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―まえがき― 「この世界の歴史の終末が近づくにつれて、ダニエルが記した 預言はわれわれが住んでいる時代そのものに関するものであるか ら、特別に注意を払わなければならない。それとともに、新約聖 書の最後の書の教えを結びつけなければならない。サタンは、ダ ニエル書とヨハネが書いた黙示録の預言的部分は、理解すること ができないと多くの人々に思い込ませている。しかし、これらの 預言を研究する者には特別の祝福が与えられると、明らかに約束 されているのである。終わりの時に封が開かれるダニエルの預言 に関して、 『賢い者は悟るでしょう』と語られたのである( 同 1 2:10)。そして各時代にわたる神の民の指針として、キリスト がそのしもべヨハネにお与えになった啓示については、 『この預言 の言葉を朗読する者と、これを聞いて、その中に書かれているこ とを守る者たちとは、さいわいである』との約束が与えられてい るのである(黙示録1:3)。 われわれは、ダニエル書と黙示録に明らかにされている国々の 興亡から、単なる外見的、世俗の栄光がどんなに無価値なもので あるかを学ばなければならない。今日においても世界にその比を 見ないバビロンの権力と壮麗さのすべては、当時の人々にとって は実に堅固で永続的に見えたのであるが、なんと完全に過ぎ去っ てしまったことであろう。それは、 『草花のように過ぎ去』った(ヤ コブ 1:10)。同様にメド・ペルシャ王国も、ギリシャ王国も ローマ王国も滅びた。そして神をその基としないものはみな滅び るのである。ただ神のみこころと結合し、神の品性をあらわすも のだけが永続することができるのである。神の原則だけが、この 世界における唯一の堅固なものなのである。」-国と指導者44章

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第1課 ユダの残りの子孫 ―ダニエルと三人の友― ※ダニエル1章をお読みください。 要約:ユダヤ民族はアブラハムの子孫として神から特別に恵まれ た民だった。神はこの民にご自分で書かれた律法を与え、世を救 うための福音を委託された。そして当時世界の中心地であったカ ナンの地(アジア、アフリカ、ヨーロッパー、3大陸の中心)を彼 らに与え、全世界に神の真理を伝えようと計画された。彼らがも し忠実であったのなら、平和の鳩が平和の都(エルサレム)から全 世界に飛んでいったであろう。そしてユダヤ国家は列国の女王と しての栄華を享受し、神の栄光を宣布したであろう。しかし悲し いことに・・・「『牛はその飼主を知り、ろばはその主人のまぐ さおけを知る。しかしイスラエルは知らず、わが民は悟らない。』 ああ、罪深い国びと、不義を負う民、悪をなす者のすえ、堕落せ る子らよ。彼らは主を捨て、イスラエルの聖者をあなどり、これ をうとんじ遠ざかった」 (イザヤ1:3,4)。全ての民が神に反逆し、 神を捨てたのであった。これこそエルサレムが陥落し、民が捕虜 となってバビロンに捕らえられて行った原因であった(エレミヤ 40:1-3参照)。しかし神は数人を残されたのだった。―「ただし、 わたしは彼らのうちに、わずかの者を残して、つるぎと、ききん と、疫病を免れさせ、…」(エゼキエル12:16)。―これはアブラ ハム、イサク、ヤコブに与えられた約束であった。「地のすべて

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のやからは、あなたによって祝福される」(創世記12:1-3)。「名 をイサクと名づけなさい。わたしは彼と契約を立てて、後の子孫 のために永遠の契約としよう」(創世記17:19)。「つえはユダを 離れず、立法者のつえはその足の間を離れることなく、シロの来 る時までに及ぶであろう」(創世記49:10)。「シロ」(平安の人) なるイエスがこられるまでユダヤ民族は残っていなければならな かったのである。 研究主題1:バビロンの宗教背景 参照聖句:「ユダの王エホヤキムの治世の第三年にバビロンの王 ネブカデネザルはエルサレムにきて、これを攻め囲んだ。主はユ ダの王エホヤキムと、神の宮の器具の一部とを、彼の手にわたさ れたので、彼はこれをシナルの地の自分の神の宮に携えゆき、そ の器具を自分の神の蔵に納めた。」―ダニエル1:1,2 解説:ネブカデネザル王はエルサレムの聖所の器具を自分の神殿 に置いた。これは自分の拝む神がユダヤ民族の拝む神より偉大で あるということを証明しようとしたからである。バビロンの神殿 はハムの子孫ニムロデがバベルの塔を建てた地域にあり、主神マ ルドゥク(Marduk)を「神の大臣」であるといった。聖書ではベ ル(BEL)と呼ばれているが(エレミヤ50:2、イザヤ46:1)これは天 で神に反逆し、地上に追い出されたサタン「黎明の子、明けの明 星」(ルシファー)のことを指している(イザヤ14:12参照)。つ まり、バビロンの主神「マルドゥク」すなわち「ベル」はサタン を指しているのである。天で神と同等になることを試みたサタン が、天で果たせなかった夢をこの地で成就しようとしたのである。 であるからバビロンの宗教の特性はサタンの精神を代表していた。

