちと会い、私たちは彼を家に泊 めて、ミテレネに着いた。 15 そこでわたしたちは船出して、翌日キオス島の向 こうに着き、その翌日サモス島に着いてトロギリオ ンに滞在し、その翌日ミレトスに着いた。 16 パウロはアジアで時間を過ごすつもりはなかった ので、エフェソス経由で航海することに決めていた。 もしできることなら、ペンテコステの日にエルサレ ムに着こうと急いでいたからである。 17 そしてパウロはミレトスからエペソに人を遣わし、 教会の長老たちを呼び寄せた。 18 彼らが彼のところに来ると、彼は彼らに言った、 「あなたがたは、わたしがアジアに来た最初の日か ら、どんなふうにあなたがたと過ごしてきたかを知 っている。 19 わたしは、心の限りを尽くして謙遜に主に仕え、 多くの涙を流し、ユダヤ人たちの待ち伏せによって わたしに降りかかった試練にも遭いました。 20 また、わたしはあなたがたの益となることを何も 隠さず、公衆の前でも家々でもあなたがたに示し、 教えてきました。 21 ユダヤ人にもギリシア人にも、神に対する悔改め と、わたしたちの主イエス・キリストに対する信仰と を証ししました。 22 そして今、見よ、わたしは霊に縛られてエルサレ ムへ向かうが、そこでわたしに何が起こるかは知ら ない。 23 ただし、聖霊がどの町でも証しして、束縛と苦難 がわたしにつきまとうと告げておられる。 24 しかし、これらのことはどれもわたしを動揺させ ず、わたしは自分の命を惜しみません。それは、わ
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たしが自分の走るべき道を喜びをもって走り終え、 主イエスから受けた、神の恵みの福音を証しする務 めを全うするためです。 25 そして今、見よ、わたしは、わたしが神の王国を 宣べ伝えてきたあなたがたすべてが、もはやわたし の顔を見ることはないであろうことを知っています。 26 それゆえ、わたしは今日、すべての人の血に対し て潔白であることをあなたたちに証しさせます。 27 私は、神の計画をことごとくあなた方に告げ知ら せることを避けなかったのです。 28 ですから、あなたがた自身と群れ全体とに気をつ けなさい。聖霊は、神がご自身の血で買い取られた 神の教会を養うために、あなたがたをその群れの監 督者として任命されたのです。 29 わたしが去った後、残忍な狼があなたがたの中に 入って来て、群れを容赦なく襲うであろうことを、 わたしは知っています。 30 あなたがた自身の中からも、曲がったことを語っ て弟子たちをひっぱって行こうとする者たちが現れ るでしょう。 31 ですから、目を覚まして覚えておきなさい。私は 三年間、夜も昼も涙を流しながら、すべての人に警 告し続けました。 32 さて、兄弟たちよ。私は今、あなたがたを神とそ の恵みの言葉にゆだねます。その言葉は、あなたが たを築き上げ、聖別されたすべての人々と共に、あ なたがたに財産を与えることができます。 33 わたしは、だれの銀や金や衣服もむさぼったこと はありません。 34 そうです、あなたがた自身も知っているように、 この手はわたしの必要を満たすため、またわたしと 一緒にいた人たちのために働いてきたのです。 「受けるよりは与える方が幸いである」という言葉 を思い出すべきであることを、あなたがたにすべて 示しました。 36 こう言ってから、イエスはひざまずいて、皆と一 緒に祈った。 37 彼らはみな激しく泣き、パウロの首に抱きついて 口づけした。 38 彼らは、イエスが、もう二度とイエスの顔を見る ことはできない、と言われたことを何よりも悲しん だ。そして、イエスに同行して舟まで行った。 第 21 章 1 さて、わたしたちは彼らと別れて船出した後、一路 クオスに行き、翌日にはロドス島に行き、そこから パタラに着いた。 2 そして、フェニキア行きの船を見つけたので、私た ちはそれに乗って出発した。 3 さて、キプロス島を発見すると、私たちはそれを左 手に残し、シリアに航行してティルスに上陸した。 そこで船は荷を下ろす予定だったからである。
使徒言行録
4 そして、私たちは弟子たちを見つけて、そこに七日 間滞在しました。彼らは御霊によってパウロに、エ ルサレムへは上って行かないように言いました。 5 そして、それらの日が終わると、私たちは出発して 行きました。皆が、私たちを妻子と共に町の外まで 送ってくれました。そして、私たちは岸辺にひざま ずいて祈りました。 6 そして、私たちは互いに別れを告げて船に乗り、彼 らは家路についた。 7 そして、わたしたちはティルスからの航路を終えて プトレマイスに着き、兄弟たちに挨拶して、彼らの もとに一日滞在した。 8 翌日、パウロの一行は出発してカイザリヤに行き、 七人の一人である伝道者フィリポの家に入り、彼の もとに泊まった。 9 この人に、預言をする処女の娘が四人いた。 10 私たちがそこに何日も滞在していたとき、アガボ という預言者がユダヤから下って来ました。 11 そして、彼は私たちのところに来ると、パウロの 帯を取り、自分の手足を縛って言った、「聖霊はこ う言われる。『この帯の持ち主を、エルサレムのユ ダヤ人たちがこのように縛り、異邦人の手に引き渡 すであろう。』 12 これらのことを聞いたとき、私たちもその土地の 人々も、パウロにエルサレムへ上って行かないよう にと懇願した。 13 するとパウロは答えた。「あなたがたは、なぜ泣 いたり、わたしの心を痛めたりするのか。わたしは 主イエスの名のためなら、エルサレムで縛られるば かりでなく、死ぬことも覚悟している。」 14 しかし、彼が納得しなかったので、私たちは「主 の御心が行われますように」と言ってやめました。 15 それらの日の後、私たちは車に乗ってエルサレム へ上って行きました。 16 カイザリヤの弟子たちも何人か私たちと一緒に行 き、キプロス出身のムナソンという古い弟子を連れ てきたので、私たちは彼のところに泊まることにな った。 17 そして、私たちがエルサレムに着くと、兄弟たち は喜んで私たちを迎え入れてくれました。 18 翌日、パウロは私たちと一緒にヤコブのところへ 行きました。そこには長老たちも全員集まっていま した。 19 そしてパウロは彼らにあいさつした後、自分の奉 仕を通して神が異邦人の間にどんなことを成し遂げ てくださったかを詳しく語った。 20 彼らはこれを聞いて、主をあがめ、こう言った。 「兄弟よ、ごらんのとおり、ユダヤ人の中には信者 が何千人もいる。彼らはみな律法に熱心なのだ。 21 彼らはあなたについてこう告げています。あなた は異邦人の中にいるすべてのユダヤ人に、子供に割 礼を施してはならない、慣習に従って生活してはな らないと言って、モーセを捨てるように教えている、 と。
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22 それで、何ですか。群衆が集まらなければなりま せん。彼らはあなたが来られたことを聞くでしょう。 23 それゆえ、わたしたちがあなたに言うとおりにし てください。わたしたちには誓願を立てている者が 四人います。 24 彼らを連れて行き、彼らと共に身を清め、彼らに 頭をそらせるために費用を負担しなさい。そうすれ ば、あなたについて伝えられたそれらの事がらが無 意味であること、あなた自身も規則を守って律法を 守っていることが、すべての人に分かるでしょう。 25 信者である異邦人に関して、私たちは書いて、彼 らが偶像に捧げられた物、血、絞め殺された動物、 不品行を避けること以外、そのようなことを何も守 っていないと結論しました。 26 そこでパウロは人々を連れて、翌日彼らとともに 身を清めてから神殿に入り、彼ら一人一人のために 供え物をささげるまでの清めの期間が終了したこと を知らせた。 27 七日が終わろうとしていたころ、アジアから来た ユダヤ人たちは、神殿でイエスを見ると、すべての 民衆を煽動し、イエスに手を下した。 28 彼らは叫んで言った。「イスラエルの人たち、助 けてください。『この男は、あらゆる所で、民と律 法とこの場所に反対する教えをすべての人に教え、 さらにギリシャ人をも神殿に連れ込み、この聖なる 場所を汚した男だ。』 29 (というのは、彼らは以前、パウロと一緒に町に いるエフェソス人トロフィモを見たことがあるから であり、パウロが彼を神殿に連れてきたのだと思っ ていたからである。) 30 町中が騒然となり、民衆が駆け寄ってきて、パウ ロを捕らえて神殿の外に引きずり出し、すぐに神殿 の戸を閉じた。 31 彼らがイエスを殺そうとしていたとき、エルサレ ム全体が騒乱状態にあるという知らせが、部隊の千 人隊長に届いた。 32 彼らはただちに、兵士たちと百人隊長たちを連れ て、彼らのところへ駆け下りた。そして、千人隊長 と兵士たちを見ると、パウロを打つのをやめた。 33 そこで千人隊長は近寄って彼を捕らえ、二本の鎖 で縛るように命じ、彼が何者か、また何をしたのか を問いただした。 34 群衆の中には、こう叫ぶ者もいれば、こう叫ぶ者 もいた。騒ぎのため何が真実なのかわからなかった ので、パウロは彼を城内に運び入れるように命じた。 35 そして、彼が階段に着いたとき、民衆の暴行のた め、兵士たちが彼を運び去った。 36 群衆は叫びながらイエスの後を追った。「彼を殺 せ。」 37 パウロは城内に連れて行かれるとき、千人隊長に 「話をしてもよろしいでしょうか」と言った。千人 隊長は「あなたはギリシア語が話せますか」と言っ た。 38 あなたは、この前騒ぎを起こして、人殺しの四千 人を荒野に連れ出したエジプト人ではないか。
使徒言行録
39 しかしパウロは言った。「私はキリキア州のタル ソス出身のユダヤ人で、小さな町の住人です。お願 いですから、民衆に話すことをお許しください。」 40 パウロは許可を与えると、階段の上に立ち、群衆 に向かって手振りをした。すると、一同が静まり返 ったので、パウロはヘブル語で彼らに話しかけて言 った。 第 22 章 1 兄弟たち、父たちよ、わたしが今あなたがたに対し て述べる弁明を聞いてください。 2 (そして、イエスがヘブル語で彼らに話しかけるの を聞いて、彼らはますます黙りこんだ。イエスはこ う言われた。) 3 私は確かにユダヤ人であり、キリキアの町タルソス で生まれましたが、この町でガマリエルのもとで育 てられ、父祖たちの律法を完璧に教えられ、今日の 皆さんと同じように神に対して熱心でした。 4 そして、私はこのようにして、男も女も縛って牢に 引き渡し、死に至るまで迫害しました。 5 大祭司と長老たちの全会も、わたしに証言していま す。わたしは彼らから兄弟たちへの手紙を受け取り、 ダマスコに行き、そこで縛られている者たちをエル サレムに連行して処罰を受けさせました。 6 さて、わたしが旅を続けて、正午ごろダマスコに近 づいたとき、突然、天から大きな光がわたしの周り を照らした。 サウル、サウル、なぜわたしを迫害するのか」と言 う声を聞いた。 8 そこでわたしは答えた、「主よ、あなたはどなたで すか」。すると彼はわたしに言った、「わたしはあ なたが迫害しているナザレ人イエスである」。 9 わたしと一緒にいた者たちは、確かにその光を見て 恐れたが、わたしに語りかけた者の声は聞かなかっ た。 10 そこでわたしは言った、「主よ、わたしは何をす ればよいのでしょうか。」主はわたしに言われた、 「立ってダマスコへ行きなさい。そうすれば、あな たのなすべきこととして定められているすべての事 が、そこで告げられるであろう。」 11 そして、その光の輝きのために目が見えなくなっ たとき、私は同行していた人々の手に導かれてダマ スコに着いた。 12 そこに、律法を重んじる敬虔な人で、そこに住む ユダヤ人全員から評判のよいアナニアという人がい た。 13 彼は私のところに来て、立ち止まり、私に言いま した。「サウロ兄弟よ、見えるようになりなさ い。」そして私はすぐに彼を見上げました。 14 彼は言った、「私たちの先祖の神はあなたを選ん だ。それは、あなたに神の意志を知らせ、正しい方 を見 させ 、そ の口 から 出る声 を聞 かせ るた めで あ る」。
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15 あなたは、あなたが見たり聞いたりしたことを、 すべての人に証人として伝えることになるからです。 16 では、なぜ今躊躇しているのですか。立ち上がっ て、主の名を呼んでバプテスマを受け、あなたの罪 を洗い流しなさい。 17 さて、わたしが再びエルサレムに着いたとき、宮 で祈っていたとき、わたしは恍惚状態に陥っていた。 18 そして、彼がわたしにこう言うのを見た。「急い でエルサレムから立ち去れ。彼らはわたしについて のあなたの証言を受け入れないだろうから。」 19 そこでわたしは言いました。「主よ、わたしがあ なたを信じる者たちを、あらゆる会堂で投獄し、打 ちたたいたことは、彼らは知っています。 20 あなたの殉教者ステパノの血が流されたとき、私 も傍らにいて、彼の死に同意し、彼を殺した者たち の衣服を守っていました。 21 そして彼は私に言った、「行きなさい。私はあな たを ここ から 遠く異 邦人 のと ころ へ遣わ すつ もり だ」。 22 彼らはこの言葉を聞いてから、声を張り上げて言 った。「このような男を地上から追放せよ。生きて いるのは不相応だ。」 23 彼らは叫び、衣服を脱ぎ捨て、塵を空中に投げ捨 てた。 24 千人隊長は彼を城に連れて来るように命じ、鞭打 ちによる尋問を命じた。なぜ彼らが彼に対してそん なに叫んでいるのかを知るためだった。 25 彼らがパウロを皮ひもで縛っているとき、パウロ はそばに立っていた百人隊長に言った。「ローマ人 で、罪に定められていない人を鞭打ってよいのです か。」 26 百人隊長はこれを聞いて、千人隊長のところへ行 き、こう告げた。「あなたは何をしているか気をつ けなさい。この人はローマ人です。」 27 すると千人隊長が来て、彼に言った。「私に言い なさい。あなたはローマ人ですか。」彼は言った。 「そうです。」 28 千人隊長は答えた。「私は多額の金を出してこの 自由を手に入れたのです。」パウロは言った。「し かし、私は自由の身で生まれました。」 29 そこで、彼を尋問しようとしていた者たちは、す ぐに彼から立ち去った。千人隊長も、彼がローマ人 であることを知っていたし、彼を縛ったので、恐れ た。 30 翌日、パウロは、ユダヤ人たちがパウロを訴えて いる理由をはっきり知ろうと、彼を縛めている鎖か ら解き放ち、祭司長たちと全議会に現れるよう命じ、 パウロを連れて来て、彼らの前に立たせた。 第 23 章 1 パウロは議会をじっと見つめながら言った。「兄弟 たちよ、私は今日まで、神の前に全く良心をもって 生活してきました。
使徒言行録
2 そこで、大祭司アナニアは、イエスのそばに立って いた者たちに、イエスの口を打つように命じた。 3 そこでパウロは彼に言った。「白塗りの壁よ、神は あなたを打つであろう。あなたは律法に従って私を 裁くために座に着きながら、律法に反して私に打つ よう命じるのか。」 4 すると、そばに立っていた者たちが言った。「あな たは神の大祭司をののしるのか。 5 するとパウロは言った。「兄弟たちよ、彼が大祭司 であるとは知らなかった。『あなたの民の指導者を 悪く言うな』と書いてある。」 6 しかしパウロは、その一方がサドカイ派で、他方が パリサイ派であるのに気づき、議会の中で叫びまし た。「兄弟たちよ、私はパリサイ人であり、パリサ イ人の子です。死者の復活と希望について、私は尋 問されています。」 7 イエスがこう言われると、パリサイ人とサドカイ人 の間に意見の対立が起こり、群衆は二分された。 8 サドカイ派は、復活はなく、天使も霊もないと言っ ているが、パリサイ派はその両方を認めている。 9 すると、大きな叫びが起こった。パリサイ派の律法 学者たちが立ち上がり、争って言った。「この人に は何も悪いところは見当たらない。もし霊か御使い が彼に話しかけたのなら、神に逆らって争うのはや めよう。」 10 激しい争いが起こったので、千人隊長は、パウロ が彼らの中に引きずり込まれるのを恐れ、兵士たち に下って行って、パウロを彼らの中から力ずくで引 き離し、城内に連れ込むように命じた。 11 するとその夜、主が彼のそばに立って言われた。 「パウロよ、元気を出しなさい。あなたはエルサレ ムでわたしについて証言したように、ローマでも証 言しなければなりません。」 12 夜が明けると、ユダヤ人たちの中には、パウロを 殺すまでは食べることも飲むこともしないと誓い合 った者もいた。 13 この陰謀を企てた者は四十人以上であった。 14 彼らは祭司長たち、長老たちのところに来て言っ た。「私たちはパウロを殺すまでは何も食べないと いう重い呪いを自分たちに課しました。」 15 そこで、あなたたちは議会と共に千人隊長に、明 日、彼をあなたたちのところに連れて来るようにと 告げなさい。あなたたちは、彼についてもっと詳し く調べるつもりであるかのように。私たちは、彼が 近づいてきたら、いつでも彼を殺すつもりです。 16 パウロの妹の息子は彼らが待ち伏せしていること を聞いて、城内に入ってパウロに告げた。 17 そこでパウロは百人隊長の一人を呼び寄せて言っ た。「この若者を千人隊長のところに連れてきなさ い。千人隊長に何か伝えたいことがあるそうで す。」 18 そこで彼は、その若者を捕らえて千人隊長のとこ ろに連れて行き、こう言った。「囚人パウロが私を 呼び、この若者があなたに何か言いたいことがある
ので、あなたのところに連れて来るようにと頼みま した。」 19 そこで千人隊長は彼の手を取って、ひそかに彼と 一緒に行き、尋ねた。「私に何を話したいのか。」 20 そこでパウロは言った。「ユダヤ人たちは、パウ ロについてもっと詳しく調べようとして、明日、彼 を議会に連れて来るようにとあなたに頼むことにし ている。」 21 しかし、あなたは彼らに屈してはならない。彼ら のうちの四十人以上の者が彼を待ち伏せしている。 彼らは彼を殺すまでは食べることも飲むこともしな いと誓いを立てており、今、あなたからの約束を待 ち構えているのだ。 22 そこで千人隊長は若者を去らせ、彼に命じて言っ た。「これらのことを私に話したことは、だれにも 言わないように。」 23 そこで彼は二人の百人隊長を呼び寄せて言った。 「夜中の三時にカイザリヤへ向かう兵二百人と騎兵 七十人、槍兵二百人を用意しなさい。 24 また、彼らに家畜を用意し、パウロを乗せて、総 督フェリクスのもとへ無事に連れて行けるようにし なさい。 25 彼は次のように手紙を書いた。 26 クラウディウス・リシアスは、高位の総督フェリク スに挨拶を送ります。 27 この男はユダヤ人たちに捕らえられ、殺されよう としていたが、私は軍隊を率いて行って、彼がロー マ人であることを知って、彼を救出した。 28 そして、彼らが彼を訴えた理由を知りたいと思っ たので、私は彼を彼らの会議に呼び出した。 29 わたしは、彼が彼らの法律に違反する罪で告発さ れているが、死刑や監禁に値する罪状は何も問われ ていないことを知った。 30 ユダヤ人たちがこの男を待ち伏せしているという 知らせが私に届いたので、私はすぐにあなたのとこ ろに人をやって、彼を告発する者たちにも、彼に対 してどんな恨みを抱いているかをあなたの前に述べ るように命じました。さようなら。 31 そこで兵士たちは、命じられたとおりパウロを捕 らえ、夜のうちにアンティパトリスに連れて行った。 32 翌日、彼らは騎兵たちを彼と共に行かせて城に戻 った。 33 彼らはカイサリアに着いて、その手紙を総督に渡 し、パウロも彼の前に立たせた。 34 総督はその手紙を読んで、パウロがどの州の出身 であるかを尋ねた。そして、パウロがキリキア出身 であることを知って、 35 イエスは、「あなたを告発する者たちも来たら、 あなたの言うことを聞きましょう」と言い、ヘロデ の法廷にイエスを留めておくように命じた。
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使徒言行録
第 24 章
19 もし彼らがわたしに対して何か不満を抱いている なら、あなたの前にここに来て、異議を申し立てる べきでした。 20 あるいは、ここにいるこの人たちは、私が議会に 立っていたとき、私に何か悪いことが行われたと気 づいたなら、 21 わたしが彼らの中に立って叫んだこの一つの声の ためでなければ、死者の復活に関して、わたしは今 日あなたたちによって尋問されているのだ。 22 フェリクスは、このことを聞くと、その道につい てもっとよく知っていたので、それを延期して言っ た。「千人隊長リシアスが下って来るとき、私はあ なたの事の細部まで知ろう。」 23 そこで、パウロは百人隊長に、パウロを監禁し、 自由にしておくように、また、パウロの知り合いが パウロに仕えたり、パウロのもとに来るのを禁じな いようにと命じた。 24 数日後、フェリクスはユダヤ人であった妻ドルシ ラと一緒に来て、パウロを呼び寄せ、キリストへの 信仰について彼から聞いた。 25 パウロが正義と節制と将来の審判について論じて いると、フェリクスは震えながら答えた。「今はも う行きなさい。都合のよい時が来たら、あなたを呼 びましょう。」 26 彼はまた、パウロから金が与えられて、彼を救い 出すことができるだろうと期待していた。そこで、 彼はパウロをたびたび呼び寄せて、彼と語り合った。 27 しかし二年後、ポルキオ・フェストがフェリクスの ところにやって来た。フェリクスはユダヤ人を喜ば せようとして、パウロを縛ったまま残していった。
1 五日後、大祭司アナニアは長老たちと弁論家テルト ロスと共に下って行き、総督にパウロのことを告発 した。 2 彼が呼び出されると、テルトゥルスは彼を告発し始 めた。「あなたのおかげで私たちは大いなる平穏を 享受しており、あなたの摂理によってこの国民に非 常に価値ある行為がなされているのを見て、 3 フェリクス卿、私たちはいつでも、どこでも、心か らの感謝をもってそれを受け入れます。 4 それにもかかわらず、私があなたにこれ以上退屈さ せないために、あなたの慈悲の心で私たちの言葉を 少しだけ聞いていただければ幸いです。 5 というのは、私たちはこの男が疫病を媒介する者で あり、全世界のユダヤ人の間で騒乱を起こす者であ り、ナザレ派の分派の首謀者であると知ったからで ある。 6 彼はまた神殿を汚そうとしたが、私たちは彼を捕ら えて、私たちの律法に従って裁こうとした。 7 しかし、リシアス大将が我々に襲い掛かり、彼を 我々の手から奪い去り、 8 彼を告発する者たちに、あなたのところに来るよう に命じなさい。あなたがたは、だれを調べれば、私 たちが彼を告発しているこれらのすべてのことを、 自分で知ることができるでしょう。 9 ユダヤ人たちも同意して、そのとおりだと言った。 10 総督がパウロに手招きして話すように言った後、 パウロは答えた。「あなたが長年この国民の裁判官 を務めてこられたことを私は知っていますので、私 自身について喜んでお答えします。 11 あなたがたに分かるように、わたしが礼拝のため にエルサレムに上ってから、まだ十二日しか経って いないのです。 12 彼らは、わたしが宮でも、会堂でも、町でも、だ れかと論じ合ったり、群衆を扇動したりしているの を見たことがありません。 13 彼らは、今わたしを訴えている事柄を証明するこ ともできません。 14 しかし、わたしは、彼らが異端と呼ぶ方法に従っ て、律法と預言者に書かれていることをすべて信じ て、先祖の神を礼拝していることを、あなたに告白 します。 15 そして、神に対して希望を抱いており、彼ら自身 もそれを認めている。すなわち、正しい者も正しく ない者も、死者の復活があるということである。 16 そして、私は神に対しても人に対しても常に責め られることのない良心を持つように努めています。 17 数年経って、私は自分の国民に施しと供え物を捧 げるために来ました。 18 すると、アジアから来たあるユダヤ人たちが、群 衆も騒ぎもなく、神殿でわたしが清められているの を見つけた。
第 25 章 1 さて、フェストスはその州に着いてから、三日後に カイサリアからエルサレムに上った。 2 そこで、大祭司とユダヤ人の指導者たちはパウロを 告発し、こう懇願した。 3 そして、彼に対する恩恵を願い出て、エルサレムに 人をやって彼を呼び出し、途中で待ち伏せして殺さ せようとした。 4 しかしフェストは、パウロをカイサリアに留めてお き、自分はすぐにそこへ出発するつもりだと答えた。 5 そこで彼は言った。「あなたたちのうち、力のある 者は私と一緒に下って行き、もしこの男に何か悪事 があるなら、告発しなさい。」 6 そして、パウロは彼らの間に十日以上滞在した後、 カイサリアに下って行き、翌日、裁判の席に座りな がら、パウロを連れて来るように命じた。 7 パウロが来ると、エルサレムから下って来たユダヤ 人たちが取り囲んで立ち、パウロに対して、証明で きないほど多くのひどい訴えを起こした。 8 彼は自分自身について答えた、「私は、ユダヤ人の 律法に対しても、神殿に対しても、また皇帝に対し ても、何一つ罪を犯したことはありません。」
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使徒言行録
9 しかしフェストは、ユダヤ人の喜びを願って、パウ ロに答えて言った。「あなたはエルサレムへ上って 行き、そこで私の前でこれらのことについて裁かれ るつもりですか。」 10 そこでパウロは言った。「わたしは皇帝の法廷に 立っており、そこで裁きを受けるべきです。あなた がよくご存じのとおり、わたしはユダヤ人に対して 何も悪いことをしていません。」 11 もし私が罪を犯したり、死に値するようなことを したのであれば、私は死ぬことを拒みます。しかし、 彼らが私を訴えているこれらのことが一つもなけれ ば、誰も私を彼らに引き渡すことはできません。私 は皇帝に上訴します。 12 そこでフェストスは議会と協議した後、答えた。 「皇 帝に 上訴 した のか 。皇帝 のと ころ へ行 きな さ い。」 13 数日後、アグリッパ王とベルニケはフェストスに 挨拶するためにカイサリアにやって来た。 14 彼らがそこに何日も滞在した後、フェストはパウ ロの件を王に報告して言った。「フェリクスのもと に監禁された男が一人残されています。 15 私がエルサレムにいたとき、祭司長たちやユダヤ 人の長老たちが、彼に対して裁判をしたいと考えて、 このことを私に知らせました。 16 私は彼らに答えた、「告発された者が告発者と直 接対面し、自分にかけられた罪について自ら弁明す る機会を与えられる前に、人を死刑に引き渡すこと は、ローマ人の慣例ではありません。」 17 そこで、彼らがここに来ると、私は翌日、すぐに 裁判の席に着き、その人を引き出すように命じまし た。 18 告発者たちが立ち上がったとき、彼らは私が考え ていたようなことについては何も告発しませんでし た。 19 しかし、彼らは、自分たちの迷信と、死んだはず のイエスのことで、パウロが生きていると断言した ことについて、パウロに対していくつかの疑問を抱 いていた。 20 わたしはこのような質問に疑問を感じたので、彼 にエルサレムへ行って、そこでこれらの事柄につい て裁きを受けるつもりがあるかどうか尋ねた。 21 しかし、パウロがアウグストゥスの審理を受ける まで留置してほしいと訴えたので、私は彼を皇帝の もとに送るまで留置しておくように命じました。 22 そこでアグリッパはフェストスに言った、「私も この人の話を聞きたいのですが」。フェストスは言 った、「明日、あなたは彼の話を聞くでしょう」。 23 翌日、アグリッパとベルニケが、大勢の千人隊長 や町の有力者たちとともに、盛大な式典で公聴会の 場に着いたとき、フェストスの命令で、パウロが連 れ出されました。 24 フェストスは言った。「アグリッパ王、およびこ こにいるすべての人々、あなた方はこの男をごらん になっています。この男については、エルサレムで もここでも、ユダヤ人の群衆が皆私に対して、これ
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以上生きながらえさせるべきではないと叫んでいた のです。 25 しかし、彼が死に値するようなことは何も犯して おらず、彼自身がアウグストゥスに上訴しているこ とがわかったので、私は彼を送り返すことに決めた。 26 彼については、主君に書き送るべき確かなことが 私にはありません。それで、アグリッパ王よ、私は あなたの前に彼を連れ出し、特にあなたの前に立た せて、調べた後、何か書き送るべきことがあるよう にしたのです。 27 というのは、囚人を送り出すと同時に、彼に対し てかけられた罪を明らかにしないのは、不合理だと 私には思われるからです。 第 26 章 1 そこでアグリッパはパウロに言った、「あなたは自 分で話すことを許されている」。そこでパウロは手 を伸ばして、自分で答えた。 2 アグリッパ王よ、私はユダヤ人たちから訴えられて いるすべてのことについて、今日、あなたの前に自 ら弁明できるのですから、私は幸いだと思っていま す。 3 特に、私はあなたがユダヤ人の間のあらゆる慣習や 問題に精通していることを知っていますので、忍耐 強く私の言うことを聞いてくださるようお願いしま す。 4 わたしが若いころから、エルサレムで同胞の一人と して暮らしていたころのわたしの生き方は、ユダヤ 人全員が知っているとおりです。 5 彼らは、わたしがわたしたちの宗教の最も厳格な分 派に従ってパリサイ人として生活していたことを、 初めから知っていたのです。 6 そして今、私は神が私たちの先祖に与えられた約束 の希望のために立って、裁きを受けています。 7 私たちの十二部族は、昼も夜も神に仕えながら、そ の約束に近づいていくことを望んでいます。その望 みのために、アグリッパ王よ、私はユダヤ人から告 発されているのです。 8 神が死者をよみがえらせるということを、なぜあな たがたは信じられないと思うのですか。 9 わたしは、ナザレ人イエスの名に反して多くのこと を行うべきだと、心の中で真剣に考えました。 10 わたしはエルサレムでも同じことをしました。祭 司長たちから権威を受けて、多くの聖徒たちを獄に 閉じ込め、彼らが殺されるときには、声を上げて彼 らに反対しました。 11 そして、わたしはあらゆる会堂で彼らをたびたび 罰し、彼らに神を冒涜するよう強要し、彼らに対し て非常に激しい怒りを抱き、異国の町々にまで彼ら を迫害した。 12 そこで私は、祭司長たちから権限と委任を受けて ダマスコへ行き、
使徒言行録
13 王よ、正午に、私は道中で、太陽の輝きよりも強 い光が天から降りてきて、私と私と共に旅する者た ちの周りを照らしているのを見ました。 14 そして、私たちがみな地に倒れたとき、私は、ヘ ブル語で「サウル、サウル、なぜ私を迫害するのか。 とげに逆らって蹴るのは、あなたにとって難しいこ となのだ」と言う声が私に語りかけるのを聞いた。 15 そこでわたしは言った、「主よ、あなたはどなた ですか」。すると彼は言った、「わたしはあなたが 迫害しているイエスである」。 16 しかし、立ち上がって自分の足で立ちなさい。わ たしがあなたに現れたのは、あなたが見たこれらの 事と、わたしがこれからあなたに現れるあの事との、 両方の奉仕者、また証人とするためである。 17 わたしはあなたを諸国の民、異邦人から救い出し、 今あなたを彼らに遣わす。 18 それは、彼らの目を開いて、彼らを暗やみから光 へ、サタンの力から神へ転向させ、わたしに対する 信仰によって聖別された者たちの中に、罪の赦しと 相続財産とを受けさせるためである。 19 そこで、アグリッパ王よ、わたしは天からの幻に 従わなかったのです。 20 しかし、まずダマスコの人々に、またエルサレム、 ユダヤ全土の人々に、そして次に異邦人に、悔い改 めて神に立ち返り、悔い改めにふさわしい行いをす るようにと告げた。 21 こうした理由で、ユダヤ人たちは私を神殿で捕ら え、殺そうとしたのです。 22 ですから、私は神の助けを得て、今日まで、小さ い者にも大きい者にも証しをし、預言者たちとモー セたちが将来起こると告げたこと以外のことは何も 語っていません。 23 それは、キリストが苦しみを受け、死人の中から 最初によみがえり、民と異邦人とに光を示すためで ある。 24 パウロが自分の意見を述べていると、フェストス は大声でこう言った。「パウロよ、あなたは気が狂 って いる 。学 識が 多す ぎると 気が 狂っ てし まう の だ。」 25 しかし彼は言った、「フェストゥス殿、私は気が 狂っているのではありません。真実と冷静の言葉を 語っているのです。」 26 王はこれらの事を知っておられるので、わたしは 王の前で率直に語る。これらの事の一つ一つが王に 隠されているとは、わたしは確信している。この事 は片隅でなされたのではないからである。 27 アグリッパ王よ、あなたは預言者たちを信じます か。あなたが信じていることは、私は知っています。 28 すると、アグリッパはパウロに言った。「あなた は、私をキリスト教徒にしようと説得しようとして いる。」 29 パウロは言った。「願わくは、あなただけでなく、 今日私の言うことを聞くすべての人が、この鎖を除 けば、私とほとんど同じ、あるいは全く同じ者にな ってくれることを。」
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30 彼がこう言うと、王と総督とベルニケと彼らと共 に座っていた者たちは立ち上がった。 31 彼らは離れて行き、互に話し合って言った、「こ の人は、死刑や監禁に値するようなことは何もして いない。」 32 そこでアグリッパはフェストスに言った。「この 男は、皇帝に上訴していなかったら、釈放されてい たかもしれないのに。」 第 27 章 1 さて、わたしたちがイタリアへ船で向かうことが決 まると、パウロと他の囚人たちは、アウグストゥス の部隊の百人隊長ユリウスという人に引き渡されま した。 2 そこで、私たちはアドラミティオンの船に乗り込み、 アジアの海岸を航海するつもりで出航した。テサロ ニケのマケドニア人アリスタルコも同行していた。 3 翌日、私たちはシドンに寄港しました。ユリウスは パウロを丁重に扱い、友人たちのところに行って休 息を取ることを許可しました。 4 そこから出航すると、風が逆だったので、キプロス 島の下を航行した。 5 そして、私たちはキリキアとパンフィリアの海を渡 り、リキアの町ミラに着きました。 6 そこで百人隊長は、イタリアに航行するアレクサン ドリアの船を見つけ、私たちをそこに乗せました。 7 そして、私たちは何日もゆっくりと航海し、やっと クニドスの向こう岸に着いたが、風も吹かず、クレ タ島の下を航行してサルモネ島の向こう岸に着いた。 8 そして、それを通り過ぎると、「美しい港」と呼ば れる場所に着いた。その近くにラサヤの町があった。 9 さて、時間が経ち、断食期間が過ぎたので、航海す るのも危険になったので、パウロは彼らにこう勧め た。 10 そして彼らに言った、「皆さん、私はこの航海が、 積荷と船だけでなく、私たちの生命にも、損害と大 きな損失をもたらすであろうと承知しています。 11 しかし、百人隊長はパウロの話したことよりも、 船長と船主の話を信じた。 12 そして、その港は冬を過ごすのに適していなかっ たので、大半の者は、そこからも出発して、なんと かしてフェニキアに着き、そこで冬を過ごすことを 提案した。フェニキアはクレタ島の港で、南西と北 西の方角にある。 13 南風が静かに吹いてきたので、彼らは目的を達成 したと思い、そこから出航してクレタ島の近くまで 航海した。 14 しかし、それから間もなく、ユーロクリュドンと 呼ばれる暴風がそれに向かって吹き荒れた。 15 そして、船が風に流されて、風に耐えられなくな ったので、私たちは船を流すにまかせました。 16 そして、クラウダという島の下を通って、舟で来 るのに大変な苦労をしました。
使徒言行録
17 彼らはそれを引き上げると、船の下部に補助具を 取り付け、流砂に落ちるのを恐れて帆を張り、流さ れた。 18 わたしたちは暴風雨にひどく揺さぶられたので、 翌日、船を軽くする作業が行われました。 19 そして三日目に、私たちは自分たちの手で船具を 捨てました。 20 そして、太陽も星も何日も見えず、激しい暴風雨 が私たちを襲ったので、私たちが救われるという望 みはすべて失われました。 21 しかし、長い間断食した後、パウロは彼らの真ん 中に立って言った。「先生方、あなた方は私の言う ことを聞き従って、クレタ島から出かけて、このよ うな害と損失を被るべきではなかったのです。」 22 それで、今私はあなた方に勇気を出しなさいと勧 めます。あなた方のうちのだれの命も失われず、た だ船だけが失われるからです。 23 というのは、この夜、わたしのそばに、わたしが 仕え、属している神の御使いが立っていたからであ る。 24 こう言った。「パウロ、恐れることはない。あな たは皇帝の前に引き出されなければならない。見よ、 神はあなたと共に航海する者を皆、あなたに授けて くださったのだ。」 25 ですから、皆さん、元気を出しなさい。私は神が 私に告げられたとおりになると信じています。 26 しかし、わたしたちはある島に打ち上げられるに 違いありません。 27 しかし、十四日目の夜になって、私たちがアドリ ア海を漂っていると、真夜中ごろ、船員たちはどこ かの国に近づいていると思った。 28 そこで測ってみると、それは二十ひろであった。 そして、もう少し進んでから、もう一度測ってみる と、十五ひろであった。 29 それから、私たちが岩に落ちてしまうのではない かと心配した彼らは、船尾から四つの錨を投げ出し、 その日の明け方を待ちました。 30 船員たちは、船首から錨を投げ捨てるかのように 小舟を海に下ろし、船から逃げようとしたが、 31 パウロは百人隊長と兵士たちに言った。「この人 たちが船に残っていなければ、あなたたちは助から ない。」 32 そこで兵士たちは船の綱を切り、船を落とさせた。 33 日が暮れようとしたので、パウロは皆に食事を取 るように勧めて言った。「あなたがたが何も食べず に留まり、断食を続けて、きょうで十四日目になり ます。」 34 ですから、私はあなた方に、食物を摂るようにお 願いします。これはあなた方の健康のためです。あ なた方の頭からは髪の毛一本も抜け落ちることはな いでしょう。 35 こう言ってから、イエスはパンを取り、皆の前で 神に感謝をささげ、それを裂いて食べ始めた。 36 そこで、彼らはみな元気になり、彼らも食物を取 りました。
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37 そして、船に乗っていた私たちは全部で二百七十 六人でした。 38 彼らは十分食べた後、船を軽くし、小麦を海に投 げ捨てた。 39 夜が明けると、彼らはその土地がどこなのかわか らなかったが、岸のある入り江を発見した。もし可 能なら、そこに船を突っ込んでみようと思った。 40 そして、彼らは錨を上げて海に出て、舵の綱を解 き、風に向かって主帆を揚げ、陸に向かった。 41 そして、二つの海が出会う場所に落ちて、船は座 礁し、船首部分は固く張り付いて動かなくなったが、 船尾部分は激しい波で壊れてしまった。 42 兵士たちは、囚人たちが泳いで逃げないように、 彼らを殺そうと相談した。 43 しかし、百人隊長はパウロを救いたいと思い、彼 らの計画を中止させ、泳げる者たちはまず海に飛び 込んで陸に上がるように命じた。 44 残りの者たちは、ある者は板の上に、ある者は船 の破片の上に乗りました。こうして、彼らはみな無 事に陸に上りました。 第 28 章 1 そして彼らは逃げ出したとき、その島がメリタと呼 ばれていることを知った。 2 そして、蛮族の人々は私たちに多大な親切を示して くれました。彼らは、その雨と寒さのために、火を たき、私たち一人一人を迎え入れてくれました。 3 パウロが薪を束ねて火にくべると、熱気からまむし が出てきてパウロの手に食いついた。 4 異邦人たちは、毒のある獣が彼の手にかかっている のを見て、互いに言った。「この男は間違いなく人 殺しだ。海からは逃れたが、復讐の心は彼を生かし ておかないのだ。」 5 そして、彼はその獣を火の中に振り落としたが、何 の害も感じなかった。 6 しかし彼らは、彼が腫れ上がるか、突然倒れて死ぬ かのどちらかになるのを待っていた。しかし、しば らく待っても彼に何の害も及ばないのを見て、彼ら は考えを変えて、彼は神だと言った。 7 同じ地区に、島の首長で、名をプブリウスという人 の所有地がありました。彼は私たちを迎え入れ、三 日間丁重に泊めてくれました。 8 さて、プブリオの父が熱病と下血で床についていた とき、パウロは彼のところに行き、祈り、手を置い て癒した。 9 このようなことがあった後、島内の他の病気の人々 も来て癒されました。 10 彼らはまた、私たちに多くの栄誉を与え、私たち が出発するときには、必要なものをすべて積み込ん でくれました。 11 そして三ヶ月後、私たちはアレクサンドリアの船 に乗って出発しました。その船はカストルとポルッ クスの星座を持つ島で冬を越していました。
使徒言行録
12 そして、私たちはシラクサに上陸し、そこで三日 間滞在しました。 13 そこから私たちは方位磁石を持ってレギオンに着 きました。そして一日経つと南風が吹き、次の日に はプテオリに着きました。 14 そこで私たちは兄弟たちに会い、彼らと一緒に七 日間滞在するように言われた。そしてローマへ向か った。 15 そこから兄弟たちは私たちのことを聞いて、アピ オ広場と三宿屋まで私たちを迎えに来ました。パウ ロは彼らを見て神に感謝し、勇気づけられました。 16 私たちがローマに着くと、百人隊長は囚人たちを 侍衛長に引き渡した。しかしパウロは、警備の兵士 とともに、ひとりで住むことを許された。 17 三日後、パウロはユダヤ人の指導者たちを呼び集 めた。彼らが集まったとき、パウロは彼らに言った。 「兄弟たちよ、私は民や先祖の慣習に反する行為を 何も犯していないのに、エルサレムから捕虜として ローマ人の手に引き渡されたのです。 18 彼らはわたしを調べたあと、わたしに死の病理が なかったので、わたしを釈放しようとしたのです。 19 しかし、ユダヤ人たちがこれに反対したので、私 は皇帝に上訴せざるを得ませんでした。それは、私 の国民を訴える必要があったからではありません。 20 わたしは、あなたがたに会い、あなたがたと話す ために、あなたがたを呼んだのです。イスラエルの 希望のために、わたしはこの鎖につながれているか らです。 21 彼らは言った、「私たちはユダヤからあなたに関 する手紙を受け取っていませんし、また来た兄弟た ちも、あなたについて何か悪いことを言ったり、知 らせたりしたことはありません。」 22 しかし、私たちはあなたがどう考えているかを聞 きたいのです。この宗派に関しては、どこでも反対 されていることを知っているからです。 23 そこで、彼らが日取りを決めたとき、大勢の人が 彼の宿舎に来た。パウロは朝から晩まで、神の国に ついて説き、証しし、モーセの律法と預言者の書と に基いて、イエスのことを彼らに説き聞かせた。 24 そして、ある者は言われたことを信じたが、ある 者は信じなかった。 25 彼らは意見が合わなかったので、パウロが一言だ け語った後、立ち去った。「聖霊は預言者イザヤを 通して、わたしたちの先祖によく告げられました。 26 こう言われる。「この民のところに行って言いな さい。『あなたがたは聞いても、理解しないであろ う。見ても、悟らないであろう。 27 この民の心は鈍くなり、耳は鈍くなり、目は閉じ られている。それは、彼らが目で見ず、耳で聞き、 心で悟らず、悔い改めてわたしが彼らを癒すことが できないためである。 28 ですから、神の救いは異邦人にも送られており、 彼らもそれを聞くであろうということを、あなたが たはよく知っていなさい。
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29 彼がこれらのことを言い終えると、ユダヤ人たち は立ち去って、互いに激しく論じ合った。 30 パウロは自分の借りた家に丸二年間住み、自分の ところに来るすべての人々を迎え入れた。 31 彼らは、神の国を宣べ伝え、主イエス・キリストに 関することを、全くの確信をもって教え、だれもそ れを禁じなかった。
ローマ人 第1章 1 イエス・キリストの僕、使徒として召され、神の福 音のために選ばれたパウロは、 2 (これは、神が以前から預言者たちを通して聖書の 中で約束しておられたことです。) 3 わたしたちの主である神の御子イエス・キリストに ついてです。彼は肉によればダビデの子孫として生 まれました。 4 そして、聖なる御霊によれば、死人の中からの復活 によって、力をもって神の子であると宣言されまし た。 5 私たちは、キリストによって恵みと使徒の務めとを 受け、御名のゆえに、あらゆる国の人々に信仰を従 わせました。 6 あなたがたも、彼らの中にあって、イエス・キリス トに召された者たちです。 7 ローマにいる、神に愛され、聖徒となるべく召され たすべての人々へ。私たちの父なる神と主イエス・キ リストから、恵みと平和があなた方にありますよう に。 8 まず第一に、私はあなた方すべてのために、イエ ス・キリストを通して私の神に感謝します。あなた方 の信仰が全世界に語られているからです。 9 なぜなら、私は、御子の福音を心に留めて、いつも あなたがたのことを祈りの中で絶えず思い起こして いるからです。 10 どうか今、神の御心によって、私がようやくあな たがたのところに行くことができるよう、旅の成功 を祈っています。 11 わたしはあなたがたに会いたいと切に願っていま す。それは、あなたがたに霊の賜物を少しでも与え、 あなたがたが強められるためです。 12 それは、私とあなたがたとの互いの信仰によって、 私があなたがたと共に慰められるためです。 13 兄弟たちよ。わたしは、あなたがたのところに行 こうと何度も決心したが、これまで許されなかった。 それは、ほかの異邦人の間で実を結ぶように、あな たがたの間でも実を結びたいと思ったからである。 14 わたしは、ギリシア人にも未開人にも、賢い人に も愚かな人にも、借りがある。 15 ですから、私は、ローマにいるあなたたちにも、 できる限り福音を宣べ伝えたいのです。 16 私はキリストの福音を恥じません。それは、ユダ ヤ人をはじめギリシア人にも、信じるすべての人に とって救いを得させる神の力だからです。 17 なぜなら、そこには神の義が、信仰から信仰へと 啓示されているからです。聖書に、「義人は信仰に よって生きる」と書いてあるとおりです。 18 というのは、不義をもって真理を保とうとする 人々のあらゆる不敬虔と不義に対して、神の怒りが 天から啓示されているからです。
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19 なぜなら、神について知り得ることは、彼らに明 らかであり、神がそれを彼らに示されたからである。 20 神の、目に見えない性質、すなわち、神の永遠の 力と神性とは、世界の創造以来このかた、被造物に よって知られ、明らかに認められるのです。ですか ら、彼らには弁解の余地はありません。 21 それは、彼らが神を知っていながら、神としてあ がめず、感謝もせず、かえって空しい思いを抱き、 愚かな心が暗くなったからである。 22 彼らは、自分は知者だと言いながら、愚か者とな り、 23 そして、朽ちることのない神の栄光を、朽ちる人 間や鳥、四つ足の獣、這うものに似せた像に変えて しまったのです。 24 それで神は、彼らを心の欲のままに汚れに引き渡 し、彼らが互いに自分の体を汚すようにされました。 25 彼らは神の真理を偽りに変え、永遠に祝福される 創造主よりも被造物を崇拝し、それに仕えました。 アーメン。 26 そのために神は彼らを卑しい情欲に引き渡されま した。彼らの女たちでさえ、自然の用を自然に反す るものに変えたからです。 27 同じように、男たちも女との自然な交わりを捨て て、互いに情欲を燃やし、男同士でみだらなことを し、その誤りの当然の報いを身に受けたのです。 28 彼らは神を自分の知識の中に留めておくことを好 まなかったので、神は彼らを不道徳な思いに引き渡 して、ふさわしくない行いをさせました。 29 彼らは、あらゆる不義、不品行、悪事、貪欲、悪 意に満ち、ねたみ、殺意、争い、欺瞞、悪意に満ち、 陰口を言う者、 30 陰口を言う者、神を憎む者、悪意を持つ者、高慢 な者、大言壮語する者、悪事を企てる者、親に従わ ない者、 31 理解力のない者、契約を破る者、情け容赦のない 者、無慈悲な者。 32 彼らは、このようなことをする者は死に値すると いう神の裁きを知りながら、同じことを行うばかり でなく、それを行う者たちを喜んでいるのです。 第2章 1 それゆえ、人よ。あなたがだれでも人を裁くなら、 あなたは弁解の余地がありません。あなたが他人を 裁くことによって、あなた自身も罪に定められてい るからです。あなたが人を裁くとき、あなた自身も 同じことを行っているのです。 2 しかし、私たちは、このようなことをする者に対し ては、神の裁きが真実であると確信しています。 3 ああ、このようなことをする者を裁きながら、自分 も同じことをしているあなたは、神の裁きを免れる ことができると思っているのか。 4 それとも、神の慈しみがあなたを悔い改めに導くこ とを知らないで、神の慈しみと寛容と忍耐の豊かさ を軽んじているのか。
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5 しかし、あなたは、自分の頑なさと悔い改めない心 のために、怒りの日と神の正しい裁きの啓示とに対 して、怒りを自分の中に蓄えているのです。 6 神は各人にその行いに応じて報いてくださる。 7 忍耐強く善行を続けることによって栄光と誉れと不 滅とを求める人々には、永遠の命が与えられます。 8 しかし、争いを好み、真理に従わずに不義に従う者 には、憤りと憤りが臨む。 9 ユダヤ人をはじめギリシヤ人にも、悪を行うすべて の人に、苦難と苦しみが臨むであろう。 10 しかし、善を行うすべての人には、ユダヤ人をは じめギリシヤ人にも、栄光と誉れと平和が与えられ ます。 11 神には人種の差別はないからです。 12 律法なしに罪を犯した者は、律法なしに滅び、律 法にあって罪を犯した者は、律法によって裁かれま す。 13 律法を聞く者が神の前に正しいのではなく、律法 を行う者が義とされるからです。 14 というのは、律法を持たない異邦人が、生まれな がらにして律法に書かれていることを行うなら、律 法を持たない彼らは、自分自身にとって律法なので す。 15 それは、律法の働きが彼らの心に書かれているこ とを示し、彼らの良心も証言し、その間に彼らの思 いは互いに非難し合ったり、弁解したりしていた。 16 私の福音に従って、神がイエス・キリストによって 人々の秘密を裁かれる日に。 17 見よ、あなたはユダヤ人と呼ばれ、律法に安住し、 神を誇りとしている。 18 神は律法によって教えられて、神の御旨を知り、 また、よりすぐれたことを悟っておられる。 19 そして、あなた自身が盲人の導き手、暗闇にいる 人々の光であると確信しています。 20 愚かな者を指導し、幼子を教える者、律法の知識 と真理の形を持っている者。 21 あなたは、ほかの人を教えながら、自分自身を教 えないのか。盗むなと説きながら、自分は盗むのか。 22 姦淫するなと言いながら、あなたは姦淫するので すか。偶像を忌み嫌いながら、あなたは神聖を汚す のですか。 23 あなたは律法を誇りとしながらも、律法を破って 神を辱めているのですか。 24 聖書に書いてあるとおり、神の名はあなたがたの せいで異邦人の間でけがされているのです。 25 なぜなら、もしあなたが律法を守るなら、割礼は 確かに益となるからです。しかし、もしあなたが律 法を破るなら、あなたの割礼は無割礼となります。 26 ですから、もし無割礼の者が律法の義を守るなら、 その無割礼は割礼とみなされないでしょうか。 27 また、生まれつきの無割礼でも、律法を全うする なら、文字と割礼とによって律法を犯しているあな たを、裁かないでしょうか。 28 外面的なユダヤ人はユダヤ人ではなく、外面的な 肉における割礼もユダヤ人ではない。
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29 しかし、内面のユダヤ人こそユダヤ人であり、文 字によるのではなく、霊による心の割礼が割礼なの です。その人の称賛は人からではなく、神から来る のです。 第3章 1 それでは、ユダヤ人に何の益があるだろうか。割礼 に何の益があるだろうか。 2 あらゆる面で大いに助けられました。特に、神の御 言葉が彼らに託されていたからです。 3 もしある人たちが信じなかったとしたら、どうなり ますか。彼らの不信仰が、神への信仰を無効にする のでしょうか。 4 そんなことは絶対にあり得ません。神は真実で、人 は皆偽り者です。こう書いてあるとおりです。「そ うすれば、あなたは自分の言ったことが正しいとさ れ、裁かれるときには勝利を得ることができるでし ょう。」 5 しかし、もし私たちの不義が神の義をほめたたえる なら、私たちは何と言ったらよいでしょうか。復讐 する神は不義なのでしょうか。(私は人間として言 います) 6 そんなことは絶対にありません。そうしたら、神は どのように世界を裁くのでしょうか。 7 もし神の真実が私の偽りによってさらに増し加わり、 神の栄光となったのなら、なぜ私は罪人として裁か れなければならないのでしょうか。 8 むしろ、私たちは、中傷され、ある人たちが言って いると断言しているように、「善が来るように、悪 を行おう」などとは言わない。誰の罰が正しいのか。 9 では、どうでしょう。私たちは彼らより優れている のでしょうか。いいえ、決してそうではありません。 私たちは、ユダヤ人もギリシア人も、ともに罪の下 にあることを、すでに証明したからです。 10 聖書に書いてあるとおりです。「義人はいない、 ひとりもいない。」 11 悟る者はなく、神を求める者はいない。 12 彼らはみな道から迷い出て、共に無益な者となっ た。善を行う者は一人もいない。 13 彼らの喉は開いた墓であり、彼らは舌で欺きを行 い、彼らの唇の下にはまむしの毒がある。 14 その口は呪いと苦々しさに満ちている。 15 彼らの足は血を流すのに速い。 16 彼らの道には破滅と悲惨がある。 17 彼らは平和の道を知らなかった。 18 彼らの目の前には神への畏れがない。 19 さて、律法が何を言っているかは、律法の下にあ る人々に対して言っているのであり、それによって、 すべての口がふさがれ、全世界が神の前に罪を犯す 者となるのである、ということを私たちは知ってい ます。 20 それゆえ、律法の行いによっては、だれ一人とし て神の前に義と認められない。律法によって罪を知 るからである。
ローマ人
21 しかし今や、律法によらない神の義は、律法と預 言者によって証明され、明らかにされています。 22 神の義は、イエス・キリストを信じる信仰によるも ので、信じるすべての人々に対して与えられます。 そこには区別がありません。 23 すべての人は罪を犯したため、神の栄光を受けら れなくなっています。 24 あなたがたは、神の恵みにより、キリスト・イエス による贖いのゆえに、無償で義と認められたのです。 25 神はキリストを立てて、その血に対する信仰によ って、罪の償いの供え物となさいました。それは、 神の寛容によって、過ぎ去った罪が赦され、神の義 が示されたためです。 26 わたしは言います、それは、この時に神の義を明 らかにするためであり、神が正しく、イエスを信じ る者を義と認めてくださるためなのです。 27 では、誇りはどこにありますか。それは排除され ます。どのような法則によるのですか。行いによる のですか。いいえ、信仰の法則によるのです。 28 ですから、人は律法の行いによらず、信仰によっ て義とされる、と私たちは結論します。 29 神はユダヤ人だけの神でしょうか。異邦人の神で もあるのではないでしょうか。そうです、異邦人の 神でもあるのです。 30 実に、神は唯一であって、割礼を受けた者を信仰 によって義と認め、また、無割礼の者も信仰によっ て義と認めるのです。 31 それでは、私たちは信仰によって律法を無効にす るのでしょうか。決してそうではありません。むし ろ、私たちは律法を確立するのです。 第4章 1 それでは、わたしたちの父祖アブラハムが肉に関し て見いだした事は何であったと言えるでしょうか。 2 もしアブラハムが行いによって義とされたなら、彼 はそれを誇るべきである。しかし、神の御前ではそ うではない。 3 聖書は何と言っているか。アブラハムは神を信じた。 そして、それが彼の義とみなされた。 4 働く者には、その報酬は恵みとしてではなく、義務 としてみなされるのです。 5 しかし、何の働きもしないで、不信心な者を義と認 めてくださる方を信じる者には、その信仰が義とみ なされるのです。 6 ダビデもまた、行いによらずに神が義と認めてくだ さる人の幸いを述べている。 7 こう言われました。「咎を赦され、罪をおおわれた 人たちは幸いである。」 8 主が罪を負わせない人は幸いである。 9 では、この祝福は割礼を受けた人だけに与えられる のでしょうか。それとも、無割礼の人にも与えられ るのでしょうか。私たちは、アブラハムには信仰が 義とみなされたと言っています。
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10 では、割礼を受けたときと、受けなかったときと では、どちらが正しいとみなされたのでしょうか。 割礼を受けたときではなく、受けなかったときです。 11 そして、イエスは割礼のしるしを受けました。そ れは、割礼を受けていないのに持っていた信仰の義 の証印でした。それは、割礼を受けていない信者す べての父となり、彼らにも義が認められるためでし た。 12 また、割礼の父は、単に割礼を受けた者だけでは なく、私たちの父アブラハムが、割礼を受けていな かったときから持っていた信仰の足跡をたどる者た ちにもおられます。 13 なぜなら、アブラハムやその子孫に対して、世界 の相続者となるという約束は、律法を通してではな く、信仰の義を通して与えられたものだからです。 14 なぜなら、もし律法に従う者たちが相続人である なら、信仰はむなしく、約束は無効になるからです。 15 律法は怒りを生むからです。律法のないところに は違反もありません。 16 ですから、それは信仰によるのです。それは恵み によるのです。こうして約束はすべての子孫に保証 され、律法に従う者だけでなく、私たちすべての者 の父であるアブラハムの信仰に従う者にも保証され るのです。 17 (聖書に書いてあるとおり、わたしはあなたを多 くの国民の父とした)彼が信じた神、すなわち、死 者を生かし、存在しないものを存在するかのように 呼び出す神の御前で。 18 彼は望みがないにもかかわらず、望みをもって信 じ、こうして、「あなたの子孫はこのようになる」 と言われたとおりに、多くの国民の父となることが できたのです。 19 彼は信仰が弱くなかったので、百歳近くになって も自分の体が死んでいることも、サラの胎が死んで いることも考えなかった。 20 彼は、神の約束を信じずに疑うことはなく、むし ろ信仰を強く持ち、神に栄光を帰しました。 21 そして、約束したことは必ず果たすことができる と確信していたのです。 22 そして、それゆえ、それは彼の義とみなされたの です。 23 しかし、それが彼に与えられたものと書かれたの は、ただ彼のためだけではない。 24 しかし、わたしたちも、わたしたちの主イエスを 死人の中からよみがえらせた方を信じるならば、そ の恵みは認められるのです。 25 キリストは、わたしたちの罪のために引き渡され、 わたしたちを義とするためによみがえらせてくださ ったのです。 第5章 1 ですから、私たちは信仰によって義と認められ、私 たちの主イエス・キリストによって神との平和を得て います。
ローマ人
2 わたしたちもキリストによって信仰によってこの恵 みに入り、その恵みの中で立っているので、神の栄 光の望みをもって喜んでいるのです。 3 そればかりでなく、私たちは患難をも誇りとします。 患難は忍耐を生み出すことを知っているからです。 4 忍耐は経験であり、経験は希望である。 5 希望は人を恥じ入らせません。なぜなら、神の愛は、 私たちに与えられた聖霊によって、私たちの心に注 がれているからです。 6 私たちがまだ弱かったとき、キリストは定められた 時に、不信心な者たちのために死んでくださったの です。 7 正しい人のために死ぬ人はほとんどいない。しかし、 善良な人のためになら、あえて死ぬ人もいるかもし れない。 8 しかし、私たちがまだ罪人であったとき、キリスト が私たちのために死んでくださったことにより、神 は私たちに対するご自身の愛を明らかにしておられ ます。 9 それなら、私たちは、今やキリストの血によって義 と認められたのですから、なおさら、キリストによ って怒りから救われるのです。 10 もし私たちが敵であったとき、御子の死によって 神と和解させられたのであれば、和解させられた今 は、彼のいのちによって救われるのはなおさらです。 11 そればかりでなく、わたしたちは、わたしたちの 主イエス・キリストによって、神を喜びとしているの です。わたしたちは、キリストによって、今や贖い を受けているのです。 12 そういうわけで、ひとりの人によって罪が世に入 り、罪によって死が入り、こうして、すべての人が 罪を犯したので、死がすべての人に広がったのです。 13 (律法が与えられる前にも罪は世にあった。しか し、律法がなければ罪は認められない。) 14 しかし、死はアダムからモーセに至るまで、アダ ムの違反と同じように罪を犯さなかった者たちの上 にも支配した。アダムは、来るべき方の型である。 15 しかし、罪過の罪ほどではないが、賜物もまた同 じである。ひとりの罪過によって多くの人が死んだ とすれば、なおさらのこと、神の恵みと、ひとりの 人イエス・キリストによる恵みの賜物とは、多くの人 に満ちあふれるのである。 16 罪を犯した者によるのではなく、賜物によるので す。裁きは、ひとりの罪を有罪とするものでしたが、 賜物は、多くの罪を義と認めさせるものなのです。 17 もし、ひとりの人の罪によって死がひとりによっ て支配するようになったなら、まして、恵みと義の 賜物を豊かに受けている人々は、ひとりのイエス・キ リストによって、いのちにあって支配するのです。 18 それゆえ、ひとりの違反によってすべての人が罪 に定められ、またひとりの義によってすべての人が 義とされて、いのちを得るに至るのである。 19 というのは、ひとりの人の不従順によって多くの 人が罪人とされたのと同じように、ひとりの従順に よって多くの人が義人とされるからです。
