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駅及びその周辺における人間流動に関する研究混雑とにぎわい

Page 1

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平成二年度事業論文 早稲田大学理工学部建築学科

『 駅及 びその周辺 にお け る人間流動 に関す る研究 J ∼混雑 とに ぎわ い∼

指導

:

渡辺 仁史 教授 婦 茂 聴

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野 藤 沢 佐 内 野

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は じめ に ∼混雑 とにぎわい∼ どちらも人間が多 く集 まった状態を表す言葉 であ る。この二つの状態 はイメージ的には区別 できるが、 どのような違いがあ るのであろうか。物理的な違いがあるのだろうか。 このような考えから我 々の論文 は始 まった。若者の多い街で、 にぎわいといつたらどこであろう か。我々は、まず原宿 の竹下通 りを思い浮かべた。東京 を訪れた修学旅行 生は、必ず訪れる場所 である。そこには、多 くの店が存在 し、平 日、休 日 を問わず常 ににぎわっている。では、混雑 している場所 は、 どこであろう か。その例 としては、新宿駅 を考 えた。新宿駅 はとても多 くの人間が集 ま り、ラッシュ時にはかな りの混雑 をみせる。 このように駅 を中心 とした街 での混雑 とにぎわいの違いを明 らかにしようと考 えた。

早稲田大学

渡辺仁史研究室

1990年 度卒業論文


○ は じめに 第一章 研究概要 1 2

1‐

研究 目的

1‐ 1。

2.研 究背景

第二 章

調査対 象 の位 置 づ け

第三章

調査概 要

1.調 査対象 3‐ 2.調 査方法

10

調査 結 果

17

8

3‐

第四章

第五 章 人間流動 の質的違 い を示す指標

1.人 間流動 の質的違 い 5‐ 2.要 因のlll出 5‐ 3.指 標 の決定 5‐ 4.主 要因 による図示

5¨

街 の構成 に よる 目的選択 を示す指標 6‐ 1.調 査対象者の目的建築物 街 の構成 比

6‐

4.通 りにおけ る予測

1990年 度卒業論文

7 8

3.目 的建築物選択 の要因

渡辺仁史研究室

42

9 6

6¨

早稲田大学

34

4 6

6‐ 2。

31

4 5

第六 章

30


第七章 指標 を用 いた検証 一新宿西 日 ヽ

7‐ 1。

概要

89

7‐ 2。

流動 を集合体 としてとらえた考察

90

7‐ 3。 7‐ 4。

流動 の個性 に着日 した考察 人間流動 の質的違 いを 示す指標 を用 いた検証

第八章 通 りに着 日した指標 ○おわ りに 参考文献

早稲田大学 渡辺仁史研究費 1990年 度卒業論文

105

113

118


第 I章

研 究概要


§

1。

1 研究目的

都心 の駅及びその周辺では、大量 の人間が存在 し、かつ様 々な性質の人 間の流れが生 じる。それ らはい くつかの形態 を持ち、人に与える印象はそ れぞれ違 う。そこで、 このような人の流れの質の違いを考 える上で、人間 の行動的要素、空間の構造的要素 に着日し、その要因を明 らかにし、それ を用 いて質の違いを示す新 たな指標 を作 ることが、本研究の目的である。

早稲田大学 渡辺仁史研究室 1990年 度卒業綸文


§1.2

研 究背景

人 の動 きに関す る研究 は、 これまで 2つ の方法 によって行 なわれてきた。

1つ は、人間 をそれぞれ個性 のない集合体 として とらえ、それが、 どのよ うに流 れるか を考 える方法 で あ り、 もう 1つ は、人間 それぞれの個性 に着 日 し、それが 、 どの よ うに動 くかを考 える方法 であ る。前者 の 目的 は、建 築計画 にお け る基本 として、空間の規模 や配置 を検討 す ることで あ り、例 えば、通路 や開 口部 の幅員 を決 めるのに用 い る。その調査方法 については、 群衆密度 や断面交通量 を測定 す る とい ったあ る空間を限定 して、そ こでの 人 の動 きの調査が行 なわれる。一方、後者 の 目的 は、人間行動 をさらに詳 細 にとらえ、空間 との関係 による人 間の状態変化 などを分析 し、建 築計画 に反映 しようとす る もので あ る。その調査方法 も、追跡調査 な ど、個 々の 人 間 をについての動 きの調査 が行 なわれ る。そ こで、本研究 では、 この 2 つ の研究方法 を一本化 し、人間流動 とい う集合体 をそれぞれの人間の個性 に も着 日 し、その質的 な違 い を明 らかにしようとい う新 しい提案 を行 なっ てい る。例 えば、従来 の研究 では、人間流動 は定量的 な観点 か ら考 えられ てお り、歩行速度、群衆密度、断面交通量、 モ デ ュール、流動係数 などの それぞれの関係 が明 らかにされている。 また、 それ を用 いて、機能的 な面 レーイ ンのサ ービス での水準化 が計 られて い る。その一例 として、 J。 フリ 水準 (文 献2)で は、歩行者 の流動係数 とモデュールの関係 によってその 空間での人 の流 れの状 態 を表 している。 この指標 にお い ては、混雑 してい る、 に ぎわ っている と言 つた人間流動 の質 の違 いにつ いては、考慮 されて

早稲 田大学 渡辺仁史研究室

1990年 度卒業論文


いない。また個人の目的意識についても考えから除外 されているo本研究 では、人間の目的意識が人閥流動の質の違いにどのように関係 しているか を考え、その指標化 を行なっている。

早報田大学

渡辺仁史締究壼 1990年 度卒書綸文


駅及 びその周辺 における人間流動 の評価

資料 の収集

検討、調査対象 の決定

O⑩

⑪

要因の抽出

1人 間行1動 的1要 素│

指標 をふ まえた検証

研究 の フロー チ ャー ト


ル 章

調 査文 す象 の位 置 づけ


§2 調 査対 象 の位置 づ け 人間の 目的地、す なわち街 の構成要素 の違 い と人間の行動 の関係 を調 べ るために、規模 が同程度 で構成 の違 う駅 を選択 した。その他 の条件 が類似 している山 の手線内 の駅か ら調査対 象 を選択 した。選択 に当 たっては、乗 降人員数及 び全乗降人員 に対 す る定期利用者 の割合 に着 日 した。 (図 2-1 参照)定 期利用者 の割合 が高ければ、 そ の駅 を利用 してい る人 は必然 的 に 通勤、通学者 が多 くな ると考 えられ る。逆 に割合 が低 ければ、買 い物、行 楽客 が多 い と判断で きる。そ こで、乗降人員が ほぼ同数 で、 6,776人 /日 、原宿駅 H4,384人 /日

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々木駅 H

)定 期利用者 の害j合 の差 が大 きい

(代

々木駅66%、 原宿駅43%)2駅 を選択 し、代 々木駅 と原宿駅 に決定 した。 原宿 は、全 国的 にも有名 な竹下通 りを中心 とした商業地域 を形成 してお り、 そ こには買物 を目的 として人間が集 まって くる。 また代 々木 は、予備校 が 多 くYゼ ミに通 う予備校 生が集 まって くる。 つ ま り、通勤、通学者 の割合 が高 い駅 の代表 としての代 々木駅 と、買 い物、行楽客 の割合 が高 い原宿駅 を選択 した。 さらに、通勤通学行動 と、買 い物行楽行動 の両方 が見 られる 例 として、 日本 で最 も乗降客数 の多 い新宿駅 を取 り上 げた。新宿駅 の乗 降 客数 は、昭和

59年 度現在、 1日 平均 1,256,5∞ 人 であ る。 これは、 日本 一、

そ して世界 一の数字 で あ る。 いわば新宿駅 は「世界 で一番 に ぎわい、混雑 す る駅」 なのである。 また、新宿駅 の朝 のラッシユアワーの人 の流 れは、 都心 に出 る人 の流 れだけではない。大学、高校 、中学 などが近郊 の JR、 私鉄各線 の沿線 に増 えた結果、 これ らの各学校 に通 う人 々による逆方向 の

早稲 田大学

渡辺仁 史研究室

1990年 度卒業論 文

5


流 れが起 こっている。そ のためこの駅 の ラッシユアワーの人 の流 れは、両 方向 を向 いた流 れ となっている。 また新宿駅 では、 1日 5回 のラツシ ユア ワーがある。朝 の通勤、通学 ラツシ ユ、引 き続 き買物、行楽客 ラツシユ、 夕方 の帰宅 ラッシュ、夜 9時 過 ぎか ら終電 にかけての第 二帰宅 ラツシ ユ、 そ して前夜終電 に乗 り遅 れた人、飲 み明か した人 による始発 ラツシユで あ る。 このよ うに新宿駅 は世界 で も珍 しい人 の流 れを持 つ駅 と言 える。

早稲田大学 渡辺仁 史研究室

1990年 度卒業論文


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里

保

定期 の 割合

図2‐ 1 山手線 と中央線

(山 手線内部)の 1日

平均乗降客数 と定期 の割合


§3el

調査対 象

人間の集 まる空間の代表 として、駅及 びその周辺部 を調査対象 とした。 その中で、人間流動 に特徴 の見 られる三つの駅 を調査対象 とした。 ■代 々木 代 々木 は Yゼ ミを中心 とした予備校 の街 である。 とくにYゼ ミの前 のと お りは、多 くの人が存在す るがに ぎわつているとは言 いがたい。そ こでは、 ほとんどの人が道を急 いでいる。そこで、 この街 は、通勤 。通学行動 の代 表 として選択 した。 ■原宿 原宿 は竹下通 りを中心 とした商業の街 である。 とくに竹下通 りは年中に ぎわいを見 せている。そ こには多 くの店が立ち並び全国か ら様 々な人々が 集 まってくる。 また日曜日毎 に行 なわれる歩行者天国 においては、音楽 に 興味 のある多 くの若者 が集 ま りにぎわ う。そこで、 この街 は、買物行動 の 代表 として選択 した。 ■新宿 新宿 については、 JR西 日を調査対象 とした。 JR西 日は、新宿駅 の全 乗降人員の 25%を 占めてお り、新宿駅 で最 も乗降人員 の多 い改オL口 であ る。また、東口に比べ て、西 日は、京工線や小田急線、 との乗 り換 え口 と もなってお り、最 も混雑が予想 される。街 の構成 を考 えた場合、新宿西日 は、巨大 なオフイス街 をバ ックポーンとしてもちなが ら、百貨店 な どの商 業施設 も多 く、平 日、休 日、時間帯別 の人間の流 れの違 いが、顕著である

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1990年 度卒業論文

8


と思 われる。新宿西日は、新都庁 の移転 も決 まり、 これからます ます混雑 が予想 されるので、現状 の調査 は、非常 に有効 である。

改 オし口別 乗 降 人 員

3-1

表

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、各改札 口別配分比 を示す.

早稲田大学

渡辺仁史研究室

1990年 度卒業論文

9


§3。 2 調査 方法 ■ 調 査 対 象 、 日程

平日

休 日

代 々木駅

7月

15日

7月

19日

原宿駅

7月

22日

7月

26日

新宿駅

9月

23日

9月

21日

■調査方法 代 々木駅、原宿駅、新宿駅 の各 日程 について、次 のよ うな調査 を行 な っ た。

1)追 跡調査

2)断 面交通量調査

3)VTR撮

影

1)追 跡調査 駅改札 口から外 へ でる人のなかから無作為 に調査対象者 を選 び、その対 象者が最初 に建築物 にはいるまで追跡 した。その経路 を地 図 に記入 した。 地図は狭 い範囲 と広 い範囲の 2枚 を用意 し、狭 い範囲の地図から出た部分 に対 して広 い範囲の地図 に記入 した。また同時 に調査用紙

(図

)に 、対

象者が とった歩行経路、歩行時間、属性、年齢、対象者が入 つた建築物名 を記入 した。 ここで歩行時間 とは、対象者が駅改札 口か ら目的建築物 に達 す るまでの時間のことをい うが途中で立ち止った場合、 その立 ち止 り時間 についても記録 した。 また、調査対象者の属性、年齢 に関 しては、外見 か

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1990年 度卒業論文

10


ら判断 した。 ◎年齢、属性 年齢 は、次 の 3つ に分類 した。

young

( 0∼ 25歳

)

middle

(26∼ 45歳

)

old

(45歳

∼

)

属性 は、次 の 15に 分類 した。 1.オ 5。

フイスマ ン.OL

お じさん。主婦

9.外 人

13.商 店主

2.親 子

3。 学生

4.カ ップル、夫婦

6。 子供 7.老 人 8.観 光客

10.修 学旅行 生

H.フ

14.有 名人

15。

リー ター

12.労 働者

不明

◎調査対象圏 駅 を中心 として約 500mと した。ただ し、原宿 については駅 の

(西 側

は大規模面積施設が存在 し約 500mで 区切 ることがで きないので)東 側 のみについて調査 した。 ◎調査時間 各 日程 とも、朝

9:00∼ H:∞ 昼 12:00∼ 14:∞ 夕 15:∞ ∼1

7:∞ について行 なった。 ◎調査数 各 日程、各時間帯 約 25対 象者

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1990年 度卒業論文


2)断 面交通量調査 あ らか じめ決 めた断面 で、 5分 間 に何 人 の人が通過す るかをカウ ン トし た。調査断面 は、次 の通 りであ る。 代 々木 駅改札 日、 ガー ド、南側、北側、西側、西遠方 原宿

