U9103 早稲 田 大学理 工 学 部建 築学 科 卒業論文 指 導教授 渡 辺仁 史
駅 の改札 口にお け る人間流動 に関 す る研 究 自動改オLと 有人改オしの比較 小谷泰史
Dcpanlncnt Of Architecture,School of Scicnce and】 Engineering,WVascda l」 nivcrsity
平成三 年度卒業論文 早稲田大学理工 学部建築学科 ノ
駅 の 改 札 口 に お け る 人 間 流 動 に 関 す る研 究 ∼自動改札と有人改札の比較∼
⑬鰊 ⑬ ⑬ 80③ 。 脚
濡 卿
辱耶 J回 回
指導 :渡 辺
G8D701
回
仁史 小谷
卿
辱幕 1回 愚
教授 泰史
9101Q31
は じめ に
近年、私達 の生 活 において、様 々な ところで機械化 が進んでい る。 自動 車、電気製品、食料品な どの製造業 における作業 の ロボ ッ ト化 は今 や常識 と なっている。 これには、作業時間の短縮化、生産量 の増大 など、作業 の効率 の向上 と、人件費 などの経費削減 に主な原因があ る。 建設業 において も例外 ではな く、大手 ゼネ コンでは、天丼 ポー ド取付 け ロ ボ ッ ト (清 水建設)、 壁面検査 ロボッ ト (大 林組 )、 コンクリー ト床仕上 ロ ボ ッ ト (竹 中工務店 )な ど様 々 なところで、既 に作業 の機械化 が進 んでい る。 この ような中、鉄道 の駅 にお いて、改オLの 機械化 が進みつつ あ る。関西 に おいては、近畿鉄道な どを中心 に、かな り以前か ら、改オLの 機械化 が行 なわ れて きたが、最近では関東 にお いても、 JRを 中心 に、 して、 自動改札機 を 導入す る駅が多 くな って来 て い る。 しか し、同 じ駅 の改オLで も、有人改札 と自動改札 では、それぞれの改本Lの 性質 の違 いか ら、そ の改オLの 人間流動 は様 々 な違 い を見 せている。本研究 で は、将来 ほとんどの駅で導入 されると思われる 自動改札 と、 これ までの主流 であ つた有人改オLを 歩行速度 など、人間流動 か らみた比較 を行 なって、 自動 改オL、 有人改オLそ れぞれの利点、欠点 を見 つ け、有人改札 の利点 を生か して 自動改オLに 適用 で きるかを考 えてみたい。
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
目次 ○ は じめに 研究概要
1-1 1-2
1 2
第 1章
研 究目的 研 究背景
改札 口付 近 にお け る人 間流 動 調査 2-1 調査 目的 2-2 調査方法 2-3 調査結果
第 3章
デ ー タ を用 い た算 定 3-1 断面交通量 の測定 3‐ 2 歩行速度 の算定 3‐ 3 歩行軌跡の算定
第
4章
4 5 8
第 2章
12 13
14
有 人改札 と 自動 改 札 の 比較 第 1項
早稲 田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
3 2 解
自動改札機 の性質 と人間流動 の関係 歩行加速度 の定義
18 ︲ 2
4-2_1 4‐ 2-2
17 9 ︲
人 間 の 歩行 と 目標 4-1‐ 1 歩行 における目標 4-1-2 歩行 における複数の目標 の影響 4-1‐ 3 人間流動 と目標 の数 4‐ 1‐ 4 直進度 の定義 第 2項 歩 行 加速 度 に つ い て
考察
3 3
6章
︲ 3
第
”
2 5‐ 3 5‐ 4 5‐
概要 歩行速度 についての考察 直進度 による考察 歩行加速度 による考察
%
5-1
”
第 5章
ま とめ
○今後 の展望
○お わ りに 参考文献
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度率禁論文
第 ′章
研究 概要
畿畿 隋 晰 隋 ⑤ .。 懸
凛 爾 壊撃 1回 回
層藝 園 理幕 1熙 曇
§1-1 研究目的
本研究 では、街 の入口 とも言 うべ き駅 の改札付近 の人間の歩行速度、歩行 軌跡、混雑状態などを自動改オしの場合 と有人改オLの 場合 について調べ、それ ぞれの人間 の滞留 の特性 を明 らかにす る。
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
‐ 1‐
§1-2 研究背景 歩行者 の移動 に関す る流動 モデルには従来 2つ のタイプがあ った。そ の 1 は建築空間 をネッ トヮー クに置 き換 え、そ の線 上 を移動す る人 の量 を調べ る ものである。 この方法 は歩行者 の流動状況 を総体的、量的 に把握 す るのに適 している。階段 の正面 や通路の中 に不規則 に配置 された柱 とか、屈折 の多 い 通路な どは歩行者 の流 れ をみだ し歩行速度 が落ち るが、 この タイプにお いて は無視 される。更 に 2つ の群衆が交錯 または夕 す行す る と混乱 が生 じ、通路 が たまに狭 くな る ところでは、各歩行者が互 い に前 に進 もう とす る力 のため ア ーチアクシ ョンを越 し通 りに くくなる。 このような歩行者相 互の影響 も取 り 扱 えない。第 2の タイプは平面的 な広 が りを持 った流 れ として歩行者 を扱 う メシュアリシスによるモデルである。歩行空間 をメ ッシュに分割 し、各 メ ッ シュ内の人 の数 や密度 の変化等 によ り群衆流動 を表す。 この方法 は歩行 空間 の広 が りを考慮 で きるが、 メッシュに従 って しか歩行 で きない。
