南砺市P連だより第20号

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南砺市P連だより

発行日:令和2年3月15日 発行者:南砺市PTA連絡協議会

第1回 第1回 南砺市長・南砺市教育長と語る会 南砺市長・南砺市教育長と語る会 11月23日 (土祝) 16時 いのくち椿館にて

南砺市PTA連絡協議会主催で「市長・教育長と語る会」を行いました。  1部では田中南砺市長の「非認知スキルと子どもの権利」、2部では松本教育長の「令和の教育改革と未来 像」と題した講演をお聴きしました。  講演に続いての質疑応答では、各小中学校PTAからとりまとめた質問事項に対して、子どもにとって何がいい のかを真

に受け応えをしていただきました。

あ いさ つ

会 長 尾田

慎一郎

平素はPTA活動にご協力並びにご理解を頂き誠にありがとうございます。今年度南砺市PTA連絡協議会では子どもた ちが健やかに育つように、保護者と先生方そして地域の皆様と活動、連携、情報交換をし、邁進してまいりました。  5月の定期総会から始まり、7月には「アピール2019」を発行しネットマナーの向上を呼びかけました。8月には全 国研究大会兵庫大会に、そして10月には東海北陸ブロック研究大会三重大会に参加し、全国のPTAの取組や役割につい て、そして親としてどうあるべきかを考え学んできました。また、2020年の全国研究大会富山大会開催に向けアピー ルしてまいりました。  また、9月にPTAから南砺市へ要望書を提出し、少人数学級の推進、安全の確保、ICT教育等学校環境の改善などを提 案いたしました。それを受け11月に南砺市長、南砺市教育長をお迎えし 市長・教育長と語る会 を実施しました。少子 化が進む中、そして人、もの、お金、情報が瞬時に世界を変化させる時代において南砺市としても子どもたちの教育、 環境がどうあるべきか、どう進むべきかを語り合いました。  南砺市PTA連絡協議会の会長として1年間手探りで邁進してまいりました。しかし力不足も感じたところが正直な気 持ちです。ただ、PTA会員の皆様のご協力をお借りしここまでたどり着きました。この場をお借りしてお礼を申し上げ ますと共に、子どもたちに携わるすべての皆様の益々のご健康とご多幸を祈念申し上げます。

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市長・教育長と語る会 質 疑 応 答 集  ※語る会では答えることが出来なかった項目のみ記載

井波小学校父母と教師の会 子どもたちの泳力の低下も懸念されます。南砺市の子どもたちの泳力はデータ等ではど のような状況でしょうか。これだけ水害等がある社会では最低限泳ぐ力が、生きていく うえでの重要性も高まっていると思います。 スポーツテストの項目に泳力はありませんので、客観的なデータはありません。学習指 導要領で定められたカリキュラムの中で各学校において目標を設定し、泳力を高める努 力をしておられます。

井口育成会 現在、井口では小中一貫校設立に伴い、設立後の学年割りを「4、3、2」か「4、2、3」かということで検討してい ます。井口内では当初より「4、3、2」で議論を進めてました。教育長さんではなく、率直な市長のご意見を伺いたい です。 南砺市では、他の義務教育学校の状況なども鑑みながら、学年区分を「4-3-2」とする 方向で話しを進めてきました。しかしながら、南砺市が来年度から進めようとしている 多学級合同指導体制は、学習指導要領の内容が①「1・2年、3・4年、5・6年」の 2年毎のまとまりであること。②高校入試の出題が中1から中3の学習内容であること などから、このままでは不都合が生じることが判明してきました。南砺市の学校教育の 先進的な取組みを行う井口地域での義務教育学校では学年区分を「4-2-3」であること が相応しいと考えており、先日開催の設置協議会でも承認をいただいたところです。隣 接する岐阜県白川村の義務教育学校でも、不都合が多かったということから、開校後に 当初の「4-3-2」制から「4-2-3」制に変更したという話しも伺っています。 南砺市内で今後、井口地域以外でも小中一貫校の設置の要望があれば検討されますか。 井口地域での義務教育学校は、南砺市の学校教育の先進的な役割を持つ学校として、特認校制度を採用して開校するもので あり、他地域の学校とは形態が異なる面があります。単に要望があっても小中一貫校とするには、施設整備の関係もあるこ とから簡単ではありませんが、このまま児童生徒数が減少していく中で、地域に学校を 残すという意味でも義務教育学校への転換も含め、将来の小中学校のあり方の方向性を 検討中です。