駅改オL日 、代 ゼ ミ側、竹下通 り、表参道側、竹下通 り側、 表参道、神宮橋、千代 田線入 日、出口

新宿

駅改札 日、駅構 内 13箇 所

調査 時間は、 8:00∼ 9:∞ 10:30∼

H:30 12:30∼ 13:30

14:30∼ 15:30 17:∞ ∼ 18:00 の 5回 であ る。

3)VTR撮

影

れ をもとに歩行速 以下 に示す ポイ ン トにカメラを固定 して撮影 した。 こ・ 度 や、群衆密度 や、蛇行度 を計測 した。

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12


駅 と町

時

調査時間

睦 腱紙

分

1.グ ルー プ構成 女

男

人   人  人

人   人   人

young 25歳

middle 45歳

old 2.グ ルー プの属性 1.オ

フィスマ ン.OL

5。

お じさん。主婦

9。

外人

13。

商店主

10。

2.親

子

3.学

生

4.カ

6.子

供

7.老

人

8。 観光客

修学旅行 生

14.有 名人

H。 フリー ター

ップル、夫婦

12.労 働者

15.不 明

3.行 動経路 4。

時間

5。

目的地の分類

分

秒

6。

目的地 ・

(

)

1.公 共施設 (役所等 ) 2.商 業施設 3.オ

フイス

4.学校、予備校

文4Lm設 (劇 場、美術館等 ) 6■ 宅、社宅 5。

7公 園、神社 8.日 外 9。

その他

13


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1

1

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18


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551

12国

8.2〔

l霞

10.0〔

6.04

1011

2.64

出 ロ 1

4

〕時

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69.7〔

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10.1`

2 3.3(

1

7.製

3.5〔

〕 月 23日

3.2(

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4.4`

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40〔

70〔

29


郷 章

ス 聞励 の 質 的違 い を示 す 指標


§

5。

1

人間流動 の質 的 ちが い

人間は、個人個人 としてみると様 々な異 なった動 きを行 なっている。 し か し、人間 は流動 の中では、その個 々の動 きは平均化 されてみえる。そこ で、全体 としてみた場合、個 々の人間はその行動決定 の要因によって、す べ てが同 じ動 きをす ると定義す る。す なわち、個 々の人間の特殊性 を考え るのではな く、人間流動全体 を一つのまとま りとして考 える。 人間の集 まる場所 では、その状態 によって様 々な流 れが存在す る。 ここ では主に、比較的密度 の高 い空間での人間流動 について考 える。 このよう な人間流動 は、 J。 フルーイ ンのサービス水準 にあてはめると同 ラ ンクに 位置づけ られるが、実際 には質的なちが いが存在する。 この質的ちが い と は整然 とした流 れ、混雑 した流れ、 に ぎわいなどがあげ られる。 ここで、 「整然 とした流 れ」 とは、比較的速 い速度 で、同一方向 に進 んでいる状態 であ り、「混雑」 とは、混み合 って、歩 く速度 が遅 くなる状態 であ り、 「 にぎわい」 とは、人間がふ らふ らしなが らゆっくり歩 く状態 である。 (図 5-1参 照)

人間流動

に ぎわい

図5‐ 1:人 間流動 の質的違 い

早稲 田大学 渡辺仁史研究室

1990年 度卒業論文

30


§5。 2 要因の抽出 人間の流動 の質 を決定す る要因 を人間行動的要素、空間の構成要素 の二 つ に分類す る。人間行動的要素 としては、歩行速度、群衆密度、断面交通 量、属性、蛇行度、空間の構成要素 としては、施設の配置、目的地 の違 い があげられる。人間行動的要素 とは、人間が個体、あるいは集団で行動す (図 5‐ 2参照)

る際 に深 くかかわる数値 であ る。 人間行動 的要素

空間の構成要素

歩行速度 蛇行度

周辺施設 の配置

群衆密度 目的地 の違 い 断面交通量 属性 図5-2人 間流動 の質 を決定す る要因

この数値 の中で、歩行速度、蛇行度、群衆密度 の三つ の値 に着 目しそれ ぞれの関係 を見た。歩行速度 と蛇行度 の関係 については、歩行速度 の低 い ところでは、蛇行度 は高 く、歩行速度 の高 い ところでは、蛇行度 は、低 い。 たし・ かに、速 い速度 で蛇行 している人間はいない。 この グラフから、歩行 速度 と蛇行度 の間 には相関関係 がある と考 えられ る。

(図 5‐ 3参 照 )

歩行速度 と密度 の関係 は、密度 が高ければ速度 は下 が り、ある程度 以下

早稲田大学

渡辺仁史研究室

1990年 度卒業論文

31


の密度であれば人間 の歩行速度 には影響が少 ない。歩行速度 と密度 の関係 については、既 にいろいろな調査が行 なわれてお り、一番単純 なモデルと しては、反比例 モデ ルがある。

(図 5‐ 4参 照 )

蛇行度 と群衆密度 の関係 は、正 の相関関係 があるように見 えるが、 これ は、蛇行度 が高 く群衆密度が高 い原宿 と、蛇行度 が低 く群衆密度が低 い代 々木 と新宿 についてのみのデー タしかないためであると考 えられる。 (図 5-5参 照)

これらの要素の中で とくに、それぞれのデー タが うまくグループ分けで きる歩行速度 と蛇行度 のグラフに着目 し、その二つの値 を用 いて人 間流動 の質の違 い を示す指標 を求めた。

早稲 田大学 渡辺仁史研究室

199o年 度卒業論文

32


● ●

口      ●

鶴嚇翠

I

I

l r

ll

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rrl.r ●

口

0,3

1.0

1.2

速度

(m/s)

図5‐ 3

1,4

連藤 蛇行魔

出椰 ●

・ l上74 0

口

・

・

1‐.:・ ●

0.3

1.0

1,2

違魔

(m/s)

日54

F

“

■

ロ

ロ

ロ ロ

速度,密 度

口

●

.

鶴枷 r

.●メ

F

0 1

一劇 lJ12

│

1.04

1.“

1,“

購 B5‐

5

蛇行藤 密魔

鑢


§

5。

5。 3.1。

指標 の決定

3

人 間 の 目的

人間が行動 を行 なう場合の目的は、大 きく二つにわけ られる。明確 な目 的 と、不明確 な目的である。明確 な目的 とは、「授業 にでるために学校 に 行 こう。」 というように、目的地がはっきりしている場合 の目的であり、 通勤・通学行動 をする人間は、 この目的を持 っている。不明確 な目的 とは、 「時間が余 ったので買物でもしよう」 というように、はっきりと目的が決 まっていない場合の 目的であ り、買物、観覧、娯楽、散策などはこの目的 (図 5‐ 6参 照)

である。

図5-6:目 的 の分類

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渡辺仁史研究室

1990年 度卒業論文

34


5。

3.2.行 動 の 決定 行動 の中で、通勤・ 通学行動 の人間 と買物行動 の人間について考 える。

朝 の通勤時 において、大抵 のオフイスマン、学生はまっす ぐ道 を急 いでい る。つ まり移動 を目的 とする通勤・通学行動 の人間は、目的が移動 である ことが明確 で、直線的 な動 きをする。 また、買物行動の人間は、移動 目的 が不明確 であ るため

(例

えば、買 うものは決 まっていても、買 う場所 は決

まっていない。)、 あちらこちらに移動 し選択的な動 きをす る。 このよう に人間は、目的によってその行動が決定 される。つ まり、明確 な目的で行 動す る人間は、直進行動 をとり、不明確 な目的で移動する人間は、選択的 な行動 をとる。調査 との関連 から考 えると、代 々木 は、通勤 。通学行動 を 行 な う人間が多 く、原宿 は、買物行動 をとる人間が多 い。

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1990年 度卒業論文

(図 5-7参 照

35

)


教育文化施設 専用商業施設 事務所 遊興施設 住宅

空間に よる制限 空 間 の広 さ 他 の人 間

図5‐ 7:目 的 と行動 の関係

36


5。

3.3.行 動 か ら流 動 ヘ このように目的によって一人一人の人間が行動 を決定する。 こうして決

定 された行動が集まって、人間の流動が生まれる。 この際 に、各々の人間 は周 りの空間、人間から行動 の鮨J限 を受ける。 この制限が強い と、自分 の 欲する速度 で進めない状態、すなわち「混雑」が生 じる。 こうした制限が 弱い場合 には、人間は自由な速度で進むことができる。 これを「整然 とし た流れ」 とする。また、多 くの人間が選択行動、例えば買物行動 をとるよ うな場合、人間はゆつくり歩 きながら、あち らこちらを見 て蛇行する。 こ の状態を「にぎわい」 とする。 「混雑」 の状態では、群衆密度 は非常 に高 く、人間の歩行 は、遅 くな り、 あるいは停止する。 このような状態は、建築計画上問題があ り、で きるか ぎり混雑 を作 らない ような計画 を行 なうべ きである。 整然 とした流れは、人間の流れに交錯がなく、歩行速度 は速い。通勤 。 通学行動、通路などに適 した流動である。 にぎわいは、群衆密度がわ りあい高 く、歩行速度 は遅 い。混雑 との違い は、混雑が人間の意志 に反 して進めない状態であるのに対 し、にぎわいは 自分の意志でゆっ くり歩いている状態である。 この流動 は商業地域 などに 適 してい る。

(図

5‐

8

参照)

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1990年 度卒業論文

37


個人 の行動

人間流動 に ぎわい

蛇行度 図5‐ 8:人 間流動 の質 の指標化

38


5.3。

4.目 的 の 明確 ・ 不 明確 の 予 測

人間の流動 は、目的 によって喚起 され、結果が歩行 速度 としてあ らわれ る。ただ し、人間の 目的は予想す ることはできても実際 には日で見 ること ができない。そこで、人間はその 目的が明確 であれば直進 し、不明確 であ れば選択行動 を取 ると考 え、それを表す値 として、蛇行度 を定義 した。蛇 行度 とは、限定 した範囲内で人間の歩行軌跡 を調べ、実際 の歩行距離 と、 出発点 か ら終着点 までの最短距離 を比で表 したものである。

(図

5‐

9参

照)こ の値 を用 いることによって、人間の行動 目的が数値化 できる。す な わち、蛇行度が大 きければ選択行動、つ まり目的が不明確 で、蛇行度力S/1ヽ さければ、直進行動、つ ま り目的が明確 であるといえる。

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1990年 度卒業論文

39


蛇行度 直進行動

選択行動

蛇行度 =

歩行距離

最短距離

図5‐9:蛇行度 の説明 40


5。

3.5。

歩行 速度 ― 蛇行 度 グ ラフに よる グ ル ー プわ け

ここで、歩行速度 と蛇行度 を直交 した軸に取 り、データをプロットする。 こうして表 された点は、その流動の特性 によってい くつかのグループにわ かれる。それぞれのグループには、それぞれ傾向が見 られた。その傾向 を もとにそれぞれのグループに名前 をあてはめた。「混雑」「にぎわい」 「整然」 である。

(図 5‐ 10参 照 )

蛇行度

に ぎわい

歩行速度 蛇行度 によるグル ー プ分 け 図5‐ 10:歩 行速度‐

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1990年 度卒業論文

41


§5。 4 主要因 に よる図示 次 にあげるグラフは、代 々木、原宿、新宿駅 における各 デー タをもとに、 各対象者 の歩行速度 と、蛇行度 をプロットしたものである。

(図 5‐ H∼ 図

5-18参 照)こ のグラフを比較すると、 プロットされた点 は、街 ごとに特有

の分散 をしているのがわかる。 この分散 をグループとしてみ ると、そのパ ターンは、大 きく三つ に分類 できる。原宿 に見 られる、歩行速度が低 く蛇 行度が高 い グループ、新宿 に見 られ る、歩行速度が低 く蛇行度 も低 い グル ー プ、その他 の場所 に見 られる、歩行速度が高 く蛇行度 が低 いグループで ある。各 々の空間について考 えてみると、原宿 は、買 い物客 が多 く人間が ふ らふ らと歩 いている状態、新宿改札入回は、人が多 く混雑 している状態、 その他 の場所 に属す る、代 々木、新宿改オL出 日、原宿通勤時 では、通勤通 学 の人間が整然 と流れている。 このようにこのグラフに1ま 、人間流動 の違 いが表 される。

早稲田大学

(図 5‐ 19参 照)

渡辺仁史研究室

1990年 度卒業論文

42


2

側に 督

1

歩行速度(m′ s) 図5‐ H

代 々 木平 日

一

一

4 ︲ 2

掘専増

■   ■ ■ ロ

■■ 腱

■■

■ ロロ

■■

1.0 1

歩行速度(m′ s) 図 5‐ 12 代 々木休 日 “


14

■    □

2

楓 に選

■

ロ

ロ

♂ 目 ロロ ・ ロ■ロロЪ置 回 ロ

ロ

ロ

ロ

1.0

0

ロ

ロ ロ

1

2

3

歩行 速度 (m′ s)

図5‐ 13原 宿平 日

14

1.3

■

■   ■

楓 専 選

1,2

■

■ ■

■J 饉 ロ

・ 10

0

■

ロ壼

,

口 ・

1■ 1品 1

2 歩行数

圏5‐ 14

m′

s)

源 宿休 日

,

.