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度事業論文
‐ 2‐
ノ ヽ 軌
1 メご
駅改札 口周辺 にお け る人間流動
検 討、調査対象 の決定
調査
御茶 ノ水駅
図 1‐ 1:研 究 の フ ロー チ ャー ト
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
第 2章 畿 0畿 。 。 熱
改札 日 付近 にお ける 人間流動調査
颯 畿 ⑩
凛 回 回 熙 回
熙 卿 回 1回 鼻
§2-1 調査対象 今回の調査 では、駅 の改札口 における人間 の歩行特性 を、有人改札 と自動 改オLの 違 い に着 目して研究す る上で、有人改オLと 自動改オLの 両方 の場合 の調 査 を行 な うことを目的 とした。 そ こで、 これまで有人改札 で あ った JR御 茶 の水駅・御茶 の水橋 口改札 が 8月 末 日に 自動改オL機 を導入す るとい うことで、調査 日時な どの条件 で適 し ていた。 また、 お茶 の水駅 は、駅周辺 に ビジネス街 があ り、サ ラリーマ ンが 多 く利用す ること、M大 学 やN大 学等 の大学や、 S台 予備学校 などの予備校 もあ り、学生 も数多 く利用す ることか ら、 ラツシュアワー には、相当な混雑 が予想 されるため、人間の改札周辺 での滞留状態 を研究す るとい うことか ら も、好都合 で ある。乗 降客 の、年齢層、性別 なども適度 にば らつ くと考 えら れるため、 JR御 茶 の水駅・御茶 の水橋 口改オLを 調査対象 に決定 した。
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
§2-2 調査方法 ■調査対象地
JR御 茶 の水駅 。御茶 の水橋 口改札
■調査 日時 自動改本L導 入前 自動改札導入後
) 7:45∼ 9:00 9月 2日 (火 ) 7:30∼ 9:00
8月 20日
(火
雨 曇
■調査方法
JR御 茶 の水駅・御茶 の水橋 口改オLの 自動改オL導 入前、導入後 の各 日程 にお いて、次 のように、 VTR撮 影 を行 なった。歩行軌跡 のデー タ入力 のことも 考 えると、 なるべ く高 いア ングルでの撮影が要求 され るため、最高 3mま で 上 げることの出来 る三脚 の上 にビデオカメラ (SONYハ ンデイカム)を 設置 し、手元 においた小型 モニ ターで、障害物 の有無 や、焦点がずれてないかを 確認 しなが ら、ア ングルを決定 した。
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
‐ 5‐
08月 20日
(火 )
床 のタイルが、一辺 40cmの 正方形 であ ったため、 これを基 準 に、縦 9 マス、横
11マ スの長方形 の四隅にそれぞれ基準点 を設置 した。歩行軌跡 の
デー タ入力 の際、人間の頭 の位置 でプ ロッ トしてい くため、基準面 の高 さを
1.6mと 決 めた。そ こで、先 の基準点 に、長 さ 1.6mに 固定 し、先 に目印 を つ けたポール を、約 20分 お きに、垂直 に立 てた。
図2-1:御 茶 の水駅 ・御茶 ノ水橋 口平面図 (有 人改札 )
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
6
09月 2日
(火 )
基準面 の大きさ、高 さは、 8月
20日 に行 なったときと同 じものを用 いた。
改オL回 の位置 は、自動改札機 の導入 にともない、多少ずれていたが、基準点 も8月
20日 に行 なったときと同 じ位置 に設置 した。
今回の調査 では、駅 の改札 口における人間の歩行特性 を有人改札 と自動改 札 の違 いに着目 して研究する上で、有人改札 と自動改オLの 両方 の場合 の調査 を行 な うことを目的 とした。
図2‐ 2:御 茶 の水駅 ・御茶 ノ水橋 口平面図
(自
動改オL)
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§2-3 調査結果
有人 改 札 時疼
自動改札 時刻
l
(午 前 8時 ) 入 □ 10
29 24
207
27
112
30
64 186
20
18 19 21
238
22
194
19
21
229
20
43
21
24 28
221 211
●ι
188
25 2C
22 22 25 19
16〔
341 241
2C
34〔
23 24 25
35 20 33 20 27
104 150 261
20
31
395
39 20
24`
367
39 37
315 279
124
27
194 165
28
252 278
16
26
29 30 31
162
130
205
22C 27C 210
32
41
331
27 27
33 34
33
338 202
5
64
35 36
37 38 39
29 24 30
50
0こ う0
27 28 29 30
21
297
39
24 29 25
23 24
出 □計
入 □
26
163 153
こ0
1
(午 前 8時 )
出□
19
32Z
33
261 52C 241
40
20
432
41
31 13 15
379 302
42
43 44 45
16 01
311
394 46
図2‐ 3:断 面交通量デー タ
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
-8‐
歩行速度 No.
