Page 1

Portfolio 2019 Shunya Kaneta


ACTIVITIES(opendesk/internship/etc) 2015.9       

2015/9

2016.4-7         

2016/4 ∼ 7  象設計集団

   9

2016/9    長谷川豪建築設計事務所

     

  Vo Trong Nghia Architects ギャラリー間 設営ボランティア

2017

2017     赤レンガ卒業設計展実行委員

2018

2018/5 ∼ 7  小泉アトリエ 2018/7    A+Sa アーキテクツ 2019/1 ∼  成瀬・猪熊建築設計事務所 2019/1 ∼ 6  大石雅之建築設計事務所

TASK 学部 2 年       

美術館 学内優秀作品選出

             

宿泊研修施設  学内優秀作品選出 2、3年合同設計課題 19 位

3 年       

住宅課題 最終講評 10 選選出

              

パビリオン課題 学内優秀作品選出

       

2、3年合同設計課題 1 位

4年

卒業設計学内講評会 10 選選出 卒業設計八雲講評会 富永賞

COMPETITION 2016/8 

「都市に住む快楽」  第 12 回ダイワハウスコンペティション」

2016/10

「多様な建築」  シェルターインターナショナル学生設計競技 2016

2017/4

「大きさの住宅」新建築住宅設計競技

2018/7-8

「旅の建築」

2018/8-9

「rule/space/contrast」ERI

1995.6 群馬県高崎市 誕生

2018/9

「歴史の上に暮らす」

2008.3 高崎市立中川小学校

2018/10

「生きもののようなガラス」

2018/10-11

「働き方を変える集合住宅」

2017.4 小泉雅生研究室 配属

2018/11-12

「 『shibuya』的なパブリックスペース」

2018.4 首都大学東京大学院 入学

2019/01

「身近な社会問題を解決する集合住宅」

2019/03

「 『村』POLUS 学生コンペ」

2019/06

「新しい盛り場を生み出す建築」

2019/07

「ひみつジャナイ基地設計コンペ」

一次審査通過 / 最終審査 佳作

2014.3 群馬県立中央中等教育学校 卒業

一次審査通過

2014.4 首都大学東京 入学

一次審査通過

HOBBY

2

野球、スポーツ観戦、旅行、音楽


1. カイダン下のひみつジャナイ基地 - 道後アート 2019・2020「ひみつジャナイ基地プロジェクト」(2019)-

p.4-13

2. 都市のはざま 日常の隙間 - 卒業設計 (2017-18)-

p.14-21

3. ガソスタサイヘン - 修士 1 年前期 都市設計特論 (2018)-

p.22-31

4.Apartment House with Mosque - 第 7 回大東建託賃貸住宅コンペ (2019)-

p.32-39

5. 暮らしたゆたう - 第 12 回長谷工住まいのデザインコンペティション (2018)-

p.40-47

6.moiré - 日常の旅 - 第 13 回愛知建築士会学生コンペ 2018-

p.48-53

7. きゃみんプロジェクト -2019-

p.54-57

8. 工房標識 - 修士 2 年参加型デザイン実習 (2019)-

p.58-61

3


カイダン下の ひみつジャナイ基地

01

- 道後アート 2019・2020「ひみつジャナイ基地プロジェクト」-

program

交流拠点

Thema

旅の建築

term

2019/06/20∼2018/07/31

prize

4

condition

ひみつジャナイ基地 様々な人々が集うことができる、道後のアート事業の拠 点となり、その後も有効的に活用ができるような交流拠 点を新築する計画です。

concept

上人坂の地形から延長させたカイダンとカイダン下の空 間が多様な人の居場所となる。様々な活動を受け入れる この基地はアート事業の拠点としてだけではなく地域施 設として住民にも利用され、上人坂エリアの新たな風景 をつくり出す。