福光中部小学校PTA 通学路の除雪について、2年前、中部小学校の周辺通学路の除雪作業については、複数 の担当業者があるからなのか、除雪された場所とされなかった場所があったそうです。 児童は雪で幅の狭くなった車道を歩いて登下校しました。大雪の時などは近所住民の助 けもあり、事故も無く登下校していましたが、学校周辺については同じ業者にする等調 整できれば良いと思います。児童・生徒の登下校時刻に間に合うように、学校側と業者 側での通学路の確認や調整は可能でしょうか。 南砺市では、通勤・通学の支障とならないよう午前7時までに除雪作業が完了するように委託業者に依頼しています。しか しながら、雪が降る時刻や降雪量は毎回異なることから除雪の開始時刻が遅れたり、作業に時間がかかってしまうことが有 ります。歩道に関しても、車道の除雪時間帯との兼ね合いや作業延長も多いことから通学時間までに完了することが困難な ときもあります。福光中部小学校の周辺には、主要地方道金沢井波線、県道才川七法林寺線があり歩道が設置されているた め、日中も作業を継続しながら通学路確保に努力しておられます。県も市も、通学路確保の ため引き続き努力していきますので、一定のご理解を頂きますようお願いします。 通学路の安全対策について、事故は予期せぬ時に起こってしまうものですが、できる限 り未然に防ぎたいものです。特に通学路の安全確保は地域・保護者、みんなの願いで す。安全対策として考えられることは、信号待ちの待機場所に柵を設置してほしい、学 校が近い旨の標識を建てて速度を抑制してほしい等、設備の設置に関することが多くあ ると思います。いままでどのような行動や経過があって安全施策が実施された等の成功 例があれば教えていただきたい。PTAとしてどう行動すべきかのヒントになるのではと 思います。よろしくお願いします。 南砺市では平成26年度に「通学路交通安全対策プログラム」を策定し、PTA、学校、警察署、県土木センター、市建設課、 教育委員会が合同点検を実施し、必要な安全対策を講じながら児童生徒が安全に通学できるよう通学路の安全確保を図って います。実際には、小学校及びPTAから危険箇所の報告を受けて、小学校下毎に3年に1度の点検を実施しており、緊急性 の高い箇所から安全対策を実施しています。なお、その点検結果については、南砺市のホームページで公表しています。

城端中学校PTA 城南テニスコートの人工芝化について、最近のソフトテニスはオムニコート(人工芝) での大会が主流であります。しかし城端中の部活で使用しているテニスコートはオムニ コート(人工芝)ではない。そのため練習試合等も他地域に行くことが増え負担となっ ている。優秀な成績を収めている部活であり検討していただきたい。 現時点でオムニコート化の計画はありません。学校施設ではありませんので、今後の公 共施設のあり方や、部活動の位置付けなども鑑みながら、整備についても検討していき たい。

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クマやイノシシの対策、近年クマやイノシシの出没が多数見られる。とりわけ城端中は 山田川のそばにあり、クマの通り道ともなっている。電気柵の設置などの対策を講じら れないか。 学校敷地を電気柵で完全に囲うように設置しないと、その効果に意味はありません。費 用の問題や周辺地域との調整も必要になってきますし、市街地に近いこともあり感電事 故のリスクもあります。また、設置・撤去や草刈りなどの管理も大変だと聞いていま す。これらを踏まえたうえ、設置可能かどうか検討をしていきたい。 中学校校門入口の拡幅、城端中学校の一般道からの校門入口は、対向車が辛うじてすり 抜けられるくらい狭いので、送迎時は大変危険で長年の懸案となっている。ぜひ改修を 行っていただきたい。 該当の箇所には一般住宅が立地しており、この件については教育委員会でも認識してい ます。土地の所有者との交渉も以前から行っており、今すぐというわけにはいきません が将来的に改修する方向で話をしているところです。

