U0905 早稲田大学理工学部建築学科卒業論文 指導教授 渡辺仁史
店舗ファサードにおける視界の遮りが歩行動作や印象に与える影響 Relation among interrupting view in store facade, ambulation activity and impression
木戸 大祐
Department of Architecture,School of Science and Engineering, Waseda University
U0905 店 舗 フ ァ サ ー ド に お け る 視 界 の 遮 り と 歩 行 動 作 や 印 象 と の 関 係
木 戸 大 祐
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係 Relation among interrupting view in store facade, ambulation activity, and impression
街を歩いていた 今日は服を買い物に街に出ている どこにでもあるような、店、通り、人間の中 特にどこの店に入ると決めるでもなくラブラしていると、 ふ っ と 一つの建物が目に入った 明らかに他の店とは違っている 中の様子がよく見える訳でもなく、かといって全くわからない訳でもない 見えそうで見えないのだ その店が気になり少し近寄ってみる すると 店の姿が変化したのだ。 未だ全体はわからないが 中の様子がさっきより少しわかるようになっている。 もう少し近寄ってみる 店がさっきとは違う姿を見せる 中の様子がさっきよりわかる 1歩2歩と近寄っていく 店の姿がどんどん変わっていく 中の様子がさっきよりよくわかる が、やはりすべてはわからない すべてを知りたくなり 急ぎ足で近寄る すると
気づいた時にはすでに中に吸い込まれていた。
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はじめに
002
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
目次 Index
hitoshi watanabe lab. waseda univ. 2009.Graduation thesis.
004
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第一部:本編 第 1 章 研究概要
006
1-1.用語の定義
007
1-2.研究の目的
009
1-3.研究のイメージ概略図
010
第 2 章 研究背景
011
2-1.社会的背景 2-1-1.情報取得の変化
012
2-1-2.商業店舗の動向
015
2-1-3. 店舗ファサード形態
016
2-2.
017
視界の遮りと人の行動
2-3. 本研究の位置づけ
018
2-4. 既往研究との関連
019
2-5. 既往研究からの新規性
021
第 3 章 基礎調査
022
3-1.研究のフロー
023
3-2.対象の選定
024
3-3.購買行動に関する文献調査
025
3-4. フィールド調査 3-4-1. フィールド調査概要
028
3-4-2. ファサード別分類
029
3-4-3. 情報の見せ方による分類
030
3-5. 情報フィルター効果に関する基礎調査 3-5-1. 情報フィルター効果とは
031
3-5-2. スリットの情報フィルター効果
032
3-5-3. スリットと建築
033
3-6. 実験パターンの抽出
034
3-7. 印象評価形容詞対
035
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005
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第 4 章 実験概要 4-1.実験概要
037 038
4-2.実験準備 4-2-1.実験場設営
039
4-2-2.実験装置
040
4-2-3. 計測用機材
042
4-3.実験方法
043
4-4. 実験結果 4-4-1. 実験結果概要
048
4-4-2. 実験結果ー頭の回転角度ー
050
第 5 章 分析/考察
058
5-1.分析フロー
059
5-2.分析概要 5-2-1.分析対象
060
5-2-2.分析方法
061
5-3.分析 5-3-1.最大回転角度
062
5-3-2.超過平均回転角度
065
5-3-3.角度標準偏差
068
5-4.被験者属性 5-4-1. 属性分け
071
5-4-2. 属性別の最大回転角度
072
5-4-3. 属性別の超過平均回転角度
073
5-5. 趣向得点分析 5-5-1. 趣向得点の分析
077
5-5-2. 趣向得点と頭の回転角度の相関
078
5-6. 印象評価分析 5-5-1. 「因子」の抽出
079
5-5-2. 「把握」-「好感」平面状のパターン散布図
080
第6章 まとめ/展望
081
6-1. 店舗ファサードにおける視界の遮り
082
6-2. 設計指針
083
6-3. 展望と課題
084
謝辞/参考文献
第二部:資料編 hitoshi watanabe lab. waseda univ. 2009.Graduation thesis.
086
088
第1章
研究概要
Chapter 1
Research Brief 1-1.用語の定義
1-2.研究の目的 1-3.研究のイメージ概略図
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006
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第一章 研究概要
「店舗ファサード」 ; 店舗の正面の外観のこと。通路側から見たときの店舗の外観のこ とをいい、その店舗のもっとも見せ場となる「顔」ともいえる部 分で、集客にも関わるとても重要な要素。
「情報」 ; 店舗空間において人が視認できる商品、内部空間の様子、人の様 子のことをさす。
「スリット」 ; 棒状のオブジェクトの配列によって生み出される細長いすき間の 意。 本研究では視覚的情報を「切り取り」という手法で変化させるも のとして用いた
「情報フィルター効果」 ; 商品や内装などの店舗内部の情報を外部に提示する際の、店舗の 正面の構成に視界を遮る工夫をすることよって、その視認できる 度合いを操作する手法。 「切り取り」 (スリットによる) 「ぼかし」 (すりガラスなどの半透明材による) という手法を研究対象としている。
「回遊行動者」 ; 通路歩行時において、周囲の店舗や商品への意識があり、行動・ 動作が、商品への興味や店舗の雰囲気などに影響を受ける可能性 が高い状態
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1-1 用語の定義
1-1 用語の定義(論述編)
007
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第一章 研究概要
「最大回転角度」 被験者の各パターンにおける頭の回転角度の最大値 (基準軸を進行方向を正としたときの軸からの角度)
「超過平均回転角度割合(略式で超過平均回転角度) 」 ; 被験者ごとの全パターンにおける頭の回転角度の平均値を超えた 角度を超過平均回転角度とし、 超過平均回転角度割合は実験の各1歩行(0 ∼ 8100mm)を全 体としたときの平均値を超えた角度の量の全体の角度の量に対す る割合 回転角度が平均値を超えた場合を歩行者において対象(ブース) に対して通常よりも変化が起こっていると考え、その量を追った。
「標準偏差」 複数のデータが存在した時に、そのデータ群の平均値とそれぞれ のデータの乖離具合、ばらつき具合を示したもの。 本研究では、頭の回転角度の標準偏差をとり、その値から頭の回 転頻度を算出する
「趣向得点」 各ブースに対して感じた印象の得点をアンケートにより調査。 計「注意度」 「視認度」 「追従度」 「吸引度」 「魅力度」の5趣向を 本研究の対象とする 「相関係数」 2つのデータが、どれだけ関連性があるのかを示す係数 0.8 ≦| r |→強い相関あり 0.6 ≦| r |< 0.8 →相関あり
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1-1 用語の定義
1-1 用語の定義(実験編)
008
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第一章 研究概要
009
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
1-2 研究目的
1-1 研究目的
店舗ファサードにおける視界の遮りがその前面を通過する回遊行 動者の動作、印象に対して与える影響を明らかにし、店舗設計の 指針とする。
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1 - 3 研究のイメージ概略
1-3 研究のイメージ概略
第一章 研究概要
010
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
011
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第 2 章
研究背景
Chapter 2
Research Background 2-1 社会的背景 2-1-1. 情報取得の変化 2-1-2. 商業店舗の動向 2-1-3. 店舗ファサード形態の変化 2-2 視界の遮りと人の行動 2-3 本研究の位置づけ 2-4 既往研究との関連 2-5 既往研究からの新規性
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第 2 章 研究背景
2-1 社会的背景
2-1-1 情報取得の変化
■取得情報量の増加 情報伝達技術、デジタル技術の普及、発達に伴い情報の伝え方が 変化してきている。 看板、チラシ、CM、インターネット、現在では利用者は様々な 手段で入手することができ、買い物中、タバコで一服していると き、電車での移動中、様々な場所で情報を入手することができる。 つまり、 「いつでも、どこでも、誰でも」情報を得ることができ るようになってきている。近年ではデジタルサイネージという技 術も普及してきている
図 2-2-a 様々な情報で溢れる街
図 2-2-b 情報の提示手法としての デジタルサイネージ
しかし、 裏を返すと情報が溢れ返りどれが正しい情報、本当に必要な情 報なのかがわからなくなっている
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店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第 2 章 研究背景
■与えられる情報 情報で溢れ返る街において、人々は常に情報を与えられている状 態にいるといっても過言ではない。 技術の開発に伴いその場にいなくても遠距離から店舗の情報を得 ることができる。インターネットを開けば全国各地の情報が瞬時 にわかり、利用者にとっては非常に便利な機能である。 しかし、 デジタル技術による情報伝達が必ずしも効果的ではない。 それらは見せる側が選択した情報であり、利用者にとっては客観 的情報であり、間接的情報である。 また、自分から選択して選びとった情報ではなく、一方的に提示 された情報でしかない。 ネットから検索して見つけた店を選択して入っても、想像と全然 違っていたということがあるだろう。 つまり、掲載された表面的な画像、写真からは実際の店の中の雰 囲気、周囲の状況、人の様子までは伝わらない という落とし穴 が存在する。
技術の発達に伴い情報が入手しやすくなり、 、確かに情報は人々 により密接なものとなった。 裏を返せば情報に対しより慎重にならなくてはならない。 インターネットを始め他者によって与えられる情報を鵜呑みにし 依存していると、情報に対する判断力が鈍り、情報を使っている つもりが逆に情報に踊らされている という事態も起こりうる。 それでは、どのような情報が必要か。 それは自分で探し、発見し、選択し、獲得する情報こそが価値あ る情報であると考える。
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2-1 社会的背景
2-1-1 情報取得の変化
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店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第 2 章 研究背景
2-1 社会的背景
2-1-1 情報取得の変化
■情報の選択の重要性 様々な情報が飛び交い、どの情報が正しくてどの情報が危険なの かが一見分からない混沌とした現代においてそれらを見極める目 を持つことが今を生きる人々に必要とされる能力である。 すなわち、自分で情報を選択することが重要となってくる。
■購買時におけるの情報選択 情報を選択することがもっとも重要となる場面は、購買時である。 どの情報が正しく、どの情報が信頼できるのかを理解した上で購 買を行うのが望ましい購買行動であると考えられる。 しかし、インターネットの普及などから通信販売や人伝いでの買 い物が増加しており、手元に届いて初めて商品の実物を見るとい う利用者と提供者の信頼があって初めて成立する購買方法も一般 的となっている。 ■主観的情報取得 上記の様に通信販売が普及する中、衣料用品などの実物の質感や 細部までの情報を必要とし、実際に目で見て触ってみないとわか らない購買も確かに存在している。 そのような場面においては画像などの他者によって掲示 された 客観的情報よりも、自分から能動的に知ろうとする主観的な情報 の取得が重要となる。 そこで、本研究では主観的な情報取得が重要な要因として挙げら れるする衣料用品の店舗内空間を対象とし、研究を進めていく。
図 2-1-1-a 主観的情報取得のイメージ図
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店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第 2 章 研究背景
2-1 社会的背景
2-1-2 商業店舗の動向
■大型商業施設と来客者の特徴 近年、六本木ヒルズ、東京ミッドタウンをはじめとする大型商 業施設や、エキナカ開発に見られるように商業店舗の集積化が 増加している。 ■店舗のブランディング 消費者との最大の接点である店舗の印象もブランディングの一 環として重要な位置づけにある。店頭において店舗側の目的対 象とする消費者にいかに関心を持たせるか、興味を持たせるか が重要となる。 すなわち、数ある店舗の中から自店を選択してもらう店舗づく りが必要となってくる。 そのためには、他店の差異をはかる必要が生じる これらの施設に来店する客は主として「目的購買客」 (事前に下 調べをして店舗に入る前から購入するものを決めている客)と 「非目的購買客」 (目的とする商品が特に決まっておらず、回遊 ※日経産業消費研究所;六本 木ヒルズの挑戦:来街者の意 識 と 消 費 行 動 調 査 報 告 書、 日本経済新聞社(東京)、pp 26-27、2003.7
