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負担ポテンシャルを用いたトイレの配置モデル

Page 1

負担 ポ テ 〕 the

Arr

トイ レの 配置 モ デ ル using Burden Potential

早稲

サ イホ ン・ ジェ ッ ト便器

1919年

溶化素地質 36.5× 58× 40 」.T.モ テ ィ ロン ア メ リカ


層次

1

研 究 目的

2

研 究背景

トイ レ配置 モ デル

7.1 座標 計算 7     7     7

4

7     7

4.1

トイ レ利 用 率 調査

4.2

トイ レ滞 在 時 間調査

7

調査

1

(θ

)の 定義

距離 (L,Ll,L2)の 定義 トイ レまで の距離 と歩行 者 空間 モ デ ュールの 関係

52

距離 と歩行者 空間 モ デ ュールの関係

53

角度 と歩行 者空間 モ デ ュー ルの 関係

54

総合結 果

55

7.8 負 担 ポ テ ンシ ャル (Burden POtendal)

8

歩行 者 シ ミュ レー シ ョンモ デル 5。

5     6     7

3.2 研究方法 フ ロー チ ャー ト

3

3.1 研 究方法

2

研 究方法

角度

47

ケ ー ス ス タデ イ∼JR代 々 木 駅

メ ッシ ュにつ い て

今後 の展望

5.2 メ ッシュ内 にお け る行 動 モデル 5。

3

距離 マ トリクス

5。

4

歩行 者 シ ミュ レー シ ョン操 作方法

61

8

9

おわ りに

参考文献

6

シ ミュ レー シ ョン

参考資料 1   2   3 6     6     6

初期 設定

12

シミュ レー シ ョン実行 時 間

12

シミュ レー シ ョン結 果

14

トイ レ名称辞書

発生人数60∞ 人 の結果

14

発 生人 数 40∞ 人 の結果 発 生人 数 2000人 の結果

36

付 録1

付鉢


研 究 目的

:

饉

瘍


研 究 目的 人間が交錯す るター ミナル駅 のよ うな空間 に トイ レを配置す る際 に、人間 の流動 シ ミュレー シ ョンを 実行 した結果 か ら得 られた、人間 の流動 と トイ レの設置場所 の関係 を探 ることによ り、 トイ レの配置 モデル を作成 す ることが本研 究 の 目的 である。


研 究 背景


研究 背景 トイ レの 内部 にお け る個数 (便 器 や洗面器 )算 定 の研 究 は昭和 20年 代 の吉 武先生 の所 要便器個 数算定 の研 究 に始 ま り、多 く存在 して い る。

JR東 日本 にお い ては、旅客駅便所 内 にお け る人 間 の行動 の実態調査 を行 ってお り、 この結 果便所 の節 水 方法 を導 き出 して い る。 また、JR総 研 にお いては、昭和 30年 代 に、旅客駅 の便所 の利用状況 、男女差 に よる便 所使用率、時間 的集 中率 による個 数算定 モ デル式 な どを提 案 して い る。 また平成 2年 には、千葉大 にお い て、劇 場 にお け る女子便器 の所 要個 数 の研 究 と して、吉武先生 の提 案値 や条例 の定 め る規定値 をは るか に上 回 る所 要個数 を提案 して い る。 平成 7年 には、 当研 究室 にお い て、旅客駅 にお け る女子 トイ レの研 究 と して、 トイ レ前面通行 量 に対 して トイ レ個 数算定 シ ミュ レー シ ョンモ デル を作成 し、 現状 に対 して個 数 の 評価 の 出来 るモデル を 提 案 した。 しか し、 設置す る便 所 の個 数 は決定 で きて も、実 際 の人 間 の流動 とその設置場所 に つい ての研 究 は少 な い様 に思 われ る。 1995年 5月 に、早稲 田大 学渡辺仁 史研 究室 の共 同 プ ロジ ェ ク トにお い て、歩行 者 シ ミュ レー シ ョンモ デルが 開発 され た。 これは設計者 自身 が 自 ら設計 したプラ ンに対 して流動 シ ミュ レー シ ョンを実行 し、設計者 自身 が評価 で きるような プ ログ ラ ムの ことで ある。 この共 同 プ ロジ ェ ク トに、実際私 が モデル作成 の 部分 で参加 した こと もあ って、本研 究 にお い て この 歩行者 シ ミュ レー シ ョンモ デル を使用 す る こととす る。

‐ 2‐


研 究 方法

輔


研 究方法

θ 3.1

研 究方 法

吸収

人間 は 目的地 に向かってまっす ぐ進 む、 とい うことを仮 定 す るな らば、 1人 の人間 だけがある任意 の空間に存在 して い る時 には、 目的地 に向 か って完全 に一 直線上 を移動す る はず である。 ところが、 数百人、数千人 の人間が前者 と同 じ空間に発生 した場合、結果 はおそ らく同 じにはならな い であろ う。 また、その大勢 の人間の 中で、 トイ レに行 きた い とい う欲求 を持 つてい る者 が存在 し、その欲求通 りに行 動 した場合、 おそ らく異な った結果 になるであろ う。 本研究 では任意 の空間を想定 し、流動 シ ミュレー シ ョンを

発生 図 3.1 発生 と吸 収

(そ の 1)

実行す る。その具体的 な方法 を以下の順序 で説明す る。 操作 1:こ こに図3.1の よ うな発生 と吸収 が存在す る任意

吸収

の空間があ ると仮定す る。 操作 2:こ の平面上 を人間が発生か ら吸収 まで移動す る のであるが、図3.2の 様 に、 この任意 の空間を中 心距離 が3mの 正六 角形のメ ッシュによ り表現す る。そ のメッシュを一枚 一枚踏 んで移動す る、 と いった形 でシ ミュレー トを行 う。 操作 3:さ らに図3.3の よ うに任意 のメ ッシュに「 トイ レ」 を設置 して、流動 シミュ レー シ ョンを実行 さ

発生 図 3.2 発生 と吸収 (そ の 2)

せ る。 この操作 を存在するメ ッシュの個数だけ、 その回数分実行 す る。 吸収 操作4:人 間 の発生す る量 を変化 させ、 シミュレー シ ョ ンを行 うことに よって、 トイ レの配置 モ デルを導

:I

:IIIIIだ

レ

く。

X

XIX 発生 図3.3 発生 と吸収

(そ

の3)

… 3-


3.2

研 究方 法 フ ロー チ ャ ー ト

本研究の流れを以下の図3.4に 示す。

Sequence of the work Connected

一 流 動 シ ミュ レー シ ョン実行

メ ッシュ属性 デ ー タ

平均滞在者数算出

NIESH化 ずれ角度 (θ )定 義 トイ レまでの距離算 出 総移動距離算 出 歩行者空間モ デ ュール

負担 ポテ ンシ ャル算

レ

一 ユ ユ

ル      デ シ   間

巧   側律紳 れれ

げ 拗階力牌枡 辮 鋼  蹴 棚 満 膠刻 妊  琳 働 構 彫

地ぽ 図 3.4 研 究方 法 フ ローチ ャ ー ト

-4‐


イ 4.1

トイ レ利 用 率 調 査

本調査 の 目的 は、旅客駅 を利用する人 の 中で、 どの くらいの人数 の人 が トイ レを利用 してい るかを明 らか にす ることである。 ここでは トイ レ前面通行量 に対 して何割の人が トイ レに入 るのかを、朝、昼、夜 と 時間帯 を3つ にわけて、それぞれ15分 間ずつ カウン ト調査す る。 ただ し男女差関係 な く調査 を行 う。 調査対象駅 はJR大 崎駅、JR高 田馬場駅、JR新 大久保駅、JR目 白駅 の4駅 。 ○」R大 崎駅

表 4.1 大崎駅 にお ける トイ レ利用率 前面 通行 量

1031A

図 4.1 」R大 崎駅

JR大 崎駅 は改オL国 が1つ しかな く、 トイ レも1つ しかない

(図 4.1)。

従 って、改オL口 を出入 りす る人数 に

対 して、 トイ レを利用 した人数 をそ の利用率 とす る。 朝 を除 いてほぼ5%の 利用率 で、朝 (主 に通勤 ラッシ ュ)だ けは利用率 が 1%で あ った。

(表 4.1)

○」R高 田馬場駅

表 4.2 高 田馬場駅 にお ける トイ レ利用率 レ利 用者

図4.2

│ト

イレ

JR高 田馬 場

JR高 田馬場駅 は改札国の 中の山手線 ホ ームに上が る手前 に トイ レが 1つ ある

(図 4.2)。

従 って、 ホーム

か ら降 りて くる人 とホーム に向か う人 の合計 を、 トイ レを利用する人 の人数 で除 した値 を トイ レ利用率 とす る。 表4.2よ り、朝 は2%強 の利用率 で、そ れ以外 は5%前 後 の利用率 であった。

:

輔 -5‐


j日 日 卦日 日

日=﹁

]

OJR目 白駅

表 4.3 日自駅 にお ける トイ レ利用 率

図4.3 JR目 白駅 JR目 白駅 は改札 回、 トイ レ共 に1つ ずつ しかない駅 であ り (図 4.3)、 改札 口を通過す る人数 を、 トイ レを

利用 した人数 で除 した値 を、 トイ レ利用率 とす る。 朝 は2%を 超え、昼 と夕方 は5%を 下回 るような結果 になった。

(表 4.3)

OJR新 大久保駅

n===u

n===日

日 = 、

j日 日 j日=日 Π=﹁

表 4.4 新大久保 駅 にお ける トイ レ利 用率

図4.4 」R新 大久保 駅

JR新 大久保駅 もまた、改札 日、 トイ レ共 に1つ ずつ しかな い駅であ り

(図 4.4)、

改札 口を通過す る人数

を、 トイ レを利用 した人数 で除 した値 を、 トイ レ利用率 とす る。 新大久保 では調査 の都合 上 朝 の時間帯 が調査 で きなかったが、昼だけ8%を 若千超 えて しまったが、夕方 は 約4%の 利用率 となってい る。

(表 4.4)

以上の4駅 の結 果 か ら、全 ての デ ー タを総 合 的 に見 てみ る と、 朝 の時間帯 は トイ レ利用率 は前面 通行量 に対 して1%、 昼 と夕方 の トイ レ利 用率 は5%と なって い ることが わか る。 これ らの トイ レ利用率 を シ ミュ レー シ ョンのパ ラメ ー タと して設定 す ることとす る。

-6-


4.2

トイ レ滞 在 時 間 調 査

旅客駅 の トイ レにおいて、滞在時間を男女約4∞人 ずつ、山手線 の駅 に置 い て調査 を行 った。滞在時間 と は トイ レに入 って出て くるまでの時間 の ことで、行為 その ものに要す る時間のことではない。 また、小 便 と大便 とで滞在時間が大 きく異なると思 われるが、 シ ミュレー シ ョンの都合上 (参 照)こ こでは同値 とみて調査 を行 った。 男女別 の滞在 時間の違 い を、図4.5に 示す。 300 250 200 人数

150 100

50 0

0

30

60

90

120 150 180 210 240 270 300 330 滞 在 時 間 (秒 )

図4.5 男女別 滞在時間

しか し、 本 シ ミュ レー シ ョンモデルにお い て、 トイ レとい う立 ち寄 りにサ ー ビス時 間 は一 定値 しか与 える こ とが で きな い。 つ ま り、男 女 の 違 い を表 現 で きない とい う ことで あ る。 そ こで、男女 関係 な く、単純 に トイ レに どれ くらい時間が かか るか を ま とめ たのが 、図4.6で ある。

300 250 中央値 :62秒

200 人数

150 100

50 0

0

30

60

90

120 150 180 210 240 270 300 330 滞 在 時間 (秒 )

図4.6 滞在 時 間

この結果、中央値 の62秒 を60秒 として捉 え、 一 般 的 に男性 30砂 、女性 は60∼ 90秒 といわ れて い ることを踏 まえて、 トイ レにお け る滞在時間 を「60秒 」 と設定す る。


歩 行者 シ ミュ レー シ ョ ン モ デル


5歩

行 者 シ ミュ レー シ ョ ン モ デル

本 モ デル は、空 間 を メ ッシ ュ を用 い て分 害Jし 、 そ の 中 を人間 を模式化 した トラ ンザ ク シ ョンが 移動 す るモデ ルで あ る。本 モ デルはMacintOshの アプ リケー シ ョンソフ トであ るMiniCadと 併用 して用 い るものであ る。

5。

1

メ ッシュ につ い て

本 モデルは、以下の理由により中心 間距離が3mの 正六角形 メ ッシュを採用 してい る。 1.移 動方 向 の 自由度 が 高 いこ と。 (6方 向。正方形 メ ッシュに比 べ て移動可能方向が2方

向多 い) 2.人 間が空間を占有す る方法 に類似 してい ること。 (パ ー ソナルスペー ス。形が円形 に近 い。) 3.メ ッシュサイズは、 サ ー ビス水準 との文 す応及び、設計 の縮尺 を考慮 して決定 した。 (表 5.1参 照)

図5.1 人間の移動方向

5.2

図 5.2 人間の移動過程

メ ッ シ ュ 内 に お け る行 動 モ デ ル

空間を構成す る要素 は大 きく以下の4つ に分類 す る。 発生 メ ッシュ・吸収 メ ッシュ・移動 メッシュ・立ち寄 リメッシュ ○発生 メ ッシュ 指数分布 に従 って、人間を発生す る。

k:人 数

耐T

p00=

p(k):k人 発生 す る確 率

t:単 位 時間

(△ t)

λ :単 位 時間当 た りの 平均発生人 数

○ 目的地 の 決定 目的地 の 決定 は、発 生場所 及 び発 生場所 と同族 の施設 (改 札 口 な ど)が あ る場合

(ま

たはそれ らがグ

ル ー プ化 され て い る場合 )は 、 それ を除 い た 目的地 の吸収入数 で比例 分配 す る。 P可

pJ=井 Σ Ki(D i=1

:出 発点iか ら目的 均 に向 か う確 率

T:時 刻 A:目 的地 KA(T):時 刻 Tに おけ るAの 吸収量 Ki(T):時 刻 Tに おけ る1の 吸収量

‐ 8-


○移動 メ ッシ ュ 基本 的 な人間移動 の方法 に従 って、 隣接 す るメ ッシ ュ に移動 す る。移動 は、 1.歩 行速度

によ り計算 された移 動時 間 に、 自分 のい るメ ッシュか ら目的地 に近 づ く方 向へ 移 動 す る。

2.2つ 以上 の メ ッシュの 目的地 に対 しての距離 が 同値 の場合 、 一 様 乱数 に従 って選択 す る。 3.次 のメ ッシュの群 集密度 が、 一定値 以上 (サ ー ビス水準 D以 上

:1耐 /人 以上 )の 場合、遠 ざか らない

範 囲 で、別 の メ ッシュを選 択 す る。 4.1∼ 3の 全 ての移動 が行 えな い場合 、そ の メ ッシュに滞在す る。

歩行速度 は 自分 のい るメ ッシ ュの サ ー ビス水準 の ラ ン クによって変化 す る。 (表 5.1) シュ内 に お けるサ ー ビス

※歩行者空間 モ デ ュール [ボ /人 ]、 流動係 数

[人

/m分 ]と

する

○立ち寄 リメ ッシュ 人間の欲求 を満 たす ための一次的 な目的地 とな り、一定時間滞在 した後、最終 目的地 に向 か う。 立ち寄 り施設 のキャパ シテイ以上の人間 が滞在 してい る場合 には、隣接 メ ッシュに待 ちを形成す る。 本研究 ではこの立ち寄 リメッシュを トイ レメ ッシュとして扱 う。

5。

3

距 離 マ トリ ク ス 全 ての発 生 。吸収 メ ッシュ・ トイ レメ ッシュか ら各 メ ッシュ までの最短距離 を計算 し、距離 マ トリクスを 算出す る。そ れを用 いて、発生 メ ッシ ュか ら最短距離 となる吸収 メ ッシュを決定す る。 距離 マ トリクス計算方法 は以 下の通 りである。 また移動 メ ッシュ以外 のメ ッシュ (特 殊 メ ッシュ)の 個数 分 だけ、 この最短距離計算 を行 う必要がある。 操作 1:発 生 メ ッシュ・吸 収 メ ッシ ュ・ 立 ち寄 り

(ト

イ レ)メ ッシュを決定 す る。 (図 5.3)

PI4Imesh

トイ レmcsh

M

〔I:

〔 XXI〕 図5.3 距離 マ トリクス

(そ

発 生 mcsh

の 1)

‐ 9‐


操作 2:吸 収 メ ッシュに「0」 を入 力 す るも (図 5.4)

図5.4 足 巨離 マ トリク ス

(そ

の2)

操作 3:操 作 2で 入力 した「0」 に 隣接 してい るメ ッシ ュに「 1」 を入 力 す る。 (図 5.5)

1

2

1

H

212

図5.5 距離 マ トリク ス

(そ

の3)

操作 4:操 作 3を 繰 り返 して距離 マ トリクス を作成 す る。 (図 5.6)

人 l

棚 ` 4ノ に 又5

灘

7 8

文

鰍

X

酬

、

R19 1lC 8 9」 ユQ 1

11

12

9人 9人 9人 りJ人 9A19

図5.6 距離 マ トリクス

(そ

の4)

図5.6に おい て、吸収 ∼ トイ レまでの距離 は6ス テ ツプ×3m、 発 生 ∼ トイ レまでの距離 は、 同 じ方法 で、発 生 メ ッシュに「0」 を入力 して操作 3以 降を繰 り返 せば、7ス テ ツプ ×3mと なる。 また、障害物があ って、 この平面 が分断 され、任意 のメ ッシ ュが不 要 メッシュになった と きで も、最短距 離計算方法 は同 じである。


5。

4

歩 行 者 シ ミュ レー シ ョ ン操 作 方 法

本 システムにおいて、グラフイックデータや各 メッシュの属性デー タシミュレーションの結果表示は MiniCadの テンプレー トファイル「属性 デー タ/結 果表示」 によって行 う。 また実際にシミュレー ショ ンを実行する部分 においては、THINK Cで 作成 された「SIM実 行」 アプリケーシヨンで行 う。 操作 1:全 体 メ ッシ ュ作成 メ ッシ ュ を形成 す る範 囲 を入力 します。 そ の範囲 の面積 が 1∞ ∞ 耐以 内 になるよ う に、値 を指 定 し

OKボ タ ンをクリックす る。

(図 5,7)

この時、 正六 角形 メ ッシュはMiniCadの マ ク ロ機 能 に よって作成 され る。

図5.7 全体 メ ッシュ作成 操作 2:メ ッシュ属性 デ ー タ新規作 成 操作 1で メ ッシ ュが 作 成 され る と、属性 パ レッ ト か ら面 の パ ター ンを選択 し、 そ の 面 のパ ター ンに よって、 メ ッシュの属 性 を決 定 す る (面 の パ ター ンにつ い ては次頁 を参 照 ) 図5.8で は シ ミュ レー シ ョンの 開始 時刻 、終 了時 刻 を入 力 す る。 また何 分 ごとの結 果 を出力 す るか の 「刻 み」 の 時間 を入 力 す る。 シ ミュ レー シ ョン開始 。終了時刻 。刻 み時 間 を入

図5.8 開始 時 刻等 の入力

力 す る と図5.9の 「 メ ッシ ュ属 性 デ ー タ」 の ス プ レッ ドシ ー トが展 開 され る。 この ス プ レッ ドシー ト上 に、 キャパ シテ イ、 サ ー ビス 時 間、流動量等 の デ ー タを入力 す る。 また この作 業 を一 時 中断 して も、 「 メ ッシ ュ属 性 デ ー タ修 正」 コマ ン ドにて集成 が可 能 であ る。 このス プ レッ ドシー トはMiniCadの マ ク ロ機 能 に よって作成 され る。

図5.9 メ ッシュ属性 デ ー タ入力


操作 3:シ ミュ レー シ ョン情報 出力 操作 2で 入力 した、 メ ッシ ュ属性 デ ー タを、 シ ミュ レー シ ョン情報 フオル ダー にテキス トフ ァイ ル 形式 で作 成 され、出 力 され る。 テキス トフ ァイ ル と して出力 す るの はMinicadの マ ク ロ機 能 に よ り行 われ る。 (図 5。 10)

図5.10 シミュ レー ション情 報 出力 操作4:シ ミュ レー シ ョン実行 歩行者 SIMシ ステムを実行 す る と、図5.Hの 様 なダイ ア ログ ボ ックスが表 示 され る。開始 。終 了時刻 を決定 し、 実行 す る。 この作 業過程 は

,ti者 シミュレ‐シ●ン Vers'on 1 0

日鷲 ■■‖回甲 酬ヒ 匝 ‐ □ 回 i

MiniCadと 関係 な く実行 され、 「歩行者 SIM」

Ш

ヽ

とい うア プリケ ー シ ヨンソフ トが 、操作 3に よ って出力 されたテキ ス トフ ァイ ルか らデ ー タを

図 5.11

シ ミュ レー シ ョ ン 実 行

読 み込 んでシ ミュ レー シ ョン を行 う。 シ ミュ レー シ ョンの結 果 は、 シ ミュ レー シ ョン時間内 に全 ての移動 メ ッシ ュ内 に平均 して滞在 してい た人 数 が テキス トフ ァイル 形 式 で出力 され る。 操作 5:シ ミュ レー シ ョン結 果表 示 操作4に よ り作成 されたテキス トフ ァイ ル を選 択 す る と、図5.12の よ うに、 メ ッシ ュの濃淡表

示 を行 う。 また ここでは本頁 の右下の よ うな凡例 を参考 に して評価 を行 う。

(メ

ッシュの濃淡部分 の詳細

につい ては表5.1の サー ビス水準 と歩行速度 の 表 を参照) 各 メ ッシュの平均滞在人数 の値 を読み込み、 メ MiniCadの マ ク ロ機 能 に よる もの で あ

不 要 メ ッシュ

る。

発 生メ ッシュ

圏 回

吸収 メ ッシュ 立ち寄 リメ ッシュ 勾 配 メ ッシュ 移 動 メ ッシュ(デ フォル ト)

□□□回□

蜃

ッシ ュの 濃淡 表 現 を実行 す るの は

図5.12 シミュ レー ション結果

16∼ (F) 8∼

15(E)

6∼ 7(D) 1∼ 5(A,B,C)

0


7S rl/-y=


シミュ レ ー ショ ン

δ

6.1 初 期 設 定 本研究のシミュレーシ ョンにおいては、初期設定

(パ

ラメータ入力)(図 5。 9参 照)を 以下のように行う。

シミュレーション対象空間の決定 本研究 においては、20m× 20mの 正方形の平面上で行 う。 この際、正六角形のメッシュが9o個 作 成 され る。横 方 向 に9個 、縦方 向 に10個 のメ ッシュで、 20m ×20mの 正方形 の平面 を表現 す る。 メ ッシュ番 号 を、 A01 ∼A90と す る。

(メ

82183 84185186187188189190

ッシュ番 号 の対 応 は図6.1を 参照 ) И r L 6〆 L 8 ︲

。発生 ・ 吸収場所 の 決定 メ ッシ ュ番号 A09を 発 生 メ ッシ ュ、 メ ッシュ番号 A82を 吸 収 メ ッシ ュ とす る。人 間 の 移動 は2CIm× 20mの 正方形 を右 下隅 か ら左上隅 に、移動す る、 とい う ことで あ る。

1121314151617 。発生 ・ 吸 収量設定 (人 数/単 位 時 間)

819

図 6.1 メ ッシ ュ番 号

発 生量 ・ 吸収量 ともに、2000人 /15分 間、4000人 /15分 間、6000人 /15分 間 の3タ イ プに よるシ ミュ レー シ ョンを 行 う。

トイ レメ ッシ ュの設定 発生 。吸収 メッシュとなるので、残 りの88個 のメ ッシュについて どれか1つ に トイ レが あることを設定 して、その個数分 シ ミュレー シ ョンを実行す る。

90個 のメ ッシュの うち、2個

トイ レヘ の流動量

│ま

(人 数/単 位 時間)

4章 の トイ レ利用率 の調査結果 によ り、発生量 の1%が トイ レに立ち寄 る行動 を選択す るよ うに設

定す る。朝 の通勤 ラッシュを想定す る。 トイ レのキャパ シテ イ

(人 数)

一定値 (10人 )に 設定す る。

6.2

シ ミュ レ ー シ ョ ン 実 行 時 間

シミュレーション時間を15分 間に設定 し、午前9時 ∼9時 15分 の間のシミュレー ションとする。 しか し実際 には、 この時刻 はあまり関係 なく、操作上の時刻 とい うことである。 (図 5。 H参 照)つ まり実存の空間に おいてシミュレーションを行 う場合 は、 シミュレーション開始時刻 から終了時刻 までの発生 。吸収量 を調 査する必要があるとい うことである。今回は仮想 の空間なので、時刻 は関係ない とい う事である。


発 生 人 数 δθθθス

/ ゆ

吸 収 メ ッシ ュ

シ ミュ レー シ ョン時 間 (15分 間)

におけ る、個 々のメ ッシュ内 に平均 して 存在 していた人 数 の総和

発 生 メ ッシュ 平均滞 在者 数 (サ ー ビス水 準

0

16人 ∼ (F)

0

8∼ 15人 (E)

ウ

6∼ 7人 (D)

1∼ 5人

(へ B,C)

0人


座標A5

座標Al

平 │:'1111'■ =事

1

平均滞在 者数

307人

座 標 A2 平均 滞 在 者 数

│

316人

座標 A3

│

座標A7 平均滞在 者数

222メ 、

︱ ︱´ 一 ・   一   ´ , 一

座標A4 平均 滞 在 者数

座標 A8 平均滞在者数

243人

‐14-


座標A14

座標 川 0 平均滞在者 数

317A -l':-

不通過 メ ッシュ数

│

´ 、

r

平均滞 在者数

274人

:

│:::::

│

│ 1人 、

座標A12 平均 滞 在 者 数

ヽ   / ヽ

314人

γ人

平均 滞 在 者 数

︲︲ . γ 人 T^・・ 一 与 一 一 T ・︲ ・

座標All

:

へ

〕

座標 A15 平均 滞 在 者 数

285人

座標A16 平均 滞 在 者 数

301A

座標A13 平均 滞在 者 数

座標 A17 平均 滞在 者数

309人

‐15‐


座標A18

層EI票 A22

平均滞在 者 数

平均滞 在者 数

座標A23

座標 用 9 平均 滞 在 者 数

平均滞 在者数

303人

234人

座標A24 平均滞在者数

¬

¬

座標A21 平均 滞在者数

座標A25 平均 滞在 者数

‐ 16‐


層卦票A26

魁針票A30

平 均 滞 者 在 数

平均滞在者数

305人

〔 〔

座標A27

座標A31 │

平均 滞在者数

平均 滞 在 者 数

206A

314人

座欅

28

平均 滞在者数

座標A29 平均 滞在者数

座標 A32 平均 滞 在者数

座標漏 3 平均 滞 在 者数

[

272人

II

‐17-


座標 A34 平均 滞在 者 数

越卦票A38 平均滞在 者数

261人

座標 A35

309人

座標A39

平均 滞 在 者 数

座標 A36 平均滞 在者 数

座標A40 平均滞在 者数

311人

座 標 A37 平均滞在 者 数

205人

座欅 41 平均滞在者数

‐ 18‐


座 標 A42 平均滞在者数

層酎票A46 平均 滞在 者数

287人

層EttA43

勁 赫yt葦革::=::

座 標 A44 平均滞在 者数

313人

層封票A47 │

平均滞在者数

305人

座標A48 平均滞在者数

298人

座標 へ45 平均滞在 者数

座 標 A49 平均 滞在者数

‐19‐


座標 A50 2均 滞在 者 数

281A

座標 A54 `

平均滞在者 数

316人

,)=ズ 座標 A51 :均 滞 在 者 数

座標 A55 平均 滞 在 者 数

288A`

座標 A52 :均 滞 在 者 数

座標 A53 :均

滞在者数

314人

座標A56 平均滞在者数

座標A57 平均滞在者数

‐ 20‐


座標A58

座融 62

平 均 滞 在 者数

平均滞 在 者 数

平均 滞 在 者 数

288人

座標A60

座標 A63

座標A64

平均 滞 在 者 数

平均 滞 在 者 数

座標A65

座標 A61 平均 滞 在 者 数

T ︵ 一  一 T︵ 、 一 T一 T ︵ 一

座標A59

!

平均 滞 在 者 数

306ノ ヘ 、

‐ 21‐


層酎票A66 平均 滞在 者数

298A

座 標 A70

〔

平均 滞在 者 数

309人

r

│、

´

層El票 A67 平均滞 在 者数

座標 A71 平均 滞 在 者 数

303人

聾蜃 1票 A68 平均 滞 在 者 数

座標 A69 平均 滞 在 者 数

315人

座 驀昌へ72 平均滞在者数

座標 A73 平均滞 在 者数

306A

‐ 22‐


座標 A74 平均 滞 在者数

座標 A75 平均 滞在 者数

座標 A78 平均 滞 在 者 数

座常 票A79 平均滞在 者数

312人

層計票A76 平均 滞在 者 数

座 標 A80 平均 滞在者 数

307人

座標A81 平均 滞 在 者微

平均 滞在者微

‐ 23‐


饉針票A83 平均滞在 者 数

層酎票A84 平均滞在 者 数

座 標 A87 平均滞在 者 数

座標 A88 平均滞在 者 数

317人

座標 A85

座幸票A89 平均滞在 者 数

魁JttA86 平均滞在 者 数

座標 A90 平均滞在 者 数

317人

‐

24‐


受契整人 数 4θ θθス トイ レのメ ッシュ番号 吸 収 メ ッシュ

平均 滞在 者 な

_― 、 、

′ 、 316人

シ ミュ レー シ ョン時 間 (15分 間)

における、個 々のメ ッシュ内 に平均 して 存在 していた人数 の総和

発 生 メ ッシュ 平 均滞在者数 ( サ ー ビス水 準

③

16人 ∼

0

8∼ 15人

(E)

じ

6∼ 7人

(D

υ

1∼ 5人 (へ B,C)

0人


座標A5

座標 川 平均 滞在者 独

平均滞在者議

91人

座標A2

座標A6

平均滞在者 数

平均滞在者数

103人

座標A3

77人

座標A7

平均滞在 者数

平均滞在者数

73人

座標A4

座標A3

平均滞在者数

平均滞在者数

94人

82人

‐ 25‐


101人

座標 All

座標A15 平均 滞在者 数

82人

座標A12 平均滞在者 数

座標 A16 平均 滞在 者 数

86人

座標A13 平均 滞在 者数

座標A17 平均 滞在 者数

89人


座標A18

座標 用 9 平均 滞 在 者 数

101人

66人

104メ 、

98人

‐ 27‐


座標A26 平均 滞在 者数

123ノ ヘ

座標 A27 平均 滞 在 者 数

座標A31 平均 滞 在 者 数

座標 A28 平均 滞在 者数

95人

座標A蛉

座 標 A33

平均滞 在 者数

‐ 28‐


座標 A38 平均 滞 在者 数

平均滞在 者 数

座欅 35

目姜票A39 │

平均滞 在 者 数

平均滞在者 数

90人

94人

1/¬

座標 A36 平均滞在 者 数

95人

座標A41 平均滞在 者数

平均 滞在 者数

100人

112人

‐ 29‐


座 標 A42 平均滞 在者数

平均 滞 在 者 数

平均 滞 在 者 数

平均滞在 者数

94人

座標A48 平均 滞在 者数

平均滞在 者数

91人

座標 A45 平均 滞 在 者 数

座標A49 平均滞在者数

119人

‐ 30‐


座標A51 1平 均滞在者 数

座標A55 平均滞 在者数

82人

103人

座標A52 平均 滞在者数

91人

座標A53

座標A57 平均 滞在 者数


座標 A58 │、

:■ │イ

、_│、

平均 滞 在 者 壼

124人

I

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I

F

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1、

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メ

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`

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│

´

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座標 A62 平均滞在 著数

^“

1

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│

‐

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│

、 」

│

‐

1

:I:J曹 座標 A59

1

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‐

、

1

1

1

1

層:1票 A63 ‐ 「

「

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│

平均滞在者数

1 1 1´

‐ 1

.1 :■

1 .

‐

1

「

■

_

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1

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平均 滞 在 署 数

175人

102ノム 、

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■

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111」

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11

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│

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│

11'111■ 1印

1

│

=嗜 座 標 A60

座 標 A64 、

´

1

平均滞在者数

`‐

平埼滞在者数

1_

:

│

│ :

‐

│

│

84人

座 標 A61 平均 滞 在 者 数

座標A65 平均滞在者数

91人

‐ 32‐


瓦 平 理 こ111彗11111:: 座標A66

層卦票A70

I「

座標 A67

座標 A71

平均 滞 在 者 薮

150人

瑾:1票 A68 │

平均 滞 在 者 数

│ │ : 1 1

平均滞在者数

80人

103人

十 ‐:

i イ

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‐

′ ヽ ●: :‐ 「 ,1::「 「 1■ ・:│:ff: ■:● ヽ ・「 ,_■ ■ lr・

`

1

聾:オ 票A69

1

, 1:

卜:

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i ,

^、

座標 A73

平均滞在者数

平均 滞 在 者 数 9¬

人

91人

‐ 33-


層卦票A74

座標A78

91人

■:■ 「│││==11■

.

