U9107 早稲 田大学理 工 学 部建 築学 科 卒業論文 指 導教授 渡辺仁 史
災 害 時 に お け る 人 間 の 行 動 に 関 す る研 究 山崎雄一朗
Dcpartillcnt of Architccturc,School of Sciencc and】 巳nginccring,Wascda Univcrsity
平成
3年 度
卒業論 文
早 稲 田大 学 理 工 学 部 建 築学 科
亥饒仄鉤&a鰈夕 ズ鼈 拶 楷鉤鰤図予 屏
早 稲 口 大 学理 工 学 部 建 築 学 科
G8D■ 99
山崎
渡 辺 仁 史研 究 室
雄一朗
9101031
[は じめ に]
私 た ち人 間 に 快 適 な 、 そ して 安 全 な 生 活 の 場 を 提 供 して くれ る も の と して 、 建 築 は 発 展 して きた 。 建 築 の 歴 史 を 振 り返 って み る と、 そ れ は まず 人 類 が 厳 しい 自然 環 境 か ら逃 れ 、 猛 獣 な ど の 外 敵 か ら身 を 守 る た め の ほ ら穴 が 始 ま りで あ り、 こ う い っ た 快 適 さ や 安 全 性 を 脅 か す 様 々 な 外 的 な 現 象 に 抵 抗 す る意 味 に お い て は 、 建 築 は 技 術 の 発 達 と 共 に 著 し く発 展 して きた 。 しか し建 築 物 そ の もの 安 全 性 は ど うな の で あ ろ うか 。 安 全 を 求 め て 人 間 が 建 築 に 身 を 寄 せ た の が 始 ま りで あ る な ら、 建 築 物 そ の も の に も安 全 性 を 求 め るの は 当 然 の こ と で あ る。 した が って 安 全 性 と は建 築 物 が 要 求 さ れ る基 本 的 な 性 能 の
1つ で あ り、 この
た め に 法 規 と い う ものが 存 在 し、 す べ て の 建 築 物 を 様 々 な 面 か ら規 制 して い る。 建 築 基 準 法 、 消 防 法 な どが これ に 当 た るが 、 こ こで 注 意 しな け れ ば な らな い の は 、 これ ら の 法 令 が あ くまで も安 全性 の た め の 最 低 の 技 術 基 準 で あ る と い う こ とで あ る。 こ う い っ た 意 味 か ら安 全 な 建 物 を設 計 す る に は 、 法 令 を 遵 守 す る だ け で は 不 十 分 と い わ れ 、 よ り確 か な 安 全 性 を 確 保 す る た め に 、 この 方 面 で の 研 究 が 近 年 盛 ん に 行 わ れ て き た 。 代 表 的 な 災 害 と して火 災 を 対 象 に 行 わ れ た 研 究 が 数 多 く、 そ の 中 で も過 去 に 起 こ っ た 火 災 の 事 例 調 査 や 、人 間 行 動 に 関 す る実 験 的 な 研 究 が 一 般 的 に 行 わ れ て き た 。 さ ら に こ こか ら人 間 の 行 動 特 性 を 分 析 した避 難 シ ュ ミレ ー シ ョ ン・ モ デ ル や 安 全 性 評 価 手 法 な ど も作 られ て き た 。 しか し人 間 の 行 動 特 性 を 研 究 し、 ま た そ れ を 安 全 性 評 価 手 法 な ど に 用 い た も の の 中 で 、 そ の 行 動 特 性 が 法 規 と ど の よ う に 対 応 して い る の か と い う こ とを 明 らか に した も の は 数 少 な い 。 も と もと法 規 だ けで は 不 十 分 と い う点 か ら この 方 面 の 研 究 が 発 展 して きた と い う こ とを 考 え ると、 この 事 は まず 最 初 に 行 わ れ な けれ ば な ら な い は ず で あ る。 つ ま り法 規 の ど の よ う な 面 が 不 十 分 で あ る の か を まず 解 明 し、 そ の 結 果 を 踏 ま え た う え で 安 全 性 評 価 モ デ ル な どを 作 成 した ほ うが 、 よ り効 果 的 な も の と な る の は 明 らか で あ る。 そ こで 本 研 究 で は 、 まず 過 去 に 行 わ れ た 事 例 調 査 や 実 験 的 研 究 、 文 献 か ら人 間 の 行 動 特 性 の 分 析 、 体 系 化 を行 い 、 ま た 階 層 構 造 に 基 づ く分 析 法 に よ る行 動 特 性 の 実 験 的 な 調 査 も行 っ た 。 そ して 人 間 の 行 動 特 性 と 関 連 す る法 規 を 抽 出 し、 法 規 と行 動 特 性 の 対 応 を 明 らか に す る こ とを 試 み た 。
目次
[は じめ に ]
第 ■章
第
第
第
研 究 の 概要
1-1 1-2 1-3 2章
火 災 時 の行 動 特 性
2-1 2-2
「 Fires and Eunan Behaviour
3章
研 究 の 目的
2
研 究 の 内容
3
研 究 フ ロー
4
2nd edit」
既 存 の 避難 行 動 研 究 成 果 (国 内 )の ま とめ
AHPを
の 翻 訳 成 果 の ま とめ ―――‐ 6 一
-11
用 い た 避 難 行 動 に 関 す る実 験 的調 査
3-1 3-2 3-3
調 査 の概 要
----
調 査 結 果 の ま とめ と考 察
-------
4章
法規 と行 動 特 性 の 対照
4-1 4-2 4-3
法 規 の概 要
成 果 の ま とめ
行動 特 性 との 対 比 安 全性 確 保 の た めの 課 題
[お わ り に] [参 考 文 献 ] [資 料 編 ]
19
23 38
---- 41 ---- 66 ---- 71 ---- 72 ---- 73 ---- 75
〃 ゴゴ ″
θ好
1-1
研 究 の 目的
災 害 時 、特 に避難 時 に お け る人 間 の 行 動 に着 目 して 、避 難 に 際 して の 建 物 の 安 全 性 を建 築 計 画 の 面 か ら評 価 し、 設 計・ 計 画 を進 め る上 で 配 慮 す べ き指 針 を提 示 す るた め に 、本 研 究 で は「 災害 時 の 人 間 の 行 動 特 性 の 分 析 」 と「 災 害 時 の 建 物 の 空 間 特 性 の 分 析 」 を 行 い 、 行 動特 性 と空 間 特 性 の 対 応 を 明 らか にす る こ とを 目的 とす る。
-2-
1-2
研 究 の 内容
1).災 害 時 の 人 間 の 行 動 特性 の 分析 まず 既 存 の 研 究 文 献 や事 例 調 査等 か らデ ー タを 集 め 、 災害 時 、 主 に火 災 時 に お け る 人 間 の 行 動 を分 析 し、 その 特 性 を抽 出 し整 理 す る。 それ で さ ら に 、 既存 の 研 究 や事 例 調 査 だ けで は 不 明 な 点 を実 験 的調 査 を行 う こ と に よ って 明 らか に し、 これ らを 総 合 的 に 体 系 化 し、 ま とめ る。
2).災 害 時 の建 物 の 空 間特性 の 分 析 す べ て の 建 物 に必 ず共 通 して い る点 は 、 建 築 法 規 に したが って 建 て られ て い る とい う こ とで あ る。 つ ま り建築 空 間 の形 態 とい う も の は、 あ る程 度 法 規 に よ って 左 右 され て い る と考 え られ る。 そ こで この 法 規 に よ って 規 定 され る空 間 と、 1).の 結 果 に よ っ て 分 析 した 人 間 の 行 動 特 性 か らみ た空 間 を対 比 させ 、 そ こか ら生 じる空 間 の 安 全 性 確 保 の た め の 課題 を 見 出す。
-3-
1-3
研究 フロー
本 研 究 は以 下 に 示 す通 り に 行 った 。
災 害 時 の人 間 の行 動 特 性 の分 析 文 献・ 事 例 よ リデ ー タ収 集
(翻 訳 作 業 な ど )
災害 時 の 行 動 特 性 の 引 き出 し
災害 時 の 行 動 特 性 の 体 系 化
文献・ 事 例 か らの 行 動 特 性 の ま とめ
ア ンケ ー ト調 査 災害 時 の 行 動 特 性 の 分析
災 害 時 の建 物 の 空 間 特 性 の分 析 建 築 法 規 の研 究
去規 に よ って 規 定 され た 空 間 の 分 析
災害 時 の 空 間特 性 と行動 特性 の 対 豊
:
―
―
―
―
―
―
V―
―
―
_____―
―
―
―
―
―
―
― ■
1安 全 性 評 価 へ の 活 用 1_________―
―
―
―
図
―
―
―
―
1.1
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
‐
」
研究 フ ロー
4
″ ′ゴ θ
2-1
『 Fires and Ⅱuman BehaviOur
2nd edit』 の 翻 訳 成 果 の ま とめ
David Canter者 の『 Fires and Ⅱu■ an BehaviOur 2nd edit』 の 中 :こ あ る「 Behav― ioural Aspects Of the King's Cross Disaster 」 と「 An Overvie7 0f Ⅱunan Beha― 宙 our in Fires」 の 2つ の 章 を翻訳 した 。 そ して その 中 の 火 災 時 にお け る 人 間 の行動 を分 析 し、 その 特 性 を抽 出 して 、表 2.1に ま とめ た 。
表
2.1
火 災 時 に お け る人 間 の 行 動 特 性
一 般 の 建 物 (利 用 者 側 )
住宅
病 院 等 (管 理 者 側 )
●早 い 段 階 で 兆 候 に は
●火 や 煙 を 発 見 した と き
い つ も誰 か が 業 務
気 づ くが 時 々 無 視 し
自分 が 第 一 発 見 者 か ど
で 起 きて い る た め
た り誤 解 した りす る
うか 迷 い も し危 険 で は
他 の種 類 の建 物 に
特 に 男 性 の 方 が この
な か っ た と き に 面 目を
比 べ 比 較 的 早 く火
傾 向 が 強 い 。 しか し
失 わ な い た め に、 時 々
災 の 兆 候 に気 づ く
煙 が あ れ ば す ぐ火 災
危 険 性 を 軽 く扱 って し
と結 び つ く。
ま う。 ●兆 候 が 聴 覚 的 な も の だ け で あ る 。 特 に レス ト
認
受
現
ラ ンな どで は煙 や 匂 は 時 々重 大 と は見 な さ れ
知
動
な い。
象
●火 災 方 知 器 は あ ま り役 に立 たず 、 人 々 は時 間 を 隔 て て 火 災 を 知 る。 ● あ い ま い な 兆 候 を 無 視 しが ち で あ り、 特 に一 般 の建 物 の方 が この傾 向が 強 い。
●火 に 直 接 出 くわ す こ と よ り は 、 異 常 な 兆 候 に よ って 火 に づ 災 気 く場 合 が多 い。
――-6-――
表 2.1
火 災 時 に お け る人 間 の 行 動 特 性 (つ づ き )
住宅
● 兆 候 が 続 け ば 調 べ に
一 般 の 建 物 (利 用 者 側 )
病 院等 (管 理 者 側 )
●火 災 の もとが何 処 で あ
●りК候 :こ 気 づ け if、
行 き必ず煙 な ど に 出
るか あ ま り知 ろ うと し
看 護 婦 が す ぐに調
くわ し、煙 が 部 屋 か
な い。
査 を行 う。
ら出て い れ ば 、 調 べ に 部 屋 の 中 に 入 って 現
い く。 ●調 べ に行 き火 や 煙 を
象
発 見 す ると、 自分 が い た ところ に 戻 って くる。
●兆 候 に 気 づ き 、 そ れ を 調 べ る こ とで 火 災 を 確 信 す る の が ほ とん ど で あ 認
能
知
動
る。
人
間
● あ ま り他 の 人 を 頼 り
●人 が 大 勢 い る場 合 、 情
にせ ず 火 の 知 らせ を
報 収 集 が一 番頻 繁 に 行
受 け る と 自分 で 調 べ
わ れ る行 動 で あ るが 、
に 行 き (女 性 → 男 性
あ い ま い な 情 報 を受 け
>男 性 → 女 性 )、
取 る こ とには消 極 的 で
こ
の結 果 次 の行 動 が 遅
あ る。
れ る。 これ は 家 庭 で
●当局 (職 員 な ど)の 情
の 個 人 の役 割 に 関 係
報 を信 頼 す るが 、早 い
し、 他 の 人 の 安 全 と
段 階 で の 警 告 には反 応
被 害 防止 の た め に、
す る のが 遅 い 。
特 に父 親 な ど は ょ り 大 きな責 任 が 感 じ ら れ る。
―一-7-――
表 2.1
火 災 時 にお け る人 間 の 行 動特性 (つ づ き)
一 般 の 建 物 (利 用 者 側 )
病 院等 (管 理 者 側 )
●女 性 は 他 の 人 に 知 ら
●他 の 人 よ りは職 員 や 電
● ひ とた び 火 災 (又
せ 、 次 の指 示 を 待 つ
話 交 換 手 に 知 らせ る場
は そ の 兆 候 )が 発
こ とが 多 い 。
合 が 多 い。
見 され る と、 情 報
住宅
は 細 か く明 示 さ れ 最 初 に上 司 の 看 護 婦 に 伝 え られ 、 次 に 同 僚 に 伝 え られ
情報
る。 ●主 に 状 況 と火 の 激
伝達
しさ に 関 す る情 報 が 求 め られ る。
情 報 伝 達
●人 々 に 火 災 を 確 信 させ る の は 、 調 べ に 行 った 人 か ら の 報 告 が ほ とん ど で あ る。 ●情 報 伝 達 の 手 段 と して 火 災 警 報 を 鳴 らす 場 合 も多 い 。 ●情 報 は 他 の 人 か ら得 る の だ ろ うが 、 度 々 そ れ は 効 果 的 な 行 動 を す る に は 不 十 分 で あ る。
●女 性 は 男 性 に比 べ 、 よ り隣 人 に 助 けを 求 救助
め る。
要請
●ほ とん どの 場 合 で 電 話 が 利 用 で き、実 際 に 多 くの 人 々 が 利 用 して い る この 場 合 消 防署 に 電 話 す る の が ほ とん どで あ る。 ●従業 員 の 指 示 や受 付 か らの 電 話 の 指 示 (ホ テ
指示
ル
)は
、
客
の
行
動
に
な り影 響 を 及 ぼ す 。
-8-
か
表 2.1
火災 時 にお け る人 間 の 行 動 特性 (つ づ き)
住
宅
一 般 の 建 物 (利 用 者 側 )
病 院 等 (管 理 者 側 )
●一 般 の 建 物 で は 他 の 種 類 の 建 物 に比 べ 、 消 火 の 試 み が 少 な い。 消火
●男 性 は 女 性 に 比 べ 消 火 を 試 み る傾 向 が 強 い 。 ●小 さ な 火 で は 消 火 器 を あ ま り使 お うと しな い 。
●消 火器 の 使 用 は他 の 方 法 に比 べ あ ま り成 功 しな い 。 ●救 助 を 求 め られ た 隣 救出
お びえて い る患 者
人 が男性 で あれ ば、
を 救 出す る。
救 出 を 試 み る。
●職 員 が 自分 た ち の 役 割 を 理 解 す れ ば 、 避 難 は 効 果 的 に 行 わ れ る。 避難 誘導
●行 動 が 極 めて 組 織 化 され て い るた め 恐 怖 の 増大 に はつ
避
なが らな い 。
難
●住 宅 な ど に比 べ 、 人 々
●逃 げ 先 とそ の ル ー
は 避 難 を 素 早 く決 定 す
トは 上 司 の 看 護 婦
る。 避難
が 決 定 す る。
●ホ テ ル で は 避 難 前 に 荷
●避 難 と活 動 は 煙 の
作 り した り、 服 を 着 る
中で は行 われ な い
こ とが 珍 し くな い 。
●非 常 階 段 を使 う人 は ほ とん どい な い。
-9-
表 2.1
火災 時 に お け る人 間 の 行 動 特性 (つ づ き)
住
一 般 の 建 物 (利 用 者 側 )
宅
病 院 等 (管 理 者 健 )
避 難
●煙 が あ って も構 わ ず逃 げ る。 避難
●非 常 口な どで は な く、 ふ だん 使 用 して い る通 路 で 逃 げ る場 合 が ほ とん どで あ る。
その 他
●女性 は男性 の行 動 に
●特 に ホ テ ル で は 火 災 の
左右 され る場合が 多
最 中 に 、多 くの 人 間 が
い
自分 の 部 屋 に戻 る こと
。
が あ る。 しか し、一 度 建 物 か ら逃 げ た後 で 戻 る客 は い な い 。
一 -10-一
2-2
既 存 の 避 難 行 動 研 究 成 果 (国 内 )の ま とめ
既 存 の 研 究 文 献 や 事 例 調 査 、 ま た 実 験 的 研 究 結 果 か ら人 間 の 行 動 を 分 析 し、 そ の 特 性 を 抽 出 し整 理 した 。
1).日 常 時 の お け る人 間 の 行 動 特 性 まず は 日常 の 行 動 に 見 られ る 人 間 の 行 動 特 性 を下 の 表 2.2に ま とめ た 。
表
2_2
日常 時 に お け る人 間 の 行 動 特 性
項 目
内
容
人 間 は 個 々 の 人 に よ って
1日 の 間 に様 々 に 歩 行 は 変 わ る。 朝 の 通
勤 。通 学 を 例 に と る と、 プ ラ ッ トホ ー ム と 職 場 に 近 くな って か ら 歩 行 速度
の 速 度 、 構 内 に 入 って か ら建 物 に 近 づ くま で の 速 度 で は だ ん だ ん
(実 測 値 を 表
落 と して い る。 建 物 に 入 って か らで も廊 下 が 長 い の と短 い の で は
2_3に 示 す )
速 度 が 変 わ って い る。
日常、市街地で の歩行者 の歩速 は、90%ま で毎秒 1 00 all(60m/ 分)か ら 200m(120m/分 )の 間 に入 る。終 日、約2000人 の歩 行者 の中央値 は 133all(79.8m/分 )で ある。 日常 誰 もが 経 験 す る こ とで 、 群 衆 密 度 が 高 くな る と歩 速 が 遅 くな る。 例 え ば ラ ッ シ ュの と き駅 の 改 札 口で は 、 混 雑 の た め そ こ を 通 過 す るの に 時 間 が か か る。 同 じよ うな現 象 は 、 電 車・ バ ス の 乗 り 流動係数
降 りや 、 映 画 館・ 劇 場 な ど多 人 数 が 出入 りす る と こ ろ で 見 られ る この 現 象 を 整 理 して 数 値 と した もの が 群 衆 流 動 係 数 で あ り、 単 位 時 間 、 単 位 幅 あ た り の 通 過 人 数 を 表 して い る。 多 くの 観 察 か ら 得 られ た 値 を 表 2_4に 示 す 。 中央 値 と して 行 楽 群 衆 に 見 られ る 出 入 口 1.5人 /m・ 菫 、 階 段 1.3人 /m・ 霊 が よ く用 い られ る。
歩 ″ 何 形 態
●左 側 通 行 の 発 生 は 、 多 人 数 の 交 通 す る路 面 の 群 衆 密 度 に よ り、 自 然 に 発 生 した も の と思 わ れ る。 車 に 対 す る不 安 が 少 な い か 、 あ る い は 全 然 な い 場 所 (例 え ば ア ー ケ ー ド街 、 地 下 街 な ど )で は 、 極 左側通行
め て 自然 に左 側 通 行 が 実 行 され て い る。 ●映 画 館 の 入 日 か ら座 席 に至 る まで の 歩 行 動 線 を 調 査 した と こ ろ に よ る と、 ス ク リ ー ンに 対 して 右 側 座 席 が 、 左 側 座 席 よ り多 人 数 に な る。 この 原 因 も、 左 側 通 行 の 習 性 の あ らわ れ と思 わ れ る。
-11-― ―
―
表
2.2
日常 時 に お け る人 間 の 行 動 特 性 (つ づ き)
項 目
内
容
●人 間個 々 の 意 志 に よ っ て 自 由 に 歩 行 で き る公 園・ 広 場・ 建 物 内 な どで は 、 右 ま わ りよ り、 左 ま わ り と な る こ と の ほ うが 多 い 。 左 まわ り
● ス ポ ー ツ に お い て も、 野 球 、 陸 上 フ ィ ー ル ド ス ― 、 ヶ 卜場 な ど 、 ダ ンス の 類 ま で 含 め て 、 運 動 競 技 に 関 す る も の は 、 左 ま わ りを 順 路 と して い る。 ●左 側 通 行 も、 左 回 り も、 そ の 原 因 は一 に 々 般 人 は 右 利 きだ か らで
経 路 選 択
あ る。
●人 間 は普 通 、 目的点 へ の 最 短 距 離 を選 ぶ しか 。 し、 これ が 定 着 す るまで に は 、 か な りの 試 行 錯 誤 が あ るはず で あ る。 ちかみち
●斜 め横 断 は 、 日常 最 もよ く見 か け るちか み ちの 行 動 で あ る。 この ほか 、群 衆 の 階段 下 降 の 際 に 生 ず るア ー チ ア ク シ ョ ン、 ま た 劇 場 ◆野球場 等 の 入 場 に 際 して 生 ず る先 陣争 いの 事 故 等 は 、 ち か み ち 思 考 か ら くる もの と思 わ れ る。 ●猪 は危 険 を 感 ず る とた ち ま ち 引 き返 し、 もとの 出入 口に 戻 る とい
いの しし
う。 この 習 性 は 人 間 に もあ り、 未知 の 場 所 、例 え ば 、知 人 宅 へ の
ぐち
初 めて の 訪 間 とか 、初 め て の 弔 門 の と き、 その 帰 り道 は 記 憶 に よ り引 き返 す 。
経 路 記 憶
経 路記憶
歩 行経路 に お いて 左 右 に 曲 が る交 差 点 の 数 が 4以 下 で あ る場 合 、
限界
あ る程 度 の 人 々 は それ を 記 憶 して お くこ とが で き るが 、 5以 上 に な ると覚 え る のが 急 に 困難 に な り、 間 違 う人 が 激 増 す る。
方 向優先
●歩 行経路 に お いて 人 間 は 、 交 差 点 間 の 距 離 よ り交 差 の 点 方 向を優 先 的 に覚 え よ う とす る傾 向 が あ る。
一 -12-―
表
2.3
歩 行速 度 表
足 の速 い人
1_00(m/露 )
足 の遅 い人
2.00
標
1.33
準 走り
3.00
中走 り
4.00
大走 り
6.00
真剣 に 走 る
8.00
間 中 (現 場 既 知 )
0.70
間 中 (現 場 未 知 )
0.30
煙 中 (淡 )
0.70
煙 中 (濃 )
0.30
肘 と膝 で 這 う
0.30
手 と膝 で 這 う
0.40
手 と足 で 這 う
0.50
最低 姿 勢 歩 行
0.60
/jヽ
表 2.4(a)群 衆 流 動 係 数 ― 一 一 出入 口平 面 部 分
(人
/m/議
出動 ラ ッ シ ュ電 車 、扉 口
1.7
出勤 ラ ッ シュ駅 構 内、改 札 日 (朝 )
1_7
退動 ラ ッ シ ュ電 車 、扉 口
(夕
)
1.5
退勤 ラ ッ シュ駅 構 内 、改 札 日 (夕 )
1_5
(朝 ) (昼 ) (夜 ) (夜 ) (夜 ) (夕 ) (夕 ) (昼 ) (昼 ) (昼 ) (夕 )
1.5
オ フ ィ ス 、 エ レベ ー タ ー デ パ ー ト、 エ レベ ー タ ー 映画館 、 終 演 時 、扉 口 公会堂 、 散 会 時 、扉 口 公 会堂 、 音 楽 会 、 出 口 デ パ ー ト、 終 業 時 、 出 回 動物 園 、 終 園 時 、 門 出 口 中学 校 、 教 室 、 出 口 高等 学 校 、 教 室 、 出 口 大学、講 義室 、 出 口 競 技場 、 散 会 時 、 出 口
一 -13-―
1.5 1.5 1.5 1.5 1.3 1.3 1.3 1.3 1.3 1_5
)
表 2.4(b)群 衆流 動 係数― 一 言 段 の あ る部 分 (人 /m/露 出動 時 、 駅 階段
(朝 )
1.5
退 動 時 、 駅 階段
(グ
ア)
1.3
出動 時 、 電 車乗 車 口
(竜
囲)
1.3
退 動 時 、 電 車 乗車 口
(ぢ
ア)
不連 続
出動 時 、 路 面電車 、乗 車 口
(4日 )
1.3
出動 時 、 路 面 電車 、 降車 口
(竜
饉)
1.3
出動 時 、 バ ス 、乗 車 口
(裏
籠)
1_3
出動 時 、 バ ス 、降車 ロ
(竜
日)
1.3
競 技場 、 散 会 時、下 り階段
(`ン )
1.3
劇 場 、終 演 時、下 り階段
(“
に)
1.2
公 会堂 、 終 演 時、下 り階 段
(“
に)
1.2
中学校 、 終 業 時、下 り階段
(運
塾)
1.4
高 等 学校 、 終 業 時 、下 り階 段
(涯
肇)
1.3
大 学 、終 業 時 、下 り階段
(基
墓)
1.2
デ パ ー ト、 終 業 時、下 り階 段
(`ア )
不連 続
流動 係 数 は連続 状 態 を 示 す の で 、 途 中 に大 小 の 空 白時間 が 混 入 す る と き、 不 連 続 と し た 。 但 し、空 白時 闘 を 除 去 す る と 、 い ず れ も、 1.3(人 /m/露
一 -14-―
)に 近 か っ た。
)
2).非 常 時 にお け る人 間 の 行 動 特 性 次 に 避 難 行 動 に 見 られ る人 間 の 行動 特 性 を 下 の 表 2_3に ま とめ た 。
表
項
2.5
避 難 行 動 に お け る人 間 の 行 動 特 性
目
内
容
●猛 煙 下 で の 歩 行 速 度 は 、 属 性 (つ ま り年 令 や 性 別 )に よ る差 よ り も明 る さ の 程 度 に よ る差 が 大 き く、 通 常 照 明 で は 0.8∼ 1.0 非常 時 にお け 歩行速度
m/秒
,非 常 照 明 で は
0_4∼ 0.8m/秒 、 暗 闇 で は 0_2∼ 0.3m/秒
程 度 と な る。 ●照 明 の あ る場 合 は 、 歩 行 速 度 に 個 人 差 が 大 き く、 ま た 、 属性 の 差 が み られ るが 、 暗 闇 の 場 合 は 、 ほ とん ど の 人 が 壁 ぞ い の 手 探 り歩 行 と な るた め 歩 行 速 度 は皆 同 じ程 度 と な る。
も と きた 道 を た ど って 逃 げ よ う とす る傾 向 。 例 え ば 、 エ レベ ー 帰 巣性
タ ー で や っ て きた人 は エ レベ ー タ ーの 方 向 に 、 エ ス カ レ ー タ ー で や って き た 人 は エ ス カ レー タ ー の 方 向 に 逃 げ る。
日常 動 線 経 路 選 択
指 向性
● 日 ご ろか ら使 って い る階 段 、慣 れ親 しん で い る階 段 を使 って 逃 げ よ うとす る傾 向。 例 え ば従 業 員 な どは 、 従 業 員 用 の 階段 で 逃 げ よ うとす る。
●明 る い方 向 や 開 か れ た 感 じの す る方 向を め ざ して 逃 げ る傾 向 。 廊 下 の 左 右 を見比 べ た と き、一 方 の 側 が 明 る く、 他 方 の 側 が 暗 けれ ば 、 多 くの 人 は 明 る い方 向 へ 逃 げ る こ とが 、 実 験 な どで 確 向光性 向 開放 性
認 され て い る。 ● ビル 火災 な どで は煙 が 押 し寄 せ て くる と、 とにか く窓 際 に 向 か う。 ●地 下 街 、 地 下 鉄駅 な ど の 火 災 で は 、人 々 は 火 災 の 場 所 も確 認 せ ず に 、上 へ 逃 げ よ う とす る。
――-15-― ―
表
項
2_5
避 難行 動 に お け る人 間 の 行 動 特 性 (つ づ き)
目
内
容
●炎 や煙 か ら遠 ざか る 方 向 に 逃 げ る傾 向 。 こ れ で 題 に な の 問 る は 通 行 可 能 な 経 路 を わ ず か な煙 の た め に 回 避 して しま い 、 逃 げ 場 を 失 って しま う こ とで あ る。 本能的 危 険 回避性
●普 段 で き る と思 って い て も、 実 際 の 火 災 で は煙 に 突入す ること な どな か な か で きな い 。 「 い ざ 」 と い ぅ場 合 、 人 々 は 煙 が 押 し 寄 せ て 来 れ ば 、 そ れ に 追 わ れ て 逃 げ る。 例 え ば あ る ビル 火 災 で は 、 人 々 は 最 初 、 通 い 慣 れ た エ レベ ー タ ー 日 に 殺 到 した 。 しか し、 そ こか ら噴煙 して く る と 、 押 さ れ て 雪 崩 の よ うに 引 き返 し た。
理性的 安 全 指 向性
●屋 外 階 段 な ど 安 全 性 が 高 い と考 え られ る経 路 を 選 択 しよ う とす る傾 向 。 例 え ば 、 す ぐ近 くに安 全 な 階 段 が あ る に もか か わ らず 一 日散 に 屋 外 階 段 に 走 って しま う と い う こ とで あ る。 ●最 初 に 目 に 入 った 階 段 の 方 向 に む か う、 あ る い は につ 目 きや す
易視経路
い 階 段 に 多 くの 人 が 流 れ る傾 向 。 デ パ ー ト火 災 な どで 、 す ぐ後
選択性
ろ に あ る階 段 に 逃 げ ず に 、 対 面 に 見 え る遠 方 の 階 段 を 選 択 す る 人 が 多 い の は 、 この 特 性 に も と づ く も の で あ る。
至近距離 選択性
●易 視 経 路 選 択 性 と 矛 盾 す る場 合 もあ るが 、 す ぐ近 くの 階段 を 選 ぶ とい う傾 向 もあ る。 例 え ば 、 廊 下 な ど を 走 って きて 、 最 初 に 出 くわ した 階 段 か ら逃 げ る と い う場 合 が こ れ で あ る。 ●大 勢 の 人 が 逃 げ る方 向 へ 逃 げ る傾 向 。 リ ー ダ ー 的 な 人 が 存在す る と 、 この 傾 向 が あ らわ れ や す い 。 パ ニ ック状 態 に な って も こ の 傾 向 が あ らわ れ る。
追従性
●危 機 場 面 で 大 勢 が ドッ と流 れ 出す と き、 そ の 動 き は心 理 的 に 強 い 誘 引力 と な って 働 きか け る。 大 勢 が 逃 げ 出 す と き、 そ ば に い る もの は 何 も の と も しれ ぬ 巨大 な恐 怖 感 に 足 も とを さ らわ れ る 突 進 す る大 勢 は 戦 車 の よ う に 力 強 く、 何 もの も突 破 す る よ う な 威 力 で 人 々 を 引 き込 む 。
-16-
表
項
2_5
避難 行 動 にお け る人 間 の 行動 特 性 (つ づ き)
目
内
容
経 路 選 択
●経 路 に つ い て 全 く の 知 識 が な い 場 合 、 猛 煙 下 で 明 る い は ほ 時 、 猛煙下 お
か の 経 路 に あ ま り入 り こ まず に 直 進 す る傾 向 が あ る。 ま た 視 界 る
条 件 の 悪 い 時 は 、 壁 に そ って 出 口 を 探 索 し、 曲 が り角 が あ れ ば
経 路選択
壁 に そ って 曲 が る傾 向 が あ る。 この 時 、 人 々 は 利 き手 で あ る右
:こ
`ナ
手 の 影 響 で 右 側 の 壁 に ふ れ や す く、 壁 ぞ い に進 む と必 然 的 に左 折 よ り右 折 の ほ う が 多 くな って しま う。
●窮 地 に た って 、 な す す べ が な く、退 却 に退 却 を重 ね 、最 後 に は
と じこも り
自分 の 部 屋 で又 は トイ レや納 屋 の よ うな と こ ろで籠 城 して 動 け
そ の 他
な くな る こ とが あ る。 ●非 常 時 で は 、 人 間 は 恐 怖 の た め 筋 肉 収 縮 して しま う こ とが あ る 例 え ば あ る ビル 火 災 で 、 隣 の ビル の 屋 上 に 飛 び 移 る 際 、 い つ も 萎縮
は 簡 単 に 飛 び 移 って 遊 ん で い た の に 、 避 難 に お い て は 飛 び 移 り に 失 敗 し、 次 々 に 落 下 した 。 この と き の ビル 間 隔 は わ ず か 40m で あ った。
デ パ ー トや 劇 場 と い っ た 高 密 度 で 多 数 の 人 が 集 ま る大 空 間 の 施 設 で は 、 人 々 が 集 団 と な って 避 難 す る群 集 避 難 に な りや す い 。 空 間特 性 別
ホ テ ル や 病 院 とい っ た 個 室 が 廊 下 で 連 結 さ れ た 空 間 を 持 って い
避難 形態
る施 設 や 、 雑 居 ビル な どで は 、 人 々 が 各 居 室 に 分 散 さ れ 各 居 室 の 独 立 性 が 高 い た め に 、 火 災 の 覚 知 が 遅 れ 部 屋 の 中 に 閉 じ込 め られ や す く逃 げ遅 れ る人 々 が 生 じる場 合 が 多 い 。
――-17-― ―
ダ ′ダ
/〃 ′ 夕 駒
〕
=こ
関す ζ
3-1 第
調 査 の概 要
2章 で 火 災 時 に お け る人 間 の 行 動 特 性 を ま とめ たが 、 幾 らか 不 明 な 点 が 残 る の で 、
そ れ を 明 らか に す るた め に 実 験 的 調 査 を 行 っ た 。 調 査 は避 難 行 動 に 関 す る 2種 類 の ア ン ケ ー トを AHP(Analytic Ⅱierarchy Process 階層 構 造 に 基 ず く分 法 析 )を 用 い て 行 った。 以 下 この
2つ の ア ン ケ ー トの 概 要 を 簡 単 な AHPの 説 明 を 交 え な が ら説 明
す る。
1_避 難 手 段 に 関 す る ア ン ケ ー ト調 査 の 概 要 及 び AHP手 1つ め の ア ン ケ ー
法 の説 明
トは 人 間 が 避 難 時 に お い て 、 階 段 、 エ ス カ レ ー タ ー 、 ェ レベ ー タ
ー の ど れ を 利 用 す る の か と い う こ と に 関 す る 調 査 で あ る。 この して 行 わ れ る意 思 決 定 を 明 確 化 す る た め に AHPと
3つ の 設 備 の 選 択 に 関
い う手 法 を 用 い た 。 以 下
AHPの
説 明 を 交 え なが ら説 明 す る。
1)_AHP手
法 の 概 要 及 び本 調 査 に お け る意 志 決 定 の 階層 構 造 (評 価 基 準・ 代 替 案 )
の設定
人 間 が 意 思 決 定 す る際 に は 様 々 な 要 素 が 複 雑 に 絡 み あ って 、 そ の 判 断 に 影 響 を 与 え る。 あ ま り単 純 に 割 り切 って しま う と大 事 な 要 素 を 見 落 と して しま う危 険 性 が あ り、 あ ま り複 雑 な 手 法 で は 臨 機 応 変 に 使 い こ な す こ とが 難 し くな って しま う。 多 様 な 要 素 を バ ラ ンス よ く取 り込 ん だ 簡 便 な 手 法 が この AHPで あ る。
AHPで
は意 思 決 定 に 関 連 した 要 素 を 階 層 構 造 に よ って 把 握 し、 この と き どん な 対
