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東日本大震災 浦安市災害ボランティアセンター 活

平成 23 年 4 月 18 日 浦安市社会福祉協議会


1.東日本大震災の概況 ・発生日時

平成 23 年 3 月 11 日(金)14 時 46 分

・震

宮城県北部三陸沖の太平洋

・地震の規模

マグニチュード 9.0

・浦安市の震度

5強

・災害救助法適用日

平成 23 年 3 月 24 日(水)

2.災害対策本部等の設置及び閉所 ・浦安市災害対策本部設置

平成 23 年 3 月 11 日(金)15 時 50 分

・浦安市災害ボランティアセンター本部設置 同

平成 23 年 3 月 12 日(土)07 時 40 分

閉所

4 月 15 日(金)17 時 30 分

3.被害の概況及び復旧状況(写真1参照) ・断・減水戸数

77,000 世帯

・ガス供給停止

8,631 世帯

・下水道使用制限地区

11,908 世帯

・建物の被害

4 月 6 日(水)復旧 3 月 30 日(水)復旧 4 月 15 日(金)復旧

9,029 世帯

・道路等の被害

延長約 111.8 ㎞にわたり損傷、陥没、隆起 及び土砂の噴出

・液状化面積

約 1,455ha(中町・新町)

・下水道破損地区面積

約 820ha(中町・新町)

4.災害ボランティアセンター活動概況 ①開所期間

平成 23 年 3 月 12 日(土)~4 月 15 日(金)35 日間

②ボランティア延人数

8,629 人

③ボランティア登録者数

4,361 人

④活動内容 ・活動延件数 ・活動種別

989 件 泥かきを主にその他 13 種類の活動を実施。

⑤本部設置と運営状況 ⑴発災後の対応 建物の安全確認及び老人福祉センター、東野小学校地区児童育成クラブ 及びエスレ支部社協事務所の建物被害調査を実施した。児童育成クラブで は、室内の扉の不具合及び入口のスロープタイルに亀裂が発生したことを


確認。また、老人福祉センターが開館中のため、利用者を随時バス、自動 車で 17 時に搬送を完了した。児童育成クラブでは、公共交通機関がストッ プしたため保護者の迎えが遅くなり 23 時までに児童の下校が完了した。 市の災害対策本部が 15 時 50 分に設置したことにより、社会福祉協議会 では、石井局長以下 3 名を連絡要員として事務所に残り、他は自宅待機と して翌朝は 08 時出勤とした。 ⑵市からの災害ボランティアセンター設置要請と初動体制 3 月 12 日(土)07 時 40 分に健康福祉部長より、災害ボランティアセン ター(以下VCという。 )の設置要請があり、同時刻にVC本部を設置する とともに、08 時に県社会福祉協議会にVCを設置(県内 3 番目)したこと を報告した。 これにより、総合福祉センター屋上に「浦安市災害ボランティアセンタ ー」の横断幕を掲示するとともに、職員の役割分担を決め、VC設置・運 営マニュアルに基づき、受入体制の整備、及び必要な調書類を揃えた。 ⑶VCの運営 A.構 成 災害ボランティアネットワーク会員、浦安青年会議所、ボランテ ィア及び社会福祉協議会職員により構成し、県社会福祉協議会及び 市川市社会福祉協議会職員の指導・応援を受け運営した。 B.役割分担の概況 ■ニーズ班(ボランティア、社協職員) 社協事務所内で、市民・行政からの電話等(6回線、内線 2回線)によりニーズの把握とボランティアの募集問合せに対 応した。また、健康福祉部で市役所内部のニーズ把握に努めた 他、マッチング班の独自調査及び青年会議所のニーズ掘起し調 査等によりニーズの把握に努めた。 この他、民生委員及び支部社協推進員に高齢者の見回りを依 頼してニーズの把握に努めた。 ■受

付(ボランティア、ボランティアネットワーク、社協職員) 2階社協事務所前フロアーを、受付場所とした。初参加、再

参加に区分し、初参加の方には登録カードを記入して頂きガム テープに「名前・血液型」を記入して腕等に貼付した。 再参加の方には、整理簿に記入して頂いた。 また、ボランティア活動が終了したグループごとに活動報告