015
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
している際に自分の気になった、興味を持った店に入店・購買 する客)に分類することができ、一般的には後者の回遊者の割 合の方が大きい。実際に六本木ヒルズ内の調査 ※ で、 「目当て にしてきた店があるかどうか」のアンケートで全体の 20% 近い 人しか「目当ての商品がある」と回答していない。 30
25
20 ⏠ᛮ ዥᛮ
15
10
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図 2-1-a 六本木ヒルズでのアンケート調査結果「目当てにしてきた店がある人の割合」
上記から、回遊者を引きつける店舗設計が売り上げを上げるのに 有効である、と考える。
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第 2 章 研究背景
近年、店舗建築においてファサードの開口部が大きくとられてい たり、ディスプレイに凝ったりしたものが多く見られる 開口部に商品を陳列するウィンドゥ・ディスプレイは見せること を意図したものであり、店舗の利用者や店舗前の歩行者に対して 視覚的なメッセージを発するものである。しかし、積極的にディ スプレイしていない開口部であっても、外部から内部が見渡せる ことによって建物と前面通路との関わりはより強くなり、歩行者 に内部へ関心を向けさせるなどの影響があると考えられる。 上記の様に、現在店舗建築では様々なファサードデザインがなさ れており、近年ではデジタルサイネージを導入したファサードも 徐々に普及している。 しかし、これらはデジタルサイネージという手法を利用している だけで未だに広告の領域を出ておらず、デジタルサイネージを 利用することによって商品とファサードの関係が希薄化されてい る。(図 2-3-a)つまり、 「デジタルサイネージ」に店舗が翻弄さ れてしまっている。 歩行者は「デジタルサイネージ」に意識が集中し、店や商品に対 する意識がおろそかになってしまう。商品、店舗内空間を以下に 魅力的に見せるか、空間をつなげるかがファサードのあるべき姿 であるため、 「デジタルサイネージ」の現状では非常に問題があ ると考えられる。 そこで、デジタルサイネージに映し出された間接的な情報ではな く、利用者により近づくための直接的な情報の提供手法の見直し が必要であり、本研究の対象とするところである。
図 2-3-a ファサードに利用されたデジタルサイネージ
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2-1 社会的背景
2-1-3 店舗ファサード形態の変化
016
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第 2 章 研究背景
■視界の遮りによる影響 店舗ファサードを考える際で、まず指標の一つとして挙げられる ものがその前を通過する際の歩行者の注意を店舗内に呼び込むこ とである。 人間は、変化に反応する生き物であり特に、視覚的情報の変化に は非常に敏感に反応する。 そこで、店舗におけるファサードにおいてその前を歩く歩行者の 視界に対し、一部制限をかけることによって視覚的変化を生じさ せ注意を店舗内に呼び込むことができるのではないか、またそれ によって人の歩行動作に対して影響を与えているのではないだろ うか、という仮説のもと研究を行う。
具体的には、 視界に制限をかける、遮ることによって、人の対象物への情報量 を操作し、それに伴う歩行者の動作や心理が変化することを明ら かにすることを目的とする。
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2-2 視界の遮りと人の行動
2-2 視界の遮りと人の行動
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店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第 2 章 研究背景
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店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
2-3 本研究の位置づけ
2-3 本研究の位置づけ
・店舗ファサードにおける視界の遮りが人に与える影響 →情報の提示の仕方と人間の行動特性、印象の関係に関する研究
・歩行者を対象とした計画 止まっている人を対象とした計画が多く、歩行中というシークエ ンスに対応させて考えられた計画は少ない。 歩行中というのは常に視線が変化して行き、見る対象は移動と共 に変化していく。 つまり、場面を流れの一環としてとらえている。 静止者を対象とした情報の提示手法は考えられ、実践されている がそれはあくまでも動かない人を対象としており 歩行者の移動に伴う情報の提示の変化を考慮した提示手法はあま り考えられていない。 →歩行者を対象とした行動変化、印象変化の研究
ハード
※2
※1
静止 状態
歩行 状態 本研究 ※3
※ 1「壁面後退空間のもたらす誘引性 と空間構成の関係」舘ゆみ子、松本直 司 ソフト
図 2-2-a 研究の位置づけ
※ 2「「開口部」を通してみた空間の奥 行き間に関する研究」飯田晃子、渡辺 仁史 ※ 3「人が利用している状態を考慮し た店舗空間の印象評価に関する研究」 永田晃一、渡辺仁史
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第 2 章 研究背景
店舗のファサード、商業施設における人の心理・行動などに関す る先行研究についてまとめる。
神村英里 , 那須聖 , 八木幸二: 内外の境界と内部空間との構 成から見た店舗ファサードの 空間性 , 日本建築学会大会学術 講演梗概集 .F-2, 建築歴史・意 匠 ,pp599-pp600,2001 年
ファサードに関する研究 □神村らによる「内外の境界と内部空間との構成から見た店舗 ファサードの空間性」では、 内部と外部を区切る境界としてのファサードの構成を類型化し、 その空間性について論じている。 本研究は、ファサードを介した内部から外部への情報の提示手法 に注目しているため、 「境界」としての性質が強いという点で、 神村らの研究と共通するものがある。しかし、本研究は人への影 響を主眼においている点で異なっている。
阿部真大 , 増田浩一 , 林田和人 , 渡辺仁史:商業施設における 通路の空間構成要素によるア メニティスペースの想起に関
店舗が集積した商業施設内での客の行動に関する研究
する研究 , 日本建築学会大会
□阿部らによる「商業施設における通路の空間構成要素によるア
学術講演梗概集 .E-1, 建築計画 Ⅰ ,pp845-pp846,2008 年
メニティスペースの想起に関する研究」では、商業施設内の通路 の空間的な要素の違いによって、エスカレーター、トイレ、広場 などの特定の場所を想起される事が明らかになった。
浅野久美子 , 佐古崇 , 長澤夏
□佐古、浅野らによる「客の直行行動と回遊行動を考慮した売場
子 , 渡 辺 仁 史: 客 の 直 行 行 動
移動特性―百貨店における行動のモデル化 その1―」 「直行・
と回遊行動を考慮した売場移 動特性―百貨店における行動 の モ デ ル 化 そ の 1 ―, 日 本 建 築 学 会 大 pp572,2008 年 会 学術講演梗概集 .E-1, 建築計画 Ⅰ ,pp569-pp570,2008 年 佐古崇 , 浅野久美子 , 長澤夏子 , 渡辺仁史:直行・回遊状態に よる行動モデル―百貨店にお ける行動のモデル化その2―, 日本建築学会大会学術講演梗 概集 .E-1, 建築計画Ⅰ ,pp571-
回遊状態による行動モデル―百貨店における行動のモデル化その 2―」では、百貨店における客の状態別の行動特性を明らかにし た。 客の状態を、直行状態(目的購買)と回遊状態(非目的購買)に 分解して、行動特性を観察している点では共通点があるが、佐古 らが巨視的な視点から見た買い物客の行動について論じたのに対 し、本研究は、首振りという、個々の歩行者の行動を対象として いる。
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2-4 既往研究との関連
2-4 既往研究との関連
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店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第 2 章 研究背景
2-4 既往研究との関連
2-4 既往研究との関連
店舗のデザインが人の心理に及ぼす影響に関する研究 小坂麻有、生原悟、林田和人、 渡辺仁史:商店建築ファサー ドにおけう入りやすさに対す る印象評価構造に関する研究 , 日本建築学会大会学術講演梗 概 集 .E-1, 建 築 計 画 ,pp1185pp1186,2005 年
□
小坂らによる「商店建築ファサードにおける入りやすさに
対する印象評価構造に関する研究」では、商店建築に対する「入 りやすさ」に結びつくイメージ階層構造とファサード の物理的 な要素の結びつきを、グラフィカルモデリング図を用いることで、 年齢・性別ごとにビジュアル化した。
永田晃一、渡辺仁史:人が利 用している状態を考慮した店 舗空間の印象評価に関する研 究 , 早稲田大学創造理工学部建 築学科 , 卒業論文 ,2007 年
□永田らによる「人が利用している状態を考慮した店舗空間の印 象評価に関する研究」では、店舗の持つ情報としての「人」に注 目し、店舗内の利用者の状態が店舗の印象を決定することが多い ことを明らかにすると共に、ターゲットの嗜好にあわせた、店舗 内の人の利用する状況を作るための設計指標を導き出した。 本研究では、商品や店舗内部の内装などというように、店舗の発 信する情報というものを、より総合的に捉えている点、および情 報の「位置」や「向き」などの状態ではなく、スリットや半透明 材による内部情報の見え方の違いに注目した点が、永田らの研究 との差異点である。
小林茂雄:昼夜の遊歩道にお ける店舗開口部の特徴と歩行
店舗のデザインが人の行動に及ぼす影響に関する研究
者の注視行動との関係;原宿
□小林らによる「昼夜の遊歩道における店舗開口部の特徴と歩行
キャットストリートを対象
者の注視行動との関係」では、開口部を持つ店舗ファサードは単
にしたケーススタディ , 日本 建築学会計画系論文集 ,pp77pp83,2004 年
020
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
に街路の印象を形成するだけではなく、歩行者の行動をある程度 左右していることを示された。 街路に面する店舗のファサードが歩行者の行動に与える影響を取 り上げ、歩行者の注視行動の視点からファサードの特徴を検討し ている点では共通しているが、小林らが「開口部の面積」をパラ メータとして昼夜の比較を行ったのに対し、本研究ではスリット や半透明材による内部情報の見え方の違いに注目したという点で 異なっている。
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第 2 章 研究背景
まとめると、以下が本研究の新規性を主張する上で、重要な点で ある。 ■店舗ファサードと人との関係について、心理だけではなく行動 にまで対象を広げた。 ■スリット、半透明材による情報の見え方の違いによって歩行者 の行動がどのように異なるかに注目している。 ■静止状態の人を対象とするのではなく、歩行中というシークエ ンスにおける時系列的変化を対象としている。
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2-5 既往研究からの新規性
2-5 既往研究からの新規性
021
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
022
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第 3 章
基礎調査
Chapter 3
Basic Survey 3-1 . 研究フロー 3-2 . 対象の選定 3-3 . 購買行動に関する文献調査 3-4 . フィールド調査 3-4-1 . フィールド調査概要 3-4-2 . ファサード別分類 3-4-3 . 情報の見せ方による分類
3-5 . 情報フィルター効果に関する基礎調査 3-5-1 情報フィルター効果とは 3-5-2
スリットの情報フィルター効果
3-5-3 スリットと建築
3-6 . パターンの抽出 3-7 . 印象評価形容詞対
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第 3 章 研究概要
3-1 研究フロー 3-1 基礎調査/研究フロー
3-1 研究フロー
研究の流れを以下に示す
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023
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第 3 章 研究概要
3-2 対象の選定
3-2 対象の選定
本研究の対象を以下に記す ①施設;大型商業施設 同一建物内に並ぶ店舗は通路側の1アングルしか解放されておら ず、通路を歩く歩行者の視線をそのアングルに限定、誘導するこ とができ、歩行者の行動、店舗印象に最も影響を与えるものと考 えた。
※神奈川県「神奈川県 産業(統 計 情 報 )」 < http://www.pref. kanagawa.jp/menu/pagep01505.
②店舗;衣料品専門店 ※ 商業施設内の全テナントに占める割合が最も大きいので、回遊者
html >、2007.10
が目にする機会が多い。
神奈川県の統計で衣料品専門店を
また⃝ー⃝で述べたように、衣料用品専門店は戦略的にブランド
「衣料品の年間商品販売額の占め る割合が、年間商品販売額の 70% 以上の店舗」であると明確な定義 とともに掲載されていたため衣料
イメージを重要視しているので、空間のしつらえによる人間の行 動特性、印象評価を行う意識が大きい。
品専門店という故障は参照した が、本研究はそこまで明確な分類 に重きを置いていない。
③被験者層;都心の 20 代男女 ※読売新聞社「調査データから:
本来他の年代も対象とする必要があるが、本研究は基礎的な研究
読 売 新 聞 」 < http://adv.yomiuri.