1111::I I11こ :│::二 111

11111111■ 11毒 11lI 座 標 AT5 平均滞 在 者 数

1雌

│

座標A79

‐ ■■ ■ ■

平均滞在者数

103人

:36ン 、

=

層針票A76 平均滞在 者 数

平均 滞在者数

瑶00ノ `

座標 A77

座標A轟 1

平均滞在者 数

77人

‐ 34-


座標A33

座標 A87

平均滞在者数

平均滞在者数

231A

93人

::1lf111■

│

I Ilitili:irill:II‐ 1・

斗││::││::│:1111 ‐.│:ム ` ´ ` イ ` ‐ ` . ‐ ・ ‐ _ ■ ■ ■` ■ 、 ■ │‐

「 i . '「 ■.::1

1 1

1

1:│■ 11111111:i'1・ 越三 1票 A84

座 標 A88

平均 滞在 者 数

平均滞 在 者 数

35人

102人

一 一 一 一一 一一 ¨ ¨ ¨ 一 一

座 標 A35 平均滞 在者 数

lill:I,1:=111:::: 「 │■

│lri:デ │111111lliJ

座 標 A89

平均 滞在 者数

30人

座 標 A86

103人

座標 A参 0

平均 滞 在 者 塾

89ノ ミ

‐ 35‐


発生 人 数

θス

"θ

トイ レの メ ッシュ番 号 吸収 メ ッシュ

ノ

勁純

1牝 1荻

トイレ

間

5

分

間 時

ヨ

ン

ヽ ヽ ヽ

ン ヽ 一 レ ユ

ン ヽ

における、個 々のメ ッシ ュ内 に平均 して 存在 していた人数 の総和

発生 メ ッシュ 平均滞 在者

0

16人 ∼

ビス水

じ

8∼ 15人 (E)

こ 劉6∼ 7人

(D)

1∼ 5人 (へ B,C)

0人


座標 A5

座標Al 平均 滞在 者数

平均滞 在 者数

56人

ヽ 「

座標A2

座標 A6

平均 滞 在 者 数

平均 滞 在 者 数

座標 A3

37人

、 一 ・人   ﹀ 一 ︲ ︲一 一

58人

座標 A7

平均 滞在者 数

平均 滞在 者 数

56人

座熱 8

平均滞在 者数

平均 滞在 者数

53人

37人

︱ 、 ︲ 、 、 ギ ヘ 一1・一

座晟 4

37人

‐ 36‐


座標A10 平均 滞 在 者 数

座標A14 平均滞在 者数

54人

座標All 平均 滞 在 者 致

37人

座標川 5 平均 滞 在 者 数

55人

座標A12 平均 滞在署 数

37人

座標A16 平均 滞在者数

53人

座標A13 平均滞在者数

37人

座標A17 平均滞在者数

45人

33人

‐ 37‐


座標A18

座標A塗

平均 滞在 者織

平均滞在 者数

44人

こI

座標 A19 平均 滞 在 者 数

座標A婆 平均滞在 者 数

54人

37人

人 人

II 座標A20 平均滞 在者 数

座標A24 平均滞在者 数

57人

座標 A21 平均滞在 者 数

37人

座標 A25 平均 滞在者数

50人

37人

‐ 38‐


平均 滞在者 数

座標 A31 平均 滞在者 数

平均滞在 者数

37A

44人

平均 滞在者数

平均滞在者数

54人

座標A29

37人

座 標 A33

平均 滞在 者数

53人

37人

‐ 39‐


座書乳A34 平均 滞在 者 数

層酎票A38 平均滞在者数

35人

座標 A35 平均滞在者数

52人

越針票A39 平均 滞 在 者 数

46人

越酎票A36 平均滞在者数

46人

座 標 A40 平均滞在者数

52人

座標鰤

37人

座標A41 平均滞在者数

平均滞在者数

50人

37人

‐ 40‐


層酎票A42 平均 滞 在者 数

座 標 A46 平均滞在 者 数

37人

座 標 A43 平均滞 在者 数

52人

層卦票A47 平均滞在者数

37人

層卦票A44 平均 滞在者 数

46人

座 標 A48 平均 滞在 者数

46人

37人

座 標 A49 平均滞 在者 数

平均 滞在者 数

53人

37人

-41-


座標A50 平均 滞在者 数

座標A54 平均滞 在者 数

37人

57人

座標A51 平 均 滞在者 数

平均滞在 者 数

37人

平均滞 在者 数

53人

平均 滞在者 数

45人

座標A53 平均 滞 在 者数

座標A57 平均 滞在者 数

52人

37人

-42-


座標A,

座標 A58 平均 滞在 者 数

平均 滞 在 者 数

37人

53人

座標 A59

座欅

平均 滞 在 者 数

平均 滞 在 者 数

37A

57人

座標 A60 平均 滞 在 者 数

37人

座標A61 平均滞在者 数

63

座標A64 に

平均滞在者数

46人

座標A65 平均滞在者数

46人

37人

43‐


座標A66 平均滞在者数

座 標 A70 平均滞在 者数

37人

魁蜃 1票 A67 平均 滞在者数

53人

座標A71 平均滞 在者数

37人

座機

68

平均 滞 在 者数

57人

饉爵票A72 平均 滞 在 者 数

37人

座 標 A69 平均 滞在 者数

58人

座熱

73

平均滞 在者数

46人

46A

4‐


層酎票A74

座 標 A78 │

平均滞在者 数

37ノ 、

平均 滞在者数

`

座標A75

座常 票A79

平均滞在者数

平均滞在者数

53人

釘人

産標 A80

魁JttA76 平均滞在者 数

平均滞在者数

37人

57人

層三 :票 A77

座静 81

平均滞在者数

平均滞在者数

57人

[=II11工_=:li:I::二II │

│

,

│

│

45‐


目射票A87 平均 滞在者 数

平均滞 在者 数

: [

│ 1

│ 1

人v人、 ィゝ ´

座 標 A84 平均 滞在 者数

越爵票A88 平均滞在 者 数

57人

座標 A35 平均滞 在 者数

座格

89

平均滞 在者 数

37人

」JttA86

58人

座 標 A90 平均滞 在 者数

46人

-46‐


トイ レ配 置 モ デル


/

トイ レ配 置 モ デ ル 歩行者 シ ミュ レー シ ョンに よって作 成 された結 果 は個 々 に評価 で きる もので ある。 しか し、建 築平面 に対 して、 どのメ ッシュに トイ レを設 置 した ら一番効 率 が 良 いの か とい う結 果 は、本研 究 の第6章 と同様 に全 ての通 過 メ ッシ ュに トイ レが あ るこ とを設定 して、そ の個数分 シ ミュ レー シ ョンを実行 しな い とわか らな い。 ここでは、 シ ミュ レー シ ョンの結 果 か ら、 3つ の 要素 につい て分析 を してみ る。

7.1

座標計算

正六角 メ ッシュの平面 をそのメ ッシュの 中心 の座標 による表現 をここで行 う。 本 モデルにおいて六角 メッシュの平面 は必ず長方形 に作成 される。従 って、作成 された正六 角 メ ッシュの 平面 上 におい て、横方向p番 目、縦方向q番 目の正六角 メ ッシ ュの中心座標 を、 (xLyl)と す るとき、

1)qが 奇数 の時 正六角 メ ッシュの中心座標 は

戸 (Xl,yl)=(3*p,3y百 *(q_1)) li)qが 偶 数 の 時 正六 角 メ ッシ ュの 中心座標 は

(Xl,yl)=(3*(p―

与 ),平

*(q-1))

に よって定義 す る。 図7.1に 正六 角 メ ッシ ュが横 方向4つ 、縦 方 向4つ 配 置 してい る場合 の、全 メ ッシ ュの 中 心座標 を示 す。

図7.1 正六 角形 メ ッシュの 中心座標


7.2

角度

(θ

)の 定 義

発生 メ ッシュか ら吸収 メ ッシュまで移動す る際 に、 トイレに立ち寄る行動が、 トイ レに立ち寄 らずに移動 す る行動 に比 べ て、角度 的 にどれだ けず れてい るかの「ずれ角度」を定義す るとと もに、以下のアルゴリ ズムに従 ってず れ角度

(θ

)を 算出す る。

発生 メ ッシ ュの個数 を算出 吸収 メ ッシュの個数 を算出 移動 メ ッシュの個数 を算出

(p) (q) (n)

(ル ー プ1:i→ p)

発生 メ ッシュ (pi)決 定 (ル ー プ2:j→ q)

吸 収 メ ッシ ュ

(d)決 定

(図 7.1)

発生 メ ッシュ (pi)の 中心座標 (Xpi,Ypi)よ り吸 収 メ ッシ ュ (qi)の 中心座標 (Xqi,Yqi)に 直線 Li を引 く Lに 対 して垂直距離が√ 3で 傾 きが等 しい直線 La、 吸収 メ

Lbを ひ く (図 7.2)

直線 La、 Lbの 間 に特殊 メッシュの 中心座標が 含 まれ る (境 界線含 まない)の 場合 発生 メッシュ

図7.2 角度定義 (そ の 1)

(pDの 距離 マ トリクス を

参照 しなが ら1メ ッシュずつ吸収 メ ッシュ (qi)に 近 づ け る ル ー プ2よ り再試行 (図 7.3の よ うな場合 で は、発生 メ ッシュ と吸収 メ ッシュを 中 心 の座標 同志 を結 ぶ と、 2つ の特殊 メ ッシ ュ

(こ

こでは発 生 メ ッシュ)の 中心 の座

標 が色 の付 い た枠 内 に入 って しま う) (図 7.4の よ う に発生 メ ッシュを吸 収 メ ッ

シ ュに近づ け る と、 どの特殊 メ ッシ ュの 中心座標 も直線 La、 Lbの 間 に存在 しな く

吸収 メッ 図 7.3 角度 定義

な る)ま たこの 場合 の ず れ角度 θは成 立 しな い。 直線 La、 Lbの 間 に不 要 メ ッシュの 中心座 標 が 含 まな い (境 界線含 む )の 場合 (図 7.2) 直縫 を基準軸 と し、 θf算 出 (図 参照 )

吸収 メ

図7.4 角度定義 (そ の 3)

‐ 48‐


(ル ー プ3:n→ k)

トイ レメ ッシュ (Tnk)の 中心座標 (Xnk,

Ynk)と 発生 メ ッシ ュ (pi)の 中心座標 (Xpi,Ypi)に 直線 Lliを 引 く Llに 対 して垂直距離 が √ 3で 傾 きが等 しい 直線 Llbを ひ く

Lla、

直線Lla、 Llbの 間 に不 要 メ ッシュの 中心座 標 が含 まれる (境 界線含 まな い)場 合 発 生 メ ッシュ(pi)の 距離 マ トリクスを 参照 しなが ら1メ ッシ ュず つ トイ レメ

吸収 メ ッシュ

図7.5 角度定義

(そ

の4)

ッシュ (Tni)に 近 づ け る 直線Lla、 Llbの 間 に不 要 メ ッシュの 中心座 標 が 含 まない (境 界線含 む )場 合 直線Llを 基準 軸 と し、 θ五算 出 (図 7.5

師 出にの を 鴎五 値 カ ・ 1125網 参照)

トイ

1算

)θ

次 の吸収 メ ッシ ュ

(d)を 決定

(ル ー プ2終 了 )

次 の発 生 メ ッシュ

(J)を 決定

吸収 メッシュ 図 7.6 角度 定義 (そ の 5)

(ル ー プ 1終 了)

発 生 メ ッシュ (pi)と 吸 収 メ ッシ ュ (qi)に 対 して、 トイ レメ ッ

発生 メ ッシュ

シュ (Tnk)を 設置 したときのずれ角度 マ トリクス完成 図7.6の 様 に発 生 メッシュ→ トイレメ ッシュ、発生 メ ッシュ→吸収 メ ッシュの間 に特殊 メ ッシュの中心座標 が存在 しない時 には、ず れ角度 は単純 に2直 線 の 間 の角度 を算出す ることになるが、図7.7 の ように発生 メ ッシュー トイ レメッシュ、発生 メ ッシュ→吸収 メ ッシュの双方 もしくは片方 の間に特殊 メ ッシュの中心座 標 が1つ で も存在す る時、ずれ角度 θは成立せず、 上記 のアル ゴ リズムに よって図7.8の ような中心軸 をもって、初 めてメ ッシュ間 に不要 メ

吸 収 メ ッシ ュ トイ

図 7.7

レメ ッシ ュ

角度 定義

(そ

の6)

ッシュの 中心座標が存在 しな くなった時 に、ず れ角度 θを定義す る事 になる。 これが全 ての通過 メッシュに対 して トイ レが あるとい うことを前 提 に計算 され、その結果全 ての通過 メ ッシュは発生 メ ッシュの個 数分 だけずれ角度 を持 つ ことになるつ ま り発生 メ ッシュが図7.6の よ うに6個 存在 す るならば、 ず れ角度 マ トリクスは6枚 作成 される とい うことで あ る。 ず れ角度算出 の式 は、次頁 の 図7.9、 図7.10参 照。

吸 収 メ ッシ トイ レメ ッシ ュ

角度定義

(そ

の7)

‐ 49‐


発生 メ ッシ ュ(pi)

(xr-x,)'+ (yr-y,)' 吸収 メ ッシ ュ(qi)

x2,y2)

(X3 L海

(y3 yl)2

” つ y ィ 3, X ト

ツシ ユ(tk)

図7.9 ずれ角度算出方法 図7。 9の ように発生メッシュの中心座標 (xl,yl)、 吸収 メッシュの中心座標 (x2,y2)、 トイレメ ッシュの 中心座標 (x3,y3)を xy平 面において以下図7.10の ずれ角度算出式 にもとづいて算出す る。

θ =│

IXハ

― COS・

(x,-x,)'+ (y,-y,)'

│

J(X2 Xl)1+(y2 ylメ

図7.10 ずれ角度算出式 また上記 の中心座標 は、7.1の 中心座標計算 によって算出するものとする。


7.3

距臓 推

(L,Ll,L2)の 定 義

発 生 メッシュか ら トイ レメ ッシュまでの最短距離 をLl、 トイ レ メ ッシュか ら吸収 メ ッシ ュまでの距離 をL2と 定義す る。 また、 発生 メ ッシュか ら吸収 メ ッシュまでの最短距離Lと 定義 す る。最 短距離 の算出方法 は、第5章 で示 した方法 と同 じである。ただ し 平面上 に発生 メ ッシュや吸収 メッシュが図7.2の ように多 く存在 す る場合、 この距離 マ トリクス作成 は、 その個数分計算する こ 吸収 メ ッシ

とになる。

レメ ッシ ュ

距離 の定 義

操作1:吸 収 メッシュに「0」 を入力する。 (図 7.H)(発 生 メ ッシュに「0」 を入力する場合 は図7.13)

(そ

の 1)

発 生 メ ッシュ

操作 2:全 ての メ ッシ ュ を、 メ ッシュ番 号順 に見 てい く。 そ の 時 メ ッシュ内 に数字 が入力 され て い た場合 には、 その メ ッシ ュの周 面 メ ッシュに「その 数字 +1」 の値 を入 力 す る。 ただ し、周 辺 メ ッシュに不 要 メ ッシュが 含 まれ て い た場合 には 、 そ のメ ッシュ内 には入力 しな い。 吸収 メ ッシュ

操 作 3:操 作 2を 繰 り返 して、吸収 メ ッシ ュ と発生 メ ッシ ュの の距離 マ トリクスが 完成 す る。 (図 7.12、 図7.14)

トイ

図 7.12

レメ ッシ ュ

距離 の定 義

(そ

の2)

発 生 メ ッシ ュ

この場合、発生 メッシュか ら トイ レまでの最短距離Llは 、図 7.14よ り、 トイ レメ ッシ ュ内 に入力 されてい る「9」 が、発生 メ ッシュか ら トイ レメ ッシュに立ち寄 らない で吸収 メ ッシュに向 か うときの最 短距離Lは 、吸収 メッシュ内 に入力 されてい る 「7」 がその値 になる。 また、 トイ レメ ッシュに立 ち寄 った人 は、 図7.12よ り6ス テ ップ で吸 収 メ ッシ ュ に向か う こ とになる。

(こ

の値 がL2と な る)

そ して、本 モ デルでは、人 間 は最短距離 に よ り移動す るので、

吸収 メ ッシ ュ トイ

レメ ッシ ュ

距離 の定 義

この距離 マ トリクス を随時 参 照 しなが ら、 自分 のい るメ ッシュ

(そ

の 3)

(そ

の4)

の 数字 よ りも少 ない数字 の 書 かれたメ ッシュを選択 しなが ら移 動 す る こ とにな る。

吸収 メ ッシ トイ

レメ ッシ ュ

距離 の定 義


7.4

トイ レま での距 離 と歩 行者 空 間 モ デ ュ ール の 関係

今 回 シ ミュレー トした空間は20m× 20mの 正方形 の形 を した空間であ り、正六角形 のメ ッシュに よる表現 だ と90個 のメ ッシュが作成 される。 この場合、 (発 生 と吸収 メ ッシュが図3.2の ような位 置 にあるとき)、 最短距離 は12ス テ ップとい う計算 になる。 (図 5.6)こ こでは トイ レに立 ち寄 るとい う行動 を選択 した人間 が どれだ け遠回 りを したか とい う指標 に対 して、 トイ レの周辺 が どれだけ混雑す るか とい う関係 を図7.15 に示す。 2 0

一 薔 ― 発 生人数 4000人

8

―

発 生人数 6000人

6 4

サ ー ビス水準 A

2

ヘ ー 可憔 中 肛即榊 嚇 K C国 興 ヽ ヽエ

一 日 ― 発 生人数 2000人

0

0.00

0.20

0.40

0.60

0.80

1.00

発 生 → トイ レま で の 距離 (最 短 距 離 に夕寸す る割合 )(L1/L)

図7.15 距離 と歩 行者空間 モデ ュ ール の 関係 この 図 に置 い てx軸 方 向 で原点 に近づ くほ ど、発生 メ ッシュ と トイ レメ ッシ ュの距離が近 い とい う ことを 示 し、右 方 向 に行 くほ ど吸収 メ ッシュ と トイ レメ ッシュの距 離が近 い とい う ことを示 して い る。発生人数 が い ず れの値 の時 も0.7あ た りで グラ フが ピー クに達 してい る。 y軸 方向 は歩行者 空間 モデュール な ので、 そ の値 が 大 きければ大 きい ほ ど、空間的 には混雑 して い な い とい う ことに な る。 つ ま リグラ フが ピー クに 達 して い る時 の距離、 最短距離 のO.7倍 の位 置 が トイ レ周 辺が 一 番混雑 しな い位 置 にな るとい う こ とが、 こ の グラ フか ら言 える。 この こ とをメ ッシ ュ上 に表現 す る と図7.16の 様 にな る。

発 生 人 数 2000人

00人

発生人数

発 生 人 数 6000人

“

図7.16 発生人数 による比較 図 より色 が濃 い部分 ほ ど歩行者空間 モデ ュールが小 さい、つ ま りどの位置 に トイ レを設置す るとどれ くら い混雑 す るか、 とい うことがわかる。発生 メッシュ周辺、吸収 メッシュ周辺 も混雑 が予想 され る。 また吸 収 メ ッシュ周辺 よ り、発生 メ ッシ ュ周辺 の方 が混雑す る傾向があ る。 :

-52‐


7.5

距 離 と歩 行 者 空 間 モ デ ュ ー ル の 関 係

発生 メ ッシュか ら吸収 メ ッシ ュまで、 トイ レに立ち寄 るとい う行動 を選択 しなか った人間が最短距離 を移 動 した場合 の距離 を1と した とき、逆 に トイ レに立 ち寄 る といった行動 を選択 した人間が、発生 メ ッシュ → トイ レメッシュ→吸収 メ ッシュヘ とどれ ぐらいの距離 を移動 したか、 とい う値 と、そ の 際 の トイ レ周辺 の歩行者空間 モデュー ル との関係 を示 したのが、図7.17で ある。 2 0

一 詈 一 発 生 人数4000人

8

―

発 生 人数 6000人

6

ビス水準A

4 2

へ 1 ■ヽ 中 囮即榊 L 聰 C国 興 ヽ ヽエ

― ロ ー 発 生 人数2000人

0 1.1

1.2

1.3

総 移動距離 の 割合 (最 短距離 を 1と

1.4 した場合 ) ((Ll+L2)/L)

図7.17 総移動距離 と歩行者 空間 モデ ュ ール の関係 これ よ り、移動 距離 が約 1.2倍 (最 短距離 を1と す る)に な る よ うに トイ レを設置す る と、 そ の付近 の トイ レ周 辺 が 最 も混雑 しな い、 とい う ことが わか る。 この こ とをメ ッシ ュ上 に表現 す る と図7.18に なる。

発 生人数2000人

発生人数 4000人

発生人数6000人

図7.18 発生人数 に よる比較 図 よ り色が濃 い部分 ほ ど歩行者空間モデ ュールが小 さい、 つ ま りこの位置 に トイ レを設置す るとその周辺 が混雑 して しま う、 とい うことがわかる。最短距離 上は発生人数 の量 に関係 な く混雑 の傾 向がある。 ま た、あ ま り遠回 りす るような場所 に設置 しても歩行者空間 モデュールは減少す るといった傾 向が図7.17、 図7.18よ り見 られる。

-53-


7.6

角 度 と歩 行 者 空 間 モ デ ュ ール の 関 係

ここでは、発生→吸収に移動す るときに、 トイレに立ち寄るとい う行動 を選択 した人間が、その発生から 吸収への一直線 に結 んだ直線軸 と、 トイ レに向か う方向軸 とのずれ角度 θが、歩行者空間モデュールとど のような関係 を示すのかの分析を行 う。 2 0

一 詈 ― 発 生人 数 4000人 8

―

発 生人数 6000人

6

ビス水準 A

4 2 0

へ l 可ヽ 中肛期榊嚇聰 C製 興ヽ ヽ4

― ロ ー 発 生人数 2000人

0

10

20

30

40

50

最短距離経 路 との ず れ 角度 θ

図7.19 ずれ角度と歩行者空間モデュールとの関係 図7.19が ず れ角度 θと歩行者空間モデュールの関係 を表すグラ フで、発生人数 の量 に関係 な く、40° の付 近でグラ フが ピー クに達 して い る。つ ま り、歩行者空間 モデ ュールが最 も小 さくなるような トイ レの方向 は、発生 メッシュか ら最終 目的地 であ る吸 収 メ ッシュヘ の直線軸 か らず れ角度 θが40° 付近 であるとい う ことがい える。 このことをメ ッシュ上 に表現 す ると図7.20に なる。

発 生 人 数 2000人

発 生人数4000人

発 生 人 数 6000人

図7.20 発生人数 に よる比較

ヽう傾向が図7.20よ り見 ら 角度 的 に も、 あ ま り最短距離経路 上か ら近 す ぎて も、離 れす ぎて も よくない とυ れ る。


:

鱚

7.7

総合結果

以上 の「 トイ レまでの距離」 。「総移動距離」 。「角度」 の3つ の視点 よ り分析 した結果 を以下 の図7.21 にまとめる。図7.16、 図7.18、 図7.20の それぞれ濃淡表現 した図 を足 し合 わせた ものが 図7.21の 総合結果 である。 メ ッシ ュのri■ 淡 の薄 い位置 に トイ レを設置 した ときが最 も歩行者空間モ デ ュールの値 が大 きく なるとい っことがわか る。 発生人数2000人

発 生人 数4000人

発生人 数6000人

ト イ レ ま で の距 離 総移動距離 角度

総合結 果 図 7.21 発生 人数 に よ る トイ レの 配 置 分 布 ポ テ ン シ ャル 図

‐ 55‐


7.8

負 担 ポ テ ン シ ャ ル (Burden POtenJal)

人間の流動 によって空間 に人間の密度 の差 が出来 ることに対 して、 ほ とんど流動量 に関 わ らず、 「ずれ 角度」、「 トイ レまでの距離」、「 総移動距離」 の3つ の指標が関係 してい るよ うに思 われる。 そ こで この3つ の指標 を総合 して トイレの位 置 を決定す る「負担 ポテ ンシ ャル」 を提案す る。 ここでは、 この 負担 ポテンシャルを元 に、流動 シ ミュレー ションを行 わず に、単純計算 のみによ り最 も効率 の 良 い トイ レの配置 を決定 できるシステムを提 案す る。

ュ 収メッシ ヂ ど

図7.22の ように人間 の発生 と吸収 が起 こる空間 (複 数可 )が あ ると き、以下の操作 によ リトイ レの負 担 ポテンシャルを算出す る。 操作 1:ト イ レまでの距離 による評価 生 メ ッ シュ ご芦

図 7.22

発 生 と吸 1又

発 生メ ッシュか ら吸収 メ ッシュまでの最短距離 を距離 マ トリク ス よ り算出 し、その距離 を「 1」 とす る。 (図 7.23)個 々の通過 メッシュ1つ ずつ トイ レメ ッシ ュを設置す る際 に、発生 メ ッシ ュか ら トイレメ ッシュまでの距離 を算出 し、その距離の最短距 離 の「 1」 に対 しての値 を算 出する。図7.15の グラ フを単純化 し

収 メ ッシュ

たもの

(図 7.25)よ

りそ の距離 に対 す る トイ レ周辺空間 モデ

ュール を算出 し、 マ トリクス上に入力す る。

(図 7.24)

図 7.23 最短距離 の 単位化

図7.25 トイ レまでの 距離 図7.25の 横 軸 が 、 トイ レまでの距離 が最短距離 に しめ る割合 な ので、 この値 が わかれば グ ラフよ りその 縦軸 に相 当す る値 (歩 行者空 間 モデ ュール)を 読 み とつて、 マ トリクス上 に入力 す る こ とにな る。 図 7.24

トイ レまで の 距 離

-56‐


操作 2:総 移動距離 に よる評価

モ デル1と 同 じよ うに発生 メ ッシュか ら吸収 メ ッシュまでの最 短距離 を「 1」 とする。 (図 7.23)こ の時、個 々の通過 メッシュ に1つ ずつ トイ レを設置す るとき、発生 メッシュか ら トイ レメ ッシュに立 ち寄 り、吸収 メ ッシュに移動す る際 の総移動距離 が、 トイ レに立 ち寄 らない場合 の最短距離「 1」 に対 す る値 を 算出す る。 この値 を、図7.17の グラ フを模式化 した もの (図 図7.26 総移動距離

7.27)に よ り、その割合 に対 す る、 トイ レ周辺空間 モデュール を算出 し、 マ トリクス上に入力す る。

(図 7.26)

図7.27 総移動距離 図7.27の 横 軸 が 、最短距離 が 総移動距離 に しめ る割合 なので、 この値 が わか れ ばグラフよ りそ の縦軸 に相 当す る値 (歩 行者空 間 モ デ ュール )を 読 み とって、 マ トリクス上 に入力 す ることに なる。

操作 3:ず れ角度 による評価 発生 メ ッシュの座 標 よ り、吸収 メ ッシュの座標 まで直線 を引 き、その直線軸 を中心軸 として、個 々の通過 メ ッシュに設置 さ れた トイ レメ ッシュまでの ず れ角度 を算 出す る。 この角度 を図 7.19の グラ フを模式化 した もの (図 7.29)を 参照 して、それぞ

れのず れ角度 に対 す る歩行者空間モ デ ュール をグラフよ り算出 し、 マ トリクス 上 に入 力 す る。

図7.28 ずれ角度

θ

図7.29 ず れ角度に よる評価 図7.29の 横軸が、ずれ角度 の値 なので、 この値 がわかればグラ フよ りその縦軸 に相当す る値

(歩 行者空間 モデ ュール)を

読み

とって、 マ トリクス上に入力す ることになる。

-57‐


ケーヌス タデン

│


θ

ケ ーズス タデン

R

J月 付 々木馬

ここでは、ケースス タデイとしてJR代 々木駅 につい て、実際 に コンピュー タに よる流動 シ ミュ レー シ ョ ンをせ ず に、前項の負担 ポテンシャルの考 え方 によって、 トイ レの位 置 につ いて検 討 してみ る。 図 8.11こ JR代 々木駅 の コ ンコー スの 図 を示す。JR代 々木 駅 には改札 口が2つ あ り、 山手線 と総 武線 の2線 が通 っ てお り、 ホーム か らの 階段 が3本 あ る。

図8.1 」R代 々木駅 これ を正 六 角 メ ッシ ュ に よる表現 をす る と、図8.2の 様 に発 生 メ ッシ ュが6つ 、 吸 収 メ ッシ ュが6つ の六角 メ ッ シ ュの 空 間 に な る。

この 図 8.2に お い て、 前 章 の負担 ポテ ンシ ャル の操作 1 ∼3を 計算 す ることに よ り、そ れぞれ メ ッシュに色 の濃 淡表現 を行 う ことに よって最 も効 率 的 な トイ レの位 置 を決定 す ることとす る。 (図 8.3。 図 8.4。 図8.5参 照 ) この場合 、距離 マ トリクスは6(発 生 メ ッシ ュの個 数 ) ×4(吸 収 メ ッシュの個 数 -1)で 24枚 作成 され る。発生 メ ッシュ と吸 収 メ ッシ ュが グルー プ (隣 同士 も しくは 付 近 )に なって い る場合 、 あ る発生 メ ッシュか ら発生 された人 が 、 隣接 して い る吸収 メ ッシ ュ には、移動 し な い ため 、 この よ うな算 出方法 にな る。

また、ずれ角度マ トリクスは、同 じく6(発 生メッシュ の個数)× 4(吸 収メッシュの個数… 1)で 24枚 作成 され

図8.2 」R代 々木駅

(メ

ッシュ に よる表現 )

ることとなる。 2個 以上 の吸収 メ ッシ ュが グル ー プ (同 じ改札 口 )と なって い る場合 は、 メ ッシ ュ郡 の 中間 の 座標 を、 そ の メ ッシ ュの 中心座標 と して計 算 を行 う。

‐ 58-


■1縛 11難 鞭襲率鋸,剥 搬簿綱細欄

世織熟囃螂│`111鍬 純

■1,1

脚脚疇嫌騨彗 紺週IⅢ饉懃彙圏麟鐵副魁鰹瞳塵J “

ずれ角度によって評価 した ものが図8.3、 総距離移動によって評価 した ものが図84、 そ して トイ レまでの距 離によって評価 したものが 図85で ある。 図8.3で は、全 ての 発生 メ ッシュか ら吸 収メ ッシュまでの ずれ 角 度 に よる評価によ り、一番角度 的に最 も効率の良 い トイ レを 設置す るメ ッシ ュ を色 の濃淡表 現 に示 してい る。 ここで は、 最 も薄 い 色の メ ッシ ュ に トイ レを設 置す る と、 よい とい うこ とがわ か る。 図8.4で は、総移動距離 に よる評価 を色の濃 淡表現 によって表現

図8.3 ずれ角度 による評 価

してい る。 ここで も最 も薄い色の メ ッシ ュ に トイ レを設置す る と、総距離 か らみ る と効率 的で あ る とい う事 がわかる。 図85に おいて は、 トイ レま での距離 とい うこ とでその 評価 を色

図8.4 総移動距離による評 価

の濃 淡表現で示 している。ちようど中央付近が トイレまでの 距離 とい う評価による最 も効率 的な位置である とい う事がわ かる。

図8.5 便所 までの距離による評価


これ らの 3つ の指標による結果 を 1つ に重ね合わ せたものが図8.6で ある。 この 図よ り、」 R代 々木駅の コン コースに トイ レを設置す る際 に、目安 となるべ きものが、 出力できる とい う事になる。 この 図よ り、 この 空間内の どこに トイレを設置すればよい のか とい う事が一 日で知ることが出来る。

図8.6 負担ポテンシ ャルによる評価

-60-


今後 の展 望


今後 の展 望 ず れ角度算出 におい て、算出方法 の アル ゴ リズ ム までは作成 で きたが、実際 にプ ログラムす るには至 ら なかった。実際 この ず れ角度算出 を手計 算 のみで行 うのは困難 なので、是非 プ ログラム化 を行 うべ き で あ った。 最短距離計算 につい ては、 「歩行者 シ ミュレー シ ョン」 モ デルにお い てす でにMiniCadの マ ク ロ機能 に お い て実現 してい る。 ただ、 この 最短距離 マ トリクスはテキス トフアイル形式 として出力 されてい る が、本研究 にお け る、L・

Ll・

L2の 値 の 自動算出 までは行 っていない。

トイ レの滞在 時間 を一 定値 しか入 力 で きな いのは、現 状再現 す るの にあ ま り相応 しくな い と思 われ る。 滞在 時 間 の変動 グ ラ フ等 の入力 が 実現 で きると、 よ り現実的 になる もの と思 われ る。 本研 究 にお い て流動 シ ミュ レー シ ョンを行 つた2飾 *20mの 空間 (メ ッシ ュの 数 は90個 )に お い て15分 間 の シ ミュ レー シ ョン を実行 す る際 に所 要時間 (実 際 に コンピュー タが シ ミュ レー シ ョンす る時 間)は 10∼ 15分 間 であ つた 。 また、全 ての 通過 メ ッシ ュ に対 して トイ レが あ るこ とを設定 してシ ミュ レー シ