立 す る概 念 も取 り入 れ る こ とが で き る。 ま た 尺 度 の 違 う要 素 も比 較 す る こ とが で き、 そ もそ も計 量 化 が 難 しい フ ィ ー リ ン グや 好 み 、 直 観 と い っ た も の まで も取 り扱 う。 実 際 人 間 の 意 思 決 定 は そ う い った も の の 統 合 化 の うえ で な され て お り、 階 層 化 と 統 合 化 と い う 2つ の プ ロセ ス が AHPに
お いて 重 要 な 役 割 を 果 た して い る。
次 に AHPの 具 体 的 な 方 法 を 説 明 す る。 AHPは 、 階層 図 、 一 対 比 較 、 重 要 度 決 定 、 総 合 的 重 要 度 計 算 と い う手 順 を 追 って 展 開 さ れ る。 意 思 決 定 に は まず 「 問 題 」 が あ り、 そ して 最 終 的 な選 択 の 対 象 と な る い くつ か の 「 代 替 案 」 が あ る。 代 替 案 の 中 か ら 1つ に 絞 り込 む た め に 両 者 間 に「 評 価 基 準 」 が 存 在 す る。 この ア ン ケ ー トで は 評 価 基 準 と して 、 設 備 の 「 安 全 性 」 「 利 便 性 」 「 速 度 」 「 近 接 性 」 を 設 定 した 。 こ れ を 図 式 的 に 表 した の が 階 層 図 で あ り、 この ア ン ケ ー トで は 図 3_1の よ う に な る。
-19-
避 難 手 段 の選 択
(評 価 基 準 )
エ ス カ レーター
図
3.1
(代 替 案 )
避 難 手 段選択 の 階層 図
階 層 構 造 が で き上 が っ た ら各 レベ ル の 評 価 項 目 につ き次 の よ うな一 対 比 較 を 行 う。 この 比 較 に そ の 人 の 価 値 観 が 反 映 され る こ と に な る。 この 場 合 まず
4つ の 評 価 基 準
「 安 全 性 」「 利 便 性 」 「 速 度 」 「 近 接 性 」 の な か で 、 例 え ば 「 安 全 性 」 対 「 利 便 性 」 と い うよ う に比 較 を 行 う。 そ して 次 に そ れ ぞ れ の 評 価 基 準 に 関 して「 階 段 」「 エ ス カ レ ー タ ー 」 「 エ レベ ー タ ー 」 の 一 対 比 較 を 行 う。 そ の 比 較 の た め に は 表 3.1に 示 す 数 値 を 参 考 に す る。 (但 しア ン ケ ー ト調 査 に お いて 、 一 対 比 較 を 数 字 に よ って 答 え させ る事 は あ ま り う ま い 方 法 で は な い の で 、
P76∼ 98に 記 載 した よ うな ア ンケ ー ト用 紙 を
用 い 、 後 で 数 値 に 戻 した 。 )
表 3.1
一 対 比較 値
一対比較値
意
味
両 方 の 項 目が 同 じ ぐ ら い 重 要
2、
3
前 の 項 目 の 方 が 後 の 方 よ り若 干 重 要
5
前 の 項 目 の 方 が 後 の 方 よ り重 要
7
前 の 項 目 の 方 が 後 の 方 よ りか な り重 要
9
前 の 項 目 の 方 が 後 の 方 よ り絶 対 的 に 重 要
4、 6、
8
上 の数 値 の逆 数
補 間 的 に用 い る 後 の 項 目 か ら前 の 項 目を 見 た 場 合 に 用 い る
-20-
す べ て の 比 較 が 終 わ る と P23∼ 24の よ う な 一 対 比 較 表 が 完 成 す る。 この 表 よ り そ れ ぞ れ の 評 価 基 準 の ウ エ イ ト (優 先 度 )や 、 そ の 評 価 基 準 に お け る それ ぞ れ の 代 替案の ウ エ イ トが 出 て く る。 そ して こ れ らを 掛 け 合 わ せ て 集 計 した も の が そ れ ぞ れ の 代替案 の 総 合 的 な ウ ェ イ トで あ る。 こ の よ う に AHPで
は 単 に 最 優 先 の もの を 見 出 す ば か り
で な く、 次 点 、 次 次 点 の もの と そ れ らの ウ エ イ トを 数 値 で 比 較 す る こ とが で き、 た ま 各 評 価 基 準 ご と に ウ エ イ トと そ の 順 位 を 比 較 す る こ とが で き る の で 、 結 果 の 客 観 的 な 考 察 が 行 い や す い の で あ る。 な お この AHPは 本 来 個 人 の 意 志 決 定 に 用 い る も の で あ る の だ が 、 ア ン ケ ー トの 手 法 と して これ を 用 い た の は上 記 の よ うな理 由 か らで あ る。 今 回 の 調 査 、 特 に 次 の「 避 難 経 路 選 択 に 関 す る ア ン ケ ー ト」 で は 、 どれ が 一 番 で あ るか と い う こ とを 明 らか に す る こ とを 目的 とせ ず 、 ど の よ う な 理 由 か ら、 ど う い っ た 判 断 に よ って そ れ が 選 ば れ た の か と い う こ と に つ いて 知 る こ とを 目的 と した の で 、 そ れ ほ ど多 くの サ ン プ ル を 必 要 と しな い と 考 え た 。
2).ア
ン ケ ー トの 方 法
P76∼ 83に 記 載
して あ るア ン ケ ー ト用 紙 を 配 り説 明 を 加 え た 。 説 明 は以 下 に 示 す 。
[状 況 設 定 ]
1).場 所 は 休 日の デ パ ー ト 2)_室 内 放 送 で 避 難 命 令 が 出 さ れ た 。 3)_火 や 煙 は ま だ 見 え な い 。 4)。
現在 地 の階数 は
6階 で 、 下 の 階 で 火 災 が 起 きた。
(な お 4)_に 関 して は 尋 ね られ た 時 の み 答 え る もの と した 。 )
[評 価 基 準 の 説 明 ]
安 全 性 ― ― ― 文 字 通 りの 意 味 。特 に 説 明 は しなか った 。 利便 性 ― ― 一 エ レベ ー タ ー は速 いが 待 ち 時 間 が あ り、階段 は 待 ち 時 間 は な いが 自 分 で 降 りな け れ ば な らな い 。 エ ス ヵ レー タ ー は 待 ち時 間 もあ ま りな く階 段 よ りは 速 い とい っ た ょ う な もの 。 速 度 ― ― ― ― 設 備 そ の もの の 速 度 。 近 接 性 ― ― ― 設 備 の近 さ。 比 較 の と きは
-21-
P83の 平 面 図 を 用 い た。
2_避 難 経 路 選 択 に 関す るア ンケ ー ト調 査 避 難 時 にお い て 人 間 が 経 路 選 択 をす る際 に 、 どの よ うな 空 間特 性 を好 む の か と い う こ と につ い て ア ンケ ー ト調 査 を 行 った。 手 法 に 関 して は「 避 難 手 段 に 関す るア ンケ ー ト」 と 同様 に AHPを 用 い た 。
1).調 査 の 方 法 P84∼ 98に 記 載
C,D, E)を
して あ る ア ン ケ ー ト用 紙 と、
P99,100の 5枚 の 写 真 (写 真 A,
B,
用 い て 行 っ た 。 まず 空 間 を 選 ぶ 際 の 評 価 基 準 を 「 空 間 の 開 放 性 」 「 人
間 の 密 集 性 」 「 階 段 まで の 距 離 と 階 段 の 幅 」 「 空 間 の 明 暗 」 の
4つ と し、 まず 評 価 基
準 ど う しの 一 対 比 較 を 行 っ た 。 そ して そ の 後 写 真 を 見 せ 、 そ れ ぞ れ の 評 価 基 準 に 関 し て 写 真 A,
B, C,D, Eの
一 対 比 較 を 行 った 。 この 階 層 図 は 図 3.2の よ う に な る。
避 難 経 路 の選 択
空間の
人間の
階 段 まで の 距 離
開放性
密集性
と階 段 の 幅
図
3.2
避 難 経 路選 択 の 階層 図
-22-―
3-2
調 査 結 果 の ま とめ と考 察
1.避 難 手 段 に 関 す るア ンケ ー ト調 査 の結 果 と考 察 1)。
結 果 と考 察 14人 に 対 して この ア ンケ ー トを 行 った 。 そ して14人 の一 対 比 較 値 の 幾 何 平 均 を計 算 し、 優 先 度 を求 め たのが 表 3.2‐ 6で あ る。
表
3.2
評 価 基 準 に 関す る一 対 比較 表
安 全性
利便性
1
4.7
2.0
1.8
安全 性
速
度
近接 性
利便性
1/4.7
1
1.0
1/2.7
速
度
1/2.0
1.0
1
1/1.1
近接 性
1/1.8
2.7
表
安
全
階
性
段
3.3
1
「 安 全 性 」 に 関 す る一 対 比較 表
階
段
1
エ ス カ レー タ ー
1/4.3
エ レベ ー タ ー
1/6.1
-23-
エ ス カ レー タ ー
エ レベ ー タ ー
4.3
6.1
1
6.7
1/6.7
1
表
利
便
階
性
3.4
「 利便性」 に関す る一対比 較表
階
段
段
■
エ ス カ レー タ ー
1/1.7
エ レベ ー タ ー
1/4.0
表
速
度
階
段
3.5 階
段
エ レベ ー タ ー
1/1.5
階
性
段
4_0
1
2.3
1
エ ス カ レー タ ー
3.6
エ レベ ー タ ー
1.3
1/1.3
接
1.7
1/2.3
1
表
エ レベ ー タ ー
「 速 度 」 に 関す る一 対 比 較 表
エ ス カ レー タ ー
近
エ ス カ レー タ ー
1.5
1
1/1.1
1
「 近 接 性 」 に 関 す る一 対 比 較 表
階
段
エ ス カ レー タ ー
■
エ ス カ レー タ ー
1/3.1
エ レベ ー タ ー
1/5.5
― -24-―
エ レベ ー タ ー
3.1
5.5
1
3.2
1/3.2
■
表 3_2-6よ り そ れ ぞ れ の 優 先 度 を 計 算 す る と 表 表
3_7
3_7、
3.8の よ う に な る。
評 価 基 準 の優 先 度
0.446
0_120
優 先度
速
近接性
度
1■ 00
利便性
ハυ
安全性
計
0.250
1.000
XE-2 ■
図
3.3
―
評価基準 の優先度 グラ フ
ま ず 評 価 基 準 ど う しの 比 較 だ が 、 上 の 表 と グ ラ フ よ り安 全 性 が か な り重 要 視 されて い る。 これ は 状 況 設 定 に お い て 「 火 や 煙 は 見 られ な い 」 と した た め 、 回答者 が そ れ ぞ れ 余 裕 を 持 っ た 状 況 を 自分 で 想 定 し、 そ の た め に 安 全 性 を最 も重 要 視 した と思 わ れ る。 だ か ら実 際 の 火 災 に お い て も っ と差 し迫 っ た 状 況 で あ れ ば 、 逃 げ 遅 れ が そ の ま ま死 に 結 び つ くた め 、 近 接 性 や 速 度 と い った 避 難 時 間 と 関 係 が あ る性 質 の 方 を よ り重 要 す 視 る と思 わ れ る。 表
3_8
各 設 備 の評 価 基 準 別 優 先 度
安 全性
利便性
0.672
エ ス カ レー タ ー
0.262
0。
エ レベ ー タ ー
階
段
計
度
近接性
0.545
0.411
0.648
318
0.311
0.255
0.066
0.137
0_278
0_097
000
1_000
1.000
1.000
1・
――-25-
速
■ 日 田
XE-1
図
3.4
階段 ェスカレー ベータ ェレ
各 設 備 の評 価 基 準 別 優 先 度 グ ラ フ
次 に それ ぞ れ の 評 価 基 準 に お け る 3つ の 設 備 ど う しの 比 較 で あ る。 まず は 安 全 性 に つ いて 見 る と 階 段 が 圧 倒 的 に 高 い数 値 を 示 して お り、 エ ス カ レー タ ー は その 半 以 分 下、 エ レベ ー タ ー は
1割 に も満 た な い 。 これ は お そ ら く「 非 常 時 で は 機 械 的 な 設 備 は 危 険
で あ る。 」 と い う意 識 が あ る た め で あ り、 特 別 に 階 段 を 安 全 な も の と解 釈 して い るわ け で は な い と思 わ れ る。 電 動 と い う意 味 で は 同 じ レベ ル の エ ス カ レ ー タ ー と ェ レベ ー タ ーの 差 は そ の 開 放 性 に あ り、 電 気 が 止 まれ ば エ ス カ レー タ ー は 階 段 と 同 じ、 エ レベ ー タ ー で は 密 室 に 閉 じ込 め られ る と 解 釈 した た め と思 わ れ る。 ま た 非 常 で は エ レ 時 「 ベ ー タ ー は危 険 」 とい う認 識 が 広 く一 般 に 伝 わ って い る の も理 由 の 1つ で あ ろ う。 利 便 性 で もや は り階 段 が 高 い 数 値 を 示 して い る。 あ る程 度 の 待 ち 時 間 が あ る と い う こ とで エ レベ ー タ ー が 低 い 値 な の は わ か るが 、 エ ス カ レ ー タ ー が 安 全 性 の と き と あ ま り変 わ らな い の は ど う い うわ け だ ろ う か 。 エ ス カ レ ー タ ーの 幅 の 狭 さが 一 一 つ ま り 収 容 可 能 人 数 が 一 ― 影 響 して い る の だ ろ うか 。 速 度 で は ほ か の 評 価 基 準 と比 ベ エ レベ ー タ ー が 比 較 的 高 い 値 を 示 して い るが 、 そ れ で もや は り階 段 や エ ス カ レ ー タ ー に 比 べ れ ば 低 い 。 これ は状 況 設 定 で 場 所 を デ パ ー 「 ト」 と した の が 影 響 して い る と思 わ れ る。 デ パ ー トと い う と一 般 に は あ ま り高 い 建 物 と い うイ メ ー ジ は な く、 せ い ぜ い 7-8階 な の で 、 階 段 で もエ レベ ー タ ー で も速 さ は そ れ ほ ど 変 わ らな い と判 断 した た め と思 わ れ る。 近 接 性 で は 設 備 の 数 が 影 響 した よ うで あ る。 デ パ ー トな どで は 数 的 に い って 一 番 多 い 設 備 が 階 段 で あ る の で 、 これ よ り回 答 者 が そ れ ぞ れ 階 段 が 一 番 近 くに あ る可 能 性 が 高 い と判 断 した た め 、 階 段 の 優 先 度 が 高 くな った の で あ ろ う。
―-26-―
表 3_9
総合優先度
0_065
0.076
0_162
0.603
0.117
0.038
0_057
0.064
0.276
0.029
0.016
0_051
0_024
0.446
0.120
0_184
0_250
0.300
ェ ス カ レー タ ー
エ レベ ー タ ー
段
計
速
ハυ
近接 性
利 便性
階
総合優先 度
度
安全 性
1_000
■ 囲圏 目
XE-1
121
囃 櫛 速度 皿
ェレベータ
ェ入カレー 図
2)。
3_5
総 合優先 度 グ ラ フ
ま とめ
この 総 合 それ ぞ れ の 評 価 基 準 の 優 先 度 とそ の 中 で の 各 設 備 の 優 先 度 か ら割 り出 した の で す るとい うこ 優 先 度 で あ る。 この 結果 、 避 難 時 にお いて は階 段 を か な り 確 率 利 用 全 とに な る。 この階 段 の 総 合 優 先 度 を分 析 して み る。 まず 表 3_7を 見 て み る と、「 安 に もな って の 性 」 の 優 先 度 が 0.446と か な り高 い値 を 示 して お り、 これ は全体 約 半 分 の は い る。 そ して この 高 い優先 度 を持 つ 評 価 基 準 に 関 す る比 較 にお いて 、 階 段 優 先 度 の い 価 基 準 に関 す 表 3.8よ り 0_672と 全体 の 約 7割 を 占 めて い る。 つ ま り優 先 度 高 評 い たの る比 較 にお いて 、 か な りの 優 先 度 を得 た た め に総 合 優 先 度 で これ だ け高 値 を得 で あ る。実 際図 3_5の グラ フを 見 てみ る と、 階段 の 総 合優 先 度 の 約 半 分 を「 安 全 性 」
一
-27-―
に お け る優 先 度 が 占 め て い る こ とが わ か る。 しか し階 段 の 優 先 度 が こ れ だ け高 い の は 他 に も理 由 が あ り そ うで あ る。 これ は そ お ら く回 答 者 の 頭 の 中 に 、 「 非 常 時 で は 階 段 は 〇 、 エ レベ ー タ ー は × 」 と い ぅ意 が 識 常 に あ った た め 、 そ れ が 各 評 価 基 準 別 の 比 較 に お いて 影 響 した た め と思 わ れ る。 つ ま り、 利 便 性 、 速 度 、 近 接 性 の そ れ ぞ れ に お け る比 較 の と き に 、 頭 の 中 に そ の 評 価 基 準 だ け で な く、 安 全 性 が いつ もか な り の 割 合 で 占 め て い た の で は な い だ ろ うか 。 特 に「 近 接 に 性 」 関 す る比 較 で は この こ とが も っ と も よ く現 れ て い る。 図 3_4を 見 て み る と 近 接 性 の グ ラ フ は 安 全 性 の グ ラ フ と ほ ぼ 同 じ形 を して い る の に 気 づ く。 近 接 性 で の 比 較 で は P83の 平 面 図 を 用 い 、 現 在 位 置 を この 場 合
3種 類 の 設 備 か ら等 距 離 に な る よ うに し
た 。 この た め 回 答 者 は 近 接 性 に お い て の 比 較 が 困 難 に な り、 無 意 識 に そ の が 一 人 番重 要 視 して い る要 素 、 つ ま り ほ とん どの 人 が 安 全 性 に お い て 判 断 した と思 わ れ る。
2_避 難 経 路 選 択 に 関 す る ア ン ケ ー ト調 査 の 結 果 と考 察 1)_結 果 と考 察 6人 に 対
して この ア ン ケ ー トを 行 い そ れ ぞ れ の一 対 比 較 表 を 作 成 した 。 そ して
の 幾 何 平 均 を 計 算 し、 ウ エ イ トを 求 め た の が 表 3_10-14で あ る。
表
3.10
評 価 基 準 の一 対 比 較表
開放性
つ0
空 間 の開放性
密集性
1
階 段 まで の 距 離 と階 段 の 幅
1/1.4
1
1/1.6 ハV
空間 の明暗
-28-
1.4
明
暗
1/1.1
1
nυ
1/1.3
段
rυ
人 間 の密 集 性
階
1/1.1 1
6人
表
3.11 写真 A
写真 A
B
写真
C
2.9
1_0
E
2_1
表
3_12 写真 A
1
写真
B
1/1_2
写真
C
1/1.8
写真
E
1/1.7 1/2.1
E
写真
1_0
1/2.1
2_1
1/1_6
1/2.4
1
1/1.1
6_3
1/6.3 1
「 人 間 の 密 集 性 」 に 関 す る一 対 比 較 表
写真
B
写真
1
1/1_9
1.4
一 -29-―
C
写真
D
写真
E
1/1.1
1.2
1_9
1.3
1/1_4
1
1_0
1/4_9
1.2
1/1.3 1/1.2
D
写真
2_4
1
nv
写真 D
1/1.7
00
写真 A
C
写真
1
αυ
写真 D
写真
B
写真
1/2_9
1
ワー
写真
「 空 間 の 開放 性 」 に 関す る一 対 比 較 表
4.9
1
1_0
1.0
1
表
3.13 写真 A
写真 A
写真
1
B
2.6
写真 C
「 階段 まで の距離 と階 段 の幅」 に関す る一対 比較 表 写真 B
1/2_6
写真 C
1/1.1
写真 D
1/2.6
1/7.4
2.0
1/1.5
1/1.9
1/2.0
1
1/2.0
1/7.5
■
写真 D
2.6
1.5
2.0
1
写真 E
7.4
1.9
7.5
6.0
表
3.14 写真 A
写真 A
1
写真 E
1/6.0 1
「 空 間 の 明 暗 」 に 関 す る一 対 比 較 表 写真 B
1.3
写真 B
1/1.3
1
写真 C
1/1.9
1.4
写真 D
1/5.6
1/5.9
写真 E
2.3
3.8
一 -30-―
写真 C
写真 D
写真 E
1_9
5.6
1/2_3
1/1.4
5.9
1/3.8
3.8
1/1.9
1
1/7.4
1
1/3.8 1.9
7.4
1
表 3_10∼ 14よ り そ れ ぞ れ の 優 先 度 を 計 算 す る と 表 3.15、 16の よ う に な る。
表
優先度
3_15
評価基準 の優 先度
開放 性
密集 性
0.281
0.261
階
段
0_198
明
暗
計
0.260
1_000
XE-2 ■
―
3 2 1
図
3_6
評価基 準 の優先度 グラ フ
まず 評 価 基 準 ど う しの 比 較 だ が 、 これ は 上 の 表 と グ ラ フ を 見 て も らえ ば わ か る よ う に 、 そ れ ほ ど大 した差 は 見 られ な い 。 強 い て い え ば「 階 段 まで の 距 離 と階 段 の 幅 」 が 、 他の
3つ の 評 価 基 準 に 比 べ て 優 先 度 が 低 い 。 お そ ら く「 階 段 ∼ 」 は 設 備 に 関 す る こ と
で あ り、「 開 放 性 」 「 密 集 性 」 、「 明 暗 」 の い う こ とが 理 由 の
3つ は 空 間 の 状 態 に 関 す る こ とで あ る と
1つ と考 え られ る。 つ ま り空 間 に 備 わ って い る設 備 よ り も、 空 間 そ
の も の の 状 態 の ほ うを 重 要 視 した と思 わ れ る。
― -31-―
表
3.16
評価 基 準 別 各空 間 の優 先 度
開放性
密集性
写真A
0.109
0.223
0.063
0_223
写真
B
0_255
0.198
0_167
0.154
写真
C
0_216
0.111
0.073
0_169
写真
D
0_089
0。
186
0.156
0.040
写真
E
0_330
0。
282
0.542
0.414
1_000
1.000
1.000
1.000
計
階
明
暗
10 8 6 4 2
曲
図
3_7
評 価 基 準 別 各 空 間 の優 先 度 グ ラ フ
-32-―
勲瑯部割駆
■Z 日国 □
XE-1
0
段
次 に それ ぞ れ の 評価 基 準 に お け る空 間 A,
B,C,D,Eの
比 較 で あ る。 まず は
「 空 間 の 開 放 性 」 に関 して の 比 較 で あ るが 、 優 先度 の 高 い順 に 並 べ る と 図 3_8の よ う に な る。 これ を 見 ると広 い 空 間 で あれ ば 優 先 度 は 高 く、狭 けれ ば 低 い と い う こ とが わ か る。 図 3.7の 開放 性 の グ ラ フ を見 る と、
[A,D]と [B, C, E]と い うょ うに
大 き く 2つ に 分 かれ て い る こ と に気 づ く。 写 真 を 見 て もや は り広 い 空 間 の グ ル ー プ
[B,C,E]と
[A,D]に 分 かれ 、 ほぼ 納 得 の い く結 果 とな っ た 。 しか し同 じグル ー プ 内 、 特 に広 い 空 間 [B,C, E]の 中で の 差 は ど う い ぅ こ と 狭 い空 間 の グ ル ー プ
で あ ろ う。 図 3_14の 感 度 分 析 グ ラ フを見 て み る と、 開放 性 の 重 要 度 が 低 くな るに した が つて Bと Cの 優先度 は 低 下 し、 Eの 優 先 度 は逆 に上 が って い る。 これ よ り Eに 関 す る他 の 条件 、 つ ま り階段 の 有 無 や人 間 の 数 が 、比較 の 際 に影響 して 、 それ が
E]内 で の 差 の 原 因 とな った と思 わ れ る。
[B, C,
B 図 3.8
「 空 間 の 開放 性 」 にお け る優 先度 順 位
「 人 間 の 密 集 性 」 に 関 して だが 、 まず 人 間 の 多 い順 に 写真 を 並 べ て み る と
[C>E
>A>B・ D]と な る。 次 に 優 先 度 の高 い 順 に写 真 を 並 べ る と図
3.9の よ うに な り、
Bと Dの 差 は0.012し か な い の で ほぼ 同 じと考 え る とそ の順 位 は
[E>A>B・ D>
C]と な る。 この 2つ の 順 位 を 見 比 べ る と単 に Cが 1位 か ら 5位 に変 わ った だ け と い う こ と に気 づ く。 この こ とよ り人 間 の 数 が 増 え るに したが って 人 々 は そ の 空 間 を よ り 優 先 的 に選 ぶ よ うにな るが 、 そ の 数 が あ る ラ イ ンを越 え て しま う と人 々 は そ の 空 間 の 人 間 の 数 を「 多 す ぎる」 と感 じて しまい 、 優 先 度 は い き な り低 下 して しま う。 この ア ンケ ー トで は この ライ ンが Eと Cの 間 に存 在 し、 空 間 Eの 人 間 の 数 を 速 度 」 、 空 間 「 Cの 人 間 の数 を「 多す ぎ る」 と感 した と思 わ れ る。 で は なぜ 人 間 が 多 くて も少 な くて もい け な いの で あ ろ うか 。 多 い 場 合 は それ が 逃 げ る際 の 障害 とな るた め と思 わ れ 、 ま た逆 に 人 が 少 な い場 合 、特 に 全 くいな い場 合 は 、「 こ っ ち に逃 げて大 丈 夫 だ ろ うか ? 出 回が 閉 ま って い た り しな い だ ろ うか ?」 と い う不安 を 感 じるた め と思 わ れ る。 や は り適 度 な 人数 とい う もの を 人 々 は 好 む よ うで あ る。
A 図 3.9
B
「 人 間 の 密 集 性 」 にお け る優 先度 順 位
33-
次 に「 階 段 まで の 距 離 と階 段 の 幅 」 に 関 す る比 較 にお いて 、 これ は 写 真
5枚 中 2枚
しか 階 段 が 移 って い な か ったが 、 あえて 比 較 を して も ら った 。 ア ンケ ー ト終 了 後 どの よ うな判 断 で比 較 を 行 ったのか 尋 ね てみ た と ころ 、 や は りほ とん どの 人 が「 非常 出 □」 「 出 口 」 と い った標 示 に気 づ い て お り、 そ れ に よ って 判 断 した と の こ とで あ る。 結 果 を優 先 度 の 高 い 順 に並 べ る と図 3.10の よ うに な る。 図 3.7の グ ラ フを 見 て も ら え ば わ か る よ う に 、 圧 倒 的 に 空 間 Eの 優 先 度 が 高 い値 を示 して い る。 これ よ り広 い 階 段 が 至 近 距 離 にあ る空 間 が選 ば れ て い る こ とが わ か る。 また経 路 選択 の 際 に 、 表 示 な ど しか 見 え な い空 間 よ り階段 そ の 物 が 見 え る空 間 の ほ うを 、 人 間 はか な りの 確 率 で 選 ぶ と い う こ とにな る。
3_10 「 階 段 まで の 距 離 と階段 の 幅 」 にお け る優 先 度 順 位 図 3_10 最 後 に「 空 間 の 明 暗 」 に 関 す る比較 で は 、 空 間 Dの 優 先 度 が 他 に比 べ か な り低 くい 値 を 示 して お り、 Eの 優 先 度 の
1割 に も満 た な い 。写 真 を 見 て み る と Dが 他 よ り圧 倒
的 に 暗 い のが わ か る。 これ よ り空 間 の「 暗 さ」 と い う もの を 人 間 は 、 か な りは っ き り と嫌 って い る ことに な る。 また優 先 度 の 高 い 順 に 並 べ た 図 3.11を 見 て み ると、 人 間 が い る空 間 が 優 先 度 が 高 く、 い な い 空 間 は 低 くな って い る。 実 際 D以 外 の 4つ は ほ とん ど同 じ明 る さ なの だ が 、 人 が い る、 いな い と い った 雰 囲気 的 な 明 るさを感 じ取 って 、 この よ うな 結 果 に な ったので あ ろ う。
A 図 3_11
C
「 空 間 の 明 暗 」 に お け る優 先 度 順 位
― -34-
表 3_17
総合優先度
開放性
密 集性
階
段
明
暗
総 合優先度
0_031
0.058
0_012
0.058
0_159
写真
B
0.072
0_052
0.033
0_040
0.197
写真
C
0.061
0.029
0.014
0.044
写真
D
0_025
0.049
0.031
0.010
0_115
写真
E
0.093
0.074
0.107
0_107
0_381
0.281
0.261
0。
198
0.260
1_000
計
■ 国圏 目
XE-2 50 40 30 20 10 0
図 3.12
総 合優先度
―― -35-― ―
00 ■■
A
nυ
写真
目技性 密集性 階段 明暗
そ れ ぞ れ の 評 価 基 準 に お け る各 空 間 の 優 先 度 と 、 そ の 評 価 基 準 の優 先度 を 掛 け合 わ せ た も の か ら求 め た のが 、 表 3.17の 総 合 優 先 度 で あ る。 図 3.12の グ ラ フを 見 る と 空 間 Eが 圧 倒 的 に 高 い優 先 度 を 示 して い る の が わ か る。 この グ ラ フ を 見 て み る と 、特 にあ る特 定 の 評 価 基 準 で ポ イ ン トを 稼 い だ と い うわ け で は な く、 4つ の 評価基準 の それ ぞ れ て 高 い 優 先 度 を 得 て い る 。 今 まで の 結 果 よ り評 価 基 準 内 で の 優 先 度 は 、 [開 放 性 :
広
>狭 ][密
段 の幅
>少 >無 >多 ][階 段 ま で の 距 離 :近 >遠 (見 え な い )、 階 :広 >狭 ][明 暗 :明 >暗 ]と な って い るの で 、 写 真 Eの 空 とは 間 『 広 く、 明 集 性 :適 度
る く、 適 度 に 人 が い て 、 近 く に 広 い 階 段 が あ り る』 空 間 と い う こ と に な る。 つ ま り非 常 時 に は この よ うな空 間 に 人 間 は 逃 げ や す い と い う こ と に な る。 つ ぎ に この 逆 の 総 合 優 先 度 が 一 番 低 い 空 間 Dを 分 析 す る。 写 真 を 見 る と 階 段 が 目 の に 前 写 って い て この こ とが 空 間 Dの 特 長 な の だ が 、 評 価 基 準 「 階 段 ∼ 」 の 優先 度 が他 の 3つ の 評 価 基 準 に比 べ 低 くな って い る の で 、 総 合 優 先 に は そ ほ 度 れ ど 関 係 しな か っ た と い う こ とが 原 因 の
1つ で あ る。 しか し この ほ か に も理 由 が あ り そ うで あ る。 これ
は 空 間 Dの 「 暗 さ 」 と い う も の が 予 想 以 上 に 意 識 さ れ て しま い そ れ が 、 「 明暗 」以外 の 評 価 基 準 別 の 比 較 の 際 に 影 響 した と思 わ れ る。 この こ とが も っ と もよ く現 れ て い る の が 「 階 段 ま で の 距 離 と 階 段 の 幅 」 に 関 す る比 較 で あ り、 実 際 図 3.10の 順 位 で 見 て み
ると、階段が全く写っていない空間Bよ りも空間Dの 優先度の方が低くなって しまっ て い る。
図
3_13
総 合 優 先度順 位
― -36-―
―
3).感 度 分 析 感 度 分 析 とは 、評 価 基準 の どれ か の 相 対 的 な 優 先度 が 変 わ る と した ら、 それ ぞ れ の
代替案 の優先度が どのよ うに変イ ヒす るのか を知 るための もので あ る。例えば この結果 の場合、「 空間 の 開放性」 の優先度 は 0.281で あるが 、 これが 0∼ 1ま で 変化 した と き、空間 A,B,C,D,Eの 優先度は どの よ うに変わ るのか を表 した もので あ る。 なお破線 は このア ンケ ー ト結果 の優先度 であ る。 図
3.14
「 空 間 の 開放 性 」 に 関す る感 度 分 析
E B C A D
0.1
0.2
0.3
0.4
-37-
0.5
0.6
0。 7
0.8
0.9
3-3
成 果 の ま とめ
1.避 難 手 段 に 関 す るア ン ケ ー ト調 査 避 難 手 段 と して の 階段・ エ ス カ レー タ ー・ ェ レベ ー タ ー の 選 択 に 関 して 、
4つ の 選
択 基 準 に 基 づ い て それ ぞ れ の 比 較 を 行 い 、 そ れ を 総 合 的 に 評 価 した 。 避 難 手 段 選 択 の 際 の 選 択 基 準 の 重 要 度 順 位 と して は
安 全性
:
>近 接 性 >速 度 >利 便 性
と な る。 安 全 性 が 数 値 的 に もか な り高 く、 避 難 手 段 選 択 に お い て は 安 全 性 が 最 も重 要 視 さ れ て い る こ とが 分 か っ た 。 しか し状 況 設 定 に お い て 、 も っ と 緊 急 性 が 求 め られ る 状 況 を 設 定 した 場 合 は 、 近 接 性 の 重 要 度 が さ らに高 ま る こ と も考 え られ る。 避 難 の 際 につ い て そ れ ぞ れ の 設 備 の 選 択 基 準 に 基 づ い た 選 択 優 先 順 位 は以 下 の 通 り で あ る。
1_階 段 2_エ ス カ レー タ ー 3_エ レベ ー タ ー 数 値 的 に 見 て も階 段 が 圧 倒 的 な 優 先 度 を 得 て お り、 これ は 安 全 性 に お いて 非 常 に 高 い 優 先 度 を 得 た の が 原 因 で あ る。
2_避 難 経 路 選 択 に 関 す るア ン ケ ー ト調 査 不 特 定 多 数 の 人 の 集 ま る地 下 街 にお い て 、 火 災 に よ って 避 難 す る こ と に な っ た 際 の 避 難 路 の 選 択 基 準 の 重 要 度 に つ い て 洞 察 を 行 った 。 避 難 路 の 選 択 基 準 と して 「 空 間 の 開 放 性 」 「 人 間 の 密 集 性 」「 階 段 まで の 距 離 」「 空 間 の 明 暗 」 の の 写 真 を 用 いて 比 較 を 行 った 。 優 先 順 位 を 表 3_18に 示 す 。
―― -38-― ―
4つ を 設 定 し、 5枚
表 3.18
順位
空 間 の優 先 度
選択基準
選 択 基準 別 の優 先 方 向
1
空 間 の 開放 性
2
人 間 の密集 性
3
空 間 の明暗
4
階 段 まで の 距 離
Etr >&ur 適度
>少 な い >い な い >多 い 明 る い≫ 暗 い
近 い >遠 い (標 示 しか 見 え な い )
選 択 基 準 の 重 要 度 と して 順 位 は上 の よ う に な ったが 、 数 値 的 に は
4つ の 差 は ほ とん
ど見 られ な か った 。 選 択 基 準 別 の 優 先 方 向 で は ほ ぼ 予 想 通 り の 結 果 と な っ た が 、 「 人 間 の 密 集 性 」 に 関 して は 人 の 数 が 多 くて も少 な くて も好 まれ な い と い っ た 結 果 に な り、 ま た 多 い よ りは 少 な い 又 は い な い 方 が い い と い っ た 興 味 深 い 結 果 と な っ た 。 上の