3


1

歩行速度(m′ s)

図5‐ 15 新宿出 口平 日

一

一 4

・

1.3

2

楓L督

口 ■

四

■

・

中

■ □

園 呻

1.0 1

歩行速度 (n′ s)

図5,16新宿出口休 日

45


14

13

2

燃 専燿

ロ ロ ロ ロ回 ロ

■ ‐

ロ

■

ロ 回

1.0

o

1

2

3

歩行速度(m′ s) 図5‐ 17 新宿入 口平 日

1.4

2

悩専報

■

ロロ

口

目旧 ― ロロ ■ ■ ロ

目 ・

国

ロ

110

0

1

2

歩行速度(m′ s) 図5‐ 18新 宿入口休 日

3


楓専督

新宿改札入 口

原宿通勤時

1

歩行速度

2

(m/s)

図5‐ 19:速 度 ‐ 蛇行度 グラフの場所別 グルー プ化

.47


ここで、歩行速度 と蛇行度 の相関関係 を考 える。それぞれの対象者 のデ ー タを街別、時間別 の平均値 をとリプロツトし、街別 に相関直線 を引いた ものが

(図 5‐ 20)で ある。 これは、かな り高 い相関がでている。 (図 5-21)

は全体 のデータから相関直線 を導 きだしたものであ る。 この結果、歩行速 度 と蛇行度 は負 の相関 の関係 にあると考 えられる。歩行速度 には個人差 が あるので、 データはこの直線 を中心 に両側 に散布す ると考 えられる。そ こ でデー タの散布する領域 の限界 を考 え、相関直線 を平行移動 して用 いた。 人間の歩行 は、 この直線 よ りも下 の領域 で行 なわれ ると考 えられる。 また、直接行動 と選択行動 の境 となる平均的な歩行速度 は、資料 (表 5 -1)よ り、1.33m/sで ある。 また、直接 目的 と選択 目的の境 の値 は、 蛇行度 の街別 の平均値 を求 め、 さらにその平均値 をと り、1.06と した。 この二つの値 によってグラフを三つの領域 に分ける。そ してそれぞれの領 域 を、その性質 によって混雑、 に ぎわい、整然 と定義する。 このようにグ ラフを分類することによって、 グラフ上の点がどの ような性質 の人間流動 を表すかが半J別 できる。その領域(図 5-22)と (図 5‐ 23)で

(図 5-3)を 重ね合 わせたのが

ある。

早稲田大学 渡辺仁史研究室

1990年 度卒業論文

48


1.12

1.10

●

y81.3555‐

0。

y● 1.2220・

0。

y.1.1159‐

25470x R^230。 984 15959x Rハ230.889 0。 988

6.1776o‐ 2x Rハ 2・

1.08

憾 燿

1.06

1.04

1.02

1.00

0.3

0。

9

1.0

歩行速度

1。 1

1.2

1.3

(m/s)

図5‐ 20:歩 行速度 と蛇行度 との相関関係

ソ 1.2198・ 0.14188x R^2・ ・

Q760

1.00

出 L督

1.06

1.04

1.02

1.00

0.0

1.0

歩行速度

1.1

1.2

1.3

(m/s)

図5‐ 21:歩 行速度 と蛇行度の全体の相関関係

49


r掛瀾 C普K K” ︱卜 C譜 t氣 ¨Nム憔

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50

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︵へヽ日︶側

やヽ


燃t督

0.8

1.0 1.0 1.2 1.2 1.4 1.4

回 回

歩行速度

(m/s)

蛇行 度 領 域 図 図5-22:歩 行速度 ―

選L域

0.3

1.0 1.0 1.2 1.2 1.4 1.4

回 回

歩行速度 (m/s) 蛇行 度 グラ フ 図 5-23:歩 行 速度 ―

51


■指標 と建築計画 このようにして作 られた指標 の上にデー タを落 とす ことによつて、人 間 なう際 に活用す 流動 の質 を判別す ることができる。 この指標 は、計画 を行 いて、 。 ることができる。例えば、駅構 内の通勤 通学行動 の多 い通路 にお を の その場所 の人間流動がにぎわいに分類 され たとすると、そ 流動状態 変 ことによつて整 える必要がある。そ こで、例 えばそ こにあ つた店 をなくす いるべ き場所 然 とした流れに変 えることができる。また、本来 にぎわつて で整然 とした流 れがおきている場合、商業施設 を増 やす ことによつてにぎ わいを増す ことができる。 このように現在 までは、量的な指標、例 えば群 になる。 衆密度 な どで評価 されていた空間を質的 な立場 で考 えることが可能

早稲田大学

渡辺仁史研究室

1990年 度卒業論文

52


第 6章

街 の構成 によ る 目的選 択 を示 す指標


図6‐ 1 第6章 の流 れ

53


§6。 1 調査対 象者 の 目的建築物

6。

1.1.対 象 者 の 建 築物 選 択 に よる代 々 木 と原 宿 の 違 い

代 々木 と原宿 の人間が向かつた建築物

(目

的建築物)に は、 どのよう

な違 いがあるだろ うか。調査結果 をもとに、建築物 を配置、大 きさ、用途 の 3つ の面 から考 え、各建築物 に向かった調査対象者数 を出 した。 6。

1.2.

百己堤呈

建築物 の配置 を表す指標 として、駅から建築物 のある場所 までの距離 (最 短経路)を 用 いる。

調査 結果から代 々木では、駅 から 100∼

200mに ある建築物 に対象

者が集中 してお り、原宿 では駅からの距離が近 い建築物 ほど対象者 が集中 している。両者 について駅から500m以 上離れた建築物

(圏 外含 む)に

行 った人 の割合 をみると、代 々木 :19。 3%、 原宿 :15。

9%と な って

お り、 80%以 上の人が 500m以 内で行動 を終 えていることがわかる。 (表 6-1、

図6‐ 2,6‐ 3,6-4参 照)

距離 に関 して、代 々木 と原宿 の相関係数 を求めると、 R=0。

(R^2=0。

586)と

な り、代 々木 と原宿 の人間は、同 じような場所 に

ある建築物 を選択 してい ることがわかる。

早稲田大学

766

渡辺仁 史研究室

1990年 度 卒業論文

(図 6‐

5

参照 )

54


表6‐ 1 駅 か らの距離 と対象 者数 距離{m) 以上

未満

割合{Oro)

対象者数 代 々木

代 々木

原 宿

0 100 100 200 200 300 300 400 400 500 馬nn Rnn Ann 7nn

19

30

14.07

22.73

54 25

29

40.OU 18.52 8.15 0.00

Zl.U「

2.22 0.00

Z.Z′

21 18

3

13 3

0

1

23 135

17

0

日 外

合計

原 宿

132

17.04 100.00

15。 91

13.64 9.85 0.76 12.88

100.00

雨 圏外 lII1 600‐

7∞

″ 日 5∞ 6∞ 圏 400 500

4∞ 田 3∞∼ ‐ 圏 2∞ 300

代 々木

□ 100 2∞ ■ 30

40

50

60

70

1∞ 『

割合 (%) 図6-2 距離別割合

55


60

50

対象者数

40 30 20 10

0 0「

1∞

1販 00

500

5け 600

図 6‐ 3 距離別対象者数

代 々木

3CX「 400

200300

価

餌

00

距離 (m)

30 25

対象者数

20 15

10 5

0 2al‐ 300

31XF4Ю Ю

60Cr7∞

50Ю「 硼

40Ю 500

「

距離 (m) 図 6-4 距離別対象 者数

原宿

30 ソ=8.8752● 0.45134x R12 8 0.586

薇 榊饉 鞍 憚 Щ

20 ロ

10

ハ V

︶ ^ “ n

代 々木 と原 宿

ハ V

図6‐ 5 距離

40

5

20 30 代々木対象者数

・

・

10

, 56


6。 1。 3。

大 きさ

建築物の大 きさを表す指標 として建築面積 と建築階数の積 を用 いる。正 確 ではないが、 ここでは便宜上、建築面積 と建築階数の積 を延床面積 とす る。 代 々木、原宿 に共通 していえることは、1 0 0 0mA2未 満 の建築物 に 3

0%強 の対象者が集 まっていることである。

8 参照 延床面積 に関 して、代 々木 と原宿 の相関係数 を求 めると、 R=0.83 (表 6‐ 2、 図6‐ 6,6‐ 7,6‐

5(R^2=0.697)と

)

な り、代 々木 と原宿 の人間が同 じような規模 の

建築物 を選択 していることがわかる。

早鶴田大学 渡迎仁史研究室 1990年 度事業論文

(図 6‐

9

参照)

67


表6-2 延床面積 と対象者数 面積{m 2)

0000 1000 2000 3000 4000 5000 6000 7000 8000 9000

1000 2000 3000 4000 5000 6000 7000 8000 9000 10000

代 々木

代 々木

原 宿

40

36 24

14

32.14 21.43 5.36 13.39

34.78

1.79

3.48 2.61

16

2

3

4 3 6

13

C

0

1

11.61 0,00

3

D

2.68

9

10000

12.17

9.57 13.91

8.04 2.68

5.22 5.22 0.87 0.00 12.17 100.00

0.89

100.00

115

112

合 計

原 宿

15

И﹃

未満

宙り合

Oυ

以上

(%)

対象者数

日 Ю∞ 『 10000 団 9000∼

%8000‐ 9000 N7000∼ 8000 Ш 6000■ 000 日 5000‐ 6000 圏 代 々木

40け5000

日 30004000 圏 2000‐ Ю∞ 10

20

30

40

50

60

70

割合 (%)

80

90

100

□ 1000 2000 ■ oocD‐ 1000

図6-6 延床 面 積 別 割合

58


40 35

対 象者数

30 25

20 15

10 5

0 CX)CX〕

‐

10CXl

1000∼

7000‐ 8000‐ 9000∼ 10000 ‐

3000‐ 4000∼ 5000∼ 6000

2000

2uX1 3000

4000 5000 6000 7000 8000 延床面積 (m^2)

9000 10000

図6‐ 7 延床面積別対象者数 代 々木

。 4 5 3 。 3 5 2 0 2 5 1

対象者数

0 ︲ 5 0

Ⅷ 器 硼 棚 鵠 棚 郷 儡 Ⅷ ‰ 延床 面積

10000

(m^2)

図6‐ 8 延床面積別対象者数 原宿

40 γ.1.9585+0.83443x

R^230.697

薇 榊縣 女 憚 砥

30

10 図6‐ 9

20 30 代々木対鯖 数 延床 面積 代 々 木 と原宿

︵ 一 ¨ 一 ︼ ︶       ・ 4

0o

59


6。

1.4.用 途

渋谷区役所 より、渋谷区土地利用図 を入手 した。表6¨ 4に 基づいて、日 的建築物 を用 途別 に分類 した。 代 々木 は教育文化施設 に、原宿 は専用商業施設 にもっとも多 く、約 45

%の 調査対 象者が集 まっているのがわかる。 (表 6-3、 図6-10,6-H,6‐

12参 照)

建築用途 に関 して、代 々木 と原宿 の相関係数 を求めると、 R=0.23

9(R^2=0.057)と

な り、 ほとんど相関はない。代 々木 と原宿 の人

間 は、用途 の違う建築物 を選択 していることがわかる。

(図 13 6‐

参照)

以上より、代 々木 と原宿 の人間による建築物選択 の違 いは、用途面 でみ られることがわかった。

早稲 田大学 渡辺仁史研究室

1990年 度卒業論文

60


表6‐ 3 用途別建築 と対象者数 建物用途

対 象者数 代 々木

割 合 {0/o) 代 々木

原宿

官公庁 教育文化 厚生医療 事務所 専用商業 住商 併用

1

1

51

12 18

8

53 20 4

14

10。

46.09 17.39 3.48 0.87 5。 22 0,00 0.00 100.00

12.50 3.57

4

独立 住宅 集合住宅 作業所 屋外利 用地

6

1

5。

1

C

0.89

1

0

1

0

0.89 0.89

112

115

100.00

43

0.00 15.65

7.14

遊興

合計

0.87

45.54 2.68 19.64

0

22

原宿

0.89

36

目 屋外利 用地 日 作業所

%集 合住 宅 圏 独 立住 宅 lIIl遊 興

日 住商併 用 圏 専用商業 代 々木

回 事務所 圏 厚 生 医療 □ 教 育文化 10

20

30

40

50

60 割合 (%)