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20 律法が入り込んだのは、罪が増し加わるためでし た。しかし、罪が増し加わったところには、恵みも さらに豊かになりました。 21 それは、罪が死に至って支配したのと同じように、 わたしたちの主イエス・キリストにより、恵みも義に よって永遠の命に至って支配するためです。 第6章 1 それでは、何と言ったらよいでしょうか。恵みが増 し加わるために、私たちは罪の中にとどまるべきで しょうか。 2 そんなことはあり得ません。罪に対して死んだ私た ちが、どうしてこれ以上その中に生きることができ ましょうか。 3 あなたがたは知らないのですか。私たちのうち、イ エス・キリストにつくバプテスマを受けた者は皆、彼 の死につくバプテスマを受けたのではありませんか。 4 ですから、私たちはバプテスマによってキリストと ともに葬られ、その死にあずかっているのです。そ れは、キリストが父の栄光によって死者の中からよ みがえらされたように、私たちも新しいいのちに生 きるためです。 5 もし私たちがキリストの死に似たものに植え付けら れたなら、キリストの復活にも似たものにされるは ずです。 6 私たちの古い人はキリストとともに十字架につけら れたことを知っています。それは、罪のからだが滅 ぼされ、今後は私たちが罪に仕えることがなくなる ためです。 7 死んだ者は罪から解放されているからです。 8 もし私たちがキリストとともに死んだのであれば、 キリストとともに生きることにもなると信じます。 9 キリストは死人の中からよみがえられたので、もは や死ぬことはなく、死はもはやキリストを支配しな いことを、私たちは知っています。 10 なぜなら、キリストが死んだのは、一度罪に対し て死んだのであり、生きているのは、神に対して生 きているのである。 11 同じように、あなたがたも、自分は罪に対しては 死んだ者であり、神に対しては、わたしたちの主イ エス・キリストによって生きている者だと認めなさい。 12 ですから、罪があなたがたの死ぬべき体を支配し て、その欲望に従うことがないようにしなさい。 13 また、あなたがたの肢体を不義の道具として罪に 引き渡さず、むしろ、死人の中から生き返った者と して、自分自身を神に引き渡し、また、あなたがた の肢体を義の道具として神に引き渡しなさい。 14 罪はあなたがたを支配することはありません。あ なたがたは律法の下ではなく、恵みの下にあるから です。 15 それではどうでしょうか。私たちは律法の下では なく、恵みの下にあるのに、罪を犯すことになるの でしょうか。決してそんなことはありません。
ローマ人
16 あなたがたは知らないのか。あなたがたはだれの 奴隷となって服従するなら、あなたがたは、その服 従するその人の奴隷となるのである。罪に仕えて死 に至るか、それとも従順に従って義に至るか。 17 しかし、あなたがたはかつては罪の奴隷であった が、伝えられた教えの型に心から従ったので、神に 感謝すべきである。 18 こうして、あなたがたは罪から解放され、義の僕 となったのです。 19 わたしは、あなたがたの肉の弱さのゆえに、人間 のやり方で話しているのです。あなたがたは、自分 の肢体を汚れと不法の奴隷として、不法に引き渡し たように、今は、自分の肢体を義の奴隷として、聖 潔に引き渡しなさい。 20 あなたがたが罪の奴隷であった時には、義からは 自由であった。 21 あなたがたは、今では恥じているそれらの事物に よって、当時どんな実を結んだのか。それらの事物 の終わりは死である。 22 しかし、今は罪から解放されて神に仕える者とな り、聖潔に至る実を結び、その終わりは永遠の命と なるのです。 23 罪から来る報酬は死です。しかし、神の下さる賜 物は、わたしたちの主イエス・キリストにある永遠の 命です。 第7章 1 兄弟たちよ。あなたがたは知らないのか。わたしは 律法を知っている人々に話しているのだが、律法は 人が生きている間、その人を支配するのである。 2 夫のある女は、夫が生きている間は、律法によって 夫に縛られています。しかし、夫が死んだら、彼女 は夫の律法から解放されます。 3 ですから、もし彼女の夫が生きている間に他の男と 結婚していたら、彼女は姦婦と呼ばれます。しかし、 彼女の夫が死んでいたら、彼女はその律法から解放 されます。だから、たとえ他の男と結婚していたと しても、彼女は姦婦ではありません。 4 そういうわけで、兄弟たちよ。あなたがたもキリス トの体によって律法に対しては死んだ者とされたの です。それは、あなたがたが別の人、すなわち死人 の中からよみがえった方と結婚し、神のために実を 結ぶようになるためです。 5 私たちが肉にあったときには、律法による罪の欲動 が私たちの肢体の中で働いて、死にいたる実を結ば せていたのです。 6 しかし、今や私たちは律法から解放され、律法によ って縛られていたものは死んでおり、文字の古さで はなく、霊の新しい状態に仕えるようになっている のです。 7 それでは、何と言ったらよいでしょうか。律法は罪 なのでしょうか。決してそんなことはありません。 いいえ、私は律法によらなければ罪を知りませんで
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した。律法が「むさぼってはならない」と言わなけ れば、私は情欲を知らなかったでしょう。 8 しかし、罪は戒めを機会として、わたしのうちにあ らゆる欲望を働かせました。律法がなければ、罪は 死んでいたからです。 9 わたしはかつては律法なしに生きていましたが、戒 めが来ると、罪が生き返り、わたしは死んでしまい ました。 10 そして、命のために定められた戒めが、死のため に定められたものであることが分かりました。 11 なぜなら、罪は戒めを機会として私を欺き、戒め によって私を殺したからです。 12 それゆえ、律法は聖なるものであり、戒めも聖で あり、正しく、そして良いものである。 13 それで、善がわたしに死をもたらしたのでしょう か。決してそうではありません。罪は罪として現れ、 善によってわたしのうちに死をもたらし、戒めによ って罪が極度の罪深さとなったのです。 14 わたしたちは、律法が霊的なものであることを知 っている。しかし、わたしは肉の者であり、罪に売 り渡されている。 15 わたしは自分のしていることを許さない。わたし は自分のしたいことをせず、憎むことをしている。 16 ですから、もし私が望まないことをしているので あれば、私は律法が善であると認めていることにな ります。 17 ですから、それを行っているのは、もはや私では なく、私の中に住む罪なのです。 18 わたしは、わたしのうちに、すなわち、わたしの 肉のうちに、善が住んでいないことを知っています。 善を行おうとする意志はわたしにあるのですが、そ れをどのように行なうかが、わたしにはわからない からです。 19 わたしは、自分のしたいと思う善を行わず、かえ って、自分のしたいと思う悪を行っている。 20 もしわたしが自分の望まないことをしているなら、 それを行っているのはもはやわたしではなく、わた しのうちに住む罪です。 21 そこで私は、善を行おうとすると、悪が私の中に 存在するという法則を見出すのです。 22 わたしは内なる人としては神の律法を喜んでいま す。 23 しかし、わたしの肢体の中には別の律法があり、 それがわたしの心の律法と戦い、わたしを肢体の中 にある罪の律法のとりこにしているのが分かります。 24 ああ、私は何と惨めな人間なのでしょう。この死 の体から、だれが私を救い出すのでしょうか。 25 私は、私たちの主イエス・キリストによって神に感 謝します。そういうわけで、私自身は、心では神の 律法に仕えていますが、肉では罪の律法に仕えてい るのです。
ローマ人
第8章 1 ですから、今は、キリスト・イエスにあって、肉に 従って歩まないで、御霊に従って歩んでいる人たち には、罪に定められることはありません。 2 なぜなら、キリスト・イエスにある命の御霊の法則 が、罪と死の法則から私を解放したからです。 3 律法は肉によって弱くなってなし得なかったのです が、神は、ご自分の御子を罪深い肉と同じような姿 で罪のために遣わし、肉において罪を罪として定め られました。 4 それは、肉に従って歩むのではなく、御霊に従って 歩む私たちのうちに、律法の義が全うされるためで す。 5 というのは、肉に従う者は肉のことを思い、御霊に 従う者は御霊のことを思うからです。 6 肉の思いは死に至りますが、御霊の思いは、いのち と平安に至ります。 7 肉の思いは神に敵対するものであり、神の律法に従 わず、また従うこともできないからです。 8 ですから、肉に従う者は神を喜ばせることはできま せん。 9 しかし、もし神の御霊があなたがたのうちに宿って いるなら、あなたがたは肉ではなく、御霊の中にい るのです。もしキリストの御霊を持たない人がいれ ば、その人はキリストのものではありません。 10 もしキリストがあなたがたのうちにおられるなら、 からだは罪のゆえに死んでいますが、御霊は義のゆ えに命なのです。 11 しかし、イエスを死者の中からよみがえらせた方 の霊があなたがたのうちに住んでいるなら、キリス トを死者の中からよみがえらせた方は、あなたがた のうちに住んでいるその霊によって、あなたがたの 死ぬべき体をも生かしてくださるでしょう。 12 ですから、兄弟たちよ。わたしたちは、肉に従っ て生きるために肉に対して負債を負っているのでは ありません。 13 もしあなたがたが肉に従って生きるなら、あなた がたは死にます。しかし、もし御霊によって体の行 いを殺すなら、あなたがたは生きるでしょう。 14 神の御霊に導かれる者は皆、神の子なのです。 15 あなたがたは、再び恐れを抱かせる奴隷の霊を受 けたのではなく、子たる身分を授ける霊を受けたの です 。そ の霊 によ って 、わた した ちは 「ア バ、 父 よ」と呼ぶのです。 16 御霊ご自身が、わたしたちの霊に、わたしたちが 神の子どもであることを証しして下さるのです。 17 もし子どもなら、相続人でもあるのです。神の相 続人であり、キリストと共同の相続人です。わたし たちがキリストと苦難を共にしているのは、わたし たちが共に栄光をも受けるためです。 18 今の時の苦しみは、将来わたしたちに現されよう としている栄光に比べれば、取るに足りないものだ と、わたしは思うのです。
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19 被造物は、神の子らの出現を切実に待ち望んでい るからである。 20 なぜなら、被造物は虚無に服させられたが、それ は自分の意志によるのではなく、被造物を服従させ て希望を与えてくださった方の御心によるのである。 21 なぜなら、被造物自身も滅びの束縛から解放され、 神の子たちの栄光ある自由に入るからです。 22 わたしたちは、被造物全体が今に至るまで、共に うめき、共に産みの苦しみを続けていることを知っ ています。 23 彼らだけではなく、御霊の初穂を持っている私た ち自身も、心の中でうめきながら、子としての身分 を与えられること、すなわち、体の贖いを待ち望ん でいます。 24 私たちは希望によって救われている。しかし、見 える希望は希望ではない。人は見ているものを、な ぜなお望むのか。 25 しかし、もしわたしたちが見ていないことを希望 するなら、わたしたちは忍耐してそれを待ちます。 26 同じように、御霊もわたしたちの弱いところを助 けてくださいます。わたしたちは、どのように祈っ たらよいかわからないのですが、御霊自らが、言い 表せないうめきをもって、わたしたちのためにとり なしをしてくださいます。 27 人の心を探り知る者は、御霊の思いが何であるか を知っています。御霊は、神の御旨に従って、聖徒 たちのために執り成しをなさるからです。 28 神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って 召された人々のためには、万事が益となることを私 たちは知っています。 29 神は、あらかじめ知っておられる人々を、御子の かたちに似たものにしようと、あらかじめ定めてお られた。それは、御子が多くの兄弟たちの中の長子 となられるためである。 30 神は、あらかじめ定めた人々をさらに召し、召し た人々をさらに義とし、義と認めた人々にはさらに 栄光をお与えになったのです。 31 それでは、これらの事について何と言ったらよい でしょうか。神が私たちの味方であるなら、だれが 私たちに敵対できるでしょうか。 32 私たちすべてのために、ご自分の御子をさえ惜し まずに引き渡された方が、どうして、御子と一緒に すべてのものをも私たちに賜わらないはずがあろう か。 33 神に選ばれた者たちをだれが責めることができよ うか。義と認めるのは神である。 34 だれが罪を定めるのか。それは、死んでくださっ たキリストであり、むしろ、よみがえられたキリス トであり、神の右に座しておられ、また、わたした ちのために執り成しをしてくださっているキリスト である。 35 だれが、キリストの愛から私たちを引き離すので しょうか。患難でしょうか、苦しみでしょうか、迫 害でしょうか、飢えでしょうか、裸でしょうか、危 険でしょうか、剣でしょうか。
ローマ人
36 聖書に書いてあるとおりです。「あなたのために、 私たちは一日中殺され、ほふられる羊のようにみな されているのです。」 37 いや、私たちは、私たちを愛してくださった方に よって、これらすべてのことにおいて勝利者以上な のです。 38 わたしは確信している。死も、命も、天使も、支 配者も、権威も、今あるものも、後に来るものも、 39 高さも、深さも、そのほかのどんな被造物も、私 たちの主キリスト・イエスにある神の愛から、私たち を引き離すことはできません。 第9章 1 私はキリストにあって真実を語り、偽りを言いませ ん。私の良心も聖霊によって証ししています。 2 わたしの心には大きな悲しみと絶え間ない悲しみが あります。 3 わたしは、わたしの兄弟たち、肉による同胞のため には、自分自身がキリストから離れて呪われた者と なることを望むほどです。 4 彼らはイスラエル人です。子としての身分と栄光と 契約と律法の授与と神への奉仕と約束は、彼らに属 しています。 5 彼らの先祖たちは彼らであり、肉体に関して言えば、 キリストは彼らから来られました。キリストはすべ てのものの上におられ、永遠に祝福される神です。 アーメン。 6 神の言葉が効力を失っているわけではありません。 イスラエルから出た者がみなイスラエル人というわ けではありません。 7 また、彼らがアブラハムの子孫だからといって、皆 が子孫であるわけではない。むしろ、イサクによっ てあなたの子孫と呼ばれるであろう。 8 つまり、肉の子らは神の子ではないが、約束の子ら は子孫とみなされるのです。 9 これは約束の言葉です。「わたしはこの時に来ます。 そしてサラは男の子を産みます。」 10 そればかりでなく、リベカも、わたしたちの父祖 イサクによって身ごもったのです。 11 (子どもたちはまだ生まれておらず、善も悪も行 なっていません。それは、神の選びの計画が、行い ではなく、召す方によって成就するためです。) 12 彼女にこう言われた。「兄は弟に仕えるであろ う。」 13 聖書に書いてあるとおりです。「わたしはヤコブ を愛し、エサウを憎んだ。」 14 それでは、何と言ったらよいでしょうか。神に不 正があるのでしょうか。決してそんなことはありま せん。 15 神はモーセにこう言われました。「わたしは、わ たしがあわれもうと思う者をあわれみ、わたしがあ われもうと思う者を、あわれもう」。
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16 ですから、それは、望む者によるのではなく、走 る者によるのではなく、あわれみ深い神によるので す。 17 聖書はファラオにこう言っています。「わたしが あなたを立てたのは、まさにこの目的のためである。 あなたによってわたしの力が示され、わたしの名が 全地に宣べ伝えられるためである。」 18 それゆえ、神はあわれもうとする者をあわれみ、 また、あわれもうとする者をかたくなにするのであ る。 19 すると、あなたはわたしに言うでしょう。「なぜ、 彼はなおも非難するのか。だれが彼の意志に逆らっ ただろうか。」 20 いや、人よ、神に言い逆らうあなたは何者か。造 られたものが、それを造った者に向かって、「なぜ 私をこのように造ったのか」と言えるだろうか。 21 陶器師は、同じ粘土から、一つの器を尊い器に、 他の一つの器を卑しい器に造る権威を持っていない だろうか。 22 神は、その怒りを現し、その力を知らせようと望 んでおられたのに、滅びるべき怒りの器を、大いな る忍耐をもって耐え忍ばれたとしたら、 23 そして、栄光のためにあらかじめ備えておられた あわれみの器に、その栄光の豊かさを知らせるため であった。 24 神は、ユダヤ人の中からだけではなく、異邦人の 中からも、私たちを召されたのです。 25 彼がオセアでも言っているように、わたしは、わ たしの民でなかった者をわたしの民と呼び、愛され なかった者を愛された者と呼ぶ。 26 そして、彼らに「あなたたちはわたしの民ではな い」と言われたその場所で、彼らは「生ける神の子 ら」と呼ばれるようになるであろう。 27 イザヤもまたイスラエルについて叫んでいる、 「イスラエルの子らの数は海の砂のようであっても、 残りの者は救われるであろう。 28 主は、その仕事を成し遂げ、義をもってそれを短 くされるからである。主は、地上で短い期間でその 仕事を成し遂げられるからである。 29 そして、イザヤが以前に言ったように、「万軍の 主が私たちに子孫を残してくださらなかったなら、 私たちはソドマのようになり、ゴモラのようになっ ていたでしょう。」 30 それでは、何と言ったらよいでしょうか。義を追 い求めなかった異邦人が、信仰による義に達したの です。 31 しかし、義の律法を追い求めていたイスラエルは、 義の律法に達しなかった。 32 なぜでしょうか。それは、彼らが信仰によってで はなく、あたかも律法の行いによってそれを求めた からです。彼らはそのつまずきの石につまずいたの です。 33 聖書に書いてあるとおりです。「見よ、わたしは シオンに、つまずきの石、妨げとなる岩を置く。こ れを信じる者はだれも失望しない。」
ローマ人
第 10 章 1 兄弟たちよ、わたしの心の願い、またわたしがイス ラエルのために神に祈っていることは、彼らが救わ れることです。 2 わたしは、彼らが神に対する熱心さを持っているこ とを証言しますが、それは知識によるものではあり ません。 3 彼らは神の義を知らず、自分の義を立てようとして、 神の義に従わなかったのです。 4 なぜなら、キリストは、信じるすべての人にとって 義とされるための律法の終わりだからです。 5 モーセは律法による義を次のように説明しています。 「律法を行う人は、それによって生きるのです。」 6 しかし、信仰による義はこう言っています。「あな たは心の中で、『だれが天に上って行くだろうか』 と言ってはならない。すなわち、キリストを上から 降ろすのはだれか」。 7 あるいは、だれが深みに下って行くのか。(すなわ ち、 キリ スト を死 人の 中から よみ がえ らせ るた め に) 8 しかし、それは何と言っているか。その言葉はあな たの近くにある、あなたの口にあり、あなたの心に ある。それは、わたしたちが宣べ伝えている信仰の 言葉である。 9 あなたは、自分の口でイエスを主と告白し、自分の 心で神がイエスを死人の中から復活させて下さった と信じるなら、救われるのです。 10 人は心に信じて義とされ、口で告白して救われる のです。 11 聖書はこう言っています。「彼を信じる者はだれ も失望することはありません。」 12 ユダヤ人とギリシャ人の間には区別がない。すべ ての者の上に同じ主がおり、主を呼び求めるすべて の者に対しては豊かに恵みを与えておられるからで ある。 13 主の名を呼び求める者はだれでも救われるからで ある。 14 信じたことのない方を、どうして呼び求めること ができようか。聞いたことのない方を、どうして信 じることができようか。宣べ伝える者がいなければ、 どうして聞くことができようか。 15 また、遣わされなければ、どうして宣べ伝えるこ とができましょう。聖書にこう書いてあるとおりで す。「平和の福音を宣べ伝え、良いおとずれを携え て来る者の足は、なんと麗しいことか。」 16 しかし、彼ら全員が福音に従ったわけではありま せん。イザヤはこう言っています。「主よ、だれが わたしたちの知らせを信じたでしょうか。」 17 ですから、信仰は聞くことから始まり、聞くこと は神の言葉によるのです。 18 しかし、わたしは言う、「彼らは聞いていないの か」。確かに、彼らの声は全地に響き渡り、彼らの 言葉は世界の果てにまで及んだ。
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19 しかし、わたしは言います。「イスラエルは知ら なかったのですか。まずモーセは言います。『わた しは、民でない者たちによってあなたたちのねたみ を起こさせ、愚かな国民によってあなたたちの怒り を起こさせる。』 20 しかしイザヤは大胆にこう言っています。「わた しを尋ねなかった者たちにわたしは見つかり、わた しを求めなかった者たちにわたしは現れた。」 21 しかしイスラエルに対してはこう言われる。「わ たしは一日中、不従順で反抗的な民に手を伸ばして きた。」 第 11 章 1 そこで私は言います。神はその民を捨てられたので しょうか。決してそんなことはありません。私もイ スラエル人であり、アブラハムの子孫であり、ベニ ヤミン族の者です。 2 神は、あらかじめ知っておられたご自分の民を捨て たりはなさいませんでした。聖書がエリヤについて 何と言っているか、知らないのですか。彼はイスラ エルに対して神にとりなしをしています。 3 主よ、彼らはあなたの預言者たちを殺し、あなたの 祭壇を破壊しました。そして私はひとり残され、彼 らは私の命を狙っています。 4 しかし神は彼に何と答えたか。「わたしはバアルの 像にひざまずかなかった七千人を自分のために残し ておいた。」 5 それと同じように、今の時代にも、恵みの選びによ る残りの者がいるのです。 6 もし恵みによるのであれば、それはもはや行いによ るものではありません。そうでなければ、恵みはも はや恵みではありません。しかし、もし行いによる のであれば、それはもはや恵みではありません。そ うでなければ、行いはもはや行いではありません。 7 それでどうなったか。イスラエルは求めていたもの を得なかった。しかし選ばれた者たちはそれを得た。 そして残りの者たちは盲目になった。 8 (聖書に書いてあるとおり、神は彼らに眠りの霊と、 見えない目と、聞こえない耳を与えた。)そして今 日に至っている。 9 ダビデは言う、「彼らの食卓は、わなとなり、罠と なり、つまずきとなり、彼らへの報復となるであろ う。 10 彼らの目は暗くなって見えなくなり、彼らはいつ も背をかがめている。 11 そこで私は言います。彼らがつまずいたのは倒れ るためでしょうか。決してそんなことはありません。 むしろ彼らの倒れによって異邦人に救いがもたらさ れ、彼らにねたみを起こさせるのです。 12 彼らの滅びが世の富となり、彼らの減少が異邦人 の富となるなら、彼らの満ち足りた富は、どれほど のことでしょう。
ローマ人
13 わたしは異邦人の使徒であるので、異邦人である あなた方に語ります。わたしは自分の務めを重んじ ます。 14 どうにかして、わたしの肉親である者たちを奮い 立たせ、彼らのうちの何人かを救うことができれば と思う。 15 もし彼らの捨てられることが世の和解であるなら、 彼らの受け入れられることは、死者の中からの生で なくて何でしょう。 16 初穂が聖なるものであれば、塊も聖なるものであ り、根が聖なるものであれば、枝も聖なるものであ るからです。 17 そして、もし枝のいくつかが折られて、野生のオ リーブの木であるあなたが、その中につがれ、オリ ーブの木の根と肥えたものとを共にしたなら、 18 枝に対して誇ってはならない。もし誇るなら、あ なたは根を支えているのではなく、根があなたを支 えているのである。 19 するとあなたは言うでしょう。「枝が折られたの は、私がつがれるためだった。」 20 そうです。彼らは不信仰のゆえに断ち切られ、あ なたは信仰によって立っているのです。高ぶらない で、恐れなさい。 21 神が天然の枝を惜しまなかったなら、あなたも惜 しまれないかもしれないと気をつけなさい。 22 それゆえ、神の慈しみと厳しさとを見よ。倒れた 者たちには厳しさを、しかし、もしあなたが神の慈 しみにとどまるなら、あなたに対しては慈しみを。 さもなければ、あなたも断ち切られるであろう。 23 彼らも、もし不信仰にとどまらなければ、つぎ合 わされるであろう。神は彼らを再びつぎ合わせる力 があるからである。 24 もしあなたが、本来野生のオリーブの木から切り 取られ、本来の性質に反して良いオリーブの木に接 ぎ木されたのであれば、まして、これらの自然の枝 が、どんなにか自然に生えたオリーブの木に接ぎ木 されないはずがありません。 25 兄弟たちよ。わたしは、あなたがたがこの奥義を 知らないでいることを望みません。それは、あなた がたが自分の思い違いで賢者になることのないよう にするためです。異邦人のすべてが救われるまでは、 イスラエルの一部の人々の盲目が続いているのです。 26 こうして、イスラエルは皆救われる。聖書に書い てあるとおりである。「シオンから救い主が出て来 て、ヤコブから不信心を取り去るであろう。」 27 これはわたしが彼らの罪を取り除くとき、彼らと 結ぶわたしの契約である。 28 福音について言えば、彼らはあなたがたのゆえに 敵となっているが、選びについて言えば、父祖たち のゆえに愛されているのである。 29 神の賜物と召命とは、悔い改めを必要としないか らです。 30 あなたがたは、以前は神を信じなかったが、今は その不信仰によって憐れみを受けている。
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31 同じように、彼らも今は信じていませんが、それ は、あなたのあわれみによって、彼らもあわれみを 受けるためです。 32 神はすべての人を不信仰の中に閉じ込めましたが、 それはすべての人をあわれむためでした。 33 ああ、神の知恵と知識の富はなんと深いことか。 その裁きはなんと測り知れず、その道はなんと測り 知れないことか。 34 だれが主の思いを知ったであろうか。だれが主の 相談相手であったであろうか。 35 あるいは、だれがまず彼に与えたか。そして、そ の人にその報いが返されるであろうか。 36 すべてのものは、神から発し、神によって成り、 神に帰する。神に永遠に栄光がありますように。ア ーメン。 第 12 章 1 兄弟たちよ。そういうわけで、神のあわれみによっ て、私はあなた方に勧めます。あなた方のからだを、 神に受け入れられる、聖なる、生きた供え物として ささげなさい。これこそ、あなた方の理にかなった 礼拝です。 2 この世と調子を合わせてはいけません。むしろ、心 を新たにして自分を変えなさい。そうすれば、何が 神のみこころであるか、何が良いことで、神に受け 入れられ、完全であるかをわきまえ知ることができ るようになります。 3 私は、私に与えられた恵みによって、あなたがたの うちのひとりひとりに言います。思い上がらないよ うにし、むしろ、神が各人に分け与えてくださった 信仰の量りに応じて、慎み深く考えなさい。 4 というのは、私たちは一つのからだに多くの肢体を 持っており、すべての肢体が同じ働きをしているわ けではないからです。 5 このように、私たちは大勢いますが、キリストにあ って一つの体であり、各人は互いにその部分なので す。 6 ですから、私たちは、与えられた恵みに従って、そ れぞれ異なった賜物を持っています。預言の賜物で あれば、信仰に応じて預言しましょう。 7 奉仕する者は奉仕の務めを、教える者は教える務め を守りましょう。 8 勧める者は勧めることに心を尽くし、施しをする者 は慎み深く、指導する者は熱心に、慈悲を施す者は 喜んで施しなさい。 9 愛には偽りがあってはなりません。悪を憎み、善に 忠実でありなさい。 10 兄弟愛をもって互いに情け合い、尊敬をもって互 いに人を優先し合いなさい。 11 怠惰にならず、霊に燃え、主に仕えなさい。 12 希望をもって喜び、苦難に耐え、絶えず祈り続け なさい。 13 聖徒たちの必要に応じて施しをし、親切にもてな す。
ローマ人
14 迫害する者を祝福しなさい。祝福しなさい、呪っ てはいけません。 15 喜ぶ者と共に喜び、泣く者と共に泣きなさい。 16 互いに同じ思いを持ちなさい。高ぶったことを思 わず、身分の低い人たちにへりくだりなさい。自分 を賢い者だと思い込んではいけません。 17 だれに対しても、悪に対して悪を返してはなりま せん。すべての人の目に正しいものを与えなさい。 18 もしできるなら、あなたにできる範囲で、すべて の人と平和に暮らしなさい。 19 愛する者たちよ。自分で復讐してはならない。む しろ、神の怒りに任せなさい。聖書にこう書いてあ る。 「復 讐は わた しの するこ と、 わた しが 報復 す る」と主は言われる。 20 それゆえ、あなたの敵が飢えているなら、食べさ せ、渇いているなら、飲ませよ。そうすれば、あな たは彼の頭に燃える炭火を積むことになるからであ る。 21 悪に負けてはいけません。むしろ、善をもって悪 に勝ちなさい。
11 そして、時が来たことを知り、今こそ眠りから目 覚めるべき時である。わたしたちの救いは、わたし たちが信じた時よりも、今や近づいているからであ る。 12 夜はすでに深まり、昼が近づいています。ですか ら、私たちは暗黒のわざを捨てて、光の武具を着け ましょう。 13 私たちは、昼間のように、正直に歩もうではあり ませんか。暴動や泥酔、情事や淫行、争いやねたみ の中に歩むのではなく。 14 しかし、主イエス・キリストを身にまといなさい。 肉の欲を満たすために、肉のために備えをしてはい けません。 第 14 章
第 13 章 1 すべての魂は上位の権威に従わなければなりません。 神以外の権威はなく、すべての権威は神によって定 められているからです。 2 だから、権威に逆らう者は、神の定めに逆らう者で あり、逆らう者は自ら滅びを受けるのです。 3 支配者たちは、善い行いに対してではなく、悪い行 いに対して恐怖を与える。それでは、あなたは権力 を恐れないのか。善い行いをしなさい。そうすれば、 その権威から称賛を受けるであろう。 4 彼は、あなたにとって善を行う神の僕である。しか し、もしあなたが悪を行うなら、恐れなさい。彼は いたずらに剣を帯びているのではない。彼は神の僕 であり、悪を行う者に対して怒りをもって報復する 者だからである。 5 ですから、あなたがたは怒りのためだけでなく、良 心のためにも従わなければなりません。 6 そのために、あなたがたも貢を納めなさい。彼らは 神の奉仕者であり、まさにこのことに絶えず努めて いるからです。 7 だから、すべての者に、その義務を果たせ。貢ぎ物 を与えるべき者に貢ぎ物を、慣習を与えるべき者に 慣習を、恐れるべき者に恐れを、名誉を与えるべき 者に名誉を与えなさい。 8 だれに対しても、借りがあってはなりません。ただ、 互いに愛し合いなさい。互いに愛し合う人は、律法 を全うしているのです。 9 姦淫するな、殺すな、盗むな、偽証するな、むさぼ るな、などの戒めは、ほかにどんな戒めがあっても、 このことわざの中に簡潔にまとめられている。すな わち、「隣人を自分と同じように愛しなさい。」 10 愛は隣人に対して悪を行いません。それゆえ、愛 は律法を全うするのです。
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1 信仰の弱い人を受け入れなさい。しかし、疑わしい 論争には応じないでください。 2 ある人は、すべてのものを食べてよいと信じている が、弱い人は野菜だけを食べる。 3 食べる者は食べない者を軽蔑してはならない。食べ ない者も食べる者を裁いてはならない。神は彼を受 け入れて下さったのだから。 4 他人の僕を裁くあなたは何者か。彼が立つのも倒れ るのも、その主人次第である。彼は必ず立ち上がる。 神は彼を立たせることができるからだ。 5 ある日を他の日よりも重んじる人もいれば、どの日 も同じように重んじる人もいます。各人は自分の心 の中で十分に確信しているべきです。 6 日を重んじる者は、主のためにそれを重んじている。 日を重んじない者は、主のためにそれを重んじてい ない。食べる者は、主のために食べ、神に感謝をさ さげる。食べない者は、主のために食べず、神に感 謝をささげる。 7 わたしたちのうち、だれ一人として自分のために生 きる者はなく、また、だれ一人として自分のために 死ぬ者もありません。 8 わたしたちが生きるにしても、主のために生きるの であり、死ぬにしても、主のために死ぬのである。 だから、生きるにしても、死ぬにしても、わたした ちは主のものなのである。 9 キリストは、死んでいる者にも生きている者にも主 となるために、死んで、復活し、生き返られたので す。 10 しかし、なぜあなたは自分の兄弟を裁くのですか。 また、なぜ自分の兄弟を軽んじるのですか。私たち はみな、キリストの裁きの座の前に立つことになる のです。 11 聖書にこう書いてある。「主は言われる。わたし は生きている。すべてのひざはわたしの前にかがみ、 すべての舌は神をほめたたえる。」 12 ですから、私たちはひとりひとり、神に対して自 分自身の申し開きをしなければならないのです。
ローマ人
13 ですから、私たちは、もう互いに裁き合うことを やめましょう。むしろ、だれも兄弟の前につまずき や倒れる原因となることのないように、裁きなさい。 14 私は、主イエスによって、何事もそれ自体では汚 れていないことを知っており、また確信しています。 しかし、何かを汚れたものとみなす人にとっては、 それは汚れたものなのです。 15 しかし、もしあなたの食物のことであなたの兄弟 が悲しんでいるなら、あなたは慈善行為をしていな いことになります。あなたの食物によって彼を滅ぼ してはいけません。彼のためにもキリストは死んで くださったのです。 16 ですから、あなたがたの善行が悪く言われないよ うにしなさい。 17 神の国は、食べ物や飲み物ではなく、正義と平和 と聖霊による喜びです。 18 これらのことを通してキリストに仕える人は、神 に受け入れられ、また人々からも認められるのです。 19 ですから、私たちは、平和に役立つこと、互いの 徳を高めることを追い求めましょう。 20 食物は神の御業を滅ぼしてはならない。すべての ものは清い。しかし、それを食べる者には罪がある。 21 肉を食べず、ぶどう酒を飲まず、また兄弟をつま ずかせたり、怒らせたり、弱らせたりするようなこ とをしないのは良いことです。 22 あなたは信仰を持っていますか。神の前にそれを 持ちなさい。自分が許している事で自分を罪に定め ない人は幸いです。 23 疑う者は食べると罪に定められます。信仰から出 ないからです。信仰から出ないことはすべて罪だか らです。 第 15 章 1 ですから、私たち強い者は、弱い者の弱さを担うべ きであり、自分の満足を求めてはいけません。 2 わたしたちはみな、隣人を喜ばせ、その益を図って、 その徳を高めなさい。 3 キリストもご自分を喜ばせようとはなさらなかった。 聖書に書いてあるとおりである。「あなたをそしる 者のそしりが、わたしに降りかかったのです。」 4 昔に書かれたものはすべて、わたしたちの知識のた めに書かれたのです。それは、わたしたちが聖書の 忍耐と慰めによって希望を持つようになるためです。 5 どうか、忍耐と慰めの神が、キリスト・イエスに倣 って、あなたがたが互いに同じ思いを持つようにし てくださいますように。 6 それは、あなたがたが心を一つにし、口を一つにし て、わたしたちの主イエス・キリストの父なる神をあ がめるためです。 7 ですから、キリストが神の栄光のために私たちを受 け入れてくださったように、あなたがたも互いに受 け入れ合いなさい。
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8 さて、私は言います。イエス・キリストは、父祖た ちになされた約束を確証するために、神の真理のた めに割礼の奉仕者でした。 9 それは、異邦人が神のあわれみのゆえに神をほめた たえるためである。聖書にこう書いてあるとおりで ある。「このため、わたしは異邦人の中であなたを 告白し、あなたの御名をほめ歌います。」 10 また彼は言う、「異邦人よ、神の民とともに喜び なさい。」 11 また、「すべての異邦人よ、主をほめたたえよ。 すべての民よ、主をほめたたえよ。」 12 また、イザヤはこう言っています。「エッサイの 根が現れ、異邦人を治める者が現れ、異邦人は彼に 信頼を置くであろう。」 13 どうか、希望の源である神が、あなたがたを信仰 によるあらゆる喜びと平和で満たし、聖霊の力によ って希望に満ちあふれさせてくださいますように。 14 わたしの兄弟たちよ。あなたがたもまた善意に満 ち、あらゆる知識に満ち、互いに訓戒し合うことも できる者であることを、わたし自身も確信している。 15 兄弟たちよ、私は、神から与えられた恵みによっ て、あなたがたのことを思い起こさせようと、ある 意味では、もっと大胆にあなたがたに手紙を書きま した。 16 それは、私が異邦人に対してイエス・キリストの奉 仕者となり、神の福音を宣べ伝え、異邦人の供え物 が聖霊によって聖められて、受け入れられるように なるためである。 17 ですから、私は、神に関することに関しては、イ エス・キリストを通して誇りを持つことができます。 18 わたしは、キリストがわたしを通して、異邦人を 言葉と行いによって従順にするために成し遂げてく ださったこと以外のことは、一つも語ろうとは思い ません。 19 わたしは、神の霊の力によって、力あるしるしと 不思議とを行ない、エルサレムからイリュリコに至 るまで、キリストの福音を余すところなく宣べ伝え たのです。 20 そうです、私は他人の土台の上に建てることにな らないように、キリストの名が呼ばれていないとこ ろで福音を宣べ伝えるよう努めてきました。 21 しかし、こう書いてあるとおりです。「語られな かった者たちは見るであろう。聞いたことのない者 たちは悟るであろう。」 22 そのために、わたしはあなたがたのところに行く のを大いに妨げられてきました。 23 しかし、今はもうこの地方には居場所がなく、あ なたがたの所へ行きたいと長年強く願っていました。 24 わたしがスペインへ旅する時はいつでも、あなた がたのところへ行きます。あなたがたと一緒にいる ことでわたしが少しでも満たされれば、旅の途中で あなたがたに会えるし、あなたがたに導かれてそこ へ行けると信じています。 25 しかし今、わたしは聖徒たちに仕えるためにエル サレムへ行きます。
ローマ人
26 マケドニアとアカイアの人々は、エルサレムにい る貧しい聖徒たちのために、いくらかの寄付をする ことに賛成している。 27 まことに、彼らはそれを喜んでおり、彼らはその 義務を負っている。異邦人が彼らの霊的なものにあ ずかっているのであれば、肉的なものでも彼らに仕 えるのが彼らの義務である。 28 ですから、私がこのことを成し遂げ、この実を彼 らに封印したら、私はあなたのところを通ってスペ インに行きます。 29 そして、わたしがあなたがたのところに行くとき、 わたしはキリストの福音の完全な祝福をもって行く であろうと確信しています。 30 兄弟たちよ。主イエス・キリストのため、また聖霊 の愛のために、あなたがたにお願いします。わたし のために神に祈ることにより、わたしと共に努力し てください。 31 それは、ユダヤにいる不信者たちからわたしが救 われ、エルサレムのためにわたしが行っている奉仕 が聖徒たちに受け入れられるためである。 32 わたしは神の御心によって、喜びをもってあなた がたのところに行き、あなたがたとともに元気づけ られますように。 33 平和の神があなた方一同と共にありますように。 アーメン。 第 16 章 1 わたしは、ケンクレアにある教会の奉仕者であるわ たしたちの姉妹、ペベをあなた方に推薦します。 2 聖徒にふさわしく、主にあって彼女を迎え入れ、彼 女が必要とするどんなことでも助けてあげてくださ い。彼女は多くの人を助け、また私自身も助けてき ました。 3 キリスト・イエスにあってわたしを助けているプリ スキラとアクラによろしく伝えてください。 4 彼らはわたしのいのちのために自分の首をささげて くれました。わたしだけでなく、異邦人のすべての 教会も彼らに感謝しています。 5 同様に、彼らの家にある教会によろしく伝えてくだ さい。私の愛するエパネトによろしく伝えてくださ い。彼はアカイアからキリストにささげられた初穂 です。 6 私たちのために多くの労力を費やしてくださったマ リアによろしくお伝えください。 7 私の同胞であり、私と一緒に囚人であったアンドロ ニコとユニアによろしく伝えてください。彼らは使 徒たちの中でも名高い人たちで、私より前にキリス トにいた人たちです。 8 主にあって私の愛するアンプリアスによろしく伝え てください。 9 キリストにおいてわたしたちを助けて下さるウルバ ネと、わたしの愛するスタキスによろしくお伝えく ださい。
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10 キリストに認められたアペレスによろしく。アリ ストブロスの家の人々によろしく。 11 私の親族ヘロディオンによろしく。主にあってナ ルキッソスの家族によろしく。 12 主にあって労苦しているトリフェナとトリポサに よろしく。主にあって労苦に励んだ愛するペルシス によろしく。 13 主に選ばれたルポスと彼の母とわたしによろしく 伝えてください。 14 アシンクリト、フレゴン、ヘルマス、パトロバ、 ヘルメス、および彼らと一緒にいる兄弟たちによろ しく伝えてください。 15 フィロロゴス、ユリア、ネレウスとその姉妹、オ リンパス、そして彼らと一緒にいるすべての聖徒た ちによろしく伝えてください。 16 聖なる口づけをもって互いに挨拶し合いなさい。 キリストの諸教会があなた方に挨拶を送ります。 17 兄弟たちよ、私はあなた方に懇願します。あなた 方が学んだ教えに反して分裂や不和を引き起こす者 たちに注意し、彼らを避けなさい。 18 なぜなら、そのような者たちは、わたしたちの主 イエス・キリストに仕えるのではなく、自分の腹に仕 え、良い言葉と美しい話で純朴な人々の心を欺くか らです。 19 あなたがたの従順はすべての人に知れ渡っている。 だから、私はあなたがたのことを喜んでいる。しか し、私は、あなたがたが善には賢く、悪には素直で あってほしいと思う。 20 平和の神は、すぐにサタンをあなたたちの足の下 で砕いてくださいます。私たちの主イエス・キリスト の恵みがあなたたちとともにありますように。アー メン。 21 私の同労者であるテモテ、そして私の親族である ルキオ、ヤソン、ソシパテロが、あなた方によろし くと言っています。 22 この手紙を書いた私テルティウスは、主にあって あなた方に挨拶を送ります。 23 わたしの宿営地ガイオと全教会が、あなたがたに よろしくと言っています。町の侍従エラストと兄弟 クアルトもあなたがたによろしくと言っています。 24 私たちの主イエス・キリストの恵みが、あなた方す べてと共にありますように。アーメン。 25 さて、わたしの福音とイエス・キリストの宣教とに 従って、また世の初めから隠されていた奥義の啓示 に従って、あなたがたを強める力のある方に、 26 しかし、今や、永遠の神の命令により、預言者た ちの聖書によって明らかにされ、信仰の従順のため にすべての国民に知らされているのです。 27 唯一の知恵ある神に、イエス・キリストを通して永 遠に栄光がありますように。アーメン。(コリント からローマ人への手紙、ケンクレアの教会のしもべ フェベより送信)
コリント人への第一の手紙 第1章 1 神の御心によってイエス・キリストの使徒に召され たパウロと兄弟ソステネは、 2 コリントにある神の教会、すなわち、キリスト・イ エスにあって聖なる者とされ、召されて聖徒とされ た人々、また、あらゆる所で、わたしたちの主イエ ス・キリストの御名を呼び求めているすべての人々へ。 3 私たちの父なる神と主イエス・キリストから、恵み と平和があなた方にありますように。 4 私は、イエス・キリストによってあなたがたに与え られた神の恵みのゆえに、いつもあなたがたのため に私の神に感謝しています。 5 あなたがたは、あらゆることにおいて、あらゆる言 葉においても、あらゆる知識においても、キリスト によって豊かにされているのです。 6 キリストの証しがあなたがたのうちに確証されたよ うに、 7 あなたがたは、どんな賜物にも欠けることなく、わ たしたちの主イエス・キリストの来臨を待ち望みなさ い。 8 主は、あなたがたを最後まで強めて、わたしたちの 主イエス・キリストの日に責められるところのない者 としてくださいます。 9 神は真実な方です。あなた方は神によって、神の御 子、わたしたちの主イエス・キリストとの交わりに召 されたのです。 10 兄弟たちよ、わたしは、わたしたちの主イエス・キ リストの名によってあなたがたに勧めます。あなた がたはみな同じことを語り、あなたがたの間に分裂 があってはなりません。かえって、同じ思い、同じ 判断で完全に結び合わされなさい。 11 わたしの兄弟たちよ、あなたがたの間に争いがあ ることは、クロエの家の人々からわたしに知らされ ている。 12 わたしはこう言います。あなたがたはそれぞれ、 「わたしはパウロにつく、わたしはアポロにつく、 わたしはケパにつく、わたしはキリストにつく」と 言っているのです。 13 キリストは分裂したのか。パウロはあなたがたの ために十字架につけられたのか。それとも、あなた がたはパウロの名によってバプテスマを受けたのか。 14 私は、クリスポとガイオ以外には、あなたがたの うちのだれにも洗礼を授けなかったことを神に感謝 しています。 15 それは、わたしが自分の名でバプテスマを施した と、だれも言わないためである。 16 また、ステパナの家族にもバプテスマを授けまし た。そのほかに、だれにバプテスマを授けたかは、 わかりません。 17 キリストがわたしを遣わされたのは、バプテスマ を授けるためではなく、福音を宣べ伝えるためであ
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る。しかも、キリストの十字架が無に帰することの ないように、知恵の言葉を用いずに宣べ伝えるので ある。 18 十字架の宣教は、滅びる者にとっては愚かなこと であり、救われるわたしたちにとっては神の力なの です。 19 聖書にこう書いてある。「わたしは賢者の知恵を 滅ぼし、さとき者の悟りを無に帰させる。」 20 知者はどこにいるのか。学者はどこにいるのか。 この世の論者どもはどこにいるのか。神はこの世の 知恵を愚かにされたではないか。 21 というのは、世は神の知恵によって神を認識しな かったが、神は宣教の愚かさによって信じる者を救 うことを喜ばれたからである。 22 ユダヤ人はしるしを求め、ギリシア人は知恵を求 める。 23 しかし、私たちは十字架につけられたキリストを 宣べ伝えますが、それはユダヤ人にとってはつまず き、ギリシア人にとっては愚かなことなのです。 24 しかし、ユダヤ人にもギリシア人にも、召された 者たちにとっては、キリストは神の力、神の知恵な のです。 25 なぜなら、神の愚かさは人よりも賢く、神の弱さ は人よりも強いからです。 26 兄弟たちよ。あなたがたの召しをよく考えなさい。 肉に従って知恵のある者は多くなく、力ある者は多 くなく、身分の高い者は多くない。 27 しかし神は、知者をはずかしめるために、この世 の愚かな者を選び、強い者をはずかしめるために、 この世の弱い者を選ばれたのです。 28 神は、この世の卑しいもの、軽蔑されるもの、ま た無に等しいものを選び、有るものを無に帰せしめ られました。 29 それは、だれも神の前で誇ることがないようにす るためです。 30 しかし、あなたがたはキリスト・イエスにあって、 神に属しているのです。キリストは、神によって、 わたしたちのために知恵と、正義と、聖化と、贖い とを与えてくださったのです。 31 それは、聖書に書いてあるとおりです。「誇る者 は主を誇れ。」 第2章 1 兄弟たちよ。わたしがあなたがたのところに行った とき、神のあかしをあなたがたに告げ知らせるため に、わたしは優れた言葉や知恵をもって行ったので はありません。 2 わたしは、あなたがたの間では、イエス・キリスト、 しかも十字架につけられた方のほかは、何も知ろう としなかったのです。 3 そしてわたしは、あなたがたとともに弱さと恐れと おののきとを抱いていたのです。 4 わたしの話と説教は、人の知恵の言葉に惑わされる のではなく、御霊と力との現れによるものであった。
コリント人への第一の手紙
5 それは、あなたがたの信仰が人間の知恵にではなく、 神の力によるものとなるためです。 6 しかし、わたしたちは完全な者たちの間では知恵を 語ります。しかし、それはこの世の知恵ではなく、 この世の滅びる支配者たちの知恵でもありません。 7 しかし、私たちは神の知恵を奥義として語ります。 それは隠された知恵であり、神が私たちの栄光のた めに、世に生まれる前からあらかじめ定められたも のです。 8 この世の支配者たちはだれもそれを知りませんでし た。もし知っていたなら、栄光の主を十字架につけ なかったでしょう。 9 しかし、聖書に書いてあるとおりです。「目がまだ 見ず、耳がまだ聞かず、人の心に思い浮かんだこと もない。神を愛する者たちのために神が備えておら れるものは。」 10 しかし、神は御霊によってそれを私たちに明らか にされました。御霊はすべてのことを探り、神の深 みにいたるまで探られるからです。 11 人の思いは、人の内にある霊のほかに、だれが知 っているでしょうか。同様に、神の思いも、神の霊 のほかには、だれも知りません。 12 さて、私たちは、この世の霊ではなく、神の霊を 受けました。それは、神から賜わった恵みを私たち が知るようになるためです。 13 私たちは、これらのことを、人間の知恵が教える 言葉ではなく、聖霊が教える言葉で語り、霊のもの を霊のものと照らし合わせます。 14 しかし、生まれながらの人間は、神の御霊の賜物 を受け入れません。それは彼には愚かなものだから です。また、それは御霊によって判断されるべきも のであるため、彼にはそれを理解することができま せん。 15 しかし、御霊に従う者はすべてのことを裁きます が、自分自身はだれからも裁かれません。 16 だれが主の思いを知って、主を教えることができ たでしょうか。しかし、わたしたちにはキリストの 思いがあるのです。 第3章 1 兄弟たちよ。私はあなたがたに、霊の人に対するよ うには話せませんでした。むしろ、肉の人、すなわ ち、キリストにある幼子に対するように話したので す。 2 わたしはあなたがたに乳を与え、食物を与えなかっ た。あなたがたは今までそれに耐えることができな かったし、今も耐えられないからである。 3 あなたがたは依然として肉に従っている。あなたが たの間にねたみ、争い、分裂があるのは、あなたが たが肉に従っていて、人間らしく歩んでいるからで はないか。 4 ある人は、「私はパウロにつく」と言い、またある 人は、「私はアポロにつく」と言っているのに、あ なたがたは肉の人ではないのですか。
5 では、パウロとアポロは、何者か。主が各人に与え られたとおり、あなたがたが信仰を抱くための奉仕 者ではないか。 6 わたしは植え、アポロは水を注ぎました。しかし成 長させたのは神です。 7 だから、植える者ではなく、水を注ぐ者でもない、 成長させてくださるのは神なのです。 8 植える者と水を注ぐ者とは一つであり、人はそれぞ れ自分の働きに応じて報いを受けるのである。 9 私たちは神とともに働く者です。あなたがたは神の 耕作であり、神の建物なのです。 10 わたしは、神から与えられた恵みによって、賢い 建築家のように土台を据えました。そして、ほかの 人がその上に建てています。しかし、各人は、その 上にどのように建てるかに気をつけるべきです。 11 すでに据えられている土台、すなわちイエス・キリ スト以外のものを、だれも据えることはできないか らです。 12 もしだれかがこの土台の上に、金、銀、宝石、木、 草、わらで建てるならば、 13 各人の行いは、すべて明らかにされる。それは火 によって明らかにされるからである。その火は、各 人の行いがどんなものであるかを試すであろう。 14 もし人がその上に建てた仕事が残るなら、その人 は報酬を受けるであろう。 15 もし人の仕事が焼かれるなら、その人は損害を被 るであろう。しかし、その人自身は、火の中を通り 抜けるのと同じように、救われるであろう。 16 あなたがたは神の神殿であり、神の御霊があなた がたのうちに宿っていることを知らないのですか。 17 もし誰かが神の宮を汚すなら、神はその人を滅ぼ すであろう。神の宮は聖なるものであり、あなたた ちはその宮なのだから。 18 だれも自分を欺いてはいけません。あなたがたの うちに、この世で自分は知者だと思われる人がいる なら、その人は賢者になるために愚か者になりなさ い。 19 この世の知恵は、神の前では愚かなものである。 「神は、知恵ある者たちをその悪巧みによって捕ら える」と書いてある。 20 また、主は、賢者の思いがむなしいことをご存じ である。 21 ですから、だれも人に対して誇りを持ってはなり ません。すべてのものはあなたがたのものなのです。 22 パウロも、アポロも、ケパも、世界も、命も、死 も、現在のものも、将来のものも、みなあなたがた のものです。 23 あなたがたはキリストのものであり、キリストは 神のものなのです。 第4章 1 人は、わたしたちをキリストの奉仕者、また神の奥 義の管理者とみなすべきである。
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コリント人への第一の手紙
2 さらに、管理人としては、忠実であることが求めら れます。 3 しかし、わたしにとって、あなたがたに裁かれたり、 人の判断によって裁かれたりすることは、ごく小さ なことです。わたしは自分自身を裁きません。 4 わたしは自分自身からは何事も知りません。しかし、 それによって義とされるわけではありません。わた しを裁くのは主です。 5 ですから、主が来られるまでは、何事も先走って裁 いてはいけません。主は、暗やみに隠されたものを 明るみに出し、心の計りごとを明らかにされます。 そのとき、すべての人は神から称賛を受けます。 6 兄弟たちよ、わたしはこれらのことを、あなたがた のために、比喩的にわたしとアポロに当てはめて話 しました。それは、あなたがたがわたしたちから、 書かれていること以上に人を考えてはならないこと を学び、だれも、互いに敵対して高ぶることがない ようにするためです。 7 いったい、だれがあなたをほかの人と区別している のですか。あなたの持っているもので、もらったも のでないものが何か。もしもらったのなら、なぜも らっていないかのように誇るのですか。 8 あなたがたは満ち足り、富み、わたしたちによらず に王として君臨している。しかし、あなたがたが王 となって、わたしたちもあなたがたと共に王となる ことを、わたしは神に願った。 9 神は、わたしたち使徒を、死に定められた者として 最後に引き渡されたと私は思います。わたしたちは、 世にも、天使たちにも、また人々にとっても見せ物 とされているのです。 10 私たちはキリストのゆえに愚か者となっているが、 あなたがたはキリストにあって賢い者となっている。 私たちは弱いが、あなたがたは強い。あなたがたは 尊ばれているが、私たちは軽蔑されている。 11 わたしたちは、今この時までも、飢え、渇き、裸 であり、打ちのめされ、定まった住む所もありませ ん。 12 私たちは労苦して自分の手で働き、ののしられて も祝福し、迫害されても耐え忍びます。 13 私たちは、ののしられて、懇願します。私たちは、 この世の汚れとされ、今日に至るまで、すべてのも ののかすとなっています。 14 私がこれらのことを書くのは、あなたたちを恥じ 入らせるためではなく、私の愛する子らとしてあな たたちに警告するためです。 15 たといあなたがたには、キリストにあって教える 者が一万人いても、父は多くありません。なぜなら、 わたしはキリスト・イエスにおいて、福音によってあ なたがたを生んだからです。 16 ですから、私はあなた方に懇願します。私に従う 者になりなさい。 17 このために、わたしは愛する子であり、主に忠実 な者であるテモテをあなたがたのところに遣わしま した。彼は、わたしが至る所の教会で教えていると
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おり、キリストにあるわたしの生き方をあなたがた に思い起こさせてくれるでしょう。 18 ところが、ある人たちは、わたしがあなたがたの ところに来ないかのように思い上がっています。 19 しかし、主のみこころならば、わたしはすぐにあ なたがたのところに行き、高ぶった者たちの言葉で はなく、その力を知るであろう。 20 神の国は言葉ではなく、力によるのです。 21 あなたがたはどうしたいのか。わたしがあなたが たのところにむちを持って行こうとするのか、それ とも、愛と柔和の心とをもって行こうとするのか。 第5章 1 あなたがたの間に不品行があることが、広く伝えら れています。しかも、異邦人の間では口にさえされ ないような不品行で、父の妻をめとるというような ことなのです。 2 しかし、あなたがたは高慢になっていて、むしろ、 このようなことをした者があなたがたの中から取り 去られるようにと、悲しむことをしなかったのです。 3 実に、わたしは肉体は離れていても、霊はそこにい るので、あたかもそこにいるかのように、この行為 を行った者についてすでに裁きを下した。 4 わたしたちの主イエス・キリストの御名によって、 あなたがたが集まり、わたしの霊がわたしたちの主 イエス・キリストの力によって、 5 そのような人をサタンに引き渡して、その肉を滅ぼ し、その霊が主イエスの日に救われるようにするた めです。 6 あなたがたの誇ることはよくない。少しのパン種が 粉の全体をふくらませることを知らないのか。 7 ですから、古いパン種を取り除き、新しいパン種の ないパン種となりなさい。私たちの過越のいけにえ であるキリストは、私たちのために献げられたので す。 8 ですから、私たちは古いパン種や、悪意と邪悪のパ ン種ではなく、誠実と真実のパン種の入っていない パンで祭りを行ないましょう。 9 私は、不品行な者たちと交わらないようにと、あな た方に手紙で書き送りました。 10 しかし、この世の不品行な者、貪欲な者、奪い取 る者、偶像礼拝者と全く一緒にいてはいけません。 そうであれば、あなた方はこの世から出て行かなけ ればなりません。 11 しかし今、私があなた方に書いたのは、兄弟と呼 ばれる人で、不品行な者、貪欲な者、偶像を礼拝す る者、ののしる者、酒に酔う者、奪い取る者がいる なら、交際をしてはならない、またそのような人と は食事を共にしてはならない、ということです。 12 外にいる者を裁くのは、わたしに何の務めがある というのですか。あなたがたは内にいる者を裁かな いのですか。 13 しかし、神以外の者を裁くのは神です。ですから、 その邪悪な者をあなたたちの中から除きなさい。
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第6章 1 あなたがたのうち、だれかが他の人に対して訴訟を 起こすとき、聖徒たちの前ではなく、不義なる者た ちの前に訴えようとするのですか。 2 あなたがたは、聖徒たちが世界を裁くことを知らな いのですか。もし世界があなたがたによって裁かれ るとしたら、あなたがたは、ごく小さな事さえも裁 く資格がないのですか。 3 あなたがたは、わたしたちが御使いたちを裁くこと を知らないのか。この世の命に関することならなお さらである。 4 ですから、もしあなたがたにこの世のことにかんす る判断力があるなら、教会で最も軽視されている人 たちを裁くようにしなさい。 5 わたしはあなたがたの恥について語る。あなたがた のうちには、知恵ある者がひとりもいないのか。兄 弟の間を裁くことのできる者がひとりもいないのか。 6 ところが、兄弟が兄弟を訴え、しかも不信者の前で 訴えるのです。 7 あなたがたは、互に言い争っているのに、なぜ不正 を働かないのか。なぜ、むしろだまされようとしな いのか。 8 いや、あなたがたは不正を働き、兄弟を騙し取って いるのだ。 9 不義なる者は神の国を受け継ぐことができないこと を、知らないのか。惑わされてはならない。不品行 な者、偶像を拝む者、姦淫する者、男色をする者、 男色にふける者、 10 盗む者、貪欲な者、酒に酔う者、ののしる者、奪 い取る者は、神の国を受け継ぐことはありません。 11 あなたがたの中にはかつてそのような人もいまし たが、主イエスの名とわたしたちの神の霊によって、 あなたがたは洗われ、聖別され、義とされたのです。 12 わたしにはすべてのことが許されているが、すべ てのことが益となるわけではない。わたしにはすべ てのことが許されているが、わたしはだれの支配に も従わない。 13 食物は腹のため、腹は食物のためである。しかし、 神はそれをも、またそれらをも滅ぼされるであろう。 からだは不品行のためではなく、主のためにあり、 主はからだのためにあるのである。 14 神は主をよみがえらせたが、また、ご自身の力に よってわたしたちをもよみがえらせて下さるであろ う。 15 あなたがたは知らないのか、あなたがたのからだ はキリストの肢体である。それなのに、わたしがキ リストの肢体を取って、それを遊女の肢体とすべき だろうか。決してそんなことはしない。 16 あなたがたは知らないのか。遊女と交われば一つ の体となることを。二人は一体となるのだ、とイエ スは言われる。 17 しかし、主に結ばれた者は一つの霊となるのです。
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18 不品行を避けなさい。人が犯す罪はすべて、から だの外に起るものである。しかし、不品行を犯す者 は、自分のからだに対して罪を犯すのである。 19 あなたがたは知らないのですか。あなたがたのか らだは、神から受けてあなたがたのうちに宿ってい る聖霊の宮であり、あなたがたはもはや自分自身の ものではないのです。 20 あなたがたは代価を払って買い取られたのです。 ですから、神のものである自分の体と霊をもって、 神の栄光を現しなさい。 第7章 1 さて、あなたがたがわたしに書き送った事について ですが、男が女に触れないのは良いことです。 2 しかし、不品行を避けるために、すべての男は自分 の妻を持ち、すべての女は自分の夫を持ちなさい。 3 夫は妻に対して当然の慈善行為をしなさい。同様に、 妻も夫に対して慈善行為をしなさい。 4 妻は自分のからだを支配する権利を持っておらず、 夫がそれを所有している。同様に、夫も自分のから だを支配する権利を持っておらず、妻がそれを所有 している。 5 互いに欺き合ってはならない。ただし、断食と祈り に専念するために、同意した期間だけは別である。 そして、再び一緒に集まりなさい。そうすれば、サ タンがあなたたちの自制心のなさのせいであなたた ちを誘惑しないであろう。 6 しかし、私は許可を受けてこれを言うのであって、 命令によって言っているのではありません。 7 わたしはすべての人がわたしのようになってほしい と願っています。しかし、人はみなそれぞれ神から 与えられた賜物を受けており、ある人はこのように、 ある人はあのようになるのです。 8 ですから、独身者ややもめたちには言います。わた しと同じように、とどまっていれば、それはよいこ とです。 9 しかし、もし我慢できないなら、結婚させなさい。 燃え上がるよりは結婚するほうがよいからです。 10 結婚している者たちに命じるのは、わたしではな く、主である。妻は夫と別れてはならない。 11 しかし、もし妻が離婚するなら、結婚しないでい るか、夫と和解しなさい。夫は妻を離縁してはなら ない。 12 しかし、そのほかの人々には、主ではなく、わた しが言います。もしある兄弟に信者でない妻がいて、 その妻が彼と一緒に住むことを喜んでいるなら、そ の兄弟は彼女を離縁してはいけません。 13 信者でない夫を持つ女は、夫が彼女と一緒に住む ことをよしとするなら、夫を離れてはなりません。 14 なぜなら、信者でない夫は妻によって聖別され、 信者でない妻も夫によって聖別されるからです。そ うでなければ、あなたがたの子どもたちは汚れたも のとなります。しかし、今は聖なる者なのです。