4つ の 選 択 基 準 に基 づ い た 、 5つ の 写 真 の 総 合 的 な 優 先 順 位 を 図 3.15に 示 す 。
B 図 3.15
空 間 の優 先 順 位
― -39-一
タ イゴ 蒻
ど
4-1
法 規 の概 要
1.法 規 の 体 系 化 建 築 基準 法 、建 築 基準 法 施 行 令 、消 防 法 、 消 防法 施行 令 を 図 4.1∼ 4の よ う に 体 系 化 した 。 これ を見 る と法 規 の 中 で 人 間 の 行動 特 性 と関係 が あ る部 分 は以 下 の 通 りで あ る。 ●建 築 基準 法 ●建 築 基準 法 施 行 令 ●建 築 基 準 法 施 行 令 ●消 防法 ●消 防法施 行 令
2章 第 4章 第 5章 第 4章 第 2章 第
避 難 及 び 消 火 に 関す る技 術 的 基 準 防火 区 画 (防 火 戸 ) 避難施設等 消 防 の 設 備 (避 難設 備 ) 消 防 用 設 備 等 (避 難設 備 )
な お建 築 基 準 法 、 消 防法 の 両 者 と もそ の 施 行 令 にお いて 実 質 的 な 内容 を規 定 して い る た め 、 建 築 基準 法 施 行 令 、消 防 法 施 行 令 の み を 以 下 ま とめて い く。
――-41-一 一
静 ﹁ 盤 ・口 黙 ・継 冊 ・口 聴 ・E 皿 O 投 撃 投 撃 熙 硼 ︵料 ヾ︶ 短 姜 郷 凶 O 締 回 た 凶 製 ′凶 署 騒 Ж ′郷 署 K 趣 ′碧 側 O C 製 壕 b Ⅸ 杓担 ・継 旧 O S 鑑 毅 ′郷 碧 錮 眠 ′饉 旧 劉 ′P 3 0 2 壁 壇 製 累 超 郷 凶 回 吉 に 輪 ︵料 ∞︶
知 轟 郷 凶 饉 製 抑 べ ′肛 曜 O 菓 ヽ 熙 製 ′薫 超 o糾 珀 E セ 騒 Ю■ 〓 2 ≪ 饗 b Ⅸ 鞍 増 O 詐 墨 熙 製 恭 奪 ′蒸 璧 味 ′奪 瓢 即 理 ′撃 郭 転 口 ′さ 駆 ′測 氏 O L 神 O や 週 匡 ま ′理 製 ′妖 郵 b Ⅸ 米 継 ・圧 m O 側 興 ′ぶ 熙 製 К 蔭 ︵螺 駆 ︶ ′劉 К 込 ′劉 く ′嬰 回 ′積 理 彗 鳳 州 O S 熙 観 撃 嬰 К ′択 愕 理 彗 ′畑 駆 b Ⅸ 川 こ O 署 騒
匈 轟 P 3 0 2 苺 H ′眠 糾 O 世 運 O ” ゛ト
投 累 □ 駅 ︵= ヾ ・ ∞︶
投 熙 遺 計 ︵= N︶
〓 畷 ︵科 卜︶
ぐ 細 脚 熙 報 ︵鶴 Ю︶
要 翠 ︵科 Φ︶
︶ 3 0 2 Щ 燎 ・筆 襲 O ぐ 細 榊
要 糞 ︵= H︶
夜 せ 孤 嵐 O 報 眠 ・ぶ 挙 H ・撃 軽 熙 製 ′3藤 騒 O S 熙 硼 O 饗 □ ︱ ′ぶ 熙 製 認 挙 ′壼 羅 熙 製 0 さ 幹 ゼ 製 撻 に べ 緊
匈 増 熙 毅 区 製 ′細 郷 ・電 選 ・寵 冊 O S 熙 硼 ′畑 毬 北 婆 ′悴 相 熙 製 ′く よ O 眠コ ′暮 投 O 聖 鵬 ′E 皿
誕糾瀾熙超
ざ 咲 量 O 輝 掛 鞠 熙 超 H. ゛図
投累彗
製螺超
奪 堅 口 嬢 ′穏 豊 味 ′彗 堅 枷 田 O 翠 e や K ホ ・K 墾 ︰ ︰ 静 彗 堅 選 銀 ︵ヾ e = Ю ︶
ぶ 霧 観 e 郵 累 К ゛ 欄 p 婆 利 ” ゛ 卜 利 増 K や 綸 錮 彗 凛 州 ︵∞ e ■ 一 ︶
静 嘔 颯 薇 自 ︵偶 Ю︶
輝 超 e 静 が 選 製 恭 奪 ︵Ne = Ю︶ ′壼 暇 姜剛 ヽ ﹁ く 饗 6 属 円 程 増 O К 署 騒 ′毒 堅 罫 巌 O 眠 絆 獄 ′彗 堅 理 逃 ′E sく ■ b 氣 郎 盤 薇 錮 o卜 置 ′側 理 ニ ー為 輪 □電
静 口 凶 K 込 ・増 撃 ≪ 趣 ・錮 彗 K 書 ︵= ヾ︶
超 療 増 難 ︵讐 ∞︶
′駄 t 増 彗 ′増 ム ︰ ヽ ヽヽ ■根 襄 ・撻 さ 申 さ ・襲 当 ′増 章 当 ′増 ヽ 、 日ヽ 二 ︰ ヽ へヽ ■籠 羅 ′棗 椰 票 ′錮 K ′本 論 理 彗 ′要 壼 O t 瓢 増 馨
襲 彗 襲 ︱ ︵轟 N︶
﹁ 〓韓 ︵替 =︶
′拠 尊 ′藤 避 ′増 彗 枷 観 測 駄 ′涎 快 現 込 b バ 詢担 O K ・状 К ′奪 堅 収 ぶ ′議 口 選 姜諄 ヽ ニ ポ 緊 詢 I中 辱 墨 投 ′尊 鐸 よ 轟 ′〓 郭 鯛 轟 観 ′壼 墨 環 駆 e p 都〓 駅 0 日 網 郭 ′軍 奪 O電 澤 ′菜 薇 訃 寵 冊 鵬 響 ′製 郷 響 嵐 O 持 相 緩 観 ′理 快 製 嶽 b 属 郷 投 e 理 駅
一 ︵HO 申︶
聴 選 灘番 瀾 霧 銀
ざ 採 曇 0 こ 颯 理 番 欄 蝶 韻 一尋 国
製緊曇替
製黙 毬 〓
崎 姜 奪 堅 選 観 ゛卜 = や 静 電 澤 ′絆 却 ゛■ 陣 や 豪 匡 O 聯 暉 趣 理 ′善 欄 Юヽ 題 2静 蜜 燿 駄 恒 投 奪 ・増 ′像 議 O S 選 観 ゛ 受 p 臨 ■ = 畑 ほ 越 X 調 く 趣 ・調 畑 駆 ︲
﹃ 瞑組 轟
墨母H
静 緯 騨 e 壼 尋 ゛卜 萩 二 ぶ 鑑 観 O 捧 鵬
︵日 爾oH︶
︵料 3
︵= 3
﹁ 趣 伸 製 e 雲 緊 棒 H ︵一e = 卜︶ 碁 欄 O 螢 羅 ゛さ 黎 二 痙 耳 凶 e 静 回 七 凶 調 ︵∞e 替 卜︶
静 拘恒 O 像 輪 中 e S 選 報
︵善 じ
︵轟 じ
ぶ 鑑 観 O 超 事 製 べ 盤 掛 ︵Ne = 卜︶
郷製鋼 眠
︵Ne 中︶
翠 瞑曇 ↑ L 製 題 番 欄 選 韻 一尋 図
静要澤
静 颯 躍 纂 暮 薇 鞍 K 素 相 皿 ′燿 К O 鵬 腱 係 副 ′製 郷
静 華 堅 O 込 理 ︵替 ヾ︶
静 投 郷 O 静 麒 黎 纂 繁 ゛卜 も 二 民 O 趣 震 ︵Ne 替 ヾ︶ 範 Iく 盤 眠 理 ′組 郷 ・北 理 ・■ 堅 O 静 奪 堅 眠 趣 墾
ぶ 饉 製 ︵= o︶
︵■ 3
匈 響駆 曝 e S 饉 櫻 ′口 楓 ・■ 堅 e 堅 翼 ぶ 饉 製 ′座 羅 O 二 車 薔 b Ⅸ 薇 盤 O S 饉 製
﹁ 〓一 E 一
︵替 3 e 斜 卜︶
﹃ 〓理 薇 裕蛛硬橿 相 露 Oべ く 書 理 Qべ 理 怪申 Oべく ぐ撻 奪 郡 悩 昧ぶ 饉 硬
範 姜暉 燎 投 票 Oイ 尽 意
︵= じ ︵替 じ ︵= じ e 替 o︶
事 投 e塵 暖 ′〓 Ш
和 く 趣 ′硬 E e暉 申 込 濯 理区 暉 ぶ 理 O ︶ 3 0 里絆 F 注 選 製 ′↑ e O■ 摯 剛 養 e ︶ 3 o 二S饉 女 X 込
要 糞 ︵併 H︶
込 卜 e べ K ︵替 N︶
〓 壼 詈 ゛■ 題 二 眠翠 eK ´翠 却 ≪ 送 e嘔S 騒 萩 ≪ 趣 ′贅 せ e国 主 還 理 やや昧 二静 ぶ 鑑 観 理担 ′榊 園
N N
投票量
翠 瞑 量 e 輝 趣 饗 ∞尋 図
ぶ理
静 製 郭 e 静 颯 聴 纂 終 ゛卜 導 〓 眠 O 趣 饗 ︵= ¶︶
匈 彗 馨 長 b Ⅸ 相 郷 e 静 華 嘔 民 趣 饗 ′く 盤 e 殴 理 ′ ︵堅 翼 層暉 ヽ ﹁ さ 理 く 聖 ・K 民速 饗
要懇
︵善 じ
︵= 3
︵替 じ
裕無硬標
︵替 3
・遠 卜 Oべ K
︵“﹁H︶
ぐ 撃 寒 緊 篤 昧 S 饉 製 ︵Ne 替 H︶
引撃堅趣 饗
・奪 堅 凛 増 ・彗 瓢 幕 中 ・彗 堅 ≪ 震 ︶ 碁 欄 e引 尋 輝 e 〓 響 も バ ■ 瓢 ′緊 誕 ′製 霧 0 さ 薇 萩 K 還 ・︰ ︱ ・静 彗 堅 眠 ぶ 墾
静慢 理 e S 轟 萩 K 込 興 趣 ′彗 颯 O 榊 田 和 く 趣 ′製 響 O S 騒 萩 ≪ 速 ′押 尋 ゛■ Ⅲ や 領 E O 炒 暉 趣 理
et禦輝趣撃
翠 藤 量 O 年 専 翼 輝 趣 理 一尋 国
投 緊曇 凛
製緊超 羅
2.法 規 の 内容 1)_建 築基準 法 施 行令
第
4章
一 ― ― 防 火 区画
防 火 区画 の 防 火 戸 につ い て 表 4_1に ま と め る。
表
使 わ れ方
4.1
防 火 区 画 に 用 い る防 火 戸 等
防 火戸 の タイ プ
防 火 戸 の構 造
設 置 す る区 画
開閉 が頻
(1)直 接 手 で 開 放 で き る こ と。
繁 に行 わ
面 積 区画
(2)自
動 的 に 開 ま る こ と。
れないと
常 時 閉鎖 式
異種 用途 区画
(3戸 の 面 積 ≦ 3ご
こ ろ に用
防
たて穴 区画
に)火 災 感 知 器 との 連 動 閉 鎖 機 構 不 要
火
戸
いる
151ス
トッパ ー を つ け な い こ と。
G)く ぐ り戸 不 要
(1)随 時 閉 め られ る こ と。
唸)煙 感 知 器・ 熱 感 知 器・ 温 度 ヒュ ー ズ の い ず れ か と連 動 閉 鎖 の こ と。 侶)遮 煙 性 能 は 不 要 (← 故 に通 常 の 防 火 面 積 区画
シ ャ ッ タ ー は 許 さ れ る) に)く ぐ り戸 必 要 (但 し、 常 時 閉 鎖 式 防
開閉が頻
常 時 開放 式
繁な とこ
防
火
火 戸 と併 設 す る場 合 を 除 く。 ) 幅 ≧ 75m・ 高 さ ≧
戸
ろ に用 い
1.8m
敷 居 高 ≦ 15m・ 自動 閉 鎖
る
〔 D随 時 閉 め られ る こと。 (2)煙 感 知 器
異種用途 区画 たて穴 区画
と連 動 閉鎖 機構 で あ る こ と
(← 自動 閉 鎖 ) (3)遮 煙 性 能 必 要 (← 原 則 と して 従来 の
防火 シ ャ ッタ ー は 不可 ) に)く ぐ り戸 必 要 (上 記 (Jと 同 じ)
― -47-一
2).建 築 基準 法 施 行令
第
5章 一 一 一 避 難 施 設 等
避 難施設 につ いて以 下 ま とめ て い く。 まず 避難施設 を分 け る と図 4.5の よ うにな る。
a).廊 下・ 階 段・ 出入 口 b).排 煙設 備 避難 施 設
c).非 常 用 の 照 明装 置 d).非 常 用 の 進 入 日 e).敷 地 内 の 避 難 上・ 防 火上 必 要 な通 路
図
4.5
避難施 設
次 に その 対 象 とな る建 築 物 を下 に記 す 。
対 象 建 築物
1)_劇 場・
映画館・ 演芸 場・ 観覧上・ 公 会 堂・ 集 会場・ 病 院・ ホテル・ 旅館・ 下 宿 ざ
共 同住 宅・ 寄宿 舎・ 養 老 院・ 学校・ 体 育館・ 百 貨 店 0マ ー ケ ッ ト・ 展 示場・ 舞 踏 場 又 は遊 技 場 の 用 途 に 供 す る特 殊 建 築 物
2).階 数 ≧ 3の 建 築 物 3).政 令 で定 め る窓 そ の 他 の 開 田部 を 有
しな い居 室 を有 す る建 築 物
4).延 面 積 >1000ぱ の 建 築 物 (但 し同 一 敷地 内 に 2以 上 の 建 築物 が あ る場合 には 、 その延 面積 の 合 計 とす る。
-48-
a).廊 下・ 階 段・ 出入 口 表
4.2
廊下
廊 下 の幅 廊下 の用途
備
両 側 に居 室
その 他 の
が あ る場 合
場合
2.3m
≧
考
小学校 中学 校
の 生 徒 用 、児 童 用
≧
1.8m
高等 学 校
廊 下 の幅 員 は 、 有 効 幅 を と る。 また、 廊下 に 柱 等 突 き出て い る時 は
病 院 の患 者 用
≧
1.6m
≧
1.2m
≧
1.6m
≧
1.2m
≧
1.6m
≧
1_2m
共 同住 宅 (住 戸 又 は住室 の 床 面 積 合 計 )>100Jの 階 の 共 用 の もの
居 室 床 面 積 合 計 >200 mf (地 階 で は >100r)
(3室 以 下 の 専 用 の もの は 除 く)
一 -49-一
そ の 内法 で 計 る。
表
4_3
直 通 階 段 に 至 る歩 行 距 離
構造
居室 の 種 類 等
①
主要構 造 部 が耐 火 構 造
そ の他 の
又 は不 燃 材 料 の場 合
場合
無窓 の 居室 (有 効採光面積 <居
30m以 下
30m以 下
30m以 下
30m以 下
50m以 下
30m以 下
50m以 下
40m以 下
室 の床 面積 X1/20)
百 貨 店 、 マ ー ケ ッ ト、 展 示 場 、 バ ー 、 キ ャ バ レー 、 カ フ ェ ー 、 ②
ナ イ トク ラ ブ 舞 踏 場 、 遊 技 場 、 公 衆 浴 場 、 待 合 、料 理 店 、飲 食 店 、 物 販 店 舗 (床 面 積
>10r)
な ど の 主 用 途 の居 室
病 院 、 診 療 所 (患 者 収 容 の も の ③
)、 ホ テ ル 、 旅 館 、 下 宿 、 共 同 住 宅 、寄 宿 舎 養老 院 、 児童 福 祉 施 設 等 、 な どの主 用 途 の居 室
④
⑤
① 、 ② 、 ③ 以 外 の居 室
居 室 お よ び避 難 路 の 内装
① の場 合
14階
を 不 燃 材 料・ 準 不 燃 材 料
②
″
以下
と した もの
③
″
④
″
居 室 又 は避難 路 の 内装 を
① の場 合
難 燃 又 は不燃 材 料 と した
②
″
もの
③
″
④
″
15田 瞥
⑥
⑦
30m+lom=40m以 30m+lom=40m 50m+10m=60m 50m+10m=60m 30m-10m=20m以 30m-lom=20m 50m-10m=40m 50m-10m=40m
下 〃 ″ ″
下 ″ ″ ″
以上
居 室 又 は避難 路 の 内装 を
① の場 合
不 燃 材 料・ 準 不 燃 材 料 と
②
″
した もの
③
″
④
″
30m以 下
30m 50m 50m
″ ″ ″
1住 戸 が 2∼ 3階 の メ ゾ ネ ッ ト
耐 火 建 築 物 で各 住 戸 の 出入 回の な い階 の
式 共 同住 宅
居 室 の 一 番 奥 か ら直 通 階 段 ま で の 歩 行 距 離 は 40m以 下
表
4.4 2以 上 の 直通 階段 の 設 置 が 必 要 な 建 築 物 主要構 造 部
用途 お よ び階
対象階
備
耐 火構造
考
そ の他
不燃材料
①
劇 場 。映 画 館・ 演 芸 場
客 席・ 集 会 室
・ 観 覧 場 。公 会 堂 ◆集
・ 売場等 のあ
会 場・ 物 品 販 売 業 を 営
る階
規模 に関係 な 全 部 に適 用
む (床 面 積 の 合 計 >
1500r)店 舗 キ ャバ レー・ ヵ フ ェ ②
ナ イ トク ラ ブ・ バ ー
客 席 の あ る階
原 則 と して
5階 以 下 の 階 に
全 部 に適 用
つ い て は緩 和 規 定 あ り *1・ 2
③
病 院・ 診 療 所・
病 室・ 主 た る
児童福祉施 設 等
用 途 に供 す る
>100ぽ
>50ピ
>200ご
>100ぽ
居 室 の あ る階
ホ テ ル・ 旅 館・ 共 同住 ④
宅・ 下 宿・ 寄 宿 舎
宿 泊 室・ 居 室 ◆寝 室 の あ る 階
そ の 他
① ∼ ③以 外 の 用
6階 以 上 の 階
居 室 の あ る階
原 則 と して
途 に 供 す る階 に
全 部 に適 用
つ いて 緩和 規 定 あり
⑤
*3
①
④ 以 外
5の
避 難 階の
階階
直上階
居 室 の あ る階
>400ご
>200ご
居 室 の あ る階
>200ご
>100ぽ
以 下
そ の他 の 階
●備 考 ―一 ― この 規 定 によ って 設 け る こ と とな った 2以 上 の 直通 階 段 は 、 2方 向避 難 の 趣 旨を 考 慮 し、 居 室 か ら これ らの 階段 に至 る歩 行 距 離 を で き るだ け重 複 し な い ょ う にす べ きで あ る。 も し重 複 す る区 間 が あれ ば 、 そ の 長 さは 表 4_3 に決 め られ た歩 行 距 離 の 1/2以 内 と しな けれ ば な らな い 。
―
-51-―
*1-―
―下 記 の 条 件 を 満 足 させ る こ と 。
(D5階 以 下 の 階 で あ る こ と。 佗)そ の 階 の 居 室 床 面 積 の 合 計 ≦ 100ポ 8)そ の 階 に 避 難 上 有 効 な バ ル コ ニ ー・ 屋 外 通 路・ そ の 他 こ れ らに 類 す る も の が あ る こ と。 に)そ の 階 よ り避 難 階 又 は地 上 に 通 ず る屋 外 避 難 階 段 、 又 は 特 別 避 難 階 段 が 設 け られ て い る こ と 。
*2-―
―‐ 下 記 の 条 件 を 満 足 させ る こ と 。
(1)避 難 階 の 直 上 階 又 は 直 下 階 で あ る こ と 。
口)そ の 階 の 居 室 床 面 積 の 合 計 ≦
*3-―
100r
一‐ 下 記 の 条 件 を 満 足 させ る こ と 。
(D① ∼ ③ に 揚 げ る用 途 以 外 の 階 で そ の 階 の 居 室 床 面 積 の 合 計 ≦ 佗)そ
100r
の 階 に 避 難 上 有 効 な バ ル コニ ー・ 屋 外 通 路・ そ の 他 これ ら に 類 す る も の が
あ る こ と。 6}そ の 階 よ り避 難 階 又 は地 上 に 通 ず る屋 外 避 難 階 段 、 又 は 特 別 避 難 階 段 が 設 け
られ て い る こ と。
●避 難 階 段 の 構 造
1_屋
内 に 設 け る避 難 階 段
① 階 段 室 の 壁 の 構 造 一 一 一 ―耐 火 構 造 (但 し、 ④ の 開 口 部 、 ⑤ の 窓 、 ⑥ の 出 入 田 部 分 は 除 く) ② 階 段 室 の 内 装 ――一 一 一天 丼 、 壁 は 下 地・ 仕 上 げ と も不 燃 材 料 。 ③ 採 光 上 有 効 な 窓 又 は よ び 電 源 を 有 す る 照 明 設 備 を 設 け る。
(1ご 以 内 の 鉄 製 網 入 リガ ラ ス 入 りの は め 殺 し戸 の 窓 は 除 く)は 、 階 段 室 以 外 の 開 田 部 等 か ら90m以 上 離 す か 、 又 は 50m以 上 突 き 出 した
④ 屋 外 に 面 す る開 田 部
袖 壁・ 庇 等 を 設 け、 外 壁 面 か ら火 の ま わ りを 防 ぐ。 ⑤ 屋 内 に 面 して 窓 を 設 け る場 合 は 、
1ご 以 内 の 鉄 製 網 入 リガ ラ ス 入 りの は め 殺
し
窓 とす る。 ⑥ 階 段 室 の 出 入 回 の 戸 は 、 甲 種 又 は 乙 種 防 火 戸 で 次 の 僣)又 は (Dの い ず れ か に 適 合 す る もの と す る la)常 時 閉 鎖 式 防 火 戸 (面 積
―
3ピ 以 内 )
-52-―
(Ы
随 時 閉 鎖 で き る煙 感 知 器 連 動 の 自動 閉 鎖 式 防 火 戸 と し、 か つ 、 直 接 手 で 避 難 方 向 に 開 く こ とが で き、 しか も手 を 放 せ ば 自動 的 に 開 ま る部 分 を 有 し、 そ の 部 分 の と は 下 記 の も の とす る 。 幅 ≧ 75an、 高 さ ≧ 180m、 敷 居 高 さ ≧ 15m
2.屋 外 に 設 け る避 難 階 段 ① 階 段 か ら 2m以 内 に は 階 段 へ の 出 入 日 以 外 の 窓 等 を 設 け な い こ と。 1話 以 内 に の 鉄 製 網 入 リガ ラ ス 入 りは め 殺 し戸 は 可 ) ② 階 段 へ の 出入 日の 戸 は 、 1の ⑥ の 戸 を 設 け る。 (但 し、
③ 階 段 は耐 火 構 造 と して 地 上 まで 直 通 させ る こ と 。 (鉄 造 も可 ) ●特 別 避 難 階 段 の 構 造 ① 屋 内 と 階 段 室 とは 、 バ ル コニ ー 又 は 外 気 に 向 か って 開 く こ と の で き る窓 若 し く は 排 煙 設 備 で あ て 、 建 設 大 臣 の 定 め る基 準 に 適 合 す る附 室 を 通 じて 連 絡 す る こ と。 ② 階 段 室 バ ル コニ ー及 び 附 室 は ⑤ の 開 田 部 、 ⑦ の 窓 又 は⑨ の 出 入 回の 部 分 を 除 き、 耐 火 構 造 の 壁 で 囲 む こ と。 ③ 階 段 室 及 び 附 室 の 天 丼・ 壁 の 室 内 に 面 す る部 分 は 、 下 地・ 仕 上 げ供 に 不 燃 材 料 とす る。 ④ 階 段 室 に は 、 附 室 に 面 す る窓 そ の 他 の 採 光 上 有 効 な 開 口 部 又 は 予 備 電 源 を 有 す る照 明 設 備 を 設 け る。 ⑤ 階 段 室 、 バ ル コニ ー 又 は 附 室 の 屋 外 に 面 す る壁 に 設 け る 開 回 部 は 、避 難 階 段 の 場 合 と 同 様 の ほか 、 延 焼 の 恐 れ の あ る部 分 に 設 け て は な らな い 。 ⑥ 階 段 室 に は 、 バ ル コ ニ ー 及 び 附 室 に 面 す る 部 分 以 外 に 屋 内 に 面 して 開 田 部 を 設 け な い こ と。 ⑦ 階 段 室 の バ ル コニ ー 又 は 附 室 に 面 す る部 分 に 窓 を 設 け る場 合 は 、 は め 殺 し戸 を 設 け る こ と。 ③ バ ル コニ ー 及 び 附 室 に は 、 階 段 室 以 外 の 屋 内 に 面 す る壁 に 出 入 日 以 外 の 開 田 部 を設 けな い こと ⑨ 屋 内 か らバ ル コニ ー 又 は 附 室 へ の 出 入 口 に は 、 甲種 防 火 戸 を 、 バ ル コニ ー 又 は 附 室 か ら階 段 室 に 通 ず る 出入 日 に は 、 甲種 又 は 乙 種 防 火 戸 を 設 け 、 そ の 開 閉 機 能 及 び 大 き さ は 、 い ず れ も避 難 階 段 と 同 じと す る ⑩ 階 段 は 、 耐 火 構 造 と し、 避 難 階 ま で 直 通 す る こ と 。 ① 15階 以 上 の 各 階 又 は地 下
3階 以 下 の 各 階 の 階 段 室 とバ ル コニ ー 又 は 附 室 の 床 面
積 の 合 計 は 、 そ の 階 の 居 室 床 面 積 に 3/100を 乗 じた も の の 合 計 以 上 とす る。
― -53-―
表
4_5
避 難 階段 の 幅
地
上
各階 の避 難 階段
階
地
階
その 階 の 直上 階以 上 の 階 の うち
・ 特 別 避 難 階段
必 要幅 ≧
×
床面 積 が 最 大 の 階 の 床 面 積
の幅 の 合 計
0.6m
1001r
各 階 の避 難 階段 ・ 特 別 避 難 階段
そ の階 の 必 要幅 ≧
へ の 出 入 回幅 の
床 面積
その 階 の
XO.27m
必要 幅 ≧
1001f
床面積
×0.36m
100ポ
合計
避難 階 にお け る
床面 積 が最大 の
屋外 へ の 出入 口
必 要幅 ≧
幅 の合計
0.6m
階 の床面 積
1001r
表
4_6
高 層 建 築 物 及 び地 階 の 特 別 避 難 階 段 の 大 き さ
階 段 室 及 び附室 又 はバ ル コ 居
室
の
用
ニ ーの床 面 積 の合計
途
劇 場・ 映 画 館・ 観 覧 場・ 公 会 堂・ 集 会 場・ 百 貨 店・ マ
その階の
ー ケ ッ ト・ 展 示 場・ キ ャバ レ ー・ カ フ ェ ー・ ナ イ トク
居 室 の床 面 積
ラ ブ・ バ ー・ 舞 踏 場・ 遊 技 場・ 公 衆 浴 場 。待 合・ 料 理
の合計
8/100以 上
店・ 物 品 販 売 業 を 営 む 店 舗
その階 の そ の他
居 室 の床 面 積 の合計
―
-54-―
3/100以 上
表
4.7
避 難 階段・ 特 別避難 階 段 を 設 置 しな けれ ば な らな い 建 築 物
建築物 の
避難 階 段
階
用途
特別
除外 規 定 等
避難 階段
15階 以 上 の 階 に 通 じる
下 記 に 該 当 す る場 合 は X
○
直通 階段
左 記 に 該 当 しな い 。 (1)主 要 構 造 部 が 耐 火 構 造 で
あ るか 、 又 は 不 燃 材 料 で
5階 以 上 の 階 に i麗 じる
○
○
直通 階段 ①
唸)主 要 構 造 部 が 耐 火 構 造 で
②以 外 の 建築物
5階 以 上 の 床 面 積 の 合 計 ≦ 100r 作 られ 、
作 られ 、 床 面 積 の 合 計 ≦ 地下
2階 以 下
の 階 に通 じる
100ピ ご と に 耐 火 構 造 の ○
○
直通 階段
床・ 壁 又 は 甲 種 防 火 戸 で 区 画 (直 接 外 気 に 接 す る 階 段 室 に 面 す る換 気 窓 で
地下
3階 以 下
の 階 に通 じる
開 日 面 積 が 0.2ゴ 以 下 の X
○
鉄 製 網 入 リガ ラ ス 戸 を 含 む 。 )さ れ た も の 。
直通 階段
15階 以 上 の 売 場 に通 じる
X
○
○
○
○
○
直通 階段
3階 以 上 ②
の階で物
5階 以 上 の
品販売業
売 場 に通 じる
を営 む店
直通 階段
舗 (床 面 積 合計
>
15001r)
各 階 の売 場 及 び屋 上 広 場 にi置 じる 直通 階 段
○
― -55-―
―
可
X
不可
表
4_8
施設項 目
必 要 な施 設
必要 な 場 所
避 難 階 に お け る階 段
摘
要
直 通 階 段 に 至 る歩 行 距 離
か ら屋 外 の 出 口 ま で
適 用建築 物 のす べ て
と同 じ
の歩 行距離
避 難 階 に お け る居 室
直 通 階 段 に 至 る歩 行 距 離
の 各 部 分 か ら屋 外 の
適 用建築 物 のす べ て
の
2倍 以 下
出 回 まで の歩 行 距 離
避 難 階 に お け る屋 外
床 面 積 が最 大 の階 の床 面
へ の 出 回の幅 の合 計
物 品販売業 の店 舗
積 100ご につ き60ollの 割 合 で 計 算 した 数 値
客 席 か らの 出 日 の 戸 お よび
劇 場・ 映画館・ 演 芸 場 。 観 覧 場 。公 会 堂・ 集 会 場
内 開 き と して は な らな い
① 屋 外 避 難 階段 へ 屋 内 か ら の 出 口
屋 内 か ら鍵 を 用 い な い で
② 避 難 階 段 か ら屋 外 へ 通 ず る 出 回
解 錠 で き る こ と。
③ 常 時 施 錠 して い る 出 口 で 火 災 等
近 くの 見 や す い 場 所 に 解
屋 外 へ の 出 日の戸
出 口等 の 施 錠 装 置
屋上広場等
非 常 時 の避難 用 の 出 回
錠 方 法を表 示
屋 上 広 場 又 は 2階 以 上 に あ る
高 さ≧
バ ル コ ニ ー等 の 周 囲
手 す り 。金 網 等 を 設 け る
5階 以 上 の 百 貨 店 の 売 場
避 難 用 の屋 上 広場 を 設 け
1.lmの 壁・
さく
廊 下 の幅
2以 上 の 直 通 階段 の 設 置
共 同 住 宅 (主 要 構 造 部 が 耐 火 構 造 )の 住
住 戸 の 出入 口 に な い 階 の 居 室
避 難 階段 の設 置
2層 又 は 3層 の
の 最 も奥 か ら直 通 階 段 ま で の
特 別 避 難 階 段 のバ ル コ ニ
メ ゾ ネ ッ ト式 住 戸 に
歩 行 距 離 が 40m以 下 で あ る
ー又 は 付 室 の 床 面 積
お け る 出入 口 に な い
場合
の 適 用 につ い て は 、 出 入
戸が
階 の 取 り扱 い
日 の あ る階 に あ る も の と して 取 り扱 う。
― -56-―
b).排 煙 設 備 表
4.9
排 煙 設 備 を要 す る建 築 物・ その 部 分
設 置対 象建築物
特殊建築
階数 ≧ 3
排 煙場有
延 面積 >
物 の うち
で延面積
効 な開 口
1000rf`D
対 象建築
>500ご
部 の面 積
建築物 で
物 1)。 の
の建築物
の合計が
床面積 >
建築物で
≦彗1/50X
200話 の
>
当該居室
延面積
500J
設 置 免 除 さ れ る建 築 物
居室
の床 面 積
及 び そ の部 分 の 条 件
の居室
学 校・ 体 育館・ ボ ー リ ング場 ・ スキ ー場・ ス ケ ー ト場・ 水
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
泳場・ ス ポ ー ツ練 習 場
機 械 製 作 工 場・ 不 燃 性 の 物 品
対 象 外 建 築 物
(2)
保 管 倉 庫 な どで 、 主 要 構 造 部 が 不 燃 材 料 の もの
危 険 物 貯 蔵 場・ 処 理 場 。自動 (3)
車 車 庫・ 繊 維 工 場 な どで 法 令 の 規 定 に よ り不 燃 ガ ス 又 は 粉 末 消 火 設 備 を 設 け た もの
階数が
2以 下 で 延 面 積 が 200
ご以 下 の 住 宅 、 床 面 積 の 合 計 (4)
が 200ご 以 下 の 長 屋 の 住 戸 の
○
居室 で 、 当該居室 の 床 面積 の
1/20以 上 の 有 効 換 気 窓 等 が あ る もの
○ 印 ―一 ―設 置 免 除
-57-―
表
4.9
排煙 設 備 を要 す る建 築 物・ そ の 部 分 (つ づ き)
設置対 象建築物
階数 ≧ 3
排煙場有
延面 積
物 の うち
で延面積
効 な開 口
1000=f`D
対象建築
>500ポ
部 の 面積
建築物で
物 1)。 の
の建 築物
の合 計が
床面積
建築物で
≦ 1/50X
>
当該 居 室
延面積 設 置 免 除 され る建 築 物
居室
の居 室
病 院・ 診 療 所 0ホ テ ル・ 旅 館
0共 同住 宅・ 寄 宿 舎・
養 老 院・ そ の 他 これ に 類 す る ①
建 築 物 の うち、 防 火 区 画 さ れ
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
た 部 分 で 、床 面 積 100ピ 以 内 の も の (高 さ31m以 下 の 共 同 住 宅 の 住 戸 は 200ご 以 内 の も
免 除 さ れ る 部 分
の)
階段 部 分・ 昇 降機 の 昇 降部 分 ②
な どの ほか 、局部 的 な 倉庫・ 物 い れ e書 庫・ 洗 面 所 。便 所 ・ ダ ク トシ ャ フ ト等 高 さ31m以 下 の 部 分 に あ る室 (居 室 を 除 く)で 、 内装 仕 上
げを不 燃・ 準 不燃 と し、 か つ 主 要 な 出入 口に防 火 戸 を設 け ③
た もの 。 又 は床面 積 100ぱ 未 満 に 防 炎 区画 した も の (対 象 建築物 1).の 建築物 の 主 た る 用途 に 供 す る部 分 で 地 階 に あ る もの を 除 く。④ で 同 じ)
○ 印 ―― ―設 置 免 除
― -58-
>
200話 の
の床 面積
500 Ff
及 び そ の部 分 の 条 件
・ 下宿
>
特 殊 建築
表
4.9
排 煙 設 備 を 要 す る建 築 物・ そ の 部 分 (つ づ き )
設 置対 象 建 築物
階数 ≧ 3
排煙場有
延面 積
物 の うち
で延 面 積
効 な開 口
10001f`D
対 象建築
>500ポ
部 の面 積
建築 物 で
1).の
の建 築 物
の合計 が
床面 積
物
建 築物 で
≦ 1/50X
>
当該居室
延面積
設 置 免 除 され る建 築 物
居室
の居 室
高 さ31m以 下 の建 築 部 に あ る 居 室 で 、床 面 積 100ご 以 内 ご とに 防火 区 画 され 、 か つ 、 内 装 仕 上 げを 不燃・ 準 不 燃 と し
○
○
○
た もの 又 は 床 面積 100ご 以 内
免 除 さ れ る 部 分
と し、 か つ 、 内装下 地 仕 上 げ と も不燃 と した もの 高 さ 31m以 下 に あ る居 室 で ⑤
「 防 煙 壁 」 な どで 床 面 積 100
○
○
ピ 以 内 に 防 煙 区画 さ れ た も の
高 さ31mを 越 え る建 築 物 の 室 又 は居 室 で 、 床面積 100ゴ 以 ⑥
下 に 防火 区 画 し、 かつ 、 内装
○
○
○
○
○
○
仕 上 げを 不 燃・ 準 不燃 と した もの
⑦
上記対 象外建築物中8)に 該当 す る部 分
○ 印 ―一 ―設 置免 除
一 -59-―
―
>
2001f`D
の床 面 積
500rぜ
及 び そ の 部 分 の条 件
④
>
特殊建築
○
c)_非 常 用 の 照 明 装 置 表
対 象 建 築物
4.10
非 常 用 照 明 設 備 を 要 す る建 築 物
処 置 を 要 す る部 分
① ② ③
0病 院 の 病 室・ 下 宿 の 宿 泊 室・
居室
特殊建築物
これ ら の 類 似 室
①及 び ② の 居
室 但 し当 直 室 は不 特 定 多 数 の 人 々 の 使 用 す る
室 か ら地 上 に
居 室 と 見 な され 含 まれ な い 。 )
通 ず る避 難 路
1).)
とな る廊 下・
④
(ex_事
寄 宿 舎 の 寝 室・
無窓 の 居 室
(対 象 建 築 物 の
除外 され る建 築 物 また は 部 分
務 所 ビル の 管 理 人
○採 光 上 有 効 に 直 接 外 気 に 開 放 さ れ た通 路・ 廊 下等
階段・ そ の 他
0共 同 住 宅・
の通 路
0浴 室・
長 屋 の住戸
洗 面 所 。便 所 0シ ャ ワ ー 室・ 脱 衣 室・
① ② ③ に類 す
更 衣 室・ 金 庫 室・ 物 置・ 倉 庫 室・ 電 気 室・ 機
る部 分
械 室 及 び これ ら の 室 と 同 一 階 に 居 室 が な い 場
(ex_廊 下 に接 す る ロ ビー)
合 の 避 難 径 路 とな らな い 廊 下
O防 煙 壁 で 区切 られ た ボ ー リ ン グ場 の レー ンの 部分
O無 人 工 場
(機 械 が 自動 化 さ れ て お り、 保 守 の
た め に の み 人 が 入 る よ うな 工 場 )
0昭 和 47年 建 告 34号 に よ る居 室 等 階数 ≧
3か つ
延面積
>500
同上
同上
及 び学 校
0体 育 館・ ス ポ ー ッ施 設・
1戸 建 住 宅
ざの 建 築 物
延面 積
>1000
同上
同上
及 び 学 校・ 体 育 館・ ス ポ ー ツ 施 設・
1戸 建 住 宅
ピの 建 築 物
採光 無 窓 居室
同上 ② 、③ 、 ④ 但
を有 す る
し③ 及 び④ に お い
建築物
て ① にかか る もの
同上
を 除 く。
― -60-―
及 び体 育 館・ ス ポ ー ツ 施 設
d).非 常 用 の 進 入 ロ 表 設 置 す べ き場 合
4.11
非 常 用 の 進 入 日の 設 置 条 件
設置基準
設 置 しな くて もよ い 場 合 次 の ① 又 は ② に 該 当す る こと。
建 築 物 の 高 さ31
① 非 常 用 エ レベ ー タ ー を設 置 して い る場 合 。
m以 下 の部 分 に
② 左 記 の 外 壁 面 に下 記 条 件 の「 進 入 口 に 変 わ
あ る 3階 以 上 の
左記 の 外 壁 面
各 階 に道 又 は 道
に 間隔 40m以
●壁 面 に長 さ10m以 内 ご とに設 け る 。
に 通 ず る、 幅 員
下 に設 け る。
(但 し10m以 内 は 各 階 ごとに 任 意
4m以 上 の通 路
る窓 な ど 」 が あ る場 合
に と って もよ い。 )
条件
等 に 面 す る外 壁
●直 径
面 に 設 置す る。
lm以 上 の 円が 内接 で き る もの
又 は 幅 ≧75日 、高 さ ≧
1.2mの もの
●格 子 な ど屋 外 よ り進 入 を妨 げ る も の が な い こ と。
-61-
e)_敷 地 内 の 避 難 上・ 表
防火上 必 要 な通 路
4.12
敷 地 内 の避 難 通 路 等
適用 の
対 象建築 物 の
左 記 の場 合
範囲
1).∼ 4).