として被験者を上記のように選定した。
co.jp/yomiuri/chosadata/13.html
各年代別に見る「ファッション意識に関する統計」※ で20代
>、2007.10
024
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
が男女ともに高水準であったため、衣料品専門店に来訪している 頻度や洋服のショッピングに対する関心も高いと考えられる。ま た①の設定のような大型商業施設が多く存在する都心を生活圏と する集団であることで、当該施設を利用した経験がある可能性が 高く、実験時に設定を理解しやすいと考えた。
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第 3 章 研究概要
店舗に関する調査として消費者の行動に関する文献を調査し、購 買行動の概念や購買心理学の現況について把握し、本研究と対応 づけた。 □消費者行動と購買行動 ※1 岡 田 孝;「 若 者 市 場 論: 若 者
消費者行動の定義は「商品やサービスを獲得、消費、廃棄するこ
消費者の購買意思決定と若者
とに直接含まれる活動のことであり、これらの活動の前後の意思
市場マーケティング」創成社、 pp.15-19、2006.9
決定家庭をも含む。 」 ※ 1である。消費者行動は、 「消費行動」 と 「購 買行動」から成り立っているというのが一般的である。
※2
更に図ーで示した様に細分される。※ 2本研究は店舗選択に影
吉田正明、村田明浩、井関利昭:
響する部分に属する
「消費社行動の理論」、丸善株 式会社、p.167、1979
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3-3 購買行動に関する文献調査
3-3 購買行動に関する文献調査
025
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第 3 章 研究概要
□非計画購買と本研究における回遊者 非計画購買の定義は、何も計画が無く、何を買うかについての決 杉 本 徹 雄 編 著、 竹 村 和 々 ほ か 著;「 消 費 者 理 解 の た め の 心 理 学 」pp.192-193, 福 村 出 版 ,1997.6
定が入店後になされる商品の購買。 本研究は、回遊時、即ち来店に関しても非計画である状況を設定 しているのだが、この場合におこる購買は必然的にすべて非計画 購買となる。杉本らによると、非計画購買は以下の4つに類型分 けされる。 * 想起購買:自分の中にストックがないことを思い出したり,商 品や広告を見て潜在化していた必要性が認識され購買しようとす る * 関連購買:購入された他の商品との関連性から必要性が認識さ れ購買にしようとする * 条件購買:来店時には明確な購買意図はもっていないが,漠然 とした形で必要性が存在し,価格などの条件が整えば購入しよう とする * 衝動購買:上記3つに属さない衝動買い
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3-3 購買行動に関する文献調査
3-3 購買行動に関する文献調査
026
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第 3 章 研究概要
3-3 購買行動に関する文献調査
3-3 購買行動に関する文献調査
■消費者購買意思決定とライフスタイル 消費者が購買行動を起こす意思を決めることを「消費者購買意思 決定」といい、消費者行動の大きな流れとなる方法として、 ①生活様式特性(社会、家庭、その他の特性) ②消費者類型(買い物行動における志向性) ③消費者特性(認知的、感情的な志向)がある。 1986 年 に George B .Sproles and Wlizabeth L .Kendall( 以 下 Sproles-Kendall) が ③ に 関 す る 研 究 の 流 れ と し て、Consumer Styles Inventory(消費者購買意思決定様式:8つの要因モデル) (以下 CSI)によって生活習慣や嗜好を問うアンケートを通じて、 購買意思決定を精神的志向性として8タイプに類型化することを 提唱した。現在のマーケティングの考え方の基礎ともなっており、 個人の主体性が尊重される風潮の中で、性別や年齢層などの属性 によらない消費スタイルの区分がより注目されている。
店舗の入店とおいう行為に関しては特に②、③要因がタイプ分 類に寄与すると考え、上記の買い物行動の特性と掛け合わせて 本研究における被験者のカテゴライズを行った。 「計画型」 ;自分の中で計画を事前にたててから来店し、目的に即 して購買行動を行う傾向の強いタイプ 「衝動型」 ;自分の中で計画はたてている場合もあるが、商品の新 規性や真に衝撃を受けた場合に自制を利かせずに衝動購買を行う 傾向の強いタイプ の2種の属性で被験者を分類する。 衝動型 被験者 計画型 図 3-3-a 被験者の属性
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027
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第 3 章 研究概要
3 - 4 フィールド調査
3-4-1 フィールド調査概要
■調査目的 大型商業施設内(主として衣料品店舗)におけるファサードタイ プ、並びに内部の情報の見せ方関する実態の調査
■調査対象 東京ミッドタウン、東京駅丸ビル本社、ラゾーナ川崎、新宿ルミ ネ、六本木ヒルズ 日時;9月下旬
施設名:東京ミッドタウン
施設名:六本木ヒルズ
場所;東京都港区
場所:東京都港区
施設名:新丸ビル
施設名:ラゾーナ川崎
場所:東京都千代田区
場所:神奈川県川崎市
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028
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第 3 章 研究概要
佐藤敦、有馬隆文、萩島哲、坂 井 猛: 店 舗 の 構 え と 商 店 街 の 魅 力 に 関 す る 研 究、 日 本 建 築 学会計画系論文集 第 282 号、 pp.87-93、2004.8
事前調査として佐藤・有馬らの研究で用いられている商店街の店 舗ファサードタイプ分類に習って、大型商業施設内の洋服屋の ファサードタイプを図 3-5-1-a の上の 3 パターンに分類
本実験では情報の見せ方のみを対象としているため店舗の開口部 (エントランス)以外のファサード部分に着目した。 ショーウィンドウのような情報を提示する箇所における情報の見 せ方の違いと歩行者の行動特性の関係の実験を行う。
・全面開口 (Open-Type) 室内店舗に多い 明るい、開放的な店
・開口部以外、全面ガラス (Glass-Type) 最も普及 様々な雰囲気に適応
・出入り口のみ開放 (semi-close-Type) 少数 高級ブランド店
図 3-4-2-a 大型商業施設の衣料品専門店ファサードタイプ
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3 - 4 フィールド調査
3-4-2 フィールド調査結果 - ファサードタイプ -
029
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第 3 章 研究概要
3-5-1 で行ったファサードタイプの分類をふまえたの上で店舗 ファサードにおける内部の「情報の見せ方」の分類を行うと、図 3-5-2-a の下の4パターンに分類することができた。 Type 1. ・開放型: (Open-Type に多い) 物理的境界の不在 直接接触が可能 情報伝達率:高 Type 2. ・ガラス型: (Glass-Type に多い) 物理的境界 ( ガラス ) の存在。 情報伝達率:高
Type 3. ・半透明型: (Glass,semi-close-Type) 物理的境界(半透明ガラス)の存在 情報フィルター効果: 「ぼかし」 情報伝達率:低 Type 4. ・オブジェクト型:(Open,Glass-Type) 物理的障害(オブジェクト)の存在 情報フィルター効果: 「切り取り」 情報伝達率:高(部分的に低) 図 3-4-3-a 「情報の見え方」の分類
■用語定義 情報伝達率: 店舗前歩行者が獲得する店舗内部の情報量の度合い
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3 - 4 フィールド調査
3-4-3 フィールド調査結果 - 情報の見せ方 -
030
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第 3 章 研究概要
以下に、本研究の対象とする情報フィルター効果についての概要 を記す 情報のフィルター効果;意図的に視界を遮ることによって視認で きる情報量を操作したときの影響 情報量を操作する手法として、本研究では以下の2つの手法を研 究の対象とする。 ■切り取り (情報の量制限) 凡例(壁、柱、スリット、格子、すだれ etc...) ■ぼかし (情報の質制限) 凡例(半透明ガラス、磨りガラス、濁りガラス、色ガラス、 )
2手法の中で、各手法が最も歩行者に対し影響を及ぼすであると 考えられる装置として以下の2つに絞り研究を行う。 「スリット」:棒状のオブジェクトの配列によって生み出させる細 長い隙間
「半透明ガラス」:通常のガラスに特殊な加工を加え透過性を押さ えたガラス
「半透明ガラス」は、 「ぼかし」の手法として既に普及しているた め研究の対象とした。その一方で、あまり普及しているとは言え ない「スリット」概要、特徴を以下に記す
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3-5 情報フィルター効果に関する基礎調査
3-5-1 情報フィルター効果とは
031
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第 3 章 研究概要
■情報フィルターとしての「スリット」 ・情報を制限する手法「切り取り」としてのスリット 情報をありのまますべて開示するのではなく、提示手法によって 情報に一部制限を掛ける。 情報の「切り取り」という行為 情報の「切り取り」によってスリットの背後に存在する空間が視 認可能な部分と視認不可能な部分に分断され、限定された視界が 生まれる。 視界が限定されることによって、人々はその場所への注意、興味 を抱く様になる。 ( 「借景」の概念にも通じる)
図 3-5-2-a「借景」による情報の切り取り
・移動にともなう情報の「見え隠れ」 スリットは静止者に対しても情報の制限という点では有効的であ るが、もっともその影響を与えるのはスリット前面を移動する歩 行者に対してである。 というのも歩行中という場面においては、静止中とは異なり常に 視界が変化している。
図 3-5-2-b スリットのストロボ的効果
ストロボの用なシーン展開が生まれる。 オブジェクト/隙間(スリット)の繰り返しの連続。 断続的な視覚情報という手法から、視覚的情報の変化を与え変化 するものを追うという人間の特性への影響を考えた。
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3-5 情報フィルター効果に関する基礎調査
3-5-2 スリットの情報フィルター効果
032
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第 3 章 研究概要
■心理影響としての「スリット」 ・隙間の間隔が人に与える影響 スリットが人に与える影響の事例としてフランスの建築家ル・コ ルビジェのラトゥーレットの修道院があげられる。 ここの修道院の柱の間隔は歩行者に対し安心感を与えると言われ ている しかし、本研究ではスリットによる行動の変化を対象としている のでスリットによる安心感、のような心理は対象としていない。
図 3-5-3-a ラトゥーレット修道院の心地よいとされる柱の間隔
■建築とスリット事例 ・金沢市東茶屋街 「志摩」と呼ばれる手法 細長い木材よるスリット 中の様子がほんのりと伝わる。 図 3-5-3-b 伝統のあるスリット
・東京モーターショー 展示物の表現手法としてのスリット 車の移動ともにストロボ効果が生じる
図 3-5-3-c 展示手法としてののスリット
・「ルイ・ヴィトン新宿高島屋店」のファサード
商品の展示方法としてのスリット 自分の歩行とともにストロボ効果が生じる
図 3-5-3-d 店舗ファサードとしてのスリット
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3-5 情報フィルター効果に関する基礎調査
3-5-3 スリットと建築
033
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第 3 章 研究概要
■実験対象 本研究の目的に即して、フィールド調査より得られた「情報の見 え方」(図 3-5-2-a)からパターンを抽出する。
■情報フィルター効果のパターン選定 ・3-5 で分類した、 「開放型」 、 「透明型」は共に視覚的情報のフィ ルター効果が存在しないので本研究では同一のモノとして捉え る。 ・半透明の情報フィルター効果においては情報の伝達率が透明度 によって異なることを考え、半透明度1、2の2段階を対象とす る ・オブジェクトの中で最もフィルター効果の強い「スリット」を 研究の対象とし、スリットの幅が情報伝達の際の重要なファク ターとなるため 100mm,200mm,300mm の3段階を対象とする。
半透明度 0 (以降、半透明 0)
スリット 1
半透明度 1
半透明度 2
( 以降、半透明 1)
( 以降、半透明 2)
スリット 2
スリット 3
図 3-6-a 実験パターンの概要
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3 - 6 実験パラメーターの抽出
3-6 実験パターンの抽出
034
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第 3 章 研究概要
3 - 7 印象評価形容詞対
3-7-1 印象評価形容詞対の選定
■調査目的 印象評価を搭載の指標を抽出するため。設計者が設計時に使用す る可能性の高い指標を選定する
■調査概要 建築学科4名(うち女1名)に対し、 大型商業施設の店舗ファサー ドの写真をいくつか見せた後、過去の印象評価の研究で使用頻度 の高い形容詞対 68 組の中から、 「店舗のファサードにおける中 の空間の見せ方」という教示内容を基準に選定してもらった。調 査の対象者は、実験の被験者となる都心で生活する 20 代男女に 含まれ、かつ空間を評価する視点が養われているという理由で選 定した。
1 明るい ー 暗い 2 やわらかい ー かたい 3 暖かい ー 冷たい 4 積極的な ー 消極的な 5 強い ー 弱い 6 静かな ー うるさい 7 陽気な ー 陰気な 8 美しい ー 醜い 9 重い ー 軽い 10 活発な ー 不活発な 11 好きな ー 嫌いな 12 良い ー 悪い 13 親切な ー 不親切な 14 激しい ー おだやかな 15 楽しい ー 苦しい 16 派手な ー 地味な 17 面白い ー つまらない 18 鋭い ー 鋭い 19 気持ちの良い ー 気持ちの悪い 20 頼もしい ー 頼りない 21 たくましい ー 弱々しい 22 大きい ー 小さい 23 まじめな ー ふまじめな 24 速い ー 遅い 25 愉快な ー 不愉快な 26 安定な ー 不安定な 27 おしゃべりな ー 無口な 28 きれいな ー 汚い 29 きちんとした ー だらしのない 30 男性的な ー 女性的な 31 複雑な ー 単純な 32 動的な ー 静的な 33 素直な ー 強情な 34 責任感のある ー 無責任な