70

80

90

100

■ 官公庁

図 6-10用 途 別 割合 61


60 50

対象者数

40 30

20

0

官公 リ ヤ

奨徘用 芦需 贅花 曇策考 図6‐ H

遊興役毛桂室

地 勝 棚 所 鰈

10

用途別対象者数 代 々木

0    0 4     3

対象者数

官公庁 教 文 厚 医 事務所 専 商 住 併 用 奨 糞 屁 図6‐ 12 用途別対象者数

遊Jtl 独 住 冬 住 亀 毛

原宿

∞ 。 5

R^2・ 0.057

。 4 0 3 。 2

濠 榊薇 女 憚 Ц

。 1 。

10

20

30

40

50

代 々木対 象者数

図6‐ 13 用途別建築 代 々木 と原宿 62


表6-4 用途別建築 分類 の基準 公   共     系 商

官

公

庁

施

設

官 公 署 及 び出 先機 関 、大 公使 館 、郵 f■i局 、警察 署 、1肖 防 署 、電信 電 話 関 係

教 育 文 化 施 設

幼 稚 lltl、 小 中学 校 、高 校 、大 学 、各 種 学 校 、美 徘i館 、博 物 館 、公 会 堂 、研 修 所 、研 究所 、寺 社 、 教 会 、町 内会 館 、自動 車 教 習所 等

厚 生 医 療 施 設

病 院 、保 健 所 、養 老 院 、福 祉 施 設 、保 育 園 、託 児所

供

ごみ焼 却 場 、汚 物 処 理 場 、火 葬 場 、発 電 変 電 所 (鉄 道 関 連 を除 く)上 下 水 道 施 設、都 市 ″ ス 供 給施 設 、と畜 場 、卸 売 市 場 等 の 都 市 計 画 関 連 施 設

給 処 理 施 設

事 務 所 建 築 物

専 用 事 務 所 (管 理 人 住 宅 は可 )証 券 会 社 、放 送 局 、新 聞 社 、計 算 セ ンター 、銀 行 、医 師 会 館 等

専 用 商 業 施 設 等

専 用 商 業 施 設 (住 宅 を含 まな い もの )、 デ パ ー ト、ス ー パ ー ス トア 、ク レ ジ ッ トデ パ ー ト、 サ ウナ 、公 衆 浴 場 、ガ ソ リンス タ ン ド、一 般 店 舗 等 で 住 居 部 分 を持 た な い もの

住 商 併

用 建 物

業

住 居 俳 用 店 箭0、 事 務 所 (小 売 店 、飲 食店 、の み屋 、小 料 理 屋 、床 屋 、間屋 、税 理 士 、会 計 士 、 司法 書 士 、不 動産 業 、工 務 店 、水 道 屋 、ベ ン キ屋 等 )住 居 イ タ ト用 作 業 所 付 店 箭‖(と う■、 屋 、菓 子屋 、パ ン屋 等 で 自家 販 売 品 の 製 造 販 売 )

宿 泊 ・ 遊 興 施 設

ホテル 、旅 館 、モ テル 、ユ ー ス ホ ステ ル 、料 亭 、待 合 、キ ャバ レー 、パ ー 、 麻 雀屋 、ビ リヤ ー ド バ チ ンコ店 、ソー プ ラ ン ド、 バ ンケ ッ ト(宴 会 、結 婚 式 等 )を 主 とす る会 館 、会 社 団 体 寮 (宴 会 宿 泊 を主 とす る もの )、 ダ ンス教 習所 、ダ ンス ホ ー ル 等 。い ずれ も住 居 との俳 用 を含 む

ス ポ ー ツ・ 興 業 施 設

劇 場 、映 画 館 、オ ー デ ィ トリア ム を主 体 とす る会 館 (民 間 主 体 の もの )、 ポ ー リング場 、ス ケー トセ ン ター 、競 馬 競 輪 場 等 (屋 内 又 は観 覧 席 を持 つ もの 、 公私 共 )水 泳 場 、野球 場 、体 育 館 、ス ポ ァ ツ ク ラブ 等

専 用 独 立 住 宅

専 用 一 戸 建 住 宅 、ソ ロバ ン塾 、着 つ け教 室 、進 学 塾 、華 道 教 室 、医 院 、診 療 所 (大 猫 病 院 を 含 む )等 で独 立 住 宅 を主 とす る もの

集

公 営 、公 仏 公 団 住 宅 、マ ンシ ョン 、ア パ ー ト、ア パ ー ト兼 用 住 宅 、寄 宿 舎 、独 身 寮 、家 族 寮 、 長屋 、テ ラ ス ハ ウ ス 、タ ウ ンハ ウ ス等

系

住 居 系

合

住

宅

工    業     系

専用工場・ 作業所

右 記 の う ち住 居 部 分 を含 まな い もの 及 び専 用 工 lll、 専 用 作 業 場

住居併用工場・ 作業場

右 記 の うち住居 、アパ ー トを兼 ねる もの 及 び住 居 付工 場 、作 業 所併 用住 宅

倉 庫・ 運 輸 関係 施 設

倉庫 業 を営 む倉 庫 、独 立 倉庫 、屋 根 付 資 材 置 場 、配 送 場 、ガ レー シ (他 に付 属 しな い もの ) パ ー キ ン グ ビル 、パ ス 、タ タ シー 、トラ ック車 庫 、流 通 セ ン ター 、自動 車 ター ミナ ル (上 屋 又 は事 務 所 を伴 う もの )等 、事 務 所 、住 宅 等 に付属 す る車 庫 は含 ます

空  地  系

屋外利用地・ 仮 設建物

(屋 外 利 用 また は仮 設 建 物 主 体 )材 料 置 場 、駐 車 場 、〃 ラ タタ置場 、中 古 車 セ ンター 、 飯場 、 プ レハ ブ 住 宅 展 示 場

公 園・ 運 動 場 等

(屋 外 を主 とす る もの )公 園緑 地 、運 動 場 、野 球 場 、遊 園 地 、ゴル フ場 、ゴル フ練 習場 、 釣堀 、 パ ッテ ン グ セ ン タ ー 、テ ニ ス コー ト、ロー ラ ー ス ケ ー ト場 、墓 地 、屋 外 プ ー ル 、馬 術 練 習 場 、フ ィー ル ドア ス レチ ック等

未建築宅地 0未 利用l地 用途改 変 中の土地

宅地 (工 場 川地 、商業 川地 を含 む)で 建 物 を伴 なわ な い もの 、 又 は建 築 中 で用途不 りlの も の 、区 lllil整 理 中 の 宅 地 、 取 りこわ し跡 地 、廃 屋 、埋立 地

道

農 道 、林 道 、街 路 、歩 行 者道 、自転 車 道 、団 地 内 通路

路

鉄 道 ・ 港 湾 等

工 場 、作 業 所 (屋 内 )、 生 コ ンエ 場 、精 米 工 場 lJJll修 理 工 場 、ク リー ニ ン グ店 (せ ん た く 自」 作 業 を行 う もの )

鉄道 、軌 道 、モ ノ レー ル 、空 港 、港 湾

渋谷区用途利用図 よ り 63


§6.2 街 の構 成比

6。

2.1.街 の 構 成 比 に よる代 々 木 と原 宿 の 違 い

前項で、代 々木 と原宿 の人間は用途 の違 う建築物 を選択す ることがわか った。それでは、代 々木 と原宿 の街 にはどのような建築物 が存在 している のであろうか。街 の建築物 を表6‐ 4を もとに用途別 に分類 し、それぞれ の 建築面積 を求 める。そ して、その合計 を求め、それぞれが街 で占める割合 を街 の構成比 とす る。 6。 2.2.′

街 の範 囲 の 決 定

80%の 対象者が駅から500m以 内のところで、建築物 に入 つている ので街 の範囲 を駅 を中心 に約 500mと す る。 また歩行経路 について、最 短経路 をとらなかった者が、代 々木 てお り、それぞれ 1.79%、

6。

2組 、原宿 8組 、 という結果がで

96%と なる。つ まり、約 90%の 対象

者が最短経路 で行動 している。そ こで、 この 500mを 最短経路 で考 える。 6。

2.3.街 の構成 比

6。

2.2。

で求 めた範囲において、各建築物 を用途別 に色分け したものが、

図6‐ 14,6‐ 15で ある。それ をもとに用途別 に建築面積 を求 めたものが表6-5 である。 代 々木、原宿 とも事務所、住商併用、独立住宅、集合住宅の占める割合 が高 く、 4つ の施設の他 に、代 々木 は教育文化施設、原宿 は専用商業施設 の占める割合 が高 い。

(図

6-16 参照 )

代 々木 と原宿 の街 の構成比について、相関係数 を求めると、 R=0。 7

早稲 田大学

渡辺仁 史研究室

1990年 度卒業論 文

64


56(R^2=0.572)と

な り、同 じような街 の構成比 となっているこ (図 6‐ 17

とがわかる。

早稲田大学

渡辺仁史研究壼

1990年 度卒業論文

参照 )

65


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●

日 団 ギ 女Fr t iL方 [It 暉嚢目│:r tl l':鶴 1方 也 i■ 年1 Π IJ旧 引 1丁 fち 日 │「 ‖│1舟 │:‖ 方 色:il l: ロロロ││:││ll l!││││ク Ll勿 L it 「[[J lh irl i堕 ‐ "1方 く,「 'I「 lll l:力 色 日 '生 ■■H iti‖ l ll11、 サ││:′ 色 ││デ 亡 [一 rl lた 繭 │]:ナ 場 11:業 色言 贅 [Y]:キ “ IJ: i」 :1輸 ltl(ふ 方 ,11//_ll l勾 Eニ ニ 」 ]打 :ク ト111111山 ・ ″ ヽ腫1 運 llll l場 等 回 ク [I]lt建 築 宅 叩1・ 水利 lll地 ナ l11■ d気 変 │││ン )1 1也

小 一■ 小 日層

ナ L Fl ・ り 「 ,さ │'方 住 伐

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〓 〓

〓

〓 〓 〓

一       一

ダ黙神園町

3 ,デ ぅゥ

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武 遭 場

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桂 集 田擦 剛1地 図

代 々木

■

ミ

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一

一

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′ 図6-15 建築用途別 地図

_

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7 ●

ヽ

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レ

藩 l■

卜 、

孫 ぜ


表6‐ 5 街 の構成 建筆用途

面 積 (m2) 代 々木

Oro) 割合 〔 代 々木

原宿

事務 所

51695,94

専用商業

7130.6C 28358.32

951.48 11723.05 401.29 32008.99 27247.1 25561.98

2498.55

1358。 22

1659.64

官公庁

23248.65

教育文化

3344.71

厚生 医療

住商併用 遊 員

スポーツ

512.OC

1380.01

独立住宅

44636.09 40481.90

25245.11 62386.12

1143.96 2629.28 12016.08

626.4〔

集合住宅 作業 所 倉 庫

屋外利用地 公 日

未建築地

73 10.25 0。

232.42

原 宿

0,4〔

2.33

0.81

5.6C

10.00 0.34 27.30 23.24

1,47

0.19

22.79 3.14

15.5〔

32.60 4.69 72.50

13.22

10.00

12.50

12.40

1.10

0.66

39.77 3.50

0.23 67

67

0,72

19。

12.25

17.84 0.50 1.16

30.2C

62.60 56.77

0。

21.5〔

53.22

1.60

0。

11

3.69

0.2C

16.85 0.00

4.91

10.54

8.44 175,84

0。

5752.4

5.30

2.79

1369。 12

7518.34

9891.5C 206135.5C

0.00 3。 31

0.66 4.80 100.00

100.00

21.80

0.30

0.00 226874。 18

合 計

上し1「 代 々木

原 宿

318.17

5〔

日 未建築地 圏 公園 □ 屋外利用地 日 倉庫 田 作業所 田 集合住宅 圏 独立住宅 圏 スポー ッ □ 遊興

代 々木

日 住商併用 圏 専用商業 ■ 事務所 □ 厚 生医療

0.00 10.0020。 0030.0040.0050.0060.0070.0080.0090.00100.0

□ 教育文化 ■ 官公庁

割合 (%) 図6‐ 16 街 の構成比

40

y=1.2016+0.84513x RA2=0.572 ロ

30

︵ま︶0 轟  憚 晒 10

68 10 ・

20

代 々木 割合 (%)

図6‐ 17 街 の構成比 代 々木 と原宿

30


§

6。

6。

目的建築物選択 の要因

3

3.1.街 の構 成 比 と調嶽

寸象 者 の 構 成 比

用途建築別 に出 した調査対象者数 を割合 で表 したものを、調査対 象者の 構成比 とす る街 の構成比 と対象者の構成 比 とを比べ ると、必ず しも街 で面 積 の占める割合 の高 い施設が多 くの対象者 を集 めているとはいえない。 寸象者 の構成比 の相関 を 代 々木、原宿、それぞれ について街 の構成比 とメ 求 める。

345 (R^2=0。 119) :相 関係数 R=0.321 (R^2=0.103)

代 々木 :相 関係数 R=0。 原宿

代 々木、原宿 ともあまり相関はない。

早稲田大学

渡辺仁史研究室

(表 6-6、

1990年 度卒業論文

図6-18,6‐ 19 参照)