下 記 の 各 規 定 を 適 用 す る。
分
通 路 に 対 す る条 件
類
敷地 内
屋 外避難 階段
の
又は
通
路
避 難 の 出 日か ら
通 路 等 の扱 い
道 路・ 公 園・ 広 →
場 空 地 まで直通
1.5m
す る通 路
1棟 で 延 面 積 >1000ご の 場 合 の 通 路
大 規 模 木 造 建 築 物 の 敷 地 内 避 難 通 路
①
●通 路 幅 ≧
3m
●道 路 側 を 除 き、 そ の 周 囲 ≧
但 し、 主 要 構 造 部 が 耐 火 構 造 で あ
但 し、 延 面 積 3000r以 下 の 場
る部 分 を 含 ん で い る と きで 、 そ の
合 は 隣 地 境 界 線 に 接 す る部 分
部 分 と防 火 上 有 効 に 区 画 さ れ て い
≧
1.5mま で 緩 和 で き る。
る場 合 は 、 そ の 部 分 の 床 面 積 を 除 く。
2棟 以 上 の 延 面 積 合 計 >1000ご ②
の場 合
の通 路
建 築 物 に 区 画 しそ の 周 囲 ≧
但 し、 耐 火 建 築 物・ 簡 易 耐 火 建 築 物及 び延面 積
>1000ご を 除 く。
耐 火 建 築 物・ 簡 易 耐 火 建 築 物 が 延 面 積
る部 分 を 除 く
●② の 規 定 は適 用 しな い 。
防 火 上 有 効 に さ え ぎ って い る 場 合
延 面 積 の 合 計 3000ポ 以 内 ご と
合計
に そ の周 囲 ≧
3m
>3000rの 場 合 は 通 路 必 要
渡 り廊 下 を 横 切 る場 合 の 通 路
⑤
但 し、 道・ 隣 地 境 界 線 に 接 す
左 記 但 し書 き の 場 合
但 し、 こ れ らの 建 築 物 の 延 面 積 の
④
3m
≦ 1000ざ ご と に 区 画 さ れ た 建 築 物 を 、
1
③
延 面 積 の 合 計 1000ご 以 内 ご と の
●通 路 が 横 切 る部 分 の 渡 り廊 下 の
但 し、 渡 り廊 下 の 幅 ≦ 3m、 通 行
開 田部 の 大 き さ
運 搬 以 外 の 用 途 に 供 しな い も の 。
幅≧
上 表 の各通 路 を つ けた場 合
-62-
2_5m,
高 さ≧
3m
●敷 地 の 接 す る道 路 まで 達 しめ る
表
部分
4.13
地 下 街 と地 下 道
必要事項
壁・ 柱・ 床・
構
耐火性能
造
(1時 間 以 上 )
は り・ 床 板
地下道
幅員
≧
5m
天丼高
≧
3m
床 の形 状
段 は 設 け な い こ と。 傾 斜 路 勾 配 は 1/8以 下 とす る。
天 丼・ 壁 の 材料
下 地・ 仕上 げ と も不 燃 材 料
各 店 舗 の 地 下 道 に 接 す る出入 日か ら 階 段 へ の 歩 行 距 離 ≦30m 歩行距離
各 店 舗 の 一 番 奥 か ら地 下 道 へ の 出入 口 まで の 歩 行 距 離 ≦30m 地 下 道 の 末端
地 下 道 の 幅 員 以 上 の 幅 員 の 出入 口で 道 に 通 ず る。 (出 入 日が
2以 上 あ る と きは その 幅 員 の 合計 )
設備
非 常 用 の 照 明 設 備・ 排 煙 設 備・ 排 水 設 備
地 下 道 との 関係
2m以 上 接 す る。
(但 し、 公 衆 便 所・ 公 衆 電 話 な ど は
2m未
満 で もよ い 。 )
各 構 え と地 下 道 の との 境 は 、耐 火構 造 又 は 常 時 閉 鎖 式 各構 え
防火 区画
も し くは煙 感 連 動 閉鎖 の 遮 煙 性 能 の 甲種 防火戸 で 区 画 す る。 各構 え 相 互 間 は 耐 火 構 造 又 は 常 時 閉鎖式 も し く
(店 舗
は煙 感 連 動 閉鎖 の 遮 煙 性 能 の 甲種 防 火 戸 とす る。
等) 準用条文
地 下 街 の 各 構 え につ い て 建 令 112-5-110112-14-160
1280202-1-7の 規 定 が 準 用 され る。 その他
地 方 公 共 団体 の 条 例 で上 記 以 外 の 規 定 を定 め る こ とが あ る。
― -63-―
3)_消 防 法 施 行 令
第
消 防 法施 行令 第
2章
― ― ― 避 難設備
2章 の 避 難 設 備 に 関 す る部 分 を 表
4.14・ 15に ま とめ る。 表 4.14の 説
明 だ が 、 例 え ば 「 50人 以 上 で 200」 と は「 収 容 人 員 が 50人 以 上 の 階 に あ って は 、 収 容 人 員 200人 ま た は そ の 端 数 ご と に
1個 の 避 難 器 具 を 設 け る。 つ ま り、 40人 な ら 0個 、
80人 な ら 1個 、 210人 な ら 2個 、 450人 な ら 3個・ ・ ・ 」 と い う意 味 で あ る。
表
4.14
避 難 設 備 の 設 置 (そ の 1
避難設 備
特定 防 火 対 象物 )
誘 導 灯・ 誘 導 標 識
避難器具
2階 以
3階
避難 口
通路
客席
誘導
上 10階
以上
誘導灯
誘導灯
誘導灯
標識
以下 又 対象物
劇場
0映 画 館・
は地 階
演 芸 場・ 観 覧 場
。公 会 堂・ 集 会 場
50人 以上で
全部
200
キ ャ バ レ ー・ カ フ ェ ー・ ナ イ ト
主要構
ク ラ ブ 類・ 遊 技 場・ ダ ンス ホ ー
造耐火
避難 階
ル・ 待 合・ 料 理 店 類・ 飲 食 店・
の とき
また は
百 貨 店 0マ ー ケ ッ ト・ 物 販 店 舗
2階 除
地上 に
・ 展 示 場・ 蒸 気 浴 場・ 熱 気 浴 場
く
直通 す る階 段
旅 館・ ホ テ ル・ 宿 泊 所
2以
30人 以上で
が
100 ‡1
上 ない
全部 全部
全部
階で収 病 院・ 診 療 所・ 助 産 所・ 各 種 福
20人 以 上で
容人 員
祉 施 設・ 幼 稚 園・ 養 護 学 校・ 盲
100
が 10人
学校 等
‡1
以上で 100 り0
特 定 用 途 の あ る複 合 用
‡2
途建築物
地 下 街・ 準 地 下 街
●備 考 ― 一 一 避 難 日 誘 導 灯・ 通 路 誘 導 灯 が あ れ ば 誘 導 標 識 は免 除 。
31-― 下 階 の 用 途 に よ り 10人 以 上 の 場 合 あ り。 *2-― 33-一 劇 場 や 集 会 場 な ど の 用 途 に 供 す る部 分 の み 。 ― -64-
キ ャバ レ ー や 飲 食 店 な ど の 用 途 が あ る と きは
2階 以 上 。
表
4.14
避難設 備 の 設 置 (そ の 2
避難 設 備
特 定 防 火対 象 物 以 外 の もの )
誘 導 灯・ 誘 導 標 識
避難器具
2階 以
3階 以
3階
避 難 回誘 導 灯
誘導
上 10階
上 10階
以上
通 路 誘 導灯
標識
以下 又
以下又
防火 対 象 物
は地 階
は地 階
公衆 浴 場
50人 以 上で
全部
200 小・ 中・ 高・ 高 専・ 大 学・ 専 修
主要構
・ 各 種 学 校・ 図 書 館・ 博 物 館・
造耐 火
美 術 館 類・ 車 両 停 車 場・ 船 舶・
のとき
航 空 機 発 着 場・ 神 社・ 教 会 ◆寺
2階 除
避難階
院類
く
または 地上 に
寄 宿 舎・ 下 宿・ 共 同 住 宅
30人 以上で
直通 す
100
る階 段
地 階 。無 窓 階
2以
・ 11階 以 上 の
が 工 場・ 作 業 所 。映 画・ テ レ ビス
150人 以上
上ない
タ ジオ ◆そ の 他 事 務 所・ 官 庁・
で300
階 で収
銀行等
無窓階の時
容人員
部分
100人 以上 が 10人
以上で 自動 車 車 庫・ 駐 車 場・ 飛 行 機・
100
回 転 翼 航 空 機 発 着 場 。倉 庫・ 特 定 用 途 の な い複 合 用 途 建 築 物
文 化 財 建 造 物・ 延 長 50m以 上 の ア ーケ ー ド ●備 考 ‐一 一 -0寄 宿 舎・ 下 宿・ 共 同 住 宅 につ い て は 下 階 の 用 途 に よ り
10人 以 上 の 場 合 あ り。
O避 難 口誘 導 灯・ 通 路 誘 導 灯 が あ れ ば 誘 導 標 識 は 免 除 。
― -65-―
4-2
行 動 特 性 との対 比
法 規 に 規 定 さ れ て い る内容 と人 間 の 行 動 特 性 が ど の よ う に 対 応 して い る の か を 見 る ため、
4-1で
ま とめ た 行 動 特 性 と 関 連 す る と考 え られ る法 規 の 項 目 1つ
1つ に 、 第
2章 で ま とめ た 具 体 的 な 行 動 特 性 の 中 か ら、 それ と関 連 して い る と考 え られ る も の を 選 び 表 4.15に 示 した 。 そ して そ の うち規 定 の 内容 か ら見 て 、 規 定 に お い て 考 慮 さ れ て い な い あ る い は 不 十 分 で あ る と 考 え られ る項 目を
EIコ
表
4.15
行 動 特性 との対 比
法 規 の項 目
①
印 で 示 した 。
関 連 す る行 動 特 性
防火戸
人 体 寸 法 、 流 動 係 数 、 (追 従 性 ) 本 能 的 危 険 回 避 性 (煙 回 避 性 )
②
廊下 の幅
③
直 通 階 段 に至 る距 離
人 体 寸 法 、 流 動 係 数 、 (追 従 性 )
至近距 離選択性
④
2以 上 の 直 通 階 段 の 設 置
ちか み ち 、
(2方 向 避 難 ) ⑤
避 難 階段 の幅
人体寸 法、流動係数
⑥
階 段 室 。バ ル コニ ーの 大 き さ
人体寸法 、流動 係数
⑦
避 難 階段 、特 別避難 階 段
、理 性 的安 全 指 向性 本 能 的 危 険 回 避 性 (煙 回 避 性 ) 日常 動 線 指 向
③
避 難 階 に お け る各 居 室 か ら 屋 外 の 出 口 ま で の歩 行 距 離
⑨
屋 外 へ の 出 日の幅 の合 計
―一-66-
歩行速度、 至近距 離選択性
人 体 寸 法 、 流 動 係 数 、 (追 従 性 )
表
4.15
行動 特 性 と の 対 比 (つ づ き)
法 規 の項 目
関 連 す る行 動 特 性
⑩
出 日の戸
①
出 □等 の施 錠 装 置
⑫
屋 上 広 場等
⑬
排 煙 設 備 を要 す る建 築 物
本 能 的 危 険 回 避 性 (煙 回 避 性 )
⑭
非 常 用 照 明設備
向光 性 、歩 行 速 度
⑮
非 常 用 の進 入 口
⑮
敷 地 内 の 避難通 路 等
人体寸 法
①
地 下 街 と地 下 道
人 体 寸 法 、 流 動 係 数 、 (追 従 性 )
追従性
(消 防 隊 員 の 人 体 寸 法 )
歩行速度、 至近 距離 選 択 性
⑬
避難器具
⑬
誘 導 灯・ 誘導標 識
巨巨憂卜
と じこ も り
向光 性 、理性 的安 全指 向性 経 路 記 憶 限界、易視 経 路選 択性
こ こで 第 2章 には な い「 人体 寸 法 」 と い う言 葉 が 出 て き て い るが 、 これ は 人 間 の 体 の 大 き さを意 味 し、特 に 行 動特 性 とは関 係 な い 。 また 「 消 防 隊 員 の 人体寸 法 」 と区別 した の は 、 消 防隊 員 の 場 合 様 々 な 装 備 を身 に 着 けて い るた め 、普 通 の 人 間 よ り は 大 き い と考 え た た めで あ る。
――-67-― ―
次 に 表 4.15に つ いて 説 明 を して い く。
①防火戸 防 火 区 画 と して の 防 火戸 の 効 果 につ い て 考 え て み る と、 火 の 広が りを 防 ぐ の は もち ろん の こ と「 本 能 的 危 険 回避性 」 に も見 られ る よ うな、 避
難 の 障害
とな る煙 の 広が りを も防 ぐの で 、人 間 の 行動 特 性 を考 え た 規 定 と い え よ う。 ま た「 くぐり戸 」 の 設 置 は 逃 げ遅 れ た 人 の ことを考 え た ものだ が 、 そ の 幅 や 高 さ と い った 大 きさ に 関 す る規 定 は 、特 に 人 間 の 行 動 特 性 と関係 が あ るわ けで な く、 む しろ 人 間 の 大 きさ に 関係 した人 体 寸 法 や 、 集 団 の 大 きさ と 関係 した流 動 係 数 と対 応 して い る と考 え られ る。
②⑤⑥⑨⑮① ⑭ これ につ いて は 、 全 て又 は一 部 大 きさに関係 す る規 定 な ので 説 明 は上 記 の 通 りで あ る。但 し① に 関 して は 防 火上 の 意 味 もあ る。 ③ 直通 階段 に 至 る距 離 ― ― ―
視 経 路選択
、降路記憶限製
この 項 目で規 定 さ れ て い る の は 階 段 まで の 距 離 、 つ ま り数 字 的 な 事 だ け で あ り、 「 見 え や す さ 、 わ か りや す さ 」 と い った ょ うな事 柄 まで は 規 定 して い な い 。 裏 を 返 せ ば こ の 数 字 さ え 満 た して い れ ば 、 それ が どん な に 分 か り づ ら い 場 所 に あ って も構 わ な い と い うふ うに も受 け取 れ る。 ま た 初 め て れ る建 訪 物 な ど で は 、 出入 回 や 階 段 の 設 置 場 所 を 覚 え て い れ ば 、 つ ま り覚 え や す け れ ば 、 非 常 時 にお い て 即 座 に 避 難 行 動 に うつ れ る こ とが で き る の で あ る。 この こ とか ら本 規 定 に お いて 、 「 易 視 経 路 選 択 性 」 経 路 記 憶 限 界 」 と い っ た 行 「 動 特 性 は 考 慮 さ れ て い な い と 言 え る。
④
2以 上 の 直 通 階段 の 設 置 (2方 向避 難 )― ―
視経路選 択
行 動 特 性 の「 と じこ も り」 に 見 られ るよ う な 、避 難手 段 を 失 って しま う状 況 を 防 ぐ意 味 にお い て は 、 この 規 定 は 人 間 の 行 動 特性 を 考 え た法 規 と い え よ う。 但 しこれ も分 か りづ ら い場 所 に あ って は 意 味 が な い とい う点 で は ③ と 同 じで あ る。
―-68-
⑦ 避 難 階 段・ 特 別 避 難 階 段 ― ― ― 降 ま わ リト 日常 動 線 指 向 煙 を 遮 断 す る と い う点 で は 、 避 難 階 段 も特 別 避 難 階 段 も人 間 の 行 動 特 性 に あ った 規 定 と言 え るが 他 の 点 で は ど う で あ ろ う。 まず こ の 事 は 避 難 階 段・ 特 別 避 難 階 段 だ け で な く階 段 全 体 につ い て 言 え る こ とだ が 、 人 間 は 自然 と右 回 りよ り左 回 り の ほ うを 好 む と い う特 性 が あ り、 これ か ら考 え る と階 段 は 避 難 す る方 向 に 、 つ ま り ほ とん どの 場 合 下 り る 時 に (地 下 に い る場 合 は 逆 )左 回 りす る よ う に 設 置 した 方 が 、 よ り人 間 の 行 動 特 性 に あ った 設 計 と い え よ う。 ま た 避 難 階段・ 特 別 避 難 階 段 の 設 置 場 所 で あ るが 、 そ れ が あ ま り に も人 々 の 日常 動 線 を無 視 した 場 所 で は 困 る。 た とえ 誘 導 灯 や 誘 導 標 識 が あ る に して も、 咄 嵯 の 場 合 に は 普 段 使 用 して い る階 段 な ど に 走 って しま う こ とが 多 い 。 法 規 で は ③ ④ を 満 た して い れ ば そ の 設 置 場 所 ま で 規 定 して い な いが 、 人 間 の 行 動 特 性 か ら考 え る と 、 や は り 日常 動 線 を あ る程 度 考 慮 した 場 所 で な けれ ば 、 あ ま り効 果 が な い と考 え られ る。
③ 避 難 階 に お け る各 居 室 か ら屋 外 の 出 口 まで の 歩 行 距 離 視経路選 択 ③ と同様
⑩ 出 日の 戸 これ は 防 火戸 の 「 く ぐ り戸 」 に つ い て も言 え る こ とだ が 、 人 が 大 勢 集 ま る 場 所 で は 行 動 特 性 の 「 追 従 性 」 に も見 られ る よ うに、
1つ の 出 口 に 人 々 が 殺
到 す る こ とが あ る。 この 時 扉 が 避 難 方 向 と は 逆 方 向 、 つ ま り内 開 きだ と した ら避 難 の 障害 に な って しま う し、 最 悪 の 場 合 、 人 が 密 集 しす ぎ て 扉 が 開 か な くな る可 能 性 もあ る。 この 事 を 考 え る と この 「 扉 は 内 開 き と して は な らな い 」 とい う規 定 は 、 人 間 の 行 動 特 性 に あ った 規 定 と い え よ う。
⑭ 地 下街 と地 下道 ③ と同様
視経路選択
―
-69-
①避難器具一――匿ヨ 設 置 場 所 に 関 して は 階段 な どか ら離 れ た 場所 に 設 け る と い っ た 、 と しこ 「 も り」 の よ うな行 動 特 性 を考 え た 規 定 とな って い る。 しか しその 具 体 的 な 器 具 その もの には 問題 が あ る。「 萎 縮 」 に見 られ るよ う に 、 人 間 は 非 常 時 に は 体 が 縮 こ ま って 、 自 由 に動 くこ とが で きな くな って しま う こ とが あ る。 これ を 考 え る と「 避難 は しご」 の よ うな伸縮 運動 を要 す る器 具 は 、 あ ま り適 して い る とは 言 え な い 。 む しろ「 しが み つ く」 とい っ た ょ うな物 の が 方 適 当であ ろ う。
① 誘 導 灯・ 誘 導 標 議 これ 自体 は非常 に 人 間 の 行動 特 性 に あ った規 定 と言 え よ う。 但 し 前 述 した よ うにあ ま り これ ば か り に頼 る もの で はな く、 ゃ は り肝 心 の 設 備 その 物 を分 か りやす くす る方 が 先 で あ ろ う。
-70-
4-3
安 全性確保 の ため の課 題
これ まで 述 べ て き た よ う に 法 規 の 中 に も、 非 常 に 人 間 の 行 動 特 性 に 合 った 規 定 、 又 あ ま り合 わ な い 規 定 等 が い くつ か 見 られ た 。 この 事 か ら も法 規 が 「 あ くまで も最 低 の 基 準 で あ り、 これ だ け で は 不 十 分 」 と い う こ とが 再 認 識 で き た と思 う。 で は 何 故 この よ うな こ と に な る の か 、 そ の 理 由 を 本 研 究 の 結 果 か ら い くつ か 考 え て み る。 まず 最 初 に 言 え る こ と は 、 空 間 的 な こ と に 関 して 法 規 が 規 定 して い る こ とは 、 あ く まで も数 値 的 な もの だ け に と ど ま って い る と い う こ とで あ る。 つ ま り□ m以 下 、 以 上 と い った よ うな大 き さや 距 離 な ど に 関 して は 規 定 して あ る の だ が 、 空 間 の 見 通 しや 設 備 設 置 場 所 の 見 え や す さ 分 か りや す さ と い っ た よ う な 、 数 字 で は 表 しに くい 事 柄 に 関 して は あ ま りふ れ て い な い 。 数 字 に よ る規 制 に よ って 距 離 的 な「 近 さ 」 を 要 求 し、 そ れ に よ って 「 わ か りや す さ 」 と い った よ う な こ と まで も規 定 しよ う と して い る の だ と は思 うが 、 実 際 の 場 に お い て 「 近 さ」 =「 わ か りや す さ 」 と は な らな い こ との 方 が 多 い 。 この こ とか ら数 字 さ え 満 た して い れ ば と い った よ う な 考 え 方 を 助 長 す る こ と に も つ な が って い る の で は な い だ ろ うか 。 で は この 不 十 分 さ を 補 う に は 、
1つ 1つ の 規 定 を さ ら に 厳 し く しな けれ ば な らな い
の か と思 うが 、 そ れ ば か り が 方 法 と も限 ら な い 。 この こ と は次 に述 べ る こ と に 関 係 し て くる。 そ れ は 法 規 で は 単 体 に 関 す る規 定 しか な い と い う事 で あ る。 つ ま り、 廊 下 、 階 段 、 出 日 と い った よ うに
1つ 1つ の 設 備 に 関 して は 規 定 して あ る の だ が 、 それ を 総 合 的 に
評 価 す る規 定 が 存 在 しな い の で あ る。 これ ら の 設 備 は 空 間 的 に は
1つ の 共 通 の 場 所 に
存 在 し、 そ の 性 能 に お い て お 互 い に 関 与 して い る と い う こ とを 忘 れ て は な らな い 。 例 え ば廊 下 の 見 通 しは避 難 階 段 の 設 置 場 所 に 影 響 し、廊 下 の 幅 が 広 く見 通 しが よ けれ ば 、 避 難 階 段 は よ り見 つ け や す くな るだ ろ う。 ま た 出 日 に 関 して も同 じ こ とが 言 え る。 こ の よ うに不 十 分 さを 補 う た め に 規 定 を
1つ 1つ 厳 し くす る必 要 は な く、 あ る部 分 を 十
分 に 満 た せ ば 別 の 部 分 も補 え る と い った 、 全 体 に 関 す る バ ラ ンス 評 価 的 な 規 定 が 存 在 す れ ば 、 十 分 に 対 応 で き る の で あ る。 以 上 述 べ て きた よ う に 法 規 だ けで は や は り完 璧 で は な い 。 この 点 を 踏 まえ て 、 設 計 者 は法 規 を 満 た す こ とだ け に 満 足 せ ず 、 上 記 の こ と に も 目を 向 け る べ きで あ る。 ま た 安 全 性 評 価 手 法 な どを 作 成 す る場 合 に は 、 今 ま で 述 べ て きた こ と に 重 点 を お け ば 、 よ り効 果 的 な も の とな るで あ ろ う。
― -71-―
[お わ り に]
大 学 に 入 学 して か ら初 めて 勉 強 ら しい 勉 強 を した 気 が します 。 今 まで た だ 漠 と 然 考 え て い た「 安 全 性 」 とい う もの につ いて 真 剣 に 取 り組 み 勉 強 して きま した 。始 めはど うな る こ とか と思 って い ま したが 、卒 論 が進 む につ れ て 知 識 や 語 彙 も増 え 、 そ れ な り に 意 見 も述 べ られ る よ うにな っ た と思 い ます 。 そ して この 卒論 を 通 して 、勉 強 も真 剣 にや れ ば なか なか 面 白 い もの だ とい うこ とに 今 頃 に な って 気 づ き、 何 よ
り も この 事 が
今 回 私 に と って の 最 大 の 成 果 で あ ります 。 最 後 に本 研 究 に 対 して 、 ご指 導 して 下 さ った 渡 辺 仁 史先 生 、助 手 の 渡 辺 俊 さん 、研 究 室 の 皆 さん 、 そ して 右 も左 も分 か らなか った 私 に親 切 で適 切 な ご指 導・ ご助 言を し て 下 さ り、 また 資料 収 集 か ら様 々 な 面 に わ た って 面 倒 を見 て 下 さ っ た三 菱総 合研究所 研 究 員 の 池 田浩 敬 さん に深 く感 謝 の 念 を表 します 。本 当 に あ りが と う ご ざ い ま した 。
-72-
[参 考 文 献 ]
1)渡 部
勇市 :迷 路 にお け る人 間 の 避 難 行 動 実 験 日本建 築 学 会 論 文報 告 集
2)北 後
明彦
後
明彦
明彦
第 353号
昭和 60年 7月
建 物 火災 に お け る避 難 行 動 事 例 の 類 型 化 とその 規 定 要 因 の 構 造 日本 建築 学 会 論 文報 告 集
4)北 後
昭和 59年 6月
煙 の 中 にお け る人 間 の 避 難 行 動 実 験 日本 建築 学 会 論 文報 告 集
3)北
第 340号
第 347号
昭和 60年 1月
避 難 経 路選 択 に 関す る実 験 的研 究 日本 建築 学 会 論 文報 告 集
5)日 本 建 築 学 会編
第 339号
昭和 59年 5月
:安 全計 画 の 視 点 彰 国社
6)建
昭和 56年 10月 10日
設 省 住 宅 局 建 築 指 導 課 監 修 :基 本 建 築 関 係 法 令 集 霞 が 関 出版 社
7)建
築 申請 実 務研 究 会 編
根
:建 築 申請 memO'91
木
昭 和 61年 3月 14日
任 之 :消 防・ 建 築 法 規 の ドッキ ン グ講 座 全 国 加 除法 令 出版
10) David Canter:Fires and
ll)安 倍
平 成 3年 3月 15日
薫 :ゲ ーム 感 覚 意 思 決 定 法 日科 技 連 出版 社
9)高
3年 版 平 成 2年 12月 15日
新 日 本 建 築 法 規 出版 株 式 会 社
8)刀
平成
ⅡuEan Behavior
平 成 3年 7月 20日
2nd edit
北 夫 :災 害 心 理 学 序 説 ― ― 生 と死 を わ け る も の ― ― サ イ エ ンス 社
― -73-―
昭 和 57年 11月 25日
12)室 崎
益 輝 :ビ ル 火 災 大 月書店
13)岡
田
昭 和 57年 9月 30日
光 正 :火 災 安 全 学 入 門 学 芸 出版 社
-74-
昭 和 60年 11月 15日
[資 料 編 ]
こ関 す ζ /ン タ ー メ 避難 手 段 ■
-76-
●避 難す る際 にどち らが重要 ですか ?
123456789 :
同 じぐ
若千
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:←
―
重要
→
1 : :← ―→
:
重要
: :重 要
:
:← 一→
:
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明 らか
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重要
重要
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重要
明 らか
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:明 1重 要 :一 ―→ │ : :重 し い 要 同 ら 重
近接性
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●安 全性 に 関 して
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-79-
:利 用
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干 用 若 利
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:← ―→ ― 一→ :利 用
一
の方 を
↓
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-83-
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(説 明 ) ●開放 性 一 ― 一 空 間 の 開放 性 ●密 集 性 一 一 一 そ の 空 間 に い る人 間 の 密 集 性 ●階段 一 一 ― 一 そ の 空 間 にお け る階 段 まで の 距 離 と階段 その もの の 幅 ●明 暗 一 一 一 一 そ の 空 間 の 明暗性
-84-
′ ●避 難 す る際 に ど ち らが 重 要 で す か ?
23456789
■
干 要 若 重
同 じぐ らい
:一
―
:
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← ―→ :重 要
→
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重要
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:絶 対 に
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重要
重要
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らい
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一
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一
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一
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-87-
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↑
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同 じぐ
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● 人 間 の 密 集 性 に 関 して
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明 らか
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Dの 方 に
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逃げる
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← 一→ :逃 げ る :一 ―→ :逃 げ る
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● 階段 まで の 距離 と階 段 の 幅 に 関 して
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明 らか
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逃げる
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Cの 方 に
︰ ︰
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逃げる
明 らか
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1 1
1
Bの 方 に
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Cの 方 に
↑
らい
逃げる
← ―→ :逃 げ る らい
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同 じぐ
Aの 方 に
1
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● 空 間 の 明 暗 に 関 して
同 じぐ
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逃げる
Aの 方 に Bの 方 に
逃げる
明 らか
絶対 に
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逃げる
逃げる
Cの 方 に
Dの 方 に
同 じぐ
たぶ ん
らい
逃げる
逃げる
明 らか
絶対 に
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逃げる
逃げる
Eの 方 に 一 ︱ ︱ ︲
Aの 方 に
︰ ︲
同 じぐ
たぶ ん
らい
逃げる
逃げる
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絶対 に
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Dの 方 に
―-96-
同 じぐ
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絶対 に 一
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第 2
に お け る行 動 の 様 相
1987年 11月 、 ロ ン ドンに あ るKing's Cross駅 で エ ス カ レー タ ーか 突然 炎 が 上 が り、 ら 素 早 く広 が って 切 符 売 り場 を 巻 き込 ん だ 。 そ して31人 が 死 亡 し、 重 傷 者 の 数 は そ れ 以 上 に な った 。 駅 で の 人間 行 動 の パ タ ー ンは 火 が 大 き くな るに つ れ て 、 い くつ か の 重 要 な 点 で 後 の 章 で述 べ る多 くの 行 動 に類 似 す る。 それ は過 去 10年 か 20年 に起 こ った 火 災 で の 行 動 で あ る。 したが って King's Crossで の 人 間行動 は 、 災 害 へ と変 化す る非 常事 態 で の一 貫 した 人 間 行動 を説 明 す る こ とに お いて 大 変重 要 な 意 味 を 持 つ 。
King's Crossで の 悲 劇 は ま た 特 に重 要 で あ る。 なぜ な らこれ は 複 雑 な 公共 の 場 で 起 こ り、 そ こで は も しかす る と 非 常 事 態 に は 大 変多 くの 人 が 危 険 に さ らされ る こ と に な るか らで あ る。 したが って【ing's Cross火 災 で の惨 事 に 陥 って しま った 行動 と、 サ ッ カ ー場 で 起 きて い る い くつ か の 惨 事 (特 に1985年 のBradfOrd Cityと Ⅱeyselで 起 きた もの 、 1989年 にⅡillboroughで 起 きた もの )で の 行動 の 間 には類 似 点 が あ る。 この サ ッ カ ー場 で の 惨 事 は 、 多数 の 人 々 が 思 いが け な い重 要 な 出来事 に よ って す ぐに 断 ち切 ら れ て しま う道 を通 って 、素 早 く移 動 す る必 要 性 を発 展 させ た 。 これ らす べ て の 出来 事 は 家 へ 帰 る こと や サ ッカ ーの 試 合 を見 る こ と、競技場 へ は い る こ と とい っ た一 般 的 な行 動 の一 部 を伴 って い る。 行 動 は 普 通 特 別 な 技 術 や 訓 練 を 、 必 要 とす る もの で は な い と考 え られ て い る。 また 実 際 それ に 関係 す る著 しい危 険 が あ る と も思 わ れ て い な い 。行 動 は また 責 任 の あ る役 人 を も巻 き込 ん で い る。 彼 らの 仕 事 は一 般 の 人 々 が 、 最 小 限 の 危 険 度 で 活 動 で き る事 を保 証 す る こ とで あ る。 しか し一 般 的 に 役 人 は 、一 般 の 人 々 に何 の 特 別 な 関 係 な どな いの で あ る。 これ で い うと鉄 道 の 駅 や競 技 場 は 、看 護 婦 や 中堅 社 員 が 患 者 や 若 手 社 員 の 面 倒 を見 て い る、 病 院や会 社 とは 違 って い る。 また公 共 の場 は 、 状 況 を適 当 に 管理 す るは っ き りと した 責 任 が あ る役 人 が い る と い う点 で 、 家庭 内 と も違 う。
King's Crossの 悲 劇 は 、 公 共 の 場 にお け る人 間行動 を 目 の 当 り に 見 るよ うな例 を提 供 した 。 この 悲 劇 は 、 火災 の 重 大 な衝 撃 を 拡 大 して 見 せ て くれ る人 間 の 行動 を 、 説 明 す る の に役 立 った 。 この 行 動 を 再 調 査 す る こ とによ って 、火 災 にお け る人 間行 動 の 大 まか な モ デ ル や一 般 的 な骨 組 み が 示 め され る。 これ は 後 の 章 、特 に 6章 と10章 で くわ しく述 べ る。 この モ デ ル はKing's Crossの 少 な くと も10年 前 に提 案 され た もの で あ る。 悲 劇 の うち の一 つ は 、実 際私 た ちが 非 常 事 態 で の 人 間 行動 につ い て知 って い る こ とか ら予 想 で きた もの で あ っ た 。
-102-
King's cross駅 King's Cross駅 は 、 平 日 の 地 下 鉄 利 用 者 数 の 平 均 が 25万 人 と い う、 地 下 鉄 ネ ッ トヮ ー クの な か で も っ と も混 雑 して い る と い うだ け で な く、 地 下 に 5つ の 異 な っ た レベ ル で 作 られ て い る とい う も っ と も複 雑 な 駅 の
1つ で もあ る。 駅 は主 要 切 符 売 り場 とHet―
orop01itan線 コ ンコ ー ス と い う 2つ の 主 な 別 個 の 部 分 か らな って い る。 Ietorop01it― an線 区 域 は IetOropolitan線 とCirclre線 が あ る。 こ れ らは比 較 的 独 立 して 主要線 と して 機 能 して い る。 Circlc・ 菫etOropolitan線 コ ンコ ー ス に 行 くた め に は 主 、 要線の 駅 か 又 は地 下 切 符 売 り場 か ら、 比 較 的 短 い 距 離 を 歩 か な け れ ば な らな い 。 ま た コ ン コ ー ス に は 外 へ の 出入 り 回が あ る。 地 下 切 符 売 り場 は主 要 線 の ほ とん ど 真 下 に あ る。 切 符 売 り場 か ら下 につ な が る エ ス カ レー タ ー が 3つ 固 ま って あ り、 そ れ が 2つ あ る。 1つ は Victoria線 の ホ ー ム ヘ 、も う 1つ は Piccadilly線 の ホ ー ム ヘ つ な が っ て い る。 そ して そ こか らさ らに遠 い エ ス カ レー タ ー で Northen線 の ホ ー ム ヘ 行 くこ とが で き る。 エ ス カ レー タ ー の 群 足 も とを 通 っ て い る通 り道 を 抜 けて 、 Victoria線 とPiccadilly線 の 間 を 通 る こ とが で き る。 VictO―
ria線
とPiccadiny線 の ホ ー ム か らさ ら に 下 は 、 地 上 の British Rail lidland Link
駅 へ の 出 日 と な って い る 。 切 符 売 り場 へ 行 くに は 様 々 な 方 法 が あ る。 そ の 中 に は い くつ か の 地 上 へ の 出 入 り 回 が あ り、 そ れ と 同 じ く ら い の 数 の British Railの St.Pancras駅 とKing's Cross駅 へ の 出 入 り 回が あ る。 一 番 長 い 通 路 は St.Pancras駅 へ 行 く も の で あ る。 火 災 が あ っ た と き 切 符 売 り場 に は 、 窓 日 、 切 符 販 売 機 、 切 符 収 集 機 が あ っ た 。 切 符 売 り場 と様 々 な 出入 り 回 の 間 に は 、 数 段 の 階 段 が あ り、 そ こは 小 さ な 店 が い くつ か あ る 円弧 状 の ス ペ ー ス で あ った 。 図 2_1に 駅 の 詳 細 を 示 す 。 この 図 だ と切 符 売 り場 や そ の 他 の 場 所 が 実 際 よ り大 き い と感 じ易 い だ ろ う。 けれ ど も こ れ は 切 符 売 り場 区 域 の 全 体 を 把 握 す る に は か な り役 立 つ
。
切 符 売 り場 は 単 に 人 々 が 切 符 を 買 っ た り、 行 き先 を 調 べ た り、 地 下 鉄 に 乗 った り降 り た りす るた め の 場 所 で あ る。 人 々 が 集 ま っ た り、 待 っ た りす る と こ ろ で は な く、 単 に 電 車 に 乗 る た め に通 る と こ ろ で あ る。 そ の 周 り の 円弧 上 の コ ンコ ー ス も、 主 に 々 様 な 出入 り回 と切 符 売 り場 の 間 の 通 路 で あ る。 に も か か わ らず 事 務 所 や トイ レ、 両 替機、 靴 の 修 繕 屋 、 新 聞 販 売 屋 な どが あ る。 ま た この 通 路 形 態 は 複 雑 な の で 、 い か な る 2方 向 の 間 に も簡 単 で 、 直接 的 な よ り好 ま しい通 路 が あ る こ と を 頭 に い れ て お く こ と は 重 要 で あ る。 だ か ら例 え ば 主 要 線 の 駅 へ 直 接 行 け る通 路 が あ り、 も う 1つ はIetorOp01-
itan線 コ ン コ ー ス ヘ 行 く も の 、 も う 1つ は 駅 か らメ イ ン ロ ー ドを 横 切 っ て い る歩 道 へ ― -103-―
‐‐‐‐‐
1メ J‐ 1二 5‐
‐ ‐‐‐‐‐ ・
1′
‐
rus m !Hg_- LA 潟 1 l°
場
図 2.1
King s Crossl尺
羊準 田 `D言
一 -104-―
通 じるSt.Pancras通 りへ の も の な どで あ る。 一 般 の 利 用 客 は こ れ らの 通 路 を よ く知 っ て い て 、 よ く利 用 す る 。
火災 の概 要
1987年 11月 18日 、 午 後 7:30頃 、 Piccadilly線 か らKing's Cross駅 の 切 符 売 り場 へ つ なが っ て い る 木 製 の エ ス カ レー タ ー の
1つ か ら、 小 さ な火 が 出 た と公 式 の 報 告 が あ っ
た 。 そ の 後 す ぐ利 用 客 が エ ス ヵ レ ー タ ー を 止 め ょ う と、 非 常 ボ タ ンを 押 した 。 そ して 2人 の 警 官 が 何 が 起 きた の か を 見 るた め に 、 切 符 売 り場 に あ る コ ン トロ ー ル・ ル ーム を 離 れ た 。 彼 らは 第
4エ ス カ レ ー タ ー の 下 か ら 4分 の 1の
と こ ろ に小 さ な 火 を 発 見 し
た 。 7:34に 消 防 隊 が 呼 ば れ 、 人 々 の 動 きを 変 え る試 み が 始 め られ た 。 この 段 階 で 警 官 の 行 動 を 避 難 誘 導 とす るの は 、 お そ ら く誤 り で あ る。 利 用 客 は Pi← Cadi ny線 の ホ ー ム ヘ 続 く 3つ の エ ス カ レ ー タ ー か ら離 れ 、 Victoria線 へ の エ ス カ レ ー タ ー に 移 る よ うに指 示 さ れ た 。 一 続 き の 通 路 を 経 て 、 人 々 が 行 きた い 方 向 へ 行 くこ とは可 能 だ った。 そ の 後 す ぐ に 警 官 は 利 用 客 を 地 下 の ホ ー ム か ら避 難 させ 始 め 、 彼 らにVictoria線 の エ ス カ レ ー タ ー を 上 が って 、 切 符 売 り場 へ 行 くよ うに指 示 した 。 エ ス ヵ レ ー タ ー の 頂 上 で は 他 の 警 官 が 人 々 に 逃 げ る よ う に 指 示 した 。 これ は 人 々 を 駅 の ほか の 部 分 、 I―
etorop01itan線 コ ンコ ー ス ヘ っ な が る通 路 や 外 へ の 出入 り 回 へ 導 い た 。 火 災 が 知 らさ れ て か ら この と き ま で に 、 た っ た 13分 しか た って い な い 時 に 消 防 隊 が つ い た 。 何 人 か の 消 防 隊 員 が 駅 の 中 に 入 って い っ た 。 評 価 は違 って い た が 、 比 較 的 まだ 小 さか った 炎 を 見 て 、 彼 らは外 の ホ ー ス の と こ ろ に 戻 って 消 防 服 を 着 た 。 二 人 の 先 輩 の 隊 員 が 駅 の 中 に 残 っ た 。 一 人 は エ ス カ レー タ ー を 降 りて 、 避 難 活 動 を 援 助 した 。 も う一 人 は エ ス カ レ ー タ ー の 頂 上 に 残 った 。 電 車 は 駅 で 停 ま り続 け 、 そ の 乗 客 は コ ン トロ ール・ ル ー ム が そ こで 待 つ よ う に と 指 示 した に もか か わ らず 、 飛 び 降 り た 。 警 官 は 利用客 に、切 符 売 り場 へ 行 き駅 の 外 に 出 ろ と、 指 示 し続 け た 。
7:45頃 、 切 符 売 り場 の 中 や 周 り に い る人 々 が ご う音 を 聞 い た 。 同 時 に 突 然 大 き く温 度 が 上 が っ た 。 切 符 売 り場 は 真 っ 黒 な 有 毒 ガ ス と火 の 玉 渦 巻 く炎 で 包 まれ た 。 エ ス カ レー タ ー で ま だ 切 符 売 り場 へ 移 動 して い た 人 々 は 、 服 と髪 の 毛 が 燃 え て い る男 が 上 か ら降 りて くる の を 見 た 。 この 地 点 で 避 難 路 は 変 わ り、 人 々 は 電 車 の 中 へ と 向 か っ た 。 切 符 売 り場 へ 続 く多 くの 通 路 の 中 の 人 々 に 、 は じめ は 白 く、 そ して 黒 くつ ん と 鼻 を つ く煙 が 襲 いか か った 。 駅 の 外 に い る人 々 や HctorOpolitan線 コ ンコ ー ス に い る人 々 は 、 駅 か ら煙 が 出 て い る の を 見 て 、 既 に 何 人 も の 人 命 を 奪 って い る火 災 に 初 め て 気 が つ いた。 消 防 隊 は 補 強 され 、 結 局 火 は 消 た が 、 31人 の 死 者 を 出 した 。 そ の 中 に は 最 初 に 駅 に 入 って い った 消 防 隊 員 も含 まれ て い た 。 ―-105-―
その 後 大 規模 な 調 査 が 行 わ れ 、上 へ 動 い て い る第
4エ ス カ レー タ ーで 誰 か が 火 のつ
い た マ ッチ を落 と し、火 が 出 た と い う結 論 に な った 。 この マ ッチ は
動 い て い る階 段 の エ 部 分 と ス カ レー タ ー の わ き の 間 を通 り、 運 転 中 にた ま っ た グ リ ー ス や ゴ ミに点 火 し た 。 火 は 結 局 グ リー ス を通 リエ ス カ レー タ ーの 木 でで きた横 の 部 分 に点 火 し エ ス ヵ 、 レー タ ー・ ル ーム の 壁 のペ ンキ を伝 わ り、 上 まで のぼ って 切 符 売 り場 に伝 わ った 。 そ こには 様 々 なプ ラ ス チ ックの 備 品 が あ り、 そ れ が ほ とん ど爆 発 と い って い い ょ ぅな 、 つ ま り'フ ラ ッシ ュ・ ォ ーバ ー'を 引 き起 こ し、有毒 な鼻 を つ く煙 を発 生 させ 、人 々 を窒息 しさせ た 。 調 査 の一 部 と して 、著者 は火 災 にお け る行 動 や心 理 学 的 な面 の 根 拠 を、 提 出す るよ うに要 求 され た 。 根 拠 を準備 す るに当 た って 、 警 官 に対 す る意 見 が 様 々 な 専 門 家 や科 学 者 と 同様 に、 直 接 火 に巻 き込 まれ た 人 か ら も得 られ た 。 その上 あ の 悲劇 の 生 存 者 の イ ンタ ビュ ーが 病 院 で 得 られ た 。 彼 らは炎 の な か で 火 に直面 し、 しか も生 き残 った 々 人 と して この イ ン タ ビュ ー は特 に 役 に立 っ た 。 実 際 イ ン タ ビュ ー した 人 の なか で 仲 間が 逃 げ られ なか った とい う人 が
3人 い た。 い くつ か の駅 で 行 わ れ た 2つ の小 さ な地 下 鉄
利 用客 の 調 査 も得 られ た 。
King's Cross火 災 は 大 き く複 雑 で 、 何 百 人 も の 人 々が 巻 き込 ま れ た それ ぞ れ の 出来 事 が お 互 い に 間 連 づ け られ て い る。 そ の 人 々 は お 互 い に 異 な った 方 法 で 火 の 拡 大 や 他 の 人 々 の 行 動 に 関 係 して 、 い くつ か の 段 階 を 経 て い っ た と思 わ れ る。 指 し当 た って 々 人 の
2つ の 異 な った 状 況 は 特 に 興 味 深 い 。 一 人 は 一 般 人 で 火 の 下 の ホ ーム に い た 。 そ し
て も う一 人 は地 下 鉄 の 職 員 で 駅 の 中 に い た 。
Piccadilly線 とVictoria線 の ホ ー ム で 待 って い た 人 々 は 、 エ ス カ レー タ ー に 行 くか 警 官 か ら炎 が 上 が っ た の で 駅 か ら逃 げ ろ と 教 え られ る まで 、 Piccadilly線 の エ ス カ レ ー タ ー で 火 が 広 が って い る と い う こ と は 知 ら な か った 。 火 災 の め て 極 重 大 な状 況 を理 解 す る上 で 特 に重 要 な の は 、 警 官 が 駅 か ら逃 げ る よ うに指 示 しな か った ら、 電 車 を 待 っ て い た り乗 ろ う と して い た 人 々 の 数 で あ る。 そ の 指 示 に 忠 実 に した が って た 人 々 は 切 符 売 り場 に 導 か れ て 、 大 体 この と き に 切 符 売 り場 に 火 が 広 が っ た 。 そ して 死 亡 者 の う ちの
6人
と それ 以 上 の 数 の 重 傷 者 は 、 警 官 に よ って 火 の 中 に 導 か れ た 人 々 で あ る。
人 々 が 適 当 な 行 動 と して 見 た も の は 、 彼 らが 状 況 を 予 期 した こ と と 、 権 力 が この 状 況 を は っ き りさせ よ う とや った こ とや 言 っ た こ との コ ン ビ ネ ー シ ョ ンに よ って 形 作 ら れ た と い う こ とを 上 の 行 動 は 説 明 した 。 権 力 は この 状 況 か ら 自分 た ち の 重 要 性 を 得 よ う と した よ う に 見 え る。 利 用 者 の ほ とん どが 地 下 鉄 職 員 の 指 示 に 注 意 を払 って い な い と い う に も か か わ らず 、 ロ ン ドン地 下 鉄 の 職 員 は 人 々 を 指 示 しよ う と した よ う に 思 え る (そ の 後 の 調 べ に よ る と、 これ は 職 員 に 対 す る人 々 の 態 度 に 従 った と い う こ とが 明 ―-106-
らか に な っ た )。 で き る限 り調 べ た と こ ろ 、 対 照 的 に 人 々 は 制 服 を 着 た 警 官 の 指 示 に は 従 った 。 人 々 が 火 に 巻 き込 ま れ る前 に 持 って い た意 志 力 は 、 消 防 隊 が 発 見 した 死 体 の 位 置 を 調 べ る こ とで 明 らか に さ れ た 。 この 調 査 は 警 官 か ら手 に 入 れ た 死 者 が と っ た 行 路 の 情 報 を 利 用 した 。 図 2.2は 死 体 が 発 見 され 、 彼 らが 多 分 そ こ に い た と い う位 置 を 簡 単 に
4つ の 主 な 死 体 の 集 ま りが 見 られ る。 Aグ ル ー プ はHetoropolitan線 につ な が る通 路 で 発 見 さ れ た 人 々 か 、 あ る い は この
示 して お り、
通 路 の 入 日 とVictoria線 の エ ス カ レー タ ー の 頂 上 の 間 で 発 見 さ れ た 人 々 で あ る。 中
5人 は 外 見 が それ ほ ど ひ ど くな いの で 、 切 符 売 り場 とHetOropolitan線
他の
2人
7人
の間 に い た。
もま た 当然 の こ と な が ら直 接 的 な道 に 関 係 す る位 置 に い た 。
B, Cグ ル ー プ は 外 へ の ま っす ぐな道 で 発 見 さ れ た 。 9人 中 8人 は切 符 売 り場 へ 行 こ う と い う意 図 は 見 られ ず 、 King's Cross駅 か ら入 って き た と も見 られ な い 。 死 体 の 中 に は 人 々 を 外 に 出 そ う と助 け て い た 消 防 隊 員 も含 まれ て い た 。 こ れ は この グ ル ー プ の ほ とん ど の 人 が ま っす ぐ駅 の 外 へ 出 よ う と して い た と い う可 能 性 に び っ た り合 う。
Dグ ル ー プ は British Rail駅 につ なが る通 路 で 発 見 され た 。 これ らの うち 4人 はB― ritish鉄 道 と地 下 鉄 の 間 を 動 い て い た 。 5人 目 は トイ レの 係 員 で そ の 事 務 所 は 通 路 に 沿 って あ った 。 した が って 死 体 が 発 見 さ れ た 位 置 は 、 人 々 が 習 慣 的 な 筋 の 通 った 行 動 に 直 接 関 係 し た 場 所 で 、 有 毒 な ガ ス や 炎 に よ って や られ た と い う こ と を は っ き り と示 して い る。 最 後 の 瞬 間 で さ え 、 煙 と炎 が 切 符 売 り場 に 入 って き た と き人 々 は 彼 らが 既 に 直 面 して い る危 険 に 対 して 何 等 か の 考 え を 持 って い な け れ ば な ら な いが 、 自分 が 知 って い るか 又 は 意 図 して い る道 を 歩 き続 け た よ うで あ る。 目 の 前 で 炎 が 上 が る の を 見 た り、 火 か ら 十 分 離 れ て い た の で 死 な ず に す ん だ わ ず か な運 の い い 人 達 は 、 安 全 だ と思 っ た 方 向 へ 腹 ば い に な って 進 ん だ 。
King's Cross火 災 に お い て 人 々 の 行 動 を 簡 単 に 理 解 す る に は 、 そ の 状 況 で の 普 段 の 行 動 を 調 べ れ ば よ い 。 人 々 が 警 官 や 職 員 の 指 示 を 受 け た り、 又 は 人 々 の 感 覚 的 な 根 拠 が 圧 倒 的 な の で 異 な った 並 外 れ た 行 動 を す れ ば生 き残 れ る と思 う と き に 、 行 動 は 変 更 さ れ る。 権 力 の 役 割 は とて も重 要 で あ る。 な ぜ な ら肉 体 へ の 直 接 的 な 影 響 が 強 くな る と き まで に 、 脱 出 で き る残 り の 時 間 が 限 られ て い るか らだ 。 言 葉 を か え れ ば 、 普 通 と は 違 った 行 動 は 社 会 的 に 理 解 さ れ て い る規 則 の 枠 の 中 か ら 出 て くる。 この 規 則 は 人 々 が 振 る舞 う空 間 の 不 可 欠 な一 部 で あ る。 この 規 則 は 地 下 鉄 の 駅 で は 、 人 々 の 毎 日 の 決 ま り切 った 行 動 や 、 この よ うな場 所 で 人 々 を コ ン トロ ール す る 責 任 が あ る人 に 対 す る人 々 の 理 解 に 、 部 分 的 に 由 来 す る。 面 白 い こ と に 、 公 式 に
-107-
GOし p a tdbt attenda献 retur面
匡蒙"‐ 37-
密
C
ng from Jcket ha‖
enterd iom B.R. entered ftom B.R. tra\6llin9 to B.R. trawling to B.R.
