U9104 早 稲 田 大 学 理 工 学 86建 築学 科 卒 業 論文 指 導 教授 渡 辺 仁 史
障 害 者 の 利 用 を考 慮 した駅 の 施 設 計 画 に 関 す る研 究 窪 田真紀
溝畑 重利
Dcpartment of Architecture,school of Science and Engineering, Waseda University
平成 三 年度卒業論文 早稲 田大学理工学部建築学科
障害者 の利用 を考慮 した駅 の施設計画 に関す る研 究
□ □
指導 :渡 辺 仁史 教授
G8D052 G8D176
窪田 真紀 溝畑 重利
9101031
は じめ に
障害者 の社会進出が叫 ばれる今、公共建築 を中心 に少 しづつ障害者力弩J用 で きる建築 は増 えて きている。 しか し、障害者 の前 に立 ちはだかる建築的障壁 は 大 きい。 200万 人 を越 えるともいわれる全 国の障害者 が、実際 にはなか なか 外 出で きず、社 会生活 を制限 されているのはなぜだろ うか。その原因の一つ に 公共交通機 関の整備 の問題 が あ る と思 われる。 都市 に障害者 を配慮 した建築 ができた として もそれは都市 とい う面 のなかの 点 に過 ぎず、点 を結 ぶ線 がなければ、せ っか くの点 も生 きて こない。 この “ 点 を結 ぶ線 "の 役割 を果 たすのが公共交通機関 である。今、障害者 の生活範囲 を 広 げるためには、公共交通機関 の整備 はな くてはならないものなのであ る。 最近 は、障害者 の鉄道利用 についての社会的関心 も出てきている。 7月 に車 いすの女性 が JR熊 谷駅 で身障者用 エ レベー ターに一晩閉 じ込 められた とい う 事故 や、 9月 に新潟 の車 いす利 用者が鉄道 の定期券購入 を断 られたケースが 国 会 で も取 り上 げられた ことが新聞記事 にもな り、論議 を呼 んだことは まだ記憶 に新 しい。 このような社会的関心 が もっと一般 に広 まっていけば、施設 の整備 もだんだん進んでい くだろう。今 こそ、建築 にたず さわるもの として、公共交 通機関、特 に鉄道 について、建築的立場 か らの現状 を明 らかにす るべ き時 であ る。
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
目次
第 1章
序章
第 2章
3 4
1-1 1-2
研究 目的 研究概要 基礎知識
2-1 2-2 2-3 2-4 2-5
過去 の研究
5
基本的考え方
7
設計基準
10
障害者 の生活実態・
45
駅施設整備状況
53
第 3章
形状・規模 による駅 の分類
55
第 4章
考察
62
今後 の展望
67
あ とが き
68
参考文献
69
早穣鐵大学菫辺仁彙研究童 1901年度率書綸文
1-1
研究 目的
障害者 の利用 を考慮 した駅の施設計画 に関する資料 を整理 し、駅施設 の 障害者配慮 の現状 を明 らかにす るすることによって、駅 を設計する際 に考慮 すべ き点 を指摘することが本研究 の目的である。
早稲 田―
辺仁史研究室 1901年 度率蕪論文
○
○
第 1章
序章
1-2
研究概要
序
章
基礎知 識 ・過去 の研究 ・ 基本的考 え方 。設計基準 ・障害者 の生活実態 。駅施設整備状況
形状 。規模 による駅 の分類
考察 ■駅 の形状・規模 による配慮 ・改オL口 までのアクセス ・改札日か ら駅構内の通路 までのアクセス ・通路か らホームまでのアクセス
■その他 の配慮 ・ トイレ等
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
第 2章
基礎知識
2-1
過 去 の研 究
我 が 国 において、公共建築物や施設 における障害者問題 を取 り扱 った論文 が現 われるのは、比較的最近 になってか らである。以降 の研究資料 をふ り返 つてみる と、個別 な施設内 での障害者 の行動特性 に関す る研究 は、比較的初 期 の うち に確立 しているようである。それ らの うち、主な例 を挙 げてみると エ レベーターの障害者種別使用実験 と計画"(吉 田あ こ、橋本公克、吉田 “ 燦、中祐 一郎、 日本建築学会論文
昭和 50年 2月 )、
障害者種別使用実験"(同 上 、昭和 50年 3月 )、 作 の研 究"(佐 藤
“エスカレー ターの
“車 いす使用者 の用便動
平他、 日本建築学会大会梗概集
昭和 51年
10月 )等
が あ る。 また、上 に挙げた ものほど本格的ではないが、建築物全体 をその対 象 とした ものとしては “ 視覚障害者 の駅利用調査 (聴 覚 の利用 について)" (佐 藤
平他、 日本建築学会大会梗概集
昭和 52年
10月 )が ある。田中
ハ ンデ ィキャップ層 の利用 を考慮 した公共施設整備 に 直人氏 による一連 の “ 関す る研究"(日 本建築学会大会梗概集
昭和 51年
10月 ∼)は 、公共建
築 にお いて障害者 の利用 を考慮 した整備 を計画す る際 の考 え方、問題点 を取 り扱 った ものであ る。 しか し、現在 に至 る まで、公共建築 をその文 寸象 とした 論文 の数 は乏 しい と言 わ ざるを得 ない。そ ういった数少 ない論文 の中で最近 にお け る 1つ の例 を挙げてみ る。 “ 郡山市 における身体障害者利用上の建築 的配慮 に関す る調査研究
その 1、
2"(日 本建築学会大会梗概集
昭和 6
2年 )は 、過去 における 2つ の障害者配慮 の設計資料 を比較 し、 また障害者 の意識、満足度、改善希望 な どを調査 してお り、そ の結果、施設 を整備す る こ とは勿論 のこと、 た とえ整備 されていて も、その内容 に満足 していない人
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
もお り、建物 のある部分 だけ整備するのではなく、全体 を整備 することが大 切であるとしている。 昭和 56年 に国際障害者年が設定 され、それと前後 して障害者問題 に関す る論文がかな り増加 した。それ と比例 して、障害者 の建築的障壁 に関す る論 文 の数 も増加 したが、その多 くは住宅や障害者施設 を対象 とした もので、公 共建築をその対象 とした論文 の数 は決 して多 い とは言えない。 したがって公 共建築 における障害者配慮 の指針 もいまだ十分 に確立 していないのが現状 な のである。
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
2-2
基本 的考 え方
今 日、 “ 高齢者、障害者 と健常者が、一緒 に生活 し活動 できる環境 づ く り"と いう考えの もとで、障害者のための専用施設ではな く、障害者 と健常 者が ともに利用できる建築施設 が求められている。 このこ とは、 “ 環境 を整 備 することによって、その人力`どのような身体的、心理的、社会的障害 を持 つていようと、通常 に生活 し労働 し成長 し人生 をお くることがで きるように す る"と い うノーマ ライゼーシ ョンの考 えに基づいている。 この考 えに基づ いた施設整備 こそが、広 く市民全体 の環境整備 につながってい くのである。 例 えば、エ レベーターの設置 について言えば、障害者 にとってその利用が有 効 であるのは勿論 であるが、そ の他、体力 が衰えて くる高齢者 をはじめ子供、 乳母車、妊婦、さらに一時的 に障害 をもつ市民 にとって も非常に有効 である。 また、健常者がそれを利用 した場合で も、その人にとっては有効 であった と 考 えればよいのである。その方 が施設の有効利用 にもつながるし、障害者 も 市民 の一人 と言 う認識 を新 たにす る事ができるだろう。そのような意味でも、 ノーマ ライゼーションの考 えに基づいた施設整備 は非常 に重要であり、有効 であ り、今後 さらにこのような観点からの施設整備 が普及 してい く事が望 ま れる。
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
7
建築的障壁 のない設計 の基本姿勢 “ 利用 で きる建築物 から利用 しやすい建築物へ" すでに多 くの建築士達 によって、障害者 にも利用できる建築物が設計 され て きた。 しか し、 これらの建築物 の中には、利用可能ではあるが決 して利用 しやすい とは言 い難 い建築物 もある。例えば、鉄道駅 において、駅前広場な どとホームを結ぶ動線 の処理が十分 でないために、障害 を持 たない者 よ りも 迂回しなければならない例 はみ られるし、ディテールにおいて同 じ設備 を使 用 していても、その配置や取 り付 け高 さによってもっと使 い易 くなるといっ た例 もみられ る。利用 しやすい建築物 とは、いいかえれば安全 に利用 で きる 建築物 と言 うことでもある。従 つて、障害者が容易に、 しかも安全 に駅 を利 用 で きるようにこれらを整備す る事 は、大変重要な事 である。
“ 多 くの障害者に使 い易い建築物へ" 公共建築物の利用者 は千差万別であり、個人住宅のような個別な対応 は不 可能である。また、 1人 の障壁 を取 り除くことによって、他 の 1人 に障壁 が 生 じてしまってはいけない。従 って、できるだけ多 くの障害者 を考慮 にいれ た施設計画を行 なうべ きである。