ョンを行 ったため 、 この作業 を約90回 行 った。 つ ま り、 15∼ 22.5時 間、 コ ンピュー タの前 に座 ってい なけれ ばな らなか った。 さらに発 生 人数 の 量 を3パ ター ン用意 したの で 、合 計45∼ 67.5時 間要 す ること

になる。 これ を踏 まえて、本研究の結論 である「負担 ポテンシャル」 を用 い て、仮 に最短距離 マ トリ クスか らのLo Ll・ L2の 値 の 自動算 出 と、ずれ角度 マ トリクス自動計算 が実現 で きれば、 ホ ンの数分 間、 コンピュー タの前 に座 ってい るだけで結果 を得 ることが出来 るが故 に、 この負担 ポテンシャルモ デルは有効 であろ う。 基本的 な ことで、3mの 正六角形 メ ッシュの 中に トイ レを1室 設け るのは、現実的 に不可能であると思 わ れ る。 しか し、本研 究 におけ る、 おおまかな座 標 として、 トイ レの効率的 な位置 を示す のには適 して い る大 きさとして、 考慮 してい ない。 また トイ レメッシュを設置する際 に、そ のメ ッシュの周囲 に何 も不要 メ ッシュや特殊 メ ッシュに囲 まれ てい な い場合 には、 どの方向 (6方 向)か らも トイ レ内部 に入 ることが出来 ることになってい る。 し か し トイ レには入口が1つ しかな い場合 が多 く、 この ことを表現す るためには、 トイ レメッシュの周 囲 の5つ のメ ッシュをすべ て不要 メ ッシュとして設定 しない と実現 で きない。 本研究 にお いて、立 ち寄 る行動 に対 して、「 トイ レに入 る」 といった形 で研 究 してい るが、 これは トイ レに限 つているわけで はな く、基本 的 に「ある滞在時間をもってその場 に滞在す る行為」 であれば、 この負担 ポテンシャル とい う考 え方 は成立する。例 えば、駅空間であれば、 キオス クや派出所、 み ど りの窓回、郵便 ポス ト、総合案内所 で も同 じ考 え方である。

‐ 61-


参 考文献


「大東京 トイレ事情」

(ロ

ツキング・ オ ン編集部)

「都市 の生態学」沼田 真 (岩 波新書) 「 トイ レの研究」 決適環境 を求めて総合的に科学す る」

(地 域交流 センター)

「 トイレ学入門」鈴木了司 「 トイ レの文化史」 ロジェ=ア ンリ・ グラン 大矢 タカヤス訳 「 トイ レットペーパーの文化史」西岡秀雄 「公共 トイレ学宣言」木村元保 「 トイ レ考現学」山路茂則 「公衆 トイレ」 (建 築思潮研究所) 「藤原京跡 の便所遺構」 (奈 良国立文化財研究所) 「公共 トイ レ学宣言」木村元保 (経 済調査会) 「 トイ レ学入門」鈴木了司 (出 雲社) 「留学生 日本 フシギ体験」池口真寿美 (TOTO出 版) 「歴史への問い/歴 史か らの問い」 (岩 波書店) 「バス・ トイ レ空間の人間科学」 アレクサ ンダー 。キラ (TOTO出 版) 「 トイレ考現学」山路茂則 (啓 文社) 「風呂 トイレ讃歌」 ロー レンス・ ライ ト (晶 文社) 「世界 の公共 トイレ事情」 (日 本 トイレ協会) 「 トイ レ論文 。作文集」 (地 域交流 センター) 「89ト イ レレポー ト集」 (日 本 トイレ協会) 「住 まいの図集」永森一夫 「す ぐに役立つ住 まいの プラン」赤沢義一郎 (彰 国社) 「 トイレッ トからの発想」西村肇 (講 談社) 「 トイ レット監督」藤島茂 (文 芸春秋新社) 「 トイレット・ トレーニング」RMフ オツクス

(川

島書店)

「 トイ レット・ トレーニングの短期集中指導法」大友昇

(川

島書店)

「 トイレット部長」藤島茂 (文 芸春秋新社) 「 トイレッ トペーパーの文化誌」西岡秀雄 (論 創社) 「幸せの唄」山口清和

(名 古屋流行発信 )

「因伯厠考」森納 (鳥 取県国府町) 「宇宙 で トイ レに入 る法」 ウイリアムRポ ーグ 「 トイ レの研究」

本 トイレ協会) ロ 「 トイレの文化史」 ジェ 。アンリ・ グラン

(筑 摩書房)

(日

(筑 摩書房)

「日本 トイレ博物館」阿木香 (INAX) 野清美 (TOTO出 版) 「女の トイ レ事件簿」イヽ 「やん ごとなき姫君 たちの トイレ」桐生操 (TOTO出 版) 「 ヨー ロッパ トイ レ博物館」海野弘 (INAXエ クサイ ト事業部) 「 トイ レルネサ ンス」 (オ ーム社) 「サライ (特 集 :快適な トイレ選び)」 1/Jヽ 学館出版) 「バス・ トイレのデザイ ンプック」宮脇檀 (監 修)(TOTO出 版)


。「 トイレの前は気 をつけよう」仲畑貴志 (作 )(TOTO出 版) 。「ななえが トイ レでないたこと」 一倉宏 (作 )(TOTO出 版) 。「 トイ レの絵本 シリーズ」仲畑貴志 (監 修)(TOTO出 版) 。「地下鉄 に乗 ってキリンを見 に行 った トイレ」り │1崎 徹 (作 )(TOTO出 版) 。「 トイレをたすけたさるこ」糸井重里 (作 )(TOTO出 版) 。「スカラベの見 たもの」小西正 (監 修)(TOTO出 版) 。「 トイ レでホッ !」 平成厠研究会 (TOTO出 版) 。「 イヌはそのときなぜ片足をあげるのか」今泉忠明 (TOTO出 版) 。「寄生虫博士 トイレを語 る」鈴木了司 (TOTO出 版) 。「 トイ レは笑 う」 (TOTO出 版) 。「物語 ものの建築史便所 のはなし」山田幸一 。「厠 (加 波夜)考 」李家正文 (六 文館)

(鹿

島出版会)

。「厠史話」李家正文 (六 興出版) 。「厠風上記」李家正文 (東 和社) 。「厠 まんだら」李家正文 (雪 華社) 。「古代厠攻」李家正文 (相 模書房) 。「 トイレット博士」李家正文 (秋 田書店) 。「泰西中国 トイレッ ト文化考」李家正文

(雪 華社)

。「住 まいと厠」李家正文 (鹿 島出版会) 。「 トイレットで語 ろ う」李家正文 (相 模書房) 。「糞尿 と生活文化」李家正文 (泰 流社) 。「図説厠まんだら」李家正文 (INAX) 。「 トイレなんでも入門」李家正文 (小 学館) 。「便所 の研究」大泉博一郎 (土 木雑誌社) 。「 トイレ考現」桜川貞雄 (東 洋陶器株式会社) 。「近世便所考」大熊喜邦 (建 築知識社) ・「厠談義」杉戸清 (実 業之日本社) 。「便所 の進化」高野六郎 (厚 生閣) 。「北 の清掃屋雑録」及川藤男 (「 北の清掃屋雑録」刊行会) 。「因伯厠考」森納 (自 費出版) 。「異説糞尿諄」藤井康雄 (光 文社) 。「お もしろ トイ レ雑学事典」深沢光太郎 (ベ ス トブック) 。「 日本 の清掃問題」柴田徳衛 (東 京大学出版会) 。「便所 のはなし」山田幸一 (厚 生閣) 。「 こや しと便所 の生活史」楠本政康 (ド メス出版) 。「厠考」浅野弘光 (教 育出版文化協会) 。「 トーキング・オブ・ザ 。公衆 トイ レ」大島忠剛 (環 境公害新聞社) ・「江戸 かわや図絵」花咲一男 (大 平書屋) 。「川柳末摘鼻」赤松正章男 (大 平書屋) 。「江戸川柳小便」山本誠之助 (牧 野出版) 。「秘事作法」岡山藩 (大 平書屋) 。「 日本屎尿問題源流考」小林茂 (明 石書店) 。「イギリスにおける労働者階級 の状態」 エングルス (岩 波文庫) i


。「 トイレが読書室 になった」藤田千枝 。「 トイ レの本」鶴都留 (五 月書房)

(ポ

プラ社)

。「 トイ レの本2」 鶴都留 (五 月書房) 。「はばか りながら「 トイレと文化」考」 スチュアー ト・ヘ ンリ 。「 トイレッ トからの発想」 ヴァン・デァ・ リン (講 談社) 。「日本 トイレ博物誌」荒俣宏 (INAX)

(文 集文庫)

。「日本人の住 まい」E。 モース (八 坂書房) 。「住 まいの火 と水の本」住まい と暮 らしを考 える会 (INAX) 。「住 まいの火 と水」光藤俊夫 。中山繁信 (彰 国社) 。「甍」岸 田日出刀 (相 模書房) 。「ザ・世界 トイレマニュアル」 ビク トル古賀 (徳 間書店) 。「かわや版」山本俊六郎・古賀正憲 (に じゅういち出版) 。「月間百科83.」 (平 凡社) 。「日本 の室内空間」 (主 婦 と生活社) 。「 トイレびっくり大小百科」深沢光太郎 (学 習研究社) 。「第 3空 間」 (INAX) 。「住空間における トイレ」TOTO文 化情報 センター編 (泰 流社)1987 。「公衆 トイレのゆくえ」松永はつ子 (光 村図書) 。「喜怒哀楽 とっておき トイレの話50」 松永 はつ子 (ニ ューハ ウス出版)1994 。「施設規模算定の研究その3」 (日 本建築学会研究報告) 昭和25年 度 吉武泰水 。「施設規模 の研究その6」 (日 本建築学会研究報告) 昭和26年 度 吉武泰水 。「規模算定 の研究その7」 。「規模算定 の研究その8」

(日

本建築学会研究報告)

昭和26年 度 吉武泰水

(日

本建築学会研究報告)

昭和26年 度 吉武泰水

。「所要便器個数」 (日 本建築学会研究報告) 昭和26年 度 吉武泰水 。「エ レベー タ台数」 (日 本建築学会研究報告) 昭和27年 度 吉武泰水 。「通勤電車駅旅客便所 の設備個数」 (鉄 道技術研究報告) 昭和32年 1月

上原孝雄 。斉藤忠雄

。「大鉄局管内旅客便所 の実態調査報告」 (鉄 道建築ニュース) 昭和57年 3月 。「安全性の評価方法」 (日 本建築学会) 昭和62年 。「国鉄 。旅客設備ハ ン ドプック (旅 客設備研究会)」 (交 通 日本社発行) 。「康1場 における女子便器所要イ 固数 の再検討」 (日 本建築学会研究報告) 平成2年 度年度

守屋秀夫

。「建築設計資料集成 3」 (日 本建築学会編) 。「衛生施設の配置計画に関する研究」 (昭 和54年 度卒業論文)小 川高央 。「人間の流動を考慮 した施設配置の方法 に関す る研究」 (昭 和63年 度修士論文)永 田敬輔 。「博覧会における トイ レの計画法 についての提案」 (平 成3年 度卒業論文) 鮫島泰洋


お わ りに この編集 後記 の よ うな るの を教筆 す るよ うに月 辞 ご頼 まれた のだカミ タ を書 いていいの や ら…。 トイ ンに つい て何 か論文 を書 きた い と思 っていた所 は、 いつ か らこん な変 な ことを考 え て いたのだ ろ うれ 年

?り

研究室 にス ってま るな くだ ったの では な いか と本人 は 言 っ ている。 あれか ら2年 (実 は3 、 トイ ンにつ い て色 々 な こ とを考 え ていた らしい。 とにか く √トイ レ」 と名 の つ (本 は買 った

ク、僣 クた クして訪 ん でいた。私 は それ を月 て い て、頑張 れ、 で も研究 に な るよ うなモノ を疫 すんだ ぞ、 と常 日質か らF氏 に 言 っ て いた。 この論文 の一番 最後 に トイ レ名称 諸 劃 があ る。 なん と ハイ ンを表 現 す る 言 敷 ″ 48語 、 そ してス 「

カ 馘 文 字数 は数 え てみる と約 54鵬文 字 と い うでは あ りません か ? あ あ、 彼 か ら一 言あ るそ うで す。

この論文 を書 くために色 々 とお世話 にな った方 々 を ここで御 紹 介 してお きます。 まず は、JR総 研 の青木俊 幸 氏、小 山剛氏。忙 しい 中、時間 を割 い てい ただ き、 い ろ い ろ と駅 に設

R東 日 置 された トイ レに関す る記 事 や過 去 に作成 され た報告書 な どを教 えて下 さい ま した。 また」 本 の 高津 靖夫氏 。大変貴重 な調査 デ ー タを参考 と して見 せ ていただ き、誠 にあ りが と う ご ざい ま した。 そ して理工総研 の林 田和 人氏。論文 の締 め くくりに貴 重 な御 意見 とアイデ イアを頂 きま し た。 また、博 士課程 の佐 野友 紀氏、木村 謙氏。 い ろ い ろ とお 世話 をおかけ しました。EX.TDに よ るシ ミュ レー シ ョンや イ ン タ ー ネ ッ トの ア ンケ ー トの 際 にはお 世話 にな りま した。 そ して何 よ り も感謝 を した いの が、渡辺仁 史教授 です。論文締 め切 り間際 になって、親切 に御 指 導下 さい ま し た。 また、3年 間 ここ まで御 指導 して下 さった こ とに感謝 の 意 を表 します。 そ して同輩、後輩、 卒論生 に も、 ここでは書 き きれな い ほ どの感謝 の思 い で い っぱいです。 あ りが と う。 なんだか随分月 クの人 に支 え られ てきてたみた い ですね。 まあ、 これ で論文 を書 き上 げ た のだ か ら、 今春 まで 1諄氏 の大 好 きな00ソ ンで もするん で しょ うれ まだ、 プ レゼ ン用 の資料 が終 わってない んだ よ !!

そ うですか。 さっきやってなか った 7 0● ● ● ● ● ● ● ●

00ソ ン。

l

1996年 2月

福 富康 人

GTが 横 く,寝 て い る55N-08-01Bに て

-61‐


参 考 資きヽ


公 衆 トイ レの 最 も必要 な場所 は ?

公衆 トイレについて問題 だと思うこと

公衆 トイ レの 形式 は、洋式 と和式 の どち ら ? 無解答 ょぃ

2%

和式

56%

昭和 60年 7月 18日 (水 )。 19日 (木 )京 浜鶴見駅、横浜駅 西日、前 田橋 での ア ンケ ー ト調査 よ り抜粋 横 浜市環境事業局

施 設課 1付録‐


トイ レは洋式 と和 式 の どち らが好 きです か ?

トイ レタイムは一 日何 回ですか ?

8回 以 上

10%

用 が終 わ った ら手 を洗 い ますか ?(男 性 の み)

い わ な い全 ま あ り 洗 鬱 嚇 時々洗 う

16%

阪 急 フ ァイプに訪 れた768人

(男

293人 、女 475人 )に 行 った ア ンケ ー ト調査 か らの抜粋 東 陶機 器株式会社

2付録‐


用 が終 わった ら手 を洗 い ます か ?(女 性 の み) あ ま り洗 わ な い 全 く洗 わ な い

2%

0%

必 ず洗 う

97% トイレのBGMに はどんな音楽が合 うと思 い ますか ? フ ュ ー ジ ョン・ ジ ャズ

8% ニユ ミ ユ

歌謡 曲

7%

ン ツク

9% 演歌

9% ポ ッ プス

13%

ロック

23% 外 出時、紙 が な いの に大便 を した ことが あ ります か ?

不明 19ろ

ある

23%

阪急 フ ァイプに訪 れた768人

(男 293人 、女475人

)に 行 ったア ンケー ト調査 か らの抜粋 東陶機器株式会社

3‐ 付 録‐


外 出時、紙が な いの に大便 を した ときの対 処 は ?(男 性 の み )

トイ レッ ト ベ イパ ー の しんで 拭 い た

14%

新 聞紙 で 拭 い た

16%

)\>

)J

14vr

1-T

そ の ままパ ンツ をあげた

/:

22%

2l%o

外 出時、紙が な いのに大便 を した ときの対処 は ?(女 性 の み) 他人 に テ イ ッシ ユ を も らう 119ら

そ の ま まパ

トイ レッ ト ベ イパ ー の

ンツ を あ げ た

しんで拭 い た

29%

19%

ハ ンカチ で 拭 いた

19% 家庭 の夫 が トイ レの 中です る ことは何 で す か ?

新聞 ・雑誌

その他

36%

を読 む

41% 読書

4%

考 え事

6%

阪急 フ ァイプに訪 れた768人

(男 293人 、女475人

煙 草 を吸 う

13%

)に 行 ったアンケー ト調査 か らの抜粋 東陶機器株式会社 4‐ 付 録‐


トイ レ名称辞書


トイ レ名称辞書 「アイル・ クチル」

(あ

ないで、森林原野 の適当なところに穴 を掘 って用

い る くちる)

イ ン ドネシア言 吾で小 さい排泄物をこ うい う。小 さ

を便 じ、土をかぶせてお くのである。 このよ うに

い水 の意。

次 か ら次 へ と新 しい土地を求めて行 くのでアイヌ

「アイル・ プサル」

(あ

語 の便所 とい う言葉、 アシンルは「新 しい」 とい

いるぶ さる)

イ ン ドネシア語で大 きい排泄物をこ うい う。大 き

う意味 である。 「アッシ ュ・ ビッ ト」

い水 の意。

(あ

っ しゆ・ ぴっと)

1848年 に公共衛生法 が家 ごとにこの アッシュ・ ピ

「灰汁場」 (あ くば) 岩手県九戸群 では小便所 を灰汁場 とい う。青森県 では外便所 をあ くばと呼 ぶ村 があった。寒 い地方 なので、冬 中囲炉裏 か らた くさん灰 が出る。 この

ッ ト (砂 の トイ レ)ま たはWaじ r

Closetを

作 ること

を義務 づ けて いる。 「 あ っぱ じゃ」

(あ

っぱ じゃ)

灰 を肥灰 として利用す るな ら小便 と同 じ場所 に貯

新潟県 中頭群 の方言 で大便所 を意味す る。 (頭 城

えた方が合理的と考えたのだろ う。岩手県九戸群 では小便所 をアクパ、 またはションペ スマ とい

方言集) 「あっぱどけ」

(あ

っぱどけ)

う。 アクパ は灰場 ・芥場 の塵捨場か ら出た もので

福井県福 井市 の方言 で大便所 を意味する。 (福 井

あろ う。

県方言集 ) 「あ っぱん け」 (あ っぱん け)

「あ げせんち」 (あ げせんち)

福井県福 井市や坂井郡 の方言 で大便所 を意味す

アゲ便所 に同 じ。 「アゲ便所 」

(あ

る。 (福 井県方言集 ・越前坂井群方言集 )

げべ んじょ)

岐阜県揖斐群藤橋村 の例 を見ると次 のよ うな条件 を加 味 した便所が作 られたのは昭和 30年 代 の後半 であった。特色 は便槽 か ら床 を30セ ンチほ どあげ る。そ こに床 を張 る

(ワ

タシイタ)。 床 を くりぬ

いてキンカクシを付 け る。 アゲ便所 について取材

「あっぱん じゃ」 (あ っぱん じゃ) 新潟県 や石川県江沼群 の方言 で大便所 を意味す る。 (新 潟県西蒲原群案内 。三 島郡誌 ・新潟県方 言辞典上越編 ・江沼群三木村方言考) 「あっぱん じょ―」

(あ

っぱん じょ―)

を した当時、次 のような話 を聞いたことがある。

新潟県 の方言で大便所 を意味す る。

「町方の人が、床 をあげる とあったか し、渡 しが

集)

汚 れない とい うものです か ら、町へ見 て きて、真 似 して造 りま した。渡 しを1尺 上へ上 げたのでアゲ 便所 と呼 びま した。」「使 ってみると便利 です。 床 が一面 に張 ってあるので 、落ちる心配 はない

(中 越方言

「あ っぼや」 (あ っぼや) 福 島県 や千葉県君津群 の方言 で大便所 を意味す る。 (福 島県方言辞典 ) 「あっぼや」 (あ っぼや)

し、便所 か ら吹 き上げて くる風 も少 な い し、安心

福 島県 や千葉県君津群 の方言 で大便所 を意味す

して便所 に行 けました。」 「 1軒 がアゲ便所 をつ く

る。 (福 島県方言辞典)

ると、 これは便利だと村 にた くさんで きまし

「あ っぼんど」

(あ

っぼん ど)

た。」構造的 には、 さほ ど変化 はないが 、 (人 は

福 島県南群 の方言 で大便所 を意味する。 (福 島県

不便 なと ころがあればす ぐこれを (更 )直 して安

方言辞典)

心す る)便 所 を改築 した。 しか しあ くまで も改築 (更 )で

あ つて、大 きな木 の桶 の上 に大小便所 を

「穴 センチ」

(あ

なせんち)

岐阜県 の便所 にお いて、町家 の便所 を除 いて、農

造 ったに過 ぎない。新築 ではなかった。一般 の農 家 が、町のように、排泄物 の溜 め所 として、ガヽさ

村 では、桶 の上 に二枚板 を置 く構造

な瓶 にアゲ便所 を造ったのは、人糞が利用 されな

であった (現 在 では自川村 に使用 してい るところ

くな った昭和 40年 以降 の比較的新 しい ことなので

がある)

ある。そ れ と同時 に、農家 でもセッチ ン・便所等 の言葉 が少 な くな り、 トイ レ 。お手洗 いに変 わっ

(ホ

リ込み便

所 とか穴 センチ とか呼 ばれた)は 、 かな り最近ま

「穴便所」

(あ

なべ ん じょ)

井戸便所 と同 じ意味。 (「 事物起源辞典衣食住 編」)坑 便所 とも書 く。 (「 便所 の進化」)

てい った。 「 アシンル」 (あ しんる)

「Abtitt」

アイヌにお け る便所。 アイヌは一定 の便所 を設 け 平 成 7年 度

(あ ぶ とりつと)

ドイツ語 で トイ レを意味する。Abぼ ittは 「退 く」 早稲 田大 学 理 工 学 部建 築学 科

渡 辺仁 史研 究 室

修 士論 文 5¨ 付録 ‐


トイ レ名称辞書 体 しようとするものだ、 とデ ュシ ャンの意図は解 釈 されて いる。 しか しここでベ ル・エ ポ ックの ト

とい う動詞abtretnの 名 詞形。 「あぼ」 (あ

:ま )

便所 の意味。

(「

トイ レびっ くりA/Jヽ 百科」)

ンの「泉」を考えてみるな ら、 い くらかちが つた

「Abort」 (あ ぼ ― と) ドイツ語で トイレを意味す る。Abortは その語源 が

ニュ ア ンス をつ け加 える ことがで きるだろう。デ

abgelegener Ort(離 れた場所)で あ り、 さらに、

ュシ ャ ンは。アー トではなかった トイ レをアー ト

abgelegenの 原形 はabliegcnす なわち物が熟するまた

と関連づ けたよ うに見 えるが、歴史的 にいえば必

は物 を寝 かせて悪化 させ るとい う意味 がある。

ず しもそ うで はない。む しろ直前 の時代 は、 トイ

「あ まや」

(あ

レは アー トであったのである。そ して、世紀末 の

まや)

深 い軒下 を利用 した大戸 日前の空間 に配置 された

トイ レには、「 ドルフィン」をは じめ として、い

大便所 の意味。 (「 日本 トイレ博物誌」)

ろい ろな愛称 がつ けられて いたか ら「泉」を出品

「あ んこ」

(あ

した 1917年 には、 トイ レはすで に自 くてのっぺ ら

ん こ)

大便器 の意味。大便所 の意味 も含 むか ど うかは不

ぼ うな画 一的な レデイメイ ドになって い たのであ

明。岡山県児 島郡 の方言

る。 したがってそれをデ ュシ ャンが「泉」 と名付

秋田県仙北群 の方言 で 大便所 を意味す る。

けて出品 したのは、か つ ては、 にぎやかに彩 られ てい た トイレが、 モ ダ ン・ デザ インになつて しま

んぱん どこ)

った ことへ の皮肉であった とい えるのではないだ

「あん じょ」

(あ

「あんぱんどこ」

ん じょ)

(あ

福井県 の方言 で大便所 を意味す る。 (「 かわや

ろ うか。 もしそ うなら、 これ まで信 じられている

考」)

ように、デ ュシ ャ ンは既成 の<芸 術 >を 解体 した のではないか もしれな い。彼 はむ しろ新 しくあら

「 Vヽ しがめ」 (い しがめ) 熊本県 の方言 で便所 を意味する。 (熊 本県南部方

われつつ あ ったモ ダン・アー ト風凍」し、 このごろ

言考)

の トイ レはつまらな くなって しまった と思 ったの か も知れないのだ。

「石雪隠」 (い しせ っちん) 茶室 の雪隠 は、千利休 力Ⅵヽ田原城で永 らく篭城 し

「イ トニ ア」

(い

とにあ)

たときに、秀吉のため に考 えた もの といわれてい

メカニズムが上のシス タ ン (水 タンク)に 移 され

る。 この雪隠 は砂雪隠 といわれ、砂 敷 のなかに石

た1880年 代 から、便器 にはあ りとあ らゆる装飾が

組み した ものであるか ら、石雪隠 ともいわれ る。

施 されて くるようになる。 1896年 にジ ョンが造 っ た「イ トニア」 は菊 の花文 が施 されて い る。

ふだんは あま り使 わないので、お客 にあてた もの だか ら荘 (か ざり)雪 隠 ともいった。実用 の もの

「 い どの」

(い

どの)

は、下腹雪隠 といい、別 にあった。 (「 厠 まんだ

徳島県美馬群や香川県諧岐 の方言 で便所 ・小便所

ら」)

を意味する。

「 い しどこい」 (い しどこい) 鹿児 島県 の方言で便所 を意味す る。

「井戸便所」 (鹿 児島方言

(い

どべ ん じょ)

便所 を意味する。便所 は風土、民族 によ り多少 の 相違 が有 り、乾燥地方 では「穴便所 (井 戸便所 の

集) 「泉」

イ レ・ アー トの コンテクス トにおい て、 デ ュシャ

(い ずみ)

一種 )」 、湿潤地方 では「川便所 (川 屋 )」 が便

ニュー ヨー クのマ イセル・ デ ュシ ャ ンは1917年 に

所 の起源 とされて いる。 (「 事物起源辞典衣食住

小便器を「泉 」 として展覧会 に出品 した。主催者

編」 )

は、会場 で「泉」 に幕 をかけて しまった。アルフ レッ ド・ ステイー グリッツが撮影 した 「泉」 の写 真 が残 されて いる。デ ュシ ャンは、 R・ モ ッ トと この作品 に署名 したが、 これはこの便器 が、 R・ モ ッ ト社 の もので、それを1字 だ け変 えたので あ る。便器 を「泉」 と題 して出品 したのは、意図 さ れた機 能 を転倒 し、 また芸術品 (オ ブジ ェ・ ダー ル)と い う概念を転倒 され、既成の <芸 術 >を 解 平 成 7年 度

「イノ ドロJ(い のどろ) ドーバー社製 の水洗便所。 ウオッシユアウ ト式 で、外側 はマ ホガニー製 で エ リザ ベ ス朝様式 の重 厚 な木彫 がなされてい る。 「 いんこや」

(い

んこや)

栃木県下都賀群 の方言 で大便所 を意味す る。 「陰所」

(い

ん じょ)

厠 の総称で足不U時 代以降 にお いて用 い たる比較的 早稲 田大 学理 工 学 部建 築字科

渡 辺仁 史41k究 里

修 士論 文

付録-6-


トイ レ名 称 辞 書

新 しい言葉 である、 と日本百科大辞典 には書 いて

1870年 にT・ W・ トウィフ オー ドが これ を造 っ

ある。

た。 ウォッシュアウ ト型 とい うのは、 いつ も、ポ

「隠所」

(い

ウルの中に水が張 られて い るものである。

ん じょ)

トイ レを意味する。 ゛ 「VACシ ス テ ム」 (う い え ― し― しすてむ)

「WashrOOm」

英語 で家庭 の便所 をウ ォッシュルーム とい う。 も

現在 のベ トナ ム農村 にある。「VAC」 のVは 、 「 ヴ オン (Vuon)」 の略で庭 もしくは家庭菜園の

しくはBathrOOmと もい う。 「内後架」

ち ご うか)

(う

意味で、Aは 、「アオ (Ao)」 で池、Cは 、 「チ

現代 のよ うに各家屋 に設 えてある トイ レは「 内後

ュオ ン (Chuon3)」 で家畜飼育舎 を意味する。V

架」 と呼 ばれる。「な か こ うか」 とも呼 ばれる。

では野菜 ・ 果物Aで は魚 を、Cで は月 蓼、帯、鶏 と言 った家畜 を飼 う。Cで フンが産出され、 これがVヘ 「Ve

おっ しゅる―む)

(う

ともたらされ、野菜 の肥料 となる。 ° Sinh」 (う えしん) ベ トナ ム語 では一般 に トイ レをヴェシンと呼 ぶ。

(「 江戸 の女たちの

「 うつ しどころ」

便所 の意味 (「 トイ レ考現」 よ り) 「 うっしゃ」

ヴェシン」 とする。古来「 ヴェシン」 は家屋

っ しゃ)

あると思 われる。 (「 五 島民俗誌」 よ り) 「 うつ しや」

(う

つ しや)

長崎県下五 島では便所 を こ うい う。 「牛屋」 の転 であると思われる。 (「 因伯厠考」 よ り)

(な

い し母屋 )の 後 ろに独立 して建てられて いる。 ゛ えすぱ しあ―の) 「 ヴ ェスパシアー ノ」 (う

(う

長崎県五島では便所 を こ うい う。「牛屋」 の転で

この言葉 はもちろん用 を足す行為そ の ものを示 す。「 トイ レに行 く」 と言 いたい場合 には英語の 30に あたる「ディー (di)」 を加 えて「ディー・

(う

トイ レ」 よ り)

つ しどころ)

「 y6opHaЯ 」

(う

y6opHaЯ

ぼ―るなや) (ゥ

ボールナヤ)は 「お化粧室」

ローマ帝国の紀元70年 に即位 したヴェスパ シアー

とい うことか ら忌み言葉 とい うよ りはユ ー フイミ

ノ帝 は公衆 トイレを使用 したものか ら税金 を取る

ズム とみるべ きか。 もっとも排便がお化粧 の うち

ように した。 また、 トイ レではない ところに放尿

に入 るとは限 らないの で、劇場などで y6opH

した ものに対 して罰金 を取 った。それで 、今 でも

aЯ とい えば文字 どお り化粧部屋 である。そ こで

ローマ の あち こちにある公衆便所 を「ヴ ェスパシ

は便所 を TyaЛ

アー ノ」 と呼 んでいる。但 し、 これは正確 には

めた りせねばならぬ。

「男性用 公衆 トイ レ」 であ。実 は今 で も女性用の 公衆 トイ レは ローマ にはな いのだ。 ° 「vespasicnne」 えすぱ じえんぬ) (う

「裏」

(う

eT(ト

ウア レッ ト)と 書 き改

ら)

便所や大便所 を意味す る。 これは鹿児 島県 ・青森

フラ ンスの街角 の共同便所。 これは男性専用 で、

県 ・岩手県 ・宮城県 ・秋 田県 ・山形県 ・福 島県 ・ 茨城県 ・静岡県 。長崎県 ・沖縄県 な どで使 われて

ローマ皇帝 ヴ ェスパ ジアンが ローマ に作 ったこと

いる。

に由来 してお り、建物 の形 がカタツム リに似 てい るので、escargot(エ スカル ゴ)と も呼 ばれる。 「 ウ ェーセー」

(う

え―せ ―)

「 ウ ェー ト」

いう

(う

「 うんこば」 (島

Water Closet。

お―た ― くろ―ぜっと) 日本の川屋 と同 じで、最 も広 く世界

(う

(う

んこば)

「北 の清掃屋雑録」崖 にある便所 の意味。 「がけ 「escargot」

(え

す かるご)

フランスの街 角 の共同便所。 これは男性専用 で、 ローマ皇帝 ヴェスパジ ア ンがローマに作 ったこと

に通用す る言葉 である。 「Wash Out closet」

んこった ま)

せっちん」参照。

根県方言辞書 より) (う

(う

信濃方言集」 よ り)

えぜ んち)

座 を張 った大便所 の意。島根県○川群 の方言 「Water cbset」

まんだ ら」 よ り) 長野県佐久 では大便所 の ことを こうい う。 (「 東

バンコクでは公衆便所 の ことを こうい う。 「 うえぜんち」

わぬ しい)

便所 とプタ小屋 が 同 じ物 だから波照間ではプタの

「 うんこったま」

え― と)

(う

(う

巣 とい う意味 のことを ウワヌシイとい う。 (「 厠

イ ン ドネシア語で トイ レを日常的 にはウェーセー

(WC)と

「 うわぬ しい」

おっ しゆあ うとくろ―ぜ っと) 半成 7年 度

に由来 してお り、建物 の形 がカタツムリに似 てい 早梢 田大 字理 工 学 部建 築字 科

渡 辺 仁 兄俳 究至

修 士論 又 付 録 -7‐


トイ レ名 称辞 書 るので、escargot(エ スカル ゴ)と も呼ばれる。 「excusadO」 (え す くさ― ど) スペ イ ン語。excusadoの 語源 は"excusr(弁 解す る、許す、免ず る)と い う動詞。お尻 をま くって も許 される所、 とい う語感 のようである。 「 えそ いねる」

(え そ いねる)

「おかわや」

(お

かわや)

「かはや」 の項参照. 「御 閑所」

(お

かん じょ)

便所 を意味す る。 「信玄公 は御用心 の御 ためや ら ん、御閑所 を京間六帖敷 きになされ、たたみを敷

アイヌにお ける便所。 ソイネ・ ルとは外 へ行 くと

き、御風 呂屋 の下 よ りとひ (樋 )を か け御風 呂屋

い う意味。「あ しんる」参照。 (「 厠 まんだ ら」

の下水 にて、不浄 を流す よ うにあそば し、香燎 を

よ り)

置 き、則香箱 に沈香 を割 り入、当番 の奥衆二人づ

「えだめ」

(え

つ、麻 と昼 と晩 と定 めて今 の香燒 の火 をとり、沈

だめ)

長野県長野市 ・上水 内群 の方言 で大便所 の意味。 「エ ル トヒェン」 (え るとひえん) 葉。便所 を意味す る。 「遠方」

(え

(「

おもしろ トイ レ雑学事

(お

―ごえば)

(「 伊豆諸島文化財総合調査報告」 よ り) (お

― ら)

こば)

大和 の北葛城群 では厠 の住居 についた ものを言 う。御小場 か奥場 の訛 りであろうか。 (「 因伯厠

うら) 。 京都 福 井県敦賀群 の方言 で便所 。大便所 を意味 (お

す る。 (お

こや)

大分県大分市 の方言で便所 を意味す る。 (「 豊後 方言集」 よ り) (お

しもや しき)

お下屋敷 の言 よ りも却 って俗流 の便所 の方が上等 「お しょう場」

しょうば)

(お

岐阜県不破郡 の方言で便所 を意味す る。 (「 岐阜 県方言集成」 よ り) 「おそ い ねる」

おつぼ)

平安時代 の貴族 たちは、み ごとな庭 のある広大な 屋敷 で優雅 に生活 して いたが、広 い敷地 には トイ レはな く、 もっぱら携帯用 の便器 が活躍 して い た。 これ らの便器 を、清笛

(し

のはこ)や 虎子

おつぼ)と 呼 ばれた。

(お

(お

な言葉 と思 われる。 (「 厠考」 より)

(「 米沢言音考」 よ り)

(お

(お

「お下屋敷」

山形県米沢市では「お― ら」は便所 を意味す る。

「虎子」

「御小場」

「御小屋」

東京都新 島では「大肥 場」 は便所 を意味する。

「御裏」

け しょうしつ)

考」 より)

典」 )

「お ― ら」

(お

便所 を意味す る。「化粧室」 を参照。

便所 の意味。遠方 に行 くか らだそ うです。 (「 ト イレ考現」 よ り)ま た、 日本橋 三越 ・丸 井百貨店

「大肥場」

で もある。 「お化粧室」

んぼ う)

での隠語 だそ うです。

を くべ たき候 」 と甲陽軍艦「便所 のはな し」 にあ る。 また宮城県 ・ 島根県 ・広 島県 ・徳島県 の方言

ドイツ語 でオル ト (場 所 )と い う語 か らきた言

││」 「於り

て いたことがあるようだ。 (「 因伯厠考」 よ り)

(お

そ いねる)

アイヌにお け る便所。 「あ しんる」 を参 照。 「おそまちせ」

(お

そ まちせ)

アイヌにお ける便所。 この便所 は屋根 が構 えてあ り屋根 のある ことを言 っている。 「オター カク」

(お

た ―か く)

イラ ンではオター カクと呼 ばれる「イ 固室」 に入 っ

かは)

万葉集 の古義。古事記 では「御河」。 「おかは」

て、 しゃがんでするのがオー ソ ドックスなや りか

は「かは」 に「お」 を附 したもので、「 かは」丈

たである。男用 トイレ (小 使用 )で も「個室」が

で も厠 を意味す る。 (「 厠考」参照)

原貝Uで ある。

「御 かは殿」

(お

かはどの)

「お手水」

(お

ち ようず)

川屋 を尊 き方 には御 かは殿 といへ り、 と筆 の霊前

鳥取地方 で便所 を こうい う。丁寧語 として一般的

編 にある。 (「 厠考」参照)

であった。 (「 因伯厠考」 より)

「お かはや」

(お

「おっか よる」

かはや)

(お

っかよる)

アイヌの便所 。便所 は「 ア シンル」 と呼 ばれ、男

かはやの項 を参照 .

