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隠居部屋からみた高齢者の居室配置に関する研究

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はじめに


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■■■ 0. はじめに■■■

私の家の廊下には、私が幼い頃から、1枚の図面が飾られている。  これは、ある建築家の遺作であり、そこに描かれた建物は、その建築家が年老いた施主のため に創造した1件の 終の棲家 であった。そこでは、丘の上で羊と戯れながら、穏やかに最期の 時を迎える高齢者の姿が描かれていた。この作者は、その図面を病院のベッドの中で、死を目前 にしながら描いていた。 人が死を目前にした時、どのような空間で最期を過ごしたいと思うのだろうか。 私は、大好きな人や家族がそばにいる場所にいたい。  しかし、現状は、独居における孤独死や、家族とうまく距離がとれず高齢者施設に入るしかな い人たち等、多くの問題がある。  そんな時、奈良県今井町をおとずれる機会があった。そこで、私ははじめて隠居部屋という存 在を知った。そこでは、お年寄りが、同じ敷地内に住みながらも、部屋が中庭にあり、別棟で生 活している形跡が残っていた。昔の住まいにおける隠居を介した人と人の距離感がつかず離れず で好感触をもった。  隠居部屋では、他の家族が住む部屋との距離感はどれくらいのものだったのだろうか。  現代でも展開出来るのか。また、どうすれば展開可能か検討してみようと思う。

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背景

■■ 1-1. 高齢社会について■■ ■■ 1-2. 高齢社会への対策■■ ■■ 1-3. 現在の    在宅介護状況■■ ■■ 1-4. 介護と腰痛■■ ■■ 1-5. 介護と腰痛の      既往研究■■ ■■ 1-6. 海外の     高齢者福祉■■ ■■ 1-7. まとめ/    研究内容決定■■


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■■■ 1. 高齢社会について■■■ 日本は 2005 年に高齢化率 20% を超え、5 人に 1 人の割合で高齢者となった。現代の高齢者 の居住空間を論じるにあたり、制度や社会、家族構成の変遷に大きく影響していると考えられる。 そして、住宅史における昔の高齢者の居住空間を取り上げ、その変遷と形態をよむことが必要で ある。

■■ 1-1-1. 現代の高齢者とすまい■■  戦後になって民法上の家父長制度が廃止され、家族は戦後型の家族へと変容してきた。世帯構 成としての核家族世帯の増加は、伝統的な家族から夫婦家族への大きな転換ともみられる。家族 形態別に高齢者の割合を見ても、同居の実態は以前と比較し低下していることが明らかである ( 図 -1-1)。  そのため、家族中心に担われてきた高齢者の介護機能を家族外の社会が相当部分を提供しなけ ればならなくなる。

図 1-1. 家族形態別にみた高齢者の割合 参照:平成 18 年版高齢社会白書

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介護保険法が 1997 年 12 月に国会を通過し 2000 年 4 月から介護保険が実施され、福祉にかか わるサービスの量と質は、両面から対策が講じられているが、それらの対応策は現実に進行する少 子高齢化と同時に進行する家族の変化に対応するには、まだまだ十分な水準とはいえない。家族の なかで老親たちが健やかに人生を送り、家族のもつ福祉的機能が十分発揮できる社会の構築が必要 である。以下、現状の高齢者と住まい ( 在宅、施設 ) について述べる。

■■ 1-1-2. 高齢者福祉施設の種類とその特徴■■  現在の福祉サービスの全体を図 1-2「老人保健福祉サービス概念図」に示す。また、施設の種類 ごとに施設名称、通称、その他利用できる人、費用、サービス内容などについて表 1-3 にまとめた。

図 1-2  老人保健福祉サービス概念図

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表 1-3. 高齢者福祉施設の種類

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■■ 1-2-1. 高齢者と同居■■  要介護者に対する心の支えになっている人を尋ねるアンケート ( 図 1-4.) によれば、子どももしく はそのパートナーが心の支えになっている人の割合が高いことがわかる。また、高齢者の子どもと の同居の意識に関しては、高齢者が子どもとの同居の意識が高いことがわかる ( 図 1-5.)。  一方で、2003 年高齢者介護に関する世論調査では、同居に関して以下のような問題点が挙げら れている ( 図 1-6.)。  介護者側が挙げている問題点 : 「食事や排泄、入浴など世話の負担が強く、十分な睡眠が取れないなど肉体的な負担が大きい」 「ストレスや精神的負担が大きい」 「自由に行動できない。家を留守にできない」  これら問題点をみていくと、その共通項の一つとして、「家族や社会との距離のとり方」に問題 が集中していることがわかる。  この背景には、数十年における日本の住まいを取り巻く社会構造の著しい変化があるといえる。 その変化の中でも、医療の発達による高齢者の長寿命化や家族形態の変化が大きく影響していると されるが、それにより、明治以降、特に戦後急速に変化していった建築の形態にどのような変化を 与えたかは明らかになっていない。  本研究では、急速に変化していった建築の形態において「家族や社会との距離がどのようにとら れていたか、また、現在と比較してどのような類似点や変化があるのか研究する。

図 1-4.  心の支えとなっている人 ( 複数回答 )

参照:平成 18 年版高齢社会白書

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図 1-5.  高齢者の子どもとの同居の意識 参照:平成 18 年版高齢社会白書

図 1-6. 家族が介護が必要になった場合に困る点 参照:平成 18 年版高齢社会白書

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図 1-7. 同居している主な介護者の介護時間 ( 要介護者等の要介護度別 ) 参照:平成 18 年版高齢社会白書

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■■ 1-2-2. 隠居部屋における高齢者の住まい■■  日本住宅史は、中世・近世・近代・現代の 4 つの時代に分けられる。  しかし、中世の庶民住宅に関しては、箱木家のみしか文献として残っておらず、現在文献より当 時の住まいを具体的に推測できるのは近世以降といえる。また、近世以前の庶民の住まいは、掘立 てのように建築として極めて貧弱であり、貴族住宅との間には大きな格差があった。しかし、近世 以降の民家は、近世を通して発展し、その表現は異なるものの貴族住宅と比べて見劣りしないもの も現れた。  この頃は、勿論現在のような大型福祉施設のないこともあり、在宅ケアが主流であった。女性労 働力が家庭内にとどめられていたという産業構造もあって、老親の扶養は、経済的側面を男性が、 身体的側面を女性が担うのが一般的であった。「嫁」たちは家庭内介護の戦士として、夫の両親を 奉仕していたという。また、医療ネットワークも今日のように普及していなかったため、高齢者た ちが病に陥れば、延命のための多様な医薬も投じられることなく、自然の治癒力にまかせることが 多かった。したがって、臥床期間も短く、在宅死がほとんどという時代であった。  近世の庶民住宅において、高齢者の生活を調べると、この頃の高齢者たちは、ある時期を過ぎる ころから次第に余生意識を強めていく傾向が読み取れる。というのも、当時の高齢者はある時期に 達すると、社会活動の第一線からしりぞき、家督を長男にゆずり、隠居生活に入ることが多かった。  その隠居とは、明治民法のもとでは、戸主が生存中にその地位を退き、家督を長男に譲ることを 意味した。また、一般的には、生前に次の世代に家督を譲り、別生活することをいうが、隠居にも 当時には様々なスタイルがあった。例えば、自分の生活できる分の土地を持って別棟に隠居する場 合や、また別棟がない場合は同じ家のなかの特定の部屋にて隠居したり、あるいはまた一軒の家の 中を仕切って、事実上別居したような別釜で生活をすることもあった。  生活の形としては上記のようなスタイルをとっていたが、「隠居した人」も様々であったようで ある。一般的にはイメージ通りある世代を超えた人間を示し、隠居部屋とは、民俗学語彙集によると、 一般的に「主屋のなかに設けられた老夫婦の居室を指す」が、稀に、地域社会の慣行の中で、分家・ 新宅に対して「隠居」という語彙が用いられる場合があった。つまり、分家することを「隠居する」 といい、次三男による一般的な分家を指して [ 隠居 ] と呼び、屋号として用いられる例さえある。  以上より隠居の内でも本研究では、今昔の高齢者と住まいの関係を比較するため、血縁関係のあ る次の世代に家督を譲り、特定の部屋に隠居した事例を隠居として扱っている。また、今回収集し た図面は、同敷地内に隠居部屋がある図面を選択している。

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■■ 1-2-3. 現代の海外の高齢者と住まい■■  現代の海外の高齢者と住まいについて、ドイツ・イギリス・スウェーデン・ノルウェーについて 以下に述べる。

■ 1-2-3-1.  ドイツ■  文献「ドイツの老後」によれば、ドイツでは親子間において隠居契約というものを結ぶ。  親の引退後、大部分の財産を子供に譲り渡す代わりに、自分達の老後の権利について詳細な条件 が契約として結ばれる。しかし親が 2 週間以上の看護を要するような病状になった場合には、病院 もしくは老人ホームへ転居し、その費用は自分自身でもつという。ドイツにおけるホテルコストは 日本に比べ安価で、月 12 万円程度である。ちなみに、日本は入居金が 14 ∼ 20 万円 その他入居金 等も数百万円に及ぶこともある。

■ 1-2-3-2. イギリス■  イギリスの高齢者ケア政策は、1970 年のサッチャー主義以降、NHS(National Health Service) と 地方自治体の連携を強化し、NHS から自治体に資源を移すこと、民間活力を導入することで、地域 によるケアを推進してきた。その代表的なものとして、1990 年に制定されたコミュニティケア法 (National Health Services and Community care Act) がある。コミュニティケアとは、高齢、身体障害、 知的障害、精神障害などにより地域生活に援助が必要な人やその介護にあたる家族等をサポートす るものである。 また、認知症を 65 歳以上人口の 5%、80 歳以上では 20% が罹患しており、鬱病は 65 歳以上人口 の 10 ∼ 15% という現状から、精神的保健についても熱心であり、これも地域コミュニティによる バックアップによりサポートを行う。6 ヶ月毎の認知症テストレビューや、医療・福祉・精神保健・ 自治体社会サービスの相互サポートが行われる。

