街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性 —−実空間と映像による体験との比較−— 松本 阿礼
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街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
はじめに
すでに語られて久しいことではあるが、世の中には初めての とこでも迷わないような方向感覚の優れた人もいれば、何回も 行っているところでさえ道行きに不安を覚えるような道迷いし やすい人もいる。同じ人間であるのに、そういった差が生じるこ とは興味深い。建築学でも従来より研究がなされている。また、 最近の情報技術の発達により、道迷いをサポートするようなシ ステムが多く考えられている。もはや GPS、カーナビといった 技術は当たり前のものである。しかし、そういった技術が身近 に手に入るようになった今でも、未だに道迷いに悩まされると きがある。もちろんケータイの小さな画面で伝えられる情報量 に限界があるからといった技術の問題でもあるのだが、そもそ も方向感覚という極めて身体的な問題を技術の面から解決する だけでは不十分と考えられる。 人は何を手がかりに道行きを決め、確信を持って歩けるのだ ろうか。筆者の個人的な体験であるが、数年ぶりに訪れた場所 の経路は、目印になるような看板や店等を手がかりにしたので はなく、道の幅や空の広がりが最終的な判断となった。狭い商 店街を抜けると、道幅の広い住宅街に出、眼前に広い空が広が る、といった光景の変化を記憶していたのである。他にも、続 いていた道がT字路にさしかかると、目の前に壁が立ちはだか るため、妙に印象に残ってしまうというようなことがある。 多くの案内は、店舗あるいは方角、方向を手がかりにしてい るが、それ以外の記憶しやすい手がかりもあるのではないだろ うか。このような経緯から、人がまちで何をどのように認知し、 道行きの手がかりとしているのかを明らかにしたいと思った。
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
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街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
1.研究背景
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街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
1.1 社会的背景
であったり、何かしらのランドマーク的な要素があったりする
第 1 章 研究背景
インターネットが普及する以前は、人が集まるのは駅の近く 場所であった。しかし、近年、誰もが情報を発信し、誰もが情報 を受け取ることが容易に出来るようになったことで、駅やラン ドマークといった場所以外への来訪者も増えている。たとえ、 駅 から離れた路地のような一見目立たない場所にあっても、Web に情報を載せることで、人を訪れさせることが可能となってい 文 1)山田雅夫、都市は拡張するのか、それとも コンパクト化に向かうのか、情報都市論、NTT 出
地の床需要圧力が下がる 」のである。藤田(2006)は、渋谷を
版、2002
事例に、奥行の深い位置の服飾や飲食の店舗が来訪者を多く呼
文 2)藤田真弓、都心商業地における歩行空間の
び寄せていることを明らかに文2) している。また、池内(2008)
アクセシビリティに関する研究—渋谷を事例とし て—、東京大学、修士論文、2006
の研究文3) で明らかになったように、単純な駅からの距離や主
文 3)池内健、遠田敦、渡辺仁史:Web ネットワー
立った道路からの距離といった指標だけから試算した通行量と、
クが街の通行に与える影響に関する研究、学術講
Web の情報を加味した通行量では、後者がより現実に適合して
文 4)楽天リサーチ、中学生までの子どもにモバイ
いる。一般の人の行動範囲が都市の中で広がっており、非常に
ル端末を持たせている親は 27.8%、今後について
「深い 」場所への来訪が日常的に行われるようになったのであ
は 70.6%の意向|国内調査|市場調査・インター
る。つまり、探索・ウェイファインディングの重要性がますま
ネットリサーチの【楽天リサーチ】、http://research. rakuten.co.jp/report/20070611/、2009.1.5
す高まっているといえ、ナビゲーションや方向音痴の研究は非 常に意義のあることだといえよう。楽天リサーチと三菱総合研 究所による調査文 4) では、現在、携帯電話の GPS 機能など、位
図 1-1.
GPS 機能の携帯電話の利用率
図 1-2.
GPS 機能で利用している位置情報
サービス(過去 1 年間に利用したサービス)
置情報サービスを利用する人は 13% 程度であったが、調査対象 者に情報機器操作に不慣れと思われる 50 代以上の人が 1/3 程度 街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
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演梗概集、F-1、p.433-434、2008
1.1 社会的背景
る。山田(2002)が指摘する文1) 様に、 「従来型のターミナル立
参考文献
含まれている。現在、情報機器操作に長けた若年層が利用を継 続するとすれば、今後、ますます GPS の利用率は増加すると考 えられる。このように現在では、情報技術の進化により、多く の人がケータイを所持し、GPS や Web 地図を現場で確認でき る。しかし、一方で、小さな画面上で地図を確認することの困 れていたり、そもそも機器を使うこと自体への煩雑さ・面倒く ささを指摘する声があがっていたりする。探索・ウェイファイ ンディングに関する問題は、古くから多くの知恵や工夫が見ら
第 1 章 研究背景
難さや、小さな地図を使うことで迷いやすくなることが指摘さ
れ、非常に身体的で、人間の認知という基本的なはたらきに関 わる問題である。もちろん情報技術は我々の身体や脳の延長と して使っていく必要もあろうが、探索の身体性を考えれば、建 築・都市表象による解決がなされるべきであることはいうまで もないことである。 にくいという指摘もある。すべての情報が一様に示されている ため、何に着目し、何を手がかりにすれば、見落としや見当違い
1.1 社会的背景
また、一般的な地図や Google のストリートビューはわかり
をすることなく、安心して目的地にたどりつけるのかがわかり にくくなっている。これまでは、こういった案内の情報呈示は、 人間が目印を探し出し、注記するか、あるいはコンビニエンス ストアのような誰もが知っているものを画一的に表示していた。 で処理・判別することが容易くなり、映像から自動で視覚的な 図 1-3.
画像処理式転落検知装置
手がかりを抜き出すことも可能になっている。たとえば、それ らの技術は、鉄道での画像処理式転落検知装置などですでに使 われている。さらには、個人レベルでの映像による経路探索技 術も開発されており、一例としてバランス Wii ボードで Google
ストリートビューを操作する JSONP API があげられる。この ように、技術自体はすでに完成されているが、一方、何を手が かりとすればわかりやすいのかといった人間の認知に関する知 見は十分ではないのが現状である。
図 1-4.
JSONP API
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しかし、近年の映像処理技術の向上により、大量の情報を自動
1.2 人間の認知と記憶
本研究で扱うのは、人間の街路の空間要素の変化に対する記
保田競監訳、記憶と情動の脳科学: 「忘れにくい記
憶であり、認知である。そこで、人間の基本的な認知文 5) に関し
憶」の作られ方、講談社、2006.4
第 1 章 研究背景
文 5)ジェームズ・L・マッガウ著、大石高生、久
て以下にまとめる。 記憶とは何か 感覚情報が大脳新皮質を介して海馬に送られると、その部分
に記憶の回路が形成される。これを記憶とよぶ。一方、記憶回 ると、これまでに形成された海馬内の回路が刺激され、大脳新 皮質の活性化が行われる。これを記憶からの検索すなわち思い 出しとよぶ。また、海馬と情動の関連性も指摘されている。緊 張して話すことを忘れるという経験にみられるように、ストレ
1.2 人間の認知と記憶
路が形成され、感覚情報が大脳新皮質を介して海馬に入力され
スを受けたために忘れてしまうということがあり得るとされる。 同様に考えると、探索時の記憶も「迷っている」という不安か り、余計に迷いを増長させてしまうことになると考えられる。 2つの記憶システム 記憶には、短期的な記憶を司る短期記憶(short term memory:
STM )と過去の記憶を留めておくための長期記憶(long term memory: LTM )の2つのシステムが存在することが示唆され ている。海馬は、一時的な記憶をつくる。一方、大脳新皮質で の記憶は長期的な記憶との関わりが深い。海馬が「記憶を作る」 のに対して、ここでの記憶は「記憶を貯蔵する」と表現できる。 また、運動や行動を伴う身体の記憶は、知識などの記憶と異な り、小脳、大脳基底核によって司られている。練習の成果が何 らかの形で小脳を介して記憶される。
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
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らくるストレスにさらされれば、忘れてしまうということにな
1.3 研究の位置づけ
1 つは、探索・ウェイファインディングからの知見。
第 1 章 研究背景
既往の研究として 3 つのアプローチが考えられる。 2 つめは、認知科学からの知見。 最後に、景観からの知見である。 探索・ウェイファインディング 探索・ウェイファインディングに関する知見は、多くのものが を含んだ問題解決としての都市空間の経路探索、 日 本 建 築 学 会 計 画 系 論 文 集、Vol.466、pp.65-74、
あるが、代表的なものとして、日色ら(1994)の研究文 6) があげ られる。日色らは、経路探索中の歩行者の得る情報をコード化
19941230
し、経路探索のプロセスを明らかにしている。しかし、発話を
文 7)舟橋國男、初期環境情報の差異と経路探索
もとにした結果であるため、どの都市でも使えるような体系だ
行動の特徴:不整形街路網地区における環境情報 の差異と経路探索行動ならびに空間把握に関する
てられた結果は得られているとは言えない。また、舟越(1991)
実験的研究その 1、日本建築学会計画系論文報告
は、建築計画分野でも初期からこの探索の問題にとりくんで文 7)
集、Vol.424、pp.21-30、19910630
いるが、事例が特殊なために、一般的な都市にすぐに応用でき
社、2003.4.30、第1刷
るわけではない。 認知科学 認知科学の視点では村越(2003)によって映像による探索行 動の評価が明らか文 8) にされており、「身体感覚が伴わないビデ
オによるルートの学習の場合でも、出発点の方向を判断させる とある程度正確な判断ができる。方向を判断する上では、視覚 的な情報が重要 」とされる。ここからも、映像によるナビゲー ションの有用性がうかがわれる。
また、 「方向音痴に関連する能力として、自分の認知的活動を 把握する認知能力=「メタ認知能力」があげられる。「記憶でき ているとかいないとか」、「見たはずだ、見ないはずだ」などと いう判断をする 」のであり、映像によって前もって経路を確認 することで、より正確かつ安心感をもって、探索ができると考 えられる。 村越は加えて、性差についても検討している。それによると、 「方略=目的地に到達するためにどんな種類の情報に主に頼っ ているか、には男女で違いがあ」り、 「男性は「方位方略」女性 街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
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文 8)村越真、方向オンチの謎がわかる本、集英
1.3 研究の位置づけ
文 6)日色真帆、原広司、門内輝行、迷いと発見
は「ルート方略」をとる。また「建物特性方略」といった建物 の中にある規則性に依存するものもある。」方位方略とは、 空間 を方角などの大きな軸をもって把握することで、ルート方略と は目につく目印を記憶したり、右や左といった自分を中心とす る空間把握のことである。 摘されており、 「ルート方略を使う人ほど、不安を感じる傾向が
高い。これは不安を感じているときは、複雑なものより簡単な ものにより注意を向けてしまうからだと言われている。」
第 1 章 研究背景
また、それぞれの方略によって、探索への不安も異なると指
さらに、空間の把握構造の性差を明らかにしており、「男子は
物の配置の再現テストで、「置かれている通り」に配置するの に比べ、女子は「見た通り」に配置し、女子は自分を中心に空 間を把握しており、男子は自分とは無関係に空間を把握する。」 とされる。
際のナビゲーション課題では、男女の差はそれほど明確でな い。」とされている。このように空間把握の性差が言われており、
1.3 研究の位置づけ
結論として、 「男女では基礎的な空間能力に差が 」あるが、 「実
本研究でも性差について後の章で述べる。 景観 子、都市のイメージ、岩波書店、2007
景観に関する既往研究では、古くはリンチの文献文 9) がある。 リンチは、都市の印象を表すために都市を5つのパターンにわ けた。すなわち、パス・ノード・エッジ・ディストリクト・ラ ンドマークである。彼の研究の方法は、現在でも用いられるよ うに模範的な方法であると言える。ケヴィン・リンチが「都市
は長い時間をかけてようやく感じられるもの 」と述べているよ うに、都市をとらえるのは難しいことである。しかし、同時に 「わかりやすさということが都市環境にとって決定的な重要性
を持つ 」といっているように、 「迷った 」状態は「徹底的な不幸 」 であり、都市をわかりやすく理解することはわれわれに「均衡
感と安心感 」とを与える。そのため、都市を理解するのを助け る手法を考えることは非常に有用なことだといえる。 彼の研究では住民の都市の認知構造を明らかにしているが、 本研究では第一に、初めて訪れた不案内な人も対象とするとい う点が異なる。また、印象といった点に留まらず、探索に役立 つような場所の記憶を対象としている点が異なっている。 リンチは「環境のイメージは観察者と環境との間に行われる
相互作用の産物 」とも指摘している。つまり、このことは観察者 街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
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文 9)ケヴィン・リンチ、訳:丹下健三、富田玲
の状態によって「環境のイメージ 」が変化するということであ る。本研究でも観察者の体験の状態ごと(実空間での歩行、映 像による体験)の「環境のイメージ 」のつくられかたに注目し、 それを明らかにすることで、都市を理解するのを助ける手法を 提示することを目的とする。
ているが、映像による都市の体験ついては想定されていない。 現 代的には、映像によるナビゲーション時に手がかりをどのよう
第 1 章 研究背景
またリンチは、ウェイファインディングのあらゆる例を示し
に探し出すかということも、非常に重要な問題である。 リンチの用いた調査方法としては、少数の被験者に「環境に対
して抱いているイメージについてインタビューすることと、訓 練された観察者が現地を回りながら心に描くイメージを系統的 前者のインタビューについては、被験者に
・その都市の略図を描かせること ・市内の短いトリップ(本研究の筆者は移動と解釈する)のた
1.3 研究の位置づけ
に検討すること 」を行っている。
くさんの例を詳述させること ・その都市の最も独特だとか鮮明だと考えている部分を列挙さ せ、簡単な説明を加えさせること たものを書き込ませるという手法をとっている。 リンチは都市のイメージに関して、 「代りの行動が可能で失敗
の危険率があまり高くないように、余分な手がかりを用意して いるものでなければならない 」と指摘している。この意味でも、 単に空間内の看板や店舗といった要素を手がかりにするのでは 文 10)石川博将、志水英樹、三戸美代子、大林敬 幸:街路形態による視覚・記憶構造の研究(その 1) :神楽坂を事例として、学術講演梗概集、計画
なく、空間要素の変化も記憶することで、よりナビゲーション の精度が上がると考えられる。
系、pp. 889-890、2002 文 11)大林敬幸、志水英樹、三戸美代子、石川博 将:街路形態による視覚・記憶構造の研究(その 2) :神楽坂を事例として、学術講演梗概集、計画