有人改札
No.
自動 改 札 1.55
0.71
2
1,44
0.88
3
1.47
1.11
4
0.99
1.6C
5
1。
3C
1.17
6
1.57
0.84
7
1.2C
8
0,9
1.47
0.80 0.55 0.60 0.62
1.13
0。
1.49 1.33
0。
1.11
0.98
9
1。
38
1,15
17
0。
73
有人改 札 31 う0
1
33 34 35
36 37 38
自動 改 札 77
1.2E
0。
1.4〔
0,75
2[
0.69
1。
0.55 1.OC
0。
75
0.4〔
0.51
1.11
0.7
39
0.62
40
1.33
0。 7乏
98
41
0。
99
0,5〔
1.07
42 43 44 45 46 47
77
0.68 0。 9C 0。 8
0.4〔
0.62
0.72
0.7`
0.62
0。
81
0。
〔
0.7〔
0.7〔
1
0.5〔
48
1.15
0.5〔
49 50
0.9〔
0.57
20
1.04
0.87 0.65
21
0。
99
0.8
22
1.22
0。
23
1.38
0.75
51 52
1.42
0.48
53
25
1.12
0.57
54
0.8ε
0。
2C
1.19
0。
96
55
1.03
0.4`
27
1.17
0。
72
5C
0。 9〔
1.3〔
57
0.9C
0.9[
29
1.11
0.62 0.53
58
0。
91
0.67
30
1.33
0.83
0.4〔
1.14
0こ
28
74
0.5
59 60
1.04
0.Z
1,11
0.41
1.07
0.87
0.82
0.4〔
7Z
1.OC
図24:歩 行速度 デー タ
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
‐ 9‐
有人改札 歩行速度
自動 改 札 直進度
歩 行速度
1.03123
0.9237Z
0。
7217〔
1
0。
98009
0.8267C 1.1696C 1.25667 1。
1009C
0,79051
1.22662 1。
26156
1.00823 1.27917 1.1617〔
1,0012C 1.22982 1.03234 0.64994 0.97932
0.88794 0。 88852 1,08649 1.20566 1。
21562
1.00619 1.06136 1.03562 1.06747 0.83107 1.00074
0。
99991
9769 0。 96897 0。
1.09073 1.27728 1.0922C 1.03965
0。
9677〔
0.95313 0.88552 0.88781
0。
93054
0。
0.98247
0.9818 0,97668
94864 0。 95502 0。 97535 9703 0。
0。
0.91934 0.9454C 0,90794
9308〔
0.9667 0。
9354C
0。
9498
1.2433 1.03933
0。
90611
0.82117 0.98767 0。
92694
0。
96186 99509
0.5585〔
0.56721 0。 9682
歩行速度
0.72854 0.6626Z 0.6545C 0.5293`
9207〔
0,7043ε
0.42962
0.62352 0.4998` 0.57457
0.9616`
0.48782 0.56239 0.59227 0.67318
0,69052
0,5937 0,7385〔
0.986〔
0.9063〔
0,9978
0。 0。
直進度
75395
0。
0.88731 0.98948 0.86701 0.8062C
0.52892
0。
9127〔
0.7122ε
0。
94064 0。 85182 0。
0.80109 0.71269 0.69897 0,7562C 0,79038
0,5085C 0.4087Z
直進度
0.6516Z 0.8284Z 0.6646ε
0.6610` 0.6394C 0,77852 0.85401 0.59762 0.75091 0.84583 0。
7694〔
0,88387
6795〔
0.5588〔
0.5768〔
0.7113S 0.8080C
0。
0,87039 0.64153
0。
82146
0.5695〔
0.89327 0。 73880
0.74192 0.84392
0.698〔
0。
7759〔
0.56012
0.7019〔
0.811
0.800〔
0.524〔
0.5718〔
0.61913 0.7521
0.9045〔
0.54132 0.26797 0.3974
0.8376〔
0.88624 0。
8238〔
0。
7099〔
1.00911
0.8296〔
98072
0.8264[ 0.9091C
0.7024〔
0.6988Z 0.76051
0.6784C
0,7929〔
0.81844
9041〔
0.4490〔
0.84795 0.8786C
0.5347ξ
0.5775C 0.72064 0.82812 0.85992 0.89482
0.47091 0.69819 0.42239
0.83581
1.215
0.60357
0.87525 0,6303Z 0.43971
0.8799〔