図 2-3-1-1. ドイツの高齢者

図 2-3-2-1. イギリスの高齢者 引用: http://care.toshiba.co.jp/care/hanashi/kaigai/kaigai20.htm http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/resource/ld/kadota/ni.html

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■ 1-2-3-3. スウェーデン■  スウェーデンでは、県が医療を、コミューンと呼ばれる市町村が福祉を担当している。  スウェーデンにおける老人ホームは救貧農場と労役場から始まっている。その後、集団で介護を していたスタイルから、1950 年にそれらホームが個室として建設されるようになる。そして、次 第に年金生活者用マンションの形が普及するようになる。その後、ホームヘルプサービスを取り入 れたケア付マンションとなり、さらに介護を要する人に対してナーシングホームやサービスハウス など比較的規模の大きな建物が次々と建てられた。1980 年代になると地域型ナーシングホームと して次第に小規模なものへ変わっていく。  その後 1980 年初めより、大型施設による暮らしが疑問視されるようになる。というのも、ナー シングホームは広範囲な身体的介護を目的とした施設だったにも関わらず、入居者が身体能力を大 きく低下させてから訪れるので、ナーシングホームが病院に近い状況になりつつあったからである。  また同時にコミューンが急激に増加する高齢者に対してサービスハウスやナーシングホームを提 供不可能になってきたことから、在宅への回帰が見られるようになる。  様々なニーズの流れの中で、1980 年代は、特に痴呆性高齢者に対するアプローチが行われるよ うになり、5 戸の住戸で成るユニットによるケアが試みられ、グループホームが誕生する。居住者 の家具の持ち込みや、共用スペースが見渡せる等認知症高齢者の分野から発展していった住居に対

図 2-3-3-1. スウェーデンの高齢者 1

図 2-3-3-2. スウェーデンの高齢者 2

引用:http://www.toshiba.co.jp/care/hanashi/kaigai/kaigai05.htm

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■ 1-2-3-4. ノルウェー■  ノルウェーは、80 歳以上の高齢者数が急激に増え続けている国である。年金受給者約 60 万人中、 施設入居している人は 5 万人程度で、その他の 55 万人のほとんどは元気に自活している。高齢者 のための特別施設の受入数は減少傾向にあり、その代わりに自宅で暮らす高齢者が 24 時間サービ スを受けられる「サービス・ホーム」制度の充実が最大の目的となっている。「ケア住宅」と呼ば れる介護の必要な高齢者向け住宅建設も進められており、介護におけるケアの向上のために、地方 ごとにそれぞれの展開を見せている。また、都市部では、新しいタイプの高齢者向け住宅「サービ ス・アパート」が自治体によって作られている。これは、医療と介護の両方が受けられるとともに、 プライベートな空間をもつこともできるようになっている。

このように、各国により様々な制度がとられていることがわかる。つまり、単に制度を一緒にす ればいいものではなく、もともとある日本を考えることが必要である。

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■ 1-3-1. 既往研究との位置付け■  隠居に関する既往研究に関してであるが、今までの研究は、以下に記載するように、1 件の民家 を対象にし、過去から現在の部屋の用途などの歴史的変遷を調査したものや、民俗学的な研究、ま た住宅全体の空間構成に対する研究が主であった。本研究では、収集した図面全体をタイプ分けし、 主に近世・近代・現代の一般庶民住宅において、高齢者と居住者との間で、間接的・直接的介護が どのようにおこなわれていたか研究するものである。

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目的


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■■■ 2. 目的■■■

高齢者の住まいは、その家族形態や社会システムにより変化してきた。現代の日本では、福祉 施設や、十分な介護機能のないままに在宅介護、独居、老々介護などが行われて、建築計画にお いては不十分な点も多く問題となっている。人や技術の面で多様なネットワークが必要といわれ ており、海外の事例を参照することもできるが、日本的な独特の社会や文化に則した計画の必要 性から、日本の歴史的住宅における高齢者の居室と、他の居室の関連についてとりあげる。 高齢者の居室として「隠居部屋」や「老人室」があり、グラフ理論を用いて定量的に分析し、 周辺居室との関係を明らかにする。これによって高齢者と家族の関係性や社会の変化に伴って急 速に変化していったことを建築計画の面から明らかにする。これと現代の高齢者の住まいを比較 し類似点や差異から日本的な高齢者の住まいの新しい在り方について考察する。

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研究フロー


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■■■ 3. 研究フロー■■■

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用語の定義


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■■■ 4. 用語の定義■■■ ■■ 4-1. タイプの定義■■ ・回廊タイプ  隠居部屋と接する部屋間のつながりが、円的構成を成しているもの。複数の空間が輪になって 連結され、動線は一つの空間から両隣の空間へという形のタイプ。

回廊タイプ ・線形タイプ  隠居部屋と接する部屋間のつながりが、線的構成を成しているもの。複数の空間が通路によっ て連結され、動線は一つの空間から他の空間へという形のタイプ。

線形タイプ

線形タイプ

・双核タイプ  2 つの同等な支配的要素を有する配置パターンである。つまり、家族と高齢者が食事や生活を 別にしながら、同敷地内に暮らしているタイプ。

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双核タイプ ■■ 4-2. 図面の収集■■  図面の収集に関しては、民家の調査報告書、建築設計資料集成より収集する。 ■■ 4-3. 建築空間の空間要素への分節化■■  建築空間は様々な空間要素の集合であるが、そのような要素への分節化への規則は以下 のように行う。 ■ 4-3-1. 図面に記載されている空間名について■  図面に空間名の表記がある空間にはその表記に従って空間を分節する。  図面に部屋名が表記されていない場合でも壁、引き戸、障子で区切られている領域は分 節する。  次に平面図において文字では表記されずにグラフィックとして表記されることで表現さ れていたり、さらには玄関から靴を脱いで 1 段階高い面に移行するときのように空間内 における人間の行為の意味の差異があり、人間行動的に分節されているような場合が考え られるが、そのような分節化の規則については以下のように定める。

ポーチについて  ポーチの分節は図面に表記されているか、または玄関ドアの外部にあり、地表面より 1 段以上高くなっている領域でかつ屋根またはそれに準ずる建築構成要素が上空を覆ってい る領域をポーチとして分節する。

玄関について

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玄関の分節は図面に表記されているか、または玄関ドアから靴を脱ぎ、1 階床面へ移行 する手前の領域で、床面の違いがない場合にはホールと玄関との分節は行われない。

浴室・脱衣室について  浴室・脱衣室の分節は脱衣室が浴室のためだけにある場合は 2 室を 1 室の浴室として 分節される。脱衣室が他の 2 つ以上の空間と連結されている場合には浴室とは分節される。

廊下について  廊下の分節は 1 直線の場合には 1 つとして分節される。L 字に折れ曲がった場合には外 側壁折線と内側壁折線とを結んだ面によって分節される。ただし、2 つに分節されるには 一方が十分には長くはない場合は分節されない。

広緑・テラスについて  広緑・テラスの分節は一直線の場合には 1 つとして分節される。雁行型の場合には凸 型の場合は 2 つに分節される。凹型の場合は 1 つとして分節される。ただし、2 つに分 節されるには一方が十分には長くはない場合は分節されない。

庭・コートヤードについて  庭・コートヤードの分節は図面に表記されているか、または U 字形の形態の場合は 3 方向を建物棟によって囲まれている領域を他方の領域と分節する。

階段について  階段の分節は n 階から n+1 階への移動を行うための領域として分節される。したがっ て中 2 階が階段の途中で接続している場合でも、階段が上階または下階に連続している 場合は 1 領域として分節される。ただし、中 2 階に接続していて、かつ中 2 階から上階 に連続して階段が接続していない場合には分節される。

室・前室について  室・前室の分節は図面に表記されているか、または 3 方向以上を囲まれており、かつ 動線を処理するための領域であるか、あるいは 4 方向を囲まれている場合に分節される。

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外部空間について  ここにおいて定義される空間要素は視線の空間配列のときに適用される。  建築外部の水平領域を東西南北の 4 つに分節する。さらに建築内部の空間要素と垂直 な外部領域を上空として分節する。

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■■ 4-4. グラフの作成■■ ■ 4-4-1. グラフの定義■  次にグラフの作成についてであるが、ここでいうグラフとは統計などで本論文中にも掲 載されている棒グラフや折れ線グラフのことではなく、頂点 (NODE) と辺 (EDGE) との連 結によって表わされている応用数学におけるグラフ理論のおけるグラフのことである。本 論文では、1 つの住宅の空間構成を表わすグラフを、動線、視線それぞれについて 1 個ず つ (1 部視線に関しては 2 個 ) 作成する。 ■ 4-4-2. 動線のグラフについて■ ○頂点 (NODE) は 4-3 で定義した建物内部の空間要素から作成する。 ○辺 (EDGE) は 2 頂点間の交通関係を表わし、2 頂点間が辺によって結ばれているときに は交通をしている。  ここでいう「交通」とは、人間が空間要素間において他の要素領域を通過することなく 互いの空間に到達できる状態をいう。

図 4-4-2-1. グラフ(動線)

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■ 4-4-3. 視線のグラフについて■  高齢者の居室から見える部屋について視線のグラフを作成する。 ○頂点 (NODE) は動線のグラフにおいて定義した空間エレメントと同一である。 ○辺 (EDGE) は 2 空間エレメント間の交通関係を表わし、2 頂点間が辺によって結ばれて いるときには交通している。

ここでいう「交通」とは、以下のように定義する。  住宅内の視点は人間の行動とともに現われてくるものであると考えられる。したがって ある空間エレメントから他のエレメントへの横断 (TRAVERSE) するときに隣接する領域と の閾としての開き戸や引き戸を開ける行為は視覚における「交通」行為の一種である ( 動 線においては開き戸や引き戸の「存在」が「交通」行為である )。よってある空間エレメ ントと他のエレメントとの敷居としての開き戸や引き戸は開かれた状態とみなすことがで きる。それ以外は定常状態として閉じられた状態とみなすことができる。以上をふまえて 以下のような状態を「交通」すると定義する。 I) ある空間エレメント内から他の空間領域活動ができる状態は交通する II) ある空間エレメント内から他の空間領域活動ができない状態は交通しない

