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若者による外部空間の占有化に関する研究 -A Research on Occupation of Outside Space by the Young-

平成 11 年度 卒業論文

指導   渡辺仁史教授 早稲田大学理工学部建築学科 G96D1445  福永 純子


若者による外部空間の占有化に関する研究

はじめに

はじめに  人の「たまる」という行動に変化がでてきた。たとえば、携帯電話の普及に ともない、道でのたまり方が変わってきたことが挙げられる。携帯電話が鳴り 始めると、歩みをその場で止め、道の真ん中であろうと立ち止まって話し始め る人をよく見かけるようになった。  また、街中でよく、だらだらとその場にとどまっている人々をみかける。道 にあるちょっとした段差や手すりなどにもたまる姿が見られるようになってき た。このような人々は、道端に流動をさけてたまるというよりは、むしろ、堂々 と道の真ん中でおしゃべりをしながらたまりを形成している。これは、人数の 多いグループの場合によくみかけられる。こうしたたまり行動は、従来とは異 なるたまりを形成していると思われる。  特に若者は、道路でもおかまいなしに地べたに座り込んで、近くで購入した 食べ物をたべていたり、おしゃべりしたり、道行く人を眺めたりしている。こ のような行動に興味を抱き、実際に、たまりの調査をしていくうちに、そのだ らだらとしたたまりの中で一種のコミュニケーションが生まれていくのを発見 した。時々通りかかる知り合いに声をかけたり、自分があらかじめその場にい るのを知っている友人が訪れたりすることを若者は求めているようにみえた。 全く知らないもの同士ではなしていたり、知り合いのそのまた知り合いと知り 合いになったり、という具合に、その空間では、人間関係の広がりが生まれて いた。これは、現代に見られる若者の積極性が新しいコミュニケーションを生 み出していると同時に、若者がとどまるその空間も、そのコミュニケーション を誘発させるのに深く関わっていると思われる。この、若者による新しい空間 が、いったいどのような空間であるかをいろいろな面から分析し、明らかにし たいと考えた。    

Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. 1999

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若者による外部空間の占有化に関する研究

目次

目次 はじめに 序論

2 4

 研究背景

5

 研究目的

6

 言葉の定義

7

1 章 研究方法 2 章 研究結果

12 17

 2-1 エリア調査

18

 2-2 ストリート調査

20

 2-3 空間調査

25

3 章 地域性からみた考察

28

 地域性からみたたまりの分布

29

 地域別にみたたまりの要因となる環境

30

 しつらえの状態とたまりの分布

31

 流動とたまりの関係

33

 空間と時間の関係

37

 たまりの状態の比較

38

 たまりの構成人数

40

 地域性からみた考察のまとめ

41

4 章 若者のたまりについて - 地域性から考察 -

43

 たまりの要因となる環境

44

 若者のたまりの構成人数と滞留時間

45

 若者 - 空間 - 時間

46

 しつらえの状態とたまりの目的の関係

48

 若者による新しいコミュニケーション空間

51

 若者についての考察のまとめ

54

5 章 まとめ

55

 考察のまとめ

56

 今後の展望

57

 参考文献

58

 おわりに

59

 付録

60

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序論 若者による外部空間の占有化に関する研究 A Research on Occupation of Outside Space by the Young

Junko Fukunaga


若者による外部空間の占有化に関する研究

 研究背景

研究背景  若者は、本来「たまり」を意図したしつらえではない、手すりや道路の縁石 などにも「たまり」を形成する。特に若者の街と呼ばれる渋谷では、若者が自 由に空間を占有して「たまり」を形成する光景がよく見られる。若者は道に座 り込み、道行く人を眺めたり、知り合いが通るのを待っていたりして、道を出 会いの場、コミュニケーションの場としていることが多い。このような渋谷の 外部空間は、現代にみられる新しいコミュニケーション空間となっており、こ のような若者の特異なたまり形成の特性は、渋谷の持つ地域性が深く関与して いると考えられる。  本研究では、若者が特異な「たまり」の特性を持つことに着目し、その他の 属性の「たまり」との違いを明らかにした上で、さらに、渋谷の持つ地域性が 若者とその他の属性にどのように関わっているかということを、 「たまり」の構 成人数や滞留時間、たまりの目的などを、たまりがみられた空間の環境要素と 合わせて分析することで、明らかにしていく。

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若者による外部空間の占有化に関する研究

 研究目的

研究目的  本研究は、若者のたまりの形状や時間、たまりについての発生要因とその形 状や時間の使われ方を、渋谷と、同規模の商業地域を有する都市の中から、代 表として新宿を選び、それぞれの地域性の違いから詳しく調査することによっ て、空間の占有化の実態を把握した上で、外部空間に関するよりよい指標を提 示することを目的とする。

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若者による外部空間の占有化に関する研究

言葉の定義

言葉の定義 ○たまり  本研究では、待ち合わせ以外の目的で、2分以上その場にとどまっている状態 を「たまり」と定義した。  調査区域内において、たまりを形成する際によくみられる行為として喫煙が 挙げられた。また、交差点付近においては、信号が変わっても、その場にとど まっているたまりを調査対象とした。  時間決定の理由として、喫煙者がたばこを 1 本吸う時間を調べたところ、2 分前後が多かったことから、本研究では、2 分という時間を基準とした。 ○しつらえ  空間内に存在するたまりの要因となる環境  本研究では、しつらえを 2 段階に分類した。それを以下に示す。 (表 1) 表1 しつらえの分類 

第1段階

明らかにたまりを意図したしつらえ

第2段階

上記以外のもの

ベンチ、灰皿など 柱 柵 手すり セットバックした窪み 縁石 階段 段差など

○たまりの状態  本研究では、利用するしつらえによって異なるたまりの状態を以下のように 分類した。 (表2) 表2 たまりの状態の分類

たったまま

しつらえを使わずにたっている状態

寄りかかる

手すりや壁などに寄りかかっている状態

地べたに座る

地面に座り込む、しゃがんでいる状態

柵・手すりに座る 柵や手すりなどを利用して座っている状態 段差に座る

段差(縁石など)を利用して座っている状態

階段踏面に座る

階段の踏面に座っている状態

ベンチに座る

ベンチを利用して座っている状態

その他

上記以外の状態

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若者による外部空間の占有化に関する研究

 言葉の定義

 調査地域でのたまりの状態別のイメージを以下に提示する。 (図 1 - 7)

図1 たったまま

図2 寄りかかる

図3 地べたに座る

図4 手すりに座る

図5 段差に座る

図6 階段踏面に座る

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若者による外部空間の占有化に関する研究

 言葉の定義

図7 ベンチに座る

○空間の占有化  たまりの構成人数、たまりの状態からわかるパーソナルスペースの大きさ、 たまりの流動からの距離によって測られるものと定義する。例えば、たってい る状態より座っている状態の方がパーソナルスペースが大きく、空間を占有し ているといえる。また、流動からの距離が近い程、流動の邪魔になっていると 考えられるので、より空間を占有しているといえる。