“ 用途、規模 に対応 した障害者配慮 のあり方" 建築物 のあらゆる部分 が障害者 にとって理想的な配慮がなされれば申 し分 ないが、現実的には与えられた条件 の中で障害者 の利用 の配慮 をどの程度行
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
なうかを選択す ることになる。 これは建築物 の用途、規模 によって異なって くるが、例えば駅 の場合、近 くに障害者福祉施設がある、 ター ミナル駅で利 用客が多 い、など駅の特徴 によって、その対応 も変 わつて くると思 われる。 駅 の特徴 を的確 に把握し、施設設置の優先順位 を明確 にした うえで、で きる 範囲内での最大限の配慮 をすべ きである。
“ 障害者 を正 しく理解 し、障害者の意見 を取 り入 れる" 障害者カテJ用 で きるような建築物 を設計 しようとするには、まず障害者 を 理解 しようとす る努力が必要である。障害 の種類 と内容、生活実態 など、障 害者 に対する幅広 い知識がな くては、適切な場所 に適切な配慮 をすることは で きない。福祉 の専門家 はもちろん、障害者 の意見 も取 り入れ、真 のユーズ を明 らかにし、設計上の配慮 をすべ きである。
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
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建築的障壁 のない設計 の基本姿勢 “ 利用 できる建築物から利用 しやすい建築物へ" すでに多 くの建築士達 によって、障害者 にも利用 できる建築物が設計 され てきた。 しかし、 これらの建築物 の中には、利用可能ではあるが決 して利用 しやす い とは言 い難い建築物 もある。例えば、鉄道駅 において、駅前広場な どとホームを結 ぶ動線 の処理が十分 でないために、障害 を持 たない者 よりも 迂回 しなければならない例 はみられるし、 ディテールにおいて同 じ設備 を使 用 していても、その配置や取 り付け高 さによってもっと使 い易 くなるといっ た例 もみ られる。利用 しやすい建築物 とは、いいかえれば安全 に利用 できる 建築物 と言うことで もある。従 って、障害者が容易 に、 しかも安全 に駅を利 用で きるようにこれ らを整備 する事 は、大変重要な事 である。
“ 多 くの障害者 に使 い易 い建築物へ" 公共建築物の利用者 は千差万別 であ り、個人住宅のような個別な対応 は不 可能で ある。また、 1人 の障壁 を取 り除 くことによって、他 の 1人 に障壁 が 生 じて しまってはいけない。従 って、で きるだけ多 くの障害者 を考慮 にいれ た施設計画 を行 なうべ きである。
“ 用途、規模 に対応 した障害者配慮 のあ り方" 建築物 のあらゆる部分が障害者 にとって理想的な配慮 がなされれば申し分 ないが、現実的には与えられた条件 の中で障害者 の利用 の配慮 をどの程度行
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年度事業論文
2-3
党計基準
ISO(国 際標準化機構)は 身障者の問題 を ISOの 一般規格 の標準系列 の中に組み込むために、 1976年 、身障者 を配慮 した設計研究グループを 一般建築物へ の 設けた。そして、 い くつかの草案 を経 た後 1982年 に、 “ 身障者配慮 の設計"(Needs of Disabled People in Bundings― Design Guidelin es―
)を 発表 した。 このガイ ドラインの思想的背景は、すべ ての障害者が一
般人 と同 じく地域社会の主流 の中に住み、生活で きるような物的環境 を整え るとい うノーマ ライゼーションの考 え方 を前提 としている。 この国際基準 と関連 して日本で も、身体障害者のための施設設計基準が、 これまで各団体 からい くつか出されている。その中から主なものをあげると 以下のようになる。
建設省 建設省営繕部 では庁舎等 を中心 に身障者配慮 の通達や指導書 を 197 年以来何回かにわたって出している。
1981年
“ 官庁営繕 における身体障害者 の利用 を考慮 した 設計指針"
1991年
“ 建築設計基準 平成 3年 版"
運輸省
*1983年
“ 公共交通ター ミナルにおける身体障害者用 施設整備 ライ ン"
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
10
東京都
1973年
“ 身障者 のための公園施設設計基準"
1976年 1979年
“ 都立施設 の障害者向け整備要項"
01988年
“ 視覚障害者用誘導 プロック設置指針" “ 東京都 における福祉 のまちづ くり整備指針"
」R(旧 国鉄 )
*1977年
“ 身体障害者 の利用 を考慮 した旅客駅設備設計資料集"
各基準の内容 はほぼ似 ているが、 ところどころ違いも見 られる。次 にあげ るのは、 1988年 の “ 東京都 における福祉 のまちづ くり整備指針"を もと に、現在 JRが使用 している*印 の設計基準 を合わせて比較 したものである。
1■ 1■
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
1
駅施設へ のアプローチ
1-1
駅前広場内のアプローチ
(1)自 動車通行路 と歩行者通路 。自動車通行路 と歩行者通路 は、分離 しガー ドレールを設置する。 ・歩行者通路 の横断面 の水勾配 は1/1∞ 程度 とし、表面 はぬれて もすべ りに くい材料 で仕上 げる。
(旧 国鉄資料集 よ り)
(2)横 断歩道等 。歩行者通路 と自動車通路 とが段差がある場合、横断歩道直前 の歩行 者通路 を切 り下げ、通行動線上 の段差 を解消する。
(3)視 覚障害者誘導用プロック ・横断歩道直前 の歩行者通路 には、点状 プ ロックを敷設する。 ・バス停留場 の歩行者通路 には線状プロックを敷設する。 (→
1-2
6-8
視覚障害者誘導用プロックの項参照)
駅出入 口
(1)段 差 の解消 。段差 をつ けない ようにす りつ ける。 また階段 がで きる場合 は、 ス ロ ープを併設す る。
(2)床 仕上 げ ・床面 は、 ぬれて も滑 りに くく平坦な仕上 げ とす る。
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
(3)ひ さし等 。出入回の上屋 には屋根 を設ける。 。「ひさし」 は、自動車から下 りるときに雨 に濡れないような大きさ とする。 ・スロープがある場合 には、スロープが濡れないような大きさが望ま し
い
。
(4)障 害者専用停車スペース 。障害者専用停車スペースを設け ることが望 ましい。 ・停車 スペースは、対象者が駅出入 口まで安全 にかつ、雨 に濡 れない で通行で きる位置 に設 けることが望 ましい。 ・停車 スペースの幅 は、 3 5 0cm以 上が望 ましい。 (旧 国鉄資料集では 2
9 0cm以 上)
。障害者 シンボルマー クの標識柱 を掲示す るか、 または、停車 スペー スに障害者 シンボルマークを塗装表示す る。
(5)扉 の形式 (旧 国鉄資料集 よ り
)
・障害者力弩J用 す る ドアは、自動式 の引 き戸 が望 ましい。 望 ましい ものか ら順 にあげると
(1)自 動式 の引き戸 (2)引
き戸
(3)開 き戸
となる。
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
13
2 2-1
通路等移動空間 通路
(1)段 差 の解消 (運 輸省 ガイ ドライン、旧国鉄資料集 より) 。同一階ではなるべ く段差 を設けない。やむを得ない事情 で段差が残 る場合 は、スロープを併設する。
(→
2-3
ス ロープの項参照)
(2)有 効幅員 ・駅構内の通路 の有効幅員 は1 8 0cm以 上 とする。 ただし、歩道上に 設ける出入日の有効幅員 は 1 2 0cln以 上 とす る。 (運 輸省 ガイ ドライ ンによると、車いす と健常者がすれちが うには
1 5 0cm以 上、車 いす どうしでは 180m以 上必要である。)
(3)床 仕上げ ・床面 は滑 りに くく平坦 な仕上 げ とす る。
(4)突 出物 ・床面、壁面 に突出物ができることは避ける。柱型等、やむを得 ない 突出物 のかどは、面 を取 るなどの考慮 をする。
(5)曲 が り角 。曲が り角部分 は、「隅切 り」 または「面取 り」 などによ り危険防止 の配慮 をす る。
(6)視 覚障害者誘導用 プロック 。視覚障害者誘導用プ ロ ックは途切 れないように敷設する。 (→
6-8
視覚障害者誘導用プロックの項参照)
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
14
2-2
階段
(1)有 効幅員 ・有効幅員 は 1
2 0cIIl以
上 とする。
