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DIPLOMA 1998
シ ョー ウイ ン ドー に於 ける ガラスの 映 り込 み と見 えやす さの研究
大塚
綾子
ayako ohtsuka
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
は じめ に 街 を歩 く中で、 私達は建物や電車 さらには電話ボ ックスな どでもガ ラスを目にす ること が多 い。建築 において もガ ラスの使い方 をテーマ にした事例が数多 くある。透明性 をテー マに した物 として「建築 を消す」 「構造 を見せ る」、反射性 を利用 した「プライバ シー の確 保
(ミ
ラーガラス)」 「スケールの調整」な ど、ガラスは近代建築において重要な役割 を果
た している。 私 はガ ラスの面 白さとして、鏡 のよ うになる反射性があると 日頃よ り感 じていた。夕暮 れ時に窓か ら外の景色 を見 ようと思ったのに、なかなか見えな くて窓ガラスに目を凝 らし た ことは誰 しもある ことではなかろうか。夜 の電車で、窓ガ ラスを鏡 にして人の顔 を盗み 見た り、自分 の顔 をぼ一 っと眺めた り、鏡 のよ うに完全な反射ではな く、外 を見て いなが
輸●
らち らち らと車 中をうかが うような ことをした ことはな いだ ろうか。 窓を鏡がわ りに自分 の姿 をチェ ック しているところを人か ら見 られて気恥ずか しい思いをした り、 窓 を媒体 に 他 の人 と目が合った り。本 当は外の景色が見たいのに、ふ と気付 くと違 う空間を意識 して いる。特 に夕方は このよ うな視線 の浮遊 を楽 しむ ことができる。 この研究は、光 の 当た り具合や時 間 による明るさの変化 な どで鏡化す る窓ガラス と、そ れを見 るときの人の空間意識 に実経験か ら興 味を持 った ことが もとになっている。
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CONTENTS
chapter-1 1.1 1.2
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研 究 目的
研究背 景 1.2.1 ショップの導入空間としてのショーウイン ドー 1.2.2 ショーウイン ドーの歴史 1.2.3 ショーウイン ドーの分類 と特性 1.2.4 見え方に影響 を与える要因 1.2.5 研究意義‐
chapter-2 色 と光 について 2.1 色によって変わる位置感覚 2.2 光 と視覚 2.2.1 照度と輝度
2.2.2 内装材 と照度 (::hmhance)の 関係 2.2.3 まぶ しさ (グ レア)
2.3
反射 の仕 組 み
chapter-3 3.1
実験方法
実験概 要
3.lJ ショーウイン ドーを眺める視点 3.1.2 ショーウイン ドー内の壁の色による見えやすさ 3.1.3 照明の方向による見えやすさ 3.1.4 映 り込む背景 による見えやすさ 3.1.5 ロゴの有無による印象度 `ランス 3.1.6 ロゴの位置ノ
3.2 CGの 利 用 意 義 chapte卜 4 結果 と考察 4.1 実験結果 4.2 見 えやす さ評価 4.3 考察 4.4 シミュ レー シ ョン chapte「 5 お わ りに 参考文献
まとめと今後の展望
chopte r -L 序章
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chapter-1
1.1 研 究 目的 本研究 では反射作用 を持 つガ ラスを隔てた空 間 の 「見 え方」 を明 らかにす ることによ り、ショー ウイ ン ドー の演出 に役 立つ指標 を作 ることを目的 とす る。
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1.2
研 究背景
1.2.1 シ ョップの導 入空間 と しての シ ョー ウイ ン ドー この研究 を始 め る ことにな ってか ら、街 を歩 きま わ り多 くのショー ウイ ン ドー を観察 して みたが、 展
表
121
機能
シ ョ ー ウ イ ン ドー の 役 害]
示空間がボ ックス型 になっているシ ョー ウイ ン ドー
通行人 を誘 引す る
が意 外 に少な く、 多 くは店舗 の 中で道路 に接す るガ
来店客 を選別 す る
ラスのファサー ド面 の 内側 をステ ー ジに している店
販売 を促進 する 店 の イメー ジ を高 める
内透視 型であった。ボ ックス型 と店 内透視型 の大 き
街 の景観 をつ くる
な違 いは、当然 の ことで あ るが店舗 の 中が見 え るか
人 をもてなす
どうかである。
賑 わい感 を生 み 出す 話題性
展示物 とそれ を演 出させ るための背景 を一体的 に 構成 し、完成 され た空間で あるボ ックス型が、一つの絵 と してス トー リー 性 を持 った時代 の流行 を発信 して い るの に対 し、店 内透視型 は店 内 の人や 物 の動 きが見 え、中 の雰 囲気 を
伝 える役 目を果た している。しか し、いずれ にしてもシ ョー ウイン ドー は店舗 の顔 として 視覚的な宣伝効果 を持 っていて、その宣伝効果の善 し悪 しによって、人々 を店内に引き込 む ことができた り、話題 になることができた りす る。結果 として商品 の売れ行 きに重大な 影響 を与えるので ある。 店舗計画で使われる手法とし3/MDⅣ isualMerchal■
Q
Disillg)一
視覚的販売戦略 ―という
ものがあるが、街 とガ ラスー枚で接 しているショー ウイ ン ドーは まさにVMDで あ り、規 模 としては小さな媒体ではあるが、 不特定多数 の街行 く人々と企業 とのコミュニケーショ ンの場な のである。 店舗 の動線計画では、入 った時に一番最初 に 目線 の行 く所 に流行 の ものや、特徴的な も のな どポイン トを置 くことが基本 とされているが、ショーウィ ン ドー はさらに前段階で の
PRで あ り、この ことか らも企業にとってショーウイ ン ドーがいかに重要か ということが わかるであろう。
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1998 1.2.2
シ ョ ー ウ イ ン ドー の 歴 史