平中学校PTA 平中学校へ行く、中畑方向入口の市道工事はいつまで?スクールバス等が来栖方向から しか行けない為、保護者、住民等から不便の声があります。 保護者・住民の方には大変ご不便をかけています。本工事は完了予定は来年度となって おり、遅くとも降雪前までには終えるということです。ご不便をお掛けしますが、よろ しくお願いします。

福野小学校父母と教師の会 小中学校における 担任制 から チーム指導 への導入について、この取り組みに関し て、教員の負担等を減らし、指導力の補完・児童の様子観察等のメリットが多いと思っ ており非常に良い取り組みであると思っています。しかし、実施者となる小中学校教員 にとっても初めてのことであり、きっと不安等もあることが推察されます。南砺市とし て又南砺市教育委員会として、この仕組み導入に当たって実際の実施者になる教員や学 校へ示せる具体的な指針・要綱の骨子等があれば情報共有という意味で提示いただきた い。また、この仕組みへの各小中学校からの反応等がどの程度あるのか、その内容につ いて市・教育委員会としての対応等も合わせて教えて頂きたいと思います。 複数担任制については、今年度当初より関係機関や各学校の意見を聞きながら準備を進めて、十分実現可能であるという ことを踏まえて、対外的には9月30日の総合教育会議において明らかにさせていただいたものです。市P連役員の皆さまに も一度資料を提示しご説明をさせていただきました。幾つかの学校では、既に保護者のご理解をいただいたうえ、試行を 開始しています。さらに12月中旬には改めて教頭・教務主任への説明会を行い、ご意見を伺うこととしています。 チーム指導における環境面について、福野小学校は、各学年100名程度が在校しています。 以前、松本教育長のお話の中で学年毎での廊下・共用スペースを活用して説明・指導等 に当たり、実際の活動は教室に戻りすると話にあったと記憶しています。       100名が、他の担任が補助するにしても廊下・共用スペースで一人の教員の説明を聞い て授業を進めて行く様子を想像すると、例えその後教室に戻って担任が補足・対応する にしても人的・物理的にも環境面に不備があるのでは?100名に現在のスペースは手狭 で且つ、集団になることで児童行動について収集がつかない事態が起こりうるのでは等 少々の不安を感じます。これについては、市・教育委員会としてはどのように考えてお られるでしょうか。 チーム指導に関しては、南砺市の多くの学校で見られる比較的小規模な学校を想定したものであり、学校の規模や設備に よっては実態にそぐわないことが考えられることも事実です。本来、学校での指導方法は学習指導要領の中で校長先生の 裁量により決めていただくものであり、今回は教育委員会がひとつの指針として方向性をお示ししたものです。各学校に おいて工夫し、実態に応じてより良い方向へ修正していただくことを期待しています。

城端小学校PTA 再来年度に向け、井口小学校と中学校が統合し新校舎が建設されます。その時にPTA組 織がどのように運営されるのか。伴ってPTA組織も小中合同として統合されるのか。 井口地域の義務教育学校は、ひとつの学校ですので、PTA組織もひとつになります。そ の他の校区でも小中一貫教育を開始することとしていますが、学校はそれぞれ別ですの でPTA組織はひとつにはなりません。学校評議員組織はひとつにする計画があります。 井口新学校の学区が撤廃なされることの真偽は。城端、井波、福光、福野など近接学区 から生徒が流れることで、各単会員減少をさらに加速させる事態に陥らないか。真な ら、急激な変動を避けるための計画的な方策が必要ではないか。 井口地域での義務教育学校は、南砺市の学校教育の先進的な取組みを行う学校として特 認校制度を採用し、市内全域から生徒を募集します。その定員は1学年につき13名程度 を予定しており、学年によっては1人∼数名の募集になります。定員が限られています ので、それが急激な変動とまで言えるのか、現時点でどれだけの申込があるかも分かり ません。井口のみを特認校とすることで、他校区との競争も生まれ、各学校の活性化も 期待しています。

