Linux 標準教科書 Ver.1

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11.3 X Window System の進んだ使い方

xhost +hosty ssh hosty

hosty からの X プロトコルのアクセスを許可します。 hosty に ssh でログインします。

(以下 hosty での処理 ) export DISPLAY=hostx:0.0 次から実行する X アプリケーションの表示 は、hostx:0.0 になることを意味します。 xappl_hosty xappl_hosty を実行します。 これで、xappl_hosty の画面が hostx に表示されます。このように、X Window System は描画をネッ トワーク越しに動作させることが可能になっています。

図 11-3:X クライアントのリモートホストへの画面転送

11.3.3 実習での注意 この章の、ここまでの記述は、若干昔の情報です。概念的・設計的には正しい内容なのですが、最近はこ のような動作ができなくなっています。主な理由はセキュリティで、X のサーバが常に信号を受け付ける状 態で動作することが、望ましくないということで、現在は前述のようなことができなくなっています。 セキュリティの設計を回避する方法は、何通りかあります。1 つは ssh でポートフォワードを行う方法です。 もう 1 つは、nolisten tcp オプションをオフにする方法です。 nolisten tcp の無効化は、Linux のディストリビューションによって方法が異なります。 CentOS 5 で は/etc/X11/fs/config のエントリにある no-listen=tcp のエントリを無効にします。

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