書を受領した。 ■オリエンテーション班(ボランティア、ボランティアネットワーク) 2階多目的室で、活動参加マニュアルを配布して、活動の心 得、安全及び活動上の注意等を説明した。 ■マッチング班(ボランティア、青年会議所、ボランティアネットワーク、社協職員) 2階の第2・3・4会議室で行った。ニーズごとに内容や 注意点を説明し、人数を明示して活動者を募りまとまった時点 でリーダーを選出して、ニーズ受付票(案内図含む)を配布し た。また、必要資材等を明示し、1階の資材等配布班で受取り バス若しくは自転車、徒歩等で現地に行くよう指示した。 ■資材等配布班(ボランティア、社協職員) マッチング班より指示されたグループごとの資材等を1階 フロアー及び駐車場にて配布し、終了後受領した。 ■案内誘導班(ボランティア、社協職員) 1階・2階フロアー、受付及びマッチング班の最後尾に誘 導案内を配置して整理誘導した。また、自動車、自転車の誘導 案内をした。 ■輸 送 班(バス委託社員、社協職員) Uセンターバス2台、市のマイクロバス2台及び社協の 自動車4台により、マッチング班の指示により各活動グループ の往復を搬送した。なお、発着には当初Uセンターで行ってい たが、Uセンターの開館により旧給食センターでの発着となっ た。 ■資材調達(社協職員) ボランティア活動に必要な資材がない中でスタートしたため、 資材の確保は、運営しながら市対策本部、学校、幼稚園、保育 園、そして自治会等からスコップ等を借用した。 また、浦安・市川青年会議所・そして近隣市の社協や遠くは 新居浜社協等から多くのスコップ等の提供を受けた。 ■その他 浦安市を含めた被災地へのメッセージと義援金箱を設置して 呼びかけた。 また、 「ボランティアの皆様、ご支援ありがとうございます」 いう掲示を入口と階段に貼付して活動に対する感謝の意を表し た。 C.ボランティアの活動概況


■募集状況 募集に当たり県社協の指導を受け、当初より県内及び近隣地 域としてHPに掲載して呼びかけた。3 月 30 日分よりボランテ ィア活動ができる方にHPから登録して頂きニーズが入り次第 メールにて活動内容、人数を明記して発信し、応答するシステ ムにより、ボランティアの確保を図った。 ■参集状況(写真2参照) VCが 3 月 12 日設置して以来、連日多くのボランティアの 皆様がお集まり頂いた。遠くは、北海道、関西方面からお出で 頂いた方もいる。09 時 30 分に集合をかけたが同時刻には 1・2 階のフロアー、及び建物の外まで列をなしていた。特に 3 月 19・ 20 日の土・日には 1,200 人を超え想像を絶した。 ■ボランティア人数と登録者数 35 日間のボランティア延べ人数は、8,629 人で、このうち登 録者は 4,361 人となっている。半数以上が2回以上活動してい ることを示している。 登録者の内訳は次のとおりであるが、年齢別をみると 20 代ま でが 64%を占め、若い力が被災者支援に大きな役割を果たし心 強く感じられた。 ボランティア登録者数の内訳 ○男女別 ○市内外別 ○市外の県内外別

男 2,721 人(62%) 、女 1,640 人(38%) 市内 1,985 人 (46%) 、 市外 2,376 人 (54%) 県内 1,564 人 (66%) 、 県外 812 人 (34%)

○年齢別 12 歳以下

37 人(1%)

13~15 歳

290 人(7%)

16~18 歳

567 人(13%)

19~22 歳

1,058 人(24%)

23~29 歳

834 人(19%)

30 歳代

823 人(19%)

40 歳代

460 人(11%)

50 歳以上

268 人(6%)

合 計

4,337 人(年齢不詳 24 人含まず)