5


ひみつジャナイ基地

地形を延長させた形態

道後の各エリアと繋がる新たな拠点

ひみつ基地は階段下や木の上、草むらの中といったまち

敷地に対して水廻りコアを配置し、2枚の屋根をかけることにより裏のな

裏のない建物形状と宝厳寺、上人坂と一体化したエリアのまとまりをつくることによ

の潜在的な居場所に形を与えることによりつくられると

い かたち を与える。1枚の屋根は土地形状に反応しながら、人の居場所を

り道後全体としての周遊性に寄与しながら、南側の保育園や住宅街エリアと連携し、

考える。

つくり出す。

地域施設としても機能する。

1

3

ひみつジャナイ基地 椿温泉エリア

道後温泉本館エリア

site

上人坂エリア

商店街エリア

2

kitchen wc

4

道後駅 冠山エリア

保育園 N

道後公園

6

住宅街エリア


俯瞰パース

7


屋内外へと広がる 縁側ベンチ

通りに対して裏をつくらないことで このエリアの周遊生に寄与する 3,500

3,000

5,0

砂利敷込み

00 00

2,2

9,000

ひみつジャナイ基地

家具や建具によって 様々な用途に変形する 基地空間

様々な人の利用できる 外向きのトイレ

トイレ

キッチン ・ カウンター

だれでも トイレ 砂利敷込み

倉庫 室外機

+1250

砂利敷込み

+1000

植栽

+750 +500

カイダン下には室外機 やプランターを設置 カイダンテラスに腰掛けて 上人坂を見下ろす

+250 ±0

宝厳寺の入り口 と連携する

5,400

カイダンテラス

ガラス戸を開くことでテラス と基地内部を一体的に利用する ことができる

8

既存の段差を生かした カイダンテラス

N 平面図 S=1/100


使い方のバリエーション

カイダン下が多様な人々の拠り所となる ・アート事業の拠点として

・地域の拠点として

基地内部はパーテーションや家具をもちいて、

象徴的なカイダンが住民、観光客、子ども、高齢者を問わず人としての

日常的には、まちのポケットパークとして付近の保育園、

必要に応じて多様に利用できる柔軟な平面計

居場所をつくり、 アートをきっかけとした様々な人の交流のを促す。

住宅街と連携しながら憩いの場として地域に寄与する。

画とする。 また、南側のガラス面を開閉可能とすること でカイダンテラスと内部空間を一体的に用い

VIEWING EVENT

PLAY TEATIME MEETING

REST

ることもでき、利用者やそのアクテビティの 幅が広がることで様々な風景を生み出す。

客席パタン カウンターで購入したものを 20 席の客席と階 段テラスでくつろぎながら楽しむことができ る。

プロジェクター

集会・イベントパタン 壁面にプロジェクターで投影することで講演 会などのイベントを開催することができる。

パーテーション

ギャラリーパタン 天井から下げたパーテーションで空間をしき り、道後アートに 参加する作家の作品を展示 することができる。

階段テラスから見下ろす

9


宝厳寺側から東側エントランス見る

10


南側エントランスをみる

北側エントランスをみる

11


屋内外で背中合わせ で座るベンチ

様々な方向からの

12

2,550

4,300 2,550

2,550

4,300

北側の採光を確保

4,300

アクセスで周遊性に寄与

ハイサイドから

カイダンテラスからは上人坂での

活動やアートを眺めることができる

夏季には植栽がカイダン テラスに木陰をおとす


上人坂を延長したカイダンテラスと

周辺の空き地では屋外

宝厳寺の階段が一体的な風景をつくる

アートが展示される

4,000

4,000

4,000

カイダンテラスから見下ろす

断面図 S=1/50

13


都市のはざま     日常の隙間

02 - 卒業設計 -

program

商業施設、駅

Thema

乗り換えという日常と非日常の間

term

018/10/10∼2018/02/07

prize

卒業設計学内 10 選 八雲審査会 富永賞

condition

乗り換えには駅舎間を移動する”徒歩連絡”というもの がある。新宿区の中井駅は西武新宿線と都営大江戸線の 駅舎が独立して存在し、人々は街路を歩いて乗り換えを 行なっている。 乗り換えという行為は。日々の通勤、通学に欠かせない ものである。目的地にたどり着くための移動、という 間 の時間におけるさらに 間 の時間である。間 の時間 であるため、人々はその空間には無関心である。 その空白の時間、空間に複数の建築を挿入する。それら は乗り換えという行為の背景となっていた場所に現れ、 徐々に日常に変化を与えていく。

