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龍谷大学大学院

文学研究科

2019

Ryukoku University Graduate School of Letters


文学研究科 ■古典籍をはじめとする多くの文献資料が充実

研究の

  文化財・典籍が収蔵されている大宮図書館があり、 古典籍に直接触れることができる絶好の研究環境。

■最先端の研究成果を大学院教育に還元

  仏教関係大学付置研究センターでの研究成果を大学院教育に還元。

■(公財)日本臨床心理士資格認定協会第1種指定校 ■公認心理師受験資格取得プログラムを開講   現場実践経験豊富な教員によるきめ細やかな指導、 学内実習施設での実習。

「ことば」 を紐帯とし、 グローバル化する 「知」 に対応する文学研究科 文学研究科は、 真宗学・仏教学・哲学・教育学・臨床心理学・日本史学・東洋史学・日本語日本文学・英語英米文学の9専攻から構成されており、 「ことば」 を紐帯とし、各専攻が定める「教育理念・目的」に基づき、特色ある教育研究活動を展開しています。 国際交流の面では、多くの留学生を受け入れている一方、交換留学制度を利用し、協定校へ留学生を送り出しているほか、米国仏教大学院(IBS) や韓国・東国大学校との交換講義を実施しています。真宗学専攻・仏教学専攻を主として、本学の北米拠点(RUBeC)を活用したプログラムや 本願寺ハワイ別院等でのハワイ教団における伝道の実態を学ぶ研修プログラムなどを提供し、グローバル化する「知」に対応するとともに、高度 職業専門人養成の一翼を担っています。 大学間交流については、京都および近畿圏の宗教系の8大学9研究科1学部で構成する「京都・宗教系大学院連合」 (K-GURS)に加盟し、加盟大 学の宗教関連科目を履修できる単位互換制度を導入しているほか、大学間での研究交流も積極的に行っています。

伝統を継承し、 最新の研究環境のなかで創出される 「人文学の知」  文学研究科に学ぶ大学院生には、正課を学ぶ教室や研究室とは異なる学 びの空間として、各専攻に合同研究室があります。この通称「合研」は文学 部の各学科・専攻の学生との共用ですが、その管理・運営は所属する院生 が中心になって担当します。合研は情報交換の場でもあり、研究会・輪読 会は勿論のこと、日常の研究室運営等の業務、調査旅行・コンパなども行 いますが、ゼミ発表や卒業論文の相談にくる学部生の相手もします。後か らくるものに手を差しのべることを通して学び、大学院生同士が切磋する。 濃淡はあれ、そこには学びのコミュニティが形成され、新しい知をつくる 空間が生まれます。この空間が「合研」で、文学研究科の伝統が継承される 場ともなっています。

という学問領域を範とした専攻、そして社会の要請に応じて2012年度か ら開設された臨床心理学専攻と、成り立ちも研究領域も様々ですが、文学 研究科は仏教を歴史的起点に、 「ことば」を共通の基礎とする研究領域の集 まりです。長い歩みのなかで、大宮図書館には約73万冊の書籍を収蔵し、 わが国初の本格的な仏教総合博物館である「龍谷ミュージアム」も大宮学舎 の近隣にあります。伝統を吟味して継承し、時代に向き合うなかで改革する、 それが文学研究科なのです。

 また、学生の研究成果は、 『大学院文学研究科紀要』をはじめとして、各 専攻で組織される学会の研究誌に掲載される他に、京都という学問環境で 育まれた様々な研究の場でも発表されています。  文学研究科には、アジア圏のみならず、欧米圏からも留学生を受け入れ ているほか、交換留学制度を利用して留学生を送り出しています。海外の 大学院との学術交流も盛んで、カリフォルニア州バークレーにある米国仏 教大学院(IBS)との定期的な交流をはじめ、韓国の東国大学校とは10年以 上にわたり交換講義を実施しています。また、本研究科は「京都・宗教系 大学院連合(K-GURS) 」に加盟し、宗教系大学の学部・大学院8校との学術 交流、単位互換による加盟大学開講科目の履修制度などがあります。  文学研究科は、現在、真宗学・仏教学・哲学・教育学・臨床心理学・日本史学・ 東洋史学・日本語日本文学・英語英米文学の9専攻で構成されています。 本学の起源である「学寮」を中心とする浄土真宗本願寺派の僧侶教育を始源 とした専攻、近代化のなかで欧米大学の人文科学にある哲学・史学・文学

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文学研究科長

藤丸 要 教授


新たな知を創出する、文学研究科の特色ある9専攻 攻

真宗教義の本質を研究する教義学、インド・中国・日本にわたる浄 土教の教理の歴史的展開を研究する浄土教理史、真宗教義の歴史 的展開を研究する真宗教学史の3つの分野から、真宗教学の真理性 を究めます。

修士課程:入学定員

仏教の教義的特色を総合的・多角的に研究する仏教教学、仏教の文 化的・歴史的・地域的な展開を研究する仏教文化学、仏教とインド 哲学・異思想との対比を研究するインド哲学の3つの分野から、仏 教教学の諸問題を解明します。

修士課程:入学定員

哲 学 専 攻

哲学ならびに西洋哲学史(古代・中世・近世)、倫理学、宗教学の3 つの分野から、科学・倫理・宗教について総合的な広い視野の思想 的探求と現代の諸問題に応える研究をすすめます。

修士課程:入学定員

教育学領域と教育心理学領域において、教育の本質・方法、教育と 社会・文化との関係、学校教育の実践的課題の解明、成長・発達や 学習に関する心理学などを対象にした研究をすすめます。

修士課程:入学定員

公認心理師受験資格・臨床心理士受験資格に必要となる科目や関 連諸分野の学修をとおして、心理的支援の現場において共働的な 臨床実践を実現するため、被支援者にかかわる人間関係を適切に 把握し、高度な臨床心理学的専門性を発揮できる人材を養成します。

修士課程:入学定員

日本史の諸分野に関する教育・研究を通して、専門的知識・技能の 修得はもちろん、批判精神をふまえた、より確かな歴史認識を持ち うる人材を養成します。

修士課程:入学定員

東 洋 史 学 専 攻

中国をはじめとするアジア諸地域の歴史に関する高度で専門的知 識・技能の修得を通して、研究者養成・社会人の再教育を行うとと もに、広い視野に立ってアジア全体を深く洞察できる人材を育成し ます。

修士課程:入学定員

日本語日本文学専攻

古典文学・近代文学・情報出版学・日本語学の4分野の学修を通し て、日本の言語・言語文化について深い学識と高度の研究能力を身 につけるとともに、その言語・言語文化を継承・発展させ、新しい言 語文化を創造・伝播する能力を高めます。