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15 しかし、不信者が離れるなら、離れなさい。その ような場合には、兄弟や姉妹は奴隷状態にあるので はありません。神は私たちを平和に招いてくださっ たのです。 16 妻よ、あなたはどうして自分の夫を救えるかがわ かるのか。夫よ、あなたはどうして自分の妻を救え るかがわかるのか。 17 しかし、神が各人に分け与えたとおり、主が各人 を召されたとおりに歩みなさい。わたしはすべての 教会でそのように定めている。 18 割礼を受けて召された者がいるなら、その人は無 割礼になってはなりません。無割礼で召された者が いるなら、その人は割礼を受けてはなりません。 19 割礼の有無は重要ではなく、ただ神の戒めを守る ことだけが重要なのです。 20 それぞれの人は、自分が召されたときの召しにと どまっていなさい。 21 あなたは召されて奴隷になったのですか。それを 気にしてはいけません。むしろ、自由になれるなら、 それを利用すべきです。 22 主にあって召された者は奴隷であっても、主の自 由人なのです。同様に、召された者は自由人であっ ても、キリストの奴隷なのです。 23 あなたがたは代価を払って買い取られたのだ。人 の奴隷となってはならない。 24 兄弟たちよ。各人は、自分が召されたときのまま に、神とともにとどまりなさい。 25 処女たちについては、わたしは主から何の命令も 受けていない。しかし、わたしは忠実であるために 主のあわれみを受けた者として、自分の意見を述べ る。 26 ですから、今の苦難に対してはこれが良いことだ と思います。つまり、人間にとって、このような状 態になるのは良いことだと私は言いたいのです。 27 あなたは妻に縛られているのか。解放されること を求めてはならない。あなたは妻から解放されてい るのか。妻を求めてはならない。 28 しかし、あなたが結婚したとしても、罪を犯した わけではない。また、処女が結婚したとしても、罪 を犯したわけではない。しかし、そのような人たち は肉体において苦難を受けるであろう。しかし、私 はあなたがたを許す。 29 しかし、兄弟たちよ。わたしはこのことを言いま す。時が短いのです。残されたのは、妻のある者た ちも、妻を持たない者のようになることです。 30 泣く者は泣かなかったかのように、喜ぶ者は喜ば なかったかのように、買う者は持っていないかのよ うに。 31 この世を利用する者たちは、それを乱用しないよ うにしなさい。この世の様式は過ぎ去るからです。 32 しかし、わたしはあなたがたに心配をかけないこ とを望みます。独身の者は、主に属することに心を 配り、どうしたら主を喜ばせることができるかを考 えています。
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33 しかし、結婚した男は、どうしたら妻を喜ばせる ことができるかと、この世のことに心を砕きます。 34 妻と処女との間にも違いがある。独身の女は、身 も心も清くなろうと主のことに心を配る。しかし、 結婚した女は、いかにして夫を喜ばせようかと、世 のことに心を配る。 35 わたしはあなたがたの益のためにこのことを語る。 あなたがたにわなをかけるためではなく、あなたが たが心を乱すことなく主に仕えるように、また、あ なたがたの美徳のためである。 36 しかし、もしも人が、自分の処女に対して不品行 なふるまいをしていると考え、彼女が年頃を過ぎて いて、そのように要求する必要がある場合、彼は望 むことを何でもしなさい。それは罪ではありません。 彼らは結婚しなさい。 37 しかし、自分の心に堅く立って、何の必要もなく、 自分の意志を制し、自分の処女を守ろうと心に決心 した人は、よいことをしている。 38 だから、彼女を嫁がせる者はよい行いをしている。 しかし、嫁がせない者はもっとよい行いをしている。 39 妻は夫が生きている間は律法に縛られています。 しかし、夫が死んだら、彼女は主にある者とだけ、 自分の望む人と結婚する自由があります。 40 しかし、わたしの判断によれば、彼女がそうし続 けるなら、彼女はもっと幸せです。そして、わたし も神の霊を持っていると信じています。 第8章 1 さて、偶像に供えられた物について言えば、私たち はみな知識を持っていることを知っています。知識 は人を高ぶらせますが、愛は徳を高めます。 2 そして、もし誰かが自分は何かを知っていると思っ ているなら、その人は、知るべきことを何も知らな いのです。 3 しかし、神を愛する人がいれば、その人は神に知ら れています。 4 ですから、偶像に供えられた物を食べるということ に関して言えば、偶像はこの世に存在せず、唯一の 神以外に神はいないということを私たちは知ってい ます。 5 天にも地にも神々と呼ばれる者たちがいるとしても、 神々は多く、主たちも数多くいるが、 6 しかし、わたしたちには、父なる唯一の神がおられ、 すべてのものは神から出ており、わたしたちも神に 属しています。また、唯一の主イエス・キリストがお られ、すべてのものは神によって存在し、わたした ちも神に属しています。 7 しかし、すべての人にその知識があるわけではあり ません。ある人たちは、今も偶像に対する良心を持 ちながら、偶像に供えられた物としてそれを食べて おり、彼らの良心が弱いために汚れているのです。 8 しかし、食物は神にわたしたちを推薦するものでは ありません。わたしたちは、食べても良くなるわけ ではなく、食べなくても悪くなりません。
コリント人への第一の手紙
9 しかし、あなたがたのこの自由が、弱い人たちのつ まずきとなることのないように気をつけなさい。 10 なぜなら、知識のあるあなたが偶像の宮で食事を しているのをだれかが見たら、その弱い良心は勇気 を奮い起こして、偶像に供えられたものを食べない はずがないからです。 11 そして、あなたの知識のせいで、キリストが死ん でくださった弱い兄弟が滅びるのでしょうか。 12 しかし、あなたがたが兄弟たちに対してそのよう に罪を犯し、彼らの弱い良心を傷つけるなら、それ はキリストに対して罪を犯すことになります。 13 ですから、もし食物がわたしの兄弟をつまずかせ るなら、わたしは兄弟をつまずかせないように、こ の世の存続する限り、肉を食べません。 第9章 1 私は使徒ではないのか。私は自由人ではないのか。 私は私たちの主イエス・キリストを見たではないか。 あなたがたは主にある私の働きではないのか。 2 わたしはほかの人たちには使徒ではないとしても、 あなたがたには使徒であるに違いありません。わた しの使徒としての務めの証しは、あなたがたが主に あってなされているからです。 3 わたしを尋問する者たちに対するわたしの答えはこ うです。 4 わたしたちには、食べたり飲んだりする力がないの ですか。 5 わたしたちには、ほかの使徒たちや主の兄弟たち、 ケパたちと同じように、姉妹や妻を導く力がないの ですか。 6 それとも、わたしとバルナバだけには、働くのをや める権限がないのでしょうか。 7 自分の費用で戦争に出かける者がいるだろうか。ぶ どう畑を作っていて、その実を食べない者がいるだ ろうか。羊の群れを飼って、その乳を食べない者が いるだろうか。 8 わたしは人間としてこれらのことを言っているのか。 それとも、律法もまた同じことを言っているではな いか。 9 モーセの律法に、「穀物を踏み分ける牛の口に、く つこを掛けてはならない」と書いてある。神は牛の ことを気に留めておられるだろうか。 10 それとも、すべてわたしたちのためにそう言われ たのでしょうか。確かに、このことが書かれている のは、わたしたちのためです。耕す者は望みをもっ て耕し、脱穀する者は望みをもってその望みにあず かる者となるのです。 11 もし私たちがあなたがたに霊のものを蒔いたのな ら、肉のものを刈り取るのは、大したことでしょう か。 12 もし他の人々があなたがたに対してこの権威にあ ずかっているなら、私たちはなおさらそうではあり ませんか。しかし、私たちはこの権威を行使せず、
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むしろキリストの福音の妨げにならないように、す べてのことを耐え忍んでいます。 13 あなたがたは知らないのですか。聖なる務めを果 たす者たちは宮の物で生活し、祭壇に仕える者たち は祭壇にあずかる者なのです。 14 そのように、主は福音を宣べ伝える者たちが福音 によって生活するようにと定められたのです。 15 しかし、わたしはこれらのことを一つも行わず、 また、わたしにそのようになろうと書いてもいませ ん。わたしの誇りをむなしくする人がだれかに出る よりは、死んだほうがましだからです。 16 たといわたしは福音を宣べ伝えても、誇るべきこ とは何もありません。それはわたしに義務が課され ているからです。もし福音を宣べ伝えなければ、わ たしは不幸なのです。 17 もし私がこのことを喜んで行えば、私は報いを受 けるでしょう。しかし、もし私の意に反して行えば、 福音の執行が私に委ねられるのです。 18 それで、わたしの報いは何でしょうか。それは、 わたしが福音を宣べ伝えるとき、福音を伝える力を 濫用しないために、キリストの福音を無償で提供す るということです。 19 たとい、わたしはすべての人に対して自由人です が、より多くのものを得るために、自らをすべての 人の僕にしました。 20 わたしはユダヤ人に対してはユダヤ人のようにな り、それはユダヤ人を自分のものとするためにであ り、律法の下にある人々には律法の下にある者のよ うになり、それは律法の下にある人々を自分のもの とするためにであった。 21 律法のない者には律法のない者のように、(わた しは神に対して律法のない者ではなく、キリストに 対して律法の下にある者です。)それは、律法のな い者を得るためです。 22 弱い者に対しては、わたしも弱い者のようになり ました。それは、弱い者を得るためです。わたしは すべての人に対して、すべてのもののようになりま した。それは、何とかして何人かを救うためです。 23 わたしは福音のために、あなたがたとともに福音 にあずかるために、このことを行っているのです。 24 あなたがたは知らないのか。競技場で走る者はみ な走りはするが、賞を受け取るのはひとりだけだ。 だから、獲得するために走りなさい。 25 勝利を得ようとする者はみな、すべてのことにお いて自制しなさい。彼らは朽ちる冠を得るためにそ うしますが、私たちは朽ちない冠を得るためにそう するのです。 26 だから、わたしは、確信をもって走るのではなく、 空を打つ者のように戦うのではなく、 27 しかし、私は自分の体を制し、従わせています。 それは、私がほかの人々に宣べ伝えておきながら、 自分自身が見捨てられることのないためです。
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第 10 章 1 兄弟たちよ。わたしたちの先祖は皆雲の下におり、 皆海を通り抜けたということを、あなたがたに知ら せたくないのです。 2 そして、彼らはみな雲と海の中でモーセにバプテス マを受けた。 3 そして皆、同じ霊的な食物を食べました。 4 そして、彼らはみな同じ霊の飲み物を飲みました。 というのは、彼らは自分たちについて来た霊の岩か ら飲んだからです。その岩とはキリストのことです。 5 しかし、彼らの多くは神の御心にかなわなかった。 彼らは荒野で滅ぼされたからである。 6 これらのことは、彼らが欲したように、私たちも悪 いものを欲することがないようにするための模範で した。 7 彼らのうちのある者たちのように、偶像礼拝者にな ってはならない。聖書にこう書いてある。「民は座 して食べたり飲んだりし、立ち上がって戯れ事をし ていた。」 8 また、彼らのうちのある者たちが不品行を犯して、 一日に二万三千人が倒れたような不品行も、わたし たちは犯してはならない。 9 また、彼らの中のある者たちがキリストを試み、蛇 に滅ぼされたように、私たちもキリストを試みては いけません。 10 彼らのうちのある者たちが不平を言ったが、滅ぼ す者によって滅ぼされたように、あなたがたも不平 を言ってはならない。 11 これらのことはすべて、例として彼らに起こった のであり、それが書かれたのは、世の終わりに臨む わたしたちへの訓戒のためである。 12 だから、立っていると思う者は、倒れないように 気をつけるがよい。 13 あなたがたの会った試練で、世の常でないものは ありません。神は真実な方ですから、あなたがたを 耐えられないような試練に会わせることはありませ ん。試練と同時に、それに耐えられるように、逃れ る道も備えて下さるのです。 14 ですから、私の愛する者たちよ、偶像礼拝を避け なさい。 15 わたしは賢者に対して語る。わたしの言うことを あなたがたは判断しなさい。 16 私たちが祝福する祝福の杯は、キリストの血の交 わりではありませんか。私たちが裂くパンは、キリ ストの御体の交わりではありませんか。 17 私たちは大勢いますが、一つのパン、一つのから だなのです。私たちは皆、一つのパンにあずかって いるのです。 18 肉に従うイスラエルを見よ。犠牲を食べる者は祭 壇にあずかる者ではないか。 19 それでは、わたしは何を言うのか。偶像は何か、 偶像に供えられたものは何か。 20 しかし、わたしは言います。異邦人がささげる供 え物は、神にささげる供え物ではなく、悪霊にささ
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げる供え物です。わたしは、あなたがたが悪霊と交 わりを持つことを望みません。 21 あなたがたは、主の杯と悪霊の杯とを共に飲むこ とはできない。主の食卓と悪霊の食卓とに共にあず かることはできない。 22 私たちは主のねたみを引き起こしているのでしょ うか。私たちは主よりも強いのでしょうか。 23 わたしにはすべてのことが許されているが、すべ てのことが益となるわけではない。わたしにはすべ てのことが許されているが、すべてのことが人の徳 を高めるわけではない。 24 だれも自分の利益を求めず、おのおの他人の利益 を求めなさい。 25 店で売られているものは何でも、良心のために何 も疑問を持たずに食べなさい。 26 地とその満ちみちるものは主のものだからである。 27 信者でない者たちがあなたがたを宴会に招き、あ なたがたが行く気になったなら、良心のために何も 尋ねることなく、あなたがたの前に出されたものを 食べなさい。 28 しかし、もしだれかがあなたがたに、「これは偶 像に供えられた供え物です」と言うなら、それを告 げた人のために、また良心のために、食べてはいけ ません。地とそれに満ちているものは主のものだか らです。 29 良心とは、あなた自身の良心ではなく、他人の良 心である、と私は言います。なぜ、他人の良心によ って私の自由が判断されなければならないのでしょ うか。 30 もし私が恵みによってその分け前にあずかってい るのなら、私が感謝しているそのことについて、な ぜ悪く言われるのでしょうか。 31 だから、食べるにも、飲むにも、あるいは何をす るにも、すべて神の栄光を現すためにしなさい。 32 ユダヤ人に対しても、異邦人に対しても、また神 の教会に対しても、つまずきを与えてはいけません。 33 わたしもすべての点ですべての人を喜ばせようと 努め、自分の利益を求めず、多くの人の利益を求め て、彼らが救われるように努めています。 第 11 章 1 わたしがキリストに従う者であるように、あなたが たもわたしに従いなさい。 2 兄弟たちよ。あなたがたがすべての事においてわた しを覚えていて、わたしがあなたがたに伝えた定め を守っていることを、わたしは高く評価します。 3 しかし、あなたがたに知ってほしいのは、すべての 男の頭はキリストであり、女の頭は男であり、キリ ストの頭は神であるということです。 4 祈ったり預言をしたりする人が、頭に物をかぶって いるなら、自分の頭を辱めることになります。 5 しかし、祈をしたり預言をしたりする女が頭に覆い を着けないなら、自分の頭を辱めることになります。 それは、髪を剃ったのと全く同じことだからです。
コリント人への第一の手紙
6 もし女が身を覆っていないなら、髪を切ってしまえ。 しかし、髪を切ったり、ひげをそったりすることが 女にとって恥ずかしいことなら、身を覆ってしまえ。 7 男は神の似姿であり、神の栄光であるから、頭に物 をかぶるべきではない。しかし、女は男の栄光であ る。 8 男は女から出たものではなく、女が男から出たもの なのです。 9 男は女のために造られたのではなく、女が男のため に造られたのです。 10 このゆえに、女は天使たちのために、頭に権威を 持たなければなりません。 11 しかし、主にあっては、男なしには女はなく、女 なしには男はない。 12 女が男から出たように、男も女によって出たので す。しかし、すべては神から出たものです。 13 あなたがたは自分で判断しなさい。女が衣服をま とわずに神に祈るのは、ふさわしいことだろうか。 14 自然そのものも、男が長い髪を持っていると、そ れは彼にとって恥ずかしいことだと教えていないの か。 15 しかし、女が長い髪を持っているなら、それは彼 女の栄光である。髪は覆いとして彼女に与えられて いるからである。 16 しかし、もし争いを好む人がいるなら、私たちに はそのような習慣はなく、神の諸教会にもそのよう な習慣はありません。 17 さて、私があなた方に告げるこのことに関して、 私はあなた方を褒めません。あなた方が集まるのは、 益となるためではなく、益となるためなのです。 18 まず第一に、あなたがたが教会に集まるとき、あ なたがたの間に分裂があると聞いています。そして、 私は部分的にそれを信じています。 19 というのは、あなたがたのうちに異端が起こって も、それは、あなたがたのうちに正しいものが明ら かにされるためである。 20 ですから、あなたがたが一つの場所に集まるのは、 主の晩餐を食べるためではありません。 21 というのは、食事をするとき、それぞれが自分の 夕食を先に食べるからである。そして、ある者は空 腹で、ある者は酔っている。 22 あなたがたには、食べたり飲んだりする家がない のか。それとも、神の教会を軽蔑し、持たない者た ちをはずかしめるのか。わたしは何と言えばよいの か。このことであなたがたをほめるべきなのか。わ たしはあなたがたをほめない。 23 わたしは主から受けたことをあなたたちに伝えた のです。主イエスは、引き渡される夜、パンを取り、 24 そして、感謝の祈りをささげてから、それを裂き、 こう言われた。「取って食べなさい。これはあなた がたのために裂かれるわたしの体である。わたしを 記念してこのように行いなさい。」 25 食事の終りに、杯も同じようにして言われた、 「この杯は、わたしの血による新しい契約である。
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これを飲むたびに、わたしの記念としてこれを行い なさい。」 26 あなたがたは、このパンを食べ、この杯を飲むご とに、主が来られるときまで、主の死を告げ知らせ るのです。 27 それゆえ、ふさわしくないままでこのパンを食べ、 主の杯を飲む者は、主のからだと血に対して罪を犯 すことになるのです。 28 しかし、人は自分自身を吟味し、それからそのパ ンを食べ、その杯を飲むべきです。 29 ふさわしくないまま食べたり飲んだりする者は、 主のからだをわきまえないで、自分自身に破滅を招 く食べ方をし、飲むことになるからです。 30 このために、あなたがたのうちには弱い人や病人 が多く、また眠っている人もたくさんいます。 31 もし私たちが自分自身を裁くなら、私たちは裁か れないであろう。 32 しかし、私たちが裁かれるとき、それは主によっ て懲らしめられることであり、それは、私たちがこ の世と共に罪に定められないためなのです。 33 ですから、兄弟たちよ。食事のために集まるとき には、互いに待ち合わせをしなさい。 34 飢えている人は、家で食べなさい。あなたがたが 集まって罪に定められることがないためです。その 他のことは、わたしが行ったときに決めましょう。 第 12 章 1 さて、兄弟たちよ、霊的な賜物については、私はあ なたがたに知らないでいてもらいたくありません。 2 あなたがたはかつて異邦人であったが、導かれるが ままに、これらの物言わぬ偶像に引き込まれてしま ったのである。 3 ですから、私はあなた方に次のことを悟らせます。 神の霊によって語る者はだれも、イエスを呪った者 とは 呼ば ず、 また、 聖霊 によ らな ければ 、だ れも 「イエスは主である」と言うことはできません。 4 賜物はいろいろありますが、御霊は同じです。 5 行政には相違があるが、主は同じである。 6 そして、働きにはさまざまなものがありますが、す べてのことにおいてすべてを働かせるのは同じ神で す。 7 しかし、御霊の現れは、すべての人に益をもたらす ために与えられているのです。 8 ある人には御霊によって知恵の言葉が与えられ、あ る人には同じ御霊によって知識の言葉が与えられま す。 9 ある人には同じ御霊によって信仰が与えられ、ある 人には同じ御霊によって病気をいやす賜物が与えら れ、 10 ある人には奇跡を行う力、ある人には預言をする 力、ある人には霊を見分ける力、ある人には異言を 語る力、ある人には異言を解釈する力、
コリント人への第一の手紙
11 しかし、これらすべては、一つの同じ御霊によっ て働いて、御霊の御心のままに、各人に分けて与え られるのです。 12 体は一つであっても、多くの部分から成り、体の すべての部分は多くても、一つの体であるように、 キリストもそのようにおられます。 13 なぜなら、私たちはみな、ユダヤ人であろうとギ リシア人であろうと、奴隷であろうと自由人であろ うと、一つの御霊によって一つのからだとなるため にバプテスマを受け、みな一つの御霊を飲むように されたからです。 14 体は一つの部分ではなく、多くの部分から成って います。 15 足が、「私は手ではないから、体に属していな い」と言ったとしても、それで足は体に属していな いことになるでしょうか。 16 また、耳が、「わたしは目ではないから、からだ に属していない」と言っても、それで、耳はからだ に属していないことになるでしょうか。 17 もし、体全体が目であったなら、どこで聞くのか。 もし、体全体が聞くのであれば、どこで嗅ぐのか。 18 しかし、実は神は、御心のままに、体に一つ一つ の部分を置かれたのです。 19 そして、もしすべてが一つの肢体であったなら、 その体はどこにあったのでしょうか。 20 しかし、今は、肢体は多くあっても、体は一つな のです。 21 目は手に向かって、「わたしはお前を必要としな い」とは言えず、また、頭は足に向かって、「わた しはお前を必要としない」とも言えない。 22 それどころか、体の中で弱く見えるこれらの肢体 こそ、かえって必要なのです。 23 そして、私たちは、体の中で、ほかより尊くない と思う部分に、さらに豊かな尊さを与え、また、私 たちの醜い部分に、さらに豊かな美しさを与えてい るのです。 24 わたしたちの美しい部分は、必要ではありません。 神は、欠けている部分をより豊かに輝かせて、体を 調和させてくださいました。 25 それは、からだの中に分裂が起こらないようにす るためであり、各部分が互いに同じ心遣いを持つた めです。 26 そして、一つの肢体が苦しめば、すべての肢体も 共に苦しみ、一つの肢体が尊ばれれば、すべての肢 体も共に喜ぶのです。 27 あなたがたはキリストの体であり、またその部分 なのです。 28 そして神は教会の中に、第一に使徒、第二に預言 者、第三に教師、次に奇跡を行う者、その次に病気 を治す賜物を持つ者、助ける者、管理する者、異言 を語る者を立てられました。 29 みなが使徒なのでしょうか。みなが預言者なので しょうか。みなが教師なのでしょうか。みなが奇跡 を行う者なのでしょうか。
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30 病気をいやす賜物がみなあるのか。みな異言を語 るのか。みな異言を解釈するのだろうか。 31 しかし、熱心に最善の賜物を欲しなさい。しかし、 わたしはさらにすぐれた道をあなた方に示します。 第 13 章 1 たといわたしが人々の言語や御使たちの言語を語っ ても、愛がなければ、わたしはやかましい鐘や、う るさいシンバルと同じです。 2 たといわたしに預言の賜物があり、あらゆる奥義と あらゆる知識に通じていても、また、山を動かすほ どの強い信仰があっても、愛がなければ、わたしは 無に等しい。 3 また、わたしが自分の全財産を貧しい人々に施して も、また、わたしの体を焼かれるために引き渡して も、愛がなければ、わたしに何の役にも立ちません。 4 愛は忍耐強く、親切である。愛はねたまない。愛は 高ぶらず、高ぶらない。 5 みだらな振る舞いをせず、自分の利益を求めず、怒 らず、悪を思わない。 6 不義を喜ばないで、真理を喜びます。 7 すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを希望し、す べてに耐えます。 8 愛はいつまでも絶えることがない。しかし、預言は 絶え、異言はやみ、知識は消えうせる。 9 わたしたちの知っていることは一部分であり、預言 も一部分にすぎません。 10 しかし、完全なものが来たら、部分的なものは廃 れてしまいます。 11 わたしは幼子であったときには、幼子のように話 し、幼子のように理解し、幼子のように考えていま した。しかし、おとなになったときには、幼子らし いことを捨て去りました。 12 わたしたちは、今は鏡にぼんやり映して見ている が、その時は顔と顔とを合わせて見ることになる。 今は一部分しかわからないが、その時は、わたしが すでに知られているのと同じように、完全に知るこ とになる。 13 信仰と、希望と、愛と、この三つはいつまでも残 る。その中で最も大いなるものは愛である。 第 14 章 1 愛を追い求めなさい。また、御霊の賜物を求めなさ い。それよりも、預言する賜物を求めなさい。 2 異言を語る者は、人々に語るのではなく、神に語る のです。だれも彼を理解することができません。し かし、彼は御霊の中で奥義を語るのです。 3 しかし、預言する者は、徳を高め、勧めを与え、慰 めるために、人々に語るのです。 4 異言を語る者は自分の徳を高め、預言する者は教会 の徳を高めます。 5 私は、あなたがたがみな異言を語ることを望んでい ます。しかし、それよりも、預言をすることを望ん
コリント人への第一の手紙
でいます。異言を語る者よりも、預言をする者の方 がまさっています。異言を解釈して、教会の徳を高 めることがなければ。 6 さて、兄弟たちよ。わたしがあなたがたのところに 行って異言を語ったとしても、啓示か、知識か、預 言か、あるいは教理によって語らなければ、あなた がたに何の益があるでしょうか。 7 また、笛であれ立琴であれ、命を与える音を持たな いものは、音によって区別をしなければ、何が笛で、 何が立琴で演奏されているか、どうしてわかるだろ うか。 8 ラッパがはっきりしない音を発したら、だれが戦い の準備をするだろうか。 9 それと同じように、あなたがたも、舌で分かりやす い言葉を語らなければ、何を語っているのか、どう してわかるでしょう。空中に語っているのですから。 10 世の中には多種多様な声があるかもしれないが、 そのどれもが意味を持たないわけではない。 11 それゆえ、もしわたしがその声の意味を知らない なら、わたしはその声を語る者に対して異邦人とな り、語る者もわたしに対して異邦人となるであろう。 12 同様に、あなたがたも、御霊の賜物に熱心なので あれば、教会の徳を高めるために、それが豊かに与 えられるように努めなさい。 13 ですから、異言を話す者は、それを解釈できるよ うに祈りなさい。 14 もし私が異言で祈るなら、私の霊は祈っても、私 の知性は実を結ばないからです。 15 では、何でしょうか。私は霊で祈り、また知性で も祈ります。私は霊で歌い、また知性でも歌います。 16 そうでなければ、あなたが霊によって祝福すると き、無学な者の席にいる者は、あなたの感謝の祈り に対して、あなたの言うことを理解しないのに、ど うして「アーメン」と言うことができましょうか。 17 あなたは確かによく感謝しているが、他の人は教 化されていない。 18 私は神に感謝します。私はあなたがたすべてより も多くの異言を話します。 19 しかし、教会では、異言で一万の言葉を語るより も、自分の理解力で五つの言葉を語り、自分の声で 他の人々も教えるほうがよいのです。 20 兄弟たちよ。悟りにおいては子どもであってはな らない。悪意においては子どもであっても、悟りに おいては大人であってはならない。 21 律法にこう書いてある。「わたしは、異国の言葉 と異国の唇でこの民に語る。それでも、彼らはわた しの言うことを聞こうとしない、と主は言われ る。」 22 ですから、異言は信じる者ではなく、信じない者 のためのしるしなのです。預言は信じない者ではな く、信じる者のためのしるしなのです。 23 ですから、全教会が一つの場所に集まり、皆が異 言を語るとき、そこに無学な者や不信者が入って来 たら、彼らはあなたがたを気が狂っていると言わな いでしょうか。
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24 しかし、すべての人が預言する時、信じない者や 無学な者が一人でも入って来ると、その人はすべて の人に信じられ、すべての人に裁かれます。 25 こうして彼の心の秘密が明らかにされ、彼はひれ 伏して神を礼拝し、神が真実にあなたの中におられ ることを告げるであろう。 26 それで、兄弟たちよ。あなたがたが集まるとき、 それぞれが賛美歌を歌い、教えを語り、異言を語り、 啓示を語り、解き明かしをするというのはどういう ことか。すべては徳を高めるためにしなさい。 27 もしも人が異言を話すなら、二人、多くても三人 で順番に話し、一人が解釈しなさい。 28 しかし、もし解釈する者がいないなら、その人は 教会の中では黙っていなさい。そして、自分自身と 神に向かって語りなさい。 29 預言者たちは二人か三人語り、他の者たちは裁き なさい。 30 傍らに座っている人に何か啓示が下されたら、最 初の者は黙っていなさい。 31 あなたがたはみな、ひとりずつ預言しなさい。そ うすれば、すべての人が学び、すべての人が慰めら れるでしょう。 32 そして預言者の霊は預言者に従います。 33 神は混乱の原因ではなく、平和の原因です。それ は聖徒たちのすべての教会において同じです。 34 婦人たちは教会では黙っていなさい。婦人たちは 話すことが許されていないからです。律法にも書い てあるとおり、婦人たちは従順に従うように命じら れています。 35 もし何かを知りたいなら、家で夫に尋ねるがよい。 教会で婦人が話すのは恥ずべきことである。 36 神の言葉はあなたたちから出たのか、それともあ なたたちだけに来たのか。 37 もしだれかが自分を預言者、あるいは霊的な者だ と思うなら、わたしがあなた方に書いている事がら は主の戒めであることを認めなさい。 38 しかし、もし知らない人がいるなら、知らないま までいなさい。 39 ですから、兄弟たちよ。預言することを熱心に行 いなさい。そして、異言を語ることを禁じてはいけ ません。 40 すべてのことは、礼儀正しく秩序正しく行われる べきです。 第 15 章 1 兄弟たちよ。わたしはあなたがたに福音を宣べ伝え た。あなたがたはそれを受け入れて、その中で立っ ている。 2 あなたがたも、わたしがあなたがたに宣べ伝えたこ とを心に留めておけば、それによって救われるので す。信じたことがむだにならないように。 3 わたしがあなたがたにまず第一に伝えたのは、わた し自身も受けた事、すなわち、キリストが聖書に書
コリント人への第一の手紙
いてあるとおりにわたしたちの罪のために死んだ事 です。 4 そして、彼は葬られ、聖書に書いてあるとおり三日 目によみがえったのです。 5 そして、イエスはケパに現れ、それから十二弟子に 現れた。 6 その後、イエスは五百人以上の兄弟たちに同時に現 れました。そのうちの大部分は今も生き残っていま すが、ある者は眠りに落ちています。 7 その後、イエスはヤコブに現れ、それから使徒たち 全員に現れた。 8 そして最後に、時を過ぎて生まれた者のような私に も、彼は現れました。 9 わたしは使徒たちの中で最も小さい者であり、使徒 と呼ばれるにふさわしくありません。神の教会を迫 害したからです。 10 しかし、私が今の私であるのは、神の恵みによる のです。私に与えられた神の恵みは無駄にはなりま せんでした。私は彼ら全員よりも多くの労苦をしま した。しかし、それは私ではなく、私とともにあっ た神の恵みによるのです。 11 ですから、わたしであれ、彼らであれ、わたした ちはそのように宣べ伝え、あなたがたはそのように 信じたのです。 12 さて、キリストは死人の中から復活したと宣べ伝 えられているのに、あなたがたの中のある人たちは、 どうして死人の復活はないと言うのですか。 13 しかし、死者の復活がないなら、キリストも復活 しなかったことになります。 14 そして、もしキリストが復活されなかったら、私 たちの説教は無駄であり、あなたがたの信仰もまた 無駄です。 15 そうです。私たちは神について偽りの証人である ことが明らかになります。なぜなら、私たちは神が キリストをよみがえらせたと証言したからです。も し死人がよみがえらないとしたら、神はキリストを よみがえらせなかったことになります。 16 もし死者が復活しないなら、キリストも復活しな いでしょう。 17 そして、もしキリストが復活されなかったら、あ なたがたの信仰はむなしく、あなたがたは依然とし て罪の中にいることになります。 18 すると、キリストにあって眠った者たちも滅びる のです。 19 もし私たちがこの世でキリストに望みを置いてい るだけなら、私たちはすべての人の中で最も惨めな 者です。 20 しかし、今やキリストは死人の中からよみがえり、 眠っている人々の初穂となられました。 21 死は人によって来たのだから、死人の復活もまた 人によって来たのです。 22 アダムにあってすべての人が死ぬのと同じように、 キリストにあってすべての人が生かされるのです。 23 しかし、各人はそれぞれの順番に従っています。 まずキリストが先祖であり、その後に、キリストが
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来られるときにキリストのものとなる人々が先祖で す。 24 それから終わりが来ます。そのとき、キリストは すべての支配、すべての権威、そして勢力を廃止し て、王国を父なる神に渡されます。 25 なぜなら、彼はすべての敵をその足の下に置くま で、支配しなければならないからです。 26 滅ぼされる最後の敵は死です。 27 神は、すべてのものをその足元に従わせた。しか し、すべてのものを従わせると言われたとしても、 すべてのものを従わせた方は、その中に含まれてい ないことは明らかである。 28 そして、すべてのものが彼に服従させられるとき、 子自身もまた、すべてのものを彼に服従させた方に 従うであろう。それは、神がすべてにおいてすべて となるためである。 29 そうでなければ、死者のためにバプテスマを受け る人々は、死者が復活しないのなら、何のためにバ プテスマを受けるのでしょうか。それなら、なぜ死 者のためにバプテスマを受けるのでしょうか。 30 そして、なぜ私たちは毎時間危険にさらされてい るのでしょうか? 31 わたしは、わたしたちの主キリスト・イエスにあっ てあなたがたが抱いている喜びによって誓います。 わたしは日々死んでいます。 32 もし私がエペソで、人間と同じように獣と戦った としても、死人がよみがえらなかったら、私にとっ て何の益があるでしょう。私たちは食べたり飲んだ りしましょう。明日は死ぬのだから。 33 惑わされてはいけません。悪い交わりは良い習慣 を汚します。 34 正義に目覚めなさい。罪を犯してはなりません。 ある人たちは神を知らないからです。私はあなたが たをはずかしめるために、このことを言います。 35 しかし、ある人は言うでしょう。「死人はどのよ うにしてよみがえるのか。また、どんな体で来るの か。」 36 愚かな者よ、あなたが蒔くものは、死ななければ 生き返らない。 37 あなたが蒔くものは、将来実る物ではなく、裸の 穀物であり、小麦か、あるいは他の穀物かもしれな い。 38 しかし神は、御心のままに、種に体を与え、それ ぞれの種にそれぞれ固有の体を与えるのです。 39 すべての肉が同じ肉というわけではありません。 人の肉、獣の肉、魚の肉、鳥の肉はそれぞれ異なり ます。 40 また、天のからだもあれば、地のからだもありま す。しかし、天のからだの栄光は一つであり、地の からだの栄光は別です。 41 太陽の栄光は一つ、月の栄光は一つ、星の栄光は 一つである。星の栄光は一つと他の星の栄光とは異 なっている。
コリント人への第一の手紙
42 死者の復活もまたこれと同様である。朽ちるもの として蒔かれ、朽ちないものとしてよみがえらされ る。 43 卑しいうちに蒔かれても、栄光のうちによみがえ り、弱いうちに蒔かれても、力強いうちによみがえ り、 44 肉のからだで蒔かれ、霊のからだによみがえらさ れるのです。肉のからだがあり、霊のからだがあり ます。 45 そして、聖書にこう書いてあります。「最初の人 アダムは生きた魂とされ、最後のアダムは生かす霊 とされた。」 46 しかし、最初に霊的なものがあったのではなく、 自然なものがあり、その後に霊的なものが来たので す。 47 第一の人は地から出た者、土に属する者であり、 第二の人は天から出た主である。 48 土に属する者たちも、土に属する者たちと同じで あり、天に属する者たちも、天に属する者たちと同 じである。 49 そして、わたしたちが地上の者の像を帯びている ように、天の者の像も帯びることになります。 50 兄弟たちよ、わたしはこのことを言います。肉と 血は神の国を受け継ぐことはできません。また、朽 ちるものは朽ちないものを受け継ぐことはできませ ん。 51 見よ、わたしはあなたたちに秘密を告げる。わた したちはみな眠り続けるのではなく、みな変えられ るのだ。 52 一瞬のうちに、またたきの間に、最後のラッパが 鳴ると、ラッパが鳴り、死者は朽ちない者となって よみがえり、わたしたちは変えられるのです。 53 なぜなら、この朽ちるものは必ず朽ちないものを 着、この死ぬものは必ず死なないものを着るからで す。 54 こうして、この朽ちるべきものが朽ちないものを 着、この死ぬべきものが死なないものを着るとき、 聖書に書いてある言葉が実現するのです。「死は勝 利に呑み込まれた。」 55 死よ、おまえのとげはどこにあるのか。墓よ、お まえの勝利はどこにあるのか。 56 死の毒は罪であり、罪の力は律法である。 57 しかし、わたしたちの主イエス・キリストを通して 勝利を与えてくださった神に感謝します。 58 ですから、愛する兄弟たちよ。あなたがたは堅く 立って、動かされず、いつも主のわざに励みなさい。 あなたがたの労苦が主にあってむだにならないこと を、あなたがたは知っているからです。 第 16 章 1 さて、聖徒たちのための献金については、私がガラ テヤの諸教会に命じたとおりに、あなたがたも行い なさい。
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2 週の初めの日に、あなたがたはそれぞれ、神が与え てくださった富に応じて、蓄えなさい。そうすれば、 わたしが来たときに、集める必要がありません。 3 そして私が行ったら、あなたがたが手紙で認めた人 たちを、あなたがたの寛大さをエルサレムに届ける ために遣わそう。 4 そして、もしわたしも行くのがよければ、彼らもわ たしと一緒に行くでしょう。 5 さて、わたしはマケドニア州を通り抜けるとき、あ なたがたのところへ行きます。実際、わたしはマケ ドニア州を通っています。 6 そして、私が滞在し、あなたがたと共に冬を過ごす ことになるかもしれません。そうすれば、私がどこ へ行っても、あなたがたは私を旅に連れて行ってく れるでしょう。 7 わたしは今、途中であなたたちに会うつもりはあり ませんが、主が許されるなら、しばらくあなたたち のもとに滞在することを望んでいます。 8 しかし、私はペンテコステまでエペソに留まるつも りです。 9 わたしには、大きくて有効な門が開かれているが、 敵対する者も大勢いる。 10 さて、テモテが来たら、恐れることなくあなたが たの所に居られるように気を配ってください。彼も 私と同じように主の働きをしているからです。 11 ですから、だれも彼を軽蔑してはなりません。む しろ、彼を平和のうちに導き出して、わたしのとこ ろに来させてください。わたしは兄弟たちとともに 彼を待っています。 12 兄弟アポロについては、私は彼が兄弟たちと一緒 にあなた方の所に来ることを大いに望んでいました。 しかし、彼は今来ることを決して望んでいませんで した。しかし、都合のよい時が来たら来るでしょう。 13 目を覚まして、信仰に堅く立ち、男らしく、強く ありなさい。 14 あなたがたの事はすべて、愛をもって行いなさい。 15 兄弟たちよ、私はあなた方に懇願します。あなた 方はステパナの家がアカヤの初穂であり、聖徒たち の奉仕に熱心に取り組んでいることを知っています。 16 あなたがたは、このような人々、また私たちとと もに助け、労苦するすべての人々に従いなさい。 17 ステパナ、フォルトナト、アカイコが来たことを 私は嬉しく思います。彼らはあなたがたの足りない ところを補ってくれたのです。 18 彼らはわたしの心とあなたがたの心を元気づけて くれたのです。ですから、あなたがたはそのような 人たちを認めなさい。 19 アジアの諸教会があなた方によろしくと言ってい ます。アクラとプリスキラ、そして彼らの家の教会 も、主にあってあなた方に心からよろしくと言って います。 20 兄弟たち全員があなた方に挨拶をしています。聖 なる口づけをもって互いに挨拶し合いなさい。 21 わたしパウロが自らの手であいさつします。
コリント人への第一の手紙
22 主イエス・キリストを愛さない者は、呪われよ。マ ラナタ。 23 私たちの主イエス・キリストの恵みがあなた方と共 にありますように。 24 私の愛がキリスト・イエスにあってあなたがたすべ てと共にありますように。アーメン。(コリント人 への第一の手紙は、フィリピからステファナス、フ ォルトナト、アカイコ、テモテによって書かれまし た。)
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コリント人への第二の手紙 第1章 1 神の御心によるイエス・キリストの使徒パウロと兄 弟テモテから、コリントにある神の教会、ならびに アカイア全土にいるすべての聖徒たちへ。 2 私たちの父なる神と主イエス・キリストからの恵み と平安があなた方にありますように。 3 私たちの主イエス・キリストの父、慈悲の父、すべ ての慰めの神である神がほめたたえられますように。 4 神は、わたしたちがあらゆる苦難の中で慰められて 下さる。それは、わたしたち自身が神から受けた慰 めによって、どのような苦難の中にいる人々をも慰 めることができるためである。 5 なぜなら、キリストの苦しみがわたしたちに満ちあ ふれているように、わたしたちの慰めもまた、キリ ストによって満ちあふれているからです。 6 また、わたしたちが苦難に遭うなら、それはあなた がたの慰めと救いのためであり、それは、わたした ちが受けているのと同じ苦しみに耐える力となるの です。また、わたしたちが慰められるなら、それは あなたがたの慰めと救いのためです。 7 そして、わたしたちはあなたがたに対して揺るぎな い望みを抱いています。あなたがたが苦しみにあず かっているように、慰めにもあずかるであろうこと を、わたしたちは知っているからです。 8 兄弟たちよ、私たちはアジアで私たちが受けた苦難 について、あなたがたに知らせておきたくありませ ん。私たちは、耐えられないほどの圧迫を受け、生 きることさえ絶望するほどでした。 9 しかし、私たちは自分自身に死の宣告を受けていま した。それは、私たちが自分自身を頼みとしないで、 死人をよみがえらせてくださる神を頼みとするため でした。 10 神は、わたしたちをこのような大きな死から救い 出し、今も救い出してくださっています。わたした ちは、神がさらにわたしたちを救い出してくださる と信じています。 11 あなたがたも、わたしたちのために祈りを共にし て助け合いなさい。それは、多くの人を通してわた したちに与えられた賜物に対して、わたしたちに代 わって多くの人が感謝をささげるためです。 12 私たちの喜びは、私たちの良心の証言によれば、 私たちが、純真さと敬虔な誠実さとをもって、肉の 知恵によらず神の恵みによって、この世にあって生 活し、特にあなたがたに対しては、生活が豊かに営 まれてきたことです。 13 私たちは、あなたがたが読んで理解していること 以外のことは何も書いていません。そして、あなた がたが最後まで理解してくれることを私は信じてい ます。 14 あなたがたも、ある程度はわたしたちを認めてく れたように、主イエスの日にあなたがたがわたした
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ちの喜びであるように、わたしたちもあなたがたの 喜びである。 15 そして、この確信をもって、私はあなたがたに第 二の利益をもたらすために、先にあなた方の所へ行 こうと思ったのです。 16 そして、あなたがたのところを通ってマケドニア に行き、またマケドニアからあなたがたのところに 戻り、あなたがたに連れられてユダヤへ向かうつも りです。 17 それで、私がこのように考えていたとき、私は軽 率なことをしたのでしょうか。それとも、私が計画 する 事柄 は、 私にと って は「 しか り、し かり 」で 「否、否」になるように、肉に従って計画している のでしょうか。 18 しかし、神は真実である。わたしたちがあなた方 に言ったことは、「はい」と同時に「いいえ」では なかった。 19 というのは、わたしたち、すなわち私とシルワノ とテモテによってあなたがたの間で宣べ伝えられた 神の子、イエス・キリストは、「しかり」と同時に 「否」ではなく、「しかり」であったからです。 20 神の約束はことごとく、キリストによって「しか り」となり、キリストによって「アーメン」となり、 私たちを通して神が栄光をお受けになるからです。 21 わたしたちをキリストにあってあなたがたと共に 強め、わたしたちに油を注いでくださったのは、神 です。 22 神はまた、わたしたちに証印を押し、わたしたち の心に御霊の保証を与えてくださいました。 23 さらに、わたしは、あなたがたを惜しむために、 まだコリントに来なかったということを、わたしの 魂に証明するために神に呼びかけます。 24 私たちは、あなたがたの信仰を支配する者ではな く、あなたがたの喜びを助ける者です。あなたがた は信仰によって立っているのです。 第2章 1 しかし、私は、悲しみのうちに再びあなたがたのと ころに行くことはしないと心に決めました。 2 もし私があなたたちを悲しませるなら、私を喜ばせ るのは、私によって悲しまれている人以外にだれが いるでしょうか。 3 わたしは、あなたがたにこのことを書き送った。そ れは、わたしが来たとき、わたしが喜ぶべき人々に 悲しみを抱かせることのないためであった。わたし の喜びは、あなたがたすべてにとっても喜びである と、あなたがたすべてに対して確信を持っているか らである。 4 わたしは多くの苦しみと心の苦しみのゆえに、涙な がらにあなたがたに手紙を書き送りました。それは、 あなたがたを悲しませるためではなく、わたしがあ なたがたに対して抱いている愛を、あなたがたにも っと豊かに知ってもらうためでした。 5 しかし、もし誰かが悲しみを引き起こしたとしても、 それはわたしを部分的に悲しませたに過ぎません。
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それは、わたしがあなたがた全員に過大な負担をか けないようにするためです。 6 このような人には、多くの人に与えられたこの罰で 十分です。 7 ですから、むしろ、その人を赦し、慰めるべきなの です。そうしないと、そのような人があまりの悲し みに呑み込まれてしまうかもしれません。 8 ですから、私はあなたがたに、彼に対する愛を確か なものにしてほしいと願います。 9 わたしが手紙を書いたのは、あなたがたがすべての ことにおいて従順であるかどうか、あなたがたの証 しを知るためでもあった。 10 あなたがたがだれを赦すなら、わたしも赦します。 わたしがだれを赦したとしても、それはあなたがた のために、キリストの御名において赦したのです。 11 それは、サタンがわたしたちにつけこむことのな いためです。わたしたちは彼の計略を知らないわけ ではないのです。 12 さらに、私がキリストの福音を宣べ伝えるために トロアスに来たとき、主は私のために門を開いてく ださった。 13 わたしは兄弟テトスに会えなかったので、心が安 らぎませんでした。そこで、彼らに別れを告げて、 そこからマケドニアへ出発しました。 14 いつも私たちをキリストにあって勝利させ、あら ゆる所で神の知識の香りを私たちを通して明らかに してくださる神に感謝します。 15 なぜなら、私たちは、救われる人々にも、滅びる 人々にも、神にとってはキリストの甘い香りだから です。 16 私たちは、一方にとっては死から死に至る香りで あり、他方にとっては命から命に至る香りです。こ れらのことに、だれが十分なのでしょうか。 17 私たちは、神の言葉を曲げる多くの人々のようで はなく、誠実に、また神から出た者として、神の御 前でキリストにあって語るのです。 第3章 1 私たちは、もう一度自分自身を推薦し始めるのでし ょうか。それとも、ほかの人たちのように、あなた がたに推薦の手紙を書いたり、あなたがたから推薦 の手紙を書いたりする必要があるのでしょうか。 2 あなたがたは、わたしたちの心に書き記された手紙 であり、すべての人に知られ、すべての人に読まれ ている。 3 あなたがたは、わたしたちによって宣べ伝えられた キリストの手紙であり、インクによらず生ける神の 霊によって書かれ、石の板にではなく、肉の心の板 に書かれたものであると、明らかにされているので す。 4 そして私たちは、キリストを通して神に対してこの ような信頼を抱いています。
5 私たちは、自分自身で何かのことを自分の力ででき ると考えるほど十分ではありません。しかし、私た ちの十分さは神から来るのです。 6 神はまた、わたしたちを新しい契約の有能な奉仕者 とされました。文字ではなく、霊によってです。文 字は殺しますが、霊は生かすからです。 7 しかし、もし石に刻まれ、刻まれた死の儀式が栄光 に満ちていたなら、イスラエルの子らはモーセの顔 の栄光のために、その顔をじっと見ることはできな かったでしょう。その栄光は消え去ることになって いたのです。 8 どうして、御霊の働きは栄光に満ちたものではない だろうか。 9 罪を宣告する務めが栄光であるなら、義を宣告する 務めは、なおさら栄光に満ちているからです。 10 栄光を与えられたものも、この点では、すぐれた 栄光のゆえに、栄光を失ってしまったのです。 11 なぜなら、滅びたものが栄光に満ちたものであっ たなら、残されたものは、なおさら栄光に満ちたも のとなるからです。 12 このような希望を抱いているわたしたちは、非常 に分かりやすく話します。 13 モーセは、イスラエルの子らが、滅びるものの終 わりをしっかりと見ることができないように、顔に 覆いをかけました。 14 しかし、彼らの心は暗くなっていた。というのは、 今日に至るまで、旧約聖書を読むときには、同じ覆 いが取り除かれていないからである。しかし、その 覆いはキリストによって取り除かれたのである。 15 しかし、今日に至るまで、モーセの書が朗読され るとき、彼らの心には覆いがかけられている。 16 しかし、それが主に向くとき、その覆いは取り去 られるであろう。 17 主とは、その霊である。主の霊のあるところには 自由がある。 18 しかし、私たちはみな、顔を開けて、鏡のように 主の栄光を見つめ、主の御霊によって、栄光から栄 光へと、主と同じ姿に変えられていくのです。 第4章 1 ですから、私たちはこの務めを与えられ、またあわ れみを受けたのですから、弱り果てることはありま せん。 2 むしろ、私たちは、不正の隠れた事柄を捨て、悪巧 みをせず、神の言葉を偽って扱わず、真理を明らか にして、神のみまえで、すべての人の良心に自分自 身を推薦しています。 3 しかし、もしわたしたちの福音が隠されているとす れば、それは滅びる者たちに隠されているのです。 4 この世の神は、信じない者たちの心をくらませ、神 の像であるキリストの栄光ある福音の光が、彼らに 届かないようにしたのです。 5 私たちは自分自身を宣べ伝えるのではなく、主なる キリスト・イエスを宣べ伝えます。そして、私たち自
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身はイエスにあって、あなたがたに仕える者なので す。 6 光が闇から輝き出よと命じられた神は、私たちの心 を照らし、イエス・キリストの御顔に表わされている 神の栄光を知る知識の光を与えてくださったのです。 7 しかし、私たちはこの宝を土の器に入れて持ってい ます。それは、この力の素晴らしさが神から出たも のであって、私たちから出たものではないことが分 かるためです。 8 私たちは、四方八方から悩まされても、窮すること はありません。途方に暮れても、絶望することはあ りません。 9 迫害されても見捨てられず、打ち倒されても滅ぼさ れず、 10 私たちは、いつも主イエスの死を身に帯びていま すが、それは、イエスの命が私たちの身に現れるた めです。 11 わたしたち生きている者は、イエスのゆえに常に 死に渡されています。それは、イエスの命がわたし たちの死ぬべき肉体においても明らかに示されるた めなのです。 12 ですから、死はわたしたちの内に働き、いのちは あなたがたの内に働くのです。 13 私たちは、聖書に書いてあるとおり、同じ信仰の 霊を持っています。「わたしは信じた。それゆえ、 語った。」私たちも信じている。それゆえ、語る。 14 主イエスをよみがえらせた方は、イエスによって わたしたちをもよみがえらせ、あなたがたと一緒に 御前に立たせてくださると、私たちは知っています。 15 すべてのことはあなたがたのためにあるのです。 それは、恵みが豊かに注がれて、多くの人の感謝に よって神の栄光が高められるためです。 16 そのために、私たちは弱り果てません。たとい私 たちの外なる人は滅びても、内なる人は日々新たに されていきます。 17 わたしたちの今の時の軽い患難は、わたしたちに、 はるかに重い、永遠の栄光をもたらすのです。 18 私たちは見えるものではなく、見えないものに目 を留めます。見えるものは一時的であり、見えない ものは永遠に続くからです。 第5章 1 わたしたちは、この地上の幕屋の家が取り壊されて も、神の建物、人の手によらない、天にある永遠の 家が備えられていることを知っています。 2 私たちは、このことにおいてうめきながら、天から 来る私たちの家を着てもらいたいと切に願っている のです。 3 もし着物を着ていたら、私たちは裸でいることはな いでしょう。 4 わたしたちはこの幕屋の中にいて、重荷を負ってう めいている。それは、裸になりたいからではなく、 むしろ着たいからである。それは、死ぬものが命に 呑み込まれてしまうためである。
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5 わたしたちをこの事のために働かせてくださったの は神であり、神はまた、御霊という保証をわたした ちに与えてくださいました。 6 ですから、私たちは、肉体に住んでいる間は主から 離れていることを知っているので、常に確信を持っ ています。 7 (私たちは、見えるものによらず、信仰によって歩 んでいるのです。) 8 私たちは確信を持って、むしろ肉体を離れて主とと もにいることを望んでいます。 9 ですから、私たちは、そこにいてもいなくても、主 に受け入れられるようにと努力しているのです。 10 なぜなら、私たちはみな、キリストの裁きの座の 前に立たねばならないからです。それは、善であれ 悪であれ、各自が自分の肉体にあって行ったことに 応じて、報いを受けるためです。 11 ですから、私たちは主の恐ろしさを知っているの で、人々を説得しますが、私たちは神の前で明らか にされており、また、あなたがたの良心にも明らか にされていると信じています。 12 私たちは、自分自身をあなたがたに再度推薦する のではなく、私たちのために誇る機会をあなたがた に与え、心ではなく外見を誇る人々に、いくらかで も答えられるようにしたいのです。 13 わたしたちが我を忘れても、それは神のためです。 わたしたちが冷静であっても、それはあなた方のた めです。 14 キリストの愛がわたしたちを駆り立てているので す。もし一人がすべての人のために死んだのであれ ば、すべての人が死んだのである、とわたしたちは 判断するからです。 15 そして、キリストがすべての人のために死んだの は、生きている人々が、今後は自分のために生きる のではなく、自分たちのために死んでよみがえられ た方のために生きるためである。 16 ですから、私たちは、もはや肉によって人を知り ません。そうです、私たちは肉によってキリストを 知っていたとしても、もはや今は彼を知りません。 17 ですから、だれでもキリストのうちにあるなら、 その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去 り、見よ、すべてが新しくなりました。 18 すべてのものは神から出ています。神は、イエス・ キリストによって私たちをご自分と和解させ、また、 和解の務めを私たちに与えてくださいました。 19 すなわち、神はキリストにあって、世をご自分と 和解させ、その罪を彼らに負わせず、和解のことば を私たちにゆだねてくださったのです。 20 ですから、私たちはキリストの使節です。神が私 たちを通してあなた方に懇願しておられるかのよう に、私たちはキリストに代わってあなた方にお願い します。神と和解してください。 21 神は、罪を知らない方を、わたしたちの代わりに 罪とされました。それは、わたしたちが、彼によっ て神の義とされるためです。
コリント人への第二の手紙
第6章
第7章
1 ですから、私たちもキリストとともに働く者として、 あなた方にお願いします。神の恵みをむだに受けな いように。 2 (彼はこう言っています。「わたしは、恵みの時に あなたの願いを聞き、救いの日にあなたを助けた。 見よ、今は恵みの時であり、見よ、今は救いの日で ある。」) 3 奉仕が非難されることのないように、何事において も罪を犯さないようにしなさい。 4 しかし、あらゆる点で、私たちは神の奉仕者として 認められ、多くの忍耐、苦難、窮乏、苦悩の中で、 5 鞭打ち、投獄、騒乱、労苦、徹夜、断食。 6 純潔により、知識により、寛容により、慈愛により、 聖霊により、偽りのない愛により、 7 真理の言葉により、神の力により、右にも左にも正 義の武具を着け、 8 名誉と不名誉、評判の悪さと評判の良さによって、 欺く者でありながら真実な者でもある。 9 知られていないようでいて、よく知られている。死 んでいようとしていたが、見よ、生きている。懲ら しめられているようでいて、殺されていない。 10 悲しんでいるようでいて、いつも喜んでいる。貧 しいようでいて、多くの人を富ませている。何も持 っていないようでいて、すべてのものを持っている。 11 コリント人よ、わたしたちの口はあなた方に向か って開かれ、わたしたちの心は広く開かれている。 12 あなたがたはわたしたちによって窮屈になってい るのではなく、自分自身の心が窮屈になっているの です。 13 同じ報いとして、(わたしは子供たちに言うよう に)あなたたちも大きくなりなさい。 14 不信者と、つり合わぬくびきをいっしょにつけて はいけません。正義と不法とに、どんなつながりが あるでしょう。光と暗やみとに、どんな交わりがあ るでしょう。 15 キリストとベリアルとの間に、何の調和があるだ ろうか。信者と不信者との間に、何のかかわりがあ るだろうか。 16 神の宮と偶像とに何の一致があるだろうか。あな たがたは生ける神の宮である。神はこう言われる。 「わたしは彼らの間に住み、また彼らの間に歩む。 わた しは 彼ら の神 とな り、彼 らは わた しの 民と な る。」 17 それゆえ、主は言われる、「彼らの中から出て行 き、彼らと分かち合い、汚れたものに触れてはなら ない。そうすれば、わたしはあなたたちを受け入れ よう。 18 わたしはあなたがたの父となり、あなたがたはわ たしの息子、娘となる、と万軍の主は言われる。
1 愛する者たちよ、こういうわけで、このような約束 があるのですから、私たちは、肉と霊のあらゆる汚 れから自分をきよめ、神を畏れて聖さを全うしよう ではありませんか。 2 私たちを受け入れてください。私たちは誰にも不正 を働いたことがなく、誰にも不正を働いたことがな く、誰にも騙されたことがありません。 3 私はあなたがたを非難するためにこう言っているの ではありません。前にも言ったように、私たちはあ なたがたを心の中で死なせたり、また一緒に生きた りするつもりなのです。 4 わたしはあなたたちに対して大胆に語り、あなたた ちを誇りに思う。わたしは慰めに満たされ、わたし たちのあらゆる苦難の中にあっても、喜びに満ちあ ふれている。 5 というのは、私たちがマケドニヤに着いたとき、私 たちの肉体は安らぎがなく、四方八方から不安に襲 われ、外には戦いがあり、内には恐れがあったから です。 6 しかし、打ちひしがれた者を慰めてくださる神は、 テトスの来臨によって私たちを慰めてくださいまし た。 7 そして、彼が来てくれたことだけではなく、彼があ なたたちの中で受けた慰めによっても慰められたの です。彼は、あなたたちの切実な願い、あなたたち の悲しみ、私に対するあなたたちの熱い思いを私た ちに伝えたので、私はますます喜びました。 8 わたしは手紙であなたがたを悲しませましたが、悔 い改めてはいません。ただ、悔い改めてはいます。 その手紙が、たとえ一時の間でも、あなたがたを悲 しませたことを、わたしは知っているからです。 9 あなたがたが悲しんだことではなく、あなたがたが 悲しんで悔い改めたことを、私は喜んでいます。あ なたがたは敬虔な態度で悲しんだので、私たちから 何の損害も受けなかったのです。 10 神のみこころに添った悲しみは、悔い改めを生じ させて救いに至るが、悔い改めはその後には起こら ない。しかし、世の悲しみは死を生じさせる。 11 見よ、あなたがたは敬虔に悲しんだが、そのこと があなたがたのうちに、どんな慎み深さ、どんな潔 白、どんな憤り、どんな恐れ、どんな熱烈な願い、 どんな熱心、どんな復讐心をもたらしたか。あなた がたは、すべてのことにおいて、この件に関して清 廉であると認めたのだ。 12 ですから、私があなた方に手紙を書いたのは、不 正を行った者のためでも、不正を受けた者のためで もなく、私たちがあなた方に対してどんな配慮をし ているかが、神の御前に明らかになるためでした。 13 ですから、私たちはあなたがたの慰めによって慰 められ、また、あなたがた一同によってテトスの心 が元気づけられたので、彼の喜びによってますます 喜びました。