14


15


西武新宿線 中井駅

都営大江戸線 中井駅 ( 地下 )

16


徒歩連絡という可能性

中井駅(西武新宿線)と中井駅(都営大江戸線)

立体的に無関心に存在する

基本的に乗り換えとは駅の建物内を移動するものであるが、稀に違う駅間を一度

新宿区の中井駅は西武新宿線と都営大江戸線の駅舎が独立して存在し、人々は街路

乗り換えには駅舎間を移動する”徒歩連絡”とい

屋外、公道を通じて移動する場合がある。それは徒歩連絡と呼ばれ、商店街や住

を歩いて乗り換えを行なっている。間には川もある。人々は雨の日は傘をさしなが

うものがある。新宿区の中井駅は西武新宿線と都

宅街などの乗り換えのための整備された道ではない一般道を通ることで乗り換え

ら移動する。この中井という場所は昔、染色の町として栄え今でもいくつかの工房

営大江戸線の駅舎が独立して存在し、人々は街路

が行われている。

が存在する下町である。

を歩いて乗り換えを行なっている。

高架

地下鉄

S=1/10000

17


地 上 と 地 下 を 繋 げ る よ う に、 穴を開けていく。

高架との様々な隙間が生まれ ていく。

高架下、地上、地下がそれぞれ分 離して存在している。それぞれの 視点からアプローチをしていく。

地上、地下、内、外、高架下が入り組むことで、 場所の感覚が曖昧になる。行きの際には感じる ことのなかった違和感が生じる。

境界を曖昧にする設計手法

18


1

2

3

4

1.1F 橋から高架下を見る 2.1F 川沿いを歩く 3.1F 地下へのエスカレーター 4.B2 地下改札と売店

19


西武新宿線ホーム GL +1000

駐輪場

A-A’断面図 S=1/500

スポーツジム GL ±0

A

A 居酒屋

GL ±0

GL -1200

居酒屋 GL ±0

銭湯

GL -500

GL ±0

B

GL +900

B

カプセルホテル

地下鉄排気塔

託児所

B-B’断面図 S=1/500 GL -7000

C

ネットカフェ

地下1F 大江戸線改札

C

平面図 GL±0 S=1/600 20

C-C’断面図 S=1/500


1

2

3

4

1.B2 地下改札 2.B2 内部と外部の交差 3.1F 高架下 4.1F 高架下から商店街をみる

21


ガソスタサイヘン ー車の場から人の場へー

03

-M1 前期 / 都市計画特論 -

22

program

複合施設

Thema

地域の人のインターバルとなる場

term

2018/04/10∼2018/06/05

teacher

椎原晶子 ( 非常勤 ) 鳥海基樹 / 吉川徹

condition

台東区谷中にある使われていないガソリンスタンドのコ ンバージョンを計画する。ここは細い車道の多い谷中の 中で、都市計画道路の名残からかなり広い道路が存在す る場所である。その異様に広い道路とガソリンスタンド という車のための場所を、人のための場所へと還元する 建築、および歩道空間を一体的に提案する。だんだんと 連続するボリュームが、既存のガソリンスタンドの大屋 根との多様な距離を生み、人々を許容していく。


23


西日暮里駅

使われていない大空間 近年、谷中は観光客の増加などにより急速な観光地化が進んでいる。谷中銀座など は昼間観光客で賑わう。しかし、それに伴い地域住民にとっての暮らしやすさが失 われているのも確かである。

都市計画道路のの計画が途中で頓挫したことから広いままとなり不自然な状態と なって残っている道路と、その中間にある廃墟となったガソリンスタンドを活用し 地域の人のインターバルとなるような場を提案する。

防災広場 初音の森

谷中霊園 卍

卍 卍

50

・車道、歩道合わせて 20m の都市計画道路

100

卍 卍

・祭りの山車の回転場所としての利用

200

20,000

25,000

7,500

バス停 27

,0

00

,0

00

4,

00

0

4,

00

0

16

バス停

【基本情報】 用途地域:近隣商業地域、防火地域      第3種高度地区

東京藝術大学 卍

24

容積率 :300% 建蔽率 :80% 敷地面積:約 330 ㎡


地域のインターバル 複合する 3 つの機能を一つの運営主体として経営する。それぞれが機能を補い、そこに地域住 民が噛み合っていく。これらは地域と密接につながり循環していく。