図 4-4-3-1. 部分グラフ(視線)

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図 4-4-3-1. 部分中心性グラフ(視線)

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■■ 4-5. グラフ理論による解析■■  次に作成されたグラフの形態、つまり空間の配列状態の特性を調べるために以下のよう な指標を用いることとする。

指標の定義  以下の示すものの中で頂点数、辺の数、次数、直径は応用数学のグラフ理論のなかで一 般的に用いられているもので、ここでは建築的観点からみてどのような意味をもつかを示 している。また直径・頂点比や要素偏心度、可視性度は本論文において定義するものとする。

頂点数 n、辺の数 m  この値が大きいと部屋数や経路数が多いといえる。

次数 di この指標はグラフのある頂点と接合している辺の数、つまりある空間要素から他の空間要 素に 1 ステップで移動することのできる経路の数を示している。 この値が大きいとその頂点からの経路選択の可能性が多いといえ、またその頂点が結節点 になる度合いが大きいといえる。

直径 d  この指標はすべての 2 点間の最短の経路のうち最長のものを示す。 この値が小さいと空間内における有目的移動の距離が短いといえ、長いと空間の配列がリ ニアであるといえる。

エントランスからの最大距離 l  この指標はエントランスからの最遠の空間までいくつの領域を通過しなければいけない かを示している。この値が大きいと奥まった空間を有しているといえる。

辺・頂点比 (m/n)  この指標は頂点と辺との比つまり、住宅空間内において空間エレメント数に対しての交 通関係の量を示している。つまり空間エレメント数を同じにしたと仮定した場合の経路の 多さを示すといえる。

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この値が高いと空間の凝集性が大きいといえる。

可視性度 s( 視線の辺の数 / 動線の辺の数 )  この指標は動線の辺の数と視線の辺の数の比つまり人間行動における交通量と視覚的な 交通量との割合を示している。 この値が高いと任意の領域から他の領域の知覚が容易である程度が高いといえる。

移動領域度((目的場所までのステップ数+ 1)/頂点数)  この指標は住宅空間内において空間エレメント数に対して、任意の居室から目的場所ま でに通る空間数を示している。つまり空間エレメント数を同じにしたと仮定した場合にい かに目的場所まで近接しているかを示している。この値が低いと任意の領域から目的場所 まで近接しているといえる。

指標による結果の解析  それぞれの指標によって抽出された結果をタイプ別と全体で平均をとり、それらの値に おいてタイプ別にどのような空間配列をもった住宅であるかを調べ、他のタイプとの比較 をおこない考察していく。

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居室分類表

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5手法


手法

■■■ 5-1.   グラフ理論■■■

■■ 5-1-1. ステップのカウント方法■■

図 5-1-1-1.

図 5-1-1-1. のように、ある頂点(ノード ) から、辺(パス)で繋がれた他の頂点(ノー ド)に交通することを、「1ステップ」と数える。

■■ 5-1-2. 隠居部屋と老人室を比較する理由■■  まず、隠居部屋とは、一般的に家督を血縁関係のある身内に受け継いだ人が住んでいた 部屋である。つまり、隠居部屋のある建物に住んでいる家族は、高齢者に対して尊老の意 思を持ち接していると考えられる。一方、老人室は、高齢者に対して尊老の意思が薄れて いると考えられる。

■■ 5-1-3. グラフ理論を用いる理由■■  部屋から部屋への行きやすさ、行きにくさというのは、物理的な距離だけでは、決定さ れない。距離が短くても、通過する時に、多くの居室など領域を挟んでいれば、目的の部 屋までは、とても行きにくい空間になる。そのため、本研究では、物理的距離ではなく、 ある部屋から他の部屋まで行く間にどれだけ多くの領域を挟むかに着目している。そのた め、図面から居室のみを抽出し、グラフ理論に基づき、部屋と部屋とのつながり方につい て分析を行なうものとしている。

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研究結果・考察


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結果・考察をするにあたり、以下の手法に従う。

図 6-0-1

図 6-0-2  図 6-0-1. のように、1つの頂点(ノード)を1居室とし、居室と居室間が交通している場合その 頂点らを辺(パス)で結ぶものとする。図 6-0-1.2 において、頂点に示している値は、任意の点(黒点) を 0 とし、その点から目的場所まで到達するときに、どの程度他の領域を交通するかを 0 ∼ 1 の割 合の中で示した値である。つまり、図 6-0-1. において、黒点から遠くなればなるほど、値は大きく なるものとする。  その値と値の差を比較した結果は、図 6-0-2. で示したように、分散している頂点を、値の昇順に 一直線上に並べる。

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■■■ 6. 研究結果■■■

■■ 6-1. 全体平均の比較■■  隠居部屋と老人室の全体を比較した結果について以下で述べる。

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表 6-1-1

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*+,-FGHI,-JKI##LMNI./O  下のグラフは、隠居部屋・老人室を 0 とした時に、その基点から目的場所までの通過室数割合を 表したグラフである。

23''2 23'22 23$C2 23$:2 23$@2 23$'2 23$22 232C2 232:2 232@2 232'2 23222

隠居部屋

01

PQ$

AB1FGHI,-JKI##LMNI./O +4

図 6-1-2

567

01 23''2 23'22 23$C2 23$:2 23$@2 23$'2 23$22 232C2 232:2 232@2 232'2 23222

老人室

PQ

図 6-1-3

+4

567

隠居部屋と老人室の全体平均を比較する。  寝室までの通過室数割合は、隠居部屋では 0.130、老人室では 0.179 であった。その差は、0.049 である。  また、居間までの通過室数割合は、隠居部屋では 0.140、老人室は 0.121 であった。その差は、0.018 である。 食事場までの通過室数割合は、隠居部屋が 0.163、老人室は、0.117 であった。その差は、0.046 である。  これより、寝室は隠居部屋より老人室の方が遠計画されたものと考えられる。また、居間も寝室 のように、隠居部屋と比較して老人室の方が近くに計画されたことが考えられる。

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以下のグラフは、隠居部屋・老人室から目的の場所までの値を降順に並べ、その居室間の通過室 数割合の差を表したものである。 *+,-

567

567 +4 01

0.02310

+4

0.009796

01

2

232'

232@

232:

232C

23$

23$'

23$@

23$:

23$C

23'

23''

図 6-1-4

23'@

AB1

01

01 +4 567

0.05816

+4

0.004035

567

2

232'

232@

232:

232C

23$

23$'

23$@

23$:

23$C

23'

23''

23'@

図 6-1-5

隠居部屋では、近い位置関係に計画されているものは、順に 1. 寝室 2. 居間 3. 食事場である。  隠居部屋では、寝室と居間までの通過室数割合の差は 0.009 である。また、食事場と居間までの 差は 0.023 である。  老人室では、近い位置に計画されしているものは、1. 食事場 2. 居間 3. 寝室である。  老人室では、居間と食事場までの通過室数割合の差は 0.004 である。また、食事場と居間までの 差は 0.058 である。

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!%


!" #$%&'()

以下のグラフは、隠居部屋と老人室からみえる視認数度合を比較したグラフである。

23'=

0.20 23'

0.1491

23$= PQ$ 23$ 0.10

232=

0.00 2

*+,-

AB1

図 6-1-6

隠居部屋と老人室からみえる視認数度合を比較する。  隠居部屋では、0.236、老人室は 0.087 であった。  隠居部屋と老人室の差は、0.149 であった。  これより、隠居部屋からみえる居室数は老人室と比較して視認数度合が 0.149 の割合だけ多いこ とがわかる。  つまり、隠居部屋のつくりは、家の色々な場所から、家族が高齢者を視線により見守っていると 考えられる。

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!&


!" #$%&'()

以上より、隠居部屋と老人室のつながりと視線について全体平均を比較した結果、得られたこと は以下の通りである。  ○結果 1:  隠居部屋と老人室からの寝室の位置を比較してみると、全体的に隠居部屋では寝室(0.130)が 行きやすく、次に居間(0.163)、そして寝室(0.140)と続くことがわかる。  また、老人室は、食事場(0.117)が行きやすく、次に居間(0.121)、そして寝室(0.179)と 続くことがわかる。  視線については、隠居部屋(0.236)の方が、老人室(0.087)より 0.149 分視線がとおること がわかる。  ○考察 1:  これより、隠居部屋では、他の家族が夜寝ている場所の方が、昼にいる場所よりも行きやすいこ とがわかる。つまり、日中家にいて、活動をしているであろう介護者にとって、食事場や居間が高 齢者の居室から行きにくいように設計されていることがいえる。  また、視線では隠居部屋からみえる居室数の方が 0.149 分多いことから、隠居部屋では、日中活 動している介護者と高齢者との間には、ある程度の距離が保たれており、見守りという介護が多かっ たことが読み取れる。

○結果 2:  老人室での家族の寝室と、食事・居間とを比較すると、家族の寝室では 0.049 と大きな差がある ことがいえる。  ○考察 2:  これより、老人室は隠居部屋より、家族の寝室が高齢者の居室から行きにくい場所に計画されて いることがわかる。このように、老人室から家族の寝室までが、行きにくくなったことによって、 「高 齢者の孤独感」がうまれたり、介護者が夜中の介護で、行きにくい場所にあったり、様子が直に伝 わらない事で、「十分に眠れない」という現象が起きていると考えられる。

○結果 3:  食事場と居間までが、老人室の方が 0.046 と 0.018 分行きやすい場所にあった。  ○考察 3:  これより、老人室では隠居部屋よりも、家族が昼にいる頻度の高い場所に行きやすいということ がわかる。つまり、隠居部屋より老人室の方が、日中、高齢者と家族とが会いやすい場所に計画さ

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!'


