チャンネル vol.12 : おいしい朝食のある幸せな生活

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ばちゃん、おはよう ﹂﹁ ま だあ

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お る?﹂そう声をかけながら常連

客が続々訪れ、 席のカウンターは常に

満席状態。その一人ひとりに声をかけ、

ウン歳とは信じ難いほど元気だ。

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着々と料理する﹁おばちゃん﹂は、御年

おばちゃんは 代目。 歳の時に先代

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かどやはその店名通り、長野駅近く の小路の ﹁かど﹂ にある。創業約 年で、

業だけだったが、常連サラリーマンのた

から引き継いだ。もともとは居酒屋営

めに朝食の提供を始めたのがきっかけ

で、朝も営業するようになったという。

﹁家にあるもので作っているからお金   はいらないって言ったら、みんなが﹃困

る﹄っていうから 300 円だけもらっ

ているんだよ。高いかな。これで 300

円なら良いよね﹂

使用する野菜の多くは自家製で、朝 の営業後に畑仕事をしているとか。温

る人の毎朝の活力になっている。

かい食事とおばちゃんの笑顔は、訪れ

3

80

at 6: 50 a.m. かど や

毎朝用意される20 食ほどは 9 時前 には完売。夜は18 時頃から3 階で居 酒屋営業をしている。 「本当は昼営業 もしようと思ったんだけど、常連客 が『いつ休んでいるの』って心配す るからやめた」のだとか。90 歳手前 とは思えないほど元気なおばちゃん は、今でも自分で運転して買い出し に行き、朝は常連客との話題のため に、出勤前に欠かさず新聞をチェッ クしているという。毎週金曜の昼は 決まって友だち4人とランチ。かれこ れ 20 年は続けている、この友だちと の集まりが、おばちゃんの元気の源 になっているようだ。

●新幹線利用客のために6 時 50 分オープン。 ●自家製野菜を使った温かいおふくろの味。 なんと300円! ●朝は1階で朝食営業、夜は 3 階で居酒屋営業。

長野市鶴賀南千歳町 857 ☎ 026-226-2842 6時 50 分∼ 10時(終わり次第終了) 土・日曜定休(居酒屋は日曜のみ定休)

まや多くのメディアに紹 介さ

い れ、話 題 沸 騰の﹁ 鯉 焼 き﹂店。

善光寺 東側の元花 屋を改修した店に

入ると、店主の藤田治さんが気さくに

声をかけてくれる。そもそも鯉焼き屋

を始めたきっかけは﹁信州なら名物の

佐久鯉に掛けた鯉焼きをやれば良いと

がやった﹂のだとか。うん、面白い。さ

思っていたのに、誰もやらないから自分

りを感じる。そのひとつが長野県特産

て、店内には随所に並々ならぬこだわ

種類を炊き、詰める

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と甘さ控えめの

長野市東之門町 400-2 ☎ 026-219-2293 6時 30 分∼売り切れ次第終了 定休日なし

の花豆を使った餡。毎朝、濃い味付け

藤田さんは17 歳で料理の世界に入り、日本料 理の名店で修業を積んだ料理人。鯉焼きの正 式商品名「垂水」は滝の古語で、鯉の滝登り= 鯉のぼりにちなんで 5月5日にオープンした。 皮はプレーンと竹墨を使った黒い佐久鯉風の2 種類。1個180円で、5 個以上購入だと150円 になる。餡に使う県産花豆は生産量が少ないた め、各地の農家に協力していただき、年間使用 量1t 分を確保している。平日は200 個、週末に なると350 個が早々に完売するそう。商品は放 射線量の測定済みで、安全面にも自信を持って 提供している。1年間は年中無休で営業する。

直前に混ぜ合わせることで、ひと口ご

と異なる甘みを生み出している。また

応えやホクホクした味わい深さも感じ

豆の皮まで仕込むので、花豆本来の歯

刻師に依頼した型など、こだわりを挙

る。ほかにも県産小麦や富山の仏像彫

げればキリがないが、まぁ、まずはその

売することがあるので予約がおすすめ。

おいしさを味わってみて。 時前に完

10

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at 6:30 a.m. 藤田九衛門商店

●鯛焼きならぬ「鯉焼き」屋。朝 6 時 30 分開店で、 善光寺お朝事帰りやウォーキングついでに立ち寄 れる。 ●県産花豆を使用した餡は毎朝 2 種類を仕込んで 混ぜ合わせ、味や食感の変化を出している。 ●徹底して「おいしくて安全なもの」を提供。その安 全性は第三者機関で証明済み。


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