用 と女用 が棟 も形 も別 々に建 て られ、呼び名 も変

「おかわ」 (お かわ) 鳥取地方 の小児語 として便所便器 をオカハ と言っ 半 成 7年 反

わる。男用 は「おっか よる」 と呼 び、主屋寄 に位 早稲 田大 字 理 工 字 部建 築 字 科

渡 辺 4二 兄研 究 室

修 士論 又

付録 -8¨


トイ レ名称辞書 の方言で客用 などの屋 内の便所 の こと。

「 か ど」 (か ど) 福 島県会津、新潟県魚沼 の言葉 で、便所 ・厠 を意 味す る。

屋 内 の便所 のこと。

「門脇便所」 (か どわきべ ん じょ) 大庄屋 の 門口 にある小便所 。 (「 日本 トイ レ博物 誌」 。「滅び行 く民家」 よ り) 「加波夜」 (か はや) 和字 で加波夜 としるす。「 おかはや」 とも言 う。 三才図会 に厠和名加波夜俗 云雪隠とある。「かわ

「かみぜ ついん」 (か みぜ ついん) 山梨県 の方言 で客用 な どの屋内の便所 のこと。 「上雪隠」 (か みせっちん) 徳島県美馬郡 。三好郡 の方言 で客用 な どの屋 内の 便所 のこと。 「かみぜんち」 (か みぜんち)

や」参照。 「加波止」 (か はや) 江戸時代 の国学者 の本居宣長 が著 した「古事記」 の注釈書 によると「為大便 」 は「加波止爾伊程流 (カ ハ ヤ ニイ レル)」 と訓 じている。 (「 便所 の

新潟県佐渡 ・ 島根県出雲 ・愛媛県 の方言 で客用な どの屋 内の便所 のこと。島根県 出雲市 。大原 郡で は座 を張 った大便所 の意味。 「上手水」 (か みちよ―ず) 鳥取地方 の言葉。 カ ミチ ョーズ (上 便所 )は 母屋 の中 にあって、主 として来客用 に用 い られ、板張

はな し」 より) 「訂波夜」 (か はや) 江戸時代 の国学者 の本居宣長 が著 した「古事記」 の注釈書 によると「為大便之溝流下」 は「訂波夜 能斯多 (カ ハ ヤノシタ)」 と読 むとい う。 (「 便

り式 となって いて、中流以上の農家や商家、武家 にあった。多 くは大便所、小便所 が併設 されてい た。時 に子供や老人 の使用 は許 されて いた。 (「 因伯厠考」 よ り)

所 のはな し」 より) 「か :fや 」 (か ばや) 静岡県浜名郡 (柳 田)の 言葉。

(「

因伯厠考」 よ

「かみち よ―ず ば」 (か みち ょ―ず ば) 栃木県 ・群馬県佐波郡 ・埼玉県秩父郡 ・長野県上 伊那郡・諏訪地方 の方言 で客用 な どの屋 内の便所

り) 「cabines」

「かみ ごか」 (か み ごか) 栃木県南部 ・埼玉県北葛飾郡 の方言 で客用などの

のこと。

(か びね)

フラ ンス語で トイ レの意。 。 「cabinet d'aisances」 (か びね で ざんす) フラ ンス 語で、 くつ ろぎのイヽ 室 (場 所 )の 意。 ト

長崎県佐久の方言で客用などの屋 内の便所のこ と。 便所や雪隠 に「かみ便所」 とか「 しも便所」 とい

「カマル・ クチル」 (か まる くちる) イ ン ドネ シア語で トイ レをカマ ル・ クチル (小 さ な部屋 )と い う。 (か

(か みちよ―つば)

「上便所」 (か みべ ん じょ)

イレを意味する。

「カマル・マ ンディ」

「かみちよ―つば」

うて、区別 してい るのがある。お客用 とか、お座 敷 に付随 して いる もの、あるいはそ の家人 の用 に 供す るものを「かみ」 といい、雇人 な どを使 うの

まるまんでぃ)

イ ン ドネシア語で トイ レを一般的 にこうい う。

を「 しも」 と言 うようであって、そ の位置 にも多 少高低 上下がある。 (「 厠談義」 よ り)栃 木県 の

「かみお ―か」 (か みお―か) 栃木県安蘇郡 の方言 で客用 な どの屋 内の便所 のこ

方言 で客用な どの屋 内の便所 の こと。 「上湯殿 」 (か みゆどの)

と。 栃木県佐野市 ・下都賀郡 の方言 で客用 な どの屋内

愛媛県 で も客用 の上便所 を上湯殿 といっている。 厠 まんだ ら」 より)愛 知県 では屋外 の便所 。

の便所 の こと。

住宅 と同 じ棟 に設けてある便所 をい う。

「かみかご」 (か みか ご)

(「

「借雪隠」 (か りせつちん)

「 上厠」 (か みかわや)

「夫 を待 たせか りる雪隠」 「春 の野 に厠尋 る女中 ずれ」「男 の借雪隠 もす こ しある」 「辻番 に供斗

便所 の意味。 「ふ じよう」参照。 「上後架」 (か み こ―か) 千葉県 の方言 で客用 な どの屋 内の便所 の こと。 「かみご―か」 (か み ご―か) 群馬県佐波郡 ・埼玉県秩父郡 ・神奈川県津久井郡

平成7年 度

か居 るはたれるや つ」 「雪隠を貸 し参 らせて土に 膝」 「かわ」 (か わ)

早稲 田大学理工 学部建 築字科

渡 辺仁 兄耕 究至

修 士耐叉 付録-11


トイ レ名 称辞 書 「おかわ」参照。 へ 「川 行 く」 (か わへい く)

警察関係者 が公 衆 トイ レをさす隠語。 トイレのこ とは、 こ うや さん、あん じょ、 しかば、 日本橋、

宮地正道 の「南洋 の言語 と文学」 による と、マ

はかば、 とい う。 (「 お もしろ トイ レ雑学事典」

レー半島 のある地方で は、便所 に行 くことを「川

よ り)

へ行 く」 とい う。川屋 =厠 は、東南 アジア地方に

「かんこ:f」 (か んこ:f)

置け る便所 の方式 と関係 が深 いことが指摘出来な

「勘考す る場所」である「考所 (か ん じょ)」

いだろ うか。

「閑所」 ともい う。便所 の中であれ これ と色 々な

「川便所」 (か わべ ん じょ) 「 い どべ ん じょ」参照。 (「 事物起源事典衣食住 編」 より)

かぶのは、のんび りとした精神状態 にあるか らで

厠 の語源 は「川屋」だ とい う通説 に対 して「交 屋」 と書 いて、みんな力=か わるがわる行 くか ら 「かわや」 だ とい う説 がある。 しか もこれが、 か の学僧契沖 の説だとい うのだか ら、 まん ざら出鱈 目で もあるまい。 (か

「かん じ」 (か ん じ) 山梨県 の方言 で便所 を意味する。 「かん じば」 (か ん じば) をカ ンジ ョと呼 んでいる。

我 が 国 で 便 所 を さす古 くか らの こ とば と して広 く

分布す る。『 古語大辞典 J(小 学館、 1983年 )で は「川 の上 に架け渡 して作 った屋 の意」 とある。 また「狽1屋 =家 のそばに設置 した家」 とい う説 も (お

ある。 (「 北 の清掃屋雑録」 よ り)

石川県 では便所 をカ ンジバ とい うので大便 のこと

わや)

ある。母屋

上 (し じょう)、 枕上」 といって馬 に揺 られて行 くときや、便所の中、そ して夜半 にふ と名案が浮

「交屋」 (か わや)

「カワヤ」

ことを考 えるか らであろ う。古来 か ら「馬上、厠

もや)に 近接 したカワ (側 )の ヤ

伝 )と い うことである。諸橋轍次著「廣漢和辞 典」 の厠 には第二の訓 として「ぶたごや 」 とあ り、 さらに字解 には「家 の片隅 にそえて作 ったか わやのこと」 と説明されている。「今昔物語集」

「かん じゃ」

(か

(「

因伯厠考」 よ り)

ん じゃ)

鹿児 島県 ・屋久島で は便所 を意味す る。 「かん じゅ」 (か ん じゅ) 鹿児 島県沖永良部島で は便所 を意味す る。 「かん じゅ―」 (か ん じゅ―) 山形県東 田川郡では大便所 を意味す る。 「かん じょ」 (か ん しょ) 石川県 では便所や大便所 を意味す る。 「閑所」

(か

ん じょ)

巻第 二第廿五 に、厠 の文字 が既出する こ とか ら、

一人で は いって閑 (ひ ま)な ところ。 た しかに、

古 くか ら使用 されてい ることがわかる。

落書 きをする閑人 (ひ ま じん)も い る。閑所 とい

「厠」 (か わや)

う字 をあて、便所 の異称 として鎌倉時代 にはすで

厠 に関 してその語源 な どについては「厠 考」 (昭 和 7年 )を 初 めとする李家正之博士 の多 くの著作 に

に一般化 していた らしい。 「日葡辞書」で はCanio (便 所 )と

記 され、 「 甲陽軍艦」

(甲

斐国の著名

より大変詳 しく研究 されてお り、それを超 えるも

な古 典)二 三所載「信玄公、 ご用心 の御 ためやら

のはない。

ん、御閑所 を京間六帖敷 になされ」 の箇所 が引用

「厠蔵」 (か わや ぐら)

されてい る。

経済的余裕 を もつ商家 を中心 に、立派 な蔵 を建 て る事 が男 の 甲斐性 とさえ言 われる精神風 土 を生み 出 し、蔵造 りに執念を抱 かせるようだ。 その最た る建造物 は、厠蔵、すなわ ち便所蔵であ る。 「交屋」 (か わ りや) かわやの当 て字 のようた。 (「 トイレ考現」 よ

「かん しょ―」 (か ん じょ―) 石川県能美郡で は大便所 を意味す る。 「かん じょ―」 (か ん じょ―) 伊豆八丈島・茨城県稲 敷郡 。東京八丈島・山梨県 。宮崎市 では便所 を意味す る。 「かん じょ―所」 (か ん じょ― どこ) 長崎県ヌ寸馬 では便所 を意味す る。

り) 「かんこ―か」 (か んこ―か)

「かん じょ―ぱ」

(か

ん じょ―ば)

千葉県 上総 の言葉 で客用 な どの屋内の便所 を意味

新潟県下越で は便所 を意味する。新潟県岩船郡で

す る。

は大便所 を意味する。

「かんこ うば」 (か ん こうば)

「勘定」 (か ん じょう)

平成 7年 度

早稲 田大学理工学部建 築学科

渡 辺仁 史研 究室

修 士論文 12 付録‐


トイ レ名 称 辞 書

「御装物所」

(お

んよそものどころ)

えて きたが、 この断崖 に造 られた「山セ ッチ ン」

「 よそ もの どころ」参照。

こそ、県下で最 も古 い形式 の ものではなかろ うか

「ガー ドロー プ」 (が ― どろ―ぷ)

と思 えた。 この山 セッチ ンを土地の人は、ヤマペ

15世 紀 のイギ リスで、 ロー プ (衣 服)を しまって

ンジャ、崖 セ ッチ ン、 ウンコバ 、 カワヤ、等 と呼

お く場所、衣裳箪笥、衣裳部屋 の意味で、便所 を

び、一定 の名前 のない臨時 の便所 のよ うに思 え

意味するようにもなった。 ハ イディ ング・ ホール

た。 したがって、 この方法 が、 この地方 一般 の処

プリース

理方法賭 して普及 して い るか どうかは、不 明 であ

ツ・ ホー ル (坊 さんの穴 )、 プライヴェー ト・チ ャベ ル (私 的 な礼拝堂)な どの別称 がある。

った。 しか し、村人 の言葉 には大変興味 をひかれ た。a昔 か ら、あの辺 りはベ ンジャ (便 所 )、 bあ

(か

くれ処 )、 オラ トリー

(祈 祷所)、

「ガ ー ドロー プ・ タワー」 (が ― どろ―ぶ 。たわ ―)

そ こにす れば、下 に落 ちて も迷惑がかか らな い、c

リッチモ ン ドのサウス ウェル・パ レスにある トイ

あそ こか ら落 として、後 か ら見 ると鳥や鼠 が さら

レの塔。円筒状 で、中央 にシャフ トが通 ってお

って きれ い になる、dし たの岩 に落 ちるので山仕事

り、その まわ りに扇状の トイ レの席 が並 べ られて

の人 が踏 むことがない、e岩 を汚 くして も鳥や鼠が

いる。右 回 りにラセン状 になっている廊 下 を通っ

清 めて くれる、fや た らに、あち こちにする と山の

て入 って くる と、外側 を向 いて便座 に腰 をかけ

神様 がお こる。 このよ うに「崖 セ ッチ ン」 は臨時

る。外向 きなので、隣の人 と向 き合 うことはない

の思 い付 きの便所ではな く、約束 と方法 を持 つ初

が、会話 はす ることがで きる。黄金穴 の塔。

原的な山便所 の1つ として よいのではあるまいか。

「か うや」 (か うや) あるいはカハ ヤをカワヤ と発音す るよ り転 じたも

(「 厠考 (浅 野著)」

よ り)

「飾 り雪隠」 (か ざりせっちん)

のか後架 の転 かその本字 は不明。「や」 はあるい

「荘雪隠」 とも書 く。庭 の景 として単 なる装飾の

は「家」 または「屋」か、便所 の意なる ことは言

雪隠 としてのみ設け られた。「イシセッチ ン」参

海 カハ ヤの條 に明 らかである。高野 と書 くの意で

照。

はない。 (「 厠考」 よ り) 「角 ふ ら―」 (か くふ ら―)

「貸 し雪隠」 (か しせっちん) 代金 をとって貸す貸 し雪隠については、明和 の

方 三尺 (約 90セ ンチメー トル)に 作 ることか ら。

「鹿 の子餅」 の下に小話がある。「不忍緋財天 の

客用便所 で、沖縄県石垣島、南島で言 われる。

開帳、参詣群集。此島 はむ ざと小便 のな らぬ不 自

「角 ふ るや ―」 (か くふるや ―)

由、そ こを見込んで茶屋 の裏 を借 り、か し雪隠。

方 三尺 (約 90セ ンチメー トル)に 作 ることか ら。

わけて女 中がたの用 が足 り、一人前5文 ず つ と決

客用便所で、沖縄県与那国島で言 われる。

め、おびただ しい銭 もふ け。 “ 是 れ よい思 ひ付 き、おれ も貸雪隠"と 地面 の相談。女房意見 して

「か くふ ろ」 (か くふ ろ) 沖縄県石垣島、南島で言 われる。 (「 厠 談義」 よ

“ 最 はや 1軒 出来た跡、今建 た とてはや らぬは見ヘ てある。 ひらによしにさつ しゃれ"と いへ ども聞

り)

かず。建 てた日か ら大入、今 まではやつ た隣の雪

「崖雪隠」 (が けせっちん) 荘川村 の六厩 か ら松 ノ木峠 に至る途中で奇妙 な山

隠へ は、行人怪我 に一人 もな く、 こつ ちばか りの

セ ッチ ンに出会 ったのは、昭和45年 の夏 であっ

繁昌。女房不審 じ “ど うしてこつ ちばか リヘ人 が

た。そ こでは、2枚 の板が山の外 に向かって さしだ

来 ます"と 聞けば亭主高慢鼻 に頼 れ、 “ 何 と見 た

され、崖 の途 中から、 この板 を2本 の腕木 が支えて

か。あれはそ のはづ、隣 の雪隠 には、一 日俺 が這

いた。そ して、山側の板 の端 はオモシ (石 )が 乗 せてあった。 2枚 の板 の下 は4メ ー トルほ どの断崖

入て居 る"」

(「 江戸 かわや図絵」 より)

「カセッ ト」 (か せっと)

になってお り、下 に大 きな一枚岩が突 き出て い

「音入 れ」 のシャレ、隠語。 (「 お もしろ トイレ

た。 これが「 山 セッチ ン」 の構造であった。勿

雑学事典」 より)

論、山セ ッチ ンには囲い もな く、 自然 の ままであ

「河川便所」 (か せんべ ん じょ)

った。今 で も県下各地 で調査 した「山 の便所」 は

デルタ地帯の小河川 を船で走 る と見 ることができ

山 に穴 を掘 って排泄す る方法 ・谷 を利用 して流す

る。排泄物 は直接川 に落下 し豚や大で はな く魚 の

方法な どがあ り、 これが最 も原始的であろ うと考

餌 になる。

半 成 7年 度

早稲 田大 学 理 工 学 部 建 築 学科

渡 辺仁 史研 究 室

修 士論文 lC 付 録‐


トイ レ名称辞書 置 し、切妻風 の屋根 と壁 をもった箱型である。そ

「オヘヤカ ミ」

(お

べ やかみ)

れに対 して女用 は「メノコル」 といい、3脚 柱 を建

栃木県 の一部 (下 野 の野上村 <上 野であれば群 馬

ててそこに横木をつ けた三角錐形にな っている。

県 または栃木県 の野上村 か、下野な ら栃木県 の野 木村 か>)で 便所 をオヘ ヤカミと言 うが、忌み言

位置 は男用 の西側 にある。 (「 日本 トイ レ博物 誌」 よ り)「 あ しんる」 。「めのこる」参照 「お手洗 い」

(お

てあ らい)

便所 を意味す る。

関西 では便所 を意味す る。 (「 厠考」 よ り) 「お便所」 (お べ ん じょ)

「お トイ レ」 (お といれ) 丁寧語 として一般的である。 「音入 れ室」

(お

葉 らしい。 (「 因伯厠考」 よ り) 「お便」 (お べ ん)

丁寧語では一般的。 (「 因伯厠考」 より)

といれ しつ)

「お山」

(お

や ま)

お トイ レを文字 った もの。使用中の時、ON AIR (オ ンエ ア)ラ ンプがつ く。 (「 東陶通信」 よ

関係 がある。例 は「そ こでいろいろ考へ た結果、

り)

武田信玄 のおや まの こ とを考 え出 し、「 さうださ

甲州地方 で言 う。此語 の起源 は武田信玄 と大 いに

うだ」 と早速お椀 に1ぱ い甘酒を盛 って便所 の中 に

「お と う」 (お と う) 厠 の称。東司 の意味であろうか。宮女の語 として

入 って飲 んで居 りました」○雪隠を山 と名 つ け し

言海 にある。お東司 の略 であろ う。 (「 厠考」 よ

雪 の宿

り)「 お とう」 は「お とうす」 のの略 で、「お」

「や ま」 とい うこともあったろう。 (「 古代厠

とい う言葉 が上につ い て「おとうす」 は長 いか ら 語尾 が略 されたのである、 と「古代厠 政」 で述べ られてい る。

「おとうす」

「オラ トリー」 (お らとリー) 祈祷所 の意。「 ガー ドロー プ」 と同 じ意。

「おとかよる」 (お とかよる) アイヌにおける男便所。「あしんる」参照。 としかん じょ)

宮城県では便所を意味する。 「お届け所」 (お とどけどころ) 便所を意味す る。 (お

(「

「降場」

(お

りば)

「降場」 か「澱場」 か。富山県 。島根県 邑智郡で

(「 厠 まんだら」 より)

「叔母さん」

よ うじ)

(お

「近江八幡地方方言集」 よ り)

(お

(お

致」 よ り) 「お用事」

滋賀県 では便所 を意味す る。 (「 滋賀県方言集」

とうす) 「おとう」 。「とうす」を参照。

「落 し閑所」

資仲 …山 ほどの糞 たれから「おや ま」

は便所 を意味す る。 (「 風俗画報」 より) (「 厠談義」より)

「おわらきま」

(お

わ らきま)

和歌山県、特 に船 の不浄場 で便所 を意味す る。

トイレ考現」 よ り)

ば さん)

(「 厠談義」 よ り)

「おんこん じゃ」

(お

んこん じゃ)

「ばば」 からきた言葉。便所を意味す る。「ば

石川県江沼郡 では大便所 を意味す る。 (「 江沼郡

ば」 は糞 の意。

三木村方言集」 よ り)

「御樋殿 」

(お

(「

トイレ考現」 より)

ひどの)

「御西浄」

平安時代、町の庶民の家 には トイレがなかった。 「餓鬼草紙」 とい う絵巻物 には、壊れかけた築地

「御厠殿」

い じ)塀 のそばで老若男女がしゃがんで排泄

厠箱

(つ

んさい じょう)

(お

西浄を参照。 (お

ん じどの)

(し

ばこ)や まり箱 を置 いた部屋 を御厠 殿、

している姿が描かれている。道路の一部 が トイレ だった。貴族 の寝股造 りの家 にもトイレはな く木

御樋段 と呼 んでいた と思 われる。 (「 こや しと便

製の携帯便器 を「御樋殿」 と呼ばれる部屋 で使用 した。「 オンヒ ドノ」 とも呼ぶ。「ヒドノ」・ 「ヨソモノ ドコロ」 。「オンシ ドノ」参照。

ろ」参照。

「オプティムス」

(お ぷてぃむす) 1870年 に S・ S・ ヘ リヤーがプラーマを改良 した

所 の生活史」 よ り)「 ひどの」 「 よそ もの どこ 「おんびきせっち」

(お

んびきせっち)

低 い屋根 が帰 るが坐 った様 な形 をしてい るとこか ら。野 にある粗末 な便所。高知県土佐 の方言。 「御樋殿」

オプティムス とい う水洗 トイレをつ くった。 これ

んひどの) 「ヒ ドノ」 。「 ヨソモノ ドコロ」 ・「オ ンシ ド

は第2次 大戦 まで製造されていたようである。

ノ」参照.

半 成 7年 度

(お

早稲 田大 学 理 工 学 部建 築 学 科

渡 辺仁 史研 究室

修 士論 文 9‐ 付 録‐


トイ レ名 称 辞 書

昔、厠所 のない国があって、用 を足す ときは川 に 紐 のついた板 が流 してあって、戸の板 を引 き寄 せて、 この板 の上 に用 をする。終わった後 は、

「客ふるや ―」

ゃ くふ るや ―)

(き

沖縄県与那国島では来客用便所 を意味する。 「キ ューベル」

ゅ―べ る)

(き

この板 をまた川に流す と川の水 がきれ い に板 を

うんこを入れるパ ケッの こと。 エ ンデル社 のカタ

洗 って くれる。 これ をす ることを「勘定す る」

ログに載 っている。

と土地の人 は言 う。上 か らつめて下げて さげる

から ?考 えればなるほどなと思 われる。閑な所 と書 いて「閑所

(か ん しょ)」

と読 ませ る。そ

「共同便所」

ょうどうべ ん じょ)

(き

「古代厠政」参照。 「糞隅」

そずま)

(く

れが訛って「勘定」 になった、 とも考え られ

宮崎県西米良では便所 のことを意味する。ズマは

る。そ してこの板のことを「勘定板」 と称 じ た。宮崎 。鹿児島・秋田 。宮城・静岡・ 山梨・

隅のスマであろう。

徳島・広島・八丈島において便所を意味す る。 「勘定す る」 (か んじょうする) 九州ではウンコする事を「勘定する」 とい う。勘 定板 とい う板 の上にして川 に流す習慣があった。 「かん しょうば」

)

(か んじょうば

灌庭場にあたる派生語。

)

「クソゾマ」

(く

そづ ま) (め

ら)(宮 崎県北西山間部)で は便

ろう。

)

そどこる)

(く

熊本県鹿児島郡では便所 ・大便所 を意味する。

(か ん じょば

鳳至郡で は大便所 を意味する。

「糞場」

そば)

(く

便所 を意味す る。

)

(か ん じょや

「糞拭 く」

福井県北部では便所を意味する。

(く

(「 厠考 より」)

そふ く)

糞放 て拭ふより来れるか厠 の意の用 あるか、糞す る意か判然 たる。 いま年山の説 に従 って置 く。

)

(か ん じょん

熊本県天草郡・鹿児島県では便所を意味す る。 「かんぜ」

島根県隠岐島では便所 。大便所を意味す る。 「糞担桶」 (く そだんご) 熊本県上益城郡では便所 。大便所 を意味する。

「糞所」

富山県では便所を意味す る。富山県栃波 ・石川県

「かんじょん」

そたか)

所をクソヅマ とい う。ッマはおそらく「隅」であ

(「 厠考」 より

宮崎県 では便所を意味す る。

「かん じょ屋」

(く

日向西米良

「かん じょ壺」 (か んじょつぼ) 「かん じょ場」

「糞 タカ」

(「 因伯厠考」 より)

(か んぜ)

「蜻蛉 日記」 より「5月 5日 の所に、 この上ハめず らしげなる時鳥のむらが り、 くそふ くにおりいた

熊本県宇土郡・球摩郡 ・宮崎県西臼井郡 ・鹿児島

るなどといひのの じる声 なれど、空をうちかけり

県では便所を意味する。

て2こ ゑ3こ ゑ聞 こえたるハ身 にしみておかし。

「かんぞ」

)

(か んぞ

岩手県気仙沼では便所 を意味す る。 「Confortable SatiOn」 (か んふ ぁたぶるすてい しょん) 一人 でゆっくりくつろげる場所 の意。confon sほ ● onと

「起居」

(き

も言 う。

きょ)

便所 を意味す る。 「北 の方」

(き

(き

くにだも 年山按 クソフクハ厠ナ ドラ云フ」 「糞部屋」 (く そべや) 島根県恵那郡 では便所 。大便所 を意味する。 「糞屋」

(「

トイ レ考現」 より)

たのかた)

静岡では便所 を意味する。 「客雪隠」

「雅言集覧」 よ り「高雄を出て給ふ時の歌 山寺 ハ法師 くさくてゐたがらず こころきよくバ くそふ

)

(「 厠考」 よ り

ゃくせっちん)

う。馬琴 日記の天保4年 8月 1日 の所 に丼かの記事が ある。「大猛風雨 ・・客雪隠はかはら吹落 し候へ ども、屋根 は恙 し。 (「 江戸かわや図絵」 よ り) ふ 「客 りや―」 (き ゃくふ りや―) 沖縄県石垣 島では来客用便所を意味す る。 平成 7年 度

そや)

長野県佐久で は便所・大便所 を意味す る。 「 くそんど―」 (く そんど―) 東京都八王子では便所 。大便所 を意味する。 「糞場」

客雪隠とい うのは、文字 どお り来客用 の物 であろ

(く

(く

そんば)

栃木県那須郡 では便所 ・大便所を意味す る。 「 くそんや」

そんや) 千葉県夷隅郡 ・静岡県榛原郡では便所 。大便所を (く

意味する。 「 くみだ し」

(く

みだ し)

佐賀では便所 を意味する。 早稲 田大学理工 学部建 築学科

(「 厠談義」 より)

渡辺仁 史研 究室

修士論 文 付録 -12


トイ レ名 称 辞 書

「汲取便所」

み とリベ ん じょ)

(く

県 の方言で便所 を意味す る。

ど うも現在 の汲 み取 り便所 とい うものは、中古以

「 こ―やはん」

来殆 ど同 じで変化 がないのは、呆 れるばか りであ る。臭 い ものには蓋をする とい うことで、誰 もが

兵庫県神戸市 では便所 を意味す る方言 である。 ゴー ル ド・ ホール・ タワー」 (ご ― る ど・ ほ― る・ 「

改善 を使用 とい う考えもな く、そっとしてお いた

わ―)

ので あろう。 (「 日本 の室内空間」 よ り) 「ク ロ」

(く

ろ)

(こ

―やはん)

リッチモ ン ドのサ ウス ウェル・パ レスにある トイ レの塔。円筒状 で、中央 にシャフ トが通ってお

ドイツ語で水洗便所 を表す。すなわち閉ざされた

り、そのまわ りに扇状 の トイ レの席 が並 べ られて

場所、戸棚が便所 を意味 してい るのは、 トイ レの

いる。右 回 りにラセン状 になって い る廊下を通 っ

空間的特徴 か らきている。

て入 って くると、外狽Jを 向 いて便座 に腰 をかけ

「ク ロース・ ス トール」

(く

ろ―す 。す と― る)

る。外向 きなので、隣の人 と向 き合 うことはない が、会話 はす ることがで きる。 黄金穴 の塔。

「ク ローセ ッ ト」

(く

ろ―せっ と)

「こいや」

英語 で水洗便所 を表す。Water c10setの 略。す なわ ち閉 ざされた場所、戸棚 が便所 を意味 してい るの は、 トイ レの空間的特徴か らきている。 「Klosett」

いや)

宮崎 では便所 を意味す る。 (「 厠 談義」 よ り) 「更衣」

(こ

うい)

便所 を意味す る。 (「 トイ レ考現」 より)

ろせっ と)

(く

(こ

「更衣室」

(こ

うい しつ)

ドイツ語 で トイ レを意味す る。Klosettは 「密室」

便所 を意味す る。 (「 はばか りなが ら「 トイ レと

の意。

文化」考」 よ り)

