チャンネル vol.06 : カフェは文化をつくる場所

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いつでも気軽に通える距離感にあって、 そこに行けば心が落ち着く、つい長居してしまうカフェってありませんか。 では、あの人はいつもどんなカフェに通っているのだろう。 そう尋ねたい素敵な6 名に、お気に入りのカフェを教えてもらいました。

お 気 に 入りのカフェ 教えてください 。 木工デザイナー 三谷龍二さん

tónico 山田あやさん

cafe matka

思い浮かんだいくつかのカフェは、どこも控えめで、それでいて主張やこだわりに はぶれがなく、それらが店主や店内のいろんな所から、ひょっこり顔を出している。 そのひょっこりさは、私(客) との距離感でもあるのだけれど、これがまたいい塩梅。 もし、カフェにも人と同じように性格があるならば、ちょっとシャイだけど、心根は ユーモアがあって温かい。そんなカフェがどうやら私の好みです。 松本市大手 2-5-19 ☎0263-36-5432 9時30分∼ 18時 火曜、第2月曜定休 tónico 山田あやさん ブロカントの香り漂う松本市の雑貨店「tonico」の店主・山田さんは、かつて信大前で若者 たちに絶大な人気を誇った「cafe Deux」を友人と営んでいた経歴の持ち主でもあります。 tónicoでは名古屋の「コーヒーカジタ」の豆(と時折焼き菓子)を販売しています。

ギャルリ夏至 宮田実子さん

CAFE+GALLRY LABORATORIO

かつて薬屋だった古い建物をそのまま使っていて、カフェスペースは実験室だった 場所。店内には古い漆喰が残っていて、明るい感じと古くて落ち着いた雰囲気の バランスがいいんですよね。営んでいるのは友だちの木工作家で、好みも近いし、 企画展もおもしろい。時々出かけています。 松本市大手1-3-29 ☎ 0263-36-8217 11 ∼ 18 時 火曜定休 木工デザイナー 三谷龍二さん 毎日の食卓で使われる木の器を提案し、全国で多数の個展を開催する三谷さん。 「工芸の五 月」でピクニックを開催したり、ご自宅を「SUIJIYAMA CAFE」と名付けて友人におもてなし をしたりと、オリジナリティ溢れるカフェ文化を楽しんでいるようです。

ギャルリ夏至 宮田法子さん

珈琲館モカ

詩と絵本の店 ランプ

マスターのいる喫茶店が好きです。モカさんが選ばれ、焙煎された珈琲豆で煎れ てくださるコーヒーは、香りよく、味が澄んでいるように感じます。古いノリタケの カップ、磨かれた銅のポット、照明を落とした店内、いつも謙虚なマスター、長い 間変らずに保たれていることに、伺うといつも落ち着くと共に、気持ちが引き締ま ります。

1日時間が空いた時、閑散期の戸隠に時々出かけます。好きな本がたくさんあり、 皆、声のトーンが落ち着いていて、目にも耳にも、うるさいもののない、図書館の ような静けさが好きです。寒い時期に焚いてくださる暖炉が、一層落ち着きます。 ゆっくりしたいのですが、いつも、陽が落ちないうちに、と、慌てて山を下ります。

長野市南千歳 2-13-2 ☎ 026-228-6486 11時∼ 22時(21時 30 分 LO) 第 2・4日曜

長野市中社 3531-1 ☎ 026-254-2360 8 時 30 分∼ 22時 定休日なし

galerie 夏至 宮田法子さん、実子さん 暮らしを底辺から支え、日々の楽しみを与えてくれる手仕事の生活道具を紹介しているギャルリ夏至。経営する宮田さん姉妹は、芯が一本通っていて揺るがない強さと、ハイセンスな魅力を感じます。そ んなおふたりはどんなカフェに行くのでしょうか。

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