Gond painting_Jangarh Singh Shyam_untitled

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賢者の視展 インド先住民族のアートの森 ゴンド画 ジャンガル・シン・シャム作品





ゴンド族の村を訪れたとき、季節は冬で木々の葉は落ち、若干の緑を残すのみだった。だが雨季になれば そこが深い森になるだろうことは容易に想像できた。インド中部・マデャプラデーシュ州に蕩々と流れる ナルマダ川に沿う様にその村はあった。 手入れが丁寧に行き届いた土壁の家の床には、台形を重ねた様な模様が描かれている。神様がやってきて いつでも座れる様に、御座の絵が毎朝描かれるのだそうだ。吟遊詩人のおじさんは「森にいる私たちの神 様は、歌と各人の心の中にいるんだ。その姿は想う人それぞれなのだ」と教えてくれた。 稀代のゴンド画家・故ジャンガル・シン・シャム。その村で吟遊詩人の家系に生まれた彼は、神の姿を初 めて視覚的に表現し、森の植物、動物たちを独自の手法によって描いたゴンド画の礎を築いたパイオニア として名高い。 この目は私に何を語りかけているのだろう。まるでどこかに繋がる扉が開いて、目の前にやってきてくれ た救い手のようだ。もしもこの絵のストーリーをシャムさんに聞けたとしたら、彼は何を話してくれただ ろう。

作者名 ジャンガル・シン・シャム Jangarh Singh Shyam title untitled size 37.4 cm × 29.4cm ( 額装時 ) material 紙 ペン インク place インド・マデャプラデーシュ州 Price 90,000 yen + tax ( 額装済み)