■活動概況(写真3参照) ボランティア活動の延件数は 989 件で、その主たる内容は 泥かきとなっている。これは地震による液状化により、土砂の


噴出が、住宅の敷地内や道路、歩道上に堆積し生活や通行の妨げ になっていることによるものである。 活動内容は、次のとおりである。 ○泥かき(住宅・道路・歩道・公共施設等) ○給水所の支援 ○高齢者の給水支援 ○入浴介助 ○ベット移動&シーツ交換 ○仮設トイレの設置 ○仮設トイレの消毒・清掃・トイレットペーパーの交換 ○便袋の袋詰めと配布 ○救援物資の仕分け ○高齢者宅の家具転倒片づけ ○交付活動 ○児童の保育 ○本部運営スタッフ ○その他 5.東日本大震災緊急小口資金(特例)の貸付相談状況(4 月 15 日現在) 当該地震により被災された方(世帯)に対して生活費等の資金の貸付状況は 次のとおりである。 ○相談件数

32 件

○申請件数

13 件

○決定&金額

5 件(内県外避難者 1 件)600,000 円

6.災害時相互支援協定の成果 昨年締結した当該協定により、県社協の呼びかけに市川、船橋、鎌ヶ谷、 白井、袖ケ浦、富津、そして茂原市の各社協から人的応援や自動車、スコップ 等の資材の提供加えて励ましの言葉を頂き、各社協との絆を再認識するととも に協定の重要性を認識した。 7.課 題 ①災害ボランティアセンター(VC)設置場所 VCを設置した浦安市総合福祉センターは、福祉避難場所として 位置づけされている。また、当センター内にあるこども発達支援センター や身体障害者センターが 3 月 28 日に開所した。このためVCは玄関入口を


使えず裏階段からの利用となった。 ボランティアの人数及び活動期間によっては、VCの機能が懸念され、 設置場所の再検討が必要と思われる。 ②VCの運営方法 VCの設置・運営マニュアルに基づき、これまで浦安市地域防災訓練や VC設置・運営訓練を毎年実施して有事に備えていたが、マニュアルどおり に行くことはできなかった。しかし訓練の実践や調書類の備えが役に立った。 また、県や市川社協職員の適切な指導・助言・応援を受けありがたかった。 ボランティアの皆さんには、当初活動まで 2 時間程度かかりご迷惑をおかけ した。この他各部署での連絡の調整や徹底が十分でなく職員間等に不快な思 いをさせてしまった。未曾有の大地震に遭遇し、想像を超えたボランティア の人数に戸惑い試行錯誤しながらも各スタッフは毎日活動終了後、反省と改 善そして明日の段取りの話合いをして、さらなる円滑なVCの運営に努めた。 ③停 電 計画停電が予定されるなか、活動の影響が懸念されたが幸いにも活動期間 中は 1 日のみで午後であったため活動に影響はなかった。 ただ、電気が不通であるとニーズ票や案内図のコピーや電話等が使えない となると活動に多大な影響があり、その対策が必要である。 ④資材の確保 活動に必要な資材(スコップ、土嚢)は皆無であった。被災の態様にもよ るが必要最小限な資材の備えは必要である ⑤輸送手段 地理不案内な多くのボランティアを効率よく搬送するため、老人福祉セン ターのバス 2 台と市のマイクロバス 2 台により活動場所近くまで往復の搬送 ができた。道路が通行不能の場合の対応は必要である。 ⑥ボランティア活動保険(天災タイプ)の補償期間 当該保険の補償期間は、年度で区切られている。今回の地震のように 3 月 11 日に発生した場合、最大で 20 日、最小で数日しかない。同じ保険料を払っ て補償期間に差が生じるのは不合理でないかと感じる。 東北地方のボランティア募集は、受付業務の混乱を回避するためかボラン ティア保険を住所地等で登録した上で参集を呼び掛けている。遠隔地からの ボランティアも少なくなく、これらの方々が登録した年度を越えた活動をし た場合、補償は適用されない。補償期間の改善を求めたい。


写真1

写真2 写真2

写真3 写真3


浦安市災害ボランティアセンター活動報告書