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01 SPRING フジワラスタジオ

16RA201 ISHII YUKI 石井 優希

製本分業の作る 大きな家族のような生活


製本分業がつくる 大きな家族のような 町の生活


01. 敷地 : 製本業の集積する町、  南戸崎町

東京都文京区小石川 は明治頃から続く印 刷・製本業の小さな 町工場の集積地で す。

その中から、南戸崎 町という小さな町 と、その町ぐるみで 起きている関係性の 総体を取り出して考 えていきます。


東京

文京区

南戸崎町

小石川


02. 町の風景 : 4つのタイポロジー

鉄骨ピロティ

元工場の鉄骨と木

開放的なキャノピー


たくさんの引き戸

積層する工場


03. 製本業について 製本業の基本7工程

1.

刷本

2.

折り

3.

丁合い

4.

表紙がため

5.

かがり

6.

三方断裁

7.

梱包


南戸崎町周辺に存在する地域コミュニティ

500m

共同村の形成と解体

共同印刷の設立

下請け=共同村の誕生

下請けから独立へ

工場の空洞化

マンション開発・宅地化

製本業の歴史 江戸

明治

昌平坂学問所

共同印刷

水戸学

神田川 製紙業

寺町

活版印刷 貸本屋

本問屋

錦絵

帝国大学

文豪


05. 南小崎町曼荼羅 : 製本業が作る町のネットワークを記述 文京区千石

埼玉

文京区白山

共同製本

自宅 佐藤機械製作 社長

佐藤機械製作 奥さん

金子幸廣さん

金子紙工所

小石川4丁目 ブンコウシャ

東京都文京区 南戸崎町 金子さん 姉 ブンコウシャ社長

ビルオーナー 清光堂春英社

引退して使用しなくなった機械(貼り込み機)を譲渡

清光堂春英社 社長

その他

五十嵐製本

五十嵐夫人

元社員のベトナム人

五十嵐さん 叔父 水上製本 社長

ブローカー 丸山

東京都文京区小石川

東京

斉藤印刷

池袋 電子情報学術誌協会

田村製本所

斉藤印刷所 社長

斉藤印刷所 奥さん

斉藤さん 息子

佐々木紙工所

金子さん 妹


小石川2丁目

小石川2丁目

南戸崎町会 婦人会

白山浴場

日光製本

富山印刷所

モリゾウ印刷

主婦 加藤さん

主婦 樋口さん

金子さん 妹

主婦 藤原さん

主婦 米山さん

主婦 森さん

林さん 元会長

大江折本

大江折本 社長

大江さん 娘

会長

大江さん 婿

凡例

柴又

林さん嫁

林さん孫

分業 林さん息子

親戚

職住の移動

町会の縁

所属

その他


06. 空間構造 : ネットワークのため明け渡された専有空間

ちょっとだけ開け放たれた空間がずるずるとつながり、 その総体としての大きなパブリック空間が現れている。


07. 提案 : 4つのプロセスを経て町の中の一部となる

1. 開発の遅れた街区の裏側

2. 最大限にオフセット 町のみんなが風や光を獲得する


3. 町のネットワークを

4, 三つのプログラムを内包し

ずるずると積層する

町の結節点として機能


12.

11.

3. 9.

4.

10. 8.

7.

1.町内会長の家の一階をオープンに。会長と話しをしにたくさんの人が訪れる。 2.既存の工場は行き止まりだったが、新築部との関係を作りより流動的な工場スペースに。 3.かつて機械が置いてあった場所で、小さく本屋さんを開く。それまでにお世話になった出版社の本も。 4.裏庭をみんなで使ってBBQ 5.使わなくなった製本業の寮を改装してゲストハウスに。 6.町会の中心人物の大江さんは、仕事休みは主婦ネットワークのハブになる。 7.丁合いをたたんだ林さんは、残った広い一階を使って近所の子供の面倒を見ている。 8.廃工場をリノベーションして新しいショップが開店する。 9.工場脇の小さな軒下には、小さな出版社たちのシェア配送物置き場に。 10.家の裏の空地に向かって大きな開口を持ったキッチンは、週末はホームパーティーが行われる。 11.物流のバッファーとしてのシェア角地パーキング 12.工場空間を生かした事務所へのコンバージョン

5. 6.


08. 下階平面図・配置図 縮尺 : 1/200 既存と新築が一体として機

Factory A

Kappan Factory Kappan-shop Garden

Binding Factory


能する

Salon

Garden

Share

office


2200

900

900

900

2300

900

1550

Bathroom

RoomA

Kitchen

Shop

3600

900

08. 上階平面図 縮尺 : 1/50  周辺の環境を巻き込みながらズルズ

Bed


ルと小さなパブリックスペースが繋がっていく。

1800 900

3600 900

900

900

900

900

900

RoomB

1800 Bathroom

Studio

1500

900

2700

900

900 Common Kitchen

900

900

2700


900

900

Office

Bed

900

RoomC

500

Office

1300 900

Bathroom

900

800

900

900

900

900

900

900


2550

1950

900

900

750

900

1500 900

Bathroom

Bed

RoomD

3800 900

Kitchen

900

750

Stair terrace


50000

2000 3800

Common terrace

1800

2300

2000


09. 立面 : 既存の庭や空き工場が新たな建築の町に接する部分となる


10. 建 築 の 構 成 : 小 さ な パ ブ リ ッ ク を 有 機 的 に つ な ぐ た く

外部環境と一体となって 建ち上がる


さんの階段

5.

4.

1. 3. 2.

6.

7.

1.庭から2Fへの鉄階段 /2.2Fから3Fへ回る外階段 /3.コモンキッチン(4F)から続く木板の手すり階段 /4.既存の住居の階段を使いコモンプローチに /5.コモンキッチンへと上がる外壁階段 /6.屋上と6Fの 間にある踊り場のある曲線 /7.SOHOの小道から空を仰ぐ鉄骨階段


12. 建築の構成: 外部環境が建築を決定する

外部環境と一体となって 建ち上がる

1. 最上階は周りの木造住宅の海を見渡す開放的な暮らしができる。 2 1

3

2.5 階のこの内側にある廊下は、視線の抜けや上からのトップライトを設けることで、できるだけ明るく環境の良 い外部をつくり、この建物にできるだけ気持ちよく訪れられるように考えた。 3. あんこに建てるために、周りの住居との視線の操作により壁が立つ場所が決まっていく。


13. 建築の構成:新しい住人の多様性を受け入れる住戸

様々な住み方を許容する住戸

1. 天井高のある住戸は、テキスタイルデザイナーなどの政策アトリエとして使える。 2

2. 二つの住戸がある 5,6 階では、どちらも外部に近接した小さな部屋を持っており、SOHO としてひとり出版社やフ  リーの編集者などが働きながら住まう。

1

3

3. 下駄履き住居の下駄だけのような 3 階では、建具によってのみ居住となりわいのスペースが仕切られる。最も大き く外部に開放することができるようになっている。


STUDIO BOOK / Fujiwara  

This is a studio work with Teppei FUJIWARA. The theme is "Post-Industry" to create new architecture with post industrial society.

STUDIO BOOK / Fujiwara  

This is a studio work with Teppei FUJIWARA. The theme is "Post-Industry" to create new architecture with post industrial society.

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