オフィス

食堂棟

屋上

法規上建てられる最大のボリューム

既存のガソリンスタンドを利用することにより 周辺の街並みのスケールに合わせる

シェアオフィス

食事の提供

イートインスペース

売店

弁当屋

生ゴミを 肥料として利用

屋上菜園

不足していた 生活インフラの提供

地域住民

働く場の提供

気軽に企業

打ち合わせ ちょっと買い物に 孫と農業

保育園のバス待ち 子供に農業体験

菜園によるコミュニティの創出

既存部分に対し、人の溜まり場を形成するように

増築部分のボリュームを細かく分割し

機能を補う新規のボリュームを挿入する

地上面から既存部分に向かって段々を形成する

25


断面図 S=1/200

26


バス停の屋根と既存のガソリンスタンドの屋根が連続的に繋がる。敷地内 の広場が道の延長としての空間となっている。

27


28

だんだんにテラスが連続することで、屋根との距離にばらつきが生まれ、視線が交

道路から連続するように屋上のシェア畑が広がる。谷中の街を見下ろしながら農業

差し、多様な空間を生む。

を身近に体験することができる。


5,800

5,400

5,400

5,400

5,000

GL+1500

シェアオフィス

GL+2700

イートインスペース GL+3200

5,000

5,800

5,800

3,200

3,200

5,400

5,400

GL-1500

5,400

事務所

テラス 9,100

GL+300

5,400

事務所

シェアオフィス シェアオフィス

5,400

5,400

8,000

5,000

GL+300

GL-1500 4,

GL+0

00

20

0

3,

売店

売店

厨房

厨房

2F 平面図 S=1/300

20

0

バス停

5,000

4,

30

0

4,

30

0

5,800

5,400

GL+4500 GL+5800 GL+7000

倉庫

20,000

バス停

4,500

3,

0

GL+0

8,000

0

3,

0

8,200

00

8,200

3,

8,000

30

11

,00

0

屋上平面図 S=1/300 1F 平面図 S=1/200

29


谷中の中に唯一存在する広い道路は、祭りなどのイベント時に広場として 使われる。道と建築とが一体となりパブリックスペースが生まれる。

30


31


Apartment House with “Mosque”

04

- 第 7 回 大東建託 賃貸住宅コンペ -

program

賃貸住宅

Thema

身近な社会問題を解決する賃貸住宅

term

2018/12/3∼2019/01/07

prize

32

condition

日本各地には、少子高齢化、希薄化するコミュニティ、 商店街の空洞化、空き家問題といったさまざまな社会問 題が存在します。人が集まる「賃貸住宅」という仕組み において、その仕組みと空間のあり方は、どうすれば地 域固有の社会問題と向き合うことができるでしょうか。

concept

大塚駅近くの小さな礼拝所がある街区を敷地とする。大 塚は年々ムスリムの人口が増えており、礼拝所をはじめ とするムスリムへの住環境の整備が必要不可欠である。 そこで、既存の街区に対し中庭を囲うようにボリューム を配置する。それらは内側ではムスリムの住空間を確保 しつつ、街に対してはイスラム文化との接点を提供する。

member

湯川洸平 / 荘司知宏 ( 小泉研究室 )


モスク、住戸、店舗が一つとなった賃貸住宅を提案する。 モスク運営に必要な稼ぎ手 / 職場 / 管理者がモスクと複 合されることで、礼拝堂としてのモスクが恒久的に維持 される仕組みをつくる。 やがてモスクが都市に根付くことで、ムスリムの生活基 盤を維持すると共に、地域住民の異文化への理解に繋 がっていく。

33


無宗教国でのイスラム教徒 現代の私たちの暮らしの中で、異なる宗教の外国人と接する機会が増えている。 特にイスラム教は日本人には理解されにくいことが多い。現状の日本における ムスリムへの環境の整備は十分とは言えない。文化の違う人々が同じ街に暮ら すとき、それぞれの暮らしを守りつつ、尊重し合えるような暮らしの場が必要 である。