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14 たとい私があなたがたについて彼に何か自慢した としても、私は恥ずかしく思いません。私たちがあ なたがたに語ったことはすべて真実ですから、私が テトスの前で誇ったことも真実であることが分かり ました。 15 あなたがたが恐れおののきながら彼を迎え入れた 従順さを思い出すと、パウロはあなたがたに対して ますます深い愛情を抱くようになる。 16 ですから、私はすべてのことにおいてあなたがた に信頼を置いていることを喜んでいます。 第8章 1 兄弟たちよ。私たちは、マケドニア州の諸教会に与 えられた神の恵みをあなた方に伝えます。 2 大きな苦難の試練の中で、彼らの喜びは満ちあふれ、 彼らの貧しさは、彼らの寛大さの富にまであふれ出 たのです。 3 わたしは証します、彼らの力の限りを尽くして、い や、彼らは自分の力を超えて進んでそうしたのです。 4 わたしたちがその賜物を受け、聖徒たちへの奉仕の 交わりに加わるようにと、熱心に祈ってくださいま した。 5 彼らは、わたしたちの期待どおりではなく、まず神 のみこころに従って、自分たち自身を主に、またわ たしたちにささげたのです。 6 それで、私たちはテトスに、彼が始められたように、 同じ恵みをあなた方のうちにも完成して下さるよう にと願ったのです。 7 ですから、あなたがたは、すべての点において、す なわち、信仰にも、言葉にも、知識にも、あらゆる 熱心さにも、また私たちに対する愛にも富んでいる ように、この恵みにも富むように努めなさい。 8 私は命令によってではなく、他の人たちの積極性に よって、またあなたがたの愛の誠実さを証明するた めに話しているのです。 9 あなたがたは、わたしたちの主イエス・キリストの 恵みを知っているはずです。キリストは富んでおら れたのに、あなたがたのために貧しくなられました。 それは、キリストの貧しさによって、あなたがたが 富むようになるためです。 10 ここに、わたしの忠告を述べます。これは、あな たがたがすでに始めているのなら、単に行うだけで なく、一年前から先んじて行うのに有益です。 11 ですから、今、それを実行してください。そうす れば、あなたがたが心から望んだように、あなたが たの持っているものによって、成し遂げられるよう になるでしょう。 12 というのは、もし心から進んで受けるなら、持っ ていないものではなく、持っているものに応じて受 け入れられるからです。 13 わたしが望んでいるのは、ほかの人たちが楽にな って、あなたがたが重荷を負うことではない。 14 しかし、平等にすべきです。そうすれば、今あな たがたの豊かさが彼らの欠乏を補い、彼らの豊かさ
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があなたがたの欠乏を補うことになります。こうし て平等が保たれるのです。 15 聖書に書いてあるとおりです。「多く集めた者に も余ることはなく、少なく集めた者にも不足するこ とはなかった。」 16 しかし、あなたがたのためにテトスの心に同じ熱 烈な思いを起こさせた神に感謝します。 17 彼は確かに勧めを受け入れましたが、それよりも 進んで、自分から進んであなたがたのところへ行き ました。 18 私たちは、福音によってすべての教会に称賛され ている兄弟を彼と一緒に派遣しました。 19 そればかりでなく、彼は諸教会の中から選ばれて、 私たちと共に旅をするようにもなりました。この恵 みは、同じ主の栄光のため、また、あなたがたの心 の準備の表明のため、私たちによって与えられてい ます。 20 私たちが管理しているこの豊かさについて、だれ も私たちを責めないようにするためです。 21 主のみ前に正しいことだけでなく、人の前にも正 しいことを行ないなさい。 22 また、私たちは兄弟を彼らと一緒に送りました。 私たちは兄弟をこれまで何度も多くのことに熱心に 努めてきましたが、今はあなたがたに対する私の大 きな信頼に基づいて、さらに熱心に努めています。 23 だれかがテトスに尋ねるなら、彼はあなたがたに 関して私の協力者であり、私の協力者です。また、 私たちの兄弟に尋ねるなら、彼らは諸教会の使者で あり、キリストの栄光です。 24 ですから、あなたがたの愛の証拠と、あなたがた に対するわたしたちの誇りとを、彼らにも諸教会に も見せなさい。 第9章 1 聖徒たちへの奉仕については、私があなた方に書き 送る必要はもうありません。 2 わたしはあなたがたの熱心な心を知っているので、 あなたがたのことをマケドニヤの人々に誇って、ア カイアは一年前に準備ができたと言っている。そし て、あなたがたの熱心さは、非常に多くの人を奮い 立たせた。 3 しかし、わたしは兄弟たちを遣わしました。それは、 あなたがたに対するわたしたちの誇りが、このこと に関してむだにならないようにするためです。わた しが言ったように、あなたがたは備えができている はずです。 4 もしマケドニア人が私と一緒に来て、あなたがたが 準備できていないのを見たら、私たちは(あなたが たはそうは言わないが)この自信たっぷりの自慢を 恥じることにならないようにするためである。 5 ですから、私は兄弟たちに勧めて、あなたがたのと ころに先に行って、あなたがたが前もって知らせて おいた恩恵を前もって準備しておくことが必要だと
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考えました。それは、貪欲からではなく、恩恵とし て用意するためです。 6 しかし、わたしはこう言います。わずかしか蒔かな い者は、わずかしか刈り取らず、豊かに蒔く者は、 豊かに刈り取るであろう。 7 人はそれぞれ、心の中で決めたとおりに与えなさい。 いやいやながらではなく、また、強いられてでもな く。神は喜んで与える人を愛されるからです。 8 神は、あなたがたに対して、あらゆる恵みを豊かに 与え、あなたがたが常にすべてのことにおいて十分 に満たされ、あらゆる良いわざに満ち足りるように する力をお持ちです。 9 (聖書にこう書いてある。「彼は富を広め、貧しい 人々に与えた。彼の正義は永遠に残る。」 10 種蒔きに種を与える方は、あなたがたの食物とし てパンを与え、また、あなたがたの蒔く種を増やし、 あなたがたの義の実を増し加えて下さる。 11 あらゆる点で豊かになり、あらゆる点で豊かにな り、それが私たちを通して神への感謝へとつながり ます。 12 この奉仕の執行は、聖徒たちの欠乏を補うばかり でなく、神への多くの感謝によって豊かになるから である。 13 彼らは、この奉仕の試みによって、あなたがたが キリストの福音に服従していると公言し、また、彼 らとすべての人々に惜しみなく施しを与えているこ とを神に讃えているのです。 14 また、彼らはあなたがたのために祈り、あなたが たのうちにある神の豊かな恵みを切に願っています。 15 言い尽くせないほどの賜物をくださった神に感謝 します。 第 10 章 1 さて、私パウロはキリストの柔和さと優しさをもっ て、あなた方に懇願します。私はあなた方の前では 卑しい者ですが、離れているときはあなた方に対し て大胆です。 2 しかし、私はあなた方に懇願します。私は、この確 信をもって臨んでいるのに、私たちを肉に従って歩 んでいるかのように考えるある人たちに対して大胆 に対抗しようと考えているのです。 3 私たちは肉に従って歩んではいても、肉に従って戦 っているわけではありません。 4 (私たちの戦いの武器は肉のものではなく、神の力 によ って 要塞 をも 破壊 するほ どの 力を 持つ もの で す。) 5 さまざまな思いと、神の知識に逆らって高ぶるすべ てのものを打ち砕き、すべての思いをとりこにして キリストに従わせなさい。 6 そして、あなたがたの従順が全うされたときには、 あらゆる不従順に対して復讐する用意ができている のです。 7 あなたがたは、外面的なことだけを気にしますか。 もしだれかが、自分はキリストのものであると自負
しているなら、もう一度よく考えなさい。彼がキリ ストのものであるように、私たちもキリストのもの であるのです。 8 主が私たちに与えてくださった権威は、あなたがた を滅ぼすためではなく、徳を高めるためのものなの で、私はそれについて多少誇っても恥ずかしくはあ りません。 9 手紙によってあなたがたを怖がらせようとしている と思われないようにするためです。 10 というのは、彼らの言うには、彼の手紙は重みが あって力強いが、彼の肉体的な存在は弱々しく、彼 の言葉は軽蔑すべきものだからである。 11 そのような人は、私たちが離れているときに手紙 で語るのと同じように、一緒にいるときにも行いで そうするべきだと考えなさい。 12 わたしたちは、自分をほめ称える人たちと比べた り、その仲間入りをしたりはしません。しかし、彼 らは互いに自分を量ったり、互いに比べたりします が、それは賢明ではありません。 13 しかし、私たちは自分の限度を超えて誇ることは せず、神が私たちに分け与えてくださった規律の限 度に従って、あなたがたにまで及ぶ限度で誇ります。 14 私たちは、あなたがたのところまで達していない かのように、自分の限度を超えて努力することはし ません。私たちは、キリストの福音を宣べ伝えるた めに、あなたがたのところまで来たのです。 15 私たちは、自分の分別のない事柄、すなわち他人 の労苦を誇るのではなく、むしろ、あなたがたの信 仰が増し加われば、わたしたちも、わたしたちの基 準に従って、あなたがたによって豊かに与えられる であろうと期待しています。 16 それは、あなたがたの向こうの地方にまで福音を 宣べ伝えるためであり、他人の用意した物を誇るた めではありません。 17 しかし、誇る者は主を誇れ。 18 自分を推薦する者ではなく、主に推薦される者が 認められるのです。 第 11 章 1 どうか、わたしの愚かさを少しは我慢して下さるよ う、わたしに懇願して下さい。 2 わたしは、神の熱意をもってあなたがたを熱愛して いる。わたしは、あなたがたを純潔な処女としてキ リストに献げるために、あなたがたをひとりの夫に 婚約させたのである。 3 しかし、蛇が悪巧みでエバを惑わしたように、あな たがたの思いも堕落して、キリストにある純真さを 失うようなことがあってはならないと、私は恐れて います。 4 というのは、もし来る者が、わたしたちが宣べ伝え たことのない別のイエスを宣べ伝えたり、あるいは、 あなたがたが受けたことのない別の霊を受けたり、 受け入れたことのない別の福音を受けたりしても、
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コリント人への第二の手紙
22 彼らはヘブライ人でしょうか。わたしもそうです。 彼らはイスラエル人でしょうか。わたしもそうです。 彼らはアブラハムの子孫でしょうか。わたしもそう です。 23 彼らはキリストの奉仕者でしょうか。(愚かなこ とを言いますが)私のほうが彼らより多く、労苦は 彼らより多く、鞭打ちは彼らより多く、投獄は彼ら より多く、死は彼らより多いのです。 24 私はユダヤ人に対して、一度を除いて五回四十の 鞭打ちを受けた。 25 私は三度むちで打たれ、一度石で打たれ、三度難 船し、一昼夜深みにいた。 26 たびたび旅をし、水の難、盗賊の難、同胞からの 難、異邦人からの難、町の難、荒野の難、海上の難、 にせ兄弟たちからの難に遭いました。 27 疲労と苦しみと、たびたびの徹夜と、飢えと渇き と、たびたびの断食と、寒さと裸との中で。 28 外にあるもののほかに、日々わたしに降りかかる こと、すなわちすべての教会の心配事があります。 29 だれかが弱くても、わたしも弱くないだろうか。 だれかがつまずいても、わたしも燃えないだろうか。 30 もし誇る必要があるなら、私は自分の弱さについ て誇ります。 31 永遠にほめたたえられる、わたしたちの主イエス・ キリストの神であり父である方は、わたしが偽りを 言っていないことをご存じです。 32 ダマスコでは、アレタス王の指揮下にある総督が ダマスコ人の町に守備隊を置き、わたしを捕らえよ うとしていた。 33 そして私は壁際の窓から籠につり降ろされ、彼の 手から逃れたのです。
あなたがたは、その人に我慢できるはずだからであ る。 5 わたしは、使徒たちの最高指導者たちより少しも劣 っていなかったと思う。 6 しかし、わたしは言葉では粗野ですが、知識ではそ うではありません。しかし、わたしたちは、すべて の点で、あなたがたの間で完全に明らかにされてい ます。 7 あなたがたが高くなるために、わたしが自分を低く して、神の福音を代価を払ってあなたがたに宣べ伝 えたことは、罪を犯したことになるでしょうか。 8 私は他の教会から盗んで賃金を受け取り、あなた方 に仕えました。 9 あなたがたのところにいたとき、わたしは困窮して も、だれにも負担をかけませんでした。わたしの足 りないものは、マケドニヤから来た兄弟たちが補っ てくれたからです。わたしは、すべてのことにおい て、あなたがたに負担をかけないようにしてきまし たし、これからもそうするつもりです。 10 キリストの真理がわたしのうちにあるので、アカ イア地方でわたしのこの誇りを妨げる者はだれもい ないでしょう。 11 なぜですか。私があなたを愛していなければ。神 はそれをご存じです。 12 しかし、わたしがしていることは、機会を欲しが る者たちから機会を断ち切るために、わたしがしよ うとしていることである。彼らがその中で誇るとこ ろは、わたしたちと全く同じである。 13 彼らは偽使徒であり、人を欺く働き人であって、 キリストの使徒に変装しているのです。 14 驚くには当たりません。サタン自身が光の天使に 変身するのです。 15 それゆえ、神の僕たちも義の僕として変身すると しても、それは大したことではありません。彼らの 最後は、彼らの行いに応じて臨むのです。 16 わたしはもう一度言います。だれもわたしを愚か 者と思わないでください。もしそう思わないなら、 わたしを愚か者とみなしてください。そうすれば、 わたしは少しばかり誇ります。 17 わたしが語っていることは、主に従って語ってい るのではなく、いわば愚かなこととして、誇りとい う自信から語っているのです。 18 多くの人が肉に従って誇っているのを見て、わた しも誇ります。 19 あなた方は自分たちが賢いので、喜んで愚かな者 を許すのです。 20 あなたがたは、たとえ人があなたがたを奴隷とし て連れて行っても、たとえ人があなたがたを食い尽 くしても、たとえ人があなたがたを奪っても、たと え人があなたがたを高く上げても、たとえ人があな たがたの顔を打っても、耐え忍ぶのです。 21 わたしは、あたかもわたしたちが弱かったかのよ うに、非難について語ります。しかし、だれかが大 胆なことを言うなら、わたしも大胆です。(わたし は愚かにも語ります)
第 12 章 1 わたしが誇るのは、確かに得策ではありません。わ たしは主の幻と啓示に至ります。 2 私は十四年以上前に、キリストにあるひとりの人を 知っていた。(それが肉体のままであったかどうか は私には分からない。肉体を離れてであったかどう かも私には分からない。神がご存じである。)その 人は第三の天にまで引き上げられた。 3 そして、私はそのような人を知っていた。(それが 肉体のままであったか、肉体を離れてであったかは、 私には分からない。神はご存じである。) 4 イエスはパラダイスに引き上げられ、人間には口に 出してはならない、言い表せない言葉を聞いたので す。 5 私はこのような人のことを誇りとする。しかし、私 は自分自身ではなく、むしろ自分の弱さを誇りとす る。 6 たといわたしは誇りたいのですが、愚か者にはなり たくありません。わたしは真実を語るつもりです。 しかし今は、わたしについて、自分が見ているもの や、わたしについて聞いているもの以上に高く評価 する人が出ないように、控えます。
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コリント人への第二の手紙
7 そして、啓示があまりにも多くて、わたしが高ぶり すぎないように、わたしの肉体に一つのとげが与え られた。それは、わたしが高ぶりすぎないように、 わたしを打ちのめすサタンの使いである。 8 このことについて、私は三度主に、それが私から離 れ去るようにと願いました。 9 そして主は私に言われた、「わたしの恵みはあなた に十分である。わたしの力は弱いところに完全に現 れる。それゆえ、私はむしろ喜んで自分の弱さを誇 りましょう。そうすれば、キリストの力が私に宿る でしょう。」 10 ですから、私はキリストのために、弱さ、侮辱、 窮乏、迫害、苦難を喜んで受け入れます。なぜなら、 私が弱いときにこそ、私は強いからです。 11 わたしは、誇ることに関して愚か者になってしま いました。あなたがたがわたしに強いたのです。わ たしはあなたがたから称賛されるべきでした。わた しは取るに足りない者ですが、何事においても使徒 たちの最高位の者より劣ってはいません。 12 実に、使徒としてのしるしは、あらゆる忍耐と、 しるしと、不思議な業と、力あるわざとによって、 あなたがたの間で行われたのです。 13 あなたがたが他の教会に比べて劣っていたのは、 わたし自身があなたがたに負担をかけなかったから ではないでしょうか。どうか、わたしのこの不当な 扱いをお許しください。 14 見よ、わたしは三度目にあなたの所に行こうとし ている。わたしはあなたに重荷を負わせたくない。 わたしはあなたのことではなく、あなたのことを願 っているからだ。子供が親のために蓄えておくべき ではなく、親が子供のために蓄えておくべきである。 15 わたしは、あなたがたのためなら喜んで自分のす べてを費やし、また自分自身も費やします。しかし、 わたしがあなたがたを愛すれば愛するほど、わたし の愛は少なくなるのです。 16 しかし、わたしはあなたがたに重荷を負わせるこ とはしませんでした。しかし、わたしはずる賢く、 悪巧みであなたがたを捕らえました。 17 わたしがあなたがたのところに遣わした人々のう ちの誰かを通して、あなたがたから利益を得たでし ょうか。 18 私はテトスを頼み、彼と一緒に兄弟を遣わしまし た。テトスはあなたがたから利益を得たでしょうか。 私たちは同じ心で歩んでいなかったでしょうか。私 たちは同じ歩み方をしていなかったでしょうか。 19 また、あなたがたは、私たちがあなたがたに対し て弁解していると思っているのですか。私たちは、 キリストにおいて神の御前に話しているのです。愛 する者たちよ。私たちは、すべてのことをあなたが たの徳を高めるためにしているのです。 20 わたしが行くとき、わたしが望んでいるようなあ なたがたの姿が見つからず、また、あなたがたが望 んでいないようなわたしの姿が、あなたがたに見ら れるのではないかと恐れているのです。また、争い、
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ねたみ、憤り、争い、陰口、陰口、暴言、騒動など が起こるのではないかと恐れているのです。 21 また、私が再び来たとき、私の神があなたたちの 間で私を辱め、すでに罪を犯し、犯した汚れと不品 行と好色を悔い改めていない多くの人々を私が嘆く ことになるかもしれないからです。 第 13 章 1 わたしがあなたたちのところに来るのは、これで三 度目です。すべての事は、二人か三人の証人の証言 によって確定するでしょう。 2 わたしは、前にもあなたがたに話したし、また、二 度目には、そこにいるかのように予告した。そして、 今は離れているので、これまで罪を犯した人々、ま た、他のすべての人々に、もしわたしが再び来たら、 容赦しないと書いている。 3 あなたがたは、キリストがわたしにあって語ってお られるという証拠を求めているのです。キリストは あなたがたに対しては弱いのではなく、あなたがた に対しては力強いのです。 4 キリストは弱さのゆえに十字架につけられましたが、 神の力によって生きておられます。私たちもキリス トにあって弱い者ですが、あなたがたに対する神の 力によって、キリストとともに生きるのです。 5 あなたがたは、信仰の中にいるかどうか、自分自身 を吟味し、自分自身を吟味しなさい。あなたがたは、 自分自身が知らないのか。あなたがたのうちにイエ ス・キリストがおられることを知らないのか。そうで ないと、あなたがたは見捨てられた者になってしま う。 6 しかし、わたしたちが不合格者ではないことを、あ なたがたは知っていてくれると信じています。 7 わたしは、あなたがたが悪を行わないようにと神に 祈ります。それは、わたしたちが認められるように するためではなく、たとえわたしたちが不道徳な者 であっても、あなたがたが正しいことをするように と祈るのです。 8 わたしたちは真理に逆らって何もすることはできな いが、真理のためにはそうすることができる。 9 わたしたちは、わたしたちが弱くても、あなたがた が強いなら喜ぶ。そして、わたしたちは、あなたが たの完全さも願う。 10 ですから、私は、離れているときにこれらのこと を書き記しています。それは、主が私に与えてくだ さった力に応じて、私がそこにいるときに、破壊で はなく、徳を高めるために、鋭い言葉を用いるかも しれないからです。 11 最後に、兄弟たちよ、さようなら。完全な者とな り、勇気を出し、心を一つにし、平和に暮らしなさ い。そうすれば、愛と平和の神があなた方とともに いてくださいます。 12 聖なる口づけをもって互いに挨拶し合いなさい。 13 すべての聖徒たちがあなた方に挨拶をします。
コリント人への第二の手紙
14 主イエス・キリストの恵みと、神の愛と、聖霊の交 わりが、あなたがた一同と共にありますように。ア ーメン。(コリント人への第二の手紙は、マケドニ ア州の町ピリピから、テトスとルカによって書かれ ました。)
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ガラテヤ人への手紙 第1章 1 パウロは、人間から出たのではなく、また人間によ って出たのではなく、イエス・キリストと、イエスを 死者の中からよみがえらせた父なる神によって使徒 とされたのです。 2 私とともにいるすべての兄弟たちは、ガラテヤの諸 教会へ。 3 父なる神と私たちの主イエス・キリストから恵みと 平安があなた方にありますように。 4 キリストは、わたしたちの罪のためにご自身をお与 えになりました。それは、わたしたちの父なる神の 御旨に従って、わたしたちをこの邪悪な世から救い 出すためでした。 5 栄光が世々限りなく彼にありますように。アーメン。 6 私は、あなたがたがキリストの恵みに招いてくださ った方からこんなにも早く離れて、別の福音に移っ てしまうことに驚いています。 7 それは別のことではありません。ただ、ある人たち があなたがたを惑わし、キリストの福音を曲げよう としているのです。 8 しかし、私たちがあなたたちに宣べ伝えた福音に反 することを、私たちであろうと、天からの御使いで あろうと、あなたたちに宣べ伝えるなら、その人は のろわれるべきです。 9 前にも言ったように、わたしは今また言います。も しだれかが、あなたがたが受けた福音に反すること をあなたがたに宣べ伝えるなら、その人はのろわれ るべきです。 10 ところで、わたしは今、人を説得しようとしてい るのか、それとも神を説得しようとしているのか。 それとも、人を喜ばせようとしているのか。もしわ たしがまだ人を喜ばせているなら、わたしはキリス トの僕ではないでしょう。 11 しかし、兄弟たちよ、わたしが宣べ伝えた福音は、 人間によるものではないことを、あなたがたにはっ きり告げます。 12 わたしはそれを人から受けたのではなく、また教 えられたのではなく、ただイエス・キリストの啓示に よるのです。 13 あなたがたは、かつて私がユダヤ人の宗教に従っ ていたころの私の行動について聞いています。私は 神の教会をひどく迫害し、荒廃させました。 14 そして、私は自分の同胞の多くの同輩よりもユダ ヤの宗教に熱心で、父祖たちの伝統を何よりも熱心 に守っていました。 15 しかし、わたしを母の胎から選び出し、恵みによ って召してくださった神が、 16 わたしに御子を現し、異邦人の間に宣べ伝えるよ うにと、わたしはただちに血肉に相談しなかった。
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17 私は、私より先に使徒であった人たちのもとにエ ルサレムに上らず、アラビアへ行き、再びダマスコ へ戻りました。 18 それから三年たって、わたしはペテロに会うため にエルサレムへ上り、十五日間彼のもとに滞在した。 19 しかし、主の兄弟ヤコブ以外の使徒たちは、だれ にも会いませんでした。 20 さて、私があなた方に書いていることは、神の御 前で偽りを言ってはいません。 21 その後、私はシリアとキリキアの地方に行きまし た。 22 彼は、キリストにあるユダヤの諸教会には顔も知 られずにいた。 23 しかし、彼らが聞いていたのは、「以前私たちを 迫害した者が、かつては滅ぼした信仰を今は宣べ伝 えている」ということだけだった。 24 そして彼らは私を通して神を讃えました。 第2章 1 それから十四年たって、わたしはバルナバと再びエ ルサレムに上ったが、テトスも連れて行きました。 2 そこで私は啓示によって上って行き、異邦人の間に 宣べ伝えている福音を、名高い人々にだけ個人的に 伝えた。それは、私が走ったこと、あるいは走った ことが、決してむだにならないようにするためであ った。 3 しかし、私と一緒にいたテトスもギリシャ人であっ たため、割礼を受けることを強制されませんでした。 4 それは、偽兄弟たちがひそかに入って来て、キリス ト・イエスにあって私たちが持っている自由を探り、 私たちを奴隷にしようとしたからです。 5 私たちは、福音の真理があなた方のもとにとどまる ように、一瞬たりとも彼に従いませんでした。 6 しかし、これらの何かのようであった人たちは、 (彼らがどんな人であったとしても、それは私にと っては問題ではありません。神は人の人格を認めら れていないからです。)会議の中で何かのようであ った人たちは、私に何も付け加えませんでした。 7 しかし、それとは逆に、割礼を受けた者の福音がペ テロにゆだねられたように、割礼を受けていない者 の福音がわたしにゆだねられたのを彼らは知って、 8 (ペテロを割礼の使徒として力強く働かせてくださ った方が、異邦人に対しても私の中で力強く働いて くださったのです。) 9 そして、柱のようなヤコブ、ケパ、ヨハネは、わた しに与えられた恵みを認めて、わたしとバルナバに 交わりの右手を差し伸べ、わたしたちは異邦人のと ころへ行き、彼らは割礼を受けた人々のところへ行 くようにしました。 10 ただ、彼らは、わたしたちが貧しい人々のことを 心に留めることを望みました。わたしも、そのよう にしようと努めました。 11 しかし、ペテロがアンティオキアに来たとき、私 は面と向かって彼に反対しました。なぜなら、彼は 責められるべき存在だったからです。
ガラテヤ人への手紙
12 というのは、ヤコブのもとからある人々が来るま では、パウロは異邦人と一緒に食事をしていたのに、 彼らが来ると、割礼を受けた者たちを恐れて、身を 引いて孤立したからである。 13 他のユダヤ人たちも同じように偽善を働いたので、 バルナバも彼らの偽善に巻き込まれてしまった。 14 しかし、彼らが福音の真理に従ってまっすぐに歩 んでいないのを見て、わたしは皆の前でペテロに言 った。「あなたはユダヤ人でありながら、ユダヤ人 の生き方ではなく、異邦人の生き方をしているのに、 なぜ異邦人にユダヤ人の生き方を強制するのですか。 15 私たちは生まれながらのユダヤ人であり、異邦人 のような罪人ではありません。 16 人は律法の行いによっては義とされず、ただイエ ス・キリストを信じる信仰によって義とされるという ことを知っているので、わたしたちもイエス・キリス トを信じました。それは、律法の行いではなく、キ リストを信じる信仰によって義とされるためです。 なぜなら、律法の行いによっては、だれも義とされ ないからです。 17 しかし、もし私たちがキリストによって義とされ ることを求めながら、私たち自身も罪人であるとさ れるなら、キリストは罪に仕える者なのでしょうか。 決してそんなことはありません。 18 もしわたしが破壊したものを再び建てるなら、わ たしは自分自身を罪人とすることになる。 19 わたしは律法に対しては死んでおり、それは神に 対して生きるためなのです。 20 わたしはキリストとともに十字架につけられまし た。しかし、わたしは生きています。しかし、わた しが生きているのではなく、キリストがわたしのう ちに生きておられるのです。わたしが今肉において 生きているのは、わたしを愛し、わたしのためにご 自身をお与えになった神の御子を信じる信仰によっ ているのです。 21 私は神の恵みを無にしません。もし義が律法によ って得られるなら、キリストの死はむだになるから です。 第3章 1 愚かなガラテヤ人よ。だれがあなたがたを惑わして 真理に従わせないようにしたのか。あなたがたの目 の前に、イエス・キリストがはっきりと示され、あな たがたの間で十字架につけられたのに。 2 わたしはただこのことだけをあなたがたから知りた いのです。あなたがたは律法を行ったことによって 御霊を受けたのですか、それとも聞いて信仰を持っ たからですか。 3 あなたがたはそんなに愚かなのですか。御霊によっ て始まったのに、今は肉によって完成されるのです か。 4 あなたがたはこんなに多くの苦しみをむだに受けた のですか。もしそれがむだであったら。
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5 それで、あなたがたに御霊を与え、あなたがたの間 で奇跡を行う者は、律法を行ったからそうするのか、 それとも、聞いて信仰を持ったからそうするのか。 6 アブラハムも神を信じ、それが彼の義とみなされま した。 7 ですから、信仰による者こそアブラハムの子孫であ るということを、あなたがたは知りなさい。 8 そして聖書は、神が信仰によって異邦人を義とする ことを予見して、福音が宣べ伝えられる前にアブラ ハムにこう宣べ伝えた。「あなたによってすべての 国民は祝福されるであろう。」 9 ですから、信仰を持つ者たちは、信仰深いアブラハ ムとともに祝福されるのです。 10 律法の行いに従う者はみな、呪われているからで す。「律法の書に書かれていることをすべて守り行 わない者はみな呪われる。」と書いてあるからです。 11 しかし、律法によっては神の前に義とされる人は いないことは明らかです。なぜなら、義人は信仰に よって生きるからです。 12 律法は信仰によるものではない。律法を行なう人 は律法によって生きるのである。 13 キリストは、わたしたちのために呪いとなられ、 わたしたちを律法の呪いから贖い出してくださいま した。聖書にこう書いてあります。「木にかけられ た者はみな呪われている。」 14 それは、アブラハムの祝福がイエス・キリストによ って異邦人に及ぶためであり、また、私たちが信仰 によって約束された御霊を受けるためである。 15 兄弟たちよ、わたしは人間のやり方で話します。 たとえそれが人間の契約であっても、一度確立され たら、だれもそれを無効にしたり、それに付け加え たりすることはできません。 16 さて、約束はアブラハムとその子孫に与えられた のである。彼は、「子孫は多数から成っている」と は言わず、「あなたの子孫、すなわちキリストに」 と言われた。 17 そして、私が言いたいのは、神がキリストにおい てあらかじめ立てた契約は、四百三十年経ってから できた律法によって無効にされて、その約束が無効 になることはない、ということです。 18 もし相続が律法によるものであれば、それはもは や約束によるものではありません。しかし、神は約 束によってそれをアブラハムに与えられたのです。 19 それで、律法は何の役に立つのでしょうか。律法 は、約束を与えられた子孫が来るまで、違反行為の ために付け加えられたものであり、天使たちによっ て仲介者の手によって定められたものです。 20 仲介者はひとりの仲介者ではありません。神はひ とりです。 21 それで、律法は神の約束に反するのでしょうか。 決してそうではありません。もし命を与えることの できる律法が与えられていたなら、確かに義は律法 によって与えられたはずです。
ガラテヤ人への手紙
22 しかし、聖書はすべての人を罪の下に置きました。 それは、イエス・キリストを信じる信仰による約束が、 信じる人々に与えられるためです。 23 しかし、信仰が現れる前には、私たちは律法の下 に閉じ込められ、後に啓示される信仰まで閉じ込め られていました。 24 ですから、律法は、わたしたちをキリストに導く ための養育係となり、わたしたちが信仰によって義 と認められるためなのです。 25 しかし、信仰が現れた後では、私たちはもはや教 師の下にはいません。 26 あなたがたは皆、キリスト・イエスを信じる信仰に よって神の子どもなのです。 27 あなたがたのうち、キリストにつくバプテスマを 受けた者はみな、キリストを着たのです。 28 ユダヤ人もギリシア人もいない、奴隷も自由人も いない、男も女もありません。なぜなら、あなたが たは皆、キリスト・イエスにあって一つだからです。 29 そして、もしあなたがたがキリストのものであれ ば、あなたがたはアブラハムの子孫であり、約束に よる相続人なのです。 第4章 1 さて、わたしは言います。相続人が子供である間は、 たとえすべてのものの主人であっても、奴隷と何ら 変わりません。 2 しかし、父親の定めた時期までは、後見人や監督者 の監督下に置かれます。 3 同じように、私たちも幼子であったときには、この 世の霊力の下に奴隷として拘束されていました。 4 しかし、時が満ちると、神は御子を女から生まれ、 律法の下にお遣わしになりました。 5 律法の下にあった者たちを贖い出し、わたしたちを 子として受け入れるためです。 6 あなたがたは子であるから、神は、「アバ、父よ」 と呼ぶ御子の霊を、あなたがたの心の中に送って下 さったのです。 7 ですから、あなたはもはや奴隷ではなく、子なので す。そして、子であるなら、キリストによって神の 相続人なのです。 8 ところが、あなたがたは神を知らなかったときには、 本来神ではないものに仕えていたのです。 9 しかし、あなたがたは神を知った後、いや、むしろ 神に知られているのに、どうして再び弱く貧しい自 然界に戻り、再びその奴隷となることを望むのです か。 10 あなたがたは日や月や季節や年を守っています。 11 わたしはあなたがたのために労苦を惜しんだので はと心配している。 12 兄弟たちよ、どうか、わたしのようになってくだ さい。わたしはあなたがたと同じであり、あなたが たはわたしに何の害も加えていないのです。 13 あなたがたは、わたしが最初、肉体の弱さの中で、 あなたがたに福音を宣べ伝えたことを知っています。
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14 あなたがたは、わたしの肉体に臨んだ誘惑を軽蔑 したり、退けたりせず、かえってわたしを神の使い、 すなわちキリスト・イエスのような者と受け入れたの です。 15 それで、あなたがたが語った祝福はどこにあるの か。私はあなたがたに証言する。もしそれができる のであれば、あなたがたは自分の目をえぐり出して 私に与えたであろう。 16 それで、わたしは真実をあなたたちに告げたので、 あなたたちの敵になったのですか。 17 彼らは熱心にあなたたちに影響を与えているが、 それは良いことではない。彼らはあなたたちに影響 を与えようとして、あなたたちを排除しようとして いるのだ。 18 しかし、私があなた方と一緒にいるときだけでな く、いつも良いことに熱心に励むのは良いことです。 19 私の子供たちよ、キリストがあなたたちの内に形 づくられるまで、私は再びあなたたちの出産の苦し みを味わっています。 20 わたしは今、あなた方と共にいて、声を変えたい と願っています。なぜなら、わたしはあなた方に対 して疑念を抱いているからです。 21 わたしに言いなさい。律法の下にいることを望む あなたがたは、律法を聞かないのですか。 22 聖書にこう書いてあります。「アブラハムには二 人の息子がいました。一人は女奴隷から、もう一人 は自由女から生まれた息子です。」 23 しかし、女奴隷から生まれた者は肉によって生ま れたのであり、自由女から生まれた者は約束によっ て生まれたのである。 24 これらは比喩である。これらは二つの契約である。 一つはシナイ山から出たもので、奴隷となる者、す なわちアガルを生む。 25 このアガルはアラビアのシナイ山であり、今はそ の子孫とともに奴隷となっているエルサレムに相当 する。 26 しかし、上にあるエルサレムは自由であり、私た ちすべての母です。 27 聖書にこう書いてある。「子を産まない不妊の女 よ、喜べ。産まない女よ、声をあげて叫べ。孤児の 女は 夫の ある 女より も多 くの 子を 持って いる から だ。」 28 兄弟たちよ、わたしたちもイサクと同じように約 束の子なのです。 29 しかし、当時、肉によって生まれた者が、御霊に よって生まれた者を迫害したように、今もそのとお りです。 30 しかし、聖書は何と言っているか。「奴隷の女と その息子を追い出せ。奴隷の女の息子は、自由な女 の息子と一緒に相続人となることはできない。」 31 ですから、兄弟たちよ。わたしたちは女奴隷の子 ではなく、自由人の子なのです。
ガラテヤ人への手紙
第5章 1 ですから、キリストがわたしたちを解放して下さっ たその自由を堅く守り、奴隷のくびきに再びつなが れてはなりません。 2 見よ、私パウロはあなたたちに言う。もしあなたた ちが割礼を受けるなら、キリストはあなたたちに何 の益にもならないであろう。 3 割礼を受けたすべての人に、私は改めて警告します。 その人は律法全体を実行する義務を負っています。 4 あなたがたのうち律法によって義とされている者た ちにとって、キリストは無力となり、恵みから落ち てしまったのです。 5 私たちは、御霊により、信仰によって義とされる望 みを待ち望んでいるのです。 6 なぜなら、イエス・キリストにおいては、割礼の有 無は何も役に立たず、愛によって働く信仰が役に立 つからです。 7 あなたがたはよく走りました。だれがあなたがたを 妨げて真理に従わせなかったのですか。 8 この勧誘は、あなたがたを召した方から出たもので はありません。 9 少しのパン種が、粉全体をふくらませる。 10 私は主によってあなたがたが他の心を持つことは ないと確信している。しかし、あなたがたを悩ます 者は、それが誰であろうと、その裁きを受けるであ ろう。 11 兄弟たちよ。もし私がまだ割礼を宣べ伝えている のなら、なぜなお迫害を受けるのでしょうか。そう すれば、十字架の妨害はやみます。 12 わたしは、あなたがたを悩ます者たちが滅ぼされ ることを望みます。 13 兄弟たちよ。あなたがたは自由を得るために召さ れたのです。ただ、その自由を肉の働く機会としな いで、愛をもって互いに仕えなさい。 14 律法全体は、この一言、「あなたの隣人をあなた 自身のように愛しなさい」の中に全うされるからで す。 15 しかし、もしあなたがたが互いにかみ合ったり、 食い合ったりするなら、互いに滅ぼされないように 気をつけなさい。 16 そこで、わたしはこう言います。御霊によって歩 みなさい。そうすれば、肉の欲を満たすことはない でしょう。 17 なぜなら、肉の欲望は御霊に逆らい、御霊は肉に 逆らうからである。そして、この両者は互いに相反 し合っている。そのため、あなたがたは自分の望む ことをすることができないのである。 18 しかし、御霊に導かれるなら、あなた方は律法の 下にはいません。 19 肉の行いは明らかです。それは、姦淫、不品行、 汚れ、好色、 20 偶像礼拝、魔術、憎しみ、争い、ねたみ、憤り、 争い、不和、異端、
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21 ねたみ、殺人、泥酔、乱痴気騒ぎ、その種のこと。 これらのことに関しては、以前から言っておいたよ うに、今も言っておきます。このようなことを行う 者は、神の国を受け継ぐことはありません。 22 しかし、御霊の実は、愛、喜び、平和、寛容、慈 愛、善意、誠実、 23 柔和、節制。このような者を禁じる律法はない。 24 キリストに属する者たちは、肉を、情欲と欲と共 に十字架につけてしまったのです。 25 もし私たちが御霊によって生きているなら、御霊 によって歩もうではありませんか。 26 私たちは、虚しい栄誉を望んだり、互いに挑発し 合ったり、ねたみ合ったりしてはいけません。 第6章 1 兄弟たちよ。もしだれかが罪に陥ったなら、御霊の 人であるあなたがたは、柔和な心でその人を正しな さい。そして、自分も誘惑に陥らないように、よく 考えなさい。 2 互いに重荷を負い合いなさい。そのようにして、キ リストの律法を全うしなさい。 3 人は、自分が何者でもないのに、自分は何か者であ ると思うなら、自分を欺いているのです。 4 しかし、各人は自分の働きを試しなさい。そうすれ ば、ほかの人ではなく、ただ自分自身に喜びがもた らされるでしょう。 5 人はそれぞれ自分の重荷を負わなければならない。 6 御言葉を教えられている者は、教える者に、すべて の良いことを伝えなさい。 7 惑わされてはいけません。神は侮られるような方で はありません。人は自分の蒔いたものを、また刈り 取ることになるからです。 8 自分の肉に蒔く者は、肉から滅びを刈り取り、御霊 に蒔く者は、御霊から永遠の命を刈り取るであろう。 9 私たちは善を行うことに疲れないようにしましょう。 弱り果てなければ、時が来れば刈り取ることになる からです。 10 ですから、私たちは機会があるごとに、すべての 人に対して、特に信仰の家族に対して善を行ないま しょう。 11 あなたがたは、わたしが自分の手であなたがたに どれほど大きな手紙を書いたかを知っている。 12 肉において見栄えを良くしたいと願う者たちは皆、 キリストの十字架のゆえに迫害を受けないために、 あなたたちに割礼を受けさせようとします。 13 割礼を受けている者たち自身も律法を守っていま せん。むしろ、あなたがたの肉を誇るために、あな たがたに割礼を受けさせることを望んでいるのです。 14 しかし、わたしには、わたしたちの主イエス・キリ ストの十字架以外には誇るものがあってはなりませ ん。この十字架によって、世はわたしに対して十字 架につけられたのであり、わたしも世に対して十字 架につけられたのです。
ガラテヤ人への手紙
15 なぜなら、キリスト・イエスにおいては、割礼も無 割礼も何の役にも立たず、ただ新しい創造だけが大 切なのです。 16 そして、この規則に従って歩むすべての人に、ま た神のイスラエルに、平和と慈悲がありますように。 17 今から後、だれもわたしを煩わせないでください。 わたしは、主イエスの刻印を身に受けているのです。 18 兄弟たちよ、わたしたちの主イエス・キリストの恵 みが、あなたがたの霊と共にありますように。アー メン。(ローマからガラテヤ人への手紙)
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エペソ人への手紙 第1章 1 神の御心によってキリスト・イエスの使徒とされた パウロから、エペソにいる聖徒たち、およびキリス ト・イエスにあって忠実な人たちへ。 2 私たちの父なる神と主イエス・キリストから、恵み と平和があなた方にありますように。 3 私たちの主イエス・キリストの神であり父である方 がほめたたえられますように。神はキリストにおい て、天にあるすべての霊的な祝福をもって私たちを 祝福してくださいました。 4 神は、世界の基が置かれる前から、わたしたちをキ リストにあって選び、愛のうちに、御前に聖く、傷 のない者にしようとして下さったのです。 5 神は、御心のままに、私たちをキリスト・イエスの もとにご自分の子として迎えようと、あらかじめ定 めておられました。 6 それは、主の恵みの栄光をたたえるためであり、主 は、その中で私たちを愛する者の中に受け入れてく ださったのです。 7 私たちは、キリストにあって、その血による贖い、 すなわち罪の赦しを受けました。これは、神の豊か な恵みによるものです。 8 その中で、彼は私たちに対してあらゆる知恵と思慮 深さを豊かに与えてくださいました。 9 神は、御自分のうちに定められたみこころに従って、 御旨の奥義を私たちに知らせてくださいました。 10 それは、時の満ちる時に、天にあるもの地にある ものを、ことごとく、キリストにあって一つに帰せ しめるためであった。 11 わたしたちも、御心のままにすべてのことを行わ れる方のご計画に従って、あらかじめ定められ、キ リストにあって相続財産を得ました。 12 それは、私たちがキリストを信じた最初の人であ る神の栄光をたたえるためなのです。 13 あなたがたも、真理の言葉、すなわちあなたがた の救いの福音を聞いて、キリストを信じ、また、キ リストを信じて、約束の聖霊によって証印を押され たのです。 14 これは、わたしたちが受け継ぐものの保証であり、 買い取られた所有物の償いが行なわれるまで、神の 栄光がほめたたえられるためである。 15 そういうわけで、私も、主イエスに対するあなた がたの信仰と、すべての聖徒に対する愛とを聞いて、 16 わたしは祈りの中であなたのことを思い起こし、 あなたのために絶えず感謝をささげます。 17 どうか、わたしたちの主イエス・キリストの神、栄 光の父が、神を知る知恵と啓示の霊をあなたがたに 与えてくださいますように。 18 あなたがたの心の目が開かれ、神の召しによって もたらされる望みがどのようなものか、また、聖徒 たちに対する神の相続財産の栄光の富がどのような
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ものかが、あなたがたに分かるようになるためであ る。 19 そして、神の全能の力の働きに従って、信じる私 たちに対する神の力の偉大なことは、 20 神はキリストにおいてこのことを成し遂げ、キリ ストを死人の中からよみがえらせ、天の至高の所で ご自分の右の座に着かせ、 21 すべての支配、権威、勢力、主権の上に立ち、ま た、この世ばかりでなく、後に来る世でもとなえら れるあらゆる名の上に立つ者です。 22 そして、すべてのものをキリストの足元に従わせ、 すべてのものの上にキリストを教会の頭としてお与 えになりました。 23 それは彼の体であり、すべてのものにおいてすべ てを満たす方の満ち満ちた姿です。 第2章 1 そして、罪過と罪との中に死んでいたあなたがたを、 神は生かしてくださいました。 2 あなたがたは、昔はこの世の流れに従い、空中の権 威を持つ支配者、すなわち不従順の子らの中に今も 働いている霊に従って歩んでいました。 3 私たちもみな、かつては彼らの中にいて、自分の肉 の欲に従って生活し、肉と心の欲するままに行動し、 ほかの人たちと同じく、生まれながらに神の怒りを 受けるべき者でした。 4 しかし、あわれみ豊かな神は、その大きな愛をもっ て私たちを愛してくださったので、 5 私たちが罪の中に死んでいたときでさえ、神は私た ちをキリストと共に生かしてくださいました。(あ なたがたの救われたのは、恵みによるのです。) 6 そして、キリスト・イエスにおいて、わたしたちを 共によみがえらせ、共に天の所に座らせてください ました。 7 それは、神が私たちに対してキリスト・イエスを通 して示してくださった慈愛により、その恵みの極め て豊かなことを、来るべき世に示してくださるため である。 8 あなたがたは、恵みにより、信仰によって救われた のです。それは、自分自身から出たものではなく、 神からの賜物です。 9 行いによるのではなく、だれも誇ることのないよう に。 10 私たちは神の作品であって、良い行いをするため にキリスト・イエスにあって造られたのです。神は、 私たちがその良い行いの中に歩むように、あらかじ め定めておられたのです。 11 ですから、思い出しなさい。あなたがたはかつて は肉においては異邦人であり、手で受けた肉の割礼 と呼ばれるものによって無割礼と呼ばれていました。 12 そのころ、あなたがたはキリストから離れ、イス ラエルの国から遠く離れ、約束の契約からは離れ、 この世にあって希望もなく、神もない者でした。
エペソ人への手紙
13 しかし、あなたがたは、かつては遠く離れていた 者も、今はキリスト・イエスにあって、キリストの血 によって近い者とされているのです。 14 キリストはわたしたちの平和です。キリストは両 者を一つにし、わたしたちの間の隔ての壁を取り壊 してくださいました。 15 キリストは、ご自分の肉において、敵意と、規定 の中にある戒めの律法とを廃棄し、ふたりをひとり の新しい人に造り上げて平和をつくりだされました。 16 そして、十字架によって両者を一つのからだとし て神と和解させ、十字架によって敵意を滅ぼしてく ださったのです。 17 そして、遠くにいるあなた方にも近くにいる人々 にも来て平和を宣べ伝えたのです。 18 なぜなら、わたしたちは、キリストによって、一 つの御霊によって父のみもとに近づくことができる からです。 19 ですから、あなたがたは、もはや異国人でも寄留 者でもなく、聖徒たちと同じ国民であり、神の家族 なのです。 20 あなたがたは使徒たちと預言者たちという土台の 上に建てられたものであって、キリスト・イエスご自 身が隅のかしら石です。 21 彼によって、建物全体が組み合わされて成長し、 主にある聖なる宮となるのです。 22 あなたがたも、キリストにあって、御霊によって 神の住まいとして、共に建てられているのです。 第3章 1 こういうわけで、私パウロは、あなたがた異邦人の ためにイエス・キリストの囚人となり、 2 あなたがたは、わたしにあなたがたに与えられた神 の恵みの分配について聞いているでしょう。 3 彼が啓示によって私にその奥義を知らせてくださっ たのは、私が前に簡単に書いたとおりです。 4 あなたたちがそれを読むとき、キリストの奥義に関 する私の知識を理解するであろう。 5 このことは、昔の人には知らされていませんでした が、今は御霊によって神の聖なる使徒たちと預言者 たちに啓示されています。 6 それは、福音により、異邦人がキリストにおいて共 同相続人となり、同じからだに属し、約束にあずか る者となるためです。 7 わたしは、神の力の有効な働きによってわたしに与 えられた神の恵みの賜物に従って、その奉仕者とさ れたのです。 8 すべての聖徒たちの中で一番小さい者である私に、 キリストの測り知れない富を異邦人に宣べ伝えるた めに、この恵みが与えられたのです。 9 それは、世の初めから神に隠されていた奥義がどの ようなものであるかを、すべての人に悟らせるため である。神は、イエス・キリストによって万物を創造 されたのである。
10 それは、今や、天にある支配と権威に、神の豊か な知恵が教会を通して知られるようになるためであ り、 11 それは、わたしたちの主キリスト・イエスにおいて 立てられた永遠の計画によるのである。 12 私たちは、キリストを信じる信仰によって、大胆 に確信をもって神に近づくことができるのです。 13 ですから、わたしがあなたがたのために受ける苦 難に弱り果てないように願うのです。苦難はあなた がたの栄光なのです。 14 このために私は主イエス・キリストの父にひざまず き、 15 天と地のすべての家族は彼から名づけられ、 16 どうか、神は、あなたがたに、その栄光の豊かさ に従い、御霊によって、内なる人を力強く強くして 下さるようにしてくださいますように。 17 キリストが信仰によってあなたがたの心の内に住 まわれるように、またあなたがたが愛に根ざし、愛 にしっかりと立って、 18 すべての聖徒たちと共に、その広さ、長さ、高さ、 深さがどれほどであるかを悟ることができますよう に。 19 また、人知をはるかに越えたキリストの愛を知る ようになり、神の満ち満ちた豊かさのすべてに満た されるためである。 20 わたしたちが願うところ、思うところのすべてを 越えて豊かに施すことのできる方は、わたしたちの うちに働く力によって、 21 教会において、キリスト・イエスによって、世々限 りなく栄光が彼にありますように。アーメン。 第4章 1 ですから、主の囚人である私は、あなたがたに勧め ます。あなたがたは召された使命にふさわしく歩み なさい。 2 謙遜と柔和の心と寛容とをもって、愛をもって互い に忍び合いなさい。 3 平和のきずなで御霊の一致を保つように努めなさい。 4 からだが一つ、御霊も一つです。あなたがたは、召 されたとき、一つの望みをいだいているのです。 5 主は一つ、信仰は一つ、洗礼は一つ。 6 すべてのものの父である唯一の神は、すべてのもの の上におられ、すべてのものを通しておられ、すべ てのものの内におられます。 7 しかし、私たち一人一人には、キリストの賜物の量 に応じて、恵みが与えられているのです。 8 それゆえ、神はこう言われる。「高い所に昇ったと き、彼は捕囚の民を捕囚として連れて行き、人々に 賜物を与えた。」 9 (彼が昇ったということは、まず地の低い所に下ら れたということではないでしょう。 10 下って来られた方は、また、すべてのものを満た すために、すべての天よりも高く上られた方と同じ 方です。
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エペソ人への手紙
11 そして、ある人たちを使徒、ある人たちを預言者、 ある人たちを福音伝道者、ある人たちを牧師、教師 としてお立てになりました。 12 それは、聖徒たちを整えて奉仕のわざをさせ、キ リストのからだを建て上げるためです。 13 こうして、わたしたちすべての者が、神の子を信 じる信仰と知識の一致に達し、完全な人にまで至り、 キリストの満ちあふれる徳の高さにまで達するため である。 14 こうして、私たちはもはや子供ではなくなり、 人々の策略や欺く悪巧みによって、あらゆる教えの 風に吹き飛ばされたり、もてあそばれたりすること がなくなります。 15 むしろ、愛をもって真理を語り、あらゆる点で、 頭であるキリストに達するまで成長しなさい。 16 キリストにより、体全体は、各部の働きに応じて しっかりと組み合わされ、結び合わされて、おのお のの部分が適度に働いて体を成長させ、愛によって 自ら造り上げられていくのです。 17 ですから、私は主にあってこのことを言い、また 証言します。あなたがたは、今後は他の異邦人たち のように、むなしい思いのままに歩んではなりませ ん。 18 彼らは、自分の心の盲目さのゆえに、自分の中に ある無知のゆえに、悟りが暗くなり、神の命から遠 ざかっています。 19 彼らは無感覚になって、みだらな行いに身をゆだ ね、貪欲にあらゆる汚れた行いを行なっている。 20 しかし、あなたがたはキリストをそのようには学 んでいません。 21 あなたがたは、イエスの教えを聞き、また教えを 受けてきたのだから、その真理はイエスにあるので ある。 22 あなたがたは、以前の生き方について、人を惑わ す情欲に堕落した古い人を脱ぎ捨て、 23 あなたがたの心の霊において新たにされなさい。 24 そして、神に倣って義と真の聖さのうちに造られ た新しい人を着なさい。 25 ですから、偽りを捨てて、互いに真実を語りなさ い。私たちは互いに肢体なのです。 26 怒っても罪を犯してはならない。怒りのままに日 が暮れてはならない。 27 悪魔に場所を与えてはいけません。 28 盗んだ者は、もう盗んではいけません。むしろ、 困っている人に施しをするために、自分の手で良い ものを働きなさい。 29 あなたがたの口から悪い言葉が一つも出ないよう にしなさい。むしろ、聞く人の徳を高めるのに役立 つ良い言葉を語りなさい。それは聞く人の徳を高め るものとなるでしょう。 30 神の聖霊を悲しませてはならない。あなたたちは、 贖いの日まで聖霊によって封印されているのである。 31 すべての無慈悲、憤り、怒り、叫び、悪口、およ びすべての悪意を捨て去りなさい。
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32 互いに親切にし、思いやり深くなり、神がキリス トによってあなたがたを赦して下さったように、互 いに赦し合いなさい。 第5章 1 ですから、愛されている子どもとして、神に従いな さい。 2 キリストがわたしたちを愛して、わたしたちのため に、ご自身を香ばしいかおりの供え物、また供え物 として神におささげになったように、愛のうちに歩 みなさい。 3 しかし、聖徒にふさわしく、不品行やあらゆる汚れ や貪欲は、あなたがたの間では、口に出して言うこ とさえあってはなりません。 4 汚れた言葉や、愚かな話や、冗談はよくありません。 むしろ感謝しなさい。 5 あなたがたも知っているとおり、淫行をする者、汚 れた者、貪欲な者、すなわち偶像を礼拝する者は、 だれもキリストと神の国を受け継ぐことはできませ ん。 6 だれも、むなしい言葉であなたがたを欺いてはいけ ません。これらのことのゆえに、神の怒りは不従順 の子らに下るのです。 7 だから、あなたたちは彼らといっしょになってはい けません。 8 あなたがたはかつては暗闇であったが、今は主にあ って光となっている。光の子らとして歩みなさい。 9 (御霊の実は、あらゆる善意と正義と真実です。) 10 何が主に受け入れられるかを証明する。 11 実を結ばない暗闇の業に加わらないで、むしろそ れを戒めなさい。 12 彼らが隠れて行っていることは、話すことさえも 恥ずべきことである。 13 しかし、明らかにされるすべての事は、光によっ て明らかにされる。明らかにするものはすべて光で ある。 14 それゆえ、イエスはこう言われます。「眠ってい る者よ、目を覚ませ。死人の中から起き上がれ。そ うすれば、キリストがあなたに光を与えて下さるで あろう。」 15 ですから、あなたがたは、愚かな者のようにでは なく、賢い者のように、慎重に歩むように気をつけ なさい。 16 時を有効に活用せよ。日々は悪であるからだ。 17 ですから、あなたがたは愚かにならないで、主の 御心が何であるかを悟りなさい。 18 酒に酔ってはいけません。そこには放縦が含まれ ます。むしろ、御霊に満たされなさい。 19 詩篇と賛美歌と霊的な歌をもって心の中で語り、 主に向かって心から歌い、 20 わたしたちの主イエス・キリストの御名によって、 いつもすべてのことについて父なる神に感謝しなさ い。 21 神を畏れて互いに従いなさい。
エペソ人への手紙
22 妻たちよ。主に従うように、自分の夫に従いなさ い。 23 夫は妻の頭であり、キリストは教会の頭であり、 また、教会という体の救い主なのです。 24 ですから、教会がキリストに従うように、妻もす べてのことにおいて自分の夫に従いなさい。 25 夫たちよ。キリストが教会を愛し、そのためにご 自身をお与えになったように、妻を愛しなさい。 26 それは、みことばによる水の洗いをもって、それ を聖別し、清めるためであった。 27 それは、しみやしわやそのようなものが何一つな い、聖く傷のない栄光の教会を、ご自分の前に立た せるためであった。 28 そのように、夫も自分の妻を自分のからだのよう に愛すべきです。妻を愛する人は、自分自身を愛し ているのです。 29 かつて自分の身を憎んだ者は一人もいません。む しろ、主が教会を愛されたように、それを養い、大 切にしています。 30 わたしたちはキリストのからだの部分、キリスト の肉と骨の一部なのです。 31 それゆえ、人は父母を離れ、妻と結ばれ、ふたり の者は一体となるのである。 32 これは大きな奥義です。私はキリストと教会につ いて語っています。 33 しかし、あなたがたもそれぞれ、自分の妻を自分 と同じように愛しなさい。妻は夫を敬うように心掛 けなさい。
11 悪魔の策略に対抗して立つことができるように、 神の武具を身に着けなさい。 12 私たちの戦いは、血肉に対するものではなく、支 配、権威、暗黒の世の主権者、また天上にいる悪の 霊に対する戦いなのです。 13 ですから、邪悪な日に際して対抗し、すべてを成 し遂げて、堅く立つことができるように、神の武具 を身に着けなさい。 14 それゆえ、真理の帯を腰に締め、正義の胸当てを 着けて立ちなさい。 15 平和の福音の備えを足にはきなさい。 16 何よりもまず、信仰の盾を取りなさい。それによ って、あなた方は悪者の放つ火の矢をことごとく消 すことができるでしょう。 17 救いのかぶとをかぶり、御霊の剣、すなわち神の 言葉を取りなさい。 18 あらゆる祈りと願いをもって、常に御霊によって 祈りなさい。またそのために目を覚まして、忍耐強 くすべての聖徒のために祈り続けなさい。 19 そして、わたしには、語る言葉が与えられ、大胆 に口を開いて福音の奥義を知らせることができるよ うに、 20 わたしはそのために、鎖につながれた使節です。 その中で、わたしが語るべきことを大胆に語ること ができるように。 21 しかし、わたしの様子、わたしがどうしているか をあなたがたにも知ってもらうために、主にあって 愛されている兄弟であり忠実な奉仕者であるテキコ が、すべてのことをあなたがたに知らせます。 22 わたしが彼をあなたたちのところに遣わしたのも、 あなたたちがわたしたちの様子を知り、また彼によ って心が慰められるためである。 23 父なる神と主イエス・キリストから、兄弟たちに平 和と信仰を伴う愛がありますように。 24 わたしたちの主イエス・キリストを心から愛するす べての人に恵みがありますように。アーメン。(ロ ーマからエペソ人へ、テキコより)
第6章 1 子供たちよ、主にあって両親に従いなさい。これは 正しいことだからです。 2 あなたの父と母を敬いなさい。これは約束を伴う第 一の戒めである。 3 そうすれば、あなたは幸せになり、地上で長く生き ることができるでしょう。 4 父親たちよ、子供たちを怒らせてはいけません。む しろ、主の教えと訓戒によって彼らを育てなさい。 5 僕たちよ。肉による主人に対して、恐れおののき、 真心からキリストに従うように従順でありなさい。 6 他人にへつらおうとする者のように、うわべだけの 奉仕をするのではなく、キリストの僕として、心か ら神の御旨を行いなさい。 7 人にではなく、主に仕えるように、喜んで奉仕しな さい。 8 人は、奴隷であれ自由人であれ、どんな善いことを 行えば、主からそれに応じた報いを受けるというこ とを、あなたは知っています。 9 それで、主人たちよ、彼らに対しても同じようにし なさい。脅かすことをやめなさい。あなたがたの主 も天におられ、また、主には人を差別されないこと を、あなたがたは知っているのです。 10 最後に、兄弟たちよ。主にあって、また主の力強 い力によって強くなりなさい。
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ピリピ人への手紙 第1章 1 イエス・キリストの僕であるパウロとテモテから、 ピリピにいるキリスト・イエスにあるすべての聖徒た ち、ならびに監督たちと執事たちへ。 2 私たちの父なる神と主イエス・キリストから、恵み と平安があなた方にありますように。 3 私はあなたがたのことを思い出すたびに神に感謝し ます。 4 わたしはいつも、あなたがたすべてのために、喜び をもって祈っています。 5 あなたがたは、初めの日から今日まで、福音にあず かってきました。 6 あなたがたのうちに良いわざを始められた方は、キ リスト・イエスの日までにそれを成し遂げて下さると 確信しています。 7 わたしがあなたがたすべてのことをこのように考え るのは、わたしにとってふさわしいことです。なぜ なら、わたしはあなたがたを心に留めているからで す。わたしが拘束されているときも、福音を弁明し、 確証するときも、あなたがたはみなわたしの恵みに あずかっているのです。 8 神は、私がイエス・キリストの心において、あなた がた一同をどれほど慕っているかを証しして下さる 方です。 9 私はこう祈ります。あなたがたの愛が、知識におい ても、あらゆる判断力においても、ますます豊かに なりますように。 10 それは、あなたがたが、すぐれたことをわきまえ、 キリストの日まで、誠実で非難されるところのない 者となるためです。 11 イエス・キリストによる義の実に満たされて、神の 栄光と賛美とが表されるのです。 12 しかし、兄弟たちよ、わたしの身に起こったこと は、むしろ福音の前進のために起こったのだという ことを理解してほしい。 13 こうして、私がキリストに縛られていることは、 宮殿全体、また他のすべての場所で明らかになりま した。 14 そして、主にある多くの兄弟たちは、わたしの束 縛によって確信を強め、恐れることなく、さらに大 胆に御言葉を語るようになりました。 15 実に、ある者はねたみと争いからキリストを宣べ 伝え、またある者は善意から宣べ伝えている。 16 ある者は、争いのためにキリストを宣べ伝えてい るが、それは誠実なものではなく、私の束縛に苦し みを加えようとしている。 17 しかし、もう一つは愛によるものです。それは、 私が福音を弁明するために立てられていることを知 っているからです。 18 それでは、どうでしょうか。それにもかかわらず、 見せかけであろうと真実であろうと、あらゆる方法