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イザヤ14:12~14,エゼキエル28:12~17をお読みください。 A.なぜ捕虜の少年たちを手厚く待遇し、カルデヤ(バビロン)の 学問を教えたのでしょうか? 参照聖句:「時に王は宦官の長アシペナズに、イスラエルの人々 の中から、王の血統の者と、貴族たる者数人とを、連れて来るよ うに命じた。すなわち身に傷がなく、容姿が美しく、すべての知 恵にさとく、知識があって、思慮深く、王の宮に仕えるに足る若 者を連れてこさせ、これにカルデヤびとの文学と言語とを学ばせ ようとした。そして王は王の食べる食物と、王の飲む酒の中から、 日々の分を彼らに与えて、三年のあいだ彼らを養い育て、その後、 彼らをして王の前に、はべらせようとした。」―ダニエル1:3~5 解説:王はヘブルの青年たちに彼らの信仰を放棄するように強要 はせず、徐々になされることを望んだ。王は自分の食べ物を提供 することによって彼らに好意を示したが、ヘブルの青年たちには それがテストになった。 この食べ物は偶像に捧げられた物であり、肉や酒など不潔な食 べ物であった。このような食物を食べることはバビロンの神々に 忠誠を表すだけでなく、自らの健康と精神を麻痺させ、善悪を分 別できなくなるという結果をもたらすのであった(詩篇69:22参 照)。 また彼らにカルデヤの学問を教えたのは、教育を通してヘブル の青年たちの精神を変え、偶像崇拝者にするためのサタンの計画 だった。

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バビロンは特に天文学、占星術学、哲学などの学問が発達して いた。 「知力や体力と同様に、霊的能力も不健康な食物の影響によっ て害される。良心は麻痺し、良い印象に対する感受性は弱くなる。」 ―食事と食物に関する勧告p212

B.ヘブルの青年たちの名前を変える 参照聖句:「宦官の長は彼らに名を与えて、ダニエルをベルテシ ャザルと名づけ、ハナニヤをシャデラクと名づけ、ミシャエルを メシャクと名づけ、アザリヤをアベデネゴと名づけた。」―ダニ エル1:7 解説:人の名前には深い意味や望みが込められている。 ダニエル~「神はさばき主」 ハナニヤ~「神は恵み深い」 ミシャエル~「神に属する者は誰か」 アザリヤ~「神は強い」 ヘブルの青年たちの名前には以上のような神聖な意味があった ので、サタンは改名するように働いたのである。 ダニエルは「ベルテシャザル」と改名されたが、これは「ベル が彼の命を守る」という意味で、彼が偶像崇拝者になるようにと のサタンの働きの一端であった。

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ハナニヤ

シャデラク「月の神を拝む」

ミシャエル → メシャク「葡萄酒の女神に捧げる」 アザリヤ → アベデネゴ「マルドゥクの僕」

C.志を定めたダニエル 参照聖句:「ダニエルは王の食物と、王の飲む酒とをもって、自 分を汚すまいと、心に思い定めたので、自分を汚させることのな いように、宦官の長に求めた。神はダニエルをして、宦官の長の 前に、恵みとあわれみとを得させられたので、宦官の長はダニエ ルに言った、『わが主なる王は、あなたがたの食べ物と、飲み物 とを定められたので、わたしはあなたがたの健康の状態が、同年 輩の若者たちよりも悪いと、王が見られることを恐れるのです。 そうすればあなたがたのために、わたしのこうべが、王の前に危 くなるでしょう。』そこでダニエルは宦官の長がダニエル、ハナ ニヤ、ミシャエルおよびアザリヤの上に立てた家令に言った、『ど うぞ、しもべらを十日の間ためしてください。わたしたちにただ 野菜を与えて食べさせ、水を飲ませ、そしてわたしたちの顔色と、 王の食物を食べる若者の顔色とをくらべて見て、あなたの見ると ころにしたがって、しもべらを扱ってください。』家令はこの事 について彼らの言うところを聞きいれ、十日の間、彼らをためし た。十日の終りになってみると、彼らの顔色は王の食物を食べた すべての若者よりも美しく、また肉も肥え太っていた。それで家 令は彼らの食物と、彼らの飲むべき酒とを除いて、彼らに野菜を 与えた。」-ダニエル1:8~16 解説:「わたしたちのこの世で形成する習慣が永遠の命の問題