ショーウイ ン ドーの発生時期 には諸説があるが、一説によると1700年 代末 のロン ドン の街では、既 に街 の情景をつ くる役割 を担 っていたようである。ショーウイ ン ドー は都市
0
の 自由な商業活動 による店舗間 の競争の 中で発展 した ものであ り、ロン ドンは産 業革命 に よ り早 くに都市化 した ことで 、1700年 代末まで に商業 の 自由が保障されていたか らであ る。 欧米 にお いて「透 き通 つた宝石 箱」(Transparent treasure)と まで讃 え られ、 人 々 の 目を 引 いた初期 の シ ョー ウイ ン ドー は、単 に店舗 の意 思 を表 明す る装置であ るだけで はな く、 輝 くガ ラスの向 こうに展開され る触れ られそ うで触れ られない空間が、見 る ものに夢 を与 える装置 で もあ った。 わが国 にお けるシ ョー ウイ ン ドー の発 生は、 記録 に残 っているもの と しては、1903年 の 三 井呉服店 (の ちの三越百 貨店 )に 設置 した、 とい うものが ある。そ の後 、自木 屋 、松
0
屋、松坂屋 、大丸 な どが続 き、百 貨店 を中心 に 目を見張 るよ うな早 さで普及 して い った。 シ ョー ウイ ン ドー は これ までの 「見世棚」と「のれ ん」の役 目を受 け継 いで、新 しい店舗 の 目印 とな ったので ある。 戦後 1960年 代 に入 り、高度 経済成長 に ともな う百 貨店 の多店舗化や専 門チ ェー ンの台 頭な どを背景 と して、わが国の シ ョー ウイ ン ドー の機能 と表現 は大 き く変化 した。これ ま で 以 上 に、店舗 の グ レー ド感や個性 な どを表現 し、他店 との差 異化 を 図 る機能 が 求 め られ るよ うにな ったので ある。商品 とい うモ ノによる差 異化 は難 しいため、店舗 にまつわ る視 覚 的要素 の演 出 と しての ショー ウイ ン ドー 空間が展 開 されは じめた。
Q
1980年 代 に入 ると、百貨店 の ショー ウイ ン ドー は店頭 と店 内 とで機能分 化 され アー ト化 して い く。店頭 の デ ィス プ レー は人 目を引 く強烈なイ ンパ ク トが求 め られ 、店 内 の デ ィス プ レーで 具体 的な商品そ の ものを表 現す るという役割 の分担 によ り、よ り個性的な シ ョー ウイ ン ドー を 目指す よ うにな った。代表的な もの と して銀座「和光」のシ ョー ウイ ン ドー が あるが、これ も店 内 との連動 よ りもむ しろ、都市 の 景観 をつ くるアー ト的な役割 と して の存在 が大 き くな っている。 現在 は こう した アー ト的 シ ョー ウイ ン ドー と、 店 頭 を総ガ ラス張 りに した 情報発信 型の 情報発信型 シ ョー ウイ ン ドー とに二 極化 した 傾 向が見 られ る。
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1.2.3 シ ョー ウ イ ン ドー の 分 類 と特 性 展示空間に関する文献から、ショーウインドーは、その設置場所と形状によって以下の ように分類できる。(表 1.2.3-1)
適詢 .2.3 ショー ウイン ドーの分類
設置場所 による分類 店舗等の ファサー ド 店舗等の ファサ ー ドか ら離 れ、街路等に独立 店舗等 の 内部 劇場、駅 、空港、公園など、人間が多 く集 まる場所 形状 に よ る分類 背面 が あ るもの 背面 が な く、店舗 等 の 内部 が透 視 で きるもの 四方 か ら透視 できるもの
また、 ショーウイン ドーの空間特性としては、次 の三つを挙げることができる。 1.独 立空間
店舗等 の機能と離れた空間 居住性を考える必要のない独立した空間
2.共 存空間
店舗等の空間と公共空間 との接点 に位置している 公共空間のなかに位置している
3.媒 体空間
場が固定された、情報を伝えるための媒体
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1.2.4 見 え方 に 影 響 を与 え る要 因 見え方 に影響す るさまざまな要因は、 以下 のよ うに外的要因と人工要因 とに分類する こ とができる。
● 外 的要 因 ◇ ショーウイ ン ドー に映 り込む周 りの環境
(背 景)
。 映 り込む背景 の色彩や煩雑 さによってショー ウイ ン ドー 内の展示物 の 目立ち易さが変 わると考 え られる。 ・ 目に付 くサ イ ンの有無で映 り込みを意 識す る割合が変わると思われ る。 ◇鑑賞者 としての歩行者 の視点 ・ ガ ラスを見 る角度や近 さによって反射の度合 いに違 いが生 じる。 ◇太陽 の位置・ 太陽光の強 さ ・ 反射率が変わる。 ・ 映 り込む背景 の明るさが変わる。 ● 設 計 に よ る人工 要 因
○固定 ◇ウイ ン ドーの形状 (大 きさ・ 高さ・ 横幅など) ◇ウイ ン ドー 内の広 さ ○変動 ◇展示空間の壁 の色 0模 様 ◇展示空間の壁の図・ 文字 による人の興 味 の誘引 ◇ウイ ン ドー 内の照明 ● シ ョ ー ウイ ン ドー を設 計 す る 際 の注 意 点 1.中 を明るくす ること。中が暗 いとガ ラス面が鏡のよ うに外光 を反射 した り、 外 の景色が
写 って 中がよく見えな い。 2.ひ さしや 日除けを出 して前を暗 くすること。ショー ウイ ン ドーの前が明る いと内側 の陳
列が 目立ちにくい。
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1.2.5
研究意 義