修士課程:入学定員

英米文学・英語学・英米文化についての深い学識を身につけさせる とともに、国際化する現代社会で活躍できる能力を養います。

修士課程:入学定員

宗 学 専

仏 教

学 専

学 研

臨床心理学専攻

究 科

大 宮 キ ャ ン パ ス

学 専

日 本 史 学 専 攻

英語英米文学専攻

20名

博士後期課程:入学定員 5名 20名

博士後期課程:入学定員 5名 7名

博士後期課程:入学定員 2名 7名

博士後期課程:入学定員 3名 10名

博士後期課程:入学定員 2名 7名

博士後期課程:入学定員 2名 7名

博士後期課程:入学定員 2名 7名

博士後期課程:入学定員 2名 7名

博士後期課程:入学定員 2名

現場実践経験豊富な教員の指導と、高い 「臨床心理士」 の合格実績  臨床心理学専攻は、大学院文学研究科教育学専攻臨床心理学領域を発展させ、2012年4月に開 設しました。また、前身の教育学専攻臨床心理学領域であった2008年から、公益財団法人日本臨 床心理士資格認定協会が認定する第1種指定校に認定されています。  現場実践経験の豊富な教員によるきめ細やかな指導、学内実習施設での実習等によって、臨床心 理学の知識にとどまらず、対人援助における実践的なスキルを身につけます。  こうした成果もあって、本学臨床心理学専攻修了者の臨床心理士資格試験の合格実績(※)は、 全国平均62.6%(2014年∼2017年度平均)を上回る69.3%(2014年∼2017年度平均)の合格 率を誇っています。 ※実績は、前身の教育学専攻臨床心理学領域修了生を含みます。

経験豊富な教員による指導

3


370余年の伝統が織りなす充実した研究環境  京都駅からわずか徒歩約10分でアクセス可能な大宮キャンパ ス。主に文学部3・4回生と大学院文学研究科・実践真宗学研究

大宮キャンパス

科の大学院生が学んでいます。  龍谷大学は1639(寛永16)年に西本願寺境内に創設された 学寮を起源としており、その発祥の地が現在の大宮キャンパスで ほっこう

なんこう

す。本館をはじめ、教室がある北黌、南黌は国の重要文化財に 指定されています。京都市民が残したいと思う 京都を彩る建築

龍谷大学発祥の地、大宮キャンパス

や庭園 としても認定された、伝統のある建物で講義を受講する ことができ、落ち着いた雰囲気の中で研究に没頭できます。  毎年、様々な講演会やシンポジウムも開催されており、多くの 学生の知的好奇心を刺激していることでしょう。

重要文化財の建物で講義を受講

大宮キャンパスのシンボル、本館

 1936(昭和11)年竣工、2006(平成18)年にリニューアル るいじゅうこしゅう

り はく せき とく こう

オープンした大宮図書館。 『類聚古集』 (国宝)、 『李柏尺牘稿』 (重 要文化財)、 『解体新書』 (初版本)、現存最古級の世界地図である こんいつきょうり れきだいこく と の ず

『混一疆理歴代国都之図』など、和漢の古典籍を中心とした貴重 な資料をはじめ、真宗学、仏教学、哲学、歴史学などの分野を

大宮図書館

中心とした人文科学系の蔵書数は約73万冊にのぼります。龍谷 大学全体では、219万冊以上の蔵書数を誇り、龍谷大学以上の

大谷探検隊の陶板画が掲げられた閲覧スペース

蔵書がある図書館を有する大学は、日本ではごく僅かという恵ま れた環境での研究が可能です。  2008(平成20)年には、建築としての質はもとより、そこで 展開されているサービスのよさが高く評価され、第24回日本図 書館協会建築賞を受賞しました。

日本有数の蔵書を誇る大宮図書館

平家物語が記されたエレベーター

 仏教の総合博物館として、2011(平成23)年4月に開館した龍

谷ミュージアムには、これまでに約58万人が来館。シリーズ展で

龍谷ミュージアム

は仏教発祥の地であるインドからアジアへの広がり、さらには日本

での展開を豊富な資料で紹介しており、仏教伝来の通史に触れる

ことができます。ガンダーラ仏や、大谷探検隊がインドや中央アジ アからもたらした学術資料、さらには聖徳太子絵伝や親鸞聖人絵

伝など、多彩な仏教文化を堪能できます。春と秋にはテーマを設

仏教総合博物館、龍谷ミュージアム

けて大規模な特別展を開催し、これまでに「浄土真宗と本願寺の 名宝」 、 「地獄絵ワンダーランド」 、 「お釈迦さんワールド」など魅力的

な展示を行っています。

 展示物のなかでも圧巻なのは、中国・新疆ウイグル自治区のト

ルファン郊外にあるベゼクリク石窟寺院大回廊の復元。鮮やかな 壁画は、世界中に分散している壁画パーツのデータを集め、龍谷

大学古典籍デジタルアーカイブ研究センターの最新技術により、

復元されたベゼクリク石窟寺院大回廊

何度も足を運びたくなる魅力的な展示

高さ3.5m、長さ15mにわたり、原寸大で復元したものです。

 仏教美術を研究する学生、学芸員を目指す学生にとっては何度

も足を運びたくなるミュージアムです。 4


新たな「知」を創造する空間、合同研究室

 大宮キャンパスには、各専攻に合同研究室を配置しており、ここを拠点に日常の研 究活動を展開し、授業や演習での発表準備や論文作成のためのデータ収集や執筆など を行っています。また、専攻・分野にかかわる基本書や事典・辞書類、各種の新刊の 研究雑誌が配架されているほか、パソコン等も整備されています。  また、合同研究室は院生同士での議論・情報交換の場であるとともに、学部生との 共用スペースとなっていることから、学部生がゼミ発表・卒業論文作成等の相談にも やってきます。この合同研究室は、「知」を創造する学びのコミュニティとしても役割 も果たしています。

合同研究室での論文作成

宗教の壁を越えてのコラボレーション、 「京都・宗教系大学院連合(Kー GURS)」

 文学研究科では、宗教系の8大学9研究科1学部(龍谷大学・大谷大学・同志社大 学・仏教大学・高野山大学・花園大学・種智院大学・皇學館大学)により構成されて いる「京都・宗教系大学院連合(KーGURS)」へ加盟し、宗教・宗派を越えて、各大 学の宗教関連科目の履修ができる単位互換制度を導入しています。  Kー GURS加盟大学では、それぞれの宗教・宗派の特色を活かした教育プログラムを 展開し、次世代の宗教研究者や宗教指導者など、宗教に関するプロフェッショナルと なる人材育成を行っています。

K‐GURS加盟大学教員によるチェーンレクチャー

高度な教養、文章力・論理的思考力を養成する 「大学院共通科目」

 全専攻の大学院生が受講できる語学科目として、大学院生に求められる高度な教 養としての外国語能力を養成する「英語(リーディング)」、 「英語(ライティング)」、 学位論文をはじめとする学術論文を作成するにあたって必要とされる文章表現力や論 理的思考力を養成する「アカデミック・ライティング」を開設しています。

