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対話をつないだ

が行われた。フォーラムに参加した森喜朗元首相が閉幕後にプーチン

文化・スポーツ関係者ら延べ1350 人が参加し、 率直な意見交換

スクワで開かれた。日本からの140人を含め両国の実業家、有識者、

アフォーラム︵毎日新聞社、ロシア新聞社主催︶が9月9、 日、モ

ウクライナ情勢が日露関係にも影を落とす中で、第2回日本・ロシ

関係﹂ を強調したうえで

森氏は﹁強固な日米   同 盟と安 定した日 露

す﹂と述べた。

シアの経 験を必 ず生か

季 五 輪を成 功させたロ

が﹁今 年 2 月のソチ冬

難しい状況下で

大統領と会談するなど日露関係進展への再出発のきっかけとなるもの

﹁ 露 日 関 係 は、 我々の責任ではな いが、 最 良の状 態 信頼の雰囲気を創

にはなっていない。 出することが困難 であることはロシ アでもよ くわ かっ ている。 両 国の経 済、 文 化 プロジェ クトなどが政治家 の失策を相殺でき るだろう﹂

容 易でないが、 プー チ ン大統領が示した﹃引 視 点を大 切にして両 国

き分 け﹄ という新たな

して解 決へ努 力 する必

の知恵と熱意を総動員 要がある﹂と語った。 森 氏はウクライナ問   題でプーチン大 統 領が 世 界から批 判をうけて いることに﹁残念だ﹂と 述べ、 大統領が指導力 を 発 揮 してのウクライ 希望を表明した。

ナ紛 争の平 和 的 解 決に 森 氏はさらに今 年が 武 道の分 野における日 露協力年と宣言されて いるこ と や、 ロシアで は﹁日本の秋﹂という各 種 行 事 が 恒 例 となって お り、 日 本でもロシア 文化フェスティバルを開

窮 を 極 めました。 米 国

催 していることな どを

いた 軍 艦 ディア ナ 号 沈

赤 十 字 社の支 援で学 童

セルゲイ・ ナルイシキン氏  ︵ロシア下院議 長︶  

﹁北 方 領 土 問 題 解 決 は

として意義があった。︻ロシアNOW取材団、2面にフォーラム特集︼

ルイシキン露 下 院 議 長

モスクワで日露フォーラム ウクライナ情勢の影 昨年2月東京で開催 の厳 しい発 言で 始 まっ された 第 1 回フォー ラ た。 議長は﹁反露攻撃 4 月訪露を控えて日露 れた一つのセンターから

ムは、 安倍晋三首相の は 大 洋 によって 隔て ら

さらに、 ﹁制裁による

関係前進という雰囲気 のものだ﹂と続けた。 に満ちていた。 し か し、 今 回 は 開 日 露 関 係の緊 張さえも 催 準 備にあたった 半 年 多 くの分 野における協 間、 常にウクライナ情 力の妨 げとなるべきで 勢が影を落とした。 今 はなく、 発 展させる必 はフォー ラム 開 催にふ 要がある﹂と指摘し﹁ロ も 少 な くなかった。 そ 実り多い仕 事ができる

さわし くないとの意 見 シア人と日 本 人は共に れでも﹁こういう時期だ こ と を 証 明 して き た ﹂

平和的解決に期待

からこそ 開 催 を﹂ とい と述べた。 う 声 がフォー ラム 実 現 に導いた。 フォーラムは﹁日本に 次いで、 20 20 年 よる対露制裁に失望す   東京五輪の組織委員長