35 うれしい ー 悲しい 36 深い ー 浅い 37 落ち着いた ー 落ち着きの無い 38 慎重な ー 軽率な 39 理性的な ー 感情的な 40 やさしい ー こわい 41 意欲的な ー 無気力な 42 かわいらしい ー にくらしい 43 のんびりした ー こせこせした 44 勇敢な ー 臆病な 45 優しい ー 厳しい 46 丸い ー 四角い 47 広い ー 狭い 48 はっきりした ー ぼんやりした 49 強気な ー 弱気な 50 思いやりのあるー わがままな 51 外交的な ー 内向的な 52 清潔な ー 不潔な 53 社交的な ー 非社交的な 54 新しい ー 古い 55 まとまった ー バラバラな 56 元気な ー 疲れた 57 幸福な ー 不幸な 58 感じのいい ー 感じの悪い 59 親しみやすい ー 親しみにくい 60 あつい ー 冷たい 61 優れている ー 劣っている 62 敏感な ー 鈍感な 63 すばやい ー のろい 64 豊かな ー 貧しい 65 生き生きした ー 生気のない 66 自由な ー 不自由な 67 充実した ー 空虚な 68 にぎやかな ー さびしい
図 3-7-1-a 使用頻度の高い形容詞対 68 組
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035
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第 3 章 研究概要
3 - 7 印象評価形容詞対
3-7-2 印象評価形容詞対の選定結果
■調査結果 各形容詞対に対する回答数をもとに、設計時に利用することがで きる形容詞かどうかを再考した上で、 「見えやすいー見にくい」 を加えた以下の 10 項目対を感性ワードとして選定した。
「わかりやすい」5
4
3
2
1 「わかりにくい」
「地味な」
5
4
3
2
1 「派手な」
「きれいな」
5
4
3
2
1
「汚い」
「複雑な」
5
4
3
2
1
「単純な」
「動的な」
5
4
3
2
1
「つまらない」 5
4
3
2
1 「面白い」
「外向的な」
5
4
3
2
1 「内向的な」
「感じのいい」 5
4
3
2
1 「感じの悪い」
「親しみやすい」5
4
3
2
1 「親しみにくい」
5
4
3
2
1 「見にくい」
「見やすい」
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036
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
静的な
第 4 章
実験
Chapter 4
Experiment 4-1 . 実験概要 4-2 . 実験準備 4-2-1.実験場設営 4-2-2.実験装置 4-2-3.計測用機材 4-3 . 実験方法 4-4. 実験結果 4-4-1. 実験結果概要 4-4-2. 実験結果
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037
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第 4 章 実験
038
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
4-1 実験概要
4-1 実験概要
■実験目的 情報の見え方の違いとその前を通過する歩行者の行動特性、印象 評価に関係があることを明らかにする
■実験概要 概要;実空間の通路に仮設店舗ブースを作成し、その前面に作成 した実験装置(スリット(計3タイプ)と磨りガラスを模したシー ト(計3タイプ)の計6タイプ)を不規則の順番で設置し、その 通路を被験者に通過してもらう。 一回の歩行ごとにブース前に設置する実験装置のパラメーターを 変化させ、そのパラメーターごとの行動特性、印象評価の違いを 調査する。 日時;10月25日、26日 9:00 ∼ 19:00 被験者;都心を生活圏とする 20 代の男女[計14名(うち女性 7名)] 場所;早稲田大学西早稲田キャンパス55号館 1F アトリウム 手法;行動記録、アンケート調査
デジタルビデオカメラ
図 4-1-b 実験平面イメージ 店舗ブース
図 4-1-a 実験場平面図
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図 4-1-c 実験立面イメージ
第 4 章 実験
039
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
4-2 実験場設営
4-2-1 実験場設営
□実験場設営 ・場所 早稲田大学西早稲田キャンパス 55 号館 1F アトリウム
・方法 55 号館に並ぶ列柱の1間隔 (2700mm) にブースを作成 列柱に沿う様にヴァンティアンパネルにより通路幅 2700mm の 通路を作成 ブース内に6尺机を用いたオブジェクトの配置 □使用機材 ・ヴァンティアンパネル;計35枚(幅 1200× 奥行 50× 高さ 1800:20 枚 幅 900× 奥行 50× 高さ 1800:15 枚) 目的;仮設通路、仮設ブースの作成のため使用 早稲田大学協力 ・6尺机:計6枚(幅 1800× 奥行 450× 高さ 900) 目的;ブース内に設置するオブジェクトの高さ位置の固 定のため使用 早稲田大学協力
図 4-2-1-a 実験場写真
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第 4 章 実験
040
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
4-2 実験装置
4-2-2 実験装置
□実験装置作成 実験に利用するパラメーター各6種(うち1つは なし )に応 じた実験装置、並びにブース内に設置するオブジェクトを作成す る。 ・パラメーター スリット①:100mm 幅 スリット②:200mm 幅 スリット③:300mm 幅 半透明0:装置無し 半透明1:半透明シート1枚 半透明2:半透明シート2枚 □使用機材 ・スリット 木材(杉)の配列により作成。 910mm のスリットを単スリットとし、計3スリットを連続させ 一つのパラメーターとした。 単スリット①(外枠;幅 910× 奥行 30× 高さ 2000 内枠;幅 30× 奥 行 24× 高さ 2000 を 100mm 間隔で計 6 及び 7 本). 計 19 本
単スリット②(外枠; 単スリット①に同じ 内枠;幅 30× 奥 行 24× 高さ 2000 を 200mm 間隔で計 3 及び 4 本). 計 10 本
単スリット③(外枠; 単スリット①に同じ 内枠;幅 30× 奥 行 24× 高さ 2000 を 300mm 間隔で計 2 及び 3 本). 計 8 本
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第 4 章 実験
041
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
4-2 実験装置
4-2-2 実験装置
・半透明装置 半 透 明 の シ ー ト を 利 用 し、 ブ ー ス の 開 口 部( 幅 2700× 高 さ 2000)を覆いきるようにつなぎ合わせて作成。 半透明1:半透明シート(幅 460× 高さ 660). 計 18 枚(縦 3 枚 × 横 6 枚) 半透明2:ぼかし装置①を2枚重ねる
・オブジェクト 白色の直方体(幅 230× 奥行 320× 高さ 230)に番号を1∼6 番までふったもの(計6個を 300mm 間隔で設置)
■各パラメーター写真(計6種)
図 4-2-2-a スリット1
図 4-2-2-b スリット 2
図 4-2-2-c スリット 3
図 4-2-2-d 半透明0
図 4-2-2-e 半透明1
図 4-2-2-f 半透明2
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第 4 章 実験
042
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
4-2 計測用機材
4-2-3 計測用機材
・実験用帽子
市販の黒のキャップに非可変性の棒(全長 300mm)をつばに固 定。計測用の白いポイント(市販の白のビニールテープにより作 成)を前頭部、棒先に設置
・HDD デジタルビデオカメラ (sony 製 )
デジタルビデオカメラを実験場を見渡せる箇所に三脚によって固 定し、被験者の歩行の記録を行う
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第 4 章 実験
043
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
4-3 実験方法
4-3 実験方法
■実験手順
1)座標計測のため被験者に指定した4カ所にたってもらい HDD デジタルビデオカメラにより記録。 ↓ 2)教示 ↓ 3)基準歩行の記録 ↓ 4)アンケート説明 ↓ 5) 被 験 者 に 疑 似 店 舗 通 路 を 歩 行 し て も ら う( 歩 行 距 離 8100mm) ↓ 6)一回の歩行が終わるごとにブース前の実験装置の変更(設置 順序は乱数より抽出) ↓ 7)各パラメーターごとに歩行してもらい、計6歩行してもらう。
図 4-3-a 実験風景写真
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第 4 章 実験
044
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
4-3 実験方法
4-3 実験方法
■教示内容
研究内容; テーマ「店構えの違いによるそこを通る歩行者の動作変化」 これから指定した箇所を歩行していただくわけですが、歩行 途中に店を模したブースを一カ所設置してあり、そこを通過 する際の歩行者の動作変化を研究の対象としております。 ※ 計6歩行する際、毎回、店構えは変化して行きます。 場面; いつもの様にショッピングをしている光景を思い浮かべてく ださい。 ( 店に入るときは、そこの店に何かがおいてあるとわかった 上でのぞきますね。_店舗の中身を確認しながら歩いている 状態)__ ex. 服屋には服、本屋には本 それと同じで これから回っていただくブースの中には「番号の書かれた何 か」がおいてあります。 おいてあるのものの番号を眺めながら、それらを商品である と考えて下さい。 その上で、先程述べたような普段行っているショッピングと 同じような気持ちで歩いてください。 ※ ただし、そのブースの中におかれたものは常に同じもの です。
歩行終了後には毎回アンケートをとらせて頂きます。ご協力 ください。
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第 4 章 実験
045
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
4-3 実験方法
4-3 実験方法
■実験における工夫 実空間における実験であるので、現実との差異を考慮して必要と 思われた工夫を行った。
・抽象化 本研究は情報の「見せ方」が歩行者に与える影響を対象としてい るので、ブースの中の内容によって人の行動が変化してしまうと 実験として問題が生じてしまう。 そこで、多くの人に共通の印象を与えるであろう 立方体のオブ ジェクト 、 白色 、 数字 という単純なものを利用し、ブース の中身を作成した。 ※数字を利用した理由 単純な白いオブジェクトの場合ブースの中があまりにも簡素になってしまい、違和感 が縫い食い切れなかった。しかし、色に変化を付けたり絵を描くなどオブジェクトに 情報を与えすぎても実験に障害が生じるため単純かつ、明瞭な数字を利用した。
・教示方法 見ることを指定せずに実験を行うと、何も見ずに素通りしてしま う被験者もでてくる可能性もあり、実験として成立させるために も見ることを指定する教示を行った。ただし、ブース、ブースの 中身を凝視するのではなく、あくまでも「見る」という一点に関 して教示を行った。
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第 4 章 実験
046
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
4-3 実験方法
4-3 実験方法
■行動計測 各パラメーターにおける被験者の歩行動作をデジタルビデオカメ ラにより記録。 その後、某会社の座標変化ソフトを利用し事前に作成した実験用 帽子の2つの白のポイントの座標変化を追う。 2点の座標変化の記録から、歩行に伴う 首の回転角度変化 を 計測する。
ᗑᵾ࡛ࡊ࡙ᢪࡈ࠻ࡾ ࣎ࣤࢹ
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第 4 章 実験
047
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
4-3 研究方法
4-3 実験方法
■アンケート調査 ①被験者属性分け調査 被験者に対し、 「性別」 「年齢」 「学科」 「買い物に行く・行かない」 「衝動買いタイプ・計画性タイプ」のそれぞれを回答してもらい、 被験者の属性分けを行う。
②各パラメーターに対する趣向調査 店舗ブース前の各パラメーターに対して、 「注意」 「視認性」 「視 線追従性」「視線吸引性」「魅力」のそれぞれを4段階で回答して もらった。
③感性ワードに対する評価調査 各パラメーターの歩行に対して、3-6 の調査から得られた 10 個 の感性ワードの一対比較における度合いを4段階でその印象を回 答してもらった。
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第 4 章 実験
4-4 実験結果
4-4-1 実験 結果概要ー座標算出
第4章で行った実験結果のデータ化の流れを以下に記す。 ∼行動計測編∼ ①歩行者の前頭部、実験用帽子の先端の2点の時系列座標の取得 HDD デジタルビデオカメラを用いて撮影した動画から、座標変 換ソフトにかけ歩行者の前頭部と実験用帽子の先端(以降、先端 (略))の2点の時系列の座標を抽出した。 原点:ブースのある壁から 1840mm× スタート地点 x 軸方向:進行方向を正とする y 軸方向:ブースのある壁を正とする
1840mm
y軸
0
x軸
8100mm
進行方向 t=1
t=0
t=2
2点の座標化
時刻 t における前頭部、先端の x,y 座標をそれぞれ (at,bt),(ct,dt) とする。 t=1
t=0 (a0,b0)
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048
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
(c0,d0)
t=2 (a1,b1)
(c1,d1)
(c2,d2)
(a2,b2)
第 4 章 実験
4-4 実験結果
4-4-1 実験結果概要ー回転角度算出
②頭の回転角度の算出 得られた2点の座標から、以下の式を用い進行方向に対する頭の 回転角度 θ を算出する。 (時刻 t における頭の回転角度を θt と する) 頭の回転角度
θ t = arctan( ( dt - bt ) / ( ct - at ) ) ×180 / ( 4 × arctan( 1
t=1
t=0
(c1,d1)
(c2,d2)
t=2 θ2
θ1
(a0,b0)
(c0,d0)
θ0
(a1,b1)
(a2,b2)
θ1
θ2
③回転角度のヒストグラム化 時系列に得られた角度変化を 10°間隔で -10 ∼ 140°までの分 布をとり被験者/パラメーターごとのグラフ、ヒストグラム化を 行う
08s2
08s2 㻔㻗㻓
80
90 80
ྙ
㢄ᅂ㌷ぽᗐ
100
ヒストグラム化
㻔㻔㻓
70 60 50 40 30
50
20 10 20
0 ̻
䇪㻔㻓 㻔㻕
75 37 9 㻔㻓㻘 㻔㻖㻔 㻔㻘㻚 㻔㻛㻖 209 235 㻕㻙㻔 287 㻖㻔㻖 339 365 㻖㻜㻔 㻗㻔㻚 㻗㻗㻖 㻗㻙㻜
hitoshi watanabe lab. waseda univ. 2009.Graduation thesis
049
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
01
02
03
04
05
06
07 08 㢄ᅂ㌷ぽᗐ
09
0
100 110
120 130 140
第 4 章 実験
4-4 実験結果
4-4-1 ー実験結果概要ーアンケート結果ー
∼アンケート調査編∼ ①アンケート調査によって得られた各ブースへの趣向得点をグラ フ化する。 ( 「注目度」 「視認度」etc...)