!" #$%&'()

れていることがわかる。しかし、隠居部屋のように、日中、高齢者と家族とがある程度会いにくい 場所に計画されている方が、現在の高齢者が挙げているような「近すぎるが故のストレス」や「自 由に行動出来ないストレス」が軽減されていたとも考えられる。

○結果 4:  隠居部屋と老人室からみえる居室数について全体の平均を比較してみると、約 15%もの差が生じ ていた。  ○考察 4:  これより、隠居部屋からみえる部屋数は、老人室よりはるかに多いといえる。つまり、家の色々 な場所から、家族が高齢者を視線により見守るのに適していることがわかる。

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"(


!" #$%&'()

■■ 6-2. 回廊・線形・双核タイプによるタイプ別の比較■■  隠居部屋と老人室を回廊・線形・双核タイプに分け、タイプ別に比較した結果について以下で述 べる。

!"#$% *+,-

AB1

&

'%

&

("#)%

./

01

232$2 +4

232') 567

89

01

232'$ +4

232$: 567

;<

+4

2322= 01

2322' 567

>?

01

232$@ +4

232@= 567

./

567

2322@ +4

232=C 01

89

567

232$@ +4

232)D 01

;<

+4

2322' 567

232E$ 01

>?

567

23222 +4

232:) 01 表 6-2-1

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")


!" #$%&'()

■ 6-2-1. 隠居部屋のタイプ別比較■  寝室は、回廊タイプの通過室数割合

*+,-FGHI,-JKI##L89RSTO

回廊タイプ

が 0.077、 線 形 タ イ プ が 0.158、 双 核 タイプ 0.156 であった。以上より、通

23''2 23'22 23$C2 23$:2 23$@2 23$'2 23$22 232C2 232:2 232@2 232'2 23222

過室数割合は以下の順に少ない。  1 位 回廊   2 位 線形

01

PQ$

3 位 双核  回廊タイプは線形・双核タイプの約

+4

567

2 倍であった。

図 6-2-1-1 *+,-FGHI,-JKI#L;<RSTO

線形タイプ

食事場は、回廊タイプが 0.115、線 形タイプが 0.160、双核タイプ 0.215

23''2 23'22 23$C2 23$:2 23$@2 23$'2 23$22 232C2 232:2 232@2 232'2 23222

であった。以上より、通過室数割合は 以下の順に少ない。  1 位 回廊   2 位 線形

01

PQ$

3 位 双核  双核タイプが回廊タイプの約 2 倍で

+4

あった。

567

図 6-2-1-2

双核タイプ

*+,-FGHI,-JKI##L>?RSTO

居間は、回廊タイプが 0.098、線形 01 23''2 23'22 23$C2 23$:2 23$@2 23$'2 23$22 232C2 232:2 232@2 232'2 23222

タイプが 0.153、双核タイプ 0.169 で あった。以上より、通過室数割合は以 下の順に少ない。  1 位 回廊

PQ$

2 位 線形  3 位 双核  回廊タイプのみ、他のタイプと値が

+4

567

図 6-2-1-3

離れていた。  以上より、隠居部屋から家族の寝室・食事場・居間までの通過室数割合をタイプ別に比較すると、 いずれの居室も回廊タイプがもっとも隠居部屋が近接しているといえる。また、食事場までの通過 室数割合は双核タイプがもっとも遠く、寝室と居間までの通過室数割合は線形・双核タイプが遠い といえる。 DIPLOMA 2007 HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV.

"*


!" #$%&'()

■ 6-2-2. 老人室のタイプ別比較■

AB1FGHI,-JKI##L89RSTO

回廊タイプ 01 23''2 23'22 23$C2 23$:2 23$@2 23$'2 23$22 232C2 232:2 232@2 232'2 23222

寝室は、回廊タイプが 0.163、線形 タイプが 0.177、双核タイプ 0.199 で あった。以上より、通過室数割合は以 下の順に少ない。  1 位 回廊

PQ$

2 位 線形  3 位 双核

+4

567

図 6-2-2-1 AB1FGHI,-JKI##L;<RSTO

線形タイプ

食事場は、回廊タイプが 0.110、線

01 23''2 23'22 23$C2 23$:2 23$@2 23$'2 23$22 232C2 232:2 232@2 232'2 23222

形タイプが 0.106、双核タイプ 0.136 であった。以上より、通過室数割合は 以下の順に少ない。  1 位 線形  2 位 回廊

PQ$

3 位 双核 +4

567 AB1FGHI,-JKI##L>?RSTO図 6-2-2-2

居間は、回廊タイプが 0.124、線形

双核タイプ

タイプが 0.104、双核タイプ 0.136 で

23''2 23'22 23$C2 23$:2 23$@2 23$'2 23$22 232C2 232:2 232@2 232'2 23222

あった。以上より、通過室数割合は以 下の順に少ない。  1 位 線形  2 位 回廊

01

PQ$

3 位 双核 +4

567

図 6-2-2-3

以上より、老人室から家族の寝室・食事場・居間までの通過室数割合をタイプ別に比較すると、 寝室までの通過室数割合は回廊タイプがもっとも小さく、近く計画されているといえる。食事場と 居間までの通過室数割合は線形タイプがもっとも小さく、近く計画されているといえる。また、寝室・ 食事場・居間までの通過室数割合は双核タイプがもっとも遠く計画されているといえる。

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"!


!" #$%&'()

■ 6-2-3. 隠居部屋のタイプ別・居室ごとの比較■  回廊タイプ 回廊タイプ

回廊タイプは、以下の順で隠居部屋に 近い。

89RST

567

1 位 寝室 0.01622

2 位 居間

567 +4 01

+4

3 位 食事場  寝室と居間までの差は 0.021 である。

0.02103

01

また、食事場と居間までの差は 0.016 で 0.00 2

232'

232@

232:

232C

0.10 23$

23$'

23$@

23$:

23$C

ある。

0.20 23'

23''

図 6-2-2-2

線形タイプ

線形タイプ

;<RST

線形タイプは、以下の順で隠居部屋に 近い。

567

1 位 居間

0.002327

567 01 +4

01

2 位 寝室  3 位 食事場

0.005317

居間と寝室の差は 0.005 である。また、 寝室と食事場の差は 0.002 である。

+4

0.00 2

232'

232@

232:

232C

0.10 23$

23$'

23$@

23$:

23$C

23' 0.20

双核タイプ

23''

23'@

図 6-2-2-3

双核タイプは、以下の順で隠居部屋に

双核タイプ

>?RST

近い。  1 位 寝室

567

2 位 居間  3 位 食事場

0.04545

寝室と居間の差は 0.013 である。また、 居間と食事場の差は 0.045 である。

567 +4 01

+4

0.01367

01

0.00 2

232'

232@

232:

232C

0.10 23$

23$'

23$@

23$:

23$C

23' 0.20

23''

23'@

図 6-2-2-4

各タイプの居室間の差は、双核タイプの食事場と居間の間が最も大きく、離れて計画されている といえる。また、線形タイプの居間と寝室の間が最も小さく、近く計画されたといえる。

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""


!" #$%&'()

■ 5-2-4. 老人室の各タイプ■  回廊タイプ

回廊タイプ

89RST

回廊タイプは、以下の順で老人室に近 01

い。  1 位 食事場

0.03934

01 +4 567

+4

2 位 居間  3 位 寝室

0.01374

食事場と居間までの差は 0.013 である。

567

また、居間と寝室までの差は 0.039 であ

2 0.00

232'

232@

232:

232C

0.10 23$

23$'

23$@

23$:

23$C

23' 0.20

23''

23'@

図 6-2-4-1

る。  線形タイプ

線形タイプ

;<RST

線形タイプは、以下の順で老人室に近 い。

01

1 位 居間  2 位 食事場

0.07101

3 位 寝室  居間と食事場の差は 0.001 である。ま た、食事場と寝室の差は 0.071 である。

01 567 +4

567

0.001637

+4

2 0.00

232'

232@

232:

232C

0.10 23$

23$'

23$@

23$:

23$C

23' 0.20

23''

23'@

図 6-2-4-2 双核タイプ

双核タイプ

>?RST

双核タイプは、以下の順で老人室に近 い。

01

1 位 食事場  2 位 居間

0.0625

+4

01 +4 567

3 位 寝室 食事場と居間の差はない。また、居間と 寝室の差は 0.062 である。

567

0.00 2

232'

232@

232:

232C

0.10 23$

23$'

23$@

23$:

23$C

0.20 23'

23''

23'@

図 6-2-4-3

各タイプの居室間は、線形タイプの寝室と食事場の間が最も大きく離れて計画されてるといえる。 また、双核タイプの居間と食事場の間が最も小さく、近く計画されたといえる。

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"#


!" #$%&'()

*+,-FGHI,-JKI##L89RSTO ■■ 6-3. タイプ別・隠居部屋と老人室の比較■■ ■ 6-3-1. 回廊タイプ■

23''2 23'22 23$C2 23$:2 23$@2 23$'2 23$22 232C2 232:2 232@2 232'2 23222

隠居部屋

+4

01

PQ$

AB1FGHI,-JKI##L89RSTO

567 図 6-3-1-1

老人室

23''2 23'22 23$C2 23$:2 23$@2 23$'2 23$22 232C2 232:2 232@2 232'2 23222

01

+4

PQ

567 図 6-3-1-2

回廊タイプについて隠居部屋と老人室を比較する。  寝室に対する通過室数割合は、隠居部屋では 0.077、老人室では 0.163 であった。その差は、0.085 である。  また、居間は隠居部屋では 0.098、老人室は 0.123 であった。その差は、0.025 である。  そして、食事場は隠居部屋が 0.114、老人室は、0.110 であった。その差は、0.004 である。

これより、寝室は隠居部屋より老人室の方が遠く離れて計画されたことがわかる。また、居間も 寝室のように、隠居部屋より老人室の方が遠く離れて計画されたことがわかる。

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"$


!" #$%&'()