Group A: on way to Metro une on wEy to Metro. Line probably from Metro. Lim lesving to street entered from B.R. (ovacuated tromYic.
‐
I‐ 7
虜 ち 縛
っ耐
=
畷躙 FR 。嚇 酬
Group
B: no intendon of being tick€t hall came in from St. Pancras Rd. came in from St. Pancras Rd.
Group
C: toilet anendant going to coach station from Metro Line Fire Officrr retuming to surface assisted by Fire Officor
図
2.2
死 体 の位 置
-108-
in
I
群 衆 を コ ン トロ ー ル す る 責 任 が あ る の は 地 下 鉄 職 員 で あ る の に 、 一 般 的 に は 警官が
実
際 に 職 権 を 実 行 す る も の と 見 な さ れ て い る。 適 切 な 行 動 を 説 明 した り予 測 す る こ と に お い て 、 予 想 され る習 慣 の 衝 は Bradford 撃
Cityサ ッカ ー 場 火 災 の 研 究 で 説 明 され た 。 偶 然 に も火 災 を と らえ た ビデ フ ル ム ォ ィ は
、 人 々 が 初 期 段 階 で ス タ ン ドの 外 に 出 よ う と 嫌 々 な が ら登 って い る の を は っ き と し り 示 て い る。 こ こで ま た 警 官 が 人 々 に '神 聖 な 芝 生 'に 降 り る よ う に 指 示 を与 え始 め た と き、 群 衆 は 素 早 く移 動 し始 め た 。
基華 King's Cross火 災 は ま た 人 々 が 行 う予 測 の ど の よ うな機 能 が 、 組 織 の なか で 々 が 人 占 め る位 置 が 生 み 出す 結 果 に な る の か を 痛 切 に 説 明 した 。 場 所 に 関 して 規 則 の パ タ ー ンに は 、 そ こで 働 い て い る 職 員 に と って 潜 在 的 に 危 険 な 重 要 性 が あ るだ けで な く、 組 の な 々 か で 織 人 が 占 め る実 際 の 位 置 との 密 接 な 関 係 が あ る。 組 織 的 な 役 割 関 係 の 重 要 性 は 、 事 故 を 防 い だ り非 常 事 態 を 処 理 す る こ と に お い て 、 管 理 機 能 の 重 要 性 を 強 調す るの に 役 立 つ 。 組 織 的 要 素 の 重 要 性 は 、 火 災 の 間 起 き た こ と に 対 す る最 初 の 解 釈 を 考 え れ ば 容 易 に わ か る。 潜 在 的 に お そ ろ し い 事 態 を 収 拾 す る責 任 が あ る と感 じ る人 々 や 、 あ い い な ま 兆 候 に 気 が つ く人 々 が 、 彼 らが 恐 ろ しい こ と に な るだ ろ う と思 う光 景 や 音 を 調 べ る こ とで 、大 切 な 時 間 を 無 駄 に した りあ ま り役 に 立 た な い 指 示 を した りす るか も しれ な い 。
King's Cross火 災 で は 指 示 を 与 え た り、 お そ ろ し い 事 態 を 収 拾 しよ う とす る以 の 前 初 期 段 階 で 、 火 を 調 べ よ う と した 人 達 の グ ル ー プが 少 な くと も 4つ あ っ た 。 こ の 調 査 は 始 め 大 まか に 行 わ れ 、 次 に そ の 上 司 が 呼 ば れ た 。 この よ うな 調 査 で 時 間 は ほ ぼ 確実 に 失 わ れ 、 つ い に は 命 を も失 う こ と に な った 。 兆 候 を 認 識 した り解 釈 す る方 法 に 役 立 つ 行 動 パ タ ー ンは 、 King's Cross火 災 の 重 要 な 面 を 考 え る こ と に よ って 、 も っ と十 分 に 理 解 され るか も しれ な い 。 火 災 に 関 係 した 最 初 の 行 動 を と っ た の は一 般 人 で あ った 。 この 結 果 そ れ ぞ れ の グ ル ー プ ヘ の 兆 候 は 当 然 異 な って い た の もか か わ らず 、 事 実 上 人 々 の 行 動 が 警 官 と職 員 へ の 合 図 とな っ た 。 一般人
火 災 の 全 段 階 で 、 人 々が 火 災 の 兆 候 を 確 認 す る こ と に お い て か な り広 い 変 化 が は っ き り と見 られ た 。 主 な 違 い は そ の 本 質 に 、 そ して 何 か まず い こ とが 起 こ りそ うだ と い う こ と を 誰 か に 知 らせ る必 要 が あ る い くつ か の 兆 候 に 見 られ る。 これ を 確 証 す る と 、 結 果 と して 生 じる 説 明 や 解 釈 は 火 が あ るか も しれ な い と思 っ た 人 と 、 火 が あ っ た と 信 じて い た 人 との 間 で 変 わ る こ と もで き た 。 とて もまれ な ケ ー ス で 、 小 さ な 兆 候 で ほ と ― -109-―
ん ど即 座 に 適 切 な 判 断 を 下 す こ とが あ る。 い くつ か の 具 体 的 な 例 で この 違 い を 説 明す る。 一 般 人 の うち の 一 人 が St_Pancras駅 に 7:40頃 着 い て 、 他 の 人 と一 緒 に 地 下 鉄 の 駅 の 中 に 入 って い っ た と 言 っ た 。 彼 女 が 言 う に は
:
「 私 が 切 符売 り場 へ 入 って い っ た と き、 周 りは 何 か 霞 ん だ煙 の よ う な もの で 囲 まれ灰 色 で した 。切 符 売 り場 全 体 は この 霞 ん だ煙 で 覆 わ れ て い ま したが 、 視 界 は 損 なわ れ て い ませ ん で した 。 す べ て が 普通 で パ ニ ックの兆 候 な どあ りま せ ん で した 。 私 はPiccadilly線 の エ ス カ レー タ ー に行 こ う と しま したが 、下 の ど こか で 火 が 出 た の に違 い な い と思 い ま した 。 だ か ら私 は 地 下 鉄 を使 うの を や め ょ うと思 い ま した 。 私 は 行 くの を や め 、St_Pancras通 りへ の 出 口に 向 か い ま した 。 私 が 出 口 に 向 か って 歩 いて い る と、 4、
5人 の 人 が 私 とす れ違 い、
切 符 売 り場 の 方 へ 歩 いて い きま した 。 」 彼 女 が地 下 道 の 終 わ り に 近 づ いた とき頭 の 上 に 熱 を感 じ、 階段 の 頂 上 で 振 り返 っ た と き出 日か ら真 っ黒 な煙 が 出 て い るの を 見 た 。
「 私 の 後 ろ か らは 誰 も出 て き ませ ん で した 。 」
こ の 陳 述 は 人 々 が 外 か ら ま だ 駅 の 中 に 入 って い た と い う こ とを 示 して お り、 煙 の な か で は この 目撃 者 の 考 え は も しか す る と危 険 で あ った と い う こ とに注 意 す べ きで あ る。 他 の 利 用 客 は 彼 女 が 気 が つ い た 兆 候 に つ い て 次 の よ う に 語 って い る。
「 私 は 煙 と走 って い る人 を 見 て す ぐに何 か お か しい とわ か り、 即 座 に 階 段 を か け上 が り ま した 。 」
しか しこの よ う に 素 早 く避 難 で き るケ ー ス は 比 較 的 珍 しい の で あ る。 こ の 火 災 に 巻 き込 まれ た あ る弁 護 士 もま た 、 彼 自身 の 行 動 を 説 明 す る に 当 た って 証 言 を 提 供 して くれ た 。 彼 は Victoria線 の ホ ーム か ら逃 げて きた 。 エ ス カ レー タ ー で 上 が って い く途 中 で・ ・
「 私 は 職 員 に 火 事 は ど こだ と尋 ね た と こ ろ 、 彼 は 右 へ ぐる っ と 回 っ た と こ ろ だ と 言 っ た と思 う。 私 は 切 符 売 り場 を 横 切 って 、 Pancras 通 り に 地 階 通 路 の 中 へ 階 段 を上 が って い き ま した 。 切 符 売 り場 を 通 り抜 け て い る と き、 私 は 大 きな 熱 い 突 風 を 感 じま した 。 しか し熱 さ
-110-―
は それ ほ どで もあ りませ ん で した 。 私 の 前 に も後 ろ に もた くさん の 人 々が い ま した 。 通 路 の なか で 私 は 妻 に 電話 しよ うと、 壁 掛 け電話 の 1つ を と りま した 。私 は 10ベ ンス 硬 貨 を入 れ ま したが 、 煙 が 深 く な って きたので す ぐに電 話 を離 れ ま した 。」 も う一 人 の 目撃 者 がPiccadilly線 の エ ス カ レー タ ーを か け上 が って 、 そ こで 火 を 見 た 後 の 行動 を 述 べ て い る。
「 私 は それか ら平 面 図 の なか で Dと 印 され て い る出 口 を 使 い 、す ぐ 前 に あ る トンネ ル を 通 り抜 け、 左 に あ る トイ レに 入 りま した 。 」 この 目撃者 は トイ レの な か で 職 員 と話 を し、 コ ー ヒー を飲 み にSt.Pancras駅 へ 行 き ます 。 彼 が 言 うには この 間 約 5分 だ そ うです 。 「 それ か ら私 は さ っ き通 った 地 下 トン ネ ル に 戻 りま した 。 それ は正 面 に あ るSto Pancras駅 の 外 側 に あ ります 。私 が 地 下 トン ネ ル に近 づ い た と き、深 い黒 い 煙 に気 が つ きま した 。私 が 入 口 に近 づ い た 時、 女性 の 叫 び声を聞 き ま した 。 」
そ の 女性 は この トンネ ル か ら出 る こ とはで きませ ん で した 。 この 人 の 証 言 は 明 らか に 、 もち ろん そ の 時 は 火 は小 さか った の だ ろ うが 、一 度 火 事 の 現 場 を通 った に もかか わ らず 、彼 の 行 動 に 緊 急 性 が か けて い る と い うことを 示 して い る。 そ して ま た 彼 は地 下 で トイ レを使 うた め に 立 ち止 ま る とい う、 彼 の 呑 気 さ も表 して い る。彼 の この よ うな行 動 は 、死 体 が トイ レで発 見 され る こ とが ど うい う こ とで あ る の か 、 とい う ことにつ い て の二 者 択 一 の 仮 設 に注 目す る こ とを 考 え させ られ る。 つ ま り普通 に トイ レを使 った の か 、 あ る い は そ こへ 避 難 したの か と い うことで あ る。 も う一 人 の 目撃 者 の証言 は い くつ か の 興 味 深 い 点 を 明 らか に して る。 まず 彼 女 は 事 故 の 兆 候 、炎 を重 大 な もの と して 解 釈 した 。
「 私 は 誰 と もな く向 か って 『 下 で 何 か 起 こ って い る
!』
と叫 ん だ 。
私達 は 外 へ 出始 め た 。 」
彼 女 の 解釈 と反 応 を前 の 目撃 者 と比 べ る と、 この 人 は 彼 とほ とん ど 同 じと き に エ ス カ レー タ ーの 上 に い た ことに な る。
―
―
-111-―
一
結 局 彼 女 は「 St.Pancras地 下 道 へ 走 り込 み 、 私 は この 通 路 を終 わ り まで 走 り続 け 、 St_Pancras線 の 駅 へ 階 段 を 上 が って 入 り ま した 。 そ れ か ら ス ーパ ー マ ー ケ ッ トヘ 行 き買 い 物 を しま した 。 」
こ こで は 目撃 者 が 火 に 気 づ き明 らか に 不 安 に な っ た が 、 多 分 以 前 使 お う と した 出 口 か ら出 た と い う こ とが 見 られ る。 この 出 日 は お そ ら く地 下 鉄 か らは一 番 長 い も の で 、 非 常 時 に も っ と も有 効 で あ る と は 言 い 難 い 。 加 え て 彼 女 は通 路 に 入 った と き走 る の を や め て 歩 き始 め た 。 もは や 危 険 で は な い と思 っ た の だ ろ うか
?最 終 的 に は 彼 女 は 買 い
物 と い う普 通 の 行 動 を 始 め た 。 この よ う に 人 々 は 状 況 を 判 断 す る た め に 、 い くつ か の 情 報 源 か ら情 報 を 得 る。 そ し て 時 々 判 断 を 誤 る と い う こ とが 見 られ た 。 加 え て 人 々 は 手 が か りを 求 め て 自分 を も っ と危 険 な 状 態 に お くか も しれ な い 。 上 の 引 用 文 は 、 人 々 は 非 常 事 態 に お い て 適 切 な 方 法 で 意 図 的 に 行 動 す るた め に 、 事 故 に 関 す る兆 候 に 気 づ か ね ば な らな い と い う こ とだ け で な く、 そ れ を 重 大 な こ と と し て 解 釈 せ ね ば な らな い と い う こ とを 示 して い る。 人 々 が 兆 候 に 注 意 を 払 って い る と き で さ え 、 いつ もそ れ に 気 を つ け た り そ れ を 危 険 な こ との 前 兆 と して と らえ るわ け で は な い。
KingsCrossで は 何 人 も の 職 員 が 遅 す ぎ る と い う と き に な る まで 、 火 災 の 可 能 性 を 十 分 に 認 識 で き な か っ た と い う こ とが まず 確 実 で あ る。 似 た よ うな遅 れ が 、 例 え ば Sun―
mcrlandと Beverly Ⅱills,Valley Paradeで 起 きて い る 。 お そ ら く同 じよ う に 重 要 な こ と は 、 兆 候 と そ の 解 釈 に 関 係 した一 般 市 民 の 行 動 で あ る。 例 え ば も し煙 が あ れ ば 人 々 は 逃 げ るだ ろ う と 決 め て か か る こ と は で きな い 。 こ の 事 は 多 くの 住 宅 火 災 で 見 られ て い る。 そ こで 人 々 は 何 が 燃 え て い る の か を 見 よ う と、 煙 で い っ ぱ い に な っ た 部 屋 に 入 って い くの で あ る。 これ は ま た Eurotunnelの た め に 行 わ れ て い る、 公 に は さ れ て い な い 車 の シ ュ ミ レ ー シ ョ ンテ ス トで 顕 著 に 見 られ る。 テ ス トの は じめ の 段 階 で 、 車 の 前 か らニ セ の 煙 が 出 ます 。 人 々 は そ れ を 座 って 見 て い て 、 煙 を 車 の 中 に 入 れ な い ょ う に 窓 を 閉 め る場 合 もあ ります 。 逃 げ な さ い と指 示 を 受 け る か 、 他 の 人 が そ うす る の を 見 て 始 め て 車 か ら避 難 します 。 煙 の よ うな 1つ の 手 が か りを 認 め る と、 状 況 を 判 断 す る 前 に ほか の 手 が か りを 探 そ う とす る よ うで あ る。 手 が か りは様 々 な も の か ら得 る。 1)。 他 の 人 の 行 動 2)。 他 の 人 が 言 って い る こ と
3).特 別 な 人 員 の 存 在
(例 .警 官 )
4).火 災 が 直 接 生 み 出 した わ けで は な い 状 況 に お け る変 化 5)_火 災 の 物 質 的 生 産 物
(例 .熱 、 炎 、 ガ ラ ス の 割 れ る音 )
6)_職 員 、 当 局 の 指 示 ―一-112-
こ の 後 の 行 動 は 、 これ ら の 要 素 を 解 釈 す る こ と に よ って 行 わ れ るの で あ る。 他 人 の 行 動 は 重 要 か も しれ な いが 、 誤 って 解 釈 され や す い 。 例 え ば 人 が 走 って い る こ と は 、 他 の 情 報 が な い 場 合 も し他 の 手 が か り と 関 連 す れ ば 、 正 しい 解 釈 が さ れ るか も しれ な い の に 、 ケ ン カ とか 他 の 似 た よ うな 出来 事 と関 連 が あ る と 考 え られ て しま う か も しれ な い 。 人 々 が 適 切 な 方 法 で 手 が か りを 解 釈 す る た め の 準 備 は 、 彼 らが 状 況 を ど う予 測 す るか に か か って い る。 あ る意 味 で 、 この 場 所 で 人 々 が
何 に 対 して 特 に 警 戒
して い るか と い う事 で あ る。 何 が 典 型 的 な 行 動 な の か と い う こ と に 気 づ く こ とか ら、 多 く の こ う い っ た 予 が 測 得 られ る。 した が って 他 の 人 々 が 言 った りや った りす る こ とが 、 状 況 の 性 に して 質 対 重 要 な 手 が か りを 与 え る こ とが で き る。 例 え ば 何 か お か し い と言 わ れ る こ とが 悪 くな っ て い る と 予 測 さ れ る こ と と一 致 す るた め に 、 改 め て 解 釈 され る か も しれ な い 。 だ か ら他 の 一 般 の 人 々 か らの 意 見 が King's crOssで は 、 人 々 か ら大 き く無 視 され た よ うで あ る。
King's Crossの 経 験 か ら明 ら か に な っ た こ と は 、 い くつ も の 手 が か が り 行動 を起 こ す 前 に 集 め られ 注 意 され る必 要 が あ る と い う こ とで あ る。 これ に つ い て た っ た一 っ の 例 外 は 、 警 官 か そ れ に 似 た 人 か ら特 別 な 指 示 を 与 え られ た と き の み で あ る。 この 場合 で さ え 人 々 は 起 こ っ て い る こ と につ い て 特 別 な 情 報 を 求 め るで あ ろ う。 警 官 と地 下 鉄 職 員
初 期 段 階 で の 情 報 が あ い ま い で 、 当局 の 人 間 か らの 情 報 や 指 示 が 重 要 で あ る とす る な ら、 警 官 や 地 下 鉄 職 員 の 行 動 を も っ と 厳 密 に 考 え る必 要 が あ る。 何 か お か しい い と こ の 々 う とを 一 般 人 の 行 動 か ら最 初 に 感 じ取 る とい う点 で 彼 らは 似 て い る。 この こ と で お そ ら く興 味 深 い の は地 下 鉄 職 員 の ほ うで あ る。 地 下 鉄 職 員 が 得 た 何 か お か し い と い う最 初 の 知 らせ は 、 切 符 収 集 員 が 7:30頃 エ ス カ レー タ ーの
1つ か ら火 が 出 て い る と言 わ れ た と きで あ る。 これ が 最 初 の 手 が か りだ と
考 え られ る。 そ の 切 符 収 集 員 は 知 らせ に き た 利 用 客 か ら「 『 私 が 行 っ て 見 て こな くて は 』 と 言 った の は 、 あ な たで 3人 目だ 」 と言 わ れ た 。 これ は 興 味 深 い 反 応 で あ る。 多 数 の 手 が か りが 原 因 を確 か め るた め に 求 め られ る場 合 が しば しば あ る。 この こ と の 理 由 と して 、 そ の 手 が か りが あ い ま い で 情 報 にか け て い る と い う こ とが あ る。 正 確 な 判 断 が で き る の は 、 数 組 の 兆 候 が 生 じた と きだ けで あ る。 切 符 収 集 員 の 場 合 、彼 は 何 人 も の 人 が 知 らせ に きて か ら行 動 しよ う と思 って い た 。 ま た 彼 は 重 要 な 手 が か り も い くつ か 望 ん で い た 。 一 度 何 か が 起 きて い る と い う こ とが は っ き りす れ ば 、 彼 は根 拠 を 探 しに 行 き、 そ こで 火 に 遭 遇 した と き根 拠 を 発 見 す る だ ろ う。
一 -113-―
警 官 の 行 動 は 切 符 収集 員 と い くつ か の 点 で 対 照 的 で あ っ た 。 英 国 交 通 警
官 の 2人 は 、 偶 然 に も切 符 売 り場 に あ る一 時 操 作 室 で 立 って い て 、 そ の 時 あ る 利 用 が エ ス 客 カ レー タ ー の 頂 上 に あ る非 常 ボ タ ン を 押 す の を 目撃 した 。 彼 らが 即 座 に と った行 動 は調 べ に 行 く こ とで あ っ た 。 そ して 彼 らが で き た 最 初 の 指 示 は 、 何 人 か の 一 般 に っ 人 よ て行わ れ た 行 動 で あ っ た 。 この 段 階 で で きた 認 識 は 、 何 か 異 常 な こ とが
起 きて い る と い う こ
とだ け で あ った 。 ェ ス ヵ レ ー タ ー の 頂 上 に 着 い た と き 2人 の 警 官 は 、炎 を見 て
後で く
わ し く述 べ る い くつ か の 方 策 を 考 え 始 め た 。 切 符 収 集 員 は この 状 況 で は 明 らか に 、 エ ス カ レー タ ー の
1つ か ら火 が 出 て い る と い
う比 較 的 くわ しい 情 報 に 対 して 行 動 で き な か っ た 。 彼 は 矛 盾 の な い い くっ の も 情報を 受 け取 って 初 め て 調 べ 始 め た 。 警 官 の ほ う は とて も小 さ な そ して か な りあ い い な ま 情 報 で す ぐに反 応 した 。 こ こ に 明 確 な 役 割 と 、 は っ き り と した 組 織 的 な 違 い が あ る。 駅 で は 警 官 は生 じた 問題 を 、 幾 らか 一 般 的 で も調 べ 取 り扱 う と い うは っ き と した り 役 割 が あ る。 こ れ らの 出来 事 は 数 多 く、 様 々 で あ る に 違 い な い 。 結 果 と して 警 官 は何 等 か の 事 態 を 暗 示 して い る兆 候 に 対 して 、 素 早 く反 応 す る こ とが 期 待 され る 役割 を持 っ て い る。 兆 候 の あ い ま い さ は (正 確 な 兆 候 で あ って も)、 調 査 や 行 動 が適切 で あれ ば 比 較 的 た い して 重 要 で は な い 。 対 照 的 に 切 符 収 集 員 は 、 お そ ら く利 用 客 の 手 助 けを す る と い うは っ き り と した 役割 か らは 程 遠 い 。 この た め 何 等 か の 調 査 を 行 う前 に これ は 彼 の 義 務 の 主 た る部 分 で は な い か ら、 も っ と くわ し く絶 え 問 な い 情 報 を 要 求 した よ う に 思 え る。 こ こで 私 達 が 分 析 した 見 地 か ら に よ る強 調 す る点 は 、 人 間 の 意 図 さ れ た 行動 は関連 した 組 織 内 で の 彼 ら の 位 置 に よ って 直 接 的 に 成 され る。 後 の 章 で 行 う ほ か の 火 災 の研 究 も同 じ結 果 を 示 して い る。 例 え ば病 院 で は 、 素 早 く効 果 的 な 方 法 で 非 常 事 態 を 扱う こ と に 慣 れ て い る 看 護 婦 や 医 療 職 員 と い っ た 、 訓 練 され た 階 層 的 な 組 織 だ った 人 達 の 集 団 が あ る の で 、 病 院 の 火 災 の 扱 い で は よ い 記 録 が 示 さ れ て い る。 対 照 的 に ホ テ ル の 火 災 は お そ ら く も っ と致 命 的 で あ る。 な ぜ な ら職 員 と客 の 関 係 が 、 非 常 事 態 に
対す る
効 果 的 な 反 応 に と って 欠 くこ と の で き な い も の と逆 だ か らで あ る。
初 期 の 兆 候 の 誤 っ た 解 釈 や 未 確 認 か ら生 じる 時 間 的遅 れ や 内 在 す る混 乱 性 を越 え て 、 災 害 を よ り進 ん だ も の と して しま う の は 同 じ行 動 の 繰 り返 しで あ る。 この こ とが 個 人 的 に 起 こ った と き比 較 的 は っ き りす る。 しか し不 必 要 な 繰 り返 しで 時 間 を 無 駄 に して い る組 織 の 場 合 は あ ま り は っ き り しな い 。 この 場 合 個 人 的 に は 誰 も 自分 の 行 動 を く り い いが して な 返 、 単 一 体 と して の 組 織 は 一 連 の 行 動 を 、 ま るで 輪 を 形 作 るよ う に 何 度 も く り返 して い るか も しれ な い 。 この 方 法 で 一 つ の 実 体 と して 見 られ て い る組 織 を 概 念 化 す る と 、 火 災 と い っ た 非 常 事 態 へ の 組 織 の 反 応 に対 す る密 接 な 関 係 や 救 済 策 が も っ ――-114-
と 明 らか に な る。
King's crossの 切 符 収 集 員 は 、 Piccadiny線 の エ ス カ レー タ ー で 火 が くす ぶ って い て に お い が あ る と い う知 らせ を 受 け た 。 提 出 さ れ た 書 類 に よ る と、 彼 は ち 持 場 を離れ 調 べ に 行 っ た 。 この と き エ ス カ レー タ ー は 利 用 客 に よ って 止 め られ て い た 。 そ れ か ら 切 符 収 集 員 は 封 じ込 め 行 動 とお そ ら く呼 ば れ る こ とを 行 っ た 。 彼 は そ れ 以 上 使 用 で き な い よ う に エ ス カ レー タ ー の 電 源 を 抜 き 、 駅 の 検 査 員 に 直 ち に 事 を 知 らせ る べ だ き と 決 め た 。 この と き検 査 員 が 現 れ た 。 しか し も しこの と き検 査 員 が 現 れ ず 切 符 収 集 員 が 彼 に 報 告 で き な か った ら、 か な り の 確 信 を 持 って 検 査 員 は この と き一 人 で 調 べ に 行 っ た の だ と 言 え る。 なぜ この 場 所 に 検 査 員 が 現 れ た の か を 考 え る前 に 、 い くっ か の に 点 注 目 して み よ う。 この 地 点 で 興 味 深 い こ とは 、 切 符 収 集 員 が 消 防 隊 を 呼 ぶ 警 報 を 使 わ ず 他 の い か な
る
行 動 も と らな か った こ とで あ る。 ま た こ の 切 符 収 集 員 は【ing's CrOssの 専 属 と い うわ け で もな く、 明 らか に 避 難 訓 練 な ど 受 け て い な い こ と に も注 目す べ きで あ る。 加 え て ロ ン ドン地 下 鉄 に は 何 の 避 難 計 画 もな く、 そ れ が 切 符 収 集 員 の 役 の あ い い 割 ま さを生 ん だ 。 駅 の 検 査 員 が 事 務 所 に い た と き、 部 下 か らエ ス カ レー タ ー に 煙 が 上 が って い る と い う知 らせ を 受 け た と い う内 容 の 電 話 を 受 け た 。 検 査 員 は 他 の 部 下 を 集 め 、 ォ フ ィ ス の 鍵 を 閉 め て 調 べ に 行 った 。 火 災 の 現 場 に 着 き、 彼 は エ ス カ レ ー タ ー の 下 の 機 械室 に 入 っ て い っ た 。 そ れ か ら彼 は 再 び現 れ エ ス カ レー タ ー を の ぼ り、 警 官 に 煙 を 調 べ て く る と 言 っ た 。 火 を 発 見 し消 そ う と した が 失 敗 して 、 機 械 室 を 去 り この こ とを 警 官 に 告 げ た 。 この 地 点 で 検 査 員 は 初 め て 消 防 隊 が 呼 ば れ た こ と に 気 が つ い た 。 彼 は IetOr―
opolitan線 か らの 他 の 検 査 員 に も会 って い る。 この 検 査 員 (第 は
2検 査 員 と しよ う)は 火 が 出 て い る こ とを 知
2人 の 部 下 に 調 べ て くるよ う に 命
らさ れ た 。 そ れ か ら彼
じた 。 実 際 に 火 が 出 て い る こ とを 確 認 す る と、 2
人 の 部 下 は 戻 って きて 彼 に 話 した 。 そ れ か ら彼 は 自分 で 調 べ に 行 った 。 彼 が 先 の 検 査 員 と会 っ た の は この と きで あ る。 第
2検 査 員 は 部 下 が 戻 って く る の を 待 って い る 間 、
不 首 尾 な が ら上 司 に 報 告 す るた め に 電 話 を か け た 。 この 人 も調 べ に 行 った か ど う か と い う こ と は 推 測 しや す い 。 この
2人 の 検 査 員 は エ ス カ レ ー タ ー の 下 に 入 り火 を 消 そ う と した 。 この 後 す
ラ ッシュ
ォ ーバ ーが 起 こ った 。
ぐに フ
2人 の 検 査 員 は運 よ くエ ス カ レ ー タ ーの 下 か ら逃 げ
る こ とが で き た 。
一 -115-―
一 度 事 の 重 大 性 が 人 々 に 明 らか に な る と、 続 いて 起 こ る行 動 は警 官 に よ って 左 右 さ れ る よ う に 見 え る。 主 に 地 下 鉄 職 員 と一 般 人 は 警 官 の 指 示 に した が って 行 動 す る よ う に 見 え る。 そ して 警 官 は 行 動 と避 難 を 指 示 す る責 任 が あ る。 警 官 の 重 大 な 役 割 は 彼 ら の 経 験 と訓 練 か ら生 じ、 権 力 と して の 人 々 の 彼 ら に 対 す る 反 応 か ら生 じる 。 一 般 人 が 他 の 人 々 に 伝 え 指 示 す る役 割 を す る こ とが で き るが 、 彼 ら は無 視 さ れ が ち で あ るよ う に 思 え る。 火 災 の な か で は この 例 が た くさ ん あ った 。 人 々 が 切 符 売 り場 へ 入 って い っ た リ エ ス カ レー タ ー を 使 った りす る の を 、 一 般 人 が 止 め ょ う と した が 無 視 さ れ た と い っ た こ とで あ る。 地 下 鉄 職 員 に 対 す る人 々 の 反 応 も、 同 じ利 用 客 に 対 す る反 応 と に て い る。 こ こで も 地 下 鉄 職 員 の 指 示 は 、 消 防 隊 か 警 官 に 裏 付 け さ れ な い 限 り無 視 され る と い う例 が た く さん あ っ た。 火 災 の 後 で 地 下 シス テ ム に お け る利 用 客 の 小 さ な 調 査 が 行 わ れ た 。 この 中 の
1つ に
も し利 用 客 が 地 下 鉄 の 駅 で 、 エ ス カ レー タ ー か ら煙 が 上 が って い る の を 見 た らど うす るか と い う問 題 が 含 まれ て い た 。 彼 らの 反 応 は 災 害 に 対 す る彼 ら の 知 識 に よ って 特 色 づ け られ るだ ろ う。 それ に も か か わ らず 調 査 に 参 加 した 91人 の うち 44%が 職 員 に 知 ら せ る と答 え 、 68%が そ うす る こ と に 疑 間 を 感 じる と 答 え て い た 。
2つ 目 の 調 査 に は 非
常 時 に 職 員 が 適 切 な 行 動 を と るか と い う こ とを 、 人 々 は ど の 程 度 信 用 して い る の か と い う質 問 が 含 まれ て お り、 60%が 「 全 く信 用 して い な い 」 か 「 あ ま り信 用 して い な い 」 と い う選 択 を と っ た 。 この King's Crossで の 人 々 の 実 際 の 行 動 に び った り当 て は ま る反 応 は 、 人 々 は 職 員 に 知 らせ る の が 適 当 だ と 考 え な が ら も、 そ れ に 対 す る彼 ら の 反 応 に は あ ま り期 待 して いな い と い う こ とを 示 して い る。 この 信 用 の 欠 如 を 強 調 す る理 由 は数 多 く複 雑 で あ る。 以 前 か ら地 下 鉄 を 利 用 す る多 くの 人 々が 、 そ の 職 員 を 重 要 視 して い る と い う こ と は ほ とん ど な か った 。 職 員 と一 般 人 の 間 の この よ うな 関 係 は こ う い った 機 関 で は 、 遅 れ が 生 じた り、 エ ス カ レ ー タ ー の よ くあ る故 障 と い った 似 た よ う な 不 便 性 が 生 じた と き に 起 こ り が ち で あ る よ う に思 え る。 この よ う な 状 況 で 地 下 鉄 職 員 が 力 不 足 で 情 報 不 足 に な りが ち な と き、 彼 らが 非 常 事 態 に お いて は無 力 で あ る と見 られ る の も も っ と も で あ る。 しか し警 官 に は これ とは 違 った 印象 が あ る。 異 な った 団 体 の一 般 社 会 の 代 表 者 は 、 非 常 時 に お い て 自分 た ち の 行 動 に 強 い 影 響 力 を 持 つ よ うで あ る。
King's Crossで は警 官 は 行 動 の 大 部 分 を 指 揮 した 。 職 員 に 切 符 の 販 売 を や め さ せ 電 車 を 止 め な い よ う に 指 示 した の は 、 結 局 彼 らで あ った し、 一 方 的 に 行 動 し避 難 行 動 を 始 め た の も彼 らで あ った 。
―-116-一
早 い 段 階 で 警 官 は 火 が 出 て い る エ ス カ レー タ ー か ら逃 げ る よ うに指 示 し、 々 な地 様 下 鉄 の ホ ー ム ヘ 行 くこ とを 許 可 して い る間 に 、 結 局 駅 か ら避 難 す る こ とを 決 心 した 。 々 人 に 地 下 の ホ ーム か らVictoria線 の エ ス カ レー タ ー を 上 が り、 切 符 売 り場 に 入 るよ う に 指 示 して 避 難 させ た 。 人 々 を 駅 の 外 へ 出 した い と 警 官 は 考 え て い た が な ぜ 、 彼ら は 例 え ば 電 車 を 使 っ て 人 々 を 安 全 な 場 所 へ 連 れ て い く こ と よ り、 火 が 迫 って い る場 所 へ 人 々 を 避 難 させ る こ と の ほ うが 安 と え た の 全 考 か と い う問 題 が 残 っ て い る。 この 問 題 に 答 え る に 当 た っ て
2つ の 考 え る べ き要 素 が あ る。 注 意 が と ど く限 度 と 、
警 官 も含 め 人 々 が 駅 に 対 して 持 って い る認 識 と理 解 で あ る。 環 境 の 物 質 的 な 特 は 質 す べ て の 行 動 に 対 して 重 要 で あ る。 注 意 が と ど く限 は に 度 特 警 官 の 行 動 に 対 して 重 要 と 思 わ れ る。
注意 へ の集 中
か な り の 活 動 が 切 符 売 り場 や 下 の ホ ー ム で は 起 こ って い るが 、 ま だ 潜 在 的 に 恐 の 怖 下 に あ り結 局 人 々 が 死 ん で しま う場 所 で は 、 た とえ あ る に して も ほ とん ど 活 動 は な さ れ て い な い 。 人 々 が 避 難 して い る一 方 で 、 何 人 か の 人 が 長 い 通 路 を 経 て 外 や 主 要線か ら駅 に 入 っ て きて い た 。 実 際 避 難 した 人 々 が 反 対 方 向 へ 歩 い て い く人 々 の こ と を 話 し い て た。 この 地 点 で 警 官 と職 員 は 人 々 を 切 符 売 り場 か ら避 難 させ な け れ ば な らな い こ と に 、 気 づ い て い た こ と は 明 らか で あ る。 しか し彼 ら の 行 動 や 責 任 の 範 囲 は 、 切 符 売 り場 を 越 え て は 広 が らな か っ た 。 こ の 事 は 駅 の 構 造 か ら も説 明 され る。 しか し注 意 が 制 限 さ れ て しま っ た こ と は 明 らか で あ る。 不 安 が 増 す に つ れ て 人 々 の 注 意 が さ ら に 狭 く集 中 して しま う。 この 事 の 心 理 的 メ カ ニ ズ ム は 十 分 理 解 され て い な い し、 意 見 の 一 致 さえ も して い な い 。 しか し非 常 時 に 必 要 な 多 くの 情 報 は 彼 らの 高 ま っ た 状 態 も伴 って 、 結 果 と して 情 報 を 可 能 な 限 りろ過 し た り注 意 が 制 限 さ れ た りす る。 この 現 象 は 多 くの 差 し迫 っ た 状 況 で 明 らか に な っ た 。 例 え ば よ く知 られ て い る こ と の
1つ に 、 飛 行 機 の 操 縦 士 が 着 陸 ギ ア の こ と に ま った く気 を と られ 多
くの 計 器 が 警 告
を 示 して い る に もか か わ らず 、 飛 行 機 が 高 度 を 失 って い る こ と に 気 が つ か な か った と い う こ とが あ る。
物 質 的環 境
そ れ を 支 持 す る根 拠 な ど ほ とん ど な い の に 、 人 々 は地 下 に い る と き地 上 へ 出 た い と い う先 天 的 な 衝 動 や 欲 求 が あ る と い う解 説 が 、 災 害 の 公 の 調 査 で 成 され る。 こ こで
言っ て い る こ と は主 に 地 下 で は 非 常 時 に お い て 、 比 較 的珍 し く特 別 な 環 境 が 現 れ る と い う ――-117-― ―