03
5
5
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3
3
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03
2 㻔
2 㻔
0
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s3
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t2
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s3
t0
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t2
②アンケート調査によって得られた各ブースへの印象評価の結果 を『第2部 資料編』に記載する。 ( 「わかりやすい」 「きれいな」 etc...)
hitoshi watanabe lab. waseda univ. 2009.Graduation thesis
050
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第 4 章 実験
4-4 実験結果
4-4-2 実験結果 - 頭の回転角度 実験結果のグラフを被験者ごとにまとめて掲載する 01t0
01s1 100
100
90
90 80
80 60
ྜ
ྜ
70 50
70 60 50 40 30
40 30
20 10
20 10
0
0 -10
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
90
100 110
-10
120 130 140
0
10
20
30
40
50
90
70
90
100 110
120 130 140
70 60
90
100 110
120 130 140
90
100 110
120 130 140
90
100 110
120 130 140
90
100 110
120 130 140
90
100 110
120 130 140
80
60
ྜ
ྜ
100
90 80
50
50
40
40
30
30
20 10
20 10 0
0 0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
90
100 110
-10
120 130 140
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
01t2
01s3 100
100
90 80
90 80
70 60
70 60
ྜ
ྜ
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
01t1
01s2 100
-10
50
50 40 30
40 30
20 10
20 10
0
0 -10
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
90
100 110
-10
120 130 140
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
被験者 1 02t0 100
90 80
90 80
70 60
70 60
ྜ
ྜ
02s1 100
50 40 30
50 40 30
20 10
20 10
0
0 -10
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
90
100 110
120 130 140
-10
0
10
20
30
40
50
90 80
70 60
70 60
50
50
40 30
40 30
20 10
20 10
0
0 0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
90
100 110
-10
120 130 140
0
10
20
30
40
50
02s3
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
02t2
100
100
90 80
90 80
70 60
70 60
ྜ
ྜ
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
02t1 100
90 80
ྜ
ྜ
02s2 100
-10
50
50
40 30
40 30
20 10
20 10
0
0 -10
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
90
100 110
120 130 140
被験者 2
hitoshi watanabe lab. waseda univ. 2009.Graduation thesis
051
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
-10
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
第 4 章 実験
4-4 実験結果
4-4-2 実験結果 - 頭の回転角度 -
03t0 100
90
90
80
80
70 60
70 60
ྜ
ྜ
03s1 100
50
50
40
40
30
30
20
20
10
10
0
0 -10
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
90
100 110
-10
120 130 140
0
10
20
30
40
50
90
80
80
70 60
70 60
ྜ
ྜ
100
90
50
90
100 110
120 130 140
90
100 110
120 130 140
90
100 110
120 130 140
90
100 110
120 130 140
90
100 110
120 130 140
90
100 110
120 130 140
50
40
40
30
30 20
20
10
10
0
0 0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
90
100 110
-10
120 130 140
0
10
20
30
40
50
03s3
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
03t2
100
100
90 80
90 80
70 60
70 60
ྜ
ྜ
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
03t1
03s2 100
-10
50
50
40 30
40 30
20 10
20 10
0
0 -10
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
90
100 110
120 130 140
-10
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
被験者 3 04t0 100
90 80
90 80
70 60
70 60
ྜ
ྜ
04s1 100
50
50
40 30
40 30
20 10
20 10
0
0 -10
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
90
100 110
120 130 140
-10
0
10
20
30
40
50
90 80
90 80
70 60
70 60
50 40 30
50 40 30
20 10
20 10
0
0 0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
90
100 110
-10
120 130 140
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
04t2
04s3 100
100
90 80
90 80
70 60
70 60
ྜ
ྜ
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
04t1 100
ྜ
ྜ
04s2 100
-10
50
50
40 30
40 30
20 10
20 10 0
0 -10
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
90
100 110
120 130 140
被験者 4
hitoshi watanabe lab. waseda univ. 2009.Graduation thesis
052
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
-10
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
第 4 章 実験
4-4 実験結果
4-4-2 実験結果 - 頭の回転角度 -
05t0 100
90 80
90
70
70
60
60
80
ྜ
ྜ
05s1 100
50
50
40 30
40 30
20
20
10
10
0
0 -10
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
90
100 110
120 130 140
-10
0
10
20
30
40
50
90
70
90
100 110
120 130 140
70 60
90
100 110
120 130 140
90
100 110
120 130 140
90
100 110
120 130 140
90
100 110
120 130 140
90
100 110
120 130 140
80
50 40 30
50 40 30
20
20
10
10
0
0 -10
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
90
100 110
120 130 140
-10
0
10
20
30
40
50
05s3
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
05t2
100
100
90 80
90 80
70 60
70 60
ྜ
ྜ
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
05t1 100
90 80
ྜ
ྜ
05s2 100
60
50
50
40 30
40 30
20 10
20 10
0
0 -10
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
90
100 110
-10
120 130 140
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
被験者 5 06t0 100
90 80
90 80
70 60
70 60
ྜ
ྜ
06s1 100
50 40 30
50 40 30
20 10
20 10
0
0 -10
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
90
100 110
120 130 140
-10
0
10
20
30
40
50
90 80
90 80
70 60
70 60 50
40 30
40 30
20 10
20 10
0
0 -10
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
90
100 110
120 130 140
-10
0
10
20
30
40
50
06s3
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
06t2
100
100
90 80
90 80
70 60
70 60
ྜ
ྜ
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
06t1 100
ྜ
ྜ
06s2 100
50
50
50
40 30
40 30
20 10
20 10
0
0 -10
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
90
100 110
120 130 140
被験者 6
hitoshi watanabe lab. waseda univ. 2009.Graduation thesis
053
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
-10
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
第 4 章 実験
4-4 実験結果
4-4-2 実験結果 - 頭の回転角度 -
07t0
07s1 100
100
90
90 80 70 ྜ
ྜ
80 70 60 50
60 50
30
40 30
20
20
40
10
10
0
0 -10
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
90
100 110
-10
120 130 140
0
10
20
30
40
50
90
80
80
70 60
70 60
ྜ
ྜ
100
90
90
100 110
120 130 140
90
100 110
120 130 140
90
100 110
120 130 140
90
100 110
120 130 140
90
100 110
120 130 140
90
100 110
120 130 140
50
40
40
30
30 20
20
10
10
0
0 -10
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
90
100 110
-10
120 130 140
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
07t2
07s3 100
100
90 80
90 80
70 60
70 60
ྜ
ྜ
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
07t1
07s2 100
50
50
50
40 30
40 30
20 10
20 10 0
0 -10
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
90
100 110
-10
120 130 140
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
被験者 7 08t0
100
100
90 80
90 80
70 60
70 60
ྜ
ྜ
08s1
50
50 40 30
40 30
20 10
20 10
0
0 -10
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
90
100 110
-10
120 130 140
0
10
20
30
40
50
90 80
70 60
70 60
ྜ
ྜ
100
90 80
50
40 30
40 30
20 10
20 10 0
0 -10
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
90
100 110
-10
120 130 140
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
08t2
08s3 100
100
90 80
90 80
70 60
70 60
ྜ
ྜ
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
08t1
08s2 100
50
50
50 40 30
40 30
20 10
20 10
0
0 -10
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
90
100 110
120 130 140
被験者 8
hitoshi watanabe lab. waseda univ. 2009.Graduation thesis
054
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
-10
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
第 4 章 実験
4-4 実験結果
4-4-2 実験結果 - 頭の回転角度 -
09t0 100
90
90
80
80
70
70 60
ྜ
ྜ
09s1 100
60 50
50
40 30
40
20
20
30
10
10
0
0 -10
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
90
100 110
120 130 140
-10
0
10
20
30
40
50
90
80
80
70 60
70 60
ྜ
ྜ
100
90
90
100 110
120 130 140
90
100 110
120 130 140
90
100 110
120 130 140
90
100 110
120 130 140
90
100 110
120 130 140
90
100 110
120 130 140
50
40
40
30
30 20
20
10
10
0
0 -10
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
90
100 110
-10
120 130 140
0
10
20
30
40
50
09s3
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
09t2
100
100
90 80
90 80
70 60
70 60
ྜ
ྜ
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
09t1
09s2 100
50
50
50
40 30
40 30
20 10
20 10
0
0 -10
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
90
100 110
-10
120 130 140
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
被験者 9 10t0
100
100
90 80
90 80