没 と、 そ れに 代 わ るヘ

1 年 たって も 帰 郷 の

た ちは ウ ラ ジオス ト ク

機 会 は 訪 れず、 米 国 赤

ダ号 建 設 を め ぐる日 露

十 字 社 関 係 者 も現 地 を

に送られました。 本 日 は も う一つの 船

りにも有名であります。

離 れました。 学 童 た ち

の心 温 まる 交 流 は あ ま

介したいと思います。

﹁陽 明 丸﹂についてご紹

国の安定した関係を創 で日 露 ビジネス協 力に らかにした。

ると注文をつけた。

総 会を共 催 する毎日

ていない大 きな 可 能 性 ジネスマンの %がロシ 新聞社の常田照雄専務

佐 々 木 氏は日 本のビ

もっと読む jp.rbth.com/40051

れたこと が 重 要である タタリノフ氏 が代 読 し

と 指 摘 し、﹁ 国 際 的 な た セ ル ゲイ・ ラ ブロフ

フォーラムを﹁善隣・信

緊 張にもかかわらず両 露 外 相のメッセ ー ジは

頼・相互理解の強化を

促 す 重 要 な 対 話 の場 ﹂

と位置づけた。

きっかけ作る

話の必 要 性 がフォー ラ

ム開 催を実 現させたと

語 り、ロシア新 聞 社の

パーベル・ネゴイツァ社

長は﹁容易でない状況に

あっては 交 流 そのもの

が 価 値 を 有 し て お り、

ネルギー、医療、農業、 世 論 調 査 を 紹 介 する一 メ ディアとい う 場こ そ

イ ンフ ラ 整 備 といった 方で、ロシア 側の行 政 政 治 化されない協 力を

会社U FSの主任アナ

リスト、 イリヤ・ バラ

キレフ氏は話す。

バラキ レフ氏 によ る

地域経済への刺激

車愛好家に地元生産の

と、ロシア極 東の自 動

ロシアの投 資 分 析 会 自 動 車を購 入させると

話す。

JP.RBTH.COM

極 東の経 済 特 区 は

﹁ロシアの経済成長が 苦 戦 している。 その一

低下する中、 経済特区 例は20 1 2 年にアジ

プロジェクトはマツダ などでの税の負 担 軽 減 ア太平洋経済協力会議

日、 カ ー、 ソレルスの合 弁 の発展に寄与する﹂

れたルースキー島。 当

またGRP︵域内総 初、 カジノ特 区 創 設が

たな経済特区が開設さ 上をロシア側が負担し、 生 産︶の伸 びや極 東の 計画されたが、 APE

ウラジオスト ク市に新 事業だ。 投資の % 以

ベージェフ首 相は

ド ミ ト リ ー・ メ ド とロシアの自 動 車 メー や輸出入の優遇は地域 ︵ A P E C ︶ が 開 催 さ

になればと期待する。

特区が地域経済の刺激 マツダと露社が合弁

てられる予 定。 地 元は

ツダの自 動 車が組み立 が生まれるという。

クトの第一段 階ではマ て3 400 人分の雇用 ニグラム リン氏 はこう ることになるという。

が創設される。プロジェ ると、 特 区 創 設によっ ナリスト、ティムール・ やイメー ジにも貢 献 す

自動車関連の経済特区 トルト ネフ副 首 相によ 社インベストカフェのア いう活動は、 地元予算

ウラジオスト ク市に 適 用 さ れる。 ユー リ・

ウラジオに創設

車の経済特区

則夫副会長は基調講演 を 望 んでいることを 明 面に障 壁 も存 在 してい である﹂と強調した。

日本経団連の佐々木 分 野での対 露 投 資 拡 大 や 法 律、 安 全 といった 開 始 するための可 能 性

協力に大きな可能性

次の一歩への

にもかかわらず開 催 さ ジア局長のアンドレイ・ りわけ 極 東にお けるエ 関 心 を 抱いているとの めている日 露 関 係の対

ロシア外 務 省 第 三 ア があり、 日 本 側にはと ア市 場にお ける活 動に は、 大きな可 能 性を秘

本 大 使 は、 フォー ラム いる﹂と述べた。

原 田 親 仁・ 駐 露 日 り出す必要性を感じて はいま だ 十 分に開 かれ

紹介した。

 9月21日、 モスクワで野党勢力らが戦争反対の スローガンを掲げ、大規模な行進を行った。参加 者数は警察発表で5000人、主催者発表で10万。 デモを主催したのはリベラル派の複数の小政党 だ。 ウクライナの刺しゅう入りのルバシカを着た 男性や、黄と青の花輪をかぶった女性もいた。 ウ クライナ国旗の脇にはロシアの三色旗が翻って いるかと思うと、 グルジア、ポーランド、欧州連合 (EU) の旗も散見した。 【ロシアNOW】