アカデミック・ライティング

グローバル化する 知 に対応する 海外プログラム・学術交流

 文学研究科ではグローバル化する 人文知 に対応し、かつ高度職業専門人養成を目 的とする海外プログラムを設けています。 (真宗学専攻・仏教学専攻)  真宗学専攻・仏教学専攻では、本学の北米拠点(RUBeC)を活用したプログラム を展開し、北米における仏教事情や仏教研究事情について、実際に現地に赴き学修す るほか、真宗学専攻では、ハワイ教団の実態を学ぶべく、ハワイ教団の寺院見学等を 現地研修として実施し、海外伝道事情を学ぶプログラムを設けています。  また、東国大学校(韓国)との交換講義を実施しているほか、海外の大学院との学 術交流も行っています。

東国大学校との交換講義

通常の修了年限では履修が困難な学生を支援する「長期履修学生制度」

 職業を有している等の事情により、通常の修了年限では履修が困難な学生を対象に、修士課程・博士後期課程とも6年間を上限とし、一定 の期間にわたり計画的に教育課程を履修し課程を修了することができる制度を設けています。

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2018年度 専任教員の専門分野・主な研究テーマと担当授業科目

真宗学専攻 氏 名

学 位

専門分野・主な研究テーマ

主な担当授業科目

龍溪 章雄

文学修士

真宗教義学/真宗教学史

真宗教学史演習/真宗教学史特殊研究A・B

那須 英勝

Ph.D

真宗教義学/海外開教論

真宗学演習/真宗伝道学特殊研究

殿内 恒

文学修士

真宗教義学/浄土教理史

真宗学文献研究A・B

鍋島 直樹

文学修士

真宗教義学/真宗伝道学

真宗学演習

深川 宣暢

文学修士

真宗伝道学/真宗聖典学

真宗伝道学演習

玉木 興慈

文学修士

真宗教義学

真宗学文献研究A・B

高田 文英

博士(文学)

真宗教義学/浄土教理史

真宗学文献研究A

能美 潤史

博士(文学)

真宗教義学/真宗教学史

真宗学文献研究B

修 士論文題目(例示) ■ 親鸞における称名の意義 ■ 法然門下教学の研究 −九品寺流の教学について− ■ 真宗学における現生往生説の理解について −戦後本願寺派の学説を中心に− ■『無量寿経』本願文の研究 −第十五願を中心に− ■ 善導における懺悔思想の研究 ■ 排耶思想の研究 −原口針水の特殊的状況の検討− ■ 都市開教の可能性 −親鸞・蓮如を基軸として− ■ 存覚教学の再検討 −正定聚理解を中心として− ■ 親鸞における曇鸞教学の受容について ■ 他力救済研究の一視座 −他作自受を手がかりとして− ■『愚禿鈔』の研究 −撰述の時期と意図について− ■ 戦後における親鸞像の研究 −服部之総を中心に− ■ 親鸞浄土教における光明思想の研究 ■ 谷本富の研究 −近代における真宗教育について− ■ 初期アメリカ開教の研究 −今村恵猛を中心に− ■ 真宗における救済の研究

本学文学研究科を進路として決定した理由を教えてください。

私の専攻である真宗学の研究に最適な環境が整っていたことです。真宗学の優れた専門家の先生方から指導を頂ける こと、図書館の資料、蔵書量の豊富さに魅力を感じました。

研究テーマ(計画中のものを含む)と概要はどのようなものですか。

浄土真宗の根本聖典である『教行信証』の「化身土巻」に焦点をあてて研究しています。「化身土巻」がどのように 受け入れられ、学ばれてきたのか。研究者たちの解釈の歴史を教学史的に研究しています。

これまでの院生生活で、心に残っているエピソードがあれば教えてください。

入学後にゼミ発表を初めて担当した際に、自分の至らない点について先輩方からたくさんアドバイス頂いたことで す。同級生が指導を受けている姿も自分の事と思い、共に勉強させてもらっている気持ちでゼミには参加させていた だいています。高度な研究方法を身に付けるために、先生だけではなく、先輩や同級生からも指導、アドバイスをも らいながら育てられていると感じています。

本学文学研究科のどういうところが好きですか。

歴史ある大宮キャンパスで学べるところが好きです。色々な映画の撮影にも使用されたレトロな雰囲気に癒され、落ち 着いた雰囲気の中で研究が進められることです。

受講して印象に残った授業を教えてください。

科 目 名:真宗学特殊研究A・B 担当者名:那須英勝先生 理  由:「真宗小部集」の読解、研究をする講義でした。普段の研究で触れる機会の少ない資料を扱うことが出来 て、先生だけでなく他の受講生との対話が多かった点も印象に残っています。メジャーでない書物を扱 う授業でしたがとても得るものが多い刺激的な時間でした。

あなたの将来の夢を教えてください。

真宗学を本格的に学ぼうと思ったのは、僧侶になってからでした。伝道する立場にある自分自身がしっかり教義を理 解していないと布教するのは難しいと感じています。これからも学び続け、多くの人に浄土真宗のみ教えをわかりや すく伝えられる伝道者になりたいです。

真宗学専攻 修士課程 2 年

野口 智子 6

龍谷大学大学院文学研究科に進学を考えている人へのメッセージ

大学院での研究生活は楽しいことだけではなく辛いこともあります。地味な作業も多くつまらないと感じることもあり ます。それでも結果が出て、認めてもらえたときや新しい発見につながったときの喜びは大きいです。そしてその研 究、学びの時間は決して一人ではなく同じ目標を持った同級生や先輩方、信頼のおける先生方と共に過ごす時間で す。そのような人たちとの出遇いや関わりの中で多くの刺激を得て充実した時間を過ごすことができます。


2018年度 専任教員の専門分野・主な研究テーマと担当授業科目

仏教学専攻 氏 名

学 位

専門分野・主な研究テーマ

主な担当授業科目

入澤 崇

文学修士

仏教文化学(初期仏教・文化交流史)

仏教学演習

楠 淳證

文学修士

日本仏教学(倶舎/唯識)

仏教学演習

能仁 正顕

文学修士

インド・チベット仏教学(中観・大乗経典)

仏教学演習

藤丸 要

文学修士

日本仏教学(華厳)

仏教学演習

若原 雄昭

文学修士

インド仏教学(古典インド思想・インド仏教思想)

インド哲学演習

青原 令知

文学修士

倶舎学

インド哲学特殊研究A・B

野呂 靖

博士(文学)

日本仏教学(華厳)

仏教学文献研究(漢文)A・B

修 士論 文題目(例示) ■「捨身飼虎」説話の研究 ■ 廬山慧遠教学の研究

■ 瑜伽行派におけるbuddhatva理解と如来蔵の問題 −『摂大乗論』及び周辺文献を中心に− ■ 明恵房高弁の研究

■ 涅槃図に見られる沙羅双樹の研究 −特に日本の涅槃図を中心として− ■ 興教大師覚鑁の研究 ■ 静法寺慧苑の研究

■ 説法師に関する語の研究 −dharmabhān.akaへの流れを中心に− ■ 湯施行の研究 −光明皇后湯施行物語を中心に− ■ 神仏融合の信俗 −媽祖信仰と中国仏教の関連性について−