「美術館展示壁 の 色彩 に関す る基礎 研 展 示空間の演 出 に関す る これ までの研究 として、 ・1)が 究」 な され て いる。 これ は、明視性 因子 (輪 郭 がはっき り見 える 。絵 が浮 き出 る 。形がわか りやす い、etc) と評価性 因子 (壁 の 色彩が絵 に合 って い る 。色彩が好 ま しい、etc)の 二 因子 によって「絵 の見 えがよい」の 総合評価 を位置 付 けた 因子 空間 に各展示壁色彩 をプ ロ ッ トす ることで、 美術館展示壁 と して 総合評価 の高 い色 の 色相・ 明度 ◆彩度 を調査 した もので、「中明度・ 低彩 度」 の総合評価 が高 い とい う結果 を得て い る。 シ ョー ウイ ン ドー は 同 じ展示空間で もガ ラス を隔てた ときの 「見 え方 」が問題で ある。 つ ま リガ ラス とい うフィル ター を通 して見て いるのであ り、この光 の透過面 の存在 を無視 す る ことはできな い 。透過光面 に対す る研究 のなかで、光 の透過 と反射 の性質が もた らす ° 2)が 映 り込 み (投 影 透 過 。投影反射 )に 関す る記述 ぁったが、透 過光 面 に対す る評価 に つ いて は述 べ られ て い るもの の 、それ を通 した ものの見 え方 について は触 れ られて いな い。映 り込みは透 過光面 に豊 かな表 情 を与 えた り、外 との連結感 の要 因 にな る反 面、透明 性 が重 視 され る場 合 にはマ イナス効果 とな る。シ ョー ウイ ン ドー な どにお ける景色 の映 り 込 み は、中を見 せ る ことを 目的 に して い るガ ラス に対す るマ イナス作用 で ある。このマ イ ナス作用 の側面 か ら映 り込 み を考 え、映 り込み を隔てた ものの「見 え方」についての研究 は、ガ ラスを通 して 展示物 を「見 せ る」シ ョー ウイ ン ドーの 計画 をす る上で 意義があ ると 考 えた。
*1)「 美術 館 展示壁 の色 彩 に関す る基礎研究 」 日本 建築学会大会 学術講演梗概集 (九 州 )1989年 10月
広
岡
*2)「 光 記述 探査 によ る建築 内部空 間 の魅 力的な 自然光 とそ れ らのつ く りだ し 手法 の整理 その
1;自 然光 の現 象」
古籐
武彦
日本建築 学会 大会学術講演梗概 集 (関 東 )1997年 9月
「魅 力 的 な透過光 面 の評価基準 イ メー ジ とそ の要 因」 山田
高広
日本建築 学会 大会学術講演梗概 集 (東 海 )1994年 9月
chopte r -2 色 と光 に つ い て
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chapter-2
2.1
色 に よ って変 わ る位 置 感覚
色 には、 前方 に とび 出 して近 く見 える進 出色lAdvancillg Color)と 、うしろへ 下 が って遠
G
く見 え る後退色(Recedirlg Color)と が ある。大別すれ ば、 赤 、橙 な どの 暖色系、 彩度 の高 い (さ
えた )明 るい色 は進 出色 であ り、青、青緑、青紫 な どの寒色系、暗 い色、 くす んだ色
は後退 色である。日に鮮や かな印象 を与 えるよ うな、チカチカ す る色 方 に 飛 び出 して くるよ うに見 え、はっき りしな い色
(く
(さ
えた色 )は 、前
す んだ色 )は 空間が広 が って見 え
る。 このよ うな色 の効 果 を色 の属性 ごとに表 した ものを、以下 の表 2.1-1に 示す。 壺
汰
感
21
色 の属性 と位置威
進 出色
後退色
色相 で見 る と
暖色 系
寒色系
明 度 で見 る と
明色 (淡 い色 )
暗色 (濃 い色 )
彩 度 で見 る と
高 い彩度
(さ
えた色 )
低 い彩度
(く
すんだ色 )
○色収差 物体 か ら出る光 の色 によって レンズが作 る像の位置が変わる現象を色収差 という。 具体 的 に各色 によっての現象を次に挙げる。 ・赤 屈折率が小さいか ら、日の網膜よ り奥 に結像す る。そ こで水晶体 はもう膜状 に像を 結 ぼうとして、水晶体 をふ くらませて網膜 に戻 し、ピン トを合わせ る。その調節 し た分だけ水 晶体が凸 レンズ となるので赤 い対象物は接近 し、膨張 して見える。 ・青 屈折率が大 き く、網膜 の手前で結像す るので、それ を網膜 まで拡 散 させて ピン トを 合わせなけれ ばな らない。その調節 を今度は水 晶体 を薄 くして行 うので、青 い対象 物 は後退 し、 縮小 して見 える。 濃 い緑色 も同 じく小 さく見え、灰 色 も見 にくい。 (見 えやすさワース ト3) ・ 黄色 色収差が無 く、ピン トは網膜上 にきちんと合 う。ところが、黄色は目の網膜 にあた か も吸取紙 にイ ンクをにじませたように広がる性質 を持 っているので、 色彩 の中で 一 番大 き く見 え る。
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2.2
光 と視 覚
2.2.1 照 度 と輝 度 何ルクスといわれ る照度単位 と私たちが 日で感知す る明るさとの間には大きなズ レを生 じることが少な くない。 ここで、照度 と輝度は以下 のように定義 され る。 照度・ 。・ 単位面積 当た りに入射する光の量/単 位 破 (ル クス) 輝度・ 。・ 面 の輝 きの度合いをあ らわす尺度で、その面 か ら反射す る光の量
/単 位llt(ニ ッ ト )
入射す る光を受ける被照射面は、それぞれの色彩や表面仕上げの方法に従 って、固有 の 反射率や反射特性 を持 っていて、 輝度 つま り私たちが感知する明るさはそ の反射 の具合 に よつて違 いが 生 じる。 したがって照明デザインは、被照射物 に反射す る光が重視 されな くてはな らない。
2.2.2 内 装 材 と照 度 (││luminance)の 関 係 空間照度が同 じで も内装色が暗 いよ り明るい仕上げの方が、視覚的 に明るく見 える。 これは視覚的明るさ感は一般的 に空間照度 よ り、内装面や家具な どの反射光を見て、そ の光が いかに多 く目に入つてきて いるか どうか (輝 度 )で 判断されるか らである。 した
Q
がって空 間を単純 に明るく見せ るためには、 正常視線で視野内に最 も多 く入 る面 の反射率 を上げ、その部分 の照度 を高めるとよい。 平均的に反射率の高い素材がイ ンテ リアに使われていると、 視覚的な明るさ感だけでは な く照度 も照明方式 と関係 して高 くなる。 内装材 の反射率 と照明方 法 が 関係 し、空 間 の雰囲気 を変えるの と並行 して経済的な照 明効果 をも実現 させ る。
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2.2.3
ま ぶ しさ (グ レア )
