和光小学校 学校案内パンフレット

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和光へようこそ 「学び」に垣根をつくらない

め、机に向かって学ぶのが学習であるとい

くと考えています。何を学ぶかを先生が決

子どもたちにしっかりとした知識が身につ

を 抱 き、 自 ら 主 体 的 に 取 り 組 む 学 び こ そ、

和光小学校では、子どもたちが興味や関心

育に対して横断的で問題解決的な学習を「総

一的に育てていくことに加え、さらに教科教

外教育で子どもたちの学ぶ力と人格形成を統

でいくのです。また私たちは教科教育と教科

解決の主人公となって能動的、探求的に学ん

生まれる・・・そのような、仲間と共に問題

い」を自分たちで探求し、さらに「問い」が

は な い で し ょ う か。 子 ど も た ち が 持 つ「 問

が持てない中で生活していることが多いので

ているつもり」であっても体験がなく、実感

す。現代の子どもたちは、ともすれば「知っ

テーマ」を学習の中心に据えて展開していま

ともやりたい、子どもの要求になるであろう

合的なテーマ」「子どもたちにとって、もっ

もたちにとって切実・重要な課題性を持つ総

きていくうえで、また未来の主権者たる子ど

和光では、子どもたちが「現代社会を共に生

大きな違いは、「テーマ」を考える視点です。

的な学習の時間」と和光の「総合学習」との

たのは十数年前のことです。文科省の「総合

文科省が「総合的な学習の時間」を打ち出し

らです。さまざまな人との出会いで自分自身

習は自分づくり、自分さがしの学習であるか

見がたくさんあることです。第5に、総合学

本物、人との出会いを通じて学び、新しい発

に、学校の外へ出て行ってそこにある事実や、

作・交流など活動的な学習になること。第4

習にはあるのです。第3に、調査・研究・創

自ら解き明かしていく喜びや楽しさが総合学

とです。つまり、教えてもらう学習ではなく、

なく、またその答えも一つではないというこ

す。第2に、問題の答えが教師や大人の側に

の手で解き明かすことができる学習だからで

いる今を知りたがっていて、それを自分たち

由は、第1に子どもたちは自分たちが生きて

子どもたちは総合学習が大好きです。その理

取り組んでいました。

動的な方法で進められ、子どもたちは夢中で

れも「調べる」 「たずねる」「作る」などの能

ないテーマの学習に取り組んでいました。ど

を飛ばそう」など、教科の中だけでは収まら

を作る」「世田谷の歴史をたずねて」 「熱気球

り組みをはじめ、「紙すきで和紙を作る」「塩

和光小学校独自の「総合学習」

う従来のイメージを、和光では「子どもた

合学習」として位置づけることで、和光の学

が評価される場面があり、仲間と共に学び合

「学び」はつながっている

ちが学びたいことが学べる学習」 「 体 験・

びに広がりと深さを加えています。学びに垣

う中で「自分もまんざらではない」と思うよ

はがれ落ちない本物の知性を

体感を通して実感できる学習」へとつくり

根をつくらず、学びをつなげていく。それが

うになります。また友だちの良さも再発見し

る喜びに変わり、その学ぶ力がこれからの

ます。和光の学びは、わかる喜びが、でき

という視点を大切に授業をつくり上げてい

しっかりと理解させることができるのか、

に学びに結びつけていけば、子どもたちに

を 常 に 考 え、 そ の こ と を 授 業 に ど の よ う

か、どんなことに疑問をいだいているのか

子どもたちが今、何を知りたがっているの

うことから教育を組み立てるのではなく、

それは「知らせたい、わからせたい」とい

教育に対する考え方があります。

向学の瞳にしっかりと応える、和光独自の

変えてきました。そこには、子どもたちの

和光小学校の低学年「生活べんきょう」 、中

人生の「生きる力」につながる、はがれ落

体験から学ぶ

習なのです。

ます。子どもに生きる勇気と希望を与える学

ちない本物の知性を身につけることを大切

問いを育てる

討論がある

人との出会いから学ぶ

和 光の六年 間にはこんな授 業がいっぱい

手づくり教材

年 代、 総 合 学 習「 ヒ ロ シ マ 」 の 取

1 9 8 0 WAKO STORY

にしています。

ひと美

「生きる力」を育む

校長

北山

私 た ち は、 生 き る 力 に つ な が る 学 力 を 育 てたいと思っています。〈生きる力〉とは、 「 競 争 」 を 前 提 と す る 社 会 を 生 き 抜 く、 生 き残る、つまり適応する力ではなく、子ど も自身が学習や生活、社会に主体的に関わ る力なのだと考えています。そのために育 てたい学力とは、事実に即してものごとを とらえ、その裏にある論理をとらえ関連さ せ、発展させることができ、さらに探求し ようとする学力、これからの時代に主体的 に参加し、協働し、共に生きていく学力 、 学ぶことを通して自分が見え、 他者が見え、 自分と世界のつながりが見える学力 なの だと思うのです。仲間とともに生き生きと 学び、生活する学校であればこそ、そのよ うな学力が育まれます。私たちはこれまで

感性を育む

学年以上の「総合学習」です。和光小学校は、

「教科教育」と「総合学習」の相乗教育をめざして

「体験は学びの宝庫」

6 WAKO

School introduction School introduction WAKO

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もこれからも、子どもが主人公の学校であ り続けることをめざしています。

実感することで輝く 向学の瞳


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