(2)蹴 上げ、踏み面 。蹴上げは 1 5cm∼ 16.5 cln、 踏み面 は 3 0cm∼ 3 3cmを 標準 とす る。蹴込み は 2cm以 下 とする。 (旧 国鉄資料集では踏み面 は 3
(勾 配 は
1/2前 後 とする。
)
3cm)
・蹴込み板 は必ず設け、段鼻 の突 き出 しはなくす。
(3)床 仕上げ 。床面 は、滑 りに くく、平坦な仕上げ とする。
(4)手 す り 。手す りは階段 の両側 に設ける。 (→ 2-4
手す りの項参照)
・幅 4 0 0cmを 越える階段 には、中間 にも設ける。 (運 輸省 ガイ ドライ ンよ り)
(5)側 壁、側板 (運 輸省 ガイ ドライン、旧国鉄資料集 より
)
・ 階段 の両側 には、側壁 が連続 してあることが望 ましい。また、側壁 が連続 しない場合 には、立上が り3 5cm以 上の側板 を設置すること が望ましい。
(6)踊 り場 。階段は高 さ3 0 0cm以 内ごとに 1 5 0cln以 上の踊 り場 を設ける。
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
15
(7)階 段前後 のた ま り場 (運 輸省 ガイ ドライ ン、旧国鉄資料集 よ り) 。視点、終点 は階段 につ ながる通路 か ら 1 2 0cm程 度後退 させ 、階段 両軸 の手す り壁 をのば して、平坦なふ ところ部分 をとる。また、始 点終点 には警告 プ ロ ックを敷設す る。 (→
6-8
視覚障害者誘導用 プ ロ ックの項参照)
﹁蜘 ヨ 司﹁蜘
m以 内
内 以 m
(60m)(30m)
図
1
階段 解 説 図
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
16
2-3
ス ロープ
(1)有 効幅員 0有 効幅員 は 1 2 0cm以 上 とする。
(2)勾 配 ◆勾配 は、屋内の場合 は 1/12(約
20(5%)以
8%)以 下、屋外の場合 は 1/
下 とする。ただし、高低差 7
5 cln以 下 の場合 は緩和
することがで きる。
(3)床 仕上げ 。床面 は、滑 りに くく、平坦な仕上 げ とす る。
(4)立 上が り ・ スロープの両側 はで きるだけ壁 とする。側壁がない場合 は、高 さ3
5cm以 上の立上が りを設ける。
(5)手 す り (運 輸省 ガイ ドライン、旧国鉄資料集 より) 。手す りは両側 に設ける。
(→
2-4
手す りの項参照)
(6)踊 り場 。高低差が 7 5cmを 越えるごとに長 さ1 8 0cm以 上の踊 り場 を設ける。 (運 輸省 ガイ ドライ ン、旧国鉄資料集 では屋外 では 6
0cmご と)
(7)前 後平坦部 (運 輸省 ガイ ドライン、旧国鉄資料集 よ り) ・スロープの前後 には、奥行 1 8 0cm以 上の平坦部分 を設ける。また、 始点終点 には警告 プロックを敷設する。 (→
6二
8
視覚障害者誘導用プロックの項参照)
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
17
①勾配 屋内1/12(約 8%) 屋外 1/20(5%) ③75cE以 内 ③75cn以 内 0 120ca以 上
表 ―勾配の経和表 高低差
緩和勾配
7 5cn
1ノ /10
50m 35m 25m
1/9 1/8 1/7 1/6 1/5 1/4 1/3
20m
12m 8 cn
6m
図2
ス ロー プ解説 図
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
18
2-4
手す り
(1)一 般事項 。手す りは、階段、 ス ロー プの両側 に取 り け る。 また 付 、踊 り場 にお いて も、連続 させ る。
(2)高 さ 0高 さは、 一段 の場合 は、 8 0cm程 度 とし、三段 の場合 は、 6 5cm程 度 と8 5cmと す る。
(3)形 状 0形 状 は、外径 4∼ 5cmの 握 りやす い円形 とす る。
(4)壁 との関係 ・壁面 とのあ きは、 5∼ 6cmと し、手す りの下側 で支持す る。
(5)端 部 。端部 は、下方 または壁面方向 に曲げ る。 ・ 階段、 ス ロープにお ける手す りの終始端部 は 4 5cm以 上水平方向 に 延長す ることが望 ましい。
(旧 国鉄資料集 では 6
0cm以 上)
(6)標 示 0手 す り端部、曲が り角及 び階段 の終始点 などの要所 には 現在位置 な どを点字 で標示す る。
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
19
@5-5cnr @4-5cn
③ 5∼
6● 口
E 点字 ブ レー ト
度 程
﹁襲 ∃
●階段の場合
F℃
tT
●スロープの場合
「
図 3 手すり解説図 早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度事業論文
2-5
エスカ レーター
・整備 の基本 的考 え方 ・エスカ レー ターは、高齢者や杖使用者な どには有効 な上下移動手段 であるので、設置 す ることが望 ましい。 ・エスカ レー ターの運用 については、上下切 り替え を行 な う等 の配慮 が必要 で ある。 ・ 車 いす使用者カテJ用 す る場合 は、一定 の練習 によ り、上肢 が健常 で あれば独力 で利用 で きるが、安全性 の面 か ら、訓練 を受けた介護者 がついている方が望 ましい。
(1)有 効幅員
(吉 田あ こ氏他 の論文 よ り)
。有効幅員 は、 1000型 (約
8 0cm)が 望 ましい。
(論 文 によると、車 いすでの使用 を考 えた場合、
1200型
0 0cm)で ある と女性 や子供 にとって広す ぎ、 800型
(約 1
60
(約
cm)で あると一 般用 の車 いす にとっては狭す ぎる としている
)
(2)乗 り降 り口まわ り 。乗 り降 り口には点状 プ ロ ックを敷設する。
(3)移 動手す り 。乗 り日、降 り口 とも 1 2 0cm程 度 の移動手 りを設 る す け 。
(4)ス
テ ップ
・ ステ ップの水平部分 は 3枚 程度、 また定常段差 となる まで 5枚 程度 とす る。
●4
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
・ ステツプは滑 りに くい材質、仕上げとする。
(5)く し板 ・ くし板 は出来るだけ薄 くす る。 ・ くし板 には、ステップの部分 とはっ きり区別がつ くように、色 によ る縁取 りを行 なう。
(6)速 度 ・速度は 30m/分 以下 とする。
(7)停 止装置 ・緊急時 に操作 しやす い停止装置 を設置する。
④定常段差となるまで 5枚 程度
図4
エ ス カ レー ター解 説 図
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
2-6
エ レベー ター
・整備 の基本 的考 え方 ・エ レベー ターは、障害者や高齢者 などの上下移動 の手段 として最 も 有効 であるので、可能な限 り設置す る。 ・ 障害者 ばか りでな く、高齢者な ど一般 の乗降客 も利用す るので、改 札 回の位 置な どを考慮 して設け ることが望 ましい。
(1)エ レベー ター前 のスペース ・ エ レベー ターの前 は、少 な くとも車 いすが 回転 で きるスペース を確 保 す る。 (吉 田あ こ氏他 の論文 によると、電動車 いす や 2本 杖使用者が回転
で きる空間 として、 1 7 0cm幅 の前後空間 は必要最低限であ ると してい る) ・一般旅客 の動線 と重複 しないスペースを確保す ることが望 ましい。
(2)乗
り場 ボタン
・高 さ 90∼ 1 0 0Щ lに 、大 きく軽 いなど操作 が しやす く、 かつ ラ ン プ内蔵 の専用 の りばボタンを設け る。 ・ 片麻痺者 のために、左右両側 に設け ることが望 ましい。
(3)開 口幅員
(吉 田あ こ氏他 の論文 よ り)
◆出入 回の開口幅員 は、有効幅員 で 8 0 cln以 上 とす る。 (論 文 による と、車 いす使用者 にとって 8
0cmは 最小 であ り、二本
杖使用者 にとっては 1 2 0cm以 上が望 ましい としている)
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
23
(4)建 物床 とカ ゴ との関係 ・建物床 とカ ゴ との隙間 は 1.5cm以 下 とす る。 (旧 国鉄資料集 よ り) 。建物床 とカ ゴ床 との段差 をな くす ために、自動着床調整装 置 を 設け る。
(5)カ
ゴの大 きさ
。内法寸法 は、幅 1 4 0cm、 奥行 き 1 7 0cm以 上 とす る。 (吉 田あ こ氏他 の論文 によると、電動車 いすや片麻痺用車 いすの使
用者が、 カ ゴの中で 回転 して前向きに出て これる最低必要空間は
2 1 0cm× 2 1 0cmで あ り、手動車 いす や松葉杖 2本使用者 の回 転可能寸法 は幅 1 4 0cm× 奥行 1 7 0clnで ある としている。ただ し、車 いす の場合 は、 この最低空間 を有効 にす るためには、扉幅 を 1 2 0clnと し、端 に入 って回転幅を とらなければ 180度 回転 しに くい とも記 して いる) 。トラ ンク付 きエ レベー ターを設置す るなど、奥行 きを可 能 な限 り長 くす ることが望 ましい。