店 舗

都市における拠り所としてのヴォイド ムスリムにとっての拠り所となるモスクを中心とした職住一体の賃貸住宅を提案する。 都市において守られた中庭を持つ建築は、住民だけでなく日本で暮らすムスリムを受け 容れながら日本におけるイスラム文化への理解を促すための起点となる。

34

都市に埋もれていた礼拝所を拡張し、集合住宅や職場を複合する。そこに中庭 を設けることで、文化の違う日本におけるムスリムのための空間を確保する。


ムスリムの生活基盤を維持する賃貸システム 店舗

日本に存在するムスリムのための礼拝所

Me

cca

店舗

サウナ

食堂 ロビー

N

店舗 0

10

メッカの方角を軸とする中庭を店舗・サウナ・食堂が囲う。サウ ナは礼拝の際の身を清める場にもなる。食堂はラマダーン ( 断食 ) 明けの祝祭時に大勢の人が揃って食事をする際、中庭と一体的に 使われる。

平面図 S=1/300 35


メッカの方角を軸とする中庭を店舗・サウナ・食堂が囲う。サウナは礼拝の際の身を清める場にもなる。 食堂はラマダーン ( 断食 ) 明けの祝祭時に大勢の人が揃って食事をする際、中庭と一体的に使われる。

立面図 S=1/100 36


大まかな 3 つの用途の違いを、スラブの分節の密度の違いによりゾーニングしていく。居住部分はスラブ を細かく分節し、プライバシーを守りつつ、表面積が増えることで外とのつながりを強める。また、上階 の住戸は必要最低限の空間とすることで、流動的な生活を促す。

断面図 S=1/100 37


中庭に面した半屋外空間

38

段差によって緩やかに仕切られる飲食店と礼拝空間


39


暮らしたゆたう

05

- 第 12 回 長谷工住まいのデザインコンペティション -

40

program

集合住宅

Thema

働き方を帰る集合住宅

term

2018/10/10∼2018/11/12

prize

一次審査通過

condition

敷地は沿岸部にある,戸建てと集合住宅が併存している エリアの一角. 敷地面積 2,500 ㎡,容積率 200%,計画戸数 50 戸 周辺の道路幅員は,西側 8m,東側 6m,北から南にか けて下り坂(敷地内高低差 3m)

concept

働き方の変化などから仕事の時間が細分化されていく現 代において、仕事と生活を流動的にする”斜め”の床に よる集合住宅を提案する。 自分の時間を売るという『時間貸し』という働き方と、 集合住宅という空間の『時間貸し』が組み合わさること で、仕事と生活がより細かく噛み合わさっていく。 勾配のある地形から緩やかにのび、漂うスラブは、仕事・ 地域・生活の境界を曖昧にし、たゆたうように暮らす人々 を受け止めていく。