■『入中論』におけるチャンドラキールティの「法無我説」−チャンドラキールティの他生の理解及びそれと唯識派の依他起性説との相違点−

大学院に進学するきっかけ、進学を考え始めた時期を教えてください。

本学修士課程2年次の秋頃、修士論文の執筆が佳境に入るにつれ、本年度のみでは自分の研究テーマを追究しきれな いと感じた時に、研究への熱意が日毎に上がっていることに気づき、大学院博士後期課程への進学を決めました。

本学文学研究科を進路として決定した理由を教えてください。

本学文学研究科には、インド・中央アジアの仏教文化の碩学であられる入澤崇教授をはじめとした、仏教学の優れた 専門家の方々が教員として所属されており、自分の研究テーマに即した最適な研究環境にあると考えたため、本学文 学研究科を進路として決定しました。

研究テーマ(計画中のものを含む)と概要はどのようなものですか。

ガンダーラと呼ばれる、現在のパキスタン北西部からアフガニスタン東部に存在した古代国家において、当時(クシャ ン朝下)制作されていた仏伝図の一つである「燃燈仏授記」図、またはその説話の生成と展開について研究しています。

本学文学研究科に入学して、一番良かったと感じたことは何ですか。

私の専攻は仏教学ですが、日本史学、東洋史学などの先生、院生の方々と専攻を跨いだ交流が盛んに行われているた め、多角的な視野を持つことができ、研究テーマへ様々な視点でアプローチすることが可能になったことです。

あなたが所属している専攻の特徴を教えてください。

仏教学専攻は、仏教文献学(サンスクリット・パーリ・チベット・漢文)、思想史、文化史、美術史など様々な研究 分野の院生が在籍しており、合同研究室での活発な院生間の交流によって常に新たな発見が生まれ、研究生活が大変 充実したものとなっています。

研究生活の楽しいこと、辛いことは何ですか。

研究において、文献・図像資料の読解、整理は大変な作業で、何度も投げ出したくなることもあります。しかし、そ の苦しみを乗り越え、研究発表が思い通りに進めることができたり、成果として論文が完成することによって、この 上ない喜びがあります。

あなたの将来の夢を教えてください。

将来は、現在専門としている仏教美術・文化に係わる学芸員になることです。そして、現在に至るまで、未だに紛争 が起こる地域であるアフガニスタン、パキスタンから盗難され、国内外に流出した文化財を救出し、現地に返還、そ して流出文化財の展覧会を開くことです。

仏教学専攻 博士後期課程 2 年

小山 一太

龍谷大学大学院文学研究科に進学を考えている人へのメッセージ

大学院へ進学することは大変勇気のいる選択で、将来への不安などから進学を諦める方もおられるかと思います。し かし、少しでも学ぶことの楽しさを感じているなら、ぜひ龍谷大学大学院文学研究科へ入学してください。高度な学 問的鍛錬の場である本学文学研究科では、日々、様々な大学院生が活躍しています。そして、地道な研究の積み重ね により、自ずと将来への道は明るいものとなります。充実した研究生活によって、将来への不安はすぐに払拭されま すので安心してください!

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2018年度 専任教員の専門分野・主な研究テーマと担当授業科目

哲学専攻 氏 名

学 位

専門分野・主な研究テーマ

主な担当授業科目

伊藤 邦武

博士(文学)

哲学/現代思想

哲学演習/哲学特殊研究ⅡA・ⅡB

田中 龍山

博士(文学)

哲学/古代ギリシア思想

哲学特殊研究ⅠA・ⅠB

藤本 忠

博士(文学)

哲学/数理科学基礎論

哲学文献研究ⅠA・ⅠB

山口 雅広

博士(文学)

哲学/宗教学

倫理学特殊研究ⅠA・ⅠB

修 士論文題目(例示) ■『論理哲学論考』の根本的立場の解釈をめぐって

大学院に進学するきっかけ、進学を考え始めた時期を教えてください。

進学を考えたのは3回生の終わりですが、一度卒業して哲学から離れました。その時に哲学の本当の魅力 に、初めて気づいたというのもあります。また、経済的に入学が可能だったので進学しました。

研究テーマ(計画中のものを含む)と概要はどのようなものですか。

アメリカの現代の哲学者ジョン・ロールズが展開した政治哲学について研究しています。ジョン・ロー ルズによると、社会の格差はどのようにすれば是正されるのかについて議論を展開していますが、そこ に関心があります。

本学文学研究科に入学して、一番良かったと感じたことは何ですか。

先生方も、同じ研究室の学生も、私が話す内容をきちんと理解した上で、より建設的な立場から意見を 下さり、さらにそこから私自身の理解を深めることができたとき、入学してよかったと思います。

同級生や教員の雰囲気を教えてください。

哲学の分野は多少込み入った話をすることも多いですが、先生方も学生もそれが専門ですので、そうい った話をしても、しっかり聞いてもらえます。

修了後はどのような進路を希望していますか。

一度就職して、再び社会人経験をした後に博士後期課程へ進学か、あるいは何かしら研究生活をしたい と思います。

龍谷大学大学院文学研究科に進学を考えている人へのメッセージ

哲学専攻 修士課程 1 年

豊澤 檀 8

「もっと研究したい」「さらに知りたい」という思いがあり、経済的都合がつくのなら、大学院への進 学を積極的に検討した方がいいと思います。就職した先に、自分をよく理解してくれる人がいるという 保証はないですし、むしろそれと全く逆の事態になることすらあると思います。日頃自分が抱えている 意見や考えを誰かに発信したいなら、それをしっかり聞いてくれる人がいる保証があるのは大学です。 そういう点で、大学にとどまることは一つの選択肢だと思います。あと、大学院は優秀な人しか入れな いのでは…と思う人もいるかもしれませんが、そんな心配はありません。


2018年度 専任教員の専門分野・主な研究テーマと担当授業科目

教育学専攻 氏 名

学 位

専門分野・主な研究テーマ

主な担当授業科目

亀口 まか

博士(学術)

社会教育学/ジェンダー研究

社会教育学特殊研究A・B

郷式 徹

博士(教育学)

教育・発達心理学

教育・発達心理学演習

林 美輝

文学修士

生涯教育学

生涯教育学演習/生涯教育学特殊研究A・B

松浦 善満

教育学修士

教育学

教育学演習/教育学特殊研究A・B

修 士論 文題目(例示) ■ ジェンダーに対する違和感尺度作成の試み   −シスジェンダーの人を対象にした質問紙調査およびトランスジェンダーの人を対象にした質問紙調査とインタビュー調査を用いて−

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2018年度 専任教員の専門分野・主な研究テーマと担当授業科目

臨床心理学 専 攻 氏 名

学 位

専門分野・主な研究テーマ

主な担当授業科目

吾勝 常行

文学修士

ビハーラ活動

臨床心理地域援助特論/臨床心理学演習/老年心理学特論

東 豊

博士(医学)