「け しや うしつ」

(け

しや うしつ)

「後架」 (こ うか)

「 け しょうしつ」 を参照。 (「 厠考」 よ り) 「化粧室」

(け

しょうしつ)

禅寺 の後方 につ くられた洗面所 を後架 といったの であるが、洗面所 の側 に便所 があったことか ら後

化粧室、お化粧室 と言 う。婦女 が一寸 した化 粧 に

世に至 って混同 して、便所 のことを後架 と言 うよ

人前 を憚 ってするのと、構造上 の点 よりと2つ か ら

うになった。禅寺 では、東司、登司な どといい

出た。便所の ことを言 う。若 い女 は人前 を憚 る故

「かわや」 の掃除を司る僧侶 の ことを「浄頭」 と

に便所 に入 って化粧 をする ところからいった もの

尊敬 して いる。 (「 北 の清掃屋雑録」 よ り)嬉 遊 便所 を言 う。厠 笑覧 には「後架、禅家 の名 にてガヽ

である。 (「 モダン隠語事典 「厠考」」 よ り) 「けちんば」

(け

と同 じく心得 るは非な り」 として い る。 このこと

ちんば)

福 岡で は便所 を意味する。 (「 家楽」 よ り)

は小便所 の手洗 い を意味 してい た らしい。 とすれ

「軒」 (け ん) 便所 を意味す る。 「軒中 に幸 あ り」

(「

トイ レ考

(け

んけや)

便器 を使用 しそのあとも「ちゅうぎ」 による尻 ふ

千葉県長生郡 では便所 を意味す る。 「 けんや」

(け

きであったので、手 を直接身体 に触 れなかったの

んや)

である。そ こで手 を洗 う習慣 がなかったのであろ うか。あ るいは召 し使 いが別 に容器 に水 を持参 し

千葉県夷隅郡で は便所 を意味す る。 「ご―か」 (ご ―か)

ていたとも思 われる。そ して便器が一室 に固定化

群馬県佐波郡で は便所 を意味す る。 「こ―や」

(こ

し、大小便 がその部屋 で用 を足す にいたってA/1ヽ

―や)

便後 の手洗 いが固定化 し、習慣化 された ものか明

大阪府南河内郡・ 泉北郡・ 奈良県 ・和歌山市 。で は便所 を意味す る。鳥取地方 では使 われてい な い。 (「 因伯厠考」 よ り) 「 こ―や さん」

ば、大便所 の用便後 の手洗 いは どうであったの か。奈良 ・平安期 の貴族、武家 の高級社会 では、

現」 よ り) 「 けんけや」

は手水、便所 にしても、 この後架 に しても、 もと

(こ

らかではない。 (「 因伯厠考」 よ り) 「後架」

(こ

うが)

禅宗 からきた言葉 で、便所 を意味す る。 (「 家

―や さん)

楽」 よ り)

「高野山」 に同 じ。三重県志摩郡 ・渡会郡 ・京都 市 ・大阪府大阪市 ・泉北郡 ・兵庫県神戸市 ・奈良 半 成 7年 度

「公共手洗」

(こ

うきょうてあ らい)

公衆便所 のこと。 (「 トーキング・ オブ・ザ ・公 早梢 田大 字 理 工 学 部建 築 字 科

渡 辺仁 兄研 究 里

修 士論 文

付録-14


トイ レ名称辞書 衆 。トイ レ」 よ り)

「 こ力=」 (こ が)

昭和 9年 (1934年 )に はその総 数 は193箇 所 とな

岩手県岩手郡 では便所 。厠 を意味す る。青森県上 北郡 ・岩手県 中道 ・秋 田県角館郡 ・北秋 田郡で は

り、 うち大小便所 を併設 してい るものが64箇 所、

便所 を意味す る。

「公 共便所」

(こ

うきょうべ ん じょ)

小便所 だけの もの129箇 所 となった。都市再開発 の

「ゴカ」 (ご か)

一環 として整理す ると同時 に設備 の改善 を同時 に 行 なった。そ して「路傍便所」 とい う名称 を廃 し

禅寺 で僧堂 の後 ろにかけ渡 して設けた洗 面所 を後

て「公 共便所」 と改 めた。 (「 こや しと便所 の生

したのが この「ゴカ」 である。「 日本 国語大辞

活史」 「古代厠政」 よ り)

典」 によると「後架」 に同 じである。

「香 々」

(こ

「ごふ」 (ご ふ)

うこ う)

便所 のこと。 (「 ある く みる

きく」 よ り)

便所 のこと。 (「 住 まいの歴 史読本」 よ り) (こ

女学生、女子 大生 の隠語で トイ レを意味する。 (「 お もしろ

「行厠」 (こ うし) 「 甲州山」

架 と言 うが、それが転 じて便所 の異称 として発生

トイ レ雑学事典」 より)

「御不浄」 (ご ふ じょう) 日本人は トイ レを頭 か ら汚 ない ところと決め付け

うしゅうざん)

武 田信玄 はこの御 閑所 に「 甲州山」 とい う愛称 ま

て しまった ものの、な くては困るところか ら敬称

でつ けた。 この名 の由来 につい ては信玄 自身 はつ

を付 けた り、神仏 を祀 る習俗 も生 まれた。湾 曲叙

いに語 らずに没 したが、後世の説によると「 山 に

法的隠語 の類 か と思われる。昔、城 には必ず「不

は くさき (草 木、臭 き)が 絶 えぬ」 とか「 にお う (荷 負 う、臭 う)も の絶えず」 とい う駄洒落 であ

浄門」があ り、罪人や死人 やけがれた物 を運び出

った らしい。 (「 便所 のはな し」 よ り) 「公衆便所」 (こ うしゅうべ ん じょ) (「 古代厠政」 よ り)「 公共手洗」 「公共便所」

(こ

うどうべ ん じょ)

(「 厠考」 よ り)御 不

浄 は不浄すな わち不潔な場所 の意味で、 これに女 性 の丁寧語 としての御 をつ けた ものである。 この

(「 古代厠致」 よ り) (こ

ら使用 されて い る。清浄 な らぬ こと。機 れ。東京 ふ じょうに行 く等 とい う。

うや)

高野、高野山 の寺 々の便所 の構造か ら出て い る。 「高野山」

合 もある。「 はばか り」 は動詞 の「軍 る」 からき

地方 の婦女子 が用 ゐる言葉、便所 に行 くことをご

「公 衆便所」参照 (こ

ので ある。御不浄 と書 いて「はばか り」 と読 む場

の意からきて いる。言葉 としては万葉集 の時代 か

(「 古代厠政」 より)「 公共手洗」「公共便所」

「高野」

として「御」 をつ け「便所」 のことを意味 したも

てい る。 つ ま り、 さしさわ りを感 じる、遠慮 する

「公 同便所」参照 「公同便所」

す時 にこの門を開けた。その「不浄」 を女 の言葉

不浄 は平安時代 に便所 を言 うように至ったものの

うや さん)

我 が 国で 山の水 を川 へ引 いた水路 の方へ便所 を並

よ うだ。 (因 伯厠考」 よ り)東 京地方 で上厠 を御

べ、天然 の水洗便所 をは じめて作 ったのが高野山

ふ じょうする とい う。 (「 厠考」 よ り)

であるといわれて いる。そ れに敬意 を表 して、便

「こ もせっちん」

(こ

もせ っちん)

所 の ことを「高野山」 とい うのだろ うぐらい に言

尾張地方「厠談義」 とあるが、「北 の清掃屋雑

われていたが、実 はそ うではな く、高野山金 岡」 峯

録」 には、誰 かが襖や とを開めないで出入 りす る

寺 では、坊 さんになる人 は頭髪 をそる。 つ ま り紙

と「お前の家 はこも雪隠か」 といってひやかす

を落 とす に通 じる ことか ら……。 これは「 か は

「こも」あるい は「む しろ」を下げて戸 の代 わ り

や」か ら「か うや」 に転訛 した ものである、 とい

にした便所 が田舎 にあった と推察 される、 とあ

う説 もある。

る。 また「 日本 国語大辞典」 では「戸や障子な ど

「こえたて どころ」

(こ

開けたとき、あ とを閉めないこ と。長野県上伊那

えたて どころ)

郡、尾張」 とあ り、便所 の呼称 については言及 さ

便所 のこと。 (「 厠談義」 より) 円巴間」

(こ

れて いない。

えま)

東京都 三宅 島 では便所 のことを意味す る。 「肥屋」

(こ

「 こもせんち」

(こ

もせんち)

便所 のこと。 「こもべ ん じゃ」参照。

えや)

宮崎県西杵郡 では便所 のことを意味す る。

平成 7年 度

「こもべ ん じゃ」

(こ

もべ ん じゃ)

早稲 田大学理工学部建 築学科

渡辺仁 史研 究室

修 士論 文 15 付 録‐


トイ レ名称 辞 書

この便所 には戸 がなかった。屋根 が葺 くてあるた

江戸時代 の将軍 の トイ レは「厠 」 とは言わず、

め「風 呂敷」 で囲 まな くて はならないほ ど、開放

「御用所」 と呼 んでいた とい う。中 は畳敷 の四畳

的ではな いが、戸 のない便所 であることには変 わ

半 の広 さで、総桧造 りの三方羽 目板 。御用所 の中

りなかった。構造 は普通 の農家 の厠 と変 わ らない

は奥 の方 に便器、前 には将 軍 のおつ きの者が控え

ので あるが「戸」 のある部分 に「コモ」 を下げた

る間 に仕切 られて いた。 おつ きの者 たちは冬 は火

ことか ら「 こもベ ンジ ャ」 と呼 ばれた。 この呼 び

鉢 を用意 し、夏 は扇子で風 を送 るな どして忠勤 に

方が この地方 の一般的な言 い方 かど うかは不明で

励 んだ。将軍 は 自分で は一切何 もしなかったの

あるが、入 り口に戸 もな く、一人一人 に仕切 りが

で、おそ らくおつ きの者 が排泄後 の始末 をしてい

ない とい う構造 は大野郡 だ けの特徴 ではな く、西

たらしい。

濃 に「 こ もセ ッチ ン」益 田郡 に「こもセ ンチ」 と

「小用場」

い う言葉 が残 っていることから、 ご く当た り前 の

小用場

ことだったと考えることがで きる。 (「 因伯厠

(し

考」 よ り) 「小屋」

よ―ば)

ん じゃ)の 痺撫

びれ)で て居 る」 (「 江戸川柳 (小 便)」 よ

味す る上品な言葉。佐賀県藤津郡 の方言 で便所 を

でガヽ 便所 の意味。 (こ

(と

大小便 をするところ。島根県出雲市 では便所 を意

静岡県志太郡駿河 ・島根県益 田市 ・山口県 の方言 「ガヽ 用」

よ うば)で の頓写

り)

長崎県五島では便所 を意味する。 (こ

(こ

「御用場」 (ご よば)

(こ や)

「小用場」

よ うば)

(こ

意味する。 「涸」

(こ

ん)

便所 のこと。 (「 厠考」 より)

よう)

便所 を意味す る。 「大地震大津浪珍談見 聞録」 の 第2「 懇 を遁

(の

「溜厠 」

が)し 善人 の話」 には、 H月 4日

の事であ る。例 の地震 に「船 にのるに しか じと隣

(こ

ん じ)

便所 のこと。 (「 住 まいの歴 史読本」 より) 「Convenience」

(こ

んびにえんす)

の人 が勧 めたから自分 も船 を借 りて川 端 に出ると

便不」の意味か ら、 イギ リスで公 衆便所 の俗語 にな

ふ と「仏壇の本尊先祖 よ り位牌 は持 て来 れ ども肝

った。 日本語 の「便所」 の「便」 に通 じるところ

心 の伊勢大神宮を始 め として神棚 に納め じところ

がある。 「便利」 と「A/Jヽ 便」 の両方を意味 して

の御祓

(お

んふつ)(お は らいのこ と)を 失 せ り

勿催 な し」 と女房 は小用 に娘 も小用 に行 きた しと

いる。 「 コンモー ド」

言 えば下女一人船 に残 さん は心 もとな しと打 ち連 れ一度 に「我 が家 にかへ り主人は手水 を使 い身 を 用 な どし 清 め神棚 の御祓 をおろ し女房娘 は厠 にガヽ

(こ

ん も― ど)

家具 としての便所 「Ciai

Quyct」

(ざ い くえっと)

ベ トナ ム にお いて トイ レを若干冗談 めいた言 い方

て暫 く時 を移す うち に怪 しからぬ人 の鳴声 な ど聞

として多用 される俗語。漢語で表す と「解決」の

こえれば何事ならん と門 に出て川端近 く至 り見 れ

意。

ば、大津波 の来襲で大船ィ 船悉 lヽ

(こ

とごと)く 砕

「御用場」 (ご よ うじ) 京都 ・滋賀地方で は便所 を意味する。 (「 トイレ

い じょう)

呼 び、東狽1の を東司

(と

うす)、 西側 のを西浄

す)、 南Jllの を登司

(さ

(と

い じょう)と い う。禅

寺の西方 の厠 のこと。 「さい じん」 とも発音す

考現」 よ り) (こ

(さ

禅寺では一般 に寺 の北狽1に 設け た トイ レを雪隠 と

け云 々」 とある。 (「 厠考」 よ り)

「小用所」

「西浄」

る。便所 を意味す る。 (「 す まいの火 と水」 よ

よ うじょ)

ガヽ 便 をす るところ、小便所。洒落本 ・南江駅話 「 コ レヤイ小用所 はどこだ」 の人情本 ・清談松 の

り)「 せい じん」参照。 「Siphonic

closet」

(さ

いふ おにっ くくろ―ぜっと)

調 ―初 ・ 五回 「恋 には身 をも下品 (や すやす)ら しく、独 り廊下へ立ち出でて、小用所 (こ よ うじ

1870年 に 」・ R・ マ ンがこれ を発明 した。ボウル

ょ)ま で も尋 ね行 き」 とある。 (「 日本 国語大辞

たパ イプに水 が流れ込む と、サ イフ オンの原理

典」 よ り)

で、ポウルの中の水 も外 に出される。音 が静かな

「御用所」 (ご よ うしょ)

にい くらかの水 が溜 まって いて、 S字 状 にまがっ

のが特徴 である。

平成 7年 度

早稲 田大 学理 工 学部建 築学科

渡 辺仁 史研 究室

修 士論 文 1( 付 録‐


トイ レ名称辞 書

「Sau」

(さ う) ベ トナ ム語 で トイレの意。 「サウ」 は「後 ろ」 と

「厠溜」

溜 は厠 と結 びつ い て「厠溜」

(し

こん)と 読 み、

便所 のことを指す。溜 の文字 は、囲 いの 中 に豚を

か「後方」 とか言 う意味 である。 「座 敷便所」 (ざ しきべん じょ)

入 れ、横 の水 で流す意味 をもち「涸」だけで も便

別棟 になって いるものに対 して屋内にある便所 の

所 を指す ことが多 い。即 ち、囲 いの中 に豚 を飼

こと。新潟県 中頸城郡 の方言。

い、人間 の糞尿 を食 べ させ、洗 うか流す こと指 し

「3が 場」

(さ

犯罪者

んがば) (ウ

てい るよ うに思 える。 したがって「厠涸」は屋根

ラの世界 を歩 く人 々)の 隠語で便所 を

のある囲 いの中 に入 って排泄 した糞尿 を、豚が食 べ て処理 し、 さらにきれいにす るために水 で流す

意味する。 (「 おもしろ トイレ雑学事典」 よ り) 「3・

こん)

(し

(さ

3」

ん さん)

こ とを意味 してい た。 (「 厠考」 よ り)

大九 デパー トの隠語で便所 を意味す る。 (「 お も

「持浄」

じょう)

(じ

しろ トイ レ雑 学事典」 よ り)デ パー トの暗号的な

「 トイレ考現」「 もの しり事典 風俗編

呼 び名。 (「 トーキング・ オブ・ザ ・公衆 ・ トイ

りの出典。便所 の ことで あるが、正確 な読みが不

レ」 よ り)

明。おそ らく「 じじょう」 か と思 う。

「 さん じゃく」

(さ

ん じゃく)

「厠青」

下」 よ

せ い)

(し

千葉県 の言葉 で便所 を意味 する。 (「 厠 談義」 よ

中国には「青」 と書 き「 セ イ」 と読 ませ る文字が

り)

ある。 セ イは囲いの中をきれい にするとい う意味

「3の 字」

(さ

を指す とい う。青 は清 であ り、囲いの中 で水 を流

んの じ)

日本橋三越 の隠語で便所 を意味する。 (「 お もし

して清潔 にすることだ とい う。そ して この便所 の

ろ トイ レ雑学事典」 よ り)

ことを「厠青」 と呼 んだ。 (「 厠考」 よ り)

「 し―こたご」 (じ ― こたご)

「下腹雪隠」

福 岡県小倉市 では便所 ・ガヽ 便所 を意味す る。 「 し―ばい ぐ―る」

(じ

―ばい ぐ― る)

たば らせ っちん)

大便所 のこと。 「砂雪隠」参照。 「 しちん」 (し ちん)

便壷 を意味す る。 沖縄県首里 の言葉でガヽ 「思案所」 (し あ ん じょ)

便所 のこと。 (「 トイ レ学入門」 よ り) 「 しちん じゅ」

「思案所」「思按所」 の両方。欧陽修 の三上の中 に厠 は思案 によいとのことがあるよ りでた。 が公 衆 トイ レをさす隠語。 トイレのことは、高野 山、思案所、 しかば、 日本橋、墓場、 とい う。 トイ レ雑学事典」 よ り)昔 は、 「早

喰 い、早糞 は男子 の一芸」 などといって、 トイ レ の短 いこ とが もてはや されたが、早喰 い はともか

(し

ちん じゅ)

沖縄県 の言葉で便所 を意味す る。 「 しっちん担桶」

(「 厠考」 よ り)「 かんこば」参照。警察関係者

(「 お もしろ

(し

(し

っちんたんご)

熊本県芦北郡 の方言 で便所 を意味する。 「shit」

(し

っと)

18世 紀 までア ング ロサクソ ン民族 の標準語で糞便

を意味する。fecesと もい う。「二番 目の もの」 と もい う。 「尿殿」

(し

どの)

くとして、 トイ レはむ しろゆっ くりと楽 しむ とい

「尿殿」 か「厠殿」 か。便所 を意味す る。 (「 住

う人 が増 えて い る。昔 か ら トイレの ことを思案所

まいの歴 史読本」 よ り)

とよんで きたが、 い まや これが現代 的意義をもっ

「清笛」

(し

のはこ)

てきて、 トイ レは現代人 に残 された最後 の個室 に

平安時代 の貴族 たちは、みごとな庭 のある広大な

なったとい って も過言ではないのである。 (「 便

屋敷 で優雅 に生活 して いたが、広 い敷地 には トイ

所 のはな し」 より)

レはな く、 もっぱ ら携帯用 の便器 が活躍 してい

「ジェイクス」 (じ えい くす)

た。 これ らの便器 を、清笛

便所 を表す古 い英語。

(お

(し

のはこ)や 虎子

おつは)と 呼 ばれた。十二 単 をまとった姫 さ

まは、その便器 をどの よ うに使 っていたか と言 う

「 しかlf」 (し かば) 警察関係者が公衆 トイ レを さす隠語。 トイレの こ とは、高野山、思案所、 しかば、日本橋 、墓場、 とい う。 (「 お もしろ トイ レ雑学事典」 より) 半 成 7年 反

と、姫 さまが もよおす と、侍女たちを従 えて樋殿 (ひ

どの :便所 )に 向か う。板 張 りの樋殿 には畳

が敷 かれ、そ こに清笛 が置 かれている。姫 さまが 早稲 田大 字 理 工 学 部建 築 学 科

渡 辺仁 史研 究室

修 士論 文

付 録 -17


トイ レ名 称 辞 書

その上 にまたがるのだが、十二単 をまとってい

多少 の高低差 がある。 (「 厠談義」 よ り)

て、一人で は身動 きがで きないので、侍 女 たち

「下屋」 (し もや)

身 を裸 にす る。そ して長 い髪 を前で まとめて帯 に

群馬県佐波郡 ・新潟県 中頭城郡 ・長野県 ・信州佐 久地方 ・岐阜県揖斐群 。長崎県東彼杵郡 にお いて

はさむ。次 にお姫 さまが便器 (清 笛 )に またがる

便所 を意味する方言。家の外 にある便所 を群馬県

と、便器 の後 ろにT型 になるよ うに板 を差 し込

勢多郡 では言 う。

が、 まず姫 さまの打ちかけ と袴 を脱 が して、下半

み、そ こに長 い裾 をた らしてお尻 をす っぼ り隠 し

「清浄所」 (し や うぢや うしよ)

て しまう。 これでやっ と、お姫 さま、落 ち着 いて

「せ い じょうしょ」参照。 「shang五 ― La」

用 を足す ことがで きるのだ。ことが済んだ後 は、 「 しびんつか」 (し びんつか)

われた地平線」 に出て くる地上の楽園、 つ まり無

鹿児 島県 の方言で小便 所 ・便所 を意味す る。

憂郷 のこと。

「小便溜」 (し べ んため)

「 自由場」 (じ ゆ―ば)

鹿児島県 の方言で小便所 。便所 を意味す る。 (し

山形県米沢市で は便所 を意味する方言。

ぼ う)

「シュ トゥール」

)

(「 住 まいの歴史読本」 よ り

便所 のこと。

(じ

「 しょ―べ じゃ」

トイレ雑学事典」 よ り)

(し

めや)

「 しょ―べ や」

もご―か)

(し

ょ―べや)

所 ・小便所 を意味す る。 「 しよ―べん だ」

(し

ょ―べんだ)

岡山県川 上郡 の方言 で便所 ・ガヽ 便所 を意味す る。

う。 (し

ょ―べ しゃ)

島根県隠岐島・徳 島県美馬郡・ 三好郡 の方言 で便

埼玉県秩父郡 の方言で家 の外 にある便所 をこ う言 「下肥」

(し

島根県隠岐島の方言 で便所 。小便所 を意味する。

長野県 の方言 で便所 を意味す る。 「下後架」

ゅとう― る)

る。

女学生、女子大生 の隠語で便所 を意味す る。 「 じめや」

(じ

ドイツ語 で椅子を表す と同時に便器 を も意味す

「事務所」 (じ む しょ) (「 おもしろ

やん ぐりら)

イギ リス の作家 ジェームス・ ヒル トンの小 説「失

侍女 は水 でお尻 を洗 って さし上 げた。

「厠 房」

(し

もご え)

「 しょ―べ ん ど」

巴 (Night 糞便 の最 も一般的な利用 法 の一つの下月 今 日で も、世界 の多 くの地方では、人間の 排泄物 は、動物 の排泄物 とともに利用 されて い

(し

ょ―べ ん ど)

福 島県東 白川郡 の方言 で便所 ・小便所 を意味す る。

Soil)。

「 しょ―べん とこる」

(し

ょ―べ ん とこる)

る。出所不明 の話 ではあるが、大戦前、東洋 へ派

熊本県菊池郡 ・下郡ではガヽ 便所 ・便所 を意味す

遣 された月 巴料 のセールスマ ンが、数 力月後、 どこ

る。

で も5億 人 の競争相手 が いて、何 も売 れなかったと

「笙 」

(し

ょう)

絶望 して返電 してきた とい う。

便所 のこと。 (「 もの しり事典 (風俗編下)」 よ

もち ょ―ず) 鳥取地方 では下便所 。母屋外 の便所 の ことを こ う

り)

「 しもち ょ―ず」

(し

言 う。 (「 因伯厠考」 よ り) 「下 関」

(し

「浄所」

(じ

ょうしょ)

便所 のこと。便所 を浄所 とも言 う。便所 は清潔 に

ものせ き)

してお きたい ものである。汚 い ところであるだけ

女学生 の隠語で、両穴 が 身体 の下部 にあるか らで

に清浄 に保 ちたい気 になる (「 便所 の進化」 よ

登厠する ことを下関に行 くと言 う。 (「 厠考」 よ

り)

り) 「 しも便所」

「 しようせんち ょ」 (し

もべ んじょ)

(し

よ うせんち ょ)

小便所 の こと。 (「 はば らりなが ら「 トイ レと文

便所や雪隠 に「かみ便所」 とか「 しも便所」 とい うて、区別 しているのがある。お客用 とか、御座 敷 に付随 して いるもの、あ るいはそ の家人 の用 に 供するもの を「かみ」 といい、雇 い人 な どを使 う のを「 しも」 とい うよ うであって、そ の位置 にも 平成 7年 度

化」考」 よ り) 「小便釜」

(し

ょうべ んが ま)

佐賀県藤津郡 では小便所 ・便所 を意味す る。 「小便所」 (し ょうべ ん じ) 鳥取地方 では、一般農家で は、大便所 を単 に便所 早稲 田 大 学 理 工 学 部建 築学科

渡 辺仁 史研 究 室

修 士論文 18 付 録‐


トイ レ名 称辞 書 といい、ガヽ 便所 は母屋入 り回の脇 に設け、 しよう 。 べ ん じょ しょうべ ん じ 。しょんべ ん じょ 。しょ

岩手県紫波郡 。秋 田県仙北郡 。平鹿郡 ・ 山形県東 田川郡の方言で刻ヽ 便所 ・便所 を意味す る。

んべ んざ 。しょうべ んつはなどと呼 んだ。 (「 因

「 しょべ ばつ」 (し ょべばつ) 秋田県平鹿郡 。雄勝郡 の方言 で月ヽ 便所・便所 を意

伯厠考」 より) ヽ 「ガ 便所」 (し ょうべ ん じょ) 「小便所」「尿所」 とも書 く。普通 の農家 は屎尿

味す る。 「 しょべや」 (し ょべや)

を肥料 とす るため大便所 と小便所 を別 々 に設 け

島根県隠岐島の方言 で小便所 を意味する。 (「 島

た。 (「 因伯厠考」 「厠考」 より)「 しようべ ん

根県 方言辞書」 より) 「 しょん じゃ」 (し ょん じゃ)

し」参照。 「小便俵」 (し ょうべ んだわら)

富山県婦負郡 の方言で小便所 を意味する。 (「 富

秋田県 の南 の地方では、俵 の真 ん中を切 って中 に 灰 と切 りわ らを入れて もの を土間の片隅 に置 き、 雪 に閉ざされた期間 は、 この俵 に小便 を した。春 先 には堆肥 とともにこれを田んぼに出 した。鳥取 地方で も八 頭 や国府町の奥 ではわらくず を入れた 小便俵 が置 い てあ り、積雪時 の用 を足 した と言 う。 (「 因伯厠考」 よ り)「 灰汁場」参照。 ヽ 「ガ 便担桶」 (し ょうべんたんご) 便所 ・便所 徳島県 ・熊本県美馬郡 ・三好郡 ではガヽ

(し

(し

(し

ょんベー た こ)

広島県比婆郡 では小便所 ・便所 を意味す る。 「 しょんべ おけ」

(し

ょんべ おけ)

山形県村 山では小便所 ・便所 を意味す る。 「 しよんべか」

(し

ょんべ か)

富山県で は小便所 ・便所 を意味する。 「 しょんべ き所」

ょんべ きじゃ) 便所 。便所 を意味する。 富山県下新川郡 では刀ヽ (し

ょんべ きじょ) 便所 。便所 を意味す る。 愛知県西春 日井郡ではガヽ

ょうべ んつは)

便所 を意味す る。 鳥取地方 の言葉 で、ガヽ 「ガヽ 便壺」

「 しよんベー たこ」

「 しょんべ きじょ」

を意味す る方言。 「ガヽ 便壺」

山県近在方言集」 より)

「 しょんべ きだ」

(し

ょんべ きだ) 便所 。便所 を意味す 岐阜県養老郡 。本巣郡 ではガヽ

ょうべ んつぼ)

(し

る。 「イヽ 便場」

(し

ょうべ んば)

「 しょんべ きゃ」

「小便場」「尿所」とも書 く。小便場の意味。大 便所 にも用 いるらしい。「せ うべんばはないか い」 と言 うガヽ 便所 と言 うもこの類、小便所 (餞 頭 屋本節用集)三 好義長朝臣亭御成の記 といふ物 に 「御西浄

(厠 の別称な り)御 湯殿 いずれ も同前御

掛起なり緒太置え」 とある。川柳 に「返 り照 らす 有明けの月や小便所」 とある。 「小用所」

(し

)

(「 厠考」 より

ょうようしょ)

小便をす る所、小便所。「こようじょ」参照。 「処子」

(し

よし)

「 しょべ じゃ」

(し

ょべ じゃ)

便所 ・便所 を意味す 岐阜県加茂郡・羽島郡ではイヽ る。 「 しょんべけ」

ょんべけ) 山形県村山・富山県では小便所 ・便所を意味す (し

る。 「 しょんべけじゃ」

ょんべ けじゃ) 岐阜県飛騨では小便所 。便所を意味する。

便所・便所を意味す る。 岩手県紫波郡 の方言でガヽ 「 しょべ ちゃ」 (し ょべちゃ) 便所・便所を意味す る。 島根県隠岐郡 の方言でガヽ 「小便壺」 (し ょべつは) 半成 7年 度

(し

ょんべけば) 岐阜県飛騨では小便所 ・便所 を意味す る。 (し

「 しょんべけや」 (し ょんべけや) 富山県 。栃波 ではガヽ 便所 ・便所 を意味する。 「ガヽ 便為」

便所 ・便所を意味す る。 島根県隠岐郡 の方言でイヽ 「 しょべ たが」 (し ょべたが)

ょんべ きゃ)

富山県では小便所 ・便所 を意味する。 「 しょんべ きや」 (し ょんべ きや)

「 しょんべけ場」

便所 のこと。 (「 住まいの歴史読本」 よ り) 「 しょべ げ」 (し ょべ げ) 便所 。便所 を意味す る。 宮城県栗原郡 の言葉でガヽ

(し

(し

よんべ し)

島根県 出雲では小便所 ・便所 を意味する。 「小便為場」 (し よんべ しば) 山形県南村山郡 。最上郡では小便所 ・便所 を意味 する。 「 しょんべすば」

ょんべす ば) 岩手県九戸郡では小便所 。便所 を意味する。 (し

早稲 田大 字理 工 学 部建 築字科

渡 辺仁 兄俳 究至

修 士論 又 19 付 録…


トイ レ名 称 辞 書

ょんべす ま) 岩手県九戸郡 ・山形県最上郡 では小便所 ・便所 を

「 しょんべす ま」

ょんべ たが) 島根県八東郡 では小便所 。便所 を意味す る。

「 しょんべ た こ」

(し

(し

「 しょんべ ん しば」

(し

「 しょんべ ん しま」

(し

ょんべ ん しま) 山形県北村 山郡 では刻ヽ 便所 ・便所 を意味す る。

「 しょんべ ん じょ」

(し

ょんべ だ こ)

(し

ょんべたべ)

厠考」 よ り) 「 しょんべ ん じょき」

ょんべ ん じょき) 新潟県佐渡 では小便所 。便所 を意味する。

ょんべ だ ま)

「 しょんべ んす ま」

三重県 上 野市 ・阿山郡で は刻ヽ 便所 ・便所 を意味す る。 ょんべ ち) 二重県伊賀 ではガヽ 便所 。便所 を意味する。

「 しょんべ ち」

(し

「 しょんべ ちこ」

(し

(し

(し

(し

ょんべ んす ま)

岩手県九戸郡 では小便所 をアクパ また はションペ ンスマ とい う。 (「 因伯厠考」 よ り) 「 しょんべ んたが」 (し ょんべ んたが) 鳥取地方で はションベ ンタゴ「た ご

ょんべ ちこ)

(ま

たはた

が)」 は月 巴桶 の コエ タゴ と同 じく桶 を意味す る。

山形県東置賜郡 では小便所 ・便所 を意味す る。 「 しょんべ っこ」

ょんべ ん じょ)

便所 ・便所 を意味す る。 (「 因伯 鳥取地方 ではガヽ

三重県志摩郡 では小便所 ・便所 を意味す る。 「 しょんべ だま」

(し

する。

三重県飯南郡 では小便所 ・便所 を意味す る。 「 しょんべ たべ」

ょんべ ん じか)

ょんべ ん しば) 。 山形県南置賜郡 最上郡 では小便所 ・便所 を意味

ょんべ たこ)

三重県上 野市 ・志摩郡 。愛媛県新居郡 で はガヽ 便所 ・便所 を意味する。

(し

山形県西置賜郡で は小便所 ・便所 を意味す る。

(し

三重県志摩郡 では小便所 ・便所 を意味す る。 「 しょんべ たご」 (し ょんべ たご)

「 しょんべ だこ」

厠考」 よ り) 「 しょんべ ん じか」

意味する。 「 しょんべ たが」

鳥取地方で はガヽ 便所 。便所 を意味する。 (「 因伯

(し

ょんべ っこ)

(「

因伯厠考」 よ り)

「 しょんべ んたこ」

(し

ょんべ んた こ)

山形県東置賜郡 ・飽海郡で は小便所 。便所 を意味

│1郡 ではガヽ 広島県比婆郡 ・香川県大り 便所 ・便所 を

する。

意味する。

「 しょんべつ ば」

(し

ょんべつ ば)