*+,-FGHI,-JKI#L;<RSTO ■ 6-3-2. 線形タイプ■

23''2 23'22 23$C2 23$:2 23$@2 23$'2 23$22 232C2 232:2 232@2 232'2 23222

隠居部屋

+4

01

PQ$

567

AB1FGHI,-JKI##L;<RSTO

図 6-3-2-1

01 23''2 23'22 23$C2 23$:2 23$@2 23$'2 23$22 232C2 232:2 232@2 232'2 23222

老人室

+4

PQ$

567 図 6-3-2-2

線形タイプについて隠居部屋と老人室を比較する。  寝室に対する通過室数割合は、隠居部屋では 0.158、老人室では 0.176 であった。その差は、0.018 である。  また、居間は隠居部屋では 0.152、老人室は 0.104 であった。その差は、0.048 である。  そして、食事場は隠居部屋が 0.160、老人室は、0.105 であった。その差は、0.054 である。

これより、居間と食事場が隠居部屋より老人室の方が近くに計画されたことがわかる。また、寝 室は、隠居部屋より老人室の方が遠くに計画されたことがわかる。

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"%


!" #$%&'()

*+,-FGHI,-JKI##L>?RSTO ■ 6-3-3. 双核タイプ■

隠居部屋

+4

老人室

01 23''2 23'22 23$C2 23$:2 23$@2 23$'2 23$22 232C2 232:2 232@2 232'2 23222

PQ$

AB1FGHI,-JKI##L>?RSTO 567

23''2 23'22 23$C2 23$:2 23$@2 23$'2 23$22 232C2 232:2 232@2 232'2 23222

図 6-3-3-1

01

+4

P

567 図 6-3-3-2

双核タイプについて隠居部屋と老人室を比較する。  寝室に対する通過室数割合は、隠居部屋では 0.155、老人室では 0.198 であった。その差は、0.042 である。  また、居間は隠居部屋では 0.169、老人室は 0.136 であった。その差は、0.033 である。  そして、食事場は隠居部屋が 0.214、老人室は、0.136 であった。その差は、0.078 である。

これより、居間と食事場が隠居部屋より老人室の方が近くに計画されたことがわかる。また、寝 室は、隠居部屋と比較して老人室の方が遠く離れて計画されたことがわかる。

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"&


!" #$%&'()

■ 6-3-4. 回廊タイプ■

隠居部屋

食事場と居間の差は、隠居部屋が 0.016、

89RST

老人室が 0.013 であった。これより、隠 567

居部屋の方が差が 0.003 大きいことがわ かる。

0.01622

567 +4 01

+4

居間と寝室の差は、隠居部屋が 0.021、 老人室が 0.039 であった。これより、老

0.02103

01

人室の方が差が 0.018 大きいことがわか 2 0.00

る。

232'

232@

232:

232C

0.10 23$

23$'

23$@

23$:

23$C

0.20 23'

23''

図 6-3-4-1

食事場と寝室の差は、隠居部屋が 0.037、 老人室

老人室が 0.053 であった。これより、老

89RST

人室の方が差が 0.016 大きいことがわか 01

る。 0.03934

01 +4 567

+4

0.01374

567

2 0.00

232'

232@

232:

232C

0.10 23$

23$'

23$@

23$:

23$C

23' 0.20

23''

23'@

図 6-3-4-2

回廊タイプの居室間の差は、居間と寝室の差が最も大きく、食事場と居間の差が最も小さいとい える。また、居間と寝室、食事場と寝室に対しての差が、ほとんど同じであり、食事場と居間に対 しての差だけ他と大きく値が異なっていた。

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"'


!" #$%&'()

■ 6-3-5. 線形タイプ■

隠居部屋

食事場と居間の差は、隠居部屋が 0.007、

;<RST

老人室が 0.001 であった。これより、隠 居部屋の方が差が 0.006 大きいことがわ

567

かる。

0.002327

居間と寝室の差は、隠居部屋が 0.005、

567 01 +4

01

老人室が 0.072 であった。これより、老

0.005317

+4

人室の方が差が 0.067 大きいことがわか る。

0.00 2

232'

232@

232:

232C

0.10 23$

23$'

23$@

23$:

23$C

0.20 23'

23''

23'@

図 6-3-5-1

食事場と寝室の差は、隠居部屋が 0.002、 老人室

老人室が 0.071 であった。これより、老

;<RST

人室の方が差が 0.069 大きいことがわか る。

01

0.07101

01 567 +4

567

0.001637

+4

0.00 2

232'

232@

232:

232C

0.10 23$

23$'

23$@

23$:

23$C

0.20 23'

23''

23'@

図 6-3-5-2

線形タイプの居室間の差は、食事場と寝室の差が最も大きく、食事場と居間の差が最も小さいと いえる。また、居間と寝室、食事場と寝室に対しての差が、ほとんど同じであり、食事場と居間に 対しての差だけ他と大きく値が異なっていた。

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#(


!" #$%&'()

■ 6-3-6. 双核タイプ■

隠居部屋

食事場と居間の差は、隠居部屋が 0.045、

>?RST

老人室が 0 であった。これより、隠居部 屋の方が差が 0.045 大きいことがわかる。

567

居間と寝室の差は、隠居部屋が 0.013、

0.04545

567 +4 01

+4

老人室が 0.062 であった。これより、老 人室の方が差が 0.049 大きいことがわか

0.01367

01

る。  食事場と寝室の差は、隠居部屋が 0.058、

0.00 2

232'

232@

232:

232C

0.10 23$

23$'

23$@

23$:

23$C

23' 0.20

23''

23'@

図 6-3-6-1

老人室が 0.062 であった。これより、老 老人室

人室の方が差が 0.004 大きいことがわか

>?RST

る。 01

0.0625

+4

01 +4 567

567

0.00 2

232'

232@

232:

232C

0.10 23$

23$'

23$@

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図 6-3-6-2

双核タイプの居室間の差は、居間と寝室の差が最も大きく、食事場と居間の差が最も小さいとい える。また、居間と寝室、食事場と居間に対しての差が、ほとんど同じであり、食事場と寝室に対 しての差だけ他と大きく値が異なっていた。

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■■ 6-4. タイプ別に見た視認数度合の比較■■  以下のグラフは、隠居部屋と老人室の視認数度合をタイプ別に比較したグラフである。

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隠居部屋と老人室をタイプ別にみていく。

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図 6-4-1

回廊タイプでは、隠居部屋が 0.234、老人室が 0.136 であった。  線形タイプでは、隠居部屋が 0.232、老人室が 0.058 あった。  双核タイプでは、隠居部屋が 0.256、老人室が 0.058 であった。  各タイプにおける隠居部屋と老人室の視認数度合の差は、  回廊タイプが 0.149、線形タイプが 0.173、双核タイプが 0.197 で、全てのタイプにおいて隠居 部屋の方が老人室より多くの居室をみることが出来たといえる。

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隠居部屋からみえる居室名・種類をタイプ別に表したグラフを以下に記載する。 :

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図 6-4-2 回廊タイプ

隠居部屋の回廊タイプは、上図 ( 図 5-4-2) に見られる様に、43 種の部屋のうち 27 種の居室に対 して視認数度合が得られている。またグラフの形状からも視認数度合を有す居室が全体的に分散し ていることが分かる。この事から、このタイプでは隠居部屋から、また隠居部屋に対して目の届く 居室の種類が多い事を示していると言える。特に、炊事場等の家事サービス空間や、茶の間等の家 族空間、座敷等の接客空間に対して値が集中している。 ;<RST :

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隠居部屋の線形タイプは、回廊タイプ ( 図 5-4-2) と比較して、視認数度合を有す居室が種類とし ても値としても少ない。その中では、土間やカマヤなどの家事サービスの場に比較的値が集中して みられた。 DIPLOMA 2007 HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV.

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図 6-4-4

隠居部屋の双核タイプは、3 図 ( 図 5-4-2,5-4-3,5-4-4) の中でも最も視認数度合を有す居室が少な く、隠居部屋から、また隠居部屋に対してその他の居室見えにくい計画がなされていたと考えられ る。

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老人室からみえる居室名・種類をタイプ別に表したグラフを以下に記載する。 89RST E

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図 6-4-5

老人室の回廊タイプは、視認数度合を有す居室が全体的に分散している ( 図 6-4-5)。しかし隠居 部屋 ( 図 5-4-2) は衛生、トイレといった衛生用の部屋の場に対して視認数度合が高く見られた。

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図 6-4-6

老人室の線形タイプは、回廊タイプ ( 図 6-4-5) と比較してある特定の居室に値が偏っている事が グラフから読み取れる。中でも家族空間、特に居間や食堂に値が集中している事が分かる。一方で、 老人室の回廊タイプと同様に ( 図 6-4-5)、トイレに対して視認数度合を有している事が見られた。

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老人室の双核タイプでは、視認数度合が低いことがわかる。

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図 6-4-7

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以上より、隠居部屋と老人室の通過室数割合と視認数度合についてタイプ別に平均を比較した結 果、わかることとして以下に述べる。  ○結果 1: 回廊タイプ  回廊タイプでは、隠居部屋と老人室の通過室数割合を比較すると、老人室の方が居間が 0.025、 寝室が 0.085 遠い。食事場の値は、老人室の方が 0.004 近い。  また、視認数度合に関しては、線形・双核タイプより回廊タイプの方が、値の差が小さい。 ⃝考察 1: 回廊タイプ  これらにより考えられることとして、家族と高齢者との距離は日中、他のタイプと異なり、居間 と食事場は遠くに計画されるようになったため、日中のプライバシーは保たれていたと考えられる。 しかし動線的に介護しにくい、高齢者が孤独を感じやすい等は、視認数度合が隠居の方が多かった ため、見守りによる介護がされやすく、カバーしていたと考えられる。  回廊タイプは、老人室について、線形・双核タイプに比べて最も視認数度合が大きく、寝室に対 して通過室数割合が最も小さかった。よって老人室としては動線的な介護がしやすく、その他のタ イプよりも見守りもし易かったと考えられるが、その減少度合いは最小なものの、視認数度合が隠 居より老人室が減少している。以上より、老人室の中では最も動線的、見守りに対して介護がしや すいタイプではあるが、隠居部屋の方がよりし易い形態であった。