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若者による外部空間の占有化に関する研究

○属性の分類  たまりを構成している属性について以下のように分類した。 (表3) 表3 属性の分類

若者 判断基準 その他

25歳以下と判断される人 ・服装が学生らしい、もしくは派手 ・髪の色が自然色でない ・肌の露出度が高い

・制服着用

など

上記以外の人

○エリア調査  新宿・渋谷で、500m 四方のエリアで行った調査をいう。 ○ストリート調査  新宿・渋谷で1箇所ずつとりあげられた、ストリートで行った調査をいう。 ○空間調査  新宿・渋谷で、決められた場所から視界に入る範囲の空間で行った調査をい う。

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1 章 研究方法 若者による外部空間の占有化に関する研究 A Research on Occupation of Outside Space by the Young

Junko Fukunaga


1 章 研究方法

若者による外部空間の占有化に関する研究

1 章 研究方法  渋谷と、同規模の商業地域を有する都市の中から、代表として新宿を選び、そ こで、たまりの調査を行った。 1. エリア調査  渋谷北口と新宿東口の商業地域 500m 四方のエリアで、たまりがみられた箇 所を地図上にプロットした。以下にその調査エリアを示す。(図 1-1, 2)     調査日   渋谷 8/8  17:00 ~ 19:00           新宿 8/16  17:00 ~ 19:00

PARCO

丸井

西武百貨店 A館

HMV

109

ハチ公口

渋谷駅

図 1-1 渋谷北口周辺図(調査範囲)

1:3500

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1 章 研究方法

若者による外部空間の占有化に関する研究

靖国通り

新宿 ALTA

紀伊国屋

伊勢丹

新宿通り

新宿駅

三越 丸井CITY MY CITY

図 1 - 2 新宿東口周辺図 (調査範囲)

1:3500

 エリア調査を行うことにより、たまりがどのように分布しているかを知り、 調査範囲内で、特にたまりが多くみられたストリート(渋谷:井ノ頭通り、新 宿・新宿通り)を、次に行うストリート調査の調査場所と決定した。 2. ストリート調査  前項のエリア調査範囲で、たまりが多くみられたストリートを選び、次のよ うに調査を行った。 a. 調査シートを作成する

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1 章 研究方法

若者による外部空間の占有化に関する研究

b. 調査シート に基づいて、 それぞれのたまりについて、 たまりのみられた場所、 たまりの形状とその要因となる環境、たまりの目的、たまりの状態を調査する c. 新宿、渋谷において、たまりのグループごとに調査項目を分析する  以下に調査範囲を示す。 (図 1 - 3, 1 - 4 ) LOFT 西武百貨店A館 交番 井ノ頭通り

HMV

西武百貨店B館

図 1- 3 渋谷北口・井ノ頭通り 西武百貨店近辺    1: 2000

伊勢丹

紀伊国屋 新宿通り

三越

丸井CITY

図 1- 4 新宿東口・新宿通り 伊勢丹近辺    1: 2000

3. 空間調査  さらに、空間内におけるたまりの位置や、滞留時間をその空間調査するた め、新宿、渋谷で、それぞれの地域性を反映していると思われる空間と同じ ようなしつらえが存在する空間を1箇所づつ選び、次のような調査を行った。 a. 調査シートを作成する b. 調査シート に基づいて、空間内におけるたまりの位置、たまりの形状、滞留 時間、たまりの目的、たまりの状態を調査する

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1 章 研究方法

若者による外部空間の占有化に関する研究

c. 調査項目を分析する  調査空間は、それぞれの地域の調査範囲図(図 1-5、1-8)の点線枠内 のエリアの空間をとりあげた。それを以下に示す。 (図 1-6、1-7、1-9、1-10)

靖国通り

新宿 ALTA

紀伊国屋

伊勢丹

新宿通り 新宿駅

三越 丸井CITY MY CITY

図 1 - 5 新宿東口調査範囲図

伊勢丹

車道

図 1 - 6 新宿伊勢丹前    1 : 600 丸井

車道

図 1 - 7 新宿丸井 CITY 前    1 : 600

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1 章 研究方法

若者による外部空間の占有化に関する研究

PARCO

丸井

西武百貨店 A館

HMV

109

ハチ公口

渋谷駅

図 1 - 8 渋谷北口調査範囲図 店舗 店舗 店舗

店舗 店舗

飲食店 飲食店

店舗

BEAM

店舗

図 1 - 10 渋谷 BEAM 前 店舗

     1 : 500 図 1 - 9 渋谷センター街交差点      1 : 400 Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. 1999

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2 章 研究結果 若者による外部空間の占有化に関する研究 A Research on Occupation of Outside Space by the Young

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2 章 研究結果

若者による外部空間の占有化に関する研究

2-1 エリア調査  渋谷北口と新宿東口の商業地域 500m 四方のエリアで、たまりがみられた箇 所を地図上にプロットした。以下にその結果を示す。(図 2-1,2)   

調査日

8月8日(渋谷)8月16日(新宿)

調査時間

17:00 - 19:00

PARCO

西武百貨店 A館

HMV

西武百貨店 B館

109

渋谷駅

図 2-1 渋谷駅北口エリア

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2 章 研究結果

若者による外部空間の占有化に関する研究

靖国通り

スタジオ アルタ

紀伊国屋 伊勢丹

新宿駅

三越 丸井 ファッション館

マイシティ

図 2-2 新宿東口エリア

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2 章 研究結果

若者による外部空間の占有化に関する研究

2-2 ストリート調査  2-1 の調査から、渋谷、新宿において、エリア調査の範囲で、たまりが特に 集中していると思われたストリートを1箇所ずつ選び、調査シートを作成し、そ れ に基づいて、2 分以上のたまりについて、たまりのみられた場所、たまりの 形状とその要因となる環境、たまりの目的、たまりのしつらえ度を調査した。な お、休日と週末に属性比率の違いがあるのではないかと考え、平日、週末、休 日を 1 日ずつ調査日としたが、3 日間で、属性比率の違いはみられなかった。 調査日

8月20日(週末)21日(休日)24日(平日)

調査時間

17:00 - 19:00

サンプル数 渋谷 118  新宿 107

[たまりの分布状況]  渋谷、新宿で選んだストリートでのたまりの分布状況を若者とその他の属性 に分け、渋谷については図 2-3, 新宿については図 2-4 に示す。

LOFT 西武百貨店A館

交番

西武百貨店B館

HMV 図 2-3 渋谷北口・西武百貨店近辺

若者 その他

紀伊国屋

伊勢丹

三越

丸井CITY

図 2-4 新宿東口・伊勢丹近辺

○新宿は、両属性ともに、調査範囲内に平均的にたまりを形成しているが、渋 谷では、若者は全体的にたまる場所が分散しているのに対し、その他の属性は あまりたまりを形成せず、たまる場所は偏っている。 Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. 1999