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でキリストが宣べ伝えられています。そして、私は そのことを喜んでおり、これからも喜ぶでしょう。 19 わたしは、あなたがたの祈りとイエス・キリストの 御霊の助けによって、このことがわたしの救いとな ることを知っている。 20 わたしの切なる願いと希望によれば、わたしは何 事にも恥じることなく、いつものように、今も大胆 に、生きるにしても死ぬにしても、わたしの身にお いてキリストがあがめられるであろう。 21 私にとって生きることはキリストであり、死ぬこ とは利益です。 22 しかし、もし私が肉体に生きているなら、これが 私の労働の成果です。しかし、私が何を選ぶべきか は分かりません。 23 わたしは、二つのものの間で板ばさみになってい る。わたしの望みは、この世を去ってキリストとと もにいることである。そのほうが、はるかによいの である。 24 しかし、肉にとどまることは、あなたたちにとっ て、もっと必要です。 25 そして、この確信をもって、私は、あなたがたの 信仰の促進と喜びのために、あなたがた一同と共に 留まり続けるであろうと知っています。 26 それは、わたしが再びあなたがたのところに行く ことによって、あなたがたがわたしに対してイエス・ キリストにあってさらに大きな喜びを抱くようにな るためです。 27 ただ、あなたがたの生活はキリストの福音にふさ わしいものであるようにしなさい。そうすれば、私 が行ってあなたがたに会うにしても、離れているに しても、あなたがたの様子を聞くことができるでし ょう。それは、あなたがたが一つの霊で堅く立ち、 心を一つにして福音の信仰のために共に奮闘してい ることです。 28 また、あなたがたは、何事にも敵対者たちに恐れ を抱かれない。それは、彼らには滅びの明らかな印 であるが、あなたがたには、神の救いの印である。 29 あなたがたには、キリストのために、彼を信じる ことだけではなく、彼のために苦しむことも与えら れているのです。 30 あなたがたはわたしの中に見たのと同じ闘争を、 また、わたしの中にあると聞いているのと同じ闘争 を、わたしもしているのです。 第2章 1 ですから、もしキリストによる慰め、愛による励ま し、御霊による交わり、慈悲とあわれみとが、 2 あなたがたは同じ思いを持ち、同じ愛を抱き、心を 合わせ、思いを一つにして、わたしの喜びを満たし なさい。 3 何事も争いや虚栄心からするのではなく、へりくだ った心で互いに相手を自分より優れた者と考えなさ い。 4 人はそれぞれ自分のことばかり考えず、他人のこと も考えなさい。
ピリピ人への手紙
5 キリスト・イエスにあって抱かれていたのと同じ思 いを、あなたがたの間でも抱いて行きなさい。 6 キリストは神の御姿であられたが、神と等しい者で あることに固執しようとは思わなかった。 7 しかし、ご自分を無にして、僕の姿をとり、人間と 同じようになられました。 8 そして、人としての姿をとって現れ、自分を卑しく し、死にまで、実に十字架の死にまで従われました。 9 それゆえ、神は彼を高く上げ、すべての名にまさる 名を彼に与えた。 10 それは、イエスの御名によって、天にあるもの、 地にあるもの、地の下にあるもののすべてがひざま ずき、 11 そして、すべての舌が「イエス・キリストは主であ る」と告白して、父なる神が栄光をお受けになるた めです。 12 ですから、愛する者たちよ、あなたがたは、いつ も従順であったように、わたしが一緒にいるときだ けでなく、いない今はなおさら従って、恐れおのの きながら自分の救いを達成するように努めなさい。 13 というのは、あなたがたのうちに働いて、御心の ままに望ませ、行わせて下さるのは神だからです。 14 すべてのことを、不平や論争をせずに行いなさい。 15 それは、あなたがたが、罪のない、傷のない者と なり、曲がった邪悪な国民の中にあって、非難され るところのない神の子となり、その中で世の光とし て輝くためです。 16 命の言葉を宣べ伝え、わたしが走ったことはむだ でなく、労苦したこともむだでなかったと、キリス トの日に喜ぶためです。 17 そうです。そして、もし私が、あなたがたの信仰 の犠牲と奉仕の上に捧げられるなら、私は喜び、あ なたがたすべてと共に喜びます。 18 同じ理由で、あなたたちも喜びなさい。私と一緒 に喜びなさい。 19 しかし、私は主イエスを信じて、テモテをすぐに でもあなた方のところに遣わし、あなた方の状態を 知って、私もまた慰められるよう努めます。 20 わたしと同じように、あなたがたの状態を自然に 気遣ってくれるような人はいないのです。 21 すべての人は自分の利益を求め、イエス・キリスト の利益を求めないからです。 22 しかし、あなたがたは彼についての証拠を知って いる。つまり、彼は息子として父とともに働くよう に、私とともに福音のために働いたのである。 23 ですから、わたしの身にどんなことが起こりそう かが分かり次第、すぐに彼を遣わそうと思っていま す。 24 しかし、わたし自身もすぐに行けるものと主にあ って信じています。 25 しかし、わたしは、わたしの兄弟であり、労苦の 仲間であり、戦友であり、またあなたがたの使者で あり、わたしの必要を満たしてくれたエパフロデト を、あなたがたのところに遣わす必要があると考え ました。
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26 パウロはあなたがた一同を慕い、また、自分が病 気であるとあなたがたに聞いていたので、ひどく憂 いていた。 27 実際、彼は死にそうな病気にかかっていました。 しかし、神は彼をあわれんでくださいました。そし て、彼だけでなく、わたしにもあわれんでください ました。それは、わたしが悲しみの上に悲しみを重 ねることのないようにするためでした。 28 ですから、わたしは彼をさらに注意深く送りまし た。それは、あなたがたが再び彼に会ったとき、喜 び、わたしの悲しみが和らぐようにするためです。 29 ですから、心からの喜びをもって、主にあって彼 を迎え入れなさい。また、そのような人を尊敬しな さい。 30 なぜなら、彼はキリストの働きのために、自分の 命を顧みず、死に近づいて、私に対するあなたの奉 仕の不足を補おうとしたからです。 第3章 1 最後に、兄弟たちよ、主にあって喜びなさい。同じ ことをあなた方に書くのは、私にとってはつらいこ とではありませんが、あなた方にとっては安全です。 2 犬に気をつけよ、邪悪な働き者に気をつけよ、簡潔 さに気をつけよ。 3 私たちは割礼を受けた者であり、御霊によって神を 礼拝し、キリスト・イエスを喜びとし、肉を頼りにし ない者です。 4 わたしは肉においても頼みの綱を持っているかもし れないが、もしほかの人が肉において頼みの綱を持 っていると考えるなら、わたしはなおさらそうする であろう。 5 生後八日目に割礼を受け、イスラエルの血統、ベニ ヤミン族の者、ヘブル人の中でもヘブル人であり、 律法に関してはパリサイ人であった。 6 熱心さについては、教会を迫害するほどであったが、 律法の義については、非の打ちどころのない者であ った。 7 しかし、私にとって利益であったものを、キリスト のゆえに損失とみなしました。 8 確かに、私は私の主であるキリスト・イエスを知る 知識のすばらしさのゆえに、すべてのものを損失と みなしています。私はキリストを得るために、すべ てのものを損失し、それらを糞土とみなしています。 9 律法による自分の義ではなく、キリストを信じる信 仰による義、すなわち、信仰に基づいて神から与え られる義をもって、キリストのうちに認められる者 となりなさい。 10 わたしは、キリストとその復活の力と、キリスト の苦しみにあずかることとを知り、キリストの死に 倣う者となろう。 11 どうにかして死者の復活に達することができれば。 12 わたしは、すでに到達したとか、すでに完全であ るとかいうつもりはありません。ただ、キリスト・イ
ピリピ人への手紙
エスによって捕らえられたのと同じように、わたし も捕らえようとして追い求めているのです。 13 兄弟たちよ、わたしは、すでに捕らえたとは思っ ていません。ただ、この一事に励んでいます。すな わち、うしろにあるものを忘れ、前のものに向かっ て手を伸ばし、 14 私は、キリスト・イエスにおいて上に召して下さる 神の賞を得るために、目標を目ざして走り続けてい ます。 15 ですから、完全な者である私たちは、このように 考えましょう。もし何かについて違った考えを持っ ているなら、神はそれをもあなた方に明らかにして くださいます。 16 しかし、私たちはすでに到達したところまで、同 じ規則に従って歩み、同じことを心に留めましょう。 17 兄弟たちよ、私に従って歩む者となりなさい。そ して、私たちを模範として歩む人々に注意しなさい。 18 (なぜなら、多くの者が歩んでいるからです。わ たしは彼らについて何度も話してきましたが、今は 泣きながら言いますが、彼らはキリストの十字架の 敵です。 19 彼らの終わりは滅びであり、彼らの神は彼らの腹 であり、彼らの栄光は彼らの恥の中にあり、彼らは 地上のことに心を砕く。 20 私たちの住む所は天にあり、私たちはそこから救 い主、主イエス・キリストを待ち望んでいます。 21 神は、万物を御自分に従わせる事ができる御力に よって、私たちの卑しい体を、ご自身の栄光の体と 同じ形に変えて下さいます。 第4章 1 ですから、わたしの愛する兄弟たち、わたしの喜び であり冠である人たちよ、主によって堅く立ちなさ い。 2 私はユウオディアとシンテケに勧めます。彼らが主 にあって同じ思いを持つようにしてください。 3 真の同労者よ、私もあなたにお願いします。私とと もに福音のために労苦した婦人たち、クレメンスや、 いのちの書に名が刻まれている他の同労者たちを助 けてください。 4 いつも主にあって喜びなさい。重ねて言います。喜 びなさい。 5 あなたがたの節度をすべての人に知らせなさい。主 は近くにおられる。 6 何事にも思い煩ってはいけません。何事にも感謝を 込めてささげる祈りと願いによって、あなたがたの 求めるところを神に知っていただきなさい。 7 そして、人のすべての考えを超える神の平和が、あ なたがたの心と思いとをキリスト・イエスにあって守 るであろう。 8 最後に、兄弟たちよ。すべて真実なこと、すべて正 直なこと、すべて正しいこと、すべて清いこと、す べて愛すべきこと、すべて評判の良いこと、徳とさ
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れること、称賛されることがあれば、これらのこと に心を留めなさい。 9 あなたがたが私から学び、受け、聞き、また見たこ とを実行しなさい。そうすれば、平和の神があなた がたとともにいてくださいます。 10 しかし、あなたがたがわたしに対して最後に再び 心遣いを示してくれたことを、わたしは主にあって 大いに喜んだ。あなたがたもそのとき心遣いをして いたが、機会がなかったのだ。 11 わたしは欠乏について語っているのではありませ ん。わたしは、どんな境遇にあっても、それに満足 することを学んだからです。 12 わたしは乏しいことも、豊かなことも知っていま す。どこにいても、またどんなことでも、飽きるこ とも、飢えることも、豊かになることにも、乏しい ことも、教えられています。 13 わたしを強くして下さるキリストによって、わた しは何事でもできるのです。 14 それにもかかわらず、あなたがたはわたしの苦し みに同情してくれたので、よくやった。 15 ピリピ人よ、あなたがたも知っているとおり、福 音の初めに私がマケドニア州を出発したとき、施し や受け渡しの件で私と連絡を取ったのは、あなたが たのほかにはどの教会もありませんでした。 16 テサロニケにいた時も、あなたがたは私の必要を 満たすために、何度も手紙を送ってくれたのです。 17 わたしは贈り物を望んでいるのではなく、あなた がたの益となる実りを豊かに望んでいるのです。 18 しかし、わたしはすべてを持っており、また満ち 足りています。エパフロデトからあなたがたから送 られた物、すなわち香ばしいかおり、神に喜ばれ、 喜ばれる供え物を受け取ったので、わたしは満ち足 りています。 19 しかし、私の神は、キリスト・イエスによって、そ の栄光の富に応じて、あなたがたの必要をすべて満 たしてくださいます。 20 わたしたちの父なる神に、世々限りなく栄光があ りますように。アーメン。 21 キリスト・イエスにあるすべての聖徒によろしく伝 えてください。私と一緒にいる兄弟たちがあなた方 によろしくと言っています。 22 すべての聖徒たち、特に皇帝の家の者たちが、あ なた方によろしくと言っています。 23 私たちの主イエス・キリストの恵みが、あなたがた すべてと共にありますように。アーメン。(ローマ からフィリピ人へ、エパフロデトより手紙)
す。それは、すべてのことにおいて、キリストが第 一の者となるためです。 19 父は、すべての満ちみちたものが御子のうちに宿 ることを望まれた。 20 そして、十字架の血を通して平和を作り、地にあ るものであれ天にあるものであれ、すべてを、彼に よってご自分のもとに和解させてくださったのです。 21 あなたがたは、かつては悪行によって疎外され、 心の中で敵対していたが、今は和解させてくださっ た。 22 御子は、その肉の体において死を遂げ、御前に聖 なる者、傷のない者、責められるところのない者と してあなたたちを立たせるためであった。 23 あなたがたが、しっかりと信仰を保ち、福音の希 望から離れないならば、その福音は、あなたがたが 聞いており、天の下のすべての造られたものに宣べ 伝えられたものであり、私パウロはその福音の奉仕 者となっているのです。 24 わたしは、あなたがたのために受けるわたしの苦 しみを今喜んでおり、キリストのからだである教会 のために、わたしの肉において、キリストの苦しみ の残りを満たしているのです。 25 わたしは、神の言葉を成就するために、あなたが たのためにわたしに与えられた神の計画に従って、 その奉仕者となったのです。 26 それは、世々、代々隠されていた奥義ですが、今 や聖徒たちに明らかにされたのです。 27 神は、この奥義の栄光の富が異邦人の間にどれほ どあるかを、彼らに知らせようとしておられるので す。この奥義とは、あなたがたのうちにおられるキ リスト、すなわち栄光の望みのことです。 28 私たちは、あらゆる知恵をもってすべての人を戒 め、すべての人を教えながら、キリスト・イエスにあ ってすべての人を完全な者と認めさせようと、キリ ストを宣べ伝えています。 29 わたしも、わたしのうちに力強く働く神の働きに 従って、このために労苦しつつ努力しているのです。
コロサイ人への手紙 第1章 1 神の御心によってイエス・キリストの使徒となった パウロと兄弟テモテから、 2 コロサイにいる聖徒たちとキリストに忠誠を尽くす 兄弟たちへ。私たちの父なる神と主イエス・キリスト から、恵みと平安があなた方にありますように。 3 私たちは、私たちの主イエス・キリストの父なる神 に感謝し、いつもあなた方のために祈ります。 4 私たちは、キリスト・イエスに対するあなたがたの 信仰と、すべての聖徒たちに対するあなたがたの愛 とについて聞いているので、 5 あなたがたのために天にたくわえられている希望に ついて、あなたがたは以前から福音の真理の言葉に よって聞いていたのです。 6 このことは、全世界に起こっているように、あなた がたにも起こっており、あなたがたがそれを聞いて 神の恵みを真実に知った日から、あなたがたにも起 こっているように、実を結んでいます。 7 あなたがたも、わたしたちの愛する同労者エパフラ スから学んだとおりです。彼はあなたがたのために 忠実にキリストに仕えています。 8 キリストもまた、御霊によってあなたがたの愛を私 たちに告げ知らせてくださいました。 9 このために、私たちも、それを聞いた日から、あな たがたのために祈り、あらゆる知恵と霊的な理解力 によって、神の御心を深く知る知識にあなたがたが 満たされることを、絶えず願っています。 10 それは、あなたがたが、すべてのことにおいて主 に喜ばれるように、ふさわしく歩み、あらゆる良い わざに実を結び、神を知る知識において増し加わる ためである。 11 神の栄光ある力に従って、あらゆる力によって強 くされ、あらゆる忍耐と寛容を喜びとともに示し、 12 光の中にある聖徒たちの相続財産にあずかる者と して、わたしたちをふさわしい者にしてくださった 父に感謝します。 13 神は、わたしたちを暗黒の力から救い出し、その 愛する御子の支配下に移して下さった。 14 私たちは、キリストの血による贖い、すなわち罪 の赦しを受けています。 15 彼は、目に見えない神の像であり、すべての被造 物の初子である。 16 天にあるもの、地にあるもの、見えるもの、見え ないもの、王座も主権も支配も権威も、すべては神 によって創造された。すべてのものは神によって創 造され、神のために創造されたのである。 17 そして、神はすべてのものより先に存在し、すべ てのものは神によって成り立っています。 18 そして、キリストは体なる教会の頭です。キリス トは初めであり、死人の中から最初に生まれた方で
第2章 1 わたしが、あなたがたとラオデキヤの人々、またわ たしの顔を肉において見たことのない人たちのため に、どんなに激しく闘っているかを、あなたがたに 知ってもらいたいのです。 2 それは、彼らの心が慰められ、愛によって結び合わ され、理解力の完全な確信というあらゆる富に至り、 神と父とキリストとの奥義を悟るまでに至ったため である。 3 その中には、知恵と知識の宝がすべて隠されている。 4 わたしがこう言うのは、だれかが巧みな言葉であな たがたを惑わすようなことがないようにするためで す。 5 わたしは肉体においては離れているが、霊において はあなたがたとともにいて、あなたがたの秩序と、 キリストに対するあなたがたの信仰の堅固さとを見 て、喜んでいる。
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コロサイ人への手紙
6 ですから、あなたがたは主キリスト・イエスを受け 入れたのですから、彼にあって歩みなさい。 7 あなたがたは、教えられたとおり、キリストに根ざ し、キリストに建てられ、信仰にしっかりと立って、 感謝に満ちあふれなさい。 8 だれかが、人間の言い伝えやこの世の初歩に従う哲 学やむなしい欺きによって、あなたがたを惑わすこ とのないように気をつけなさい。キリストに従うの ではありません。 9 なぜなら、キリストのうちには、神の満ちみちた性 質が、肉体においてすべて宿っているからです。 10 あなたがたは、すべての支配と権威の頭であるキ リストにあって完全です。 11 あなたがたもキリストにあって、手によらない割 礼を受け、キリストの割礼によって、肉の罪のから だを脱ぎ捨てたのです。 12 あなたがたは、バプテスマによってキリストとと もに葬られ、また、キリストを死人の中からよみが えらせた神の力を信じる信仰によって、キリストと ともによみがえらされたのです。 13 あなたがたは、自分の罪と肉の無割礼の中に死ん でいたのに、キリストはあなたがたをキリストと共 に生かし、すべての罪過を赦してくださいました。 14 わたしたちに不利で、わたしたちに反抗する律法 の文書を消し去り、それを十字架に釘付けにして取 り除いてくださいました。 15 そして、彼は支配権と権威を奪い、それを公然と 見せしめにして、勝利を得た。 16 ですから、食物や飲み物、あるいは祭日や新月や 安息日のことで、だれもあなたがたを裁いてはいけ ません。 17 これらは、来たるべきものの影であって、その体 はキリストのものである。 18 だれも、自分から謙遜になって天使を拝み、見た ことのないものに口出しして、自分の肉の思いでむ なしく高ぶって、あなたがたの報いを奪い取ろうと してはいけません。 19 そして、頭を支えていないのです。頭から体全体 が、節々や組織によって養われ、結び合わされて、 神の成長とともに成長していくのです。 20 ですから、あなたがたはキリストとともにこの世 の初歩から死んだのなら、なぜ、この世に生きてい るかのように、規則に従うのですか。 21 (触れるな、味わうな、握るな。 22 これらはみな、人間の戒めや教えに従って生きる 者によって滅びるのですか。 23 これらのことは、意志を敬い、謙遜になり、肉体 を軽視することにおいて、知恵を示すものであり、 肉の満足を重んじる名誉ではありません。 第3章 1 ですから、あなたがたはキリストとともによみがえ らされたのなら、上にあるものを求めなさい。そこ ではキリストが神の右に座しておられます。
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2 地上のものではなく、上にあるものに心を留めなさ い。 3 あなたがたは死んでおり、あなたがたの命はキリス トとともに神の中に隠されているからです。 4 私たちの命であるキリストが現れるとき、あなたが たもキリストとともに栄光のうちに現れるのです。 5 ですから、地上にあるあなたの肢体、すなわち、不 品行、汚れ、好色、悪い情欲、また貪欲、すなわち 偶像礼拝を殺しなさい。 6 これらのことのゆえに、神の怒りは不従順の子らに 下るのです。 7 あなたがたも、そこに住んでいたころは、その中を 歩んでいたのです。 8 しかし、今は、怒り、憤り、悪意、冒涜、汚れた言 葉を、あなたがたの口から捨て去りなさい。 9 互いに偽りを言ってはいけません。古い人をその行 いとともに脱ぎ捨てたのですから。 10 そして、新しい人を着たのです。新しい人は、人 を創造した方の似姿に従って新たにされ、知識に至 ったのです。 11 そこでは、ギリシア人もユダヤ人もなく、割礼を 受けた者も受けていない者もなく、未開人もスキタ イ人も、奴隷も自由人も存在しません。キリストが すべてであり、すべての中におられるのです。 12 ですから、神に選ばれた聖なる者、愛されている 者として、あわれみの心、慈愛、謙遜、柔和、寛容 を身に着けなさい。 13 互いに忍び合い、もしも争いごとがあったとして も、互いに赦し合いなさい。キリストがあなたがた を赦して下さったように、あなたがたも赦し合いな さい。 14 そして、これらすべてのものの上に、完全さの絆 である愛を身に着けなさい。 15 神の平和があなたがたの心を支配するようにしな さい。あなたがたは一つのからだとしてこの平和に 招かれているのです。そして感謝しなさい。 16 キリストの言葉が、あらゆる知恵に富んであなた がたの内に豊かに宿るようにしなさい。詩篇と賛美 歌と霊的な歌によって互いに教え、訓戒し合い、心 から主に向かって感謝をもって歌いなさい。 17 あなたがたのすること、言うこと、行うことは何 でも、すべて主イエスの名によって行い、彼によっ て父なる神に感謝しなさい。 18 妻たちよ。主の定めに従って、自分の夫に従いな さい。 19 夫たちよ。妻を愛しなさい。妻に対して苦々しい 思いを抱いてはならない。 20 子どもたちよ、すべてのことにおいて両親に従い なさい。これは主に喜ばれることだからです。 21 父親たちよ、子供たちを怒らせてはいけません。 そうしないと、彼らは落胆してしまいます。 22 奴隷たちよ。肉に従う主人に、すべての点で従い なさい。人にへつらおうとして、うわべだけの奉仕 をするのではなく、真心をもって神を畏れ、
コロサイ人への手紙
23 あなたがたは何をするにも、人に対してではなく、 主に対してするように、心から行いなさい。 24 あなたがたは主から相続の報酬を受けることを知 っています。あなたがたは主キリストに仕えている からです。 25 しかし、悪を行う者は、その行った悪に対して報 いを受けます。人を差別することはありません。 第4章 1 主人よ。あなたがたの僕たちには、公正で平等な扱 いをしなさい。あなたがたにも天に主人がおられる ことを、あなたがたは知っているのです。 2 絶えず祈りなさい。目を覚まして感謝しながら祈り なさい。 3 また、わたしたちのためにも祈ってください。神が わたしたちに語りかける門を開いてくださり、わた しもそのために縛られているのであるが、キリスト の奥義を語らせてくださるように。 4 それは、わたしが語るべきことを明らかにするため である。 5 外にいる人々に対しては、知恵をもって歩み、時を 有効に活用しなさい。 6 あなたがたの言葉は、いつも恵みがあり、塩で味付 けされたものとしなさい。そうすれば、それぞれの 人にどのように答えるべきかが分かるでしょう。 7 私の状態を、愛する兄弟であり、主に仕える忠実な 奉仕者、また同胞であるテキコが、あなた方にすべ て告げます。 8 わたしが彼をあなたがたのもとに遣わしたのは、あ なたがたの状態を知り、あなたがたの心を慰めるた めである。 9 あなたがたの一人である忠実な愛する兄弟オネシモ と一緒に、ここで行われていることをすべてあなた がたに知らせるでしょう。 10 私と一緒に囚人となっているアリスタルコと、バ ルナバの姉妹の息子マルコが、あなた方によろしく と言っています。あなた方は、彼に関して、『もし 彼があなた方のところに来たら、迎え入れなさい』 という命令を受けています。 11 また、ユストと呼ばれるイエスは、割礼を受けた 者たちです。この人たちだけが、神の王国のために 私と協力し、私の慰めとなってくれています。 12 あなたがたのうちの一人、キリストの僕であるエ パフラスが、あなたがたによろしくと言っています。 彼は、あなたがたが神のすべての御旨において、完 全に満たされるようにと、いつも熱心にあなたがた のために祈りをささげています。 13 わたしは、彼があなたがたやラオデキアにいる 人々、またヒエラポリスにいる人々に対して、非常 に熱心であることを証言します。 14 愛する医者ルカとデマスがあなた方によろしくと 言っています。 15 ラオデキアにいる兄弟たちと、ヌンファス、およ び彼の家にある教会によろしく伝えてください。
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16 この手紙があなたがたの間で読まれるなら、ラオ デキアの教会でも読まれるようにしなさい。また、 ラオデキアからの手紙も同じように読んでもらいな さい。 17 アルキポにこう言いなさい。『あなたは主にあっ て受けた務めを、よく心掛けて全うしなさい。』 18 私パウロが手渡した挨拶です。私の拘束を思い出 してください。恵みがあなた方と共にありますよう に。アーメン。(ローマからコロサイ人への手紙、 テキコとオネシモによる)
テサロニケ人への 第一の手紙 第1章 1 パウロ、シルワノ、テモテから、父なる神と主イエ ス・キリストとにあるテサロニケの教会へ。私たちの 父なる神と主イエス・キリストから、恵みと平和があ なた方にありますように。 2 私たちは、祈りの中であなたがたすべてのことを思 い起こし、いつも神に感謝をささげています。 3 あなたがたは、神であり父である御前で、わたした ちの主イエス・キリストに対する信仰の働きと、愛の 労苦と、希望の忍耐とを絶えず覚えている。 4 愛する兄弟たちよ。あなたがたが神に選ばれたこと は、わたしたちも知っています。 5 わたしたちの福音があなたがたに伝えられたのは、 言葉だけによったのではなく、力と聖霊と強い確信 とによったからである。わたしたちがあなたがたの 間で、あなたがたのためにどんなことをしたかは、 あなたがたが知っているとおりである。 6 あなたがたは、多くの苦難の中で聖霊による喜びを もって御言葉を受け入れ、私たちと主に従う者とな ったのです。 7 こうして、あなたがたはマケドニア州とアカイア州 の信者全員の模範となったのです。 8 主の言葉はあなたがたから出て、マケドニアとアカ イアに響き渡ったばかりでなく、神に対するあなた がたの信仰があらゆる所に言い伝えられているので、 私たちは何も言う必要がないほどです。 9 彼ら自身が、わたしたちがどのようにしてあなたが たのところへ入って行ったか、また、どのようにし てあなたがたが偶像から神に立ち返って、生けるま ことの神に仕えるようになったかをわたしたちにつ いて語っています。 10 そして、死人の中からよみがえらせた御子、すな わち、やがて来る怒りから私たちを救い出してくだ さるイエスが、天から来られるのを待ち望んでいた のです。 第2章 1 兄弟たちよ。わたしたちがあなたがたの所に入った ことは、むだではなかったことを、あなたがた自身 も知っていなさい。 2 しかし、あなたがたが知っているように、私たちは 以前ピリピで苦しみを受け、恥をかかされた後でさ え、私たちの神にあって大胆に、激しい論争をしな がら神の福音をあなたがたに語ったのです。 3 わたしたちの勧めは偽りや汚れや悪意から出たもの ではありません。
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4 しかし、私たちは、神から福音を託されたのだから、 そのように語るのです。人を喜ばせるためにではな く、私たちの心を試される神を喜ばせるために語る のです。 5 あなたがたも知っているとおり、わたしたちは、ど んなときもへつらう言葉や、貪欲を装った言葉など を使ったことはありません。神がそのことを証しし ておられます。 6 私たちは、キリストの使徒として重荷となるべきで あったのに、人からの栄誉を求めず、あなたがたか らも、またほかの人からも栄誉を求めませんでした。 7 しかし、私たちは乳母がその子供を慈しむように、 あなたがたの間で優しく接しました。 8 ですから、私たちはあなたがたを心から慕い、ただ 神の福音だけでなく、私たち自身の魂をもあなたが たに伝えたいと思ったのです。あなたがたが私たち にとって大切な存在だったからです。 9 兄弟たちよ、あなたがたはわたしたちの労苦と努力 を覚えているでしょう。わたしたちはあなたがたの だれにも負担をかけまいと考えて、夜も昼も働き、 神の福音をあなたがたに宣べ伝えたのです。 10 あなたがたは、また神も、私たちがあなたがた信 者の間で、いかに聖く、正しく、非難されるところ なく行動したかの証人です。 11 あなたがたも知っているように、私たちは父親が その子供にするように、あなたがた一人一人を励ま し、慰め、戒めました。 12 それは、あなたがたを神の王国と栄光に招いてく ださった神にふさわしく歩むためです。 13 このこともあって、私たちは絶えず神に感謝して います。あなたがたは私たちから聞いた神の言葉を、 人間の言葉としてではなく、真実に神の言葉として 受け入れたからです。そして、その言葉は、信じる あなたがたのうちにも力強く働いています。 14 兄弟たちよ。あなたがたは、ユダヤにいるキリス ト・イエスに結ばれた神の諸教会の信者となったので す。あなたがたも、同胞から、彼らがユダヤ人から 受けたのと同じような苦しみを受けたのです。 15 彼らは主イエスと自分たちの預言者たちを殺し、 また私たちを迫害しました。彼らは神を喜ばせず、 すべての人に逆らっています。 16 彼らは、異邦人が救われるようにと、私たちに語 ることを禁じ、彼らの罪を常に積み重ならせていま す。怒りが彼らに極限まで臨んでいるからです。 17 しかし、兄弟たちよ。私たちは、しばらくの間、 あなたがたのところから連れ去られたが、心の中で はそうではなかった。しかし、あなたがたの顔を見 たいと、ますます切に願った。 18 ですから、私たちパウロも、何度でもあなた方の ところへ行こうとしましたが、サタンが邪魔をした のです。 19 わたしたちの希望、喜び、あるいは栄誉の冠は何 であろうか。わたしたちの主イエス・キリストが来ら れるとき、あなたがたもその御前にいるではないか。 20 あなたがたはわたしたちの栄光であり、喜びなの です。
テサロニケ人への第一の手紙
第3章 1 それで、私たちはもはや我慢できなくなったので、 アテネに残されるのが良いと考えました。 2 そして、わたしたちの兄弟であり、神の奉仕者であ り、キリストの福音におけるわたしたちの同労者で もあるテモテを、あなたがたの信仰を強め、また慰 めるために遣わしました。 3 それは、だれもこれらの苦難によって動揺しないよ うにするためです。あなたがた自身も知っているよ うに、私たちはそのために定められているのです。 4 実に、わたしたちがあなたがたと一緒にいたとき、 わたしたちは苦難を受けるであろうと前もって言っ ておいた。そして、そのとおりに起こったことは、 あなたがたも知っている。 5 そういうわけで、私は、もはや我慢できなくなり、 あなたがたの信仰を知るために、人を遣わしたので す。それは、誘惑者が何かの方法であなたがたを誘 惑し、私たちの労苦がむだになることのないように するためです。 6 さて、テモテがあなたがたのところから私たちのと ころへ帰って来て、あなたがたの信仰と愛について、 また、あなたがたがいつも私たちのことをよく覚え ていて、私たちに会いたいと強く望んでいるように、 私たちもあなたがたに会いたいと強く望んでいるこ とを伝える良い知らせを伝えました。 7 兄弟たちよ。私たちは、あらゆる苦難と苦しみの中 にあっても、あなたがたの信仰によって慰められま した。 8 あなたがたが主に堅く立つなら、今わたしたちは生 きています。 9 私たちは、あなたがたのために、私たちの神の御前 に喜んでいるこのすべての喜びについて、改めて神 にどんな感謝を捧げることができようか。 10 私たちは、あなたの御顔を見たいと、また、あな たの信仰の欠けたところを完成させたいと、夜も昼 も熱心に祈ったのです。 11 今、神ご自身、わたしたちの父、そしてわたした ちの主イエス・キリストが、わたしたちの道をあなた 方のもとへ導いて下さっています。 12 主が、あなたがたが互いに対して、またすべての 人に対して、愛を増し加え、満ちあふれるようにし てくださいますように。それは、私たちがあなたが たに対して愛しているとおりです。 13 それは、わたしたちの主イエス・キリストがすべて の聖徒たちと共に来られるとき、わたしたちの父な る神の前に、あなたがたの心を聖潔のうちに責めら れるところのないものに強めてくださるためです。 第4章 1 そこで、兄弟たちよ。私たちは主イエスによってあ なた方に懇願し、あなた方に勧めます。あなた方は、 どのように歩んで神を喜ばせるべきかを私たちから 受けたように、ますます豊かになりなさい。
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2 あなたがたは、主イエスによって私たちがどんな戒 めをあなたがたに与えたかを知っているのです。 3 あなたがたが聖なる者とされること、すなわち不品 行を避けることこそ、神の御心なのです。 4 それは、あなたがたがそれぞれ自分の器を聖潔と尊 厳のうちに保つことを知るためです。 5 神を知らない異邦人のように、情欲の欲に従わず、 6 だれも、どんなことでも、兄弟を欺いてはなりませ ん。なぜなら、主はそのようなことすべてに対して 復讐なさるからです。私たちも、あなた方に前もっ て警告し、証言しておきました。 7 神はわたしたちを汚れにではなく、聖さに召された のです。 8 だから、人を軽蔑する者は、人を軽蔑するのではな く、神を軽蔑するのです。神は、私たちに聖霊をも 与えて下さったのです。 9 しかし、兄弟愛については、私があなたがたに書き 送る必要はありません。なぜなら、あなたがた自身 は、互いに愛し合うように神から教えられているか らです。 10 あなたがたは、マケドニヤ全土にいるすべての兄 弟に対して、実際にそうしているのです。しかし、 兄弟たちよ。私たちはあなたがたに勧めます。もっ ともっと増えなさい。 11 また、わたしたちが命じたとおり、あなたがたは 静かにして、自分の務めを果たし、自分の手で働く ように努めなさい。 12 それは、あなたがたが外にいる人たちに対して誠 実に歩み、何事にも欠けることのないためです。 13 しかし、兄弟たちよ。眠っている人たちについて は、あなたがたに知らないでいてもらいたくありま せん。そうすれば、希望を持たないほかの人々のよ うに悲しむことはありません。 14 なぜなら、イエスが死んで復活されたと私たちが 信じているなら、同じように、イエスにあって眠っ ている人々をも、神はイエスと共に連れて来てくだ さるからです。 15 私たちは主の言葉によってあなたたちにこう言い ます。主の来臨の時まで生き残っている私たちは、 眠っている人たちより先にはならないでしょう。 16 主ご自身が、大声で叫ばれ、御使いのかしらの声 と神のラッパの響きのうちに、天から下って来られ ます。そして、キリストにある死者が、まず最初に 復活します。 17 それから、生き残っているわたしたちが、彼らと ともに雲に包まれて引き上げられ、空中で主と会う のです。こうして、わたしたちはいつまでも主とと もにいることになります。 18 ですから、これらの言葉をもって互いに慰め合い なさい。 第5章 1 しかし、兄弟たちよ、時と時期については、私があ なたがたに書き送る必要はありません。
テサロニケ人への第一の手紙
2 あなたがた自身もよく知っているとおり、主の日は 盗人が夜来るように来るのです。 3 人々が「平和だ、安全だ」と言っているその時に、 突然の破滅が、妊婦に産みの苦しみが臨むように彼 らに臨み、彼らは逃れることができない。 4 しかし、兄弟たちよ。あなたがたは暗闇の中にはい ないので、その日が盗人のようにあなたがたを襲う ことはないのです。 5 あなたがたはみな光の子であり、昼の子である。私 たちは夜や暗やみの子ではない。 6 ですから、私たちは、ほかの人たちのように眠って いないで、目を覚まして慎み深くいましょう。 7 眠る者は夜も眠り、酔う者は夜も酔うからである。 8 しかし、昼の者である私たちは、信仰と愛の胸当て を着け、救いの希望のかぶとをかぶって、慎み深く いましょう。 9 神は、わたしたちを怒りに定めるのではなく、わた したちの主イエス・キリストによって救いを得るよう に定められたのです。 10 キリストが私たちのために死んでくださったのは、 私たちが、目覚めていても眠っていても、キリスト とともに生きるようになるためです。 11 ですから、あなたがたは今しているように、互い に励まし合い、互いに徳を高め合いなさい。 12 兄弟たちよ。私たちはあなたがたに勧めます。あ なたがたの間で労苦し、主にあってあなたがたの上 に立ち、あなたがたを戒めている人たちを知ってく ださい。 13 また、彼らの働きのゆえに、愛をもって彼らを大 いに尊敬しなさい。また、互いに平和を保ちなさい。 14 兄弟たちよ、私たちはあなた方に勧めます。規律 を守らない者を戒め、心の弱い者を慰め、弱い者を 支え、すべての人に対して忍耐しなさい。 15 だれも、だれに対しても、悪に対して悪を返すこ とのないように気をつけなさい。むしろ、あなたが た自身の間でも、またすべての人に対しても、常に 善を追い求めなさい。 16 いつまでも喜びなさい。 17 絶えず祈りなさい。 18 すべての事に感謝しなさい。これが、キリスト・イ エスにおいて神があなたがたに望んでおられること なのです。 19 御霊を消さないでください。 20 預言を軽んじてはいけません。 21 すべてのことを吟味し、善いものを堅く保ちなさ い。 22 悪と思われるものはすべて避けなさい。 23 平和の神が、あなたがたを全く聖別し、わたした ちの主イエス・キリストの来臨のときまで、あなたが たの霊と魂と体が傷のないものとして守られるよう に祈ります。 24 あなたがたを召された方は忠実な方ですから、必 ずそのとおりにしてくださいます。 25 兄弟たちよ、わたしたちのために祈ってください。
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26 兄弟たち全員に、聖なる口づけをもってあいさつ をしなさい。 27 私は主によってあなた方に命じます。この手紙は すべての聖なる兄弟たちに読まれるように。 28 私たちの主イエス・キリストの恵みがあなた方と共 にありますように。アーメン。(テサロニケ人への 第一の手紙はアテネから書かれました。)
テサロニケ人への 第二の手紙 第1章 1 パウロ、シルワノ、テモテから、わたしたちの父な る神と主イエス・キリストとに結ばれたテサロニケの 教会へ。 2 私たちの父なる神と主イエス・キリストから、恵み と平安があなた方にありますように。 3 兄弟たちよ。私たちは、あなたがたの信仰が非常に 成長し、あなたがた一人一人が互いに対して愛を豊 かに示しているので、あなたがたのことをいつも神 に感謝しなければなりません。 4 ですから、私たち自身も、あなたがたが受けている あらゆる迫害と苦難の中で、忍耐と信仰を示してき たことを、神の諸教会の中で誇りに思っています。 5 これは、神の正しい裁きの明らかな証拠であり、あ なたがたは神の国にふさわしい者とみなされるため のものであり、そのために苦難を受けているのです。 6 あなたがたを悩ます者には、苦難で報いることが神 の義とされているのだから。 7 苦悩しているあなたがたは、主イエスが力ある天使 たちを率いて天から現れるとき、私たちとともに安 らぎを得てください。 8 神を知らない者と、わたしたちの主イエス・キリス トの福音に従わない者とに、燃える火で復讐するの です。 9 彼らは主の御前から、その力の栄光から、永遠の滅 びの刑罰を受けるであろう。 10 そのとき、主は来られ、その聖徒たちの中で栄光 を受け、また、信じるすべての人々の中で称賛され るのです。わたしたちの証言が、あなたがたの間で 信じられたからです。 11 ですから、私たちはいつもあなたがたのために祈 ります。私たちの神が、あなたがたをこの召しにふ さわしい者とみなしてくださり、神の慈しみの御旨 をすべてかなえ、信仰のわざを力強く成し遂げてく ださるように。 12 それは、私たちの神と主イエス・キリストの恵みに よって、私たちの主イエス・キリストの御名があなた たちの中で栄光を受け、あなたたちも主の中で栄光 を受けるためです。
近づいていると言って、すぐに心を動揺させたり、 不安にさせたりしてはなりません。 3 だれにも、どんなことがあっても、だまされてはい けません。まず背教が起こって、滅びの子である罪 人が現れなければ、その日が来ることはないのです。 4 彼は、すべて神と呼ばれ、また拝まれているものに 反抗し、それらすべてよりも自分を高く上げ、神の ように神の宮に座し、自分は神であると示していま す。 5 わたしがまだあなたがたと一緒にいたとき、これら のことを話したのを、思い出さないのか。 6 そして、あなたがたは、彼がその時が来れば現れる のを何が妨げているかを知っています。 7 不法の秘密はすでに働いている。ただ、今それを許 している者は、取り除かれるまでそれを許し続ける であろう。 8 そのとき、あの悪者が現れる。主は御口の霊によっ て彼を滅ぼし、来臨の輝きによって彼を滅ぼされる であろう。 9 彼の来臨は、サタンの働きによるもので、あらゆる 偽りの力としるしと不思議を伴って行われる。 10 また、滅びる者たちに対しては、不義のあらゆる 欺きが行なわれます。彼らは、救われるために真理 を愛することを受け入れなかったからです。 11 このために、神は彼らに強い惑いを送って、偽り を信じるようになるのです。 12 それは、真理を信じないで不義を喜んだ者たちが みな、滅びるためである。 13 しかし、主に愛されている兄弟たちよ。私たちは、 あなたがたのために、いつも神に感謝しなければな りません。神は、御霊による聖化と真理への信仰と によって、あなたがたを初めから救いに選んでくだ さったからです。 14 神は、わたしたちの福音によってあなたがたを召 し、わたしたちの主イエス・キリストの栄光を得るよ うにされたのです。 15 ですから、兄弟たちよ。堅く立って、言葉によっ てであれ、わたしたちの手紙によってであれ、あな たがたに教えられた言い伝えを守りなさい。 16 さて、わたしたちの主イエス・キリストご自身と、 わたしたちを愛し、恵みによって永遠の慰めと確か な希望とを与えてくださったわたしたちの父なる神 が、 17 あなたがたの心を慰め、すべての良い言葉と行い においてあなたがたを強めてください。 第3章 1 最後に、兄弟たちよ。主の言葉があなたがたのとこ ろで広まり、栄光を与えられるのと同じように、わ たしたちのためにも祈ってください。 2 そして、わたしたちが不道徳な、邪悪な人々から救 われるためです。すべての人が信仰を持っているわ けではないからです。 3 しかし、主は真実な方である。主はあなたを強め、 あなたを悪から守って下さるであろう。
第2章 1 兄弟たちよ、わたしたちの主イエス・キリストの来 臨と、わたしたちが主のもとに集まることとによっ て、あなた方にお願いします。 2 あなたがたは、霊によっても、言葉によっても、ま た私たちから出た手紙によっても、キリストの日が
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テサロニケ人への第二の手紙
4 そして私たちは、主があなた方に関して、私たちが あなた方に命じたことをあなた方が実行しており、 またこれからも実行してくれるであろうと確信して います。 5 主があなたたちの心を神への愛とキリストを忍耐し て待つことへと導いてくださいますように。 6 兄弟たちよ、わたしたちは主イエス・キリストの名 によってあなたがたに命じます。無秩序な歩みをし、 わたしたちから受けた教えに従わないすべての兄弟 から離れなさい。 7 あなたがたは、わたしたちにどのように従うべきか を、自分自身で知っています。わたしたちは、あな たがたの間で秩序を乱した行動をとったわけではあ りません。 8 私たちは、だれからもただでパンを食べたことはな く、むしろ、あなたがたのだれにも負担をかけない ように、夜も昼も労苦と努力とをもって働きました。 9 それは、私たちに力がないからではなく、私たちに 従って来てもらうために、私たち自身が模範となる ためです。 10 わたしたちがあなたがたと一緒にいたときも、働 こうとしない者は食べることもしてはならないと命 じておいたのです。 11 というのは、あなたがたの中には、秩序を乱し、 何も働かず、おせっかいな人たちがいると聞いてい ます。 12 そこで、そのような人たちに、私たちは主イエス・ キリストによって命じ、また勧めます。静かに働き、 自分のパンを食べるように。 13 しかし、兄弟たちよ。あなたがたは、善を行なう ことに疲れ果ててはいけません。 14 そして、もしこの手紙でわたしたちの言葉に従わ ない人がいるなら、その人に気をつけなさい。その 人と交わりを持たないようにしなさい。そうすれば、 その人は恥をかくでしょう。 15 しかし、彼を敵とみなさないで、兄弟として戒め なさい。 16 どうか、平和の主ご自身が、いつもあなた方に平 和を与えてくださいますように。主があなた方すべ てと共におられますように。 17 パウロが自分の手であいさつを書いています。こ れはすべての手紙のしるしとなっています。 18 私たちの主イエス・キリストの恵みが、あなたがた すべてと共にありますように。アーメン。(テサロ ニケ 人へ の第 二の 手紙 は、ア テネ から 書か れま し た。)
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テモテへの第一の手紙 第1章 1 わたしたちの救い主なる神と、わたしたちの希望で ある主イエス・キリストの命令によって、キリスト・ イエスの使徒とされたパウロから。 2 信仰における私の息子テモテへ。私たちの父なる神 と私たちの主イエス・キリストから、恵みと憐れみと 平和がありますように。 3 私がマケドニア州へ行ったとき、あなたにエペソに 留まるように頼みました。それは、ある人たちに、 他の教えを教えないようにと命じるためでした。 4 また、作り話や果てしない系図に心を留めるな。こ れらは信仰に基づく敬虔な徳を高めるものではなく、 むしろ疑問を抱かせるものである。そのようにしな さい。 5 戒めの目的は、きよい心と正しい良心と偽りのない 信仰から出る愛です。 6 ある人たちはそこからそれて、むなしい喧騒に走り ました。 7 彼らは律法の教師になりたいと願っているが、自分 たちの言っていることも、主張していることも理解 していない。 8 しかし、人が律法を正しく守って用いるならば、律 法は良いものであることを私たちは知っています。 9 律法は正しい人のために定められたのではなく、不 法で不従順な人、不信心で罪深い人、汚れた者、俗 悪な者、父殺し、母殺し、人殺し、 10 淫行をする者、男色をする者、人身売買をする者、 偽証する者、偽証する者、その他健全な教えに反す るすべてのことがあれば、 11 祝福された神の栄光ある福音に従って、それは私 に託されました。 12 そして、わたしを忠実な者とみなして奉仕の務め に就かせてくださった、わたしに力を与えてくださ ったわたしたちの主キリスト・イエスに感謝します。 13 わたしは、以前は神を冒涜する者、迫害する者、 人を傷つける者でした。しかし、無知で不信仰なま まそうしたので、憐れみを受けました。 14 そして、わたしたちの主の恵みは、キリスト・イエ スにある信仰と愛とともに、非常に満ち溢れていま した。 15 キリスト・イエスは罪人を救うためにこの世に来ら れた、というこのことばは真実であり、そのまま受 け入れるに値します。その罪人のかしらは私です。 16 しかし、このために私はあわれみを受けたのです。 それは、イエス・キリストがまず私のうちにあらゆる 寛容を示してくださり、それが、これから彼を信じ て永遠の命を得る人々の模範となるためでした。 17 永遠の王、不滅の、目に見えない、唯一の知恵あ る神に、世々限りなく誉れと栄光がありますように。 アーメン。
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18 子テモテよ、私はあなたに、以前あなたについて 語られた預言に従って、この命令を託します。それ は、あなたがそれらの預言によって、良い戦いを戦 うためです。 19 信仰と清い良心とを保ちなさい。ある人たちは信 仰に関してこれを捨てて、破船したのです。 20 その中にはヒメナオとアレクサンデルがいる。わ たしは彼らをサタンに引き渡した。それは、神を冒 涜しないことを彼らに学ばせるためである。 第2章 1 ですから、まず第一に、すべての人のために願いと 祈りととりなしと感謝をささげるように勧めます。 2 王たちとすべての権威ある人々のために、私たちは すべての敬虔さと誠実さのうちに、静かで平和な生 活を送ることができますように。 3 これは、わたしたちの救い主である神の目に良いこ とであり、受け入れられることです。 4 神は、すべての人が救われて真理を知るようになる ことを望んでおられるのです。 5 神は唯一であり、また神と人との間の仲介者も唯一 であって、それは人であるキリスト・イエスです。 6 キリストはすべての人のために、ご自身を贖いの代 価としてお与えになりました。それは定められた時 に証明されるのです。 7 そのために、私は説教者、使徒として任命され、キ リストにあって真実を語り、偽りを言わず、異邦人 に対して信仰と真実を教えています。 8 ですから、私は、男たちがどこでも、怒ったり疑っ たりせずに、聖なる手を上げて祈ることを望みます。 9 同じように、女たちも、慎みと慎み深さをもって、 慎み深い服装で身を飾り、髪を編んだり、金や真珠 や高価な衣装を着たりしてはいけません。 10 むしろ、善行を伴うのが、信仰を告白する女にふ さわしいのです。 11 女は黙って従順に学びなさい。 12 しかし、わたしは女が教えることや、男に対して 権威を横領することを許しません。むしろ黙ってい なさい。 13 アダムが最初に造られ、次にエバが造られたから です。 14 そしてアダムは欺かれなかったが、女は欺かれて 罪を犯した。 15 しかし、もし彼らが信仰と愛と清さを慎みながら 保つならば、彼女は出産によって救われるであろう。 第3章 1 これは真実の言葉です。「もし人が監督の職を望む なら、その人は良い働きを望むのです。」 2 ですから、監督は非難されるところがなく、ひとり の妻の夫であり、慎み深く、慎み深く、行儀がよく、 客をもてなすことが好きで、教えることに習熟した 人でなければなりません。
テモテへの第一の手紙
3 酒に溺れず、殴らず、不道徳な利得をむさぼらず、 忍耐強く、争いをせず、貪欲でない。 4 自分の家をよく治め、子供たちを厳粛に従わせる人。 5 (自分の家を治めることも知らない人が、どうして 神の教会を治めることができるでしょうか。) 6 初心者であってはなりません。高慢になって、悪魔 の裁きを受けることのないためです。 7 さらに、彼は外にいる人々から良い評判を得ている 必要があります。そうしないと、非難や悪魔のわな に陥る恐れがあります。 8 同じように、執事たちも、厳粛で、二枚舌を使わず、 大酒を飲まず、不道徳な利得をむさぼらず、 9 信仰の奥義を清い良心で保つ。 10 彼らもまず試されて、非難されるところのない者 と認められてから、執事の職に就くべきです。 11 同じように、妻たちも、慎み深く、人をそしらず、 慎み深く、すべてのことにおいて誠実でなければな りません。 12 執事たちはひとりの妻の夫であり、子供たちと自 分の家をよく治めなさい。 13 執事の務めを立派に果たした人々は、良い地位と、 キリスト・イエスに対する信仰における大きな大胆さ を自分自身に獲得するのです。 14 私は、すぐにでもあなたのところへ行けることを 期待しながら、これらのことをあなたに書いていま す。 15 しかし、もし私が長く留まるなら、あなたは神の 家で、すなわち生ける神の教会、真理の柱であり土 台である教会で、どのようにふるまうべきかを知る ことができるでしょう。 16 疑いなく、敬虔の奥義は偉大です。神は肉におい て現れ、御霊において義とされ、御使いたちに見ら れ、異邦人に宣べ伝えられ、世界で信じられ、栄光 のうちに上げられました。 第4章 1 さて、御霊は明らかにこう言っています。「終わり の時には、ある人たちが惑わす霊と悪霊の教えとに 心を留めて、信仰から離れ去ります。 2 彼らは偽善的に偽りを語り、良心を焼き印で押され ている。 3 結婚を禁じ、食物を断つように命じる。食物は、信 仰を持ち真理を知る者たちが感謝して受けるように 神が創造されたものである。 4 神の造られたものはすべて良いものであり、感謝し て受けるならば、何一つ拒むべきものではない。 5 それは、神の言葉と祈りによって聖別されるからで す。 6 もしあなたが兄弟たちにこれらのことを思い出させ るなら、あなたは、あなたが到達した信仰の言葉と 良い教えによって養われ、イエス・キリストの良い奉 仕者となるでしょう。 7 しかし、俗悪な話や昔からの迷信を捨て、むしろ信 心深さに励みなさい。
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8 肉体の鍛錬はほとんど役に立ちません。しかし、信 心深さは、今のいのちと来るべきいのちとの約束が あり、すべてのことにおいて有益です。 9 これは真実の言葉であり、すべての人が受け入れる に値する。 10 そういうわけで、私たちは、すべての人、特に信 じる人々の救い主である生ける神を信じているので、 労苦し、また侮辱に耐えているのです。 11 これらのことは命じ、また教えるのです。 12 あなたの若さをだれにも軽蔑されてはならない。 むしろ、言葉においても、行状にも、愛においても、 精神にも、信仰にも、純潔にも、信者の模範となり なさい。 13 わたしが来るまで、聖書の朗読と訓戒と教えに励 みなさい。 14 長老たちの按手によって預言によってあなたに与 えられた、あなたの中にある賜物を軽視してはなら ない。 15 これらのことをよくよく考え、それに心を尽くし なさい。そうすれば、あなたの益がすべての人に明 らかになるでしょう。 16 あなた自身と教えとに注意し、それにとどまりな さい。そうすれば、あなた自身も、あなたの話を聞 く人たちも救われるでしょう。 第5章 1 年長者を叱ってはいけません。むしろ、父親のよう に接しなさい。若い人には兄弟のように接しなさい。 2 年長の女たちは母親のように、年少の女たちは姉妹 のように、純潔を保って。 3 本当にやもめであるやもめを敬いなさい。 4 しかし、もし未亡人に子供や甥がいるなら、まず彼 らに家庭で敬虔さを示し、両親に報いることを学ば せなさい。それは神の前に良いことであり、受け入 れられることです。 5 今、本当に孤独なやもめである彼女は、神に信頼し、 夜も昼も願いと祈りを続けています。 6 しかし快楽に生きる者は、生きている間も死んでい る。 7 そして、これらのことは、責められるところのない 者となるために、命じられるのです。 8 しかし、もし自分の親族、ことに自分の家の者を顧 みない者がいるなら、その人は信仰を捨てたことに なり、不信者よりも悪いのです。 9 六十歳以下の未亡人で、ひとりの男の妻であった者 は、数に加えてはならない。 10 良い行いをしたとよく言われる者。子供を育てた 者、寄留者を泊めた者、聖徒たちの足を洗った者、 苦しむ者を助けた者、あらゆる良い行いに励んだ者。 11 しかし、若いやもめたちは拒みます。なぜなら、 キリストに対して淫らな行為を始めたら、結婚する からです。 12 彼らは初めの信仰を捨てたので、滅びに定められ るのです。
テモテへの第一の手紙
13 また、彼らは怠惰な生活を覚え、家から家へと歩 き回ります。ただ怠惰なばかりでなく、おせっかい な者や、口うるさい者となり、話すべきでないこと を話します。 14 それゆえ、私は、若い女性たちが結婚し、子供を 産み、家庭を導き、敵に非難の言葉をかける機会を 与えないようにすることを望みます。 15 というのは、ある人たちはすでにサタンに従って いるからです。 16 信者の男や女に、やもめがいるなら、その人たち を助けなさい。教会に負担をかけてはいけません。 そうすれば、教会は、本当にやもめたちを助けるこ とができるのです。 17 よく治める長老たち、特に御言葉と教えとに励む 人たちは、二倍の尊敬を受けるにふさわしい者とみ なされるべきである。 18 聖書はこう言っています。「穀物を踏みつぶす牛 に、くつこを掛けてはならない。働き者はその報酬 を受けるに値する。」 19 長老に対する告発は、二、三人の証人の前でのみ 受けなさい。 20 罪を犯す者を、すべての人の前で戒めなさい。そ うすれば、ほかの人たちも恐れるようになる。 21 私は神と主イエス・キリストと選ばれた天使たちの 前で、あなたに命じます。あなたはこれらのことを 守り、一方を他方より優先させたり、何事にも偏り を持ったりしてはいけません。 22 だれに対しても、急に手を出してはならず、また、 他人の罪に加担してはならない。自分を清く保ちな さい。 23 もう水を飲まないで、胃のために、また度々起こ る病気のために、少しのぶどう酒を飲みなさい。 24 ある人々の罪は、裁きの前にあらかじめ明らかに されており、またある人々の罪は裁きの後にも明ら かである。 25 同様に、ある人たちの良い行いも前もって明らか にされており、そうでない行いは隠すことが出来ま せん。 第6章 1 くびきの下にあるすべての僕たちは、自分の主人を すべての尊敬に値する者とみなすべきである。そう して、神の名と神の教えとが冒涜されることがない ようにしなさい。 2 信者である主人がいるなら、兄弟だからといって軽 蔑してはいけません。むしろ、忠実な、愛されてい る、恵みにあずかる者として、主人に仕えなさい。 これらのことが教え、また勧めなのです。 3 もしも、別の教えを説き、健全な言葉、すなわち、 わたしたちの主イエス・キリストの言葉と、敬虔に従 う教えとに従わない人がいるなら、 4 彼は高慢で、何も知らず、ただ口論や口論に夢中で、 そこからねたみ、争い、ののしり、悪意のある推測 が生まれます。
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5 心の腐った、真理を知らない人々の、ねじれた議論。 彼らは、利得が信心深さであると思っています。こ のような人々から離れなさい。 6 しかし、満足を伴う敬虔さは大きな利益です。 7 私たちはこの世に何も持って来ず、また何も持って 出て行くこともできないのです。 8 食べ物と着るものがあれば、それで満足しなさい。 9 しかし、富を得ようとする者たちは、誘惑とわなに 陥り、また多くの愚かで有害な欲に陥ります。そし て、それが人を滅びと破滅に陥れるのです。 10 金銭に対する愛はすべての悪の根です。ある人た ちは金銭をむさぼり求めて、信仰から迷い出て、多 くの悲しみをもって自分を刺し通しました。 11 しかし、神の人よ、あなたはこれらのものを避け、 正義、信心深さ、信仰、愛、忍耐、柔和を追い求め なさい。 12 信仰の戦いを勇敢に戦い抜いて、永遠の命を獲得 しなさい。あなたもそのために召され、多くの証人 の前で立派な告白をしたのです。 13 わたしは、すべてのものを生かす神の御前と、ポ ンテオ・ピラトの前で立派な告白の証人となったキリ スト・イエスの御前で、あなたに命じます。 14 わたしたちの主イエス・キリストが現れるときまで、 あなたはこの戒めを汚れなく、非難されることなく 守りなさい。 15 神は、その時代に、祝福された唯一の権力者、王 の王、主の主である方を明らかにして下さるであろ う。 16 彼だけが不死を持ち、人の近づくことのできない 光の中に住み、人の見たこともなく、見ることもで きない。彼に永遠の誉れと力があらんことを。アー メン。 17 この世で富んでいる人たちに戒めなさい。高慢な 思いを抱かず、不確かな富に頼らず、生ける神に頼 りなさい。神は、私たちにすべてのものを豊かに与 えて楽しませてくださるのです。 18 彼らは善を行ない、善行に富み、喜んで施し、喜 んで交流する者となる。 19 彼らは、永遠の命を得るために、来たるべき時に 備えて自分たちのために良い土台を築き上げている のです。 20 テモテよ、あなたに託されたものを守りなさい。 俗悪で無駄なおしゃべりや、偽りの科学の反対論を 避けなさい。 21 信仰を告白する人の中にも、信仰に関して誤った 考えを持つ者がいます。恵みがあなたとともにあり ますように。アーメン。(テモテへの第一の手紙は、 フリギア・パカティアナの主要都市であるラオデキア から書きました。)
18 どうか主が彼にその日に主の憐れみを与えてくだ さいますように。彼がエペソでどれほど多くのこと を私に仕えてくれたかは、あなたがよくご存じのと おりです。
テモテへの第二の手紙 第1章
第2章