こ と で あ る。 先 天 的 な 衝 動 と集 中 の 概 念 と は 、 特 に 役 に 立 つ も の で は な く人 々 の 行 動 も説 明 して い な い 。 この よ う な 概 念 を 議 論 す る こ とは 、 パ ニ ッ ク の 概 念 を考 え て い る と き に 適 切 に 扱 わ れ た 議 論 へ 私 達 を 引 き戻 す こ と に な る。 しか し解 説 は 環境 の重 要 性 に 注 目 し、 ま た そ の こ と は 皮 肉 な こ と に 比 較 的 無 視 され て き た 。 地 下 鉄 の 駅 が 独 特 の も の で あ る とい う こ と は 、 そ れ が 地 下 に あ るか ら と い うわ け で は な い 。 地 面 の 上 か 下 か と い う違 いが 目立 ちす ぎて 、 駅 の 細 か い 面 や それ に 対 す る人 々 の 理 解 を 見 逃 して しま う。 例 え ば 仮 にKing's Crossで の 火 災 を デ パ ー トの 火 災 と比 べ て み る と、 デ パ ー トで は ゎ り と 直 接 的 に 目的 、 つ ま り避 難 す る こ とが で き る よ う に思 わ れ る。 人 々 が 上 へ 行 きた い か 下 へ 行 き た い か と い う こ と は ほ とん ど 重 で な い 要 。目 は 的 で き る な ら地 面 に 達 す る こ とで あ る。 実 際 火 は 下 よ り上 へ 行 きや す い と い う こ と で 、 地 下 に い る 方 が 有 利 か も しれ な い 。 した が って 地 下 に い る こ と は か 何 特別ではあ るが 、 そ の 重 要 性 を 誇 張 す る必 要 は な い 。 頭 の 中 の 地 図 の 概 念 や 環 境 の 物 質 的 表 現 は 、 火 災 に お け る い くつ も の 行 動 を 理 解 す る の に 役 立 つ 。 Piccadilly線 とVictoria線 の エ ス カ レー タ ー は 、 切 符 売 り場 の で は 中 た っ た 2、 3ヤ ー ドしか 離 れ て い な い 。 しか しPiccadilly線 の エ ス カ レー タ ー の の 下 ほ うで は 、 幾 らか 通 路 の 中 を 歩 き階 段 を 上 が って VictOria線 の エ ス カ レー タ ー の 足も と に 着 く。 も し警 官 の 駅 に 対 す る認 識 が 不 十 分 で 、 そ の 状 況 で は も っ と は っ き り しな い も の に な るか も しれ な い と した ら、 彼 らは 人 々 を 火 か ら幾 らか 遠 ざ けて い る と思 っ て は い るが は っ き り とは理 解 して い な い か 、 又 は 人 々 を 危 険 な 場 所 へ 戻 して い る と い う事 実 を 意 識 して い た と い って も差 し支 え な い 。 この 場 合 切 符 売 り場 は 火 の 直 接 的 な 恐 怖 か らは離 れ て い て 、 安 全 な 場 所 で あ る と見 られ て い た と い う こ と もあ りえ る。 そ の 職 員 が 駅 の 見 取 図 を よ く知 らな けれ ば 、 この 可 能 性 は も っ と 大 き くな そ り うで あ る。 人 々 の 行 動 に お い て 重 要 な 要 素 で あ る 2つ 目 の 問 題 は 駅 の 定 義 で あ る。 人 々 が 駅 か ら逃 げ ろ と言 わ れ た と き に理 解 す る こ と は 、 何 が 駅 な の か と い う彼 らの 定 義 に よ る 。 例 え ば あ る人 は そ れ は 切 符 売 り場 だ と考 え るか も しれ な い 。 ま た 別 の 人 はIetOropol―
itan線 の コ ン コ ース とす べ て の 通 路 を も含 ん だ も の と考 え るか も しれ な い 。 駅 か ら逃 げ ろ と言 わ れ た と き何 が 駅 な の か と い う人 々 の 理 解 は 、 彼 ら の 行 動 に 影 響 を 与 え そ う で あ る。 関 連 す る最 後 の 問 題 は 、 安 全 な 場 所 と危 険 な 場 所 の 定 義 で あ る。 火 災 で の 人 々 の 行 動 か ら、 あ る特 定 の 地 点 で 人 々 は 非 常 時 の も の と 考 え られ る 行 動 を や め て しま っ た と 思 わ れ る。 これ は 火 の 発 達 の 最 後 の 最 後 を 除 い て 、 切 符 売 り場 へ 行 く通 路 や 円状 の コ ン コ ー ス の 階 段 を 過 ぎた と こ ろ で あ った 。 警 官 だ けで 行 わ れ た 避 難 計 画 は 、 切 符 売 り場 の と こ ろ ま で 広 が った と思 わ れ る。 火 災 か 避 難 に 気 づ い た 人 々 は 、 一 度 切 符 売 り場 か ら出 れ ば 危 険 で は な い と 感 じた よ う に 思 え る。 例 え ば 避 難 した後 で あ る人 は 、 妻 に 電 話 す る た め に 立 ち止 ま った と い うケ ー ス は 既 に 述 べ た 。 彼 は煙 の た め 最 後 まで 電 話 を か け られ な か っ た 。 別 の 人 は逃 げ る途 ― -118-―
中 トイ レを 使 うた め に 立 ち 止 ま って い る。 彼 は 逃 げ られ た が 、 す ぐ後 で
3人 が そ こで
死 ん で い る。 他 の 人 々 は エ ス カ レ ー タ ー を か け上 が り、 切 符 売 り場 を 通 り抜 け 通 路 を 歩 い た と言 って い る。 人 々 は 火 災 時 に よ く普 段 の 行 動 を 続 け る と い う こ とが 知 られ て い る とは い え 、 この 場 合 普 段 の 行 動 を 再 び 始 め た 人 が い る の で あ る。 した が って 彼 らは 自分 が 危 険 で は な い と思 っ た と 、 結 論 を 出す の が 適 当 で あ ろ う。 これ は 幾 らか 駅 の 構 造 や 、 彼 ら の 駅 に 対 す る理 解 に よ って 説 明 さ れ るで あ ろ う。 これ らす べ て の 考 え は 、 火 災 に お け る行 動 の 見 解 の 中 に 見 られ る に 違 い な い 。 誰 も
King's Cross火 災 の 残 忍 性 、 激 しさ、 素 早 さ を 予 測 で きな か っ た と い う こ と は は っ き り して い る。 実 際 そ の 後 の 調 査 に お い て 、 専 門 家 は 火 災 の 発 達 につ い て い ま だ に 驚 い て い る よ うで あ った 。 火 の 成 長 の 過 小 評 価 が 起 こ りや す い と い う こ と は 、 人 々 の 行 動 や そ の 結 果 に 影 響 を 及 ぼ す 。 しか し我 々が 論 じた 他 の 要 因 を 除 外 す る こ とはで き な い 。
議 論 と結 論
私 達 の King's Cross火 災 に お け る行 動 の 分 析 は 、 死 ん で しま った 人 々 も含 ん だ 非 常 時 に お け る人 間 の 行 動 の モ デ ル を 明 らか に し、 精 錬 す る の に 役 立 っ た 。 ま た 出 来 事 そ れ 自体 を洞 察 す る こ と も した 。 行 動 と火 災 の 経 験 を 有 効 に述 べ る こ とが で きた 。 認 知 、 行 動 、 避 難 、 これ らは後 の 章 で 述 べ て い く。 役 割 と組 織 的 な 要 因 は周 り の 設 計 や 経 験 と 同 じよ う に 、 悲 劇 に お い て 役 割 を 演 じた 。 火 災 の な か で 人 々 が 自分 の 役 割 を 持 続 し、 そ れ に 関 係 した 行 動 を 続 け た と い う こ と は 明 らか で あ る。
1つ の 重 要 な 役 割 は 権 力 の 役 割 で あ る。 警 官 は適 切 に 状 況 を 指 揮 し、
人 々 は それ に 反 応 した 。 面 白 い こ と に 、 地 下 鉄 職 員 は 非 常 時 に は 特 に 役 に 立 つ と思 わ れ て い る役 割 を して い る よ う に は 見 え な い 。 この 予 測 は も し職 員 が 非 常 事 態 で も っ と 重 要 な 役 割 を して い た ら、 そ の 不 一 致 の 問 題 に通 じて い た 。 組 織 的 な 要 因 は も しか す る とか な り重 要 で あ るか も しれ な い 。 火 の ス ピー ドや 爆 発 的 な 性 質 を 考 え る と、 この 事 例 に お い て 組 織 の 中 で の 行 動 の 繰 り返 しは あ ま り重 要 で は な く、 日立 っ た 結 果 を もた ら して は い な い と言 え る。 しか し他 の そ ん な に 似 て な く もな い 状 況 で 、 時 間 の 損 失 は きわ ど く致 命 的 で さ え あ る。
King's Cross火 災 は 非 常 時 の 人 々 の 行 動 に お け る、 組 織 化 され た 本 質 的 に 合 理 的 な 方 法 の 例 を 提 供 した 。 ま た 役 割 分 担 の 結 果 と貧 弱 な 組 織 も示 した 。 この 火 災 の 心 理 学 的 な 研 究 で 、 私 達 は 出来 事 を 扱 う他 の 章 で 取 り上 げ られ るテ ーマ を 強 調 す る こ と もで きた 。
― -119-―
第
二 早
第
1 2
火 災 に お け る人 間 行 動 の 大 要
8章 で は 様 々 な異 な っ た建 物 で の 火 災 に お け る人 間 行 動 の 研 究 が 、 い くつ か 細 か
く示 さ れ た 。 こ の 研 究 結 果 か ら人 間 行 動 の 一 般 的 な モ デ ル が 引 き 出 され た 。 この モ デ ル は 他 の 章 で の 研 究 結 果 に よ って も支 持 さ れ て い る。 この 章 で は 、 火 災 に お け る人 間 行 動 の 大 要 を 提 供 す るた め に 、 本 書 の 至 る所 で 示 され た 資 料 を 再 吟 味 す る。 い くつ か の 断 片 が 本書 の 初 め の ほ うで 直 接 引 き出 さ れ た が 、 そ れ らを 少 な く と も要 約 した
1つ の 再 吟 味 の 章 と して 全 部 い っ し ょにす る た め に 、 く り返 す こ とは 適 当 で あ
ろ う。 本 書 の 至 る所 で 示 され た ケ ー ス・ ス タ デ ィ ーの 結 果 に 基 づ い て 、 火 災 にお け る人 間 行動 の
2つ の 大 ざ っば な 面 が で て き た 。
1).火 の 発 達 に対 す る人 間 の 反 応 の 段 階 2)_こ の 状 況 にお け る人 間 の 役 割 の 貢 献 と 、 火 災 に お け る組 織 的 な 行 動 機 構 環境 の見 通 し この
2つ の 面 は 火 の 中 で の 人 間 行 動 の パ タ ー ンの 変 化 に 対 す る重 要 な 洞 察 を 提 供 し
て い る主 な 違 い は 人 々 が 示 す 個 性 の 変 化 に よ る もの で は な く、 建 物 の 特 に 物 質 的 な 細 部 に よ る もの で もな い 。 む しろ 火 災 が 起 こ っ た 場 所 の タ イ プ に 関 連 す る。 こ こで の 場 所 と い う言 葉 は Canterに よ っ て 述 べ られ た意 味 で 使 わ れ て お り、 い か な る状 況 に お い て もそ の 特 質 を 示 す 社 会 的 方 法 と物 質 的 方 法 の 結 合 も含 ん で い る。 消 防 隊 の 話 で は 、
'場 所 "は 意 味 的 に '建 物 占有 'と
とて も に て い る。 な ぜ な ら、 ど の 占有 もそ の 組 織
の タ イ プ とそれ に 関 係 す る火 災 の 危 険 性 と同 じよ う に 、 そ れ 自身 の 独 特 の 物 質 的 機 構 を 持 って い る。 こ れ か ら述 べ る要 約 は 、 そ れ に した が って 火 災 が 起 きた状 況 に 関 連 し て 火 災 を 考 え る。 こ れ ら の 面 を 明 ら か に し詳 し く述 べ る た め に 、 様 々 な タ イ プ の 建 物 で の 人 間 行 動 を も っ と詳 し く厳 密 に 考 え る こ と は 価 値 が あ る。
家庭 で の火 災 家 庭 で の 火 災 で は 、 人 々 は た び た び 他 人 に 情 報 を 求 め そ れ を 調 べ る。 また 人 々 は 、 しば しば 火 災 にお い て 煙 と他 の 環 境 的 な 困 難 を 処 理 しな け れ ば な らな い 、 と い う こ と も明 らか で あ る。 そ の 上 、煙 や 他 の 火 災 の 兆 候 に 接 した に もか か わ らず 、 これ を 無 視 した り重 大 な こ とを 示 す もの と して 誤 解 す る傾 向 が あ る。
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事 の連 鎖 家 庭 で の 火 災 に お け る事 の 連 鎖 の 細 か い 分 析 は 、 次 の よ う に 要 約 で き る。 1)。 と て も早 い 段 階 で 人 々 は兆 候 に 気 づ い た こ とを 知 らせ るが 、 あ い ま い な も
の と しか わ か らず 、 しば しば 雑 音 を 聞 き、 これ を 誤 解 す るか 無 視 す る。 ま た は 他 の 人 と話 し合 った りす る。 も し兆 候 が 続 け ば 、 そ の 雑 音 や に お い の 原 因 を 調 べ るで あ ろ う。 この 最 初 の 行 動 か ら変 化 す る の は 、 煙 や 火 に 直 接 出 くわ す こ とで あ る。
2).も し初 め の あ い ま い な 兆 候 を 調 べ れ ば 、 必 ず 煙 に 出 くわ し、 (煙 が 広 が っ て い れ ば )燃 え て い る部 屋 の 中 か 外 側 に 行 く。 も し後 者 で あ れ ば 、 火 の あ る部 屋 の 中 に 入 って い きそ うで あ る 。
3).煙 や 火 に 直 接 出 くわ す と、 起 こ り う る反 応 連 鎖 の 中 で 変 化 性 が 生 ず る。 こ の 変 化 性 は 火 の 成 長 段 階 で の 作 用 と 、 出 くわ した 時 の 火 の 状 況 の 作用であ る。 変 化 の ほ とん ど は 、 男 性 と 女 性 の 違 い 、 住 人 と 隣 人 の 違 い に よ っ て 説 明 さ れ る。 他 の 言 葉 で 言 え ば 、 人 々 の 行 動 の 基 と な る状 況 に お け る 、 人 々 の 役 割 の な か で の 違 い で あ る。
4).主 な 違 い は 最 初 の 解 釈 段 階 と 、 調 査 に 続 く行 動 、 煙 との 遭 遇 に 存 在 す る。 男 性 と 女 性 の 両 方 が あ い ま い な 兆 候 を 誤 解 しが ち で あ るが 、 男 性 は よ り そ う しが ち で あ り、 調 べ る の が 遅 れ る。 女 性 の 反 応 は 、 も しあ れ ば 男 性 との 相 互 作 用 に よ っ て 遅 らされ るか も しれ な い 。 結 局 ど ち らか が 調 査 的 な 行 動 を 始 め る。 男 性 と 女 性 の 両 方 が 調 べ そ うで あ る。
5).も し誰 か か ら火 が 出 て い る と知 らせ を 受 け た ら、 人 々 は 自分 で そ の 情 報 を 確 か め る 傾 向 に あ る。 も し最 初 に 男 性 が 女 性 か ら知 らせ を 受 け た 場 合 、 こ の 逆 の 場 合 よ り も、 この よ う に す る傾 向 が 強 い 。 知 らせ を 受 け た 後 、 確 か め る と い う この 傾 向 は 、 家 庭 で の 火 災 の 特 徴 で あ る。 こ れ は 明 らか に 火 へ の 接 近 と同 様 に 、 家 庭 で の 個 人 の 役 割 に 関 係 す る。 他 の 人 の 安 全 と 被 害の 防 止 の た め に 、 よ り大 きな責 任 が 感 じ られ る の か も しれ な い 。 6)。 煙 や 火 に 出 くわ した 後 の 行 動 の 変 化 は 、 男 性 と女 性 の 違 い に よ って 説明さ
れ る。 女 性 は 他 の 人 に 知 らせ 、 さ ら に 進 ん だ 指 示 を 待 つ 傾 向 が あ る (例 え ば 夫 と 妻 の 両 方 が い た 場 合 )。 あ る い は燃 え て い る部 屋 の ドア を 開 め 、 家 を 出 るで あ ろ う。
7).両 方 と もそ うで あ るが 、 女 性 は よ り隣 人 に 助 けを 求 め る傾 向 が あ る。 男 性 は 火 を 消 そ う とす る傾 向 が あ る。 隣 人 が 男 性 で あ れ ば 、 煙 の 中 に 行 き救 出 しよ う とす る。
― -121-―
行動 の頻 度 住 宅 火 災 で は 、 情 報 を 求 め る行 動 と あ い ま い な 行 動 が 頻 繁 に 起 こ る こ とが 、 本 質 的 に 組 織 だ って い な い 状 況 で の 特 徴 で あ る よ う に 思 え る。 しか し病 院 で の 火 災 は 、
1日
24時 間 、 組 織 的 に 訓 練 され た 職 員 が い る。 した が って 、 人 々 を 安 全 な 場 所 に 移 す 際 の 看 護 婦 の 行 動 は 期 待 さ れ 、 援 助 が 高 い 頻 度 で 行 わ れ る こ と に 反 映 す る。 よ り敏 感 な 看 護 婦 の 役 割 が 指 示 を 受 け る際 に 見 られ る。 行 動 連 鎖 の い くつ も の パ タ ー ン は 、 そ こ に い る人 々 の 行 動 を 調 べ る こ と に よ って 明 らか に な る。 そ こ に 多 くの 人 々 が い る た め 、 この 連 鎖 は 住 宅 火 災 よ り も複 雑 で あ る。 行 動 の連 鎖 火 災 の 探 知 と調 査 は 他 の 建 物 と比 べ て 、 火 の 発 達 の 比 較 的 早 い 段 階 で 行 わ れ る。 こ れ は 人 々 が 建 物 の 中 を 広 が る こ と と、 い つ も誰 か が 職 務 の た め に 起 きて い る こ と に よ る と思 わ れ る。 一 度 発 見 され る と、 火 災 に 関 す る情 報 の 伝 達 は 細 か く明 示 され 、 先 輩 の 看 護 婦 に 最 初 に 伝 え られ る傾 向 が あ る。 この よ う に 調 査 は 一 般 に 、 この 人 々 に よ っ て 最 初 に 行 わ れ る 。 同 僚 の 職 員 が い ち 早 く火 の 知 らせ を 受 け そ うだ が 、 そ の 後 に す ぐ 情 報 を 同 僚 に 取 り次 ぐ。 状 況 と 、 後 で 患 者 の 避 難 を 計 画 す る と き に 必 要 で あ る火 の 激 しさ に 関 す る情 報 が 、 彼 女 等 の 役 割 に 対 して 要 求 され る。 彼 女 等 の 見 地 に よ る と しば しば この 情 報 は 届 く の が 遅 い と 、 イ ン タ ビュ ー で は 言 って い る。 最 後 に は 行 き先 と そ の ル ー トが 、 ふ つ う上 司 の 職 員 に よ って 明 確 に され る。 後 輩 の 職 員 (患 者 の 準 備 を す る もの を 除 く)に よ る行 動 は 、 以 前 の 訓 練 と 受 け た 命 令 を 通 し て 先 の 指 示 に よ って 導 か れ る。 患 者 を 避 難 させ る行 動 は 、 しば しば 他 の い くつ か の 行 動 と そ の 過 程 に 関 係 す る。 し か し極 め て 組 織 的 な 精 巧 化 の た め 、 この 行 動 の 複 雑 性 は恐 怖 の 増 大 に 強 く関 係 して い るよ うに は見 え な い。 避 難 と活 動 は 煙 の な か で は 行 わ れ な い 。 これ は建 物 の 構 造 に お け る不 適 当 さ (ベ ッ ドを 通 す ほ ど広 くな く、 ゅ っ く り と した遅 れ た 行 動 を生 む 出 口・ 煙 を 広 げ る換 気 装 置 ) か 、 ま た は 後 輩 の 職 員 に 情 報 が 届 くの が 遅 れ るた め と思 わ れ る。
高 くそ び え るア パ ー トの棟 や 、 '大 勢 の 人 々 が い る建 物 'と して 知 られ るホ テ ル は 、 全 体 に わ た る大 き な ス ケ ール の い くつ か の 組 織 が 存 在 す る状 況 の 、 特 に 興 味 深 い 関 連 性 を 提 供 す る。 火 の な か で は 組 織 内 の 伝 達 の 効 果 は 重 要 で あ る。 した が って 情 報 を 集 め る こ と は 、 当然 、 人 が 大 勢 い る状 況 で の 火 災 で は一 番 頻 繁 に 行 わ れ る行 動 で あ る。 ― -122-―
しか しよ り受 動 的 な 位 置 に い る人 々 は 、 火 災 の 兆 候 に 気 づ く頻 度 に 反 映 され る。 そ れ で もあ い ま い な 情 報 を 受 け る こ と に 、 消 極 的 な 例 が 多 数 見 られ る。 大 勢 の 人 間 が い る 火 災 で の 行 動 は 、 援 助 を した り受 け た りす る他 の 人 々 と の 数 多 くの 接 触 を 含 ん で い る と い う こ と も注 意 され る べ きで あ る。 この よ う に 行 動 は 、
1つ の 住 居 で 予 想 さ れ る よ
うな 孤 立 した も の で は な い 。
行動 連 鎖 家 庭 の 火 災 で は 、 普 通 な ら誤 って 解 釈 した り無 視 した りす る変 わ っ た 雑 音 を 聞 く こ と に よ って 、 何 か 異 常 な こ とが 起 きて い る と い う こ と に 気 づ き始 め る。 しか し こ の 場 合 、 も し兆 候 が 続 け ば ふ つ う調 査 が 行 わ れ る。 この 後 き ま って 火 や 煙 に遭 遇 し、 結 果 的 に 自分 が い た と こ ろ に 戻 る。 この 事 の 結 果 と して 生 じる 特 徴 的 な 連 鎖 は 、 一 人 一 人 が 窓 へ 行 った り、 助 け を 求 め て 叫 ん だ り、 救 出 さ れ た りす る こ とに 関 係 す る。 大 勢 の 人 々 が い る建 物 の 場 合 、 明 ら か に 家 庭 で の 火 災 よ り も複 雑 な パ タ ー ンを 生 ず る。 こ の 複 雑 性 は 、 行 動 か ら起 こ り う る結 果 の 数 や 行 動 連 鎖 の 数 に お い て 、 も っ と も明 らか で あ る。 増 大 す る複 雑 性 は 明 ら か に 、 火 や 適 切 な 行 動 につ い て の 潜 在 的 な 情 報 の 範 囲 の 作 用 で あ る。 家 庭 的 な 状 況 で の 行 動 は 、 夫 や 妻 、 隣 人 の 役 割 に 関 係 し、 人 が 大 勢 い る状 況 で は 、 人 は 自分 が 火 事 の 最 初 の 発 見 者 か 、 同 じ目 に あ って い る多 くの 人 々 の うち の 一 人 な の か に つ いて 迷 う。 この 加 わ っ た 複 雑 性 は 、 警 告 を 受 け た り、 指 示 を 受 け た り、 援 助 を 求 め た りす る こ とや 、 お そ ら く助 け て くれ る他 の 人 々 との相 互 作 用 以 前 に 、 危 険 性 が 増 す 状 況 を 処 理 しよ う と試 み る こ と と 関 係 す る行 動 循 環 の 出現 に よ って 強 調 さ れ る。 他 の 人 々 に 会 うか も しれ な い と い う こ と に 、 人 々 が 気 づ い て い る と い う事 実 は 、 彼 ら の 火 に 対 す る評 価 が 価 値 あ る も の を 集 め 身 に つ け る こ と に よ って 引 き出 さ れ る と い う方 法 に よ って 、 も っ と も直 接 説 明 され る。 も しそ の 人 が 、 す ぐ近 所 に 他 の 人 が い る と い う こ とを 考 え な か った ら、 もち ろん この よ うな 時 間 の 無 駄 で あ る行 動 は 、 た い し て 特 色 を な さ な い 。 家 庭 的 な 状 況 で は 、 並 行 した 行 動 を は っ き り と示 す も の が な い 。 初 め の 行 動 に 戻 る こ とは 、 奇 妙 な 音 と い っ た よ う な あ い ま い な 兆 候 を 受 け る こ と に 関 係 して 、 誤 解 の 進 行 を 伴 う。 誤 解 は 大 勢 の 人 々 を 巻 き込 む 火 災 の 研 究 で は 、 家 庭 で の 火 災 よ り も危 険 な もの の よ う に 思 え る。 人 が 大 勢 い る状 況 で は 、 建 物 か ら の 避 難 の 選 択 は 明 らか に よ り素 早 く縮 小 す る。 な ぜ な ら初 め の 時 間 の 無 駄 が 、 後 の 援 助 の な い 避 難 に 作 用 す る か らで あ る。 家 庭 的 な 状 況 で の 早 い 段 階 の 兆 候 は 、 た び た び 聴 覚 的 な又 は 嗅 覚 的 な も の で あ り、 これ に た い して 人 が 大 勢 い る状 況 で の 火 災 で は 、 聴 覚 的 な もの だ け で あ る と い う こ と も興 味 深 い こ とで あ る。 家 庭 状 況 と の 大 き な 違 い は 、 人 が 大 勢 い る場 合 、 消 火 の 試 み が な くな る こ とで あ る。 実 際 人 々 は 、 家 庭 で は や るで あ ろ うが 、 火 事 の もと の 部 屋 が ど こで あ るか を め った に 知 ろ う と しな い 。 人 々 は 自分 の い る と こ ろか ら幾 らか 離 れ た ―-123-―
と こ ろ で 、 何 か が 起 きて い る と 漠 然 と 気 づ き、 危 険 を 理 解 し、 そ れ か ら危 か 険 ら逃 げ るた め に 、 人 か ら得 られ る情 報 な ら何 で も受 け取 る。 大 勢 の 人 が い る建 物 、特 にホテ ル で は 、 火 災 の 間 に 多 くの 人 々 が 自分 の 部 屋 に 戻 る と い う こ と も書 き留 め て お く価 値 が あ る。
建 物 に 対 す る潜 在 的 な 火 の 危 険 性 の 点 で 関 心 が あ る他 の 建 物 は 、 デ パ ー トゃ レ ク リ エ ー シ ョ ン施 設 の よ うな一 般 に 開 放 さ れ て い る建 物 で あ る。 この の 種 建 物 で 起 こ る数 少 な い 火 災 の 大 き さ や 複 雑 性 を 詳 し く検 討 す る こ とは 、 初 め の ほ う の 章 で はで き な か っ た 。 そ の 上 この よ う な 火 災 で の 、 人 間 行 動 に 関 す る情 報 を 集 め 分 析 す る こ とを 必
要と
す る 方 法 の た め 、 数 多 い 出来 事 の なか で 、 利 用 で き る情 報 は ほ とん ど な い 。 そ れ で も、 日撃 者 の 証 言 の な か で 社 会 科 学 者 か ま た は 警 察 に よ って 集 め られ た イ ン タ ビュ ー が あ る、
4つ の 火 災 が あ る。 こ こで は 、 これ らは この よ うな 出来 事 で の 人 間
行 動 を 考 え る上 で の 基 礎 と して 使 わ れ る。 さ ら に
8つ の 火 災 に 関 す る情 報 も、 詳 細 は
ほ とん ど 使 え な い が 、 この 詳 し い 研 究 の 結 果 が 異 常 で あ る と い う兆 しが あ るか な い 、 か を 立 証 す るた め に 調 べ る。 実 際 、 一 般 に 見 られ る パ タ ー ンは 、 い くっ か の 注 意 べ す き違 い は あ るが 、 明 らか に 他 の 種 類 の 火 災 で 見 られ る パ タ ー ン と 似 て い る。 一 般 の 建 物 で の 火 災 は 複 雑 で あ るた め 、 人 間 の 行 動 の 限 られ た 面 に 焦 点 を 当 て る こ と は適 切 で あ り、 早 い 段 階 で 火 を 認 知 し、 建 物 か ら の 避 難 を 決 心 す る こ とは 特 に 興味 深 く、 と りわ け一 般 の 人 々 が 示 す 行 動 の 効 果 性 を 扱 う。 この こ と は 、 建 物 か ら の 避 難 を 決 心 した 人 々 よ り前 に 行 わ れ た す べ て の 行 動 を 考 え る こ と に よ って 成 され る。 こ れ ら の 行 動 の 簡 単 な 分 類 は 表 12.1に 示 し、 そ の 頻 度 を 表 12.2に 要 約 す る。 これ は 人 々 の 多 くが 効 果 的 に 行 動 して い る の だ が 、 火 の 発 達 の 早 い 段 階 で は 、 ま だ 無 駄 な 行 動 を し て い る も の が 少 な くな く、 最 も注 目す べ き は 、 早 い 段 階 で の 警 告 に 反 応 す るの が 遅 い と い う こ とを 示 して い る。 表 12.2に あ げ て い る 4つ の 火 災 とは 、
a)_1960年 6月 22日 、 Livepoolに あ るAndersonsデ パ ー ト b).1977生 F 5J]28日 、Kentucky:こ と ら′ 5Beverly HillsSupper Club c).1979生 F5月 8日 、 Hanchesterに あ るloo170rthS 7 パ ー ト
d).1973年
8月
2日 、 Han島 に あ るSunmerlandレ ク リエ ー シ ョ ン施設
― -124-―
こ れ らの 火 災 で もま た 火 災 の 初 期 段 階 は 、 兆 候 の あ い ま い さや そ の 誤 解 に よ っ て 特 徴 づ け られ る。 しか し一 般 の 建 物 で は 、 こ の こ とが 大 変 重 要 で あ る と思 わ れ る。 例 え ば レス トラ ンで は 、 た び た び キ ッチ ンか ら煙 が 何 の 恐 れ もな しに 現 れ る こ とが 当 然 で あ る 。 匂 の よ うな 他 の 兆 候 も、 しば しば 重 大 な こ と に は 解 釈 さ れ な い 。 一 般 の 建 物 で は 火 に 対 す る反 応 の 遅 れ は 、 そ の 時 人 々が 関 わ って い る活 動 の 性 質 に よ り そ うで あ る。 例 え ば 食 事 の よ う に 、 そ の 活 動 が
2、
3分 続 く事 象 の 連 鎖 で あ る と 予
想 さ れ る と き、 遅 延 は た ぶ ん 起 こ り そ うで あ る。 例 え ば 、注 文 して 、 食 べ 、 お 金 を 払 う と い う連 続 は 、 普 通 の レス トラ ンで は め っ た に 崩 れ な い 。 そ して 人 々 は 次 の 行 動 に 移 る前 に 、 この 連 続 の 完 了 を 予 想 す る。 表 12.1
-般 の 建 物 の 火 災 に お け る行 動 の 例
消 火 器 (ま た は ホ ー ス リ ール )を 取 る Ⅱenderson の 総 支 配 A
「・・ ・ 天 丼 の タ イ ル を伝 って 炎 が や って
くる の が 見 え た 。・ ・ 私 は この 階 の は しの Church
Streetに 、 消 火
器 を 求 め て 走 っ た 。・ ・ 」
火 災 警 報 器 を 鳴 らす 警備 員
「 私 が エ ス カ レー タ ー を 止 め た と き まで で 、 店 で は 警 報 器
は 鳴 って い ませ ん で した 。 私 は
2階 の 警 報 器 を 鳴 ら しま した・
0・ 」
避難 警備 員
「 ・ 0・ 私 は ま た 人 々 が 避 難 した か ど うか
2階 を 調 べ ま した 。 」
消 防 署 に電 話 す る Ⅱendersonの 電 話 交 換 手
「 私 が 店 の な か で 火 事 が 起 きて い る こ と
を 初 め て 知 った の は 、 Cannonさ ん (総 支 配 人 )か らの 電 話 を 受 け た と きで した 。 彼 は 私 に 『 消 防 署
!』
と い い 、 私 はす ぐに 999と ダ
イ ヤ ル を 回 し、 消 防 署 に 連 絡 した・ ・ ・ 」
警報 を 伝 え る/他 の 人 々 に知 らせ る 兄弟 と一 緒 に 昼 食 を取 って い たlool■ orthの 買 い物客 「・・ ・ 私 た ち は 笑 って い ま した 、・ ・ 0突 然 私 は煙 が や って くる の を見 て・ ・ 。私 は た だ『 火事 だ !』 と叫 び ま した 、 なぜ な ら大 勢 の人 々 を 見 た の です 。 」 ― -125-―
繰 り返 し/的 外 れ
Beverly Ⅱillsに あ るEmpire Roo■ の バ ーテ ンダ ー 「 ・・ ・ 私 が 本能 的 に 最初 に思 っ た こ とは、 Empire Roomに 帰 ろ う とい う こ とで したの で 私 は 帰 りま した 。 」 Ⅱendersonの 客
(4階 の レス
トラ ンで 昼 食 を取 って い た )
彼 は煙 を見 る とす ぐ にSuEner夫 人 に話 に上 へ 行 き、 Terryさ ん に電 話 を したか 尋 ね た 。 そ れ か ら「 私 は エ ス カ レー タ ーヘ 行 き・ ・・ そ して 引 き返 した (客 や職 員 が み ん な外 へ 出 たか ど うか見 るため )」 無 視 また は 行 動 を遅 らせ る
Summerlandの Terrace Barに い た 休 日の 行 楽 客 。 「 ・ ・ 私 は 幾 らか の 騒 動 を 聞 い た 。 そ して Amusement Arcadeの ほ うを見 る と小 さな黒 い 煙 の 固 ま りが 見 え た・ ・ 。それか ら私 はTer― race Barを 離 れ レス トラ ンに入 っ た 。 」 Ⅱeverly Ⅱillsの ウ ェ イ トレス 「 私 は フ ロ ン トバ ー で 煙 を見 て 変 だ な と思 い ま したが 、 と にか く Zebraル ーム にい き ま した 。・・ 」 Ⅱendersonの スナ ック バ ー に い た 買 い物 客 「 ・ ・・ 私 は レス トラ ンに入 る とす ぐ煙 が上 にか ぶ さ って い る の に 気 が つ きま した。 しか しそれ ほ どで もな く、 関心 を 引 い て い るよ う に は 見 え ませ ん で した 。私 はサ ン ドウィ ッチを 食 べ は じめ た 。・ 」
状 況 を誤 解 す る lool■ orthの 偶然 替 わ った 電 話 交 換 手
「 彼 が 入 って きて 、 ドアを 開 め ず に何 か 叫 ん だ 、 そ して 再 び 出 て い った 。私 は 彼 が『
2階 で ケ ンカ を や って い る」 と言 った と思 い ま し
た・・ ・ 私 は 電話 の 仕 事 を続 け ま した 。私 は何 に も気 づ き ませ ん で した 。 」
-126-―
100170rthの レス トラ ンで 母 親 と一 緒 に 昼 食 を 取 って い た 買 い物 客 「 そ の 時 私 は煙 を 見 ま した 。 そ れ は キ ッチ ンか ら来 て い る よ うで し た 。 小 さ な 炎 が 見 え ま した 。 私 は そ れ は フ ラ イ バ ンの だ と思 った の で 、 私 は 母 親 と お し ゃ べ りを 続 け ま した 。 」
Beverly Hills o月 Eぅ 声ル 彼 女 が 部 屋 の 温 度 の 変 化 に 気 が つ い た か ど う か 尋 ね る と、 「 い い え 、 気 づ き ま せ ん で した 。 だ って 彼 等 が 暑 い と い って エ ア コ ン を あ げ た か ら 0・ ・ 」
軽率 な 行 動 Ⅱendersonの レス トラ ンの ウ ェ イ トレス 「 私 が 彼 等 に 火 事 だ 、逃 げ た 方 が い い と言 った とき、 彼 等 の 反応 が どん な で あ るか を 見 よ うと待 って い い ま した。 あ る女性 が ハ ン ドバ ックを と りに戻 って 来 ま した。 私 は 彼 女 が 戻 って くる の を 待 って い ま した 。 」 Ⅱendersonの レス トラ ンの ウ ェイ トレス レス トラ ンの 客 に 火 事 で す早 く逃 げ て くだ さ い と伝 え た と き、 「・ ・ ・ 彼女 は 杖 で 床 を叩 きは じめ た 。彼 女 は『 支配 人 に 会 い た い 』 と言 い ま した 。 『 会 え ませ ん 。 支配 人 は 今 は 忙 しいので す 。 』 と私 が 言 う と『 頭 に く るわ
!』
と言 って 逃 げ よ う と しません 。 彼 女 が レ
ジの と こ ろに行 っ た と き、 も っ と濃 い 煙 が レス トラ ンに入 って きま した 。 」 Ⅱendersonの レス トラ ンの レジ係 「 Fさ ん・
e.Jiffy barの
監 督 者 は 私 に 、 レジの お金 を 集 めて 建
物 の 外 へ 行 き な さ い と言 い ま した。・ ・ ・ Fさ ん が 私 に レ ジか らお 金 を取 り な さい と言 うち ょっと前 に 、 す べ て の 明 か りが 消 え 、私 の レジの 前 に勘定 を 払 お うと人 々 が 列 を成 して い ま した 。 」
―-127-一
表 12.2
事例
-般 の建 物 にお け る 4つ の 火 災 で の 避 難 を決 心 す る前 の 行動 の 頻 度 効 果 的 な行 動
無 駄 な行 動
(行 動 の 数 の合計 )
AndersOns
頻度
(%)
頻度
(%)
的外 れ
遅延
誤解
軽率
43 (48)
46 (52)
2(5)
14(30)
14(30)
16(35)
33 (51)
32 (49)
2(7)
17(53)
11(34)
2( 6)
51 (68)
24 (32)
1(4)
11(46)
4(17)
217 (54)
187 (46)
1(1)
62(34)
Livep001 (89)
Beverly Ⅱills
(65) 7ool■ Orths
8(33)
lanchester (75)
Summerland
90(49)
29(16)
I.0.I.