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2 章 研究結果

若者による外部空間の占有化に関する研究

[たまりの要因となる環境]   また、たまりの要因となるしつらえの環境について、地域ごとに、割合を出 した。さらに、それぞれについて、若者とその他の属性とに分類した。渋谷に ついては、図 2-5, 新宿については図 2-6 に示す。 100% 90% 80%

若者 その他

70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 道 端

柵 ・ 手 す り

段 差 ︵ 上 ︶

交 差 点

段 差 ︵ 下 ︶

階 段

建 物 店の ︶前 ︵ 閉

自 動 販 売 機

時 計 装 置

音 楽

道 の 中 央

公 衆 電 話

屋 根

建 緑 物 店の ︶前 ︵ 開

灰 皿

ベ ン チ

窪 み

そ の 他

図 2-5 渋谷のたまりの要因となる環境の依存率 100% 90% 80%

若者 その他

70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 道 端

柵 ・ 手 す り

段 差 ︵ 上 ︶

交 差 点

段 差 ︵ 下 ︶

階 段

建 物 店の ︶前 ︵ 閉

自 動 販 売 機

時 計 装 置

音 楽

道 の 中 央

公 衆 電 話

屋 根

建 緑 物 店の ︶前 ︵ 開

灰 皿

ベ ン チ

窪 み

そ の 他

図 2-6 新宿のたまりの要因となる環境の依存率

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若者による外部空間の占有化に関する研究

2 章 研究結果

○若者にとってはたまりの要因となるしつらえであるが、その他の属性にとっ ては、たまりの要因となりにくいものとして、 「柱」 「交差点」 「段差」などがあ げられ、逆に、その他の属性にとってはたまりの要因となる環境のしつらえで あるが、若者にとってはたまりの要因となりにくいものとして、 「灰皿」 「公衆 電話」などが挙げられる。

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2 章 研究結果

若者による外部空間の占有化に関する研究

[しつらえの違い]   さらに、たまりを形成する際のしつらえについて、地域ごとに、割合を出し た。また、それぞれについて、若者とその他の属性とに分類した。渋谷につい ては、図 2-7, 8, 新宿については図 2-9, 10 に示す。 その他 2% ベンチに座る 25%

その他 0%

たったまま 20%

ベンチに座る 22%

寄り掛かる(壁・手すり など) 5%

階段踏面に座る 6%

地べたに座る 12%

たったまま 39%

階段踏面に座る 0%

段差に座る 17%

柵・手すりに座る 7%

段差に座る 23%

柵・手すりに座る 13%

図 2-7 渋谷・若者のしつらえ度別の割合

寄り掛かる(壁・手すり など) 9% 地べたに座る 0%

図 2-8 渋谷・その他の属性ののしつらえ度別の割合 ベンチに座る 階段踏面に座る 2% 3% その他 段差に座る 0% 0%

その他 0% ベンチに座る 24%

柵・手すりに座る 21% たったまま 38%

たったまま 41% 階段踏面に座る 2%

に座る

段差に座る 0%

地べたに座る 7%

柵・手すりに座る 9% 地べたに座る 2% 寄り掛かる(壁・手すり など) 22%

図 2-9 新宿・若者のしつらえ度別の割合

寄り掛かる(壁・手すり など) 29%

図 2-10 新宿・その他の属性のしつらえ度別の割合

○若者は地べたに座るというたまり方がみられるが、その他の属性にはほとん どみられない。 ○新宿は両属性ともに「たったまま」 「よりかかる」というたまり方が多く、あ まり空間を占有していないが、渋谷は「手すり」 「階段」 「ベンチ」などに座る というたまり方が多く、空間を占有しているといえる。

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2 章 研究結果

若者による外部空間の占有化に関する研究

[たまりの構成人数]  たまりの構成人数を地域別に分類した。さらに、それぞれについて、属性別 に分類した。 (図 2-11)

4人 10%

6人 5人 6% 5%

3人 6%

1人 24%

2人 29% 渋谷 若者

3人 13%

渋谷 その他 1人 65%

2人 42%

4人 2%

3人 7%

5人 3%

2人 20% 2人 41%

新宿 若者

1人 54%

新宿 その他

1人 73%

図 2-11 渋谷、新宿の属性別にみたたまりの構成人数

○若者はその他の属性に比べて、複数でたまりを形成する割合が高く、1人で たまりを形成する割合が低いことがわかる。逆に、その他の属性は、複数でた まりを形成する割合が低く、1人でたまりを形成する割合が高い。

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2 章 研究結果

若者による外部空間の占有化に関する研究

2-3 空間調査  さらに、空間内におけるたまりの位置や、滞留時間をその空間調査するた め、新宿、渋谷で、それぞれの地域性を反映していると思われる空間を選び、 調査シート に基づいて、1人ずつ、空間内におけるたまりの位置、たまりの 形状、滞留時間、たまりの目的、たまりの状態を調査した。 調査日 調査時間

渋谷

新宿

10月13日

10月19日

16:00 - 18:00 16:00 - 18:00

サンプル数

232

137

[たまりの分布状況]  渋谷、新宿で選びだした、地域性を反映していると思われる空間でのたまり の分布状況を、1人ずつ、若者とその他の属性に分け、渋谷については図 212,13 , 新宿については図 2-14,15 に示す。

店舗 店舗 店舗

店舗 店舗

飲食店 飲食店

若者

店舗 店舗

その他

店舗

図 2-11 渋谷・センター街交差点付近

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2 章 研究結果

若者による外部空間の占有化に関する研究

若者 図 2-12 渋谷・BEAM 付近

その他

伊勢丹

車道

図 2-13 新宿・伊勢丹前

丸井

図 2-14 新宿・丸井前

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2 章 研究結果

若者による外部空間の占有化に関する研究

○渋谷と新宿では、同じ時間帯で調査を行ったが、新宿よりも渋谷の方が、た まりを形成していた人数は 1.7 倍になっている。 ○新宿と比較すると、渋谷では、、たまりを形成しているのは若者がほとんど で、その他の属性はあまりみられなかった。   [たまりの滞留時間]  渋谷、新宿で選びだした空間で測定した滞留時間を、それぞれの空間につい て、たまりのグループごとに、平均を出した。さらに、それぞれを属性別に平 均をとった。その結果を、表 2-1 に示す。 表 2-1 空間内にみられたたまりの平均滞留時間

渋谷 BEAM前 センター街 全体の平均 伊勢丹前 若者

8分03秒

その他

1分45秒

20分44秒 13分43秒 4分36秒

3分11秒

新宿 丸井前

15分12秒 3分49秒 48分09秒 2分43秒

全体の平均

4分30秒 2分32秒

○渋谷では、センター街での若者が、より長時間のたまりを形成し、新宿では、 伊勢丹前でのその他の属性が、より長時間のたまりを形成していた。

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3 章 地域性からみた考察 若者による外部空間の占有化に関する研究 A Research on Occupation of Outside Space by the Young

