〝今〟に生かす庶民文化
明治維新は江戸文化の 全てを切り捨てた
をした」として裁判にな の国内ではモノが造れな
り ま す。 「 成 型 機 で け が 避けるためにも、先進国
は裁判で敗訴させる原因 日本はこれから先、国
り負けてしまった。彼ら くなっています。
を作ろうとしています。 内に目を向けるにはどう
現在アップルの製品が したらよいか。先程話し
中 国 で 作 ら れ て い ま す。 たように、日本は過去に
ドイツも殆ど自動車産業 立派な事を沢山していま
士というのは武士で一番 は再び役人の政治が始ま いずれにしても、日本 はありません。医療はま す。答えは「今現在生き
は 小 さ い 国 の 中 で 立 派 だ残っていますが…。要 ている人のために…」と
の文化を積極的に取り入 六 千 万 人、 今 の 人 口 は れていくということでし 一億三千万人います。 た。しかし、このことが 少子化問題もあります 昭和の時代になって、か が、この人口はちょっと
あります。五重塔の上に
の他に相輪説というのも
かを研究しています。そ
てどういう働きがあるの
そういうのが地震に対し
ま た 摩 擦 熱 を 測 っ て、
てないのがあります。
いているのと、くっ付い
です。この土台がくっ付
のではないかというもの
(真柱)が関係している
しています。中にある棒
これは真柱説から由来
す。
塔はないといわれていま
す。 地 震 で 倒 れ た 五 重
動を研究したりしていま
中で模型まで作って、振
があります。そういった
塔をゆらす会」というの
く 知 り ま せ ん が、 「五重
先 ほ ど も 話 し た よ う な政治をやるべきではな するに裁判等のリスクを 言うことです。
その後一九一一年の辛 上にあり、その武士が政 りました。
日本人は終戦後の処理 った。こういったことは 亥革命に参加し中華民国 治をしていました。
も同様に速く、そういう 江 戸 時 代 の 武 家 人 が 多 の総統になった蒋介石も ところが、明治に入る に、特に明治維新は江戸 い か と 思 い ま す。 そ の 意味で教育が行き届いて く学ぶ藩校二五〇校の存 「 科 挙 と い う 官 吏 登 用 試 と「士農工商」は廃止さ 文化のすべてを切り捨て な か で 一 番 気 に な る の と、 制 度 疲 労 を 起 こ し、 くなります。中国では科 魂洋才」という言葉もあ は 三 千 万 人 で し た。 私
いたせいかレベルが高か 在が大きかったと思いま 験がこのように長く続く れ、武士という階級はな て し ま っ た の で す。 「 和 は、明治維新の頃の人口 す。 ように「藩校」が出来て 役 人 が 増 え て 来 る 」 と、 いた。しかもそこで教え 科挙の制度を設けなかっ る こ と は 人 間 を 作 る こ た。 と、家族の付き合い、儒 続いて一九四九年に毛
なりの影響を出してしま 多過ぎます。高度な生活
国内初めての「米粉ビジネスフェア」
教の精神などを教えてい 沢東が中華人民共和国を
でしょうか。
ったのではないでしょう をするには無理ではない か。
す。船の時計や一般家庭 の時計でも英国製を使 に勤務していたので、英
う。私の父親も貿易会社 国のおもちゃで遊んでい た記憶があります。これ はとても丈夫で精巧なも のでした。
と裁判になります。また
います。クレームが出る
それが世界中で進んで
7 9月 22 日〜 24 日、東京ビックサイトで ■
誕生させるが、科挙によ
第 16 回「長野の酒メッセ 2010」開催
たのです。
6 10 月 14 日、ホテルメトロポリタン長野で ■
隣国の中国では、科挙 る役人体質の弊害「農民
三本コーヒーショップショップ②
の試験があり、猛勉強を 如何に正しく行政を行え
5 その時代に生きて、生き残って ■
と い う 役 人 に な る た め や労働者のために役人が
先進工業国の工業は
少なくなる時代に さ て 世 界 を 見 ま す と、 まいました。自国での工 先進工業国の工業がなく 業は全く成り立たなくな なる時代です。その如実 ったのです。 な現れが英国です。大戦 戦前の英国の製品は時 後少しは残っていた工業 計等です。英国の時計は
外食産業市場動向7月度集計結果
が今は完全に消滅してし 完全で正確な表示をしま
4 猛暑の中で売上げ前年を上回る ■
し な け れ ば 受 か り ま せ るか」を不安視し同様の
庶民文化の本質を明かし
ん で し た。 こ の 科 挙 は 政策をとった。
3 時代に合った形の日本を ■
一九〇五年に廃止されま 江戸時代は 「士農工商」
講演 講演
INDEX
すが、千三百年間続いて と い う 身 分 社 会 で あ り、
2010
▲長野大学の講演会場には約 200 名が 参加し、島喜治氏の話に聞き入った。
いました。
!!
二億円とられたことがあ 塔があります。内容はよ
人もいます。私も以前に はご存知の通り八角三重
ことをわざわざ仕掛ける ついてです。別所温泉に
2面に続く
中には、クレームが出る さて、日本の建築物に のっているものが、地震
日本は自然と共生する国 昔の大工さんに完成はない
▲島喜治氏
日本には初めからこの 結局悪いことばかりする 挙を辞めたのに、日本で りましたが、これは海外 が 生 ま れ た 頃 の 人 口 は
「今のままでは…」と日本の将来を憂い、日 本デザイン学会研究発表会(長野大学で開催) で、「〝今〟に生かす庶民文化」をテーマに講演 した島喜治氏(㈱シマシステム社長)。元々は 日精樹脂工業㈱の社長、会長を歴任した島喜治 氏。世界を見て巡り「日本とは…」を自問自答 し、今回日本の将来について熱く語っている。
日本デザイン学会研究発表会 島 喜 治 氏 講 演 会 ② 8月5日・20日(合併号)vol.1091 2010
現在の人口は多過ぎる 高度な生活に無理がある 2 ■
人の集まりを構築しないと 一番人間の不幸を呼びます
<昭和 52 年 8 月 12 日第 3 種郵便物認可> 毎月5日・20 日発行