(404)
頻 度 の合計
(633) 平均
無 駄 な 行動 とは 、 煙 の 中 に入 って い く こ との よ うな 無 謀 な 行 動 よ り も、 む しろ 何 が 起 きて い るか を誤 解 して 行動 す る こ とで あ る。 時折 この 誤 解 は 、 社 会 的 な 状 況 に よ っ て は っ き りと支 持 され て い る。 集 団 の 中 の 人 々 は 、危 険 の 存 在 を確 か め た りまた は 否 定 す るた め にお 互 い を 見 る。 この 集 団状 況 の なか で 、 しば しば 危 険性 を軽 く扱 う傾 向 が あ る。 これ は危 険 が な いか も しれ な い と き、 面 目を失 わ な い ょ う に と思 う可 能 性 に 部 分 的 に 関係 す る。 父 親 や 母 親 とい っ た 、 は っ き りと した リー ダ ーが い る家 族 は この よ う に は な らな いが 、集 団 のみ ん なが 最 も責 任 が あ る と見 る人 か ら、 直接 指 揮 を受 け る。 さ らに一 般 の 人 々 の 当局 (ふ つ う職 員 )に 対 す る情 報 にお いて の 信 用 が あ り、職 員 の 上 司 に 対 す る信 用 もあ る。 も し職 員 が この こ とが わ か らず リー ダ ー シ ップを 取 らな けれ ば 、 表 12.2の 4つ の 場 合 の よ うに大 変 危 険 な 状 態 を生 み 出 して しま う。 しか し、 ―-128-―
職 員 が 人 々の 避 難 の 援 助 に お いて 自分 た ちの 役 割 を理 解 した とき、 時 々 彼等 は 火 を詳 し く調 べ る ことの 必 要性 を 感 じ、 それ につ いて 何 か しよ うと し、 そ の 時避難 が 最 も効 果 的 な 行 動 とな る。事態 を 火 災 非 常事 態 とす る ことに お け る上 司 に 対 す る信 は 用 、重 大 な 遅 れ に結 び つ く。 しか し適 切 な情 報 が 与 え られ た と きには 、避 難 は た び た び 素早 くな る。
顆 北 ア メ リカ で の ほん の 少 しの 調 査 に よ っ て も、 火 災 の 細 か い ケ ー ス・ ス タ デ ィ ー を 行 っ た 。 こ れ ら の 研 究 は 家 庭 的 な 火 災 か 、 ま た は 刑 務 所 や 療 養 院 の よ うな施 設 で の 火 災 の も の で あ る 傾 向 が あ る。 こ れ ら の 研 究 の す べ て が 、 上 の ほ うで 挙 げ た 英 国 の ケ ー ス か ら述 べ た 傾 向を支持 し て い る。 例 え ば 1983年 の Bryanの 研 究 で は 、 主 に 住 宅 で の 火 災 に お け る人 の 間 行動を 580人 に つ い て 再 調 査 した と こ ろ、 15%の 人 の 初 め の 行 動 が ほ か の 人 々 に知 らせ る こ とで あ り、 さ ら に 10%の 人 の 行 動 が 火 を 捜 す と い う こ とで あ った 。 そ して 署 に 電 話 し、
8%が 服 を 着 た と な って い る。 Bryan(1983)に
9%が 消 防
よ って 報 告 され た
2つ
目 の 研 究 で は 、 療 養 院 と ほか の 治 療 施 設 に 焦 点 を 当 て 、 149人 に 質 問 した と こ ろ に よ る と、 45%の 人 の 最 初 の 行 動 が 最 初 の 兆 候 を 調 べ る こ とで あ っ た 。 イ ギ リス や 北 ア メ リカ で の
5つ の 異 な っ た 調 査 テ ーマ に よ って 、 独 立 して 行 わ れ た
ケ ー ス・ ス タ デ ィ ー に 見 られ る一 貫 性 は 、 注 目す べ き こ とで あ り、 火 災 を 特 徴 づ ける と思 わ れ る人 間 の 予 想 で き な い 不 合 理 な 行 動 の 、 一 般 的 な 見 方 を 提 示 して い る。 調査 員 の 間 で の 概 括 的 な一 致 は 、 火 災 に お け る行 動 の 一 般 モ デ ル を 提 案 す る た め の 基 礎 を 提 供 して い る。 しか しこの モ デ ル につ い て 議 論 す る前 に 、 さ らに も っ と この ア ン ケ ー ト結 果 につ い て 考 え る こ と は 価 値 が あ る。 この ア ンケ ー ト結 果 は 統 計 的 な 根 拠 を 提 供 して い るが 、 これ まで 考 え て き た ケ ー ス・ ス タ デ ィ ーの 詳 細 は 提 供 して い な い 。 ア ン ケ ー ト調 査 か ら の 確 証 火 災 で の 人 間 行 動 の 研 究 に 対 す る ど の ア プ ロ ー チ も、 そ の 傾 向 と 困 難 が あ る。 ア ン ケ ー ト調 査 に は 多 数 の デ ー タ の 強 み は あ るが 、 特 に 実 行 す る の が 難 しい 。 火 災 の 犠 牲 者 の 最 初 の 調 査 は loodに よ っ て 行 わ れ 、 第 6章 に 書 か れ て い る。 Bryan(1983)は こ の 調 査 を 似 た よ うな 結 果 で も っ て さ ら に 発 展 させ た 。 Surrey大 学 の 火 災 調 査 部 が さ らに 進 ん だ 調 査 を 行 っ た が 、 そ の 結 果 は あ ま り広 ま らな か っ た 。 したが って この 調 査 と そ の 主 な 結 果 の 概 要 を 次 に 述 べ る。 ケ ー ス・ ス タ デ ィ ー か ら の 結 果 に よ って 簡単 な比 較 が な さ れ て い る。
― -129-―
ア ンケ ー ト調 査 の 主 な 目的 は 、 火 災 の サ ンプ ル を増 や す こ とで あ る。 さ に ー ス・ ら ケ ス タ デ ィ ー に よ って 、 明 らか に 火 災 で は あ り ふ れ た あ る事 に つ い て の 象 興 味 深 い詳 細 を 明 らか に す る と き、 この 事 象 につ い て ょ り多 くの 情 報 を 得 る こ とが 決 定 さ れ る。 特 に 報 告 さ れ た 調 査 は 次 の こ と に 焦 点 を 当 て て い る。
1)、 火 災 に お け る行 動 の 初 期 段 階 2)、 火 災 の 間 の 建 物 の な か で の 行 動 3)、 燃 え て い る建 物 か ら の 脱 出
ア ン ケ ー ト調 査 の 発 達 ケ ー ス・ ス タ デ ィ ー と早 くか ら公 表 さ れ た 火 災 で の 人 間 行 動 に 関 す る ア ン ケ ー ト 調 査
(lood1972,Bryan1978)か
ら集 め られ た も の を 基 に 、 ア ン ケ ー ト調 査 は 進 み 、 最
近 ロ ン ドンで 火 災 の 起 き た 場 所 に 移 され た 。 消 防 隊 の 返 答 と彼 等 と の 議 論 を 基 に ア 、 ン ケ ー トが 修 正 さ れ た 。 これ は 消 防 隊 に よ って 、 彼 等 が 扱 った 火 の 災 犠 牲 者 に 配 られ た 。 次 の 消 防 隊 に 話 を 持 ち か け た と こ ろ、 彼 等 は進 ん で 協 力 して くれ た 。
1. London
2. lest Hidland
5_Herseyside_こ
3. Test Yorkshire
4. Greater Hanchester
れ ら の 消 防 隊 は 地 理 的 に 適 当 な 広 が りを 見 せ 、 さ ま ざ ま な 種 類
の 建 物 の サ ンプ ル と関 係 が あ る地 域 も含 ん で い る。 火 災 調 査 部 の 者 が 年 長 の 隊 員 を 訪 ね 、 研 究 の 性 質 とそ れ を 行 っ た 理 由 につ い て 説 明 した 。 分 配 方 法 に つ い て の 説 明 書 も年 長 の 連 絡 員 に 配 られ た 。 各 隊 が ア ン ケ ー ト用 紙 を 火 災 の と き に 配 り、 これ と一 緒 に 書 き込 ん だ ア ン ケ ー ト用 紙 を Surrey大 学 の 火 災 調 査 部 に 返 す た め の 無 料 封 筒 と、 調 査 の 性 質 と指 示 を 説 明 した 手 紙 を 渡 した 。
578件 の ア ン ケ ー ト用 紙 が 1977年 H月
か ら 1980年 5月 まで の 調 査 期 間 中 に か え って
きた (情 報 不 十 分 な も の もあ った )。
実例 の記 述 ケ ガ を した ケ ー ス が 29、 重 傷 を 負 った ケ ー ス が
3つ あ り、 40人 の 人 々 が 建 物 か ら逃
げ る と き に 助 け を 求 め た 。 この 実 例 で 致 命 的 な 火 災 が な い の は 、 そ れ らが 一 般 的 に 珍 し い こ と と 、 こ の よ うな悲 劇 か らア ン ケ ー トを 得 る こ と に 固 有 の 社 会 的 な 法 的 な 難 し さ に よ る。 表 12.3の 数 字 か ら実 例 の 中 に は建 物 の 種 類 や 火 災 の 種 類 が 一 通 りあ る に もか か わ ら ず 、 大 多 数 が 昼 間 に 起 き て い て 比 較 的 あ ま り ひ ど くな い 家 庭 で の 火 災 だ と い う こ とが 明 らか で あ る。 消 防 隊 に よ る被 害 の 評 価 も、 大 体 こ こに 見 られ る火 災 で は そ れ に 関 係 した 莫 大 な 被 害 を 被 って は い な い こ と を 示 して い る。
―-130-―
表 12.3 実 例 の 主 な特 色 の 要 約
数
返 答 者 の数
310 268 578
女性 男性 合計 火災 の時刻
1
1700--2200
5
0800-1700
11 28 14
8
2200--0800
建 物 の種 類
29
住宅
7
病院
2 1
ホテル
1 4
エ場
5 3
オ フ ィス
2 3
16
アパ ー ト
7
返 答 者 の年 令
<15 16-35 36-55 >55
8
273 156 128
火 災 に お け る初 期 行 動
1_認 知 表 12_4を 見 る と火 災 の 初 期 段 階 は 明 らか に 、 火 に 直 接 出 会 う こ と よ りは に お い や 雑 音 と 言 っ た 、 何 か 異 常 な も の に 気 づ く こ と に よ って 特 徴 づ け られ る。 これ らは無 視 さ れ て しま う と い う共 通 の 傾 向 が あ るが 、 こ れ が 続 くと一 番 行 わ れ る反 応 は 予 想 され る 原 因 を 調 べ る こ とで あ る。 ほ とん ど の 場 合 人 々 に 火 災 を 気 づ か せ る の は 、 この 調 査 や この よ うな調 査 を した 人 か ら の 報 告 で あ る。
一 -131-―
表 12.4 ア ンケ ー ト結果 が示す火災 にお ける初 期 行動
A.火 の 存在 を知 る き っか け 16 14 7
警 報 を聞 く
2
2
異 常 を 目撃 す る
6
9
9
雑音
4
におい
0
き っか け な し
5
消 防 隊を見 る
4
温 度 の 変 化 を 感 じる
8
無 回答
B.き っか け の 解 釈 た い した こ とで はな い
■ 38
わ か らな い
126 29
火事 だ た いへ ん だ
1■
無 回 答 (き っか けな しも含 む )
C.き
202
っか け に対 す る反 応 調べ る ち よ っ と見 る (好 奇 心 ) その他 前 の 行動 を 続 け る
17■ 79 28 22
誰 か に調 べ る よ う に頼 む
8
268
反 応 しな い
D.何 に よ って は っ き りと火 災 に気 づ くか 調査 言 わ れて 煙 や 炎 に阻 止 され て 火 事 が 起 きた と き に い た 偶 然 火事 に 気 づ い た そ の他 無 回答
一二 132-―
240 ■ 46 56 40 34 47 15
表 12.4の 数 字 は とて もまば らで た くさん の 情 報 を 見 落 と して い る。 これ は この 数 字 は 慎 重 に扱 わ れ る必 要 が あ る こ とを意 味 して い る。 しか しこれ を ケ ー ス・ ス タ デ ィ ー や ほか の 調 査 か らの デ ー タで立 証 した 連 鎖 と比 べ る と き、 ここで の まば らな デ ー タは 火 災 の 初 期 段 階 に 存 在 す るあ い ま い さや 混 乱 の 、 直接 的 な 産物 と考 え る の は も っ と も ら しい 。多 くの 人 が 質 問 にた い して 何 を 答 え る のか が は っ き りとわ か って い な い よ う で あ る。 なぜ な ら彼 等 は この よ うな とて も早 い 段 階 で 何 が 起 きて い るか確 信 して い な いか らで あ る。
2.情 報 伝 達 も っ とひ ど い 火 災 で は 、電 話 を利 用 す る ことは 重 要 な 役割 で あ る と言 わ れ て きた。 したが って それ ほ ど ひ ど くな い 火 災 で 、 電 話 が 使 え る用意 が あ るか ど うか を 考 え る こ とは 価 値 が あ る。 表 12_5は 、電 話 利 用 の 概 要 を示 して い る。返 答 者 の うち 490人 が 電 話 を す ぐ利 用 で き る とい って い る。 この うち 336人 が 実 際 に利 用 して い る。 こ れ は 消 防 隊 を 呼 ん だ ケ ー ス の 大 多数 の 者 で あ る。 表 12.5 火 災 で の 電 話 利 用
サ ンプ ル の 合 計 (578) 電 話 を 利 用 で き な か った (53)
電話 を利 用 で きた (490)
反 応 な し(30) わ か らな い (5)
電 話 を 利 用 しな か った (154)
電 話 を 利 用 した (336)
理由
何 処 に した か
:
:
誰 か が 電 話 した の を知 って い た (78)
消 防 署 (313)
た ど り着 か な か った (17)
電 話 の 交 換 台 (14)
他 の こ とで 頭 が い っぱ い だ った (16)
他 の 人 に 知 らせ た (4)
緊 急 で な か っ た (11)
助 言 を 得 た (5)
状 況 が わ か らな か っ た (1) 忘 れ た (1) そ の 他 (30)
― -133-
この よ う に これ らの 火 災 で の 電話 利 用 の 関連 性 は 、 は っ き りと立 証 され た 。 ま た 電 話 を使 わ なか った と言 った 154人 の うち78人 は 誰 かが 電 話 したの を 知 って い たか らだ と言 い 、 これ らの 火 災 で 他 の 人 と連 絡 を取 る こ と の 重 要 性 を示 して い る ことに 注 目す る の も面 白 い。 さ ら に この こ とは誰 が 代 わ りに 消 防署 に電 話 した か 、 と い う質 問 に 対 す る答 え に よ って 支 持 され て い る。 誰 が 消防署 に 電 話 した の です か ?
86 70 47 17
隣人 職員 親類 友人 見知 らぬ 人
9
火 災 にお け る行 動
1.連 鎖 表 12_6は 行動 連 鎖 の 中 の 5段 階 それ ぞ れ にお い て 、最 もよ くす る行 動 の 上 位
4つ を
示 して い る。 この 数 字 は調 査 が た び た び 最 初 に 意 識 され る行動 で あ る とい う こ とを 支 持 して い る。 そ の 後 起 こ りそ うな行 動 は たぶ ん 何 が 発 見 され たか に よ るだ ろ う。 最 初 の 行 動 で 消 防署 に 電 話 しな い 人 が 次 の 行 動 で 電 話 す る傾 向 が わず か に あ る。 しか し高 い割 合 の 人 々が 初 め の 行動 で 火 に挑 み 、一 方 で そ う しな い人 々 が 他 の 人 に知 らせ る傾 向 が あ る。 268人 が 消火 を試 み 、 273人 が そ う しなか った 。
表 12.6
5段 階 で 最 も支 持 され て い る上位 4つ の 行 動 行 動 の段 階 第
1
も っ と近 づ いて 見 る 火 に 挑 む /食 い 止 め る 他 の 人 に 知 らせ る 消 防 隊を 呼 ぶ
第
2
消 防隊を呼ぶ 他 の 人 に 知 らせ る 火 に 挑 む /食 い 止 め る 日下 の 場 所 を 確 保 す る
―-134-―
149 103 86 50 lo3 82 73 52
第
3
消 防 隊 を呼ぶ 火 に挑 む /食 い 止 め る 日下 の 場 所 を確 保 す る 他 の 人 々 を組 織 す る
第
4
消 防 隊 を 呼ぶ 目下 の 場 所 を 確 保 す る 火 に挑 む /食 い 止 め る 他 の 人 々 を安 全 な 場 所 に 移 そ うとす る
第
5
他 の 人 々 を組 織 す る 消 防隊を呼ぶ 火 に 挑 む /食 い 止 め る 他 の 人 々 を安 全 な 場 所 に 移 そ うとす る
78 73 50 36 55 45 41 36 30 30 29 26
2.消 火 活動 どの よ うに消 火 活 動 をす るか とい う質 問 に た い して 、次 の よ うな答 えが返 って きた。 様 々 (下 に 挙 が って い る も の 以 外 ) バ ケ ツの水 消火器 毛布 ホ ース わ か らな い
88 68 65 20 17 10
こ こで の 消 火 器 を使 う頻 度 は 、 も っ と ひ ど い 火 災 の ケ ース・ ス タデ ィ ーで 報 告 され た もの よ り高 く、 これ らの 火 災 で 報 告 され て い るよ うな被 害 の 低 さ に貢 献 して い る。 も う一 つ 面 白 い こ とは 、消 火 器 の 存 在 に 対 す る知 識 に 関係 した その 使 用 で あ る。 268 人 が 消 火器 が 近 くに あ る こ とを 知 って い た 。 この うち の 135人 が 火 に挑 む なん らか の 試 み を したが 、実 際 は た っ た 61人 しか消 火 器 を使 わ なか った。 消 火器 が あ る こ とを知 らな か った85人 の うち、消 火 器 を 見 つ け て 使 ったの は た った 7入 しか いなか っ た 。 消 火 器 を 使 うと言 っ た82人 の うち 9人 が それ を作 動 で きなか った 。 この 数 字 は 人 間 は 小 さ な火 で はあ ま り消 火器 を使 お うと しな い と い う こ とを 示 したChandlerの 研 究 (1978) とよ く一 致 す る。 また これ は他 の 援 助 方 法 よ り も消 火 器 を使 うほ うが 、 あ ま り成 功 し な い と い うRamachandranと そ の 他 の 者 の 発 見 (1972)を 支 持 して い る。 しか し消 防 隊 が 着 く前 に消火 の 試 み が 成 され れ lf、 火 災 の 激 しさは減 る と い う こ と もRa口 achandranは 発 見 した 。 ― -135-―
この よ う に 消 火 器 は 明 らか に 消 火 に た い して 重 要 な 貢 献 を して い るが 、 前 の 調査で 示 した よ う に 、 この 貢 献 は 実 際 の 火 災 で 多 くの 圧 迫 を 受 け や す い 。
3.避 難 一 般 に 火 災 の '親 切 さ "は 、 利 用 で き る逃 げ道 と返 答 者 に よ っ て 実 際 使 わ れ た 逃げ 道 に よ って 明 らか に な る。 ふ つ う人 々 が 建 物 か ら逃 げ る と きは 、 彼 等 が 普 段 使 って い る階 段 に よ っ て 逃 げ る。 表 12.7も 示 す よ う に 、 77人 中 10人 が 逃 げ る と き に も しか した ら危 険 か も しれ な いェ レベ ー タ ー を 使 って い る。 しか し明 らか に この 実 例 で は 何 の ケ ガ も負 っ て い な い 。 85人 中 6人 が 非 常 階 段 を 使 って い な い 。 な ぜ な らそ こ ま で の 道 が 危 険 で 近 づ け な か ったか らで あ る。 この よ うに も う一 度 消 火 器 の と き の よ う に 、 特 別 な 逃 げ道 の 重 要 性 を さ らに調 べ る必 要 が あ る と い う こ とが 示 さ れ て い る。
表 12_7
避難手段 エ レベ ー タ ー は 使 え ま した か ? い いえ はい
452
77
あ な た は 使 い ま した か
?
いいえ はい
67 10
非 常 階 段 は 使 え ま した か ? い いえ はい
311 148
あ な た は 使 い ま したか
?
はい い い′ t
63 85
なぜ使 わ なか った のです か ?
40 他 の 階段 を 使 った 21 建 物 の 中 に 残 って い た 17 道 が 危 険す ぎた 5 状 況 が わ か らな か った 1 閉 じ込 め られ た 1 切 迫 して い な か っ た
あ な た が 使 っ た 階 段 は あ な た が 普 段 使 って い る も の で す か ? はい
302
38 逃 げ な か った 156 いいえ
― -136-一
4_煙
と逃 げ道
煙 や ケ ガ 、 援 助 につ い て の 質 問 に よ って 、 人 々 が 建 物 か ら逃 げ る状 態 を 細 か く調 べ た 。 こ の 質 問 を 基 に 逃 げ道 の 違 いが 調 べ られ る。 実 際 人 そ れ ぞ れ が 自分 の 理 解 した 脱 の 出 困 難 さ に した が って 分 類 さ れ る。 1)何 の 問 題 も示 さず 一 番 高 い 評 価 の 程 度 の も の 、 を 選 ぶ と この 人 は ほ とん ど 困 難 さ は な い と理 解 した 人 で 、 1)煙 り に 出 会 わ ず 、 1)普 段 の 通 り道 で 逃 げ 、 1)避 難 に お い て 何 の 困 難 さ も経 験 しな か った 、 人 で あ るだ ろ う。 こ の よ うな 人 々 は 表 12.8の 中 で プ ロ フ ィ ー ル 111で 表 さ れ て お り、 こ う い った 人 達 が 86 人 い る。 対 照 的 に とて も濃 い 煙 を 経 験 L′ (評 価 4)、 3)避 難 が とて も困 難 で あ り、 2) 少 しケ ガ を した 、 と言 う人 が 二 人 い る。 この 二 人 の プ ロ フ ィ ー ル は 表 12.8で 432の よ うな も の で あ る。 も し一 人 一 人 の プ ロフ ィ ー ル の 評 価 が 加 え られ れ ば 、 この '点 数 'の 合 計 は 逃 げ道 の 困難 さ に 関 す る人 々の 順 序 の 基 礎 を 提 供 す る。 い くつ か の ケ ース で 何 点 か の '点 数
'
の 人 々 が 異 な っ た プ ロフ ィ ー ル を も っ て い る こ とが わ か った 。 例 え ば 2)少 しケ ガ をし た、
3人 が 、 1)逃 げ る と き に 何 の 困 難 も経 験 せ ず 、 しか
し3)濃 い 煙 に は 出 会 っ た 。 プ
ロ フ ィ ール は 312で あ り点 数 は 6で あ る。 こ れ は プ ロ フ ィ ール 411の フ ィ ー ル 321の
6人 、 ま た プ ロ
22人 と 同 じ評 価 で あ る。 全 く同 じ点 数 の プ ロ フ ィ ール は 、 量 的 に は
似 て い て も質 的 に は 異 な って い る。 こ れ は 似 た よ うな 激 しさで 、 異 な っ た 種 類 の 火 災 を 示 して い る。
表 12_8 避 難 行 動 に 関 す る出来 事 の 激 しさ の 順 序 (こ の 章 末 に あ る ア ン ケ ー トの
プ ロ フ ィ ー ル の選 択 肢
4ペ ー ジの 質 問 か ら引 き 出 した )
:
煙 の経 験
逃 げ道 の 難 易 度
ケガ の程度
1.煙 な し 2_幾 らか の 煙 3.濃 い 煙 4.と て も濃 い 煙
1.困 難 な し 2.幾 らか 困 難 3.と て も困 難
1.ケ ガ な し 2.軽 傷
(
312(3) 322(2)
11 21 31 32 42 43 43
)
の 中 は合 計 人 数
点数
1(86)
3
1(87)
4
1(24) 1(22)
221(7) 411(6)
5 6
1(8)
7
1(5)
8
2(2)
9
― -137-―
表 12_8の 分 析 を 行 う理 由 は 、 火 の 激 しさ が 経 験 の 個 々 の 種 類 に は っ き り と関 係 す る か ど う か を 証 明 す る こ とや 、 質 的 な 違 い が 多 す ぎ て 、 激 しさ につ い て 何 の 一 般 性 も得 られ な い か ど うか を 見 るた め で あ る。 この 問 題 に 答 え る た め に 、 誰 の 助 け もな しに 入 口や 出 日 か ら に げ た 人 々 の す べ て の プ ロ フ ィ ー ル を 表 12_8で 挙 げ た 。 これ が は っ き り と示 す こ とは、 これ らの 火 災 を 通 して 量 的 な 強 い 傾 向 が 実 際 に あ る と い う こ とで あ る。 これ は 表 の 真 ん 中 の 柱 に 252ケ ー ス の う ち
234ケ
ー ス が あ る と い う事 実 に よ って
明 らか で あ る。 言 い 換 え れ ば 、 93%の 人 々 が 経 験 した こ との 激 しさ に 関 す る 1つ の 序 列 に 当 て は ま って い る と い う こ とで あ る。 この 序 列 を も っ と くわ し く調 べ る と、 興 味 深 い 傾 向 が い くつ か 見 られ る。 人 々 が 逃 げ た 火 災 の 性 質 は 、 プ ロ フ ィ ー ル の 大 多 数 は 点 数 が 低 い と い う事 実 に よ っ て 示 さ れ る。 そ れ で も これ ら の 火 災 で さ え プ ロ フ ィ ール は煙 の 広 が り の 重 要 な 役 割 を 示 して い る。 2)逃 げ る と き に 幾 らか の 困 難 を 感 じる の は 、 2)幾 らか 煙 が あ る と きだ け だ が 、 プ ロ フ ィ ール
221の
人 数 は プ ロ フ ィ ール
311よ
りか な り少 な い 。 だ か ら適
度 な煙 は 困 難 の な さ に よ り関 係 しそ うで あ る。 しか し一 度 人 々 が 煙 が '濃 い 'と 判 断 す る と、 大 多 数 の 人 々 は逃 げ道 が '幾 らか 困 難 "だ った と言 い そ うで あ る。 "濃 い 煙 " を経 験 した 人 で 逃 げ道 に '何 の 困 難 もな か っ た 'と い った 人 は い な い 。 この よ うに人 々 が 自分 が 苦 境 に い る と 判 断 す る と き はふ つ う煙 は 存 在 す るが 、 濃 い 煙 で さ え 必 ず し も 逃 げ道 の 困 難 さ を 引 き起 こす と は 限 ら な い 。 表 12_8か らさ ら に 注 意 す べ き こ とが あ る。 プ ロ フ ィ ール 真 ん 中 の 柱 の 一 番 下 に あ るプ ロ フ ィ ール
432の
312、 322の 2つ
と、
少 しケ ガ を した 人 々 を 考 え る と、 こ
れ らの 人 々 は必 ず し も逃 げ道 が 困 難 で あ っ た と は 言 って い な い (何 人 か は そ う言 って い るが 、 彼 等 は み ん な 濃 い 煙 を 経 験 して い る)。 これ は 再 び 人 々 が 安 全 に 逃 げ る の を 妨 げ る こ と に お け る煙 の 意 味 を 明 らか に した 。
ケ ー ス・ ス タ デ ィ ー と の 比 較 火 災 の ケ ー ス・ ス タ デ ィ ー で は 、 2、
3の 大 変 な 大 き な 出来 事 を 扱 う こ とが で き た 。
対 照 的 に ア ン ケ ー ト調 査 で は 、 そ れ ほ ど ひ ど くな い 多 くの 火 災 を 調 査 した 。 実 際 ア ン ケ ー ト調 査 は そ れ ほ ど ひ ど くな る前 に 効 果 的 に 処 理 され た 火 災 を 調 べ るが 、 ケ ー ス・ ス タ デ ィ ー で 研 究 した 火 災 は極 め て 危 険 な 大 火 災 へ と発 達 した 。 この よ う に
2つ の 研
究 は お 互 い に 補 足 しあ って い る。 ケ ー ス .ス タ デ ィ ー で は 、 火 災 で は 何 が 悪 くな り危 険 へ と つ な が る の か を 強 調 して い る。 ア ン ケ ー ト調 査 は 、 人 々 が 何 を しそ れ が 効 果 的 に 火 の 危 険 性 を 減 らす の か を 強 調 して い る。 初 期 段 階 の 調 査 や あ い ま い な 兆 候 の 解 明 が 火 の 存 在 の 初 期 認 知 に 導 く と き、 人 々 は 火 を 効 果 的 に 処 理 す る こ とが で き る と い う こ とが 、 ア ン ケ ー トか ら見 られ る。 この 効 果 的 な 処 理 に は 、 人 々 が 高 い 割 合 で 消 火 を 試 み る こ と も含 まれ て い る。 さ ら に そ れ ほ ど危 険 で な い 火 災 は 、 助 けを 呼 ぶ た め の 電 話 を 求 め る用 意 や 消 火 器 や 火 災 非 難 装 置 の ― -138-
豊 富 な 利 用 に よ って 、特徴 づ け られ る と い う ことが ケ ー ス・ ス タデ ィ ーか ら予 想 され る。 この 予想 は ア ンケ ー ト結 果 か ら実 証 され る。 火 災 に お け る人 間 行 動 に 関 す る ア メ リカ の 研 究 こ れ ま で この 章 の な か で 考 え て きた研 究 は 、 イ ギ リス 火 災 調 査 局 の 後 援 の 基 で Sur―
rrey大 学 の 火 災 調 査 部 に よ って 行 わ れ た 。 ア メ リカ で は 国 立 標 準 局 と国立 火 災 保 護 局 が 、 特 定 の 火 災 に お け る人 間 の 行 動 に 関 す る い くつ か の 研 究 を 依 頼 し、 そ の うち の い つ か が く 本 書 の 最 初 の ほ う の 章 に あ る。 これ らの 研 究 で は 普 通 細 か い イ ン タ ビュ ー を ア ン ケ ー ト調 査 に 結 び つ けて い る。 こ れ らは これ まで 特 に 考 え て き た 多 くの 問 題 に つ い て 付 加 的 な 役 に 立 つ 情 報 を 提 供 して い る。 な ぜ な ら研 究 が 、火災法 規 や消 火 手 順 が イ ギ リス と違 って い る国 で 行 わ れ た か らで あ る。 しか しす べ て の ア メ リカ の 調 査 が初 め の ほ う の 章 で ま か な った わ け で は な い の で 、 完 璧 を 期 して 初 め の ほ の う 章 か らの 資 料 と 、 ア メ リカ で 国 内 報 告 と して 手 に 入 れ た 発 表 され た 資 料 の 両 方 を 含 み 、 こ こで 再 吟 味 す る。
療養院 の火 災 第
9章 で 述 べ た 火 災 は 療 養 院 の 4階 で 起 こ り、 21人 が 死 亡
した 。 看 護 婦 が 異 常 な 煙 と熱 に 気 づ き、 火 は 偶 然 に 発 見 さ れ た 。 彼 女 は 最 初 に 援 助 を 求 め た 。 知 らさ れ た 看護 婦 が 警 報 を 鳴 ら し、 他 の もの は 援 助 に 行 った 。 注 目す べ き は 指 示 を 与 え た 管 理 者 と、 患 者 を 避 難 させ た 看 護 婦 で あ る。 看 護 婦 と 管 理 者 が 、 特 に 煙 を 取 り除 くた め に は 何を す べ きか を 話 し合 って い る間 に 、 遅 れ た 避 難 もあ っ た 。 理 事 長 も消 火 す るた め に 看 護 婦 か ら消 火 器 を 受 け 取 った 。 建 物 の 管 理 人 は 警 報 を 聞 い た が 、 個 人 的 に 知 らされ るまで は 間 違 い だ と思 って い た 。 そ れ か ら彼 は熱 が 激 し くな る ま で 、 消 火 を 試 み た 。 この 地 点 で 彼 は 、 熱 が 激 しす ぎて 燃 え て い る部 屋 の ドア が 閉 め られ な い こ と に 気 が つ い た 。 これ は 明 らか に 多 くの 死 者 を 出 した 一 番 の 原 因 で あ る。 と い う の も死 者 の 全 員 が 煙 に よ る窒 息 死 だ か らで あ る。 女 囚刑 務 所 の火 災 あ る囚 人 が 火 事 だ と 叫 ん だ 。 勤 務 中 の 看 守 が 調 べ に 行 き、 火 を 見 て 、 濡 れ た タ オ ル を 燃 え て い る独 房 の 中 の 囚 人 に 渡 し、 他 の 囚 人 に 床 に 伏 せ る よ うに言 っ た 。 そ れ か ら 彼 女 は 独 房 の 鍵 を 取 り に 行 き、 最 後 に 他 の 職 員 に 警 報 を 鳴 らす よ うに言 った 。 彼 女 が 援 助 を 求 め 、 警 報 を 鳴 らす よ う に 言 う の に 2分 か か った 。 他 の 者 が 警 報 を 聞 い た と き、 彼 等 は これ は よ くあ る事 な の で 小 さ な火 事 だ と思 った 。 火 災 につ い て は っ き り と知 らさ れ て い な か っ た の で 、 助 け に き た 男 達 は 何 も持 って い ― -139-―
な か っ た 。 結 局 彼 等 は 消 火 す る も の を 持 って きて 、 囚 人 が 避 難 す る前 に 火 を 消 した 。 この 火 災 で は 死 者 は 出 な か っ た 。 お そ ら く独 房 の 壁 の 一 つ が す べ て 鉄 の で 棒 、煙 が 出 て い きや す か っ たか らで あ ろ う。 一 度 助 け に や って きた看 守 が 状 況 の 重 大 性 を理 解 し、 彼 女 の 素 早 い 反 応 が 命 を 救 った 。
老 人 ホ ーム の 火 災
3つ
目 の 出 来 事 は 午 前 3時 15分 に 、 ホ ー ム の もと従 業 員 が ガ ソ リ ンの 爆 弾 で 計 画 的
に 起 こ した 。 勤 務 中 の 看 護 婦 が ガ ラ ス の 割 れ る音 を 聞 き、 調 べ に 言 っ た 。 そ の 侵入者 が 爆 弾 を 投 げ て い る と き、 彼 女 は 彼 の 後 を つ い て い き ドア を 開 め た 。 彼 女 は ま た 助け を 求 め ょ う と電 話 しよ う と した が 、 電 話 線 は 侵 入 者 に よ って 切 断 さ れ て い た 。 そ れ か ら彼 女 は 警 報 を 鳴 ら し、 他 の 看 護 婦 た ち に 言 った 。 そ の 後 彼 女 は 建 物 の 中 の 公 衆 電 話 に 行 った が 、 電 話 を 途 中 で 切 って しま っ た 。 な ぜ な ら電 話 交 換 手 が 妨 害 され て い る と 思 っ た か らで あ る。 結 局 他 の 人 が 消 防 署 に 電 話 して 、 近 く の 警 察 官 が 助 け に や って き た 。 至 る所 で 看 護 婦 が 火 や 煙 りを 食 い 止 め よ うと ドァ を 開 め た 。 警 報 とガ ラ ス が 割 れ る音 を 聞 い た あ る 看 護 婦 は 、 す ぐに酸 素 供 給 の ス ウ ィ ッチ を 切 った 。 地 下 に い た 技 術 者 は 火 を 消 そ う と した 唯 一 の 人 間 だ っ た 。 この 可 能 性 の あ る極 端 に 危 険 な 出来 事 は 、 生 命 の 損 失 もな く過 ぎ去 っ た 。 これ は 看 護 婦 た ち が 訓 練 に した が って チ ー ム と して 行 動 した か らで あ る。 そ こ に は上 記 の 療 養 院 の 火 災 と は 違 った 命 令 の 連 鎖 が あ り、 そ して 人 々 は 誰 と連 絡 し、 誰 か ら指 示 を 受 け るか と い う こ とが わ か って い た 。
療 養 院 の火 災 の研究 第 11章 で 22人 の 人 々 に よ って 行 わ れ た 調 査 は 、 お お よ そ 250人 を 巻 き込 ん だ 療 養 院 の 火 災 の こ と で あ る。 この 火 災 は あ る晩 に 起 き、 これ が 直 接 の 原 因 と な って
2人 の 患
者 が 死 亡 した 。 療 養 院 の 人 々 は 大 体 が 速 度 に 自分 で 動 く こ とが で き た 。 火 は 16分 間 燃 え続 け、
8分 後 に 消 防 隊 が 到 着
した 。
5人 の 隊 員 が 患 者 の 避 難 を 手 伝 っ た が 、 誰 も手
助 け を 必 要 と しなか った 。 何 人 か の 人 々 が '困 難 'の 最 初 の 兆 候 と して 、 警 報 を 鳴 ら した 。 と解 釈 せ ず 何 の 行 動 も と らなか っ た 。 ら言 わ れ た
1人 は これ が う る さ くて
6人 が これ を 火 災
ドア を 開 め た 。 職 員 か
2人 の うち の 1人 は 、 納 得 して 部 屋 を 離 れ た 。 3人 が 叫 び 声 を 聞 き、 調 べ
に言 っ た 。 誰 か が「 火 事 だ
!」
と 叫 ん で い る の を 聞 い た 12人 の うち 、
6人 は 何 の 行 動