Junko Fukunaga


若者による外部空間の占有化に関する研究

3 章 地域性からみた考察

3 章 地域性からみた考察  渋谷、新宿の地域性を次に列挙する。(表 3-1) 表 3-1 渋谷と新宿の地域性の違い(ストリート調査範囲内)

断面交通量(人/分) 道幅(cm) しつらえ 全体 若者 車両交通量 車道幅 歩道幅 段差 手すり 渋谷 154 80 少ない 930 300 多い 約2割 新宿 188 130 多い 1425 525 少ない 約6割

○渋谷は、歩道が狭く、手すりのしつらえもほとんどない。縁石に関しては、 手すりが設けられていない所は、たまりを発生させる要因になっている。 ○新宿は、歩道が広く、歩道のほとんどに手すりのしつらえがあるため、歩 道と車道の境目の段差などは利用しにくい。 ○両地域とも、断面交通量に対する若者の割合が、ほぼ同等である。 [地域性からみたたまりの分布]  渋谷、新宿でのストリート調査範囲でのたまりの分布状況を、しつらえを 考慮して考察する。 (図 3-1,2)   LOFT 西武百貨店A館

交番

HMV

西武百貨店B館

図 3-1 渋谷・西武百貨店近辺 ベンチあり

若者 その他

伊勢丹

紀伊国屋

三越

丸井CITY

図 3-2 新宿・伊勢丹近辺 Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. 1999

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若者による外部空間の占有化に関する研究

3 章 地域性からみた考察

○両地域ともに、属性の比率が同じであるのに(前頁・表 3-1)、渋谷ではそ の他の属性によるたまりがほとんどない。 ○新宿は、両属性ともに、調査範囲内に平均的にたまりを形成しているが、 渋谷では、若者は全体的にたまる場所が分散しているのに対し、その他の属 性は第 1 段階のしつらえである、ベンチのある場所にたまる傾向がある。

[地域別にみたたまりの要因となる環境]  たまりの要因となる環境について、渋谷、新宿のストリート調査範囲にみ られた要素ごとに第 2 段階のしつらえの環境要因を、地域別に割合を出して 比較した。その結果を以下に示す。 (図 3-3) 70%

渋谷 新宿

60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 建 建 壁 物 物 店 の店 の ︶ 前︶ 前 ︵ ︵ 開 閉

柵 ・ 手 す り

窪 み

時 計 装 置

自 動 販 売 機

公 衆 電 話

音 楽

道 の 中 央

交 差 点

階 段

段 差 ︵ 下 ︶

段 差 ︵ 上 ︶

屋 根

道 端

そ の 他

図 3-3 地域別にみたたまりの要因となる環境要素の割合

○新宿では、①のしつらえを利用してたまりを形成する割合が高く、渋谷で は、①のしつらえに加えて、②のしつらえも利用してたまりを形成している ことがわかる。このことは、渋谷では、①のしつらえが少ないため(前頁・ 表 3-1)、②のしつらえの要素のある場所でもたまりを形成する傾向にあると 思われる。 Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. 1999

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若者による外部空間の占有化に関する研究

3 章 地域性からみた考察

[しつらえの状態とたまりの分布]  2-3 の空間調査結果のたまりの分布状況を、それぞれの空間の状態と合わ せて分析する。4箇所の調査のうち、渋谷、新宿の地域性をよく反映してい ると思われた空間として、渋谷ではセンター街交差点を、新宿では伊勢丹前 をとりあげて比較した。その結果を、次頁、図 3-4,5 に示す。

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若者による外部空間の占有化に関する研究

3 章 地域性からみた考察

店舗 店舗 店舗 街灯

店舗 店舗 窪み 飲食店 飲食店

段差

手すり

店舗 店舗 店舗

若者 その他

図 3-4 渋谷・センター街交差点付近 柱 ベンチ

屋根あり

伊勢丹 伊勢丹

セットバック

灰皿

地図

車道 図 3-5 新宿・伊勢丹前付近

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若者による外部空間の占有化に関する研究

3 章 地域性からみた考察

○渋谷は、若者によるたまりが非常に多く、道の中央でもたまりを形成して おり、特に、交差点においては、全体的にたまりがみられた。 ○新宿では、若者もその他の属性も、店舗がセットバックした範囲や、手す りのしつらえがある、道端でたまりを形成し、歩道の中央でのたまりはみら れなかった。 ○新宿では、若者もその他の属性も、柱や手すりなどの第 2 段階のしつらえ のある場所にたまる傾向にあると思われるが、ベンチにたまりを形成してい るのは、その他の属性の方が比率が高い。

[流動とたまりの関係]  次に、図 3-3,4 で、流動を考慮に入れて考察していく。調査空間内の主流 動を図に加え(灰色部分) 、若者とその他の属性に分類した。渋谷・センター 街については図 3-6, 8 を、新宿・伊勢丹については図 3-7, 9 に示す。

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若者による外部空間の占有化に関する研究

3 章 地域性からみた考察

図 3-6 若者のたまりと流動(センター街)

流動

ベンチ

手すり

地図

図 3-7 若者の属性のたまりと流動(センター街)

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若者による外部空間の占有化に関する研究

3 章 地域性からみた考察

図 3-8 その他の属性のたまりと流動(センター街) 図 3-8 その他のたまりと流動(センター街) 流動

ベンチ

手すり

緑 地図

図 3-9 その他の属性のたまりと流動(伊勢丹前)

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若者による外部空間の占有化に関する研究

3 章 地域性からみた考察

 また、各空間において、16:00 - 18:00 の時間帯で、30 分ごとに断面交通 量を測定し、平均をとった。 (表 3-2) 表 3-2 調査空間における平均断面交通量(16:00 - 18:00)

断面交通量 渋谷センター街

114人/分

新宿伊勢丹前

70人/分

○両地域とも、断面交通量と、歩道の面積を相対的に考えると、人口密度は あまり違いがないと思われるが、図 3-6,3-7 より、新宿の若者は流動から距 離をおいてたまりを形成しているのに対し、渋谷の若者は流動にこだわらず たまりを形成している。 ○新宿の若者が柱や、手すりなどの第 2 段階のしつらえのある場所にたまり を形成しているのが多いのに対し、渋谷の若者はしつらえの有無に関わらず たまりを形成している。 ○新宿の若者は店舗の入り口を避けてたまりを形成しているが、渋谷の若者 は店舗の入り口でもたまりを形成する。 ○新宿のその他の属性は、流動を避けながら、しつらえのある場所にたまり を形成しているが、渋谷のその他の属性は、流動を避けてはいるが、しつら えに関わらずたまりを形成している。このことは、渋谷の若者がたまりを多 く形成している中で、段差などにもたまりを多く形成している光景がよくみ られるため、その他の属性も、若者のある程度の影響を受け、渋谷では、若 者のようなたまりを形成していると考えられる。