(6)カ
ゴの内部
・ カ ゴ奥 の両側面 に専用操作盤 (主 、副)を 設ける。操作盤 は横型 と し、車 いす使用者が容易 に手 が届 きやす く、 ボタンは大 きめのもの とす る。 ・ カ ゴの両側面、正面壁 に手す りを設ける。 ・ カ ゴの正面壁面 に出入 口確認用 の鏡 を設ける。鏡 はステ ンレス鏡面
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
24
または強化 ガラスなど割れに くい もの とする。 ・必要 に応 じ車 いすあた りを取付 ける。
(床 上 3
5cm程 度 まで)
。緊急呼 び出 しボタン、イ ンターホ ンなどを い 車 す使用者 の手 の届 く 位置 に設 ける。 ・ カ ゴには、 カ ゴの内部 を見 ることがで きるガラス窓 を設け ることが 望 ましい。
(7)標 示 ・エ レベー ターカゴ内 とホールには、階段・着階標示な どを音声 。点 滅灯 などによ り行 な う。 。一般用操作盤、イ ンターホ ン等 には、点字標示 を な 行 う。 ・エ レベ ー ター出入 口には、呼 び出 しボタン側 に点状床材 などの注意 喚起用床材 を敷設す る。 ・ 障害者 の不U用 しやす いエ レベー ター には、障害者 シンポルマー クに よ りそ の 旨 を標示す る。
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
Oヽ〇 ヽ ヽ ﹁ ︲ o∃
40om姓
i
固
図
5
lに
口邑6邑 邑邑
□ □□ロロロ
エ レベ ー ター解 説 図
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度事業論文
3
乗車券 の購入等
3-1
券売機
(1)金 銭投入口 。金銭投入日の高 さは、 1 3 0cm前 後 とす る。
(2)腰 壁 ・腰壁部分 は、車 いす使用者が接近 しやすい よ うカ ウンター下部 にス ペースをとることが望 ましい
(3)標 示 ・発売範囲、運賃表 は、点字付 きの ものを設置す ることが望 ましい。
(4)誘 導 。視覚障害者誘導用 プ ロ ックは、 コンコースか ら券売機 まで連続 して 敷設す ることが望 ましい。 点状 プ ロックと券売機 カウンターの間隔 は、 3 0cm程 度 とす る。 (→
6-8視 覚障害者用誘導 プロックの項参照
(5)握 り棒
(運 輸省 ガ イ
)
ドライ ンよ り)
・数機 の券売機 が あ る場合、一部 の券売機横 に握 り棒 を設置すること が望 ましい。
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3-2
カウンター
(出 札 日、精算所、定期券売 り場等)
(1)高 さ ・ カウンターの高さは、 90∼ 9 5cmと し、車いす使用者が接近 しや すい ようカウンター下部 に高 さ6 5cm程 度、奥行 き2
0 cln以
上のス
ペースをとることが望ましい。
(2)奥行 き ・ カウンターのスク リーンまでの奥行 きは、 3 0cm程 度 とることが望 ましい。
(3)誘 導 (→
3-3
3-1券 売機 の項参照
)
カウンター (案 内所等)
(1)高 さ 。車 いす使用者向け にカウンターの高 さを一部低 くし
(70∼ 8 0cm)
下部に 高 さ 6 5cm程 度、奥行 き 40∼ 4 5cm程 度 のスペースをとる こ とが望 ましい。
(2)カ
ウンターの幅
・ カウンターの幅 は、 70∼ 8 0cm程 度 あることが望 ましい。
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28
3-4
改札 口
(1)有 効幅員 ・ 改札 口通 路 の うち、少 な くとも 1箇 所 は有効幅員 を 9 0cm以 上 とす る。
(2)誘 導 。開放す る時間が長 い改札 口通路 の一箇所 に、線状 プ ロ ックを連続 し て敷設す ることが望 ましい。
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4
乗降場
(ホ
ーム)
(1)床 仕上 げ ・床面 の水勾配 は、 1/100程 度 とし、 ぬれても滑 りに くい仕上 げ とす る。
(2)ホ ーム ・ 電車 とホ ームの隙間 は、で きるだけ少な くし、ホー ムがカープ して いる場合等 におい ては、最 も隙間の少 ない位置 にその 旨を標示す る。
(3)ホ ーム先端 ・先端 には、危険防止 のため点状プ ロ ックを敷設す る。
(4)ホ ーム両端 。両端 には、危険防止 のため点状 プ ロ ックを敷設す る。
(5)転 落防止柵 ・ ホームの両端 には、転落防止 のため、高 さ 110∼ 1 5 0cm程 度 の 転落防止柵 を設け る。
(6)ホ ーム上 の設置物 ・ ホーム上 に階段、売店、ベ ンチ及 び ゴ ミ箱等 を設置す る場合 には、 車 いす使用者等 の通行 の支障 とな らない よう配慮 す る。
(7)ベ ンチ ・ ホームには、ベ ンチを設け、障害者や高齢者 のための優先席 であ る ことの標示 をす る。
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
30
5
便所
1
<
一
5
1
便所 (車 いす用 )
位置 ・位置 は、男女共用 に使用 で きる位置 にす ることが望 ましい。
(2)便房 の大きさ 。便房 の大きさは、 2 0 0crn× 2 0 0cm以 上 と る。 す (便 房内で車 いすが回転 で きるよう直径 1 5 0cmの 円のスペースを
確保する)
(3)床 仕上 げ ・床仕上 げは、全体 を水洗 いで きるように清掃性 を考慮 し、水たまり ので きない仕上 げ とす るが、車 いすでの移動 に支障 のない よう排水 溝 の位置な どに配慮す る。
(4)出 入口 ・便所へ入 るための通路、出入回は、段差その他 の障害物がない よう に考慮する。 ・出入ロ ドアは、自動式引 き戸が望 ましい。自動式引 き戸 の場合 は、 内側 から閉めると自動的 に施錠 が され、外側 に使用中の標示がなさ れているのが望 ましい。 (照 明も連動 させることが望ましい)
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
31
。手動式の引 き戸 の場合 は、握手 はレバー式か棒状 の ものと る す 。扉 は容易 に施錠 で きる形式 とし、非常 の場合 を考慮 して、外部から解 錠 で きる ものとする。
(5)便 器 ・便器 は腰掛け式の床置式 または、壁掛け式 とす る。 ・床置式の場合、車いすでで きるだけ便器 に接近 で きるよう前面の ト ラップ部分 に車いす のフッ トレス トが当た りに くいような型のもの とする。
(6)手 す り 。手す りは便器 の両側 に垂直、水平 に設ける。 ・垂直手す りは壁 に固定する。やむを得ず床 に固定 する場合 は固定下 部 が車いす の移動 の邪魔 にならない ようにす る。 ・水平手す りの うち、片側 は、可動式 とし、堅固 に取 り付ける。 (車 いす使用者が容易 に便器 にアプローチできるよう、手す りの片
側 は可動式 とする) ・水平手す りの高さは車 いすのアーム レス トと同 じ高さ
(65∼ 70c
m)と する。 (7)洗 浄装置 。便座 に腰掛けたまま利用 できる位置、お よび車 い に乗 ったまま す 利 用できる位置 に設ける。 。大型 のレバー式、 くつべ ら式押 しボタン、光感知式の ものなど 、操
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
作 の しやす い形状 の ものとす る。
(8)ペ ーパ ーホルダー ・便座 に腰掛けたまま利用 できる位置 に両側 に設けることが望 ましい。
(9)手 洗器、洗面器 ・手洗器 は便座 に腰掛 けたまま使用 で きる もの とす る。 ・洗面器 の高 さは、下端 6 5cm程 度 とし、で きる限 り薄型 の洗面器 を 取 り付 け る。 ・水栓器具 はレバー式、光感知式 な ど簡単 に操作 で きる もの とす る。 ・ トラップは車 いす使用 の邪魔 にな らない よう横引 きタイプ (pト ラ ップ)の もの とす る。 ・洗面器 の鏡 は大型 の ものを使用 し、傾斜 させない。 1■
0)汚 物入 れ ・汚物入れ は一般 の ものよ り大 きくし、手 の届 く範囲 に設け る。
1■
1)棚 、 フック ・壁 には、車 いす使用者 の利用 の支障 とならない位置 に、手荷物 を置 く棚 お よびフックを設けることが望 ましい。
1■
2)非 常呼 び出 しボ タン ・便座 に腰掛けた状態で手 の届 く位置 に設ける。 ・転倒 した場合 に も利用 できる位置 に設けることが望 ましい。 ・非常呼 び出 しを確認 した場合 の確認 ラ ンプを便房内 に、 また、便所 の入 口には非常呼 び出 しボタン作動 ランプを設けることが望 ましい。
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
33