志水ら(2002)は、街路の物理的要素と印象との関係を明ら かに文 10,11) している。彼は街路での属性ごとの注視特性を明らか
系、pp.891-892、2002
にし、その後、認知地図を描かせることで、街路の物理的要素
文 12)鈴木信弘、志水英樹、塩田洋:参道空間に
への注視特性と、要素が街路構造の認知へ与える影響を明らか
おける視覚・記憶構造に関する研究、日本建築学 会計画系論文集、第 473 号、pp.91-99、1994.3.30
にしている。また、参道空間での研究文 12) において、学習により
文 13)鈴木信弘、志水英樹、内田暁子:建築外部
記憶される要素と空間構成との関係を明らかにしている。また、
空間における視覚・記憶構造に関する研究:大学
学習の過程、記憶の定着のプロセスを明らかにしている。それ
キャンパスを事例として、日本建築学会計画系論 文集、第 473 号、pp.91-99、1995
によると、学習が行われることで、次に現れるものを予測して 注視する傾向や、記憶されているものを選択的に注視するとさ れている。本研究では、繰り返し学習の記憶ではなく、1 回の 街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
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を答えさせている。本研究でも同様に、略図を使って記憶され
文 14)積田洋:心理量分析と指摘量分析による街 路空間の「図」と「地」の分析:街路の空間構造 の研究(その 1)、日本建築学会計画系論文集第 554 号、pp.189-196、2002.4.30
体験での短期記憶を対象にしていることが、志水らとは異なる。 また、志水は実験の手法として映像も用いているが、実空間で の体験と映像による体験とを比較するものではない。 志水は、大学キャンパスでの視覚的な記憶構造の研究文 13) に おいて、景観をゲシュタルト的な地と図によって認知している 要素が記憶から欠落してしまう場合のみであるとは限らない。 同様に、積田ら(2002)は、街路を図と地とにわけて認知して いると指摘して文 14) いる。すなわち、図として看板といった個々
第 1 章 研究背景
としているが、複雑な都市においては何かに注目した際に他の
の物理的要素を、地として建物のテクスチャーのようなこれと 指摘できないことや樹木といった多数あるようなものを認知し ているということである。 以上のように、景観の分野でも、都市空間の認知、記憶につ 1.3 研究の位置づけ
いて知見があるが、景観の分野では、空間演出のための街路形
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街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
2. 研究概要
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街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
2.1 研究目的
に、映像および実地でのわかりやすい手がかりとは何かを明ら
第 2 章 研究概要
将来的な、映像によるナビゲーションシステムの構築のため かにする必要がある。 そのための前段として、本研究では人間の街路の空間要素の 変化に対する記憶の特性を、実際の歩行時、映像による歩行体 験時、それぞれについて明らかにすることを目的とする。
2.1 研究目的
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街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
2.2 用語の定義
本研究では、街路の空間要素として、建物高さ、視野内の空
第 2 章 研究概要
街路空間要素 の広さ、道幅、視線の抜け、街路にあるもの、間口・壁の連続 性、経路の曲折、明るさ、建物用途、人の属性を対象とした。 変化指摘率 回答には、街路空間要素の変化に対する記憶の有無を、その は、被験者同士での標準化ができないため、各要素が指摘され た回数を、実験街路区間の全区間の個数(または実験街路区間
2.2 用語の定義
印象の強さの順位とともに答えさせた。その際の順位について
上に存在する要素の個数)と対象の被験者の数を掛け合わせた もので割ることで変化指摘率とした。すなわち、 変化指摘率=指摘回数/(実験街路区間の全区間の個数×被験 者数) さらに、順位が 1 位の要素については、印象の強さが保証で きると考え、1 位の指摘率を計上した。 本文中では、部分的に指摘率と略記するものとする。 シーン物理量 街路におけるそのシーンの空間要素の物理的な値。建物の高 さや道幅など。 シーン間物理変化量 街路におけるあるシーンと次のシーンとの、空間要素の物理 的な値の差。たとえば、建物が 50 mのシーンから 30 mのシーン へと移動したならば、シーン間物理変化量は 20 mとなる。シー ン間物理変化量は人間の移動にともなって、発生するものであ る。 実験街路区間 本研究では、3 か所の街路において実験を行った。被験者の 回答を基に、それぞれの街路を 13 から 23 の区間にわけ、番号 を振った。この区間を実験街路区間と呼ぶこととする。 街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
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と表すことができる。
文 15)山田尚子、失敗傾向質問紙の作成及び信頼
失敗傾向群
性・妥当性の検討、教育心理学研究、Vol.47、No.4、
山田ら(1999)の作成した失敗傾向質問紙文 15) を使い、簡易
pp.501-510、1999.12.30
的に被験者のアクションスリップと認知の狭小化の度合を調べ た。山田らの失敗傾向質問紙は 5 段階で回答させているが、本 研究では 2 段階で回答させ、簡易的にその結果を用いて、失敗
自由歩行 定められたルートを分速 80 mで歩き、視線は自由に動かせる
第 2 章 研究概要
傾向のある群とない群との 2 群にわけた。
状態を指す。 視野制限 定められたルートを分速 80 mで歩き、視野を 35 mmフィル ムのカメラ換算で焦点距離 24 mmのカメラの画角に合わせる
映像による歩行体験(映像時)
2.2 用語の定義
ゴーグルをつけ、視線を進行方向に常に向けて歩く状態を指す。
定められたルートを分速 80 m、視点の高さ 150 cmで移動し た動画を見ることにより、歩行を体験している状態を指す。以 降、本文中では「映像時」と略した表記も行うものとする。
35 mmフィルムのカメラ換算で焦点距離 24 mmのカメラで、 視点の高さ 150 cmで撮影した際に、写りこんでいる空の面積 の画像の面積に対する割合を指す。以降、本文中では「空の面 積」と略した表記も行うものとする。 視線の抜け 実験街路区間のそれぞれに立った際に、進行方向に正対する 視線を遮るものまでの距離を視線の抜けの度合いとした。 街路にあるもの 建築の付帯物や路上設置物。いわゆる看板やあふれ出しなど を指す。車両や人、動物など動くものは除く。 間口・壁の連続性(壁面長) 間口・壁の連続している長さを指す。以降、本文中では「壁 面長」と略した表記も行うものとする。
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
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視野内の空の広さ(空の面積)
3. 研究方法
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街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
3.1 調査概要
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性を、自由歩行時、
第 3 章 研究方法
実験の目的 映像による歩行体験時、および映像の画角に合わせた視野制限 下での歩行時、それぞれでアンケートによって明らかにする。 被験者 21 名(20 〜 40 代 男性 12 名、女性 9 名) 被験者は実験で歩行する街路について詳しくない者を選出した。
START
日比谷シャンテ
実験場所
3.1 調査概要
有楽町マリオン
東京・有楽町 計 3 カ所
モザイク銀座阪急
(各被験者とも 3 カ所の場所すべてで実験を行った)
帝国ホテルタワー
※実験にて知りたい要素の変化が様々得られるため、対象の場 地下鉄銀座線 銀座駅
所を選定した。
図 3-1.
見られるのは 5 分程度が限界ということを考えると、実験時の
実験場所1
歩行距離は 1 つの街路につき 500 〜 600 mに設定した。 GOAL 日比谷公園
調査日時
地下鉄日比谷線 日比谷駅
2009 年 1 月 19 日〜 26 日(雨天時と土日を除く 5 日間) 日生劇場
START
10:00 〜 13:00
日比谷シャンテ
14:00 〜 17:00 日没が17時ということを考慮して時間を決定した。
帝国ホテル
図 3-2.
調査時の天候
実験場所2
1 月 19 日:くもり 日比谷図書館
1 月 20 日:くもり 1 月 21 日:くもり
新生銀行本店 GOAL 地下鉄三田線 内幸町駅
START
1 月 23 日:くもりのち晴れ 1 月 26 日:晴れ
りそな銀行 地下鉄銀座線
必要機材
虎ノ門駅
・ノートパソコン(映像を見るため) 図 3-3.
実験場所3
・アンケート用紙 街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
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※また、歩行限界の 600 m、および街路の撮影映像を連続して
GOAL
・地図(回答書き込み用の白地図) ・耳栓(実際の歩行時には街路の音も認知に影響するが、今回 は視覚要素に限るため) ・視野縮小メガネ(ゴーグルに紙を巻いたもの)図 1-5 ・筆記用具、画板 のカメラの画角になるように作った。 図 3-4.
視野縮小メガネ
第 3 章 研究方法
※ゴーグルは 35 mmフィルムのカメラ換算で焦点距離 24 mm
3.1 調査概要
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街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
3.2 実験詳細
被験者に街路を歩行させ、直後に地図上に印象に残っている
第 3 章 研究方法
実験内容 空間の変化を書き込んでもらう。同様に街路のウォークスルー ムービーを見せて、直後に地図上に印象に残っている空間の変 化を書き込んでもらう。図 1-6 参照。 図 3-5.
回答された地図の例
自由歩行、視野制限時歩行、映像による歩行体験は被験者ご とに表 3-1 の組み合わせからランダムに選んで行い、順番によ
教示内容
3.2 実験詳細
る影響が出ないようにした。
被験者に以下のような内容を教示した。 ・道を覚えることを目的とした実験ではないので、自然に歩い てください。 ・視野制限時には、顔を上げたり、うつむいたり、周りを見渡 実験風景
さずに、まっすぐ進行方向を見るようにしてください。 ・故意に立ち止まらないでください
表 3-1.
実験の順番
提示順
なお、実空間での自由歩行と映像による歩行体験時との経路
1
映像・歩行・メガネ
2
映像・メガネ・歩行
3
メガネ・歩行・映像
4
メガネ・映像・歩行
5
歩行・映像・メガネ
提示映像
6
歩行・メガネ・映像
被験者が歩く街路を 35 mm換算で 24 mmのレンズ付きカメ
への知識の程度を合わせるために、被験者には経路の情報は与 えず、実験者が被験者について歩行し、適宜、指示を行って経 路を示した。
ラによって、2 mおきに撮影し、それらを 1.5 秒間隔の連続ムー ビーとして提示した。視点の高さは、1500 mmで撮影を行った。
図 3-7.
提示映像
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
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図 3-6.
アンケート項目 被験者に以下の要素を感じた場合に、白地図上にその位置と 記憶に残った強さの順位をそれぞれつけさせた。 a.建物高さ(建物が高→低/建物が低→高) c.道幅(道が広くなった/狭くなった) d.視線の抜け(道が遠方まで続く→T字路、行き止まりなど) e.街路にあるもの(看板や店先の商品、自動販売機などが現
第 3 章 研究方法
b.視野内の空の広さ(目に映る空が広→狭/狭→広)
れた/なくなった) f.間口・壁の連続性(間口が広くなった/狭くなった) g.経路の曲折(道が直行→カーブ/カーブ→直行) h.明るさ(道が明るくなった/暗くなった) i.建物用途(オフィス街から商店街になったなど)
また、同時に、まちを歩くことに対する慣れ、映像による歩
3.2 実験詳細
j.人の属性(サラリーマンから学生が多くなったなど)
行体験への慣れについて質問するとともに、失敗傾向質問紙を 2 段階回答に変えたものに回答させた。
21
START
1.次の変化を感じましたか? 感じた変化には○を、感 じなかった変化には × をつけてください。 ( ) a.建物高さ ( ) b.視野内の空の広さ ( ) c.道幅 ( ) d.視線の抜け ( ) e.街路にあるもの (↑人や動物、車やバイク・自転車など、動くものは除く ) ( ) f.間口・壁の連続性 ( ) g.経路の曲折 ( ) h.明るさ ( ) i.建物用途 ( ) j.人の属性 2.上記設問2のa∼iをどこで感じましたか? 地図の中に書いてください。 また、それぞれの位置で感じた変化を、印象深かっ た順に順位をつけてください。 位置はあるポイントで気付いた場合には、なるべく正確な位置 で記入してください。通りごとの変化で気付いた場合には通り を線で囲んでから、その脇に気付いた変化を書き込んでくださ
3.今、歩いた道は知っていましたか?あてはまるものに
い。
○をつけてください。
同じ変化でも、場所によって順位が異なってかまいません。た
( 初めて ・ 何回か通ったことがある ・ よく知って
とえば、1番:1丁目の道幅の変化、2番:2丁目の建物高さ の変化、3番:2丁目の道幅の変化・・・のように、それぞれ
いる )
の位置でのさまざまな変化の全体を通して順番をつけてくださ
4.現在の疲労度は?あてはまるものに○をつけてくださ
い。添付の図参照。
い。 ( きわめて元気 ・ 普通 ・ 疲れている ・ 非常に 疲れている )
GOAL
図 3-8.
アンケート項目
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
4. 街路空間要素に対する変化指摘
22
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
4.1 変化指摘順位の割合
指摘順位の割合を比較する。 自由歩行時では、建物の高さ、明るさが 1 位に指摘される割 合がやや多かった。視野制限時では、建物の高さと間口・壁の
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
以下、自由歩行時、視野制限時、映像時の 3 つの状態の変化
連続性が 4 位以下の占める割合が他より多くなっている。映像 時では、間口・壁の連続性、明るさが 2 位に占める割合がやや 行時および視野制限時に比べると多くなっている。
23
自由歩行時の指摘順位割合 a建物高さ 1位の割合
b視野内の空の広さ
2位の割合
c道幅
3位の割合
d視線の抜け
4位の割合
e街路にあるもの
5位の割合
f間口・壁の連続性
6位の割合
g経路の曲折
7位の割合
h明るさ
8位の割合
i建物用途
9位の割合 10位の割合
j人の属性
11以下の割合 0%
10%
20%
30%
40%
図 4-1.
50%
60%
70%
4.1 変化指摘順位の割合
多くなっている。また、人の属性の 4 位以下の割合が、自由歩
80%
90% 100%
自由歩行時の指摘順位割合
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
視野制限時の指摘順位割合 1位の割合
a建物高さ
2位の割合
b視野内の空の広さ
4位の割合
d視線の抜け
5位の割合
e街路にあるもの
6位の割合
f間口・壁の連続性
7位の割合
g経路の曲折
8位の割合
h明るさ
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
3位の割合
c道幅
9位の割合 10位の割合
j人の属性
11以下の割合 0%
10%
20%
30%
40%
図 4-2.