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若者による外部空間の占有化に関する研究

3 章 地域性からみた考察

[空間と時間の関係]  次に、空間内のたまりの状態と、それぞれの状態での平均滞留時間を比較 した。環境の異なる渋谷、新宿で、空間内のしつらえの種類が、より同等に あると思われた渋谷の BEAM 前と、新宿の伊勢丹前の空間を選び、それぞれ の空間で、たまりを形成していた若者について、たまりの状態別に割合をだ した。また、平均滞留時間については、地域ごとに割り出した。なお、ここ では第 2 段階のしつらえを利用し���たまりの空間と滞留時間を比較するため、 第1段階のしつらえであるベンチでのたまりは除いた。その結果を以下に示 す。 (図 3-9) 35人

30分00秒

30人

渋谷(BEAM前) 新宿(伊勢丹前) 渋谷のしつらえ別滞留時間

25人

新宿のしつらえ別滞留時間

27分00秒 24分00秒 21分00秒 18分00秒

20人

15分00秒

15人

12分00秒

10人

9分00秒 6分00秒

5人

3分00秒

0人

0分00秒 た っ た ま ま

よ り か か る

手 す り に 座 る

地 べ た

段 差 に 座 る

階 段 踏 るみ 面 に 座

図 3-10 地域別にみたしつらえと時間の関係

○渋谷では、たったまま、よりかかるといったたまり方よりも、道にある、 ちょっとしたしつらえを利用して座る、あるいは、地べたに直接座るという たまり方が、滞留時間が長い。一方、新宿はたったままや、よりかかると いったたまり方の方が滞留時間が長い。 ○特に、渋谷では、新宿に比べて、地べたに座ってたまりを形成する若者の 滞留時間が非常に長い。 Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. 1999

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若者による外部空間の占有化に関する研究

3 章 地域性からみた考察

[たまりの状態の比較]  しつらえを利用してどのようにたまっているかについて、地域ごと、属性 別に比較する。 (図 3-11) 20%

渋谷 若者

5%

12%

38%

新宿 若者

渋谷 その他

39%

新宿 その他

40%

0%

10%

20%

23%

7%

6%

29%

9%

7%

40%

50%

21%

17%

13%

22%

30%

24%

2% 9%

60%

70%

22%

2%

24%

80%

たったまま

寄り掛かる(壁・手すりなど)

地べたに座る

柵・手すりに座る

段差に座る

階段踏面に座る

ベンチ

その他

90%

100%

図 3-11 しつらえ別の割合

○若者も、その他の属性も、渋谷は新宿に比べて、たったまま、あるいはよ りかかる、といったたまり方(図 3-12 の太枠・暖色部分)が少ない。 ○渋谷は、段差に座ってたまる割合が高いが、新宿ではほとんどみられない。 ○両地域とも、若者は地べたに座るというたまり方がみられるが、その他の 属性にはほとんどみられない。 ○渋谷と比較すると、新宿は、若者とその他の属性とで、属性による違いが あまりみられない。  

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若者による外部空間の占有化に関する研究

3 章 地域性からみた考察

 また、たまりの目的について、地域ごとに、若者とその他の属性について 割合を出した。その結果を以下に示す。(図 3-12)

新宿 全体

8% 6% 1%

29%

40%

22%

1%

渋谷 全体

62%

7% 10%

26%

19%

2%

新宿 若者

25%

40%

8%

6%

25%

1%

渋谷 若者

7%

26%

20%

13%

66%

3%

新宿 その他

渋谷 その他

0% 携帯電話

27%

18%

寝る

20% タバコを吸う

17%

40%

10%

37%

18%

5%

45%

40%

60%

本・雑誌を読む

飲食

80%

おしゃべり

休憩行動

100% その他

図 3-12 地域・属性別にみた、たまりの目的の割合

○相対的に見ると、渋谷は、新宿に比べ、 「携帯電話」によるたまりの割合が 少なく、「たばこを吸う」 「おしゃべり」によるたまりの割合が多くなってい る。 ○渋谷では、飲食によるたまりがみられるが、新宿ではほとんどみられない。 ○特に、渋谷の若者は、他に比べて、飲食、「おしゃべり」の割合が高くなっ ている。

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若者による外部空間の占有化に関する研究

3 章 地域性からみた考察

[たまりの構成人数]  たまりの構成人数を地域て、属性別に分類した。 (図 3-13) 4人 2%

4人 10% 3人 13%

6人 5人 6% 5%

5人 3%

1人 24%

2人 41%

渋谷 若者

新宿 若者

1人 54%

2人 42%

3人 7%

3人 6%

2人 20%

2人 29%

新宿 その他

渋谷 その他 1人 65%

1人 73%

図 3-13 地域別にみた若者とその他の属性のたまり構成人数

○渋谷の若者は、新宿の若者よりも複数でたまりを形成する割合が高く、1 人でたまりを形成する割合が低い。 ○渋谷のその他の属性は、新宿のその他の属性に比べて1人でたまりを形成 する割合が低くなっている。これは、渋谷の若者が 2 人以上でたまっている 光景がよくみられるため、その影響を受けていると思われる。

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若者による外部空間の占有化に関する研究

3 章 地域性からみた考察

[地域性からみた考察のまとめ] ○渋谷は、若者もその他の属性も、ベンチや灰皿などの第 1 段階のしつらえ だけでなく、第 2 段階のしつらえを利用してたまりを形成する。なかでも、 新宿のたまりにはみられないものとして、縁石などの段差、階段といった、 のしつらえのある場所にたまりを形成する傾向にある。これは、渋谷の若者 が、段差などにもたまりを多く形成している光景がよくみられるため、その 他の属性も、ある程度若者の影響を受け、渋谷では若者のようなたまりを形 成できると考えられる。 ○新宿は、渋谷と比較して都市計画がなされているためか、手すりやセット バックした窪みなど、第2段階のしつらえが多く、「携帯電話」や「休憩」な ど、ちょっとした目的で短時間のたまりを形成しやすい。一方、渋谷は、第 2段階のしつらえがあまりないために、その他の属性がたまりを形成しにく く、しつらえにこだわらない若者は、段差などを見つけて座るというたまり を形成することで、 「飲食」「おしゃべり」などの目的で、滞留時間が長いた まりを形成しやすくなっている。よって、渋谷のたまりは、空間を占有して いる割合が高いと考えられる。    また、渋谷のしつらえ別のたまりの形成状況から、新しく、渋谷のしつら えの段階の定義を次のように定義できる。 (表 3-3) 表 3-3 しつらえの定義(改正版)