1■
3)標 示 ・便所 の入口には障害者 シンポルマークを取 り付ける。 また、高齢者 や妊婦 など、障害者以外 の人々 も利用 で きる旨を標示す ることが望 ましい。 ・使用中の標示は施錠 と連動 させ、日につ きやすい位置 に設ける。
(1
4)長 いす、寝台 0広 いスペースのある便房内 には、長 いす又 は寝台 を用意
することが
望 ま しい 。
早稲田大学渡辺仁史研究室
1"1年 度卒業論文
(全 体 プ ランの例示 )
(手 す りの形状・ 寸法 )
廊下
(便 房 の大き さ) 200銅
¬
「
(車 いす使用者用洗面 器 )
] 叫 □ ▽
√卜牲
f‐
40‐ ‐45cm
図6
60∼ 65cn
便所 (車 いす用 )解 説図
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
5-2
便所
(一 般用)
(1)便 器 ・便器 は、足台、手す りなどを設けた大便器 と、手す りを設けた床置 式ス トール型小便器が望ましい。 。大便器が複数ある場合、最低一箇所 は腰掛式 にすることが望ましい。
(2)手 す り 。大便器 の うち少 な くとも一箇所 には、障害者や高齢者 など力弩J用 し やすい ように手す りを設ける。 ・和風大便器 の場合、前面の壁お よび両側 に手す りを設けることが望 ましい。 ・小便器 の うち 1箇 所 には、両側及 び前面胸 の位置 によ り掛 かること ができるよう手す りを設けることが望 ましい。 ・洗面器 の うち 1箇 所 には、体 をもたせかけ られるような手す りを設 けることが望ましい。
(3)床 仕上げ 。床仕上 げは、清掃性 を考慮することは障害者用便所 と同様 であるが、 特 に排水溝 などを設ける必要がある場合 は、視覚障害者や歩行困難 者 にとって、危険がないように配置 を考慮することが望 ましい。
(4)標 示 ・男女】Jの 標示、便所 の位置などをわか りやす く標示する。 ・非常呼 び出 しボタンには、点字 による標示 を行 な う。
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
(5)そ の他 ・洗浄装置、 ペーパ ー ホルダー、手洗器、非常 ベ ル、そ の他 は便器 に 腰掛けたまま容易 に利用 できる もの とし、 わか りやす い位置 に設け る。
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
37
●大便器の手す りの例
●小便器 の手
●杖使用者等の歩行困難者用洗面器
図
7
便所 (一 般用 )解 説 図
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
6
案内方式
(1)シ ンボルマーク (運 輸省 ガイ ドライ ン、旧国鉄資料集 よ り) 。身体障害者 の利用 に対する配慮がなされている主要な施設 には、国 際 シンポルマークを標示する。 ・ シンポルマークは 1 0cm角 以上 4 5cm角 以下 とし、色 は対比 を明確 にす るために、自地 にブルー又 はプルー地に白を標準 とする。
(2)盲 導鈴 ・駅出入口付近、階段付近、点字案内板及び触 地図式案内板 の上方 に は盲導鈴 を設置す ることが望ましい。
(3)イ ンターホ ン ・点字案内板及び触地図式案内板 には、駅務室又 は案内所 に連絡 でき るイ ンターホンを併設する。
(4)点 字案内板及び触地図式案内板 。駅施設 の配置が複雑 な場合 には、出入日付近 に、視覚障害者のため に、主要な施設配置 の点字案内板又 は触地図式案内板 を設ける。
(5)点 字情報標示 ・連続 した手す りの曲 り角や、手す り端 には、点字又 は記号 による案 内標示 を取 り付ける。 ・券売機 には金額等 を示す点示 テープを貼付 し、点字運賃表を併設す る。 (運 輸省 ガイ ドラインより)
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
(6)ホ ームでの案内 ・ 車両 の入線などに際 し、放送 による案内のほか、電光掲示板などの 文字 による案内標示 を設ける。
(7)緊 急時の案内 ・ 電車の遅延、事故等 の緊急時 においては、改札口内外 などの見 えや すい場所 に、文字 による案内標示 を行 なう。
(8)視 覚障害者用誘導 プロック ・誘導 プロックは、駅 の平面計画を考慮 して、なるべ く曲が りや分岐 点 を少 なくし、単純 に連続 して敷設す る。 ・水平通路 の誘導 は、線状 プロックを連続 して敷設す る。 また曲が り や分岐点では点状 プロックを敷設 して注意標示 とす る。 。エスカレー ター、ス ロープ、段差位置 の注意、危険標示 として、点 状プロックを敷設する。 ・ 階段位置 の注意、危険標示 として、点状 プロックを設置す る。なお、 プラットホームからの階段 の位置 を明確 にす るために、線上プロッ クを用 いて予告標示を行なう。 ・ プラットホーム縁端部 の危険標示 として点状 プロックを縁端から8
0cm以 上の位置 に、幅 3 0cm又 は幅 4 0cmで 連続 して敷設する。 ・券売機、窓日、エ レベー ターの案内標示 として、点状 プロックを敷 設する。
(運 輸省 ガイ ドライ ンよ り)
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
図
8
国際 シ ンポルマ ー ク
(視 覚障害者誘導用プロックの形状例 )
●線状プ ロックの例
」 鳳 口
L3い
J
●点状 プロックの例
●点状・ 線状併用の プロックの例
L∞m」
L∞ m」
(配 置 の例示 )
線状プロック
L字 路
1 図9
T鶏
視覚障害者用誘導 プロック解説図
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
41
ホーム危険表示 (警 告 プ ロ ッタ )
運輸省 ガイ ドライ ン 東京都整備指針
より
視覚障害者誘導用プロ ックの敷設例 (ホ ームの階段付近 の数設例) ホ ーム端部
③幅30又 は40oo プラットホーム
(注 )線 状 口点状 プロックの
日臨
(旧 国鉄資料 よ り)
大き さは、30cm角 と40om角 の 2種 類があ る
図 10
視覚障害者用誘導 プ ロ ック解説図
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度事業論文
7 7-1
その他 公衆電話
(1)高 さ 。車 いす使用者 の利用す る電話台 の高 さは、 7 0cm前 後 とし 、下部 に 車 いす フッ トレス ト及 びひざが入れ るよう、高 さ 6 5cm程 度、奥行 き4 5cm程 度 のスペースを確保す る。電話 ダイヤルお よび プッシ ュ ボタンの中心 は、 9 0cm∼ 1 0 0cmの 高 さとす る。
(2)周 囲 。周 囲 には、車 いすが近 づ ける十分 なスペースを 確保す る。
(3)電 話機 。電話機 の うち少 な くとも一台 には、視覚障害者用 ダイヤル 、音量増 幅装置 を設け、見えやす い位置 にそ の 旨標示す る。
7-2
ベ ンチ、構内売店、水飲み器
(1)ベ ンチ ・ ホームにはベ ンチを設ける。 ・ベンチの位置 は、停止する車両の優先席 となる位置付近 に設置する。
(2)構 内売店 。売 り場前面 には、車いすが回転できるような、十分なスペースを 確 保する。
早稲田大学渡辺仁史研 究室 1991年 度卒業論文
(3)水飲み器 ・水飲み器 の形式 によ り下部 に車 いすのフッ トレス トが入 るスペース を確保す る。
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2-4
障害者 の生活実態
基本的考 え方で既 に述べ たように、障害者 の利用 を配慮 して建築設計 を行 な う場合、まず障害者自身 を知 ることが重要 になって くる。障害者は外出を どのようにとらえているのか、 また、交通機関あるいは社会 に対 してどのよ うな希望を持 っているのか等、障害者の生活実態 には知 られていないことが まだまだ多 い。 しか し、最近 になって、そのような調査 の報告書 も各地方自治体等 から出 されるようになって きた。以下に示 した例は京都市が行 なった調査結果であ る。
京都市 における障害者の外 出実態 ―障害者 の外出に関す る調査報告書 ―
S58。 12
よ り(場 調牢)
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
1
基本 的属性
5” %節5 Ю50 ““3 ・
■ 男性 57.10%
□ 女性 目 無回答 無回答
腎臓 18・
呼吸器
心臓
体幹
下肢
上肢
平衡機能
音声 言語
聴覚
視覚
■
図 14 障害 の部位
図 11性 別
団
50∼ 5嘘
□ 20∼ 29歳 日
60∼ 64歳
19歳
目 30∼ 39歳 □ ∼69t “ ■ 40∼ 49t 圏 70歳 以上 5 3 ∞ %
図12 年齢構成
節 5 ・ 0 ︲ 5 0
無回答
そ の他
補聴器
車 いす 電動
車 いす手 動
装具
義 手義 足
歩行 補助
松葉杖
盲人 安全
10.10%
21.50%
■ 1級 図15 使用す る補装具