⃝結果 2: 線形タイプ  線形タイプでは、老人室は隠居部屋より寝室のみ 0.018 遠くに計画されており、食事場は 0.054、 居間は 0.048 近くに計画されていることがわかる。  また、視認数度合に関しては、老人室の双核タイプと同様に低く、0.058 であったが、隠居に比 べての減少度合いは双核タイプより大きかった。 ⃝考察 2: 線形タイプ  これにより、居間や食事場といったような、日中の家族の居場所と、高齢者の居室が近づいて計 画されているが、視認数度合が最も小さくなっていることから、この線形タイプは、動線的に介護 しやすく、要介護者にとっても頼み易い環境が保たれているが、視認数度合が低いため、プライバ シーが保たれているものの、見守りにくいという面が生じている。よって老人室の中でも、介護が 必要になった際に、日中は動線的には介護がしやすいが、夜間や見守りという面では介護しづらい 環境と考えられる。  しかし、線形タイプでは、老人室より隠居部屋の方が、夜間と見守りの面では介護し易い環境で あったと言える。

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⃝結果 3: 双核タイプ  双核タイプでは、老人室と隠居部屋を比較すると、寝室に対して、老人室の方が 0.042 遠くに計 画されてあり、又、食事室は 0.078、居間は 0.033 近くに計画されている。しかし、回廊・線形タ イプと比較すると、この双核タイプが居間や食事場に対して、老人室から最も遠く計画されている ことがわかる。  また、視認数度合については、老人室が線形タイプと同様に 0.058 と低いが、隠居部屋と老人室 との減少度合いは、線形タイプほどではなかった。 ⃝考察 3: 双核タイプ  以上より、隠居部屋と老人室について、回廊・線形タイプと比較すると、この双核タイプが、居 間や食事場については、日中は動線的な介護がしづらく、見守りもしづらいと言える。しかし、隠 居部屋と老人室を比較してみると、隠居部屋の方が寝室は近くに計画されていることから、隠居部 屋の方が双核タイプではまだ夜間の介護がし易かったのではないかと考えられる。

⃝結果 4: 視認数度合について  全体的に、老人室の方が視認数度合が小さくなっていることがわかる。特に、線形・双核タイプ の差が大きいことがわかる。 ⃝考察 4: 視認数度合  線形・双核タイプは、視認数度合が大きく減少していることから、プライバシーが保たれている ものの、見守りがしづらい環境だったといえる。  また、隠居部屋と老人室を比較してみると、全てのタイプに減少がみられていることから、プラ イバシーがないとも言えるが、隠居部屋の方が見守り介護がしやすい環境だったと言える。

⃝結果 5: 隠居部屋と老人室からみえる部屋について  隠居部屋と老人室を比較すると、老人室は居間に対して 0.183 で、最も視認数度合が強かった。 また、隠居部屋は視認数度合が老人室より強く、比較的多くの部屋からみることが出来たといえる。 ⃝考察 5: 隠居部屋と老人室からみえる部屋について  これにより、老人室は見守りの介護がしづらくなったと言え、特に居間と言う特定の場所からの 見守りの値が大きいのに対し、隠居部屋では様々な場所から見守る事が出来るため、他の仕事と並 行して介護が出来る環境だったと考えられる。

⃝結果 6: 隠居部屋と老人室からみえる部屋について

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隠居部屋は、家事サービス、家族空間、接客空間に対して値が大きい。老人室は、衛生用の部屋、 家族空間、接客空間に対して値が大きい。 ⃝考察 6: 隠居部屋と老人室からみえる部屋について  隠居部屋では、家事サービス、つまり家事の仕事場から高齢者を見守り介護することが出来たの に対して、老人室では、衛生用の部屋、つまり要介護者が使用する場所が居室から見える位置にあ ることがわかる。これは、隠居部屋では、家事の合間に無意識的な見守り介護が出来たのに対し、 老人室では、無意識的な介護がしにくく、形態になっている。

⃝結果 7: 隠居部屋と老人室からみえる部屋について ( 回廊タイプ )  回廊タイプは、隠居部屋も老人室も色々な場所からみることが出来る。しかし、異なる点として、 家事サービス、個室空間、衛生用の部屋が挙げられる。隠居部屋は、家事サービスと個室空間が老 人室に比べて、値が大きい。また、老人室に対して、衛生用の部屋の場の値が新たに増えている。 ⃝考察 7: 隠居部屋と老人室からみえる部屋について  回廊タイプにおいて、隠居部屋は、家事サービス・個室空間、つまり介護者の日中の家事作業場・ 夜の寝室場に対して、値が大きい。これは介護者の生活行動に則した場面からの見守りを可能にし ている。一方で、老人室は、衛生用の部屋の場が新たに加わっている。衛生用の部屋、トイレなど が見えるようになったが、それらは個室でプライベート性の高い空間であり、そこから介護者要介 護者相互の視線が交わされる事は考え辛く、見守り介護が出来る環境とは考えられない。つまり無 意識的な見守り介護がしにくい形態になっている。

⃝結果 8: 隠居部屋と老人室からみえる部屋について ( 線形タイプ )  線形タイプは、回廊タイプとは異なり、みえる部屋に偏りがみえた。隠居部屋と老人室を比較す ると、家事サービスと家族空間に違いが出た。隠居部屋では、家事サービスの場に値が集中してお り、老人室では、家族空間、特に居間に値が集中していた。また、老人室では、回廊タイプと同様に、 新たに衛生用の部屋の場が加わっていることがわかる。 ⃝考察 8: 隠居部屋と老人室からみえる部屋について ( 線形タイプ )  線形タイプにおいて、隠居部屋では家事サービスの場、つまり家事作業場に対して値が大きくなっ ている。一方で、老人室では、家族空間、つまり介護者の団らんの場に値が大きくなっている。つ まり見守りの介護が、隠居当時では家事をしながらの介護であったのに対し、現在老人室になって からはくつろぐ団らんの中に見守り介護が介入してきてしまい、介護者にとっての息抜きと介護が 同居している状態とも考えられる。

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■■ 6-5. 外部空間について■■

■ 6-5-1. 奥まり度■  以下のグラフは、隠居部屋と老人室の表玄関からの奥まり度をタイプ別に比較したグラフである。 奥まり度

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図 6-5.

図 5-5-1. のグラフより、隠居部屋と老人室の奥まり度を比較すると、隠居部屋の平均 が 0.729、老人室の平均が 0.571 であった。差は、0.159 である。  タイプ別にみてみると、回廊タイプでは、隠居部屋が 0.741、老人室が 0.541 であった。  また、線形タイプでは、隠居部屋が 0.717、老人室が 0.600 であった。

これより奥まり度は、全体平均でも、タイプ別比較でも、隠居部屋の方が奥まっている 事がわかる。また、老人室は建物内の中程に位置していることがわかる。  これは、社会構造や福祉サービスの導入により、家族中心で担っていた高齢者の介護機 能を社会が提供するようになった変化から、それらサービスを得るために高齢者の居室も また、より外部へのアクセシビリティを高くなったと言えるのではないだろうか。これは また、「隠居」という文字通り、隠居部屋の住居内での位置づけを形態が表しているとも 考えられる。

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まとめ


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■■■ 7. まとめ■■■ 本研究で明らかになった事は、以下の通りである。 ●隠居部屋と老人室全体でみた場合 ・隠居部屋では、他の家族が夜寝ている場所の方が、昼にいる場所よりも行きやすい。 ・隠居部屋から見える居室数は、老人室より 15%多い。 ・老人室は、隠居部屋に比べると家族の寝室から離れた場所に計画されている。 ・老人室は、家族の昼の滞在頻度の高い場所に計画される事が多い。 ●タイプ別にみた場合 ・視認度が、最も大きかったのは、隠居部屋と老人室共に回廊タイプであった。 ・介護者寝室までの間接度が、最も小さかったのは、隠居部屋・老人室共に回廊タイプであった。 ・居間までの間接度が、最も大きかったものはは、隠居部屋・老人室共に双核タイプであった。 ・食事場までの間接度について、最も大きいのは、隠居部屋・老人室共に双核タイプであった。 ●視認度からみた場合 ・老人室は、居間などの特定の場所からのみの見守り介護となってしまうのに対して、隠居部 屋では、色々な場所から見守り介護が出来たと言える。 ・隠居部屋は、家事サービス空間が見える事が多く、家事をしながら高齢者を見守り介護するこ とが出来たのに対して、老人室は、生理衛生の場所が居室から見える位置にある。これは、隠居部 屋は、家事の合間に無意識的な見守り介護が出来たのに対し、老人室ではそのような見守りがしに くい形態になっている。 ・回廊タイプにおいて、隠居部屋は、家事サービス・個室空間といった介護者が日中・夜いる場 所に対して、共に値が大きい。一方で、老人室は視認度が低く、無意識的な見守り介護がしにくい 形態になっている。 ・線形タイプにおいて、隠居部屋では家事サービスの場、つまり介護者が介護をする場に対して 値が大きくなっている。一方老人室は、家族空間・介護者の団らんの場に値が大きくなっている。 ●住居内の配置について

奥まり度は、全体平均でも、タイプ別比較でも、隠居部屋の方が奥まっている事がわかる。また、 老人室は建物内の中程に位置していることがわかる。

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おわりに


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■■■ 8. おわりに■■■

本研究をまとめるにあたって、多くの方々にお世話になりました。  まず、健康空間ゼミの長澤さんには、本研究において、基盤をつくって頂き、常に的確なご指 導をして頂きました。  簾藤麻木先輩には、日々相談に乗っていただき、悩めるときは親身になって励ましてくださり、 一緒に徹夜までして本研究について考えて頂きました。  また、情報ゼミの遠田さんには、研究方法について色々と相談に乗って頂き、差し入れまで頂 きました。  中川研究室の方々、特に小岩さんには、本研究を進めるにあたって欠かせない民家の調査資料 を閲覧させて頂きました。  中谷研究室の方々には、民家について丁寧に教えて頂きました。  健康空間ゼミの先輩たち特に大河内先輩、佐古先輩、菊地先輩、本田先輩には、大変お世話に なりました。  また、他ゼミの先輩たち特に小沼先輩にもお世話になり、差し入れまで頂きました。  同期の卒論生の仲間たちには、一緒に研究室に住みつき、終始励ましてもらいました。  そして、最後になりましたが、渡辺仁史先生には、このような研究の場を設けて頂きました。  本研究を支えてくださった方々には、この場を借りて心から深く感謝申し上げます。 2007 年 11 月 11 日 早稲田大学理工学部建築学科渡辺研究室 手島 愛子