第1段階 明らかにたまりを意図したしつらえ ベンチ、灰皿など 第2段階 第3段階

たまりを意図しないが、たまりの

柱、柵、手すり、

要因となりやすいもの

セットバックした窪みなど

上記以外で渋谷のたまりの要因とな 縁石、階段、段差など りやすかったもの

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4 章 若者のたまりについて      - 地域性から考察 若者による外部空間の占有化に関する研究 A Research on Occupation of Outside Space by the Young

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若者による外部空間の占有化に関する研究

4 章 若者のたまりについて

4 章 若者のたまりについて - 地域性から考察  2 章の研究結果を、若者のたまりについて、さらに、分析、考察を行う。な お、しつらえの段階は、3 章で定義されたものにもとづいた。ここで、改めて しつらえの定義の表を示す。 (表 4-1) 表 4-1 しつらえの定義(改正版)

第1段階 明らかにたまりを意図したしつらえ ベンチ、灰皿など 第2段階 第3段階

たまりを意図しないが、たまりの

柱、柵、手すり、

要因となりやすいもの

セットバックした窪みなど

上記以外で渋谷のたまりの要因とな 縁石、階段、段差など りやすかったもの

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若者による外部空間の占有化に関する研究

4 章 若者のたまりについて

[たまりの要因となる環境]  たまりの要因となるしつらえの環境について、若者とその他の属性に分け て分析した。それを以下に示す。 (図 4-1) 100% 90% 80%

若者 その他

70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% ベ ン チ

灰 皿

時 建 窪 計 物 み 装 店の 置 ︶前 ︵ 開

第 1 段階

建 柱 物 店の ︶前 ︵ 閉

柵 ・ 手 す り

道 端

交 差 点

段 差 ︵ 下 ︶

階 段

第 2 段階

自 動 販 売 機

公 衆 電 話

道 の 中 央

音 楽

段 差 ︵ 上 ︶

屋 根

そ の 他

第 3 段階

図 4-1 属性別にみたたまりの要因となる環境要素の割合

○若者も、その他の属性も、第 2 段階のしつらえの環境にはたまりを形成し やすい。 ○若者は、第 3 段階のしつらえも利用してたまりを形成するが、その他の属 性に対しては、あまりたまりを形成する要因とはなりにくい。 ○たまりを形成する際の目的の一つに喫煙が挙げられるが、灰皿がたまりの 環境要因として成り立っているのはその他の属性に多く、若者は灰皿の有無 にも関係なくたまった場所で喫煙を行う傾向にある。

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若者による外部空間の占有化に関する研究

4 章 若者のたまりについて

[若者のたまりの構成人数と滞留時間]  若者のたまりの構成人数と時間の関係を調べるため、空間調査内にみられ た若者のたまりを、地域別に分析した。 (図 4-2)

60%

30分00秒 渋谷 新宿

50%

渋谷の平均滞留時間

25分00秒

新宿の平均滞留時間

40%

20分00秒

30%

15分00秒

20%

10分00秒

10%

5分00秒

0%

0分00秒 1人

2人

3人

4人

5人以上

図 4-2 若者のたまりの構成人数と平均滞留時間

○たまりの構成人数が1人の場合、渋谷と新宿での滞留時間の差はみられな いが、人数が増えるにつれて、渋谷の方が、新宿よりも、長い時間たまりを 形成している。 ○新宿では、若者による 3 人以上のたまりが形成される割合が高くないが、 渋谷では、3 人以上のたまりの形成される割合が高く、かつ、滞留時間が長い ことから、渋谷の方が、新宿よりも、若者がたまりを形成しやすい環境であ るといえる。

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若者による外部空間の占有化に関する研究

4 章 若者のたまりについて

[若者ー空間ー時間]  若者がたまりを形成する際の、たまりの構成人数、たまりの要因となるし つらえの環境、滞留時間の関係を分析する。たまりの構成人数を、1人、2 人、3 人以上の項目に分け、それぞれについて、たまりの要因となるしつらえ の関係(図 4-3)、たまりの目的との関係(図 4-4)、滞留時間との関係(図 4-5)を次頁に示す。

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若者による外部空間の占有化に関する研究

4 章 若者のたまりについて

渋谷 3人以上

89%

新宿 3人以上

67%

渋谷 2人

33%

43%

新宿 2人

17%

9%

50%

渋谷 1人

19%

17%

14%

新宿 1人

10%

10%

20%

たったまま

29%

19%

31%

30%

40%

よりかかる

地べた

11%

4%

24%

34%

0%

14%

13%

50%

60%

手すりに座る

70%

段差に座る

80%

90%

100%

階段踏み面に座る

図 4-3 地域別のたまり構成人数としつらえの関係 2%

渋谷 3人以上

7%

15%

新宿 3人以上

68%

40% 2%

渋谷 2人

6%

60%

2% 4%

13%

65% 2%

新宿 2人

5%

29%

渋谷 1人

59%

38%

21%

8%

21% 3%

新宿 1人

28%

0%

10% 携帯電話

39%

20% 寝る

30%

40%

たばこを吸う

8%

50%

本・雑誌を読む

60%

70%

飲食

おしゃべり

80%

90%

休憩行動

100%

その他

図 4-4 地域別のたまり構成人数とたまりの目的の関係 8分24秒

3人以上

3分09秒

7分27秒

2人

4分58秒

5分58秒

1人

0分00秒

渋谷  7分02秒

2分00秒

4分00秒

6分00秒

8分00秒

新宿 

10分00秒

図 4-5 地域別のたまり構成人数と平均滞留時間の関係 Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. 1999

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若者による外部空間の占有化に関する研究

4 章 若者のたまりについて

○ 3 人以上のたまりになると、段差に座らなくなる傾向にあるといえる。こ れは、横一列に並んでしまうのを避けるためであると予想され、それと同時 に、座る配置を選ばない、地べたに座ってたまる割合が高くなるのではない かと予想される。 ○新宿では、たまりの構成人数に関わらず、 「飲食」の目的ではあまりたまり を形成しないが、渋谷では、人数に関わらず、「飲食」の目的でたまりを形成 する。特に、渋谷で1人でたまる若者は、第 3 段階のしつらえのある環境で 座ってたまることが多いことから、外で飲食をする際に座ってたまろうとし ているとが考えられる。

[しつらえの状態とたまりの目的の関係]  たまりの目的によって、利用するしつらえの状態を選択しているかを調べ るため、しつらえの状態と、たまりの目的との関係を、渋谷については図 46 を、新宿については図 4-7 を次頁に示す。

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若者による外部空間の占有化に関する研究

4 章 若者のたまりについて

段差に座る

手すりに座る

地べたに座る

よりかかる

たったまま

0%

20% 携帯電話

寝る

40% たばこを吸う

本・雑誌を読む

60% 飲食

80% おしゃべり

休憩行動

100% その他

図 4-6 若者のたまりの要因となるしつらえの環境とたまりの目的の関係(渋谷)