も と らな か っ た 。 尋 ね た 22人 の う ち 14人 は 火 災 を 思 わ せ る騒 音 を 聞 い て い た の だ が 、 火 事 だ と い う こ とを 確 信 しなか っ た 。 建 物 か ら避 難 す る と き、 16人 が 火 か ら離 れ て い る非 常 □ よ り、 火 に 近 い 真 ん 中 の 階 段 を 使 った 。 残 って い た
6人 が 消 防 隊 の 援 助 を 受 け た 。 全 体 で 85人 が 真 ん 中 の 階 段 を ― -140-
使 って 避 難 した 。 燃 え て い る部 屋 を 通 過 しな けれ ば な らな か った 人 も い た。 こ れ は 彼 らが 煙 の 中 を 通 ら な け れ ば な らな か った こ とを 意 味 して い る。 彼 らは 自分 の 部 屋 か ら 数 フ ィ ー ト以 内 に あ る非 常 用 出 日 、 を い くつ か の 理 由 で 無 視 した 。
1)_彼
らは職 員 か ら逃 げ る よ うに言 わ れ た 。 これ は 真 ん 中 の 階 段 を 経 て と い う こ と
を 意 味 して お り、 これ は ふ さ わ しい 行 動 で あ る と思 わ れ て い た 。
2)_他 の 階 段 の 使 用 はふ つ う警 報 が 鳴 る こ とや 、 職 員 か らひ ど く叱 られ る こ と に な る。 3)。 他 の 人 々 が この 出 日か ら逃 げ て い る の を 見 て 、 単 に そ れ に した が った 。
この こ と は消 防 隊 が 真 ん 中 の 階 段 を 使 って 火 に 接 近 す る と き、 さ ら に 大 き な 問 題 を 導 く。
ホテ ル火 災 の研究
Bryanが 行 っ た 火 災 に お け る行 動 の ア ン ケ ー ト調 査 の 詳 細 に 触 れ る と、 特 に 注 目す べ き こ と は 大 き な ホ テ ル で 火 災 が 起 きた と き の お客 の 研 究 で あ る。 の か い 彼 細 分析 は 次 に述 べ る問 題 の た め の 最 高 の 要 約 で あ る。
1).火 災 報 知 器 は ホ テ ル の 火 災 で も効 果 的 に は 役 に 立 たず 、 宿 泊 客 は 様 々 な 方 法 に よ って 、 時 間 的 に 隔 て て 火 災 に 気 が つ い た 。
2)_宿 泊 客 は
ドア を ノ ッ ク した り、 安 全 な 部 屋 へ 他 の 人 々 を 移 した り、 人 々 を 救 出
した りと言 っ た よ う に 、 お 互 い に 助 け 合 う傾 向 が あ った 。
3).適 応 性 の な い 行 動 4)_予 期
(パ ニ ッ ク )は 見 られ なか っ た 。
しな い こ とを 発 見 した と き の 客 の は じめ の 行 動 は 、 情 報 を 求 め た り、 他 の
人 と接 触 す る こ とで あ る。 逃 げ る前 に 荷 作 り した り、 服 を 着 る こ と も珍 し くな い
。
5).ホ テ ル の 従 業 員 や 受 付 か ら の 電 話 に よ って 得 た 指 示 は 、 多 くの 場 合 客 の 行 動 に 影 響 を及 ぼ す 。
6).建 物 か ら に げ た 人 々 は 煙 が 時 々 逃 げ 道 を 遮 っ た に もか か わ らず 、 利 用 で き る 階 段 で 逃 げ る傾 向 に あ っ た 。 しか し何 人 か の 人 は 視 界 0と 言 わ れ る状 況 の も と で 、 煙 の 中 を 移 動 した 。
7).一 度 建 物 か
ら に げ た後 で 、 戻 る客 は い なか った 。 た った一 人 の 客 が 火 を 消 そ う
と した 。
― -141-
人 々 の研 究 計 画
Bryanが 国 立 標 準 局 の た め に 行 っ た 2つ の 大 き な ア ン ケ ー ト調 査 の な か で 、 手 順 は 始 め 100dに よ って 確 立 され 火 災 調 査 部 に よ って 作 り上 げ られ た も の を 基 に 使 わ れ た 。 こ れ は 消 防 隊 員 が ア ンケ ー ト用 紙 を 、 火 災 の 犠 牲 者 に 配 った こ と も含 ん で い る。 Bry―
anに よ る 1つ 目 の 研 究 で は 、 335件 の 火 災 か ら 584人 の ア ン ケ ー ト用 紙 が か え って き た。
2つ 目 の 研 究 で は ア ン ケ ー トと 同 様 に 、 健 康 に 対 す る配 慮 に 焦 点 を 当 て た イ ン タ
ビ ュ ー が 行 わ れ 、 59件 の 火 災 か ら 159人 の 情 報 が 得 られ た 。 この 広 範 囲 に わ た るデ ー タ は 分 析 され 、 主 に 事 象 と行 動 の 頻 度 に 注 目 した 。 ケ ー ス・ ス タ デ ィ ー の 資 料 と は違 い 、 実 際 の 事 象 連 鎖 の 詳 細 や 個 々 の 火 災 の 組 織 的 な は 面 確証 さ れ て い な いが 、 い くつ か の 価 値 あ る一 般 的 な 傾 向 が デ ー タか ら引 き 出 され 81個 示 さ れ た 。 Bryanは この デ ー タ を 提 案 され た 火 災 時 の 人 間 行 動 モ デ ル の 多 様 性 を 調 べ る た め に 、 そ して 火 災 法 規 を 批 評 す るた め に 使 った 。
Bryanが
ま と め た す べ て の 火 災 を 通 して み られ る行 動 パ タ ー ン を 次 ぎ に 示 す
A_調 べ る 1.兆 候 を 調 べ る 2_火 を 発 見 す る 3.火 を 捜 す B_知 らせ る 1.火 災 警 報 を 鳴 らす 2.電 話 交 換 手 に 電 話 す る 3.消 防 署 に電 話 す る 4_職 員 に 知 らせ る 5_他 の 人 に 知 らせ る 6.他 の 人 に 消 防 署 に電 話 さ せ る 7.建 物 に入 る 8.火 災 警 報 の と こ ろ に 行 く 9.他 の 人 /親 類 に知 らせ る
10.起 こす C_火 に挑 む 1.消 火 器 を取 る 2_消 火 を試 み る 3.火 に挑 む 4.燃 え て い る場 所 に行 く 5_燃 え る もの を どかす
― -142-―
:
D.避 難 1.お びえて い る患 者 を救 出す る 2.患 者 を避 難 させ る 3_救 出を試 み る 4.服 を着 る 5.建 物 か ら逃 げ る 6.家 族 の と こ ろ に行 く 7_そ の 場所 か ら逃 げ る 8.個 人 的 な財 産 を取 る 9.出 口 に向 か う 10. バ ル コニ ーヘ 行 く E_保 護 的 な 行動 の 手 順 1_ド ア を開 め る 2_作 業 を指 揮 す る 3.傍 観 す る 4.換 気 す る 5.最 初 の援 助 を す る 6.ガ ス な どの 栓 を 開 め る 7.何 も しな い 8.ペ ッ トを調 べ る 9.消 防 隊 が くる の を待 つ 10。 消 防 隊 によ って 移動 させ られ る ア メ リカ の 研 究 か らの 発 見 の 要 約
ヽ
北 ア メ リカ の 調 査 団 に よ って 調 べ られ た 個 々 の ケ ー ス は 、知 られ て い る火 災 の 代 表 と して 扱 う ことは で きな い 。 む しろ一 般 の 注意 を 引 く重 大 な 出来事 の 、実 例 と して 扱 わ れ るの が 一 番 で あ る。 これ らはイギ リス で 研 究 され た ケ ース とは 違 って いて 、 全 体 的 に多 くの 死亡者 を 伴 った も っ とひ ど い もの で あ る。 この 理 由 の一 つ は 、 ア メ リカ で は極 め て 重 大 な火 災 に 関す る法 的 な手 続 きや警 察 が 可 能 性 の あ る 日撃 者 に近 づ く準 備 を許 す が 、 イギ リス で は 法 的 な 処 置 が 終 わ って 初 めて 、調 査 者 は 目撃 者 に近 づ くこ と が で き る。 それ で も火災 の 状 況 の 違 い や 質 の違 い に もか か わ らず 、 この 詳 細 は イギ リス の 火 災 で 見 られ る傾 向 の 一 般 性 になん らか の 疑 間 を投 げ か け る こ とよ りは 、 この 傾 向 を 完 成 させ る の に 役立 つ 。 す べ て の 火 災 で 初 期 段 階 の 混 乱 や あ い ま い さは 明 らか で あ り、 そ の 後 さ ら に 進 ん だ 情 報 を求 め る こ とが 伴 う。 個 々の 状 況 に よ るが 、 この 後 消 火 や 避 難 が 続 く。 救 助 や火 の 処 理 の 妨 害 にお いて 、組 織 内 で の 伝 達 パ タ ー ンが 存 在 す る こ と に ― -143-―
よ って 果 た され る役 割 は 、 す べ て の 出 来 事 に お い て は っ き り して い る そ れ か 。 ら避 難 は 、 建 物 の 入 口 や 出 回 の 形 式 に 直 接 関 係 して 行 わ れ る。 この な か で 煙 は 避難 の邪 魔 を す る役 割 を して い るが 、 必 ず し も妨 げ て い るわ けで わ な い 。 濃 い 煙 の 中 を い 長 距離移 動 した 人 々 も い る。 さ ら に 賢 明 な 行 動 は 度 々 見 られ るが 、 馬 鹿 げ た 不 適 当 な 行 は 動 絶 対 に 記 録 され な い 。 死 亡 者 を 生 む 火 災 で は 、 初 期 段 階 で の 兆 候 に 対 す る遅 い 反 応 だ け で な く、 誰 が 何 を す るか と い う こ と に 関 して 管 理 上 の 混 乱 が あ る。 最近 の実 例 火 災 で 起 こ る こ との 大 要 は 、 主 に 1970年 代 に 起 きた 火 災 の 研 究 か ら引 き出 され るが 、 そ れ か ら起 き続 け て い る出 来 事 を どの 程 度 正 確 に 述 べ て い るか を 見 分 け るの は 大変で あ る 。 最 も悲 劇 的 な 例 は 第
2章 で 述 べ られ て い る、 地 下 鉄 の King's Cross駅
の火 災 で あ る 。 こ こで は エ ス カ レ ー タ ー の 下 の 小 さ な 火 が 広 が り、 切 符 売 り場 で フ ラ ッ シ ュ ォ ー バ ー を 起 こ し31人 が 死 亡 した 。 切 符 売 り場 か ら避 難 しそ こが 隔 離 さ れ る段 階 が 明 ら か に な く、 火 が 発 達 して い る 時 に 情 報 を 求 め た り何 を す るか を 決 め る の に 時間を無駄 に す る段 階 が い くつ か あ った 。
King's Crossで は 人 々 が 取 っ た 逃 げ道 は 、 明 らか に 彼 らが ふ だ ん 使 っ て い る通 路と 関 係 が あ っ た 。 死 体 が 見 つ か っ た 場 所 は 、 彼 らが 何 処 に 行 こ う と して い た か と ぃ う こ と に 直 接 関 係 が あ る よ う に 思 わ れ た 。 こ れ は い くつ か の ケ ー ス で 人 々 を 死 に 導 い て い る の だ が 、 一 般 の 人 々 は 警 察 の 権 力 に 異 議 を 唱 え ず に した が った 。 権 力 の 役 割 は ま た Bradford
cityの サ ッカ ー場 で 起 き た火 災 で も明 らか に な っ た 。
最 初 ス タ ン ドか ら競 技 場 に 嫌 々 下 ろ させ られ た り、 普 通 の 通 路 を 使 い ス タ ン ドの 後 ろ の 通 路 に 沿 って 上 っ て い った こ と は 、 お そ ら く両 方 と も火 が 素 早 く広 が って い るとき に 、 人 々 の 死 に つ なが った 。 こ こで もま た 警 察 の 権 力 が 、 ゲ ーム を 止 め て 観 客 を競技 場 に 呼 ぶ こ とに お いて 重 要 だ った 。
BradfOrdの 惨 事 は お そ ら く、 1989年 の Eillsboroughサ ッヵ ―場 で 起 きた惨 事 と 対 照 的 で あ る。 火 は な か ったが 非 常 事 態 を う ま く扱 う必 要 性 や 、 突 然 の 群 衆 の 流 れ を 処 理 す る必 要 性 と、 火 災 で 似 た よ う な 問 題 を 処 理 す る こ と に は 多 くの 類 似 点 が あ る。 公 式 な 調 査 が 進 む に つ れ て 、 生 命 が 失 わ れ た 主 な 原 因 は 警 察 の 不 適 当 な 取 締 りで あ っ た 。 火 災 に お け る人 間 行 動 の 一 般 モ デ ル 火 災 に お け る人 間 行 動 の 利 用 で き る様 々 な モ デ ル と 、 上 で 述 べ た PrOjectPeopleの デ ー タ の 正 当 性 を 調 べ る こ とを 、 広 く比 較 す る こ と に お い て Bryanは 次 の よ うに述 べ ている :
「 ritheyの 人 間 行 動 モ デ ル とCanterの 自発 的 体 系 の モ デ ル は 、 火 災 に お け る人 間 行 動 の 理 解 や 組 織 化 に お い て 明 らか に 最 も正 当 性 が あ る。 」 ― -144-―
Witheyの 研 究 は 量 的 な デ ー タ か ら引 き 出 す こ と は な く、 主 に 非 常 時 に お け る人 間 の 内 面 的 な過 程 を 形 成 す る こ と に 関 係 が あ る。 Canterの モ デ ル は 第
8章 に 示 した 。 これ
は火 災 に お け る行 動 と直接 関 係 が あ る行 動 連 鎖 を 具 体 化 しよ う と した 。 これ は Bryan が '体 系 'モ デ ル と呼 ん だ 理 由 で あ る。 さ らに第
8章 の モ デ ル は ケ ー ス 0ス
タ デ ィ ー に 見 られ る、 過 渡 的 な 起 こ りそ うな 事
柄 か ら直 接 引 き 出 して い る。 こ の モ デ ル に '自 発 的 な '質 を 与 え て い る の は 、 存 在 す る記 録 か らの この 外 挿 法 で あ る 。 この 要 約 の な か で 第
8章 の モ デ ル は 、 火 災 に お け る
人 間 行 動 の 一 般 評 価 の 基 礎 を 形 成 して い る。 この 評 価 は い くつ も の 同 一 視 す る こ との で き る段 階 を 通 して 、 あ る段 階 か ら次 の 段 階 へ の 様 々 な 筋 道 の 可 能 性 を 伴 って 、 人 間 の 行 動 を 見 て い る。 要 約 の な か で は 火 災 に は
3つ の 大 ざ っば な 段 階 が あ る と して 見 られ て い る 1)。
:
人 々 は 最 初 の 兆 候 を 捕 らえ 、 こ れ を 調 べ るか 無 視 す る。
2).ひ とた び 火 災 が 明 ら か に なれ ば 、 人 々 は さ らな る情 報 を 得 よ う と した り、 他 の 人 々 と接 触 しよ う と した り、 逃 げ よ う とす る。 3)。 そ の 後 人 々 は火 に対 処 した り、 他 の 人 々 と影 響 しあ った り、 ま た は 避 難 す る。
も っ と細 か く この 段 階 を研 究 す るた め 、 そ れ ぞ れ を 別 け て 考 え る。
1.火 災 の 前 の 活 動 火 災 前 の 活 動 は 行 動 の 連 鎖 を 予 想 す る上 で 、 重 要 な 要 素 で あ る と思 わ れ て い る。 も し人 が よ く分 か って い るあ ら か じめ 決 め られ た 活 動 、 例 え ば レス トラ ンで 食 事 す る こ と に 従 事 して い る と した ら、 行 動 連 鎖 の 含 み が 考 え られ る。 加 え て 調 査 か ら、 火 災 前 の 活 動 は 受 け取 った 兆 候 の タ イ プ や 、 人 々 の それ に 対 す る 準 備 に 影 響 を 及 ぼ す と 見 られ る 。 例 え ば 雑 音 や に お い は 、 人 々 に 気 が つ か せ た り警 告 した りす る最 初 の 兆 候 に よ り な り そ うで あ る。 これ は 早 期 発 見 につ なが るで あ ろ う し、 火 災 の 激 しさ を 減 らす こ と に も つ なが るで あ ろ う。
2_兆 候 の 受 取 兆 候 の 受 取 は 火 災 前 の 活 動 の 作 用 で あ るだ ろ う。 効 果 は わ ず か で あ り、 住 宅 火 災 の 例 を 通 して 人 々 に 警 告 す る結 果 に な るか も しれ な い が 、 女 性 の 方 が よ り雑 音 や 匂 を 受 け取 る と い った よ うな、 性 的 な 違 いが あ るか も しれ な い 。 よ り大 き な 証 明 で は 、 兆 候 は 警 報 で あ る の か も しれ な い 。 兆 候 へ の 最 初 の 反 応 にお い て 役 割 的 な 違 いが あ る。 も し組 織 的 な 機 構 や 階 級 制 度 が あ る環 境 で あ れ ば 、 兆 候 を 受 け 取 った 人 が 調 べ た 後 で 上 司 が 警 報 を 出 す 。 住 宅 火 災 で は も し女 性 が 兆 候 を 受 け取 り調 べ れ ば 、 男 性 は 伝 え られ た と き ち ょ っ と 見 に 行 き そ う
-145-―
で あ り次 の 行 動 が 遅 れ る。 最 初 の 兆 候 は 大 抵 あ い ま い で あ る。 あ い ま い さ を 解 決 す るた め に 調 査 が 行 わ れ る。 これ は 状 況 の 本 質 を は っ き り さ せ る の に 役 立 ち 、 何 を す るか につ い て も っ と くわ し い 情 報 を 提 供 す る。 情 報 は お そ ら く他 の 人 か ら得 る の だ ろ う。 そ して 度 々 そ れ は効 果 的 な 行 動 を す る に は不 十 分 で あ る。
(cf_ア メ リカ の 病 院 の ケ ー ス・ ス タデ ィ ー)
3.状 況 の 解 釈 人 々 は そ こ に火 が あ る こ とを 理 解 した か も しれ な い し、 ま た は しな か っ た か も しれ な い 。 人 々 の 行 動 を 理 解 す れ ば 、 彼 らが 状 況 を 正 し く解 釈 した か ど う か が わ か る に 違 い な い 。 人 々 は 自分 自身 の 状 況 解 釈 で 行 動 す る の で 、 これ を 導 く手 が か りや 情 報 を 、 人 々 が 関 係 す る場 所 や 役 割 の 両 方 へ の 影 響 を 十 分 考 え て 、 考 慮 に 入 れ な け れ ば な らな い
。
人 は 一 般 の 建 物 の 職 員 は監 督 さ れ て い る と考 え るだ ろ う し、 自分 が 受 け取 っ た 兆 候 は 、 例 え ば レス トラ ンの 中 で の 焼 け た トー ス トが 何 の 恐 れ も感 じさ せ ず 、 危 険 な 状 況 の 印 と は 解 釈 さ れ な い と い う よ う に 、 す で に 管 理 の もと に あ る も の の 印 で あ る と考 え る。 も し職 員 が 人 々 に適 切 な 情 報 を 与 え られ な け れ ば 、 一 般 の 人 々 の 無 駄 な 行 動 は 続 い て 起 こ るだ ろ う。 住 宅 火 災 で は煙 の 存 在 は火 災 に 関 係 した 行 動 の 必 要 性 を は っ き り と示 す も の で あ り、 この 行 動 は 他 の 人 を 頼 り に しな い も の と な り そ うで あ る。 組 織 の な か で は 厳 し い 階 層 制 度 が す で に 存 在 し、 上 司 が 部 下 の 行 動 を 決 定 す るは つ き り と した 責 任 が あ れ ば 、 火 災 は正 し く解 釈 さ れ る。
4.準 備 ひ と た び 火 災 が 明 確 に な る と、 '指 示 ""調 査 ''脱 出 'を 含 ん だ '準 備 '段 階 が 行 わ れ る。 建 物 の 形 態 は 、 こ の 段 階 の 発 達 の 仕 方 に ま さ に 影 響 しそ うで あ る。
'指 示 " '調 査 '
誰 が 指 示 を す る の か と い う こ と は 、 ほ とん ど組 織 の 中 の 役 割 に よ る。 何 が 起 き て い る の か を 確 か め る こ と に 関 係 した様 々 な 行 動 か ら な る。 火 が あ る部 屋 に 行 った り、 火 を 直 接 見 よ う と した り、 他 の 消 極 的 な 調 査 を 発 展 させ る こ と か ら も な る。
'脱 出 '
脱 出 /待 機 の 現 象 は ホテ ル の 状 況 で は最 も典型 的 で あ る。 こ こで は プ ラ イ バ シ ーや独 立 独 行 が危 険 な 状 況 におかれ て い る と思 わ れ るホ テ ル の 客 で あ る と言 う こ とに関係 して い る。
― -146-―
5.行 動 最 後 の 段 階 は 役 割 や 建 物 の 形 態 、 初 期 行 動 、 経 験 に か な りよ る。 早 く火 災 を 確 信 す れ ば 、 お そ ら く早 い 避 難 や 効 果 的 な 消 火 活 動 が 可 能 に な る。 男 性 と女 性 の 両 方 が 火 に 挑 む が 、 明 らか に 男 性 の ほ う が 精 力 的 に 振 る舞 う。
"待 機 'は ホ テ ル の 客 や そ の 他 の 客 に 限 られ る。 しか し他 の 状 況 で は、 人 々 は 支 持 を 与 え られ た 後 待 つ で あ ろ う。 消 火 や 避 難 の 指 示 は 組 織 の 中 の 階 層 制 度 に よ り、 そ こで は 職 員 は 避 難 す るか 消 火 す るか を 命 令 さ れ る。 火 災 が 発 達 す る につ れ て そ の 複 雑 性 も増 す 。 それ は 表 12_1の 中 の 主 な 事 象 連 鎖 の 段 階 的 な 説 明 に 最 も よ く見 られ る。
表 12.1:火 災 に 置 け る人 間 行 動 の モ デ ル
段階
ヽ
解釈
消
準備
行動
こ の モ デ ル の い くつ か の 点 を 強 調 す る と
なプ 告
け取 り
出
\\ \ 凄機
:
1)。 この 図 表 の三 角 形 は 、 火 災 の 経 験 が 発 達 す る よ うに起 こ り う る行 動 が 様 々 に
増 え る と い う事 実 の 象 徴 で あ る。 この よ う に 火 災 の 段 階 が 進 む につ れ て 、 人 々 の 行 動 を 予 想 す る の は 難 し くな り、 経 験 や 行 動 は そ れ ぞ れ の 建 物 に 特 有 の も の に な り そ うで あ る。
2)_連 鎖 へ の 影 響 は 3つ の 段 階 に 関 係 して 調 べ られ るべ きで あ る。 つ ま り そ れ が 建 物 や そ の 火 災 保 護 シス テ ム か ら引 き出 され る の か 、 ま た は 人 々 や 彼 ら の 事
3)。
前 訓 練 か らか 、 組 織 的 な 影 響 か らか と い う こ とで あ る。 '準 備 ワ 段 階 に 関 して は 、建 物 の 形 態 が か な り影 響 しそ うで あ る。 役 割 や 人 々 が そ の 状 況 に適 切 だ と 見 な す き ま り は、 特 定 の 結 果 や 連 鎖 の な か で の こ の 段 階 の 経 験 に影 響 を 及 ぼ す 。
― -147-一
役 割 /規 則 の モ デ ル 人 々 は 目的 が 方 向 づ け られ て い る と よ く理 解 さ れ て い る。 目的 は 行 動 の 動 機 や 釈 明 を 与 え る。 人 々 が い か な る と き も持 って い る 目的 が 、 そ の 状 況 で の 彼 ら の 役 割 の 機 能 で あ る の が 、 人 間 行 動 の 社 会 的 質 の 性 質 で あ る。 そ の うえ 役 割 に は 特 に 予 想 さ れ る行 動 に 関 係 した あ る予 想 が あ る。 この 予 想 に 関 係 した 役 割 や 状 況 は 、 "規 則 'と して 述 べ られ て い る。 これ らは い か な る状 況 に お け る行 動 の 、 典 型 的 な基 礎 とな る行 動 の 原 理 で あ る。 結 果 と して 、 役 割 と それ に 関 す る規 則 は 人 々 の 行 動 の 理 解 や 予 想 に 導 く、 重 要 な 指 針 を 提 供 して い る。 ケ ー ス・ ス タデ ィ ー か ら、 一 般 に 規 則 は 異 な っ た 種 類 の 建 物 や 、 火 災 の た め に 確 立 され る と い う こ とが 見 られ る。
結論 ケ ース・ ス タデ ィ ー か ら十 分 な 筋 の 通 った 説 明 が 、 他 の 説 明 の よ う に 'パ ニ ック
'
に 頼 る こ とを しな い で 、 行 動 連 鎖 に 対 して 与 え られ た 。 火 災 は 複 雑 な も の で あ るが 、 確 か な 様 々 な 種 類 の 火 災 の 要 約 が な さ れ た 。 行 動 連 鎖 は 明 らか に 、 あ い ま い な す ぐに 変 わ って しま う情 報 を 扱 お う とす る こ との 産 出 物 で あ る。 観 察 さ れ た 行 動 の 変 化 の 多 くは 、 行 動 し、 役 割 と関 係 す る と思 わ れ る規 則 を 要 求 し よ う とす る人 の 、 役 割 を 考 え る こ と に よ って 説 明 さ れ る。
―-148-―
Surrey大
学 一 一 火災調 査部
火 災 の研 究
の ア ンケ ー トを 自分 で うめ 、 同 封 して あ る無 料封 筒 に入 れ て 送 って くだ さ い 。 あ の 回 答 は 内密 に扱 わ れ ます 。 名 前 を書 く必 要 はあ りま せ ん 。 は 質 問 の 次 に 書 いて あ り ます 。
火 災 の 起 きた場 所
あ な た の住 所
性別
年齢
職業
火災 の 日付
火災 の お お よそ の 時 間
火 災 が 起 きた と き に 建 物 の 中 に い た 人 の 数 (お お よそ )
火 災 が 起 きた建物 の タイ プ ■.住 宅
5.オ フ ィス
2.病 6.そ
院 の他
(
3.ホ )
テル
4.工
場
建 物 の 階数 (地 下 は含 まれ ませ ん )
1. 1階 のみ
2.2階 3.3階 4.4階
、又 は それ以 上
あ な たが 何 か おか しい と思 った 時 ど の 階 に い ま したか ? ■. 地 下
4.3階
2. 1階 5.4階
3. 2階 6.5階
(又 は それ 以 上 )
-149-一
ノ
の 各 質 問 で 当 て は ま る もの を 1つ 、 も し必 要 で あ るな らい くつ か ○ を つ け て くだ さ `。 い くつ か 答 え を書 い て も ら うと こ ろが あ ります 。 (例 え ば 'そ の 他 'を 選 ん だ 場 合 )
火 災 の初 期 段 階 火 災 で 中 断 す る前 に あ な た は
:
1.眠 って い た 2.テ レ ビを 見 て い た 3.料 理 を して い た 4.仕 事 を して い た 5_社 会 生 活 的 な 活 動 を して い た 6.そ の 他
(例 .雑 談 、 客 の もて な し)
あ な たが は っ き り と火 災 を知 る前 、 あ な た は 何 か 異 常 な ことに気 づ きま した か ?
1.何 も異 常 な ことに は 気 づ か なか っ た 2.物 音 を 聞 い た 3.何 か 匂 っ た 4_温 度 の 変 化 を感 じた 5.何 か 見 た 6.火 災 警 報 を 聞 い た 7.消 防 隊 を 見 た 8_そ の 他 も しあ な た が 火 災 を 知 る前 に 何 か 異 常 に 気 づ い た の な ら、 そ の 時 そ れ は 何 だ と 思 い ま した か ?
も しあ な たが 火 災 を 知 る前 に 何 か 異 常 に 気 づ い たの な ら、次 に何 を しま した か ?
1.自 分 が して い た ことを 続 けた 2.何 が おか しいの か ち ょ っ と見 に行 こ う と思 った 3.調 べ に行 って きた近 くの 人 に尋 ね た 4.ち ょっと見 よ うと思 った 5_そ の他
― -150-―
何 に よ って は っ き り と火 災 に 気 づ きま したか ? ■.調 べ に行 って 火災 の 兆 候 (煙 、 炎 )を 見 た
2.煙 や 炎 で 自分 が して い た ことが 中断 され た 3。
人 か ら言 わ れ て
4.は じめ は 何 か おか しい とは思 って い なか った の に 、 偶 然 火 に 出 くわ した 5.火 災 が 起 きた 瞬間 そ こ に い た 6.そ の 他 火 災 に 中断 され る前 あ なたは 一 人 で したか 、 それ と も他 の 人 と一 緒 で したか ? 1.一 人 2.他 の 人 と一 緒 火 災 を知 った とき誰 か が 危 険 な 状 態 にあ る と考 え ま した か ? 1・
2.い
はい
いえ
'は い 'と 答 え た 人 は誰 の こ とで す か ?
1.自 分 自身 3.子 供 5.見 知 らぬ 人 7.患 者
2.友 4.他 6.職 8.そ
人 の親 類 員 の他
建 物 の 中 に 以 前 あ な たが 使 っ た こ とのあ る エ レベ ー タ ーが あ りま したか ?
1.は い
2.い
いえ
'は い 'と 答 え た人 は 使 い ま したか ?
1.は い
2_い
-151-一
いえ
3.わ
か らな い
行動
に 行 動 の リス トを 挙 げ ま した 。
5つ の 空 欄 に あな たが 火 災 を 知 った と き に行 う、
じめの 5つ の 事 柄 を選 ん で その ア ル フ ァベ ッ トを記 入 して くだ さ い。 人 間 は 時 々 し ヽた こ とを 中 断 さ れ る と 、 それ を 再 び始 め た り繰 り返 した り します 。 後 で 同 じこ と
り返 す 例 を した に 示 して お きま した 。例 え ば も しあ な た は 最 初 に服 を着 たが 、 そ 終 え る前 に 消 防 署 に電 話 し、 そ して また服 を 着 始 め た 場 合 は じめ の 3つ の 空 欄 は
1.
E
2.
L
3.
E
A_も っ と近 づ いて 火 を見 よ うと思 っ た B_他 の 人 に知 らせ た C.火 を食 い 止 め よ うと した D.貴 重 品 を集 め た E_服 を着 た F.
誰 か を助 け よ う と した
G.救 出を求 め た H.他 の 人 の 行 動 を組 織 した I.
(指 示 を 与 え た )
も っ と広 が らな い よ うに 場 所 を確 保 した (ド アや 窓 を 閉 め た )
J.建 物 か ら逃 げ よ うと した K。
他 の 人 に情 報 を求 め た (家 族 の 者 、 会 社 の 同僚 )
L.消 防署 に電 話 した M.警 報 を 鳴 ら した (ガ ラス を 割 る) N.直 接 で は な いが 警 報 を発 した (例 え ば消 防署 に電話 す る よ う に 門 番 に知 らせ た ) 0。
他 の 人 を安 全 な 場 所 に移 そ うと した
P.上 に挙 が って い る もの 以 外 私 の第
1の 行 動 は
私 の 第 2の 行 動 は 私 の 第 3の 行 動 は
一-152-―
私 の第
4の 行 動 は
私 の第
5の 行 動 は
1. 2. 3. 4. 5.
情 報 伝達
建 物 の 中 に 火 災 方 知器 は あ りま したか ?
2.い
■.は い
どん な 種 類 の 方 知 器 で す か
3.わ
いえ
か らな い
?
1.ベ ル 4.騒 音 と光
2.サ イ レ ン 5。
3. 光
そ の他
6。
'は い 'と 答 え た人 は (a)警 報 に気 づ き ま したか ?
1.は
わ か らな い
ぃ
2.い
(b)あ なた は始 め警 報 を何 と解 釈 しま した か ?
付 近 に 電 話 は あ りま したか ?
1.は い
2.い い え
3.わ か らな い
あ な た は 電 話 を 使 い ま した か ?
1_は い
2.い
いえ
'は い 'と 答 え た 人 はなぜ で す か ? ■.消 防署 に電 話 す るた め
3.他 の 人 に知 らせ る た め 5。
2.交 換 台 に連 絡 す るた め 4.指 示 を 得 るため
そ の他
も しあ な たが 電 話 を使 った の な ら、 それ は ど こに あ りま したか ? ■.火 災 が 起 きた同 じ階
2.同 じ建 物 の違 う階 3_建 物 の 外 の 違 う場 所 電 話 が 近 くにあ って も使 わ な か った 人 は なぜ で す か ?
-153-一
いえ
あ な た で な けれ ば 誰 が 消 防署 に 電 話 したの で す か ? ■.友 人
2.隣 人 4.見 知 らぬ 人 6.患 者
3.親 類 5.職 員 7.そ の他 8.わ か らな い
あ な た は 他 の 人 に 消 防署 に電 話 す るよ う に 指 示 しま したか ?
1.
2.
はい
い いえ
あな た は 助 けを 呼 ぶ か 消 防署 に 電 話 す るよ う に 指 示 され ま した か ?
1_は い
2.い
いえ
消火
火 災 の と きあ な た は 近 くに消 火 器 が あ るか ど うか知 って い ま した か ? ■.は い
2.は
っ き りとは知 らなか った
3.知
らなか った
あ な た は近 くに消 火 器 が あ るか ど うか 知 って い ます か ? ■.は い
2.あ
りま せ ん
3.わ
あな た は消 火 しよ う と しま した か ? ■.は い
2.い
いえ
'は い 'と 答 え た 人 は ど うや って ? ■.消 火器 て
2.水 の 入 った バ ケ ツで 4.毛 布 で
3.ホ ースで 5。
そ の他
一 -154-―
か らな い
あ なたが 消 火器 を使 お うと した の な ら、 そ れ は ど こに あ りま したか ?
0.ど れ て もな い 1.火 災 が 起 きた部屋 2.火 災 が 起 き た 階 の違 う部 屋 /廊 下 3.火 災 が 起 きた 1つ 上 の 階 4.火 災 が 起 きた 2つ ま た は それ以 上 上 の 階 5.火 災 が 起 き た 1つ 下 の 階 6.火 災 が 起 きた 2つ ま た は それ 以 上 下 の 階 7.建 物 の外 (近 く) 8。
近 くの建 物 の 中
9_そ の 他 消 火器 を 使 うときに何 か 面 倒 が あ りま したか ?
0.ど ち らと も い え な い
1.は
2.い
い
いえ
'は い 'と 答 え た人 は なぜ で す か ?
0.ど れ で もな い ■.説 明書 きが わ か らなか った
2.動 4.持 6.煙
3.操 作 が 難 しか った 5_時 間 が なか った 7.そ の 他
か な くな った ち上 げ られ なか った や 炎 で そ こ まで い け な か った
消火器を使 え ま したか ?
0.ど ち らで もない
1.は い
2.い いえ
避難
あ なたが 知 る限 り、 建 物 の 中 に 非 常 階段 は あ りま したか ?
2.い
■.は い
あ な た は 使 い ま した か
?
1.は
'い い え 'と 答 え た 人 は なぜ で す か ?
一 -155-一
いえ
い
2.い い え
あ な た は 火 災 の 間 に 建 物 か ら離 れ ま した か ?
1.は
2.い い え
い
'は い 'と 答 え た 人 は 、 最 も当 て は ま る も の を それ ぞ れ 四角 の 中 か 建 物 か ら逃 げ る
とき私 は
:
逃げる 私は
1
1_煙 の 中 を 通 らず 2.幾 らか 煙 の 中 を 通 り 3_濃 い 煙 の 中 を 通 り 4.と て も濃 い 煙 の 中 を通 り
ら選 ん で くだ さ ぃ 。
1.大 変 で は な か っ
2.幾 らか 大 変 だ った 3。
とて も大 変 だ っ
1.誰 の 助 け も借 りず に 2.家 族 の者 か 友 人 の助 けを借 り 3.職 員 の助 け を 借 りて 4.隣 人 の助 けを 借 りて 5.見 知 らぬ 人 の 助 けを借 りて 6_消 防 隊 員 か 警 官 の助 けを借 り
1.よ く使 う出入 口 を 通 り 2_め っ た に使 わ な い 出 口を 通 り
3.非 常 階 段 を使 って
1_何 も ケ ガ を しな か った 2.少 しケ ガ を した (病 院 へ 行 く必 要 が な い程 度 ) 3.少 しケ ガ を した (病 院 へ 行 く必 要 が あ る程 度 ) 4.ひ ど い ケ ガ を した
4. 窓 か ら逃 げ も しあ な た が 助 けを 受 け た の な ら そ れ は
:
1_最 小 限 度 の も の (例 え ば 指 示 を 受 け た り、 方 向 を教 え て も ら っ た ) 2.か な りの もの (例 え ば 運 び 出 され た り、 は しごを 下 り る の を 助 け て も ら った ) あなたが 最終的 に使 った通 り道 は 、あ なたが 普段使 ってい るものですか ?
1.は い
2.
いいえ
― -156-
3.建
物 か ら逃 げなか った
パ ニ ック に な った と思 われ る人 は い ま した か
?
1.は い
'は い'と 答えた人 は離 の ことで すか ?(例 。 あなた 自身、友人、隣人 )
その時 の この人 (達 )の 行動を教 えて くだ さ い。
あな た は なぜ この 人 (達 )が この よ うに振 る舞 っ た と思 い ます か ?
― -157-―
2.い い え
‐ ‐ ■ ゞ ::