1.2033〔
0,91004
0。
0.99267
0.74868
0,91943
0。
79148
0。
9084〔
0。
92844
0。
9733〔
0.9912ε
0。
0.60721 0.75785
0.5722〔
90203
0。
0.987〔
9736〔
歩行速度
94391 97225
0。
97131
0.974[
0。
0,8963Z
0。
0.9888〔
0,96341 0.96554
0.73196 1.17855
93502
97195
97723
0.9921〔
0。
0。
0。
74343
0.86402 0.78877
0.80212
直 進度
0.8109 0.86046
82611 0。 7619[ 0。 95063 0。
0。
0。
91687
0。
9731C
0。
89759
0.9791
0.88867 0.66774 0.58792 0.5052C 0.48322
0.89861 0.7603〔
0。
98421
0.8989〔
0,8872〔
0.8377
図2‐ 5:歩 行速度‐ 直進度 デー タ
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
‐
lCト
歩行 加速 度
歩 行加速度
31
33 34 35
3
0。
4
0.02
‐ 0.24 ‐ 0。 69
5
0。
04
-0.47
14
0.01
0.04
‐ 0.29
8
‐ 0。 3C
9
0,19 0.07 0.05 0.07 0,02 0.08 0.04 ‐ 0。 22
‐ 0.34 0.09 ‐ 0.02 ‐ 0.04
38 39 40
‐ 0.18
42 43 44 45 46 47 48 49
‐ 0,02
0.01
‐ 0。 22
‐ 0.01
0,5〔
0.0〔
0。
lZ
017
‐ 0.27 0.32 0.02 -0.24 ‐ 0.02
41
0,03 0.03
17 18 19 20 21
0.17 0.19 ‐ 0.03 0
0.06 ‐ 0.07 ‐ 0.04
0.01
0.04
52
0.17 ‐ 0.05 0.02 0.22 ‐ 0.09 0,08 ‐ 0.05 ‐ 0.03
22
‐ 0.67 ‐ 0.22 ‐ 0.02 ‐ 0,05
-0.07 ‐ 0.02 ‐ 0.07
53
0.01
‐ 0.04 ‐ 0.01
0.05 ‐ 0.1
12
54 55 56 57 58 59 60
14 15
●‘
23 ●‘ ●ι
2C 0こ ●ι
30
0.09 ‐ 0,07 ‐ 0。 1 ‐ 0.19
51
0.03 0。
0.01
‐ 0.01 0.05
0.22
0
0,06
0,09 平均 値
0.1〔
12
0。
36 37
0.04
7
12
0.1
32
6
10
自 1カ 改 オし
有 人改札
有 人改札 自動 改 札 ‐ 1 0.3[ 0.01 ‐ 0.06 0.1 2
0.07
0.04
‐ 0,0` ‐ 0.12 0.04
‐ 0.OZ 0,0[ -0.0,
‐ 0,17 0 0
0 0.01 0,01 0.OZ
‐ 0,12 0.0〔
0.02 0。 1
‐ 0.01 0.0〔
1.4Z
0.02 0.0〔 0.0〔
‐ 0.91
0.0201818
‐ 0,02813〔
図2-6:歩 行加速度 デー タ
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
‐
11‐
第 θ章
デ ータを用 いた算定
畿 鶉 ⑬ 蟷 ③ 。 翁 。 輝
慕 卿
辱尋
J回 縣
壊藝
1回 回 回
曇
§3-1 断面交通量 の測定 先 の VTRを 用 い、 8月 と判断 した、 8:10∼
20日
に行 なった ものについては、混雑 している
8:30に ついて、 9月
2日 に行 なったものについ
ては、同 じく混雑 していると判断 した、 8:15∼
8:45に ついて断面交
通量 を測定 した。測定 の方法 としては、V「Rの 画面 を コンピュー タに重ね合 わせ、設定 した線 を通過 した人 間の頭 の位置 をプロ ッ トした。
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‐ 12‐
§3-2 歩行 速度 の算定 コンピューターで歩行軌跡算出の際 に入力 した座標 デー タをもとに、各人 について、 0.5秒 毎の歩行距離 を求め、それを時間で割 って歩行速度 を算出 した。 また、各区間の歩行速度 をすべて合計 して平均 したものを平均歩行速 度 として用 いた。
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‐
13‐
§3-3 歩行軌跡 の算定 歩行軌跡算出用 の コンピュー タソフ トの画面 を、撮影 したVTRの 画面 に 重ねて、 データ入力 を行 なった。撮影時 に、基準点 の上に立てたポールの先 端 をプロットし、画面上で結 び、その面 を基準枠 とした。そして、 VTRの 画像 を見 ながら、 0.5秒 毎 に基準枠付近を通 る人間の頭 をプロットしてい く とい う方法 で、歩行軌跡のデータを入力 した。 ここでは先 の断面交通量 の計算 の結果、有人改札、 自動改札、それぞれ断 面交通量 の値が似通 っている 8:38∼