69


30 RA2=0。 103

0             0 2             1

封優撻C起

ロ

ロ ロ

ロ

助

0

10

20

30

40

50

対象者の構成比 図6‐ 18 代々木 街 の構成比 と対象者の構成比

。 4 m ■

m

一     鋼怪撻 C趣

RA2=0.119

ロ ロ

。 l

ロ

■

。

0

10

20

30

40

50

対象者の構成比

図6‐ 19 鷹宿 街 の構成蛯 と対象者の構成比

70


//6.3.2.目 的選択度 調査対象 者 の構成比 を街 の構成比 で除 してでて きた係数 を目的選択度 と

し、人間が 目的建築物 を選択する指標 とする。 目的選択度 =

(図 6-20

参照 )

調査対象者 の構成比o)

街 の構成比(% 調査結果 か ら建築用途別 に、 目的選択度 を示 したものが表6-6で あ る。 ここで、対象者 の構成 比が 0の 場合 は、今 回 の調査 で偶然、対象者 がそ の用途建築物 に行 かなかった と考 え、 目的選択度 は得 られない もの とした。 この選択度 を決定 している要因が建築物 の配置、大 きさ、用途 などか ら 求 めることができれば、街 の構成 比 よ り人間 の選択す る建築物 がわかる。 さらに、そ こから街 で どのような人間 の流動 がみ られるのか予測 す る こと もで きるで あ ろ う。 これよ り、 目的選択度 の要因 を探 るため、 目的選択度 の得 られた用途建 築物 につい てのみ検討 す る。 検討す る施設 :官 公庁、教育文化、事務所 、専用商業、住商併用、 遊 興 、独 立住 宅 、集合住 宅

早稲田大学 渡辺仁 史研究室

1990年 度卒業論文

71


表6‐ 6 街 の構成比 と対象者の構成比 代 々木

建物種 類 官公庁

事務 所 専用日 業

2.68 19,64 7,14

住闘併用

12。

週興

独立住宅 集合住宅 椰栗 廟

屋外利 用 地

50

3.57 5。

36

0.89 0.89 0.89

度

22 4.44 1。

00

牧育文 1ヒ 厚生医療

原宿 OrO) 街 の構 成 〔 0.89 0.73 45.54 10.25

OrOl 対 象者 〔

1.47

22,79 3.14

街 の 糧 威 10rO〕 選 択 度 対 象者 (OrO) 0.46 0.87 10。

43

0.00

0.8〔

15.65

2.27

46.09

1.OC

17.39

17.84

3.25 0.27 0.0[

0.50

1.7C

5.30

0。

3.48 0.87 5.22 0,00 0.00

12.50 1.10 19,67

17

1.89

69

1.80

0.19 15.53 13.22 12.40 0.66

3.49

25

0.07

5。

12。

1.01 1.4C

5.27

30.2C 0.30 2.79

0。

17

街 の構成比

対象者 の構成比

対象者 の構成比 目的選択度 =

陶 輻 鉤

A目 的選択度

街 の構成 比

=

xOr。

aOr。

図6‐ 20・ 目的選択度概 略図 72


6。

3.3.選 択 度 の 決定 要 因

一般 に建築物が大 きく、駅 から近 い建築物 の方が、人 を多 く集 める、つ ま り、目的選択度が大 きい ように思 われる。そ こで、目的選択度 の決定要 因 を、建築物 の総延床面積比、一戸あた り平均延床面積、平均距離逆数 と 仮定す る。 目的選択度は、面積的要素 を含 み、延床面積 について検討する 必要 はない ように思 われるが、建築高 さの要素 を含 んでいないので、延床 面積についても検討す る。 これらの建築物 デー タを求 めるにあたって、すべ ての建築物 について検 討するのは不可能 なことである。そこで、教育文化 。事務所 。専用商業・ 住商併用 。独立住宅・集合住宅施設 については、街 の構成比 とほぼ同 じよ うな比率 になるように、 い くつかの建築物 を抽出 した。 (表 6‐ 7,6‐

8

参照)

また、抽出 した用途建築 については、その延床面積 の合計 (総 延床面積) と比率 も示 した。

早稲田大学 渡辺仁史研究室

(表

1990年 度卒業論文

6-9,6-10 参照)

73


表6-7.1 代 々木抽 出建築物 1 置摯 用 途 公共 系

官公庁

面 租 ヽ

〕

含針

― Fあ た り

平均

薇文

ヽ

Im 21

嗜菫 訂 正

饉 菫

330.9C 734.40

2

36.32

1

1659.6` 553.21 700.lC

1568.85 8.00 2.67

中薦 所

4734.6“

47.5C

平均

683.52

6.79

4973.6で

8.76

16841.5C

)

944.21 1202.0( 1111.21

10+2 9+1 6.7

6.5 5 C

ヘ

174.3`

1924.75 7.10.3.lC 377.69

3021.5C 2287.91 4837.30 522.95 3922.14 2556.65 3195.32

457.58

D

806.22

E

130.74 490.27

G

232.42

10+1

399.4e 719.0〔

10+〔

1

457.5〔

9+1

1

6+1

5556.36 4613.96

6● 1

2669.23

0 合 計

9927.00

127.75

平 均

583.94 424.90

7.51

=商

合計

5 4 10●

5 4

30472.8C 4733.69 2124.4嘔

〕16〕 〕14)

522.95 196.11

)

537.4〔

1006.6〔

200.00

653.∝

320

1045。

9〔

392.21

2

2

5

5

3

290.5〔

3

3

1

435.71

3

3

1307.38

3

214.2〔

535.6(

哺

737.2`

Э

462.3( 346.40 72.63

0

410

3.6C

2

11

343.53

301 1000.00

212.4〔

58。

30C

802.59 5033.41

439.41

50.3ど

26C

18.OC

2149,91 873.35 1062.25 871.59

く

520

107419〔

401.29 1370.98 274.19

住商

300 500

240 490 5040.00

12223.99

1

217.9C

130.7“

1610.OC 230.00

35C

813.4〔

ヽ

29(

1162.11

72.63

平 均

38C

1307.38

203.37

―戸 あ た リ

930.OC 310.OC

1030.33

268.74 )

36C 30C

9347.76 4575.33

617.37 659,1` 610.11 381.32 261.48 290.53 1111.27

Э

―戸 あ た り

1933.23

合計

399.4〔

B

一戸 あ た り

36.32 5799.68 8497.96 1198.43 9442.10 7813.40 5556.3C 1470.80 871.59 34850,7`

3

3

商業 系

`m2〕 4194.51 1

245.1【

―戸 あ た り

距 腱 〔m〕

匡康 面 種

5

5 4

0

39C 58C 30C

642.79 1071.32

31C

254.21 232.42 5160.52 924.61 2771.64

40C

38〔

39(

363.1〔

72.63

4

290.5`

6(

合計

5315.50

66.OC

20072.9嘔

4690。 00

平 均

177.19

3.3e

1180.7〔

275.38

74


表6-7.2 代 々木抽 出建築物 2 面 ■ lm

建鐘 用 途 菫 員

537.4〔

3

1565.2` 199.74 196.11

D 合計

住宅 系

21

ヽ

―戸 あ た り

平 均

独 住

へ19〕

lm 21 2687.39 12521.78 599.22 500.32

階数 訂 正

陪 数

饉 康 面 ■

4+1

2498.55 624.64 599.22 261.48

2

140.OC

1198.4〔

E

2

F

236.05

2

472.11

239.6E 217.9C 711.8C 65.37 189,10 326.34 511.34 252.69 254.21 181.58 108,95 362.00

2

479.37 435.79 1423.59

J

Ⅵ(3) Э

0 R15)

S

275.42 669。 38 439.42 642.79

合 計

2

2

2 2

130.74

2

370.27

2

653.69 1023.6e 503.40 363.lC 217.9C 2

550.3Z

2

2

1333.7〔

2

2

873.3〔

2

1205.5嘔

44.00

14093.8ど

153.lC

集 住

ヽ

159.7G

2

3

232.4, 217.9C

2

)

457.5〔 642.7嘔

711.3( H

261.40 359.53

合計

522.95 228.79 536.03 559.27 798.95 239.69 1131.90 601.39 7662.20

平 均

473.0嘔

:

K M

N 0 P

240 300

35C

32C

2

平均

3

52(

505.37

―戸 あ た り

―戸 あ た り

560.OC

4099.le 522.95 290.50 363.16 348.60

2

131

330

16396.71

145.26 131.5C 174.32

B43)

C D

PE E【 m〕

640.63 319.58 464.35 653.69 2287.9 5142.3C 1423.59 522.95

32C 40( 7600.OC 345.4〔 30〔 30〔

521

330 400 580 200

2

719.OC 1568.35 457.5e 1603.Oe 1118.5`

51.00

2396.86 479.37 5659.50 3006.97 27029.74

32( 5910.OC

1739.30

369.3〔

2

3 2

30C 40C 47C 28〔

75


表6-8.1 原宿抽出建築物 1

含 81

面 積 lm 2) 951.41 951.4e

―戸 あ た り

平均

951.4ε

薇文

A

982.3C

B

617.37

腱菫 用 途

公共 系

冒公 庁

ヘ

739.0〔

階数

階菫

rr正

`m21 1902.9C 1902.9〔 8 4

3+1

4

457.5〔

2

343.11 含針

―戸 あた り

商業 系

130.7ど

4

3270.26

26.00 4.33

平均

事務所

︵●

F

1563.35 261.40 370.42 183.70 337.01 849.31

349.00

0 8

782.97 8125.3

5.4.4.4

合計 平均 ヽ

650,7〔

1+〔 〔

1

1

399.4〔

5+1

6

243.3` 479.31

4

4

5+1

6

160.0〔

5

5 3 4

72.63

4

777.16 204.10 8032.80 577.34

7+1 4

7+1

B

1724.11 343.19

D

203.37 315.22

平均

住 商

ヘ

E 9 H :

K L

M

N 0

5 `

203.3 233.21 273.97 562.17 190.59 7090.97 221.59

550 300

230 530

45060.3″

4360.00

3755.0〔

363.30

13923.5嘔

35C

14838.75 3904.70 518.59 98.05 2396.86 973.27 2876.23 800.41 326.84 290.53 6217.31 816.39 54300.51 3878.61 13792.35

45C 9〔

30( 4000.OC

285.71 38C 29(

18〔

1133.00

42C 55C

4

1133.00

3.90

25C 40C

441

523.53 1779.49 313.48

3 4 4

40C

203.37 653.69 2173.52 2142.65

571.70 2.2.4.こ

33C

1503.3●

2

444.37

235.3〔

平均

4

87.1

1(4〕

6798.37 6798.37 4486.0`

1029.5C 610.11 1260.3C 174.32 767.OC

191.75 392.21 50.34 130.74 434,7C 423.5` 203.27 261.77

D14〕

合計

―戸 あ た リ

98.0〔

u

―戸 あ た り

291.6コ

6319.0(

103.9〔

ヽ

1750.00

250 540 440

4721.OC 3327.6` 67.7〔

く

合計

23C 26C

918.3C 1853.5

4357.9〔

129.6〔

→

300 480

1035.4Z

3 1+3 3

541,72 2320.6C 709.81 1643.7〔

D

450

こ0

K

専商

450 450

734.40

1+4

―戸 あ た り

1902.96 7358.80 2469.49 2956.13 915.17 1372.75 522.95 16095.29 2602.55 6275.42 3704.24

1

897.0 345.15 1089.48 590.14

:

DE饉 (m)

工 床 面 積

321.91

410 500

32C 32C 40C 52C

2243.69

24C

762.35

51C

34164.14

6470.OC 323.5C

1703.21

76


表6‐ 8.2 原宿抽出建築物 2 腱鐘 用 途

面 積

3 2

平均

餞住

へ(2〕

533.35

2

76.2C

2

D

5.00 2.50

`m2〕 3540.82 355.90 3896.72 1948.30

2

1067.69

2

152.51

254.21

2

490.27 522.95

2 2

く

哺(3) Э

P12) Э

R 合計

―戸 あ た り

平均

籠住

ヘ

203.37

2

363.lC

2

188.04

2

671.3〔

3

372.6C

2

406.7Z 726.3` 377.∝ 2015.5“

2

585,4` 183.01 270.48 705.98

540.9C 1411.97 429.2C 1459,91

214.63 729,95 6854.08 253.35

37.OC 2.OC

310

630 940.OC 470.OC

29C 55C 54C 30C 40C 53C 50C 20( 31( 35(

745.21

531.06 1170.83 367.23

14380.0 798.39 15699.44

610 580 500 490 430 8010.00 445.00

1427.22 2600.9C

23403.62

25C

C

408.19

1224.5〔

30〔

D

152.51

610.1

400

6264.52 800,70 3660.66

600 300

2

1639.16 704.43

520 300

570.3嘔

2

1141.78

590

354.00 200.41 471.3 1089.40

2 2

703.10

1+〔

=(3)

400.3〔

3(3)

915.17 630.45 392.21

u

P12)

