OECD Observer Japan 50th Anniversary Special Edition (in Japanese)

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People at the OECD 宮本 香織

ていますが、大変有意義だと思って おります。個人的には、保健、教 育、雇用、税、年金、ジェンダー問 題、消費者問題等々に興味ありま す。

宮本香織と申します。現在開発協力 局でシニア政策アナリストとして、 途上国インフラに民間投資を促進す るための政策調査をしておりま す。OECDには、1998年にワシントン の世界銀行から転職しました。もう 16年になるので、今は邦人職員の中 で一番の古株です。

加盟国や新興国は、お互いの政策から 学び、自国の政策改善に役立たせてい ます。こうして、オープンで率直な対 話や協力を促進することにより、実は OECDは国民の生活改善だけでなく、平 和と安定に貢献しているのではと思い ます。つまり、我々の仕事によって、 人々がより幸福になり、世界大戦が再 発するのを少しでも食い止めているの では、と信じています。

宮迫 純 経済協力開発機構(OECD)人事部で課 長を務めている宮迫 純です。OEC Dで働くようになって約6年が経ちま した。考えてみると二十歳のとき以 来、私が仕事や学校において、ひとつ の場所で過ごした一番長い期間になり ます。OECDで勤務をすることにお いて私がもっともエンジョイしている ことは、絶えず私に新しいことを学び チャレンジする機会を与えてくれるこ とですね。 私は、2007年にOECDに採用されまし た。その以前にはコペンハーゲンとニ

ューヨークの国連機関で働きました。 私はウォートンスクールでMBAを取 得しています。大多数の卒業生が投資 銀行を中心とした民間機関に就職する 就職先に選ぶ中(金融危機の前に卒業 しましたので)、私は、国際機関で働 くことを選択しました。どの仕事でも そうであるように、当然OECDでの 仕事も楽しい時とそうでもない時があ りますが、4半期ごとの利益追求など と比べると短期目標が見えにくい職場 ですが、違った価値観や背景を持った 同僚と一緒に何か世界のために貢献し ていこうという気持ちをシェア出来る OECDの環境は何にも代えられない 経験です。

©Michael Dean/OECD

©Michael Dean/OECD

一応大阪出身ですが、英国、米国、 スリランカ、タイと数カ国で育った り住んだりし、アフリカでも働いて いたので、OECDの多文化環境は居心 地が良く、合っています。さらにこ の組織は、先進国間で多岐に渡る政 策の情報交換や基準設定などを行っ

©Michael Dean/OECD

元橋一輝

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こんにちは、元橋一輝と申します。日 本はOECD加盟国として50周年を迎えて いますが、私は最年少で最も新入りの スタッフだと思います。2014年1月か らOECD環境局でインターンを始めまし た。環境局では、水資源管理、水分野 における資金調達や官民連携などを調 査しています。OECDに応募したのは、 多様なバックグラウンドを持つ各国出

身の職員と、良いアイディアや解決策 を共有し議論することを通して、各国 のより良い政策作りに貢献していくこ とができると思ったからです。現在、 私は東京大学の修士課程で公共政策を 専攻していますが、OECDでのインター ンの経験はとても充実しており、将来 のキャリアを考える上でも貴重な経験 となっています。


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