一つの視野 の 中に高輝 度 のものが あった り、強すぎる輝度対比があった りす ると、物 が 見 えにくくなった り、不快感 を覚えた りす ることがある。このような現象を「グ レア」と いう。 「グレア」には主に二 つのタイプがある。一 つ は、夜間車 を運転 していて、時折対向車 の ヘ ッ ドライ トを目に浴びることで一瞬失明状態 に陥 るような「視覚低下グ レア」であ る。第二 に、直接的 に視覚能力が低下す ることは少な いが 、まぶ しさによって不快感や 目 の疲労を起 こす「不快 グ レア」がある。さらに、光源 が、光沢 のある面 に反射 して起 こる 「反射グレア」がある。 ショー ウイ ン ドーでは太 陽光が光源 とな りこの「反射 グ レア」が しばしば起 こ り、ガラ ス面 が光 ってまぶ しい。 ショーウイ ン ドー はガ ラスの内側の展示空間を見せ るものであ り、 見えやす くす るため には このグ レアを防 ぐ必要がある。
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2.3
反射 の仕 組 み
光 は透 過 と反射 の性 質 を合わせ 持 ってお り、そ の割合 は面 の反射率や光 の入 射角度 に よって決 まる。 ガ ラス に代表 され る透過材 で も、 入射角度 が小 さくな るにつれ反射 の割合 の方 が透 過よ り強 くな り、ある角度 を境 に入射光が全て反射 して鏡 のよ うな全反射 の状態 にな る。 以下 に反射 の仕組 み を示す。(図 2.3-1)
a.100%反 射の場合
b40%反 射の場合 図 23
反射 とものの 見え方 の模式図
chopter-3 実験 方法
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3.1
実験概要
見 えに くさの原 因で あるガ ラス の反射 の影響 を抑制 し、展示空間を「見 せ る」た めの 具体的な方法 を探 る。 ここでは展示スペー スにバ ックがあるボ ックス型の空 間 について取 り上げることとす る。 以下 に実験方法 を示す 。 実験方法 1.展 示ス ペー ス を C虹 )(Form― Z)で 作成 2.ウ イ ン ドー に映 る背景 と して、よ り本物 の空間に近 くな るよ う実際の景色 を撮影 した
写真 を透過マ ッピング (Opaci″ Mapping) 3.サ ンプル 画像をCIご (Cathode― ray tube display)に ス ライ ドシ ョー として映 し出す。
eraphiccOl■ verter2.1.4を 使用 4.ア ンケー トによ り、シ ョー ウイ ン ドー と して 「見 えやす い」計画 を選択 して も らう ― 被験者 :早 稲 田大学理 工 学部 の学生 51名 5。
調査項 目 ごとに得 られた 評価 をグラフ化
6.考 察 7.結 果 をシュミレー シ ョンによ り可視化
以下 の項 目について 調査 を行 った。 塞
31-1
調査項 目
ウイ ン ドー全体 を眺めるとき 視点
(昼
・夜それぞれ について)
ウイン ドー 内 に飾 ってある物体 を見 るとき (昼・夜 それぞれについて)
無彩色壁
黒→ 白
有彩色壁
パス テル カ ラー 6色 の 内で見 えやす い もの /見 えに くい もの
(5段 階 )で 見 えやす い もの /見 えに くい もの
照明
(横・ 下横・ 下前 。上 )の 内で見 えやす いもの /見 え に くいもの
背景
3パ タ ー ン 見 えやす いもの /見 えに くい もの
ロゴ
ロゴの有 無 による 印象度 ロゴの位 置 のバ ランス
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写真
31
調査風景
CIご に映 し出 したサ ンプル 画像 をス ライ ドシ ョー で、被験者 にコマ 送 り形式 に見 せ る。 内容 を 回頭で説 明 しなが ら、アンケー ト用紙 に回答 して も らう。 ス ライ ドショー は被験者 の希望 によ り早送 り、巻戻 しがで きる。
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3.1.1 シ ョー ウ イ ン ドー を眺 め る視 点
通 りに面するショーウインドーは、多くの場合真正面から眺められるものではなく、道 を行き交 う人々の前方斜めの視界にまず入 り、 その興味の持たれ方によって視線を留まら せたり通 り過ぎられた りするものである。 計画する側は少しでも長く視線を留まらせるほうが良いはずである。 そこで、 人々が一般 にどの角度からショーウイン ドーを意識しているかを考慮すること は、ショーウイ ンドーの演出に役立つ と考えられる。
実験方 法 ショー ウイ ン ドー か ら lm離 れた 所か らの 9つ の視点 の 中か ら 1つ 選択 して も らう。
/プ「
1ヽ \ヽた、 図 3.11-1 視点平 面 図
質問項 目
:
○昼 の視点・夜 の視点 昼 と夜での周 りの環境 とショー ウイ ン ドー との明 るさの対比 の違 いが、シ ョー ウィ ン ドー を意 識する視点 に関連 しているか。 →見せた い時間帯 に合わせた演 出
○ ショーウイ ン ドー全体 と展示物 展示空間全体 に対す る視点 と、個 々の展示物 に対す る視点 との違 い
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■ ■
図
311-2
サ ンプル画像 :シ ョー ウイン ドー を眺 め る視点 二昼 ニ
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3.1.2
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シ ョ ー ウ イ ン ドー 内 の 壁 の 色 に よ る 見 え や す さ
シ ョー ウイ ン ドー を見るとき、 そのバ ックの壁は面積か らして視界 を占める大きな存在 である。1.2.5で も述 べたように展示空 間 の壁 の色が展示物 の見え方 に影響を与えること が予 測でき、ボックス型のショーウイ ン ドーでは、バ ックのみな らず 両サイ ドの壁 にも囲 まれているためその影響 の度合 いもよ り強いのではないか と思われ る。 展示物を良 く見せ る壁 の色が明 らかになれば、大がか りな工事な どをしな くとも、布や紙 を使って比較 的容 易 にバ ックの色彩 を調整す ることができるので、即戦的に効果 的な演 出が可能 になる。 これ までにも色 の効果 を利用 した計画は数多 くあるが、ショーウイ ン ドーの色彩計画に はガ ラスを通 してみた場合 の色彩 の視覚的効果について調べ ることが必要 と考 えた。