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■■■参考文献■■■ ■参考書籍■ ●グラフ理論 グラフ理論への入門 /J.A.Bondy & U.S.R.Murty 著 立花俊一・奈良知恵・田澤新成共訳 / 共立出版 株式会社 /183p /1991.4 やさしいグラフ理論 / 田澤新成・白倉暉弘・田村三郎 / 現代数学社 /222p /2003.4 グラフ理論入門 平面グラフへの応用 / 落合豊行著 / 日本評論社 /252p /2004.2 グ ラ フ 理 論 へ の ア プ ロ ー チ /R.J. ウ ィ ル ソ ン ,J.J. ワ ト キ ン ス 共 著 大 石 泰 彦 訳 / 日 本 評 論 社 ,/409p/1997.9 空間グラフの位相幾何学的研究 / 谷山公規 研究代 /30cm /2006.5 ●分析方法 平面で考える / 近藤正一 等著彰国社 /185p/1967 ●高齢者関係 ( 建築設計資料集成 他 ) 高齢者生活年表 : 1925-1993/ 福祉文化学会 / 編日本エディタースクール出版部 /1995.1 建築設 計資料 ; 55 高齢者・障害者の住宅 : 住宅改造からグループホームまで / 建築資料研究社 /163p /1996.3 建築設計資料 ; 66 老人保健施設・ケアハウス : 実戦・少子高齢社会 建築資料研究社 , /208p /1998.5 建築設計資料 ; 80 グループホーム : 知的障害者の住まいと生活支援 / 建築思潮研究所 編建築資料 研究社 /208p/2001.2 建築設計資料 ; 93 高齢者のグループホーム : 痴呆性を和らげる住まい / 建築思潮研究所 編 建築 資料研究社 ,/ 208p/ 2003.9 ●民家平面 ( 調査報告書・府史市史 他 ) 1 宮城県の民家 民家緊急調査報告書 : 宮崎県教育委員会 /1972 2 砂川の民家第一部 : 立川市教育委員会 /1983 3.9 調布の古民家 : 調布市教育委員会・調布市郷土博物館 4 長崎県の民家 ( 後編 ) 長崎県緊急民家調査報告書 : 長崎県教育委員会 / 昭和 49 年 3 月 5 茅野市の民家 : 茅野市教育委員会 /1973 6 四国の民家と集落 1 一宇村 : 四国民家博物館 7 阿波の民家 10 松代町の民家 長野県民族資料調査報告書 10: 長野県教育委員会 11 長野・高向の民家 : 河内長野市教育委員会 /1986 日本の民家調査報告書集成 ; 3 北海道・東北地方の民家 . 3( 山形 福島 ) / 山形県教育委員会 , 福島 県教育委員会 編 東京 : 東洋書林 , 1998.10

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日本の民家調査報告書集成 ; 4 関東地方の民家 . 1( 茨城 栃木 群馬 ) / 茨城県教育委員会 , 栃木県教 育委員会 , 群馬県教育委員会 編 東京 : 東洋書林 , 1998.4 日本の民家調査報告書集成 ; 7-10 中部地方の民家 東京 : 東洋書林 , 1998.6-7 日本の民家調査報告書集成 ; 11-12 近畿地方の民家 東京 : 東洋書林 , 1997.11-12 日本の民家調査報告書集成 ; 14 四国地方の民家 : 徳島 香川 愛媛 高知 / 徳島県教育委員会 [ ほか ] 編 東京 : 東洋書林 , 1998.8 日本の民家調査報告書集成 ; 第 15 巻 九州地方の民家 . 1( 福岡 大分 佐賀 長崎 ) / 福岡県教育委員 会 [ ほか ] 編 東京 : 東洋書林 , 1999.4 日本の民家調査報告書集成 ; 16 九州地方の民家 . 2( 熊本 宮崎 鹿児島 沖縄 ) / 熊本県教育委員会 [ ほか ] 編 東京 : 東洋書林 , 1999.6 民家 . 第 2 巻 / 民家研究会 編 柏書房 , 1986.7 住宅建築別冊 ; 44 民家再生 : 事例集・1 / 建築思潮研究所 編集 建築資料研究社 , 1996.11 ●民家関係 日本住宅史の研究 / 太田博太郎 著 岩波書店 ,/ 511p /1984.11 日本の家 : 空間・記憶・言葉 / 中川武 著 TOTO 出版 ,/ 267p/ 2002.6 ●辞書 建築大辞典 / 彰国社 編 東京 : 彰国社 ,/ 2090p /1993.6 日本民家語彙解説辞典 / 日本建築学会民家語彙集録部会 編纂 東京 : 日外アソシエーツ , / 850p /1993.9 広辞苑 / 新村出 編 東京 : 岩波書店 , 1998.11 ● UCInet 関係 http://www.analytictech.com/downloaduc6.htm (UCInet) http://www.analytictech.com/downloadnd.htm (netdraw マニュアル ) ●参考 web site 1) 平 成 18 年 版 高 齢 社 会 白 書 http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2006/zenbun/ 18index.html 2)平成 15 年度 年次経済財政報告(経済財政政策担当大臣報告)ー改革なくして成長なしⅢー、 内閣府、2003.10 http://www5.cao.go.jp/j-j/wp/wp-je03/03-00303.html

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●参考既往論文 筆者: 論文名: 年代: 引用雑誌名: 筆者:上野 和男 論文名:日本の隠居制家族の構造とその地域的変差 ( 民俗の地域差と地域性 -2-( 特定研究「日本歴     史における地域性」成果報告 -4-)) 年代:1993 年 11 月 引用雑誌名:国立歴史民俗博物館研究報告 筆者:上和田 茂、青木 正夫、船越 正啓、山口 将輝 論文名:隠居慣行からみた親子二世帯住宅に関する研究 年代:1994 年 引用雑誌名:日本建築学会学術講演梗概集 著者:船越 正啓 論文名:親子二世帯の居住関係からみた隠居慣行の継承と変容に関する研究 年代:2005 年 引用雑誌:九州産業大学工学部研究報告

著者名:船越 正啓 論文名:親子の居住志向からみた隠居慣行の継承と変容に関する研究 年代:2003 年 引用雑誌:九州産業大学工学部研究報告 著者名:船越 正啓 論文名:親子二世帯の居住領域構成からみた隠居慣行の継承と変容に関する研究 年代:2000 年 引用雑誌名:九州産業大学工学部研究報告

著者名:山本 質素 論文名:隠居制家族論再考 年代:1998 年

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引用雑誌名:社会学論叢 著者名:船越 正啓 青木 正夫 上和田 茂 大庭 三昌 論文名:5600 隠居慣行からみた親子二世帯住宅に関する研究 : その 12 伝統的隠居慣行地域におけ     る遠慮隣居から親密近居への変化志向大分県姫島大海地区の場合 年代:1997 年 引用雑誌名:社団法人日本建築学会学術講演梗概集 著者名:青木正夫 論文名:隠居慣行からみた親子二世帯住宅に関する研究 その 1 ∼ 13 年代:1997 年 引用雑誌名:日本建築学会学術講演梗概集 著者名:桜井 由幾 論文名:近世農民家族における老人の地位 -- 隠居慣行と女性 ( 特集 老いの歴史と女性 ) 年代:1997 年 引用雑誌名:歴史評論 著者名:船越 正啓 青木 正夫 上和田 茂 論文名:5525 隠居慣行からみた親子二世帯住宅に関する研究 : その 11 長崎県五島福江市大浜地区     の場合 年代:1996 年 引用雑誌名:日本建築学会学術講演梗概集 著者名:船越 正啓 青木 正夫 上和田 茂 論文名:5524 隠居慣行からみた親子二世帯住宅に関する研究 : その 10 長崎県五島福江市野々切地 区の場合 年代:1996 年 引用雑誌名:日本建築学会学術講演梗概集 著者名:青木 正夫 上和田 茂  船越 正啓 論文名:5623 隠居慣行からみた親子二世帯住宅に関する研究 : その 9 宮崎県えびの市・南郷町の     場合及びまとめ 年代:1995 年 引用雑誌:日本建築学会学術講演梗概集 著者名:船越 正啓 青木 正夫 上和田 茂 論文名:5622 隠居慣行からみた親子二世帯住宅に関する研究 : その 8 三重県阿児町国府地区・大     王町船越地区の場合

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年代:1995 年 引用雑誌名:日本建築学会学術講演梗概集 著者名:上和田 , 茂 青木 , 正夫 船越 , 正啓 論文名:5621 隠居慣行からみた親子二世帯住宅に関する研究 : その 7 西南日本における隠居慣行     の継承と変化及び愛媛県大三島上浦町盛地区の場合 年代:1995 年 引用雑誌名:日本建築学会学術講演梗概集 著者名:上和田 , 茂 青木 , 正夫 船越 , 正啓 山口 , 将輝 論文名:5138 隠居慣行からみた親子二世帯住宅に関する研究 - 長崎県壱岐島片山地区、諸吉地区、     渡良西地区の比較検討 - : その 6 住まい方の事例分析 年代:1994 年 引用雑誌名:日本建築学会学術講演梗概集 著者名:船越 , 正啓 青木 , 正夫 上和田 , 茂 山口 , 将輝 論文名:5137 隠居慣行からみた親子二世帯住宅に関する研究 - 長崎県壱岐島片山地区、諸吉地区、     渡良西地区の比較検討 - : その 5 居住形態と親子二世帯の居住領域構成 年代:1994 年 引用雑誌名:日本建築学会学術講演梗概集 著者名:青木 , 正夫 上和田 , 茂 船越 , 正啓 山口 , 将輝 論文名:5136 隠居慣行からみた親子二世帯住宅に関する研究 - 長崎県壱岐島片山地区、諸吉地区、     渡良西地区の比較検討 - : その 4 家族条件および隠居屋の建設状況 年代:1994 年 引用雑誌名:日本建築学会学術講演梗概集 著者名:上野 和男 論文名:日本の隠居制家族の構造とその地域的変差 ( 民俗の地域差と地域性 -2-( 特定研究「日本歴     史における地域性」成果報告 -4-)) 年代:1993 年 引用雑誌名:国立歴史民族博物館研究報告 著者名:上和田 茂 青木 正夫 青木 正夫 論文名:5124 隠居慣行からみた親子二世帯住宅に関する研究 - 長崎県壱岐島郷ノ浦町渡良西触集     落の場合 - : その 3 親子二世帯の居住領域構成 年代:1993 年 引用雑誌名:日本建築学会学術講演梗概集