41


流動的になる生活

( 私 )+( 公 ) の2つの部屋を借りる時代へ

『タイムチケット』という、自分の時間と技能などを価値として

仕事と生活の境界が曖昧になったとき、より流動的な生活になると言える。

売るという仕組みが広がり始めている。より仕事と生活の時間

それは現在の SOHO のように全く同じ空間にあるようなものではなく、生活・

が曖昧になってきている社会において、『時間貸し』という形態

仕事・地域などがより流動的、一体的となる暮らしになる。断面の中心に公

同タイプの集合住宅との

が一つの働き方の形になり得る。時間の境界が曖昧になった暮

共的な空間が貫入することで、仕事によって集住と地域をつなぎ易くする。

相互の移動から生まれる

らしにおいて、住宅の形態もより流動的になる。

より流動的な暮らし 

仕事

live

仕事

仕事

住民

public office 仕事

仕事

隙間時間での副業

42

work

地域住民 一時的な空間利用 職場としての利用


暮らしの流動化

一般的な集合住宅 水平なスラブの積層

地形から延長するように スラブに傾きを与える

曲率を持たせ居場所と して柔らかさを作る

スラブの密度により用途ごと に個性なある領域を生む。

それぞれのスラブから 滑らかにつながり、それぞ れの境界が曖昧になり滲む

43


平面図 S=1/800

駅からの人の流れ

地形に沿って通り抜けできる導線

徐々に上がっていくスラブ

複数の居場所が緩やかに繋がる

美術館からの人の流れ

44

地形に沿って緩やかに上がるスラブを、街路から延長するようにずらしながら配

公共空間の延長として住居のスラブが連続している。それぞれの住戸スラブから

置する。ずれた隙間はヴォイド、緑地とすることで半地下の空間まで光を取り入

2 箇所以上のスラブが繋がるようになっている。住戸を中央配置とすることで、

れる。

斜めの住戸から外部へのアクセスがしやすくなり、周辺との連続性を生む。


密度による用途のゾーニング

live

public

東側道路の坂の上から見る 地形が伸びるようにパブリックスペースが広がる

work

大まかな 3 つの用途の違いを、スラブの分節の密度の違いによりゾーニン グしていく。居住部分はスラブを細かく分節し、プライバシーを守りつつ、 表面積が増えることで外とのつながりを強める。また、上階の住戸は必要 最低限の空間とすることで、流動的な生活を促す。 中庭を囲むパブリックな空間 打ち合わせのスペースやイベントのスペースとしても使われる

45


南側の坂の下より敷地を眺める 下に続くオフィススペースと反対側の坂へと伸びるピロティ空間が混ざり合う

46

住戸から外部を眺める 緩やかにカーブするスラブが連続性を生む


500

3,100

水平の家具を置くことで場 所により高さが変わり、多 様な使われ方が生まれる

3,000

居住空間はスラブの反りに よってプライベート性を持 たせる

ズレながら積層するスラブ は、多様な空間や使われ方 を生む

スラブの高さの違いや反り、むくりによってそれぞ

ることで、ロフトのような空間を作ることが可能

れの視線を遮る

住戸

住戸

住戸 住戸

4,650

4,650 5,000 5,000

オフィススペース オフィススペース

5,000

ワークショップなどの場としても使える

22,000

ピロティのような地域に開かれた空間

ズレた空間から近い光を取り入れる

22,000 4000

3,500

住戸

3,500

住戸

4000

住戸

住戸

5,000

斜めの操作により生まれた空間は、スラブを増築す

5,000

斜めの床は視線を様々な方 向に誘導する

少し急な空間は講演会などにも使用できる

徐々に地下に沈んでいくことで、開放的なスペース と、集中して作業できるような個室的スペースが生 まれる

6,000

6,000

8,750

8,750

13,000

13,000 50,000

12,500 50,000

12,500

7,000

7,000 2,770

2,770

断面図 S=1/ 200

47

5,000

オフィススペース オフィススペース


moiré - 日常の旅

06

- 第 13 回 ( 公社 ) 愛知建築士会学生コンペ 2018-

program

パビリオン

Thema

旅の建築

term

2018/07/10∼2018/08/15

prize

佳作 (4 位 )

condition

48

「旅」とは、定まった地を離れて、ひととき他の土地 ( 場所 ) へゆくこと。その「旅」にたずさわる建築を考えてほし いのです。あこがれの場所を訪れるのも「旅」ですし、 行く先も目的も決めず出かけるのも「旅」です。まだ、 物理的な移動だけが「旅」ではないとも言えます。様々 な「旅」のシーンを思い描き、そのシーンにふさわしい「旅 の 建築」を提案してください。3m×3m×3m

concept

日常の通勤通学という移動を旅と捉える。そこで日常に ちょっとした違和感を与える建築を考える。 " モアレ " というズレの現象を用いて、少し歪んだ日常 の風景を創り出していく。この建築は反射する風景と、 その向こう側の風景を重ね合わせて歪ませることでそれ らを曖昧にしていく。刻々と変化し続けることで、目的 地に行くための道のりという移動空間に変化を与える。

member

北山勝哉 ( 小泉研究室 )