「 しょんべ んたご」

山形県最上郡で は刻ヽ 便所 ・便所 を意味す る。 ょんべつ ぼ) 山形県東 田川郡 ・飽海郡で は小便所 。便所 を意味

「 しょんべつ ぼ」

(し

ょんべ んたご)

便所 ・便所 を意味す 島根県邑智郡 ・徳島県 ではガヽ る。 「 しょんべ んたが」参照。 「 しよんべ んだこ」 (し ょんべ んだ こ) 三重県飯南郡 では小便所 ・便所 を意味す る。

する。 ょんべ とこ) 富山県 ではイヽ 便所 。便所 を意味する。

「 しょんべ とこ」 「 しょんべや」

(し

(し

(し

ょんべ や)

(し

ょんべ んお け) 山形県東村山郡 では小便所 。便所 を意味 す る。

「 しょんべ んお け」 「 しょんべ ん きゃ」

(し

(し

ょんべ んきゃ)

ょんべ ん け)

ょんべ んたんご)

「 しょんべ んつこ」

(し

ょんべ んつ こ)

(「

鹿児 島県鹿児島郡山谷町方言集」 よ り) (し

ょんべ んつは)

便所 ・便所 を 岩手県上 閉郡 ・山形県飽海郡 ではガヽ

富山県東波郡 ・西波郡で はガヽ 便所 。便所 を意味す

意味す る。 「 しょんべ ん どこる」

る。 ょんべ んこま) 茨城県真壁郡 では小便所 。便所 を意味す る。 (し

(し

(し

阿波方言で はガヽ 便所 ・便所 を意味す る。

「 しょんべ んつぼ」

す る。

「 しょんべ んこま」

ょんべ んたつ)

鹿児島県鹿児 島郡 の方言で小便所 を意味する。

富山県東砺波郡 ・西波郡で は小便所 ・便所 を意味

(し

ょんべ んだこ)

奈良県吉野郡 では小便所 ・便所 を意味す る。 「 しょんべ んたんご」

る。

「 しょんべ ん ざ」

(し

二重県飯南郡 では小便所 ・便所 を意味す る。 「 しょんべ んたつ」

便所 ・便所 を意味す 富山県氷見郡 ・静岡県で はガヽ

「 しょんべ ん け」

「 しょんべ んだこ」

ょんべ ん ざ)

(し

ょんべ ん どこる)

熊本県八代郡 では小便所 ・便所 を意味す る。 「 しょんべ んどや 」

(し

ょんべ ん どや)

栃木県宇都宮市 ・鹿沼市 では小便所 ・便所 を意味 半 成 7年 度

早梢 田大 字 理 工 字罰S建 築 字 科

渡 辺仁 兄研 究三

修 士論 又 2( 付録‐


トイ レ名称 辞 書 ない。 (「 便所 の進化」 よ り)「 坑便所」参照。 「水洗便所」 (す いせんべ ん じょ)

する。 「 しょんべ んや」

(し

ょんべ んや)

静岡県川根・ 下太郡で はガヽ 便所 ・便所 を意味す

大便 も水 に混和す れば液状 となって流動す る。 こ

る。

れは偉大な着眼点 である。 この原理 によって屎 は

「 しょんぼけ」

下水管を流れる。 ローマ人 は水 道 の水 で沐浴する

ょんぼけ)

(し

静岡県榛原郡 ・滋賀県 では小便所 ・便所 を意味す

と同時 に便所 の内容 をも水 で浄めた。現代人 はそ

る。

の下水 を再び浄めて自然 へ返す。 (「 便所 の進

「 しょんは こ」

ょんは こ) 三重県南牟婁郡 ではガヽ 便所 。便所 を意味す る。

「心角」

(し

(し

たとされてい る。 しか し、水洗便所 は大昔か ら日

んか く)

松坂屋東京支店 の隠語。便所 を意味する。 (「 お もしろ トイ レ雑学事典」 よ り) 「仁久」

(じ

化」 より)日 本人 の常識で は、水洗便所 はヨーロ ッパで発達 し、 日本 へ は文明開花 とともに伝 わっ 本 にあったのです。 (「 便所 のはな し」 よ り) 「杉 の葉」 (す ぎのは) 男子便所 に杉 の葉 をもって蔽へ る

ん きゅう)

(お

おえる)故

日本橋高島屋 の隠語。仁 が四を意味 し、久は同 じ

にその名称 となった。 「杉 の葉 にたれる娘 は金な

文字 を繰 り返す「 々」 の意味で、「 シー シー」 と

り」「杉 の葉 に酔 った と見 えて芸者垂れ」

い うかな り生 々 しい意味 なのだそうです。 (「 お

事典 「厠考」 よ り)本 州 の農家 では、家の入 り回

もしろ トイレ雑学事典」 「話 の横丁」 よ り)

に小便所 を設 けて いる例 も多 いが、 これに杉 の葉 を詰めて、にお い を防 ぐ事 か らきた異名である

「 しんち」 (し んち) 島根県能義郡 ・隠岐島で は便所 を意味す る。 「 しんち えん」

(し

んちえん)

(し

んちや)

(し

(し

んちゃ―)

「す けんや」

んちん)

(し

トー キング・ オブ・ザ ・公衆・ トイ レ」 よ

けんや)

「涼殿」

おもしろ トイ レ雑学事典」 よ り)

(す ずみ どの)

スラエル人 を苦 しめたので、 エ ホデが暗殺者 とし て送 られる。 エ ホデが忍 び込んだ とき、 「王はひ と り上なる涼殿 に坐 し居た り」 とある。 エホデは

り) 「 しんはけや」

(し

んはけや)

王を刺殺 し、涼殿 の戸 を閉めて脱 出する。 日本語

静岡県で は小便所 ・便所 を意味する。 「新屋」

(す

旧約聖書 「土師記」第 3章 にモアプ王 エ グ ロンがイ

んぶん)

デパー トの独特な暗号的な便所 の呼 び名 。 (「

ぎや)

池袋西武デパー トの隠語で便所 を意味す る。 (「

鹿児 島県揖病 郡・喜界 島では便所 を意味す る。 「新聞」

(す

厠考」 よ り)

鹿児 島県喜界 島では便所 を意味す る。 「 しんちん」

「す ぎや」

高知県高岡郡 の方言で便所 を意味す る。 (「 因伯

千葉県夷隅郡 では便所 を意味す る。 「 しんちゃ―」

が、 これ も日本人的工 夫 である。 (「 北 の清掃屋 雑録」 よ り)

山形県南置賜郡 では便所 を意味する。 「 しんち屋」

(川 柳

(し

んや)

訳 では、王 の附人が戸 の閉まっているのを見 て次 のよ うに言 う。「王はかな らず涼殿 の間 に足 を徹

香川県綾歌郡で は便所 を意味する。「 しんやか し

(お

ほ)ひ 居 るな らん と。僕 (し もべ)ど も恥

て もらおか」 といって借 りるらしい。

(は

づ)る までに侯

「吸込便所」

(す

いこみべ ん じょ)

(ま

ち)居

(ゐ

)た れど…」

僕 は しば らく待 っていたが、王 が出てこないの

土中に坑 を掘 って糞尿溜 とするのであって、深浅

で、戸 を開けて、殺 されているのを発見す る。 こ

の程度 は様 々である。深 ければ遂 に地下水 に浸透

のあた りでは、なんの ことかこの訳 ではわか らな

して行 くので、 これ を吸込便所 と言 う。坑 の深 さ

いだろう。涼殿 でなんで足 をおおってい るのか。

が適度 であれば、中々埋 まって しまうもので もな

実 はこの涼殿 には トイ レが あ り、戸 が閉まってい

し、 また地表 より可な り下層 の上壌が糞尿成分で

るのは、王 がそこに坐 っているのだろ うと僕 が遠

汚 れ、病原体 が混 じって もその危害 は感 ず ること

慮 していた らしい。そ れが 日本 語訳 では、足 をお

が少 ない。勿論付近 の地下水 を汚す恐れはあるの

お う事 になってい る。 ドイッ語 では足 を冷や して

だか ら、吸 い込み便所 の付近 には井戸 は設け られ

いる、 になってい るらしい。英語版 では、 トイレ

平成 7年 度

早稲 田大 学 理工 学部建 築学 科

渡 辺仁 史研 究 室

修 士論 文 21 付録 ‐


トイ レ名 称 辞 書 に入 っている と訳 されてい る。 「捨場」

(す

「Suwam」

(す わむ)

現在 のタイでは トイ レのことをスヮムとい う。

てば)

福 島県南会津郡 ・新潟県佐渡 の方言 ・山言葉で便

「せ ― ち」 (せ ― ち) 奈良県吉野郡 ・長野県西筑摩郡 の方言 で便所 を意

所 を意味す る。 「ス トール」 (す と― る)

味す る。

英語 で椅子 を表す と同時 に便器をも意味す る。

「せ― ちん」 (せ ―ちん) 鹿児 島県 の方言 で便所 を意味す る。

「砂雪隠」 (す なせっちん) 茶室 に附 けられた雪隠で、通常、寄附 (待 合所) のある場所 には別棟 に設備 されるとい う。大便 に 使用す るものを下腹雪隠 ともいい、砂雪隠 とい う のは総称 である。大便 の落下する辺 の四辺 を石で 囲い、中 に砂 を盛 って あ り、用便後 には設備 の で砂 をかけてお く。 いわば飼猫 のふん しみた いな ものである。神奈川県 三渓 園 の臨春閣、東京上野 東京博物館 の六窓庵、埼玉県川越 の喜多 院 の もの が現存 してい るが、喜多院 の ものは、 1間 4方 位 の 厠 中央 の2,3尺 下に設備 されている。小便所 は隣接 して別棟 にある。 (「 江戸 かわや図絵 よ り)」 「砂便所」 (す なべ ん じょ)

「青」 (せ い) 便所 の意味。 (「 こや しと便所 の生活史」 よ り) 「せい しょ」 (せ い しょ) 雪隠 か ら由来 した茨城県 などで使用 されてい る言 葉 (「 因伯厠考」 よ り) 「西浄」 (せ い じょう) 「西浄 (せ い じん)」 参照。 「清浄所」 (せ い じょうしょ) 「清浄所」 「洒浄」 とも書 く。清潔 ならしむる所 なるゆへ に厠 を清浄所 ともいふ な り (安 斎随 筆)。 これは逆理 を用 いた用語である。 「西浄」 (せ い じん)

昔 の宮廷や大名屋敷 には、 いわゆる「砂便所」が

「せ い じん」「せ い ちん」 は禅寺で東序 の人 が用

あったそ うだが、最近京都 の桂離宮 にもある。そ

いる便所 を東司

の桂 の離宮 の入 り回の御幸道を通 ると、御腰掛 け

いる便所 を西浄 と呼 んだ。 この言葉 が武家社会 に

とい うち ょっ とした建物、す なわち待合所 の一隅

入 り便所 を東司 と呼 んだ り西浄 とい う言葉 になっ

の戸 の中 に、 「砂便所」 が造 られてある。長 い道

たとい う。 (「 因イ 白厠 考」 より)

中を、駕籠 にゆられて到着 した客人は、 まず何 を

(と

うす、 とっす)西 序 の人 が用

「春椿」 (せ いちん)

おいて も便所 を必要 とす るか も知れない。そ んな

「厠考」「厠談義」 ほか多数。 「西浄 (せ い じ

わけか ら、門 を入 った一番始 めの建物 に、腰掛 け

ん)」 参照。 「西浄」 と書 いて「せ いちん」 と読

と便所 とが用 意 されて いる とい うことは全 く細心

むことがある。「雪隠」参照。 (「 トイ レ学入

の配慮 とい うべ きであろう。ただ しその砂雪隠 は

Pl」

足 をのせ る敷石 が左右 に2個 あ って、そ の間 に砂 が

よ り)

「小便所」 (せ うへ んち ょ)

敷 きつ めてある、極 めて簡略な浅 い もので、京都

織 田信長 の安土城 の天守閣 には3つ の トイ レが あっ

観光連盟監修 の「桂離宮」 とい う小冊子 には「こ

た。門を入 ったところに「せんち ょ (洗 所 )」 と 地階 の東北隅 の「 へ んちょ (大 便所 )」 と「せ う

の便所 は形式 だけで、使用 されない」 とい う説明 がついて い る。 (「 厠談義」 よ り)「 砂 雪隠」参 照. 「ずばち ょう」 (ず ばちょう) 犯罪者

(ウ

ラ)の 世界 を歩 く人 々の隠語で便所 を

意味する。 (「 お もしろ トイ レ雑学事典」 よ り) 「ずぼち ょう」 (ず ぼちょう) 犯罪者

(ウ

へ んち ょ (小 便所 )」 。 「小便場」 (せ うべ んば) 「小便場」「尿場」 とも書 く。 「小便場 べ んば)」 参 照。

意味する。 (「 お もしろ トイ レ雑学事典」 よ り)

よう

「せえや」 (せ えや) 犯罪者

ラ)の 世界 を歩 く人 々の隠語で便所 を

(し

(ウ

ラ)の 世界 を歩 く人 々の隠語で便所 を

意味する。 (「 お もしろ トイ レ雑学事典」 よ り) 「世界 一豪華 な トイ レ」 (せ か いいちご うかなといれ) イラ ンの元国王パー レビの自家用 ジェッ ト機 の ト

「ス ミレ」 (す みれ) 池袋 プテ イック鈴屋の隠語。 「すみれお願 い しま

イレ。 このポーイ ング707の 内部 は全て金 。 トイレ

す」 と言 えば トイ レに行 きます、の意味 になる。

の蛇回も水槽 も洗面台 も何 もか もピカピカの純金

トイ レ雑学事典」 よ り)

製で、そ の備品 の費用 だけで約4億 円、飛行機全体

(「 おもしろ

平 成 7年 度

早稲 田大 学 理工 学部建 築学科

渡 辺仁 史研 究 室

修 士論 文

付録-22


トイ レ名称辞書 で23唯 円 とい う豪華 さ。

所 を意味する。

「 せ こ場」 (せ こば) 寄席 ・落語家 での言葉で便所 を意味する。 (「 お

「雪隠や」 (せ っちんや) 群馬県 多野郡 ・静岡県榛腹郡 の方言 で便所 を意味 す る。

もしろ トイ レ雑学事典」 より)

「雪隠 よ―ぱ」 (せ っちんよ―ば)

「 せ ちん」 (せ ちん)

佐賀県藤津郡 の方言 で便所 を意味す る。

徳島県 の方言 で便所 を意味する。

「せつつん」 (せ つつん)

「 せついん」 (せ ついん) 鳥取地方 では使 われない言葉。 (「 因伯厠考」 よ り) 「せ っけ」 (せ っ け) 雪隠 から由来 した言葉。岩手県紫波郡 の言葉。

岩手県東野地方 の言葉 で便所 を意味す る。 「せ べ んにゃ」 (せ べ んにゃ) 鹿児 島県揖宿 郡 の方言 で便所 を意味す る。 ° 「Scrvizio」 (せ る う ぃっつ ぃお) もとはサ ー ビスの意で、イタリアな どで は、公衆

(「 因伯厠考」 よ り)

トイ レの意 にも用 い られて いる。

「せ つ げ」 (せ つ げ) 長野県西筑摩郡 の方言 で便所 を意味す る。 「せ っち」 (せ っち) 丹波 ・高知市 の方言で便所 を意味す る。

「 0号 室」 (ぜ ろご うしつ) ドイツのホテルでは、 トイ レに O(ゼ ロ)と 標示 してある場合がある。 「せん じ」 (せ ん じ)

「せ つ ちげ」 (せ つ ちげ) 長野県西筑摩郡 の方言 で便所 を意味する。

島根県鹿足具 の方言 で便所 を意味す る。 「せん じゃ」 (せ ん じゃ)

「雪隠」 (せ っちん) 昔、中国 の霊隠寺 とい うお寺 に、 トイ レの掃除が 大好 きな雪 とう和尚 とい う人 がいたので、和 尚 さ んの名前 の「雪」 と、そ の寺 の名前 の「 隠」 をと

和歌山県西牟婁郡 。東牟婁郡 の方言 で便所 を意味 する。 「西浄」 (せ ん じょう)

って、雪隠 の呼称 が生 まれた由。禅寺で は一般 に

「西浄」「洗塵」 とも書 く。「洗塵 (せ ん じ

寺の北側 に設 けた トイ レを雪隠 と呼 び、東側 のを

ん)」 参照。

うす)、 西側 の

化」考)よ り

東司

(と

を西浄

す)、 南佃1の を登司

(さ

(と

い じよう)と い う。 「 日葡辞書」では

(「

はばか りなが ら「 トイ レと文

「戦場便所」 (せ ん じょうべ ん じょ)

「Xechin_北 の方 にある便所。ただ し、一般 にはど

麦 と兵隊 には兵隊 さんが麦畑で野糞 を しながら煙

ちらの方角 にある便所 を も言 う」 とある。

草 を吸 う とその煙が麦 の穂 にたなび きか ける光景 がでて くる。 ノロ高原 の戦線 では赤痢 に罹 った軍

「雪隠小屋」 (せ つちんごや) 熊本県天草郡 の方言で便所 を意味す る。 「雪隠担桶」 (せ つちんたんご) 長崎県南高来郡・熊本県八代郡 ・芹北郡 の方言 で

人 がシヤベ ルを捨 いで用便 に通 う状況 が書 いてあ る。弾丸雨飛 の中で身 を しなが ら長 糞 を婁 々せね ばば らぬのだから大 に工夫 を要する。幸 い に砂地 だか ら先ず深 い坑 を掘 り身体 がか くれる よ うに用

便所 を意味す る。

を足 し、済 む と砂 をかけて しまえば不潔 で もなく

「雪隠所」 (せ つちん どこ) 熊本県阿蘇郡 の方言で便所 を意味する。 「雪隠 どこい」 (せ っちんどこい) 熊本県球磨郡 の方言 で便所 を意味す る。

危険 で もない。次回 にはそのかけた砂 の上 に用を 足 してまた新 しい砂 をかける。そのため にシャベ ルが 要 るのである。坑 が埋 まって しま う頃 には下 痢 も治 まる。

「雪隠 どこり」 (せ つちんどこ り) 熊本県天草郡 の方言 で便所 を意味す る。

(「 便所 の進化」 より)

「洗塵」 (せ ん じん) 東山股 は足利 義政 が文明 15(1483)年 東山 に営 ん

「雪隠 どこる」 (せ っちんどこる)

だ山荘で、彼 の死後 は慈照寺 となった代 表的書院

熊本県 の方言 で便所 を意味する。

造である。主な建物 は会所 と常御所 で 間仕切 りが

「雪隠 どころ」 (せ っちん どころ) 熊本県八代郡 ・球磨郡 の方言 で便所 を意味する。

多 い。 この常御所 か ら少 し離れ、廊 下で連なった

「雪隠場」 (せ つちんば) 岐阜県恵那郡 ・大分県大分郡 。大野郡 の方言 で便

浴室 と洗塵 の二部屋 がある。 この洗塵 が洗濯場で

平 成 7年 度

あるのか便所 を意味 して い るのか、そ れ とも厠箱 早 稲 田 大 字 理 工 学 副S建 築 字 科

渡 辺 仁 兄俳 究 至

修 士論 又 22 付 録‐


トイ レ名 称 辞 書

でも洗 った所 だったのかは必ず しも明 らかではな

「せんつ―」 (せ んつ ―)

い。 しか し洗塵 は「せん じょう」 とも呼 ばれてい ることもある。 とする とこの洗塵 は便所 として使 われいたのではないだろ うか。

(「

広島県 の方言 で便所 を意味す る。 「洗便所」 (せ んべ ん じょ)

こや しと便所

便所 を意味す る。 (「 古代厠致」「厠談義」 よ

の生活史」 よ り)

り)

「 せんたぶ く」 (せ んたぶ く) 大分県南海部軍 ・大分県 の方言 で雪隠・便所 を意

「洗面所」 (せ んめん じょ) 便所 を意味す る。 (「 古代厠政」 よ り) 「せんや」 (せ んや)

味す る。 「 せ んち」 (せ んち) 京都 。青森県 ・秋田県 ・ 山形県 。新潟県 ・石川県 ・福井県 ・ 岐阜県 ・愛知県 。三重県 ・滋賀県 の方

阿波 の山間 の村 では、大人用 の野外 にあるものを センヤとい う所 がある。 セ ンヤは背屋 であつて背 戸 と同 じく屋後 のことで あろう。 (「 因伯厠考」 より)徳 島県 ・美馬郡 の方言 で便所 を意味す る。

言で便所 を意味する。 「せんち―」 (せ んち―)

「そ ―ぺ んず ご」

(そ

―べ んず ご)

岩手県九戸郡の方言で便所 を意味す る。 「 せんちえん」 (せ んちえん)

「惣後架」

(そ

うご うか)

秋田県平鹿郡 の方言 で便所 を意味する。 「 せ んちな」 (せ んちな)

「僧厠」

鹿児島県揖宿 郡 の方言 で便所 を意味す る。 「 せ んちば」 (せ んちば) 岐阜県海津郡 ・本巣郡 ・愛知県 ・愛媛県喜多郡 ・ 長崎県彼杵 の方言 で便所 を意味する。 「せ んちゃ」 (せ んちゃ) 新潟県・ 富山県 ・石川県 ・福井県・三重県 ・和歌

(そ

うし)

便所 のこと。 (「 厠考」 よ り) 「惣雪隠」 「厠 院」

(そ

(そ

うせっちん)

くいん)

お寺の便所 (「 トイ レ考現」 よ り) 「そ とち ょ―ず」

(そ

とち ょ―ず)

山県西牟婁郡 。東牟婁郡 の方言 で便所 を意味す 「外便所」

る。 「 せ んちゃば」 (せ んちゃば)

(そ

とべ ん じょ)

便所 のこと。 (「 減 び行 く民家」 よ り)

新潟県三島郡 の方言で便所 を意味す る。 「洗所」 (せ んち ょ) 織田信長 の安土城 の天守閣 には3つ の トイ レが あっ た。門を入 ったところに「せんちょ (洗 所 )」 と 地階 の東北隅 の「へ んち ょ (大 便所)」 と「せ う

「佃1屋 」

「はばか りなが ら「 トイ レと文化」考 では「洗 所」 と書 いて「せんち ょ」 と読 んでいる。 「せんちん」 (せ んちん)

ばや)

岩手県 上 開伊郡 の方言 で便所 を意味する。 「そべ じゃ」 (そ べ じゃ) 秋田県山本郡 の方言 でガヽ 便所 ・便所 を意味する。 「そべ っぼ」

(そ

べ っぼ)

青森県上北郡 の方言 でガヽ 便 つほのこと。

へんちょ (小 便所 )」 。新潟県中頭城郡 ・滋賀県 高島郡・ 兵庫県多紀郡 の方言 で便所 を意味す る。

(そ

「Dai」

(だ い)

ベ トナ ム語では大便 の ことを「 ダイ (大)」 、正 確な医学用語 として使用 される場合では「ダイ・ ティエ ン (dtt den)」

江戸 の言葉使 い。岩手県九戸郡 ・秋田県 ・ 山形県 。千葉県 山武郡 ・新潟県 ・ 島根県岩見 ・広 島県 ・

とい う。

「大便所」 (だ いべん じょ) 普通 の農家 では、屎尿 を肥料 とするため大便所 と

山口県豊浦郡 ・大島・福 岡県企救郡 。大分県 ・宮 崎県 日向 ・都城 ・鹿児 島県 の方言で便所 を意味す

小便所 を別 に設けた。 上便所 は別 として一般 の農

る。

り回の脇 に設 けた。 (「 因伯厠考」 よ り)「 だい へんちょ」 とも読 む。 (「 はばか りなが ら「 トイ

「せんつ」 (せ んつ) 明治大正期 の呼称。雪隠 か ら由来 した言葉。鳥取 県溝 口町・ 愛媛県 で使 われ る。

(「 因伯厠考」 よ

り)

家では大便所 を単 に便所 といい、小便所 は母屋入

レと文化」考」 より) 「大用所」 (だ い よ― どころ) 熊本県下益城郡 の方言 で便所 を意味する。

平成 7年 度

早稲 田大学理工学部建 築学科

渡 辺仁 史研 究室

修 士論 文 24 付録 …


トイ レ名称辞 書 「大用場」 (だ い よ― ば) 島根県益 田市 の方言で大便所 を意味す る。

人 は、殆 ど通用 せ ず。 (習 俗雑記)田 舎 では野の 桶壺 に野 糞立ガヽ 便す るよ り、そ のあ る位 置 が田圃

「 だ い よどこる」 (だ い よどこる)

なるゆゑか う逆 の名称 となった ものか。

熊本県鹿本郡 の方言で便所 を意味する。 「ダウン・ トイレ」 (だ うん 。といれ)

隠語事典 )(「 厠考」 よ り)三 重県 一志郡 ・長崎 る。

排便す ると、 ガチ ョウの羽毛が、糞便 を くる りと

「たんぼ」

んぼ)

長崎県五島郡 の言葉で便所 を意味す る。 んぼ ―)

「たんぼ―」

に取 り替 えた とい う。

長崎県西彼杵郡 の方言 で便所 を意味する。 「チ ェンパー・ ポ ッ ト」 (ち えんば ―・ ぼっと)

(た

た きつぼ)

(た

焼 き畑がある ところでは、赤土 ・石灰 で便槽 を固

ヴイク トリア王朝時代 にはベ ッ ドル ームの隅 にこ

めた「たたきつぼ」 (昭 和 10年 代 まで)力 =見 られ

のチ ェンパーポッ ト (日 本 で言 うお まる)と 水差

た。 (「 厠考」 より)

しと手洗 い鉢 か らなる衛生器具 が洗面台 にのって いる。 しか しやがて室内の排泄設備が進歩 してガヽ

「たたきどうけ」

(た

たきどうけ)

オー タク ロー ゼッ ト)が トイ レッ ト

鳥取地方 で見 られる竪穴式便所。 (「 因伯厠考」

さな部屋

より)「 土桶」参照。

として確 立す る。 「 ちっちん」

(だ ぶ りゆ しい)

「WC」

明治 になって欧米 との交通 が 開け、英語 が 国際語 として登場す るようになった とき、当時欧米 の便 所 はすでに水洗式 であつたので、Water Closet略 し てWoCと

いって いたので、我が国で も便所 のこ

とをハ イカラにW・ Cと やってのはまことに愉快 な話で、当時 の我 が国の便所 は無論水洗式で はな く、汲み取 り乾式 であったか らDry Closet略 してD oCと 訳す のが正 しかった わ けだが、今更 DoCと 呼べ といった ところで、それ こそ通 じな い。 (「

「溜」

(た

ッ ト.ア ウ トす る。 しか も、その羽毛を一回 ごと 「たたきつぼ」

ダン

県西彼杵郡 ・ 熊本県天草郡 の方言 で便所 を意味す

H∞ 年代、中国の ある金持 ちが発明 した。上から 包み込 んで しまうので、むろんイヤな臭 い もシャ

(モ

(た

トイ レ考現」 よ り)

郡 ・佐久 の方言 で便所 を意味す る。 (た

(た

「ちっどこい」

(ち

っ どこい)

鹿児島県 の方言 で便所 を意味する。 「ちゃ―ず」

(ち

ゃ一ず)

明治大正期 の呼称、鳥取県会見町では大便所 を意 味す る。 (「 因伯厠考」 より) 「Chよ Khrok」 (ち ゃっ くくろ― く) バ ンコクの一部で戦後 にチ ャック・ ク ロー クと呼 ばれる旧式水洗 トイ レが採用 された。チ ャックと い うのは「ひ もをワ│く 」、 ク ロー クとい うのは ゴ 便器 の上 に水 が流 れる「水洗式 トイ レ」 の事 をさ す。 (ち

ゃんば―ぼっ と)

「チ ュ ウギ」

(ち

ゅうぎ)

るせんち) 「Chuong Xi」

便所 のこと。 (「 厠考」 よ り) ぺ 「たん 」 (た んぺ)

(ち

ゅおん じ―)

ベ トナ ム語 で トイ レを表現するのに しか もかな り

長崎県西彼杵 郡 の方言 で便所 を意味す る。 (た

徳島県美徳郡 の方言 で便所 を意味す る幼稚語。

昔か らあるお まる。

便所 を意味す る。 茨城県真壁郡 の方言 で月ヽ

「たんは」

っちん)

「チ ャ ンパーポ ッ ト」

めおけ)

「 たるせんち」

(ち

ロゴロとかグルグルとい う音を表す言葉 であ り、

まり)

三重県阿山郡 の方言で便所 を意味す る。 「溜」を 「ため」 とも読 む。岩手県 九戸郡・長野県 上水内 「溜桶」

(ウ

ダイレク トに響 く言葉 として「チ ュオ ン・ シー」 がある。 「チ ュオ ン」 は家畜 の飼育舎 を意味す

んぼ)

上品には「 うら」 と言 う。 「 うら」 は裏 か らでた

る。家畜 のいるところと同 じように非清潔 な所、

ものであろう。勿論農家で は表 にあるもの もあ

とい うニ ュア ンスだそ うで、タプー感覚 が直接 に

る。肥前佐賀郡 ではタンボ といえば田圃 の ことで はな く、便所 のことで上 品な言葉ではウラとい

現 われる表現 である。農村 にお いて今 なお使用 さ

い、 タンポが使 えた、 もしくはウラが使 えたなど

語の御不浄 (ゴ フジョウ)に 相当す るであろ う

といい、我 々の意味するタ ンポ

(田

圃)は 村落 の 平 成 7年 度

れている表現 だが、次第 にす たれつつある。 日本

か

。

早稲 田大 学 理工 学部建 築字 科

渡 辺仁 兄研 究里

修 士論又 25 付 録‐


トイ レ名 称 辞 書

「ちゅっ どろ」

(ち

ゅっどろ)

言 う。なお カ ミチ ョーズ (上 便所 )は 母屋 の内に

鹿児 島県大島郡 の方言で便所 を意味する。 「ちゅどこ」

ゅどこ)

(ち

あって主 として来客用 に用 い られ、板張 り式 とな って いて、中流以上の農家や商家、武家 にあっ

鹿児 島県 の方言 で便所 を意味する。

た。多 くは大便所、小便所 が併設 されていた。 ソ

ゅどこい)

トチ ョーズ (外 便所 )は 農家 に多 い。母屋 か ら離

鹿児 島県 の方言 で便所 を意味す る。

れた場所 に、独立 して、あるいは他 の建物 と併置

「ちゅどこい」 「Trung」

(ち

(ち

ゆん)

して設け られた大便所 である。 (「 因伯厠考」 よ

ベ トナ ム語で はおならのことを「チュン」 とい う。 これは漢語 の「中 「ち ょ― じ」

(チ

ユウ)」 である。

ょ― じ)

(ち

鳥取地方で言 われる。 (「 因伯厠考」 よ り) (ち ょ―ず とこ)

富山県 の方言 で便所 を意味す る。 「ち ょ―ず どこ」 (ち ょ―ず どこ)

よ―ず どこ り)

(ち

ょ―ず どこる) ょ―ず どころ)

「お手水所 は御料 のかわや」

(ち

ょ―ず ば)

(ち

よ―ずばや)

(ち

(ち

ょず どこる)

「ち ょっどこい」

(ち

ょっ どこい)

(ち

ょっ どころ)

熊本県 ・鹿児 島県屋久島の方言 で便所 を意味す る。

ょ―ずや)

(ち

ょっぷや)

千葉県夷隅郡 の方言 で便所 を意味する。 「ち ょどこる」

ょうず)

(ち

ょどこる)

ξ 東 本県菊池郡 の方言 で便所 を意味する。

手水 をち ょうず と読 むのは、大言海 による手水 (て

ょず どこり)

る。

「ち ょっぷや」

静岡県 の方言 で便所 を意味する。 「手水」

(ち

「ち ょず どこる」

「 ち ょっどころ」

静岡県 の方言 で便所 を意味する。 「手水屋」

熊本県鹿本郡 の方言 で便所 を意味す る。

熊本県芦北郡 の方言 で便所 を意味する。

明治大正期 の呼称。島根県溝 口郡で使 われる。 「手水場屋」

ょず どこ)

「ち ょっどこ」 (ち ょっどこ) 石川県 。lξ 本県下益城郡 の方言 で便所 を意味す

る。文献例 :公 家言葉集存九殿舎 に関す る呼称

(ち

(ち

熊本県 の方言 で便所 を意味す る。

福 岡県久留米市 ・熊本県 の方言 で便所 を意味す

「ち ょ―ず ば」

た。

熊本県玉名郡 の方言 で便所 を意味する。

熊本県 の方言 で便所 を意味す る。 「ち ょ―ず どころ」

たが、後 に トイ レの意にも用 い られるようになっ

「ち ょず どこり」

熊本県飽託郡 の方言 で便所 を意味する。 (ち

ょうずぱ)

青森県下北郡 ・三戸郡 ・岩手県 ・秋田県山本郡・

の方言で便所 を意味す る。

「ち ょ―ず どこる」

(ち

「 ち ょず どこ」

青森県・秋田県南秋田郡 ・鹿角郡・佐賀県唐津郡

(ち

「手水場」

もとは神社 などで手 を清 めるところの意味であっ

「ち ょ―ず とこ」

「ち ょ―ず どこり」

り)