70 60
70 60
ྜ
ྜ
10s1
50 40 30
50 40 30
20 10
20 10
0
0 -10
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
90
100 110
-10
120 130 140
0
10
20
30
40
50
90 80
70 60
70 60 50
40 30
40 30
20 10
20 10
0
0 -10
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
90
100 110
-10
120 130 140
0
10
20
30
40
50
10s3
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
10t2
100
100
90 80
90 80
70 60
70 60
ྜ
ྜ
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
10t1 100
90 80
ྜ
ྜ
10s2 100
50
50
50
40 30
40 30
20 10
20 10
0
0 -10
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
90
100 110
120 130 140
-10
被験者 10
hitoshi watanabe lab. waseda univ. 2009.Graduation thesis
055
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
第 4 章 実験
4-4 実験結果
4-4-2 実験結果 - 頭の回転角度 -
11t0 100
90 80
90 80
70
70
60
60
ྜ
ྜ
11s1 100
50
50
40 30
40 30
20
20
10
10
0
0 -10
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
90
100 110
-10
120 130 140
0
10
20
30
40
50
90
80
80
70 60
70 60
ྜ
ྜ
100
90
50
90
100 110
120 130 140
90
100 110
120 130 140
90
100 110
120 130 140
90
100 110
120 130 140
90
100 110
120 130 140
90
100 110
120 130 140
50
40
40
30
30 20
20
10
10
0
0 0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
90
100 110
-10
120 130 140
0
10
20
30
40
50
11s3
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
11t2
100
100
90 80
90 80
70 60
70 60
ྜ
ྜ
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
11t1
11s2 100
-10
50
50
40 30
40 30
20 10
20 10
0
0 -10
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
90
100 110
-10
120 130 140
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
被験者 11 12t0 100
90 80
90 80
70 60
70 60
ྜ
ྜ
12s1 100
50
50
40 30
40 30
20 10
20 10 0
0 -10
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
90
100 110
-10
120 130 140
0
10
20
30
40
50
90 80
90 80
70 60
70 60
50 40 30
50 40 30
20 10
20 10
0
0 0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
90
100 110
-10
120 130 140
0
10
20
30
40
50
12s3
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
12t2
100
100
90 80
90 80
70 60
70 60
ྜ
ྜ
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
12t1 100
ྜ
ྜ
12s2 100
-10
50
50
40 30
40 30
20 10
20 10
0
0 -10
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
90
100 110
120 130 140
-10
被験者 12
hitoshi watanabe lab. waseda univ. 2009.Graduation thesis
056
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
第 4 章 実験
4-4 実験結果
4-4-2 実験結果 - 頭の回転角度 -
13t0 100
90
90
80
80
70
70
60
60
ྜ
ྜ
13s1 100
50
50
40 30
40 30
20
20
10
10
0
0 -10
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
90
100 110
120 130 140
-10
0
10
20
30
40
50
90
80
80
70 60
70 60
90
100 110
120 130 140
90
100 110
120 130 140
90
100 110
120 130 140
90
100 110
120 130 140
90
100 110
120 130 140
90
100 110
120 130 140
50
40
40
30
30
20
20
10
10
0
0 -10
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
90
100 110
120 130 140
-10
0
10
20
30
40
50
13s3
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
13t2
100
100
90 80
90 80
70 60
70 60
ྜ
ྜ
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
13t1 100
90
ྜ
ྜ
13s2 100
50
50
50
40 30
40 30
20 10
20 10
0
0 -10
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
90
100 110
-10
120 130 140
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
被験者 13 14t0 100
90 80
90 80
70 60
70 60
ྜ
ྜ
14s1 100
50
50
40 30
40 30
20 10
20 10
0
0 -10
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
90
100 110
-10
120 130 140
0
10
20
30
40
50
90 80
90 80
70 60
70 60
40 30
50 40 30
20 10
20 10
0
0 -10
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
90
100 110
-10
120 130 140
0
10
20
30
40
50
14s3
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
14t2
100
100
90 80
90 80
70 60
70 60
ྜ
ྜ
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
14t1 100
ྜ
ྜ
14s2 100
50
50
50
40 30
40 30
20 10
20 10
0
0 -10
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
90
100 110
120 130 140
-10
被験者 14
hitoshi watanabe lab. waseda univ. 2009.Graduation thesis
057
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
0
10
20
30
40
50
60 70 80 㢌ᅇ㌿ゅᗘ
058
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第 5 章
分析/考察
Chapter 5
Analysis / Consideration 5-1 分析フロー 5-2 分析概要 5-2-1 分析対象 5-2-2 分析方法
5-3 分析 5-3-1 分析①−最大回転角度− 5-3-2 分析②−超過平均回転角度− 5-3-3 分析③−角度標準偏差−
5-4 被験者属性 5-4-1 被験者の属性分け 5-4-2 属性別の最大回転角度 5-4-3 属性別の超過平均回転角度
5-5 趣向得点分析 5-5-1 趣向得点の分析 5-5-2 趣向得点と頭回転角度の相関
5-6 印象評価分析 5-6-1 「因子」の抽出 5-6-2 「把握」−「好感」平面状の パターン散布図
hitoshi watanabe lab. waseda univ. 2009.Graduation thesis
第 5 章 分析/考察
059
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
5-1 分析フロー
5-1 分析フロー
∼行動計測編∼
頭の回転角度
最大
超過平均
回転角度の
回転角度
回転角度
標準偏差
属性比較
アンケート 「指標得点」との相関
∼印象評価編∼
印象評価アンケート
因子分析 因子の抽出
印象評価による因子ごとの 情報フィルター手法のプロット
hitoshi watanabe lab. waseda univ. 2009.Graduation thesis
第 5 章 分析/考察
■分析対象 本研究では、店舗ファサード前の通過時における行動変化を対象 としており、その場面において店舗側が意識的に行っていること は「歩行者の注意を引くこと」である。 歩行者の注意を引くことによって店舗への注意、興味を抱かせる ことが商店建築において暗黙の知となっており、本研究では情報 のフィルター効果がその手法として効果的であると考えている。 店舗ファサード前における注意の有無、度合いに関係して生じる 人間の行動特性の変化は以下の4種類があげられる。 ・歩行速度、加速度の変化 ・歩行軌跡の変化 ・注視行動の変化 上記のうち、店舗への注意という点で最も影響のあるものは、 「注 視行動の変化」であると考えられる。そこで、本研究では歩行者 の「注視行動」の計測を行う。 注視行動の代表的な歩行者の動作は「頭の回転」である。 以上から、 本分析では「頭の回転角度」に着目し、計測・分析することによ り店舗ファサードの視界の遮り方の変化に伴う歩行者の注視行動 の変化の定量的計測を目的とする ■分析内容 注視行動の変化の計測手法として3つの手法から分析を行う。 ・頭の最大回転角度 ・頭の超過平均回転角度量 ・頭の回転角度の標準偏差
hitoshi watanabe lab. waseda univ. 2009.Graduation thesis
5-2 分析概要
5-2-1 分析対象ー注視行動の分析ー
060
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第 5 章 分析/考察
□頭の最大回転角度(以下、最大回転角度) 頭の回転角度量から歩行者の注視行動量の変化の算出を行う
□頭の超過平均回転角度の割合(以下、超過平均回転角度) 歩行者単位の全体の平均の角度を超えた時点から注視行動を行っ ていると見なし、その超えた量から注視時間の算出を行う
□頭の回転角度の標準偏差(以下、角度標準偏差) 頭の回転角度の分散度合いから歩行者の頭の揺れの頻度の算出を 行う
以上、動作の「大きさ」 「長さ」 「頻度」の3点から頭の回転角度 の分析を行う。
hitoshi watanabe lab. waseda univ. 2009.Graduation thesis
5-2 分析概要
5-2-2 分析方法ー3方向からのアプローチー
061
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第 5 章 分析/考察
被験者の1歩行ごとにおける頭の最大回転角度を算出し、比較 を行う。以下に分析結果を記す。
図:被験者 01 最大回転角度
s2<t0<t1<s1<t2<s3
図:被験者 03 最大回転角度
図:被験者 03 最大回転角度
t0<t1<s1<s3<t2<s2
図:被験者 02 最大回転角度
t0<t1<t2<s3<s2<s1
図:被験者 04 最大回転角度
図:被験者 04 最大回転角度
t2<s3<t1<t0<s2<s1
図:被験者 06 最大回転角度 図:被験者 05 最大回転角度
図:被験者 05 最大回転角度
図:被験者 06 最大回転角度
s2<t1<s1<s3<t2<t0
t0<s2<t1<s3<s1<t2
図:被験者 07 最大回転角度
図:被験者 08 最大回転角度
t1<t0<s2<t2<s1<s3
t2<t0<s1<t1<s3<s2
hitoshi watanabe lab. waseda univ. 2009.Graduation thesis
5-3 分析結果ー回転角度ー
5-3-1 分析①ー最大回転角度ー
062
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第 5 章 分析/考察
6-3 分析結果ー回転角度ー 5-3 分析結果
5-3-1 分析①ー最大回転角度ー
図:被験者 09 最大回転角度
図:被験者 10 最大回転角度
t0<t1<s1<s3<t2<s2
s1<t1<s3<t0<s2<t2
図:被験者 11 最大回転角度
図:被験者 12 最大回転角度
t1<s1<s2<t2<s3<t0
s3<t0<s1<t1<t2<s2 14᭩ኬᅂ㌷ぽᗐ 140
᭩ኬᅂ㌷ぽᗐ
120 100 80 60 40 20 0 s1
図:被験者 13 最大回転角度
s2<t2<t1<t0<s1<s3
hitoshi watanabe lab. waseda univ. 2009.Graduation thesis
063
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
s2
s3
t0
図:被験者 14 最大回転角度
t0<s2<t1<s3<t2<s1
t1
t2
第 5 章 分析/考察
5-3 分析結果ー回転角度ー
5-3-1 考察①ー最大回転角度ー
■総合評価
表 5-3-1-a:頭の最大回転角度
s1Max
s2Max
h01 h02 h03 h04 h05 h06 h07 h08 h09 h10 h11 h12 h13 h14
3 5 2 5 2 4 4 2 2 0 1 2 4 5
ྙ゛
41
㡨న 1st 䝕䝃䞀䝷 s3
s3Max 0 4 5 4 0 1 2 5 5 4 2 5 0 1
5 3 3 1 3 3 5 4 3 2 4 0 5 3
38
2nd t2
t0Max
44
3rd s1
t1Max 1 0 0 3 5 0 1 1 0 3 5 1 3 0 23
4th s2
t2Max 2 1 1 2 1 2 0 3 1 1 0 3 2 2
4 2 4 0 4 5 3 0 4 5 3 4 1 4
21
5th t0
※実験結果より得られた最大 回転角度の大きさから順位 付 け を 行 い、 1 位 か ら 順 に 5,4,3,2,1,0 点と点数を段階的 につけていき、総合得点から 比較を行った。
43
6th t1
分析結果より上位の様な順位づけができた。 s3,t2 が上位にきていることと、何も無い状態 t0 が回につけていることか ら、情報のフィルター効果のレベルが高ければ歩行者の頭の最大回転角度 を増加させることができると言える。 ■情報のフィルター効果別評価
※スリット(s1,s2,s3 の平均値)と半透明(t1,t2) の平均値と無い場合(t0)の比較を行う
䜽䝮䝇䝌 ᖲᆍೋ
༖㏩᪺ 41
䛰䛝 32
23
表 5-3-1-b:種類別の頭の最大回転角度
上記の分析結果より、情報のフィルター効果の違い、視界の遮り方の違い により頭の最大回転角度にも顕著な違いが見られる。 スリットが高い値を示している理由は、歩行とともに生じる情報の切り取 り及び、見え隠れが歩行者の注意をつかみ、そこを過ぎ去った後も注意を 呼び止めているため歩を進める中、頭だけが過ぎ去ったところを見ている ためだと考えられる。 また、半透明が無しよりも高く、スリットよりも低い理由は、視界の遮り によって無い場合よりも注意を呼ぶことができるためと考えられ、その一 方で歩行者スリットが見る角度によって中の見える情報量が変化するのに 対し、半透明の場合は一定であるためであると考えられる。 ■スリット幅の違いによる比較 1st s3
䜽䝮䝇䝌හ㡨న 2nd 3rd s1 s2
表 5-3-1-c:パラメーター別の最大回転角度
上記の分析結果より、最もスリット幅の大きい s3 がスリットの中でも最 大回転角度を示した。スリットの特徴である見え隠れの長さはスリット幅 と比例し、s3 のときに最も長時間おこるため歩行者の視線を後の方まで引 きつけることができるためと考えられる。また、s1>s2 なのは歩行距離が 短かったため s3 の時で見られる効果が s2 には生じず s1 の細かいスリッ トに歩行者の視線が捉えられたためと考えられる。
hitoshi watanabe lab. waseda univ. 2009.Graduation thesis
064