49


常に変化する表情

視覚的運動感覚の誘発

駅のホームは電車を乗り降りする大量の人が、移動す

モアレ模様は物体の形状を曖昧にするとともに、自分 の運動を把握することもできる。そして、歪みを通し

るためだけに設計されたような機能的な空間で ある。 この機能的な空間に用途の曖昧な建築を挿入し、空間

て日々の行動を意識するきっかけとなる。

に変化を与える。

モアレのデザイン検討 Case 1-1 水平尺度  97% 垂直尺度 100% 回転角 0° 水平尺度  97% 垂直尺度 100% 回転角 2°

Case 1-5

+

=

+

=

Case 1-3

f(x)=sin(x) 水平尺度 100% 垂直尺度 100% 回転角   2°

50

=

f(x)=Arcsin(x) 水平尺度 100% 垂直尺度 100% 回転角   0° f(x)=Arcsin(x) 水平尺度 100% 垂直尺度 100% 回転角   2°

+

=

開口率 40.6% 孔径  30mm 回転角  0° 開口率 51.0% 孔径  40mm 回転角  0°

+

=

+

=

開口率 32.6% 孔径  25mm 回転角  0°

+

=

Case 1-4 + Case 2-2

+

=

+

=

Case 1-4 + Case 2-3

+

=

+

=

Case 1-6 + Case 2-2

+

=

+

=

Case 1-6 + Case 2-2

+

=

開口率 32.6% 孔径  25mm 回転角  2°

開口率 40.6% 孔径  30mm 回転角  0° 開口率 32.6% 孔径  25mm 回転角  4°

Case 2-5

+

=

Case 2-2 開口率 40.6% 孔径  30mm 回転角  0°

開口率 40.6% 孔径  30mm 回転角  0°

Case 2-4

Case 2-1

Case 1-4

f(x)=sin(x) 水平尺度 100% 垂直尺度 100% 回転角   0°

+

Case 1-6

f(x)=sin(x) 水平尺度 100% 垂直尺度 103% 回転角   0°

f(x)=sin(x) 水平尺度 100% 垂直尺度 100% 回転角   0° f(x)=sin(x) 水平尺度 103% 垂直尺度 100% 回転角   0°

Case 2-3

f(x)=Arcsin(x) 水平尺度 100% 垂直尺度 103% 回転角   0°

Case 1-2

f(x)=sin(x) 水平尺度 100% 垂直尺度 100% 回転角   0°

f(x)=Arcsin(x) 水平尺度 100% 垂直尺度 100% 回転角   0°

開口率 40.6% 孔径  30mm 回転角  0° 開口率 16.6% 孔径  15mm 回転角  0°

Case 2-6

+

=

開口率 32.6% 孔径  25mm 回転角  0° 開口率 51% 孔径  40mm 回転角  0°


モアレの選定

モアレパネルの構成

Case 1 線によるモアレ

この建築は 2 枚のパネルと 2 枚のシートの合計 4 枚から構成されている。

まず、線の組み合わせによるモアレを検討した。単一の方向性ではなく、うねりを生む

透明な塩ビシートをパンチングメタルで挟み、4 枚が隙間をもって並んでいる。

ような複数の方向性を示すモアレが見られた〈Case1-4〉を採用した。 Case 2 円によるモアレ 小さな円が組み合わさることで大きな円のモアレが発生する。その模様が顕著かつリズ ムをもってぼんやりと浮かびあがる〈Case2-3〉を採用した。

モアレの組み合わせ 風景を歪ませる〈Case1-4〉と、規則的な模様によりズレを与える〈Case2-3〉を組み合わせ、

パンチングメタル (鏡面仕上げ) 透明塩ビシート (曲線プリント) (上端固定)

f(x)=sin(x) 水平尺度 100% 垂直尺度 100% 回転角   0°

透明塩ビシート (曲線プリント) (上端固定)

f(x)=sin(x) 水平尺度 100% 垂直尺度 100% 回転角   2°

規則的かつ不規則な模様を生む新しいモアレ模様をデザインする。 〈Case1-4〉

〈Case2-3〉

+

〈New Moiré Design〉

=

開口率  32.6% 孔径   25mm 回転角   2°

パンチングメタル ( 鏡面仕上げ )