50%
60%
70%
80%
90%
100%
視野制限時の指摘順位割合
4.1 変化指摘順位の割合
i建物用途
24
映像時の指摘順位割合
a建物高さ
1位の割合
b視野内の空の広さ
2位の割合
c道幅
3位の割合
d視線の抜け
4位の割合
e街路にあるもの
5位の割合
f間口・壁の連続性
6位の割合
g経路の曲折
7位の割合
h明るさ
8位の割合
i建物用途
9位の割合
j人の属性
10位の割合 0%
10%
20%
30%
40%
図 4-3.
50%
60%
70%
80%
90%
映像時の指摘順位割合
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
100%
11以下の割合
4.2 属性ごとの変化指摘率の比較
変化指摘率=指摘回数/(実験街路区間の全区間の個数×被験 者数) 全体
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
以降、結果を変化指摘率を用いて示す。
自由歩行時、視野制限時、映像時の 3 つの状態をまとめて集 計した際の、変化指摘率を以下に示す。 4.2 属性ごとの変化指摘率
全区間の個数= 53 回答者の数= 21 より、全可能指摘数は 1113 全実験中、得られた指摘数は 616 であった。 よって、実験を通しての総変化指摘率は 55%であった。
25
変化指摘率:全体
指摘率(%) 30.0% 25.0% 20.0% 15.0% 10.0% 5.0%
図 4-4.
変化指摘率:全体
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
性 の 属 j人
用 途 i建 物
h明 る さ
e街 路 に あ る も の f間 口 ・ 壁 の 連 続 性 g経 路 の 曲 折
抜 け d視
線 の
幅 c道
広 さ 空 の 内 の
b視 野
a建
物 高 さ
0.0%
状態ごと 自由歩行時、視野制限時、映像時ごとの変化指摘率を以下に 示す。
状態ごとの変化指摘率
指摘率(%)
9% 8% 7% 6%
自由歩行時
5%
視野制限時
4%
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
10%
映像時
3%
1%
e街
性
途 j人
の
属
用 物 i建
路
h明 る さ
の 線 d視
に あ る も f間 の 口 ・ 壁 の 連 続 性 g経 路 の 曲 折
け 抜
幅 c道
広 さ の 空
b視
野
内
の
a建
物
高 さ
0%
4.2 属性ごとの変化指摘率
2%
状態ごとの変化指摘率
経路の曲折が少ないのは、感じられるような経路の曲折の変 化が少なかったためである。 図 4-5 を見ると、自由歩行時では、空の広さ、道幅、視線の抜 けなどが変化指摘率が高くなっており、間口・壁の連続性、人 の属性の変化は変化指摘率が低いことがわかる。 前者は進行方向前面の視界から感じ取れる内容であり、 間口・ 壁の連続性は、進行方向と平行にある情報であるため、対象の ものに視線を向けなければ、有効視野でとらえることができな いためだと考えられる。 視野制限時では、視野を狭められているため、建物の高さの 変化指摘率が低くなっている。一方、道幅や視線の抜けといっ た、視野下部の情報への指摘が高くなっている。 映像時では、自由歩行時や、視野制限時と比較して、明るさ の変化指摘率が高くなっている。これは、人間の目では虹彩に よって明るさがかなり調節されるが、映像では光の調節に限り があるため、実際に人間の目で見るよりもかなり明るく映った り、暗く映ったりするためだと考えられる。
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
26
図 4-5.
自由歩行時の性別ごとの変化指摘率を以下に示す。 視野内の空の広さ、道幅、視線の抜けの3項目は、女性より
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
性別ごと
も男性の方が変化指摘率が高かった。 (カイ 2 乗検定の結果:有意確率= 5%) 4.2 属性ごとの変化指摘率
27
性別ごとの変化指摘率:自由歩行時
指摘率(%) 12% 10% 8% 6%
男性
4%
女性
2%
図 4-6.
性別ごとの変化指摘率:自由歩行時
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
の 属 性 j人
物 用 途 i建
h明 る さ
曲 折 路 の g経
に あ る も f間 の 口 ・ 壁 の 連 続 性
け の 抜
e街 路
d視 線
c道 幅
広 さ 空 の 内 の
b視 野
a建 物
高 さ
0%
男性は女性に比べて、道幅、視線の抜けの変化指摘率が高く なっている。 (カイ 2 乗検定の結果:有意確率= 5%)
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
視野制限時の、性別ごとの変化指摘率を以下に示す。
4.2 属性ごとの変化指摘率
28
性別ごとの変化指摘率:視野制限時
指摘率(%) 12% 10% 8% 6%
男性
4%
女性 2%
図 4-7.
性別ごとの変化指摘率:視野制限時
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
性 j人 の 属
途 i建 物 用
h明 る さ
折 路 の 曲 g経
抜 e街 け 路 に あ る も の f間 口 ・ 壁 の 連 続 性
線 の
幅 d視
c道
の 広 さ の 空
b視
野 内
a建
物
高 さ
0%
100%
女性に比べて、男性の方が建物の高さ、視野内の空の広さ、道 幅の変化指摘率が大きくなっている。
80% 55%
(カイ 2 乗検定の結果:建物高さ、視野内の空の広さは、有意確
63%
60%
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
映像時の、性別ごとの変化指摘率を以下に示す。 映像による歩行体験への慣れ
率= 5% 道幅は、有意確率= 10%) この理由としては、図 4-9 に見られるように女性の被験者の 45%
20%
方が映像を見なれていない人が多かったためだと考えられる。
38%
0% 男性
女性
慣れている 図 4-9.
慣れていない
4.2 属性ごとの変化指摘率
40%
映像への慣れ:性別間比較
29
性別ごとの変化指摘率:映像時 指摘率(%) 12% 10% 8% 6%
男性 女性
4% 2%
図 4-8.
性別ごとの変化指摘率:映像時
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
性 j人
の
属
途 用 物 i建
h明 る さ
折 g経
路
の
曲
性 続 連 の
f間
路 e街
口 ・ 壁
け の 線 d視
に あ る も の
抜
幅 c道
広 さ の 空
b視
野
内
の
a建
物
高 さ
0%
失敗傾向とは、失敗行動のしやすさを指している。失敗行動 とは、日常生活の言い間違いやもの忘れなどのちょっとした失 敗のことである。山田(2002)に文よると、失敗傾向は、もの
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
失敗傾向ごと
忘れや不注意による失敗である“アクションスリップ”、処理 できる情報の範囲が狭まる“認知の狭小化”、状況の見通しが悪 子にわけられる。また、“アクションスリップ”は進行中の行 動以外の内外の刺激に注意がとらわれやすく、“認知の狭小化” はそれに加えて、多くの情報を有効に処理できない傾向がある とされる。
4.2 属性ごとの変化指摘率
く行動のプランが不十分なために起こる“衝動的失敗”の3因
本研究では、このような日常的な注意や情報処理が、街路におけ る要素の変化への気づきおよび記憶と関係していると考え、以
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
30
下、失敗傾向の有無によって被験者を2群にわけ、考察を行う。
化指摘率は以下のようである。 失敗傾向が高い群と低い群で比べると、道幅、視線の抜け、街 路にあるもの、建物用途の項目で差が見られる。 (カイ 2 乗検定の結果:道幅、視線の抜けは、有意確率= 5%
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
自由歩行時の、失敗傾向ごとに被験者を2群にわけた際の変
建物用途は、有意確率= 10%) 道幅、視線の抜けは失敗傾向が高い群の方が変化指摘率が高 指摘率が高くなっている。 道幅や視線の抜けは、1つの区画に対して1つの情報量しか無 いが、街路にあるもの、建物用途は、1つの区画の中でも様々 なものがあり、情報量が多くなる。失敗傾向が高い人は、実行
4.2 属性ごとの変化指摘率
く、街路にあるもの、建物用途は失敗傾向が低い群の方が変化
中の行動へ注意が不十分になることから、情報の多い、街路に あるものや建物用途よりも、道幅、視線の抜けといった情報の 31
少ないものを指摘したと考えられる。 失敗傾向ごとの変化指摘率:自由歩行時
指摘率(%) 12%
失敗傾向高
失敗傾向低
10% 8% 6% 4% 2%
図 4-10.
失敗傾向ごとの変化指摘率:自由歩行時
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
j人
の
属
性
途 物 用 i建
h明 る さ
折 曲 の 路 g経
e街
路 に あ る も f間 の 口 ・ 壁 の 連 続 性
け の 抜 d視 線
幅 c道
広 さ の 空
b視
野
内
の
a建
物
高 さ
0%
化指摘率は以下のようである。 失敗傾向が高い群と低い群で比べると、建物高さ、視野内の 空の広さ、経路の曲折の項目で差が見られる。
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
視野制限時の、失敗傾向ごとに被験者を 2 群にわけた際の変
(カイ 2 乗検定の結果:建物高さ、視野内の空の広さは、有意確 率= 5% 経路の曲折は、有意確率= 10%) 化指摘率が高く、経路の曲折は失敗傾向が低い群の方が変化指 摘率が高くなっている。 経路の曲折は、見通しの良い道路ではなかったため、意識的
4.2 属性ごとの変化指摘率
建物高さと視野内の空の広さは、失敗傾向が高い群の方が変
に気づかなければ認知されない程度の曲折であり、失敗傾向の 高い人の記憶には残らなかったのではないかと考えられる。 32
失敗傾向ごとの変化指摘率:視野制限時
指摘率(%) 12%
失敗傾向高
失敗傾向低
10% 8% 6% 4% 2%
失敗傾向ごとの変化指摘率:視野制限時
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
性 j人
の
属
途 用 物 i建
曲 の 路 g経
h明 る さ
折
性 続 連
f間
路 e街
の
の 線 d視 図 4-11.
口 ・ 壁
に あ る も の
け 抜
幅 c道
広 さ の 空
b視
野
内
の
a建
物
高 さ
0%
摘率は以下のようである。 失敗傾向が高い群と低い群で比べると、建物高さ、視線の抜 け、間口・壁の連続性、明るさの項目で差が見られる。
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
映像時の、失敗傾向ごとに被験者を 2 群にわけた際の変化指
(カイ 2 乗検定の結果:視線の抜け、明るさは、有意確率= 5%)
で、失敗傾向が低い群の方が変化指摘率が高くなっている。
4.2 属性ごとの変化指摘率
建物高さ、視線の抜け、間口・壁の連続性、明るさの全項目
33
指摘率(%)
失敗傾向ごとの変化指摘率:映像時
失敗傾向高
失敗傾向低
12%
10%
8%
6%
4%
2%
失敗傾向ごとの変化指摘率:映像時
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
性 j人
の
属
途 用 物 i建
h明 る さ
折 路
の
曲
性 続 連 の
g経
路 e街
f間
の 線 d視 図 4-12.
口 ・ 壁
に あ る も の
け 抜
幅 c道
広 さ の 空
b視
野
内
の
a建
物
高 さ
0%
映像による歩行体験時への慣れ 被験者に日常での映像体験に関する質問をし、映像による歩 行体験に慣れている群と慣れていない群にわけた。
摘率は以下のようである。映像に慣れている群は 9 名、慣れて いない群は 12 名であった。 映像による歩行体験に慣れている群と慣れていない群で比べ ると、建物高さ、道幅、視線の抜け、明るさ、人の属性の項目 で差が見られる。建物高さ、視線の抜け、明るさ、人の属性は、 慣れている群の方が変化指摘率が高く、道幅は慣れていない群
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
被験者の映像による歩行体験時への慣れの度合ごとの変化指
の方が変化指摘率が高くなっている。
3 次元的な情報であり、奥行をともなう情報である。さらに人 の属性は、時系列で激しく変化する情報である。つまり、情報 としてより複雑で、多くの情報量を必要とするといえ、そのた め、慣れている群の変化指摘率が高くなったと考えられる。映
4.2 属性ごとの変化指摘率
建物高さ、視線の抜け、明るさ、人の属性は、実際の空間では、
像自体は2次元であるが、慣れている人は、そこから 3 次元的 な情報を読み取る力がより優れているとも考えられる。 34
映像慣れている
映像による歩行体験への慣れと変化指摘率
指摘率(%)
映像慣れていない
12%
10%
8%
6%
4%
2%
図 4-13.
映像による歩行体験への慣れごとの変化指摘率
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
性 j人
の
属
途 用 物 i建
h明 る さ
折 曲 の 路 g経
路
に あ る も の f間 口 ・ 壁 の 連 続 性
抜 け e街
d視
線 の
幅 c道
b視
野
内
の
空
a建
の
広 さ
物 高 さ
0%
4.3 シーン物理量ごとの変化指摘率
さや道幅など ) と変化指摘率との関係を以下に示す。 建物の高さ 建物高さについては、自由歩行時と視野制限時、映像時との
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
街路におけるそのシーンの空間要素の物理的な値 ( 建物の高
値が異なる。自由歩行時は視線を自由に動かすことができるた め、視野内に建物を入れることが可能となり、高さを確認する べて写すことができない。そこで、自由歩行時は実際の建物の 高さを用い、視野制限時と映像時は、映像の画面に対する割合 により高さを決定した。 ただし、5 − 15m、40 − 45m、65 − 75m、90 − 95m、につ
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
35
いては、その高さの建物が実験の対象の場所に存在しなかった。
4.3 シーン物理量ごとの変化指摘率
ことができるが、映像時は画角が限られているため、建物をす
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
自由歩行時の、建物高さと変化指摘率の関係を以下に示す。
4.3 シーン物理量ごとの変化指摘率
36
建物高さごとの変化指摘率:自由歩行時 25%
y = 0.0009x + 0.0502 R2 = 0.0051
20%
15%
10%
5%
0% 0-5
10-15
20-25
30-35
40-45
50-55
60-65
70-75
高さ (m) 図 4-14.
建物高さごとの変化指摘率:自由歩行時
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
80-85
90-95
に示す。 自由歩行時と比較すると、傾向に違いが見られる。 自由歩行時は、高さとは無関係に指摘率が推移したが、視野 制限時、映像時では建物の高さが高くなるほど指摘率があがる
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
視野制限時と映像時の、建物高さと変化指摘率の関係を以下
傾向が見られる。 4.3 シーン物理量ごとの変化指摘率
37
視野制限下と映像上の建物高さごとの高さ変化の指摘率との関係 14% 12% 10% 8%
視野制限時 映像時
6% 4% 2% 0% 0-5%
10-15%
20-25%
30-35%
40-45%
50-55%
60-65%
70-75%
80-85%
90-95%
画面との高さ比 図 4-15.