1 神の御心により、キリスト・イエスにある命の約束 に従って、キリスト・イエスの使徒とされたパウロは、 2 私の愛する子テモテへ。父なる神と私たちの主キリ スト・イエスから、恵みと慈悲と平和がありますよう に。 3 私は先祖代々清い良心をもって仕えている神に感謝 します。私は夜も昼も祈りの中で絶えずあなたを覚 えています。 4 わたしは、あなたの涙を心に留めながら、あなたに 会って喜びに満たされることを切に望んでいます。 5 私は、あなたの中にある偽りのない信仰を思い起こ します。それは、まずあなたの祖母ロイスとあなた の母ユニケとに宿っていましたが、あなたの中にも 宿っていると確信しています。 6 それゆえ、わたしは、わたしが手を置くことによっ てあなたのうちに与えられた神の賜物を、燃え立た せるように、あなたに思い出させる。 7 神が私たちに下さったのは、臆病の霊ではなく、力 と愛と慎みとの霊です。 8 ですから、あなたは、私たちの主の証しや、主の囚 人である私を恥じることはありません。むしろ、神 の力に従って、福音の苦難にあずかりなさい。 9 神は、わたしたちを救い、聖なる召しに召してくだ さいましたが、それは、わたしたちの行いによるの ではなく、神ご自身の計画と恵みによるのです。こ の恵みは、世の始まる前からキリスト・イエスにあっ てわたしたちに与えられていました。 10 しかし、今や、私たちの救い主イエス・キリストの 出現によって明らかにされました。キリストは死を 廃し、福音によって命と不滅とを明らかにしてくだ さいました。 11 わたしはそのために、異邦人の説教者、使徒、教 師として任命されたのです。 12 そのために、私もこれらの苦しみを受けています が、恥じていません。私は自分が信じてきた方を知 っており、その方は、かの日まで私が委ねたものを 守ることができると確信しているからです。 13 あなたは、キリスト・イエスにある信仰と愛をもっ て、私から聞いた健全な言葉の型をしっかりと守り なさい。 14 あなたにゆだねられたその良いものを、わたした ちのうちに宿る聖霊によって守りなさい。 15 あなたはご存じのとおり、アジアにいる人々は皆、 私から離れていきました。その中には、フゲロスと ヘルモゲネスもいます。 16 主よ、オネシフォロスの家に憐れみをお与えくだ さい。彼はたびたびわたしを慰め、わたしの鎖を恥 じませんでした。 17 しかし、ローマにいたとき、彼は熱心に私を捜し 出して、私を見つけました。
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1 それゆえ、わが子よ、あなたはキリスト・イエスに ある恵みによって強くなりなさい。 2 あなたは、多くの証人の前で私から聞いたことを、 ほかの人たちにも教えることのできる忠実な人たち に託しなさい。 3 ですから、あなたは、イエス・キリストの良い兵士 として、苦難に耐えなさい。 4 戦う者は、この世のことに煩わされてはならない。 そうすることで、自分を兵士として選んだ神を喜ば せることができるからである。 5 また、人が勝利を得るために努力するとしても、正 当な方法で努力しなければ、栄冠を得ることはでき ない。 6 農夫は、まず働いてその実りにあずかるべきである。 7 わたしの言うことをよく考えなさい。そうすれば、 主はあなたにすべてのことを理解させてくださいま す。 8 ダビデの子孫であるイエス・キリストが、わたしの 福音に従って死人の中からよみがえられたことを覚 えておきなさい。 9 その中で、わたしは悪を行う者として苦しみを受け、 縛られています。しかし、神の言葉は縛られていま せん。 10 ですから、私は選ばれた者たちのために、すべて のことを耐え忍びます。それは、彼らもキリスト・イ エスにある救いを得て、永遠の栄光を得るためです。 11 「わたしたちがキリストとともに死んだなら、ま たキリストとともに生きるであろう」という言葉は 真実です。 12 わたしたちは苦しみを受けるとしても、彼ととも に支配するであろう。もしわたしたちが彼を否定す るなら、彼もわたしたちを否定するであろう。 13 たとえわたしたちが信じなかったとしても、彼は 忠実であり続ける。彼は自分を否定することはでき ない。 14 これらのことを彼らに思い起こさせ、無益な言葉 で争うことをせず、かえって聞く者を滅ぼすような 言葉を争うことを主の御前で彼らに命じなさい。 15 あなたは、真理の言葉を正しく説き明かし、恥じ ることのない働き人として、神に認められるように 努めなさい。 16 しかし、俗悪でむなしい言葉を避けなさい。それ らはますます不敬虔なものとなるからです。 17 彼らの言葉は、人を腐らせる病原菌のように蝕む であろう。ヒメナオとピレトもその一人である。 18 彼らは真理に関して誤りを犯し、復活はすでに過 ぎ去ったと言い、ある人々の信仰をくつがえしてい ます。
テモテへの第二の手紙
19 しかし、神の土台は堅く立っており、この印が押 され てい ます 。「 主は ご自分 の者 を知 って おら れ る。」また、「キリストの名を唱える者は皆、不義 から離れよ。」 20 しかし、大きな家には、金や銀の器だけでなく、 木や土でできた器もあります。尊ぶためのものもあ れば、卑しめるためのものもあります。 21 ですから、もし人がこれらのものから自分をきよ めるなら、その人は尊ばれる器となり、聖別され、 主人のためにふさわしい者となり、あらゆる良いわ ざのために備えられた者となるのです。 22 また、若い時の情欲を避けなさい。むしろ、きよ い心で主を呼び求める人たちとともに、正義と信仰 と愛と平和を追い求めなさい。 23 しかし、愚かで無知な質問は避けなさい。それが 争いを生むことを知っているからです。 24 主のしもべは争ってはならない。むしろ、すべて の人に対して優しく、よく教え、忍耐強く、 25 反対する者を柔和に教えなさい。そうすれば、神 は彼らに悔い改めを与えて真理を認めさせてくださ るかもしれません。 26 それは、悪魔のわなから逃れるためである。悪魔 の意のままに捕らえられている者たちが、そこから 逃れるためである。
12 そうです、キリスト・イエスにあって敬虔に生きよ うとする者は皆、迫害を受けるのです。 13 しかし、悪人と詐欺師たちは人を欺き、また欺か れながら、ますます悪に堕ちていきます。 14 あなたは、自分が学んで確信した事柄に、しっか りと留まりなさい。あなたは、それをだれから学ん だかを知っているのですから。 15 あなたは幼い時から聖書に親しんでおり、それが キリスト・イエスに対する信仰によって救いに至る知 恵をあなたに与え得るものであることを。 16 聖書はすべて神の霊感を受けて書かれたものであ って、人を教え、戒め、矯正し、義に導く訓練のた めに有益です。 17 神の人は、あらゆる良いわざのために十分に備え られた者となり、完全にされるのです。 第4章
第3章 1 終わりの日に困難な時代が来ることも知っています。 2 人々は自分を愛する者、金を欲する者、大言壮語す る者、高慢な者、神を汚す者、親に逆らう者、恩を 知らぬ者、神聖を汚す者、 3 無情な者、和解を破る者、告発する者、自制心のな い者、粗暴な者、善良な人々を軽蔑する者、 4 裏切り者、強情な者、高慢な者、神よりも快楽を愛 する者。 5 敬虔なふりをしながらその実を否定する者、このよ うな人々から離れなさい。 6 家の中に忍び込んで、罪を負い、様々な欲望に駆り 立てられた愚かな女たちを捕らえるのは、このよう な者たちです。 7 彼らは常に学んではいるが、真理の認識に達するこ とができない。 8 ヤンネとヤンブレがモーセに逆らったように、この 人たちも真理に逆らっています。彼らは心の腐った 人、信仰の失格者です。 9 しかし、彼らはそれ以上進むことはできない。彼ら の愚かさは、彼ら自身の愚かさが明らかになったよ うに、すべての人に明らかになるからである。 10 しかし、あなたは私の教え、生き方、目的、信仰、 寛容、愛、忍耐、 11 アンティオキア、イコニオム、ルステラで、わた しに臨んだ迫害と苦難、わたしはどれほどの迫害に 耐えたことでしょう。しかし、主はこれらすべてか らわたしを救い出してくださいました。
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1 そこで、私は神と、主イエス・キリストの前で、あ なたに命じます。主は、ご自身の出現とその御国の 時に、生ける者と死せる者とを裁かれるのです。 2 御言葉を宣べ伝えなさい。時が良くても悪くても熱 心に説教しなさい。忍耐と教えを尽くして戒め、叱 責し、勧めなさい。 3 というのは、健全な教えに耐えられなくなり、耳障 りなことを聞こうとする者たちを自分たちの欲のま まに寄せ集める時が来るからである。 4 彼らは真理から耳を背け、作り話に耳を傾けるであ ろう。 5 しかし、あなたはすべてのことに気をつけ、苦難に 耐え、伝道者としての働きをし、あなたの奉仕の務 めを十分に果たしなさい。 6 わたしは今、献げられる用意ができており、わたし が去る時が近づいています。 7 私は戦いを立派に戦い抜き、走るべき道を走り終え、 信仰を守り抜きました。 8 今や、義の冠がわたしのために用意されている。か の日に、義なる審判者である主が、わたしにそれを 与えるであろう。それは、わたしだけではなく、主 の出現を待ち望むすべての人にも与えられるであろ う。 9 あなたの努力を傾けて、すぐに私のところに来てく ださい。 10 デマスはこの世を愛して私を捨て、テサロニケへ、 クレスケンスはガラテヤへ、テトスはダルマティア へ行ってしまいました。 11 私と一緒にいるのはルカだけです。マルコを連れ て来なさい。彼は私の奉仕に役立つからです。 12 そして、わたしはテキコをエペソに遣わしました。 13 あなたが来るときには、トロアスのカルポスに残 しておいた外套と書物、特に羊皮紙のものを持って きてください。 14 銅細工人アレクサンダーは私に多くの悪行を働い た。主は彼の行いに応じて彼に報いられた。
テモテへの第二の手紙
15 あなたも彼に注意しなさい。彼は私たちの言葉に 激しく抵抗したからです。 16 わたしが最初に答えたとき、だれもわたしの側に 立っていてくれず、すべての人がわたしを見捨てま した。わたしは神に、それが彼らの責任にならない ように祈ります。 17 しかし、主は私とともに立ち、私を力づけてくだ さいました。それは、私を通して宣教が広く知られ るようになり、すべての異邦人が聞くようになるた めでした。そして、私は獅子の口から救い出されま した。 18 主はわたしをあらゆる悪のわざから救い出し、天 の御国に守って下さるであろう。主に世々限りなく 栄光があるように。アーメン。 19 プリスカとアクラ、そしてオネシフォロスの家族 の皆さんによろしくお伝えください。 20 エラストはコリントにとどまっていますが、トロ フィモは病気でミレトンに残しておきました。 21 冬になる前に来るように気をつけてください。エ ウブロ、プデンス、リノス、クラウディア、そして すべての兄弟たちがあなたによろしくと言っていま す。 22 主イエス・キリストがあなたの霊と共にありますよ うに。恵みがあなたと共にありますように。アーメ ン。(エフェソス教会の初代司教に任命されたテモ テへの第二の手紙は、パウロが二度目にネロの前に 召喚されたとき、ローマから書かれました。)
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タイタス 第1章 1 パウロは神のしもべであり、神の選民の信仰と敬虔の後 にある真理の認識に従ってイエス・キリストの使徒である。 2 永遠の命を望み、神は嘘をつくことができないので、世 界が始まる前に約束されました。 3 しかし、しかるべき時が来て、私たちの救い主である神 の命令に従って私に託された説教を通して、神の言葉を明 らかにしてくださいました。 4 共通の信仰を持った私の息子であるテトスへ、父なる神 と私たちの救い主である主イエス・キリストからの恵みと 憐れみと平安を。 5 わたしがあなたをクレタ島に残した理由は、あなたが不 足しているものを整理し、私があなたに任命したように、 すべての都市で長老たちを任命するためです。 6 罪のない者がいるとすれば、暴動や不法行為の罪で告発 されていない忠実な子供を持つ、一人の妻の夫である。 7 司教は神の管理者として、非の打ちどころのないもので なければなりません。 わがままを言わず、すぐに怒らず、 ワインに屈せず、ストライカーにも屈せず、汚い酒にも屈 しない。 8 しかし、もてなしを愛し、善良な人を愛し、慎み深く、 正しく、神聖で、節度のある人です。 9 教えられた忠実な言葉を堅持して、健全な教義によって 反対論者たちを勧め、説得できるようにするためである。 10 というのは、手に負えない、うぬぼれ屋や欺瞞者、特に 割礼の者が多いからです。 11 不潔な利益のために、してはいけないことを教え、家全 体を転覆させる者たちの口は止められなければなりません。 12 彼ら自身の一人、さらには彼ら自身の預言者さえも、 「クレタ人はいつも嘘つきで、邪悪な獣で、腹が遅い」と 言いました。 13 この証言は真実です。 したがって、彼らが信仰におい て健全であるように、彼らを厳しく叱責しなさい。 14 真理から離れたユダヤ人の寓話や人間の戒めに耳を貸さ ない。 15 清い人にとっては、すべてのものは清いのですが、汚れ た不信仰な者にとっては、清いものは何もありません。 し かし、彼らの心と良心さえも汚されています。 16 彼らは神を知っていると告白します。 しかし、作品の 中で彼らは彼を否定し、忌まわしく不従順であり、あらゆ る良い作品を非難します。 第2章 1 しかし、健全な教義となることを語ってください。 2 年老いた人たちが、慎み深く、厳粛で、節度があり、信 仰と慈善と忍耐において健全であるように。 3 年老いた女性も同様に、冤罪を訴える者ではなく、酒を あまり飲まず、善いことを教える者としてではなく、聖な る者として行動すること。 4 それは、若い女性たちに、身を慎むこと、夫を愛するこ と、子供たちを愛することを教えるためです。 5 思慮深く、貞淑で、家を守り、善良で、自分の夫に従順 であり、神の言葉が冒涜されないように。 6 若い男性も同様に、冷静になるよう勧めています。 7 すべてのことにおいて、善行の模範を示しなさい。教義 においては、汚れのなさ、重み、誠実さ、
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8 健全な言論、それは非難されるべきではない。 それは、 反対の立場にある人が恥を知り、あなたについて悪いこと を言うことがないようにするためです。 9 しもべたちに、自分の主人に従順で、すべてのことにお いて主人を喜ばせるように勧めなさい。 二度と答えない。 10 盗むのではなく、あらゆる忠実さを示します。 それは、 あらゆることにおいて私たちの救い主である神の教義を飾 るためです。 11 救いをもたらす神の恵みがすべての人に現れたからです。 12 不敬虔と世俗的な欲望を否定し、この現世では慎み深く、 正しく、敬虔に生きるべきであることを教えています。 13 その祝福された希望と、偉大な神であり私たちの救い主 であるイエス・キリストの栄光の出現を待ち望んでいます。 14 わたしたちのためにご自身をささげてくださったのは、 わたしたちをすべての咎から救い出し、善行に熱心な特異 な民をご自分のもとに清めてくださるためでした。 15 これらのことは、権威をもって語り、勧め、叱責します。 誰もあなたを軽蔑してはならない。 第3章 1 彼らは主権と権力に服従し、判事に服従し、あらゆる善 行に備えるよう心に留めておきなさい。 2 人の悪口を言わず、暴言を吐かず、ただ優しく、すべて の人に対してあらゆる柔和さを示しなさい。 3 なぜなら、私たち自身も、時には愚かで、不従順で、騙 され、さまざまな欲望と快楽に奉仕し、悪意と妬みの中で 生き、憎しみ、互いに憎しみ合っていたからです。 4 しかしその後、私たちの救い主である神の人間に対する 優しさと愛が現れ、 5 私たちが行った義の行いによってではなく、神の憐れみ に従って、再生の洗いと聖霊の新たな働きによって私たち を救ってくださいました。 6 神は、私たちの救い主イエス・キリストを通して、それを 私たちに豊かに注いでくださいました。 7 それは、わたしたちが神の恵みによって義と認められる ことにより、永遠の命の希望に従って相続人とされるため です。 8 これは忠実な言葉であり、神を信じた者たちが良い行い を保つように注意するために、これらのことをあなたに絶 えず断言していただきたいと思います。 これらのことは人 間にとって良いことであり、有益です。 9 しかし、律法についての愚かな質問、系図、論争、争い を避けなさい。 なぜならそれらは無益で虚しいからである。 10 最初と二回目の警告を拒否した後、異端となった男。 11 そのような者は転覆され、罪を犯し、自分自身を非難さ れていると知っています。 12 わたしがアルテマスをあなたのもとに送るとき、あるい はティキコスよ、ニコポリスまで熱心に来てください。わ たしはそこで冬を過ごすことに決めているからです。 13 弁護士ゼナスとアポロを熱心に旅に連れて行ってく ださい。彼らに何事も欠けることがないように。 14 そして、私たちも、必要な用途のために良い仕事を 維持し、実を結ばないことを学びましょう。 15 わたしと一緒にいる者は皆、あなたに敬礼します。 信仰をもって私たちを愛してくださっている方々にご挨 拶ください。 恵みが皆さんとともにありますように。 アーメン。 (この手紙は、マケドニアのニコポリス出 身のクレティア人教会の初代司教に任命されたティトゥ スに宛てて書かれたものである。)
フィレモン 第1章 1イエス・キリストの囚人であるパウロと、私たちの兄弟テモテから、私たちの愛する者であり 、同労者であるフィレモンへ。 2 そして、私たちの愛するアッフィア、私たちの戦友アルキポス、そしてあなたの家の教会に、 3 私たちの父なる神と主イエス・キリストから恵みと平安があなたにありますように。 4 私は祈りの中でいつもあなたのことを言いながら、私の神に感謝します。 5 あなたが主イエスとすべての聖徒たちに対して抱いている愛と信仰を聞いてください。 6それは、キリスト・イエスにおいてあなたの内にあるあらゆる良いものを認めることによって 、あなたの信仰の伝達が効果的なものとなるためです。 7兄弟よ、聖徒たちの腸はあなたによって元気づけられるので、私たちはあなたの愛に大きな喜 びと慰めを感じています。 8したがって、私はキリストにあって、あなたに都合のよいことを命令するのはかなり大胆かも しれませんが、 9しかし、私は、年老いたパウロのような者であり、今はイエス・キリストの囚人でもあるので 、愛のためにむしろあなたに懇願します。 10 私は、私が奴隷の状態で産んだ息子オネシモのためにあなたにお願いします。 11 これは、昔はあなたにとって不利益でしたが、今ではあなたと私にとって有益です。 12わたしはこの人を再び遣わしました。それゆえ、あなたは彼を、すなわち、わたし自身の腸 を受け入れます。 13あなたの代わりに、福音の絆の中で私に仕えてくれたら、私はこの人をそばに置いておきた かったのです。 14しかし、あなたの思いがなければ、私は何もしません。あなたの利益は、いわば必然的なも のではなく、喜んで得られるものであるべきです。 15というのは、おそらく彼は、あなたが彼を永遠に迎え入れるために、しばらくの間旅立った のだろう。 16今は僕としてではなく、僕以上の愛する兄弟、特に私にとってはそうですが、肉においても 主においても、あなたにとってはなおさらではないでしょうか。 17 もしあなたが私をパートナーとみなすなら、彼を私自身として受け入れてください。 18もし彼があなたに不当な扱いをしたなら、あるいはあなたに借りがあるなら、それは私の責 任にしてください。 19わたしパウロは、これを自分の手で書きました。わたしはそれをお返しします。ただし、あ なたが自分自身以外に、どれほどわたしに借りがあるかはあなたには言いません。 20そうです、兄弟よ、主にあってあなたを喜ばせてください。主にあって私の腸を元気づけて ください。 21わたしはあなたの従順に自信を持っていたので、あなたがわたしの言う以上のことをしてく ださるであろうことを知って、あなたに手紙を書きました。 22ただし、私に宿も用意してください。あなたの祈りによって私はあなたに与えられると信じ ています。 23そこで、キリスト・イエスにあってわたしの仲間の囚人であるエパフラスに敬意を表します 。 24 マルクス、アリスタルコス、デマス、ルーカス、私の同胞たち。 25 私たちの主イエス・キリストの恵みがあなたの霊とともにありますように。 アーメン。
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ヘブライ人への手紙 第1章 1 昔、預言者たちによって父祖たちに、様々な時に、 様々な方法で語られた神は、 2 神は、この終わりの日に、御子によって私たちに語 られました。神は御子をすべてのものの相続者と定 め、また御子によって世界を創造されました。 3 キリストは神の栄光の輝きであり、神の本質の完全 な写しであり、その力ある言葉によって万物を支え ておられる方ですから、自らわたしたちの罪をきよ め、いと高き所にあって大能者の右の座に着かれま した。 4 御使いたちよりもさらにすぐれた者とされ、御使い たちよりもすぐれた名を受け継がれたのです。 5 というのは、神はいつ、どの天使に、「あなたはわ たしの子、わたしはきょうあなたを生んだ。わたし は彼の父となり、彼はわたしの子となる」と言われ たでしょうか。 6 また、神は長子を世に導くとき、「神の御使いたち は皆、彼を拝め」と言われます。 7 また、御使いたちについてはこう言われます。「神 は御使いたちを霊とし、御使いたちを燃える炎とす る。」 8 しかし、子に対してはこう言われる。「神よ。あな たの王座は世々限りなく続きます。あなたの王国の 王笏は正義の王笏です。」 9 あなたは正義を愛し、不義を憎んだ。それゆえ、あ なたの神である神は、あなたの同胞よりも、喜びの 油をあなたに注がれた。 10 主よ、あなたは初めに地の基を定め、天はあなた のみ手のわざです。 11 彼らは滅びるであろう、しかしあなたは残るであ ろう。彼らはみな、衣服のように古びるであろう。 12 あなたはそれを着物のように取り替えるであろう、 そしてそれらは変わるであろう、しかしあなたは同 じであり、あなたの年は尽きることがないであろう。 13 しかし、いつ、どの天使に、「わたしがあなたの 敵をあなたの足台とするまで、わたしの右に座して いなさい」と言われたか。 14 彼らはみな奉仕の霊であって、救いを受け継ぐ者 たちに仕えるために遣わされた者ではないか。 第2章 1 ですから、私たちは聞いたことを、いつでも忘れて しまうことのないように、さらに熱心に心に留める べきです。 2 というのは、もし御使いたちによって語られた言葉 が確かなものであり、あらゆる違反と不従順が当然 の報いを受けたのであれば、 3 わたしたちは、このように偉大な救いを無視するな ら、どうして逃れることができましょうか。この救
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いは、初めに主によって語られ、それを聞いた人々 によってわたしたちに確証されました。 4 神もまた、御自分の意志に従って、しるしと不思議 と、さまざまな不思議な業と聖霊の賜物とをもって、 彼らに証しをなさいました。 5 というのは、わたしたちが語っている来るべき世を、 神は天使たちに従わせてはおられないからである。 6 ところが、ある所で、ある人があかしをして言った。 「人間とは何者なので、これを心に留めておられる のですか。人の子とは何者なので、これを顧みられ るのですか。」 7 あなたは彼を天使たちよりも少し低くし、栄光と誉 れの冠を彼に授け、あなたのみ手のわざの上に彼を 立たせました。 8 あなたは、すべてのものを彼の足元に従わせました。 すべてのものを彼の足元に従わせたので、彼の足元 に従わせなかったものは一つも残されませんでした。 しかし、私たちはまだすべてのものが彼の足元に従 わせられているのを見ていません。 9 しかし、私たちは、死の苦しみのゆえに天使たちよ りも少し低くされたイエスが、栄光と誉れの冠を与 えられたのを見ています。それは、神の恵みによっ て、すべての人のために死を味わうためでした。 10 というのは、万物は神のためにあり、万物は神に よって成り立っているからである。多くの子らを栄 光に導くためには、彼らの救いの指揮者を、苦難を 通して完全にすることが、神にふさわしいことであ った。 11 聖別する者と聖別される者とは皆一つである。そ れゆえ、神は彼らを兄弟と呼ぶことを恥とはされな い。 12 わたしは言う、「わたしはあなたの御名を兄弟た ちに告げ知らせ、教会の中であなたを賛美する歌を 歌います。」 13 そしてまた、私は彼に信頼を置くでしょう。そし てまた、私と神が私に与えてくださった子供たちを 見てください。 14 このように、子らは血と肉とに属しているから、 キリストご自身も同じように、それらに属し、その 死によって、死の力を持つ者、すなわち悪魔を滅ぼ すためでした。 15 そして、死の恐怖のために生涯奴隷状態にあった 人々を解放してください。 16 実に、彼は天使の性質を身に着けたのではなく、 アブラハムの子孫を身に着けたのです。 17 ですから、すべての点で兄弟たちと同じようにな るのは、神に関することにおいては慈悲深くて忠実 な大祭司となり、民の罪を償うためでした。 18 なぜなら、彼自身が誘惑されて苦しんだからこそ、 誘惑されている人たちを助けることができるからで す。
ヘブライ人への手紙
第3章
第4章
1 ですから、聖なる兄弟たち、天の召しにあずかる者 たちよ、わたしたちが告白する使徒であり大祭司で あるキリスト・イエスのことを考えなさい。 2 彼は、自分を任命した方に対して忠実であった。モ ーセもその家のすべてに対して忠実であった。 3 家を建てた者が家よりも大きな栄誉を受けるのと同 じように、この人はモーセよりも大きな栄光を受け るにふさわしい者とみなされたのです。 4 家はすべて人によって建てられる。しかし、すべて のものを建てられたのは神である。 5 モーセは、後に語られるべき事柄の証しをするため に、しもべとして、その家のすべての者に対して忠 実であった。 6 しかし、キリストはご自分の家の子として、ご自分 の家の上におられます。もし私たちが確信と希望の 喜びとを最後までしっかりと保つなら、私たちは神 の家なのです。 7 それゆえ、聖霊が言われるように、あなたがたは今 日、彼の声を聞き、 8 荒野で誘惑された日に、あなたがたは心をかたくな にしてはならない。 9 あなたがたの先祖は四十年の間、わたしを試み、わ たしを試み、わたしの行いを見ていた。 10 それゆえ、わたしはその世代を憂えて言った、 「彼らはいつも心の中で迷い、わたしの道を知らな い。」 11 それでわたしは怒りの中で誓った。「彼らはわた しの安息に入ることはできない。」 12 兄弟たちよ。あなたがたのうちに、悪い不信仰の 心が生じて、生ける神から離れ去ることがないよう に気をつけなさい。 13 しかし、きょうと呼ばれている間に、日々互いに 励まし合いなさい。そうしないと、あなたがたのう ちのだれも、罪の惑わしによって、かたくなになっ てしまうでしょう。 14 なぜなら、もし初めの確信を終わりまでしっかり 保つなら、私たちはキリストにあずかる者とされる からです。 15 こう言われている。「きょう、あなたがたは、も し彼の声を聞くならば、挑発されたときのように、 心をかたくなにしてはならない。」 16 ある者たちはそれを聞いて怒らせた。しかし、モ ーセによってエジプトから出てきた者たちは皆怒ら せたわけではない。 17 しかし、四十年の間、だれに対して彼は悲しんで いたのか。罪を犯し、その死体を荒野に倒れさせた 者たちに対してではなかったか。 18 では、神の安息には入れないと誓われたのは、だ れに対してではなく、信じない者たちに対してであ ったか。 19 ですから、彼らが入ることができなかったのは不 信仰のためであったことが分かります。
1 ですから、神の安息に入るという約束が私たちに残 されているのに、あなたがたのうちのだれかがその 約束に達しないようなことが起こらないように、私 たちは恐れるべきです。 2 というのは、福音は彼らにも同じように宣べ伝えら れたのである。しかし、宣べ伝えられたみことばは、 それを聞いた人々の信仰に結びつかなかったので、 彼らには役立たなかったのである。 3 信じた私たちは、安息に入るのです。それは、私が 怒りをもって誓ったとおりです。彼らは私の安息に 入るであろう。しかし、世界の基が置かれて以来、 その御業は完成されていたのです。 4 というのは、神はある所で第七日目についてこのよ うに語っておられる。「そして神は第七日にそのす べてのわざを休まれた。」 5 そして、この場所で再び、彼らが私の安息に入るな らば。 6 ですから、そこに入るべき人々がまだ残っているの です。しかし、最初に福音を宣べ伝えられた人々は 不信仰のゆえに入らなかったのです。 7 また、神はダビデを通して、長い年月を経て、ある 日を定めて、こう言われます。「今日、もし御声を 聞くならば、心をかたくなにしてはならない」と。 8 というのは、もしイエスが彼らに休息を与えたなら、 その後で別の日のことを語られたであろうからであ る。 9 それゆえ、神の民には休みが残されている。 10 というのは、神の安息に入った者は、神がご自分 のわざをやめられたように、自分も自分のわざをや めているからです。 11 ですから、私たちはその安息に入るために努力し、 同じ不信仰の例に倣って倒れる人が出ないようにし ようではありませんか。 12 神の言葉は生きていて、力があり、どんな両刃の 剣よりも鋭く、たましいと霊魂、関節と骨髄の分か れ目さえも刺し通し、心の思いと志とを見分けるこ とができます。 13 神の目には、明らかでない被造物は一つもありま せん。すべてのものは、私たちが関わる神の目には 裸であり、明らかにされているのです。 14 ですから、私たちには、天に上げられた偉大な大 祭司、神の子イエスがおられるのですから、私たち は信仰告白を堅く守りましょう。 15 わたしたちの大祭司は、わたしたちの弱さに同情 できない方ではなく、すべての点でわたしたちと同 じように試みに会われましたが、罪は犯されません でした。 16 ですから、私たちはあわれみを受け、また恵みを 受けて、時宜にかなった助けを得るために、大胆に 恵みの御座に近づこうではありませんか。
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ヘブライ人への手紙
第5章 1 大祭司は皆、人々の中から選ばれ、神にかかわる事 柄について人々のために任命され、罪のための供え 物といけにえを献げるのです。 2 無知な者や、道に迷った者を憐れむことができるの は、彼自身も弱さに取り囲まれているからです。 3 そしてこのゆえに、彼は民のためだけでなく、自分 自身のためにも罪のための供え物をささげるべきで あった。 4 そして、だれもこの栄誉を自ら得ることはなく、ア ロンのように神に召された者だけが得るのです。 5 それと同じように、キリストも大祭司となるために ご自身を栄光にされたのではなく、むしろ、「あな たはわたしの子、わたしはきょうあなたを生んだ」 と言われた方が、栄光を与えられたのである。 6 彼はまた別の所でもこう言っています。「あなたは 永遠にメルキゼデクの位に従う祭司です。」 7 彼は肉体に宿っていたとき、激しい叫びと涙をもっ て、自分を死から救う力のある方に祈りと願いをさ さげ、その恐れによって聞き入れられました。 8 キリストは御子であったにもかかわらず、受けた苦 しみによって従順を学ばれました。 9 そして、キリストは完全な者とされ、彼に従うすべ ての人々に対して永遠の救いの創始者となられたの です。 10 神によってメルキゼデクの位に従う大祭司として 召された。 11 わたしたちには、この方について語るべきことが たくさんありますが、あなたがたの耳が鈍いので、 言い表すのは難しいのです。 12 あなたがたは、本来教師であるべき時に、神の御 言葉の初歩をもう一度教えてもらわなければならな い。そして、固い食物ではなく、乳を必要とするよ うな者になっている。 13 乳を飲む者はみな、義の言葉を理解する力が欠け ている。その人は幼子だからである。 14 しかし、強い食物は成人した人たちのものであり、 彼らは慣れ親しんで感覚を鍛え、善悪を識別するよ うになっている。 第6章 1 ですから、私たちはキリストの教えの初歩を離れて、 完成に向かって進みましょう。死んだ行いからの悔 改めと神に対する信仰という基礎を再び据えるので はなく、 2 バプテスマの教え、按手、死者の復活、永遠の審判 について。 3 神が許されるなら、私たちはそうするつもりです。 4 というのは、一度光を受けて、天からの賜物を味わ い、聖霊にあずかった者たちにとって、 5 そして、神の良い言葉と、来たるべき世の力とを味 わい、
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6 もし彼らが離れ去るならば、彼らを再び悔改めに立 たせなさい。彼らは神の御子を自分たちのために再 び十字架につけ、公然と恥じ入らせているのですか ら。 7 地は、その上にたびたび降る雨を吸い込み、耕す 人々のためにふさわしい草を育むので、神から祝福 を受ける。 8 しかし、いばらやあざみを生やすものは、拒絶され、 呪いに近づき、その最後は焼かれてしまう。 9 しかし、愛する者たちよ、私たちはこのように語り ながらも、あなたがたのうちには、救いにかかわる さらに良い事がらがあると確信しているのです。 10 神は不義な方ではないので、あなたがたが神の御 名のために尽くして愛の働きと労苦とを忘れたりは しない。あなたがたはこれまで聖徒たちに仕え、ま た今も仕えているのである。 11 そして、私たちは、あなたがた一人一人が、最後 まで希望を確信し続けるために、同じ熱心さを示し てほしいと願っています。 12 あなたがたは怠惰にならないで、信仰と忍耐によ って約束のものを受け継ぐ人たちに倣う者となりな さい。 13 神はアブラハムに約束をなさったとき、より偉大 な者によって誓うことができなかったため、ご自身 によって誓われたのです。 14 わたしは必ずあなたを祝福し、必ずあなたを増や そうと言う。 15 こうして、彼は忍耐強く耐え抜いた後、約束のも のを得たのです。 16 人は確かに、より偉大な者によって誓う。そして、 確証のための誓いは、彼らにとってすべての争いの 終結となる。 17 神は、約束の相続者たちに、ご計画の不変性をさ らに豊かに示そうとして、誓いをもってそれを確証 されました。 18 二つの不変の事がらによって、私たちは強い慰め を受けます。神はその事において偽ることはできま せん。私たちは、私たちの前に置かれている希望を つかむために避難所を求めて逃れてきたのです。 19 この希望は、わたしたちの魂の錨として、確実で 揺るぎないものであり、幕の内側にまで入り込んで くるものである。 20 そこには、私たちの先駆者であるイエスが、メル キゼデクの位に従って永遠に大祭司として入られま した。 第7章 1 このメルキゼデクは、サレムの王であり、いと高き 神の祭司であり、王たちを殺して帰るアブラハムを 出迎え、彼を祝福した。 2 アブラハムは彼にすべての物の十分の一を与えた。 彼はまず義の王と訳され、その後にサレムの王、す なわち平和の王とも呼ばれた。
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3 父もなく、母もなく、家系もなく、生涯の初めもな く、命の終わりもなく、神の子の姿に似た者となり、 いつまでも祭司としてとどまります。 4 さて、族長アブラハムが戦利品の十分の一を与えた この人がどんなに偉大であったかを考えてみましょ う。 5 そして、祭司職に就いているレビの子孫には、律法 に従って民から十分の一税を取るという命令があり ます。彼らはアブラハムの子孫ですが、兄弟たちか らも十分の一税を取るのです。 6 しかし、彼らの中に数えられなかった者は、アブラ ハムの十分の一を受け取り、約束を受けていた者を 祝福した。 7 そして、何の矛盾もなく、より少ないものはより多 いものから祝福されるのです。 8 ここでは、死ぬ者たちが十分の一税を受け取ります が、あそこでは、生きていることが証明されている 者が十分の一税を受け取ります。 9 そして、こうも言えるでしょう。十分の一税を受け 取るレビも、アブラハムによって十分の一税を納め たのです。 10 メルキゼデクが彼に会ったとき、彼はまだ父の腰 の中にいたからである。 11 それゆえ、もし完全さがレビ人の祭司職によって 得られるのであれば(民はその祭司職のもとで律法 を受けていた)、アロンの祭司職に従わずに、メル キゼデクの祭司職に従って別の祭司が立ち上がる必 要がさらにあったでしょうか。 12 祭司職が変わると、必然的に律法も変わります。 13 これらの事が語られている者は、祭壇に仕える者 がいなかった他の部族の者である。 14 なぜなら、私たちの主がユダ族から出たことは明 らかです。モーセはユダ族については祭司職につい て何も語っていません。 15 そして、それはさらに明白です。メルキゼデクの 似姿に、別の祭司が立つのです。 16 キリストは、肉の戒めの律法に従って造られたの ではなく、永遠の命の力に従って造られたのです。 17 なぜなら、彼は証言しているからです。「あなた は永遠にメルキゼデクの位に等しい祭司です。」 18 というのは、確かに、その弱さと無益さのゆえに、 先立つ戒めは無効とされているからである。 19 律法は何も完成させませんでしたが、さらにすぐ れた希望がもたらされたのです。その希望によって 私たちは神に近づくのです。 20 そして、誓いなしには彼は祭司とされなかったの です。 21 (それらの祭司たちは誓いを立てずに立てられた が、この祭司は誓いを立てて立てられた。主は誓い を立てて、悔い改められない。あなたは永遠にメル キゼ デク の位 にし たが って祭 司で ある 、と 言わ れ た。) 22 それによって、イエスは、さらにすぐれた契約の 保証人となられたのです。
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23 そして、彼らは確かに多くの祭司であった。なぜ なら、彼らは死によって存続することを許されなか ったからである。 24 しかし、この方は永遠に存在するので、変わるこ とのない祭司職を持っているのです。 25 それゆえ、キリストは、彼を通して神に来る者た ちを完全に救うことができるのです。なぜなら、キ リストは彼らのためにとりなしをするために、いつ も生き続けておられるからです。 26 このような大祭司こそ、私たちにふさわしい方で す。彼は聖なる方、傷のない方、汚れのない方、罪 人から離れた方、もろもろの天よりも高く上げられ た方です。 27 彼は、あの大祭司たちのように、まず自分の罪の ために、また次に民の罪のために、日々、いけにえ を献げる必要はありません。ただ一度、ご自身を献 げて、それを成し遂げたのです。 28 律法は弱さを持つ人間を大祭司とするが、律法の 時からあった誓いの言葉は、永遠に聖別された御子 を大祭司とするのである。 第8章 1 さて、私たちが話したことの要点は、次のとおりで す。私たちにはこのような大祭司がいて、天の大能 者の御座の右に座しておられます。 2 彼は聖所と真の幕屋の奉仕者であり、それを建てた のは人間ではなく主である。 3 大祭司はみな、供え物や犠牲を献げるために任命さ れているのです。ですから、この人も何か献げ物を 持っていなければなりません。 4 なぜなら、もし彼が地上にいたなら、律法に従って 供え物をささげる祭司たちがいるのを見て、彼は祭 司ではないはずです。 5 彼らは、天にあるものの模範と影となる者です。モ ーセが幕屋を造ろうとしていたとき、神から訓戒を 受けたとおりです。「見よ、山で示された型に従っ て、すべてのものを造れ」と神は言われました。 6 しかし、今やキリストは、さらにすぐれた務めを得 ました。それは、さらにすぐれた約束に基づいて立 てられた、さらにすぐれた契約の仲介者だからです。 7 というのは、もし最初の契約に欠点がなかったなら、 二番目の契約を求める必要はなかったはずだからで す。 8 主は彼らを責めてこう言われる。「見よ、わたしが イスラエルの家とユダの家との間に新しい契約を結 ぶ日が来る、と主は言われる。 9 それは、わたしが彼らの先祖の手を取ってエジプト の地から導き出した日に、わたしが彼らと結んだ契 約によるものではない。彼らはわたしの契約を守ら ず、わたしも彼らを顧みなかったからである、と主 は言われる。 10 主は言われる、「それらの日々の後、わたしがイ スラエルの家と結ぶ契約はこれである。わたしはわ たしの律法を彼らの思いに置き、彼らの心にそれを
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書きつける。わたしは彼らの神となり、彼らはわた しの民となる。」 11 そして、彼らはおのおのその隣人に、またおのお のその兄弟に、『主を知れ』と言って教えることは なくなる。なぜなら、小さい者から大きな者まで、 すべての人がわたしを知るようになるからである。 12 わたしは彼らの不義をあわれみ、彼らの罪と不義 をもう思い出さないからだ。 13 神は「新しい契約」と言いながら、初めの契約を 古いものとされた。朽ちて古びたものは消え失せよ うとしている。 第9章 1 それで、確かに最初の契約には、神聖な奉仕の規定 と、現世の聖所もあった。 2 幕屋が造られた。第一のものには燭台と机と供えの パンがあり、聖所と呼ばれていた。 3 第二の垂れ幕の次には、至聖所と呼ばれる幕屋があ ります。 4 そこには金の香炉と、周囲を金で覆った契約の箱が あり、その中にはマナの入った金の壺と、芽を出し たアロンの杖と、契約の板とがあった。 5 そして、その上には栄光のケルビムがいて、贖罪所 を覆っています。これについては、今は特に語るこ とはできません。 6 これらの事がこのように定められると、祭司たちは 常に第一の幕屋に入り、神への奉仕を行なった。 7 しかし、第二の宮には、大祭司だけが年に一度だけ、 自分のため、また民の罪のために血をささげながら 入って行った。 8 聖霊は、最初の幕屋がまだ立っていたときには、至 聖所に至る道がまだ示されていなかったことを示さ れました。 9 これは、供え物や犠牲が捧げられた当時の時代を象 徴するものであったが、それによって奉仕する者は 良心に関して完全にはなれなかった。 10 それは、宗教改革の時まで彼らに課せられた、食 物と飲み物、さまざまな洗い清め、そして肉体的な 規定だけであった。 11 しかし、キリストは、来たるべき良い事の大祭司 として来られ、さらに偉大で、さらに完全な幕屋を 造られます。それは、人の手で造られたものではな く、つまり、この建物のものではありません。 12 キリストは、やぎや子牛の血ではなく、ご自身の 血によって、一度聖所に入り、私たちのために永遠 の贖いを成し遂げてくださいました。 13 というのは、もし雄牛ややぎの血、また雌牛の灰 が汚れた者に振りかけられて、肉を聖別するなら、 14 永遠の御霊によって、ご自身を汚れのない者とし て神におささげになったキリストの血は、なおさら、 あなたがたの良心をきよめて死んだ行いから離れさ せ、生ける神に仕える者とするのではないでしょう か。
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15 そして、このために、キリストは新しい契約の仲 介者となられました。それは、最初の契約のもとに あった罪が死によって償われ、召された者たちが永 遠の相続の約束を受けるためです。 16 遺言書があるところには、遺言者の死亡も必ずあ るはずだからである。 17 遺言は人が死んだ後に効力を持つが、遺言者が生 きている間は、全く効力を持たない。 18 こうして、最初の契約も血なしには奉納されなか った。 19 モーセは律法に従ってすべての戒めを民全体に語 り終えると、子牛と山羊の血と水と緋色の毛糸とヒ ソプとを取って、その書物と民全体とに振りかけた。 20 こう言いました。「これは神があなたたちに命じ られた契約の血である。」 21 また、幕屋と奉仕のためのすべての器具に血を振 りかけた。 22 そして、律法によってほとんどすべてのことが血 によって清められる。そして、血を流すことなしに は、罪の赦しはない。 23 それゆえ、天にあるものの型は、これらのものに よって清められなければならなかった。しかし、天 にあるもの自体は、これらよりもさらに優れた犠牲 によって清められなければならなかった。 24 キリストは、真実の象徴である手で造られた聖所 には入られず、天そのものに入られ、今や私たちの ために神の御前に現れてくださったのです。 25 また、大祭司が毎年、他人の血を携えて聖所には いるのと同じように、キリストはたびたびご自身を ささげてはなりません。 26 そうであれば、キリストは世の初めから、たびた び苦しみを受けなければならなかったのに、今や世 の終わりに、ご自身を犠牲として罪を取り除くため に、ただ一度現れたのです。 27 人間には、一度死ぬことと、その後に裁きを受け ることが定まっている。 28 このように、キリストは多くの人の罪を負うため に一度献げられましたが、彼を待ち望む人々には、 二度目には罪を負うことなく救いのために現れてく ださるのです。 第 10 章 1 律法は、来るべき良いものの影であって、その良い ものの実体ではないので、律法は、年ごとに絶えず ささげられるあの犠牲によって、そこに来る者たち を完全にすることは決してできないのです。 2 なぜなら、そうであれば、ささげ物が捧げられるこ とはなくなるのではないでしょうか。なぜなら、礼 拝者たちは一度清められたので、罪の良心がなくな るからです。 3 しかし、それらの犠牲によって、毎年、罪が再び思 い出されるのです。 4 雄牛ややぎの血は罪を除くことはできないからです。
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5 それゆえ、キリストは世に来られたとき、こう言わ れました。「あなたは犠牲や供え物を望まれない。 ただ、わたしのために体を備えてくださったのです。 6 あなたは全焼の供え物や罪のためのいけにえを喜ば れなかった。 7 そこで私は言いました。「見よ、私は来たのです。 (その書物に私について書いてあります)神よ、あ なたの御心を行うために。」 8 前に彼はこう言っています。「あなたは、いけにえ、 ささげ物、全焼のいけにえ、罪のためのささげ物を 好まなかった。これらは律法によってささげられる ものである。」 9 そこで彼は言った、「神よ、見よ、わたしはあなた の御心を行うために来ました。」 彼は最初のものを 取り去って、第二のものを立てようとしているので す。 10 この御旨により、私たちは、イエス・キリストの体 がただ一度ささげられたことによって聖別されたの です。 11 そして、祭司たちは皆、毎日立って奉仕し、何度 も同じいけにえをささげますが、それでは決して罪 を取り除くことはできません。 12 しかし、この方は、罪のために一つの永遠の供え 物を献げた後、神の右の座に着かれました。 13 今から、敵が彼の足台となるまで待ちます。 14 なぜなら、神は一つの供え物によって、聖別され た者たちを永遠に全うされたからです。 15 聖霊もわたしたちに証しして下さる。なぜなら、 聖霊は前にこう言われていたからである。 16 主は言われる、「それらの日々の後、わたしが彼 らと結ぶ契約はこれである。わたしはわたしの律法 を彼らの心に置き、彼らの思いにそれを書きつける。 17 わたしは彼らの罪と不義をもう思い出さない。 18 これらの罪の赦しがあるところには、もはや罪の ための供え物は不要です。 19 兄弟たちよ。私たちは、イエスの血によって大胆 に至聖所に入ることができるようになったのです。 20 それは、キリストが、その肉という幕を通して、 私たちのために聖別してくださった、新しい生きた 道によるのです。 21 また、神の家を治める大祭司がいた。 22 私たちは、心の汚れた良心を清められ、からだを きよい水で洗われて、心から確信をもって神に近づ こうではありませんか。 23 私たちは、揺らぐことなく、信仰の告白を堅く保 ちましょう。約束された方は真実な方だからです。 24 私たちは互いに励まし合って愛と善行に励もうで はありませんか。 25 ある人々の習慣のように、集まり合うことをやめ たりせず、むしろ互いに励まし合いなさい。かの日 が近づいているのを見て、ますますそうしなさい。 26 なぜなら、私たちが真理の知識を受けた後も、故 意に罪を犯し続けるなら、罪のためのいけにえはも はや残っていません。
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27 しかし、敵対する者たちを焼き尽くす裁きと激し い怒りを、恐れながら待ち望むのです。 28 モーセの律法を軽蔑した者は、二、三人の証人の 前で容赦なく死刑に処せられました。 29 神の子を踏みつけ、自分を聖別した契約の血を汚 れたものとみなし、恵みの御霊を侮辱した者は、ど れほど重い罰に値すると思うだろうか。 30 わたしたちは、「復讐はわたしのすることである。 わたしが報復する」と主が言われる方を知っている。 また、「主はその民を裁かれる」とも言われる。 31 生ける神の手に陥るのは恐ろしいことです。 32 しかし、あなたがたは光に照らされた後、苦難の 激しい戦いに耐えた以前の日々を思い出しなさい。 33 あなたがたは、ある時は、非難や苦難によって 人々の見せしめにされ、またある時は、そのように 扱われる者たちの仲間となっていた。 34 あなたがたは、わたしが捕らわれていたとき、わ たしをあわれみ、自分の財産が奪われても喜んで耐 えた。それは、あなたがたが天にもっと良い、いつ までも残る財産を持っていることを知っているから である。 35 ですから、あなたがたの確信を捨てないでくださ い。それは大きな報いをもたらします。 36 なぜなら、神の御心を行った後に約束のものを受 けるためには、あなたがたには忍耐が必要なのです。 37 もうしばらくすると、きたるべき方が来られます。 遅れることはありません。 38 義人は信仰によって生きる。もしも人がひるむな ら、わたしの心は彼を喜ばない。 39 しかし、私たちは退いて滅びる者ではなく、信じ て魂を救う者なのです。 第 11 章 1 信仰とは、望んでいる事がらを確信し、見えない事 実を確認することです。 2 長老たちはそれによって良い評判を得たからである。 3 信仰によって、私たちは、世界が神の言葉によって 造られたことを理解します。したがって、見えるも のは、現れるものから造られたのではないのです。 4 信仰によって、アベルはカインよりもすぐれた供え 物を神にささげ、それによって彼が義人であること の証明を得ました。神は彼の供え物を証しされまし た。そして、その供え物によって、彼は死んでもな お語っています。 5 信仰によって、エノクは死を見ることなく移されま した。神が彼を移されたので、彼は見つかりません でした。移される前に、彼は神に喜ばれるという証 言を受けていたからです。 6 しかし、信仰がなければ、神を喜ばせることはでき ません。なぜなら、神に近づく者は、神がおられる ことと、神を求める者には報いてくださる方である こととを、信じなければならないからです。 7 信仰によって、ノアは、まだ見ていない事がらにつ いて神から警告を受けたとき、恐れおののき、自分
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の家族を救うために箱舟を造りました。そして、そ の箱舟によって世を罪に定め、信仰による義を受け 継ぐ者となりました。 8 信仰によって、アブラハムは、相続地として受け継 ぐべき地へ出て行くようにとの召しを受けたとき、 それに従い、どこへ行くのか知らないまま出て行き ました。 9 信仰によって、彼は約束の地に異国にいるかのよう に滞在し、同じ約束の相続人であるイサクとヤコブ と共に幕屋に住みました。 10 彼は基礎のしっかりした都を待ち望んでいた。そ の都を建て、造ったのは神である。 11 サラ自身も信仰によって、子を宿す力を得て、年 老いていたにもかかわらず、子を産みました。約束 された方は真実であると、彼女は信じたからです。 12 それゆえ、死んだも同然のひとりから、天の星の ように、海辺の数えきれない砂のように、多くの者 が生まれた。 13 これらの人々はみな、信仰をいだいて死んだ。約 束のものは受けなかったが、はるかにそれを望み見 て信じ、そして、地上では旅人であり寄留者である ことを告白した。 14 なぜなら、そのようなことを言う者たちは、自分 たちが故郷を求めていることを明らかに表明してい るからです。 15 実際、もし彼らが自分たちが出てきた土地のこと を心に留めていたなら、戻る機会があったかもしれ ない。 16 しかし今、彼らはもっと良い故郷、すなわち天に ある故郷を望んでいます。それゆえ、神は彼らの神 と呼ばれても恥とはなさいません。神は彼らのため に都を用意しておられるのです。 17 信仰によって、アブラハムは試練を受けたとき、 イサクを献げ、約束を受けた者は、そのひとり子を 献げました。 18 彼については、「あなたの子孫はイサクから出る であろう」と言われていた。 19 神は彼を死人の中からでもよみがえらせることが できると信じ、また、そのことから彼を象徴的に受 け入れたのです。 20 信仰によって、イサクは将来のことについてヤコ ブとエサウを祝福しました。 21 信仰によって、ヤコブは死に臨むとき、ヨセフの 二人の息子を祝福し、杖の先に寄りかかって礼拝し ました。 22 信仰によって、ヨセフは死ぬとき、イスラエルの 子らの死を告げ、その骨について命令を下しました。 23 信仰によって、モーセは生まれたとき、両親のも とに三か月間隠されていました。両親は彼が立派な 子であることを知っており、王の命令を恐れません でした。 24 信仰によって、モーセは年老いたとき、パロの娘 の子と呼ばれることを拒みました。 25 しばらくの間、罪の快楽にふけるよりは、むしろ 神の民とともに苦しみを受けることを選びました。
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26 彼は、キリストの侮辱をエジプトの宝よりも大き な富と考えました。なぜなら、彼は報いの報いを重 視していたからです。 27 信仰によって、彼は王の怒りを恐れずにエジプト を捨て、目に見えない方を見ているかのように耐え 忍んだのです。 28 信仰によって、彼は過越祭を守り、血を注ぎかけ ました。それは、長子を滅ぼす者が、彼らに触れる ことのないようにするためでした。 29 信仰によって、彼らは紅海を陸地を通るように渡 りました。そうしようとしたエジプト人は溺れてし まいました。 30 信仰によって、エリコの城壁は、七日ほどかけて 回った後、崩れ落ちました。 31 信仰によって、遊女ラハブは、斥候たちを平和に 迎え入れたので、不信者たちと共に滅びませんでし た。 32 わたしは何を言ったらよいでしょうか。ゲデオン、 バラク、サムソン、エフタ、ダビデ、サムエル、預 言者たちのことを語るには時間が足りません。 33 彼らは信仰によって国々を征服し、義をなし、約 束のものを得、獅子の口を封じ、 34 火の勢いを消し、剣の刃を逃れ、弱さを強くし、 戦いに勇敢に立ち向かい、異国の軍隊を敗走させた。 35 女たちは、死んだ者たちを生き返らせてもらいま した。また、ほかの人たちは、さらにすぐれた復活 を得るために、解放を受け入れず、拷問を受けまし た。 36 また、ほかの人たちは、残酷な嘲笑や鞭打ち、さ らには鎖につながれたり投獄されたりする試練を受 けました。 37 彼らは石で打ち殺され、のこぎりで切られ、試み られ、剣で殺され、羊の皮や山羊の皮を着てさまよ い歩き、貧しく、苦しめられ、苦しめられ、 38 (彼らにとって、世界はふさわしくなかった。) 彼らは荒野や山々、地の穴や洞穴をさまよった。 39 これらの人々はみな、信仰によって良い評判を得 ましたが、約束のものは受けませんでした。 40 神は、わたしたちに、さらに良いものを備えてく ださり、わたしたち抜きでは彼らが全うされること がないようにしてくださったのです。 第 12 章 1 こういうわけで、わたしたちも、このように大勢の 証人たちに雲のように囲まれているのですから、い っさいの重荷と絡みつく罪とをかなぐり捨てて、わ たしたちの前に置かれている競走を忍耐して走り続 けようではありませんか。 2 私たちの信仰の創始者であり完成者であるイエスを 見つめなさい。彼は御自分の前に置かれた喜びのゆ えに、恥をもいとわないで十字架の死を耐え忍び、 神の御座の右に着座されました。
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3 あなたがたは、疲れ果てて気力を失いかねないため に、罪人たちのこのような反抗を耐え忍んだ方のこ とをよく考えなさい。 4 あなたがたはまだ、罪と闘って、血を流すまで抵抗 したことはありません。 5 あなたがたは、子供たちに対するように語られた勧 めの言葉を忘れている。「わが子よ、主の懲らしめ を軽んじてはならない。主に叱られても弱り果てて はならない。 6 主は愛する者を懲らしめ、受け入れたすべての子を 鞭打たれるからである。 7 あなたがたが懲らしめに耐えるなら、神はあなたが たを子として扱われる。父が懲らしめない子がいっ たい何の子であろうか。 8 しかし、もしあなたがたが、すべての人が受けるべ き懲罰を受けていないなら、あなたがたは私生児で あって、息子ではないのです。 9 さらに、私たちには肉親がいて、私たちを戒め、ま た彼らを尊敬してきました。それなら、私たちは、 霊の父に従って生きるべきではないでしょうか。 10 彼らは、自分たちの欲望のままに、数日の間、わ たしたちを懲らしめたのです。しかし、主は、わた したちの益のために、その聖さにあずかるため、懲 らしめてくださったのです。 11 さて、懲らしめは、当座は喜ばしいものではなく、 むしろ悲しいものと思われます。しかし、後になっ て、それによって鍛えられる人々には、平安な義の 実が結ばれます。 12 それゆえ、垂れている手と弱っているひざを上げ なさい。 13 また、足の不自由な者が道からそれることがない ように、足のために道をまっすぐにしなさい。むし ろ、癒されるようにしなさい。 14 すべての人との平和と聖潔を追い求めなさい。聖 潔なしには、だれも主を見ることはできません。 15 だれも神の恵みを失うことのないように、また、 苦い根が生えてあなたがたを悩ませ、それによって 多くの人が汚されることのないように、注意深く見 守りなさい。 16 エサウのように、一口の食物のために長子の権利 を売った不品行な者や俗悪な者が出ないようにする ためです。 17 あなたがたも知っているとおり、彼はその後、祝 福を受け継ごうとしたが、拒絶された。涙を流して 悔い改めを熱心に求めたが、悔い改めの余地はなか ったからである。 18 あなたがたは、触れることができるような、火で 燃える山に来たのではなく、暗黒と暗黒と暴風雨に 来たのでもない。 19 そして、ラッパの音と言葉の声がした。その声を 聞いた人々は、その言葉をもう自分たちに語らない ようにと願った。 20 (彼らは、命じられたことに耐えることができな かった。もし獣が山に触れたなら、石で打ち殺され るか、矢で突き刺されるであろう。
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21 その光景はあまりにも恐ろしかったので、モーセ は「私は非常に恐れ、震えている」と言った。 22 しかし、あなたがたはシオンの山、生ける神の都、 天のエルサレム、無数の天使たちの群れのもとに近 づいているのです。 23 天に名が記されている長子たちの総会と教会、す べての者の審判者である神、そして全うされた義人 たちの霊に、 24 また、新しい契約の仲介者であるイエスと、アベ ルの血よりもすぐれたことを語る注ぎかけの血とに。 25 語る方を拒まないように気をつけなさい。地上で 語る方を拒んだ者たちが逃れられなかったのであれ ば、天から語る方から背を向けるわたしたちは、な おさら逃れられないでしょう。 26 そのとき、その声は地を震わせた。しかし今、神 は約束してこう言われる。「もう一度、わたしは地 だけでなく天をも震わせる。」 27 そして、この「もう一度」という言葉は、造られ たもののうち、揺り動かされるものが取り除かれて、 揺り動かされないものが残ることを意味します。 28 ですから、私たちは、揺るぎない王国を受け継い でいるのですから、恵みを受け、敬虔な畏れと神へ の畏れをもって、神に喜ばれるように仕えましょう。 29 私たちの神は焼き尽くす火です。 第 13 章 1 兄弟愛を持ち続けなさい。 2 旅人をもてなすことを忘れてはいけません。それに よって、ある人たちは気づかないうちに天使をもて なしたのです。 3 拘束されている人たちを、自分も拘束されている者 として思いやりなさい。また、苦難を受けている人 たちを、自分も拘束されている者として思いやりな さい。 4 結婚はすべての人にとって尊いものであり、寝床は 汚れのないものである。しかし、神は淫行をする者 や姦淫をする者を裁かれる。 5 あなたがたの生活には貪欲がなく、持っているもの で満足しなさい。主はこう言われる。「わたしは決 してあなたを離れず、決してあなたを見捨てな い。」 6 それで、私たちは大胆に言うことができます。「主 は私の助け主です。人が私に何をしようとも、私は 恐れません。」 7 あなたがたの指導者たち、神の言葉をあなたがたに 語った人たちのことを思い出しなさい。彼らの生涯 の結末を考えながら、彼らの信仰に従いなさい。 8 イエス・キリストは、昨日も、今日も、またいつま でも同じです。 9 いろいろな異教の教えに心を奪われてはいけません。 恵みによって心を堅くするのは良いことです。食物 によって心を堅くするのは良いことです。食物は、 それに従事する人々に何の益ももたらしません。
ヘブライ人への手紙
10 わたしたちには祭壇があるが、幕屋に仕える者た ちには、その祭壇のものを食べる権利はない。 11 罪のために大祭司によって血が聖所に持ち込まれ た獣の死体は、宿営の外で焼かれるからである。 12 それで、イエスもまた、ご自分の血をもって民を 聖別するために、門の外で苦しみを受けられたので す。 13 それゆえ、私たちは彼の侮辱を負って、陣営の外 へ彼のもとへ出かけましょう。 14 わたしたちには、この地上に永遠の都はなく、む しろ来るべき都を求めているのです。 15 ですから、私たちは、キリストによって、賛美の いけにえ、すなわち、御名に感謝をささげる唇の果 実を、絶えず神にささげましょう。 16 しかし、善行と奉仕を忘れてはなりません。神は そのようないけにえを喜ばれるからです。 17 あなたがたの指導者たちに従い、従いなさい。彼 らはあなたがたの魂のために、言い開きをする者と して見張りをしており、悲しみではなく、喜びをも ってそれを行なうからです。悲しみはあなたがたに とって無益です。 18 私たちのために祈ってください。私たちは清い良 心を持ち、すべてのことにおいて正直に生きたいと 願っています。 19 しかし、わたしは、あなたがたに、むしろ、こう していただきたいのです。そうすれば、わたしは、 より早くあなたがたのところへ帰ることができるで しょう。 20 さて、永遠の契約の血によって羊の大牧者である わたしたちの主イエスを死からよみがえらせた平和 の神は、 21 どうか、あなたがたが、神の御旨を行うために、 あらゆる良いわざにおいて完全な者となり、神の目 にかなうことをあなたがたのうちに行い、イエス・キ リストによって、世々限りなく神に栄光があります ように。アーメン。 22 兄弟たちよ、私はあなた方に勧めの言葉に耳を傾 けてください。私はあなた方に短い手紙を書きまし た。 23 わたしたちの兄弟テモテが釈放されたことを、あ なたがたは知っています。彼がすぐに来るなら、わ たしはあなたがたに会うつもりです。 24 あなたがたの指導者たち全員と、すべての聖徒た ちによろしく伝えてください。イタリアの人たちも あなたがたによろしくと言っています。 25 恵みがあなた方全員と共にありますように。アー メン。