1223.94 1786.75

0

1162.1

R(4)

1215.86 406.74 544.74

Э

S

4.2.2.2.3

9■ 1

416.9 1885.24 9805.34 12289.36

9+1

17867.51

4

4

9

3486.34 4.4.3.2

平 均

17217.6 409_9“

55C 23C 50C 25C 34C 41C 40C 50C

3.25

3951.55 2033.7C

2

1089.4〔

97.3こ

109181.9C

8090.OC

4.6〔

5199,1`

305.2と

4+1

414.21

207.15 合計

●● ´”

B

1044.01

一戸 あ た り

508.40 980.50 1045.9C

392.21

196.11 1

,E饉 (m)

肛床 面 積

階 数

―戸 あ た り

合計

住宅 系

Im 21 1180.27 177.95 1350.22 679.11

饉負

77


表6-9 建築用途別 デー タ 1 代 々木 建物種類

抽 出

繊面積

選択度

(m2)

官公庁

1,22

教育文化 事務 所

4.44 0.86

4784.60 9927.00

専用商業

2.27

1370.98

住商 併用

1.00

遊員

3.25

独立 住宅

0.27 0.05

集合 住宅

総 延 床 面 11〔

比率

m2)

上ヒ率

34850.73 80472.80

34.90 72.41 10.00

69.24 159.8〔

5033.41

10.00

5315。 53

38。 77

20072.99

39.88

7046.92 7662.26

51.40 55.89

14093.84 27829.74

28.00 55。 29

抽 出

原 宿

建物種類

繊 面 積 〔m2) 比 率

選 択度

総 延 床 面 積 (m2)

比率

1.89

官公庁 萩育文化

1.83

事務 所

1.01

専用 商業

3.49

住商 併用

1.40

遊 員

5。

独立住宅

0.07 0.17

集合 住宅

3270.26 8125.87 8082.80 7090.97

10.00

16095.29

11.19

24.85 24.72 21.68

45060。 34

31.34

54300。 53

37。

34164.14

76 23.76

27 6854.08

17217.67

96

14380.01

52.65

109080.90

20。

10.00 75.86

表6-10建 築用途別 デー タ2 代 々木

L争

菫富ロ

―戸 あ た り 画 租 (m2)

選択 度

延 床 面 積 (m

晴数

2) ,E饉 {m)

553.2

2.67

1933.21

683.5`

6.79

4973.6ε

583.9“

7.51

4733.6嘔

専用 商 業

274.1(

3.6C

1066.6ε

住商 併 用

177.1嘔

3.30

1180.7〔

3.25

624.6ど

4.75

4099.11

140.00

640.∝

0.05

153.1( 473.3(

345.45 369.38

官 公"詢 庁

4.44 0.80

薇育文化

事務所

遊 員

独立 住宅 集合住宅

1739.3〔

0.3` 0.4( 0.5(

―戸 あ た り

原 宿

It=nll=日

3.19

10W,EE

310.00 230.00 343.53 200.00 275.38

E択 度

面 llim 2〕

饉床面積(m2〕

階数

官公 庁 改青 文化

1.89

951.4〔

2.01

1902.9C

1.33

4.33

中薔 所 専用 商業

3.49

545.OZ 541.7Z 577.3Z

2682.55 3755.03 3873.6

住商 併 用

1.4C

221.5〔

證 ■

5.27

679.11

嗅立 住 宅

253.3〔

腱含 住 宅

409.9`

5.65 5.29 3.90 2.50 4.60

距 饉 〔ml

100r,E離

450.0( 291.61 363.3(

0.3と

0.2`

285.71

0.3〔

1703.2 1948.3C

323.5( 470.0(

0.31

798.39 5199.1

445.0〔 385.2“

78


6.3.4。

目的選 択 度 と要 因 の 相 関

(図 相関係数 R=0.045(R^2=0.002)

a、

目的選択度 と総延床面比

b、

目的選択度 と平均延床

c、

(図 相関係数 R=0.266(R^2=0.071) (図 目的選択度 と平均距離逆数 相関係数 R=0。 348(R^2=0。 121)

6‐

21 参照

)

6-22 参照)

6-23 参照 )

目的選択度 と一戸 あた り平均距離逆数が最 も相関係数が大 きいがほとん ど相関 はない といえる。 6.3.5。

系 列 別 目的選 択度 と要 因 の 相 関

官公庁・教育文化 。事務所 。専用商業 ・住商併用施設 を公共 。商業系、 集合住合 0独 立住宅 を住宅系 と、 2つ の系列 に分ける。 これらの系列別 目 的選択度 と要因の相関 を求める。 a、

目的選択度 と総延床面積

(図 6‐ 24,6-25

参照)

公共・商業系 相 関係数 R=0。

126(R^2=0.016)

住宅系 相関係数 R=0。

早稲田大学

渡辺仁 史研究室

032(R^2=0.001)

1990年 度卒業論文

79


b、

(図

目的選択度 と平均延床面積

6-26,6‐

27

参照)

29

参照 )

公共・商業系 相関係数 R=0。

389(R^2=0.569)

住宅系 相関係数 R=0.045(R^2=0。

c、

目的選択度 と平均距離逆数

420) (図 6-28,6‐

公共 。商業系 相関係数 R=0.569(R

^2=0。

324)

住宅系 相関係数 R=0.648(R^2=0。

42・ 0)

目的選択度 と平均距離逆数 は、建築用途 を 2つ の系列 に分けることによ って、相関が強 くなった。他 の目的選択度 と総延床面積、平均延床面積 に は、あま り相関がみられない。つ ま り、目的選択度 を決定す る要因は、建 築用途 と距離

(配 置)で 、あ ま り延床面積 (大 きさ)は 関与 していない と

いえる。

早稲田大学

渡辺仁史研究室

1990年 度卒業論文

80


図6-28,6… 29よ り、目的選択度 と平均距離逆数 の関係式 を公共 。商業系 と 住宅系 について求 める

住宅系

9

8     3

:Y=-1.5315+9。 :Y=-0。 4400+2.2

公共・商業系

32X 08X Y:選 択 度

X:平 均 (100/距 離)(1/m) これを目的選択度 と距離 の関係式 に直す と、

公共・商業系 住宅系

32/T 08/T

:Y=-1.5315+998。

:Y=-0.4400+223。 T:平 均距離(m)

Y:選択度

とな る。

以上 よ り、街 の建築物 を用途別 に分類 し、一戸あた りの駅 からの平均距 離 を求 めることによって、目的選択度が求 まる。そ して、その目的選択度 と街 の構成比 よ り、用途別 にその建築物 を選択 した人間の割合

(人 間の用

途建築別構成比)を 求 めることができると考 えられる。 (図 6‐

早稲田大学

渡辺仁史研究室

1990年 度卒業論文

30

参照 )

81


5 4 3 2

昼K 躙 8 田

1 0

100 総延床面積

200

(比 率)

図 6-21 目的選択 度 と総 延床 面積

燃К 贈 8 □

0

1000

2000

3000

4000

5000

6000

平均延床面積(mA2) 図 6‐ 22 目的選択 度 と平均 延床 面積

楓“ 悶 8 回

0.2

0.3

0.4

0.5

0.6

0。 7

100/EE離 (1′ m)

図6‐ 23 目的選択度 と距離逆数

0.8

82


撻K 躙 8 回

0

100

200

総延床 面積 (比 率 )

図6-24 公共 。商業系総延床 面積 相関

0.3

]RA2=0.001

楓κ 躙 8 □

0.2 ロ

0.1

0.0

20

40

60

80

総延べ床面積 (比 率)

図6‐ 25 住宅系総延床面積 相関 83


5 RA2=0。 151

4 楓L 躙 8 □

3

2

1

0

2000

1000

3000

4000

5000

平均延床面積(mA2H 巨]6-26

公 共 0商 業系 平均 延床 面積

相関

0.3

RA2=0.002

口

撻K 躙 3 m

0。

2 ロ

0。 1

■

0.0                                                                       ・一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一 .

1000

2000

3000

4000

5000

6000

平均延床面積 (mA2D

図6‐ 27 住宅系平均延床面積 相関

84


y

= - 1.5315 + 9.9832x

R^2 =0.324

楓颯 賊 8 ロ 0。

0.3

2

0.5

0.4

100rEE離 (1ノ m)

図6‐ 28 公共 0商 業系距離逆数 相関

0.3

y=

‐0.44000+2.2308x

RA2‐

0。

420

楓“ 閑 8 回

ロ

0

口 “ ロ

0.0

0.20

0.22

0.24

0.26

0.28

0.30

100rE離 (1ノ m)

図6‐ 29 住宅系距離逆数 相関 85


の構成比

目的選択 度

y=F(t)

t:一 戸あた りの

駅 からの平均距離

人間 の構成 比

)R綸 実際 の数値 を用 いた例 街 の構成比 専用商業 :22.85%

一戸 あた りの 駅か らの平均距離 :320(m)

‐ 1.5315+998。 32/320=1.59

目的選択度 :1.59

人間の構成比 :36.29%

図6‐ 30 街 の構成比 から人間の構成比ヘ


§

6。

4通 りにおける予測

、系列別目的選択度 と距離 の関係式 を用 いて、街 の一部 である通 りにおけ る人間の用途建築別構成比 を予測する。代 々木 は整然 とした流 れが見 られ るYゼ ミ通 り、原宿 は、 に ぎわいの見 られる竹下通 りを取 り上げる。 それぞれの通 りの対象 となる建築物 は、駅 から最短経路 500m以 内で ある。

Yゼ ミ通 りと竹下通 りにおいて、用途別 に建築面積構成比 と一戸 あた り の駅 からの平均距離 を調べ る。平均距離 よ り目的選択度 を求め、その 目的 選択度 と通 りの建築面積構成比 よ り人間の用途建築別構成比が求められた。 (表 6‐ H,6-12 参照)

ここで、公共・商業・住宅系以外 の施設 に関 しては、 目的選択度 を 0と した。 表6-12よ り、 Yゼ ミ通 りは教育文化施設 に、竹下通 りは専用商業施設 に

100%以 上の人間が向かっているという結果がでた。 これは、 ほとんど の人間がその施設 に向かっていることを示す ものであろ う。 このように、 人間の構成比が 100%を 超えてしまう施設が生 じる ことがあるが、 これ は、特 にその施設 に向か う人 の流 れが強 いこ とを表す ものと考 えられ る。 このように、目的選択度 は、人間の流動 を予測す るのに有効 な指標 とな るであろ う。

早稲 田大学

渡辺仁 史研 究室

1990年 度卒業論文

87


表6‐ 11 通 り構成比 Yゼ 建物種類

竹下通 り

ミ通 り 自1含

面 積

宙1合

面 積

838。 90 3355.61 1249。 27

4.58

0,00

18,32

1046。 99

32

専商

0.00

0.00

1870.28 12596.96

44.97

住 商

1844.86 7012.64 3295.68

10 07

6400。 71

22,85

38.29 18.00

6.84 7.98

0.00

0.00

312.32 403.11 18312.38

1.71

1917.49 2234.89 29,05 1078。 59 838.90 28013.86

官公庁 萩 文

事務所

独住 集住 倉庫

屋外利用地 未 利用 地 合 計

6。

2.20

100.00

0.01 3.74 6.68

0。

10

3.85 2.99 100.00

表6‐ 12 通 り人間 の構成 比 建鞠 種類

Yゼ

ミ通 り

面積

(m2)

平 均 距 離 (m) 選 択 度

割 合 (0/o) 4.5ε

教文

3355。 61

18。 32

事務所

1249.27 0.00

6.82 0.00

1844.86 7012,64 3295.68

10.07 38.29 18,00

専 商

住 商 独 住 集住

280 140

2.03 5.60

9,32 102.60

285

1.97

13.45

288 349

0.20

7.60

321

0。

25

4.58

Oυ

838.9C

官公庁

19.49

竹下通 り 建物種類 官公庁 萩 文

事務所

面 積 〔m2〕

0.00 1046.99 1870.28

専 商

12596。 96

住商

6400.71 1917.49 2234.89

独住 集 住

Oro〕 割合〔

平 均 距 離 (m) 選 択 度

人 間 の 構 成 10ro)

0.00

3.74 6.68

44.97 22,85 6.84 7.98

210 373 217

320 402 381

3.22

12.0`

3.07

138.01

1.59

36.29

0.11 0。 15

0.79

7.6`

1.16

88


7章 指 標 を用 いた 茂証 ― 勅精 西 日


§

7。

1

概要

本章 では、第 5章 の結果 をふ まえ、新宿西 口を対象 とし、そ の人間流動 の特性 に考察 を加 え る。その際、 まず、従来 か ら行 なわれ て きた人間流動 に関す る研究 の 2つ の方法 によって考察す る。 つ ま り、断面交通量 など、 人間 をそれぞれ個性 のない集合体 として とらえる方法 と、追跡調査等 によ る人間の個性 に着 日 した方法 の 2つ で あ る。 これによって、新宿西 回の流 動特性 を総合 的 に把握 す る。次 に、第 5章 か らでてきた指標 を用 いて、新 宿西 日の流動特性 を検 証す る。