建物高さごとの変化指摘率:視野制限時と映像時
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
視野内の空の広さについては、自由歩行時は、視線を自由に動 かすことができるので、天空率として換算する方法も考えられ るが、本研究では自由歩行時、視野制限時、映像時ともに、映 像上の空の面積を割合を視野内の空の広さとした。
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
視野内の空の広さ(空の面積)
空の面積と変化指摘率の関係を以下に示す。 4.3 シーン物理量ごとの変化指摘率
3 つの状態とも、10 〜 11%における指摘率が高くなっている。
38
空の面積ごとの変化指摘率 50% 45% 40% 35% 30% 自由歩行時
25%
視野制限時
20%
映像時
15% 10% 5% 0% 0-1%
2-3%
4-5%
6-7%
8-9%
10-11%
12-13%
空の画面上割合(%) 図 4-16.
空の面積ごとの変化指摘率
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
15-16%
道幅と変化指摘率の関係を以下に示す。 ただし、0 − 2m、3 − 4m、6 − 7m、8 − 9m、15 − 21m、22 − 30m、32 − 35m については、その道幅が実験の対象の場所
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
道幅
に存在しなかった。 得られた道幅のデータに抜けがあるが、4 車線ほどの幅の街 4.3 シーン物理量ごとの変化指摘率
路では指摘率が低くなっている。
39
道幅ごとの指摘率 25%
20%
15% 自由歩行時 視野制限時
10%
映像時
5%
0% 0-1m
4-5m
8-9m
12-13m
16-17m
20-21m
24-25m
28-29m
32-33m
道幅(m) 図 4-17.
道幅ごとの変化指摘率
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
視線の抜けと変化指摘率の関係を以下に示す。 ただし、200 − 250m、550 − 600m ~ 1900 − 1950m につい ては、その道幅が実験の対象の場所に存在しなかった。
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
視線の抜け
4.3 シーン物理量ごとの変化指摘率
40
視線の抜けの距離ごとの指摘率 40% 35% 30% 25% 20%
自由歩行時
15%
映像時
視野制限時
10% 5% 0% 0-50m
300-350m
600-650m
900-950m
1200-1250m 1500-1550m 1800-1850m
距離(m) 図 4-18.
視線の抜けごとの変化指摘率
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
街路にあるものと変化指摘率の関係を以下に示す。 街路上にものが存在する時の方が指摘率が高い結果となった。 また、3 つの状態間では違いが見られなかった。
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
街路にあるもの
4.3 シーン物理量ごとの変化指摘率
41
街路にあるものごとの指摘率
7% 6% 5% 自由歩行時
4%
視野制限時 3%
映像時
2% 1% 0% 無
有 図 4-19.
街路にあるものごとの変化指摘率
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
間口・壁の連続性(壁面長) 壁面長と変化指摘率の関係を以下に示す。
4.3 シーン物理量ごとの変化指摘率
42
壁面長ごとの指摘率
14% 12% 10% 自由歩行時
8%
視野制限時
6%
映像時
4% 2% 0% 0-5m
15-20m
30-35m
45-50m
60-65m
75-80m
長さ (m) 図 4-20.
壁面長ごとの変化指摘率
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
経路曲折 経路曲折と変化指摘率の関係を以下に示す。
4.3 シーン物理量ごとの変化指摘率
43
経路の曲折ごとの指摘率 14% 12% 10% 自由歩行時
8%
視野制限時 6%
映像時
4% 2% 0% 無
有 図 4-21.
経路の曲折ごとの変化指摘率
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
人の属性 人の属性と変化指摘率の関係を以下に示す。
4.3 シーン物理量ごとの変化指摘率
44
人の属性ごとの指摘率 4% 3% 3% 自由歩行時
2%
視野制限時 2%
映像時
1% 1% 0% 会社員
その他 図 4-22.
人の属性ごとの変化指摘率
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
4.4 シーン間物理変化量ごとの変化指摘率
の物理的な値の差と変化指摘率との関係について考察する。 建物の高さ 建物高さについては、4.3 シーン物理量と同様に、自由歩行時
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
以下、街路におけるあるシーンと次のシーンとの、空間要素
と視野制限時、映像時との値が異なる。 自由歩行時の、建物高さの差ごとの変化指摘率を以下に示す。
- 26m、36 - 41m、46 - 51m については、実験の対象の街路 に存在しなかった。
4.4 シーン物理変化量ごとの変化指摘率
ただし、- 59 ~- 44m、- 34 ~- 29m、- 19 ~- 14m、21
45
建物高さの差ごとの変化指摘率:歩行時(プラス)
指摘率(%) 30%
25% y = 0.0035x + 0.0324
20%
R 2 = 0.0386
15%
10%
5%
0% 0-1m
1-6m
6-11m 11-16m 16-21m 21-26m 26-31m 31-36m 36-41m 41-46m 46-51m 51-56m 建物高さの差(m) 図 4-23.
建物高さの差ごとの変化指摘率:歩行時(プラス)
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
摘率の間に相関が見られなかった。 「建物高さの差ごとの変化指摘率:歩行時(プラス)」につい ては、26 m〜 31 mの変化量を有する対象の実験街路区間が経 路の終着点であり、変化後しばらくの時間が経過している。変
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
歩行時の建物高さの差ごとの変化指摘率は、変化量と変化指
化を聞かれた際には、多くの人が変化の直後に当たる、その1 つ前の実験街路区間で指摘をしている。つまり、26 〜 31 mは に低い値をとっている。 0 m〜 21 mでは差が大きくなるにつれ、指摘率も高くなって いる。そこで、0 m〜 21 mのみグラフを下記に示す。 相関係数を見ると、相関があるとは言いがたいが、差が大き くなるにつれ、指摘率が上がるであろうことは、一般的に考え て言えそうである。
4.4 シーン物理変化量ごとの変化指摘率
実験の設定上、指摘が少なくなりやすくなっているため、極端
46
建物高さの差ごとの変化指摘率:歩行時(プラス)
指摘率(%) 30%
25% y = 0.0154x + 0.0141 R2 = 0.2033
20%
15%
10%
5%
0% 0-1m
1-6m
6-11m
11-16m
建物高さの差(m) 図 4-24.
建物高さの差ごとの変化指摘率:歩行時(プラス)部分
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
16-21m
いては、 - 44 m〜- 39 mの変化量を有する対象の実験街路区間 が、高架を含んでいたため、 「建物高さの差− 44 m〜− 39 mの 区間の変化指摘率」に示すように、建物の高さの変化以外に空 の広さの変化量、視線の抜け、街路にあるもの、明るさを指摘
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
「建物高さの差ごとの変化指摘率:歩行時(マイナス)」につ
する人があり、高架下に関する解釈が分かれた。そのため、- 44 m〜- 39 mの変化量の部分では、純粋に建物の高さの変化 つまり、指摘率が高くなるような閾値があると考えられ、- 34 ~- 29m の間にその閾値があると推測される。
4.4 シーン物理変化量ごとの変化指摘率
が見られるとすれば、より変化指摘率が高くなると考えられる。
47
指摘率(%)
建物高さの差ごとの変化指摘率:歩行時(マイナス)
30%
25%
20%
15% y = -0.0089x + 0.1221
10%
2
R = 0.1231
5%
0% -64∼-59m
-54∼-49m
-44∼-39m
-34∼-29m
-24∼-19m
-14∼-9m
建物高さの差(m) 図 4-25.
建物高さの差ごとの変化指摘率:歩行時(マイナス)
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
-4∼0m
建物高さの差−44m∼ー39mの実験街路区間の変化指摘率
指摘率(%) 9% 8% 7%
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
6% 5% 4% 3% 2% 1%
性 j人
の
属
途 用 物 i建
h明 る さ
折 曲 の 路 g経
け の
e街
路 に あ る も の f間 口 ・ 壁 の 連 続 性
抜
幅 d視 線
の 空 野
内
c道
の
高 さ 物 a建 b視
図 4-26.
建物高さの差− 44 m〜− 39 mの区間の変化指摘率
に示す。 「建物高さの差ごとの 1 位の変化指摘率:歩行時(プラス) 」 は、相関係数からは相関があるとは言いがたいが、変化量が増 えるごとに変化指摘率が上がるという傾向が見て取れる。 「建物高さの差ごとの 1 位の変化指摘率:歩行時(マイナス) 」 は、上記で述べたように、- 44 m〜- 39 mの変化量を有する 対象の実験街路区間が、高架を含んでいたため、高架下への解 釈がわかれた結果、建物高さへの変化指摘率が低くなっている と考えられる。
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
48
高さの変化について、順位が1位の場合の変化指摘率を以下
4.4 シーン物理変化量ごとの変化指摘率
広 さ
0%
建物高さの差ごとの1位の変化指摘率:歩行時(プラス)
指摘率(%) 16% 14%
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
12% 10% 8%
y = 0.0057x - 0.0046 R2 = 0.1995
6% 4% 2%
0-1m
1-6m
6-11m 11-16m 16-21m 21-26m 26-31m 31-36m 36-41m 41-46m 46-51m 51-56m 建物高さの差(m) 図 4-27.
建物高さの差ごとの 1 位の変化指摘率:歩行時(プラス)
4.4 シーン物理変化量ごとの変化指摘率
0%
49
指摘率(%)
建物高さの差ごとの1位の変化指摘率:歩行時(マイナス)
16% 14% 12% 10% 8% 6%
y = -0.005x + 0.0589 R2 = 0.1825
4% 2% 0% -64∼-59m
-54∼-49m
-44∼-39m
-34∼-29m
-24∼-19m
-14∼-9m
建物高さの差(m) 図 4-28.
建物高さの差ごとの 1 位の変化指摘率:歩行時(マイナス)
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
-4∼0m
に示す。 ただし、− 62 〜− 40%、− 38 〜− 28%、− 24 〜− 22%、− 20 〜− 16% 、8 〜 10%、16 〜 24%、26 〜 28%、30 〜 32%、34
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
視野制限時と映像時の建物高さの差ごとの変化指摘率を以下
〜 58% については、実験の対象の街路に存在しなかった。
そこで、他の要素との関係を調べた。 「建物高さの差ごとの変化指摘率の要素間比較:視野制限時 (プラス)」「建物高さの差ごとの変化指摘率の要素間比較:映 像時(プラス)」を見ると、視野制限時、映像時ともに、建物 高さの変化量が 28 〜 30%は高さ以外の要素の指摘も多くなっ
4.4 シーン物理変化量ごとの変化指摘率
建物高さの差と変化指摘率の間には相関が見られなかった。
50
建物高さの差ごとの変化指摘率:視野制限時と映像時(プラス)
指摘率(%) 25%
20%
15% 視野制限時
映像時
y = -0.0012x + 0.0333 10%
y = -0.0007x + 0.0254
R2 = 0.1043
R2 = 0.0253
5%
0% 0∼2%
6∼8%
12∼14%
18∼20%
24∼26%
30∼32%
36∼38%
42∼44%
48∼50%
54∼56%
画面上建物高さの差(%) 視野制限時 図 4-29.
映像時
線形 (視野制限時)
建物高さの差ごとの変化指摘率:視野制限時と映像時(プラス)
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
線形 (映像時)
高さの差ごとの変化指摘率:視野制限時と映像時(マイナス)
指摘率(%) 25%
20%
15%
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
映像時
視野制限時
y = 0.0009x -0.0039
y = 0.0013x - 0.0091 R2 = 0.076
R2 = 0.1296
10%
5%
0% -56∼-54%
-48∼-46%
-40∼-38%
-32∼-30%
-24∼-22%
-16∼-14%
-8∼-6%
画面上建物高さの差(%) 視野制限時 図 4-30.
映像時
線形 (視野制限時)
線形 (映像時)
建物高さの差ごとの変化指摘率:視野制限時と映像時(マイナス)
口・壁の連続性、建物用途の指摘が多い。28 〜 30%の実験街路 区間は、道幅が狭くなり、間口・壁の連続性も小さくなってい る。建物高さが増加する一方、道幅、間口・壁の連続性の要素 がすべて減ずる方向で変化したことで、圧迫感を感じ、多数の 要素が単体よりもより強く記憶されたのではないかと考えられ る。つまり、高さの変化量は閾値を超えると、一定に指摘され る要素だと推測される。
「視野制限時の建物高さの変化量ごとの変化指摘率(マイナ ス)」でも同様に、− 22 〜− 20%の実験街路区間は、建物高 さ以外に、視野内の空の広さ、道幅も変化指摘率が高くなって いる。視野内の空の広さ、道幅は増加している。複合的に、建 物高さが高くなり、視野内の空の広さ、道幅も増加したことで、 それら要素を単独で記憶するのではなく、小さいスケールから 大きいスケールへの変化として複合的な印象で記憶したため、 他の実験街路区間よりも高い変化指摘率になったと考えられる。 つまり、視野制限時でも、建物高さの変化量は閾値を超えると、 一定に指摘される要素だと推測される。 街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
51
ている。特に、視野内の空の広さ、道幅、街路にあるもの、間
4.4 シーン物理変化量ごとの変化指摘率
-64∼-62%
50%
指摘率(%)
建物高さの差ごとの変化指摘率の要素間比較:視野制限時(プラス)
45% a建物高さ
40%
b視野内の空の広さ c道幅
30%
d視線の抜け
25%
e街路にあるもの
20%
f間口・壁の連続性
15%
g経路の曲折
10%
h明るさ
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
35%
i建物用途
5%
0∼2%
6∼8%
12∼14%
18∼20%
24∼26%
30∼32%
36∼38%
42∼44%
48∼50%
54∼56%
画面上建物高さ (%)
図 4-31.
建物高さの差ごとの変化指摘率の要素間比較:視野制限時(プラス)
4.4 シーン物理変化量ごとの変化指摘率
j人の属性
0%
52
45%
指摘率(%)
建物高さの差ごとの変化指摘率の要素間比較:映像時(プラス)
40%
a建物高さ
35%
b視野内の空の広さ
30%
c道幅
25%
d視線の抜け e街路にあるもの
20%
f間口・壁の連続性 15%
g経路の曲折
10%
h明るさ i建物用途
5%
j人の属性
0% 0∼2%
6∼8%
12∼14%
18∼20%
24∼26%
30∼32%
36∼38%
42∼44%
48∼50%
画面上建物高さ (%)
図 4-32.