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第 5 章 分析/考察
被験者の1歩行ごとにおける頭の 超過平均回転角度を算出し、 比較を行う。分析結果を以下に記す
図:被験者 01 超過平均回転角度
t2<t0<t1<s2<s1<s3
図:被験者 03 超過平均回転角度
t1<t0<s3<t2<s2<s1
図:被験者 05 超過平均回転角度
t1<t0<s3<s1<s2<t2
hitoshi watanabe lab. waseda univ. 2009.Graduation thesis
図:被験者 02 超過平均回転角度
s3<t0<t1<t2<s2<s1
図:被験者 04 超過平均回転角度
s3<t1<t2<s1<t0<s2
図:被験者 06 超過平均回転角度
s2<t0<s1<s3<t2<t1
5-3 分析結果ー回転角度ー
5-3-2 分析②ー超過平均回転角度ー
065
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第 5 章 分析/考察
5-3 分析結果ー回転角度ー
5-3-2 分析②ー超過平均回転角度ー
図:被験者 08 超過平均回転角度
図:被験者 07 超過平均回転角度
t1<t0<s3<t2<s2<s1
t0<t2<s1<s2<t1<s3
図:被験者 09 超過平均回転角度
図:被験者 10 超過平均回転角度
t0<s1<s3<t1<s2<t2
s1<s3<t1<t2<s2<t0
図:被験者 11 超過平均回転角度
図:被験者 12 超過平均回転角度
s3<s2<t0<t2<s1<t1
t0<s1<s2<s3<t1<t2
14㉰㐛ᖲᆍぽᗐ 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 s1
図:被験者 13 超過平均回転角度
t0<t1<s3<t2<s1<s2
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066
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
s2
s3
t0
t1
図:被験者 14 超過平均回転角度
s2<t0<s3<s1<t2<t1
t2
第 5 章 分析/考察
■総合評価
表 5-3-2-a:頭の超過平均回転角度
s1
s2
h01 h02 h03 h04 h05 h06 h07 h08 h09 h10 h11 h12 h13 h14
4 5 5 3 3 2 5 2 1 0 4 3 4 1
ྙ゛
42
㡨న 1st 䝕䝃䞀䝷 t2
s3
t0
3 4 4 5 4 0 4 3 4 4 5 0 1 2
5 0 2 0 2 3 2 5 2 1 2 2 0 3
43 2nd s2
29 3rd s1
t1 1 1 1 4 1 1 1 0 0 5 0 1 2 0 18
4th t1
t2 2 2 0 1 0 5 0 4 3 2 1 5 5 4
0 3 3 2 5 4 3 1 5 3 3 4 3 5
34 5th s3
※実験結果より得られた超過 平均角度(割合)の大きさか ら順位付けを行い、1位から 順 に 5,4,3,2,1,0 点 と 点 数 を 段階的につけていき、総合得 点から比較を行った。
44 6th t0
上記の分析結果から、やはり最大回転角度と同様に情報のフィルター効果 が存在したものの方が歩行者の超過平均回転角度(%)は大きくなる。つ まり、平均角度を超える割合が高いとなり、注視時間が長くなると考えら れる。 ■情報のフィルター効果別評価 䜽䝮䝇䝌 ᖲᆍೋ
༖㏩᪺ 38
䛰䛝 39
18
表 5-3-2-b:種類別の超過平均回転角
上記の分析結果から、フィルターによる効果は顕著に見られたが、フィル ターの種類の違いによる注視時間の変化は今回の実験では見られなかっ た。この原因として考えられるのは歩行距離の短さが大きく関係している と考えられる。 歩行距離の長さと注視時間は密接に関係しており、本実験では総歩行距離 8100mm と短い距離であった。 また、もう一つの原因として考えられる要因は実験空間における情報量の 少なさがあげられる。全体的な情報量が少ないとフィルター効果の違いに よる動作の差異も少なくなると考えらる。 ■スリット幅の違いによる比較 1st s2
䜽䝮䝇䝌හ㡨న 2nd 3rd s1 s3
表 5-3-2-c:パラメーター別の超過平均回転角度
上記の分析結果より、スリットの幅が大きすぎると注視時間が減少すると 考えられる。その原因として、一度に取得できる情報量の多さがあげられ る。スリットの幅が小さいほど、一度に取得できる情報量が少なくなるた めブース内の全情報を取得するまでに時間がかかり、それに応じて注視時 間も長くなると考えられる。s1,s2,t2 という高次のフィルターの方が注視 時間が長くなっているのはそのためである。 この結果から、情報量の限定が歩行者の注視時間を長くすることができる といえる。
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5-3 分析結果ー回転角度ー
5-3-2 考察②ー超過平均回転角度ー
067
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第 5 章 分析/考察
被験者の1歩行ごとにおける頭の回転角度の標準偏差を算出 し、比較を行う。以下に分析結果を記す。
図:被験者 01 角度標準偏差
図:被験者 02 角度標準偏差
t1<s1<s2<t2<t0<s3
s1<t1<t0<s3<t2<s2
図:被験者 03 角度標準偏差
図:被験者 04 角度標準偏差
s1<t0<t1<t2<s3<s2
s1<t1<s3<t0<t2<s2
図:被験者 05 角度標準偏差
図:被験者 06 角度標準偏差
s2<t2<t1<t0<s1<s3
t0<s2<s3<t1<s1<t2
図:被験者 07 角度標準偏差
図:被験者 08 角度標準偏差
t0<t1<t2<s2<s3<s1
t2<t0<s1<t1<s3<s2
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6-3 分析結果ー回転角度ー
5-3-3 分析③ー角度標準偏差ー
068
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第 5 章 分析/考察
5-3 分析結果ー回転角度ー
5-3-3 分析③ー角度標準偏差ー
図:被験者 09 角度標準偏差
図:被験者 10 角度標準偏差
t0<s3<t1<t2<s1<s2
s1<s3<t1<t0<s2<t2
図:被験者 11 角度標準偏差
図:被験者 12 角度標準偏差
s1<t2<t2<s2<t0<s3
s3<t0<st2<ts1<t1<s2
ᶆ‽೫ᕪ
14ᶆ‽೫ᕪ 50 45 40 35 30 25 20 15 10 5 0 s1
図:被験者 13 角度標準偏差
t1<s2<t2<t0<s1<s3
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069
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
s2
s3 t0 ࣃ࣓࣮ࣛࢱ࣮
t1
図:被験者 14 角度標準偏差
t0<s2<t1<s3<s3<s1
t2
第 5 章 分析/考察
5-3 分析結果ー回転角度ー
5-3-3 考察③ー角度標準偏差ー
■総合評価
表 5-3-3-a:角度の標準偏差
s1೩ᕣ
s2೩ᕣ
s3೩ᕣ
t0೩ᕣ
t1೩ᕣ
t2೩ᕣ
h01 h02 h03 h04 h05 h06 h07 h08 h09 h10 h11 h12 h13 h14
1 0 0 0 3 4 5 2 4 0 0 2 4 5
2 5 5 5 0 1 3 5 5 4 2 5 2 1
5 3 4 2 5 2 4 4 1 1 5 0 5 3
3 2 1 3 4 0 0 1 0 3 4 1 3 0
0 1 2 1 2 3 1 3 2 2 3 4 1 2
4 4 3 4 1 5 2 0 3 5 1 3 0 4
ྙ゛
30
45
44
25
27
39
㡨న 1st 䝕䝃䞀䝷 s2
2nd s3
3rd t2
4th s1
5th t1
※実験結果より得られた超過 平均角度(割合)の大きさか ら順位付けを行い、1位から 順 に 5,4,3,2,1,0 点 と 点 数 を 段階的につけていき、総合得 点から比較を行った。
6th t0
以上の分析結果から得られることは、情報のフィルターがかかっていた方 が頭の回転角度の標準偏差が高い、つまり頭を回転させる頻度が多いとい うことが言える。これは、視界の遮りによる情報の 見えにくさ からく るものであり情報を確かめるという動機からくるものと考えられる。
■情報のフィルター効果別評価 䜽䝮䝇䝌 ᖲᆍೋ
༖㏩᪺ 40
表 5-3-3-b:種類別の角度標準偏差
䛰䛝 33
18
以上の分析結果から情報のフィルター効果は顕著にでており、中でもス リットが効果的であるといえる。 注視時間との関係と同様になし、半透明の場合は歩行中視認できる情報に 変化はおこらないが、スリットに関しては見え隠れが生じるので、その奥 に存在する情報の確認ということで頭の回転頻度が多くなると考えらる。
■スリット幅の違いによる比較 1st s2
䜽䝮䝇䝌හ㡨న 2nd 3rd s3 s1
表 5-3-3-c:パラメーター別の角度標準偏差
以上の分析結果から、視界の遮る度合いが(特に「情報量の少なさ」)頭 の回転頻度に関係していると言える。s2,s2 にはほとんど差異は見られな かったが、s1 と比較すると差が見られた。 これは情報を限定しすぎると常にそちらに意識が行く様になり、2度見、 3度見を行うことがないためであると考えられる。 これらの分析結果から、情報の遮る度合い( 見せなさ具合 )が歩行者の 頭の回転頻度に影響を与えていると言える。
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070
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第 5 章 分析/考察
実験中に行ったアンケートから実験に効果的な被験者の 分類を抽出する。 アンケート調査内容 ・年齢 ・性別 ・学科 ・買い物をよくする/あまりしない ・衝動買いをする/計画をたててから買う 調査内容の中から今回は、被験者にバラつきが見られた 「性別」 「衝動買いをする/計画をたててから買う」の二 つに絞り、属性分けを行った。
「性別」
男性 被験者 02 被験者 03 被験者 05 被験者 06 被験者 07 被験者 08 被験者 10
女性
計7人
被験者 01 被験者 04 被験者 09 被験者 11 被験者 12 被験者 13 被験者 14
計7人
「衝動買いタイプ/計画買いタイプ」 計画型 被験者 01 被験者 02 被験者 03 被験者 04 被験者 06 被験者 07
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衝動型
計6人
被験者 04 被験者 08 被験者 09 被験者 10 被験者 11 被験者 12 被験者 13 被験者 14
計8人
5-4 分析結果ー被験者属性ー
5-4-1 被験者属性の分類
071
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第 5 章 分析/考察
5-4 分析結果ー被験者属性ー
5-4-2 属性別の最大回転角度
5-3-1 から抽出した2つの属性 ・「男/女」 ・「衝動型/計画型」 に対して、最大回転角度の相関を見る ■手順 1) 被験者の属性分類 2) 属性内での各パターンに対する最大回転角度の平 均値をとる 3) 属性ごとのパターンの比較、相関を行う
᭩ኬᅂ㌷ぽᗐ䠱ዥᛮ 140
120
120
100
100
᭩ኬᅂ㌷ぽᗐᖲᆍ
᭩ኬᅂ㌷ぽᗐᖲᆍ
᭩ኬᅂ㌷ぽᗐ䠱⏠ 140
80 60 40
80 60 40
20 20
0 s1
s2
s3
t0
t1
0
t2
s1
図 5-4-2-a:「男性」の最大回転角度
s2
s3
t0
t1
t2
図 5-4-2-b:「女性」の最大回転角
どちらも共通して、情報のフィルター効果のレベルがあがるごとに、頭の最大回転角度 が大きくなっている。本実験において、男・女の属性の差異はほとんど見られなかった。 その原因として、総被験者数14名という被験者の少なさが原因としてあげられる。
᭩ኬᅂ㌷ぽᗐ䠱゛⏤ᆵ 140
120
120
100
100
᭩ኬᅂ㌷ぽᗐᖲᆍ
᭩ኬᅂ㌷ぽᗐᖲᆍ
᭩ኬᅂ㌷ぽᗐ䠱⾢ິᆵ 140
80 60 40 20
80 60 40 20
0
0 s1
s2
s3
t0
t1
図 5-4-2-c:「衝動型」の最大回転角度
t2
s1
s2
s3
t0
t1
t2
図 5-4-2-d:「計画型」の最大回転角度
「衝動型」の方が「計画型」に比べ全体的に最大回転角度が大きい。 特に、スリットにおいてその差が顕著に見られた。その原因として「衝動型」の人間は 周囲の情報に対して敏感であり、隅々まで把握しようとする傾向があると考えられる。 それに対し、「計画型」は歩行中目的とする以外のものに対する注意は「衝動型」より も小さいことが考えられる。
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072
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第 5 章 分析/考察
5-4 分析結果ー被験者属性ー
5-4-3 属性別の超過平均回転角度
5-3-1 から抽出した2つの属性 ・「男/女」 ・「衝動型/計画型」 に対して、超過平均回転角度の相関を見る ■手順 1) 被験者の属性分類 2) 属性内での各パターンに対する長か平均か移転角 度の平均値をとる 3) 属性ごとのパターンの比較、相関を行う
㉰㐛ᖲᆍᅂ㌷ぽᗐ䠱ዥᛮ 100
80
80
㉰㐛ᖲᆍᅂ㌷ぽᗐᖲᆍ
㉰㐛ᖲᆍᅂ㌷ぽᗐᖲᆍ
㉰㐛ᖲᆍᅂ㌷ぽᗐ䠱⏠ᛮ 100
60
40
20
60
40
20
0
0 s1
s2
s3
t0
t1
t2
s1
図 5-4-3-a:「男性」の超過平均回転角度
s2
s3
t0
t1
t2
図 5-4-3-b:「女性」の超過平均回転角度
上記の分析結果から、女性の方が t0 において超過平均回転角度(%)が小さいといえる。 このことは、男・女の買い物行動の特性の違いが関係していると考えられる。男性の場 合、買い物行動中様々な情報に対し一様な見方をするが、女性の場合興味の有無、特に ないものに対しては全く注意を示さないためと考えられる。
㉰㐛ᖲᆍᅂ㌷ぽᗐྙ䠱⾢ິᆵ
㉰㐛ᖲᆍᅂ㌷ぽᗐྙ䠱゛⏤ᆵ
50
70 ㉰㐛ᖲᆍᅂ㌷ぽᗐྙᖲᆍ
㉰㐛ᖲᆍᅂ㌷ぽᗐྙᖲᆍ
45 40 35 30 25 20 15 10 5 0 s1
s2
s3
t0
t1
t2
図 5-4-3-c:「衝動型」の超過平均回転角度
60 50 40 30 20 10 0 s1
s2
s3
t0
t1
t2
図 5-4-3-d:「女性」の超過平均回転角度
超過平均回転角度(%)において「衝動型」、「計画型」の違いが顕著に現れた。上記の 分析結果から、 「衝動型」の方が「計画型」に比べ全体的な総合注視時間が長いと言える。 このことは両者の行動特性が関係していると考えられる。「衝動型」は買い物中対象物 に対してじっくり見るが、 「計画型」は「衝動型」と比べると注視時間が短いためである。 それでも、 「計画型」においてスリットの場合は「衝動型」よりも高い数値を示している。
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073
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第 5 章 分析/考察
実験時に行ったアンケート調査の各ブースに対する趣向得点の分 析を行う。今回指標として利用したのは注視行動における対象物 に対する印象であり、その概要を以下に示す。
【アンケート項目】
『指標』
・中ものに対する注意
・注意度
・見えやすさ
・視認度
・中のものを追ったか
・追従度
・意識の引きつけ
・吸引度
・ブースの魅力
・魅力度
以上の項目を被験者に対し4段階での評価を行った。 被験者ごとのアンケート結果から、各パターンに対する総 合的な趣向得点を以下に記す。 (行ったアンケート内容、被験者ごとの結果の詳細は資料 編に掲載する)
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5-5 分析結果ー趣向得点ー
5-5-1 趣向得点の分析
074
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第 5 章 分析/考察
5-5 分析結果ー趣向得点
5-5-1 趣向得点の分析
「注意度」 ・情報のフィルター効果が
ࣂࢰ࣭࡚ࣤࡡἸណᗐ 4
スリットでは+に働き、半
Ἰណᗐᖲᆍ
3
透明ではーに働いている
2
1
0 s1
s2
s3
t0
t1
t2
図:「注意度」のパターン別平均値
t2<t1<t0<s2<s3<s1 「視認度」 ・情報のフィルター効果が無
ࣂࢰ࣭࡚ࣤࡡちヾᗐ 4
い も の が 最 大 で、 そ の 他 は
ちヾᗐᖲᆍ
3
フィルターの度合いに反比例
2
1
0 s1
s2
s3
t0
t1
t2
して減少して行く
図:「視認度」のパターン別平均値
t2<t1<s1<s2=s3<t0 「追従度」 ・スリットによるフィルター
ࣂࢰ࣭࡚ࣤࡡ㏛ᚉᗐ 4
がかかっていた方が、中のも
㏛ᚉᗐᖲᆍ
3
のを目で追う傾向がある
2
1
0 s1
s2
s3
t0
t1
t2
図:「追従度」のパターン別平均値
t1<t2=t0<s3<s2=s1 「吸引度」 ・スリットの幅が狭いものの
ࣂࢰ࣭࡚ࣤࡡྺᘤᗐ 4
方が中のものを目が引きつけ
ྺᘤᗐᖲᆍ
3
られる
2
1
0 s1
s2
s3
t0
t1
t2
図:「吸引度」のパターン別平均値
スリットの切り取り効果によ ると考えられる
t2<t1<s3<t0<s2<s1 「魅力度」 ・スリットの幅が狭いものの
ࣂࢰ࣭࡚ࣤࡡ㨡ງᗐ 4
方が魅力度が高い
㨡ງᗐᖲᆍ
3
スリットという他には類さな
2
1
0 s1
s2
s3
t0
t1
t2
図:「魅力度」のパターン別平均値
t2<t1<t0<s3<s2<s1
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075
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
い手法
第 5 章 分析/考察