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著者名:船越 正啓 青木 正夫 上和田 茂 論文名:5123 隠居慣行からみた親子二世帯住宅に関する研究 - 長崎県壱岐島郷ノ浦町渡良西触集     落の場合 - : その 2 隠居慣行の現状と推移 年代:1993 年 引用雑誌名:日本建築学会学術講演梗概集 著者名:青木 正夫 上和田 茂 船越 正啓 論文名:5122 隠居慣行からみた親子二世帯住宅に関する研究 - 長崎県壱岐島郷ノ浦町渡良西触集     落の場合 - : その 1 研究の位置付けと住宅構成 年代:1993 年 引用雑誌名:日本建築学会学術講演梗概集 著者名:上和田茂 論文名:隠居慣行からみた親子二世帯住宅に関する研究 年代:1993 年 引用雑誌名:日本建築学会大会学術講演梗概集 著者名:在塚 礼子 論文名:隠居と隣居と閑居と 年代:1992 年 引用雑誌名:建築雑誌 著者名:岡部 雅美 伊藤 庸一 論文名:6037 通世代同居家族の住み方にみる家共同体 : その 2 別棟・隠居事例 年代:1990 年 引用雑誌名:日本建築学会学術講演梗概集 著者名:伊藤 庸一 論文名:隠居慣行における住み方ついて : 三重県阿児町国府 : 農村建築 : 関東支部 年代:1989 年 引用雑誌名:建築雑誌 建築年報

著者名:土田 英雄 論文名:隠居慣行と老親扶養慣行 年代:1980 年

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引用雑誌名:大阪教育大学紀要 II 社会科学 生活科学 著者名:土田 英雄 論文名:隠居慣行の地域的比較研究 ( 家族と社会 ) 年代:1971 年 引用雑誌名:社会学研究会 ソシオロジ 著者名:最上 孝敬 論文名:竹田旦著「民俗慣行としての隠居の研究」 年代:1964 年 引用雑誌名:日本民族学会 日本民族学会報

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資料編


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DIPLOMA 2007 HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV.


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DIPLOMA 2007 HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV.


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グラフ(動線・部屋のみ)

各階平面図

グラフ(視線)

グラフ(視線・中心性) !"#$%&'()*+,

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グラフ(動線)

DIPLOMA 2007 HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV.

隠居部屋から各部屋までのステップ数

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グラフ(動線・部屋のみ)

各階平面図

グラフ(視線)

グラフ(視線・中心性)

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グラフ(動線)

DIPLOMA 2007 HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV.

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グラフ(動線・部屋のみ)

各階平面図

グラフ(視線・中心性)

グラフ(視線) !"#$%&'()*+, 5 4

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3 2 1 0 / . -

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グラフ(動線)

DIPLOMA 2007 HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV.

隠居部屋から各部屋までのステップ数

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長津英吉

グラフ(動線・部屋のみ)

各階平面図

グラフ(視線・中心性)

グラフ(視線) !"#$%&'()*+, .L 5 4 3 2 1 0 / . -

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グラフ(動線)

DIPLOMA 2007 HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV.

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隠居部屋から各部屋までのステップ数

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齋藤次男

グラフ(動線・部屋のみ)

各階平面図

グラフ(視線・中心性)

グラフ(視線) !"#$%&'()*+, 3

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2

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グラフ(動線)

DIPLOMA 2007 HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV.

隠居部屋から各部屋までのステップ数

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木津仁夫

グラフ(動線・部屋のみ)

各階平面図

グラフ(視線・中心性)

グラフ(視線) !"#$%&'()*+, 3

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1

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グラフ(動線)

DIPLOMA 2007 HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV.

隠居部屋から各部屋までのステップ数

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半谷利辰

グラフ(動線・部屋のみ)

各階平面図

グラフ(視線・中心性)

グラフ(視線)

!"#$%&'()*+, 5 4 89:;<=< >9?=@AAB C9=9CAD9 ECF9G9 C9C@A HE@A ECIB9C?E ECF9G9 ?;9CAD9 @AD9 =9IIE ECF9G9 >9?=@AAB >9?=@AAB J9::9FEG9K =9IIE

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グラフ(動線)

DIPLOMA 2007 HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV.

隠居部屋から各部屋までのステップ数

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渡辺守綱

グラフ(動線・部屋のみ)

各階平面図

グラフ(視線・中心性)

グラフ(視線) !"#$%&'()*+, 3

<C=<O=9IIE ECF9G9 MHD>EBOBAAD 89:;<=< C9=9D9 ECIB9C?E C9C@A =9IIE J9::9FEG9K =9IIE J9::9FEG9K ECIB9C?E

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1

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グラフ(動線)

DIPLOMA 2007 HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV.

隠居部屋から各部屋までのステップ数

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吉迫甫

グラフ(動線・部屋のみ)

各階平面図

グラフ(視線・中心性)

グラフ(視線) !"#$%&'()*+, 5 4

BAAD 89:;<=< BAAD C9=989:;<=< ECF9G9 C9=9D9 :;<I9C@A J9::9FEG9K C<G9 =9D9K9 ECIB9C?E

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グラフ(動線)

DIPLOMA 2007 HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV.

隠居部屋から各部屋までのステップ数

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グラフ(動線・部屋のみ)

各階平面図

グラフ(視線)

グラフ(動線)

DIPLOMA 2007 HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV.

グラフ(視線・中心性)

隠居部屋から各部屋までのステップ数

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ソフト説明


ソフト使用説明

■ 6-3-3 netdraw の使い方■

ノードの描き方

をクリックする。

ノードが作成された。

パスの描き方

線を結びたい 2 つのノードを選択する。  画面上で右クリックをし、「Add Tie」を選択する。

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ソフト使用説明

2 つの点に対してパスが作成された。

パスの消し方

2 つのノードを選択する。  画面上で右クリックをし、「Delete line」を選択する。

2 つのノードに対してパスが消えた。

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ソフト使用説明

ノードの消し方

消したいノードを選択する。  画面上で右クリックをし、「Delete」を選択する。

選択したノードが消えた。

ノードの名前の付け方

「Properties」 →「Nodes」 →「Labels」 →「Text」 を 選択する。

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ソフト使用説明

「Label Text」が表示される。 名前をつけたいノード番号を選択し、名前を入力する。

1

2

ノードに名前がついた。

ノードに色を付ける

画面上を右クリックし、「color」を選択する。

変えたい色を選択し、「OK」を押す。

1

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2


ソフト使用説明

ノードの色が変化した。

保存の仕方

「file」 →「Save Data As」 →「Ucinet」 →「Binary Network」を選択する。

「名前を付けて保存」が表示される。  ファイル名を記入し、「保存」を押す。

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ソフト使用説明

中心性グラフを作成する

「Layout」→「Circle」→「Circle Layout」を選択する。

「Circle Layout」が表示される。 「Apply」を選択する。

中心性グラフが作成された。

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ソフト使用説明

各部屋から他の部屋までのステップ数の出し方

①  「Ucinet 6 for Windows 」を表示する。  「Network」→「Cohesion」→「Distance...」を選択する。

②  「Geodesic Distance」が表示される。  「Input dataset」の「...」を選択する。

③  「ファイルを開く」が表示される。  分析したいファイルを選択し、「開く」を押す。

④  「Geodesic Distance」が表示される。  「OK」を選択する。

⑤  「Output Log #1」が表示される。

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ソフト使用説明

⑥  「UCINET6 for Windows̶Version6.170」に戻り、       を選択する。

⑦  「UCINET Spreadsheet-untitled」が表示される。  「File」→「Open」を選択する。

⑧  分析したい図名の後ろに「-Geo」のついたデータを選 択し、「開く」を押す。

⑨  「Ucinet Spreadsheet」に各部屋から他の部屋までのス テップ数が表示される。

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ソフト使用説明

⑩  表示された表を全てコピーする。

⑪  「Excel」を表示し、ペーストする。

⑫  各部屋から他の部屋までのステップ数一覧が「Excel」 に表示された。

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ソフト使用説明

全ノード数を調べる。

①  「UCINET6 for Windows̶Version6.170」を開く。  「Network」→「Regions」→「Components...」→「Simple graphs」を選択する。

②  「Components」が表示された。  「Input dataset」「...」を選択する。

③  「ファイルを開く」が表示された。 分析したいファイル名を選択し、「開く」を押す。

④  「Components」が図のようになる。  「OK」を押す。

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ソフト使用説明

⑤  全ノード数が表示された。

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ソフト使用説明

各部屋の次数を大きいものから順に並び替える。

①  「UCINET6 for Windows̶Version6.170」を表示する。  「Network」→「Centrality」→「Degree..」を選択する。

②  「Degree」が表示された。  「Input dataset」の「...」を選択する。

③  「ファイルを開く」が表示された。  分析したいファイルを選択し、「開く」を押す。

④  「Degree」が図のように表示された。  「OK」を押す。

⑤  「Output Log」が表示された。  各部屋の次数の多いものから順位づけにされたものが 表示された。

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隠居部屋からみた高齢者の居室配置に関する研究 by hitoshi watanabe - Issuu