建物高さの差ごとの変化指摘率の要素間比較:映像時(プラス)
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
54∼56%
60%
指摘率(%)
建物高さの差ごとの変化指摘率の要素間比較:視野制限時(マイナス) a建物高さ
50%
b視野内の空の広さ c道幅 第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
40%
d視線の抜け e街路にあるもの
30%
f間口・壁の連続性 g経路の曲折
20%
h明るさ i建物用途
10%
j人の属性 0% -56∼-54%
-48∼-46%
-40∼-38%
-32∼-30%
-24∼-22%
-16∼-14%
-8∼-6%
画面上建物高さ (%)
図 4-33.
建物高さの差ごとの変化指摘率の要素間比較:視野制限時(マイナス)
4.4 シーン物理変化量ごとの変化指摘率
-64∼-62%
53
50%
指摘率(%)
45% 40% 35% 30% 25% 20% 15% 10% 5% 0% -64∼-62%
建物高さの差ごとの変化指摘率の要素間比較:視野制限時(プラス) a建物高さ b視野内の空の広さ c道幅 d視線の抜け e街路にあるもの f間口・壁の連続性 g経路の曲折 h明るさ i建物用途 j人の属性
-56∼-54%
-48∼-46%
-40∼-38%
-32∼-30%
-24∼-22%
-16∼-14%
画面上建物高さ (%)
図 4-34.
建物高さの差ごとの変化指摘率の要素間比較:映像時(マイナス)
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
-8∼-6%
ス)」を見ると、− 28 〜 26%の実験街路区間の変化量指摘率が 他の区間に比べ高くなっているが、これは− 28 〜 26%の変化 量を有する対象の実験街路区間が、高架下を抜けるという空間 体験のある区間になっているため、より建物の高さを劇的に感
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
一方、 「映像時の建物高さの変化量ごとの変化指摘率(マイナ
じたためだと考えられる。この− 28 〜 26%の区間の値を除け ば、ほぼ一定に変化指摘率が推移しており、映像時でも、建物 測される。
4.4 シーン物理変化量ごとの変化指摘率
高さの変化量は閾値を超えると、一定に指摘される要素だと推
54
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
空の面積の差ごとの変化指摘率を以下に示す。 ただし、− 12 〜− 5%、5 〜 6%、7 〜 13% については、実験 の対象の街路に存在しなかった。
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
視野内の空の広さ
「空の面積の差ごとの変化指摘率(プラス)」を見ると、歩行 時、視野制限時、映像時ともに、負の相関が見られる。すなわ に広さの変化量が多いほど、指摘率が低いという結果が得られ た。 0 〜 1%の間の変化指摘率が低いのは、そもそも視野内に空が まったくない区間から区間への移動が含まれていることなどが 原因だと考えられる。また、明るさの変化のような、映像上で
4.4 シーン物理変化量ごとの変化指摘率
ち、視野内の空の広さの変化量が少ないほど指摘率が高く、逆
55
空の面積の差ごとの変化指摘率(プラス) 歩行時
視野制限時
映像時
線形 (歩行時)
線形 (視野制限時)
線形 (映像時)
指摘率(%) 7% 6% 5% 4% 3% 2%
映像時
視野制限時
歩行時 y = -0.003x + 0.0324 R2 = 0.4491
y = -0.0022x + 0.024 R2 = 0.5369
y = -0.002x + 0.0248 R2 = 0.3836
1% 0% 0∼1% 1∼2% 2∼3% 3∼4% 4∼5% 5∼6% 6∼7% 7∼8% 8∼9% 9∼10% 10∼11% 11∼12% 12∼13% 13∼14% 画面上空の面積の差(%) 図 4-35.
空の面積の差ごとの変化指摘率(プラス)
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
ではなく、明るさの変化として記憶されやすかったと考えられ る。 「空の面積の差ごとの 1 位の変化指摘率(プラス)」を見ると、
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
特に目立つ変化が同時に起こっているために、空の広さの変化
相関係数がやや下がるものの、十分に負の相関が見て取れ、視 野内の空の広さの変化量が少ないほど指摘率が高く、逆に広さ 4.4 シーン物理変化量ごとの変化指摘率
の変化量が多いほど、指摘率が低いという結果が得られた。
56
空の面積の差ごとの1位の変化指摘率(プラス) 歩行時
視野制限時
映像時
線形 (歩行時)
線形 (視野制限時)
線形 (映像時)
指摘率(%) 2.5%
2.0%
1.5%
歩行時 y = -0.0011x + 0.0118 2
R = 0.3367
映像時
視野制限時 y = -0.0008x + 0.0086 R2 = 0.3492
y = -0.0012x + 0.0129 R2 = 0.4736
1.0%
0.5%
0.0% 0∼1% 1∼2% 2∼3% 3∼4% 4∼5% 5∼6% 6∼7% 7∼8% 8∼9% 9∼10% 10∼11% 11∼12% 12∼13% 13∼14% 画面上空の面積の差(%) 図 4-36.
空の面積の差ごとの 1 位の変化指摘率(プラス)
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
野制限時以外は相関が見られる。 自由歩行時の− 13 〜− 12%の実験街路区間の指摘率は、視 野制限時に比べると低くなっているが、これは高架の影響であ
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
「空の面積の差ごとの変化指摘率(マイナス)」を見ると、視
る。要素間の比較のグラフを見ると、建物高さの指摘率が高く なっており、高架下を抜けるという体験が空の広さの変化とし めであると考えられる。 また、− 3%〜− 2%の実験街路区間の指摘率が高くなって いるが、どれも街路の直交している角であるため、前後の変化 が劇的であり、記憶されやすくなっているためだと考えられる。 街路上の進行方向に正対して存在する知覚的な情報は視野の中 心でとらえることができるが、進行方向に対して平行に存在す
4.4 シーン物理変化量ごとの変化指摘率
て記憶されるのではなく、建物高さの変化として記憶されたた
57
空の面積の差ごとの変化指摘率(マイナス) 歩行時
視野制限時
映像時
線形 (歩行時)
線形 (視野制限時)
線形 (映像時)
指摘率(%) 6%
5%
4%
3%
視野制限時
歩行時 y = 0.0028x - 0.0076 R2 = 0.4218
y = 4E-05x + 0.0083 R2 = 0.0001
映像時 y = 0.002x - 0.0079 R2 = 0.5725
2%
1%
0% -13∼-12%
-11∼-10%
-9∼-8%
-7∼-6%
-5∼-4%
-3∼-2%
画面上空の面積の差(%) 図 4-37.
空の面積の差ごとの変化指摘率(マイナス)
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
-1∼0%
認知されにくいといえる。また、街路の幅のため、平行して存 在する情報は見渡すことができない。一方、正対している情報 は遠方から見渡すことが可能となるため、より認知されやすい といえる。そのため、実験街路区間のうち、角で特に指摘率が
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
る情報は、顔を向けない限り、周辺視でしか見ることができず、
高くなったと考えられる。以下、角と角以外の実験街路区間の 指摘率の比較を示す。 4.4 シーン物理変化量ごとの変化指摘率
58
指摘率(%)
空の面積の差ごとの変化指摘率の要素間比較:自由歩行時(マイナス)
6%
5%
a建物高さ b視野内の空の広
4%
さ c道幅 d視線の抜け
3%
e街路にあるもの f間口・壁の連続
2%
性 g経路の曲折 h明るさ
1%
i建物用途 j人の属性
0% -13∼-12%
-11∼-10%
-9∼-8%
-7∼-6%
-5∼-4%
-3∼-2%
画面上空の面積の差(%) 図 4-38.
空の面積の差ごとの変化指摘率の要素間比較:自由歩行時(マイナス)
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
-1∼0%
指摘率(%)
自由歩行時の角と角以外の変化指摘率の比較
25%
20%
角
10%
角以外
5%
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
15%
j人 の 属 性
i建 物 用 途
h明 る さ
d視 線 の 抜 け e街 路 に あ る も f間 の 口 ・ 壁 の 連 続 性 g経 路 の 曲 折
c道 幅
b視
図 4-39.
4.4 シーン物理変化量ごとの変化指摘率
a建 物 高 野 さ 内 の 空 の 広 さ
0%
自由歩行時の角と角以外の変化指摘率の比較
59
視野制限時の角と角以外の変化指摘率の比較
指摘率(%) 25%
20% 15% 角
10%
角以外
5%
図 4-40.
視野制限時の角と角以外の変化指摘率の比較
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
性 j人
の
属
途 用 物 i建
e街
路
の 線 d視
h明 る さ
け に あ る も f間 の 口 ・ 壁 の 連 続 性 g経 路 の 曲 折
抜
幅 c道
広 さ の 空
b視
野
内
の
a建
物
高 さ
0%
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘 4.4 シーン物理変化量ごとの変化指摘率
60
指摘率(%)
映像時の角と角以外の変化指摘率の比較
25%
20%
15% 角
10%
角以外
5%
e街
映像時の角と角以外の変化指摘率の比較
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
性 j人
の
属
途 用 物 i建
路
h明 る さ
の 線 d視 図 4-41.
に あ る f間 も の 口 ・ 壁 の 連 続 性 g経 路 の 曲 折
け 抜
幅 c道
広 さ の 空
b視
野
内
の
a建
物
高 さ
0%
をとる実験街路区間が、高架下を抜けるという空間体験のある 区間になっているため、空の変化よりも明るさの変化としてと らえられている。さらに高架下の柱と床しか見えないシーンか ら、バス停や植え込みのあるシーンへと移動するため、街路に
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
マイナスの変化の視野制限時も同様に、− 13 〜− 12%の値
あるもののほうが強く記憶に残ったと推察される。 4.4 シーン物理変化量ごとの変化指摘率
61
指摘率(%) 6%
空の面積の差ごとの変化指摘率の要素間比較:視野制限時(マイナス)
5% a建物高さ
4%
b視野内の空の広さ c道幅
3%
d視線の抜け e街路にあるもの f間口・壁の連続性
2%
g経路の曲折 h明るさ
1%
i建物用途 j人の属性
0% -13∼-12%
-11∼-10%
図 4-42.
-9∼-8%
-7∼-6%
-5∼-4%
-3∼-2%
-1∼0%
空の面積の差ごとの変化指摘率の要素間比較:視野制限時(マイナス)
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
視野制限時のみ相関が見られなかった。− 2%〜− 1%の実験 街路区間 10 個中、1 個が角であり、他 9 個は角以外の街路上で あった。1 つの通り内での物理変化量が少なかったため、指摘 率が低くなったと考えられる。
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
空の面積の差ごとの 1 位の変化指摘率(マイナス)を見ると、
また− 13 〜− 12%の実験街路区間は、高架の影響である。 4.4 シーン物理変化量ごとの変化指摘率
62
空の面積の差ごとの1位の変化指摘率(マイナス) 歩行時
視野制限時
映像時
線形 (歩行時)
線形 (視野制限時)
線形 (映像時)
指摘率(%) 1.8% 1.6% 1.4% 1.2% 1.0%
歩行時 y = 0.0011x - 0.0039 R2 = 0.4681
0.8% 0.6%
視野制限時 y = 0.0001x + 0.0023 R2 = 0.0071
映像時 y = 0.0004x - 0.0018 R2 = 0.4306
0.4% 0.2% 0.0% -13∼-12%
-11∼-10%
-9∼-8%
-7∼-6%
-5∼-4%
-3∼-2%
画面上空の面積の差(%) 図 4-43.
空の面積の差ごとの 1 位の変化指摘率(マイナス)
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
-1∼0%
道幅の差ごとの変化指摘率を以下に示す。 ただし、プラスについては、1 〜 4m、5 〜 9m、11 〜 26m、27 〜 28m、29 〜 31m、マイナスについては、− 28 〜− 24m、− 23 〜− 11m、− 10 〜− 9m、− 7 〜− 2m の変化量については、
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
道幅
実験の対象の街路に存在しなかった。
いえないが、「道幅の差ごとの変化指摘率(プラス)」から、道 幅が大きくなる場合には指摘率があがることが読み取れる。
4.4 シーン物理変化量ごとの変化指摘率
道幅の差と変化指摘率とは、相関係数からは相関があるとは
63
道幅の差ごとの変化指摘率(プラス) 歩行時
50%
視野制限時
映像時
線形 (歩行時)
線形 (視野制限時)
線形 (映像時)
指摘率(%)
45% 40% 35% 30% 25% 20%
歩行時
視野制限時
映像時
y = 0.0035x - 0.0284 R2 = 0.1033
y = 0.0028x - 0.0137 R2 = 0.0727
y = 0.0017x - 0.0039 R2 = 0.0501
15% 10% 5% 0%
0∼1m
4∼5m
8∼9m
12∼13m
16∼17m
20∼21m
24∼25m
道幅の差(m) 図 4-44.
道幅の差ごとの変化指摘率(プラス)
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
28∼29m
数からも、グラフからも、相関は見られない。ただし、グラフ から、ある値から指摘率があがっており、閾値が存在すると考 えられる。
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
「道幅の差ごとの変化指摘率(マイナス)」を見ると、相関係
4.4 シーン物理変化量ごとの変化指摘率
64
道幅の変化量ごとの変化指摘率(マイナス) 歩行時
視野制限時
映像時
線形 (歩行時)
線形 (視野制限時)
線形 (映像時)
指摘率(%) 35% 30% 歩行時 y = 0.0005x + 0.0189
25%
R2 = 0.0027
20%
視野制限時 y = 0.0018x - 0.0045
15%
R2 = 0.0489 映像時
10%
y = 0.0006x + 0.0145 R2 = 0.0048
5% 0% -29∼-28m
-25∼-24m
-21∼-20m
-17∼-16m
-13∼-12m
-9∼-8m
道幅の差(m) 図 4-45.
道幅の差ごとの変化指摘率(マイナス)
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
-5∼-4m
-1∼0m
らは相関があるとはいえないが、グラフから道幅の差が大きく なるにつれ指摘率も増加する傾向が見られる。
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
「道幅の差ごとの 1 位の変化指摘率(プラス)」も相関係数か
4.4 シーン物理変化量ごとの変化指摘率
65
道幅の差ごとの1位の変化指摘率(プラス) 歩行時
視野制限時
映像時
線形 (歩行時)
線形 (視野制限時)
線形 (映像時)
指摘率(%) 30%
25%
20%
15%
10%
歩行時 y = 0.0016x - 0.0111 R2 = 0.0943
視野制限時
映像時
y = 0.0022x - 0.0189 R2 = 0.1121
y = 0.0012x - 0.0102 R2 = 0.104
5%
0%
0∼1m
4∼5m
8∼9m
12∼13m
16∼17m
20∼21m
24∼25m
道幅の差(m) 図 4-46.