みず)の 音便 で弁恭紀 に手水 の字 で現 われ、

源氏物語 に「て うず」 の言葉で出て いる とい う。 てみず、て うず、ち ょうずの変化 でその後、手 や

「 ち ょんどこ」

ょんどこ) 石川県江沼郡 。長崎県五島 の方言 で便所 を意味す (ち

る。 「ちるむんか」

(ち

るむんか)

顔 な どを水 で洗 い清 めること、用便 の後、手 を洗

カラフ トのアイヌは最近まで便所 を構 えなか っ

うことか ら小便 をする こと、手水場 の略 とある。

た。用便 は、倉 のそばにある塵埃 の捨 て場 に行 っ

ようず)は 比較的因幡地方 に多 く使

た。松浦竹四郎 の樺太 日記 にも夷家 に厠 がな くて

われていたよ うである。用便後、手 を洗 う場所 の

難儀 をしてい るので もわかる。彼 らは便所の こと

ょうずば)と 呼 ばれ、 これ

をチル ムンカと言 つて いる。 (「 厠 まんだ ら」 よ

「手水」

(ち

意か ら「手水場」

(ち

が便所 を指 し、更 に「 ち ょうず」 と略 された とい う。鳥取地方 ではチ ャーズ、チ ョー ジと変化 して 言 われてきた。便所 をチ ョーズと呼 ぶため、 もと もと手洗 い鉢

(多

くは石で造 られて いた。チ ョー

ズバチ とい う。)の 水 は「手洗 い水」 と称 したと 平成 7年 度

り) 「ちん じゃ」

(ち

ん じゃ)

鹿児島県種子島の方言 で便所 を意味す る。 「ちんにや」

(ち

んにや)

鹿児島県種子島の方言 で便所 を意味する。 早稲 田大 字 理 工 学 部建 築字 科

渡 辺 4二 兄研 究至

4,士 論 文 2( 付 録‐


トイ レ名称辞書 「 ッィムマー・ ク ローセッ ト」

(つ

ぃむま―・ くろ―せ

か う所 か ら転 じて、厠 (婦 人語)と い う。 (「厠 考」 よ り)「 此所 にて馬 の相談 がで き、上方者 と

っと) オース トラリアではク ロース・ス トールのことを こ うい う。

次郎 と二はら荒神 にてでか ける。馬『 ヒインヒイ ンJ上 がた『 お まい方 ア江戸衆 (モ ノ)ぢ ゃろ

「厠所」 (つ お―す お―)

なJ『 左様 さ。J上 がた『 江戸 はえらい ところぢ ゃが、わ しや去年行 てえらい 目逢たがアノ、江戸

中国では最 も一般的な のが この厠所。男 の方なら 「男厠 (ナ ンツオ)」 、女 は「女厠

(ニ

に似 合 わん、何処 へ行 って も、手水場が とつ とも

ユー ツ

う、 えらいむ さくる しうてむさくる しうて、わ し

オ)」

や百 日ほ ど居 る内に頓 と行 ったことがないがな。

「突 き当た り」 (つ きあた り) デパー トの独特な暗号的な呼 び名。 (「 トー キン

それから江戸 をたって、鈴が森た らい う ところヘ

グ・ オブ・ザ ・公衆 トイ レ」 よ り)

来てヤ レ嬉 しヤ、 ここでこそ小便 して こまむと海 の中へ溜 めた溜めた小用 を一気 に三斗八弁 ばか り

「辻便所」 (つ じべ ん じょ)

をつ たがえら うか つ たあ しこは奇麗 え らいおつ き な、小用桶であつたわいなハ ヽヽヽヽJと 東海道

(「 古代厠致」 よ り)

「つっ どこい」 (つ っどこVヽ )

中膝栗毛 にある。 (「 厠考」 よ り)

鹿児 島県肝属郡の方言 で便所を意味す る。 「つぶ け」 (つ ぶ け)

「手水場」

鹿児 島県 の方言でA/Jヽ 便 を入れるおけの こと。 「つぼ」 (つ ぼ)

(て

うず ば)

「て うず」参照。 「テ レビ便所」

れびべ ん じょ)

(て

岩手県和 賀郡 ・香川県仲多度郡 の方言 で便所 を意

雨量 の少 ない ビルマで見 られる便所。 この便所 に

味す る。

は屋根 がな く、便所 の壁 の材質 はジュー ト袋 か ワー ビャー と呼 ばれる竹 を編 んだ筵

「つぼ」 (つ :ま )

しか隠 されてお らず、下の部分 には何 の遮蔽物 も

「つはた」 (つ はた)

ない。便器

徳島県美馬郡 の方言 で便 所 を意味する。 (つ

(と

は いっても床 の中程 に穴 が開 いて

いて、前の部分 に簡単な木製 の金 隠 しが付 いてい

め)

るにす ぎない)の 直下 の土 には浅 い穴 が掘 られて

これは宮女 の話であるが、詰の義 と思 われる外 一 切不 明 (「 厠考 より)牢 獄 の隠語 につめ とい ひ。 (「 古代厠攻」 よ り)ら 巳罪者

(ウ

いることもある。床下 には豚や犬 が入 り込 んで排 泄物 を食 べ る。

ラの世界 を歩 く

人 々)の 隠語。 (「 お もしろ トイレ雑学事典」 よ

「 卜」

(と

)

東北地方北部 では便所 を 卜とい う。野辺地 では

り) 「手洗」

しろ)状

の ものである。 しか し、人が立 つ床板 の上の部分

宮城県仙 台市 の方言 で便所 を意味す る。

「つめ」

(む

(て

「 卜に行 く」あ るいは、 トゴコロ (便 意 をもよお

あ らい)

今 日一般 的 に用 い られ る言葉で便所 を意味す る。

に トドコロ (野 辺地)、

「手洗所」 (て あ らい じょ) (「 古代厠政」 よ り)

「Tieu」 (て ぃ う) ベ トナ ム語 では小便 の ことを「ティ ウ (小)」 、 正確 な医学用 語 として使用 される場合で は「ティ ウ・ ティエ ン (deu den)」 とい う。 「て うず」 (て うず) 源氏物語 に「て うず」 の言葉がでて いる とい う (「 因伯厠考」 よ り)て

す)と い う使 い方 もある。 卜は外 の意味 で、 ほか

うずばとも言 う。手水、

てみず の音便。てみず手又 は顔 を洗 い浄 むる水 で 例 えば神佛 の拝、朝起 に厠 に、 よ りじ厠 に行 くこ とをって称す る語、更 に転 じて尿 の称 (婦 人語) てうずば とい えば手水場 で厠 の傍 らな どで手水 つ 平 成 7年 度

トンポ ウ (会 津 )な ども

同意 であろ う (「 因伯厠考」 よ り) 「 ど―」 (ど ―) (糞

を溜めてお く桶)ま たは雪隠の意味。駿河・

静岡県富士郡 の方言。 「 ど―け」 (ど ―け) 福井県 ・京都府竹野郡 ・和歌山県 日高郡の方言で 大便所、便壺 を意味す る。 「胴桶壺」 (ど ―けつぼ) 京都府竹野郡・和 歌山県 日高郡 ・兵庫県多紀郡 の 方言 で大便所、便壺 を意味す る。 「 トー タイン便所 」

(と

― たい んべ ん じょ)

ビルマ語 で「林 の 中に座 る」 とい う意味。 ビルマ 早稲 田大 学理 工 学 部建 築学 科

渡 辺仁 史研 究 室

修 士論 文 27 付録 ‐


トイ レ名称辞書 の農村部 でかな り残 っている。 これ を便所 とい う

て、女、子供 や忙 しい時な どはそ こで用 を足す よ

のにはす る場所が決 まって い る とい う理由があ

うに したほうが、良い などと細 かい注意 をしてい

る。毎朝 1回 、男 と女の場所 を分 けて皆で歓談 しな

ます。 (「 ある く きく みる」参照)

がら用 を足す。便 は豚 に食 わせた り、そのまま肥

鳥取地方 の掘穴式便所 のこと。 「土桶 (ど お

料 に した りす る。 「 トイレ」

(と

「ど うけ」 (ど うけ)

いれ)

英語 の トイ レッ トの略で、外 国 では一般 に通用 し ない。英 ・仏で は化粧 の意味 を もつ。 トイ レッ ト ・ ルーム、 トイレ、お トイ レ、 として現在幅広 く 日本語化 され通用 して いる。 大小便 の便所 のほか に、本来 の化粧室、更衣室、手洗 いや洗面所 をい い、 アメ リカで は浴室 を意味す る。病院では手術

け)」 参照。 「 どうけ壺」 (ど うけつは) 鳥取地方 の掘穴式便所 の こと。「土桶 (ど お け)」 参照。 「東浄」

(と

うじん)

便所 のこと。 「登司」

(と

(「 厠 まんだ ら」 よ り)

うす)

前 の洗浄室 であることもあるので注意を要す る。

禅寺では一般 に寺 の北側 に設けた トイ レを雪隠 と

ドイツ語 も同 じ綴 りで、 フランス語では トワ レッ

呼 び、東側 のを東司

トで通用 するとい う。 (「 因伯厠考」 よ り)

うす)、 西佃1の を西浄

「Toilet」

(と

いれっと)

手洗 い場 ・化粧室 の意。 フラ ンス語で「 トワ レ」 は布 の意。現在で は公 衆便所 の 意。 「 トイ レ」参

(と

す)、 南側 のを登司

(さ

(と

い じょう)と い う。禅

寺 の南方 の厠 のこと。 「 とうし」 「 とす」 とも読 む。「登司 (と す)」 「西浄 (せ い じん)」 参 照。 (「 因伯厠考」「 トイ レ考現」 )参 照。 「土桶」 (ど おけ)

照。 「 TyaЛ eT」

(と

「 どおけ」 は土で造った掘 り穴式 の便所 で人糞の

うあれっと)

y6opHaЯ

(ウ

ボールナヤ)は 「お化粧室」

肥料 の貯蔵場 と便所 を兼ねた ものでは、横 1間 半 か

ズムとみ るべ きか。 もっともりF便 がお化粧 の うち

ら2間 (2∞ ∼250cm位 )は あ った とい う。大体 は 赤土 の粘土で、石灰、塩 の ニ ガリ、 を混ぜ練 っ

に入 るとは限 らないので、劇場 などで y6opH

て、土壁 に叩 き棒でたた い て造るので タタキ ドウ

aЯ とい えば文字 どお り化粧部屋 である。そ こで

ケ、 ドウケ壺 とも称 した。杉や松 の木造 りの桶 を

は便所 を TyaЛ

穴 に埋めたものも ドウケ と呼 んでいた。普通 は便

とい うことか ら忌み言葉 とい うよ りはユー フ イミ

eT(ト

ウア レッ ト)と 書 き改

所 と呼 んでいても、そ の糞便 の汲 み取 りの折 り や、踏み板 をとると ドウケ と呼 ぶのが農家 の習わ

めた りせねばならぬ。 「 トゥィン便所」

(と

うぃんべ ん じょ)

トゥィ ンとは穴 のことで、 この型 の便所 は上 ビル マの乾燥地帯 で専 ら用 い られて いる。穴 を深 く掘

しの ようであった。 (「 因伯厠考」 よ り) 「戸 口便所」

(と

ぐちべ ん じょ)

って、そ の上 に板 か竹 を板状 に紐で結 んだ ものを

便所 は縁側 の南端 に配置 された上便所 のほか、大

渡 し、周 りを竹 で編んだワー ビ ャーで囲んだだけ

戸 口脇 にある。 こちらは農家 によくある戸 口便所

の便所 である。 「東垣」

(と

(ま

たは門脇便所 )の 形態 を取 っている。間仕切

りもないむきだ しの小便所 で、農作 業 の合間 にて

うえん)

便所。「百姓伝記」 では、雪隠、西浄、東垣、香

っと り早 く利用 で きる形態 になって いる。 こ うし

々な どと呼 ばれる不浄所、 つ ま り便所 のことを第

た戸 口便所 は、家人 だ けでな く、来訪者 の分 まで 集 めて肥料 にできる合理性 を備 えて い て、農家の

一に取 り上 げて、農家 の便所 は屋敷 の形状、家 の 建 て方 に相応 して構えるべ きであるが、人の住む 主屋 づ くりよりは心構 えとして強 く、大 きく、雨 の入 らな い ように工事 しなければいけない、 そ し

必要性 か ら生 まれた形態 と言えるだろ う。

(「

日

本 トイレ博物誌」 より)「 門脇便所」参照。 「東司」

(と

す)

て日のあた りの悪 い場所 では糞尿 の腐 りもおそ く

禅寺 では一般 に寺の北狽1に 設けた トイ レを雪隠と

損失 の多 い ものであるか ら、主屋 に近い東南 の日

呼 び、東側 のを東司

(と

す )、 南側 のを登司

(と

い じよう)と い う。 も

当た りの良 い ところに構 え、土間 も土をかた くた

うす)、 西狽1の を西浄

きじめて、一滴 もしみ こまな い ようにしろとか、

とは厠 の守護神 だったのが、のちに禅寺 の東方の

屋敷 の隅々に小 さい桶、 かめな どを埋めてお い

厠 の意に転用。「 とうじ」 「東司

平成 7年 度

早稲 田大学理工学部建 築学科

(さ

(と

んす)」

渡 辺仁 史研 究室

修 士論文 28 付録‐


トイ レ名 称辞 書 1880年 に作 られたジ ョンの作品。 これは動物型 の

「 とっす」 とも読 む。 「届 け所」

(と

ク ローセ ツ トで、文様 は外側 だ けでな く、便器の

どけ どころ)

泥棒 が使 った大正時代 の陰語 に「届 け所」 とい う のが あるが、遠 く離れた便所 へ とどけ に行 くとい

描 いた トイレの代 表作 。アニマル トイ レと言 われ

うのは、なん とな く毎 日の儀式めいた ものが感 じ

る トイ レの中の作 品。骨董的な価値 を獲得 してい

られてい る。 「 とどころ」

(と

内側 にも描 かれて くるようになった。花 や風景を

る。他 にライオンな どがある。 「 トワレ」

どころ)

厠 の意味。 トドコロ (野 辺地)、

トンポ ウ (会

(と

われ)

フラ ンス 語で トイ レとい うのは トワ レで、それを

津 )な ども同意であろう。 卜は外 の意味。 (「 因

英語 の トイレッ トと混同 して トイレとい うのはお

伯厠考」 よ り)「 と」参照。

か しい。 しか し、Cabinet de Tonetteの トワレッ ト は女性形 であって、Toiletと い う男性形 は、 はじめ

「 とは―」 (と は ―) 三重県 ・福 島県 の方言 で便所 を意味す る。 「DRY CLOSET」

からフランス語 には存在 しない。英語 の トイレッ トはフランス語 の トワ レッ トか らきて い る。化粧

(ど らい くろ ― ぜ っ と)

21世 紀 を展 望 した未来 の トイ レとして注 目 され て

室 の意味であるが、便所 を表す。 トワレッ トは ト

い る。Water Closctと 比 べ る と水 を使 わな い とい う

ワレ、 つ まり布 か らきて い る。手を洗 ってタオル

点 が決 定 的 に異 なってお り、排泄物 は一 回 一 回そ

で拭 くことが、便所 に転用 されたので ある。 した

の場 で水 分 を取 り去 り、臭 気 をな くして処 理 す る

がってタオルが一般化す るのが18世 紀 ぐらいから

方法 であ る。 Watr Closetの システムは、接 地型住

の言葉 である。

宅、 つ ま り庭 付 きの住 宅 の 各家庭 で処 理 槽 を持

「東司」

(と

んす)

ち、槽 内で は水 を用 い ず、 逆 に水分 を蒸発 させ、

神戸婦人大学卒業記念論文集 には便所 を意味する

更 に残 った 固形物 はパ クテ リアな どの微 生物 で分

「東司」 を「 とんす」 とよんで いる。

解 させるとい うもので ある。排泄物 の主 成分 を微 生物で分解 させるとい うのは堆肥な どで知 られて いるが、 これはその応用 である。開発 メーカー に よれば、便器 の下に乾燥装置 を組み込み、処理槽 内にパ クテリアとピー トモス

(泥 炭 よ り炭化度 の

「 とんぼ」

(と

んぼ)

福島県中部 の方言で便所 を意味する。 「 とんぼう」

(と

んぼ う)

便所 を意味する。「 卜」 を参照。 「 トンポ ウ」

(と

んぼ う)

高 い草炭 )を 入れることで すでに実現可能 の段階

会津地方で は便所 のことを トンポ ウとい うところ

にあ り、処理槽 の大 きさも家庭用で は1立 方 メー ト

があ り、外面を意味す る。

ル もあれば足 りると言 われている。 この処理槽 を

「内後架」

(な

か こ うか)

使 う と、私達 の排泄物 は約 1ハ 0の 体積 まで分解 さ

惣後架 ではな く家屋 内 の便所。瓜 一つ持 つてでつ

れ、最終的 には各家庭 の庭 に還元で きる ものに変

ちのなか後架 (「 江戸 かわや図絵」 よ り)

わって しまうのである。 (「 便所 のはな し」 よ

松坂屋名古屋本店 の隠語で便所 を意味す る。その

り) 「取運 び雪隠」

「中沐 寸」 (な かむ ら)

(と

由来 は不 明。 (「 お もしろ トイ レ雑学事典」 よ

りはこびせ っちん)

取運 び雪隠 とい うのは、厠 口に汚物溜 を設けず に、引 き出 し付 きの樋箱 をその床に取付 けてお い

り) 「にあん じる」

(に

あ ん じる)

て、用便 後引 き出 しを取 り運 び、汚物 を処分する

アイヌにおけ る便所。黒木 を組んだ二枚板 の便所

とい う方法 の蝋色漆塗 の雪隠で、 これは禁裏 か柳

のことで ある。 (「厠 まんだら」 より)

営 の他 は、大 々名 くらいで ない ととうて い行 なわ

「に し」

れていなかったのは当然で ある。普通 は二帖敷 ま

し) 。 沖縄 沖縄県首里 の言葉 で便所 。雪隠を意味す

たは三帖敷程度 の畳敷 で出入口がニケ所 設け られ

る。お もちゃのイセ屋 チ ェーン店 の隠語で便所 を

てい る。そ の一ケ所 は非常用 とか、 または従者控

意味す る

え室 に接続す るようになっていた (「 日本 の室内 空間」 よ り)「 まんねんかわや」参照

「2の 字」

(に

(に

(「

お もしろ トイ レ雑学事典」 よ り)

の じ)

デパー ト松屋 の隠語で便所を意味する。

(「

おも

しろ トイレ雑学事典」 より)

「 ドルフイン」 (ど るふぃん) 平 成 7年 度

早稲 田 大 字 理 工 字 部 建 築 字 科

渡 辺仁 兄俳 究 至

修 士論 又

付録-2,


トイ レ名称辞書 「 にびん じょ」

(│こ

びんじょ)

「飲 み水浪費器」

「Nha

(に

みみずろ うひき)

画家 のフンデル トワッサ ーや ドイツの学者 は、水

大小便所両用 の便所。富山県高岡市 の方言. 「 日本橋」

(の

洗便所 の ことを こ う読 んでいま した。土便所 の再

ほんば し)

日本橋 と二本橋 とかけて隠語 と洒落 とか ら発達 し

興 に賛成 して いたのです。水洗 の場合、 一 回 トイ

た遠州地 方 の方言。壺 上 に二つの板 をかけて踏み

レに行 くのに9リ ッ トルの水 を使 い ます。 これは非

台 とする故言 う。 (「 厠考」 よ り)

常 にもったいないことです。

Xi」

(に

ゃ― し―)

(ば ― にょ)

「bano」

ベ トナ ム語 で トイレを表現す るのに しか もかな り

中南米で はbano(浴 室)と い う言 い方 が普通であ

ダイレク トに響 く言葉 として「 ニ ャー・ シー」 が

り、実際 にも家庭 では大体便所 は浴室 の 中 にあっ

ある。「 ニ ャー」 は家

(イ

エ)な い し室

(ヘ

ヤ)

を意味す る。 おもに都市 において使 われる。 「尿所」

(に

て、独立 した便所 とい うのは少 ない。 だか らたと え事務所で も「はばか りは どこですか ?」 と尋 ね る場合 で もこのbanoを 使 うのが適当。

ょう しょ)

「にょうしょ」あるいは「 にょうじょ」 か。 「厠

「 ハ イジア」

(は

い しあ)

考」 では小便場 にて立 項。尿所 と書 いて しようべ

ドーパー社製 の水洗便所。 ヴァルプ式で、外傾1は

ん場 と読 ませ るのか、 に ょうしょと読 ませるの

マ ホガニー製 でエ リザ ベス朝様式 の重厚 な木彫が

か、 はた また、にょうどころ、 か不明。 (「 古代

なされている。 「ハ イディ ング・ ホール」

厠政」 では尿所 の漢字 にル ビが ない) 「尿筒」

(に

(は

いで ぃん ぐ・ ほ―る)

か くれ処 の意。「 ガー ドロー プ」 と同 じ意。

ょうづつ)

いべん じょ)

江戸時代 の将軍や大名 の正装 は一人 では着付 けが

「灰便所」

できない し、 一度着 て しまった ら、簡単 に脱 ぐこ とはで きない。そんな ときに尿意を催 したとき

便所 のこと。 (「 住 まいの火 と水」 よ り) 「ハ イム リッ ヒ・ グ メ ッヒェル」 (は いむ りつひ・げめ

に、尿筒 とい う、一種 の尿瓶を用 いた。太 い竹筒

っひえる)

(は

で作 られ、 は じっこには ぐる りと皮 がまいてあ

ドイツ語で「秘密 の部屋」 の意味。便所 を意味す

る。 これ を裾 から差 し入れ、 ここに大事 な所 をい

る。

れて用 を足す。 もちろんそれを持 つ専門 の係 りも いる。西洋 の「錦持ちの騎士」 と同 じような も の。 この尿筒棒持ち人朝夕人 の家 は、土 田家の世 襲制 になっていた。十人扶持

(ぶ

ち)の

れっきと

「Powdcr Room」

(ぱ うだ― る― む)

英語 で トイ レをこ うい う。 お もにホテルなどで使 用 される。 「墓 場」

(は

かば)

した役人 だ。親子代 々、将軍 さまの尿筒 をか き抱

警察関係者 が公 衆 トイ レをさす隠語。 トイ レのこ

いて仕 えた きたわけである。 この上 田家 は、室町

とは、高野山、思案所、 しかば、 日本橋 、墓場、

幕府 の足不U将 軍家 か ら、織 田信長、そ して豊臣秀

とい う。 (「 お もしろ トイ レ雑学事典」 よ り)

吉、次 には徳川家康 に仕 えた。足利幕府 か ら明治 になるまで5∞ 年以上 も将軍 さまの尿筒 一筋 に生 き てきた。

「笛 」 (は こ) 平安時代 、女性 たちはこの笛 に毎 日用 を足 してい た。その都度召使 いたちがそれを捨 てて洗 ってい

「猫便所」 (ね こべ ん じょ) ペ ッ トの猫 が使 う「猫便所」 は、箱 の中 に砂 を敷

た。「今昔物語集」 に平貞文 とい う人 がある女官

き、排便後 は砂 をかけて水 分 を取 り、 一 回一 回処

物 は同 じだ。それを見れば この熱 い思 い も自然 に

理 す る。

DRY CLOSETと 同

じシ ス テ ム 。

に恋 をして「 どんなに素敵 な人で も、笛 にいれる 冷め て しまうだろ う」 と、その女性 の使用 した笛

(ね せさ リーる―む)

を手 にしてふたを開けてみると、良 い匂 いが立ち

必要な部屋 の意。なかなか見つからない ときに

上がって きた とい う。その笛 の中 には、丁子を煮

は、実感 がでる呼称である。日本語の「便所」の

た汁 を尿 に見 せか けて、そ こに黒坊 で作 った大便

「便」 に通 じるところがある。「便利」 と「A/Jヽ 便」の両方を意味 している。

を入れてあったのである。 このことで平 の恋心 は

「Neccs餡 ヮRoom」

「軒便所」

(の

きべんじょ)

ます ます燃 え上が り、 つい には病気 になって死 ん で しまう、 とい う話。便所 が笛型 であったことか ら、その笛 とい う名詞を動詞化 させて、用便する

便所。門脇便所、戸口便所参照。 半 成 7年 度

早梢 田大 字 理 工 字 晋

`建

築字科

渡 辺 仁 兄俳 究 至

4,士 論 又 付録-3(


トイ レ名称辞書 ことを「は こす る」 といい、便所 を「はこ」 とい うよ うになった。 「箱 し―所」

(は

目を はばかる所」 かおそ らく後者 の意味 からでた 言葉 であろう。 (「 北 の清掃屋雑録」 よ り)「 憚 り」 は人 目を憚 る所、行為 のためハバ カリ、 ハバ

(「 厠談義」 よ り)

こ し― どころ)

箱 は大便 の意味。熊本県天草群 の方言で便所 を意

カリサ ンと呼 んだ。 これ も雪隠、手水 と同 じく、

味す る。

この地方特有 の言葉 ではな い。婦女 や上品な家庭

「箱 せんち」

(は

で用 い られて いたよ うだが昔 か ら一般 に使 われて

こせん ち)

いたか明 らかで はない。 (「 因伯厠考」 より)憚

便所 を意味す る。 (「 厠考」 よ り)

りで婦女子 の用語。 もとは一種 の人前 で言 うを憚

r) 「は こっ│ま 」 (は こっι

った隠語か ら発達 した ものか。

箱 は大便 の意味。熊本県天草群 の方言で便所 を意

「は:fか りさん」 (は ばか りさん)

味す る。 「箱便所 」

(は

憚 りは人 目をはばかる場所。行為 のためハバ カ

こべ ん じょ)

リ、 ハバ カリサ ンと読 んだ。 「はばか り」参照。

便所 を意味す る。江戸時代 の大名 が使 っていたも ので、樋箱 の面影 を伝 えて いる。

(和

田平介 「 ト

イ レいろいろ」「話 の特集 1986年 2月 号」)

「ばば ざ」 (ぱ ば ざ) 大便所 。雪隠 の意味。「 はば」 は糞 の意味。新潟 県東蒲原郡 ・岐阜県飛騨 の方言。

(ば す る― む)

「Bathr00m」

英語 で家庭 の便所 をバスル ーム とい う。 もしくは

「ババ っちい」 (ば ifっ ちい) 日本 の「ババ っちい」 は ミク ロネシア語 が語源。

Washroomと もい う。 「Back House」

「ばば壺」 (ば ばつは)

(ば つ くは うす)

日本語の後架

(こ

大阪府泉北郡 の方言 で大便所 ・雪隠を意味す る。

うか)と 同 じ発想 のよ うであ

「薔薇を摘み に行 く」 (ば らをつみにい く)

る。

庭 で用便 をす ること。 (17∼ 18世 紀)

「ばっこ小屋」 (ば っこごや) ばっこは大便 を言 う幼稚語。山形県南賜場郡 の方

「はん ど」

(は

ん ど)

新潟県 の言葉 で便所 。手洗 い場 を意味す る。

言 で便所 を意味す る。 「ばっ こや」 (ば っこや)

(「 厠談義」 より)

「はん どば」

山形県 の方言 で便所 を意味する。

(は ん どば) の 新潟県 言葉 で便所 。手洗 い場 を意味す る。

「ばっこん じゃ」 (ば っこん じゃ) 山形県西賜場郡 ・南賜場郡 の方言 で便所 を意味す

(「 厠談義」 よ り)

「ばんば屋」 (ば んifや )

る。

福 島県相馬郡 の方言で大便所 ・雪隠を意味す る。

「ばっこん じょ」 (ifっ こん じょ)

(「 厠談義」 よ り)

山形県西賜場郡 の方言 で便所 を意味する。 「ハ ッザ ーン」

(は

「 ビアー ラ」 (び あ― ら)

っ ぎ― ん)

エ ジプ トのカイ ロでの トイ レの排水方法 のひ と

エ ジプ トのカイ ロでの トイ レの排水方法 のひと

つ。 これは家屋 の前方 に長方形 の溝 を掘 る もの。

つ。 これは、 もうひとつのハ ッザ ー ンと類似 の方

一般的サイズは縦 3m、 横 2m、 深 さ2mと いったと

法 で作製 されるが、 こち らは底 にセメン トを張 ら

ころ。底面 はセメ ン トで固め、側面 に赤 レンガを

ない。ただ し、溝 を、砂 もしくは水 の層 に達する

積 んで表面をセメン トで覆 う。それに赤 レンガの 九天丼、 もしくは平 たいコンクリー トの蓋 を付け

まで深 く掘 り下げて、 自然 に排水 が吸収 されるよ 「ひかば」 (ひ かば)

る。 「はの字」

うにする。

(は

の じ)

犯罪者

(ウ

ラの世界 を歩 く人 々)の 隠語で便所 を

意味する。 (「 お もしろ トイ レ雑学事典」 より)

日本橋 三越の隠語 で便所 を意味する。 (「 お もし

「ひがま」 (ひ がま)

ろ トイレ雑学事典」 よ り) 「はばか り」 (は ばか り)

犯罪者

はばかって用 を足す所」の意味 か、あるいは「人 平 成 7年 度

ラの世界 を歩 く人 々)の 隠語 で便所 を

意味する。 (「 お もしろ トイレ雑学事典」 より)

人 の 目を避け る。 つ まり遠慮 して用 を足す ところ の意。湾 曲叙法的隠語 の類 か と思われる。「足 を

(ウ

「piss」

(ぴ す)

18世 紀 までア ング ロサクソ ン民族 の標準語 でガヽ 便 早稲 田大 学理 工 学 部建 築 字 科

渡 辺 仁 足研 究 至

修 士論文 31 付録 ‐


トイ レ名称辞書 を意味する。u五 neと もい う。「 一番 目の もの」 と

上げに月 風を着 けな どす る所 なるべ し。室町年中行

もい う。

事 には、 「便宜所 と記 せると同所 にあるな り」 と いってい るが、化粧室 に便所 の字 を充てた こと

「びだんご」 (び だん ご)

は、現在 の便所 を化粧室 と隠語す るの とち ょうど

熊本県球磨郡 の方言で便所 を意味する。 (ぴ っせ ―)

「Pisser」

フランス植民地時代以降、 一部 の階層 を中心 に使

反射 で面 白い。 (「 古代厠政」 より) 「ふ― りゃ―」 (ふ ― りや―) 多 く豚小屋 を兼ねたもの。沖縄県竹富島 の言葉 で

用 されるようになった トイ レを表現す る言葉。 「樋殿」

(ひ

便所 を意味す る。

どの) 「fart」

「ひねつぼ」

(ひ

(ひ

らを意味す る。namenceと もい う。「一 陣 の風」 ともい う。

の ど)

「 ふ お― りや ―」

小便所、小便壺 の意味。 「樋 の筈」

(ひ

お― りや ―)

!ヽ

筈」 は自木 の箱 で長さ2尺 8寸 (約 45cm)、

(ふ

月 々 屋 を兼ねない。沖縄県小浜 の言葉 で便所 を意

のはこ)

江戸時代 に、徳川将軍が使用 した便器。「樋 の 寸

あ― と)

18世 紀 までア ング ロサクソ ン民族 の標準語 でおな

ねつ は)

小便所、小便壺 の意味。 「ひの ど」

(ふ

(約 85cm)、

幅 1尺 5

高 さ3尺 (約 91cm)の 大 きさ。下

味す る。 「フオリカ」

(ふ

おりか)

ローマ (紀 元前6世 紀)に おいて市民 の多 くが利用

部 に引 き出 しが ついていて、そ こか ら、糞塊 を取

した公衆便所。下水道、排水管 などの設備 は困難

り出す。

のため高層 の住宅で は1階 にしか トイ レを設 けるこ

「百番」

(ひ

とが出来 な く、金持 ち しか1階 の トイ レ付 き住宅を

ゃくばん)

デパー トの独 特 な暗号的な呼び名 (「 トーキ ング

所有 出来 なかった。そのためフ オリカは有料 だ

・ オブ・ザ ・公衆 ・ トイレ」 よ り)

が、 ローマではかな り立派 に作 られてい た。社交 の場 として冬 は暖房設備 も整っていた。

「ぴ ょんそ」 (ぴ ょんそ) 女学生・女子大生 の隠語で便所 を意味する。 (「 おもしろ

「不浄」

「広 島」

(ひ

その用例 は既 に下学集 も用 いて い るか ら相当古 い。東京地方 では上厠 を御 ふ じようする とい う。

トイ レ雑学事典」 より)

(「 厠考」 より)

「不浄所」 (ふ じょうしょ)

ろしま)

便所 の意味。 (「 ある くみるきく」 よ り)「 東垣

広 島県高 田郡 の方言で大便所 を意味する。 「愛所」 (び んじょ) 化粧室・便所 の意味。 (「 トイ レ考現」 よ り) 「ひんつ」

(ひ

(と

沖縄県宮古島 の言葉 で便所 を意味する。 (「 風俗

んつ)

便所 に豚 を飼 って主婦 の財源 になって い るとい う

んどころ)

「便 所」 「愛所」 とも書 く。宮 中の校書殿 に も蔵 人所 の隣 にも便所

画報」 よ り) 「蓋無銭箱」 (ふ たね ―ん じんぱ く)

事典及 び青森県方言集」 よ り) (ひ

うえ ん)」 参 照。

「ふず」 (ふ ず)