アンケートから得た5項目の趣向得点と、被験者の頭の回転角度 (最大回転角度、超過平均回転角度)との相関を分析する
᭩ኬᅂ㌷ぽᗐ
h11 140 120 100 80 60 40 20 0
R2 = 0.6399
0
1
2
3
4
5
Ἰណᗐ
図:「注意度」と最大回転角度の相関例
×被験者数 × パターン数 (14名)(6パターン)
上記のようなグラフを計 84 個作成し、グラフから得られる趣向 得点と回転角度との相関係数 R^2 を被験者ごとに算出した。
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5-5 分析結果ー指標得点ー
5-5-2 趣向得点と頭の回転角度の相関
076
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第 5 章 分析/考察
5-5 分析結果ー指標得点ー
5-5-2 趣向得点と頭の回転角度の相関
■最大回転角度と趣向得点の相関(被験者) 表:各趣向得点と最大回転角度の相関係数
h01 h02 h03 h04 h05 h06 h07 h08 h09 h10 h11 h12 h13 h14
ἸណᗐR^2ちヾᗐR^2㏛ᚉᗐR^2ྺᘤᗐR^2㨡ງᗐR^2 0.0749 -0.0749 -0.1211 0.1275 0.0801 0.1 -0.3286 -0.5513 0.0013 0.0794 0.1378 0.1065 0.0593 0.3309 0.7678 0.3475 0.3561 0.3565 0.6263 0.8646 0.0475 -0.3346 -0.1606 -0.1606 0.8636 -0.499 0.863 0.499 0.499 0.5115 0.4378 0.5302 0.331 0.5093 0.2015 0.2029 0.1647 -0.0978 0.2491 0.5595 -0.018 0.5024 0.6091 0.2779 0.199 -0.04 0.5163 0.0214 0.0006 0.6399 0.4795 0.4171 0.7503 0.5949 0.5683 -0.04 0.7443 0.3803 0.559 0.093 -0.2305 -0.2292 0.2706 -0.1499 0.507 -0.7113 0.507 0.5236 0.5236
R^2 ≧ 0.64 R^2>=0.64 R^2 ≧ 0.36 R^2>=0.36 R^2 ≧ 0.16 R^2>=0.16
上記の表から、最大回転角度と「注意度」に関してはすべて の被験者において相関があるといえた。 「注意度」以外の項目では、9/14 で相関があると言えた「追 従度」と 8/14 で相関があるといえた「吸引度」 「魅力度」 が挙げられる。 ■超過平均回転角度と趣向得点鵜の相関(被験者) 表:各趣向得点と超過平均回転角度の相関係数
h01 h02 h03 h04 h05 h06 h07 h08 h09 h10 h11 h12 h13 h14
ἸណᗐR^2ちヾᗐR^2㏛ᚉᗐR^2ྺᘤᗐR^2㨡ງᗐR^2 0.259 0.2596 0.2872 0.258 0.1898 0.026 0.0002 -0.0992 0.1041 0.3336 0.1785 0.576 0.4731 0.2098 0.0641 0.1873 0.2143 -0.0077 0.0111 0.2827 0.0028 0.0084 0.2399 0.2309 0.7703 -0.1775 0.7703 0.1775 0.1775 0.3141 0.5061 0.6445 0.2454 0.2071 0.0589 0.0106 0.3116 0.0039 0.0234 0.1501 -0.5577 0.111 0.1478 -0.0001 0.0624 -0.0043 0.06 0.0045 -0.0301 -0.3981 -0.073 0.1071 -0.4508 -0.6245 -0.5192 -0.0341 0.2995 -0.6564 -0.7287 -0.0864 0.0132 -0.0699 0.2438 0.1264 0.8239 -0.6132 0.8238 0.5371 0.5371
R^2 ≧ 0.64 R^2>=0.64 R^2 ≧ 0.36 R^2>=0.36 R^2 ≧ 0.16 R^2>=0.16
上記の表より、超過平均回転角度と各趣向得点との相関は、 どの項目もあまりあるとはいえない。 被験者によっては非常に相関の強い項目もあるが、全体とし てみると相関はないという結果になった。 この結果になった原因として、被験者数の少なさが考えられ る。
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店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第 5 章 分析/考察
次に、6-3-1 で分けた属性ごとの最大回転角度、超過平均回転 角度と趣向得点との相関を分析する。 ■最大回転角度と指標点数の相関(属性) 表:属性と最大回転角度の相関
Ἰណᗐ ちヾᗐ ㏛ᚉᗐ ྺᘤᗐ 㨡ງᗐ
゛⏤ᆵ ⾢ິᆵ 0.0002 0.2292 0.0087 -0.0079 -0.0074 0.2707 -0.023 0.1123 0.0806 0.0764
「計画型」においては、どの項目も相関係数は低く相 関ががあるとは言えなかった。 その一方、 「衝動型」では「注意度」と「追従度」の 2項目において弱い相関があると言えた。
■超過平均回転角度と趣向得点鵜の相関(属性) 表:属性と超過平均回転角度の相関
Ἰណᗐ ちヾᗐ ㏛ᚉᗐ ྺᘤᗐ 㨡ງᗐ
゛⏤ᆵ ⾢ິᆵ 0.1031 -0.0226 0.017 -0.0126 0.0467 -0.0004 0.212 -0.0401 0.1365 -0.0808
「計画型」は「吸引度」の項目においてのみ弱い相関があ ると言えた。 「衝動型」はどの項目も相関係数が小さく、相関があると は言えなかった。
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5-5 分析結果ー指標得点ー
5-5-2 指標得点と頭の回転角度の相関
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店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第 5 章 分析/考察
実験中行ったアンケートに含まれる各ブースに対する形容詞対を 用いた印象評価から、因子分析を行う。 ■手順 1)被験者全体の結果に対する因子分析を行う 2)最尤法を用いて抽出し、回転法は Varimax 回転を選択 3)因子の抽出を行う。
䜟䛛䜚䜔䛩䛔 ᆅ䛺 ⥡㯇䛺 」㞧䛺 ືⓗ䛺 䛴䜎䜙䛺䛔 እⓗ䛺 ឤ䛨䛾䛔䛔 ぶ䛧䜏᫆䛔 ぢ᫆䛔
ᅉᏊ 1 2 0.901463 -0.1166 0.007634 0.775551 0.657678 -0.38271 -0.65443 -0.36503 -0.08828 -0.69723 -0.02006 0.841927 0.76534 0.020371 0.459063 -0.70159 0.556948 -0.63843 0.90555 -0.09836
表 5-6-1-a 回転後の因子行列
【第1因子】
【第2因子】
・見やすいー見にくい
・つまらないー面白い
・わかりやすいーわかりにくい
・地味なー派手な
・外交的なー内向的な
・親しみやすいー親しみにくい
・きれいなー醜い
・動的なー静的な
・複雑なー単純な
・感じのいいー感じの悪い
「把握」因子
「好感」因子 1 ࡗࡱࡼ࠷
䚸ይវ䚹
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0 -1
0
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1
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のࡊࡲࡷࡌ࠷
-1
䚸ᢍᥩ䚹 図 5-6-1-b 各項目のプロット図
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5-6 分析結果ー印象評価ー
5-6-1 「因子」の抽出
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店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第 5 章 分析/考察
6-5-1 で抽出した「把握」因子と「共感」因子における各パター ンの相関をとり各パターンの散布をみる。 因子得点からプロットの位置を決定。
「好感」因子 1 s1
s2
s3
「把握」因子
0 -1.5
0
t1 t2
1.5
t0
-1
図 5-6-2-a 実験におけるパターンの「把握」-「好感」平面状のプロット
■考察 アンケート調査による定性的な調査から歩行者の「把握度」 「好 感度」を分析した。 以上の結果から、考察すると ・何も無い場合が最も「把握」が高い、が「好感」は低い ・スリットタイプの「好感」 :⃝ ・スリット幅が広くなるほど「把握」が高くなる (中でも間隔の狭い s1 が最も「好感」が高い。 ) ・半透明タイプは「把握」 「好感」共に低い ・特に情報フィルター効果の強い t2 は「把握」が著しく低い これらの分析結果から、情報のフィルター効果は「把握」は低下 させるが、 「好感」は手法によって+、ーどちらにもなることが わかった。
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5-6 分析結果ー印象評価ー
5-6-2 「把握」ー「好感」平面上のパターン散布図
080
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第 6 章
まとめ/展望
Chapter 6
Summary / View 6-1 店舗ファサードにおける視界の遮り 6-2 設計指針 6-3 展望と課題 謝辞 参考文献
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店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第 6 章 まとめ/展望
⃝本研究により店舗ファサードにおける視界の遮りが、歩行者の 歩行動作、及び印象に影響を与えることがわかった。 ・スリット、半透明という情報フィルター効果によって歩行者の 頭の最大回転角度、頭の超過平均角度(%) 、頭の回転角度の 標準偏差が変化することが明らかになった。 ・スリットの幅、透明度等などフィルターの種類・度合いの違い が歩行動作に影響を与えることが明らかになった。 ・スリットの幅が広い場合、最大回転角度・回転頻度は増加し、 幅が狭い場合、超過平均回転角度(%)から注視時間の増加が 生じることが明らかになった ⃝店舗ファサードの印象評価は「把握」ー「好感」平面状に表す ことができる。 ・フィルター効果の種類、度合いの違いが中の情報にたいする 「好感」 「把握」印象に影響を与えることが明らかになった
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6-1.店舗ファサードにおける視界の遮り
6-1 店舗ファサードにおける視界の遮り
082
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第 6 章 まとめ/展望
083
店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
6-2.設計指針
6-2 設計指針
研究の結果より、視界の遮り方が歩行者の歩行動作、印象に影響 を与えることが明らかになった(7-1 参照) また、フィルターの種類によって歩行動作、印象への影響が変わ るところから今後の店舗におけるファサード設計の指針とするこ とができる。 行動計測より 店舗内の情報を見てもらいたい
隅々まで 見てもらいたい ・スリット(幅:狭)
長い時間 見てもらいたい ・スリット(幅:広) ・半透明ガラス
印象評価より 店舗の中をよく見せたい
見やすく見せたい
魅力的に見せたい
・オープン
スリット(幅:狭)
・スリット(幅:広)
スリット(幅:中)
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第 6 章 まとめ/展望
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店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
6-3.展望と課
6-3 展望と課題
本研究によって店舗ファサードの視界の遮りによって歩行者の歩 行動作や印象に影響しているという結果およびそれにもとづく 設計指標が得られたが、疑似店舗ブースの利用や、歩行距離の短 さ、情報フィルターのパターンの少なさ、被験者数の少なさなど 限られた場所での検証にとどまっており、多くの課題を残すこと になった。 今度の発展を期待して以下にその一部を示しておく。 ⃝より汎用性を持たせるために、実験する情報フィルターのパラ メーターを増やして検証を行うこと ⃝頭の回転角度だけでなく、歩行者の視線変化、注視点変化を研 究の対象として取り入れること ⃝被験者に対して、教示をせずにより自然な状態での歩行観察 →情報フィルターのより純粋な効果の計測 挙げればキリがないが、本研究に関心を示し、更なる研究やシ ステム開発がその延長上に行われることで、 「店舗ファサードに おける視界の遮りを行うことによって歩行者への店舗内部への興 味、注意を生む」という成果につながることを期待する。
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第 6 章 まとめ/展望
謝辞 この度は研究する場所を与えてくださった渡辺仁史先生に 感謝の意を捧げます。ありがとうございました。 卒業論文を研究するにあたり、いろいろな方々にご迷惑を お掛けしました。 そして、非常にたくさんの方々に力を貸してもらいました。 僕のこの半年は自分を見つめ直す良い機会であると、同時 にありがとうをたくさん感じた半年でした、 まず、はじめに感謝の意を我らが行動ゼミのボス、林田さ んに捧げます。 林田さんには本当に、本当に本当にご迷惑をお掛けしまし た。そしてそれ以上に助けて頂きました。 浅い知識で卒論のテーマをコロコロ返る自分、それを見捨 てないでいてくれたこと心から感謝致します。ありがとう ございました。 そして、お洒落 BOY ことマダイさん。僕を筆頭に例年よ りも進行速度の遅い卒論生をチクチクと叱咤激励しつつも 最後まできちんと卒論生を見てくれていましたね。ありが とうございました。 西さんには一時期学研でもお世話になりました。授業中に も関わらず僕らのグラフを作成して下さっていた姿を思い 浮かべると涙が止まりません、ええ。とにかく、そんな 西さんみたいな卒論生思いの優しい M 1になりたいです。 ありがとうございました! さてここからは同じ提出期限ギリギリという地獄と紙一重 の状況を味わった同じ行動ゼミのメンバーに対して。 他に追随を許さない眠りっぷりで周りの空気を和ませてく れたゆかりん、実はエロいんじゃないかと勝手に思ってる ダンディーなえとぅさん、もはやアンケート分析のプロと 化したガバチョ、いやカワ D、VBA という名の呪文を取得 したやんちゃ坊主のジャンボリン、みんなありがとう! その他のゼミの方々にも非常に助けられました。 八王子合宿で突然舞い降りた天使、エンジェルこと浅野さ ん。あなたがいなければ僕はここにはいないでしょう。確 実に。 親身になってお話を聞いてくださったかっこいいプリン ス、奥津さん、ありがとうございました。 そして、同じ境遇をなんとか乗り切った卒論諸君。 何とかなるよと励ましてくれたド変態のコニタン、お母さ ん的な優しさで飴を与えて皆を支えてくれたよりより、 「俺 クールキャラだから」おっちー、なんやかんやでいつもお いしいとこもってくペス、スギタツ→ゴマタツ→泥棒→海 賊へと変貌を遂げたオスギ、缶コーヒー友の糞お洒落野郎 の TK、八王子合宿では同じ苦悩を味わったナガタツ、み んなみんなありがとう!お父さんもお母さんもありがと う! 僕一人では確実に乗り越えられなかった試練を皆のおかげ で乗り越えられました。感謝!!!!!!
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店舗ファサードにおける視界の遮りと歩行動作や印象との関係
第 6 章 まとめ/展望
既往研究
※日系産業消費研究所;六本木ヒルズの挑戦:来街者の意識と 消費行動 調査報告書、日本経済新聞社(東京) 、pp 26-27、 2003.7 神村英里 , 那須聖 , 八木幸二:内外の境界と内部空間との構成か ら見た店舗ファサードの空間性 , 日本建築学会大会学術講演梗概 集 .F-2, 建築歴史・意匠 ,pp599-pp600,2001 年 阿部真大 , 増田浩一 , 林田和人 , 渡辺仁史:商業施設における通 路の空間構成要素によるアメニティスペースの想起に関する研 究 , 日本建築学会大会学術講演梗概集 .E-1, 建築計画Ⅰ ,pp845pp846,2008 年 浅野久美子 , 佐古崇 , 長澤夏子 , 渡辺仁史:客の直行行動と回遊 行動を考慮した売場移動特性̶百貨店における行動のモデル化 その1̶, 日本建築学会大 pp572,2008 年会学術講演梗概集 .E-1, 建築計画Ⅰ ,pp569-pp570,2008 年 佐古崇 , 浅野久美子 , 長澤夏子 , 渡辺仁史:直行・回遊状態によ る行動モデル̶百貨店における行動のモデル化その2̶, 日本建 築学会大会学術講演梗概集 .E-1, 建築計画Ⅰ ,pp571小坂麻有、生原悟、林田和人、渡辺仁史:商店建築ファサードに おけう入りやすさに対する印象評価構造に関する研究 , 日本建築 学会大会学術講演梗概集 .E-1, 建築計画 ,pp1185-pp1186,2005 年 永田晃一、渡辺仁史:人が利用している状態を考慮した店舗空間 の印象評価に関する研究 , 早稲田大学創造理工学部建築学科 , 卒 業論文 ,2007 年 舘ゆみ子、松本直司:壁面後退空間のもたらす誘引性と空間構成 の関係、日本建築学会大会学術講演梗概集 .E-1. 建築計画 ,pp949pp950,20008 年
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