8:39の データを使用 した。
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‐
14-
L 座標 変換
D。 。
B O
〇
C
F一
oA
2
基準点
:A∼ E
測点 H、
:1∼ 4
L
:測 定原点 の辺 長
図3-1:コ ンピュー ター によるVTR画 面 の2次 元直角座標 へ の変換
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‐ 15‐
改札 ロ
図 3‐
2:有 人改札歩行軌跡図
図 3-3:自 動改札歩行軌跡図
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-1(ト
第 イ章
有ス 改花 と自動改犯 の 比較
炒鰊 ⑬ 珍 ⑬ ③ 。 。 郡
濡 回
辱軍 1回 鷹 諏Д 椰 回
辱尋 1回 愚
§4-1-1 歩行 における日標 歩行 にお いて人間 の行動 は、
(1)は つ きりとした目標 をもっている場合 (2)目 標 にい くつ かの選択肢が与 えられている場合
(3)全 く目標 をもっていない場合 の 3つ に分 け られる。 本研究 において、研究対象 に選 んだ有人改札 の出口用改札 は 2通 路 である のに対 し、 自動改札 では出口用改札 は 6通 路 であ った。 よって、 自動改札 は
(2)の 傾 向 の強 い場合 と考 えられ る。 ここで、改札内での人間の行動 は、退出者 の場合、改札 口を出 る とい う共 通 の 目的 をもってい るため、
(3)の 場合 は考 えないこ とに した。
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‐ 17‐
§4-1-2 行動 にお ける複数 の 日標 の影響 人間は、同等 の 目標物が複数存在す る場合 に、その中 の 1つ を選ぶ とい う 行動 をとることになる。 この複数 の目標 の中から 1つ を選 ぶ際 に、様 々 な選 択理由 となる要因が考 えられる。例 えば、改オL口 で言 えば、
(1)最 短距離 で出られる。 (2)人 間 の列 が短 い。 (3)人 の流 れに乗 って進 む。 等 が挙 げ られる。日標 を選択す るとい う行為 は、各人 の性格な どに も大 き く影響す る。 今 回の 自動改札 の場合、混雑時 は、 (1)、
(2)、
(3)そ れぞれの要
因で選 んだ人、あるいは、 い くつかの要因 を組み合 わせて選 んだ人が混合 し た状態 になることが予想 される。
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‐ 18-
§準1-3 人間流動 と目標 の数 この ように、日標がある程度決まっている有人改札 は、日標 の選択 に迷 う とい う行為が少 ない分、歩行 は直進 に近 い もの となる。 それに対 し、自動改札 の場合、改オL口 手前 で、それぞれ選択 した人 と選択 に迷 っている人な どが交錯 し、ぶつか り合 った りして、混雑 の原因になる。 とくに、選択 に迷 っている人 の流動 は、速度 も遅 く、歩行距離 も大 きい。 よ って、改札通過 に要する時間も長い。 改札 において、歩行特性 を考 える場合、始点 から目標へ の歩行距離 とい う ものが重要な要素 となると思 われる。
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‐ 19‐
目標物
A
選択 に迷う場合
目標物 目標 がはつき り決 ま っている場合
図準1: 人間流動 と目標 の数
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§4-1-4 直進度の定義 人間 の流動 は、 日標 の選択 に迷 ってい る人達が招 く混雑 に影響 される。 日標 をはっ き りと決 めて歩 く人が直進 に近 い形 で歩行す るのに対 し、選択 に迷 う人 は、歩行距離が直進 のそれ よ りも大 きくなる。そ こで、直進す る度 合 い を表す値 として、直進度 を定義 した。 直進度 とは、規定範囲 にお ける人間の歩行軌跡 を調べ、出発点 か ら終着点 までの最短距離 と、実際 の歩行距離 を比で表 したものである。 この値 によって、日標 の決定 の素早 さがわかる。 つ ま り、直進度が大 きけ れば、 日標決定が素早 く、歩行 は直進 に近 い。直進度 力S/1ヽ さければ、 日標 の 選択 に迷 ってい ることになる。
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‐
21‐
歩行
t (1に 11い ) ブ
直進
/J`
(0に :近lい )
ヽ︱●.●´
離¨ ¨
脚 一 ¨ 練 嫌
Oκて、ソ〇
直進度
選択に迷う行動
図4‐ 2:直 進度 の 説 明 早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度事業論文