□ 2St
国 5級
目 3級
日薇
目 4級
田 無回答
図13 障害の程度
46
2障 害者 の外 出状況 5 3 。 3 % 0 2 5 1
女性
Ю 5
男性
0
そ の他
経費がかか る
図16 外出回数 の比較
ト イ レ の心 配
□ 週 に 2、 3回 国 全然 な し □ 月 に 2、 3回 日 無回答
使 いや す い 装 具 が な い 利 用 でき る施 設 建 物 が な い
目 年 に数 回
道 路 が整 備 さ れ て いな い
■ ほlr毎 日
利 用 でき る交 通 機 関 が な い 車 な ど の危 険 が お お い 介 助 者 が いな い
1∞ (%)
人 の迷 惑 に な る 人 の目 が 気 に な る 外 出 の機 会 が な い
全体平均
■ 全体平均 □ 男性 国 女性
図17 外出しない理由
女性
男性
男性
全体平均
全体平均
80 100(%)
80 100(%)
■ もっと外出したぃ
■ 大変不便を感 じている
□ それほど外出したい と思わない
□ 少し不便を感 じている
国 無回答
国 ほとんど感じていない 国 無回答
図18 外出への希望
図19外 出についての不便感
″
男性
< 。 0 。 0 0 8 7 ω 5 “ ∞ 節 1
3介助・道路・交通機関・住民意識
%)
そ の他
専 門 介 助者
□ 男性
国 介助者が同伴することがある 日 無回答
圏 女性
図20 外 出時 の介助者が必要性
図21外 出時 の介助者
∞
70轡 ) 50
40 30 20 10
そ の他
団 車いす(手 動)
ほ と ん ど利用しな い
自 転 車 オー トパイ
乗 用 車 ・他 人 が 運 転
乗 用 車 。自 分 で 運 転
□ 一級障害者
国鉄私鉄
タ ク シ ー
地 下鉄
バ ス
■ 全体平均
0 。 0 0 。 7 0 5 “ 3 節 1
ω
0
ポ ラ ンテ イア
■ 全体平均
□ 介助者が必ず同伴する
職 場 ヽ学 校 の 友 人
■ 一人でする
隣 人 ヽ知 人 そ の 他 の家 族
子供
0 20 40 60 80 1oo(%)
兄弟 姉妹
配偶者
父母
全体平均
歩段 縁 側 歩 歩 歩 道点 音 車 そ 困 道 差 石 溝 道 道 道 路字 の な の る の 上 橋 の プ 信 ど他 こ 幅 と 傾 の 横 口号 の
■ 全体平均 □ 盲人安全棋 国 車いす(手 動)
斜 障 断ツ機危 は 害
ク の険
な
物
不 が 足 お お
い
い
図22禾 J用 する交通機関
図23歩 道などで困る点
48
(%) 5 0 5 0 0 5 5 0 4 4 3 3 % 2 1 Ю
無 回答 困ることはな い
5 。 % ” 5 0 5 0 “ “ 3 3 1 ︲
無 回答 そ の他
地域住民 の 理解を深 める
ボ ラ ン テ イアや 専 門跡 ち 場 を ・ ・ ・ 施 設 建 物 の整 備
道 路 の整 備
交 通 機 関 の整 備
困ることはな い そ の他
図 26 住民 の理解 と協力 で
そ の他 駅 員 の接客 態 度 料 金
人と話 をす る ことが困難
人 の目 が 気 にな る
介助者がな い
lナ
図27 外出のための今後 の改善策
困 る点
本 数 車 内混 雑 車 内構 造 ホー ム 改 札 口 自 動券 売 機 エ スカ レー ター
li
図25公 共交通機関 について 困ると感 じない人 の割合 図24鉄 道 の困る点
圏 国鉄,私 鉄
I zrX E vzv-
エレ ベー ター 階 段
理市 解民
ほぼ毎 日 週 に2,3回 月 に2,3回 外出す る人 外 出する人 外 出する人
■ 全体平均
目 聴覚障害
■ 全ホ 平均
目 音声言語
□ 視覚障害
目 下肢障害
□ 視覚
■ 下肢
″
4外 出の 目的、施設・建物 の利用 5 0 5 0 6 “ ” ∞ % ” 1 ︲
そ の他 通 学 ﹂ご と お け いヽ 文 化 行 事 町 内 の集ま り 福 祉 施 設 趣 味 の 会 の集 ま り 障 害 者 団体 の 所 用 役 所 関 係 の所 用 旅 行 娯 楽 レ ク リ エー シ ヨン 訪 間 通 勤 散 歩 治 療 の た め の通 院 買 い物
図28外 出目的
無 回答
そ の他
幼稚 回 学校
病 院 診療所
集会所
理髪店
銀行 郵便局
公園
ポ スト 公衆 電話
食 堂喫茶店
小 売 店 スー パー
図29学 区内施設建物 の利用実態
50
5自 由回答欄 に見 る障害者 の要求
・女、平衡機能、上肢、 2級 国鉄 で長距離 で特急 を利用するとき、せめて 1両 で も洋式 トイ レがあ ればとつ くづ く思 い当た ります。 ・女、下肢障害者、 4級 観光地、駅な どにもっと洋式 トイ レが あってほ しい。私 は洋式 トイ レ しか行けないので、余 り遠 くへの外出は心配。 ・女、下肢、 3級 車 いすでもはいれる トイ レを、 もっと増やして欲 しい。 ・男、上肢、下肢、 3級 障害者の度合 いによって、右 ・左 の不 自由な者のために、建物・乗物 駅等 の階段 の手す りを両側 につけて頂 きたい と思 います。 ・男、視覚、下肢、 4級 地下鉄を利用する場合、エ レベーターのついていない駅が多 い し、つ いている駅でも地上からホームの中間位 までしかいかず、そ こから階 段 を歩いてお りなければならない。それが非常 に不 自由なので、地上 ∼地下鉄のホームまでエ レベーターをつけてほしい と思 います。 。女、下肢、 2級 地下鉄開通 を楽 しみに待ち ましたが、車両 ホームの段 さが大きく利用 できません。各駅 にエ レベーターが無 いので、手動車 いすは介助者が とて も大変 です。
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
51
。女、下肢、体幹、 3級 よ く、上 りのエスカレー ターがあ って も、下 りのがない ところがあ り ます。 なぜで しょうか。障害者 は困 ります。 ・男、上肢、下肢、 1級 車 いす用 のス ロープを多 くして欲 しい。
.
駅 の改オL口 を広 くして、車いす等 力` 通 りやすいようにして欲 しい。 ・女、聴覚、 6級 地下鉄 を利用 させてもらっているが、 キップの販売所が一ケ所 しか利 用できない ところや、エ レベー ターが本当に利用 できるのであろうか ? と思 うところなど、疑間 を感 じるところが多 くあります。障害者でな くてもお年 よ りなどには、地下鉄 のあの気 の遠 くなるような階段など も、そんな人たちにも気軽 にエ レベー ターを開放 していただけたら、 障害者 もさして気 を使 わな くても利用 で きるのではないか。優 しさが 足 りないように思 う。 ・男、視覚、 4級 国鉄 。私鉄・バスなどの駅 の案内板や料金表、時刻表 の位置 を下げる か、文字 を大 きく見 やす くしてほしい。 ・女、視覚、 2級 最近、地下鉄 の階段 の始 めと終 わ りに、黄色 いライ ンを書 いて くださ り、非常 に喜 ばしい。先 日、草津市 に行 き階段で困 ったので、是非全 国の国鉄駅 の階段 に実行 して欲 しい。
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
52
2-5
駅施設整備状況
都市部 を中心 に車 いす用通路、点字券売機、誘導プロック等 の整備 は進 ん で きている。 しかし、エスカレーター、エ レベーター、身障者用 トイ レを設 置 しているのは一部 に過 ぎず、全体的にはまだまだ遅れている。以下にそれ らの設置状況 を示す。
数 ■ハ●lrlrスY L
駅 畑翻 知御 畑佃畑 知硼0
・ ・ ‐身体障害者用 トィ レの設置
0エ スカレー タ_の 設置 ヽ ‐段差 の解消 (ス ロー 。 プ化)
0エ レベー ター の設置
図 30
鉄道 の駅施設整備状況
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
表
1-表 3
タ
タ
T RJヒ 海道
500
」R東 日本 172〔
TR東
│
チ ロ
ヤ
ツ
イ
ク
ム
レ
3
4
7
13
75
96
50 15 28
54
363
21
33 97 38 80
0
0
8
403 20 」R西 日本 125: 35 2 」R四 国 255 TR九 州 557 2 168( 158 合 計
7
21
66
225
530 129 429
9
0
132
7
22
104
165
25 190 647 148〔
大手 14社 ) 武
198
3
3
西 京
武 成
6
4
京
王
91 56 68 69 99 71
40 23
14
4
7
7
1
19
急
京
急
名
鉄
近
鉄
341 338
南
海
117
〔 阪
阪 急 更 神 西 鉄 合
計
90 84 42 76
50 5
26
282
77 平成元 年
東
東
ト イ
路
│
海
小 田 急
珈
障害 者 用
│
│
駆落 防 止 柵
ベ
レ
誘導 プ
カ
レ
思字 券 売 機
計
ス
数
早 いす 用 通 路
駅
駅施設整備状況
3
1
3
3 12 51 14 19 18 8
4
14 4 8
11
40 63 38 34 43 7
37
3
136
134
167
68 18 68 46 80 66 74
89 52 68 69 88 71 90
84 36 68 61 99 67 75
277
289