200
ジェームズ 第1章 1 神と主イエス・キリストの僕ヤコブは、離散してい る十二部族にあいさつを送ります。 2 兄弟たちよ。さまざまな誘惑に遭うときは、それを すべて喜びと考えなさい。 3 あなたがたの信仰が試されることによって忍耐が生 じるということを、あなたがたは知っています。 4 しかし、忍耐を完全に働かせなさい。そうすれば、 あなたがたは、何一つ欠けるところのない、完全で 欠けたところのない者となるでしょう。 5 あなたがたのうちに知恵に不足している者があれば、 その人は、とがめもせずに惜しみなくすべての人に 与える神に、願い求めなさい。そうすれば、与えら れるであろう。 6 しかし、疑わないで、信仰をもって願いなさい。疑 う者は、風に吹かれて揺れ動く海の波のようなもの です。 7 その人は主から何かを受けると思ってはなりません。 8 二心の人は、そのすべての行いにおいて不安定です。 9 身分の低い兄弟は、高められたことを喜びなさい。 10 しかし、富んでいる者は低くされ、草の花のよう に消えうせるであろう。 11 太陽が焼けつくような熱を放って昇ると、すぐに 草は枯れ、花は散り、その風貌の美しさは消え失せ る。同じように、富める者も自分の生き方の中で衰 えていく。 12 誘惑に耐える人は幸いです。彼は試練に耐えたと き、主がご自身を愛する者に約束しておられる命の 冠を受けるからです。 13 誘惑に遭うとき、だれも「神に誘惑されているの だ」と言ってはなりません。神は悪に誘惑されるよ うな方ではなく、また、だれをも誘惑なさらないか らです。 14 しかし、人はみな自分の欲に引かれておびき寄せ られ、誘惑されるのです。 15 欲望がはらむと、罪が生まれ、罪が成就すると、 死が生まれます。 16 愛する兄弟たちよ、誤解してはいけません。 17 すべての良い賜物、またすべての完全な賜物は上 から来ており、光の父から下って来る。父には移り 変わりも、回転の影もない。 18 神は、御自分の意志によって、真理の言葉をもっ てわたしたちを産み出されました。それは、わたし たちを、神の被造物のいわば初穂とするためでした。 19 ですから、愛する兄弟たちよ。すべての人は、聞 くには早く、語るには遅く、怒るには遅くあるべき です。 20 人の怒りは神の義を成し遂げないからです。 21 ですから、すべての汚れや余分な悪事を捨て去り、 あなたがたの魂を救うことができる、植え付けられ た御言葉を柔和な気持ちで受け入れなさい。
201
22 しかし、あなたがたは御言葉を行なう人となりな さい。自分を欺いて、ただ聞くだけの者となっては いけません。 23 御言葉を聞くだけで行わない人がいるなら、その 人は鏡で自分の生まれつきの顔を見る人に似ていま す。 24 彼は自分の姿を見つめて立ち去り、すぐに自分が どんな人間であったかを忘れてしまうからである。 25 しかし、自由の完全な律法を見つめて、それにと どまる人は、聞いてすぐに忘れる人ではなく、その 行いを実行する人であり、その人は自分の行いにお いて祝福されるであろう。 26 あなたがたのうちに、信仰深い者と自称しながら、 舌を制せず、自分の心を欺いている人がいるなら、 その人の信仰はむなしいものです。 27 父なる神のみ前に清く汚れのない信心とは、困っ ている孤児や、やもめを訪問し、自らは世の汚れに 染まらずにいることなのです。 第2章 1 兄弟たちよ。栄光の主であるわたしたちの主イエ ス・キリストを信じる信仰において、人を差別しては なりません。 2 あなたがたの会衆に、金の指輪をはめ、立派な服を 着た人が来ると、また、みすぼらしい服を着た貧し い人も来るでしょう。 3 あなたがたは、華やかな服を着ている者を敬い、そ の人に『ここの良い場所に座りなさい』と言い、貧 しい者には『そこに立っていなさい。あるいは、私 の足台の下に座りなさい』と言いなさい。 4 それで、あなたがたは自分自身の中で偏見を持ち、 悪い考えの裁き手となっているのではないですか。 5 愛する兄弟たちよ、よく聞きなさい。神はこの世の 貧しい人々を信仰に富む者として選び、神を愛する 人々に約束された王国の相続者としたではないか。 6 ところが、あなたがたは貧しい者を軽蔑し、富める 者たちはあなたがたを虐げ、また、あなたがたを裁 判の座に引き出すではないか。 7 彼らは、あなたがたが呼ばれている尊い名を冒涜し ているのではないですか。 8 あなたがたが、聖書にある「隣人を自分自身のよう に愛しなさい」という大切な律法を守っているなら、 それはよいことです。 9 しかし、もしあなたがたが人に対して偏見を持つな ら、罪を犯し、律法違反者として罰せられることに なります。 10 律法全体を守ったとしても、一つの点に違反する 者は、すべてにおいて有罪となるからです。 11 姦淫するなと言われた方は、また、殺すなとも言 われました。たとえ姦淫をしなくても、もし殺人を すれば、あなたは律法に違反する者となります。 12 ですから、自由の律法によって裁かれる者として、 あなた方は語り、また行いなさい。 13 憐れみを示さなかった者は、憐れみのない裁きを 受ける。憐れみは裁きを喜ぶ。
ジェームズ
14 兄弟たちよ。人は自分には信仰があると言いなが ら、行いを伴わなければ、何の役に立つでしょうか。 信仰は、その人を救うことができるでしょうか。 15 兄弟または姉妹が裸で、その日の食べ物にも事欠 くなら、 16 すると、あなたたちのうちのひとりが彼らに言う、 「安心して行きなさい。暖まり、満腹しなさい。し かし、肉体に必要なものを与えないのなら、何の役 に立つでしょう。」 17 それと同じように、信仰も、行いが伴わないなら、 それだけでは死んだものです。 18 たしかに、人はこう言うかもしれません。「あな たには信仰があり、わたしには行いがある。行いを 伴わないあなたの信仰をわたしに見せなさい。そう すれば、わたしは行いによってわたしの信仰を見せ てあげよう。」 19 あなたは、唯一の神がいると信じている。それは 結構なことだ。悪魔たちも信じて、震えている。 20 しかし、愚かな人よ、行いを伴わない信仰は死ん だものであることを、あなたは知っているだろうか。 21 私たちの父アブラハムは、その子イサクを祭壇の 上に捧げたとき、行いによって義とされたのではあ りませんか。 22 あなたは、信仰が彼の行いによって働き、また、 信仰が行いによって完全にされたのを見たか。 23 そして、「アブラハムは神を信じた。そしてそれ が彼の義とみなされた。」という聖書の言葉が成就 した。そして彼は神の友と呼ばれた。 24 それで、人が義とされるのは、信仰だけによるの ではなく、行いによるのだと、あなたがたは分かる のです。 25 同じように、遊女ラハブも、使者たちを迎え入れ、 別の道から送り出した時、行いによって義とされた のではなかったか。 26 霊魂のない体は死んでいるのと同じように、行い のない信仰も死んでいるのです。 第3章 1 兄弟たちよ。多くの教師になってはいけません。わ たしたちがさらに大きな裁きを受けるであろうこと を知っているのです。 2 わたしたちは多くの点ですべての人に罪を犯させま す。もし言葉において罪を犯さない人がいれば、そ の人は完全な人であり、全身を制御することもでき ます。 3 見よ、われわれは馬の口にくつわをつけて、馬がわ れわれに従うようにし、馬の全身を回転させる。 4 また、船を見なさい。船は大きくて、猛烈な風に吹 かれても、ごく小さな舵で、総督の望む方向に方向 転換できるのです。 5 それと同じように、舌は小さな器官ですが、大きな ことを誇ります。見よ、小さな火がなんと大きなこ とを燃え上がらせることか。
202
6 そして、舌は火であり、不義の世界です。舌は私た ちの体の一部であり、全身を汚し、自然の成り行き に火をつけ、地獄の火で焼かれます。 7 あらゆる種類の獣、鳥、蛇、海の生き物は、人間に よって飼いならされ、また飼いならされてきた。 8 しかし、舌はだれも制御することができません。舌 は制御できない悪であり、死の毒に満ちています。 9 それによって、わたしたちは父なる神をほめたたえ、 また、それによって、神にかたどって造られた人間 を呪うのです。 10 同じ口から祝福とのろいが出ています。兄弟たち よ、このようなことはあってはなりません。 11 泉は、甘い水と苦い水とを同じ場所から湧き出さ せるだろうか。 12 兄弟たちよ、いちじくの木がオリーブの実を結ぶ だろうか。ぶどうの木がいちじくの実を結ぶだろう か。同じように、泉が塩水と真水の両方を出すこと はできない。 13 あなたがたのうちに、知恵のある、知識に恵まれ た人はだれか。その人は、柔和な知恵をもって、良 い行いを表わしなさい。 14 しかし、もしあなたがたの心の中に激しいねたみ や争いがあるなら、誇ってはいけません。また、真 理に逆らって偽ってはいけません。 15 この知恵は上から来るものではなく、地上のもの、 肉欲的なもの、悪魔的なものなのです。 16 ねたみや争いのあるところには、混乱とあらゆる 悪行があるからです。 17 しかし、上から来る知恵は、第一に純真であり、 次に平和で、温和で、寛容であり、あわれみと良い 実に満ち、偏りがなく、偽善もありません。 18 正義の実は、平和を実現する人たちの平和の中に 蒔かれるのです。 第4章 1 あなたがたの間の戦いや争いは、なぜ起こるのか。 それは、あなたがたのからだの中で戦う欲から来る のではないのか。 2 あなたがたは欲するが、得られず、殺すが、欲する が、得られず、戦うが、戦争するが、求めないから、 得られない。 3 あなたがたは求めても受けない。自分の欲のために 食べようとして、間違った方法で求めるからである。 4 姦淫する者たち、姦淫する女たちよ。世との交わり は神との敵対であることを知らないのか。だから、 世の友となろうとする者は、神の敵なのです。 5 あなたがたは、聖書が「わたしたちのうちに住む霊 はねたみの欲望を抱く」と言っているのは、むだだ と思うのか。 6 しかし、神はさらに恵みを与えてくださいます。そ れゆえ、神は高ぶる者を退け、へりくだった者に恵 みを与えてくださる、と言っているのです。
ジェームズ
7 ですから、神に従いなさい。悪魔に立ち向かいなさ い。そうすれば、悪魔はあなたがたから逃げ去るで しょう。 8 神に近づきなさい。そうすれば、神もあなたに近づ いてくださいます。罪人よ、手を清めよ。二心の者 よ、心を清めよ。 9 苦しみ、悲しみ、泣きなさい。あなたがたの笑いは 悲しみに、あなたがたの喜びは憂いに変れ。 10 主の御前にへりくだりなさい。そうすれば、主は あなたを高くして下さるであろう。 11 兄弟たちよ。互いに悪口を言ってはならない。兄 弟のことを悪く言い、兄弟を裁く者は、律法を悪く 言い、律法を裁いているのである。もしあなたが律 法を裁くなら、あなたは律法を実行する者ではなく、 律法を裁く者なのです。 12 立法者はひとりです。救うことも滅ぼすこともお できになります。他人を裁くあなたは、いったい何 者ですか。 13 あなたがたは、『きょうか、あす、あの町へ行っ て、 そこ に一 年間 滞在 し、商 売を して 利益 を得 よ う』と言うが、 14 あなたがたは、あすのことは知らない。あなたが たの命は、いったい何なのだろう。それは、しばら く現れては消えてしまう蒸気のようなものだ。 15 なぜなら、あなたがたはこう言うべきだ。「主の みこころであれば、私たちは生きていて、このこと、 あるいはあのことをするでしょう。」 16 ところが、今、あなたがたは誇って喜んでいる。 このような喜びはすべて悪いものである。 17 だから、なすべき善を知りながら行わないなら、 それはその人にとって罪である。 第5章 1 富んでいる人たちよ、今、あなたたちに降りかかる 災難を思って泣き叫びなさい。 2 あなたの富は腐り、あなたの衣服は虫に食われてい る。 3 あなたがたの金や銀は腐り、そのさびがあなたがた に対する証言となり、火のようにあなたがたの肉を 食い尽くすであろう。あなたがたは終わりの日のた めに宝を積み上げてきた。 4 見よ、あなたがたの畑で刈り入れをした労働者たち の賃金が、あなたがたに騙し取られて、叫び声をあ げている。刈り入れた者たちの叫び声は万軍の主の 耳に届いている。 5 あなたがたは地上で快楽に暮らし、放縦にふけり、 虐殺の日のように自分の心を養ってきた。 6 あなたがたは正しい者を罪に定め、殺した。しかし、 彼はあなたがたに抵抗しない。 7 兄弟たちよ。主が来られるまで忍耐しなさい。見よ、 農夫は地の尊い実りを待ち望み、早い雨と遅い雨を 受けるまで長い間忍耐する。 8 あなたがたも忍耐し、心を強くしなさい。主の来臨 が近づいているからです。
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9 兄弟たちよ。互いに恨み合うな。そうでないと、罪 に定められる。見よ、裁判官が戸口に立っている。 10 兄弟たちよ。主の名によって語った預言者たちを、 苦難に耐えることと忍耐することの模範としなさい。 11 見よ、わたしたちは耐え忍ぶ人々を幸いな者とみ なす。あなたがたはヨブの忍耐について聞き、主の 最後を見た。主は憐れみ深く、慈しみ深い方である。 12 しかし、兄弟たちよ。何よりもまず、誓ってはな らない。天をさして誓っても、地をさして誓っても、 そのほかどんな誓いによっても誓ってはならない。 ただ 、あ なた がたの 「は い」 は「 はい」 、反 対も 「いいえ」と言いなさい。そうしないと、あなたが たは罪に定められることになる。 13 あなたがたのうちに苦しんでいる人がいるなら、 その人は祈りなさい。喜んでいる人がいるなら、そ の人は賛美歌を歌いなさい。 14 あなたがたのうちに病気の人がいるなら、その人 は教会の長老たちを呼び、主の名によってオリーブ 油を塗って祈ってもらいなさい。 15 信仰の祈りは病人を救い、主はその人を立ち上が らせます。また、その人が罪を犯していたとしても、 その罪は赦されます。 16 互いに罪を告白し合い、互いのために祈りなさい。 そうすれば、癒されるでしょう。義人の熱心な祈り は大いに力があります。 17 エリヤは私たちと同じような激情に支配された人 であったので、雨が降らないようにと熱心に祈った。 そして三年六か月の間、地上に雨は降らなかった。 18 彼が再び祈ると、天は雨を降らせ、地は実りをも たらした。 19 兄弟たちよ。もしあなたがたのうちに、真理から 迷い出た者がいて、それを改心させる者がいるなら、 20 罪人をその誤った道から引き戻す者は、その魂を 死から救い、多くの罪を隠すであろうということを、 彼は知るであろう。
ペテロ第一 第1章 1 イエス・キリストの使徒ペテロから、ポント、ガラ テヤ、カパドキヤ、アジア、ビテニアに散らばって いる異邦人たちへ。 2 父なる神の予知によって、聖霊の聖化を通して、イ エス・キリストの従順と血の注ぎかけとに選ばれた者 たち。恵みと平和が、あなたたちの上にますます豊 かにありますように。 3 私たちの主イエス・キリストの神であり父である方 がほめたたえられますように。神はその豊かな憐れ みにより、イエス・キリストを死人の中から復活させ、 私たちを生き生きとした希望に新たに生かしてくだ さいました。 4 あなたがたのために天に蓄えられている、朽ちるこ となく、汚れることなく、消えることのない財産を 受け継ぐために、 5 彼らは、終わりの時に現されるよう用意されている 救いに、信仰により神の御力で守られているのです。 6 あなたがたは、そのことを大いに喜んでいます。た とえ、今はしばらくの間、さまざまな試練によって 憂いに陥っているとしてもです。 7 それは、あなたがたの信仰の試練が、火で精錬され ても朽ちる金よりもはるかに尊いものであり、イエ ス・キリストの出現のときに、称賛と誉れと栄光とを 得るためである。 8 あなたがたは、キリストを見たことはありませんが、 愛しています。今は見ていませんが、信じて、言葉 に尽くせない、栄光に満ちた喜びで喜んでいます。 9 あなたがたの信仰の終わり、すなわち魂の救いを受 けるのです。 10 この救いについては、預言者たちが熱心に尋ね求 め、あなたがたに与えられる恵みについて預言しま した。 11 彼らの内に宿るキリストの御霊が、キリストの苦 難とそれに続く栄光とを前もって証ししたとき、そ れは何を、またどのような時を意味していたのかを 調べた。 12 彼らは、自分たちのためではなく、わたしたちの ために奉仕していたのであり、そのことは、天から 遣わされた聖霊によって福音をあなたがたに宣べ伝 えた人々から、今あなたがたに伝えられている。天 使たちもそのことを調べたいと思っているのである。 13 ですから、心の腰帯を締め、慎み深くあり、イエ ス・キリストの現われのときにあなたがたに与えられ る恵みを最後まで待ち望みなさい。 14 従順な子供として、無知なころに抱いていた欲に 従って自分を形作らないようにしなさい。 15 しかし、あなたがたを召された方は聖なる方です から、あなたがたもすべての行いにおいて聖なる者 となりなさい。
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16 聖書に、「わたしは聖なる者であるから、あなた がたも聖なる者となりなさい」と書いてあるからで す。 17 あなたがたは、人を差別せず、各人の行いに応じ て裁かれる父を呼び求めるなら、恐れをもってこの 世に滞在する時を過ごすべきである。 18 あなたがたは、銀や金のような朽ちる物にはよら ず、先祖伝来のむなしい生活から贖われたのである。 19 傷もなく汚れもない小羊のようなキリストの尊い 血によって、 20 神は、世界の基が置かれる前からあらかじめ定め られていましたが、この終わりの時代にあなた方の ために現れました。 21 あなたがたは、キリストによって神を信じていま す。神はキリストを死人の中からよみがえらせて栄 光をお与えになりました。それは、あなたがたの信 仰と希望が神にあるためです。 22 あなたがたは、御霊によって真理に従い、偽りの ない兄弟愛に至ることによって、自分の魂をきよめ ているのですから、清い心をもって熱心に互いに愛 し合いなさい。 23 あなたがたは、朽ちる種からではなく、朽ちない 種から、すなわち、永遠に生きた神の言葉によって、 新しく生まれたのです。 24 人はみな草のようであり、人の栄えはみな草の花 のようだ。草は枯れ、花は散る。 25 しかし、主の言葉は永遠に続きます。これこそ、 福音によってあなたがたに宣べ伝えられた言葉なの です。 第2章 1 ですから、すべての悪意、すべての欺瞞、偽善、ね たみ、すべての悪口を捨て去り、 2 生まれたばかりの赤子のように、言葉の純粋な乳を 熱望しなさい。それによって成長できるからです。 3 もしそうなら、主の恵み深さをあなたがたは味わっ たであろう。 4 キリストは、人々には拒まれ、神に選ばれた尊い生 ける石である御方のもとに来られました。 5 あなたがたも、生ける石として霊の家、聖なる祭司 職に築き上げられ、イエス・キリストを通して神に受 け入れられる霊の供え物をささげるのです。 6 それゆえ、聖書にもこう書いてある。「見よ、わた しはシオンに、選ばれた尊い隅の親石を置く。これ を信じる者は、恥をかくことがない。」 7 ですから、信じるあなた方にとっては、彼は尊いの です。しかし、不従順な人々にとっては、家造りら が拒んだ石が隅の親石とされ、 8 また、御言葉に従わない者たちにとっては、つまず きの石、妨げの岩となる。彼らは、そのために定め られたのである。 9 しかし、あなたがたは選ばれた種族、王なる祭司、 聖なる国民、神の所有する民です。それは、あなた がたを暗やみから驚くべき光の中に招き入れてくだ
ペテロ第一
さった方の栄光を、あなたがたが宣べ伝えるためで す。 10 彼らは、以前は神の民ではありませんでしたが、 今は神の民です。以前はあわれみを受けませんでし たが、今はあわれみを受けています。 11 愛する者たちよ、私はあなたがたにお願いします。 旅人であり寄留者であるあなた方は、魂に戦いを挑 む肉の欲を避けなさい。 12 異邦人の間では、あなたがたの歩みを正直に行い なさい。そうすれば、彼らはあなたがたを悪人とし て非難しても、あなたがたの良い行いを見て、審判 の日に神をあがめるでしょう。 13 主のために、人間のすべての定めに従いなさい。 それは、最高の権威を持つ王に対してであれ、 14 また、悪を行う者を罰し、善を行う者をほめるた めに神から遣わされた総督たちに対しても。 15 というのは、神の御心は、あなたがたが善行によ って愚かな人々の無知を黙らせることである。 16 自由人として、その自由を悪意を隠すための手段 として用いず、むしろ、神の僕として行動しなさい。 17 すべての人を敬いなさい。兄弟愛を愛しなさい。 神を畏れなさい。王を敬いなさい。 18 僕たちよ。主人に対しては、心からの畏れをもっ て従いなさい。善良で温厚な人に対してだけでなく、 頑固な人に対しても従いなさい。 19 人が神に対する良心のゆえに不当な苦しみに耐え るなら、それは感謝すべきことです。 20 あなたがたが自分の罪のために打ちのめされても、 それを忍耐して耐え忍ぶなら、何の栄光があるでし ょう。しかし、あなたがたが善を行ない、そのため に苦しむなら、それを忍耐して耐え忍ぶなら、それ は神に受け入れられます。 21 あなたがたはまさにそのために召されたのです。 キリストも私たちのために苦しみを受け、その足跡 に従うようにと、私たちに模範を残されました。 22 彼は罪を犯さず、その口には偽りが見いだされな かった。 23 彼は、ののしられてもののしらず、苦しめられて も脅さず、正しく裁く方にご自身をゆだねました。 24 キリストは、わたしたちの罪をその身に負って十 字架の上で死んでくださり、わたしたちが罪に対し て死んで、義に対して生きるようになりました。キ リストの傷によって、あなたがたは癒されたのです。 25 あなたがたは、かつては迷い出た羊のようでした が、今は、あなたがたの魂の牧者であり監督者であ る方のもとに帰ったのです。 第3章 1 同じように、妻たちよ。自分の夫に従いなさい。そ うすれば、もし夫が御言葉に従わなくても、妻の行 ないによって夫を獲得できるでしょう。 2 彼らはあなたの貞潔な会話を恐れとともに見つめま す。
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3 あなたがたの身を飾るのは、髪を編んだり、金の飾 りをつけたり、外套を羽織ったりといった外面的な 飾りであってはなりません。 4 しかし、心の隠れた人、朽ちることのない人、柔和 で穏やかな霊という飾りを身に着けなさい。それは 神の目に尊ばれるものです。 5 昔、神を信頼する聖なる女たちも、このようにして 身を飾り、自分の夫に従いました。 6 サラはアブラハムを主と呼んで従いました。あなた たちは正しいことを行ない、何事にも恐れを抱かな い限り、アブラハムの娘なのです。 7 同じように、夫たちよ。妻を弱い器として敬い、い のちの恵みを共に受け継ぐ者として、知識に従って 妻とともに住みなさい。そうすれば、あなたがたの 祈りが妨げられることはありません。 8 最後に、あなたがたはみな心を一つにし、互いに思 いやりを持ち、兄弟愛を持ち、あわれみ深く、思い やり深くありなさい。 9 悪に対して悪を、ののしりに対してののしりを返さ ず、かえって祝福しなさい。あなたがたは祝福を受 け継ぐために召されたのだと知っているからです。 10 命を愛し、幸福な日々を望む者は、その舌を抑え て悪を言わず、その唇に偽りを語らせてはならない。 11 彼は悪を避けて善を行ない、平和を求めてそれを 達成せよ。 12 主の目は正しい者の上に注がれ、その耳は彼らの 祈りに向けられている。しかし主の顔は悪を行う者 に向かっている。 13 あなたがたが善に従うならば、だれがあなたがた に害を及ぼすだろうか。 14 しかし、あなたがたが義のために苦しみを受ける なら、幸いである。彼らの恐怖を恐れてはならない、 また動揺してはならない。 15 むしろ、心の中で主なる神を聖別しなさい。また、 あなたがたのうちにある希望について説明を求める 人には、いつでも、柔和で慎み深く弁明できる用意 をしていなさい。 16 正しい良心を持ちなさい。そうすれば、彼らは、 悪を行う者のように、あなたがたのことを悪く言う でしょうが、キリストにあるあなたがたの良い生き 方について、偽って非難していることを恥じるでし ょう。 17 というのは、もし神の御心ならば、善行によって 苦しむことは、悪行によって苦しむことよりも良い からです。 18 キリストも、私たちを神のみもとに導くために、 一度罪のために苦しみを受けられました。正しい方 が不義な者たちの身代わりとなり、肉体においては 死に渡されましたが、御霊においては生かされまし た。 19 イエスは獄中の霊どもにも行って宣べ伝えた。 20 彼らは、ノアの時代に箱舟が造られていたとき、 神の寛容が待っていたにもかかわらず、不従順な者 となり、その中でわずか八人の魂が水によって救わ れました。
ペテロ第一
21 バプテスマもまた、それと同じような模範を示し て、イエス・キリストの復活によって、わたしたちを 救います。それは、肉の汚れを除くのではなく、神 に対する正しい良心の応答なのです。 22 イエスは天に昇って神の右に座しておられ、天使 たち、権威、勢力はイエスに服従しています。 第4章 1 キリストは、私たちのために肉において苦しみを受 けられたのですから、あなたたちも同じ心で武装し なさい。肉において苦しみを受けた者は、罪をやめ たのです。 2 それは、彼が肉体における残りの生涯を、もはや人 の欲に従って生きるのではなく、神の御心に従って 生きるためであった。 3 わたしたちのこれまでの生涯は、好色、情欲、酒の 乱れ、浮かれ騒ぎ、宴会、そして忌まわしい偶像礼 拝にふけり、異邦人の欲望を遂行してきたのに十分 でしょう。 4 そこで彼らは、あなたがたが彼らとともに暴動を起 こして、あなたがたのことを悪く言うのを不思議に 思っている。 5 生きている者と死んだ者とを裁く用意のある方に、 だれが説明をするのか。 6 なぜなら、死んだ人々にも福音が宣べ伝えられたの は、彼らが肉においては人間として裁かれ、霊にお いては神として生きるようになるためである。 7 しかし、すべてのものの終わりが近づいています。 ですから、あなたがたは慎み、目を覚まして祈りな さい。 8 そして何よりも、あなたがたは互いに熱烈な愛を持 ちなさい。愛は多くの罪を覆うからです。 9 惜しみなく互いに親切にもてなしなさい。 10 それぞれが賜物を受けているのだから、神の多様 な恵みを善く管理する者として、互いにその賜物を 与え合いなさい。 11 語る者は、神の言葉として語りなさい。奉仕する 者は、神が与えてくださった力に従って奉仕しなさ い。それは、すべてのことにおいて、イエス・キリス トを通して神が栄光をあらわされるためです。世々 限りなく、賛美と支配がキリストにありますように。 アーメン。 12 愛する者たちよ。あなたがたを試みるために燃え る火のような試練を、何か思いがけないことが起こ ったかのように驚いてはなりません。 13 しかし、あなたがたはキリストの苦しみにあずか っているのだから、喜んでいなさい。そうすれば、 キリストの栄光が現れるときには、あなたがたも非 常に喜ぶであろう。 14 あなたがたは、キリストの名のためにそしられる なら、幸いである。栄光の御霊、神の御霊があなた がたの上にとどまっているからである。彼らはキリ ストを悪く言うが、あなたがたはキリストを讃える のである。
206
15 しかし、あなたがたのうちのだれも、人殺し、盗 人、悪事を働く者、あるいは他人のことに干渉する 者として苦しみを受けてはいけません。 16 しかし、もしだれかがキリスト者として苦しみを 受けるなら、恥じてはいけません。むしろ、そのこ とで神に栄光をささげなさい。 17 神の家から裁きが始まる時が来たのです。もしそ れがまず私たちから始まるなら、神の福音に従わな い人々の終わりはどうなるでしょう。 18 義人がかろうじて救われるのなら、不信心な者や 罪人はどこに現れるのでしょうか。 19 ですから、神の意志に従って苦しむ人々は、忠実 な創造主である神に、善行を通して自分の魂の守り をゆだねなさい。 第5章 1 あなたがたのうちの長老たちに勧めます。わたし自 身も長老であり、キリストの苦難の証人であり、ま た、やがて現される栄光にあずかる者でもあります。 2 あなたがたのうちにある神の群れを養いなさい。強 制されてではなく、進んでその管理に当たりなさい。 不道徳な利得のためにではなく、心からの心でその 管理に当たりなさい。 3 また、神の嗣業を支配する者となるのではなく、群 れの模範となる者となるのです。 4 そして、大牧者が現れるとき、あなたがたはしぼむ ことのない栄光の冠を受けるであろう。 5 同じように、若い人たちも、年長者に従いなさい。 みな互いに服従し合い、謙遜を身に着けなさい。神 は高ぶる者を退け、へりくだる者に恵みを与えられ るからです。 6 ですから、神の力強い御手の下にへりくだりなさい。 そうすれば、神は時が来れば、あなたを高めてくだ さるでしょう。 7 あなたの思い煩いを、いっさい神にゆだねなさい。 神があなたのことを心にかけておられるからです。 8 慎み、目をさましていなさい。あなたがたの敵であ る悪魔が、ほえたける獅子のように、食い尽くすべ きものを求めて歩き回っているからです。 9 信仰を堅く保って彼らに抵抗しなさい。あなた方は、 同じ苦難が、この世にいるあなた方の兄弟たちにも 及んでいることを知っています。 10 しかし、キリスト・イエスによって永遠の栄光へと わたしたちを招いてくださったすべての恵みの神は、 あなたがたをしばらくの苦難の後、完全にし、強め、 力づけ、安定させてくださいます。 11 栄光と権威が世々限りなく彼にありますように。 アーメン。 12 わたしは、あなたがたの忠実な兄弟であると思わ れるシルワノによって、短く手紙を書き、これがあ なたがたが立っている神の真の恵みであることを勧 め、証言しました。
ペテロ第一
13 あなたがたと共に選ばれたバビロンの教会も、あ なたがたによろしくと言っています。わたしの子マ ルコもそう言っています。 14 愛の口づけをもって互いにあいさつを交わし合い なさい。キリスト・イエスにあるあなたがたすべてに 平和がありますように。アーメン。
207
ペテロの第二の手紙 第1章 1 イエス・キリストの僕であり使徒であるシモン・ペテ ロから、神の義と私たちの救い主イエス・キリストに よって、私たちと同じように尊い信仰を得た人たち へ。 2 神と私たちの主イエスを知ることによって、恵みと 平和があなた方の上に豊かにありますように。 3 神の力は、私たちを栄光と徳に召してくださった方 を知る知識を通して、命と敬虔に関するすべてのこ とを私たちに与えてくださったのです。 4 それによって、わたしたちには、尊く、すばらしい 約束が与えられました。それは、あなたがたが、こ れらの約束によって、世にある欲による滅びから逃 れ、神の性質にあずかる者となるためです。 5 それに加えて、力を尽くして、信仰に徳を加え、徳 に知識を加えなさい。 6 知識には節制を、節制には忍耐を、忍耐には信心を 加えなさい。 7 敬虔には兄弟愛が加わり、兄弟愛には愛が加わりな さい。 8 これらのものがあなたがたのうちにあって、それが 満ちあふれるなら、あなたがたは、わたしたちの主 イエス・キリストを知る知識において、不妊の者や実 を結ばない者とならないでしょう。 9 しかし、これらのものを欠いている者は、盲目であ り、遠くを見ることができず、また、以前の罪が清 められたことも忘れているのです。 10 ですから、兄弟たちよ。むしろ、あなたがたの召 しと選びとを確実にするために、熱心に努めなさい。 これらのことを行えば、あなたがたは決して倒れる ことはありません。 11 こうして、わたしたちの主であり救い主であるイ エス・キリストの永遠の王国に入るための入口が、あ なたたちに豊かに与えられるのです。 12 ですから、あなたがたはすでにこれらのことを知 っており、また現在の真理に堅く立っているにもか かわらず、わたしはこれらのことをいつも思い起こ させることを怠りたくありません。 13 そうです、わたしがこの幕屋にいる間、あなたが たに思い出させて奮い立たせるのは、ふさわしいこ とだと思います。 14 わたしたちの主イエス・キリストがわたしに示して おられたとおり、わたしはこの幕屋をすぐに脱ぎ捨 てなければならないことを知っています。 15 さらに、わたしの死後も、あなたがたがこれらの ことを常に覚えていられるように努めます。 16 わたしたちは、わたしたちの主イエス・キリストの 力と来臨とをあなた方に知らせたとき、巧みに考え 出された作り話に従ったのではなく、むしろ、その 栄光の目撃者であったのです。
208
17 イエスは父なる神から誉れと栄光を受けられたが、 そのとき、すばらしい栄光の中から、「これはわた しの愛する子、わたしの心にかなう者である」とい う声が聞こえた。 18 そして、わたしたちが聖なる山で彼と一緒にいた とき、天から聞こえたこの声を聞いたのです。 19 また、わたしたちには、さらに確かな預言の言葉 があります。夜明けが来て、明けの明星があなたが たの心の中に昇るまで、暗い所を照らすともしびと して、それに目を留めているとよいのです。 20 まず第一に、聖書の預言は、だれも自分勝手に解 釈すべきではないということを知っておきましょう。 21 というのは、預言は昔、人間の意志によって語ら れたのではなく、聖霊に動かされて神の聖徒たちが 語ったものだからです。 第2章 1 しかし、民の中に偽預言者がいたように、あなた方 の中にも偽教師が現れるでしょう。彼らは、滅びに 至る異端をひそかに持ち込み、自分たちを買い取っ た主を否定し、自らに速やかな滅びを招くでしょう。 2 そして、多くの人が彼らの有害な道に従うでしょう。 彼らのせいで、真理の道は悪く言われるでしょう。 3 彼らは、むさぼり、偽りの言葉をもって、あなたが たを欺くであろう。彼らの裁きは、もう久しく猶予 されず、彼らの断罪も休むことはない。 4 というのは、もし神が罪を犯した天使たちを容赦せ ず、彼らを地獄に投げ込み、暗黒の鎖で縛って、裁 きの時まで閉じ込めておられたのであれば、 5 そして、古い世界を容赦せず、義の宣教者であるノ アを八人目に救い、不信心な世界に洪水をもたらし た。 6 そして、ソドムとゴモラの町を灰に変えて滅ぼし、 その後に不信心な生活を送る者たちへの見せしめと したのです。 7 そして、邪悪な者たちの汚れた行いに悩まされてい た正義のロトを救い出した。 8 (彼らの中に住んでいたあの義人は、彼らの不法な 行いを見て、聞いて、日々自分の正しい心を悩ませ ていた。) 9 主は、神を敬う者を試練から救い出し、不義なる者 を裁きの日まで留め置いて罰することをご存じです。 10 しかし、汚れた欲にふけり、肉に従って歩み、権 威を軽蔑する者たちは特にそうです。彼らは傲慢で、 わがままで、高貴な人たちを悪く言うことを恐れま せん。 11 しかし、天使たちは、力と権威において彼らより 優れているのに、主の前で彼らを非難したりはしま せん。 12 しかし、これらの者は、捕らえられ、滅ぼされる ために造られた生まれながらの獣であり、自分たち が理解できないことをそしり、自分自身の腐敗によ って完全に滅びるであろう。 13 そして、昼間に騒ぎ立てることを楽しむ者たちの ように、不正の報いを受けるであろう。彼らは汚れ
ペテロの第二の手紙
であり、傷であり、あなたがたと宴会をしながら、 自分たちの欺瞞を戯れに楽しむのである。 14 彼らは姦淫の目を持ち、罪から逃れることができ ない。彼らは心の不安定な者を惑わし、貪欲な行い で心を働かせ、子らを呪っている。 15 彼らは正しい道を捨てて、不義の報酬を愛したボ ソルの子バラムの道に従って、迷い出ている。 16 しかし、彼はその罪を責められ、口のきけないロ バが人間の声で話し、預言者の狂気を戒めた。 17 彼らは水のない井戸、暴風雨に運ばれる雲であり、 暗黒の霧が永遠に彼らに与えられている。 18 彼らは、むなしい大言壮語を語り、肉の欲と放縦 とによって、誤った生活を送る者たちから逃れた清 い者たちを誘惑するのです。 19 彼らは人々に自由を約束しながら、彼ら自身は滅 びの奴隷となっている。なぜなら、だれかに打ち負 かされた人は、だれかの奴隷となるからである。 20 というのは、主であり救い主であるイエス・キリス トを知ることによって世の汚れから逃れた後、再び それに巻き込まれて打ち負かされるなら、彼らの終 わりは初めよりも悪いものとなるからです。 21 義の道を知った後、自分たちに与えられた聖なる 戒めから離れ去るよりは、義の道を知らない方が彼 らにとってよかったのです。 22 しかし、彼らの身に起こったことは、真実のこと わざのとおりである。「犬は自分の吐いたものをま た食べ、豚は洗われてもまた泥の中で転げ回る。」 第3章 1 愛する者たちよ、私は今、この第二の手紙をあなた たちに書いています。この二つの手紙は、思い出さ せることによってあなたたちの清い心を奮い立たせ るものです。 2 それは、聖なる預言者たちが以前に語った言葉と、 主であり救い主であるわたしたち使徒の戒めとを心 に留めるためである。 3 まずこのことを知っておきなさい。終わりの日に、 あざける者たちが来て、自分の欲のままに歩み、 4 また、「彼の来臨の約束はどこにあるのか。先祖た ちが眠りについた後、すべてのものは天地創造の初 めからそのままである」と言う。 5 彼らは、神の言葉によって天が昔から存在し、地が 水から出て水の中にあったことを、故意に知らない でいる。 6 それによって、当時の世界は水に溢れて滅びました。 7 しかし、今ある天と地は、同じ言葉によって保管さ れ、不信心な人々の裁きと滅びの日まで火のために 留め置かれています。 8 しかし、愛する者たちよ、この一事を忘れてはなり ません。主にとっては、一日は千年のようであり、 千年は一日のようです。 9 主は、ある人々が遅延とみなすような約束の遅延を なさるのではなく、むしろ私たちに対して忍耐強く
209
あられ、ひとりでも滅びることを望まず、すべての 人が悔い改めに至ることを望んでおられるのです。 10 しかし、主の日は盗人が夜中に来るように来る。 その日には、天は大きな音を立てて消え去り、天体 は猛烈な熱で溶け、地とそこに造られたものも焼き 尽くされるであろう。 11 それで、これらすべてのものは消え去るのだから、 あなた方は、あらゆる聖なる生活と敬虔さにおいて、 どのような者であるべきか。 12 神の日の来るのを待ち望み、急いでいるのですか。 その日には、天は燃えて消え、天体は猛烈な熱で溶 けてしまうのです。 13 しかし、私たちは神の約束に従って、正義の住む 新しい天と新しい地を待ち望んでいます。 14 ですから、愛する人たち、あなたがたはそのよう なことを切望しているのですから、平和で、汚れが なく、非難されるところのない者として神に認めら れるよう、努めなさい。 15 また、わたしたちの主の忍耐は救いであると考え なさい。わたしたちの愛する兄弟パウロも、自分に 与えられた知恵に従って、あなたがたに書き送った とおりです。 16 また、彼のすべての手紙の中で、これらのことを 語っています。その中には、理解しにくいところも ありますが、無学で心の定まらない人たちは、他の 聖書の場合と同じように、それを曲解して、自らを 滅ぼすのです。 17 ですから、愛する人たち、あなたがたはこれらの ことをあらかじめ知っているのですから、あなたた ちも悪者の迷いに誘い込まれて、自分の堅固さから 落ちてしまうことのないように気をつけなさい。 18 しかし、私たちの主であり救い主であるイエス・キ リストの恵みと知識において成長しなさい。彼に栄 光が今も、また永遠にありますように。アーメン。
ヨハネの第一の手紙 第1章 1 それは、初めからあったもの、私たちが聞いたもの、 目で見たもの、じっと見つめ、また手でさわったも の、すなわち、いのちのことばである。 2 (命は現れたのです。私たちはそれを見たので、そ の証しをし、父とともにあった永遠の命が私たちに 現れたことをあなたたちに示します。) 3 私たちが見たこと、聞いたことをあなたたちに伝え るのは、あなたたちも私たちと交わりを持つように なるためです。実際、私たちの交わりは、父とその 御子イエス・キリストとの交わりです。 4 私たちがこれらのことをあなた方に書き送るのは、 あなた方の喜びが満ちあふれるためです。 5 ですから、私たちが彼から聞いて、あなた方に伝え る言葉は、神は光であり、神には全く暗いところが ないということです。 6 もし、私たちが神と交わりを持っていると言いなが ら、暗闇の中を歩んでいるなら、私たちは偽りを言 っているのであって、真理を行っていないのです。 7 しかし、神が光の中におられるように、わたしたち も光の中を歩んでいるなら、互いに交わりを保ち、 神の子イエス・キリストの血はすべての罪からわたし たちをきよめます。 8 もし、私たちに罪がないと言うなら、私たちは自分 自身を欺いており、真理は私たちのうちにありませ ん。 9 もし私たちが自分の罪を告白するならば、神は真実 で正しい方ですから、その罪を赦し、すべての悪か ら私たちをきよめてくださいます。 10 もし私たちが罪を犯したことがないと言うなら、 私たちは神を偽り者とすることになり、神の言葉は 私たちのうちにありません。 第2章 1 私の子供たちよ、私がこれらのことをあなたたちに 書き送るのは、あなたたちが罪を犯さないようにす るためです。もし誰かが罪を犯したなら、私たちに は父のもとに弁護者、義なるイエス・キリストがいま す。 2 そして、彼は私たちの罪のための贖いなのです。私 たちの罪だけでなく、全世界の罪のための贖いなの です。 3 そして、わたしたちが神の戒めを守るならば、それ によって、わたしたちは神を知っていることが分か ります。 4 「神を知っている」と言いながら、その戒めを守ら ない者は偽り者であり、その人の内には真理がない。 5 しかし、神の言葉を守る者には、まことに神の愛が 全うされます。これによって、わたしたちは神の内 にいることが分かります。
210
6 彼のうちにとどまっていると言う者は、彼が歩まれ たように、自分も歩むべきです。 7 兄弟たちよ。私があなたたちに書き送るのは、新し い戒めではなく、初めから受け継がれてきた古い戒 めです。古い戒めとは、あなたたちが初めから聞い ていた言葉のことです。 8 また、わたしは新しい戒めをあなたたちに書き送り ます。それは彼にとってもあなたたちにとっても真 実なことです。なぜなら、暗黒は過ぎ去り、まこと の光が今輝いているからです。 9 光の中にいると言いながら兄弟を憎む者は、今もな お暗やみの中にいるのです。 10 兄弟を愛する者は光の中にとどまり、その人には つまずくことがない。 11 しかし、兄弟を憎む者は暗黒の中におり、暗黒の 中を歩み、どこへ行くのか知らない。暗黒がその人 の目をくらませているからである。 12 子どもたちよ、私があなたたちに書いているのは、 彼の名のゆえにあなたたちの罪が赦されているから です。 13 父たちよ、私があなたたちに書いているのは、あ なたたちが初めからおられる方を知っているからで す。若者たちよ、私があなたたちに書いているのは、 あなたたちが邪悪な者に打ち勝ったからです。子供 たちよ、私があなたたちに書いているのは、あなた たちが父を知っているからです。 14 父たちよ、わたしがあなたがたに書き送ったのは、 あなたがたが初めからおられる方を知っているから です。若者たちよ、わたしがあなたがたに書き送っ たのは、あなたがたが強く、神の言葉があなたがた のうちにとどまり、あなたがたが邪悪な者に打ち勝 ったからです。 15 世を愛してはいけません。また、世にあるものを 愛してはいけません。もし人が世を愛するなら、そ の人の内に父の愛はありません。 16 すべて世にあるもの、すなわち、肉の欲、目の欲、 暮らし向きの自慢は、父から出たものではなく、世 から出たものなのです。 17 世も、世の欲も過ぎ去ります。しかし、神の御心 を行う者はいつまでも残ります。 18 子どもたちよ、今は終わりの時です。反キリスト が来るとあなたがたは聞いていましたが、今でさえ 多くの反キリストがいます。それによって、今は終 わりの時であることが分かります。 19 彼らは私たちの中から出て行ったが、私たちの仲 間ではなかった。もし私たちの仲間であったなら、 彼らは間違いなく私たちと一緒にいたであろう。し かし、彼らが出て行ったのは、彼らがみな私たちの 仲間ではないことが明らかになるためであった。 20 しかし、あなたがたは聖なる方から油を注がれて おり、すべてのことを知っています。 21 わたしがあなたがたに書き送ったのは、あなたが たが真理を知らないからではなく、真理を知ってい るからであり、また、偽りは真理から出ていないか らである。
ヨハネの第一の手紙
22 イエスがキリストであることを否定する者以外に、 だれが偽り者であるでしょうか。父と子とを否定す る者は反キリストです。 23 御子を否定する者は、父をも持つことはない。し かし、御子を認める者は、父をも持つことになる。 24 ですから、初めから聞いたことを、あなたがたの うちにとどめなさい。初めから聞いたことがあなた がたのうちにとどまるなら、あなたがたも御子と父 とにとどまることになります。 25 そして、これが神が私たちに約束して下さった約 束、すなわち永遠の命なのです。 26 私は、あなたがたを誘惑する者たちについて、こ れらのことを書き送ってきました。 27 しかし、あなたがたは彼から受けた注ぎの油が、 あなたがたのうちにとどまっているので、だれから も教えを受ける必要はありません。その注ぎの油が すべてのことをあなたがたに教え、真理であって偽 りではないので、その教えどおりに、あなたがたは 彼のうちにとどまるべきです。 28 それで、子どもたちよ、主にとどまりなさい。そ うすれば、主が現れるとき、私たちは確信を持つこ とができ、主が来られたときに、主の前で恥をかく ことはありません。 29 あなたがたは、神が義なる方であることを知って いるなら、義を行う者はみな神から生まれた者であ ることも知っているはずです。 第3章 1 見よ、父がわたしたちにどんなに深い愛を与えて下 さったか。わたしたちは神の子と呼ばれるようにな った。それゆえ、世はわたしたちを知らない。それ は、父を知らなかったからである。 2 愛する者たちよ。わたしたちは、すでに神の子です。 しかし、わたしたちがどうなるかは、まだ明らかで はありません。しかし、彼が現れるとき、わたした ちは、彼がどのような方であるかを見ることになる ので、彼と同じようになることを知っています。 3 彼に対してこの望みをいだいている者は皆、彼がき よいように、自分をきよくします。 4 罪を犯す者はみな、律法をも犯すのです。なぜなら、 罪とは律法に違反することだからです。 5 あなたがたも知っているとおり、キリストはわたし たちの罪を取り除くために現れたのです。キリスト には罪がありません。 6 彼にとどまる者は罪を犯しません。罪を犯す者は彼 を見たこともなく、彼を知ることもありません。 7 子どもたちよ、だれにも惑わされてはいけません。 義を行う者は、神が正しいように、正しいのです。 8 罪を犯す者は悪魔から出た者です。悪魔は初めから 罪を犯しているからです。神の御子が現れたのは、 悪魔のわざを滅ぼすためです。 9 神から生まれた者は罪を犯さない。神の種がその人 のうちにとどまっているからである。その人は神か ら生まれたのであるから、罪を犯すことはできない。
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10 これによって、神の子と悪魔の子とが明らかにな る。義を行わない者は神から出た者ではなく、兄弟 を愛さない者も神から出た者ではない。 11 互いに愛し合いなさい、というのは、あなたがた が初めから聞いていた教えです。 12 カインのようであってはなりません。彼は邪悪な 者から出た者で、自分の兄弟を殺しました。なぜ彼 を殺したのでしょうか。それは、カイン自身の行い が悪く、兄弟の行いが正しかったからです。 13 兄弟たちよ。世があなたがたを憎んでも驚いては いけません。 14 私たちは兄弟を愛しているので、死から命に移っ たことを知っています。兄弟を愛さない者は、死の 中にとどまっています。 15 兄弟を憎む者はみな、人殺しです。あなたがたも 知っているように、人殺しの内には永遠の命がとど まっていません。 16 神が私たちのために命を捨ててくださったことに より、私たちは神の愛を知るようになりました。私 たちも兄弟たちのために命を捨てるべきです。 17 しかし、この世の富を持ちながら、兄弟が困って いるのを見ても、同情の心を閉ざすなら、どうして 神の愛が彼のうちにとどまっているでしょう。 18 わたしの子供たちよ、私たちは言葉や舌で愛する のではなく、行いと真実とをもって愛しましょう。 19 そして、これによって私たちは真理に属している ことを知り、神の前に私たちの心を安んじることが できるのです。 20 たとい私たちの心が私たちを責めても、神は私た ちの心よりも大きくて、すべてをご存じなのです。 21 愛する者たちよ、もし私たちの心が私たちを責め ないなら、私たちは神に対して確信を持つことがで きます。 22 そして、私たちは、神の戒めを守り、神の目にか なうことを行っているので、求めるものは何でも神 から与えられるのです。 23 そして、これが神の命令です。すなわち、私たち は神の子イエス・キリストの名を信じ、神が私たちに 与えてくださった命令どおりに、互いに愛し合うこ とです。 24 神の戒めを守る者は神のうちに住み、神もその人 のうちに住んでおられます。神がわたしたちに与え てくださった御霊によって、わたしたちは神がわた したちのうちに住んでおられることが分かります。 第4章 1 愛する者たちよ。すべての霊を信じないで、その霊 が神から出たものかどうか、ためしなさい。多くの 偽預言者が世に出回っているからです。 2 これによって神の霊を知ることができる。すなわち、 イエス・キリストが肉体をとって来られたことを告白 する霊はすべて神から出たものである。 3 イエスが肉体をとって来られたことを告白しない霊 は、すべて神から出たものではありません。それは
ヨハネの第一の手紙
反キリストの霊です。あなたがたは、それが来ると 聞いていましたが、今すでに世に存在しているので す。 4 子どもたちよ。あなたがたは神から出た者であって、 彼らに打ち勝ったのです。あなたがたのうちにおら れる方が、世のうちにいる者よりも力があるからで す。 5 彼らは世の者である。だから、世のことを語り、世 は彼らの言うことに耳を傾ける。 6 私たちは神から出た者です。神を知っている者は私 たちの言うことを聞き、神から出ていない者は私た ちの言うことを聞きません。これによって私たちは、 真理の霊と誤りの霊とを区別するのです。 7 愛する者たちよ。私たちは互いに愛し合いましょう。 愛は神から出るものです。愛する者は皆、神から生 まれ、神を知っています。 8 愛のない者は神を知りません。神は愛だからです。 9 神はその独り子を世に遣わし、その方によって私た ちを生きる者にして下さったので、ここに私たちに 対する神の愛が明らかになったのです。 10 私たちが神を愛したのではなく、神が私たちを愛 し、私たちの罪のために、なだめの供え物として、 御子を遣わされました。ここに愛があります。 11 愛する者たちよ。神がこのようにわたしたちを愛 してくださったのであれば、わたしたちも互いに愛 し合うべきです。 12 いまだかつて神を見た者はいない。もし私たちが 互いに愛し合うなら、神は私たちのうちに宿り、神 の愛は私たちのうちに全うされる。 13 神が御霊を私たちに与えてくださったので、私た ちは神の内に住み、神が私たちの内におられること が、これによって分かります。 14 そして、私たちは、父が御子を世の救い主として 遣わされたことを見、また証言しています。 15 イエスを神の子であると告白する者はだれでも、 神はその人の内に宿り、その人も神の内に宿るので す。 16 そして私たちは、神が私たちに対して抱いておら れる愛を知り、また信じています。神は愛です。愛 のうちに住む者は神のうちに住み、神もその人のう ちに住んでいます。 17 これによって、わたしたちの愛は完全に成就し、 審判の日に大胆に行動できるようになります。わた したちもこの世でキリストと同じように生きている からです。 18 愛には恐れがありません。全き愛は恐れを取り去 ります。恐れは苦しみを伴うからです。恐れる者は 愛において全うされていません。 19 わたしたちも神を愛します。神がまずわたしたち を愛してくださったからです。 20 神を愛していると言いながら兄弟を憎んでいる人 は、偽り者です。見ている兄弟を愛さない者に、見 たことのない神を、どうして愛せるでしょうか。 21 神を愛する者は、兄弟をも愛すべきである、とい う戒めを私たちは神から受けている。
212
第5章 1 イエスはキリストであると信じる者は、神から生ま れた者です。そして、生みの親を愛する者は、神か ら生まれた者をも愛するのです。 2 私たちが神を愛し、その戒めを守るなら、それによ って私たちは神の子供たちを愛していることが分か ります。 3 神を愛するとは、私たちがその戒めを守ることです。 そして、その戒めはむずかしいものではありません。 4 神から生まれた者は皆、世に打ち勝ちます。そして、 わたしたちの信仰、これこそが、世に打ち勝つ勝利 なのです。 5 イエスを神の子であると信じる者以外に、世に勝つ 者はだれでしょう。 6 この方、すなわちイエス・キリストは、水と血によ って来られたのです。ただ水だけではなく、水と血 によって来られたのです。御霊が証しをします。御 霊は真理だからです。 7 天において証しするものは三人います。父と言葉と 聖霊です。そして、この三つは一つです。 8 そして、地上において証しするものは三つあります。 御霊と水と血です。そして、この三つは一つに一致 しています。 9 もしわたしたちが人間の証しを受け入れるなら、神 の証しはもっとまさっています。なぜなら、神が御 子について証しして下さったことこそ、神の証しだ からです。 10 神の御子を信じる者は、その証しを自分自身のう ちに持っています。神を信じない者は、神が御子に ついてお与えになった証しを信じないから、神を偽 り者とするのです。 11 その証しとは、神が私たちに永遠の命を与えて下 さったこと、そしてこの命が御子の中にあることで す。 12 御子を持つ者は命を持ち、神の御子を持たない者 は命を持っていません。 13 神の子の名を信じるあなたがたにこれらのことを 書き送ったのは、あなたがたが永遠の命を持ってい ることを知り、また神の子の名を信じるようになる ためです。 14 私たちが神に対して抱いている確信とは、何事で も神の御心にかなう願いをするなら、神は聞いてく ださるということである。 15 そして、わたしたちが何事を願っても、神が聞い てくださると知っているなら、わたしたちが神に願 ったことは、かなえられたと知っているのです。 16 兄弟が死に至らない罪を犯しているのを見た人は、 祈らなければならない。そうすれば、死に至らない 罪を犯した人のために、神はその者に命を与えて下 さるであろう。死に至る罪がある。そのために祈る ようにとは、私は言わない。 17 すべての不義は罪である。しかし、死に至らない 罪もある。
ヨハネの第一の手紙
18 神から生まれた者はだれも罪を犯さないことを、 私たちは知っています。神から生まれた者は自分を 守り、悪者は彼に触れることができません。 19 そして、私たちは神から出た者であり、全世界が 悪の中にあることを知っています。 20 そして、神の御子が来られ、私たちに理解力を与 えて、真実な方を知るようにしてくださったことを、 私たちは知っています。私たちは真実な方に、すな わち、神の御子イエス・キリストにあっているのです。 この方こそ真の神であり、永遠の命です。 21 子どもたちよ、偶像から身を守りなさい。アーメ ン。
213
セカンド・ジョン 第1章 1 選ばれた婦人とその子供たちの長老であり、私は彼らを真実に愛しています。 そして私だけではなく、真実 を知っているすべての人たちも同様です。 2 真理は私たちの内に宿っており、永遠に私たちとともにあるからです。 3 恵みと憐れみと平安が、父なる神と父の御子主イエス・キリストから、真理と愛をもってあなたとともにあり ますように。 4 私たちは御父から戒めを受けたので、あなたの子供たちが真理のうちに歩んでいることを知り、非常に喜びま した。 5 そこで今、私はあなたにお願いします、お嬢さん、あたかも私があなたに新しい戒めを書いたかのようにでは なく、私たちが最初から持っていた、互いに愛し合うという戒めを書きました。 6 そして、私たちが神の戒めに従って歩むこと、これが愛です。 これは、あなたがたが最初から聞いていたよ うに、あなたがたはその中を歩むべきであるという戒めである。 7 というのは、イエス・キリストが肉体となって来られたことを告白しない、多くの欺瞞者が世に入っているか らである。 これは詐欺師であり、反キリストです。 8 私たちが自分の努力したものを失うことなく、十分な報いを受けられるように、自分に気を付けてください。 9 罪を犯し、キリストの教えに従わない者は、神を持っていません。 キリストの教義にとどまる者は、父と子 の両方を持っています。 10 もし誰かがあなたのところに来て、この教義を持ってこないなら、その人をあなたの家に迎え入れてはなら ず、神よ早く命じてはいけません。 11 神の速さを彼に命じた者は、その悪行に加担するのである。 12 あなたがたに書きたいことがたくさんあるので、私は紙とインクで書きたくありません。しかし、私たちの 喜びが満たされるように、あなたがたのところに来て、面と向かって話したいと信じています。 13 あなたの選ばれた姉妹の子供たちがあなたに挨拶します。 アーメン。 サード・ジョン 第1章 1 愛するガイウスの長老であり、私は彼を真実に愛しています。 2 愛する人よ、私は何よりも、あなたの魂が繁栄するように、あなたが繁栄し、健康でいられることを願ってい ます。 3 というのは、あなたが真理のうちを歩むのと同じように、兄弟たちがやって来て、あなたの内にある真理につ いて証言したとき、私はとても喜んだからです。 4 私の子供たちが真理のうちに歩んでいることを聞くこと以上に大きな喜びはありません。 5 愛する人よ、あなたは兄弟たちに対して、また見知らぬ人に対して行うことはすべて忠実に行います。 6 あなたの慈善を教会の前で証しした者たち。もしあなたが敬虔な仕打ちに従って旅に前進させれば、うまくい くだろう。 7 それは、彼らがイエスの名のために、異邦人から何も奪わずに出て行ったからである。 8 したがって、私たちは真理を助ける仲間となるために、そのようなものを受け取るべきです。 9 私は教会に手紙を書きました。しかし、ディオトレフェスは彼らの間で優位に立つことを好み、私たちを受け 入れません。 10 それで、もし私が来るなら、悪意のある言葉で私たちをののしりながら、彼が行っている行為を思い出しま す。そして、それに満足せず、彼自身も兄弟たちを受け入れず、そうする者たちを禁止し、彼らを教会から追 い出します。 11 愛する人たち、悪いものではなく、善いものに従いなさい。 善を行う者は神から出た者ですが、悪を行う者 は神を見ていません。 12 デメトリオスはすべての人々と真理そのものについて良い報告をしています。そうです、私たちも記録を残 しています。 そしてあなたがたは、私たちの記録が真実であることを知っています。 13 書きたいことがたくさんありましたが、インクとペンでは書きません。 14 しかし、私は、間もなくあなたにお会いして、面と向かって話すことになると信じています。 あなたに平安 あれ。 私たちの友人たちがあなたに敬意を表します。 友達に名前を呼んで挨拶します。
214
ジュード 第1章 1 イエス・キリストのしもべでありヤコブの兄弟であるユダから、父なる神によって聖められ、守られた人々へ イエス・キリストにあって、こう呼ばれています。 2 あなたに恵みがあり、平和と愛が増し加えられますように。
3 愛する皆さん、私が一般的な救いについてあなたに手紙を書こうとあらゆる努力をしたとき、私には次のことが必要でした。 あなたに手紙を書き、かつて聖徒たちに与えられた信仰のために真剣に戦うよう勧めています。 引き渡されました。 4 というのは、気づかずに忍び込んできた、この裁きを受ける運命にある、邪悪な人々がいるからである。 私たちの神の恵みを自由と唯一の主なる神と私たちの主イエス・キリストに変える人々 放棄した 5 そこで私は、あなたがたがかつては知っていたことですが、主が民を送り出した後、次のことを思い出させます。 エジプトを救い、その後不信者を滅ぼしました。 6 また、最初の地位を守らず、自分たちの住居を離れた天使たちも、主は永遠の鎖につながれている。 暗闇は大いなる日の裁きまで続いた。 7 ソドムとゴモラとその周囲の町々が同様に、淫行と淫行に身を委ねているのと同じように。 彼らは永遠の火の復讐に苦しむ中、見せしめとして奇妙な肉体を追った。 8 同じように、これらの汚い夢想家たちは肉体を汚し、支配を軽蔑し、尊厳を悪く言います。
9 しかし、天使のかしらミカエルは、モーセの遺体について悪魔と争ったとき、そうしなかった。 彼はあえて彼に対して中傷を告発しようとはせず、「主があなたを叱責されますように」と言った。 10 しかし彼らは、自分の知らないことについて悪口を言います。 しかし彼らは野獣のように、生まれつき知っていることを、それによって自 ら滅ぼすのである。 11 彼らは災いです。 彼らはカインの道を歩み、バラムの過ちを貪欲に追いかけたからである。 報酬を得て、コアの矛盾の中で滅びた。 12 これらは、あなたがたの愛の饗宴の汚れです。彼らがあなたとごちそうをし、恐れることなく自分自身を養うとき、雲です。 水がなくて風に運ばれているのだろうか。 実が枯れ、実がならず、二度枯れた木、 根こそぎにされる。 13 海の激しい波は、自らの恥を泡立てます。 さまよえる星よ、その闇は誰に 闇は永遠に保たれます。 14 また、アダムから七番目のエノクも彼らについて預言して言った、「見よ、主は一万の者たちを率いて来られる」。 彼の聖人たち、 15 すべての人に裁きを執行し、彼らのうちの邪悪な者すべてにその悪行の罪を宣告すること。 それは彼らが邪悪に犯したこと、そして邪悪な罪人たちが彼に対して言ったすべての厳しい演説についてです。 16 これらは、自分の欲望のままに歩く不平不満を言う人たちです。 そして彼らの口は大興奮を語る 人を生かすことに敬意を込めて言葉を贈ります。 17 しかし、愛する人たち、私たちの主イエス・キリストの使徒たちが以前に語った言葉を思い出してください。 18 彼らは、最後の時代には、自分たちの邪悪な考えに従って嘲笑する人たちがいるに違いないと、あなたにどのように言いましたか。 欲望は歩まなければなりません。 19 このような人たちは、御霊なしに、官能的に自分を切り離している人たちです。
20 しかし、愛する人よ、聖霊によって祈りながら、最も聖なる信仰に基づいて自分を築き上げてください。 21 あなたがたは、私たちの主イエス・キリストの憐れみを期待しながら、神の愛のうちに留まりなさい。 永遠の命。 22 また、ある人たちは同情心を持ち、それが違いを生みます。
23 また、恐れを抱いて火の中から引き上げて救う者もいる。 肉に汚れた衣服さえも憎む。
24 そして、あなたを堕落から守り、その栄光の御前に罪のない状態であなたを差し出すことができる方に。 大喜びでセットし、 25 唯一の知恵ある神、私たちの救い主に、今も永遠に栄光と威厳、支配と力がありますように。 アーメン