青森県 の方言 で便所を意味す る。 (「 東奥 日用 語 「便所」

じょう)

「不浄」 の意味。本来厠 の清 の義 に反 して ゐるが

トイ レ雑学事典」 より)

「ぴ ょんそん」 (ぴ ょんそん) 女学生 。女子大生 の隠話で便所 を意味する。 (「 おもしろ

(ふ

(び

んどころ)が あった。 この

便 とい う音 が愛 の音に通 ってい るところか ら、室

ことか ら。沖縄県石垣島の言葉で便所 を意味す る。 (「 八重山語彙」 よ り) 「豚便所」 (ぶ たべ ん じょ)

ころ)と いっ た ことから便所 と当て字 で略記 して

琉球 には「豚便所 」 になるものがある。回 りに石 垣をめ ぐらした中へ豚 を飼 う。人 はそ の石垣 の上

い る。愛髪 をけず り、衣服 の着更 な どをするため

にしゃがみ込 んで用便す る。下へ落 ちた便 を豚が

に設 けた所 で建武年中行事 に見 える御粧物

食 う、 とい うしか けである。 (「 厠談義」 よ り)

町時代 になる と上流の家の化粧室 を費所 (び んど

(よ

そ

もの)所 の意味 である。武家名 目抄 に「愛所 の字 と替 はれ ど、音 は同じく聞 こえて所 に非す、御髪 平 成 7年 度

「埠頭」

(ふ

とう)

洒落や地 口か ら生 まれた陰語のなかに「埠頭」が 早稲 田大 学 理 工 学 部 建 築 字 科

渡 辺 4二 兄 研 究 至

修 士論又 32 付録‐


トイ レ名称辞書 ある。「埠頭」 とい うのは婦人便所 のこと。 なぜ

多 く陵 屋 を兼ねた もの。沖縄県国頭郡 の言葉で

かと言 う と船 がた くさんあつ まるから。女学生、

便所 を意味す る。

女子大生 の隠語で女子 トイ レを意味する。 (「 お もしろ トイ レ雑学事典」 よ り) 「 プラーマ」

(ぶ

ら― ま)

lヽ

「プルー・マグノ リア」 (ぶ る ― まぐの りあ) メカニズ ムが上のシス タン (水 タンク)に 移 され たので 1880年 代 か ら、便器 にはあ りとあ らゆる装

1778年 、家具職人 のジョセフ・ プラーマがス ライ

飾 が施 されて くるようになる。「ブルー・マ グノ

ド・ ヴァルプをクランク・ ヴァルプに変 えて、水

リア」 もそのひとつの作 品。花文 の模様 のク ロー

洗 トイレ完成 した。プラーマ式 トイ レは、 19世 紀 末 までつ くられて いた。

セッ ト。 「プルダルー」 (ぶ るだる―) 17世 紀 に、洩瓶 は「ブル ダル ー」 と呼 ばれてい

「 ふ ら―め―」 (ふ ら―め ―) 多 く豚小屋 を兼 ねたもの。沖縄県新城郡 の言葉 で 便所 を意味す る。 「プライヴェイ ト・チ ャベ ル」

(ぷ

° らい う えい と・ ち

ゃべ る)

た。ブルダル ー とい うのはイエズス会 の有名 な説 教師 の名前 で、彼 が宮廷貴婦人 たちの聴罪司祭 と して、あ らゆる貴婦人 たちの告 白を聞 き付 けてい たので、それに対するあて こす りで、 この名前 が

私的 な礼拝堂、 の意。「 ガー ドロープ」 と同 じ

つ けられた。 「ふるみ ―」

意。

Jヽ

イ ン ドネシア語 で トイレを日常 的 にはプラカ ン (裏 あるいは後 ろ とい う意味 )と (ぶ

るみ ―)

多 くl■ 屋 を兼ねた もの。 沖縄県首里 の言葉 で便

「プラカン」 (ぶ らかん)

「Plumpsklosett」

(ふ

いう

々 屋 を兼ねた もの。沖縄県黒島・与那国島 多 く月

らんぷす くろせ っと)

ドイツ語 でお もしろい

所 を意味す る。 「ふるや ―」 (ふ るや ―) lヽ

(品 のな い)表 現 として使

われて方言。plumpsと は物 が ドプンと落ちる音 で

の言葉で便所 を意味す る。 「ふるや あ」

(ふ

るやあ)

沖縄県那覇島の言葉。 (「 厠 まんだ ら」 よ り)

ある。 「 プリースツ・ ホール」

(ぷ

リーす つ 。ほ―る)

坊 さんの穴、の意。 「ガー ドロープ」 と同 じ意。 ° 「P五 vy」 (ぶ りう い―) 英語 のプライバ シーからで きた言葉で、私 の秘密

「ふろ」 (ふ ろ) 便所 をフ ロとい う異称 がある。飛騨地方 では便所 を意味する。 (「 トイ レ考現」 より) 「フ ロヤ」 (ふ ろや)

されるようにな った。 日本語 の雪隠、はばか り、

飛騨地方 (岐 阜県 )で は、便所 をフ ロヤ といい、 沖縄 にも同様 の呼称 がある。 フ ロヤ、沖縄で は。

御不浄 と同意 。

中国式豚便所 をフル、 フルヤァ、 フリマ ア、 と呼

とか密室 とい う意味 から、個室 の トイレにも転用

んでいた。戦後衛生上 の観点 か ら豚舎 と便所 が厳

「 ふ りまあ」 (ふ りまあ) 沖縄県石 垣島の言葉で便所 を意味す る。 (「 厠 ま

しく区別 され、 フル、 フ ロヤと呼べ ば陵 屋 を指

んだ ら」 より)

す よ うになったとい う。沖縄以外 で も柳 田氏 らに

「 ふ りゃ―」

(ふ

lヽ

よれば飛騨高山地方 に も便所の ことをフ ロヤ と呼

りゃ―)

多 く陵 屋 を兼 ねたもの。沖縄県石垣島の言葉で lヽ

ぶ地方があるらしい。 (「 因伯厠項」 よ り) 「糞所」

便所 を意味す る。

(ふ

ん じょ)

糞所 の用例 は家相大全 に凡穀物菜品人生 を養 うの

「ふ る」 (ふ る) フルは、風 呂で湯殿 とい う意味 である。 この言葉

用 を成 しお らせ既 に糞所 に落ちるに至 りては陰に

の意味 は四周 をす っか りと立て切 ったものの総称

帰 し縮 りて忽 陽気 を発 す るの意味あ り云々。

であって (中 略)風 呂を便所 の意味 に使 つたのは

(「 厠考」 よ り)

やは り隠語で、便所 と湯殿 が続 いている作 りかた か らでた ものである。沖縄 ・ 首里 ・那覇 ・鬼界ケ

「糞尿処理場」 (ふ んにょうしょりじよう) ローマ (ム ッソリーニ)の 時代、列車 で糞尿処理

島の言葉。陵 屋 を兼ねな い、鹿児島県与論 島・ 沖縄県尻郡 ・ 首里 の言葉で便所 を意味す る。

場へ糞尿 を運 んで資源化 しようと試みた。ア ンモ

lヽ

「ぷる」

(ぷ

ニアをとった り硫安作 った りした。 「分別所」

る) 半 成 7年 度

(ふ

んべつ どころ)

早稲 田大 字 理 工 学 部建 築 字 科

渡 辺 仁 兄俳 究 三

修 士論又

付 録-32


トイ レ名称辞書 ひと り静かに思索 にふ け る場所。便所 の こと。せ

が、、雪隠の形態 のみを指 した ものか、 あるいは

っちん。俳諧 ・本朝文選‐ 4解 類長雪隠

そ こか ら転 じて便所その ものを指 したかは残念な

1許 六

│

「 されば 甲斐 の名将分別所 に定 め (略 )詩 腎運俳

が ら確証 は得 られない。 「川柳末摘鼻」 には「雪

の名句 も此所 より産出 し大 膳一人度 も此室 には入

隠 の屋根 は大方屁 の字形」「雪隠 の屋根 にはへの

りて工夫 を極 め り」昔 は、 「早喰 い、早糞 は男子 の一芸」 などといって、 トイレの短 いこ とが もて

字 は うつ てつ け」 とある。

はや されたが、早喰 いは ともか くとして、 トイレ はむ しろゆっ くりと楽 しむ とい う人 が増 えてい

「へ や」 (へ や) 島根県美濃郡 の方言で便所 を意味す る。 「ベ ルー便所」 (べ る―べ ん じょ)

る。昔か ら トイレの ことを分別所 とよんで きた

山 の観光地 な どで利用 される便所。普通の大便器

が、 い まや これが現代 的意義 をもってきて、 トイ

野中 を、前 と後 ろに区分 した もの。 大便器 を真上

レは現代人 に残 された最後 の個室 になった といっ

か ら見 て きんか くしの方の、前五分 の二 ほどの長

ても過言ではないのである。 (「 便所 のはな し」

さは浅 い 目皿 にし、後 ろの五分 の三ほ どは、 普通

よ り)

のよ うに、す っぼ り大 きく穴 が 開いて い る便器を

「ベーたんご」 (ベ ーたんご)

使 う。 「ぺ んき」 (ぺ んき)

熊本県 の方言 で便所 を意味する。 「 ベ ー どこり」 (ベ ー どこ り)

犯罪者

熊本県玉名郡 の方言で便所 を意味す る。 「へ えんつい」 (へ えんつい)

意味する。 (「 お もしろ トイ レ雑学事典」 よ り) 便所 のこと。 (「 住 まいの歴 史読本」 よ り) 「べ ん じゃ」 (べ ん じゃ)

り) 「べ が場」 (べ がぼ) (ウ

ラの世界 を歩 く人 々)の 隠語で便所 を

意味する。 (「 おもしろ トイ レ雑学事典」 より)

(ウ

大野郡 白河郷加須 良村 にあった と伝 え られる西岡 家 の便所 は石 づ くりである。 この便所 はベ ンジャ (ヘ

ンチ ャ)と 呼 ばれたが、直径 1間 、深 さ6尺

(現 在 は3尺 )の 穴 を掘 り、穴 の 内側 を川 の栗石 で

「べ がわ」 (べ がわ) 犯罪者

ラの世界 を歩 く人 々)の 隠語で便所 を

「便室」 (べ ん じつ)

仙 台地方 の言葉 で便所 を意味する。 (「 厠考」 よ

犯罪者

(ウ

ラの世界 を歩 く人 々)の 隠語で便所 を

意味す る。 (「 おもしろ トイレ雑学事典 Jよ り) 「べ たんご」 (べ たんご)

「イ ドコ

(井 戸 の石積)」

積 み し、底 を栗石 と石

灰 で固め、弁槽 に3本 の栗 の板 を渡 した珍 しい もの である。 (「 厠考」 よ り) 「便所」 (べ ん じょ)

熊本県 の方言 で便所 を意味する。 「べ っか」 (べ っか) 熊本県球磨郡 の方言で便所 を意味す る。

今 日、 トイレと並 び我 が 国の一般的呼 び名。 「東 陶通信 1966年 1月 号」 に慶大 ・文化地 理研 究会 の調 査 として、便所 をどのように呼 ぶか、 についての

「 へ っちん」 (へ っちん)

)1

長崎県五島 ・熊本県阿蘇郡 ・菊池郡 の方言 で便所

デー タが記載 されている。それによる と、

を意味す る。

・ ・20 :ト イ レ…50%、 2:お 手洗 …26%、 3:便 所・

「へ っちんどこる」

(へ

っちん どこる)

%、

熊本県下益城郡 の方言 で便所 を意味す る。 「べ っちんどこる」

(べ

っちん どこる)

熊本県下益城郡 の方言 で便所 を意味す る。 「へ っちんぱ」 (へ っちんば)

4:WC・ …13%、

(女 )1:ト

イレ

(お

(男

トイ

レ)… 63%、 2:お 手洗 …37%と なって い る。便所 の字義 につ いては厠 同様、李家正文博士 の研究 に 詳 しい。 この言葉 は文字 があらわ して い るよ う に、便利 の所 の意であ る。人 は不便 だ と直 ちに定

愛知県知多郡 ・熊本県 阿蘇郡 の方言 で便所 を意味

め直 して安 きに従 うゆえ、人 と更 とを合 わせ、 こ

す る。

こに便 の字が生 まれる。 よ く世間で いわれる便所 は便不りとい うのはこれである。 また便 の字 には寛

「別棟便所」 (べ つむねべ ん じょ) 便所 を意味す る。 (「 滅 び行 く民家」 よ り)

ぐとか閑 とか い う意が含 まれて いる。便殿、便房 な どとい う語で知 られる。やすみ どころの意であ

「屁 の字」 (へ の じ) 雪隠 の形態 をその屋根 の形 が「へ」 の文字 の形 を している ところから「屁」 をかけた洒落である

平成 7年 度

る。南海 「便所蔵」 (べ ん じょぐら)

早稲 田大学理工 学部建 築学科

渡 辺仁 史研 究室

修 士論文 付録-34


トイ レ名称辞書 山形県北村山郡 の方言で便所 を意味す る。

便所 のこと。「厠蔵」参照。

「便殿」 (べ んどの)

「便所 どこ」 (べ ん じょどこ) 熊本県阿蘇郡 の方言 で便所 を意味する。 「便所所」 (べ ん じょどこる) 熊本県鹿本郡 ・飽託郡 の方言 で便所 を意味す る。 「へ んち」 (へ んち) 青森県津軽 ・秋田県川辺郡 ・山形県北村 山郡・岐

「へ んや」 (へ んや) 岐阜県 の言葉で便所 を意味す る。 (「 厠考」 よ り) 「便不U」

(べ ん り)

阜県 ・島根県絵津市 ・ 邑智郡 ・広島県 ・高知県幡 「ほ― りゃ―」

多郡 の方言 で便所 を意味す る。 「 べ んち」 (べ んち)

(ほ

― りゃ―)

多 く豚小屋 を兼ねた もの。便所 の意味。沖縄県小

広島県甲奴郡 の方言 で便所 を意味す る。 「 へ んちゃ」 (へ んちゃ) 新潟県佐渡 (「 佐渡方言事典」)・ 富山県 (「 越 中方言集」)・ 石川県 (「 石川県方言語彙」 ・ 「石川県珠州郡誌」)「 べ ん じゃ」参照。便所 の 大 きさにも驚 ろかせる。主屋 の妻佃1南 面 に張 り出 し下家が取付 けて いるが、 ここが「ヘ ンチ ャ」 と

浜郡 では1ク 屋 を兼ねない。 「Hong Nam」 (ほ ―んなむ) jヽ

現在 のタイでは トイ レの ことをホーン・ ナ ム (水 の部屋 )と い う。 「ボ ウン便所」 (ぼ うんべ ん じょ) ビルマ語 で「一般」あるいは「共通」 とい う意 味。便所 は男 の部屋 と女の部屋 に分 かれてお り、

1部 屋 に6人 前後入 れる。部屋 の中 には定員分 の穴

呼 ばれる便所 である。間回は約3間 。内部 は2室 に 分 かれ、それぞれの地面の下に直径約2、 1メ ー ト

が開 いてお り、そ の うえ に板 が2枚 渡 してあって、

ル、深 さ約 1.5メ ー トル とい う巨大な便槽 を設け、

真 ん 中が空 いてい る。穴 と穴 との間 には横棒 があ

周囲は膝喰口pき で仕上 げられている。そ の便槽上

るだ けで、板 や布 の仕切 りはないので、隣を見 れ

に厚 さ4セ ンチほ どの板 をほぼ20セ ンチ間隔で渡 し

ば用 を足 して いる人 を見 ることがで きるが、そう

てある。用 を足す ときは、板 間 の溝 を胎 いで、 し

しないのがエチケ ッ トだ とい う。

ゃがんで行 な う。数人 が同時 に利用す ることがで

「掘 り込み便所」

(ほ

りこみべ ん じょ)

きる。2室 とも形態 は全 く同 じだが、男女別 々に振

岐阜県 の便所 にお いて も、町屋 の便所 を除 いて、

り分 けて使 つていたのだろ うか。 (「 日本 トイレ

農村 では、桶 の上 に2枚 板 を置 く構造

博物誌」 ) 「べ んちゃ」 (べ んちゃ)

リ込み便

た。 (現 在 で も自河村で使用 してい る所 がある)

長野県下伊那郡 の方言 で便所 を意味する。 「へ んちゃどこ」 (へ んちゃどこ)

「穴 センチ」参 照。 「茅房」

(ま

ぉつ あん)

中国北部 では便所 のことをこ うい う。

富山県 の方言 で便所 を意味する。

「茅厠」

「大便所」 (へ んち ょ) 織田信長 の安土城 の天守閣 には3つ の トイ レがあ っ た。門を入 った ところに「せんちょ (洗 所 )」 と 地階 の東北隅 の「へ んち ょ (大 便所 )」 と「せ う へんちょ

(ホ

所 とか穴 センチ とか呼 ばれた)は 最近 まであっ

便所 )」 。 (ガ ヽ

(ま

ぉつ ぉ―)

中国北部 では便所 のことをこ うい う。 「まだか」

(ま

だか)

鹿児 島県 の言葉 で便所 を意味す る。 (「 因伯厠 考」 より)

「へ んち ょ」 (へ んち ょ)

「マチ」

島根県江津市 の方言 で便所 を意味する。 「へ んちん」 (へ んちん)

(ま

ち)

会津 で便所 をマチ とい う。 「間」 と言 うことを意 味す ることか らの命名 らしい。 (「 アジア厠考」

広島県 甲奴郡 ・長野県南高来郡 の方言 で便所 を意

よ り) 「 まち―」

味す る。 「へ んつ」 (へ んつ)

(ま

ち―)

鹿児 島県沖永良部島の言葉 で便所 を意味する。

山形県北村山郡 ・最上郡 の方言で便所 を意味す

「間半」

(ま

なか)

鹿児 島県 の言葉 で便所 を意味す る。 (「 因伯厠

る。

考」 より)鹿 児島県 の方言 で便所 を意味する。池

「へ んつん」 (へ んつん) 平成 7年 度

早稲 田大 学理 工 学 部建 築 学科

渡 辺仁 史研 究 室

修 士論 文 35 付録‐


トイ レ名 称 辞 書

袋西武 デパー トの隠語で便所を意味する。

カルは、上のシスタン (水 タンク)に 放流のメカ ニズムがあ り、ベイズ ンにはない ものである。ウ

(「 お

もしろ トイレ雑学事典」 よ り) なか) 鹿児島・宮崎県旧三国

「マナカ」

オッシュアウ ト、ウォッシュダウン、サイフ ォン

(ま

(薩 摩・大隅 。日向)に わ たって便所をマナカとい う。「間」 と言 うことを

などはこれ らに入る。 「めのこる」

意味することか らの命名 らしい。 「まる」

る)

(ま

(め

のこる)

アイヌにおける女便所 の意味。

(「 厠 まんだ ら」

より)「 アシンル」「おっかよる」参照。

池袋西武デパー トの隠語で便所を意味す る。

「めんじょ」

) (ま るが リーぴ―ち) (水

タンク)に 移 され

(「 因伯

厠考」 よ り) 「毛司」

たので1880年 代 から、便器 にはあ りとあらゆる装 飾が施 されて くるようになる。「マルガリー・ ピーチ」 もそのひとつの作品。花文 の模様 のク

んしょ)

秋田県山本郡 の言葉で便所 を意味す る。

(「 おもしろ トイレ雑学事典」 より

「マルガ リー・ ピーチ」 メカニズムが上のシスタン

(め

(も

うす)

「毛司」 「茅司」 とも書 く。お寺からきた言葉で 便所を意味す る。 「毛房」

(も

(「

トイレ考現」 よ り)

うほ う)

ロー セ ッ ト. 「 まんち」

(ま

んち)

「Monkey Closet」

岡山県備 中北郡 の方言 で便所 を意味す る。 「万年厠」

(ま

1851年

んねんかわや)

(も

んき―・ くろ―せっ と)

に ロン ドンで開 かれた万 国博覧会 にモ ン

キー・ク ローセ ツ トとい う新 しい トイ レを出品 し

取運 び雪隠 とはだ いぶ性質が違 うのが、 この池 に 不浄溜 ま りを設けない万年厠 とい うものが、柳営

て評判を集 めた。 「や ―ぬ く― しぃ」

(や

―ぬ く― しぃ)

の大奥 とか大名屋敷 の大奥 などに、特 に婦人用 と

琉球 の言葉 で、厠 が住宅 の北部乃至後方 に建 てら

して設け られていたと伝 えられてい るが 、 どんあ

れるところか らきたもの。 (「 厠考」 よ り)

もので あったか、 これに関す る資料 は全 くない。 (「

日本 の室 内空間」 よ り)「 取運 び雪 隠」参

沖縄県 の言葉で屋根 のある便所 のこと。 「家 ―ぶ る」 (や ―ぶ る)

照。 「溝流」

「家 ―ぶ―る」 (や ―ぶ― る)

(み

ぞる)

沖縄県首里 の方言 で屋根 のある便所 のこと。

古事記 にも溝流 とい う厠 のことが出て い るが、か

「役場」

(や

くば)

つては高野山 にも、彦 山 にも、 日本 中 に川流 しの

岡山県備 中北郡 ・ 岡山市 ・山口県 ・大分県北海部

便所 があつた。 (「 厠 まんだら」 よ り)

郡 の方言で便所 を意味す る。

「御手洗」

(み

た らし)

「家 ふ るや」 (や ふるや)

便所 を意味す る。 (「 お もしろ日本語 ウ ンチク事 典」 よ り) 「MIRIHATH」

(み

「山」 りはす)

(む

(む

ま)

「山雪隠」

ろ)

便所 のこと。 「ムロ」

(や

「お山」参照。

チ ュニジアの便所。 「むろ」

沖縄県首里 の方言 で屋根 のある便所 のこと。

(や

ませっちん)

「崖雪隠」参照。 (「

アジア厠考」より)

「山センチ」

ろ)

便所 をムロ、 とい う異称 がある。 「Mechanical Closet」 (め かにかるくろ―ぜっ と) 「コンピユエンスの神殿」(1978)で ルシンダ・ ラ ム トンは、水洗 トイレを構造によって大 きく2つ に 分けている。 メカニカルとノンメカニカルであ る。 メカニカル・ クローゼットとはベ イズ ン (便 器)に 水 を放射す るメカニズムがついて いるもの である。ヴァルプ式はこれにあたる。 ノンメカニ 半 成 7年 度

(や

ませんち)

便所 の意味か。 (「 厠考」より) 「山べん じゃ」 (や まべん じゃ) 「崖雪隠」参照. 「山便所」 (や まべんじょ) 便所 の意味。「崖雪隠」参照。 「用事」 (ゆ ― じん) 鹿児島県奄美大島・喜界島の方言で便所の意味 か。 「ゆ しどこ」

(ゆ

しどこ)

早稲 田大 字 理工 字 部 建 築字科

渡 辺仁 児研 究 至

修 士論又 付 録 -3(


トイ レ名 称 辞 書

鹿児 島県肝属郡 の方言 で便 所 を意味する。 「ゆ じどこ」

(ゆ

り)「 用達所」 と書 いて便所 を意味する。 (「 は

じどこ)

宮崎県東諸県郡 の言葉 で便所 を意味する。 「ゆ しどこい」

(ゆ

しどこい)

(ゆ

どの)

二重県阿山郡 ・岡山県阿哲郡・ 巴久郡徳島県祖谷 地方で は、便所 ・肥壺 のことをイ ドノ・ユ ドノと 呼 んでいる。広島県 の一部 では大便所 をユ ドノ (湯 殿)、

ばか りなが ら トイ レと文化考」 よ り) 「要所」

鹿児 島県揖宿 郡 の方言 で便所 を意味す る。 「湯殿」

もある茶屋 へ入 り、 しば らく休 む。 (「 厠考」 よ

愛媛県 の一部 で は客用 の上便所 を上湯

(よ

うどころ)

便所 のことか。 (「 古代厠政」 よ り) 「用 便所」 (よ うべ ん じょ) 便所 のことか。 (「 古代厠攻」 より) 「用便 つぼ」 (よ うべ んつぼ) 19∞ 年頃 のノル ウェー、 ス ウェーデ ン、 スペ イ ン

の田舎 の トイ レ。上か らふたがで きるような箱状

殿 と呼 んでいるそ うだ。当県下でも風呂水 を ドウ

になって いて、 また、壺が いっぱい になって も2人

ケ壺 に流 し、その沈殿物 を肥料 としてい る家 もあ

で取 り出せるように両側 に取 つ手 がついて い る。

るので、風 呂 と便所 の関係 は深 い。 しか し県下で

よく、お じい さん とお じさんが、それぞれ取 っ手

は風 呂場 をユ ドノとい う地方 はあるが、便所 のこ

を片手で持 ち、空 いて いる もう一方 の手 で鼻 をつ

とをユ ドノと呼 ぶ地方 はな い。

まみなが ら、運び出 した りしてい ました。当時、

(「

因伯厠考」 よ

り)広 島県・福 岡県 では便所 を湯殿 といって い る。 (「 厠 まんだら」 よ り)兵 庫県赤穂郡 ・ 島根

都会 ではすでに水洗便所 が使 われていま した。 「装 物所」

(よ

そ もの どころ)

県 ・徳島県美馬郡 ・香川県 ・熊本県 の言葉で便所 。小便所 を意味す る。広 島県高田郡 の方言 で大便

便所、更衣室 の意味。昔、中国地方 で貴人 が厠 に

所 を意味す る。

ことか ら。 (「 トイ レ考現」 よ り)

「ゆ どん」

(ゆ

「 よ りだめ」

どん)

島根県益 田市 の方言で便所 ・小便所 を意味す る。 「用事」 (よ ― じ) 滋賀県 ・京都府 ・宇治郡 ・奈良県宇陀郡 の方言 で

(よ

(よ

りだめ)

栃木県 日光市 ・鹿沼市 の方言 で便所、厠 を意味す る。 「ライオン」

(ら

いおん)

1896年 に作 られたシャ ンクスの作品。 これは動物

便所 を意味す る。 「用事場」

行 くと臭 くなるので、そのたびに衣服 を着替 えた

型 のク ローセ ッ トで、文様 は外佃1だ けでな く、便

― じば)

滋賀県彦根 ・ 京都府愛宕郡 ・京都府 ・徳 島県 の方 言 で便所 を意味する。文献例 :大 平記中臣講釈

器 の内佃1に も描かれて くるようになった。 (ら いず どあかん さす)

「 ライズ ド・ アカ ンサス」

メカニズムが上のシス タ ン (水 タ ンク)に 移 され

「用事場 の戸 まで、大盗人 め」 「よ― じゅ―ば」 (よ ― じゅ―ば)

たので 1880年 代 から、便器 にはあ りとあらゆる装

上野吾妻郡の言葉で便所 を意味する。 (「 秋山紀

飾 が施 されて くるようになる。「ライズ ド・ アカ

行 よ り)

ンサス」 もそのひとつの作 品。花文 の模様 のク

「用場」

(よ

ローセ ッ ト.

―ば)

愛知県知多郡 (「 南知多方言集」)・ 三重県伊賀

「ラ トリン」

(ら

とりん)

鳥取県岩見 (「 島根

英語で「洗 い流す」 の意。便所 を表す言葉 として

県方言事典」 「広 島県方言 の研究」)の 方言 で大

歴史的に使 われて きた。 ラヴア トリー (Lavatory)と 同義語。 パーバ ラ・ A・ ハ ナウオ

(「 三重県方言 の研究」 )・

小便 をす る所、便所 の意味。鳥取地方で は使 われ ない。 (「 因伯厠考」 よ り) 「要処」

(よ

うじよ)

便所 のこと。 「用立所」

ル トの「結 ばれた帯」 (1986)で は穴 を掘 っただ けの野外 の便所 を表す。そ の うえ に木 の台をおい

(よ

(「 住 まいの歴史読本」 よ り)

うだて しょ)

東海道中膝栗毛 のこの よ うにある 上方 もの「ち っと休 んでいこかいな、北 「ここは きたねえ所

て使用す る。英語 では便所 を表す言葉 として歴史 的 に使 われて きた。洗 い流す とい う意味 か らきて いる。 「Lavatory」 (ら ifと リー)

シ)の 雪隠 と見えて用立所 とか

元来 はホテルなどの共同洗 面所 の意で、 イギリス

いてある、爾 「お きや アツがれハ ヽヽヽヽ三人 と

ではよく使 われる言葉 である。現在 では公 衆便所

だ、みな御師

(オ

平 成 7年 度

早稲 田大 学 理工 学部建 築学 科

渡 辺仁 史研 究 里

修 士論 文

付録-3,


トイ レ名称辞書 の意。英語で は便所 を表す言葉 として歴 史的 に使

明治22年 (1889年 )に 市政が施行 された当時 の大

われて きた。洗 い流す とい う意味 からきて い る。

阪市当局 の文書 によると、市内 には「路傍便所」

「lavabo」

と称 して共同便所 が千数百ケ所 も存在 していた。

ぶ あぼ)

(ら

フラ ンス 語 で トイ レの意。 「ランペス」

(ら

(「

んべ す)

こや しと便所 の生活史」 よ り)

「わあふる」

(わ

あふ る)

メカニズムが上のシス タ ン (水 タンク)に 移 され

沖縄本島糸満町 ではプタ小屋 ワアフルを用 いてい

たので1880年 代 から、便器 にはあ りとあ らゆる装

る。 (「 厠 まんだ ら」 よ り)

飾 が施 されて くるようになる。「ラ ンペ ス」 もそ のひとつの作 品。花文 の模様 のクローセ ッ ト. 「流厠」

(り

ようそ く)

便所 のこと。 「両便所」

(「

トイ レ考現」 より)

便所 のこと。 (「 東陶通信」 より)

(「 お もしろ

中 にある称念寺 の トイ レの柱 に「両便所」 と書 い てある。兵庫県川西市 の多 田神社 の トイ レに も 「両便所 」 と書 いてある。

(中 略)こ

便所」 とい う意味 であろ う。

(「

れは「男女

トイレ考現」 よ

り)

「Washington Club」

犯罪者

(ウ

(わ しんとんかれっ じ)

ん じょば)

意味する。 (「 おもしろ トイ レ雑学事典」 よ り)

(わ

(「 お もしろ

「Wascda c01lege」

しん とん くらぶ)

トイ レ雑学事典」 よ り)

(わ せだかれっ じ)

女学生、女子大生 の隠語で便所 を意味す る。 「渡邊」

ラの世界 を歩 く人 々)の 隠語で便所 を

トイ レ雑学事典」 より)

女学生、女子大生 の隠語で便所 を意味す る。

(「 (り

しんとんかふ え)

女学生、女子大生 の隠語で便所 を意味す る。

古 い町並 みで有名 な奈良県橿原市の今井町、その

「 りん しょ場」

(わ

「Washington Collegc」

ようべ んじょ)

(り

「WashingtOn Cafe」

おもしろ トイ レ雑学事典」 より)

(わ

たなべ)

便所 には鬼 が い るので、入 る時せ きば らいをする とその鬼 が逃 げ るとい う言 い習 わ しがあるか ら鬼 を退治 して くれた渡辺網 とい う人 の名前 か ら来て

「れ ―ほ」 (れ ― ほ) 小便所 を意味する。そ の意味 は不明であ る。

いるのか。京阪地方 では路傍 に小便桶 を置 いて、 通行人 の用 にあて、大阪 ではこの桶 を渡辺 といつ

(「 厠考」 よ り)

「 レイ ト」 (れ い と)

た。多 くは橋 のほ と りにあったからで、渡辺橋 は

ミュー ジシャンやタレン トなどの音楽関係 者 は逆

その名前 が残 った ものである。 (「 厠談義」 よ

語 を多用 して いる。 トイ レをレイ ト、ク ソをソー クな どとい う。 (「 お もしろ トイレ雑学事典」 よ

り) 「落 し」

(を

とし)

「 日葡辞書」では「Votoxl‐ ‐ 穴 になって い る便所 の

り) 「Rest Room」

(れ す とる―む)

もとは休憩室 の意であるが、腰掛け式便所 な ら、 ひと休 み もで きる。現在 では公衆便所 の意。 「れっと」 (れ っ と) 女学生、女子大生 の隠語で トイレを意味 す る。 ト イレッ トの トイをとった略語。

(「

意」 とある。 「 (雪 隠を落 しにする)便 所 を先記 のよ うな形式 に造 る」 と記載 されてい る。 17世 紀 には一般的な呼称 であった と思われる。鳥取県 日 野市 にお いて明治 。大正期 の大便所 の呼称。 (「 因伯厠考」 より)

お も しろ トイ

レ雑学事典」 よ り) 「reぼ cte」

(れ

とれ ―て)

スペ イ ンの古 い由緒あ る家 に行 くと、女性専用 の 御不浄 に、男性用 のよ りひ とまわ り大型 なアサガ オが置 い てある。以前 は女性 が ロングス カー トを まくりあげて、アサガオに背を向けて要するに後 ろ向 きに立 ち冽ヽ 便 をしたわ けである。 この種 の器 はretreじ と呼 ぶが、そ の語源 はretrOceder(後 ず さ りをす る)と い う語であろ うか ? 「路傍便所」

(ろ

ぼ うべ ん じょ)

平成 7年 度

早稲 田大学理工学部建 築学科

渡 辺仁 史研 究室

修 士論 文 付録-38


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