道幅の差ごとの 1 位の変化指摘率(プラス)
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
28∼29m
関係数からも、グラフからも、相関は見られない。ただし、グ ラフから、ある値から指摘率があがっており、閾値が存在する と考えられる。
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
「道幅の差ごとの 1 位の変化指摘率(マイナス)」を見ると、 相
4.4 シーン物理変化量ごとの変化指摘率
66
道幅の差ごとの1位の変化指摘率(マイナス) 歩行時
視野制限時
映像時
線形 (歩行時)
線形 (視野制限時)
線形 (映像時)
指摘率(%) 25%
20%
歩行時 y = 0.0003x + 0.0093 R2 = 0.0033
映像時
視野制限時 y = 0.001x - 0.004 R2 = 0.0349
y = 0.0001x + 0.0097 R2 = 0.0009
15%
10%
5%
0% -29∼-28m
-25∼-24m
-21∼-20m
-17∼-16m
-13∼-12m
-9∼-8m
道幅の差(m) 図 4-47.
道幅の差ごとの 1 位の変化指摘率(マイナス)
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
-5∼-4m
-1∼0m
視線の抜けの差ごとの変化指摘率を以下に示す。 ただし、− 1944 〜− 244m、− 194 〜− 94m、156 〜 256m、 356 〜 456m、506 〜 2006m の変化量については、実験の対象の 街路に存在しなかった。
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
視線の抜け
「視線の抜けの距離の差ごとの指摘率(プラス)」を見ると、 視 中の値がないので、これだけでは判断できないが、ある値を超 えると指摘率が一定になるような閾値が存在すると推察される。
4.4 シーン物理変化量ごとの変化指摘率
線の抜けが増えるにつれて指摘率が上がる傾向が見られる。途
67
視線の抜けの距離の差ごとの指摘率(プラス)
指摘率(%)
歩行時
視野制限時
映像時
45% 40% 35% 30% 25% 20% 15% 10% 5% 0% 0∼6m
256∼306m
556∼606m
856∼906m
1156∼1206m
1456∼1506m
視線の抜けの差(m) 図 4-48.
視線の抜けの距離の差ごとの変化指摘率(プラス)
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
1756∼1806m
差が増えるにつれて、指摘率も高くなっていることが読み取れ る。
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
「視線の抜けの距離の差ごとの指摘率(マイナス)」を見ると、
4.4 シーン物理変化量ごとの変化指摘率
68
視線の抜けの距離の差ごとの指摘率(マイナス)
指摘率(%)
歩行時
視野制限時
映像時
14%
12%
10%
8%
6%
4%
2%
0% -1944∼-1894m
-1644∼-1594
-1344∼-1294m
-1044∼-994m
-744∼-694m
-444∼-394m
視線の抜けの差(m)
図 4-49.
視線の抜けの距離の差ごとの変化指摘率(マイナス) 街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
-144∼-94m
ると、差が増えるにつれて、指摘率も高くなる傾向が見られる。
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
「視線の抜けの距離の差ごとの 1 位の指摘率(プラス)」を見
4.4 シーン物理変化量ごとの変化指摘率
69
視線の抜けの距離の差ごとの1位の指摘率(プラス)
指摘率(%)
歩行時
視野制限時
30%
25%
20%
15%
10%
5%
0% 0∼6m
256∼306m
556∼606m
856∼906m
1156∼1206m
1456∼1506m
視線の抜けの差(m) 図 4-50.
視線の抜けの距離の差ごとの 1 位の変化指摘率(プラス)
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
1756∼1806m
映像時
ると、差の値が少ないが、差が増えるごとに指摘率が高くなる 傾向が見られる。
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
「視線の抜けの距離の差ごとの 1 位の指摘率(プラス)」を見
4.4 シーン物理変化量ごとの変化指摘率
70
指摘率(%)
映像時の前方遮蔽物までの距離の差ごとの1位の指摘率(マイナス) 歩行時
視野制限時
映像時
6%
5%
4%
3%
2%
1%
0% -1944∼-1894m
-1644∼-1594
-1344∼-1294m
-1044∼-994m
-744∼-694m
-444∼-394m
視線の抜けの差(m) 図 4-51.
視線の抜けの距離の差ごとの 1 位の変化指摘率(マイナス)
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
-144∼-94m
街路にあるものについては、差と変化指摘率との関係が見ら れなかった。自由歩行時、視野制限時、映像時間の違いも見ら れなかった。
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
街路にあるもの
4.4 シーン物理変化量ごとの変化指摘率
71
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
壁面長の差ごとの変化指摘率を以下に示す。 ただし、− 59 〜− 54m、− 54 〜− 49m、− 49 〜− 44m、− 39 〜− 34m、− 29 〜− 24m、− 19 〜− 14m、11 〜 16m、21 〜 26m、26 〜 31m の変化量については、実験の対象の街路に
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
間口・壁の連続性(壁面長)
存在しなかった。
差が大きくなるにつれ、指摘率が高くなる傾向が見られる。歩 行時、視野制限時は、差との間に関係性が見られない。
4.4 シーン物理変化量ごとの変化指摘率
「壁面長の差ごとの指摘率(プラス)」を見ると、映像時では
72
壁面長の差ごとの指摘率(プラス)
歩行時
視野制限時
映像時
8% 7% 6% 5% 4% 3% 2% 1% 0%
0∼1m
1∼6m
6∼11m
11∼16m
16∼21m
21∼26m
26∼31m
壁面長の差(m) 図 4-52.
壁面長の差ごとの変化指摘率(プラス)
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
31∼36m
の差のときの値が高くなっている。これは、対象の実験街路区間 が、壁面長とともに、建物高さ、道幅も変化しているため、単 独での変化よりも、複合的な印象が強く、より記憶に残ったと 考えられる。
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
「壁面長の差ごとの指摘率(マイナス)」を見ると、-34 〜 -29m
4.4 シーン物理変化量ごとの変化指摘率
73
壁面長の差ごとの指摘率(マイナス) 歩行時
視野制限時
映像時
20% 18% 16% 14% 12% 10% 8% 6% 4% 2% 0%
-64∼-59m
-54∼-59m
-44∼39m
-34∼-29m
-24∼-19m
-14∼-9m
壁面長の差(m) 図 4-53.
壁面長の差ごとの変化指摘率(マイナス)
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
-4∼0m
経路曲折の差ごとの変化指摘率を以下に示す。 自由歩行時は経路の曲折が現れると、指摘率が高くなること がわかる。逆に、曲折から直進になると、指摘率は低くなる。 映像時では経路の曲折の差が見られないところでも、指摘が
第 4 章 街路空間要素に対する変化指摘
経路曲折
あるところが、実空間での自由歩行時、視野制限時と異なる点 である。 4.4 シーン物理変化量ごとの変化指摘率
74
経路の曲折の差ごとの指摘率 25%
20% 歩行時 15% 視野制限時 映像時
10%
5%
0% 減
無 図 4-54.
増
経路の曲折の差ごとの変化指摘率
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
第 5 章 まとめ
5. まとめ
75
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
本研究で得られた結果のまとめを以下に示す。
第 5 章 まとめ
まとめ それぞれ、グラフの形を表し、横軸が街路空間要素の物理的 な値であり、縦軸が変化への指摘率となっている。 歩行時 なお、空白の項目は街路空間要素の物理的な値と指摘率との 映像時 間に関係が認められなかったものである。 歩行時 映像 時
シー ン 物 理 量 シー ン 物 理 変 化 量 歩行時
歩行時
映像時
シーン物理変化量 歩行時
映像時
映像時
a建物高さ b視野内の空の広さ c道幅
76
d視線の抜け f間口・壁の連続性 g経路の曲折 凡例
増加傾向 減少傾向 突 出 値 が ある 閾値がある 一定
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
おわりに
本研究を始め、アンケートで評価を得る類の研究は、常に「や れば何か得られる」という研究のための研究になってしまう危 険性と戦っているように思う。本研究でも、できるかぎり自然 な状態を目指して実験を進めたつもりだが、やはり実験に参加 しているという特殊な状況下では、意識的に行動してしまう可 能性がある。しかし、人がどのように認知したのかを明らかに するにあたって、アンケートやインタビューをする以外の方法 は、既往の文献にもほとんど見られない。研究室でも生理計測 によって評価を得る取り組みを注目しているが、複雑な人の思 考を定量的な何かではかることはほとんど不可能であろう。 研究室生活を始めて3年間は常に「建築で何が出来るのか」 といったことを考え続けてきたように思う。ときには、非常に 無力さを感じ、建築計画でも、特に渡辺研究室の行動研究班と して、どんな価値のある研究ができるのか悩まされてきた。本 論文を書き終わった後も、果たして、行動学の新しい未来を示 す一助となり得たのかと問われると、甚だ懐疑的である。 修士論文では「奥行き」の研究から出発して、次に「移動」の キーワードに出会った。現代のハイスピードな移動・・・それは Webの世界も含めると、人間の身体性を超えるような高速な 移動が可能になったといえる。そういった「超高速」な世界で 人はどのように都市を、世界を認知しているのか、またはいな いのかということが気になり、明らかにしたいと考えた。しか し、自分の所属している場が工学であるということから、まっ たくの「認知とは」という、研究のための研究であるかのよう な課題を明らかにすることに一体どれだけの価値があるのだろ うかという疑問が生じた。この工学に所属しているという問題 にも、大学院の期間には悩まされていたと思う。単純に「人間 とはこういうものである」といった純粋な科学的な姿勢で研究 に臨むことは、工学の場に身を置く者に求められていることな のであろうか。常に、社会に還元できる内容であるのか、端的 に言ってしまえば「使える」研究であるのかが問われることは、 苦しいことでもあり、同時に社会のシステムの一端を担ってい るのだという責任を感じ、研究への動機付けを感じたように思 う。そう考えていくうちに、 「使える」かどうかというところに 街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
ばかり目がいき、身動きが取れなくなってしまったのも事実で はあるのだが。最終的に、研究は本論文でまとめられたように、 迷いをサポートする目的で人の都市の認知を明らかにすること に落ち着いた。GPS などの技術が発達した現代でも、道迷いと いう身体的な問題は人間の認知から扱うことに意義があると考 えられる。機械は人間の身体の延長でもあるが、やはり身体そ のものの強化・サポートは欠かせないと考えられる。非常時に はそういった人間の本能的な力が試されるのである。 研究の道行きも迷ってばかりであるが、本研究としてまとめ られたものが、今後の建築計画研究の足しに少しでもなれば幸 いである。 2009 年 2 月 松本阿礼
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
謝辞
この研究は周りの方々の多大なご協力があってこそ、できたも のでした。 渡辺先生には、あたたかく、そして厳しく、しかしやっぱりあ たたかいご指導をいただきました。先生のお話は興味深いもの ばかりで、常に未来を感じさせ、非常に勉強させていただきま した。また、人を説得させるとはこういうことなんだなあ!と 思わず感じるほど、わくわくするようなスケールの大きい、発 展的なアイディアをいつもお聞かせくださいました。論文の指 導でも、大変、親身にご相談にのってくださり、どうすれば自 分を生かした研究ができるのか、どうすれば研究をすすめられ るのかという、研究の本質に関わることも教えていただきまし た。研究者を目指すべく、研究室の門を叩き、結局は、研究者 という道には進まなかった私ですが、将来の選択についてもい ろいろなアドバイスをいただきました。3年間、本当にお世話 になりました。まことにありがとうございました。 ゼミの先生である林田先生には、3年前の卒業論文時から大変 お世話になりました。最後までご心配とご迷惑をかけ続けたに も関わらず、常に見放さず親身なご指導をしていただき、まこ とにありがとうございました。毎回のお菓子もごちそうさまで した。シュークリームの味は忘れられません。また、研究に 対する態度をいつも教え続けてくださいました。楽しんで打ち 込むことの重要性や、決断しなければいけないことや、その他、 細々とした研究者としてのあり方を学ばせていただきました。 同じゼミのみなさんは、毎回の冗長で要領を得ない私の話に耐 えてついてきてくださり、的確なご意見をくれました。卒論 生・修士1年生のみなさんは聡明な方ばかりで、大変よい刺激 をいただきました。五代さんには常にするどい視点での指摘や 建設的なアドバイスをしていただき、大変勉強させていただき ました。平居さんには、研究が著しく低迷している時期に相談 に乗ってもらい、論文提出間際の苦しい時間にも、忙しい中で もいろいろと一緒に考えてもらい、とてもとてもお世話になり ました。直前にも関わらず、VBAを書いてもらったり、分析 方法を検討していただきました。あのご親切は忘れられません。 最後の 1 週間、一緒に研究室で1日に3回行っていたラジオ体 街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