8
3
l13
85 65 84 40 38
159 100
3
115
87 84 42 76
11 83
84
83 84 42 67
174(
164
54
39 16 65 20 61 12 93 15 17
28 16 49 13 54 12 66 14 17
13 15
2
39 16
1
6
65
2
2
20
1
61
8
7
4
7
l
15
1
91 15 17
15 17
338 l18 456
269
328 110 438
233 116 349
180 1
352 1222 126` 1201 106
87 51 10 61 99 71 62
40 48 2
13 18 18 32 9
76
38 33 26 84 39 27
900
427
25 16 64
39 16
1
地下
オL幌 市
仙台市 東 京都 黄浜 市
名古屋 市 京都市
大阪1 神 戸 雨 福 岡1 公 宮 計 1
営 合
言
5
66
52
321
3
23 1
66
24
39 16 65 20 61
39 16 65 11 61 12 93 15 17
329 117
446
16 4
12 3
12 6
52 4 56
12 55 15 17
207 l18 325
10 11 12 92 15 17
212 21
233 54
第 3章 形状 口規模 による
形状 ・規模 による駅 の分類
(1)分類目的 第 2章 で見 てきたように “ 障害者の利用 を考慮 した駅の施設計画"は 全体 としてはまだまだ遅れている。現状では、新駅 はある程度 の水準 を満たして いるが、大部分 の既存駅 はほとんど配慮 されていない。 これらの既存駅 にど のように施設設置をしてい くかがこれからの課題 である。 そ こで、今後 で きるだけ多 くの既存駅 の施設計画 を考 えてい くために、 こ こでは特 に駅構内での移動 に着 日し、形状・規模 によって山手線 の駅 の分類 を行 な う。
(2)分 類方法 ■ 駅構内での移動 を左右する駅 の形状・規模 に関する要素 として、 以下の項目に着目 して表 を作成する (表 4)。 ・改札口
(出 入 口)の 数
。地上から見 た改札 回の位置 。改札日からホームまでの階段 の通過数 ・ホームの数 ・乗降客数
(千 人以下 は四捨五入す る)
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
55
/
表4
山手線駅の調査表
駅
名
当入 口郵
出 入 口
改札位置
東
京
6
八亘洲 開 国
地上
水半
上 り
ク
″
//
″
″
//
″
″
//
″
″
//
″
″
″
日比谷 日、銀座口 そ ごう日、中央口
地上
水半
ク
ク
ク
旧都庁 日、京橋 口
″
″
//
日比谷口、銀座口 烏 森 口 汐 留 口
地上 地上 地下
水半 上り 上り
日架 地上
水半 水平
高架
水半
下 り
地上
卜り
上 り
中央口 Jヒ ロ 丸 ノ内南口 中央口 Jヒ
有 楽 町
駒
橋
4
230000
2
130000
2 7
140000 200000
40000 130000 110000
2
2 2
地 上
水平
上 り
l
高架 地上 地上
本半
3
高架 高架
水平 水平
下り 水平
地 上
地上
水半 水平
地上
水半
地下 地 ト
2
410000
7t10t10
3
60000
水平
上り 上り
水半
上り
7
680000
地上
水平
下り
地上
水半
上 り
本半
上 り
40000 210000
地上 ク
″
//
地 上
水半
下 り
地下
本半
上 り
口
//
″
//
ク
″
″
1■
袋
″
1■
池
口
l
口
自
早■百田 口 戸 山 口
央 南中 北
目
東南口t新 南口
″
1■
2
東日、中央東口 西日、中央西 口
水半
//
り
6
地上
80000
り
2
南 口 中 央 口 玉 川 口 表参 遭 口 竹 下 口
地上
卜り 上り 上 り
下上
2
ハ テ公 国
上り 水平
1■
4
水平
り
2
1■
下 り り
水半
卜下
高架
1■
新 大久 保 高 田馬 場
り
宿
18卿
l
口口
新
2
//
東西
代 々 木
り
4 E
卜上
原
谷
上り 上り 上り
370000
//
口口 口口
渋
口
悪 比 寿
口
黒
上 り
9
″
果西 果西
大 崎 五 反 田
輸
2
[コ
口 口
町
ロロ
日
2
高東
田
4
南北
浜 松 町
6
改札 → 通路 邑路 → ホ ー ′ ホー ム費 乗降客数 (力 日)
4
40000 570000
I J
56
表4
塚
2
雌ク
ll入 口費
出 入 口
改札位置
日口
大
名
果西
駅
山手線駅 の調査表 (続 き)
瑞
2
上 り
ク
//
水半
下 り
水半
水平
上り 下り
不半
トワ
ク
//
地 上
本半
地上
下り 本半 水平 水平
しのばず日、中央匡 地上
昭lll通 り口 電気 街 口 デパ ー トロ Jじ 日 、東 口 南 回、西 日
2
30000
2 3
110000 70000
2
20000
10
210000
2
90000 130000
リ
4
//
襲″
孝申 田
″
//
上上 架 地地 高
3
トワ
ク
リ
1■
秋 葉 原
本予
″
上 り
上り 上り 上り 上 り
ワ
園 口
浅 草 口 御 徒 町
高架
り
公
上 り
り
4
水半
卜上 ト下 上
2
90000 40000
″
地上
上架 上 地高 地
野
3
口 口 口 日 口
上
谷
東 西 南 開北
篤
1■
西 日暮里 日 暮 里
5卿
l
1■
田
東 口 南 日、 北 口
雌ク
3
上上 地地
込
口 口
駒
地上
北南
鴨
上 ツ
1■
1■
果
改札 → 通路 重路 → ホ ー ノ ホー ム費 乗降客数 (A/日
上 り
卜り十上 う 4 上り 下り 上 り 3
″
120000
″
駅数
7 6 5
4 3
2 1
0 5 1
5 5 ︲
0 6 1
5 6 ︲
0 5
5 5
0 6
5 6
0 7
人 万
2
5 4
5 “1 4 5︲ “ 3
図 31
5 3
5
10 15 20 25
。 3 1
1
5 10 1520 7 1 1 1
。 %1 3
0
0
山手線 の駅 の 1日 の乗降客数
57
)
■ 表 4の それぞれの項目について以下 の基準で整理 し、表 を作成す る
傷 た
5)。
・地上か ら見 た改札 回の位置
。 ・・A
地上
高架 (地 下)… ・B 。改札 口からホーム までの階段 の通過数
・… A
1ケ 所
…・B
2ケ 所以上
(小 規模段差 を除 く)
・ ホームの数
1本
。…A
2本 以上 ・…B 。改札 口
)の 数
(出 入 口
lケ 所
・・・A
2ケ 所以上
…・B
(2ケ 所 以上で も外部で容易 に行 き 来 ができる場合 は 1ケ 所 とみなす)
。乗降客数については、その数に応じabcに 分類する (図
31)
0∼ 5万 人 5∼
25万 人
25万 人 ∼
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
58
表5
駅
東
名
京
有 楽 町 新
橋
原
池
大 巣 駒 田
B
B
C
B B
B B B
b b
A B
b b
A
a
A A
b b b
A A
宿
A A A A A
宿
A,B A A
A
A A A
白
A
袋
塚 鴨
B A A
A
込
A
A
A A B A A A
A A A
日暮 里 谷 野
御 徒 町 秋 葉 原 神
A A A A
A A
端 西 日暮里 鴬 上
A
谷
新大久保 高 田馬場 目
乗降客数
A,B
代 々 木 新
出入 回数
A
黒
恵 比 寿 渋
ホー ム数
A,B
崎
五 反 田 目
階段数
A B A A
町
ロ ロロ
大
改本L位 置
A,B B A B A A
浜 松 町 田
山手線駅 の調査表 (整 理結果)
田
A A
A
A
A A
A,B A
B B B B A A A B A
B B A
A A
B A A A
B B B B B B B B
B B
A A
B A A A B A A B A
A B
B B A B
B
b
C
b b C a
b a C a
b a a
b b a
b b b b
59
(3)分 類結果 (例
)A A A A a ↑
│ │ │ 1
↑
↑ ↑ ↑ │ │ 1 乗降客数 │ 1 改オL回 の数 │ ホームの数 改オL日 からホーム までの階段 の通過数
地上か ら見 た改札 回の位置
a hv a a b
A B A
A A B
A A A
A A A
A A B B a
・…新大久保 。…五反田
目白 大塚 目黒
原宿
高田馬場
巣鴨
・…駒込 ・…田端 ・…代 々木 西 日暮里 御徒町 。…鴬谷
b
・…新橋
有楽町
上野
神田
・・・東京 B A
B B
B A
A B
・・・品川 `…
大崎
。…田町
B A B B
'―
日暮里
。…池袋
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度率書論文
(l i : : b C l l i b _・ C : : : b
…1浜松町
c
・・・渋谷
新宿
恵比寿
… .秋 葉原
馴鵬:り碍犠週陶錮鵬議 1"1■ 壌攀
61
第 4章
考察
4
考察
第 3章 で、駅構 内での移動 を左右 す る駅 の形状 ・規模 に関す る要素 とし て 5項 目をあげたが、それぞれについて、設計時 には以下 のこ とが考慮 され るべ きである。