手すりに座る

地べたに座る

よりかかる

たったまま

0%

20% 携帯電話

寝る

40% たばこを吸う

本・雑誌を読む

60% 飲食

80% おしゃべり

休憩行動

100% その他

図 4-7 若者のたまりの要因となるしつらえの環境とたまりの目的の関係(新宿) Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. 1999

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若者による外部空間の占有化に関する研究

4 章 若者のたまりについて

20分00秒

18分26秒

18分03秒

新宿 渋谷

15分00秒

13分57秒

13分37秒

11分23秒 9分54秒

10分00秒 8分01秒 7分19秒 8分29秒 5分16秒

7分13秒 5分45秒

6分57秒 5分05秒

5分00秒

0分00秒 寝 る

休 憩

飲 食

た ば こ を 吸 う

お し ゃ べ り

携 帯 電 話

本 ・ 雑 む 誌 を 読

そ の 他

図 4-8 たまりの目的と滞留時間の関係

○「本・雑誌を読む」という目的のたまりは、たったまま、よりかかるとい う状態ではあまりみられず、しつらえのある場所に座るというたまり方に多 くみられる。 (図 4-6,7) ○「たばこを吸う」という目的のたまりの目的は、新宿ではしつらえの違い による差はあまりみられないが、渋谷では、しつらえのない場所よりも、し つらえのある場所で、たまりの目的となる傾向があるといえる。(図 4-6,7) ○「携帯電話」というたまりの目的は、新宿ではしつらえの違いによる差は あまりみられないが、渋谷では、しつらえのない場所よりも、しつらえのあ る場所でたまりの目的となる傾向があるといえる。 (図 4-6,7) ○「飲食」という目的のたまりは、両地域ともに、たったまま、よりかかる といったたまり方よりも、しつらえのある場所で座ってたまる傾向にあると いえる。 (図 4-6,7) ○「おしゃべり」という目的のたまりについて、渋谷は、新宿に比べて滞留 時間が長い。こ���は、新宿は、「おしゃべり」の目的でたまる時に、たったま まの状態であることが多いのに対し、渋谷では、 「おしゃべり」の目的のたま りは、たまりの状態に違いがないため、座ってたまる方がくつろげ、より長 時間いやすいことから、全体的に時間を占有したたまりとなっていると思わ れる。 (図 4-6,7,8) Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. 1999

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若者による外部空間の占有化に関する研究

4 章 若者のたまりについて

[若者による新しいコミュニケーション空間]   渋谷の調査空間内にみられた、若者による、新しいコミュニケーション空 間は、見知らぬ人に声をかけたり、声をかける相手を選んでいたり、道行く 人を眺めていたりと、たまりの目的は様々である。ここで、ある高校生のた まりの一例から、若者のたまり形成の移り変わりから考察していく。 (例)  渋谷・センター街において、高校生が長時間のたま

滞留開始時間

りを形成したのがみられた。基本となる高校生のたま りは、空間内で、様々な人と交流をもつことにより、 新たなたまりを生み出していた。 基本人数 たまりの目的 滞留時間 3分21秒 たまりのおきた要因 何をしているか など 基本となった高校 新しいたまりの 生の状態

たまりの発生

男3 女2 高校生サークルのチケットを売る 高校生と判断される人に声をかける 通りがかる知り合いとおしゃべり

状態

基本となる男子高校生 基本となる女子高校生 男子高校生 女子高校生 流動

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16時16分07秒

滞留時間

1 16時18分11秒

1時58分53秒 滞留時間

2 16時22分50秒

1時56分49秒 滞留時間

地べたに座り込んで道行く人を

女友達がくる 彼らが普段この

観察

場所にいるのをしっていたらしい

地べたに座る 16時33分26秒

地べたに座る 4 16時41分44秒

滞留時間 男友達がくる

41分34秒

地べたに座る 17時08分42秒

たったまま

滞留時間 知り合いに会う

0分52秒

地べたに座る

たったまま

1分23秒

女の子が声をかける 地べたに座る 5 16時46分56秒

滞留時間 33分16秒 女友達がくる 彼らが普段この 場所にいるのをしっていたらしい 地べたに座る たったまま 7 17時21分21秒 8

滞留時間 1分55秒 通りがかりの高校生に声を かける 地べたに座る たったまま

3

たったまま 6

滞留時間 1分24秒 通りがかりの高校生に声を かける たったまま たったまま 17時23分47秒

滞留時間 知り合いに会う

0分51秒

たったまま

9


17時51分20秒

滞留時間

10 17時59分25秒

3分21秒

高校生に声をかける 地べたに座る

滞留時間

11

12分46秒

知り合いと会う たったまま

地べたに座る

地べたに座る

○彼らがセンター街のこの空間を選んだのは、人通りが多いのでチケットを売りやすいと考えた と予想されるが、それに加えて、普段、自分達がこの空間を占有していることで、知り合いに出 会う確率が高いために、この空間にとどまっていたと考えられる。また、知り合いに会う以外の 時間には、道行く人を眺めたり、ショーウィンドーを見たりしながら話をしていた。このように、 彼らは、渋谷の外部空間をコミュニケーション空間として用いており、これらの目的のたまりは 外部空間でのみ発生すると思われる。


若者による外部空間の占有化に関する研究

4 章 若者のたまりについて

[若者についての考察のまとめ] ○若者は、その他の属性のたまりの要因となりにくい、第3段階の環境にも たまりを形成することから、しつらえに関わらずたまりを形成する傾向があ ると思われる。 ○新宿では、若者の 3 人以上のたまりの形成率が高くないが、渋谷では、3 人 以上のたまりの形成率が高く、かつ、滞留時間が長いことから、渋谷の方が、 新宿よりも、若者がたまりを形成しやすいといえる。 ○たまりの構成人数が多くなるにつれ、たっている割合が多くなっており、 座ってたまるようなたまりは、たまりの形状が横一列になる、段差などのし つらえのある場所で座ってたまりを形成する割合は低くなり、座る配置を選 ばない、地べたに座ってたまる割合が高くなると思われる。 ○新宿は、目的によって、しつらえの状態があまり変化しないが、渋谷では、 「たばこを吸う」 「携帯電話」「飲食」という目的でのたまりに関して、若者が たまりを形成する際に、しつらえの状態を選んでいる、と思われる。 ○渋谷の若者にみられた新しいコミュニケーション空間は、ストリートを通 る人々と直接触れあうため、ストリート上で、流動に比較的近い場所で、長 時間たまりを形成している。また、携帯電話の使用回数が少なく、知り合い に会う回数が多いことから、携帯電話による待ち合わせ空間でもなく、彼ら は、センター街交差点の空間を、知り合いがそこを訪ねていくような、自分 達の空間として占有していることがわかった。

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5 章 まとめ 若者による外部空間の占有化に関する研究 A Research on Occupation of Outside Space by the Young