開口率  40.6% 孔径   30mm 回転角   0°

51


立面図 S=1/30

52

360

360

1,750

1,750

240

240


3,000

680

150

680

150

3,000

平面図 S=1/30 53


07

きゃみんプロジェクト

- 神戸大学 -

program

仮眠空間

Thema

公的な場におけるプライベート空間の創出

term

2019/06∼

prize

54

condition

大学内やオフィス内などプライベート空間の作りにくい 場所において、仮眠を目的として個室空間をどう作るか。

concept

3 つのスケールの異なるフレームが最小限の睡眠空間を 確保しつつ、フレームが組み合わさることで様々な用途 として使うことのできるスペースを生む。完全な個室で はなく、外とのつながりを感じつつ、視線や距離がフレー ムによって遮られることで、新しい個室空間を生まれる ことを試みた。

member

青沼駿介 ( 横浜国立大学大学院 ) 佐藤皓 ( 東京大学大学院 )


55


境界を曖昧にする 3 つのフレーム 3 つの異なるフレームが組み合わさり連続することで、内と外を横断する間の空間が用途によっ て変化していく。それぞれが内外に寄与することでその場所に仮眠以外の機能を誘発する。

LARGE

MIDIUM

SMALL

外 間 内

3 つのフレームの組み合わせによって、様々なアクティビティが生まれる。導入される場所に 合わせて変化させることで様々な場所に適応できる。 平面図 S=1/100

56


57


ベッド囲む幅 1000mm のフレームは交互に分割した設計となっている。これらを現場で組み合わ せ、結束バンドで結合していく。フレームの隙間にベットのためのスノコや棚部分の梁を挿入 することでより一体感を生み、構造的に安定する。また、結束バンドでの結合のため、解体時 はそれらを切れば簡単に分解できる。

58


これらのフレーム、棚、ベッドなどは分解でき、 結束バンドのみで組み立てが可能となっている。

59


工房表色

08

- 参加型デザイン実習 -

60

program

夏の南大沢をちょっと楽しくする実験

Thema

みんなの好きを標識として街に散りばめ、街を彩る

term

2019/04∼07 2019/07/16∼29 ( 実施期間 )

condition

大学周辺の歩道、および大学内

concept

首都大正門前を拠点に,地域住民の方に「あなたの街の 好きなところ,おすすめポイント」をうかがい,その地 点に設置する標識を一緒に作成するワークショップを行 う。見慣れた街にいつもとは違う色が出現する,自分の 標識が街にあるという新鮮な体験から、街への愛着・関 心を高める。 実施期間中に標識が徐々に増えていき、場所と結びつい た標識たちが様々な物を巻き込み、街全体を彩っていく。

member

小川 / 坂本 / 平野 ( 建築 ) 石井 ( 観光 )/ 岸 ( 法学 )


61


Program

3

1

色を塗ってもらい絵を一緒 に考える

好きな場所を教えてもらう

2

4

それを伝えるための標識の かたちと色を選んでもらう

好きな場所に設置する 標識が街を彩っていく

Event term

作ってもらった 標識の個数

気づきや修正

7/16 火

17 水

18 木

19 金

20 土

21 日

22 月

23 火

24 水

25 木

26 金

27 土

28 日

29 月

×

×

×

×

×

×

×

×

最終 講評会

5

2

2

3

4

・プロシェック紹介の ・ファニチャーを  看板を追加  離れたところへ移動 ・標識の型の ・風対策を追加で検討  種類を追加 ・夕方にかけての方が ・標識の設置 ・車椅子の方への  止まってくれる人が多い  高さの調整

Site

大学図書館 首都大学東京

メインブース ( 校門前 ) 南大沢アウトレット

62

6


Design

標識を徐々に張っていけるよ

饗 庭 研 が 制 作 し た 椅 子 を 分 解 し、

標識と対応したアクティビティを

テーブル脚と OSB パネル

うに線材を組むように制作し

塗装して椅子や看板立てとして使

誘発するための家具

天板は徐々にペンキに染まっていく

た屋台

63


Profile for Shunya Kaneta

Portfolio - Shunya Kaneta  

Portfolio - Shunya Kaneta  

Advertisement