早稲田大学

渡辺仁史研究室

1990年 度卒業論文

89


§7.2流 動 を集合体 と して とらえた考察 7.2.1 断面 交 通 量 に よる考 察 断面交通量 は図7‐ 1に 示す13ポ イ ン トについて測定 している。改オLを 出 たところを中心 に考 え、その区域 に流入 したか、そ こか ら流出 したか で流出入 を区別 した。

早稲田大学

渡辺仁史研究室

1990年 度卒業論文

90


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二図 長製細羅咽川枢旧還露 憚泰 ︼

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F   目

£卜g幣 熙

.〓暉泰 頭H 属 ト

l n ハ n 晰 = 一 M︼

91 ・


1)各 出入日の特徴 (図 回

7‐

2∼ 図7‐ 9 参照)

JR西 日改オL口 である。平 日については、図

7‐ 2よ

り、 9時 の流

入量が圧倒 的 に多 く、通勤 ラッシュがあらわれている。流出量 については 図7-4よ り、17時 が一番多 く、帰宅 ラッシュがあらわれている。次 に、

9時 の流出量 が多 く、乗 り換えによるものと思 われる。休 日については、 図7‐ 6よ り、流入量 は 9時 が最 も少 なく、17時 が最 も多 い。 これは、図7 ‐ 8の ように、流出について も同 じであ り、その数 もほぼ一致 してお り、時 間 とともに人 の出入 りが激 しくなる傾向がある。 巨亜]こ こは、小田急線への乗 り換 えの際 に使 われる。平 日、休 日とも 流出入数 は一定 してお り、大 きな特徴 は見 られない。 これは、小田急線 と

JR線 の乗 り換 え口が駅構内に別 にあ り、 ここがあまり使 われていないた め と思 われる。 国

ここは、小田急線 の乗降 に使 われる。 P-1と 比べ て、流出入 の人

数 は少 ないが、 P‐ 1と 同 じ特徴 が現 われてお り、改オL口 としての特徴 がで ていると思 われる。 □

ここは、京工線 の乗降 に使 われる。 ここ もP‐ 3と 同 じように人数

は少ないが改札 日としての特徴 がでている。 国

ここは、都営新宿線 と京工新線への乗 り換え と、 オフィス街へ の

出入 り日 として使 われる。 しかし、都営新宿線 と京工新線へ の乗 り換 え口 としては南口があ り、 ほとんどがオフィス街へ の出入 リロ として使 われて いると思 われる。平 日の流入 については 17時 が多 く、流出 については 9 早稲田大学

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1990年 度卒業論文

92


時が多 いのは、通勤 のためと思 われる。

E亜 lこ こは、オフイス街へ の出入 り日 として使 われる。平 日の流出入 については、 P‐ 5と 同 じように通動 の特徴がでている。 □

ここも、オフイス街へ の出入 リロ として使 われる。流出入 につい

ては、 P‐ 6と 同じような傾向がある。 回

E亜1巨

lこ こは、九 の内線への乗 り換え口 として使 われる。流

=亜 出入 について、 P‐ 10の 平 日9時 の流出がめだって多 くな っている。 P‐ 10 の休 日の流入 に時間 によるばらつ きがあるが、 これは、電車の到着す る間 隔 と調査 時間のタイミングによる ものと思 われる。 回

回

ここは、小 田急線 へ の乗 り換 え と、地上へ の出入 リロ とし

て使 われる。 P‐ 12の 休 日の流入 にP‐ 10と 同 じ傾向が見.ら れる。

E亘コ ここは、京工線 の乗降 に使 われる。流出入 については、 P‐ 4と 同 じ傾向が見 られる。

早稲田大学

渡辺仁史研究室

1990年 度卒業論文

93


人数

900 800 700 000

人数

3000

500

2500

400

2000

300

1500

200

1000

100

500

0

9時

0 9時

11時

図

7・

2

15時

13時

新宿駅時刻別断面交通量

(平

‖崎

17時

13崎

15時

図7‐ 6 Jr摘 駅時刻3JLf画 交通量

(休

日 :資 入方向その 1)

日 :漉 入方向その 1)

人数 │ 600 500

人 欧

600

400

500 300

400 300

200

200 100

100 0 9崎

11崎

13時

0

15崎

図7‐ 3 新宿駅時劇別断面交通量

(平

9崎

‖喘

13時

15崎

口7・ 7 新宿駅時刻BJ断 面交通量

日 :滝 入方向その 2)

17崎

(休 日 :凛 入方向その 2)

人数

2500

1200 1000 000 600 400 200

0

9嗜

11崎

13時

15嗜

0

1

9崎

図7‐ 4 新宿駅崎劇30断 面交通量 く 平日 :凛 出方向その2)

人数

‖崎

13崎

□7・ 8 新宿駅時郷8U断 面交通量

15崎

17崎

(体 口 :滝 出方向その 1)

人数

500

1200

450 1000

400 350

000

300 250

600

200 400

150 100

200

50 0

0 9時

9時

11崎

13崎

15嗜

□7・ 9 新宿駅峙 30断 面交通量 {体 日 :=出 方向その 2) □

7・

5

新宿駅時 劇別輌

I交 轟量

〈 平日 :凛 出方向その 1)

“

94


:翌 LT20:liliI11

96


│:::::::::i:iill:::::::::│

97


)、

III \ ″

│:::::::iiii:::::::│


` ″ピ ・ ヽ “ル ヽ 、

‐ □ 99


7.2.2 流 動係 数 に よる考 察 (図 7‐ 12∼ 図7‐ 23、 表7-2参 照) 図7‐ 12∼ 7‐ 19か ら流動係数 をみた場合、改オL回 の流動係数 の大 きさが き わだっている。 J。 フルーインのサービス水準 にあてはめた場合、自由歩 行速度が制限 されるCに ランクされる流動係数30人 /m分 以上 は、改オL口 で しか見 られなかった。改オL口 では、すべ て流動係数40人 /m分 以上であ り、 Dラ ンク以上にラ ンクされた。 とくに、平 日 9時 の流入 と平 日 17時 の流出は、流動係数80人 /m分 以上の F(前 進 はず り足 にな り交通マヒの 状態)に ラ ンクされた。 これは、新宿駅 に限 つていえることなのか確 かめ るため、図7-20∼ 図7-23の ように、代 々木、原宿駅 の各改札 日の流動係数 も求めてみた。その結果、 Cラ ンク以上にランクされる例 も多 く見 られ、 改オL回 の流動係数の高 さが新宿駅 に限られる ものではないことがわかった。

表7‐ 2歩 行路 のサ ー ビス水準 の基準 A  B   C   D

サー ス水

歩行者 空間 モ デ ュール (m2/人 )

(梁

兄語密)

3.5以 上

20以 下

2.5∼ 3.5

20∼ 30

1.5∼ 2.5

30∼ 45

1.0∼ 1.5

40∼ 60

E

Q5∼ 1.0

60-80

F

05以 下

80以 下 で 変化

状

態

歩行速度の 自由な選択が可能。公共建築 。広場に相 当

の抜き も 可 な く 能 ・厳し 雀 薇 嘗 饉 ゲ し 層 警 警 警 蒐 星 蓬 易追 FW習 躍 畿 罰 嶽麟 七 年 李 限され,歩 幅や方向の修正が必要。最も混雑 挙管壕奥墨制

:1:]l[]タ

百 管 #i::鷹 イ :解 漂 題

:嵩 │こ

雰 熊 笑 径 実 翁 高 写 量

交通 まひの状態。歩行路 の設計 に適用 学菅せてムモ讐なユ

早稲田大学 渡辺仁 史研究室

1990年 度卒業論文

100


人/m・ 分

人 /m・ 分

3000

160.00

14000

2500

12000

2000

100.00

80.00

1500

60.00

1000

4000 5.00

2000

0.00

0.00

9崎

‖崎

15時

13時

図7‐ 12 新宿滝動係数

(平

17時

9時

11時

13時

15時

171o

図 7‐ 13 新宿流動係 数 (平 日 :滝 入 そ の 2)

日 :滝 入その 1)

人/m・ 分

人/m・ 分

2000

12000

1800 100.00

16.00 14.00

8000

1200 1000

0000

3.00

4000

600

400

20.00

200 000

0.00 9時

‖時

1500

13時

図7‐ 14 新宿流動係数

(平

17時

9崎

‖時

13崎

15時

17時

園7・ 15 新 宿流動係 数 (平 日 :滉 出 その 2)

日 :流 出その 1)

人 /m・ 分

人 /m・ 分

3000

8000 7000

25.00

6000 20.00

5000

15.00

40.00

3000

1000

20.00 5.00 10.00 0.00

0.00

9崎

‖崎

13崎

図7‐ 16 新宿沈動係 数

15時 (休

11崎

17時

13時

15崎

171o

園7‐ 17 新宿 滝働係 数 (休 日 :滝 入 その 2)

日 :滝 入その 1)

人 /m・ 分

人 /m・ 分

8000

900

7000

0.00 7.00

60.00

600

50.00

5.00 40.00 4.00

30.00

3.00

2000

2.00

10.00

1.00

0.00

0.00

9崎

11崎

13崎

15崎

口7・ 18 新宿洸働係数 (休 日 :滝 出その 1)

17時

9崎

11時

13時

15崎

図 7‐ 19 新宿凛動係 数 (休 日 :減 出 その 2)

17崎

101


人/m・ 分

80 人/m・ 分

70

90 80

60

50 40

‐ 竹 下 □ .入

70

0竹

60

‐ 竹下 口 .入

50

・ 竹下 口 。出

下 □。出

‐ ●‐表 参 道 口 、入

30

0表

20

拳 道 口 .出

El・

40

‐‐表春遭 口 ,入

30

・● ・ 表春遭 口 。出

20

10

10

0

0

8時 30分

11時 00分 13時 00分 150130分 17時 30分 図7‐ 節

原宿流動係数

(平

8時 30分 11時 00分 13時 00分 15時 30分 17時 30分 図7‐ 21 原宿流動係数 (休 日)

日)

人/m・ 分 人/m・ 分

40 35 30 25

20 15

10

5 0

0 80o30Jな

11崎 00分

80キ 30,)

13時 00分

15時 30分

87‐ 22代 々木凛動係数 (平 日)

17崎 30分

11時 30分

13時 00分

15噌 0分

国7‐ 23 代 々木協動係数

17時 30分

(休 日)

102


2)流 出入総数 による特徴 (図 7‐ 10、

7‐

H

参照)

平 日と休 日によるはっき りとした違 いがでた。平 日では、 9時 と 17時 に流出入総数 が多 い。 これは、通勤 によるものだと思 われる。 また、休 日 では、時間 とともに流出入総数が多 くなる傾向が見 られる。例 えば、休 日

9時 は人の出入 りが少 な く、閑散 としているといえる。

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1990年 度卒業論文

103


人 数

6000 5000

4000

‐ 平 日流 出 総 数

3000

Cl‐

休 日流 出 総 数

2000 1000 0

11時

9時 図7‐ 10

13時

15時

17時

各 出入 り口流出者数合計

人数

7000 6000

5000 ‐‐平 日流 入 総 数

4000

‐ E「

3000

休 日流 入 継 数

2000 1000 0

9時 図7‐ H

11時

13時

15時

17時

各出入 り口流入者数合計

104


§7.3流 動 の個性 に

着 日 した考察 ここでは、追跡調査 の結果 を用 いて、流動 を構成 してい る個 々の人間の 個性 に着 目 した考察 を行 な う。今回の追跡調査 では、人間が街 にお い て、 どの ような目的 をもって、 どのような行動 をす るかを知 るために対象 を改 札 日か ら街 に流出 した人 間 に限 った。そ のため、 ここでは、駅 か ら街 へ の 一方向の流動 について考察す る。

表7-3 追跡調査 デ ー タ分析 B

A 日 性

3

寧 8.ヨ 平 8.昼

4

平 日 .タ

5

休 日 .朝

2

会

a■

C

●

G

D

■ 子

カ ッン ル

学 生

H

その 他

主饉

1

休 日 .晏 休 日 .タ

0

Lヒ 率 平 8.●

33 銀

100.0(

8.3〔

平 日 .タ

38.4〔

346`

901 00C

休 日 .ロ

32

23.0〔

3.OC

23.0〔

15製

事 日、 昼

は日.晏

15.3祀

体 日 .タ

33.3超

日的 地

12.51

オフ ィス

自 ■ 饉蟄

平 日 _●

83超

29.1

4.6(

100.0(

23.0〔

15製

100.0` 100.0(

3.3〔

モの 他

彙 り● え 1

平 日ヽ 昼

子

B.タ

7

1

9

体 日、 ロ

体 B.昼

1

休 日 .タ

1

比率

45.=

早 日、 ロ 平 日、 豊

59.0`

33.“

13.“

0.0(

甲 日 .タ

3.8〔

体 B_● 休 日 .ニ

36.0(

576(

休 日、 タ

.61

3041

3蟹

100.0( 100.0(

83〔

“

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105


7.3.1 属性 による考察

(図 7‐ 24、

7‐ 25、

7-26参 照)