・地上か ら見 た改オL回 の位置 道路 のレベルか ら見 て改オL口 が高架あるいは地下 にあ る場合、現状 で は鉄道側が改札外 の人 はお客様扱 い していないため、改札外 にはエ ス カ レーター、 エ レベー ターが設置 されに くい。そ のため、改オL内 は配 慮 されていて も改札外 の階段 が障壁 となってせ っか くの設備 が有効 に 活用 されないケース も見 られる。 ホームから道路 の レベ ル まで配慮す るのが理想 で あるが、そ れが無理なら、最低限イ ンターホ ンを設置す るな ど駅員 と接触 できるシステムの設置 が望 まれる。 障害者 に対す るあらゆ る配慮 の中で も、 この駅員 と接触 で きるシステ ムの設置 は きわめて重要 であ る。 ・ ホ ームか ら出口までの階段 の通過数 小規模段差 についてはス ロー プでの対応 も考 えられるが、階段 の設置 数 が増えるごとにそれぞれについての対応 が必要 となる。 ・ ホ ームの数
2本 以上ある場合、ホーム間 の移動 を考慮 しなければな らない。 また、それぞれのホー ム にメ 寸応 しなければならない。
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
改オL口
(出 入口)の 数
同 じ規模 の出目が 2ケ 所 以上存在 す る場合、それぞれの出口に対応 し なければならな い。 出口が 2ケ 所存在 しても、外部 で容易 に行 き来可能であった り、 1つ は補助的な出口である場合 などは 1ケ 所 へ の対応 でよい と考 えられる。 乗降客 数 乗降客数が大 きい駅では、設置 した施設が混雑時 に人 の流れの障害 と なった り、混雑 のために設置 された施設 カテJ用 しにくくならない よう 考慮 して配置 しなければならない。
以上の点 に着目 して行 なった山手線 の分類結果 をみると、最 も単純 な形態 である “AAAA"が 多数存在す ることが分 かる。その他 もこのパ ターンの 組み合 わせ、あるいは変形 であるので( “AAAA"の 施設計画がほとんど の駅 に応用できるこ とカザト かった。 この分類結果をもとに、各 タイプの特徴 と障害者 の利用 を考慮 した駅の施 設計画 において総合的に考慮すべ き点を以下 にあげる。
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
<各 タイプの特徴 >
AAAA
…改札 口 :地 上
階段
:1
ホーム :1
出口 :1
・構造的 には最 も単純 な形態 であ り、 ホーム∼通路間の階 段 1ケ 所 に、垂直移動 のためのシステム設置 が必要 とな る。 ・乗 降客数が大 きい場合、駅 の規模 に対 して人数 が多す ぎ て しまい、駅全体 が混雑す る。
AAAB
…改札 口 :地 上
階段
:1
ホーム :1
出口 :2以 上
。AAAAに 出口が増 える場合 であ る。それぞれの出口 に ついてホーム∼通路間の階段 1ケ 所 に、垂直移動 のため のシステ ム設置が必要 となる。 ・乗 降客数が大 きい場合、出口へ の通路 が 2つ あるので通 路 の混雑 はAAAAほ どではない。
AABA
…改札 口 :地 上
階段
:1
ホーム :2以 上
出口 :1
・ AAAAに ホームが増 える場合 であ る。そ れぞれのホー ム についてホーム∼通路間の階段 1ケ 所 に、垂直移動 の ためのシステ ム設置が必要 となる。 ・乗降客数が大 きい場合、 ホームに向か う通路
(出
口へ 向
か う通路)が 1ケ 所 なので混離 す る。
AABB
…改札 口 :地 上
階段
:l
ホーム :2以 上
出口 :2以 上
。AAAAに ホーム と出口が増 える場合 で、 ター ミナル駅
早稲 田大 学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
はこのパ ター ンが多 い。それぞれ の出回、 ホームについ てホーム∼通路間の階段 1ケ 所 に、垂直移動 のためのシ ス テム設置 ドヽ 要 となる。 ・ 乗降客数が大 きい場合、 ホーム、通路 とも人 の流れが多 くな り、駅全体 が混雑 す る。
ABBB
…改札 口 :地 上
階段
:2
ホーム :2以 上
出口 :2以 上
。AABBに 階段 が増 える場合 で、それぞれの出日、 ホー ムについてホーム∼通路間 に加 えて通路 ∼改オL日 間の 2 ケ所 の階段 に、垂直移動 のためのシステム設置が必要 と なる。
BABA
:1 ホーム :2以 上 出口 :1 ・改札内 はAABAと 同 じ形態 で あ るが、改札 口が高架 に
…改札 口 :高 架
階段
あ るので改札 口∼地上 の階段 に も垂直移動 のためのシス テ ム設置が必要 となる。 ・乗降客数が大 きい場合、改札 内 の通路 の混雑 が改札 口を 出 て地上 まで続 く。
BABB
:1 ホーム :2以 上 出口 :2以 上 ・改札内 はAABBと 同 じ形態 で あ るが、改札 口が高架 に
…改札 口 :高 架
階段
あ るので改札 口∼地上 の階段 にも垂直移動 のためのシス テ ム設置が必要 となる。
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年度卒業論文
ノーマ ライゼーションとは、 “ 全ての駅で全ての人が同 じ設備 を使 い、同 じ動線 で電車 に乗れるように"と いうことではない。その駅 の規模や、混雑 度、周辺状況等 に応 じて、障害者が駅構内で不自由を感 じず に移動 で きるよ うな、広 い意味でのシステム設置が必要である。つ ま り、ハー ド面でのあら ゆる設備 を基準通 りにすべて装備 しようということではな く、 トイ レなど駅 員 の介助 で補 えない ものは優先的 に考慮 し、移動 に関 しては、人手 とハー ド 面 の設備 を うまく併用 させるように考慮 しなければならない。 障害者が、介助者 と一緒でな くて も気軽 に鉄道 を利用 し、自由 に外出で き るとい うことがノーマ ライゼーシヨンなのである。
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
66
今後 の展望
今回の論文では、障害者 の利用 を考慮 した駅 の施設計画 に関す る資料 をい ろいろ見 てきたが、今後 の施設計画 のために駅を分類 し、分析す ることにと どまって しまった。交通機 関 についての障害者 の意識調査や、駅構内での動 線 を設定 し追跡調査 を行 なうことによって、具体的な動線計画 を行 なうこ と などが今後 の課題 となる。
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
あ とが き
私 たちが、 この卒論 に取 り組 んでみようとしたのは、身体障害者 の建築的 な障壁 をなんとか考えてみようという、漠然 とした問題意識からです。 しか し、い ざフタを開けてみると、 なかなか具体的な方向付けが定 まらず、 また これ といった結論 も見 いだせないままに八王子合宿 を迎えることになってし まい ました。そこで、諸先輩方 からその点 を指摘 され、 また同時 に貴重 なア ドバイスをいただいた結果、 ようやく目標が定まり、なんとか完成 させるこ とがで きました。出来上がった論文 を振 り返 ってみると、最初 の目的が全て 達成 された訳ではあ りませんが、 この論文が今後 におけるこの種 の研究の 1 つの きっかけになれば幸 いです。 最後 にな りましたが、論文 を作成するに当たって適切なア ドバイスをして 下さった渡辺仁史先生、助手 の渡辺 俊 さん、 DCの 鄭 さん、 また時 には私 たち以上に熱心 に論文 に取 り組 んで下 さったMClの 切敷 さんをはじめ研究 室の皆 さん、 さらに駅 を調査 す る際 に協力 していただいた鉄道建設公団の林 さん、野田さん、飯田さんに心 から感謝 いたします。本当 にどうもあ りが と うございました。
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
68
参考文献
「東京都 における福祉 のまちづ くり整備指針」
(昭 和
63年 )
東京都福祉局高齢福祉部計画課編集 「公共交通 ター ミナルにおける身体障害者用施設整備 ガイ ドライ ン」 (昭 和 58年 )
財団法人 運輸経済研究 センター 「身体障害者の利用 を考慮 した旅客駅設備設計資料集」
(昭 和
52年 )
国鉄施設局建築課構造物設計事務所
「数字でみる鉄道 90」
運輸省 地域交通局監修
「京都市 における障害者の外 出実態 ―障害者 の外出に関す る調査報告書 ―」 (昭 和 58年 )
京都市社会福祉協議会 「エ レベー ターの障害者種別使用実験 と計画 ―老人 。身障者 の垂直移動 に関する建築計画的研究 (1)― 」 「エスカレーターの障害者種別使用実験 (主 として車 いす使用 の場合) ―老人 。身障者 の垂直移動 に関する建築計画的研究 (2)― 」 吉田あこ他 昭和 50年 日本建築学会大会梗概集
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文