医療臨床

認知心理学特論/臨床心理学特論/臨床心理実習/臨床心理面接特論/ 臨床心理学演習/学習心理学特論/臨床心理学外実習(医療)・(福祉)/ 心理実践実習/臨床心理学特殊研究Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ

吉川 悟

文学士

臨床教育学

臨床心理面接特論/臨床心理基礎実習/学校カウンセリング(実習)/臨床心理学演習/ 臨床心理学特論/司法・犯罪分野に関する理論と支援の展開/心理支援に関する理論と実践/ 臨床心理実習指導/心理実践実習/臨床心理学特殊研究Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ

滋野井 一博

教育学修士

特別支援臨床

障害者児心理学特論(福祉分野に関する理論と支援の展開)/心の健康教育に関する理論と実践/ 臨床心理査定特論/臨床心理学演習/障害者児心理学特殊研究/臨床心理実習

武田 俊信

博士(医学)

児童精神医学

精神薬理学特論(保健医療分野に関する理論と支援の展開)/ 臨床心理学演習/心理実践実習/臨床心理学特殊研究Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ

森田 喜治

教育学修士

福祉臨床

投映法特論/福祉分野に関する理論と支援の展開/臨床心理学演習/臨床心理査定特論

児玉 龍治

修士(教育学)

学校臨床

臨床心理学文献研究/臨床心理学演習/心理実践実習

赤津 玲子

博士(教育学)

臨床言語学

家族心理学特論(家族関係・集団・地域社会における心理支援に関する理論と実践)/ 臨床心理学演習/臨床心理学研究法特論

小正 浩徳

修士(教育学)

臨床心理学

心理的アセスメントに関する理論と実践/心理実践実習

伊東 秀章

博士(教育学)

臨床心理学的地域援助

心理実践実習/臨床心理実習

修 士論文題目(例示) ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■

心理療法家が形づくられることに関する一考察 感謝行動が従業員のワーク・エンゲイジメントに与える影響に関する一考察 大学生における死生観が主観的幸福感に及ぼす影響について 自伝的記憶の具体性の減少と抑うつ傾向に関する研究 マインドフルネス瞑想の主観的 Well-Being への影響に関する一研究 大学生におけるレジリエンスについての一考察 −自己肯定感の視点から− 大学生の妄想的観念についての一考察 −親和動機との関連から− 大学生における匿名性に関する一考察 −親密性の視点から− クライエントの視点による心理療法の体験 クライエントの視点からみた臨床心理サービスへの期待 −セラピストの対応に焦点を当てた面接評価からの検討− 夫婦間の相互作用のパターンの変化 −夫婦のいずれか一方の身体疾患罹患時についての一考察− 臨床教育における逐語記録による学びに関する一考察 −トレーニーへのインタビュー結果から− クライエントとのかかわりにおける臨床心理士の感情労働について 青年期女性の認知する母娘関係と自己愛傾向との関係について 中年期男性における心理的・社会的現状に関する研究

大学院に進学するきっかけ、進学を考え始めた時期を教えてください。

以前は会社員として働いていました。結婚、出産を機に、これからの生き方、働き方を考え、昔から興 味のあった心理学に挑戦することを決めました。

本学文学研究科を進路として決定した理由を教えてください。

会社員として働いていた時、集団・組織における人と人との相互作用や関係性が個々に与える影響の大 きさを感じていました。その経験から本学大学院で家族療法を学びたいと思いました。

研究テーマ(計画中のものを含む)と概要はどのようなものですか。

大学生の認知する母親の養育態度とライフコース選択との関連性について、研究しています。

本学文学研究科に入学して、一番良かったと感じたことは何ですか。

幅広い年齢層の方々と学びを共に出来ること、多様な価値観や考え方を共有できることです。

あなたが所属している専攻の特徴を教えてください。

臨床心理学とは、 事例性 であると考えます。様々な困難や生き辛さを抱えながらでも、その人らしく 生きていけるように援助することが重要だと考えます。

同級生や教員の雰囲気を教えてください。

教員の方々は、私達が1人前の心理専門職になれるように優しく、時に厳しく、熱心に指導して下さいます。

受講して印象に残った授業を教えてください。

臨床心理学専攻 修士課程 2 年

島田 茜 10

科 目 名:投映法特論 担当者名:森田喜治先生 理  由:投映法による心理検査の実践と分析を学びました。書籍に基づく解釈に頼りきるのではなく、      検査者自身の感性、直感こそがクライエント理解に最も必要であると教えて頂きました。

龍谷大学大学院文学研究科に進学を考えている人へのメッセージ

大学にお越し頂き、先輩の話を聞いたり、雰囲気を感じたりして、自分の目で龍谷大学を確かめて下さ い。いつでも合同研究室に遊びに来て下さい。


2018年度 専任教員の専門分野・主な研究テーマと担当授業科目

日本史学専 攻 氏 名

学 位

専門分野・主な研究テーマ

主な担当授業科目

藤原 正信

文学修士

日本近代史

近代史演習/日本史学文献研究A・B

木本 好信

博士(学術)

日本古代史

古代史演習

樋口 健太郎

博士(文学)

日本古代史・中世史

中世史特殊研究A・B

山本 浩樹

文学修士

日本近世史

近世史演習

田 賢司

博士(文学)

日本中世史

中世史演習/日本史学文献研究A・B

國下 多美樹

博士(文学)

日本考古学

考古学演習/考古学特殊研究A・B

上野 裕

博士(文学)

人文地理学/歴史地理学

歴史地理学特殊研究A・B

日本近代史・現代史

日本法制史特殊研究A・B /日本史学文献研究A・B

嘉戸 一将

修士 (人間・環境学)

神田 雅章

文学修士

日本美術史(彫刻)

美術史特殊研究A・B

中西 直樹

文学修士

日本仏教史(近代)

日本仏教史特殊研究A・B

修 士論 文題目(例示) ■ 平安朝御霊会の再検討

■ 織田・毛利戦争における天正八年段階の講和交渉

■ 弥生中・後期における銅鐸埋納地域の再検討 −東海地域を中心に− ■ 中世後期

園会の再興について

■ 中近世における京都本願寺周辺の空間的復原

■ 光明皇后の阿弥陀信仰と法華寺阿弥陀浄土院の創建 ■ 足利義晴政権下における朽木稙綱の活動

本学文学研究科を進路として決定した理由を教えてください。

何よりも研究に集中できる環境が整っていたことです。図書館や合同研究室内の蔵書量の豊富さなど、 どこでも研究ができる環境だったことが理由です。

研究テーマ(計画中のものを含む)と概要はどのようなものですか。

応仁の乱後の 園会再興について研究しています。 園会が再興されたことによる社会への影響や 会の意義について 園会と社会とのつながりを意識しながら研究を進めています。

これまでの院生生活で、心に残っているエピソードがあれば教えてください。

大学院入学後のはじめてのゼミ発表です。先輩や同級生に卒業論文の内容を発表した時はとても緊張し ました。そのあとの質疑応答ではたくさんのアドバイスを頂いたのでそのことも印象に残っています。