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啓示 第1章 1 イエス・キリストの啓示は、神がその僕たちに、す ぐに起こるべきことを示させるために彼に与えられ たものである。そして彼は、その使いを僕ヨハネに 遣わして、それを示して言った。 2 彼は神の言葉とイエス・キリストの証しと、また自 分が見たすべての事について証しした。 3 この預言の言葉を読んで、それを聞いて、そこに書 かれていることを守る人たちは幸いです。時が近づ いているからです。 4 ヨハネからアジアにある七つの教会へ。今おられる 方、昔おられた方、やがて来られる方から、またそ の御座の前におられる七つの霊から、恵みと平和が あなた方にありますように。 5 また、忠実な証人、死人の中から最初に生まれた者、 地上の王たちの君であるイエス・キリストから、私た ちを愛し、その血によって私たちの罪を洗い清めて くださった方に、 6 そして、神は私たちを神とその父のために王とし、 祭司とされました。神に、世々限りなく栄光と権威 がありますように。アーメン。 7 見よ、彼は雲に乗って来る。すべての目、特に彼を 刺した者たちは彼を仰ぎ見るであろう。また、地上 のすべての民族は彼のゆえに嘆くであろう。しかり、 アーメン。 8 わたしはアルファでありオメガである、初めであり 終わりである、と今おり、昔おり、やがて来られる 者、全能者である主なる神は言われる。 9 わたしヨハネは、あなたがたの兄弟であり、また、 イエス・キリストの苦難と王国と忍耐に同伴する者で あり、神の言葉とイエス・キリストの証しのために、 パトモスという島にいました。 10 わたしは主の日に御霊の中にいて、わたしの後ろ でラッパのような大きな声を聞いた。 11 わたしはアルファであり、オメガである。初めで あり、終わりである。あなたが見ていることを書物 に書き記して、アジアにある七つの教会、すなわち、 エペソ、スミルナ、ペルガモ、テアテラ、サルデス、 フィラデルフィア、ラオデキヤに送りなさい。 12 そこでわたしは、わたしに語りかけた声を見よう と振り向いた。振り向くと、七つの金の燭台が目に 入った。 13 そして、七つの燭台の真ん中に、人の子のような 方が立っていた。彼は足までたれた衣を着て、胸に 金の帯を締めていた。 14 その頭と髪の毛は羊毛のように白く、雪のように 白く、その目は燃える炎のようであった。 15 彼の足は炉で焼かれた光り輝くしんちゅうのよう であり、彼の声は大水の響きのようであった。
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16 彼の右手には七つの星があり、口からは鋭い両刃 の剣が出ていた。その顔は、力強く輝く太陽のよう であった。 17 わたしは彼を見ると、死んだように彼の足もとに 倒れた。すると彼は右手をわたしの上に置いて言っ た、「恐れるな。わたしは最初であり、最後である。 18 わたしは生きている者であり、かつては死んだ者 であったが、見よ、永遠に生きている。アーメン。 わたしは陰府と死とのかぎを持っている。 19 あなたが見た事、今あるもの、また後に起こるで あろう事を書き記せ。 20 あなたがわたしの右の手に見た七つの星と七つの 金の燭台との奥義はこうである。七つの星は七つの 教会の天使たちであり、あなたが見た七つの燭台は 七つの教会である。 第2章 1 エペソの教会の御使に書きおくりなさい。右の手に 七つの星を持ち、七つの金の燭台の間を歩く者が、 次のように言われる。 2 わたしはあなたの働きと、あなたの労苦と、あなた の忍耐とを知っている。あなたは悪人に耐えられな い。使徒であると自称しながらそうでない者たちを 試して、彼らが偽り者であると見破った。 3 あなたは耐え忍び、忍耐し、わたしの名のために労 苦して弱り果てなかった。 4 しかし、わたしはあなたに対して少し恨みがある。 あなたは最初の愛を捨ててしまったからだ。 5 だから、あなたがどこから落ちたのかを思い出し、 悔い改めて、初めのわざをしなさい。そうでないと、 あなたが悔い改めないなら、わたしはすぐにあなた のところに行って、あなたの燭台をその場所から取 り去ろう。 6 しかし、あなたはニコライ派の人々の行いを憎んで いますが、私もそれを憎んでいます。 7 耳のある者は、御霊が諸教会に言うことを聞くがよ い。勝利を得る者に、神のパラダイスの真ん中にあ る命の木の実を食べることを許そう。 8 スミルナにある教会の御使に書きおくりなさい。 『初めであり、終わりである者、死んでいたが、生 きている者が、次のように言われる。 9 わたしはあなたの行いと苦難と貧しさを知っている。 しかしあなたは富んでいる。また、ユダヤ人である と自称しながら実はそうではなく、むしろサタンの 会堂に属する者たちの冒涜も知っている。 10 あなたが受ける苦しみを恐れてはなりません。見 よ、悪魔はあなたがたのうちのある者を試みるため に獄に投げ入れます。あなたがたは十日間の苦難に 遭います。死に至るまで忠実でありなさい。そうす れば、私はあなたに命の冠を与えましょう。 11 耳のある者は、御霊が諸教会に言うことを聞くが よい。勝利を得る者は、第二の死によって損なわれ ることはない。 12 ペルガモにある教会の御使に、こう書きおくりな さい。『鋭い両刃の剣を持つ者がこう言う。
啓示
13 わたしはあなたの行いを知っている。また、あな たがどこに住んでいるかも知っている。そこにはサ タンの住まいがある。あなたはわたしの名を堅く守 り、わたしの忠実な殉教者アンティパスが、サタン の住むあなたがたの間で殺されたあの日々にも、わ たしの信仰を否定しなかった。 14 しかし、あなたに対して非難すべきことが少しあ ります。あなたの中にはバラムの教えを奉じる者た ちがいるからです。バラムはバラクに、イスラエル の子らの前につまずきの石を置くこと、偶像に供え られた物を食べること、そして不品行を犯すことを 教えました。 15 あなた方にも、ニコライ派の教えを奉じる者たち がいるが、私はそれを憎む。 16 悔い改めよ。さもないと、わたしはすぐにあなた のところへ行き、わたしの口の剣をもって彼らと戦 おう。 17 耳のある者は、御霊が諸教会に言うことを聞くが よい。勝利を得る者には、隠されたマナを食べさせ、 また白い石を与える。その石には、受け容れる者の ほかはだれも知らない新しい名が記されている。 18 テアテラにある教会の御使に、こう書きおくりな さい。『燃える炎のような目と、光り輝くしんちゅ うのような足を持つ神の子が、次のように言われる。 19 わたしはあなたの行い、愛、奉仕、誠実、忍耐、 あなたの働きを知っている。そして、最後の者は最 初の者よりも優れている。 20 しかし、あなたに対して非難すべきことが少しあ る。あなたは、女預言者と自称するイゼベルという 女が、わたしのしもべたちを教え、誘惑して淫行を 犯させ、偶像に供えられた物を食べさせることを許 している。 21 わたしは彼女に、その不品行を悔い改める機会を 与えたが、彼女は悔い改めなかった。 22 見よ、わたしは彼女を床に投げ込み、彼女と姦淫 する者たちを、悔い改めない限り、大いなる苦難の 中に投げ込む。 23 そして、わたしは彼女の子供たちを死をもって殺 すであろう。そして、すべての教会は、わたしが心 と心の中を探る者であることを知るであろう。そし て、わたしはあなたがたひとりひとりに、あなたが たの行いに応じて報いを与えるであろう。 24 しかし、あなたと、テアテラにいる残りの人々、 すなわち、この教えを知らず、彼らが言うように、 サタンの深みを知らない人々には、私は他のどんな 重荷もあなた方に負わせません。 25 しかし、あなたがたがすでに持っているものは、 わたしが来るまで、しっかりと保ちなさい。 26 勝利を得て、最後までわたしのわざを守る者に、 わたしは諸国民を支配する権威を与える。 27 そして、彼は鉄の杖で彼らを治め、陶器師の器が 粉々に砕かれるように、彼らはわたしが父から受け たのと同じである。 28 わたしは彼に明けの明星を与える。
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29 耳のある者は、御霊が諸教会に言うことを聞くが よい。 第3章 1 サルデスにある教会の御使に、こう書きおくりなさ い。『神の七つの霊と七つの星とを持つかたが、次 のように言われる。『わたしはあなたの行いを知っ ている。あなたは生きているという名を持っている が、死んでいるのである。』 2 目を覚まして、残っているもの、死にそうなものを 力づけなさい。わたしはあなたの行いが神の前に完 全ではないと見なしたからです。 3 だから、あなたが受けたこと、聞いたことを思い出 し、堅く守り、悔い改めなさい。もしあなたが目を 覚ましていないなら、わたしは盗人のようにあなた に臨むであろう。そして、いつわたしがあなたに臨 むか、あなたには分からないであろう。 4 サルデスにも、衣服を汚さなかった者が数人いる。 彼らは白い服を着て私と共に歩むであろう。彼らは ふさわしい者たちだからである。 5 勝利を得る者は、白い衣を着せられるであろう。わ たしはその名をいのちの書から消し去ることはせず、 わたしの父の前と御使いたちの前でその名を告白す るであろう。 6 耳のある者は、御霊が諸教会に言うことを聞くがよ い。 7 フィラデルフィアにある教会の御使に、こう書きお くりなさい。『聖なる者、真実な者、ダビデのかぎ を持つ者、開けばだれも閉じることができない者、 閉じればだれも開くことができない者が、これらの ことを言われる。 8 わたしはあなたの行いを知っている。見よ、わたし はあなたの前に門を開いた。だれもそれを閉じるこ とはできない。あなたは少しの力があり、わたしの 言葉を守り、わたしの名を否定しなかったからであ る。 9 見よ、わたしはサタンの会堂に属する者たち、すな わち、ユダヤ人であると自称しながら実はそうでは なく、偽りを言う者たちを、あなたの足元に来て拝 ませ、わたしがあなたを愛していることを知らせよ う。 10 あなたはわたしの忍耐の言葉を守ったので、わた しもあなたを、地上に住む者たちを試みるために全 世界に臨もうとしている試練の時から守ろう。 11 見よ、わたしはすぐに来る。あなたの冠をだれに も奪われないように、あなたの持っているものをし っかり保ちなさい。 12 勝利を得る者を、わたしはわたしの神の宮の柱と する。彼は二度と外に出ることはない。わたしは彼 の上に、わたしの神の名と、わたしの神の都の名、 すなわち、わたしの神のもとから天から下って来る 新しいエルサレムの名とを書き記す。わたしは彼の 上に、わたしの新しい名を書き記す。
啓示
13 耳のある者は、御霊が諸教会に言うことを聞くが よい。 14 ラオデキアの教会の御使いに、こう書きおくりな さい。「アーメンなる者、忠実で真実な証人、神の 創造の初めである方が、これらのことを言われます。 15 わたしはあなたの行いを知っている。あなたは冷 たくもなく、熱くもない。わたしはあなたが冷たい か、熱いかであってほしいと思う。 16 だから、あなたはなまぬるく、冷たくもなく、熱 くもないから、わたしはあなたを口から吐き出そう。 17 あなたは、「自分は富んでいる、財産は増えた、 何一つ乏しいことはない」と言っているが、実は自 分がみじめで、哀れで、貧しく、盲目で、裸の者で あることを知らない。 18 わたしはあなたに勧める。富む者となるために、 火で精錬された金をわたしから買いなさい。また、 あなたの裸の恥が現われないように着飾るために白 い衣を買いなさい。また、見えるようになるために 目に目薬を塗りなさい。 19 わたしは愛する者を戒め、懲らしめる。だから、 熱心になって悔い改めなさい。 20 見よ、わたしは戸の外に立って、たたいている。 だれでもわたしの声を聞いて戸をあけるなら、わた しはその中に入って彼と食を共にし、彼もまたわた しと食を共にするであろう。 21 勝利を得る者には、わたしと共にわたしの座に着 くことを許そう。わたしも勝利を得て、わたしの父 と共にその座についたのと同じである。 22 耳のある者は、御霊が諸教会に言うことを聞くが よい。 第4章 1 この後、わたしは見ていると、見よ、天に門が開か れた。そして、わたしが聞いた最初の声は、あたか もラッパの音がわたしに語りかけるようなもので、 こう言った。「ここに上って来なさい。これから起 こるはずのことを、あなたに示しましょう。」 2 すると、たちまちわたしは御霊に満たされた。する と、見よ、天に玉座が設けられ、その玉座に座って いる方がいた。 3 そして、座っている者は、碧玉やいわしの石のよう に見え、玉座の周囲には、緑玉のように見える虹が あった。 4 玉座の周囲には二十四の座があり、わたしはその座 に二十四人の長老たちが白い衣を着て、頭に金の冠 をかぶって座っているのを見た。 5 そして、御座からは稲妻と雷鳴と声が起こり、御座 の前には七つの火の灯火が燃えていた。これらは神 の七つの霊である。 6 御座の前には、水晶のようなガラスの海があり、御 座の真ん中と、御座の周囲には、前と後ろに目が満 ちた四つの生き物がいた。
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7 第一の獣は獅子のようであり、第二の獣は子牛のよ うであり、第三の獣は人間のような顔を持ち、第四 の獣は空を飛ぶ鷲のようであった。 8 そして、その四つの生き物は、それぞれ六つの翼を 身にまとい、その内側には目があって、昼も夜も休 むことなく、「聖なるかな、聖なるかな、聖なるか な、かつておられ、今おられ、やがて来られる全能 の神、主」と言っている。 9 そして、これらの生き物が、永遠に生きておられる 玉座に座っておられる方に、栄光と誉れと感謝をさ さげるとき、 10 二十四人の長老たちは、御座に座っておられる方 の前にひれ伏し、永遠に生きておられる方を拝み、 自分たちの冠を御座の前に投げ出して言った。 11 主よ、あなたは栄光と誉れと力を受けるにふさわ しい方です。あなたはすべてのものを創造されまし た。そして、すべてのものはあなたの喜びのために 創造され、今も創造されているのです。 第5章 1 そして、私は、玉座に座っておられる方の右の手に、 内側にも裏側にも文字が書かれ、七つの封印で封じ られた書物があるのを見た。 2 そして、私は、力強い御使いが大声でこう言うのを 見た。「この巻物を開き、その封印を解くのにふさ わしい者は誰か。」 3 そして、天にも、地ににも、地の下にも、だれもそ の書物を開くこと、それを見ることのできる者はい なかった。 4 そして、その書物を開いて読むのにふさわしい者も、 それを見るのにふさわしい者も見つからなかったの で、わたしは大いに泣いた。 5 すると、長老のひとりがわたしに言った。「泣かな いでください。見なさい。ユダ族の獅子、ダビデの 若枝が勝利を得て、その巻物を開き、その七つの封 印を解いたのです。」 6 そして、わたしは見ていると、御座と四つの生き物 と長老たちとの間に、ほふられた小羊が立っていた。 その小羊には七つの角と七つの目があり、その目は 全地に遣わされた神の七つの霊である。 7 そして彼は来て、玉座に座っておられる方の右の手 からその書物を受け取った。 8 そして、彼がその書物を受け取ると、四つの生き物 と二十四人の長老たちは、それぞれ竪琴と、聖徒た ちの祈りである香料の満ちた金の鉢とを持って、小 羊の前にひれ伏した。 9 そして彼らは新しい歌を歌って言った、「あなたは、 その書物を受け取って、その封印を解く資格があり ます。あなたはほふられ、あらゆる部族、言葉、民 族、国民の中から、あなたの血によって私たちを神 のもとに救い出してくださったからです。 10 神は私たちを神の王、祭司とされました。私たち は地上で支配するのです。
啓示
11 そしてわたしは見ていると、御座と生き物と長老 たちを取り囲む多くの御使いたちの声を聞いた。そ の数は一万の万倍、千の千倍であった。 12 彼らは大声で言った。「ほふられた小羊は、力と、 富と、知恵と、勢いと、誉れと、栄光と、祝福とを 受けるにふさわしい。」 13 また、天にあるもの、地にあるもの、地の下のも の、海にあるもの、またその中にいるすべてのもの がこう言うのを私は聞いた。「祝福と誉れと栄光と 力が、御座に座しておられる方と小羊とに、世々限 りなくありますように。」 14 すると、四つの生き物は、「アーメン」と言った。 そして、二十四人の長老たちはひれ伏して、永遠に 生きておられる方を礼拝した。 第6章 1 そして、小羊が封印の一つを解いたとき、私は見て いると、四つの生き物のうちの一つが、雷のような 音を立てて、「来て見よ」と言うのを聞いた。 2 わたしはまた見ていると、見よ、白い馬がいた。そ れに乗っている者は弓を持ち、冠を与えられた。そ して、彼は勝利を得るために出て行った。 3 第二の封印を解くと、第二の獣が「来て見よ」と言 うのを私は聞いた。 4 すると、もう一頭の赤い馬が出て来た。それに乗る 者には、地上から平和を奪い取り、互いに殺し合う 力が与えられた。また、大きな剣も与えられた。 5 第三の封印を解くと、第三の獣が「来て見よ」と言 うのを私は聞いた。私が見ていると、見よ、黒い馬 がいた。それに乗っている者は、手にはかりを持っ ていた。 6 そして、私は四つの生き物の中から声がこう言うの を聞いた。「小麦一セアは一デナリ、大麦三セアも 一デナリ。油とぶどう酒を傷つけないように気をつ けなさい。」 7 第四の封印を解くと、第四の獣が「来て見よ」と言 う声を私は聞いた。 8 そして私は見ていると、青白い馬がいた。それに乗 っている者の名は死といい、陰府がそれに従ってい た。そして彼らには、地球の四分の一を支配する権 威が与えられ、剣と飢えと死と地上の獣とで人を殺 す力が与えられた。 9 そして、彼が第五の封印を解いたとき、私は、神の 言葉と彼らが持っていた証言のために殺された人々 の魂が祭壇の下にいるのを見た。 10 彼らは大声で叫んで言った。「聖なる真実な主よ。 いつまで裁きを行わず、地に住む者たちに私たちの 血の復讐をなさられないのですか。 11 そして、彼らひとりひとりに白い衣が与えられ、 また、彼らと同じように殺される仲間や兄弟たちの 数が満ちるまで、もうしばらく休むようにと告げら れた。
219
12 そして、彼が第六の封印を解いたとき、私は見て いると、大きな地震が起こり、太陽は毛織の荒布の ように黒くなり、月は血のようになった。 13 そして、いちじくの木が激しい風に揺り動かされ て、その未熟な実を落とすように、天の星は地に落 ちた。 14 そして、天は巻物が巻かれるように消え去り、す べての山と島はその場所から移された。 15 そして、地上の王たち、高官たち、富める者たち、 千人隊長たち、勇士たち、すべての奴隷、すべての 自由人たちは、穴や山の岩陰に身を隠した。 16 そして、山々と岩々に言った。「我々の上に倒れ かかって、玉座に座っておられる方の御顔と小羊の 怒りから我々を隠してくれ。」 17 彼の怒りの大いなる日が来たからだ。だれがそれ に耐えることができようか。 第7章 1 これらのことの後、私は四人の御使いが地の四隅に 立っているのを見た。彼らは地の四方の風を押さえ、 風が地にも海にもどんな木にも吹かないようにして いた。 2 また、私は、生ける神の印を持った、もうひとりの 御使いが東から上って来るのを見た。彼は、地と海 とを滅ぼす権限を与えられた四人の御使いに、大声 で叫んだ。 3 わたしたちの神のしもべたちの額に印を押すまでは、 地も海も木も傷つけてはならない、と言いました。 4 そして、私は封印された者の数を聞いた。イスラエ ルの子らのすべての部族のうちから、十四万四千人 が封印された。 5 ユダ族のうち一万二千人が印を押された。ルベン族 のうち一万二千人が印を押された。ガド族のうち一 万二千人が印を押された。 6 アセル族からは一万二千人が封印された。ネフタリ ム族からは一万二千人が封印された。マナセ族から は一万二千人が封印された。 7 シメオン族からは一万二千人が印を押された。レビ 族からは一万二千人が印を押された。イッサカル族 からは一万二千人が印を押された。 8 ザブロンの部族からは一万二千人が封印された。ヨ セフの部族からは一万二千人が封印された。ベニヤ ミンの部族からは一万二千人が封印された。 9 この後、わたしは見ていると、あらゆる国民、部族、 民族、言葉の異なる者から来た、数えきれないほど の大群衆が、白い衣を着て、手にしゅろの枝を持ち、 御座と小羊の前に立っていた。 10 そして大声で叫んで言った、「御座にいますわれ らの神と小羊とに救いがありますように。」 11 そして、すべての天使たちは、御座と長老たちと 四つの生き物のまわりに立っていたが、御座の前に ひれ伏して神を礼拝し、
啓示
12 こう言います。「アーメン。祝福と栄光と知恵と 感謝と誉れと力と勢いが、世々限りなく私たちの神 にありますように。アーメン。」 13 すると、長老のひとりが答えてわたしに言った、 「白い衣を着ているこの人たちはだれですか。どこ から来たのですか」。 14 そこでわたしは彼に言った、「主よ、あなたはご 存じです」。すると彼はわたしに言った、「これら は大きな患難を逃れてきた者たちで、その衣を小羊 の血で洗って白くした者たちです」。 15 それゆえ、彼らは神の御座の前におり、その宮で 昼も夜も神に仕える。そして、御座に座しておられ る方が彼らの中に住まわれる。 16 彼らはもはや飢えることも、渇くこともない。太 陽も暑さも彼らを照らすことはない。 17 御座の真ん中におられる小羊が彼らを養い、生け る水の泉に彼らを導き、神は彼らの目から涙を全く ぬぐい去って下さるであろう。
13 そして私は見ていると、一人の天使が中天を飛ん で大声でこう言うのを聞いた。「災いだ、災いだ、 地に住む者たちに災いだ。三人の天使がラッパの音 を響かせようとしている。そのラッパの音は、まだ 響いていない。」 第9章
第8章 1 そして、第七の封印を解くと、天には半時間ほどの 沈黙があった。 2 そして私は、神の前に立つ七人の天使たちを見た。 彼らには七つのラッパが与えられた。 3 すると、もうひとりの天使が来て、金の香炉を持っ て祭壇のそばに立った。そして、多くの香が彼に与 えられ、御座の前の金の祭壇の上で、すべての聖徒 たちの祈りとともにそれを献げるようにした。 4 そして、聖徒たちの祈りとともに立ち上がった香の 煙は、御使いの手から神の前に立ち上った。 5 すると、御使いは香炉を取り、それに祭壇の火を満 たして、地に投げつけた。すると、声と雷鳴と稲妻 と地震が起こった。 6 そして、七つのラッパを持った七人の天使たちは、 ラッパを吹き鳴らす用意をした。 7 第一の天使がラッパを吹き鳴らした。すると、血の 混じった雹と火が降って来て、地に投げつけられた。 そして、木の三分の一は焼け、青草もみな焼けてし まった。 8 第二の御使がラッパを吹き鳴らした。すると、火の 燃える大きな山が海に投げ込まれ、海の三分の一は 血に変わった。 9 そして、海の中にいた生き物の三分の一は死に、船 の三分の一は破壊されました。 10 第三の御使がラッパを吹き鳴らした。すると、と もしびのように燃えている大きな星が天から落ちて きて、川々の三分の一と水の源とに落ちた。 11 そして、その星の名は「苦よもぎ」と呼ばれ、水 の三分の一は苦よもぎになった。そして、その水が 苦くなったので、多くの人が死んだ。 12 第四の御使がラッパを吹き鳴らした。すると、太 陽の三分の一が打たれ、月の三分の一と星の三分の 一が打たれた。それで、それらの三分の一は暗くな り、昼の三分の一は光を失い、夜も同様であった。
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1 第五の御使がラッパを吹き鳴らした。すると、一つ の星が天から地に落ちるのを私は見た。そして、そ の星に底なしの淵に通じる穴に通じる鍵が与えられ た。 2 そして、彼は底知れぬ穴を開けた。すると、穴から は大きな炉の煙のような煙が立ち上り、太陽も空も 穴の煙で暗くなった。 3 そして、その煙の中からイナゴが地上に出て来た。 そして、彼らには、地のさそりが持つような力が与 えられた。 4 そして、彼らは地の草、すべての青草、すべての木 を害してはならないと命じられた。ただし、額に神 の刻印のない人間だけは害してはならない。 5 そして、彼らには、殺すことは許されず、五か月間 の苦しみを受けることが許された。彼らの苦しみは、 さそりが人を刺すときの苦しみのようであった。 6 その日には、人々は死を求めても、それを得ること ができず、死を願っても、死は彼らから逃げ去るで あろう。 7 そして、そのイナゴの形は戦いの準備を整えた馬の ようであり、その頭には金のような冠があり、その 顔は人間の顔のようであった。 8 彼らの髪は女の髪のようであり、彼らの歯はライオ ンの歯のようであった。 9 彼らは胸当てを着けていたが、それは鉄の胸当ての ようなもので、翼の音は、多くの馬に引かれた戦車 が戦いに駆け出す音のようであった。 10 また、彼らにはさそりのような尾があり、その尾 には針があった。そして、その力は五か月間、人間 を傷つけるほどであった。 11 そして、彼らの上には、底なしの淵の御使いであ る王がいた。その名はヘブル語ではアバドン、ギリ シア語ではアポリュオンである。 12 一つの災いが過ぎ去った。しかし、見よ、この後 にさらに二つの災いが来る。 13 第六の御使いがラッパを吹き鳴らすと、私は神の 御前にある金の祭壇の四つの角から声が聞こえた。 14 ラッパを持つ第六の御使に言った。「大川ユーフ ラテスにつながれている四人の御使を解きなさ い。」 15 そして、四人の天使が解き放たれ、人間の三分の 一を殺すために、一時、一日、一ヶ月、一年の間準 備されていた。 16 騎兵の軍勢の数は二十万であった。わたしはその 数を聞いた。 17 そして私は、その幻の中で馬とそれに乗る者たち とを見た。彼らは火とヒスイと硫黄の胸当てをつけ
啓示
ていた。馬の頭は獅子の頭のようであり、その口か らは火と煙と硫黄が出て来た。 18 これら三つの者によって、すなわち、彼らの口か ら出る火と煙と硫黄によって、人々の三分の一が殺 された。 19 彼らの力はその口と尾にある。彼らの尾は蛇のよ うで、頭があり、それで彼らは人を傷つける。 20 これらの災害で殺されなかった残りの人々は、自 分の手で作ったものを悔い改めて、悪霊どもや、金、 銀、青銅、石、木でできた、見ることも聞くことも 歩くこともできない偶像を拝むことを止めなかった。 21 彼らは、殺人、魔術、不品行、盗みを悔い改めな かった。 第 10 章 1 また、わたしは、もうひとりの力強い御使が雲に包 まれて天から下って来るのを見た。その御使の頭に は虹があり、その顔は太陽のようであり、その足は 火の柱のようであった。 2 彼は手に小さな巻物を持っており、右足を海の上に、 左足を地の上に置いた。 3 彼は獅子がほえるような大声で叫んだ。彼が叫ぶと、 七つの雷が声を発した。 4 七つの雷が声を発したとき、わたしは書き記そうと した。すると、天から声がわたしにこう言うのを聞 いた。「七つの雷が発した事は封じておき、書き記 さないように。」 5 そして、私が海と地の上に立っているのを見た天使 は、手を天に上げ、 6 そして、永遠に生きておられる方、天とその中にあ るもの、地とその中にあるもの、海とその中にある ものを創造された方にかけて誓われた、「もはや時 はない。」 7 しかし、第七の御使がラッパを吹き始めるその声の 日に、神がその僕である預言者たちに告げられたと おり、神の奥義は成就するであろう。 8 すると、わたしが天から聞いた声が、再びわたしに 語りかけて言った。「行って、海と地の上に立って いる御使の手に開かれた小さな巻物を取りなさ い。」 9 そこで私は御使いのところへ行き、「その小さな巻 物を私に下さい」と言った。すると御使いは私に言 った、「それを取って食べなさい。あなたの腹には 苦いが、あなたの口には蜜のように甘いであろう」。 10 そこで私は御使いの手からその小さな巻物を受け 取って食べてしまった。それは私の口の中では蜜の ように甘かったが、食べた途端、私の腹は苦くなっ た。 11 そして彼は私に言った、「あなたは再び多くの民 族、国民、国語、王たちの前で預言しなければなり ません。
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第 11 章 1 そして、杖のような一本の葦がわたしに与えられた。 そして、御使いは立って言った、「立って、神の宮 と祭 壇と 、そ の中で 礼拝 する 者た ちとを 測り なさ い。」 2 しかし、神殿の外の庭は除き、また測ってはならな い。それは異邦人に与えられるからである。そして 彼らは聖なる都を四十二か月間踏みにじるであろう。 3 そして、わたしはわたしの二人の証人に権威を与え る。彼らは荒布をまとって千二百六十日の間預言す るであろう。 4 これらは、地の神の前に立つ二本のオリーブの木と 二つの燭台である。 5 もしも彼らに害を加えようとする者がいれば、彼ら の口から火が出て、彼らの敵を焼き尽くす。もしも 彼らに害を加えようとする者がいれば、その者はこ のようにして殺される。 6 これらの者たちは、預言をしている期間中は天を閉 じて雨を降らせないようにする力を持ち、また、水 を血に変え、あらゆる災害をもって何度でも地を打 つ力も持っています。 7 彼らが証言を終えると、底知れぬ所から上って来る 獣が彼らと戦い、彼らを打ち負かして殺すであろう。 8 そして彼らの死体は、霊的にソドムやエジプトと呼 ばれる大都市の通りに横たわるであろう。私たちの 主もそこで十字架につけられたのである。 9 そして、諸民族、諸部族、諸言語、諸国民の人々は、 三日半の間、彼らの死体を見、その死体を墓に埋め ることを許さないであろう。 10 地上に住む人々は彼らのことで喜び、楽しみ、互 いに贈り物を贈り合うであろう。なぜなら、この二 人の預言者が地上に住む人々を苦しめたからである。 11 そして三日半後、神からの命の霊が彼らの中に入 って、彼らは立ち上がった。それを見た人々は非常 に恐れた。 12 すると彼らは、天から大きな声が「ここに上って 来なさい」と言うのを聞いた。そして彼らは雲に乗 って天に上った。敵は彼らを見た。 13 すると、ちょうどそのとき、大きな地震が起こり、 都の十分の一が倒れ、地震で七千人が死んだ。残り の人々は恐れおののき、天の神に栄光を帰した。 14 第二の災いは過ぎ去った。見よ、第三の災いがす ぐに来る。 15 第七の御使がラッパを吹き鳴らした。すると、天 に大きな声が起って言った、「この世の王国は、わ れらの主とそのキリストの王国となった。主は世々 限りなく支配されるであろう。」 16 そして、神の前に座していた二十四人の長老たち は、ひれ伏して神を礼拝し、 17 言う。「今おられ、昔おられ、やがて来られる全 能者なる主なる神よ。あなたは大いなる力を得て、 支配されました。感謝いたします。」 18 そして諸国民は怒りました。そしてあなたの怒り が来て、死者たちが裁かれる時が来ました。あなた
啓示
は、あなたのしもべである預言者たちと聖徒たち、 またあなたの名を畏れる者たち、小さい者から大き な者まで、彼らに報いを与え、地を滅ぼす者たちを 滅ぼされます。 19 そして、神の宮が天に開かれ、その宮の中に神の 契約の箱が見えた。また、いなずまと声と雷鳴と地 震と激しい雹が起こった。
16 そして地は女を助け、口を開いて、竜が口から吐 き出した洪水を飲み込んだ。 17 すると、竜は女に対して怒り、女の子孫の残りの 者たち、すなわち神の戒めを守り、イエス・キリスト の証しを持っている者たちと戦うために出て行った。
第 12 章
1 そして私は海の砂の上に立っていたが、海から一匹 の獣が上って来るのを見た。その獣には七つの頭と 十本の角があり、その角には十の冠があり、その頭 には神を冒涜する名があった。 2 わたしが見たその獣は豹に似ており、その足は熊の 足のようであり、その口は獅子の口のようであった。 そして、龍はこれに自分の力と地位と大いなる権威 とを与えた。 3 わたしは、その頭の一つが死ぬほど傷つけられてい るのを見た。しかし、その致命的な傷は癒された。 そして、全世界がその獣に驚いた。 4 そして、彼らは、獣に力を与えた龍を拝み、また、 その獣を拝んで言った、「だれがこの獣に匹敵しう るだろうか。だれがこれと戦いうるだろうか。」 5 そして彼には、大言壮語と冒涜の言葉を語る口が与 えられ、四十二か月間存続する力が与えられた。 6 そして彼は口を開いて神を冒涜し、神の名と神の幕 屋と天に住む者たちとを冒涜した。 7 そして、聖徒たちと戦ってこれに勝つことが彼に与 えられ、また、すべての民族、言語、国民を支配す る権威が彼に与えられた。 8 そして、地に住む者のうち、世の初めから屠られた 小羊の命の書に名が記されていない者は皆、彼を拝 むであろう。 9 耳のある者は聞きなさい。 10 捕虜として連れて行く者は捕虜として連れて行か れ、剣で殺す者は剣で殺される。ここに聖徒たちの 忍耐と信仰がある。 11 また、わたしは、もう一つの獣が地から上って来 るのを見た。その獣には小羊のような二つの角があ り、竜のようにものを言った。 12 そして、彼は、先の獣の持つすべての権力をその 獣の前で働かせ、また、地とそこに住む人々に、致 命的な傷が癒された先の獣を拝ませた。 13 彼はまた、人々の目の前で、天から地に火を降ら せるなど、大きな奇跡を行った。 14 そして、獣の前で行うことを許されたあの奇跡に よって、地に住む人々を惑わし、剣で傷を受けても なお生きているあの獣の像を造るようにと、地に住 む人々に命じた。 15 そして、彼は獣の像に命を与える権威を持ってい た。それは、獣の像がものを言うことを可能にし、 また、獣の像を拝まない者を皆殺しにすることであ った。 16 そして、神は、小さい者にも、大きい者にも、富 んでいる者にも、貧しい者にも、自由人にも、奴隷
第 13 章
1 すると、天に大きな不思議が現れた。ひとりの女が 太陽を着て、月を足の下に踏み、頭に十二の星の冠 をかぶっていた。 2 彼女は身重であったので、産みの苦しみと出産の痛 みのために泣き叫んでいた。 3 また、天にもう一つの不思議なものが現れた。見よ、 大きな赤い竜がいた。七つの頭と十本の角があり、 その頭には七つの冠があった。 4 そして、その尾は天の星の三分の一を引き寄せて、 それを地に投げ落とした。そして、竜は出産を控え た女の前に立ち、生まれるとすぐにその子を食い尽 くそうとした。 5 そして彼女は男の子を産んだ。その子は鉄の杖です べての国々を治めるはずであった。そしてその子は 神のもとに、その御座に引き上げられた。 6 そして女は荒野に逃げた。そこには神が用意してお いた場所があり、そこで千二百六十日間養われるこ とになっていた。 7 すると天に戦いが起こった。ミカエルとその使いた ちが竜と戦った。竜もその使いたちも応戦した。 8 しかし、彼らは勝利することができず、天にはもは や彼らの居場所は見いだされなかった。 9 そして、この巨大な竜、すなわち、悪魔とか、サタ ンとか呼ばれ、全世界を惑わす年を経た蛇は、地に 投げ落とされ、その使いたちも、彼とともに投げ落 とされました。 10 そして、私は天で大きな声がこう言うのを聞いた、 「今や、私たちの神の救いと力と王国と、神のキリ ストの力とが現れた。私たちの兄弟たちを訴える者、 昼も夜も私たちの神の御前で彼らを訴える者は投げ 落とされた。」 11 そして彼らは小羊の血と自分たちの証言の言葉に よって彼に打ち勝ち、死に至るまで自分の命を惜し まなかった。 12 それゆえ、天とそこに住む者たちよ、喜びなさい。 地と海に住む者たちよ、災いあれ。悪魔が、自分の 時が短いのを知り、激しい怒りをもって、あなたが たのところに下ってきたからである。 13 竜は自分が地上に投げ落とされたのを見て、男の 子を産んだ女を迫害した。 14 そして、女には大きな鷲の二つの翼が与えられ、 荒野の自分の場所に飛んで行き、そこで蛇の前から 一時、二時、半時の間養われることになった。 15 蛇は女を洪水のように口から吐き出し、女を洪水 で流し去ろうとした。
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啓示
にも、すべての者に、その右の手か額に刻印を受け させます。 17 そして、その刻印、すなわち、獣の名、またはそ の名の数字を持つ者以外は、だれも買うことも売る こともできないようにした。 18 ここに知恵がある。思慮のある者は獣の数字を数 えよ。それは人間を数える数字である。その数字は 六百六十六である。 第 14 章 1 そしてわたしは見ていると、見よ、小羊がシオンの 山に立っていた。小羊とともに十四万四千人がいて、 その額には小羊の父の名が記されていた。 2 そして、わたしは天からの声を聞いた。それは大水 の音、また激しい雷鳴のような声であり、また、立 琴を弾く者たちが立琴を弾く声も聞いた。 3 そして彼らは、玉座の前、四つの生き物と長老たち の前で、あたかも新しい歌を歌った。しかし、地上 から贖われた十四万四千人のほかは、だれもその歌 を学ぶことができなかった。 4 彼らは女に汚れたことのない者たちである。彼らは 処女である。彼らは小羊が行く所ならどこへでもつ いて行く者たちである。彼らは人々の中から贖われ た者たちであり、神と小羊とにささげられる初穂で ある。 5 彼らの口には偽りがなく、彼らは神の御座の前に非 の打ちどころがない。 6 また、わたしは、もうひとりの御使が中天を飛ぶの を見た。彼は、地上に住む人々、すなわち、あらゆ る国民、部族、言葉の異なる民、民族に宣べ伝える ために、永遠の福音を携えて来たのである。 7 大声で言った。「神を恐れ、神に栄光を帰せよ。神 の審判の時が来たからである。天と地と海と水の源 とを造られた方を、拝み伏せよ。」 8 すると、もうひとりの御使が続いて来て言った、 「倒れた、あの大いなる都バビロンは倒れた。その 淫行に対する激しい怒りのぶどう酒をすべての国々 の民に飲ませたからである。」 9 第三の御使も彼らに続いて、大声で言った。「もし 獣とその像を拝み、額や手にその刻印を受ける者が いれば、 10 彼は神の怒りの杯に混ぜ物なしで注がれた神の怒 りのぶどう酒を飲むであろう。そして聖なる御使い たちと小羊の前で火と硫黄で苦しめられるであろう。 11 そして、彼らの苦しみの煙は、世々限りなく立ち 上る。獣とその像を拝む者、また、だれでもその名 の刻印を受ける者は、昼も夜も休むことがない。 12 ここに聖徒たちの忍耐がある。ここに神の戒めと イエスの信仰とを守る者たちがいる。 13 そして、わたしは天から声がこう言うのを聞いた。 「書きしるせ。今より後、主にあって死ぬ人々は幸 いである。しかり、と御霊は言われる。彼らはその 労苦 を解 かれ て休 み、 そのわ ざは 彼ら につ いて 行 く。」
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14 わたしはまた見ていると、見よ、白い雲があり、 その雲の上に人の子のような方が座っていた。その 方は頭に金の冠をかぶり、手には鋭い鎌を持ってい た。 15 すると、もうひとりの御使いが神殿から出てきて、 雲の 上に 座っ ている 者に 向か って 大声で 叫ん だ。 「鎌を入れて刈り取りなさい。刈り取る時が来たの です。地の収穫は実っています。」 16 そして、雲の上に座っている者が、その鎌を地に 投げ入れた。すると、地は刈り取られた。 17 また、もうひとりの御使いが天にある神殿から出 てきました。彼もまた、鋭い鎌を持っていました。 18 すると、もうひとりの御使いが祭壇から出てきて、 火を支配する力を持って、鋭い鎌を持つ御使いに大 声で叫んで言った。「あなたの鋭い鎌を入れて、地 のぶどうの房を集めなさい。ぶどうの実はすっかり 熟しているからである。」 19 そして、御使いは鎌を地に投げ入れ、地のぶどう の木を集め、それを神の怒りの大きな酒ぶねに投げ 入れた。 20 そして、酒ぶねは町の外で踏みつけられた。する と、酒ぶねから血が流れ出て、千六百スタディオン にわたって馬のくつわにまで達した。 第 15 章 1 また、わたしは天にもう一つのしるしを見た。それ は大きくて不思議なもので、七人の御使いが最後の 七つの災害を携えて現れた。そこには神の怒りが満 ちていたからである。 2 また、わたしは、火が混じったガラスの海のような ものを見た。そして、獣とその像とその刻印とその 名の数字に打ち勝った者たちが、神の立琴を手に、 ガラスの海の上に立っていた。 3 彼らは神のしもべモーセの歌と小羊の歌を歌って言 う、「全能の神、主よ。あなたのみわざは偉大で驚 くべきものです。聖徒たちの王よ。あなたの道は正 しく真実です。」 4 主よ。だれがあなたを恐れず、あなたの御名を讃美 しないでしょうか。あなただけが聖なる方だからで す。すべての国々の民が来て、あなたの前にひれ伏 します。あなたの裁きは明らかにされているからで す。 5 その後、わたしが見ていると、見よ、天にある証し の幕屋の神殿が開かれた。 6 そして、七人の天使が七つの災害を携えて神殿から 出て来た。彼らは、白くきよい亜麻布を着て、胸に 金の帯を締めていた。 7 そして、四つの生き物の一つが、世々限りなく生き ておられる神の怒りの満ちている七つの金の鉢を、 七人の天使に与えた。 8 そして、神殿は神の栄光とその力から出る煙で満た され、七人の天使の七つの災害が終わるまでは、だ れも神殿に入ることができなかった。
啓示
第 16 章 1 そして、私は神殿から大きな声が七人の天使に言う のを聞いた。「行って、神の怒りの鉢を地上に注ぎ なさい。」 2 そして、第一の者が出て行って、その鉢の中身を地 に傾けた。すると、獣の刻印を持つ人々と、その像 を拝む人々の体に、ひどい腫れ物ができた。 3 第二の御使は、その鉢を海に注ぎました。すると、 海は死人の血のようになり、海の中の生き物はみな 死にました。 4 第三の御使は、その鉢を川や水の源に傾けた。する と、川や水の源は血になった。 5 そして、私は水の御使がこう言うのを聞いた。「今 おられ、昔もおられ、これからもおられる主よ。あ なたは正しい方です。あなたはこのように裁かれた からです。」 6 彼らは聖徒たちと預言者たちの血を流しましたが、 あなたは彼らにその血を飲ませました。彼らはその 血を受けるに値するからです。 7 また、祭壇の中から別の者がこう言うのを私は聞い た。「全能者なる主なる神よ。あなたの裁きは真実 で、正しいのです。」 8 第四の御使はその鉢の中身を太陽に注ぎました。す ると、太陽は人々を火で焼く権威を授かりました。 9 そして人々は激しい熱で焼かれ、これらの災害を支 配する神の名を冒涜し、悔い改めて神に栄光を帰さ なかった。 10 第五の御使いは、その鉢の中身を獣の座に注ぎま した。すると、その国は暗黒で満ち、人々は苦痛の あまり舌をかみ、 11 そして、彼らはその苦痛と傷のゆえに天の神を冒 涜し、その行いを悔い改めなかった。 12 第六の御使は、その鉢を大川ユーフラテスに傾け た。すると、その水は干上がり、東の王たちの道が 備えられた。 13 そして私は、竜の口から、獣の口から、偽預言者 の口から、カエルのような三つの汚れた霊が出てく るのを見た。 14 彼らは悪魔の霊であって、奇跡を行って、地上と 全世界の王たちのところへ出て行き、全能の神の大 いなる日の戦いに彼らを集めるのです。 15 見よ、わたしは盗人のように来る。裸で歩いたり、 その恥を見られたりしないように、目を覚まして着 物を着ている人は幸いである。 16 そして、彼は彼らを、ヘブル語でハルマゲドンと 呼ばれる場所に集めました。 17 第七の御使が、その鉢を空中に傾けた。すると、 天の神殿の御座から大きな声が聞こえて、「事が成 った」と言った。 18 そして、声と雷鳴と稲妻が起こり、また、人類が 地上に現れて以来かつてなかったような、それほど 強くて大きな地震が起こった。 19 そして、大いなる都は三つに分かれ、諸国の町々 は陥落した。そして、大いなるバビロンは神の前に
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思い出され、神の激しい怒りのぶどう酒の杯をこれ に与えられた。 20 そして、すべての島々は逃げ去り、山々は見当た らなかった。 21 そして、天から大きな雹が人々の上に降ってきた。 その石一つ一つは、およそ一タラントの重さであっ た。人々は雹の災害のせいで神を冒涜した。その災 害は非常に大きかったからである。 第 17 章 1 すると、七つの鉢を持っている七人の御使のひとり が来て、わたしに語りかけ、こう言った。「ここに 来なさい。多くの水の上に座している大淫婦に対す る裁きをあなたに見せよう。 2 地の王たちは彼女と姦淫を行い、地に住む者たちは 彼女の姦淫の酒に酔いしれた。 3 そこで彼は私を霊によって荒野に連れて行きました。 そして私は、七つの頭と十本の角を持ち、冒涜的な 名で満ちた緋色の獣に乗った女を見ました。 4 その女は紫と緋の衣をまとい、金と宝石と真珠で身 を飾り、その手には忌まわしいものと淫行の汚れと で満ちた金の杯を持っていた。 5 その額には、「神秘、大いなるバビロン、淫婦と地 の憎むべきものの母」という名が書かれていた。 6 そして私は、その女が聖徒たちの血とイエスの殉教 者たちの血に酔っているのを見た。そして私は彼女 を見て、非常に驚嘆した。 7 すると、御使はわたしに言った、「なぜ驚いたのか。 わたしは、この女と、この女を運ぶ七つの頭と十本 の角を持つ獣との秘密を、あなたに話そう。」 8 あなたが見た獣は、昔いたが、今はいない。底なし の淵から上って来て、滅びる。地に住む者で、世の 初めから命の書に名をしるされていない者たちは、 昔いたが今はいない、しかし今はいるその獣を見て 驚くであろう。 9 ここに知恵ある心がある。七つの頭は七つの山であ り、その上に女が座っている。 10 七人の王がいる。五人は倒れ、一人は今いるが、 他の一人はまだ来ていない。彼が来ると、しばらく はとどまるはずだ。 11 かつていたが今はいない獣、それが第八の獣であ り、七つの獣のうちのひとりであり、滅びに至る。 12 あなたが見た十本の角は、十人の王である。彼ら はまだ王国を受けていないが、獣と共に一時の間、 王としての権威を受けるのである。 13 彼らは一つの心を持ち、その力と勢いを獣に与え るであろう。 14 これらの者は小羊と戦うであろうが、小羊は彼ら に勝つであろう。なぜなら、小羊は万主の主、万王 の王だからである。そして、小羊とともにいる者た ちは、召された者、選ばれた者、忠実な者たちであ る。
啓示
15 彼はわたしに言った、「あなたが見た水、すなわ ち、淫婦が座っている所は、諸民族、群衆、国民、 国語である。 16 あなたが獣の上で見た十本の角は、淫婦を憎み、 彼女を荒廃させ、裸にし、その肉を食い、火で焼き 尽くすであろう。 17 というのは、神の言葉が成就するまで、神は彼ら の心に、神の意志を成就し、同意して、彼らの王国 を獣に与える思いを植え付けられたからである。 18 あなたが見た女とは、地上の王たちを支配するあ の大きな都のことです。 第 18 章 1 これらのことの後、私は、もうひとりの御使いが大 いなる力を持って天から下って来るのを見た。そし て、地はその栄光によって明るくなった。 2 そして彼は力強い声で叫んで言った、「大いなるバ ビロンは倒れた、倒れた。そしてそれは悪霊の住み か、あらゆる汚れた霊の巣窟、あらゆる汚れた憎む べき鳥の巣窟となった。」 3 すべての国々の民は、彼女の淫行に対する激しい怒 りのぶどう酒を飲み、地の王たちは彼女と淫行を犯 し、地の商人たちは彼女のごちそうの豊かさによっ て富を得た。 4 また、わたしは天からもう一つの声がこう言うのを 聞いた。「わたしの民よ。彼女から出て行きなさい。 彼女の罪にあずからないようにし、彼女の災害に巻 き込まれないようにしなさい。」 5 彼女の罪は天にまで達し、神は彼女の咎を覚えてお られる。 6 彼女があなたに報いたように、あなたも彼女に報い なさい。彼女の行いに応じて、その倍額を彼女に返 しなさい。彼女が満たした杯には、その倍額を満た しなさい。 7 彼女がどれほど誇り高く、贅沢に暮らしていたとし ても、それと同じだけの苦しみと悲しみを彼女に与 えよ。彼女は心の中で、「私は女王の位に就いてい る。未亡人ではない。悲しみは見ない」と言ってい るからだ。 8 それゆえ、死と悲しみと飢饉の災いが一日のうちに 彼女に臨み、彼女は火で完全に焼かれる。彼女を裁 く主なる神は力強いからである。 9 彼女と姦淫を犯し、彼女と快楽を共にした地上の王 たちは、彼女が焼かれる煙を見て、彼女のために嘆 き悲しむであろう。 10 彼女はその苦しみを恐れて遠く離れて立って言っ た。「ああ、ああ、あの大いなる都バビロン、あの 強大な都よ。あなたの裁きは一瞬のうちに来る。」 11 地上の商人たちは彼女のために泣き悲しむ。もは や彼らの商品を買う者がいないからである。 12 金、銀、宝石、真珠、麻布、紫布、絹、緋布、あ らゆる種類の真鍮の器、象牙のあらゆる種類の器、 高価な木材、青銅、鉄、大理石のあらゆる種類の器、
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13 肉桂、香料、香油、乳香、ぶどう酒、油、麦粉、 小麦、家畜、羊、馬、戦車、奴隷、そして人々の魂。 14 そして、あなたの魂が欲していた果物はあなたか ら去り、すべての美味で美しいものはあなたから去 り、あなたはそれらをもう全く見つけることができ なくなる。 15 彼女によって富を得たこれらの品々の商人たちは、 彼女の苦しみを恐れて遠く離れて立ち、泣き叫び、 16 そして言った、「ああ、わざわいなるかな、細布 や紫の布や緋色の布をまとい、金や宝石や真珠で飾 られていたあの大いなる都は。 17 これほどの富が一瞬にして消え失せてしまったの です。すべての船長、船員、水夫、海で商売をする 人たちは皆遠くに立っていたのですが、 18 彼らは、その焼かれた煙を見て叫んだ。「この大 きな町に匹敵する町はどこにあるだろう。」 19 そして、彼らは頭にちりをかぶって叫び、泣き悲 しんで言った。「ああ、ああ、あの大いなる都は、 その高価な費用によって海に船を持つ者たちをみな 富ませたのに、一瞬のうちに荒廃してしまった。」 20 天よ、聖なる使徒たち、預言者たちよ、彼女のた めに喜べ。神は彼女に対してあなたたちの報復をな さったのだ。 21 すると、ひとりの力強い御使いが、大きな石臼の ような石を取り上げて、海に投げ込み、こう言いま した。「このようにして、あの大いなる都バビロン は、激しく打ち倒され、二度と見つかることはない でしょう。」 22 琴を弾く者、歌を歌う者、笛を吹く者、ラッパを 吹く者の声は、もはやあなたのうちに聞かれず、ど んな職工も、もはやあなたのうちにいなくなり、ひ きうすの音も、もはやあなたのうちに聞かれなくな る。 23 あなたのうちには、ろうそくの明かりも、もはや 全く輝かず、あなたのうちには、花婿や花嫁の声も、 もはや全く聞こえない。あなたの商人たちは、地上 の有力者たちであったからである。あなたの魔術に よって、すべての国々が欺かれたからである。 24 そして、彼女の中には、預言者たち、聖徒たち、 そして地上で殺されたすべての人々の血が見つかり ました。 第 19 章 1 これらのことの後、私は天で大勢の民の大きな声が こう言うのを聞いた、「ハレルヤ。救いと栄光と誉 れと力が、私たちの神である主にあれ。」 2 主の裁きは真実で正しい。主は、不品行によって地 を汚した大淫婦を裁き、その手によって、ご自分の しもべたちの血の復讐をなさった。 3 そして彼らは再び言った、「ハレルヤ」。そして彼 女の煙は永遠に立ち上った。 4 そして、二十四人の長老と四つの生き物はひれ伏し、 玉座に座っておられる神を礼拝して言った、「アー メン。ハレルヤ。」
啓示
5 すると、御座から声が出て言った。「神に仕えるす べての人々、また神を畏れる人々、小さい者から大 きな者まで、皆、われらの神をほめたたえよ。」 6 そして、私は、大群衆の声、多くの水の音、激しい 雷鳴のような声がこう言うのを聞いた。「ハレルヤ。 全能の神である主が支配しておられる。」 7 私たちは喜び楽しみ、彼を敬いましょう。小羊の婚 礼の時が来たからです。妻は用意を整えました。 8 そして、彼女は、清い、白い麻布を着ることを許さ れた。その麻布は聖徒たちの正義である。 9 そして彼は私に言った、「書き記せ、『小羊の婚宴 に招かれた人たちは幸いである』」また彼は私に言 った、「これらは神の真実の言葉である」。 10 そして、わたしはイエスの足もとにひれ伏して拝 んだ。するとイエスはわたしに言った。「そんなこ とをしてはならない。わたしは、あなたと同じ僕で あり、また、イエスの証しを持っているあなたの兄 弟の一人である。神を拝みなさい。イエスの証しは 預言の霊である。」 11 また、わたしは天が開けているのを見た。すると、 見よ、白い馬がいた。それに乗っている者は、「忠 実で真実な者」と呼ばれ、正義をもって裁き、また 戦いをなす者であった。 12 その目は燃える炎のようであり、その頭には多く の冠があり、また、彼自身のほかはだれも知らない 名が書かれていた。 13 彼は血に浸した衣を着ていた。その名は「神の言 葉」と呼ばれた。 14 そして、天にある軍勢は、白くて清い細布を着て、 白い馬に乗って彼に従った。 15 彼の口からは鋭い剣が出ていて、それによって諸 国の民を打つ。彼は鉄の杖で彼らを治める。彼は全 能の神の激しさと怒りの酒ぶねを踏む。 16 彼の着物と腰には、「万王の王、万主の主」と書 かれた名があった。 17 そして、私は太陽の中に立っている天使を見た。 彼は大声で叫び、中空を飛ぶすべての鳥に言った、 「さあ、大いなる神の晩餐に集まりなさい。 18 あなたがたは、王の肉、将軍の肉、勇士の肉、馬 の肉、それに乗る者の肉、また、自由人にも奴隷に も、小さい者にも大きい者にも、すべての人々の肉 を食べることができる。 19 そして私は、獣と地上の王たちとその軍勢が、馬 に乗っている者とその軍勢に対して戦いを挑むため に集まっているのを見た。 20 そして、獣は捕らえられ、また、獣の前で奇跡を 行っ て、 獣の 刻印 を受 けた人 々と 、獣 の像 を拝 む 人々を惑わした偽預言者も捕らえられ、両者とも生 きたまま硫黄の燃える火の池に投げ込まれた。 21 そして残りの者たちは、馬に乗っている者の口か ら出る剣によって殺され、その肉はすべての鳥に満 腹された。
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第 20 章 1 そして私は、御使いが底なしの淵に通じる鍵と大き な鎖を手に持って、天から下って来るのを見た。 2 そして、彼は、悪魔でありサタンであるあの年を経 た蛇である竜を捕らえ、千年の間縛り、 3 そして、彼を底知れぬ所に投げ込み、閉じ込め、封 印して、千年が終わるまで、彼が諸国の民を惑わす ことのないようにした。千年が終わると、彼はしば らくの間、解き放たれるであろう。 4 また、わたしは、王座がいくつかあるのを見た。そ して、その上に人々が座し、彼らに裁きが与えられ た。また、わたしは、イエスの証しと神の言葉のた めに首を切られた人々の魂を見た。彼らは獣もその 像も拝まず、額や手に獣の刻印を受けなかった。彼 らは生きながらえて、キリストと共に千年の間、支 配した。 5 しかし、残りの死人は、千年が終わるまで生き返り ませんでした。これが第一の復活です。 6 第一の復活にあずかる者は幸いであり、聖なる者で ある。このような者には第二の死は力を持たず、彼 らは神とキリストの祭司となり、キリストとともに 千年の間、支配するであろう。 7 そして千年が終わると、サタンは牢獄から解放され、 8 彼らは出て行って、地の四方にいる諸国民、ゴグと マゴグを惑わし、戦いのために彼らを集めるであろ う。その数は海の砂のようである。 9 彼らは地の広い範囲に上って行き、聖徒たちの陣営 と愛された都を囲んだ。すると、天から神のもとか ら火が下って来て、彼らを焼き尽くした。 10 そして、彼らを惑わした悪魔は、獣と偽預言者と がいる火と硫黄の池に投げ込まれ、永遠に昼も夜も 苦しめられるのです。 11 また、私は大きな白い御座と、そこに座っている 方を見た。その御座の前から、地と天は逃げ去り、 どこにも行き場がなくなった。 12 そして私は、死んだ者たちが、小さい者も大きい 者も、神の前に立っているのを見た。そして、書物 が開かれた。もう一つの書物が開かれた。それは命 の書であった。そして、死人はその書物に書かれて いることにしたがって、その行いに応じて裁かれた。 13 そして、海はその中にいる死者を出し、死も陰府 もその中にいる死者を引き渡した。そして、人はそ れぞれ自分の行いに応じて裁かれた。 14 そして、死と陰府とは火の池に投げ込まれた。こ れが第二の死である。 15 そして、いのちの書に名が記されていない者はみ な、火の池に投げ込まれた。 第 21 章 1 そして、わたしは新しい天と新しい地を見た。最初 の天と最初の地は過ぎ去り、もはや海もなかった。
啓示
2 そして、私ヨハネは、聖なる都、新しいエルサレム が、夫のために着飾った花嫁のように整えられて、 神のもとを出て、天から下って来るのを見た。 3 そして、わたしは天から大きな声がこう言うのを聞 いた、「見よ、神の幕屋が人々とともにあり、神が 彼らとともに住み、彼らは神の民となるであろう。 神自ら彼らとともにいて、彼らの神となられるであ ろう」。 4 神は彼らの目から涙をことごとくぬぐい去って下さ る。もはや死もなく、悲しみも叫びも痛みもない。 以前のものは過ぎ去ったからである。 5 そして、御座に座しておられる方が言われた、「見 よ、わたしはすべてのものを新しくする」。そして、 わたしに言われた、「書き記せ。これらの言葉は真 実であり、信ずべきものである」。 6 そして彼は私に言った、「それは成った。私はアル ファでありオメガである。初めであり終わりである。 渇いている者に、命の水の泉から代価なしに与えよ う。」 7 勝利を得る者はすべてのものを相続するであろう。 わたしは彼の神となり、彼はわたしの子となるであ ろう。 8 しかし、怖がりな者、不信仰な者、忌まわしい者、 人殺し、淫行をする者、魔術を行う者、偶像を拝む 者、すべて偽りを言う者たちは、火と硫黄の燃える 池に投げ込まれます。これが第二の死です。 9 そして、最後の七つの災害の満ちた七つの鉢を持っ ている七人の御使いのひとりが、わたしのところに 来て、わたしに語りかけて言った、「ここに来なさ い。小羊の妻である花嫁を見せよう」。 10 そして、彼は私を御霊によって大きな高い山に連 れて行き、あの大きな都、聖なるエルサレムが神の もとから天から下って来るのを見せた。 11 神の栄光を持ち、その輝きは、水晶のように澄ん だ碧玉のようで、非常に貴重な石のようであった。 12 そこには大きくて高い城壁があり、十二の門があ り、門には十二人の天使がいて、その上にイスラエ ルの子らの十二部族の名が書かれていた。 13 東に三つの門、北に三つの門、南に三つの門、西 に三つの門があった。 14 都の城壁には十二の土台があり、それには小羊の 十二使徒の名が刻まれていた。 15 わたしと話していた者は、都とその門と城壁を測 るための金の測りざおを持っていた。 16 都は四角く、長さと幅は同じである。彼が測った 測りざおは一万二千スタディオンの町であった。そ の長さと幅と高さは等しい。 17 彼がその壁を測ると、それは人間の尺度、すなわ ち天使の尺度に従って百四十四キュビトであった。 18 その城壁は碧玉で造られ、都は澄んだガラスのよ うな純金で造られていた。 19 そして、都の城壁の土台は、あらゆる宝石で飾ら れていた。第一の土台は碧玉、第二はサファイア、 第三は玉髄、第四は緑玉であった。
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20 第五は赤めのう、第六は赤めのう、第七は貴かん らん石、第八は緑柱石、第九は黄玉髄、第十は緑玉 髄、第十一はヒヤシンス石、第十二は紫水晶である。 21 十二の門は十二の真珠でできており、それぞれの 門は一つの真珠でできていた。そして、町の大通り は純金でできていて、透明なガラスのようであった。 22 そして、わたしはそこに神殿を見なかった。全能 の神である主と小羊がそこに神殿を持っているから である。 23 そして、都には太陽も月も必要なかった。神の栄 光が都を照らし、小羊が都の光であったからである。 24 救われた国々の民は、その光の中を歩み、地の王 たちは、その栄光と誉れをそこに携えて来る。 25 その門は昼も閉ざされることはない。そこには夜 がないからである。 26 彼らは諸国の民の栄光と誉れをそこに携えて来る であろう。 27 汚れた者、憎むべきことを行う者、偽りを行う者 は、決してそこに入ることはできない。入ることの できるのは、小羊のいのちの書に名が記されている 者だけである。 第 22 章 1 そして、彼は私に、水晶のように澄んだ、いのちの 水の川が神と小羊の御座から流れ出ているのを見せ た。 2 その大通りの中央と川の両側には、命の木があった。 それは十二種類の果実を結び、毎月実を結び、その 木の葉は諸国の民を癒すものであった。 3 そして、もはや呪いはなく、神と小羊との御座がそ こにあり、その僕たちが神に仕えるであろう。 4 彼らは彼の顔を見、彼の名が彼らの額に記されるで あろう。 5 そこには夜はなく、彼らにはともしびも太陽の光も 必要ない。主なる神が彼らに光を与えるからである。 彼らは永遠に支配する。 6 そして彼は私に言った、「これらの言葉は信ずべき 真実である。聖なる預言者たちの主なる神は、すぐ にもなされるべきことをその僕たちに示すために、 御使いを遣わされたのだ。」 7 見よ、わたしはすぐに来る。この書の預言の言葉を 守る者は幸いである。 8 そして、私ヨハネはこれらのことを見たし、また聞 いた。そして、私は、これらのことを私に示した御 使いの足元にひれ伏して拝んだ。 9 すると彼はわたしに言った、「あなたはそうしては ならない。わたしは、あなたの兄弟である預言者た ちや、この書の言葉を守る者たちと同じ僕だからで ある。神を拝みなさい。」 10 彼はまたわたしに言った、「この書の預言の言葉 を封印してはならない。時が近づいているから だ。」
啓示
11 不正を行う者は、なお不正を行い、汚れた者は、 なお汚れた者であり、義を行う者は、なお義を行い、 聖なる者は、なお聖なる者でありなさい。 12 見よ、わたしはすぐに来る。わたしは報いを携え て来て、各人にその働きに応じて与える。 13 わたしはアルファでありオメガである。初めであ り終わりである。最初であり最後である。 14 彼の戒めを守る人たちは幸いである。彼らは命の 木の実を得る権利を持ち、門を通って都に入ること ができる。 15 外には犬ども、魔術を行う者、淫行を行う者、人 殺し、偶像を拝む者、また偽りを愛して偽りを行う 者がいる。 16 わたしイエスは、わたしの天使を遣わして、諸教 会でこれらのことをあなた方に証言させました。わ たしはダビデの根であり子孫であり、輝く明けの明 星です。 17 御霊と花嫁とはこう言います。「来なさい。」聞 く者もこう言いなさい。「来なさい。」渇いている 者も来なさい。望む者は、いのちの水を価なしに受 けなさい。 18 わたしは、この書の預言の言葉を聞くすべての人 に証しします。もし誰かがこれに付け加えるなら、 神はこの書に書かれている災害をその人に加えられ るでしょう。 19 そして、もし誰かがこの預言の書の言葉を取り去 るなら、神はその人の受ける分を、いのちの書と聖 なる都から、またこの書に書かれていることから取 り去られるであろう。 20 これらのことを証言するかたがこう言われます。 「確かに、わたしはすぐに来る。 」アーメン。その とおりです。主イエスよ。来てください。 21 私たちの主イエス・キリストの恵みが、あなた方す べてと共にありますように。アーメン。
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