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Beautiful

paprika

輝く女性たち

麗しき杜氏が仕込む旨き酒 憂世を忘れ、我、酔うべし 酒千蔵野 杜氏:千野 麻里子 ただ皆が働いている姿を見ているだけ。でも、その 間に段取りや流れを覚え、私なりに分析をして…そ のうち、入って1∼2ヶ月した頃でしょうか、自然に 仕事を頼まれるようになったんです。 『ああ、蔵人と して認めてもらえたんだな』って」  若い人たちにも日本酒の良さを伝えたい…そんな 彼女の想いから生まれた酒のひとつが、『純米吟醸活 泡性のお酒で、夏にも爽やかな喉越しが楽しめるまさ   「高価なお酒が美味しいのは当たり前。私の蔵で

に純米のシャンパンだ。

は、 『普段気軽に呑める美味しいお酒』が造りたかっ

  「酵母が生きている生酒

たんです」そう語るのは、 『酒千蔵野』の女性杜氏

なので、開栓の時は注意し

である千野麻里子さん。川中島で450年以上続く

な いと泡 が吹き出します。

酒蔵だが、安曇野とのゆかりも深い。 「原料には安

勢いよく開けると半分くらい

曇野産の米も使用しています。やはり水が良いか

なくなっちゃうコトも(笑) 。

らお米も美味しいんでしょうね」

お喋りなどしながら少しずつ

 杜氏を目指したのは17年前。まだ女性が蔵に入

開けて頂ければ大丈夫なの

ることへの偏見は強く、 「祖母には(蔵で働くことを)

で…」味を想像しながら待

言えなかった」と笑う。 「 『和醸良酒』 (わじょうりょ

つのも一興、友との会話も

うしゅ)という言葉もある通り、お酒を造る上で大

盛り上がるだろう。女性な

切なのが造り手のチームワーク。それを乱す、とさ

らではの心配りは、こんな

れて蔵の中は女人 禁制でした。でも、神に捧げる

ところにも生きている。

酒を巫女さんが醸したものが日本酒の起源。女性

Pr o fi l e

がお酒を造るのは、決しておかしくないんですよ」 女性杜氏としてのトップランナー、苦労も多かった であろうに露ほども感じさせない。そう、彼女にとっ ては、蔵の中にいるのがごく当たり前のことだった。   「職人の仕事は『見て覚える』のが基本。最初は、

撮影:田中愼二

酒千蔵野 杜氏:千野 麻里子 東京農大醸造学科卒業。醸造試験場にて研修後、 蔵で8年間修行し杜氏となる。気になる酒量をお 聞きすると、「お客さまに当蔵のお酒をご紹介す るのに困らない程度は呑めます(笑)」とのこと。 酒千蔵野 長野市川中島町今井 368-1 TEL.026-284-4062(蔵見学可能:要予約) URL:www.shusen.jp

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性 " FU WA RI "』。これがなんと日本酒らしからぬ発


華_200906