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親学びカフェレポート

11月5日(火)7:00

南砺市P家庭教育委員会主催「親学び講座カフェ」を城端中学校ランチルームにて 開催。  グループ討議のテーマを「子育てでついイライラしてしまう時どうしています か?」と設定し、尾田PTA会長、各単P委員の呼びかけで29名の会員の皆さんの参加 がありました。  開催に辺り、アドバイザーとしてお招きした「親学びスーパーリーダー」の中島武 司さんのアドバイスがありました。①これが正しいという正解を見出さない②相手の 話を否定しない等、のもと、グループごとに分かれ、日頃の子育ての悩みを真剣に、 時には笑いも交えた和やかムードで話し合い、皆さんが意見を言い合えることが出来 たのではないかと思います。また、お茶やお菓子をつまみながらというカフェ形式にしたことでリラックス効果もあっ たのか、グループによっては普段は話しづらいようなテーマも話し合っていたところもあったようです。  開催後のアンケートには「初めての参加でしたが気負わず話せて よかった」「他の家庭ではこうやって解決しているんだ!」という 感想が多く、地域の壁を超えて会員の皆さんの繋がりが持てたと実 感しました。次年度もぜひ開催をお勧めします。  開催に辺り、ご協力頂きました委員、会員の皆さん、本当に有難 うございました。 ※尚、この講座の内容やアンケート結果は「県親学び推進事業 富山県教 育委員会」の方へ報告させて頂きました。

任期を終えて       家庭教育委員長 沼口 千尋  一年間の任期が終わろうとしています。沢山の 会議や貴重な講演会等に参加させていただいたこ とで、県内外のPTA会員の方々や学校はじめ様々 な連携機関の方々と交流することができ、多くの 学びを得ることができました。そして、そこに関 わるすべての皆さんが、10年、20年先の「南砺 市の子どもたちのあるべき理想の姿」を真剣に考 えてきた一年であったと思います。  家庭教育委員会の活動を振り返りますと、「ア ピール2019」の内容の見直しに際し、委員の皆 さんの活発な意見が飛び交い、より充実した内容 にリニューアルしました。会員の皆様にはぜひ活 用してほしいと願います。  また、後半には委員会では初めての「親学び講 座・親学びカフェ」を実施しました。県の親学び 連絡協議会に参加し、「気負わず、自分たちのス タイルでやればよい」とのアドバイスを頂き、カ フェスタイルにしたことで沢山の会員の皆さんに 来ていただけたのではないかと思います。当日 は、尾田PTA会長さんはじめ、アドバイザーの中 島さんにもグループに入って頂き、参加者皆が子 育ての本音を言い合える明るい雰囲気の中での講 座となり、親同士の親睦を深めあうことができま した。  来年度はいよいよ「日本PTA全国研究大会」が 富山県で開催されます。次は一会員として、協力 に奮闘するつもりです。一年間ありがとうござい ました。

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一年を振り返って

南砺市PTA連絡協議会 事務局長 荒井

清志

令和元年度、南砺市P連事務局を務めさせていただきま した荒井です。単P会長経験者でもなく、南砺市P連の事も よく分かっていなかった私が大役を受けたのですが、なん とか任期を終えることが出来て、ほっとしています。尾田 PTA会長の方針として、各単P会長さんの負担軽減のた め、今年度は理事会の回数を半減しました。そのため、連 絡調整をメール等で行うことが多かったのですが、各単P 会長さんのご協力により、計画通り各事業を実施する事が 出来ました。改めまして感謝申し上げます。各単P会長さ んと交流出来た事は、良い思い出となっております。1年 間どうもありがとうございました。

編集後記  今年度は記録的な暖冬、そして新型コロナウイルスの影 響で休校になる等、自然の猛威に子どもたち、そしてPTA 会員も振り回されることが多い年ではなかったかと思いま す。さて今年度南砺市PTA連絡協議会では各単Pの役員の 皆様が単Pの活動に力を集中できるように南砺市P連の活 動軽減を考え、理事会の回数を減らし、また会員大会を 「市長・教育長と語る会」に変更し、希望者の参加にする など、いろいろな改革を実施しました。どこまで、会員の 皆様の期待に応えられたかは分かりませんが、そのことが 今後の活動の一助になればと考えます。PTAは子どもたち のために何ができるかを考える団体だと思います。そのこ とに集中して今後も活動できればと思います。一年間ご協 力ありがとうございました。   事務局次長 牧 慶輔


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