Film onlyday test

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Brownie Film Day IN

TOKYO TATEMONO PARK 2015.07.20(mon)

Nachufoto ZINE #01


Hasselblad 500c/m cf150mm/f3.5 Kodak Portra VC400 / Eyesun


Rolleicord IV Schneider-Kreuznach Xenotar 75mm f/3.5 / Sakura


Hasselblad 503cx cf80mm/f2.8 Fuji pro400H / Tetsushi


Mamiya RZ67 proII Z110mm F2.8W Fuji Pro400H / Hiroemon


Rolleiex 3.5E Schneider-Kreuznach Xenotar 75mm f/3.5 kodak portra800 / Tokoma


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Hasselblad 503cx cf80mm/f2.8 Fuji pro400H / Tetsushi


Hasselblad 500c/m cf150mm/f3.5 Kodak Portra VC400 / Eyesun


Mamiya RZ67 proII Z110mm F2.8W Fuji Provia100F / Yuji


Rolleicord IV Schneider-Kreuznach Xenotar 75mm f/3.5 / Sakura


Rolleiex 3.5E Schneider-Kreuznach Xenotar 75mm f/3.5 kodak portra800 / Tokoma


RolleicordIV Schneider-Kreuznach Xenotar 75mm f/3.5 / CCC


Mamiya RZ67 proII Z110mm F2.8W Fuji Pro400H / Hiroemon


Mamiya RZ67 proII Z110mm F2.8W Fuji Provia100F / Yuji


Mamiya RZ67 proII Z110mm F2.8W Fuji Pro400H / Hiroemon


RolleicordIV Schneider-Kreuznach Xenotar 75mm f/3.5 / CCC


Hasselblad 500c/m cf150mm/f3.5 Kodak Portra VC400 / Eyesun


Mamiya RZ67 proII Z110mm F2.8W Fuji Provia100F / Yuji


Rolleiex 3.5E Schneider-Kreuznach Xenotar 75mm f/3.5 kodak portra800 / Tokoma




対談・フィルムカメライベントを終えて

Tetsushi フィルムだけの写真散歩、お疲れ様でした! 今日(この対談の日)も暑いのですが、たてもの園の暑さも凄かったですねぇ・・・。 Eyesun お疲れ様でした。 梅雨明け直後だったので、まだ体が慣れておらず、大変でした。 Tetsushi 昔の建物は涼しく出来ていると思ったのですが、洋風の建物はそうでもなかった感じ。 一番ひんやりとしていたのは、江戸時代の古民家、でしょうか。 Eyesun そうですね。古民家の土間は空気が違いました。 打ち水もアスファルトじゃ効かないんですよね。かえって蒸しちゃって。水は土に打つから効くのです。 土の上に家を建てる。適度に湿った土が熱を奪ってくれる、日本の気候を良く生かした作りですね。 * Tetsushi 今回は全員がフィルムカメラを使う、それも中判、という、なちゅフォトでも初めての試みでしたね。ゲス トの二人にお貸しいただいたカメラも、提供どうもありがとうございました。 Eyesun フィルム大会の構想自体は以前からあったのですが、いきなり中判での開催になりましたね。 気軽に撮れるスマホ、デジカメの対極にあるような中判フィルムカメラ。 ゲストのお二人にはかなり使い難かったかもしれません。でも非日常を存分に味わえたのでは?(笑 Tetsushi 個人的に、フィルムをどうせ使うなら、中判がいいなと思っています。 中判カメラを沢山お持ちのようですが(笑)どんなところが魅力だと思ってるんでしょう!? Eyesun フィルムの魅力ですか、ありすぎて語り始めたらキリないですね(笑) 個人的に感じるフィルムの魅力、その一つに構造でしょうか。 Tetsushi 構造、といいますと? Eyesun 全てが電子回路により0・1で処理されるデジタルとは違い、薬品の化学変化で処理される。全てが物理化学 なんですね。モノクロ現像を自分でしていると、薬品調合したり、反応待ったり。何か理科の実験をしてる様な楽しさ があります。「データ」ではなく「ネガ・ポジ」として物理的に原版が存在する点も良いですね。 Tetsushi デジタルデータが実際「ある」ということは実感できませんからね。 まぁ、そこは一長一短なんですが。 Eyesun 今回使用した中判フィルムの規格「120」が出来たのは1901年。114年も同じ規格が販売され続けてます。 明治34年、与謝野晶子が「みだれ髪」を発表したころ(笑)。歴史を感じますねぇ。 Tetsushi 日露戦争のころですか。ぴーんときませんね(笑) Eyesun 何でも出来てしまうデジタルに対し、制約が何かと多いのも魅力です。一筋縄に行かないといいますか。撮る 前に考えなきゃいけないことが圧倒的に多いんです。


露出計すら無いカメラだと、デジカメの様に適当に撮ってとりあえず写ってる、なんて事がまず無いですね。自分で 色々決めなきゃいけないという点に撮り甲斐を感じますし、写真の原点があると思います。 人気の中判カメラにフルマニュアル機が多いのも、その辺りに魅力を感じる人が多いのではないでしょうか? 自分の場合は単にフィルムを使うのが楽しいし、フィルムカメラが機械として好き。ただそれだけの理由かもしれませ んね。 私の持ってる80年前のカメラでもちゃんと綺麗に撮れちゃう。すごいシステムだと思いませんか?フィルムって。 勿論、デジタルも大好きですよ。(笑) Tetsushi 実のところ、普通に撮影するならばデジタルの方が便利でキレイ、快適ですよね。 ところが、実際そればっかりやっていると、たまには不自由さを味わいたい。 昔からキャンプが趣味だったりするのですが、そこに通じるところもあるかも(笑) Eyesun 世の中便利で楽な方面へ加速してますが、それらが全て良しかというと、そんなことは無いんです。非効率 故、それを成し遂げる労力から生まれる確かな手応え、心地よい達成感も必ずあると私は思います。 Tetsushi あと、「色」についても大きな違いがあると思います。 特にカラーネガの、ハイライトからシャドーまでの豊かな階調、ちょっとこれがデジタルだと出ないですね。僕の一枚 ですが、窓とカーテンを撮った写真なんて、デジタルでは中々難しい表現がすぐに出来てしまいます。 Eyesun 際限なく微調整レタッチが自分で出来てしまうデジタルとは違い、フィルムが持つ表現性能に頼る部分が大き い、というのもありますね。大変で面倒だというフィルムのイメージがあると思いますが、 レタッチスパイラルに堕ちることもないので、かえって楽かも?! Tetsushi また次回開催するときには、もっと大勢の参加者にフィルムの良さを味わって欲しいですね。 Eyesun そうですね。良さは勿論ですが、写真表現の一つとしてフィルムという歴史ある完成された手法もまだ使うこ とができる。その事を忘れないでほしいし、フィルムを使ったことない方には新たに知って頂けたらと思います。 きっとデジタルでの作品作りや姿勢にも良いインスピレーションになると考えます。 風前の灯という感じになってしまったフィルム写真ですが、デジタルとアナログ、両方楽しめたらこれほど幸せなこと はありませんよね。今はそれが可能な時期なのです。 Tetsushi 開催のご協力、どうもありがとうございました!

(了)


ALL Photo by Eyesun Yuji Sakura (guest) Tokoma CCC (guest) Hiroemon Tetsushi

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2015 NACHUFOTO


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