実験方法 照明効果などは同 じ条件で、 壁 の色 のみを入れ替えたモデルによって展示物が見 えやす い色 と見 えにくい色 の両方 を選択 して もらう。 無彩色壁は、色相、彩度 を変 えずに明度のみを 25度 ず つ変化 させて 5段 階のモデルで 行 う。 有彩色壁は、実空間で使 うことを考慮 して、パステルカラーのモデルで行 う。パス テル カ ラー は色の反射 率が約 50%で 、人間の肌 の色 の反射率 と近いことか ら、心理 的 に落ち つ く色 とされている。明度、彩度は変化 させずに色相 のみを 60度 ず つ変化 させて 6色 の
Q
モデルで行 う。
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明度 0%
暗灰
明度 25%
明度 50%
明度 100%
図
31.2-1 サ ン プル画像 :無 彩負 壁
ロ . エ イ
ピンク
ベー ジュ
図
31.2-2 サ ンプル画像 :有 彩色壁
ホ ワイ ト
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3.1.3
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照 明 の 方 向 に よ る見 え や す さ
「ものが見える」とい うことは光が当た っているということである。見 せ ることを目的 とす るショーウイ ン ドー において照明 の計画は絶対不可欠であ り、 単なる明るさのためだ けではな く、限 られた空間内を様 々な表情 に演出す る重要な役割 を果た している。照明 の 手法 には様 々なものが あるが、目的によって使い方 を選ばな くてはな らない。どの様 に見 せたいかによって 照明の種類や手法が決 まるのである。
実験方法
ショーウイン ドー の照明には、全般照明、局部照明、演出照明の 3つ があるが、 本研究 では、ガラス を通 した「ものの見 え方」を主 眼と しているので、展示物 の存 在 を強 める局部照明
(ス ポ ッ ト照明)に ついて調査する こと とす る。
照明 の手法は数え上げるとき りがないので、ここでは大 まかな調査 による評価 づ けを行 う。
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筆ぽ
誅
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下横
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区腱
1.3 サ ンプル画像 :照 明 の方向
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3.1.4 映 り込 む 背 景 に よ る 見 え や す さ ミラーガラスを利 用 した建築 のよ うに周 りの景色 を意図 して映 し込む とき、 設計者 はガ ラスにどのよ うに映るかを考 え、その角度・形状・設置場所などを計算 しているだろ う。
0
最初か らガ ラスの「反射性」を利用 し、周囲の環境 を取 り入れることを 目的 としている場 合 は、映 り込みは建 築 に表情を与える重要な役割 を果た しているため、その存在は確かめ られている。しか しショーウィ ン ドーのようにガラスの「透明性」を問題 とす る場合、映 り込みの存在は どれ ほど確かめ られているのだ ろうか。「透明性」は これ を妨げる映 り込 み を意識 して こそ 得 られるのである。そ こで この調査 によ り、映 り込みによるガ ラスの透 視度 へ の影響 について再考 したい。
実験方法 実 際 のショー ウイ ン ドー に映 り込 んでいる都市 の景観 を写真 に撮 り、CGで 作成 したモ デル空間のガ ラス面 に合成す る。 シ ョー ウイ ン ドー 内部 の展示物 を見 えに くくしてい な いもの、つ ま り最 も見 えやす い も の を選択 して も らう。 使用す る写真 は、景色 の要素 に人工 物 の多 い もの と 自然物 の多 いものでの 比較 と、輪 郭 率 (画 像 の 中 の輪郭線 の量 )の 違 い での比較がで きる もの を選択 した。 *輪 郭 率が高 い とは「ごち ゃ ごち ゃ と した 印象」をさす 。
食重 繋 :翼 葬藁 背景 3.自 然系 …輪郭率
﹁J
E喜 曇 ::
鵬 古 目 肛 同 一 同
輪郭率で比較
景色 の 要素 で比較
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1.人 工 系 ― in渋 谷
輪郭率 ‐低 い
2.人 工 系 … in新 宿
輪郭 率 ‐高 い
3.自 然系 ― in渋 谷
輪郭 率 …高 い
図 3.1.4 サ ンプル画 象 :映 り込 む背景の違 ぃ
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3.1.5
ロ ゴの有 無 に よ る印象 度
活字 中毒 という人がいる。どんな状況で も文字 を見ていなけれ ば気が済まない と言 う人 である。信 じられない話 のよ うだが、考えてみると意外 にも私たちは、日常絶 え間な く文 字 を目で追 っている。現代社会 に情報発信 としてのマークが氾濫 していることも一 因だ が、文字 には人の 目を引きつ ける力があるよ うである。マ ク ドナル ドのMマ ー クや、コン ピニのマー クなどは一 日でその存在を印象 づ け、プラン ドイメー ジを確立 している。この ように、知 らず知 らずの うちに私たちの意識 に入 つて くるロゴを利用 して、道行 く人の興 味を誘引できるのではな いか と思 う。 そ こで、 ショー ウイ ン ドー の演 出をす る上でのロゴの効果を調 べ る。
実験方法 黒壁 と白壁 の 2つ の空 間 にそれぞれ ロゴが あ る場合 とな い場合 とで、どち らの方 がよ り 印象的か、選択 して も らう。
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黒壁・ ロ ゴ な し
黒壁・ ロゴ あ り
i;
白壁・ ロ ゴ な し
I
ciltrE!