属性は、会社員・親子連れ 。学生・カップル・主婦 の 5つ にほぼ集中 し て い る。

1)時 間帯 に よる違 い 平 日では、会社員 は朝、圧倒的に多 く、次 に夕方が多 い。 これは通勤 によるものと思 われる。それ に対 し、主婦 は朝少 な く、昼 に多 くなってい る。 これは、買物 によるものと思 われる。親子連 れ とカップルは、 ほとん ど見 られない。 休 日では、親子連れ とカップルが、昼 に多 く、朝夕 はほぼ同 じ割合 と い うよく似 た傾向が見 られる。

2)平 日と休 日の違い 平 日ではほとんど見 られなかった親子連 れとカップルが、休 日ではか な り多 く見 られる。 これは、図7‐ 26か らも、平 日に比べ休 日には複数 で行 動 している人間が多 いこ とがわかる。

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106


平 日 .タ

その他

目

国 主婦 ・ル ヵ ッフ

田

平 日 ,曇

■ 学生 回 線子 ■ 会社 員 平 日、朝

0

40 50 60 70 80 90

10 20 30 図 7‐ 24

100

%

新宿 の属性別 (平 日)

休 日 .タ

休 日 .昼

休 日

.朝

0

10 20 30 40 50 60 70 80 90

100

%

図7‐ 25 新宿 の属性別 (休 日)`

新宿平 日

新宿休 日

0

10

20 図

30

40

26

新宿 の グルー プ別構成

7‐

50

60

70

80

90 100

%

107


7.3.2 目的地 に よる考 察

(図 7-27、

7‐

28参 照

)

目的地 は、商業施設・ オフイス・乗 り換 えの 3つ にほぼ集中 している。

1)時 間帯 による違 い 平 日では、商業施設の割合 は朝非常 に少 なく、昼 がかな り多 くなって いる。オフィスの割合 は朝 もっとも多 く、次 に夕方が多 くなっている。乗 り換えは朝昼夕の変化 が少 ない。 休 日では、商業施設 の割合が時間 とともに多 くなっている。オフィス は、ほとんど見 られない。乗 り換えは、夕方の割合 が少 ない。 これは、タ 方 には新宿 が最終的な目的地である人が多 いことを示 していると思 われる。

2)平 日と休 日の違 い 平 日、休 日の朝 では、 オフイスと商業施設 の割合 が逆転 している。休 日では、 オフィスはほとんど見 られない。

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108


平 日 .タ

平 日 .曇

平 日 .朝

0

10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 図7‐ 27 新宿 の 目的別 (平 日)。

%

休 日 .タ

休 日、昼

休 日 .朝

0

10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 図7‐ 21i 新宿 の目的別 (休 日)

109


7.3.3 歩行 軌 跡 に よ る考 察

(図 7‐ 29∼

図7‐ 34参 照)

1)歩 行軌跡 改札 口をでた人は、各出入 ロヘ ほぼ最短経路 を通ってお り、調査区域 内で迷 つた りしている人 は、 ほとんど見 られなか った。

2)各 出入口 と属性 。目的地の時間帯 による特徴 平 日― 朝 P‐ 6と

P‐ 7か

ら合計 12/24(24人 中12人 のこと)の 人が出てい

っている。そのうち、H/12が 会社員でオフイスに向か う人である。 P-10か ら7/24の 人が出ていつている。その うち、6/7が 会社員 で乗

り換えの人 である。

″ ・Cの 目 〕 くて )て いるが、そ はす‐ 昼 P-10か ら4/22の Aが lTlて いづ 平日‐ “

乗 り換 えである。

― 平日― 夕 P‐ 6か ら9/26の 人が出てい`)て いる。そのう:ら 、6/9が 会 社員 でオフイスに向 か う人 である。 休 日‐ 朝 P-6と

P‐ 7か

ら合計7/25の 人が出 てい つてい る。そ の うち、

5/7が 商業施設に向かっている。 P‐ 13か ら4/25の 人が出ていつてい るが、その目的はすべ て乗 り換えである。 昼 P‐ 6と 休 日‐

P‐ 7か

ら合計7/26の 人 が出 てい つてい るが、そ の う

ちすべてが商業施設 に向かっている。P-10か ら4/26の 人が出ていつ ているが、そのうち3/4の 人が乗 り換え目的の人である。 ‐ 休 日‐ 夕 P‐ 4か ら5/24の Aが 出ていつていZ3が 、その う ら4/5の 人 が商業施設 に向かっている。 早稲田大学

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110


==

・

I

')革

ロッヵ― 面n― H預 り雨

静贅 晨

・

L― ニ 4ヽ

田急 トラベル

憂E

・

地 上 へ ‘︰

酬馴 ¶ だ

ォグキューェ

.軍   〓

∃﹁瀬

η

朝) 図7‐ 29 新宿歩行軌跡 (平 日―

ヽ

=

Jヽ

田tト ラベル

E

・

‐ 図7‐ 30 新宿歩行 軌 跡 (平 日 昼 )

:

:│

ii

rT2n ;aa1;;

==

‐ 図7‐ 31 新宿歩行 軌跡 (平 日 夕) 111


地 上 へ ︰,

∃恥瀬

E

・

32 新宿歩行 軌跡 (休 日―朝 ) 図7 ‐

∪

図7‐ 33 新宿歩行 軌跡 (休 日‐ 昼)

胤

地 上 へ・︰

地 上 ヘ ー・

糠

薦

図7‐ 34 新宿歩行軌跡 (休 日‐ 夕) 112


§7。 4 人 間流動 の質 的違 い を 示す指標 を用 い た検証 第 5章 か ら求められた指標

蛇行度 グラフ (歩 行速度―

図7‐ 35)を 用 いて、

これまでにわかった新宿西日の流動特性 の検証 をお こなう。 なお、検証対 象 としては、蛇行度 の調査対象 となった JR西 日改オL出 入口付近 を対象 と する。 (図 7-36に 示す部分 )

楓L週

0.8

1.0

1.2

1。

4

回

歩行 速度

(m/s)

図7‐ 35 歩行速度‐ 蛇行度

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7.4。

1

蛇行 度 を用 い た検 証

西日改オLの 蛇行度 は、出日、入日 ともにほぼ1.03と なってお り、あ ま り蛇行 していない。 これは、追跡調査 か ら得 られた歩行軌跡がほぼ最短距 離 を通 っていることと合致する。 しか し、代 々木 に比べ ると蛇行度 が大 き くなっている。 これは、流 れの交錯が影響 しているためと思 われる。 つ ま り、そのまま直進 したのでは、人 と衝突 してしまうので人 をよけるために 蛇行 しているのである。 これには、断面交通量調査 における P‐ 2か らの流 れが影響 している。 P‐ 2か らの流入者数 は、それほど多 くはないが、流 れ を変 えるには十分 といえる。

ェ睦蟹 ニ =2ニ 地下 中

耕発 猥

静発 臓

図7‐ 36検 証対象

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7.4.2 歩 行 速度 を 用 い た 検 証 第 5章 か ら求められた指標

(図 7-37、

(図 7-35)に

7-38 参照)

よると、新宿改オL回 の流動 は、

歩行速度 によって「混雑」 と「整然」 の二つ に区別 できることがわかる。 そ こで、指標 を作成す るのに用 いたデー タを場所別、時 間別 に詳 しく見 る ことで、西 日の流動特性 を検証 してみる。

1)場 所別違い 図7‐ 37、

7‐

38を 見 ると、改札出口よりも改札入 回の方が、歩行速度 が遅

いのがわかる。 これは、改オL回 の構造的なものが原因 となっていると思 わ れる。つ ま り、改本L入 口では、人の流れが、改オL口 とい う幅の狭 い部分 に 入 つてい くため、そ こで滞留 が発生するのである。 これが混雑 の原因であ る。

(図 7‐ 39参 照)

集結

滞留

図7‐ 39 滞留

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m/s 1.40 1.20 1.00

0.80 速度

0.60

0.40 0.20 0,00 110寺

15時

17時

(平 日) 図7‐ 37 新宿 改札 口歩行 速度

m/s 1.40 1.20 1.00

0.80 速 度

0.60 0,40 0。

20

0.00

9時

11日 日 ,

15時

図7‐ 38 新宿改札 口歩行速度 (休 日)

116


2)時 間帯別違い 歩行速度 を時間帯別 に見 てみると、休 日 9時 が改オL出 日、入口 ともに歩 行速度 が速 くなっているのがわかる。密度 が低ければ、歩行 中 にまわ りの 人間から制限 を受けず、速 い速度 で歩けるのである。つ ま り、休 日9時 は 流出入数が少 なく

(図 7-10、

7‐

H参 照)密 度が低 いため閑散 としているこ

とと合致す る。

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第 θ章

さ らに発 展 さ せた指 標


§8 通 りに着 日 した指標 第 6章 で、人間の 目的選択 は街 の構成 に関係 していることを述べ た。そ こで、 ここでは通 りに着 日し、その通 りを通 る人間全体 の 目的の明確 さを 寸象 となる通 りを通 っ 表す指標 を考 える。その方法 は次 のとお りである。メ た人間が、 どの建築物 に入 つたかを調査 し、建築用途分類別 の割合 を求め る。 これは、 6章 で述べ た人間の構成比 である。 この値 と建築用途 の分類 によって決定 した係 数 をかける。 この場合 の係数 は、人間の目的の明確 さ を示す値 とする。その結果、求 まったそれぞれの値 を合計す る。 これが、 通 りの人間全体 の 目的の明確 さの傾向を表す数値 となる。 この指標 を目的 傾向度 と名付ける。第 5章 と同様 に、 この目的傾向度 と歩行速度 を二つの 軸 にとることによ り、その通 りでの人間流動 の質 の違 いを示す ことができ (図 8-1参 照)

る。

的度 =ax+by+cz 目的傾向度

途 □ □ □ 鰈用

にぎわい

図8‐ 1:目 的度 と歩行速度 による指標

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ここで、 さらに個 々の人間の 目的について考 えてみる。人間の歩行速度 は、人間が歩 こうとす る速度 と空間の状態 で決定 される。 この人間が歩 こ う とする速度 とは、人間が周 りの空間からなにも影響 を受けないで歩 くと きの歩行速度 である。 この歩行速度 を自由歩行速度 とい う。目的度 の相関 によ り自由歩行速度 を求め、 これらの値 を二つの軸 にと り、 データをプロ ッ トする。 ここで原点 とデータの点 を結ぶ直線 の傾 きは、人間が歩 こうと す る速度 に対す る実際 の歩行速度 である。つ ま り、 この値 は、混雑 を示す 指標 、つ ま り混雑度 となる。

非常 に混雑

回

(図 8-2参 照 )

□

自由 歩行速度

混雑度

=

自由歩行速度 歩行速度

歩行 速度 図8‐ 2:混 雑度

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目的選択度

y=F(t)

t:用 途別一戸 あ た りの 駅 か らの平均距離

〔人間の構成比 〕

歩行速度 ―目的度 グラ フ

目的 度

歩行速度 図8¨ 3:街 の構成 を用 いた指標 の決定

120


お わ りに 今 回の研究 では、蛇行度 と目的選択度 とい う新 しい概念 を打 ち出 したが、 従来 の研 究 にはなか った分、苦労 した面 や、荒肖Uり な面 もあ った と思 う。 しか し、新 しい概念 を打 ち出す とい うことは、人間流動 に関す る深 い理解 が必要 であ り、非常 に勉強 になった。 また、今 回の研究 では、最終 目的が はつき りしない まま調査 を行 なったため、様 々 な苦労 があったので、 この 点 は反省 したい。 この研究 には、今後 の展 望 として、深 めるべ き点が多 々 あ り、今後 とも継続 して この研究 をうし展 させてい きたい と思 う。 最後 に、本研究 にお いて数 々のご指導 とご鞭撻 くだ さつた渡辺仁史先 生 をは じめ、研究室 の諸先輩方、特 に担当 の鄭 さん、榎本 さんに深 く感謝 申 し上げ ます。 また、調査 に協力 して くれた、卒論 生 のみ んなに も心 よ りお ネL申 し上 げ ます。

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渡辺仁史研究室

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参考文献 1)ケ ヴィン・ リンチ :「 都市のイメージ」岩波出版 2)JoJ。 フルーイン :「 歩行者の空間」鹿島出版会

3)渡 辺仁史他 :「新建築大系 11」 彰国社

(1982)

4)岡 田光正他 :「 新建築大系13」 彰国社

(1988)

(1968) (1974)

5)渡 辺仁史他 :「 安全計画の視点」 日本建築学会

(1981)

6)ク ラーク・ L・ ハル :「 行動の体系」誠信出版

(1971)

7)H・

A・ サイモン :「 人間行動のモデル」同文社 (1970)

8)紙 野桂人 :「 人の動 きと街のデザイン」彰国社 9)研 究室の諸先輩方の論文

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駅及びその周辺における人間流動に関する研究混雑とにぎわい by hitoshi watanabe - Issuu