操も忘れません。増田君とは、卒業論文のときからお世話にな りました。いつもいつも面白いアイディアを与えてくれました。 知識が豊富で勉強熱心な態度にも、感化されていました。 研究室のみなさんにも大変お世話になりました。 長沢さんは、研究室会議の際にも、時々ご一緒させていただい た電車の中でも、するどいご指摘と豊富なお話を聞かせてくだ さいました。遠田さんは、わかりやすい例を出しつつ、研究の 本質をつくようなご指摘とアドバイスをいつもくださいました。 本田さんには、要所要所で、非常に参考になるご意見をいただ きました。また、提出間際の 1 週間に一緒に研究室に泊まり込 み、励まし合ったり、いろいろ教えてもらったりし、本田さんの おかげで非常に楽しく充実した時間を過ごせたと思います。そ して、3年間、いつも頑張っている本田さんの姿は、私に刺激 を与え続けてくれました。どうもありがとうございました。森 村さんには、同じように都市の中の歩行と認知というテーマだ ということで、参考文献を紹介してもらったり、アドバイスを もらったり、その他、分析の際にも相談に乗ってもらい、非常 にお世話になりました。小原さんには、研究室で会う度に、研 究の進捗状況を相談したり、参考になることを教えてもらった り、何かとお世話になったと思います。また、小原さんの視点 はとても面白く、研究を楽しんでいきいきと行っている姿を見 て、私もモチベーションが上がりました。大塚さんには、非常 に悩み、苦しんでいた時期に、クリティカルな意見をいただき ました。大塚さんの言葉ですっと自分のやるべきことが見え、 研究を進めることができたように思います。菊地さん、佐古さ ん、多和田さんにもたびたびアドバイスをいただいたり、相談 にのっていただきました。菊地さん、佐古さんと一緒に東京タ ワーに行った際に、研究の話をしましたが、お二人を始め、健 康ゼミの方々はいつも研究に関する熱い議論をされていて、側 で聞いているだけでも刺激的でした。渡辺君は、被験者集めに も協力をしてくださり、大変助かりました。ありがとうござい ました。 忙しい中で、実験に参加してくださった、豊田君、容平君、容 平君のお友達、佐古さん、森村さん、木島さん、増田君、西君、 本田さん、平居さん、大塚さん、堀田さん、入江君、浅野さん、 松島君、菊地さん、井上さん、棚田さん、多和田さん、池内さ ん、田中さんにも感謝の気持ちでいっぱいです。特にお友達ま で呼んでくれた容平君と田中さんには足を向けて寝られません。 もちろん忙しいところ駆けつけてくださった修士2年生、卒論 生のみなさまにも足を向けては寝られません。本当にありがと うございました。 街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
豊田君には、違う研究室ながら、毎回、非常に的確でわかりや すいアドバイスをいただきました。豊富で多彩な知識から学ば せてもらうことは多かったです。また、自身が忙しい中でも本 当に親身に相談にのってくれ、いろいろ助けてもらいました。 それから、毎日遅くなっても、あたたかい料理を用意し、朝は 起こしにきてくれ、健康と論文を毎日心配してくれていた両親 にも感謝します。
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
参考文献 文中参照: 文 1)山田雅夫、都市は拡張するのか、それともコンパクト化に向かうのか、情報都市論、NTT 出版、2002 文 2)藤田真弓、都心商業地における歩行空間のアクセシビリティに関する研究—渋谷を事例として—、東京大 学、修士論文、2006 文 3)池内健、遠田敦、渡辺仁史:Web ネットワークが街の通行に与える影響に関する研究、学術講演梗概 集、F-1、p.433-434、2008 文 4)楽天リサーチ、中学生までの子どもにモバイル端末を持たせている親は 27.8%、今後については 70.6% の意向|国内調査|市場調査・インターネットリサーチの【楽天リサーチ】、http://research.rakuten.co.jp/ report/20070611/、2009.1.5 文 5)ジェームズ・L・マッガウ著、大石高生、久保田競監訳、記憶と情動の脳科学:「忘れにくい記憶」の 作られ方、講談社、2006.4 文 6)日色真帆、原広司、門内輝行、迷いと発見を含んだ問題解決としての都市空間の経路探索、日本建築 学会計画系論文集、Vol.466、pp.65-74、19941230 文 7)舟橋國男、初期環境情報の差異と経路探索行動の特徴:不整形街路網地区における環境情報の差異と経 路探索行動ならびに空間把握に関する実験的研究その 1、日本建築学会計画系論文報告集、Vol.424、pp.2130、19910630 文 8)村越真、方向オンチの謎がわかる本、集英社、2003.4.30、第1刷 文 9)ケヴィン・リンチ、訳:丹下健三、富田玲子、都市のイメージ、岩波書店、2007 文 10)石川博将、志水英樹、三戸美代子、大林敬幸:街路形態による視覚・記憶構造の研究(その 1) :神楽 坂を事例として、学術講演梗概集、計画系、pp. 889-890、2002 文 11)大林敬幸、志水英樹、三戸美代子、石川博将:街路形態による視覚・記憶構造の研究(その 2) :神楽 坂を事例として、学術講演梗概集、計画系、pp.891-892、2002 文 12)鈴木信弘、志水英樹、塩田洋:参道空間における視覚・記憶構造に関する研究、日本建築学会計画系 論文集、第 473 号、pp.91-99、1994.3.30 文 13)鈴木信弘、志水英樹、内田暁子:建築外部空間における視覚・記憶構造に関する研究:大学キャンパ スを事例として、日本建築学会計画系論文集、第 473 号、pp.91-99、1995 文 14)積田洋:心理量分析と指摘量分析による街路空間の「図」と「地」の分析:街路の空間構造の研究 (その 1) 、日本建築学会計画系論文集第 554 号、pp.189-196、2002.4.30 文 15)山田尚子、失敗傾向質問紙の作成及び信頼性・妥当性の検討、教育心理学研究、Vol.47、No.4、pp.501510、1999.12.30 その他: 積田洋、船越徹、大井哲也、福田治彦、街路空間の研究 ( その 40) : 情報型・意識型マトリックス分析、学術 講演梗概集、E、pp.1109-1110、19940725 福田治彦、積田洋、船越徹、大井哲也、街路空間の研究 ( その 39) : 情報理論による指摘エレメントの分析、 学術講演梗概集、E、pp.1107-1108、19940725 塩田真吾、積田洋、福田治彦、 「図」エレメントの物理量分析・数量化理論 I 類分析 : 街路空間の研究 ( その 43)、学術講演梗概集、E、pp.865-866、19950720 積田洋、福田治彦、塩田真吾、 「図・図的」エレメントと「地」エレメントの分析 : 街路空間の研究 ( その 42)、 学術講演梗概集、E、pp.863-864、19950720 街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
小高孝司、積田洋、福田治彦、 「図」 ・ 「図的」・「地」構成による空間構造の分析 : 街路空間の研究 ( その 44)、 学術講演梗概集、E、pp.685-686、19960730 広野勝利、積田洋、大槻猛、相澤誠、アーバンコンプレックスにおける < 心理型 >・< 指摘型 >・< 情報型 > の 分析 : 街路空間の研究 ( その 52)、学術講演梗概集、E、pp.939-940、19990730 相澤誠、積田洋、廣野勝利、矢嶋利明、池田郁人、鈴木正幸、情報理論によるアーバンコンプレックスの多 様性の分析 : 街路空間の研究 ( その 56)、学術講演梗概集、E、pp.1043-1044、20010731 廣野勝利、積田洋、< 指摘法 >< 情報理論 > によるアーバンコンプレックスの「図」と「地」の構成と多様 性に関する分析 : アーバンコンプレックスの研究 ( その 2)、日本建築学会計画系論文集、565、pp.175-182、 20030330 仲間浩一、まちのイメージ把握手法に関する研究、造園雑誌、53、5、pp.210-214、19900330 清水加陽子、那須聖、安藤直見、八木幸二、街路景観の輪郭線によるイメージ形成、学術講演梗概集、F-1、 1998、 、pp.613-614、19980730 乾高章、佐藤仁美、原田昌幸、久野覚、街路景観の好ましさに関する研究 : その 1 街路景観の心理イメージ要 素および景観構成要素の重み付け、学術講演梗概集、D-1、1999、pp.453-454、19990730 富樫豊、形態におけるイメージの認識について : その 1: 力学安定性や景観などの分野における事始め、日本 建築学会北陸支部研究報告集、42、pp.429-432、19990730 井上篤、宮岸幸正、材野博司、シークエンス景観における認知構造に関する研究 : 注視要素とイメージにつ いて、学術講演梗概集、F-1、2000、pp.911-912、20000731 武井正昭、大岩昭之、景観研究のための「イメージ視野」の測定 、大会学術講演梗概集、計画系、46、pp.803804、19710920 奥俊信、景観の雰囲気評価とイメージとの関係に関する実験的研究、学術講演梗概集、計画系、55、pp.14671468、19800900 奥俊信、平野二郎、景観の雰囲気評価とイメージとの関係に関する実験的研究、建築雑誌、1981、p.126、 19810320 小山田善次郎、揚村固、岩永裕人、都市景観研究のための基礎的研究 ( その 7) 景観要素のパターンによる景 観イメージの推定、建築雑誌、1984、p.110、19841020 小山田善次郎、原田信之、揚村固、都市景観のための基礎的研究 ( その 10) : 景観イメージと景観要素との数 量的関係、学術講演梗概集、F、1985、pp.313-314、19850910 大野隆造、中安美生、添田昌志、移動時の自己運動感覚による場所の記憶に関する研究、日本建築学会計画 系論文集、560、pp.173-178、20021030 宗本順三、崎山徹、外部空間の「印象」とその要因となる空間特性についての研究 : 九州芸術工科大学キャ ンパスとその周辺市街地の外部空間について、日本建築学会計画系論文報告集、453、pp.95-104、19931130 大森峰輝、三竹友代、縮尺模型で構築された都市のリアリティと認知特性、豊田工業高等専門学校研究紀要、 39、pp.113-116、20061124 藤澤陽介、中北千景、大森峰輝、仮想都市をドライブスルーした際の認知特性 : 男女学生と高年者の比較、豊 田工業高等専門学校研究紀要、35、pp.99-104、20021125 井上毅、佐藤浩一、日常認知の心理学、北大路書房、2002.3 山内光哉、春木豊編、グラフィック学習心理学:行動と認知、サイエンス社、2001.3 日垣隆、方向音痴の研究、ワック、2007.5 新垣紀子、野島久雄、方向オンチの科学:迷いやすい人・迷いにくい人はどこが違う ?、講談社、2001.8 空間認知の発達研究会、空間に生きる:空間認知の発達的研究、北大路書房、1995.5 街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
資料編
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
START
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較−
のさまざまな変化の全体を通して順番をつけてください。添付の図参照。
2番:2丁目の建物高さの変化、3番:2丁目の道幅の変化・・・のように、それぞれの位置で
同じ変化でも、場所によって順位が異なってかまいません。たとえば、1番:1丁目の道幅の変化、
変化で気付いた場合には通りを線で囲んでから、その脇に気付いた変化を書き込んでください。
位置はあるポイントで気付いた場合には、なるべく正確な位置で記入してください。通りごとの
GOAL
( きわめて元気 ・ 普通 ・ 疲れている ・ 非常に疲れている )
4.現在の疲労度は?あてはまるものに○をつけてください。
( 初めて ・ 何回か通ったことがある ・ よく知っている )
また、それぞれの位置で感じた変化を、印象深かった順に順位をつけてください。 さい。
2.上記設問2のa∼iをどこで感じましたか? 地図の中に書いてください。
( )j.人の属性
( )i.建物用途
( )h.明るさ
( )g.経路の曲折
( )f.間口・壁の連続性
(↑人や動物、車やバイク・自転車など、動くものは除く )
( )e.街路にあるもの
( )d.視線の抜け
( )c.道幅
( )b.視野内の空の広さ
3.今、歩いた道は知っていましたか?あてはまるものに○をつけてくだ
1.次の変化を感じましたか? 感じた変化には○を、感じなかった変化には × をつけてください。
( )a.建物高さ
アンケート用紙
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較−
Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
START
( きわめて元気 ・ 普通 ・ 疲れている ・ 非常に疲れている )
4.現在の疲労度は?あてはまるものに○をつけてください。
( 初めて ・ 何回か通ったことがある ・ よく知っている )
3.今、歩いた道は知っていましたか?あてはまるものに○をつけてください。
通して順番をつけてください。添付の図参照。
のように、それぞれの位置でのさまざまな変化の全体を
目の建物高さの変化、3番:2丁目の道幅の変化・・・
ん。たとえば、1番:1丁目の道幅の変化、2番:2丁
同じ変化でも、場所によって順位が異なってかまいませ
を書き込んでください。
場合には通りを線で囲んでから、その脇に気付いた変化
な位置で記入してください。通りごとの変化で気付いた
位置はあるポイントで気付いた場合には、なるべく正確
深かった順に順位をつけてください。
また、それぞれの位置で感じた変化を、印象
か? 地図の中に書いてください。
2.上記設問2のa∼iをどこで感じました
( )j.人の属性
( )i.建物用途
( )h.明るさ
( )g.経路の曲折
( )f.間口・壁の連続性
(↑人や動物、車やバイク・自転車など、動くものは除く )
( )e.街路にあるもの
( )d.視線の抜け
( )c.道幅
( )b.視野内の空の広さ
( )a.建物高さ
1.次の変化を感じましたか? 感じた変化には○を、感じなかった変化には × をつけてください。
GOAL
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較−
Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
い。添付の図参照。
GOAL
の位置でのさまざまな変化の全体を通して順番をつけてくださ
の変化、3番:2丁目の道幅の変化・・・のように、それぞれ
とえば、1番:1丁目の道幅の変化、2番:2丁目の建物高さ
同じ変化でも、場所によって順位が異なってかまいません。た
い。
を線で囲んでから、その脇に気付いた変化を書き込んでくださ
で記入してください。通りごとの変化で気付いた場合には通り
位置はあるポイントで気付いた場合には、なるべく正確な位置
た順に順位をつけてください。
また、それぞれの位置で感じた変化を、印象深かっ
地図の中に書いてください。
2.上記設問2のa∼iをどこで感じましたか?