白壁・ ロゴ あ り
図 3.1.5 サ ンプル画像 :ロ ゴの有無
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3.1.6 ロ ゴ の 位 置 バ ラ ン ス ここでは 3。 1.5で 述 べ た ロゴの効果 を生かすための配置位置を、人の視界 の範囲と展示 空間内でのパランス、展示物 との適度な距離感な どか ら検討 し、総合的にバ ランスが良 く 見える位置か ら求 める。シ ョー ウイ ン ドーの演出道具 の一つ としてロゴの存在 を考 えた と き、単に 目立 つことでの宣伝効果 よ りも、視線 を導入 し中の展示物 に興味を持たせるため の役割があると思われ る。ロゴそのものがシ ョー ウイ ン ドー を構成す る一要素であ り、あ くまで もショー ウイ ン ドー に魅力を持たせ ることが主 目的である ことを忘れてはな らな い。
そこで、展示物の見えを妨害せず、それでいながら一定 の存在感を持ったロゴの配置を 考えるために、バランス感覚の調査をする。
実験方法 低・ 中・ 高 の三 段階 の 高 さの 中か ら、この展示空間 のパ ランス を良 く見 せて いる配置 を
1つ 選択 して もらう。
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中
l l ﹄■﹁
L″
同
黒壁・ 白 ロゴ
白壁 0黒 ロゴ
図腱 1.6 サ ンプル画象 :ロ ゴの位置バ ランス
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3.2 CGの 利用 意 義 第 2章 で述 べ た よ うにシ ョー ウイ ン ドー の見 え方 には様 々な要 因が ある。 実際 のシ ョー ウイ ン ドー は これ らの要 因が複雑 に働 き、多様な表情 (見 え方 )を して いる。 本研究 で「見 え方 」を調査す るにあた り、このそれぞれ の要 因を個 別 に抽 出 して 同 レベ ルで の比較 を試み る ことに した。そ の 際、実際 のシ ョー ウイ ン ドー で は、時間 の経過 によ る変化 とい う要 因 も含 まれて いるため 、 一 定 の レベ ル を保 持す る ことが 困難であ る と考
CG(Computer cTraphics)を 用 いた 。 え、
過去 の研 究 に、 「CAD・
CGの 利用意義 は、CADoCGは ベー ス とな る設 計案 をつ くってお けば、あ
らか じめ用意 した定義形態 を容 易 に入れ 替 える ことがで き、 設計者 は選択 した 形態 を容易 に視覚表現で き評価す る ことが できる。 つ ま り設計者 は比較 的容易 に イ メ ー ジにあったデザ イ ンをつ くる ことが 可能 で あ る。」 ―「建築空間の形成方法に関する研究」― 西郷 正浩
日本建築学会大会学術講演梗概集 (北 陸)1992年 8月
とある ことか らも、CGは 、空間 を表現す る形 態 の一 部 のみ を入れ替 え、他 の条件 は一 定 のまま入れ替 えた情 報 のみ による違 いが 比較で きる利点が ある。
Q
特 に この研究 で は光が重要なポイ ン トであるため、一 定 の光 (明 るさ)の 下で の比較調 査 を行 うにあた りCGは 有効 で ある。
chopte r -4 結果 と考察
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4.1
実験結 果
各実験 ごとにそのデータを示す。 4.1.1 3.ア
.ア
規 魚 調 査 )の 結 果
被 験者
51名
鞭≪
一1
2345678 昼 の ショー ウイ ン ドー全 体
轟く
∞ あ a Б Ю 5 0
夜 の ショー ウイン ドー全体
昼の展 示物
紙く 8 9
図 4.1.1 視点アンケー ト結果
一9
夜 の展 示物
一8
一2
34567
■
一■一7
3456
■ ■ 5 一■ 一 6
﹁ itit ■ ● F l﹁匈 ︶ギ ■ヽ ,
5 Ю 5 0 ∞ あ ” ・
覇く
2345678
││
ayako ohtsuka
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chapter-4
4.1.2 3.ア
ごよる見えやすさりの結果 .2`壁 の色′ 被験者 51名
灰
灰
灰
見 えやすい
一明灰 ⇔ ■中灰 江
明
暗 灰
中
見 一
∞ あ ” Б Ю 5 0
覇く
暗
図 4.1_2-1 無彩 色 壁 を背 景 と した ときの見 え方
中灰
見 え に くい
暗灰 黒
見えやすい
図 4.1.2-2 見 えやすぃ・ 見えに くい選択の組み合 わせ 二無彩負壁 ニ
白
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被験者
51名
”
5 ・
b 5
Ю 5 輛く
Ю
轟く
0
0
見 えにくい
412-3
ブ レ フ
│
見 えに くい
有彩色壁 を背景 と した ときの 昇.ス 方
ホワイ ″ ベー ジュ :ノ ブルー ビンク 見 えや す い
図 412¨ 4
見えやす ぃ 0見 えに くい選択の組 み合 わせ 二右彩色 啓 ニ
ホ ワイ ト
図
ピ ン ク
ベージ ュ
見 えや す い
パ ープ ル
│
イ エロー
ブ フ レ
ホ ワイ ト
ベージ ュ
パ ープ ル
イ エ ロー
ピ ン ク
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4.1.3 3.7.3照 明 の方向 ′ ごよる見えやすさりの結果 被験者 51名
あ ” 5 Ю
覇く
5
下 前 一
・
下 横 ■ ︱ へ一
・1
横 一 一 一
0
■で︱ ヴ ア 一一
A:な
*-F
?
図 4.1_3 照 明 の 方 向 に よ る 見 え や す さ
A
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.ア
被験者 51名 ① 覇≪
5 Ю 5 0 4 0 % ∞ ぁ ” 1
︲ 覇 く 4.
ごよる見えやすさリの 結果 θ .イ ζ 映 り込む背景′
30 “
%
20 15
10 5 背景 1
背景 2
背景 3
0
背景 1
見 えやす い
‐ 背景 3
背景 2 見 えに くい
4.1.4-1 映 り込 む背 景 に よ る見 えや す さ
背景
1
背景 2
背景 3
見 えに くい
414_2
ロ テ や す t,ヽ・ ロ テ こ こく t.ヽ 選 線 の 細 源 合 わ け
_
映 り込 む背 景 ニ
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4.1.5 aア .5(ロ ゴの有無 による印象度)の 結果
被験者 51名
” 0 ∞
輛く
” Ю
ロゴ あ り
ロゴ な し
ロゴ あ り
ロゴ な し
0
図 4.1.5 印象 を与 えるロゴの効果
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hitloshl wata‐