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と関係しているということ、またわたしたちの永遠の運命が厳格 な節制の習慣に関係しているということを認識することができる なら、わたしたちは飲食に厳格な節制をするよう努力するであろ う。」―教会への証3巻p489 「わたしたちの先祖は食欲の放縦のためにエデンを失った。だ からエデンを取り戻すことのできる唯一の望みは食欲と情欲を克 服することによってである。食欲を節制し、全ての情欲を支配す ることは知力を保ち、道徳的活力を得るだけでなく、人々に真実 と偽り、聖と俗とを識別することができるようにする。」―教会 への証3巻p491 「神はまた言われた、『わたしは全地のおもてにある種をもつ すべての草と、種のある実を結ぶすべての木とをあなたがたに与 える。これはあなたがたの食物となるであろう。』」―創世記1: 29 「家令はこの事について彼らの言うところを聞きいれ、十日の 間、彼らをためした。十日の終りになってみると、彼らの顔色は 王の食物を食べたすべての若者よりも美しく、また肉も肥え太っ ていた。」-ダニエル1:14,15

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「最善の食物が 何であるかを知る ためには人間の食 事に対する神の最 初の計画を研究し なければならない。 人間を創造し、その 必要を理解してお られる神がアダム の食物を定めて『わ たしは・・・・たねを もつすべての草と、 種のある実を結ぶ すべての木とをあ なたがたに与える。 これはあなたがた の食物となるであ ろう』と言われた(創世記1:29)。罪ののろいを受け、土地を耕 して生活するためエデンを去るとき、人間は『野の草』をも食す る許可をうけた。穀類、果実、堅果類、野菜がわたしたちのため に創造主のお選びになった食物である。こうした食物をできるだ け単純に自然のまま調理したものが最も健康的で栄養がある。そ れはさらに複雑な刺激的な食物によっては得られない力と耐久力 と知能の力を与える。」―ミニストリ-・オブ・ヒ-リングp 273,274 D.王の食事の代わりに菜食をし、神のみ言葉に服従した時、彼ら にどんな祝福があったのでしょうか?

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参照聖句:「この四人の者には、神は知識を与え、すべての文学 と知恵にさとい者とされた。ダニエルはまたすべての幻と夢とを 理解した。・・・この四人の者には、神は知識を与え、すべての 文学と知恵にさとい者とされた。ダニエルはまたすべての幻と夢 とを理解した。」―ダニエル1:17,20 解説:王のごちそうを断り、菜食にこだわった事は王の恩恵を無 視することになり、彼らは命を失う危険があった。しかし彼らは 神と王の命令の間で躊躇することなく、神に従うことを決心した のである。その結果彼らは神の恵みと共に王の寵愛を得ることが できたのである。 「彼らの知識は偶然の結果ではなかった。彼らは聖霊に導かれ て、彼らの能力を忠実に用いて知識を得たのであった。彼らは自 分たちを、すべての知恵の源であられる神に結びつけた。そして 神を知ることを彼らの教育の基礎とした のである。彼らは信仰を もって知恵が与えられることを祈り求め、彼らの祈りを実践した のである。」―国と指導者下巻p97 E.ダニエルはどれくらい長生きをし、彼の品性はどのようなもの でしたか? 参照聖句:「ダニエルはクロス王の元年まで仕えていた。」―ダ ニエル1:21 解説:ダニエルは紀元前605年18歳でバビロンの捕虜として捕えら れた。バビロンの滅亡後、メディア、そしてペルシアが歴史の舞 台に上がってきた。この歴史の目撃者としてダニエルはペルシ

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アの国父であるクロスの元年(B.C537)まで、旺盛な活力をもっ て職務を遂行したのであった。彼はすでに88歳を超えていたが、 厳格な節制と強い信仰を持ち、神と人々の前で罪のない者として、 同時代の先輩の預言者であるエゼキエルによって二度もノアとヨ ブのように「義人」であることが記録されている。(エゼキエル 14:14,20参照)

✿瞑想のために:「高貴な品性 は、偶然の結果ではない。それは 神の摂理の特別な恵み、または賜物によるものでもない。それは 自己訓練の結果であり、低級な性質を高級な性質に従わせ、神と 人間への奉仕のために自己を降伏させる結果である。」―国と指 導者下巻p99 「真に偉大な人はいつも変わりなく謙遜である。」―教会への 証4巻p338

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ダニエル書預言研究第1課