が﹁困難な状況﹂である

 ロシアの際立つアーティスト、バレリー ナのマイヤ・プリセツカヤは 11 月 20 日で 89 歳の誕生日を迎える。今でも彼 女は世界中のファンを魅了し続けている。 写真は映画「バレリーナ」 (1970 年) 。

連邦政府は翌年、 最

% 関 連してい に指 定 する計 画を立て

︻アレクセイ・ロッサ

イデア﹂とロシアの投資 ン︼

であるため、﹁正しいア

韓国からの輸入中古車 承認されなかった。

極東の自動車は日本や たが、 優先開発区案は

る 集 中 プロ ジェク ト。 極東発展省も創設され

事 業に

レルスとマツダの合 弁 導入される優先開発区

﹁ 経 済 特 区 自 体 はソ 大 限に緩やかな税 制が

るという。

明らかにした。 特区内 動車部品の生産や物流 効果を生む可能性があ 東連邦大学が入った。

れることを政 府 会 議で 日本の会社は5%を自 失 業 率の低 減 といった C 直前に変更され、 極

性書道家、北室南苑︵き

ナ 婦 人 が 私 の郷 里 の女

当 たる オル ガ・ モル キ

数 年 前 に 学 童 の孫 に

では税優遇措置などが などに投じる予定だ。

かくして茅 原 基 治 船

長 率いる 陽 明 丸 は 学 童

ら 約 1 0 0 0 人 を 乗せ

て、 1 9 2 0 年 夏にウ

月 に来 日 し た

いエピソードに思いをは

お 会いし、 当 時の温 か

学 童の子 孫 とは、 私 も

昨年

されたと聞いています。

船 長の子 孫の方 と 対 面

クで偶 然お会いをして、

と サ ン ク ト ペテ ル ブル

ラジオストクを出港し、 たむろ・なんえん︶さん

東 に向 かい、 太 平 洋 と

大西洋を越えてフィンラ

ンドに到 着。 学 童 た ち

グラードに帰りました。

は 2 年 半 ぶ りにペトロ

3 カ 月 の航 海 を 終 え

員 は 涙 を 流 して別 れを

た 時、 学 童と日 本 人 船

惜しんだといわれます。 せました。

森氏が紹介

90

る﹂というセルゲイ・ナ を務める森喜朗元首相

森 喜 朗 元 首 相は特 別 講 演の中で、 約 1 世 紀 前に日本とロシアの交流 を 深 め たエピソー ド を 紹 介 し た。ロシア 革 命 後 の混 乱 で 地 方 に 疎 開 帰 還 に尽 力 し た 日 本の

各 国の船 会 社 が 拒 否

が進 退 窮 まったこの時、

す る 中、一行 の 帰 郷 を

1 9 1 8 年5 月、 第

引 き 受 けた日 本の船 会

登場したのが日本の﹁陽

ペテルブルク︶から学童

ログラード︵現サンクト

社の船 主、 勝 田 銀 次 郎

明丸﹂ であります。

約 8 0 0 人 がウラル地

の混乱にあった首都ペト

方に疎開いたしました。

氏 は 私 財 を 投 入 し て、

一次 世 界 大 戦 と 革 命 後

内 戦 激 化で 首 都 に戻

貨物船﹁陽明丸﹂を客船

タス通信

80

 読者の皆様、「ロシアNOW」 へようこそ。  「ロシア・ビヨンド・ザ・ヘッドラインズ」 (Russia Beyond the Headlines = RBTH) の日本語版「ロシアNOW」は多面的な情 報リソースであり、ロシアの文化、政治、 ビジネス、科学、社会などの各分野にお けるニュース、解説、オピニオン、分析を 提供いたします。  毎日新聞の折り込みとして、ロシア NOW は1月、4月、7月、10 月を除く毎月第2 木曜日に発行されます。チームの目標はロ シア発の興味ある記事をお届けし、ロシア 理解の一助になることにあります。  日本語版ウェブサイト jp.rbth.com には追加 の記事や多様なコンテンツが毎日更新されま す。ご意見・ご感想をお待ちしております。