( ) j.人の属性
( ) i.建物用途
( ) h.明るさ
( ) g.経路の曲折
( ) f.間口・壁の連続性
(↑人や動物、車やバイク・自転車など、動くものは除く )
( ) e.街路にあるもの
( ) d.視線の抜け
( ) c.道幅
( ) b.視野内の空の広さ
( ) a.建物高さ
じなかった変化には × をつけてください。
1.次の変化を感じましたか? 感じた変化には○を、感
疲れている )
( きわめて元気 ・ 普通 ・ 疲れている ・ 非常に
い。
4.現在の疲労度は?あてはまるものに○をつけてくださ
いる )
( 初めて ・ 何回か通ったことがある ・ よく知って
○をつけてください。
3.今、歩いた道は知っていましたか?あてはまるものに
START
空間要素物理量 1(自由歩行時)
実験番号
実験空間
ネットワーク
建物高さ
視野内空の占有面積
道幅
アイストップまでの距離
街路にあるもの
壁面連続長
経路曲折
人の属性
1
1
1
22.66666667
0
9.142857143
57.71428571
1
23.68571429
0
0
1
1
2
22.66666667
0
9.142857143
37.14285714
1
23.68571429
0
0
1
1
3
30.69230769
0.021505376
9.142857143
528.6857143
0
23.37142857
1
0
1
1
4
30.69230769
0.028673835
9.142857143
476.2285714
0
34.24
0
0
1
1
5
29.1875
0.012544803
9.142857143
274.9428571
0
26.24571429
1
0
1
1
6
85
0
13.14285714
57.14285714
0
22.11428571
0
0
1
1
7
85
0
13.14285714
36.45714286
0
22.11428571
0
0
1
1
8
58.28571429
0.064516129
11.54285714
162.5142857
1
32.45714286
0
0
1
1
9
58.28571429
0.068100358
11.54285714
147.4285714
1
32.45714286
0
0
1
1
10
99.66666667
0.039426523
4.457142857
146.8571429
1
51.31428571
0
0
1
1
11
99.66666667
0.039426523
4.457142857
108.7428571
1
51.31428571
0
0
1
1
12
99.66666667
0.078853047
4.457142857
70.62857143
1
51.31428571
0
0
1
1
13
99.66666667
0.075268817
4.457142857
56.68571429
1
51.31428571
0
0
1
1
14
99.66666667
0.058243728
4.457142857
95.72857143
1
51.31428571
0
0
1
1
15
35.66666667
0.086021505
35.54285714
424.9142857
0
49.34285714
0
0
1
1
16
77.5
0.096774194
35.54285714
340
1
49.34285714
0
0
1
1
17
83.5
0.050179211
35.54285714
284.4571429
0
81.37142857
0
0
1
2
1
60.33333333
0
14.05714286
113.8285714
1
78.45714286
0
1
1
2
2
60.33333333
0.068100358
14.05714286
125.4857143
1
35.87142857
0
1
1
2
3
54.8
0.082437276
14.05714286
62.74285714
1
35.87142857
0
1
46.83333333
0.071684588
14.05714286
29.37142857
1
35.87142857
0
1
1
2
5
56.875
0.055555556
14.05714286
82.85714286
1
46.51785714
0
1
1
1
2
2
6
4
18.41666667
0.068100358
5.6
88.57142857
1
13.01978022
0
1
1
2
7
21
0.078853047
5.6
42.51428571
1
6.957142857
1
1
1
2
8
21
0.093189964
5.6
85.02857143
1
9.459340659
1
1
1
2
9
18.625
0.089605735
5.6
42.51428571
1
11.37777778
1
1
1
2
10
18.625
0.082437276
5.6
64.65714286
1
10.20351038
1
1
1
2
11
28.11111111
0.100358423
31.77142857
2076
1
17.43809523
0
1
1
2
12
28.11111111
0.114695341
31.77142857
2024.571429
1
17.43809523
0
1
1
2
13
56.33333333
0.154121864
31.77142857
1973.142857
1
17.43809523
0
1
1
3
1
47
0.046594982
4.342857143
29.48571429
0
85.94285714
1
1
1
3
2
47
0.035842294
4.342857143
109.7142857
0
85.94285714
1
1
1
3
3
38.5
0.064516129
30.97986577
80.91428571
1
22.82857143
0
1
1
3
4
57.5
0.05734767
30.97986577
48.68571429
1
22.82857143
0
1
1
3
5
30
0.017921147
30.97986577
20
1
21.55604395
0
1
1
3
6
30
0
30.97986577
10
1
21.55604395
0
1
1
3
7
41.33333333
0.132616487
30.97986577
57.71428571
1
21.55604395
0
1
1
3
8
41.33333333
0.129032258
30.97986577
7.542857143
1
15.3557047
0
1
1
3
9
0
0
2.872483221
40
1
16.18791946
0
1
1
3
10
32
0.046594982
30.97986577
18.09395973
1
16.80089485
0
1
1
3
11
32
0.046594982
30.97986577
18.09395973
1
16.80089485
0
1
1
3
12
29.33333333
0.066905615
30.97986577
86.90751039
1
21.22727504
0
1
1
3
13
34
0.046594982
7.463087248
380
1
40.6621924
0
1
1
3
14
27
0.028673835
7.463087248
330
1
40.6621924
0
1
1
3
15
29.5
0.05734767
12.2147651
460
1
17.11856823
0
1
1
3
16
21.33333333
0.050179211
12.2147651
450
1
17.11856823
0
1
1
3
17
30
0.05734767
21.77181208
470
1
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0
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1
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1
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0
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21.77181208
350
1
7.087248322
0
1
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
空間要素物理量 2(視野制限時、映像時)
2
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1
16.80089485
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13
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2
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14
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1
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0
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12.2147651
450
1
17.11856823
0
1
2
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17
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470
1
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1
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0
1
2
3
19
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510
1
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0
1
2
3
20
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0.053763441
10.87248322
500
1
12.68456376
0
1
2
3
21
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21.77181208
460
1
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0
1
2
3
22
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0.064516129
21.77181208
400
1
7.087248322
0
1
2
3
23
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21.77181208
350
1
7.087248322
0
1
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
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街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較−
Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
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回答データ
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較−
Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
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街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較−
Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
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街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較−
Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
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街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較−
Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
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街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較−
Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
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街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較−
Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
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街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較−
Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
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街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較−
Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
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街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較−
Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
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街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較−
Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
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街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較−
Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
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街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較−
Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
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街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較−
Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
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街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較−
Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
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街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較−
Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
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データ抽出用 VBA(1) ' 最初に sheet3 までがあることが必要 Sub tyuusyutu() Dim retsu, houhou, haba, lastrow, i, j, k, dami, tume, ikutsu, s1lastcolumn, s1lastrow, count, l As Integer Dim hit(), hito(), kuukan(), kazu(), hitotyu() As Integer Dim saidai As Double Sheets("sheet3").Cells.Clear retsu = Application.InputBox(Prompt:=" 何列目? ", Type:=1) 'houhou = Application.InputBox(Prompt:=" そのセルだけ -1, 前のセルとの差 -2", Type:=1) haba = Application.InputBox(Prompt:=" 幅は? ", Type:=1) lastrow = Worksheets("sheet2").UsedRange.Rows.count s1lastcolumn = Worksheets("sheet1").UsedRange.Columns.count s1lastrow = Worksheets("sheet1").UsedRange.Rows.count 'Select Case houhou 'Case 1 saidai = 0 For i = 1 To lastrow If saidai < Worksheets("sheet2").Cells(i, retsu) Then saidai = Val(Worksheets("sheet2").Cells(i, retsu)) End If Next i saidai = 1 + Int(saidai / haba) ReDim hit(lastrow, saidai) For i = 1 To saidai hit(1, i) = i * haba Worksheets("sheet3").Cells(1, i) = hit(1, i) For j = 2 To lastrow If (((i - 1) * haba) <= Val((Worksheets("sheet2").Cells(j, retsu)))) _ And ((i * haba) > Val((Worksheets("sheet2").Cells(j, retsu)))) Then 街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
hit(j, i) = 1 Else hit(j, i) = 0 End If Worksheets("sheet3").Cells(j, i) = hit(j, i) Next j Next i 'Set NewWorkSheet = Worksheets.Add(after:=Worksheets(StrLastSheetName)) ReDim kazu(saidai) For i = 1 To saidai dami = 0 For j = 2 To lastrow dami = dami + hit(j, i) Next j kazu(i) = dami Next i Debug.Print kazu(1) Debug.Print kazu(2) Debug.Print kazu(3) Debug.Print kazu(4) ikutsu = Application.WorksheetFunction.Max(kazu) ReDim kuukan(1 + ikutsu, 3 * saidai) Debug.Print ikutsu For i = 1 To saidai tume = 2 kuukan(1, (i - 1) * 3 + 1) = (i - 1) * haba kuukan(1, (i - 1) * 3 + 2) = i * haba Worksheets("sheet3").Cells(lastrow + 2, (i - 1) * 3 + 1) = kuukan(1, (i - 1) * 3 + 1) Worksheets("sheet3").Cells(lastrow + 2, (i - 1) * 3 + 2) = kuukan(1, (i - 1) * 3 + 2) For j = 2 To lastrow If hit(j, i) = 1 Then kuukan(tume, (i - 1) * 3 + 1) = Worksheets("sheet2").Cells(j, 1) kuukan(tume, (i - 1) * 3 + 2) = Worksheets("sheet2").Cells(j, 2) kuukan(tume, (i - 1) * 3 + 3) = Worksheets("sheet2").Cells(j, 3)
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
Worksheets("sheet3").Cells((lastrow + 2) + (tume - 1), (i - 1) * 3 + 1) _ = kuukan(tume, (i - 1) * 3 + 1) Worksheets("sheet3").Cells((lastrow + 2) + (tume - 1), (i - 1) * 3 + 2) _ = kuukan(tume, (i - 1) * 3 + 2) Worksheets("sheet3").Cells((lastrow + 2) + (tume - 1), (i - 1) * 3 + 3) _ = kuukan(tume, (i - 1) * 3 + 3) tume = tume + 1 End If Next j Next i ReDim hito(s1lastrow, saidai) For i = 1 To saidai hito(1, i) = i * haba Worksheets("sheet3").Cells(lastrow + 1 + ikutsu + 3, i) = hito(1, i) For k = 2 To ikutsu + 1 For j = 2 To s1lastrow If (Worksheets("sheet1").Cells(j, 2)) = (kuukan(k, (i - 1) * 3 + 1)) _ And (Worksheets("sheet1").Cells(j, 3)) = (kuukan(k, (i - 1) * 3 + 2)) _ And (Worksheets("sheet1").Cells(j, 4)) = (kuukan(k, (i - 1) * 3 + 3)) Then hito(j, i) = 1 '
Else
'
hito(j, i) = 0 End If Worksheets("sheet3").Cells(lastrow + 3 + ikutsu + j, i) = hito(j, i) 'Worksheets("sheet3").Cells(j, i) = hit((lastrow + 1 + ikutsu + j), i) Next j Next k Next i
ReDim hitotyu(s1lastrow + saidai, s1lastcolumn) count = 1 For i = 1 To saidai 街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
hitotyu(count, 1) = (i - 1) * haba hitotyu(count, 2) = i * haba Worksheets("sheet3").Cells(lastrow + 4 + ikutsu + s1lastrow + count, 1) = hitotyu(count, 1) Worksheets("sheet3").Cells(lastrow + 4 + ikutsu + s1lastrow + count, 2) = hitotyu(count, 2) For j = 2 To s1lastrow If hito(j, i) = 1 Then count = count + 1 For l = 1 To s1lastcolumn hitotyu(count, l) = (Worksheets("sheet1").Cells(j, l)) Worksheets("sheet3").Cells(lastrow + 4 + ikutsu + s1lastrow + count, l) _ = hitotyu(count, l) Next l End If Next j count = count + 1 Next i
'
Debug.Print kuukan(2, 10)
'Case 2 'End Select
End Sub
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
hitotyu(count, 2) = i * haba Worksheets("sheet3").Cells(lastrow + 4 + ikutsu + s1lastrow + count, 1) = hitotyu(count, 1) Worksheets("sheet3").Cells(lastrow + 4 + ikutsu + s1lastrow + count, 2) = hitotyu(count, 2) For j = 2 To s1lastrow If hito(j, i) = 1 Then count = count + 1 For l = 1 To s1lastcolumn hitotyu(count, l) = (Worksheets("sheet1").Cells(j, l)) Worksheets("sheet3").Cells(lastrow + 4 + ikutsu + s1lastrow + count, l) _ = hitotyu(count, l) Next l End If Next j count = count + 1 Next i
'
Debug.Print kuukan(2, 10)
'Case 2 'End Select
End Sub
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
データ抽出用VBA(2) Sub 探す () Dim i, j As Integer
For i = 2 To 300 For j = 2 To 54 If Cells(i, 2) = Worksheets("sheet2").Cells(j, 1) _ And Cells(i, 3) = Worksheets("sheet2").Cells(j, 2) _ And Cells(i, 4) = Worksheets("sheet2").Cells(j, 3) _ Then Cells(i, 19) = Worksheets("sheet2").Cells(j, 4) Cells(i, 20) = Worksheets("sheet2").Cells(j - 1, 4) End If If Cells(i, 2) = Worksheets("sheet2").Cells(j, 1) _ And Cells(i, 3) = Worksheets("sheet2").Cells(j, 2) _ And Cells(i, 4) = Worksheets("sheet2").Cells(j, 3) _ Then Cells(i, 22) = Worksheets("sheet2").Cells(j, 5) Cells(i, 23) = Worksheets("sheet2").Cells(j - 1, 5) End If
If Cells(i, 2) = Worksheets("sheet2").Cells(j, 1) _ And Cells(i, 3) = Worksheets("sheet2").Cells(j, 2) _ And Cells(i, 4) = Worksheets("sheet2").Cells(j, 3) _ Then Cells(i, 25) = Worksheets("sheet2").Cells(j, 6) Cells(i, 26) = Worksheets("sheet2").Cells(j - 1, 6)
End If
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
If Cells(i, 2) = Worksheets("sheet2").Cells(j, 1) _ And Cells(i, 3) = Worksheets("sheet2").Cells(j, 2) _ And Cells(i, 4) = Worksheets("sheet2").Cells(j, 3) _ Then Cells(i, 28) = Worksheets("sheet2").Cells(j, 7) Cells(i, 29) = Worksheets("sheet2").Cells(j - 1, 7)
End If If Cells(i, 2) = Worksheets("sheet2").Cells(j, 1) _ And Cells(i, 3) = Worksheets("sheet2").Cells(j, 2) _ And Cells(i, 4) = Worksheets("sheet2").Cells(j, 3) _ Then Cells(i, 31) = Worksheets("sheet2").Cells(j, 8) Cells(i, 32) = Worksheets("sheet2").Cells(j - 1, 8)
End If If Cells(i, 2) = Worksheets("sheet2").Cells(j, 1) _ And Cells(i, 3) = Worksheets("sheet2").Cells(j, 2) _ And Cells(i, 4) = Worksheets("sheet2").Cells(j, 3) _ Then Cells(i, 34) = Worksheets("sheet2").Cells(j, 9) Cells(i, 35) = Worksheets("sheet2").Cells(j - 1, 9)
End If If Cells(i, 2) = Worksheets("sheet2").Cells(j, 1) _ And Cells(i, 3) = Worksheets("sheet2").Cells(j, 2) _ And Cells(i, 4) = Worksheets("sheet2").Cells(j, 3) _ Then
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008
Cells(i, 37) = Worksheets("sheet2").Cells(j, 10) Cells(i, 38) = Worksheets("sheet2").Cells(j - 1, 10)
End If If Cells(i, 2) = Worksheets("sheet2").Cells(j, 1) _ And Cells(i, 3) = Worksheets("sheet2").Cells(j, 2) _ And Cells(i, 4) = Worksheets("sheet2").Cells(j, 3) _ Then Cells(i, 40) = Worksheets("sheet2").Cells(j, 11) Cells(i, 41) = Worksheets("sheet2").Cells(j - 1, 11) End If Next Next End Sub
街路空間要素の変化に対する短期記憶の特性−実空間と映像による体験との比較− Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. Master's Thesis 2008