研究生活の楽しいこと、辛いことは何ですか。

様々な史料、研究を自分の研究に生かせた時は楽しいですし、達成感があります。辛い面は日々の研究 生活だと思います。なかなか思うように進まないことや行き詰ったときは辛いです。

大宮キャンパスの施設でお気に入りの場所はありますか。

図書館です。蔵書が多いのも特徴ですが、研究に集中できる環境が整っているので一日の大半は図書館 で過ごしています。

受講して印象に残った授業を教えてください。

科 目 名:日本史学文献研究A・B 担当者名: 田賢司 先生 理  由:授業の内容は史料を読んでいくというものです。印象に残ったのは資料をただ読むだけでは なく、時代背景を考えながら一文字単位に注目していくというもので、史料を解読する手法 が身に付く濃厚な授業だったからです。

修了後はどのような進路を希望していますか。

日本史学専攻 博士後期課程1年

倉田 尚明

学芸員です。

龍谷大学大学院文学研究科に進学を考えている人へのメッセージ

学部の時に研究が楽しい、面白いと感じた人は大学院進学をお勧めします。大学院になると厳しくもあ り苦しい事の方が多いかもしれませんが、龍谷大学大学院では先生方からの事細かな指導を受けられま すし、研究に没頭できる環境が整っています。ぜひ龍谷大学大学院文学研究科に入学してください。

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2018年度 専任教員の専門分野・主な研究テーマと担当授業科目

東洋史学専 攻 氏 名

学 位

専門分野・主な研究テーマ

主な担当授業科目

岩尾 一史

博士(文学)

中央アジア史/チベット史

東洋史文献研究A・B

渡邊 久

文学修士

東アジア中近世史

東洋近世近代史演習/東洋史文献研究A・B / 東洋中世史特殊研究A・B

村岡 倫

文学修士

モンゴル時代史

東洋中世史演習/東洋史文献研究A・B

近藤 真美

博士(文学)

イスラーム時代西アジア史

東洋中世史演習/東洋史文献研究A・B / 東洋中世史特殊研究A・B

冨谷 至

博士(文学)

中国法制史

東洋古代史演習/東洋中世史特殊研究A・B

塩野

博士(文学)

コーカサス地方史

東洋史文献研究A・B

東南アジア上座仏教史

東洋仏教史演習/東洋仏教史特殊研究A

林 行夫

信也

博士 (人間・環境学)

修 士論文題目(例示) ■ 明代中期の海外貿易制度について −特に広州を中心に− ■ 清末の教育近代化について −江蘇省を中心に−

大学院に進学するきっかけ、進学を考え始めた時期を教えてください。

大学院進学は、進路の選択肢のうちの一つとして、学部に入学したときからありました。真剣に考えはじめたのは、学部3 回生の頃です。研究していくうえで、語学の習得が間に合わず、もっときちんと語学を勉強しながら史料を読んで研究した いと考えるようになったことがきっかけです。

本学文学研究科を進路として決定した理由を教えてください。

内部進学であったため、進学しても指導教授の先生が変わらないということが一番に挙げられます。また、図書館の制度な どにも満足していたため、ほかの大学の研究科に進もうという選択肢が思い浮かびませんでした。

研究テーマ(計画中のものを含む)と概要はどのようなものですか。

オスマン朝中期の司法制度について研究しています。主に、エブッスウード・エフェンディという人物がどのように司法制 度を整備していったのかということを研究しています。この人物が残したファトワーと呼ばれる法判断を主な史料として利 用していますが、今はファトワーだけでなく、年代記などからもアプローチできないかということも調べている最中です。

本学文学研究科のどういうところが好きですか。

一番は、勉強できる環境が整っているところです。勉強以外では、学内アルバイトについて、よく声をかけていただけるの でありがたいです。

研究生活は楽しいこと、辛いことは何ですか。

毎日自分が研究したいテーマのことを考え続けられることが一番楽しいです。語学の講義も、最終的には自分が使う史料の読 解に必要なので、毎日が研究につながっているということはやる気にもつながります。が、辛いことも同じで、毎日同じこと を考えていると行き詰ったときにどうしようもなくなり、現実を見たくなくなる時もあります。また、語学の講義は、私は特 に先生と一対一の講義がほとんどなので、毎日毎日が予習に追いかけられる日々で逃げ出したくなることもあります(笑)。

受講して印象に残った授業を教えてください。

科 目 名:東洋中世史特殊研究AB 担当者名:近藤真美先生 理  由:ずっと先生と一対一で受講している授業です。アラビア語の史料をずっと読んでいるのですが、授業の日が近づ くと、アラビア文字が瞼の裏に浮かぶようになることがあります。大変な授業ではありますが、アラビア語が本 当に苦手なので、根気強く付き合ってくださる近藤先生には心から感謝しています。

龍谷大学大学院文学研究科に進学を考えている人へのメッセージ

東洋史学専攻 博士後期課程 2 年

磯部 敦子 12

大学院に進学すると本学大学院文学研究科だけではなく、学部時代に比べて授業時間数は減ります。そのため、空いた時間 の使い方が重要になります。与えられた課題をこなしていくだけでは研究は進まないので、自分が空いた時間を使って、ど うやって日々の予習や研究を進めていくかがとても大切です。このことを、私自身も時間の使い方が下手なこともあり、進 学してから痛感しましたし、今でも時間の使い方や優先順位のつけ方には本当に苦労しています。それでも、自分が研究し ようと思ったテーマを突き詰めていくことは楽しく充実しています。また、そのテーマを研究するために必要な語学の予習 も、いつかは自分のためになると思えば乗り越えられます。文学研究科への進学を考えている方には、自分がどんな時間を 過ごしたいかを考えたうえで、進学という選択肢を選んで頂き、一緒に勉強、研究をできたらと思います。


2018年度 専任教員の専門分野・主な研究テーマと担当授業科目

日本語日本 文 学 専 攻 氏 名

学 位

専門分野・主な研究テーマ

主な担当授業科目

安藤 徹

博士(文学)

平安朝文学/物語社会学

古典文学演習/古典文学文献研究A・B

越前谷 宏

教育学修士

日本近代文学

近代文学演習/近代文学文献研究A・B

寺田 詩麻

博士(文学)

日本近世・近代演劇

情報出版学特殊研究A・B

藤田 保幸

博士(文学)

日本語学

日本語学演習/日本語学特殊研究A・B

安井 重雄

博士(文学)

日本中世文学/和歌文学

古典文学演習

和田 恭幸

文学修士

仏教文学/書誌学

情報出版学演習

余田 弘実

博士(日本文学)

日本語学

日本語学文献研究A・B

中木 愛

博士(文学)