し た 学 童 た ちと 彼 らの

×

れないま ま 冬 を 迎 えた

ロシア情報をお届けします

8面

作家の直筆サイン 文学翻訳は芸術なり

4面

ベスラン悲 劇 10 年 334 個の風船の意味 新型テロの脅威

に改造しました。

90

マルク・ボヤルスキー撮影

6面

子 どもた ちの生 活 は 困

プリセツカヤの無限の舞

10

陽 明 丸の船 主、 船 長の × ×

話の部分は次の通り。 日  露 両  国 は1 8 5 5 年に日 露 通 好 条 約 が締 結 されてか ら2 0 1 5 年で1 6 0 周 年 に な り ます。 条 約に署 名したプ チャーチン提督が乗って

「ロシアNOW」    電子版でお勧め

18

 あまり知られてい な い が、 ロ シア に も 野 球 の 国 内リー グ が あ る。 今 は そ れ ほど強くな い が、 2001 年にはロシア 代表が欧州選手権 で準優勝した。

10

 第 12 回環太平洋国際映画祭「太平洋子午線」 が 9 月、ウラジオストクで行われた。日本から は北川仁監督の短編 「りんご」 、早川千絵監督の 短編「ナイアガラ」 、河瀬直美監督の長編「2つ 目の窓」 がコンペティション部門に出品され、 「2 つ目の窓」が優勝した。同映画祭には日本、韓 国、中国、カナダ、メキシコ、コロンビア、米国、 インドネシア、シンガポール、スリランカの映 画が出品された。【ロシアNOW】

人以上

ロシアに 野球あり

一言

総会、 八つの分科 会に参加した延べ 人数。

1350

特別ゲスト、パネリ スト、司会者に名を 連ねた人の数。

97人 第2回フォーラムに 日本から参加した人 の数。

140

2014年 (平成26年) 9月30日 (火曜日)

日露交流秘話

ウラジオ映画祭で日本映画が優勝

レイ・ルダコフ撮影

Product of Russia Beyond the Headlines

ロシア学童を助けた陽明丸

文化

数字あれこれ

セルゲイ・ナルイシキン露下院議長。 総会で特別講演を行った後、森氏と ナルイシキン氏は会談を行い、日露 関係などについて話し合った=アンド

 9月9日、 「ロシースカヤ・ガゼー タ (ロシア新聞) 」と 「毎日新聞」の共催 による第2回日本・ロシアフォーラム の開会式の会場(国際貿易センター、 モスクワ市)に入る森喜朗元首相と

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2014年(平成26年)9月30日(火)

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ブイボルクの切なさ 北の都にスフィンクス 7面 ロシアのバーニャ

  オピ ニ オン ( 5 面 )

カフカス情勢の変化をどうみ るか

ロシアではテロの明らかな

脅威よりも潜在的な脅威へと ンでは一 定の安 定をみ せて

変化を見せている。チェチェ いるものの、 人 の 流 れ は 周

辺の共和国に向かっている。 な価値観が必要とされる。

過激主義に代わる非宗教的

短信 ビジネス

トヨタ、新車販売で初の4位

 自動車メーカー「トヨタ」はロシアにおける 8 月の新車販売台数で初めて 4 位に浮上した。シ ボレーとルノーの販売の落ち込みを背景として、 逆にトヨタの好調さが光った。販売台数におい ては、トヨタと日産が 10 位以内、三菱とマツダ は 20 位以内に、レクサス、ホンダ、スズキは それぞれ 30 位以内に入った。トヨタは 5 位か ら 4 位に上昇。ただし、トヨタの 8 月の販売は 前月比 8% 減だった。【ロシアNOW】

社会

野党勢力が首都で戦争反対デモ

ロシアNOW9月号  

#2014-09月号

ロシアNOW9月号  

#2014-09月号

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