§4-2-1自 動改オL機 の性質 と人間流動の関係 ここでは改札回のような通路幅員が狭 まる空間が、その通路幅や、通過形 式 によって、人間流動 にどのように影響するのかを、改オL周 辺 における速度 の変化 から検証するために、指標 を決定する。
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§4-2-2 歩行加速度 の定義 改札口周辺 での人間歩行特性 を明 らかにす るために、人間が、改オL口 手前 の空間を通 り、改オL口 を通過す る過程 で、 どのように加速あるいは減速す る のかを調べ、以下のように歩行加速度 として定義する。 歩行速度算定 の際 に用 いたデータをもとに、各人の測定開始点 における歩 行速度 と、改札口通過 における歩行速度 の間で、加速度 を算定 した。 加速度が負 の場合、改オL口 手前で停滞状態 になっていて、加速度が正の場 合、改オL日 の通過の流れが良いことが推測 される。
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第 5章
考察
薇鶉 ⑬③ ③ ⑮ 。 。 脚
鳳 回
辱藝 1回 鷹 諏 Д 薄 回
縣
回
鳳
§
5-1
概
要
本章 では、調査結果な どをふ まえ、有人改オLと 自動改オLそ れぞれの人間流 動 の特性 に考察 を加える。 ここで、有人改オL、 自動改札 それぞれの物理的特徴 として、 ○有人改札 の場合
A B
改札出回の通路 の幅が広 く、同時 に、 2人 が出 ることも可能 で ある。 改札 出回 の数が 2通 路 と少 な く、その 2通 路が隣合 ってい る。
○ 自動改札 の場合
A
改札出回の通路 の幅が狭 く、 自動改オL機 の機能上、 1人 ずつ しか通 る
ことが 出来ない。
B
改オL出 日 の数 は 6通 路 で、有人改オLと 比べ かな り多 い と言 える。
が挙 げ られる。 これらのそれぞれの特徴 の上か ら検証 してい きた い。
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§5-2 歩行速度 についての考察 VTRよ
リデータを 1日 当た り60人 分抽出 した。それぞれの対象 につい
て平均歩行速度 を求 め ヒス トグラムを作成 した。
(図
5‐ 1、
図 5‐ 2)
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度事業論文
ヽ
夕 ヽ
0-‐
0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0。 9 1.0 1.1 12 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 1.8 1.9 2.0 2.1 22 2.3 2.4 ∼ ∼ ∼ ∼ ∼ ∼ ∼ ∼ ∼ ∼ ∼ ∼ ∼ ∼ ∼ ∼ ∼ ∼ ∼ ∼ ∼ ∼ ∼ 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0。 7 0.8 0。 9 1.0 1。 1 1:2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 1.8 1.9 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5
0.1∼
歩行速度 図 5‐
(m/s)
1:有 人改札歩行速度 ヒス トグラム
16
14
12 10
会8 6
4 2 0
0∼ 0.1 0.2 0。 3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 Q9 1.0 1。 1 12 1.3 14 1.5 1.6 1.7 1.8 1.9 2.0 2.1 22 2.3 2.4
0.1∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼ ∼
∼
∼
∼
―
0.2 0.3 0.4 0.5 0。 6 0。 7 0.8 0.9 1.0 1。 1 12 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 1.8 1.9 2.02.1 22 2.3 2.4 2.5
歩行速度
(m/s)
図 5‐ 2:自 動改オL歩 行速度 ヒス トグラム
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‐ 27‐
これらのグラフか ら、自動改オLに 比べ、有人改オLの 方が歩行速度が速 くな っている。
(自
動改オLO。 8∼
0。
9m/s、
有人改オLl.0∼
1.lm/sの 区
間が最大) 歩行速度 の分布 は有人改札 の方が均一 しているのに対 し、自動改札 の歩行 速度 は幅広 く分布 している。 これは、有人改札 の場合、改札日の通路数が少 ないのに対 し、自動改札 の場合 は、改札日の数が多 いため通路 の選択 にかか る時間が、人 によ り決断の速 い人、優柔不断 な人などまちまちであることに 一因があると思 われる。また、自動改本Lに おいて、歩行速度 の速 い人 の中 に は、混雑 した最短距離 にある改札 を避けて、混雑時で も、遠回 りして比較的 人の流れがスムーズである空間を通って、遠 くの改オLに 向か うものが多 い。 よつて、最短距離 にある改札 を選んだ人の多 くは、低速 のところに分布 して いると思 われる。また、混雑 を避けた人 は、比較的歩行速度が速 い部分 に分 布 していると思 われる。以上のことから、有人改オL、 自動改オLの 改札周辺 に おける人間流動 のメカニズムを考 えてみる。