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41.6 鉗 .6Fロ ゴの位置′ゞランスク の結果 被験者 51名
Ю一 o o ∞ a ・
薇く
Ю 0 ● ∞・ ” ・
経く
中
中
黒壁に自ロゴ
白壁に黒 ロゴ
バ ランス 図 4=1.6 好 ましいロゴの位置‐
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4.2 見 えやす さ 4-1の 実験結果 を、以下 のグラフにまとめた。
Aの 三項 目は、
(「
見えやす い」選択数 )一
組み合わせ の相関か ら+(見 えやすい)と 一
(「
見 えに くい」選択数 )を 行 うことによ り、
(見
えに くい)の 割合 グラフに変換 した もの
である。
Bは 実験結果 を単純に割合 グラフに変換 したものである。
A
見 え に くい
無彩色壁
有彩色壁
映 り込み背景
B
見 えや す い
白壁・ 黒 ロゴ
黒 壁・ 白 ロ ゴ
照明 の方 向
図 4.2 見 えやす さ評価 一覧
37
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1998
4.3 4.3.1
0
考察
シ ョ ー ウ イ ン ドー を眺 め る 視 点
(4.ア
.ア
の考察)
ショーウイン ドー全体 に対す る視点は、 昼 と夜 とで変わ らないと言 う人が最 も多かった が、全体 としては夜 の方が昼よ りも遠 い位置か ら眺めている傾向 にあった。1の 視点でウ イ ン ドー全体 を見るという人は、昼ではほとんどいなかったのに対 し、夜 には多かった。 夜は照明効果でショー ウイ ン ドー が浮き出る感 じにな り、 周 りの暗 さの中で 目立 つか らと 思われ る。 また、ウイ ン ドー 全 体 を見 る視点 に違 いが でた のに対 し、ウイ ン ドー 内 の展示物 を見 る 視点 は昼 と夜 とでそれ ほ ど変わ って い なかった。この ことか ら、照明効 果 は近 い位置 にい る ときよ り遠 い位置か ら強 く感 じるもの と思われ る。
0
4.3.2 壁 の 色 に よ る 見 え や す さ
(4.ア .2の 考 察 )
○無彩色壁 実際 のシ ョー ウイ ン ドー で使われている壁の色は自が多 いが、 今回 の実験で自よ りも少 しグレーがかった色
(明 灰色)の 方が見えやす いことがわかった。 これは、一般 に反射率
が 88%の 自壁面では光 の反射が大 きすぎるため と思われ る。インテ リアの壁面は反射率
70%を 超えてはな らないという原則がある ことか らも、光 の反射が大 きすぎる空間では、 心理 的 に落ち着かな いのである。
Q
見えにくいものは黒 という結果だったが、これは映 り込みを強 く感 じるためである。通 常、明るい方か らガラス を介 して暗 い方 を見たときに映 り込みを感 じるものだが、黒 い壁 で囲まれた空間は全体 に暗 い感 じにな り、この暗 い方を見 るのと似たような作用になるた めだ といえる。 ○有彩色壁 ベー ジュが最 も見えやす く、ビンクが最 も見えにくく、さ らに「ベー ジュ見えやす い 一 ピンク見 えにくい」 と答 えた人が最 も多かった ことか ら、壁の色によって ショーウイ ン ドーの見 えやす さに影響す るといえる。 ロパープルが どち らでもなか ったのに対 し、赤み を帯びた色
(ピ
ンク)に なると見 えに くくな り、青みを帯びた色 (プ ル ー)に なると見 え
やす くなった ということか ら、 誘 目性 のある赤みを帯びた色はショー ウイン ドーのよ うに 他 の物体 を目立たせたい時の背景 には適さな いことが分かった。 □□
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4.3.3 照 明 の 方 向 に よ る 見 え や す さ (4.1.3の 考 察 ) 大きな違いはなか ったものの、 下側か ら当てる場合でも両サイ ドか ら当てた場合 に最も 見えに くく、フロン トか ら当てた場合 には最 も見 えやすかった ことと、横・下横か らの光
C
はいずれ も見えやす くなかった ことか ら、 光 の線が見えて しまって光 の存在を感 じさせる もの程 、見えにくく感 じたようであった。 下前か らのライ トは物体 に最 も近 く、空間内に余計な光の線が見えないことと、物体 に 存在感 を持たせ られた ことが見えやす さの要因ではないか と考 えられる。 物体 の形状にも よるが、この場合下前か らのライ トが、展示物 に対 しハ イ ライ トと影 をうまく付 ける効果 的な照明だったとい える。
4.3.4
0
映 り込 む 背 景 に よ る 見 え や す さ
(4.ア
.イ
の考 察 リ
見えやす さで背景 3が 多かったのは、自然の色彩 が看板等 の人工の色彩ほどはっきり とした輪郭 を持たな いか らである。自然 の色彩は緑 を基調 としていて個 々が 目立たない ため、輪郭率が多 くて もまとまりとして認識され る。景観 を形成する個 々の存在が強 い と、輪郭率がそれほ ど高 くな くてもその存在感に注 目して しまう。背景 1と 背景 2と が 同程度 の見 えにくさであった ことか ら、 見 えにくさの要因は背景 の輪郭率 によるよ りも、 両背景 を主に構成 している赤や黄色な どの 目立つ色 によるもので あるといえる。
Q
4.3.5 ロゴの有無 による印象度 (4.ア .5の 考察) 4.3.6 ロゴの位置 バ ランス (4.ア .6の 考察 ) ロゴの 存在が人を引き付 ける ことが はっき りと した。 ロバ ランス良 く感 じる位置 が黒壁 と白壁 で大 きくちが った理 由と して、 黒壁 に囲まれた空間は狭 く感 じ高 さが感 じられない ため、意識 的 に上側 へ の広 が りを求め るためではな いか と考 え られ る。反対 に 自壁 の空間 は広 が って感 じるため 、引き締 めるために ロゴ を低 めに持 って きて空間 内を コ ンパ ク トに しよ うと した と考 え られ る。□ ただ し、どち らの場合 も高 の位 置では物体 と離れす ぎてい て視線 が 分散 して しま うた めバ ランスが 良 く感 じな いよ うで あった。
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4.4
シ ミュ レー シ ョ ン
これまでの実験 の結果を視党的に評価す る ことを 目的と して、 以下 の手順でシュミ レー シ ョンを行 う。
手順
1.街 へ出て実際のショーウイ ンドーの写真を夜 に撮影 し、 映 り込ませる景色を昼 に撮影
する。 2.映 り込みが少な い夜のショー ウインドー (“ に、昼間の景色の写真 (B)を 映 り込
み背景として重ね合わせる。 (レ イヤー分け) 3.画 像処理 によって Aの 壁の色を変化させ Bと 合成する。 (レ イヤーの合成)