中国古典文学/唐詩

中国文学文献研究A・B

修 士論 文題目(例示) ■ 攻防の物語としての『源氏物語』 −玉鬘十帖を中心に− ■ 近世から近代初頭における日蓮伝の展開

■『源氏物語』における<規範>の力学 −<規範>意識からみる光源氏の固有性− ■ 寺山修司『さらば箱舟』論

大学院に進学するきっかけ、進学を考え始めた時期を教えてください。

きっかけは「古典文学をもっと知りたい」と思ったことです。高校のころは古典の勉強が苦手だったのですが、大学 で研究対象として文学作品を読むようになって古典文学のおもしろさ・奥深さを感じました。そのため、学部1回生 のころから「大学院に行って専門的に勉強してみたい」と漠然と考えていました。その後、3回生になって古典文学 のゼミに所属し、より深く作品と向き合うようになって「わかる」ことが増えるごとに「わからない」ことがどんど ん増えていき、 「古典文学をもっと知りたい、だから研究をしたい!」と考えて大学院進学を決めました。

本学文学研究科を進路として決定した理由を教えてください。

現在の指導教授のもとで研究がしたいと考えたからです。先生には3回生のゼミから指導していただいています。先 生は「物語社会学」という独自の着眼点から研究をされており、歴史的背景から物語を読もうとする私とでは研究の 方法(思想?)が大きく異なります。しかし、見方が違うからこそ先生しか持っていない着眼点や発想を吸収した い、と考え進学を決めました。建設的にクリティカルなご指導を下さるので、とても勉強になります。

研究テーマ(計画中のものを含む)と概要はどのようなものですか。

研究テーマは「『源氏物語』における音楽表現」です。物語における音楽表現が、物語に「どのような」奥行きをあ たえているのかを明らかにすることが目的です。そのために、物語に登場する音楽の歴史的背景や王朝物語における 表現方法を手がかりとして、 『源氏物語』における個々の音楽表現の〈読み〉の更新を目指しています。

本学文学研究科に入学して、一番良かったと感じたことは何ですか。

専攻ごとに合同研究室があることです。研究室には院生用の机やPCがあります。また、辞書や全集などの基本文献 をはじめ、多くの資料がそろっており、とても便利です。院生同士で研究の情報交換をすることもでき、研究活動の 拠点となっています。

あなたが所属している専攻の特徴を教えてください。

「ことば」を大事にする点が特徴だと思います。日本語日本文学専攻には古典文学(散文/韻文) ・近代文学・情報出 版学・日本語学の4分野(5つ)のゼミがあります。それぞれ研究対象は異なりますが、やはり「ことば」を精査す るという点では共通しています。「ことば」の「どんなことを」だけでなく「どんなふうに」に問題意識を持つのは 日本語日本文学専攻ならではの視点ではないでしょうか。

日本語日本文学専攻 博士後期課程 3 年

藤井 華子

研究生活の楽しいこと、辛いことは何ですか。

「楽しい」とは少し違いますが、「わかった」と思える瞬間に出会えることを嬉しく思います。研究をしていると、調 べても調べても同じところをぐるぐるまわってしまっていることがよくあります。悩んでいる間はすごく辛く苦しい のですが、ごくごくまれに頭の中の霧がスッと晴れて道がひらける時があります。そのような時に「研究をやってい てよかった」と思います。

13


2018年度 専任教員の専門分野・主な研究テーマと担当授業科目

英語英米文 学 専 攻 氏 名

学 位

専門分野・主な研究テーマ

主な担当授業科目

東森 勲

文学修士

英語学(認知語用論)

英語学演習/英語(リーディング)

福本 宰之

文学修士

英文学

英文学演習

松岡 信哉

博士(文学)

米文学

米文学演習

David G. McCullough

Ph.D

英米文化/言語教育

英米文化演習

水尾 文子

Ph.D(English)

英文学(小説)

英米文学文献研究A・B /英語(ライティング)

高橋 勇二

文学修士

米文学

英米文学文献研究A・B

修 士論文題目(例示) ■ The Development of the Beatles in 1966-1970

■ レイモンド・カーヴァーの短篇小説における技法の変化についての考察

■ Cultural Adaptations of Ivanhoe −From Romanticism to Postmodernism−

大学院に進学するきっかけ、進学を考え始めた時期を教えてください。

4回生の時に、卒業論文で取り上げるテーマをもっと深く研究したいと思い、大学院進学を決意しました。「大 学院は難しそう」と漠然と考えていましたが、そこに飛び込んでいって自分の力を試したいという思いもあり ました。学部1回生の時から大学院進学を考えていましたが、本格的に考え始めたのは4回生の春頃です。

研究テーマ(計画中のものを含む)と概要はどのようなものですか。

イギリスのロックバンドであるビートルズと、彼らの出身地リヴァプールとのかかわりについて研究していま す。彼らは楽曲を通してリヴァプールという土地をどのようにとらえているのか、また、リヴァプールという 土地は彼らにどのような影響を与えたのかを探っていきたいと考えています。

これまでの院生生活で、心に残っているエピソードがあれば教えてください。

毎年、英語英米文学専攻が開催している学会での発表です。これまで自分の研究について発表することがなか ったのでとても緊張しましたが、発表を聞いていただいた方から研究に関する感想やアドバイスをいただくこ とができ、とても良い経験になりました。

あなたが所属している専攻の特徴を教えてください。

イギリス文学、アメリカ文学、英語学、イギリスやアメリカの文化についてより専門的な知識を身につけるこ とができます。

研究生活は楽しいこと、辛いことは何ですか。

私が研究している分野はあまり研究が進んでいませんが、ビートルズに関する論文や当時のインタビュー記事 などを読むことはとても楽しく、新たな発見がたくさんあります。一方で授業の予習と研究を両立するのはと ても難しいとも感じています。

大宮キャンパスの施設でお気に入りの場所はありますか。

合同研究室です。辞書をはじめとする貴重な資料がそろっており、日々の授業の予習などに活用しています。 また、大宮図書館も設備が整っていて集中できるので、時々利用しています。

龍谷大学大学院文学研究科に進学を考えている人へのメッセージ

英語英米文学専攻 博士後期課程1年

神田 佳純 14

大学院は自分次第でいくらでも可能性を広げられる場所です。学部の時と比べて学生の人数は少なくなります が、授業の内容が濃くなり、先生が自分の研究に関する書籍を授業で取り上げてくださることもあります。ま た、院生と先生方との距離がとても近くなるので、自分の研究や日々の授業に関してアドバイスをいただくこ とも多いです。授業と研究を両立することは難しく、大変だと感じることも多いですが、とてもやりがいがあ ると感じています。好奇心旺盛で、様々なことにチャレンジする姿勢を大切にする方とともに勉強したいと思 っています。


学費・諸会費について(2018年度実績)2019年度学費の詳細については、2019年度入学試験要項でご確認ください。 修士課程(通常学費) 文学研究科※1 本学学部出身者 学  費