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‐ 28‐
§5-3 直進度 による考察 有人改札 において、直進度 は、ほぼ 0。 8∼ 1.0の ところに多 くが分布 し てお り、 0。 7以 下 の人間はいなかった。 このことからも、有人改オLで は、改 札口が 2通 路 と少 なく、隣合 っているため、人間は、自分 の進む改札 を選択 す る時間は短 く、多 くの人 は、最短距離 にある方の改オLを 選 んだため、人間 流動 は直進 に近 い ものとなった。 これに対 し、自動改オLに おいては、歩行速度 ― 直進度 グラフか らもわかるよ うに、直進度 は、 0。 7あ た りを中心 に、最低で 0.5く らいまで、有人 に比 べ ると小 さい値 で、幅広 く分布 している。 ここで直進度力Чヽさいのは、改札 が 6通 路 と多 いため、自分 の通 る改札 の選択 に迷う人が、改札手前 で、直進 す る人 と交錯 し、その直進す る人がその人を回避する動作 をと り、更 に回避 した人が他 の直進する人 と交錯するとい う具合 にして、芋づ る式 に直進度 を 減少 させてい くものと推測 される。また、直進度が幅広 く分布 していること については、 6-2で 述べ たように、人 により、改オLの 選択に要す る時間がま ちまちであるということが考 えられる。
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‐ 29‐
1.0
ロロ嘔 ‐ JL♂
毬 錮 口 。.。
Fロ 』
口
0.6
0.4
0.2
0.0
0.5
0.0
1.0
1.5
2.0
歩行 凍 庁
図 5‐
3:有 人改オL
(m/s)
歩行 速度 ‐ 直進度 グラ フ
1.0 ロ
口J
ロ
ロ ロロθロ 口 ¨ げ ロ ﹁﹄ ロ ロロロ
ロ ロ
ロ ロ ロ ロ
ロ ロ
0.4
ロ ロ
0.6
・ ロ ロЪヽ ロ ロロ ロ ロ ロ
燃製 回 0.8
ロ
0.2
歩行速度
(m/
図 5-4:自 動改オL 歩行速度‐ 直進度 グラフ
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§5-4
歩行加速度 による考察
歩行加速度 の各人 の平均値 は、有人改札 の場合、0.02、 自動改札 の場合 は、 ‐ 0.03と なった。 これか ら、有人改本 Lの 場合 は、改オ L口 通過がスムーズで、流 れが 良いのに対 し、 自動改オLの 場合 は、改オL口 通過 の際、人間流動 にブ レー キがかか り、流 れが悪 くな っていることが分 かる。 これは、有人改オLは 、通過幅 も広 く、同時 に 2人 で も通行可能 であること と、 自動改オLは 機械 の性質上、 1人 ずつ しか通過できず、 また通過 の際 に、 切符 または定期券 を機械 の中 に入 れる とい う動作 が入 るためだ と推測 される。
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‐ 31‐
-00000000000000000000000000 お │“ ■o■ ■ ■6■ 3‐ 2"お ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 0● ‐ ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ヽ ― ― "32343631● “ “ “ “ “ “ ― ― ― -2000● ∞ 01m● l ol ol o2 02唸 020203030303030404"04040505 “ “
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― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ∼ ― ― ― ― ― “ “ “ “
●
歩行加速度 図 5‐
(m/s2)
5:有 人改札 歩行加速度 ヒス トグラム
5 人 数
4 3
2 1
0 e e-e.;-oi-oi;;;;;;;;;;;;;;;;;:3i,&&.lo-1,-L.f..Lggj.&.9$j'l&,0..3.91^?.^gg I { f .3.3 f I : I * 1 : 3 : 3 ? { .19.5 g { : g g g T ; ; ; ; ;, ; ;, ; t - ; - ; ;; ; ; ; t; ; ; ;;.; ; "-, s 2) Brrhnfrtr.
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EXs-6 :
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l.