シミュレー ションの結果 を後 にまとめた。
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chopte r - 5 ま とめ と今 後 の 展 望
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5
ま とめ と今後 の 展 望
この研究 では、主 に CGに よる仮想空 間 の表現 に多 くの時間 を割 いて しまい、本来 の 目
0
的 である映 り込みの要素 と人の意識空間 につ いての調査 が手薄 にな って しまった。 現実 の ガ ラス の 映 り込み には まだまだ多 くの要 因が関わ って いて、 単純 に結論 を導 く訳 にはなか なか いかな い。また要 因 ごとの 関わ り方 も複雑で、時間軸、場所軸、環境 軸 、用途軸、経 済軸、心理軸、、、な ど数多 くの軸が交差 し合 っている。
研究 の方向を決める段階 において、要素を抽出 しす ぎるとあまりにも膨大なデー タに なって しまい処理 しきれな くなる恐れを鑑みて、 特 に代表的 と思われる要素 に絞 ったつ も りだったが、一要素 ごとにも多様な影響があ り、結果 として中途半端な結果 になって し まった ことは否めな い。 要素 ごとの比較サ ンプルを主観 によ り抽出 して しまった ことな ど によ り、調査デー タが足 りな くて調査 した項 目同士 の関連性が見 いだせなかった。特 にガ ラスを見 る角度や時間による反射具合の違 いについての調査ができなかった ことは、 実際 のシ ョー ウイ ン ドーに役立 つ指標 としては説得力に欠け、 やや物足 りな い結果 となってし まった。しか し、実際 のシ ョー ウイ ン ドー で多 く見 られ る壁の色(白 )や 照明
(上 か ら)の
手法が必ず しも「最 も見えやすい」とい う訳ではないとい うことが分か り、これか らの演 出計画 の参考 に幾分かはなる ことができたであろう。 本研究 はガ ラス というフィルターの存在が「見え方」に如何 に関わって いるかを提示す ることを目的 としてお り、今後多方面か らの分析によって「映 り込み」の建築や人間へ の 影響 を明 らかにされてい くことを期待 している。
ayako ohtsuka
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お わ りに 卒論 のテーマ を決めるにあた り、 人の心理 に関わることについての研究 をしたいという 漠然な思 いか らこの研究室でお世話 にな ることに決めて、あっと言 う間の 8ヶ 月で した。 最初 の頃、Macの Powerボ タンさえもわか らなかった私が、CADを 使 って卒論 を書 くこ とになろうとは、今振 り返 ってみると何 とも無謀な話だったように思 います。あちこちの マシ ンを壊 しかけなが らも、どうにか こうにか卒諭 を書き終えることができたのは、研究 室の諸先輩方がおお らかに見守 って くださったお陰です。 全 くわかって いな い私 に基 本 か ら丁 寧 に教え込んでくれた木村裕司さん、 お忙 しい中で も色 々な相談 にのって下さった長 沢夏子 さんをはじめとす る先輩方、 大変な卒論の作業 も協力 し合 うことで楽 しくする こと ができた卒論生 のみんな、 そ して何よ りも卒論において多 くのア ドバイ ス とチャンスを下 さつた仁史先生、私はす っか リコン ピューター と仲良 くなれ ました。本 当にあ りが とうご ざいました。
1998年 11月
大塚
綾子
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ayako ohtsuka
参考 文 献 「展示学事典」 日本展示学会 『展示学事典』編集委員会 編集
ぎ ょうせ い
1996
「ディスプレイ デザイ ンJ SD選 書 223 魚成祥 一郎 監修 鹿島出版会 1996 「現代デザイン事典 1995」 勝井三雄 、田中一光、向井周太郎
平凡社
「ディスプレイ小辞典」 森崇 、寺沢勉 共著 ダヴィッ ド社
1981
「あか りと照明の科学J 深津 正、 中島龍興、面出薫、近田玲子著 「あか りの百科 松下電気照明研究所 編
1995
彰国社サイエ ンス 1988
J
東洋経済新報社 1992
「色彩 の発見」 小町谷朝生 日本放送出版協会 1992 「色彩幸福論J ・ 野オ l順 一 ブ ックマン社
1996
「色 の秘密」 野村順 一 ネス コ/文 藝春秋 1997 「色彩演出事典」 セキスイイ ンテ リア
学研
1990
「インテ リアプランナー」 インテ リアプランナー研究会/編
山海堂
1987
「インテ リアカラーコー デ ィネー ション事典」 インテ リア産業協会 色彩専門委員会 編著 誠文堂新光社 1988 「建築家 のためのガラスの知識」 宇野英隆 鹿島出版会 1983 「商店建築増刊アクセス」 1993年 6月 号 「商店建築」 1996年 9月 号 「建築雑誌 Vol.111」
1996.5
「建築文化」 1998.6 「光記述探査 による建築内部空間の魅力的な自然光 とそれ らのつ くりだ し手法の整理 その 1;自 然光 の現象」 古籐 武彦 日本建築学会大会学術講演梗概集 (関 東)1997年 9月 「美術館展示壁の色彩に関する基礎研究」 岡 広 日本建築学会大会学術講演梗概 集 (九 州)1989年 10月 「建築空間 の形成方法に関する研究」 西郷 正浩 日本建築学会大会学術講演梗概集 (北 陸)1992年 8月 「魅力的な透過光面 の評価基準イメー ジとその要因」 山田 高広 日本建築学会大会学術講演梗概集 (東 海)1994年 9月
ロシ ョー ウイ ン ドウの演 出計画
建築学科渡辺研 究室
大塚
綾子
ショーウイン ドーの見え方に関する調査をしています。 CG画 像を見て質問に答えて下さい。お手数とは思いますがよろしくお願 いします。
思一
◇視点 普段 ショーウイン ドーを眺めるときの視点に近いものを選んで下さい。 2
4
3
夜
6
5
8
7
9
2
3
4
5
6
7
8
9
6
7
8
9
昼一
中の物体が一番見えやす い視点を選んで下さい。 2
1
4
3
夜
6
5
◇モノクロ ー番見えやすいもの グ レー 黒
8
7
9
(○ )見 えにくいもの (×
1
グ レー 2
自ロゴ
な し
あ り
な し
あり
4
5
白
一番バランスが良く見えるのはどれですか。 黒 ロゴ 白ロゴ 低
◇色 一 番 見 え や す い もの (○ )と 見 え に <い もの
イエ ロー パープル ピンク
3
)を それぞれ選んで下さい。
グ レー 3
◇ ロゴ どちらに強い印象を持ちますか。 黒 ロゴ
2
1
中
高
低
中
同
(X)を それ ぞ れ 選ん で下 さい。
ブルー ベー ジュ ホワイ ト
◇照明 一番見えやす いものを選ん で下さい。 横
下
下前
上
◇背 景 一 番 見 えや す い もの (○ )と 見 え に く い もの (× 1
2
3
)を それ ぞ れ 選ん で下 さい。
F