南砺市P連だより第8号

Page 1

「PTAにとって大切なこと」 南砺市PTA連絡協議会 会長 山口 幸夫 平成24年度 南砺市PTA連絡協議会の会長をさせていただいております福野小の山口です。皆さんもご承 知のとおり 2月7日に以下の記事が報道されました。 「南砺市内の小学校で、女性教師が複数の児童に対し、頬をつねるなどの体罰をしていた」 この記事を読んで、残念に思うことがあります。それは、「体罰をしていた」ということ・・・にではなく、 このような問題が起きたときにPTAが中心となって保護者と教師との間で対話なり説明会なりを開くことが出 来たのではないかと思われることです。 PTAとは、文字通り「保護者と教師の会」です。保護者も教師も、それぞれ「子供たちの成長のために」と いう同じ思いで活動しています。 今、多くのPTAに共通していることと思うのですが保護者の一部(PTA役員)と教師の間にだけコミュニ ケーションが取られていて一般の会員である保護者の多くは、教師と親睦を図る機会もなく(実際には役員が中 心となって懇親会等に呼びかけていると思うのですが・・・)そのような状態だからか、今回も「問題発生→市 や市教委へ匿名の手紙や電話→問題発覚」という流れになったわけです。本来ならば「問題発生→一般会員から 役員へ連絡→保護者と教師の会等の開催→市教委等への連絡」というような形が理想なのではないか、そしてP TA組織には充分にこのような問題を解決していく力があると信じています。 「問題」というものは、その時代その時期によってその都度起こるものです。問題が発生してしまった事が問 題なのではなく(もちろん「子供の体や心を傷つけることのないように」ということは一番大事なことです)。 今回の問題は、PTAが中心となって問題解決に立ち向かえなかった事です。そして、それは一般会員と役員と のギャップにあるのではないか、それが「問題」なのではないかと思います。 このことを今一度考え直し、PTA役員は一般の会員の「代表」であるということを一般の会員の皆さんに周 知していただくことが大切なのではないかと思います。そして会員同士が充分にコミュニケーションを取れるよ うに工夫していくことがこれから大人になる子供たちにとっても良い環境を作っていくことになるのではないで しょうか。


10月12日(金)、13日(土)と、新川地区で「第68回東海北陸ブロッ クPTA研究大会富山大会」がありました。1日目は、朝日町(A)・入善町

(N)・黒部市(K)・魚津市(U)の4市町6会場で分科会があり、2日目は 魚津市のありそドームで開会式と全体会がありました。南砺市からは、2日間で 80名余りのPTA会員の参加を得ました。 1日目の第5分科会では、2つの実践発表がありました。岐阜県各務原市立

中央中学校PTAでは、「思いやり溢れる学校・家庭・地域づくり~『美しい言 の葉の森』をめざして~」と題して発表がありました。PTAでも学校や生徒会 と同じ内容のテーマを掲げて、学校と一体となって活動していこうという思いが 感じられました。また、東日本大震災の被害に遭った人たちに何かしたいと義援 金を集められましたが、そのお金も「顔の見える使い方をしたい」という思いか ら直接現地に赴き、手渡しして交流の場を設けて来られたそうです。

次に、富山市立保内小学校PTAから「地域で育む子どもたち~安全・安心と温かな心のつながり~」と題しての発表があ りました。「こども110番の家」や「保内安全見守り隊」と情報を密にし、また子どもたちが一緒に交流する中で感謝の心を 育んでいるということでした。 2日目は開会式の後、記念公演がありました。講師は日本テレビ「行列のできる法律相談所」にレギュ ラー出演中の菊池幸夫弁護士でした。弁護士としての傍ら、司法試験予備校の講師、地元小学生のバレー ボールチームやその保護者チームの監督を務めるなど、幅広く教育に携わっておられます。大学を卒業 して司法試験予備校に来る今時の若者の姿やバレーボールチームの小学生への監督としての接し方、家 庭での父親のあり方など、巧みな話術で聴衆を魅了されていました。 こうして2日間にわたる研究大会も幕を閉じ、時期開催県の三重県PTAの方々による「来年三重 に来てねー」という声を背に帰途につきました。

12月1日(土)「ア・ミューホール」にて、「なんと教育フォーラム201 2」を開催しました。 オープニングアトラクションとして、福野地域の浦町子ども夜高太鼓の皆さん による迫力ある演奏で幕を開けました。 第一部は、元プロ野球選手で野球解説者の工藤公康氏を講師としてお招きし、 「工藤家の子育てと食事」と題してお話しいただきました。2男3女の子を持つ 工藤家での子育ての様子や子育ての考え方、スポーツ医学を基にした健康法な ど、楽しい雰囲気で話してくださいました。会場からの野球に関する質問に、非 常にいきいきと回答されていた姿が印象に残りました。最後にサイン色紙の抽選 会を行い、会場は盛り上がりました。 第二部として「親学びプログラム」を行いました。「父親の役割」というエピ ソードを寸劇により紹介し、5、6人のグループに分かれて意見を出し合う形式 としました。まずは自己紹介でお互い少し打ち解け、その後にエピソードに対す る意見や、自分の家庭での様子を話しました。意外と素直にいろいろ話すことが 出来ました。小学生から中学生と幅広い年代の子供を持つ保護者のお話が聞け、 大変ためになりました。 全体を通して、工藤氏をはじめ子育てに関するたくさんの意見を聞くことがで き、ためになるとともに自身の家庭の子育てについて考えさせられるフォーラム となりました。

南砺市PTA連絡協議会(市P連)が発足して8年がたちました。皆さんのおかげで単位PTA相互の情報交換や悩 み・思いを話し合える場として役立ってきていると実感しています。役員だけがPTAではありません。保護者の皆さん ひとりひとりがPTA会員です。子どもたちのため、親のために様々な活動を皆さんにお伝えできればと思います。今後 ともご協力よろしくお願いします。


Issuu converts static files into: digital portfolios, online yearbooks, online catalogs, digital photo albums and more. Sign up and create your flipbook.