/2A
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‐ 32‐
第 δ章 eee⑬ 押
まとめ
鬱 颯 ⑬ 鬱
慕 縣 辱幕 1回 回
熙 回 卿 回
愚
§6
まとめ
本研究 では、有人改札 と自動改札 を人 間流動 か ら見 て、そ の違 い を検証 し て きた。
6-3の 歩行速度 の考察 か らも分 かるように、有人改札 では、混雑状態 で も、 改札 口通過の際、比較的流れが良いのに対 し、自動改札 では、、混雑状態 で は改オL口 直前 で、人間が滞留 し、流れが悪 くなる。 このそれぞれの場合、有 人改札 では、後 か ら来 る人間 は、流 れが よいのを見 て、改札 回の選択 に迷 わ ず、最短距離 を進 む。 自動改札 では、後 か ら来 る人間 は、改札 口直前での流 れの悪 い混雑状態 を見 て、改札 回の選択 に迷 い、各人が、直進度 の小 さい選 択行動 をして、 6-4の 直進度 の考察 で も述べ たように、 この選択 に迷 う行動 をす る人々同士が、 さらに次 なる混雑状態 を生 じさせる。 改オL回 の数が、 自動改オLの 方 が多 い とい うこともこのことに拍車 をかけて いる。
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‐ 33‐
今後 の展望 ここで、今回の研 究 で分 かった ことか ら、 自動改札機 の改善 した方が 良 い と思 った点 を提案 す る。 将来 は、首都圏 にお いては、 JRを 中心 に して、 自動改オLの 駅が多 くを占 めるこ とになる。 自動改オL導 入 の利点 として、人件費削減 な ど、 コス トの削減、不 正乗車 の 防止 な どが ある。そ の他 に も、精算 も、小銭 を使 わず、 プリベー ドカー ドを 自動改オL機 に入 れるだけで済 んで しまう とい う便利 な点 もある。 また、最高 混雑時 に、通過 させ ることが出来 る人数 も、有人改オLの 場合 とほぼ変 わらな いため問題ない。 しか し、人間流動 とい う面 か ら見 た場合 に、現状 の 自動改 札機 の改札回は、有人改札 と比べ、混雑時 にお いて流れが悪 くな っているこ とが分 かった。 まず、無人であるため、不正乗車客 を識別す る とい うことから、改オL口 で、 人間 を 1人 ずつ通す とい うことはやむを得 ない。そのため、改オL回 の数 を増 やす こ とが余儀 な くされ るため、 日標 の数 を少 な くする ことによる直進率 の 増大 は不可能である。 そ こで改善 できる点 は、改札 口通過 をス ムーズ に して、 7‐ 1ま とめで述べ たような人間流動 のメカニズムを、有人改札 の ものに近付 けることである。 これについて、具体 的な提案 として次 のような ものを考 えてみた。改札 口 で切符 は回収 しなければならないが、定期券 を自動改札機 に入 れるとい う動 作 が、混雑 時 に、歩行加速度 を小 さくしている。そ こで、定期券 の識別 につ いては、Icカ ー ドを用 いて、接触 せず に通 れる改オL機 も開発 されているが、
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‐ 34
コス トの面など、まだまだ問題点 も多 い。長期的 に見 て、科学が発達 し、 こ れらのことが低 コス トで も出来 るようになった時のためにも、 この研究 をさ らに推 し進 めてい くべ きである。またここでは取 り上 げなかったが、自動改 札機 の故障 などの トラブルによる混雑 もしばしば見 られるため、 このことは 改善 も余地があると思 われる。 本研究 は、有人改オLと 自動改オLの 人間流動から見 た比較 についてであった が、 この理論 は、駅 の改札 口に留 まらず、広 く、建築物 の出入口や通路、例 えば美術館 や遊園地などで出入回の自動化 の際 に応用 で きるはずである。
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おわ りに
今回の研究では、直進度 と歩行加速度 とい うものを新 しく定義 し、 これ を用ぃて検証 を行 なった。新 しい概念 による研究 は、かな りや りに くい点 も 多かったが、未知なる探求心 をかき立てられた。今回の研究では、用 いたデ ータが、自動改オL機 導入後 まだ 10日 余 りとい うことから、 まだ利用客が、 自動改オL機 に慣れていないため、データとして適切 とはいえない点があった ことは反省 している。 最後 に、本研究 において数々のご指導 とご鞭撻 くださった渡辺仁先生をは じめ、研究室の諸先輩方、特 に担当の佐野 さんに深 く感謝申 し上 げます。
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度卒業論文
参考文献 1)J oJフ ルーイン
:「 歩行者の空間」
2)ケ ヴィン・ リンチ :「 都市のイメージ」
3)渡 辺仁史他 4)岡 田光正他
岩波出版
(1968)
11」
彰国社
(1982)
13」
彰国社
(1988)
誠信出版
(1971)
:「 人間行動のモデル」
同文社
(1970)
:「 人の動きとデザイン」
彰国社
(1980)
:「 新建築学大系 :「 新建築学大系
5)ク ラーク・ L・ ハル :「 行動の大系」 6)H・
A・
サイモン
7)紙 野桂人
鹿島出版会 (1974)
8)研 究室の諸先輩方の論文
早稲田大学渡辺仁史研究室 1991年 度事業論文