入学時納入金(単位:円) 本学研究科の課程出身者

後期(単位:円) 他大学出身者

本学学部出身者

本学研究科の課程出身者

他大学出身者

入学金

150,000

0

200,000

0

0

0

授業料

181,500

181,500

181,500

181,500

181,500

181,500

施設費

100,000

75,000

75,000

100,000

75,000

75,000

諸会費※2

11,000

11,000

26,000

0

0

0

合  計

417,500

267,500

507,500

256,500

256,500

281,500

※1:文学研究科臨床心理学専攻は、実験実習料各期50,000円を徴収します。※2:本学出身者のうち当該学部・研究科出身者以外の入学生は、学会入会金2,000円を徴収します。ただし、実 践真宗学研究科出身で文学研究科に入学する場合、学会入会金2,000円は不要です。校友会費(40,000円)は、他大学出身者のみ入学時に予納金として10,000円を徴収し、残額の30,000円は、 修士課程2年次に徴収します。

修士課程(単位制学費) 文学研究科※1 本学学部出身者

後期(単位:円) 他大学出身者

本学学部出身者

本学研究科の課程出身者

他大学出身者

150,000

0

200,000

0

0

0

授業料(在籍料)

25,000

25,000

25,000

25,000

25,000

25,000

登録料(1単位あたり)※2

(32,000)

(32,000)

(32,000)

入学金 学 費

入学時納入金(単位:円) 本学研究科の課程出身者

(32,000)

(32,000)

(32,000)

諸会費※3

11,000

11,000

26,000

0

0

0

合  計

186,000

36,000

251,000

25,000

25,000

25,000

※1:文学研究科臨床心理学専攻は、実験実習料各期50,000円を徴収します。※2:登録料は、上記金額に含んでいません。授業料は単位制となっていますので、在籍料・登録料(1単位あたり 登録料 登録単位数) を徴収します。※3:本学出身者のうち当該学部・研究科出身者以外の入学生は、学会入会金2,000円を徴収します。ただし、実践真宗学研究科出身で文学研究科に入学する場合、 学会入会金2,000円は不要です。校友会費(40,000円)は、他大学出身者のみ入学時に予納金として10,000円を徴収し、残額の30,000円は、修士課程2年次に徴収します。

博士後期課程 文学研究科

入学時納入金(単位:円)

本学学部出身者 学  費

本学研究科の課程出身者

後期(単位:円) 他大学出身者

本学学部出身者

本学研究科の課程出身者

他大学出身者

入学金

150,000

0

200,000

0

0

0

授業料

181,500

181,500

181,500

181,500

181,500

181,500

施設費

100,000

75,000

75,000

100,000

75,000

75,000

諸会費※1

11,000

11,000

26,000

0

0

0

合  計

417,500

267,500

507,500

256,500

256,500

281,500

※1:本学出身者のうち当該学部・研究科出身者以外の入学生は、学会入会金2,000円を徴収します。ただし、実践真宗学研究科出身で文学研究科に入学する場合、学会入会金2,000円は不要です。 校友会費(40,000円)は、他大学出身者のみ入学時に予納金として10,000円を徴収し、残額の30,000円は、博士後期課程3年次に徴収します。

奨学金制度

龍谷大学では、大学院生を対象とした独自の奨学金制度を設け、経済的な側面から大学院での学修をサポートしています。

1.大学院研究奨励給付奨学金(自己応募) 【本学独自】

学業成績および人物が特に優秀な者で、研究活動での財政的支援の必要がある学生に給付します。 金額:年額300,000円(後期授業料及び後期施設費相当額) 対象:修士課程・博士後期課程在籍者(新入生を含む)

2.大学院学内進学奨励給付奨学金(予約採用型)  【本学独自】 学内進学者のうち学業成績および人物が優秀な者に給付します。 金額:年額150,000円 対象:修士課程・博士後期課程入学試験のうち、成績優秀者

3.その他の奨学金制度

上記の奨学金制度のほか、様々な奨学金制度を設けています。 ①仏教活動奨学生(自己応募)  原則として300,000円の範囲内 ②親和会海外研修奨学金(自己応募)  ・自己研鑽コース 100,000円の範囲内  ・研究コース   300,000円の範囲内 ③慶華奨学金(自己応募)  年額:250,000円

④家計急変奨学金(自己応募)  300,000円の範囲内 ⑤災害給付奨学金(自己応募)  被災内容に応じ、年間授業料相当額もしくは、  半期授業料相当額 ⑥外国人(留学生)特別奨学金(推薦制)  年額576,000円

※この他にも、日本学生支援機構・地方公共団体・民間団体が実施する奨学金制度があります。

資格取得

奨学金授与式

文学研究科では様々な資格取得が可能です。専門性を活かしたキャリア形成をはかることができます。

1.教職課程

 下表に掲げる教科の中学校専修免許状・高等学校専修免許状を取得することが可能です。 専  攻

中学校専修免許状

高等学校専修免許状

真宗学専攻・仏教学専攻

宗教

宗教

哲学専攻

社会

公民

教育学専攻

社会

地理歴史・公民

臨床心理学専攻

公民

日本史学専攻・東洋史学専攻

社会

地理歴史

日本語日本文学専攻

国語

国語

英語英米文学専攻

外国語(英語)

外国語(英語)

※専修免許状とは… 修士の学位を有する(もしくは大学院に1年以上在学し、30単位以上修得したもの)とと もに一種免許状を現に有し、また、一種免許状を取得するのに必要な全単位を修得して いることを前提に授与される、より上級の免許状のことです。

2.臨床心理士受験資格課程 ※臨床心理学専攻のみ

 公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が指定する第一種指定校として認定を受けています。 一定の条件を充足することにより、認定協会が実施する資格試験の受験資格を得ることができ ます。

3.公認心理師受験資格課程 ※臨床心理学専攻のみ

 同受験資格に関する科目を定められた履修方法に従い、修得することによって受験資格を得る ことができます。  なお、公認心理師受験資格を取得するには、4年制大学において省令で定める科目を修得して いることが必要となります。

4.本願寺派学階課程

 学階とは、浄土真宗本願寺派の教学における学位のことを指します。真宗学専攻・仏教学専攻 の修士課程を修了した学生は、 「輔教」の学階をうけるための試験免除資格を得ることができます。

5.学部科目履修制度利用による諸資格取得

 本学文学部で開講している科目を受講し、所定の単位を修得することにより、免許・資格(教 職課程・本願寺派教師資格・博物館学芸員課程・図書館司書課程・学校図書館司書教諭など) を取得することが可能です。 (原則として有料ですが、一部科目は無料です。)

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www.let.ryukoku.ac.jp/graduate 文学研究科のHPは コチラから

■ 学費・諸会費について 学費・諸会費(2018 年度実績) などの情報は、 龍谷大学大学院 FACT BOOKに 詳しく掲載しています。 2019 年度学費・諸会費については、 「2019 年度入学試験要項」 をご参照ください。

■ 入試について 2019 年度 入学試験要項をご確認ください。 また、入試結果については入試情報サイトに掲載しております。 http://www.ryukoku.ac.jp/admission/index.php

大宮キャンパス 京都市下京区七条通大宮東入大工町 125 -1 Tel 075-343-3317 webmaster@let.ryukoku.ac.jp

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2019年度 大学院案内誌 文学研究科  

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