Junko Fukunaga


若者による外部空間の占有化に関する研究

5 章 まとめ

5 章 考察のまとめ  若者は自由に空間を占有して「たまり」を形成する。また、たまりを形成 する際に、構成人数が複数であることが多く、座った状態のたまりになりや すいので、パーソナルスペースが大きい。さらに流動に関わらずたまりを形 成することも特徴としてあげられる。このような、空間の占有度が高い若者 によるたまりは周囲の邪魔になっていると考えられやすい。しかし、さらに 分析を進めた結果、上記のようなたまりは主に渋谷でのみ発生していること がわかり、その理由として、渋谷の地域性が深く関係していた。渋谷と新宿 は同規模の商業地域を有し、断面交通量・若者の比率ともにほぼ同じである が、手すりやセットバックした窪みなど、気軽にたまることができるしつら えが渋谷にはほとんどない。したがって若者以外の属性は、新宿ではたまり を形成するが、渋谷ではたまりをほとんど形成できていない。つまり若者は、 渋谷の地域性を上手く利用してたまりを形成していることがわかった。これ は、若者が新宿では空間の占有度が高いたまりを形成していなかったことか らもわかる。そして、少数ではあるが若者以外の属性も、若者の影響を受け、 しつらえの少ない渋谷にたまるようになっていた。一方、若者は、たまりを 形成することによって、渋谷の外部空間をコミュニケーション空間として利 用していることも明らかになった。道などを出会いの場のように、新しいコ ミュニケーションを生み出す場としていた。これらより、もともとの渋谷の 地域性がたまり方に特徴を与え、それによって新しい渋谷の地域性が生まれ ているといえる。  今回の研究から、渋谷での若者によるたまりは肯定するべき部分が多く、 そのようなたまりを形成している空間をもつ渋谷は、他の都市にかえること のできない特異な地域性をもった都市であるといえる。

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若者による外部空間の占有化に関する研究

5 章 まとめ

今後の展望  本研究の全ての調査を通じて、渋谷がもつ地域性は、他の都市にかえるこ とのできない特異なものであり、若者にとってより自由なたまりを形成しや すい空間になっていることがわかった。このことが、渋谷でみられた新しい コミュニケーション空間が、新宿でみることができなかった理由として挙げ られる。  今後は、渋谷のこれからの在り方として、その他の属性がたまりを形成し やすいしつらえがあまりないために、たまりを形成できない環境にあった事 実を考慮に入れ、かつ現在の若者のたまりの現状を変化させることなくしつ らえを上手く提供していくことが必要だと思う。また、渋谷では、多人数で のたまりがみられたことから、たまりの構成人数によって選択されるしつら えの種類と寸法を提示していきたい。

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若者による外部空間の占有化に関する研究

5 章 まとめ

参考文献 ○参考文献 ・人間のための都市   / パウルハウンス・ペータース著 / 鹿島出版社 ・行動・文化とデザイン  / 清水忠男 / SD 選書 鹿島出版社 ・ヒト、空間を構想する  / 原広司 黒井千秋著 / 鹿島出版社 ・建築理論における行動科学の役割  / ジョン・ラング著 高橋鷹志監訳 今井ゆりか訳 / 鹿島出版社

○研究論文 ・路上行動の行いやすさに与える環境要因と対人的要因  / 日本建築学会計画系論文集 ・街路における構成要素と人の滞流行動の関係性に関する研究  白井昌宏 ・少人数で形成される「集合(グループ) 」の特性に関する研究  / 小西繭 ・「座」行為を代替する形態及び環境  / 伊藤倫子

Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. 1999

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若者による外部空間の占有化に関する研究

5 章 まとめ

おわりに  この論文を作成するのにあたって、研究室の皆様にはいろいろなアドバイ スと、あたたかい励ましををいただきました。的確な御指導をいただいた渡 辺仁史先生、根気よく耐えながら、最後まで面倒をみてくれた担当者の畔田 さん、行き詰まった時にアドバイスと励ましをいただいた長澤さんなど、研 究室の諸先輩方、終電まで延々と研究室で同じ苦しみをともにしてきた卒論 生の仲間達に深く感謝の辞を述べたいと思います。 本当にありがとうございました。

1999 年 11 月   福永 純子

Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. 1999

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若者による外部空間の占有化に関する研究

5 章 まとめ

付録  ストリート調査で調査対象となったたまりの中で、渋谷、新宿の地域性を よく表したものを一部取り上げて、参考として掲載した。渋谷については 61 - 62 頁、新宿については 63 頁に示す。

Hitoshi Watanabe Lab. Waseda Univ. 1999

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渋谷でみられたたまり

図1 HMV 2人 

たまりの状態 たったまま たまりの目的 おしゃべり

図2 横断歩道中央 たまりの状態 たったまま 4人 たまりの目的 おしゃべり

図3 歩道中央 2人

たまりの状態 たったまま たまりの目的 おしゃべり

図4 交差点 2人

たまりの状態 たったまま たまりの目的 おしゃべり

図5 飲食店前 1人

たまりの状態 よりかかる たまりの目的 携帯電話

図6 ANNTENA 5人

たまりの状態 地べたに座る たまりの目的 おしゃべり

図7 LOFT前 2人

たまりの状態 地べたに座る たまりの目的 おしゃべり

図8 西武百貨店 たまりの状態 手すりに座る 2人 たまりの目的 道行く人を観察

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渋谷でみられたたまり

図9 西武百貨店 たまりの状態 手すりに座る 1人 たまりの目的 携帯電話

図10 交差点 2人

たまりの状態 段差に座る たまりの目的 おしゃべり

図11 ビル 3人

たまりの状態 段差に座る たまりの目的 おしゃべり

図12 歩道端 1人

たまりの状態 段差に座る たまりの目的 飲食

図13 ショップ前 たまりの状態 段差に座る 2人 たまりの目的 喫煙

図14 交番前 2人

たまりの状態 段差に座る たまりの目的 飲食

図15 ビル階段 1人

図16 LOFT 2人

たまりの状態 階段踏面に座る たまりの目的 飲食 喫煙

たまりの状態 階段踏面に座る たまりの目的 本・雑誌を読む

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新宿にみられたたまり

図17 歩道端 1人

たまりの状態 たったまま たまりの目的 携帯電話

図18 丸井前 2人

たまりの状態 たったまま たまりの目的 おしゃべり

図19 丸井前 1人

たまりの状態 よりかかる たまりの目的 丸井からの人待ち

図20 丸井前 2人

たまりの状態 よりかかる たまりの目的 おしゃべり

図21 銀行前 1人

たまりの状態 地べたに座る たまりの目的 携帯電話

図22 三越前 1人

たまりの状態 手すりに座る たまりの目的 携帯電話

図23 伊勢丹前 1人

たまりの状態 ベンチに座る たまりの目的 休憩行動

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若者による外部空間の占有化に関する研究